男「うちのショタは手足が少ない」 (81)
都会に出てきて失ったものは数知れない。
空は狭いし、空気も苦い。人間関係はとても冷ややかで、今はそれがとてもありがたいが、
しかしあまりにも無関心で、彼らは隣の住人の顔すら把握していない始末だ。
なんて味気ない場所だろう。
失ったものをひとつずつ数えて、そして自分には存外田舎の生活が合っていたのだと
環境を懐かしむことだけは忘れずそれでも田舎に戻らないのは、
やはり田舎者だからこそだろう。
田舎者は田舎者である自分を意識することを厭う。
すっかり都会に馴染んだような顔をして、結局冴えない部分を鍍金で隠している自分を、
他者に指摘されない限りそんな自分はどこかに捨て去ったような顔をして生きていくのだ。
そういえば妻を失ったのも都会に出てきたからだ、とタカシは考えた。
妻との生活は七年と少し。職場で倒れてから長い昏睡状態に入り、最期もやはり
生きているのか死んでいるのかも判らないうちに、呼吸だけが永遠に止まった。
本当に死んでいるのだろうか。
そう思い冷たく硬直していく遺体を何度揺らしてみたか判らない。
彼女はもう死んだのだと諦めと理解が追いついたのは、遺体を荼毘に付したその後だった。
残されたのはタカシと、妻が倒れる二年ほど前に引き取った養子のショウタだけだった。
ショウタは気質も生き方も実に難しい子供で、夫婦二人の子供と呼ぶにはあまりにも
年齢が近く、妻のミユキもタカシもどれほど手を焼いただろう。
そんなことを考えていると、ベッドの横でショウタがもぞりと身じろぐ。
天窓から碌に見えはしない星を見上げていたタカシは急に現実に引き戻され、そして
隣の少年の様子を確認した。
「ショウタ?」
「――おしっこ……」
小さく、そして不機嫌そうに言うショウタに「判った」と返事すると、タカシは素早く
床に降り立ち、そして彼が起き上がるのを待った。
手伝うともっと不機嫌になるのだから、どんなに時間がかかっても待つより外はない。
二分ほどをかけて漸く起き上がったショウタがベッドに腰掛けるのを確認すると、
一応確認の意味をこめて「どうする?」と尋ねた。
「ついてきて」
言われてタカシは頷き、センサーライトが次々と点灯していく廊下を進んだ。
トイレにつくと、ショウタは「ズボン下ろして」と言う。
別に甘えているわけではない。ショウタはズボンひとつ、パンツひとつ下ろすのが困難な
体をしているのだから仕方がない。
彼には右手、左足がなかった。
――都会に出てきて失ったものはまだあった。
ショウタの丸くて柔らかい腕と、足。それだった。
いや、同人誌でやれよ
タカシはよく夢を見る。
ショウタがまだ五体揃った少年だった頃の夢だ。
そう、今はもうない右手と左足があった頃の夢だ。
親戚中をたらいまわしにされていたショウタを迎え入れると決めたのは冬だった。
四月になる前に我が家に迎え入れれば学校にも溶け込めるだろう、
とのミユキの意見を汲んでの結果だった。
痩せっぽちのみすぼらしい姿のショウタに驚愕し少しだけ泣いたミユキは、
それ以後は涙することなく立派に母親としての務めを果たしていたと思う。
と言うのも、ショウタは前述したようにとても難しい子供で、
たらいまわしをされていたうちに傷つけられたことでもあるのか、
女性を怖がり懐かず、そして時として牙を向くことさえあったのだ。
ミユキにも例外ではなく、比喩表現ではなく本当に噛み付きそして成長不良故に
年相応とは言いがたい小さな歯型をミユキの腕に残したのだった。
「うっせー! ババア!!」
タカシのことは年齢の近さから「タカシお兄ちゃん」と呼ぶくせに、ミユキについては
常に「ババア」だとか「ミユキババア」とショウタは呼んだ。
そんな暴言は日常茶飯事で、そしてミユキのほっそりとした腕は歯形だらけになった。
それでもミユキは臆することなく尻を叩いては叱ったものだが、ショウタの
暴言は日に日に酷くなるばかりで、結局のところ二人は指導者と指導される側と言う立場を
脱せないまま関係は終わってしまった。
それでもミユキの最期に立会いショウタが涙し「ありがとう」と言ったことから、
ミユキの体に残る無数の歯形は決して全てが無駄と言うわけではなかったようだった。
両手でミユキの頬に触れ、「ありがとう、ごめん」と二回ずつ言ったショウタの姿を
タカシは一生忘れないだろう。
ショウタキタ━(゚∀゚)━!
「いい加減起きてよー」
ショウタの声と、天窓から降り注ぐ日光の熱でタカシは漸く目を覚ました。
朝と呼べる時間はとっくに過ぎているのだろう。十時か、十一時か。
とにかく誰かに知られたら咎められることは必須の時間帯であることは間違いがなかった。
「夢見てた……」
「よだれ出てたよ」
「マジか……」
焼けるように熱くなった頬を撫でていた手を口許にスライドさせると、そこは確かに
濡れている。
さぞ情けない寝姿だったろうが、ショウタは気にした様子もない。
「――何時?」と尋ねると、ショウタは視線を壁へと向けそして「十一時半」と答えた。
「寝すぎじゃなーい? 目ぇ溶けちゃうよ」
「溶けないっつーの……」
もそもそと体を丸め、そして「もう少し寝たい」と言うと、ショウタは「駄目」と言いながら
布団を剥ぎ取った。
――一体誰の所為で眠いと思っているのだ。
そんな言葉が飛び出しかけて、しかしタカシは口を噤んだ。
「起きてってば」
乱暴にタオルケットが剥ぎ取られ、そしてショウタはタカシの体を激しく揺さぶった。
「判った……判ったってば……」
情けない声を出しながら、タカシはのそのそと起き上がった。
満足そうな顔をしたショウタは「じゃあ脱いで」とまるで嫁のように言うから、
仕方がなしにパジャマ用のTシャツを脱ぐと、それを目で追うようにしてショウタの視線があった。
「見るなって……」
「見慣れてる」
弱々しく抗議したところでショウタはどこ吹く風だ。
実に嬉しそうに――、いやらしい言い方をすれば「舐めるように」してタカシの上半身を
観察していた。
「最近太ったよね、タカシお兄ちゃん」
「仕方ないだろ」
もう二十代も後半に差し掛かる頃になると、同じように運動しても以前のように食べていては
太る一方なのだ。
「太ってもいいけどねー。僕と一緒に運動すれば痩せるよ」
「――痩せるかよ」
一瞬言葉に詰まったのは、運動と言うのが他人に決して公言できない類の運動であるからだ。
つまりは二人には体の関係があった。
ショウタがタカシのことをそういう意味で好きだと告白してきたのは
ミユキが昏睡しているその最中のことだった。
人の性嗜好がどうであろうが大して気に留めないタカシであるが、
その対象となったのが自分となればそれも別の話である。
養い子から突然むけられた性的な視線は日々強くなり、そしてその度にタカシは疲弊し
困惑し、そして突っぱねそして受け入れた。
タカシにショウタへの情は薄い。
養い子と言ってもミユキが欲しがったから向かい入れただけで、不妊治療もしないまま
自分たちの遺伝子が少しも入っていない子供――、それもかなり育った子供を
向かい入れることにはタカシは反対だったのだ。
赤子を疾うに過ぎ、幼児も通り越し、一丁前に人間として育ちきっている子供。
ミユキの強い要望で迎えた子は、当初からタカシに対して不穏な空気を抱いていた。
照れであるならよかったが、つまり最初の最初からタカシのことを「そういう」目で
見ていたということだろう。
何故関係を結んだのかは思い出せなかった。
思い出したくないのかもしれない。頭にもやがかかったようで、その当時のことは
判然としない。
ミユキの死後残されたのは、やたらと早熟で不気味なショウタとの歪み切った生活だ。
ショウタは学校に通えるような体ではなかったし、タカシも以前より在宅業務と言う
勤務形態であったから、必然、二人だけでいる時間は長い。
いつでもショウタに起こされ、そして変な時間から仕事を始めるような爛れた生活を
送っている。
爛れているのが日常だけではないのは言わずもがなのことで、この都会の隅に買った
自宅を近所の人々が無関心を装い内情をこじ開けないようにしつつも
興味津々に噂を立てるのを二人は知っていた。
「今日って家庭教師の日?」
「違うよー。お絵描きの日」
不器用ながらもキチンと作られたベーコンと目玉焼き、そしてトーストをかじりながら
尋ねると、ショウタは首を振りながら今日の日程を答えた。
「勉強は?」
「終わった。ドリル見る?」
「いやいいよ」
やってあることは間違いない。ショウタはそういう点についてはおろそかにしたことのない
「いい子」であったからだ。
食べ終われば食器を食洗機に運ぶのもショウタの勤めで、いくらタカシが「やるからいい」と
言っても彼はきかなかった。
それが終わると一仕事終えたご褒美、と言わんばかりにタカシの膝に乗りよからぬ悪戯を
仕掛けてくるのだから、彼が子供であるのか大人であるのか判らなくなる。
つまりはその狭間に居るのだろうが、彼は子供っぽく振舞う反面大人として扱われたがり、
そんなショウタにタカシは混乱した。
「――駄目だ」
膝に乗りつつ首に吸い付くショウタを片手で引き剥がすと「いいじゃん」と子供っぽく言う。
子供がゲームや漫画をねだるような口調は、その先にある行為に繋がる類のものではなく
タカシは拒否するタイミングをいつでも失う。
こうして仕掛けてくることばかりではなく、ただ純粋に甘えてくるだけの日もあるから
意を汲みにくいのだろう。
「おい、絵画の先生が来るだろ……」
そういいつつもタカシは抵抗できない。なにか甘い匂いのようなものがするのだ。
いや、そんなものは幻想なのかもしれないが、ショウタのその匂いにいつも惑わされ、
そして気づくと二人揃って酷い格好になっているのだ。
「あと三時間あるから平気」
ショウタが囁くようにいい、隆のジーンズのホックを外しにかかった頃、
タカシの抵抗する気持ちは萎えていた。
タカシが行為の最中に自発的に動くことは殆どない。
マグロと言うのか逆マグロと言うのか、とにかくそんな感じでタカシはショウタが
腰を振るのを見ているだけなのだ。
体は反応しているが、心ここにあらず。そんな雰囲気にショウタは戸惑うことなく、
タカシのそれを舐め勃たせ、そして自分の中に導くと勝手に腰を振った。
なんだか変なものを見ているような気になり白けた目でタカシはいつもそれが
終わるのを待っているが、ショウタは気にした様子もない。
「ぁあ」だとか「あぁん」と言う女みたいな声を出し、柔らかい腕でタカシに抱きつき
そして自分の気持ちいいところに当ててよがった。
まるで娼婦だ。ショウタの年齢がいくつなのかタカシはもう思い出せなかったが、
記憶する年齢よりも幼い顔で、そのくせ大人の女みたいな顔でタカシの腰に乗る。
そのアンバランスがおかしくて、タカシは口に煙草をはさみながら白けた顔をして
笑うと、ショウタは潤んだ目でそれを見つめていた。
なろうに行けよ
久々だな待ってた
>>16
俺だよ
「危ないって……」
顔を近づけようとしたショウタに慌てて煙草を外すと、上気し赤さの増した唇が
不器用にタカシの唇を食んだ。
「ぁ、あ、あ……! タカシお兄ちゃん……、お兄ちゃん……!」
抜けるギリギリまで腰を上げ、思い切り体を落とすのがショウタは好きだった。
胸をタカシのシャツに擦りつけ、勝手に人の左手を使う。
嬌声を上げ、すすり泣くようにしながら一人で行為に耽る。
一人で気持ちよくなって、タカシの都合など考えず、そして四肢を――、少なくなった
手足を突っ張らせて痙攣を繰り返してショウタは飛んでいくのだ。
何と言う無駄な行為だろう。生産性が微塵もない行為は愛情さえなければどう考えても
ただの無駄な行為で、なるほど、都会に出てきて失ったのものには良識と言うものも
あったのだ、とタカシはぼんやりと考えた。
絵画の先生が来る頃には、情事の後などすっかり消し去るショウタは不気味だ。
こなれた女のような姿には少年らしさを微塵も感じさせない。
女と言うよりは、雌。それに近かった。
「じゃあお父さん、今日の授業を始めますので」
「お願いします」
自宅まで呼ばれた絵画教室の先生はショウタに大きな期待を寄せているようだった。
「今日さー色塗りまで終わらせたいんだけど」
先生の手を掴み部屋に導くようにしながら廊下を歩く。
ショウタが子供らしくいうのは演技か、それとも本物の子供らしさか
タカシにはもう判らなかった。
二人の姿を見送り自室に篭ると仕事に取り掛かった。
仕事といっても大したことはしていない。田舎に膨大な土地を持つタカシは
実のところ不労収入もあったし、仕事として行っているアプリケーション製作も
実際のところは遊びのようなものだった。
大した儲けがなくても困らないが、無料で提供したものを「クソ」だとか「使えない」と
辛らつに評価されてはやる気も下がる。
そろそろこの商売にも見切りをつけて、興味ある輸入販売にでも移行するべきか、と
青白い画面を見て考える。
遠くでショウタのはしゃぐ声がして、そしてそれに重なるように時計の音がした。
いやな音だ。秒針の音には一度気づくと苛立ちが増すばかりで、
タカシはそれを取るべくプレジデントチェアから立ち上がった。
>>18
ワロタwww
ミーナ「って言う前ふりで、エレンたちがガチホモになっていくって言うストーリーで
冬のコミケ出そうと思ってるんだけど、どうかな?」
アニ「…あんたの妄想力にはほとほと感心するね。前振りも長すぎだし」
ミーナ「えーだってこう言うのは事前の設定が大切なんだよ?
ちゃんとした理由があれば皆がホモになったって設定にも説得力が…」
ユミル「お前等また変なのかいてやがるのか」
アニ「一緒にしないでよ…」
クリスタ「え? ミーナまた新しいの書くの? 見たいみたい!」
ユミル「ダメだクリスタ。お前には早すぎる」
クリスタ「ぶー。ユミルったらそればっかり!
いつになったら早くなくなるの??」
ユミル「あと50年くらい」
サシャ「お腹減りました…おや、また新作ですか。
この前のやつ面白かったので、また横流しおねがいしますよ」
ミーナ「勿論! だからアニと一緒にペン入れ手伝ってね?」
サシャ「もちろんです!」
アニ「だから私はやるなんて一言も…」
派手な音を立てたのは、高い場所にあるそれを椅子を使わずに取ろうとしたためだ。
漸く手の届いたそれは無残に床へと落下し、そしてガラスの破片を飛び散らせた。
「お父さん!?」
ショウタは人前では形だけでもタカシを「お父さん」と呼んだ。
「ねえ、大丈夫!? 入っていい!?」
激しく扉がノックされた。その音が不愉快で返事をする気にもならない。
「お父さん!? ねぇ、平気!?」
「――へい、」
答えようとした瞬間に、扉が開け放たれた。
ショウタは眉を寄せて床の惨状を見た。
散らばったガラス、そして木枠。壊れても時計はカチカチと規則正しく時を進め続け、
もう時を止めることなどできないのだ、とタカシは考えた。
――止める? どんな風に?
馬鹿なことを考えたものだ、と思いながら右手で「危ないから入るな」と制止する。
「僕手伝おうか?」
「入るな。怪我するから」
「でも」
「大丈夫だ」
時計を止めたところで時は止まらない。狂った時間を止める術などどこにもないのだ、と
タカシは考えた。
「なんで時計取ろうとしたの」
ショウタは夕飯のラーメンを突きながら問いかけた。
「うるさかったから」
「あれ、僕が学校で作ったやつだよ」
「そうだったか?」
「そうだよ」
ショウタは不機嫌も露に言った。
「やめてよ、タカシ兄ちゃん不器用なんだから、ああいうのは僕がいるし、あの時なら
先生だっていたんだから……」
「うるさかったんだよ。カチカチカチカチ耳障りで一刻も早く止めたかったんだ」
「そんなこと言ったって……」
ショウタは言いつつも、それ以上抗議することはなかった。
日に日に窮屈になっていく関係は、誰のせいだろう。
普通の親と子ならば、こんな風に息苦しくなることはなかったのだろうか。
伸びる麺を無理やり咀嚼しながら、タカシはショウタの顔を盗み見た。
うちの引き取ったのは正解だっただろうか。
いいや、不正解に違いない。女が昏睡状態に陥っているのにそのツガイの男を
掠め取ろうとするなど、なかなかの悪女でもできることではない。
女のいやな部分を凝縮させ、そしてそこに二滴か三滴、男のいやな部分を入れたのが
ショウタだ。
どこからか進入した虫がタカシの前をブンブンと移動している。
なんて目ざわりなのだろう。
殺してしまえ。
そう思いながら、タカシはテーブルに止まった名も知らぬ虫を叩き潰した。
「先生がコンクールに出してみないかって」
「へぇ、すごいな」
ベッドに寝転がりながらショウタが言った。絵のことはタカシにはよく判らなかったから、
その筋で第一人者と呼ばれるあの男にそう言われたのならショウタは「すごい」のだろうと
判断しててきとうに返事をした。
「……てきとうだね。僕の絵、見たこともないくせに」
「すごいと思っているよ」
そうでないなら褒めたりしない、と言うと、ショウタは「ああそう」と
苛立ちの篭った返事をして見せた。
「タカシお兄ちゃんさ……」
「うん?」
「タカシお兄ちゃんさ、いい加減にやめない?」
「――どれ?」
唐突に言われ、本気でなんのことか判らずタカシは尋ねた。
ショウタはタカシの手を掴むと「爪、噛むの」と指摘する。
確かに行儀がいいとは言えない行為だ。それでもお前の娼婦のような振る舞いに比べれば
幾分もマシだといいかけ――、しかしそれを口にすることはなかった。
「もういいや。お休み」
「――お休み」
タカシに背を向け眠りにつくショウタに何故か腹が立った。
また夢を見た。
ミユキが職場で倒れたと聞いたのは冬の日の夢だ。
寒く凍えそうな日で、タカシは朝風呂――、正確には昼風呂だが、を済ませたころで、
慌てて病院へと向かった。
傍らに学校を早退したショウタを伴い、そしてたどり着いた病院で、
担当の医者はとんでもないことを二人に告げた。
目覚めは絶望的、人工呼吸器をつけたところで脳の萎縮は防げない。
二人には突然降りかかった不幸、しかし医者にとっては日常茶飯事の出来事で、
年配の医者は淡々とその事実だけを告げていった。
呼吸器をつけたところで長くもって半年。
その短すぎる数字にタカシは絶望したのだった。
若くても脳卒中にはなるという。
ストレスか、環境か。とにかくなる人はなるらしい。
ショウタの所為に違いない、とタカシは考えた。
小さく萎縮するショウタを知る限りの汚い言葉で罵倒し、そして最後には
「お前の所為だからな」と言う残酷な言葉で締めくくった。
ミユキの腕に残る数知れない歯形は当然医者の目にも留まり、あれこれと
質問を受け、特殊な家庭環境を恥ながらひとつひとつタカシは答えていった。
「お前の所為だからな」
呪詛のような言葉はショウタの胸に大きな引っかき傷を残したに違いない。
「お前の所為だからな」
タカシは何度も、何度もショウタへとそう言ったのだった。
泣きそうになったショウタの大きな眼が、タカシをジッと見つめていた。
やがて鼻水とともにこぼれ落ちた涙はフローリングを汚していった。
目覚めるとそこにはショウタがまだ眠っていた。
時刻は午前六時。ショウタが目覚めるまであと一時間と言ったところだ。
タカシはベッドから這い出て、そしてキッチンへと向かった。
妙に喉が渇いた。いつでも冷たい水が飲めるウォーターサーバーはこんな時には便利だ。
一時間後には自動的に点灯するように設計されている電気は、一時間早い目覚めには
対応せずに沈黙を守ったままだ。
手動でつけることもできたが、タカシはそれをせずに薄暗い廊下を壁に触れながら
歩いていた。
廊下はそれほど長くはないが、なんとなく不便に感じるほどには長い。
三人住むには丁度いい住宅も、二人きりでは広いばかりだ。
おまけに生産性のない二人では家族が増えることは望めない。
張り切って馬鹿みたいな買い物をした、と自嘲すると突然なにかに足を取られて
タカシは転んだ。
肘や膝を強か打ちつけ、そしてあまりの痛さに苦悶する。
「ってぇ……!」
大きな音を立ててしまった。ショウタが起きるかもしれない――。
そう思った瞬間に、ショウタは「お兄ちゃん!?」と大きな声を出した。
「平気だ!」
お前はその不器用な体で慌ててこちらにくることはない。
そういいたかったが言葉は紡げず、数分後にはショウタが到着していた。
「怪我はない」
短く言うと、ショウタは「そう言っても……」と続ける。
その言葉を遮るように「大丈夫だ」と言うと、ショウタは憮然とした顔で
「意地っ張り」と続けた。
「僕に頼ればいいんだ。大人だからってなんでも一人でやることないじゃん」
「お前のどこに頼ればいい?」
そんな体で、とは言わずに溜息混じりに言うと、ショウタは押し黙る。
「病院行った方がいい。顔ぶつけたでしょ」
「平気だ」
「もう……!」
いいよもう、とショウタは言うと、よろよろとしながら立ち上がった。
「僕あと一時間寝るから」
「そうしろよ」
なにか言いたげにタカシを見ていたが、ショウタは諦めたように嘆息し、欠伸をしながら
寝室へと戻っていった。
それからくるりと振り返り「僕、やっぱりコンクールに絵を出すから」と伝えたのだった。
もうそろそろ潮時かもしれない。
アプリケーション開発と同じように、ショウタを手放さなくてはならない。
そこまで考え、タカシはふと考えた。
あの子供が、一人きりで生きていくことなど可能だろうか。
偽物の親であるのにそんなことを考える自分に違和感を覚え、タカシは首を傾げるのだった。
ショウタはコンクールで金賞を取った。
国内外、年齢も雑多なコンクールでの金賞だ。
ショウタは最初喜んだものの、しかし程なくして「辞退する」と言い出した。
「お父さんからも説得してください」
先生に言われ、タカシは困り果てていた。ショウタはこうと決めればてこでも動かないのだ。
彼は頑なに「辞退する」といい、その上先生と喧嘩になっていた。
「全てショウタに任せていますので」
どうにか説得してくれ、と言い募る先生に曖昧に笑ってそう返すと、
彼の形相が見る間に険しくなった。
「ね、お父さんもこう言っているし」
大人ぶってブラックのコーヒーを啜りながら、ショウタはなんでもないことのように言った。
「そういっても、あのコンクールで金賞だ。君が辞退するとなると、私の名前にも
傷がつくんだよ。そのことを判っているのかね」
「――ごめんなさい。でも僕……」
「では何故応募したのかね!」
肩を怒らせ言う男に、タカシは不快感を覚えた。
「ちょっと、あんた……」
「君が複雑な子だとは判っている! でもねぇ、」
「やめて」
ショウタは冷たい声ではっきりと言った。
「僕の生育環境と辞退はなんの関係もない」
「ショウタ君! 君ね、どれほど勿体ないことをしているか判っているのかね!
いつまでもこうしてお父さんと二人きり、閉じられた世界にいるつもりか!」
激昂した男を見るショウタの目は、どんどん冷えていく。
ひとしきり不満を吐き出した男を見つめ、ショウタは「別にそれでも構わない」と
短く言い放ったのだった。
「いいのか」
「なにがー?」
むき出しの背中を月明かりに照らさせたまま、ショウタは後ろ向きのまま訪ね返した。
「辞退」
「構わないよ。全然構わない」
有名になったら面倒だ、とタカシを振り返り、甘えるようにして胸に頭を預ける。
「別にさー僕くらいのジツリョクがあったらまた取れるよ、賞くらい」
不遜に言い放つ態度に、タカシは不思議とホッとしたのだった。
「もう寝ようよ」
「トイレは」
「ベッドに入る前にしたから平気」
ショウタはそういうと、もう目を瞑っていた。
やがてタカシも夢現になる。ショウタからは甘い匂いがする。
なんの匂いだろうか。ぼんやりと考えると、瞼が重くなっていった。
『どういうつもりなの』
ミユキが激しく叱責し、そしてその細い体を震わせていた。
『どういうつもりなのって聞いているの!』
ああこれは夢だ。いつかミユキと人生最大の喧嘩をした時の夢。
だがその詳細が全く思い出せない。あんなに激しい喧嘩をしたことはこれまでなかったと
言うのにも関わらず、何故ミユキが怒っているのかが全く思い出せなかった。
『馬鹿……! 馬鹿!! どういうつもりなのよ!!』
ミユキが歯型だらけの細い腕でタカシを叩いていた。
『知らない! もう知らないわ!』
ミユキは涙を零しながらタカシを叩いた。
ミユキの拳が、直接肌に当たる。頭を叩いていたそれはやがて胸に移動し、
タカシのむき出しの胸を叩いていった。
『信じていたのに……!』
なにを信じていた? 一体なにを。
『あんたなんか……! あんたなんか……!!』
あんたなんか、の後は聞こえない。ミユキはなんと言ったのだろ。
一体なんと。
はっとして目が覚める。体中が汗で濡れ居ていた。
Tシャツが湿るほどのそれに、タカシは驚いて温度計を確認した。
二十三度。汗をかくほどではない温度だ。
とてもいやな夢を見たことだけは思い出すが、やはり詳細はあやふやだ。
ミユキの夢を見た。それだけは判った。
隣で眠りこけるショウタに安堵した。
安堵する? 何故。あれほどまでに鬱陶しいと感じている彼に安堵するその理由が
判らなかった。
翌日は電話の嵐だった。
金賞を辞退した天才少年について。問い合わせの内容はそんなところだった。
対応に追われたタカシは、仕舞には電話線を引っこ抜いて静寂を得た。
「ごめん、なさい」
ショウタが申し訳なさそうに謝るため、タカシは珍しく彼の頭をなでてやった。
その日一日、ショウタは自宅学習にも身を入れず、
ずっとぼんやりとなにかを考えていたようだった。
午後五時、インターホンがなった。
訪れるのは宅配業者と例の絵画の先生くらいで、なんの心当たりもなかったタカシは
不審に思いながら玄関を開けた。
立っていたのは絵画の先生で、彼は扉が開けられるなり土下座をはじめたのだった。
「お父さん、お願いします。ショウタ君を私に預けてくれませんか」
昨日の態度はナリを潜め、彼は文字通り平身低頭お願いをしていた。
「ショウタ君の才能は、潰すにはあまりにも惜しい。お願いです。三年、いや、一年でいい。
お願いです。私に預けてくださいませんか」
「それは……」
ショウタが決めることだ。タカシにはなんの権利もない。
「お願いです。お願いです! 彼は私を越える。世に名を馳せる絵描きになる。
間違いない。私が保証します。お願いです」
困惑すると同時に、タカシはふと「潮時かもしれない」と考えたのだった。
なにが潮時なのだろう。自分の無意識の思考にタカシは違和感と得たいの知れぬ恐怖を感じた。
「お父さん……」
ショウタが陰から顔を出した。
「どうしたい、ショウタ」
「僕、僕は……」
「お父さん、私は貴方が、」
「先生、それ以上は辞めて」
なにかを言い出そうとする男に、ショウタは咄嗟のように口を開いた。
「判りました。僕、先生の所でお世話になります。一年だけです。それでもいいなら」
ショウタは矢継ぎ早に、でも要点をまとめて言ったのだった。
ショウタの旅立ちは突然だった。
次の日には荷物をまとめて、出て行くのはその二日ごとなった。
必ずきちんと面倒を見る。
そう言った男の言葉を信じた。
ショウタは不安そうに、それでもそれを隠して男の説明を頷きながら聞いていた。
「タカシお兄ちゃん」
ベランダで煙草を吸うタカシの背中にぺたりとくっ付くと、ショウタは腰に腕を回してきた。
「僕、ひとつの家にここまで長く留まったのは初めてだった」
「――いつでも帰ってこれるだろ。ここはお前の家だ」
「ごめんね」ショウタは言った。「僕もう、帰ってこないつもり」
告白はいつでも突然だ。
タカシのことを好きだと言ったときも、こうしていま出て行くと言った時も。
「なに?」
「僕、もう一人で生きるつもりだよ」
今までありがとうね、とショウタははにかみながら言う。
「なに、お前なに言ってるんだ」
「ごめんね。タカシおにいちゃん。でも僕、もう限界だ」
「限界?」
それはこっちの台詞ではないか。
なにを言っているのだ、と考える。
「目を覚まして」
振り返ったタカシの腕を、ショウタが掴んだ。
左手はタカシの二の腕を。「右手」も同じようにタカシの二の腕を掴んでいる。
「タカシお兄ちゃん、目を覚まして」
なにを言っている。なにを。
何故、いいや、なにが。なにが起きている。
「僕が告白したのが間違いだったんだ」
それはそうだ。お前が関係を壊したのではないか。
「僕は誰も信じなかったよね。好きだって言ってタカシお兄ちゃんを惑わせたのも、
家から追い出されたくないからだった」
「ショウタ……?」
ショウタが悲しげに微笑んだ。
「よく見て。僕の手も足も、ちゃんと揃っている」
なにを言っているのだ。
ショウタの手は、足は、どこかで切り取られてしまったはずだ。
ぎこちなく首を動かす。ショウタの身長は、タカシの胸にみたない程度だ。
そこから視線をゆっくりと滑らせる。
「ねぇ、誰の足がないの? 誰の手がないの?」
手が、足がないのは。
『タカシ』
ミユキの呼ぶ声がした。
『信じていたのに』
なにを咎められた? 一体なにを。
『なに考えているの!』
なにを考えていた?
『信じられない、子供に手を出すなんて! ショウちゃんは、私たちの子供なのよ!』
ああそうだ。
ああそうだ、とタカシは思い出していた。
ああそうだ。最初にショウタに手を出したのは、タカシだったのだ。
「お前になんでもくれてやるよ」
そういうと、ショウタは馬鹿にしたように笑った。
「なんでもってなに。お兄ちゃんがくれるられるのは体だけじゃん」
どうせそれ以外のものなんて与えてくれないくせに、とショウタは言った。
「僕は別にいい。こうして時々エッチしてくれればいいんだよ?」
そういうわけには行かない、とタカシは考えた。
「ミユキのこと、大事なくせに。お兄ちゃんには無理だよ」
迫ったときの勢いはどこへ消えたのか、ショウタは伸びをしながら逃げるように背を向けた。
子供っぽい薄い背中が目に痛い。
――告白をされた時には素直に嬉しかった。
ミユキとは仲のいい夫婦であったし、タカシはヘテロセクシャルで男に手を出したのは
ショウタが初めてのことだった。
懐かないショウタ、ミユキに牙を向けるショウタ。
そんな彼がいつでも真夜中に泣いていると知ったのはいつだっただろう。
可哀想に。そう思うと同時に助けてやりたい、と思いそれが父性を飛び越えたものだと
はっきりと自覚するのには時間がかからなかった。
「なんでもしてやろう」確かにそう思ったのだ。
「好き」と言われたのは真夜中の泣き癖に何度か遭遇したあとのことだ。
得も言われぬ感情に名前がつけられたのはその瞬間だったのかもしれない。
年齢の割りに小柄な体を腕に収め、そしてタカシは「ああ」と短く返事した。
ミユキは夜勤、帰ってこないはずだった。それなのに。
「信じられない!」
ミユキは大声でいい、そして顔を覆って泣いた。
ミユキが倒れたのはその数週間後のことだ。職場で一人在庫整理をしていたところを
倒れ、そして長い間誰にも気づかれなかったらしい。
「ミユキのことはどうするの」
睦言めいた「なんでもくれてやる」と言う言葉の後にすかさず尋ねられ、タカシは
甘い気持ちが吹っ飛んだ。
なんといやな男だろう。
ミユキのことが一瞬でも頭からすっぽり抜けていた自分が許せなかった。
「なんにもくれないくせに、そういうこと言うのやめてよ」
ショウタは胡散臭いものを見るときの目をしていった。
「そんなことはない」
「もういいってばー」
ショウタはパジャマを頭から被り、呆れた顔で言った。
どちらが大人か判らなかった。
「僕は誰も信じないもん」
冷たく言うショウタは「僕、今日はソファで寝るから」と言うと、部屋を出て行った。
信じられないことに、昏睡状態であったミユキは一瞬だけ意識を取り戻した。
取り戻した際の言葉はとても短く「許さない」であった。
それか暫くしてミユキは亡くなった。
ひどいことをしたと思う。とても残酷なことをしたと。
手厚くミユキを葬ったのち、ショウタは唐突に「僕出てく」と言った。
決意をこめられたその言葉にタカシは大いに取り乱した。
「何故?」
「何故って……別にタカシおにいちゃんが居なくても僕生きてけるし」
ヨーゴシセツってところがあるんだよ、とショウタは笑顔をつくりながら言う。
そんなことは許せない。ショウタの細い腕に跡が残るほどに握り締めると、
タカシはミユキと同じように「許さない」と言ったのだ。
「……ったい! 痛いってば! やめてよお兄ちゃん!!
そんなこと言われてもさ、僕もあの家に居たくないんだよ!」
「何でだよ!」
「僕はタカシおにいちゃんが信じられないんだよ! 今までもずっと裏切られて
生きてきたんだよ、大人のどこを信じればいいの!」
「信じろよ! 俺はお前を傷つけたりしない!」
「口約束なんて、どこを信じればいいの……」
ショウタは俯き言った。
「僕が信じられるものなんて、ひとつもないんだよ……」
柔らかく華奢な手首を掴み、目線を合わせてやる。
「どうすれば、信じてくれる?」
なにをしても信じられない。ショウタは言った。
信じろ、信じられない。
そんな押し問答が何度も、何回も続いた頃、ショウタはぽつりと
「じゃあその腕と足を一本ずつくれれば信じるかもね!」と
はき捨てるように言ったのだった。
ミユキを失い、ショウタに拒まれ、タカシはおかしくなっていたのだろう。
――タカシは腕を、そして足を切断した。
「思い出した? 判った? 腕がないのも足がないのも、僕じゃない!
僕じゃないんだよ、タカシお兄ちゃん!」
咎めるように、現実を直視させるように言うショウタの声に、タカシは頭を振るった。
「違う、違う」
「よく見て! 僕の体は全部揃ってる!」
叫ぶように言うショウタに、タカシは瞑っていた目をゆっくりと開いた。
左足。膝の下。そこには、そこには。
「義足と義手。判るでしょ!? 大枚叩いて職人さんに作ってもらったんだよ!
思い出してよ!」
タカシの胸の下、Tシャツが涙で濡れた。
一体それは、誰の涙だったのだろう。
「ごめん、あんなこと、言わなければよかった……」
ショウタが肩を震わせながら言った。
――ショウタが家を出てもう間もなく一年半が経つ。
ひとりの生活にも慣れた。
時折届く美術界の専門誌と名高い分厚い雑誌で、タカシはショウタの姿を確認していた。
インタビューや写真と作品紹介だけのこともあるそれを指先で撫で、タカシは時折
ショウタの顔を思い出す。
ショウタがこの家で本当の意味で笑うことは一度もなかったように思える。
ミユキにも申し訳ないことをした。思い出の彼女はいつでも笑っていて、
唯一許さなかったのはショウタとの関係だった。
謝って許されることではないだろう。
タカシは開いていた雑誌を閉じて、そしてデスクに向かった。
美術と言うものは極めるのに大変金がかかるらしい。
ショウタ名義の口座に毎月数十万ほど振り込む金は、不労収入と言う形で得たものではなく
タカシが一人できちんと働き集めた金だ。
未だ一度も使われることのない金だが、今使わなくても将来的にショウタが使えばと
思い、タカシはせっせと貯金していた。
インターフォンがなった。
「はい」
返事しながらタカシは椅子を立った。
きっとおととい注文した書籍かなにかが届いたのだろう。
玄関を開けた。
「こんにちは」
少年は、はにかみながら言った。背は差ほど伸びては居ない。
もう成長期の真っ只中だろうに、彼は相変わらず小柄なままだった。
「あの……、もう戻ってこないとか僕言ったけど、あの……」
もごもごと口篭りながら少年は言う。視線は一向に合わせてくれない。
「おかえり」
父性かなんなのか、よく判らない。
愛情なのか、それともやはり単なる父性なのか。
ショウタからは甘い匂いがした。
失ったものはたくさんあった。だがそのうちのひとつでも戻ってきたことは幸いだ。
そんなことを考えながらタカシはおずおずと、
その小さい頭を生身の左腕で抱きこんだのだった。
<終>
今回もハッピーエンドでよかったぜ
乙!!
よし満足した寝る
>>13ごめんね
結局ショウタ君から誘ってミユキさん生きてるのに関係持ってたってこと?
前のアレを題材に書いてよ!アレ、アレ!!アレ!!
妹が虐められてて兄がショタ殴る奴!!
アレは最高の出来だった!
頼む!
>>45
んんん俺それ書いてなくね?
>>45
お前そのシチュよっぽど気に入ってたんだな
コテでもないのに固定した人間が多いなここは
またミユキ(妹)がひどい目にあうのか……
不幸度合いが目立つショウタの5倍は可哀想な目にあってるよな
>>49
ああそう言うことねー
腹黒いロリ最高れすとか思いながらあのスレ読んでたわww
>>51
男女比おかしいとなんかもぞもぞしてさ
つい女の人(子)出しちゃうんだよね
ごめんミユキ…
わかるすごいわかる
俺様のろくでなしショタがビクビクするようになるの最高
どんなのだったんだ?
>>57
ショタ 殴らないで
でググると見つかるよ
ショタ「おにいちゃん、おにいちゃん!ぼくいいこにしてたよ!」
ショタ「ほめて、ほめてー!」スリスリ
兄「あ…あぁ…うん…偉いな、よしよし…」
ナデナデ
ショタ「えへへー!///」
兄(あの後…つい衝動的になって殴ってしまった…それも何度も…)
兄(幸い、口封じにとコイツの恥ずかしい写真を撮ってその場はチクらせないように納めた…)
兄(それでも妹のいじめは収まらなかったので何度も何度も繰り返しいたぶってしまった…)
兄(途中で過ちに気付いた俺は、罪滅ぼしにと、何度も何度もコイツと映画を見に行ったりした…)
兄(そしたら…)
ショタ「お、おにいちゃん…ど、どうしたの…?」
ショタ「ぼ…ぼく…悪い事した…?…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
兄「あ…あぁ…いや、考え事してただけ、ごめんな」
ナデナデ
兄(こうなってしまった…)
これか 前に見たな
キーボード打てるのにSS書けないとはどういうことだ
っていうかショタスレに人が来ない
この時間帯はかなり過疎ってんな
>>61
俺のスレなんかこのスレとほぼ同時期に建てたのに17レスしかありやせんぜ
誰が書いたかしんないけど、この前見た
実験用ショタの話面白かったなぁ
>>62
見つけた
なんかVIPらしくないんだよなぁこのスレ
3人で慣れ合ってる状態じゃん
だからって移動もしたくないし……どうせいつも深夜だからいいか
落ちる やっぱ人が少なすぎる
ショウタ君の字数見てそっとじしちゃうのかな
俺はあのシチュのSSを拝むまで寝る訳にはいかん!
書いてもらうぞ!!>>1!!!
>>68
すまんなーまたいつかーありがとー
同じようなスレタイで立ってたらいつか書かせてもらうよー
ああ、猫耳しっぽ書いたの俺だわ
この業界やっぱ狭すぎるな
もっと人を呼び込まないと……
>>71
あれスゲー面白かった
おやすみ
ショタすきだけど字数見て諦めました。サーセン
俺が15の時もこういうことがあった
一定の人が集まって、みんなで持ち合ってアイデア出し合って
いつか消えちゃうなよな、それじゃ
匿名の人間が無数に参加し続ける状態にしないと
>>74
読んでみたら意外と楽だぞこの人文章上手いから
ショタスレ増えたよな 嬉しい
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