訓練所
食堂

ミカサ「エレン、またパンくずが口に…」ﾌｷﾌｷ

エレン「やめろよ」

アルミン「はは…」(また始まった…)

ミカサ「エレンは私がいないと身の回りのこともちゃんとできない」

ミカサ(そう。私がエレンをサポートしないと)

エレン「んなことねえよ。な、アルミン？」

アルミン「はは…僕はよくわからないな」(僕に振らないでよ)

ライナー「ははっ、また夫婦喧嘩か？」

エレン「はぁ？」

ミカサ「ケンカではない」『ホモのくせによく言った。グッジョブ』

アルミン「えっ？」

ライナー「ん？」

エレン「え？」

ミカサ「？」

ライナー「おい、ミカサ…今俺のこと、ホモって言ったがな、違うからな」

ミカサ『しまった。つい口に出してしまったらしい』

ミカサ「謝る。ごめんなさい」

ミカサ『でもどうせウソついてる。ホモだからエレンとアルミンには近づけさせない』

ライナー「おい」『ホモじゃねえって』

エレン「ミカサ、言い過ぎだぞ」『確かにライナー、ホモっぽいよな』

アルミン「…」『さすがに言い過ぎじゃないかな…いくらライナーがホモっぽくても』

ライナー「おい、お前ら」『何人のことをホモだホモだと…』

エレン「ん？」

アルミン「え？」

ミカサ「？」

ライナー「あ？」

ライナー「とにかく、俺はホモじゃねえ」『クリスタが好きだからな。あー、結婚したい』

エレン「へー」『ライナーってクリスタが好きだったのか』

ミカサ「高嶺の花。ライナーには難しいかも」『十中八九無理』

アルミン「応援するよ。頑張って」『そうか、ライナーもか。ライバルだな。とことん有利になる情報は遮断して、不利になる情報を与えてクリスタから遠ざけてやる』

ライナー「おい、ミカサ、アルミン…」『全部聞こえてるぞ』

アルミン「えっ？」『ウソ！？喋ってないのに！』

ライナー「…」『というか俺はクリスタのことを喋った覚えはないが…』

アルミン『ライナーの口が動いていないのに声が聞こえる…』「まさか…」

ミカサ「考えていることがわかる？」

エレン「んなわけあるかよ」『んなわけアルミン。なんちゃってな、はは』

アルミン「エレン」ｼﾞﾛｯ

アルミン『まったくこんな時によくもそんな気の抜けたことを考えられるよ。だいたい君は昔から事の重大さを認識する速度が遅いし、対処も遅い。そんな君を支えるミカサや僕の身にもなってほしいね』

エレン「お、おう」

ライナー「アルミンの脳の処理速度すげえな」

アルミン「あ、しまった。忘れて、エレン」

今さらだけどキャラ崩壊＆カップリング注意

ベルトルト「おはよ、みんな」

エレン「おはよう」

ライナー「ベルトルト、大変なことになった」

ベルトルト「大変なこと？」『何だろう？』

ライナー「どうも考えてることがわかるようになったらしい」

ベルトルト「え？」『君は何を言っているんだライナー…まさかついに頭がイカれたか？』

ライナー「イカれてねえよ」『ついにってなんだよ』

ベルトルト「な…」『思考を読んだのか？いや、そんなわけ…』

アルミン『やっぱりいきなりは信じられないか』

アルミン「ベルトルト、僕の印象を答えてよ」

ベルトルト「印象？」『アルミンの印象ね…』

ベルトルト「頭がいい、かな？」『あと、ちょっと女の子みたいな？』

アルミン「なっ！？僕は女の子じゃない！」ﾊﾞﾝｯ

ベルトルト「うわっ、ごめん…」『ってか本当に考えを読まれたのか！？』

エレン「いや、でも女の子っぽいよな」『アルミンが女の子だったら惚れてたかもな』

ミカサ「エレン、それは…」『私がいるのに』

アルミン「いや、女の子だなんて言われるのは心外だよ！」

アルミン『まぁ、実はちょっと女装したこともあったり』

ベルトルト「えっ」『うわ…引くわ』

ライナー「女装アルミンか…」『クリスタの足元にも及ばんだろ』

アルミン「しまった！」『つい…ちくしょう！』

ミカサ「…」『今、考えていることは全部わかる。ということは、エレンの本音を聞ける！』

エレン「何を聞く気だよ」

アルミン「いや、今はそんなことを聞いてる場合じゃないよ。こうなってる原因を突き止めないと」

アルミン『じゃないと色々とまずい』

ミカサ「しかし…」『アルミンの言うことも正しいか』

エレン『一理アルミン…ぷぷ』

ライナー「原因な…」『わかるわけねえだろ』

ユミル『クリスタペロペロ』

クリスタ「ちょ、ユミル！」『汚いし』

ライナー「クリスタ！」『結婚したい』

クリスタ「えっ…」『ちょ、いきなり何』

アルミン「抜け駆けは無しだよ！」『てか事情を説明しないと』

アルミン『かくかくしかじか』

クリスタ「そうなんだ」

ユミル「便利だな」『クリスタペロペロ』

クリスタ「ユミルのバカ」『さすがに気持ち悪い』

ユミル「嫌わないでくれよ」『もっとお願いします』

クリスタ「もう！」『でも、ユミルは嫌いになれない』

アルミン「はは…」『神様…』

ライナー「優しいな…」『結婚しよ』

クリスタ「ちょっと、気持ち悪いよ！」『やだ、私モテモテ』

ミカサ「原因を突き止めないの？」『早く突き止めてエレンとにゃんにゃん』

エレン「にゃんにゃん？」『猫か？にゃー…ぷぷ』

ミカサ「かわいい」

ベルトルト「…」『カオス過ぎんだろ』

アルミン「とにかく、他の人にもこのことを伝えるべきじゃないかな？」

アルミン『放っておくと本音がぶつかり合って人間関係が崩壊しそう。僕だってみんなに嫌われたくないし』

クリスタ「そうだね」『みんな仲良く』

ユミル「さすが私のクリスタ。優しい」『ペロペロ』

ライナー「うむ」『結婚式は訓練兵を全員呼んで、教官や近隣の人たちも呼んで…ウェディングドレスのクリスタ…あぁぁぁあ』

クリスタ「ちょっと！」『気持ち悪い…死ねばいいのに』

エレン「…」ﾁﾗｯ『やっぱりクリスタもこういうこと考えるんだよな…ミカサは…』

ミカサ「エレン、私はこういうことは考えない」『少なくともエレンには』

ベルトルト「…」『待て、逆に考えれば、口を動かす手間が省けるし、相手が喋り終わるのを待つ必要がない、つまり思ったことをそのまま発言できるチャンスじゃないか？』

…

コニー「そういえばさっきから何か変だと思ったな」

サシャ「えっ、それはまずいですよ」『食糧庫に忍び込んだことが教官にバレる』

アルミン「はは…」『自業自得だろ芋女』

サシャ「ひどいです！まさかアルミンまで私を馬鹿にしていたんですか！」

アルミン「馬鹿にしてるというより、呆れてるんだよ」『てか僕だって人間だし』

コニー「アルミンこえー」

アニ「で、原因を突き止めたいと」『眠いんだけど』

ベルトルト「…」ﾁﾗｯ『アニってやっぱりスタイル良いよね…』

アニ「は？」『イヤらしい』

ベルトルト「ご、ごめん」『かわいい』

アニ「ちょ…」

ミーナ「…」『アニって乙女だよねー』

アニ「このっ」ｸﾞﾆｰ『恥ずかしい』

ミーナ「いたたた！」ﾑﾆｰ『ほっぺ引っ張んないでよ！』

アルミン「とにかく、何かそれっぽいことがあれば」『期待はしてないけど』

ジャン「ないな」『ミカサミカサミカサミカサ』

ミカサ「気持ち悪い。エレン、助けて」ﾀﾞｷｯ『か弱い乙女を演出』

エレン「離れろよ」『なんだ演技かよ。残念』

サシャ「おお？これは…」『今の発言はあれですよね、エレンがミカサを好きだという…』

エレン「はあ？」『やべっ、バレる』

ミカサ「エレン、そうなの？」『やった』

エレン「う…」『隠しようがないか…嫌わないでくれよ』

エレン「ああ、そうだ…俺は、その…」『ミカサが好き…恥ずかしいぃぃぃ！』

ミカサ「エレン、私もエレンが好き…」ｷﾞｭｯ『ついにエレンと結ばれた…長かった』

アルミン「おめでとう！」ｳﾙｳﾙ『さらばー、胃痛よー、旅立ーつ、苦痛はー』

アニ「…」『アルミンって意外とお茶目？』

ライナー「はは、おめでとう」『俺もクリスタと結婚』

クリスタ「最低」『何なの、本当に気持ち悪いんだけど』

ジャン「」『』

マルコ「何も考えないって、確か神の領域だったかな？」『これは辛い』

アルミン「うん、確か」『さらば、ジャン』

サシャ「…」『あー、かったりー…肉食いたいわぁ…』

ミカサ「ふふ」ｷﾞｭｯ 『エレンエレンエレンエレン』

エレン「は、恥ずかしいから抱きつくなって！」『いや、でもやっぱりこのままが良いかな…』

コニー「…」『かーちゃん…』

ダズ「誰が老け顔だって！？」ｶﾞﾀｯ

トーマス「ダズ、落ち着けよ」『いや、だって本当に老け顔だし』

ダズ「なんだとこの野郎！」『機関車が！てめえは線路でも走ってろ！』

トーマス「ああ？誰が機関車だこの野郎！」ｶﾞｯ

アルミン「うわ！恐れてた事態が！」『進撃に機関車ってないし』

クリスタ「大変、止めなきゃ！ユミル、離して！」『ケンカで怪我でもしたら…』

ユミル「本音か。行ってこい！」ﾎﾟﾝ『ああ、クリスタかわいい、結婚しよ』

クリスタ「ありがと、ユミル」ﾀﾀﾀ『結婚しない』

ライナー「結婚しよ」『結婚結婚』

ベルトルト「…」ﾁﾗｯ『予想以上にライナーは狂っているね、アニ』

アニ「…」ﾌﾟｲｯ『知らないよ、そんなこと』

ベルトルト「…」『いい…』

クリスタ「落ち着いて、二人とも！」『危ないから』

ダズ「いや、こいつは我慢ならねえ！」ｸﾞｲｯ

トーマス「うわっ！」ﾄﾞｻｯ

アルミン「やめなよ！」『教官が来たら連帯責任になっちゃうよ！』

ユミル「てめえら、クリスタが止めてんだ、やめろ」

ライナー「そうだぞ」『結婚』

ｶﾞﾁｬ

キース「貴様ら！何を騒いでいる！」『全くめんどくせ』

トーマス「あっ」『やべっ、ハゲだ！』

キース「…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ『な、な、な…今ハゲと…』

キース「貴様！上官を侮辱したな！？」『キースちゃんはこう見えて繊細なんだぞ！』

ライナー「ﾌﾞﾌｫwww」『キースちゃんとか』

ミーナ「…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ『超ウケる』

キース「…！？」『何故だ！？口に出したつもりはなかったが…』

キース『くそっ、今日は良い発毛剤が手に入ったってのに』

ダズ「…」『ハゲは何してもハゲだろ、ハゲ』

一同「ぶふっwww」

キース「…」『貴様らぁ！』


注：ハゲを馬鹿にしてはいけません

…
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

エレン「はぁ…はぁ…」『で、こうなるのかよ』

アニ「はぁ…はぁ…」『なんで走らないといけないの』

アルミン「はぁ…はぁ…」『あーもう…こうなるからやめろって言ってんのにさー』

ダズ「はぁ…はぁ…」『すまねえ』

クリスタ「はぁ…はぁ…」『しんどいー』

ユミル「はぁ…はぁ…」『押してやろうか？クリスタ』

ライナー「はぁ…はぁ…」『まあこうやって会話しながら走れる分だけ少しマシだろうが』

ベルトルト「はぁ…はぁ…」『教官を煽ったやつに言われてもなぁ』

男子宿舎

エレン「あー…疲れた」ｸﾞｯﾀﾘ

アルミン「はー…」『これだから低脳どもは…』

ライナー「アルミンもいろいろ抱え込んでんだな」『すまん』

アルミン「いや、いいよ」『普段の僕の苦労は君たちにはわからないよ…ふっ』

ジャン「」『』

マルコ「いい加減立ち直れよ、ジャン」

トーマス「でも、困ったな」『本音が出るんじゃ、社会が崩壊するよ、これ』

コニー「そうだ、せっかくだから、この際色々と暴露しようぜ！」

一同「えっ」

コニー「いろいろ秘密あんだろ？好きな人とかさ」

フランツ『ハンナ』

コニー「いや、それは知ってる。俺は馬鹿だ」

エレン『知ってた』

アルミン『知ってた』

ライナー『知ってた』

ベルトルト『あれだよね、コニーって裏表ないよね』

コニー「俺は言ったぞ。みんなも言えよ」

エレン「俺は…」『昔ミカサのパンツをはいたことがある…とかか』

アルミン「うわぁ…」『エレン、さすがにまずいだろそれ』

ライナー「…」『クリスタのパンツ…はきたい』

ベルトルト「変態ばっか」

コニー「興奮するよな」

マルコ『次いこう。うん』「次は誰？」

アルミン「秘密かあ…」『女装…秘蔵のエロ本…はっ！』

ライナー「ほう」『エロ本とな』

コニー「どこにあんだよ！」

アルミン「えっと…」『まずい！他のこと他のこと…立体機動はまずガスが入っているか、ワイヤーはちゃんと出るか確認してから装着。装着してからはしっかりと外れないか…』

コニー「おい、アルミン！読ませろよ！」ﾕｻﾕｻ

アルミン「ベルトが緩んでいないか点検、でないとエレンみたいなことになるし。で、次に立体機動の注意点として…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

マルコ「…」『大した集中力だよ』

エレン『こうなったアルミンは止まらねえだろうな…』「ライナーは？」

ライナー「ん？俺か」『俺が実は鎧の巨人ってのは、さすがにまずいな』

ベルトルト「えっ」

エレン「えっ？鎧の巨人？」

ライナー「あっ」

女子宿舎

ミーナ「第一回、暴露大会ー！いえーい！」『パフパフドンドンドンドン！』

アニ「…」『なんでいつもこんなに元気なの』

ミーナ「はい、じゃあ、みんなの秘密、暴露してね」

ミーナ『考えが読める今がチャンス！』「隠しても無駄だからね？」ﾑﾌﾌ

ユミル「何を暴露するって？」『クリスタかわいい』

ミーナ「いるでしょ？好きな人とか」

ハンナ「はい、私はフランツ」『きゃー』

ミカサ「エレン」

ミーナ「あんたらのそれは面白くない」

ユミル「クリスタ」

ミーナ「ユミルもつまんない。クリスタは？」

クリスタ「えっ！？」『わ、私の好きな人…うーん』

ミーナ「ほら、はよ、はよ」

クリスタ「えっ、えっと…」『うーん…急かされても出てこないよ』ｱﾀﾌﾀ

ユミル「ミーナ、クリスタが可哀想だろ」『動揺するかわいいクリスタは私が好きに決まってんだろ』

クリスタ「もう、違うよ！…ごめん、好きな人、出てこない…」

アニ「…」『好きな人かぁ…私もいない…かな？』

ミーナ「えー…つまんね」

ミーナ「じゃあ、なんか秘密ない？なんでもいいから」

ミカサ「例えば？」

ミーナ「うーん…例えば…」『私は男子から髪が亀頭に似てると噂されてるとか』

クリスタ「ちょ…///」『亀頭って、あれだよね？』

ユミル「知ってるからな、それ」『うわあああああ！私のクリスタがそんなこと知ってるわけがない！ない！ない！』

ミーナ「はい、他に秘密は？」

ミカサ「…」『人を殺したことがある』

ミーナ「えっ」

アニ「…」『秘密…』

男子宿舎

エレン「鎧の巨人って、なんだよ」

ライナー『しまったああああ！このままじゃ、ベルトルトが超大型巨人だってのも…』

ベルトルト「おい！？」

エレン「えっ？えっ？」

ライナー「ああ！？」

ベルトルト「ライナー！」

ライナー「うわああああ、すまねえ！」

アルミン「それ、どういう意味？」

ライナー『無心無心無心無心無心無心』

ベルトルト「えっと…」『うわ、まずい』

エレン「おい、ライナー！今のどういうことだよ！」ﾕｻﾕｻ

ライナー『無心無心無心無心無心無心無心無心』

アルミン「ベルトルト、君が超大型巨人って？」『ちょっと頭を整理しないと…』

コニー「なあ、エロ本は？」

マルコ「巨人…なんで？」『うーん？』

ベルトルト『くそっ、こうなったら』

ベルトルト「そうだ！どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ！僕の心の叫びを！」ｶﾞﾀｯ

ベルトルト「アニ、好きだぁああ！アニ、愛しているんだ、アニぃい！」

アルミン「うぇ！？」ﾋﾞｸｯ

ベルトルト「ずっと前から君が好きだったんだ！いや、好きなんてもんじゃない！アニのことはもっと知りたいんだ！アニのことはみんな全部知っておきたい！」

コニー「いきなりなんだ？」

ベルトルト「アニを抱き締めたいんだ！潰しちゃうくらい抱き締めたい！」

アルミン「ちょ、ベルトルト！僕の質問に答えてよ！///」『恥ずかしいからやめて！』

ベルトルト「心の声は、心の叫びで掻き消してやる！」

ベルトルト「アニ、好きだあああ！アニ、愛してるんだよぉ！」

マルコ「おお…この叫びの真実度は強力だ…」

アルミン「あわわ…やめてよ！///」ﾌﾟｼｭｰ

ライナー「ベルトルト、お前…」

ベルトルト「僕の、この心の内の叫びを聞いてくれ！アニさん！」