坂本美緒「私の魔眼は相手の自慰回数すらも透視可能だ」芳佳「え」 (378)

戦艦赤城 甲板

芳佳「やぁー!!」ゴシゴシ

美緒「宮藤。精が出ているな。甲板清掃ご苦労」

芳佳「坂本さん。おはようございます」

美緒「さて……」ジーッ

芳佳(0)「それにしてもまだ着かないんですか? もう一ヶ月ですよ? 少し飽きちゃいました」

美緒「はっはっはっはっは。やはりお前は見込みどおりのようだな」

芳佳「どういうことですか? 私、戦争は嫌ですから」

美緒「ああ、違う違う。こちらの話だ。気にするな」

――私の名前は坂本美緒。扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288航空隊所属のウィッチであり、連合軍第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ戦闘指揮官である。

超遠距離目測およびネウロイのコアを視認できる魔眼を有しているが、この魔眼にはもう一つ特殊な能力が付与されている。

それは相手の自慰回数を透視するというもの。ネウロイとの戦闘には全く役に立たない対人用であるため、この能力についてはミーナにすら伏せている。

数日後 基地 ブリーフィングルーム

美緒「……」

ミーナ(37)「それでは宮藤さん。自己紹介を」

芳佳(0)「はい! 扶桑から来ました、宮藤芳佳です。よろしくお願いします」

美緒(ミーナ、この1ヵ月で少し増えているな)

ミーナ「リーネさん、宮藤さんに基地の案内をお願いしてもいいかしら?」

美緒「……」

リーネ(5)「は、はい」

美緒(ふむ……)

バルクホルン(0)「それでは私は任務があるので、失礼する。いくぞ、ハルトマン中尉」

エーリカ(20)「んー」

美緒(ハルトマンが増えているな。注意するべきか)

ミーナ「坂本少佐からは何かありますか?」

美緒「そうだな。皆、宮藤は良い子だ。よくしてやってくれ」

ミーナ(37)

二年前の話か

ルッキーニ(93)「どれどれー?」モミモミ

宮藤(0)「きゃぁ!!! な、なんで胸を……!!」

シャーリー(1)「新人のチェックは大事だろ?」

美緒(ルッキーニには訓練を増やしたほうがよさそうだな)

サーニャ(180)「リーネは凄かったのになぁ」

リーネ「うぅ……」

サーニャ(0)「すぅ……すぅ……」

美緒(サーニャも問題があるな。ここ最近、1日に数回はしているだろう……)

美緒(だが、まぁ、全体的に少ないし……これはこれで……)

美緒「……ん?」

ペリーヌ(451)「あ……」モジモジ

美緒(奴は別格だな……)

ミーナ「美緒、話があるの。ちょっといいかしら」

美緒「ん? ああ」

>>26
サーニャ(180)「リーネは凄かったのになぁ」

エイラ(180)「リーネは凄かったのになぁ」

美緒(サーニャも問題があるな。ここ最近、1日に数回はしているだろう……)

美緒(エイラも問題があるな。ここ最近、1日に数回はしているだろう……)



美緒「宮藤、今日はどうだった?」

芳佳「はい。覚えることが多くて大変です。でも、リネットさんが良くしてくれるので助かりました」

美緒「……」

芳佳(0)「リネットさん、とっても優しいんですね」

美緒「……宮藤。風呂に行かないか?」

芳佳「あ、はい。私も行こうと思ってました」

美緒「よし。行くぞ」

芳佳「はい!!」

美緒(ダメだと分かっているが、やはり回数が分かってしまう分、少ない奴にはどうしても好感を抱いてしまうな……)

ペリーヌ「さ、坂本少佐!!」

美緒「どうした?」

ペリーヌ「わ、わたくしもご一緒しても……よ、よろしいでしょうか……?」モジモジ

美緒「ああ、構わんぞ」

ペリーヌ「あ、ありがとうございます!!」

大浴場

芳佳「お昼にも見ましたけど、広いですよねー」

美緒「まぁな。ここは自慢の風呂だからな」

ペリーヌ「この大浴場は坂本少佐がご提案されて、作られたのです。だから、宮藤さんも坂本少佐に――」

芳佳「わーい!!」テテテッ

ペリーヌ「こら!! 人の話は最後までお聞きになりなさい!!」

美緒「はっはっはっは。元気があるのはいいことだ」

ペリーヌ(455)「し、しかしですね……」

美緒「……」

ペリーヌ「な、なにか……?」

美緒「いや……」

ルッキーニ「おぉー!! 芳佳だー!!」

シャーリー「おー。来たのか。こっちこいよ」

芳佳「お邪魔します」

ペリーヌが増えてる・・・

美緒「ふー。やはり、一日の最後は風呂に限るなぁ……」

芳佳「気持ちいいですね!!」

美緒「だろ?」

美緒(0)「はい!」

ルッキーニ(94)「芳佳は着やせするタイプでもなんだー」モミモミ

芳佳「きゃぁ!!」

シャーリー(1)「まぁ、気にするなって。その内、大きくなるだろうし」

芳佳「あぅ……」

美緒「あまり虐めてやるな。宮藤は純粋だからな」

ペリーヌ(456)「……」

美緒「ん?」

ペリーヌ(456)「……」

美緒「……」

ペリーヌ(457)「……ふぅ」

美緒(やはりか。薄々感付いてはいたが……。ペリーヌめ、場所を選ばんようだな)

>美緒「だろ?」
>美緒(0)「はい!」

ついにボケが・・・

>>45
美緒(0)「はい!」

芳佳(0)「はい!」

廊下

美緒(ペリーヌとルッキーニにはたっぷりと運動させて、昇華させたほうがよさそうだな……)

エーリカ(20)「ふんふふーん。あ、少佐」

バルクホルン(0)「少佐は風呂だったのか?」

美緒「ああ。お前達はこれからか?」

バルクホルン「今、報告書が出来上がったのでな」

美緒「ご苦労。ゆっくり休め」

バルクホルン「そうさせてもらう」

エーリカ「はやくいこ、トゥルーデ」

バルクホルン「分かっている」

芳佳「さ、さかもとさーん!!」

美緒「どうした、宮藤? タオル一枚で基地内を徘徊するのは感心せんぞ」

バルクホルン「……!!」

芳佳「す、すいません!! 着替え、忘れちゃって……」

美緒「仕方のない奴だ。そういうときに先輩を頼れ。私の服を貸してやろう」

翌日 滑走路

美緒「ほら!! 走れ走れ!!」

芳佳「はぁ……ひぃ……」

リーネ「はぁ……はぁ……」

美緒「気合が足らんぞ!! 気合がぁ!!」

芳佳(0)「で、でも……これは……」

美緒「宮藤!! がんばれ!!」

リーネ(5)「ふっ……はぁ……」

美緒「リーネ!!! 遅いぞ!!! 何をやっている!!!」

リーネ「す、すいませーん!!」

美緒「リーネ!! 体を動かせ!! 体を!!! 全てのエネルギーをここで発散させて、さっさと寝ろ!!!!」

芳佳「ど、どういうこと?」

リーネ「わかりません……」

美緒「喋るなぁ!!!」

芳佳・リーネ「「は、はい!!」」ダダダッ

ミーナ「美緒」

美緒「ミーナか。どうした?」

ミーナ(37)「どう、新人の二人は」

美緒「どちらも見所はある」

芳佳「はぁ……はぁ……つかれた……」

リーネ「もう……だめ……」

ミーナ「そう。ならいいんだけど」

エーリカ「いってきまーす」ブゥゥゥン

バルクホルン「ミーナ中佐。訓練飛行に入る」ブゥゥゥン

ミーナ「ええ。わかったわ。気をつけてね」

美緒「……」ピクッ

エーリカ(20)「はいはーい」

バルクホルン(2)「了解した」

美緒「バルクホルン大尉。ほどほどにな」

バルクホルン「訓練なのだからほどほどではダメだろう。全力でやってくる」

数日後 廊下

芳佳「リーネちゃん、早く早く!!」

リーネ「まって、芳佳ちゃん」

美緒「……」

芳佳(0)「あ、坂本さん。おはようございます」

リーネ(9)「おはようございます」

美緒「今から訓練か」

芳佳「はい。シャーリーさんが教えてくれるって」

美緒「そうか。私も後で見に行こう」

芳佳「はい。お願いします」

リーネ「失礼します」

美緒「……」

ミーナ「あの二人、仲良しになったみたいね」

美緒「不安だ……」

ミーナ「なにが?」

滑走路

美緒「……」

シャーリー(1)「しっかりー」

ルッキーニ(103)「がんばれ、よっしか。がんばれ、リーネ」

芳佳「はぁ……ふぅ……」

リーネ「はぁ……はぁ……」

美緒(ルッキーニの回数は上がる一方だな……)

エーリカ「いくよ、トゥルーデ」

バルクホルン「……」

美緒「ん?」

エーリカ(20)「どうしたの?」

バルクホルン(14)「いや、なんでもない。行くぞ」

美緒「……バルクホルン」

ミーナ「美緒、やっぱり心配? どうもトゥルーデは宮藤さんがここへ来てから、様子が変なのよね」

美緒「そんなことは見ればわかる。なんてことだ……。経験上、カ-ルスラント軍人は1度箍が外れると……」

大浴場

美緒(うーん……。回数が影響しているのか、最近のバルクホルンは乗れていない……)

美緒(抑圧していた分、こうなると止まらない。困ったものだな)

ペリーヌ「さ、坂本少佐!!」

美緒「なんだ、ペリーヌか」

ペリーヌ(518)「ご、ご一緒しても……よろしいでしょうか……」モジモジ

美緒「……ああ。構わん。風呂では階級など気にするな」

ペリーヌ「し、失礼します」

美緒「……」

ペリーヌ(518)「……」チャプチャプ

美緒「……ペリーヌ」

ペリーヌ(518)「は、はい!!! な、なな、なんでしょう!?」

美緒「最近の調子はどうだ?」

ペリーヌ(519)「そ、そ、それ……ぁ……もう、問題ありません」

美緒「……そうか」

廊下

ペリーヌ「ふぬぬぬ……」

芳佳「あれ、ペリーヌさん。なんで腕立てを?」

ペリーヌ「さ、坂本少佐にいわれたのです。あなたはもう寝なさい」

芳佳「は、はぁ……。がんばってください」

ペリーヌ「余計なお世話ですわ! ふんっ」

芳佳(ペリーヌさんでもあんなことあるんだ……。大変だなぁ)

美緒「宮藤」

芳佳「坂本さん」

美緒「明日の訓練、バルクホルンと組んでもらう」

芳佳(0)「はい!」

バルクホルン(15)「……ふん」

芳佳「よろしくお願いします!! バルクホルンさん!!」

バルクホルン「少佐。話は終わったようだな。それでは自室に戻る」

芳佳「あ……」

翌日 ハンガー

美緒「集まったな!!」

芳佳(0)「はい!」

バルクホルン(26)「早く始めてくれ」

美緒「……大尉。疲れてないか?」

バルクホルン「なんのことだ?」

エーリカ(20)「休めってことでしょ? お休み溜まってるじゃん、トゥルーデはさぁ。クリスのお見舞いだって行ってないし」

バルクホルン「私の命はこの隊に捧げたのだ。クリスの知っている姉はもういない」

エーリカ「まぁ、いいけどー」

芳佳「(クリスって?)」

リーネ(11)「(大尉の妹さんらしいよ)」

芳佳「へぇー」

美緒「大尉、無理はするな」

バルクホルン「無理なことはない。いくぞ」

芳佳「は、はい!!」

ミーナ「どうだった?」

美緒「どうもこうもないな。バルクホルンは酷い」

ミーナ「やっぱり、宮藤さんが?」

美緒「宮藤のことを意識しているところもあるが、もっと大きな問題もある」

ミーナ「そうなの? 私はてっきり、宮藤さんに妹を重ねてしまっているものだと……」

美緒「バルクホルンの訓練を増やすか……」

ミーナ「待って。トゥルーデにはむしろ、休暇をあげたほうが」

美緒「しかし」

ミーナ「お願い、美緒」

美緒「……ミーナがそういうなら、そうしてみるか。だが、奴が休暇を取るだろうか」

ミーナ「そこが問題なのよね」

サーニャ(0)「夜間哨戒、行ってきます」

美緒「ああ、たの……」

エイラ(260)「どうした? 私の顔に何かついているか?」

美緒「……ほどほどにな、エイラ」

数日後 空中

美緒「ネウロイ、補足!! 迎え撃つぞ!!」

バルクホルン(46)「うおぉぉぉ!!!!」

美緒「大尉!! やりすぎだ!!」

バルクホルン「ネウロイは私が倒す……!!」

ミーナ「トゥルーデ!!」

ペリーヌ「大尉に追いつかないと……」

芳佳「バルクホルンさん……どうしたんだろう……」

ミーナ「いつものトゥルーデじゃないわね……」

リーネ「え?」

美緒「ペリーヌ!!!」

ペリーヌ(588)「は、はい!!」

美緒「……」

ペリーヌ「な、なんでしょうか……?」

美緒「バルクホルンを頼む……」

バルクホルン「ぐわぁ!!」

ミーナ「トゥルーデ!!!」

美緒「しまった!!」

リーネ「大尉!!」

美緒「宮藤!!」

芳佳(0)「はい!!!」ブゥゥゥン!!!

ペリーヌ「わ、わたくしの所為で……大尉が……!! 大尉ぃー!!!」ブゥゥゥン!!!

美緒「ミーナ、リーネ!! 態勢を立て直せ!!!」

ミーナ「え、ええ!!」

リーネ「だ、大丈夫でしょうか……」

美緒「宮藤がついている。心配はない」

ミーナ「宮藤さん……トゥルーデをお願い……」

美緒「なるべく、宮藤たちに攻撃が及ばないようにする!! リーネは私の後ろにつけ!!」

リーネ(15)「了解!!」

美緒「いくぞぉぉぉ!!!」

ミーナ「くっ……!!」ズガガガ

リーネ「ふっ!」ドォン!!

美緒「はぁぁぁ!!!」ザンッ!!!

ミーナ「だめ……攻め切れない……!!」

美緒「ちっ!!」

「はぁぁぁぁ!!!!」

ミーナ「トゥルーデ!!」

リーネ「バルクホルン大尉!!」

バルクホルン(47)「はぁぁぁぁ!!!!!」ズガガガガ!!!

ドォォォン!!!

美緒「バルクホルン!! やったのか!?」

バルクホルン「ああ……」

ミーナ「トゥルーデ!!」パシンッ

バルクホルン「……あ」

ミーナ「もう!! いき急ごうとしないで!! 死のうとしないで!! お願いだから……」ギュッ

基地

美緒「そうか……。休暇をとったか」

ミーナ「ええ。宮藤さんのおかげね」

美緒「宮藤」

芳佳「は、はい!!」

美緒「バルクホルンが墜落したあと、何があった?」

芳佳「え、えーと。バルクホルンが負傷したので、治療を……。でも、魔法力を使い果たして気絶しちゃいました」

美緒「……そのあとか」

ミーナ「美緒?」

美緒「戦闘中に……なにをやっている……いや、やっていることはわかっているのだが……」

芳佳「どうしたんでしょうか?」

ミーナ「最近の坂本少佐は、考え込むことが多くなってきてるわね」

芳佳「そうですか……。心配ごとでもあるのかなぁ」

美緒「……」

美緒「よし」

休憩

数日後 ブリーフィングルーム

美緒「皆、集まってもらってすまないな」

ルッキーニ(122)「なにかあるのー?」

シャーリー(2)「あるから集まってんだろ」

エイラ(394)「ふわぁぁ……。こっちは夜間哨戒明けだっていうのに……」

サーニャ(0)「すぅ……すぅ……」

エーリカ(20)「トゥルーデ、なんか眠そうだねー」

バルクホルン(78)「少し疲れが溜まっていてな」

エーリカ(20)「ふぅーん。休暇とったばかりなのに?」

バルクホルン(78)「お前がいつも朝起きないからだ」

芳佳(0)「なんだろうね?」

リーネ(21)「ネウロイのことかな?」

ペリーヌ(639)「今日も坂本少佐は素敵ですわぁ……」

ミーナ(37)「ほら、みなさん、静かに」

美緒「ありがとう、ミーナ。訓練メニューの変更をすることにした。各自、よく確認しておくように」

ルッキーニ「えぇぇ。にゃにこれぇー。ふえてるぅー」

シャーリー「結構、きっついなぁー」

バルクホルン「これぐらいが丁度いいだろう。何を言っている、リベリアン」

シャーリー「カールスラントの堅物にはいいかもしれないけどさー」

エーリカ「いいじゃない、これくらい。ちょちょっとやっちゃえば」

エイラ「みんながそんな風に力を抜ければ楽なんだけどな」

サーニャ「ん……? あれ……なにこれ……?」

芳佳「それ、明日からの新しい訓練メニューだって」

サーニャ「そうなんだ」

リーネ「これをこなすのは大変ですね」

ペリーヌ「そんなことありませんわ。確かに訓練量は増えていますが、その分休憩の時間も増えています。坂本少佐はきちんと考えていますでしょ?」

芳佳「あ、ホントだ」

ペリーヌ「全く。訓練のところだけを見るから、辛いだの、大変だのと思ってしまうのですわ」

美緒「私からは以上だ。ミーナ中佐からは何かあるか?」

ミーナ「いいえ。ありません。それではみなさん、解散」

美緒(これでできるだけ疲れさせれば、各自の頻度を抑えられるはずだ……)

ミーナ「美緒、ちょっといいかしら?」

美緒「どうした?」

ミーナ「この訓練メニュー変更だけど、急にどうして?」

美緒「まぁ、あれだ。これからますますネウロイとの戦闘が激化する恐れがあるだろ。そのための備えだ」

ミーナ「そう……。だけど、あまり根を詰めないほうが」

美緒「分かっている。その代わりといってはなんだが、明後日は海へ行こうと思っている」

ミーナ「海。そう、海上訓練ね」

美緒「宮藤とリーネはまだだったからな」

ミーナ「それは良い考えね。リフレッシュにもなるわ」

美緒「ミーナもしっかり休め」

ミーナ「それは美緒も、でしょ」

美緒「私はしっかり休んでいるさ」

ミーナ「焦ってない?」

美緒「そんなことはない。自分のことはよくわかっているつもりだ」

別の日 海岸

美緒「よーし!! 宮藤、リーネ!! あがっていいぞ!! あとは自由行動とする!!」

芳佳(0)「あ、ありがとうございましたぁ……」

リーネ(24)「はぁ……はぁ……」

美緒「……」

リーネ「な、なにか……?」ビクッ

美緒「いや……」

芳佳「ミーナ中佐のうそつきぃ……遊べるっていってたのにぃ……」

リーネ「し、しかたないよ……訓練、だもん……」

美緒「全く、だらしがないぞ」

シャーリー「まぁまぁ少佐」

美緒「シャーリー大尉」

シャーリー(2)「休ませてあげましょうよ」

美緒「……分かっている。私はミーナと話をしてくる。二人ことを任せていいか?」

シャーリー「りょーかい」

美緒「ミーナ、午後は好きに泳がせておくが問題はないな?」

ミーナ「そうねぇ。みんな、楽しそうだものね」

ルッキーニ(128)「やったぁー!! ハルトマン中尉の水着げっとぉー!」

エーリカ(20)「あぁ……ひんやりするぅ」

バルクホルン(86)「そう言う問題ではないだろ!!! ルッキーニ少尉!! 水着を返せ!!!」

美緒「こら、ルッキーニ! 軍人であることを忘れるなー!!」

ルッキーニ「ひぇっ」

バルクホルン「ほら、返すんだ!!」

エーリカ「私はなくてもいいよ?」

バルクホルン「周りが迷惑するだろ!!!」

美緒「ふっ……。ん?」

ペリーヌ(699)「……」

ペリーヌ(700)「ふぅ。さてと……」スイスイ

美緒(どうしてもダメか。ペリーヌはもう見限るか)

ミーナ「――坂本少佐!! 敵襲よ!!!」

美緒「ネウロイか!? 敵襲ー!!!」

バルクホルン「なに!! 急ぐぞ、ハルトマン!!」

エーリカ「よっと。オッケー」ザバッ

バルクホルン「バカ者!! 水着を着んかぁ!!!」

エイラ(402)「サーニャ、いこう」

サーニャ(0)「うん」

ミーナ(37)「シャーリーさんと宮藤さん、それにリーネさんが先行できるみたいね」

美緒「シャーリーか。よし、それならいいだろう。急がせろ」

ルッキーニ「シャーリー!?」

美緒「どうした?」

ルッキーニ「まってー!! シャーリー!!」テテテッ

ミーナ「……何かあるのかしら?」

美緒「おい、ルッキーニ少尉」

ルッキーニ「あぁ……いっちゃったぁ……。あのままなのかなぁ……」

美緒「何があのままなのだ?」

ルッキーニ「ひぃぃん……いたいぃ……」

サーニャ「大丈夫?」ナデナデ

美緒「シャーリー大尉!! 今すぐ帰島せよ!! シャーリー大尉!!」

ミーナ「シャーリーさん!! あなたのストライカーは整備不良の恐れがあります!! 早く戻ってください!!」

美緒「聞こえないのか!? シャーリー大尉!!! ――くそっ!! ダメか」

バルクホルン「少佐、私とハルトマン中尉で、イェーガー大尉を追う。いいだろうか?」

美緒「それどころではない!!」

バルクホルン「なに?」

美緒「このままではシャーリーがネウロイと衝突するかもしれない……!!」

バルクホルン「な、なに!! お、おい!! リベリアン!! 戻って来い!!! おーい!!!」

美緒「シャーリー大尉!! そのままのコースではぶつかるぞ!! 聞こえないのか!!!」

シャーリー『――少佐? 少佐!! 聞いてください!! あたし、やったんです!!』

美緒「こんなときにか!? 失望したぞ!!!」

シャーリー『あたし!! 音速を超えたんです!! マッハですよ!! マッハ!! すご――』ドォォン

バルクホルン「おい!! どうした!? おい!! 応答しろ!!」

美緒「無事か!! 宮藤!! リーネ!! 応答しろ!!」

リーネ『あ、はい!! ネウロイ、撃墜しました!!』

ミーナ「シャーリーさんは!?」

芳佳『シャーリーさんは……あ!! いました!!』

リーネ『シャーリーさんは無事です!!』

バルクホルン「はぁ……。よし。迎えに行くか」タタタッ

エイラ「なんだよ、心配させんなよな。まったく」

ペリーヌ「わ、わたくしは、信じておりましたけどね」

サーニャ「足、震えてるけど」

ルッキーニ「シャーリー、よかったぁ……」

リーネ『全然、無事じゃなーい!!』

美緒「なに!? どういうことだ!? はっきりと報告しろ!!」

リーネ『あ、いえ、救出成功しました!! もう心配は――きゃぁー!! 芳佳ちゃん!! なにやってるの!?』

芳佳『えへへ……』

美緒「みやふじぃぃ!!! やめろぉぉぉ!!!」

滑走路

シャーリー(2)「あー。きもちよかったぁー」

美緒「……」

シャーリー「すいません、少佐。無線の調子が悪くて、指示を殆ど……」

美緒「いや。結果的にネウロイは撃破し、お前は無事だった。それだけで十分だよ」

シャーリー「少佐……」

美緒「そして……」

芳佳(0)「あの……すいませんでしたぁ!! 私、つい触ってしまって!!」

シャーリー「いいっていいって。減るもんじゃないし」

美緒(よかった……よかった……)

リーネ(25)「もう……芳佳ちゃんたら……」

美緒「リーネ。確か、シャーリーを二人で挟むようにして戻ってきたな。宮藤がシャーリーを背負い、お前がシャーリーの背中を支えるようにして」

リーネ「は、はい。そ、そうです」

美緒「……はぁ。疲れていたのではないのか?」

リーネ「え? あ、あの……な、なにか……?」モジモジ

大浴場

美緒(リーネも要注意だな。しかし、ここまでしてもダメとは……。口頭で注意するべきか……? いや……しかし……)

サーニャ(0)「はやくいこ」

エイラ(409)「やっぱりサウナのほうがいいって」

シャーリー(12)「なんだよー。今日はみんなで入るっていったじゃないかー」

美緒「……!」

ルッキーニ(128)「そうそう!! はいろー!!」

芳佳(0)「あれ? バルクホルンさんは?」

エーリカ(20)「さっき、トイレにいったよ」

芳佳「そうなんですか」

ペリーヌ(709)「あ!! さ、坂本少佐!!」

美緒「賑やかだ」

ペリーヌ(709)「も、もうしわけありません!! みなさん!! お静かに!!」

シャーリー(12)「少佐、風呂では階級を気にしなくていいんですよね?」

美緒「……まぁな」

シャーリー(12)「はぁー!! さいこぉー!!」

美緒「シャーリー」

シャーリー「はい?」

美緒「そのだな……。うーん……」

シャーリー「なんです? あたし、なんかしましたっけ?」

美緒「……してるだろ。10回も」

シャーリー「はぇ?」

美緒「いや。なんでもない。何事も、ほどほどにな」

シャーリー「わかりました……」

バルクホルン(87)「待たせたな」

芳佳(0)「バルクホルンさん」

エーリカ(20)「着替えの最中に急にトイレって、先に行ってればいいのにさー」

バルクホルン「生理現象だ。仕方ないだろう」

サーニャ(0)「はぁ……きもちいい……」

エイラ(410)「そうだなぁ……」チャプチャプ

美緒「……」

ペリーヌ(712)「ふぅ……生き返りますわぁ」

ルッキーニ(128)「ペリーヌおやじくさーい」

ペリーヌ「な……!!」

ルッキーニ「ぺったんこなのに」

ペリーヌ「か、関係ありませんでしょ!!!」

美緒「お前たち」

芳佳(0)「なんですか?」

リーネ(25)「はい」

美緒「とりあえず、立て」

ペリーヌ「え? えぇ!?」

芳佳「わかりました」

エーリカ「よっと」

シャーリー「これでいいんですか?」

サーニャ「了解」

ルッキーニ「少佐、これでいい?」

美緒「うむ。ペリーヌ、エイラ、リーネ。何故立たない?」

ペリーヌ「え……た、たちます」

リーネ「うぅ……」モジモジ

エイラ「なんでこんなときぃ……」モジモジ

美緒「私もこんな当たり前のことはいいたくないのだがな。風呂場ではするな」

ペリーヌ「なっ……ぁ……!!」

リーネ「え……!?」

エイラ「なぁー!!!」

芳佳「リーネちゃん? どうしたの? 顔、真っ赤だよ?」

リーネ「な、なんでも……ないよ……」

サーニャ「エイラ? 泣いてるの?」

エイラ「うぅ……ぅぅ……」

ペリーヌ「あぁ……ぁ……バ、バレていた……今まで、ずっと隠していたのに……いや、故に油断が……あぁ……」ガクッ

美緒(少し可哀想だが、これで少しは自重してくれるだろう)

別の日 海岸

美緒「ふっ!! せい!!」

芳佳「やぁ!! とぉ!!」

美緒「……」

芳佳(0)「やぁー!! せぁー!! おりゃぁー!!」

美緒「宮藤」

芳佳「はい!」

美緒「ここに来てから、もう結構経ったな」

芳佳「はい。そうですね」

美緒「辛いか? 故郷からここは遠いからな」

芳佳「いえ!! 坂本さんやみんながいますから!! 平気です!!」

美緒「……」

芳佳(0)「私!! 坂本さんみたいに強くなって、早く戦わなくてもいい世界にしたいんです!!」

美緒「宮藤……。お前は、純真で無垢だな。是非ともお前はそのままで居てくれ……」ナデナデ

芳佳「はいっ!!」

ブリーフィングルーム

ミーナ「皆、集まってくれてありがとう。検討の結果、暫くは夜間戦闘を想定したシフトを組むことにしました」

バルクホルン「先日、サーニャが哨戒中に遭遇したというネウロイが再度出現するということか」

サーニャ「……」

ミーナ「そうです。そこで宮藤さん」

芳佳「あ、はい」

ミーナ「貴女にはサーニャさんと一緒に夜間哨戒についてほしいの」

芳佳「わ、私がですか!?」

ミーナ「何事も経験だからね」

芳佳「わかりました。がんばります。よろしく、サーニャちゃん」

サーニャ「うん」

美緒(サーニャとなら問題はないな)

エイラ「はいはいはい。私も、やるっ」

ミーナ「うふふ。わかりました。それじゃあ、エイラさんも――」

美緒「ダメだ」

ミーナ「坂本少佐? どうしてですか? エイラさんも夜間哨戒には慣れているから……」

美緒「ダメだ」

バルクホルン「少佐? 何がダメなんだ?」

美緒「……」

芳佳(0)「あのぉ……」

サーニャ(0)「……」

エイラ(466)「なんでダメなんだ、少佐! いいじゃないか。私がいたほうが宮藤のサポートだってできるし」

美緒「夜間哨戒は宮藤とサーニャのみでやってもらう」

ミーナ(37)「理由をお願いできますか」

美緒「訓練だ」

ミーナ「理由になっていません」

美緒「ならば……」

エーリカ(20)「ん?」

美緒「ハルトマン中尉をつける。それいいだろ?」

エーリカ「私? なんで?」

美緒「我が隊のトップエースならば、安心だろう」

ミーナ「それは……」

美緒「他に適任者は――」

バルクホルン(104)「ハルトマンか……少し不安だな……」

シャーリー(15)「そうかぁ? あたしはいいと思うけど」

ルッキーニ(137)「あたしもいいとおもうけどなぁー。リーネはどうおもう?」

リーネ(33)「わ、私もいいとおもうなぁ」

ペリーヌ(777)「しかし、夜間以外で敵襲があった場合、ハルトマン中尉が出撃できないのは不安ですわ」

エーリカ(20)「トゥルーデと少佐がいればらくしょーでしょー」

ペリーヌ(777)「そうですけど」

美緒「どうやら、ハルトマンで決定だな」

エイラ(466)「えぇー!? そんなぁ……」

美緒「よし。そうと決まったら、宮藤、サーニャ、ハルトマン。夜間哨戒に備えてもう寝ろ!!!」

芳佳(0)「今からですかぁ!?」

美緒「そうだ!! すぐに寝ろ!! ベッドに入ったら目をすぐに閉じろ!! いいな、宮藤!!」

サーニャの部屋

芳佳「さっき起きたばかりなのに。それに部屋もこんなに暗くすることないよね?」

サーニャ「いつものことだから」

芳佳「そうなんだ」

エーリカ「ねえ、ねえ。宮藤ぃ」

芳佳「なんですか?」

エーリカ「どうして、少佐は私を指名したのかな?」

芳佳「それはハルトマンさんがエースだから……」

エーリカ「いやいや。夜間哨戒だよ? 実力で選ぶなら、トゥルーデや少佐自身が夜間哨戒につくべきだと思わない?」

芳佳「あ……そうですね」

エーリカ「実際、夜間哨戒は勝手が違うから、サーニャとエイラが適任だとおもうんだよねー」

芳佳「なら、どうして坂本さんはハルトマンさんを」

エーリカ「さぁ……なんでだろうねー。エイラじゃなにか不都合でもあったんじゃないの? 宮藤と組ませたくない理由とかが」

芳佳「私、エイラさんとは仲が悪いわけじゃないですけど」

サーニャ「……」

食堂

エイラ「納得できなーいっ」

バルクホルン「もう決まったことだ。諦めろ」

エイラ「でもぉ」

シャーリー「でも、あたしも疑問といえば疑問だなぁー。この采配は」

ペリーヌ「どうしてですの?」

シャーリー「いや、普通に考えればエイラとサーニャで宮藤をサポートするだろ。確かにハルトマンは優秀だけど、夜間哨戒は別だ」

ペリーヌ「それは……」

バルクホルン「リベリアン、思うところでもあるのか?」

シャーリー「あんまり言いたくはないけど、少佐は宮藤とエイラを組ませたくなったんだろうなぁってことは考えた」

エイラ「なんだよ、それぇ。私、宮藤とは仲悪くないぞ」

バルクホルン「そうだな。交友関係が特別悪辣でもない。エイラを夜間哨戒につかせなかったのは、やはり宮藤に原因があるのか」

シャーリー「それか、エイラのほうに問題があるか、だ」

リーネ「ルッキーニちゃーん。これ、運ぶのてつだってー」

ルッキーニ「いいよー! おぉぉ!! にゃにこれー!? ブルーベリー!? たべてもいいー!?」

エイラ「わ、私に問題ってなんだよぉ。怖いこというなよぉ」

シャーリー「なんかしたんじゃないのか?」

エイラ「してない!」

バルクホルン「……エイラ。ずっと訊きたいことがあったのだが」

エイラ「なんだ?」

バルクホルン「先日、皆で風呂に入ったとき、立たされたな」

リーネ「……」ビクッ

ルッキーニ「ねーねーリーネぇ、たべてもいいでしょぉー。リーネ? どうしたの? 沈黙は許可と判断しゅるー!! はむっ!! おいしー!!」

ペリーヌ「……」

エイラ「そ、それがどうした……」

バルクホルン「あれはリーネとペリーヌとエイラに対して、何か苦言を呈していたように思えるのだが」

シャーリー「そうだったのか? まぁ、風呂でするなの意味は全然わからなかったけど」

エイラ「わ、わたしも……なんのことか……さっぱり……ダナァ」

リーネ「え、ええ!! 大尉!! 気にしないでください!!」

バルクホルン「しかし、エイラを夜間哨戒に選出しなかった理由があの一件に隠されているかもしれない」

ペリーヌ「そんなわけありませんわ!! おほほほほ!!!」

シャーリー「ちょっとまて。エイラが汗をかいてるのはわかるけど、なんでペリーヌとリーネまで目が泳いでるんだ?」

バルクホルン「風呂でもお前たち三人だけは立つことを躊躇っていた。何か秘密にしていることがあるのではないのか?」

リーネ「……!!」ビクッ

ペリーヌ「そ、それは……あの……その……」

シャーリー「おぉ? 益々あやしいねえ」

ルッキーニ「シャーリー!! シャーリー!! べーっ」

シャーリー「ん? あははは! 色が変わってるぞ!!」

ルッキーニ「あはははは!!」

エイラ「この話は……終わろう……」

バルクホルン「まて、エイラ。夜間哨戒に長けた者を外さねばならないほどの理由が、そこにあればこれは当然看過はできない。隊の規律を乱すことかもしれない」

エイラ「か、関係ないって!!」

バルクホルン「いや、答えてもらおうか、エイラ。関係ないのかどうかは私が判断する」

エイラ「いや、でも……」

バルクホルン「答えるんだ、エイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉」

サーニャの部屋

芳佳「すぅ……すぅ……」

サーニャ「……」

エーリカ「サーニャ?」

サーニャ「はい、なんですか?」

エーリカ「知ってるんじゃないの?」

サーニャ「なにを、ですか?」

エーリカ「エイラが外された理由だよ」

サーニャ「……知りません」

エーリカ「心当たりはあるんでしょ?」

サーニャ「……」

エーリカ「……エイラの体の調子が悪いとか、そんなことじゃないよね?」

サーニャ「え?」

エーリカ「いや、ほら、夜間哨戒に出られないような体になってたら、一応、お見舞いぐらいはしないといけないし」

サーニャ「ハルトマン中尉……」

エーリカ「エイラもさ、サーニャのためなら無茶しちゃうところあるじゃない? 不調のまま出撃することも考えられるし」

サーニャ「……」

エーリカ「そうなったとき、私は止めないから。エイラが勝手にやったことだしね。怒るのは少佐や中佐の役割でしょ?」

エーリカ「私はそんな無茶をするウィッチの背中を守ってあげないといけない」

サーニャ「……」

エーリカ「なーんてね。エイラが本調子ならそれでいいんだよ。そんなめんどくさいことしないでいいし」

サーニャ「あ……」

エーリカ「で、エイラは大丈夫なの?」

サーニャ「はい……元気、です……」

エーリカ「なーんだ。なら、いいや。はやくねよーっと」

サーニャ「……あの」

エーリカ「ん?」

サーニャ「エイラ、元気なんですけど……きっと……あの……少佐が外した……理由は……」

エーリカ「なに?」

サーニャ「エイラ……実は……あの……毎日……」

食堂

シャーリー「……」

バルクホルン「ほ、本当なのか……それは……?」

エイラ「……ぅん」

バルクホルン「風呂でなんてことを……」

ペリーヌ「ごめん、なさい……」

シャーリー「あはは。まぁ、いいんじゃない? 気持ち良いし」

バルクホルン「リ、リベリアン!!! なんてことをいうんだ!!!」

シャーリー「本当のことだろ? バルクホルンだって、したことぐらいあるだろ?」

バルクホルン「あるわけない!!!」

シャーリー「うぇ。そこまで堅物だったのか」

ルッキーニ「あれって、やっちゃだめなことなの? 触るときもちいいから、寝るときによくするんだけどー」

バルクホルン「ダメに決まっているだろ!!! そう言うときは運動して発散するもの、だ!!」

リーネ「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……。時々、我慢できなくなって……」

シャーリー「あー、でも、エイラを外した件とは無関係じゃないか? これって」

       /⌒ヽ⌒ヽ                      /|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヘ:::::::゙ヽ
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     /     八   ヽ                 /::::∠〒::::´:::::.|∧:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::\::::\
    (   __//. ヽ,, ,)               /::/./::::|:::::::::::::.|:∧入:::::::ヽ::::::::::::::::::::::::λ::::.\::::ヽ
     丶1    八.  !/             <ヌ::/::/::::|::::∧:::::::::::|:/∧ヘ\:::::::ゝ:::::::::::::::::::::\ヽ,\ハ
      ζ,    八.  j             .´ノ:::://:::::/::::|.∧:::::::::::ソι\ ,>弋─一、::|:::::::λ::`ヽ\∨
       i    丿 、 j              //|::|/::::|::::| / .∧|:::::::|  <\--,` ヽ:::::::!:::::::::λ:::::::::::ゝ|
       |     八   |            // .|::∥:.!::::|フヽ─_w∨λ  夕ち∧ .\ .゙ゝ::::|ヽ:::::∧:::::::::::::丨
       | !    i 、 |            .|/ |::::|:::::|::λ| /゙゙≧  \!  .卜ヽノ  》  ヽ::::!::::\::::!:::::::::::::|
      | i し " i   '|            |  λ|:::::∧.|ヽ《 ち |    ヽ  乂ノ      〉::ト--乂!:::::::::::|
     |ノ (   i    i|              λ::|:::|ヽ|λ` しノ       //////  ∧|-<∨|:::::::::ノ
     ( '~ヽ   !  ∥               ∧|::.|   |∥/ ′               (ヘ   |::::::/
      │     i   ∥               |::!  /     , - -、       ι  / ) .丿:/
     |      !   ||                ∧|  |    !´フ ̄´  \         ヽ- _ノ/,_
     |     │   |                   .人   ヽ |     丶      / ̄ ̄ 斤´_/  _,──,、_
     |       |    | |                    \  ゝ      ノ      イ:::::::::ノ =─´´ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::
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   |        !     | |                , ─::´::::,,,_ <丶-┬|´λ   / ./   /  //    \
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   |        !      | |          ////    /ッ─´ /  | /| \ /     |   /        |
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               }  |       }  |           == ̄r┘r 、| |   _ヽ_)、_)_/_∠_
            ====i  i=====    |  |          ==i i==ヽ、」| |  |_F-―――┐ |
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              / ハ {     /  ハ {  / / Tlヽヽ. || ||ヽ、」| Lィ ___| ̄∠__、
              / / ヽ ヽ    / / ヽ ヽ { { ノノ } } || || == 「 └―‐┐┌―‐┘
            //   \ヽ、//   \ヽ、ヽン_ノノ 〃| |ヽ   .| |    、」 |
             ̄        ̄ ̄        ̄   ̄      ̄     ̄       ̄

バルクホルン「無関係なことがあるものか!! こんな素行では安心して宮藤を任せられなかったのだろう!! 少佐の気持ちはよくわかる!!」

エイラ「しょうがないだろー。サーニャ、良い匂いするしさぁ……」

ペリーヌ「坂本少佐の……肌……をみると……どうしても……疼いて……」

リーネ「反省……します……」

バルクホルン「全く!! 軍人として以前に女としてもなっていない!! そんなことを日常的に繰り返しているとは!!」

シャーリー「もういいだろ。プライベートのことだし、それにそう言う気分になったらさっさと発散させたほうがいい」

バルクホルン「私は、風紀のことをだな……!!」

ルッキーニ「でもでも。それだけで外すかなぁ?」

シャーリー「そこだ。風呂でやってたからって、理由になるか? 夜間哨戒任務からエイラを外すほうがリスクが高いんだし」

バルクホルン「だから、あの宮藤がいるからだろう」

シャーリー「宮藤は一回もしたことがないっていうのか?」

バルクホルン「あるわけがない」

シャーリー「それを信じたとするなら、少佐は毎日のように繰り返すエイラと一度も経験がない宮藤を組ませたくなったってことになるんだぞ?」

バルクホルン「それがどうした?」

シャーリー「バルクホルン。少佐にはあたしたちのしてきた回数が見えてるって言いたいのか、それ?」

バルクホルン「なぁぁぁ!!!」ガタッ

ペリーヌ「えぇぇぇ!? そそそ、そんなこと……そんなこと……!!!」

シャーリー「落ち着けって。そんなわけないだろ」

リーネ「でも、坂本少佐って……魔眼……ありますよね……」

ルッキーニ「見たいモノをみるんだっけ?」

エイラ「マ、マジか……」

シャーリー「だから、そんなわけないだろ」

リーネ「でも、もし……」

バルクホルン「んんっ!! そうだ。イェーガー大尉の言うとおりだ。そんなことはありえない。そもそもそんな下らないことに少佐が魔法を使っているなどない」

ペリーヌ「でも、でも……」

バルクホルン「落ち着くんだ。ありえないと言っている」

エイラ「本当だったら、どうすんだぁ……わたし……わたし……もう数え切れないぞ……」

シャーリー「エイラ……。わかった、わかった。よし、少佐がそんなことしてないって証明できれば安心だよな」

バルクホルン「何をするつもりだ?」

シャーリー「ちょっと、部屋に篭るから。覗かないでくれよ?」

夕方 食堂

芳佳「ふわぁぁ……」

ルッキーニ「よっしか。おっはよ!!」

芳佳「あ、うん。おはよう」

リーネ「芳佳ちゃん、どうぞ」

芳佳「なにこれ、ブルーベリー?」

リーネ「うん。目にいいから食べてみて」

芳佳「いただきまーす!!」

リーネ「どう?」

芳佳「うんっ! 美味しい!!」

ルッキーニ「芳佳、べーってして! ベーって!!」

芳佳「べーっ」

ルッキーニ「あはははは!! 変な色ー!!」

芳佳「あははは!!」

リーネ「ふふっ」

ペリーヌ「全く……。また、ありがちなことを……」

エイラ「お前はどうなんだ、だっ」ムニッ

ペリーヌ「はにぃ!?」

美緒「ん?」

ペリーヌ(869)「は……ぁ……」

美緒「……何事も程ほどにな」

ペリーヌ「エイラさん! なんてことを!!!」

エイラ「なんてことないって」

サーニャ「……おいしい」

エーリカ「いただきまーす!!!」

バルクホルン「……遅いな。リベリアンのやつ」

美緒「シャーリーがどうかしたのか?」

バルクホルン「あ、いや、その……」

シャーリー「いやぁー。つかれたつかれた。あんなの人生でもう二度とやらないぞ」

美緒「シャーリー、やっときたの――!?」

そこまで性欲ない子が事情があってオナニーするシチュってエロいよね

シャーリー(120)「少佐? どうかしたんですか?」

美緒「……いや……」

エーリカ「少佐、少佐」

美緒「ん?」

エーリカ(220)「にひぃ」

美緒「ぶふっ!!!」

サーニャ(1)「……少佐?」

美緒「な……!!! み、宮藤!?」

芳佳(0)「はい?」

美緒「はぁ……よ、よかった……」

芳佳「どうしたんですか?」

美緒「いや、なんでもないんだ……」

シャーリー「あたしを見て明らかに動揺した……」

バルクホルン「……ま、まさか……」

エイラ「少佐……見えてるのか……?」

サーニャ「いま、ハルトマン中尉を見て……驚いていた……」

エーリカ「そりゃ、驚くでしょ。今まで数えるぐらいしかしてこなかったやつが、数時間で200回もやってきたらさ」

サーニャ「それじゃあ……」

エーリカ「だろうねえ。ごめんね、サーニャ。付き合う必要なかったのにさ」

サーニャ「で、でも、ハルトマン中尉だけに無理をさせたくなかったから……」

エーリカ「あーそう。ありがとっ。痛くない?」

サーニャ「平気です。ハルトマン中尉の教え方がうまかったから」

エーリカ「さてさて、あとはどうなるかな。みんなも気づいてたみたいだし」

芳佳「あの……これは……?」

美緒「なんだ、お前たち……?」

シャーリー「少佐。ちょっと聞きたいんですけど」

美緒「……早く飯を食え。宮藤には任務があるのだぞ」

芳佳「はい!」

ルッキーニ「ねえねえ、少佐。やっぱり、何回したのか見えてるの?」

美緒「……!!!」

リーネ「ル、ルッキーニちゃん!! そんな直接的に!!」

シャーリー「いや。いいんじゃないか。ここは直接訊いておかないと。少佐、あたしの顔見て何に驚いたんですか?」

美緒「なんのことだ」

エーリカ「私の顔を見ても驚いてたよねぇ、しょうさぁ」

シャーリー「その辺、説明してもらいましょうか?」

美緒「まて、落ち着け。顔を見て驚いたのは……そう!! お前たち、ブルーベリーを食べていただろ」

ルッキーニ「うんっ」

美緒「口の中の色が盛大に変わっていたから、驚いただけだ」

エーリカ「えー? 少佐がそんなことでー?」

美緒「私だって人間だ。驚くこともある」

シャーリー「まぁ、そう逃げるだろうと思って、あたしは時間をズラしてきたんだけどさ」

美緒「……なに?」

ルッキーニ「シャーリー!! べーってして!! べーって!!」

シャーリー「べーっ」

ルッキーニ「何もかわってなーい。つまんなーい」

エーリカ「どうやら、ブルーベリーは違うみたいだねぇ」

シャーリー「さーて、少佐ぁ。どうして顔を見て驚いたんですか?」

美緒「それは……」

サーニャ「あの、坂本少佐」

美緒「サーニャ……」

サーニャ「エイラの回数、見たんですよね?」

美緒「な、なにを」

サーニャ「何回していたのかはわかりません。でも、いっぱいしてたのは、何となくしってます」

美緒「……」

サーニャ「もし、100回を超えているなら、きちんと注意してあげてください。そんなにしたら、体に悪いはずですから。ハルトマン中尉も途中、すごく苦しそうだったし」

シャーリー「何回、したんだ?」

エーリカ「200オーバー」

シャーリー「死ぬぞ!!」

エーリカ「でも、これぐらいしないと少佐が顔に出さないと思って」

美緒(バ、バレている……。ど、どうして……どこから……。この能力は……誰にも言ったことがなかったのに……)

芳佳「リーネちゃん、これどういうこと?」

リーネ「……」

芳佳「ペリーヌさん、どうして坂本さんがシャーリーさんとハルトマンさんに問い詰められているんですか?」

ペリーヌ「それは……」

芳佳「バルクホルンさん、あの」

バルクホルン「……私を見るな……みやふじ……みないでくれ……いや……みるなぁ……」

芳佳「エイラさん、これってなんのことなの?」

エイラ「そんな目でわたしをみんなぁー!!」

芳佳「えぇー!? わけわかんないよー!!!」

シャーリー「少佐。本当のことを言ってください。みんな不安なんですよ」

美緒「……」

エーリカ「少佐。ここで問題なのは、魔眼の能力じゃなくて、夜間哨戒の任務からエイラをどうして外したのかってこと」

美緒「なに?」

エーリカ「エイラとサーニャに任せてあげようよ。そのほうが私も安心して宮藤を送り出せるし」

シャーリー「あ……。そっか。本題は、そっちだったな……」

エーリカ「エイラが何回してたのかしらないけど、それで能力が落ちるわけでもないでしょ?」

美緒「まぁ、そうだが……」

エーリカ「今日のところは私とサーニャで宮藤をサポートするけど、明日からはエイラでいいでしょ?」

シャーリー「あたしからも頼むよ、少佐。やっぱり夜間哨戒には慣れている奴を行かせたほうがいいと思うし」

美緒「う……」

芳佳「ハルトマンさん……」

エーリカ「トゥルーデを助けてくれた宮藤を危険に晒したくないし、まぁ、私なら守れるけど、それでも夜間哨戒に関してはエイラのほうが絶対にいい」

バルクホルン「ハルトマン、そんなことを考えていたのか。なら、どうして言わなかった」

エーリカ「えー? あの場で言ってもエイラが外された理由はわかんなかったしぃ」

バルクホルン「それは……」

エーリカ「ああ。あと私は夜働くの嫌いだし」

バルクホルン「お前なぁ……」

サーニャ「ありがとうございます、ハルトマン中尉」

エーリカ「そのかわり、宮藤はちゃんと守ってよ」

サーニャ「は、はい」

シャーリー「そういうわけです、少佐。このとおり!」

エーリカ「私、夜はベッドで寝たいっ!」

美緒「……そうだな。すまない。私がどうかしていたようだ」

シャーリー「それじゃあ!!」

美緒「ハルトマン中尉。すまないが、明日からは夜間哨戒任務からは外れてもらう」

エーリカ「よろこんでー」

美緒「代わりに、エイラ」

エイラ「は、はい」

美緒「やってくれ」

エイラ「まぁ……うん……」

エーリカ「これでよしっと。みやふじぃー。ご飯たべよー」

芳佳「は、はぁーい!!」

エーリカ「はむはむ……。おいしーね、宮藤」

芳佳「はい!」

エーリカ「はむはむ……」

美緒「めでたし、めでたしだな」

シャーリー「あー、少佐。終わらそうとしてるところ、悪いんだけど」

美緒「……なんだ?」

シャーリー「バルクホルンって、何回やってたんですか?」

バルクホルン「リベリアァァァン!!!!」

シャーリー「なんだよ。あたしがどれだけ体を張ったと思ってるんだ?」

バルクホルン「それは……だが……聞いていいことではないだろ!!! 常識で考えろ!!! わた、わたしは0回だ!!!」

シャーリー「おいおい。0回なら焦らなくてもいいじゃないか」

美緒「おい……」

サーニャ「あの、エイラは何回してるんですか? 100回はこえてないと、思うんですけど……心配で……」

エイラ「サーニャぁ……やめてくれぇ……」

リーネ「もう……およめにいけないっ!!」ダダダッ

芳佳「あれ!! リーネちゃん!! どこいくのー!?」

ペリーヌ「もうわたくし……なんかい……とかの……次元ではないのに……そ、それが……よりにも……よって、さ、さかも、と……少佐に……」

美緒「すまない。隠していたことは謝る」

シャーリー「少佐も人が悪いよなぁ。そんな魔法使えること言ってくれないなんて」

美緒「言えるわけないだろう。流石に。ネウロイとの戦いにも役には立たない」

エーリカ「少佐はたまにそれで私たちの回数をチラチラみてたわけだ」

美緒「あまりに回数が多いものには、それとなく注意をな。あまり健康的ではない行為だ」

シャーリー「それは分かりますけどねぇ」

美緒「教官としては失格だな。すまなかった」

バルクホルン「あの、少佐。公表なんてだけは絶対にしないでくれ」

美緒「そんなことするわけがない」

バルクホルン「はぁ……」

エーリカ「トゥルーデ、500オーバー?」

バルクホルン「ふざけるなぁ!!! そんなにしていない!!!」

シャーリー「あー。じゃあ、何回?」

バルクホルン「あ……あぁ……!!」

バルクホルン「お前たちなんて、大嫌いだー!!!」ダダダダッ

芳佳「バルクホルンさーん!!」

芳佳「あの!!」

美緒「ど、どうした?」

芳佳「さっきから何のお話をされているんですか? 私、すごく気になってます!!」

ルッキーニ「芳佳、まだわかんないの? にぶいなー」

芳佳「ルッキーニちゃんは知ってるの?」

ルッキーニ「しってるよー。芳佳より、大人だもーん」

芳佳「えー? なにそれー。おしえてよー!!」

美緒「宮藤。知らなくてもいいことは世の中にたくさんある」

芳佳「でも……。わたしだけ、仲間はずれみたいで……」

美緒「う……」

エーリカ「少佐、一応説明してあげたほうがいいんじゃない?」

美緒「しかし!!」

シャーリー「宮藤って、何歳だっけ?」

芳佳「えーと……まだ14です!!」

シャーリー「まだってなんだよ。誕生日近いのか?」

芳佳「もうすぐ、誕生日で……」

シャーリー「それはめでたいなー」

エーリカ「よしよし。15歳になる宮藤には坂本少佐からプレゼントがあるよ」

芳佳「本当ですか!?」

美緒「え?」

芳佳「やったーやったー」キャッキャッ

美緒「ハルトマン!! どういうことだ!!」

エーリカ「15歳なら教えちゃダメって年齢じゃないし、むしろ教えていかないと」

シャーリー「そうですよ、少佐。知識がないまま大人になって、悪い男にいいように玩具にされてもいいんですかぁ?」

美緒「……」

芳佳『いやぁー!! やめてぇー!!! だめぇぇ……ぁ――』

美緒「それはいかんな。――宮藤!!」

芳佳「なんですか!?」

坂本「私の魔眼は相手の自慰回数すらも透視可能だ」

芳佳「え」

医者の娘だしな

美緒「――と、いうわけだ。わかったか?」

芳佳「へぇー」

シャーリー「宮藤? ためになっただろ?」

芳佳「はいっ!! ちょっとだけ、大人になった気がします!!」

エーリカ「よかったねー。いいプレゼントもらって」

芳佳「坂本さん!! ありがとうございました!!」

美緒「いや、気にするな。はっはっはっはっは」

芳佳「でも、みなさん自慰とかいうの毎日しているんですか?」

シャーリー「あはは。いや、してないって」

エーリカ「私は大体動いてたらそんな気なくなっちゃうからねー」

芳佳「ペリーヌさんは?」

ペリーヌ「デリカシーがないんですの!?」

サーニャ「エイラは毎日」

エイラ「サーニャァ……ごめぇぇん……もういうなぁ……」

芳佳「はぁ……。知らなかったぁ」

美緒「よし。宮藤も大人になったところで、夜間哨戒の時間だ。いってこい」

芳佳「坂本さん。一つだけ気になることがあるんですけど」

美緒「なんだ? この際だ。なんでも答えてやろう」

芳佳「坂本さんは今までに何回してきたんですか?」

美緒「え」

芳佳「あ、覚えてないなら、魔眼でみてもらって……。鏡はここにありますし」

美緒「ま、まて……」

芳佳「教えてください」

美緒「な、何故だ!!」

芳佳「興味あります!!」

美緒「……!!」

シャーリー「そうだな。少佐だけがみんなの回数知ってるのも不公平だしなぁ」

エーリカ「正直に答えてくれるよ。宮藤に嘘をつく坂本少佐じゃないもの」

芳佳「はい! 私、坂本さんのこと信じてます!!」

美緒「……」

芳佳「どーぞ。坂本さん。鏡です」

美緒「あ、ああ……」

芳佳「ドキドキします」

美緒「……」チラッ

美緒(2564)「……」

芳佳「どうでしたか!?」

美緒(2564)「ああ。49回だ」

芳佳「そうなんですか」

シャーリー「なんだ、意外と――」

ミーナ「待って。私も確認するわ。こうやって手を握れば……」ギュッ

美緒「ミーナ!?」

ミーナ「えーと……。2564回って書いてあるわよ、おでこに。前に見たときよりも1000回ぐらい増えてるわね。相変わらず、刀を使ってるかしら?」

美緒「……!!」

ミーナ「ふふっ。可愛い宮藤にさんに嘘をついたらダメでしょ? 美緒?」

美緒「しっていたのか……?」

>>337
ペリーヌの回数と矛盾しないか?

ミーナ「私に隠し事ができると思っていたの?」

美緒「あ……」

ミーナ「まぁ、こうなった以上は仕方ありません。これからは緊急時や戦闘時以外、絶対に眼帯は外さないように」

ミーナ「もし関係のないところで外そうとしたら……」

美緒「わかった……」

ミーナ「よろしい」

エーリカ「相変わらずだねぇ。ちなみにミーナは何回?」

ミーナ「37回」

エーリカ「ほんとぉ?」

ミーナ「本当です。ほら、宮藤さん、サーニャさん、ハルトマンさん。夜間哨戒へ行ってください」

エーリカ「はぁーい」

芳佳「わかりました!!」

サーニャ「行ってきます」

美緒「み、みやふじ……わたしは――」

芳佳「坂本さんってやっぱり大人ですね!! かっこいいです!! では、夜間哨戒、行ってきます!!!」

>>341
ペリーヌは坂本少佐さえいなければ淑女だから

数週間後 滑走路

ミーナ「――坂本少佐!! 敵襲です!!!」

美緒「なに!? 確認する!!」バッ

美緒「――確かに。こちらに向かってきてるな!! 宮藤!! 訓練は中止だ!!!」

宮藤(1)「はい!!」

美緒「……」

宮藤「指示を!!」

美緒「すぅー……はぁー……出撃だ!!!!」

芳佳(1)「はい!!」

リーネ(66)「私も出ます!!!」

美緒「……ウィッチ、やめるか……」

芳佳(1)「坂本さん!! 私、いきますっ!!!」ブゥゥゥン!!!



この日を境に坂本美緒の魔力は減衰していくこととなる。一人の少女が大人になったことを祝うかのように……。


おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月23日 (日) 14:38:05   ID: 1ZCtGJvY

わかってた
オチはわかってた
しかし笑いは止められなかった

2 :  SS好きの774さん   2014年11月11日 (火) 14:38:01   ID: 1irZkqiy

同じく

三回とかの方がリアルな気もしたな

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