アニ「にゃあああああああ!」(107)

——845——

ライナー「」

ベルトルト「」

ドドドドドドドドドドッ

猫猫猫猫猫猫猫猫猫

アニ「よーしよしよしよし」ワシャワシャワシャ

にゃーんにゃーにゃー

ライナー「お前さ、それやめろよ……」

ベルトルト「謎の特殊能力」

アニ「呼べるんだからいいでしょ」

ライナー「凄いとは思うんだが……」

アニ「巨人呼んでも可愛くないじゃない」

ベルトルト「それは自虐的すぎるよ」

アニ「よーしよしよし」モフモフモフ

ライナー「まぁ、今日が最後だからな」

アニ「……」ナデナデ

にゃん みーみー

ベルトルト「あぁ、もうすぐ僕達の戦士としての戦いが始まる」

アニ「……」ギュッ

にゃーにゃー

ライナー「目的を果たしたら絶対に帰ろうな」

ベルトルト「もちろんだ」

ライナー「……」

アニ「くすぐったいにゃあ」ナデナデ

ライナー「緊張感持てよ!!」

アニ「猫達がビックリしちゃうでしょ!」

ライナー「あ、すみません」

アニ「まったく」ナデナデ

ベルトルト(アニで良いのか)

————

ライナー「よし、壁の側に到着だ」

アニ「ベルトルト任せたよ」

ベルトルト「うん」

ガリッ カッ

ベルトルト30m「……」

ライナー「あれ?小さくね?」

アニ「60mになるはずじゃ……しかも足細っ!」

ベルトルト(……やっべミスした。とりあえず蹴ってみるか)

ガンッ ボキッ

ライナー「おい」

アニ「……」

ベルトルト「ア゛ア゛ァァァァァ」

グラグラ ドタン プチッ

駐屯兵「む?なんの音だ?」

駐屯兵「なにやら蒸気で何も見えんな」

ベルトルト「今だ僕の巨人化の手を使って壁の上に!」

ライナー「アニから先だ!」

アニ「わかった!」ピョン

ライナー「よし次は俺だな」ピョン

ライナー「ベルトルトこの縄に掴まれ!」ヒュッ

ベルトルト「うん!」ガシッ ヨジヨジ

————

アニ「壁の上には侵入できたね」

ライナー「そうだが……どうやって降りるか」

ベルトルト「ごめん、僕が巨人化ミスしたから……」

アニ「それにしても壁の上なのに人が多いね」

ライナー「見られたか?」

ベルトルト「えぇ!」

アニ「うーん大丈夫ぽい?」

ベルトルト「良かった」

ライナー「どうやって降りるかだが……」

「きたぁぁぁぁぁ!10m級!!」

ライナー「ん!?」

アニ「きょ、巨人が引き上げられてる……」

「よし、巨拓したし殺るか」ザクッ

ライナー「!?」

アニ「ひっ!」

ベルトルト「あんな簡単に……」ガタガタ

アニ「ちょっと!壁内の人類は100年ぬるま湯に浸って腑抜けた奴らしかいないんじゃなかったの?」

ライナー「そう聞いてたが……」

ベルトルト「こうしてる間にもバンバン巨人が殺られてるんだが……」ガタガタ

ライナー「情報に間違いがあったのか」

アニ「ど、どうするの?あいつら笑いながら巨人達を普通に殺してるんだよ」

ベルトルト「きょ、巨人するのが恐いよ……」

ライナー「仕方ない。とりあえず潜入の任務だけは遂行しよう」

————

ライナー「しばらく風景化して周囲を見ていたが、皆装備してるやつで壁を登り降りしてるな」

アニ「だね」

ベルトルト「僕たち降りれないんじゃ……」

ライナー「いや、いざとなれば俺が巨人化して降るさ。まぁ口の中で我慢してもらうことになるが」

ベルトルト「でもそれじゃライナーが狙われるんじゃ」

ライナー「なめるなよ?一番戦闘能力が高いのは俺だろ」

アニ「確かにごつくて硬いからね」

ベルトルト「いややっぱり僕がやるよ!」

ライナー「やるんだなベルトルト!今ここで」

ベルトルト「あぁ!壁は僕が壊す!」

アニ「……」

ライナー「……」

アニ「三角座りしながら言われても……」

ライナー「俺ものったけどさ」

ベルトルト「ごめん。なんか言ってみたかったんだ」

「むっ、なぜ子供が壁上にいるんだ?」

「なぜでしょう。子供連れの兵士でもいたのでしょうか」

「わからんな。その割りに顔が似ていないようだが」

キース「おい」

ライナー「えっ」

アニ(いつの間に背後に……)

ベルトルト(なんか恐い人来た)

キース「君らは親とはぐれたのか?」

ライナー「えっと……そ、そうです」

キース「親はどこの兵団だ」

ライナー(兵団ってなんだよ)

アニ(しまった。大人の言うこと聞かずに猫のこと考えてたのが悪かった)

ベルトルト(えっと確か……超なんとかとか中なんとか聞いたような)

エルヴィン「変わった子供達ですね」

キース「そうだな」

ベルトルト「えっと!超兵団です!」

ライナー(ベルトルトが覚えてたか!助かった確かにちょうなんたらだったよな。ん?つまり超兵団違うじゃないか)

アニ(ちょう兵団じゃなかったような)

キース「……」

ベルトルト「あれ?」

エルヴィン「まさか調査兵団のことかな?」

ベルトルト「そ、それです!はい」

キース「それはあり得ないな」

ライナー「なんで」

エルヴィン「騙したようですまないが、私達が調査兵団だからだよ」

アニ(あっちゃー)

ライナー(うわぁ)

ベルトルト(やっちゃった)

エルヴィン「調査兵団は他の兵団と違って規模が小さいからね。子供がいるならまぁわかるというか」

キース「そんな話はいい。それよりも、なにか事情があるのか」

エルヴィン「確かに、壁上にいるのは駐屯兵か釣りをしてる兵士くらいだから、君達のような子供がいるのは不思議なことなのでね」

ライナー「えっ、えっと」

アニ「親に捨てられたんです!!」

キース「捨てられただと?」

アニ「はい!私達実は腹違いの異母兄弟なんです!」

アニ「でも兵士のお父さんが、お前達はお前達のやることをやれとか意味わからないことをほざいて」

アニ「睡魔が襲って……目が覚めたらこんな場所でお父さんはいなくて」グスン

ライナー(む、無理だろ。それなんかアニが読んでた本の丸パクリだろう)

ベルトルト(僕が長男かな、でも長男って色々立場的に重いし次男でも……いやアニがお姉ちゃんもありか……)

エルヴィン「それが事実なら許せませんね」

キース「あぁ、親はどこの兵団の誰か教えなさい。私が目にものを見せてやる」

ライナー(通じるのかよ。顔恐いのに無駄にピュアだな)

アニ「……言えません。そんな親でも私達には大事な親なので」グスン

ベルトルト(女の子の涙には気を付けなさいって言葉の意味がわかった)

キース「仕方ない。しばらくは調査兵団の基地で暮らすといい」グスッ

エルヴィン(鬼の目にも涙か)

アニ(いけたね)

——調査兵団・シガンシナ支部——

キース「この部屋なら自由に使ってかまわん」

アニ「ありがとうございます」

キース「皆には私から話しておくから、街に出たければ自由に出歩きなさい」

ライナー「はい」

ベルトルト「キースさん行ったね」

アニ「これからどうするの」

ライナー「うーむ……」

アニ「……」ウズウズ

ベルトルト(あぁ、わかりやすい)

ライナー「……猫なら外にいるんじゃないか」

アニ「!?」

ライナー「ただし、呼ぶなよ?目立ちすぎるのヤバいからな」

ベルトルト「アニならもう居ないよ」

ライナー「……」

ベルトルト「僕達も外を見て回ろうよ」

ライナー「そうするか。俺達に与えられていた情報とだいぶ食い違ってたしな」

ベルトルト(狭っ苦しい部屋にライナーと二人だけってのが嫌なだけなんだけどね)

ライナー「そういえば腹も減ってきたな。今何時くらいなんだろうか」

ベルトルト「ライナーも普通に神経図太いよね」

——街中——

ベルトルト「人が沢山いるね」

ライナー「そうだな。そして兵士らしい奴らは皆巨人を引き上げてた棒を持ってるな」

ベルトルト「よく考えたら釣り竿だよね?」

ライナー「いやいや、ありゃ魚を釣るもんだろ?巨人なんて釣り上げる途中にへし折れるだろ」

ベルトルト「もしかして壁内独自の竿かもよ」

ライナー「……それはありえるな。やはり知らないことが多すぎる」

ベルトルト「アニはどこまで行ったんだろう」キョロキョロ

————

アニ「……」

猫「みー」

アニ「みー」

猫「……」プイッ トコトコ

アニ「あっ」

アニ「……」シュン

ライナー「おっ、いた」

ベルトルト「どう?壁内の猫にはなつかれた?」

アニ「逃げられた」

ライナー「ははは、よそ者の匂いでも感じ取られたんじゃないか」

アニ「うるさい」

ベルトルト「嫌でもしばらくは壁内にいるんだからその内なつかれるよ」

アニ「そうだと良いけどね」

中断。読んでくれた方ありがとう。

レスついてたありがとう。昼まで書く。

——夜——

キース「さて、君達は今までどんな暮らしをしていたかな?」

ライナー「身体を鍛えながら、あらゆることをやりました(戦士的な)」

ベルトルト「ライナーと同じです(戦士的な)」

アニ(なんかほとんど動物とじゃれてた気がするけど。なんで私戦士に選ばれたんだろ)

エルヴィン「そっちの女の子、えっと名前聞いてなかったな」

アニ(故郷のノリが良いのかな……いや、女はよくわからないほうが魅力的って本に書いてたような)

エルヴィン「あの子は難しい顔をしてるがそれほど複雑な環境だったのか?」

ライナー「えっと、アニはその……」

ベルトルト(どうせろくなこと考えてないはず。というか動物とじゃれてたり、お父さんに犬けしかけたりしてたしなぁ)

アニ「えっとお父さんに色々嫌なこと……やらされました……(格闘技的な)」

キース「!」ガタッ

エルヴィン「そ、それはすまない……」

ライナー(おい、これ絶対誤解されただろ)

ベルトルト(天然悪女こえーっす)

アニ(なんか凄い顔で見られたけど壁内の子は格闘技普通にやらされてるのかな)

ライナー「あの、調査兵団って何をしてるんですかね」

キース「むっ、兵士の息子で知らないのか?」

ライナー「あ」

ベルトルト「ライナーはほとんど父親と話をしてなくて、いつも商売の手伝いだけしていたので!」

キース「そうか、異母兄弟とは色々複雑なものなのだな」

エルヴィン「複雑なんだね」

ライナー(まじで信じてるのかよ。壁内ピュアすぎんだろ)

アニ(眠くなってきた……)

キース「調査兵団とは壁外の調査や巨人との対峙、大雑把に言えば壁外への自由を求めている」

エルヴィン「風当たりは厳しいけどね」

ライナー「なるほど。あと壁の上で巨人を釣り上げてたのは?」

ベルトルト(敵中の敵の基地に来ちゃったよ)

アニ「むにゃ……」ウトウト

キース「あれは壁内の兵士で流行ってる巨人釣りだ。巨拓の凄さなどでランキングもある」

ライナー「釣りですか」

ベルトルト(釣られるなよ……巨人達)

アニ「……」

キース「まぁ、話はまた追々しよう」

エルヴィン「そうですね。寝てますし」

ライナー「む?あっ、本当」

ベルトルト「いつの間に」

アニ「……」

キース「部屋に運ぶか」スタスタ ヨイショ

ライナー「すみません」

キース「かまわん。疲れていたのだろう」

ベルトルト(単純にマイペースなだけだと思われます)

キース「すまんが扉を開けてくれないか」

ライナー「はい」

キース「ここでいいか?」ヨイショ

ライナー「はい」

キース「ではまた明日な」

ライナー「わかりました」

————

ベルトルト「ライナーどうするんだよ」

ライナー「なにがだ」

ベルトルト「敵組織の基地にいたら不味いだろ。特にアニが」

ライナー「確かにな。お前も危ういが」

ベルトルト「ライナーこそな」

ライナー「いやいやお前だし」

ベルトルト「何を言ってるのかなこの老け顔は」

ライナー「あぁ!?それ言ったらダメだろ!故郷の子供のボール拾って返したら、おじちゃんありがとうと言われた俺に言ったらダメだろ

ベルトルト「だっさ」

ライナー「お前腹黒いと思ってたがやっぱりか!よーし怒ったぞ俺は怒った」

ベルトルト「老け顔で言動幼稚とか……」

ライナー「ベルトルトォォ!」ガッ

ベルトルト「暴力反対」

アニ「……」スタッ

ベルトルト「ほらアニが起き……げふっ!」

ライナー「良く蹴ったぞア……がはっ!」

アニ「……」スタスタ パタン

ライナー「……ね、寝ながら蹴りやがった」

ベルトルト「」

ライナー「俺の足のが強かったみたいだなベルトルト」ニヤッ

——翌朝——

アニ「ふぁぁ……良く寝た」

ライナー「おはよう」

アニ「いつの間にか部屋に戻ってた」

ライナー「キースさんが運んでくれたぞ。お前食堂で寝てたから」

アニ「しまった。ところでベルトルトって器用な寝相だね」

ベルトルト「」

ライナー「お前が寝てる時立ち上がって奴の足を蹴ったからな」

アニ「あぁ、サンドバッグがうるさい夢で蹴ったから……」

ライナー「どんな夢だよ」

アニ「今みたいにな夢だよ?」

ライナー「いや、もういいよ……」

——朝食——

ライナー「おはようございます。って誰もいないな」

アニ「テーブルにパンと紙がある」

ライナー「何々、壁外調査に行くのでテーブルの上に食事は置いて行きます。だとさ」

アニ「良い人達だねぇ」

ベルトルト「そうだね」

ライナー「うぉ!いきなりノッポが現れるなよ」

ベルトルト「気配すら読めないとか戦士もどきだね」ムシャムシャ

アニ「朝からデカイのが言い争いしないでよ……鬱陶しい」キッ モグモグ

ライナー「ごめんなさい」

ベルトルト「すみません」

————

ライナー「よし、とりあえず調査兵団に世話になるのは色々とヤバい。だから壁内で仕事探そうぜ」

ベルトルト「具体的になにするのさ」

ライナー「何でもやるんだよ」

アニ「考えてないだけでしょ」

ライナー「……」

ベルトルト「図星だったんだ」

ライナー「戦士の為に厳しい訓練したんだ!それに多少無茶しても怪我なら治るんだから問題無いだろ」

アニ「はい」スッ

ライナー「なんだ?」

アニ「知らない人に関わりたくない」

ライナー「ま、真面目な主張だな……」

ライナー「とりあえず、街をぶらついて困ってそうなのを助ければ横繋がりでなんとかなるんじゃないか?」

ベルトルト「まさに偽善の諸行極まれり、だね」

ライナー「うっせぇ!知り合いも調査兵団しかいないんだから仕方ないだろ」

アニ「はい」スッ

ライナー「なんだよ……関わるのは俺達がやるよ」

アニ「動物と遊んでたいな!」

ライナー「なにさも許可されるみたいに強気に言ってんの!?少しは団体行動できなさい!」

アニ「……」シュン

——街中——

ライナー「困ってる人はいねぇかぁ」

ベルトルト「そうそういないだろ」

アニ(屋根ににゃん居る。くっ!呼びたいのに呼べない)

ガシャン バラバラ

「あぁ、また溢しちまった」

「だから手伝うと言ったのに」

ライナー「おっ、あの子供薪を散らしちまったぞ」

ベルトルト「僕らも子供なんだけど」

ライナー「そんなことは良いんだよ。地元の子なら色々繋がりが出来るだろ」

ベルトルト(繋がり出来て良いのかな)

ライナー「よう!困ってるみたいだな!手伝ってやるよ」

エレン「誰だよ。別に助けてもらわなくても平気だよ」

ライナー「まぁまぁ、人の親切は素直に受け取るもんだぜ」

ベルトルト(偽善と言います)

ミカサ「あなた達誰、見たことない」

ライナー「昨日シガンシナ区に来たばかりだからな」ヒョイヒョイ

アニ「……」ジーッ

エレン「なんだよ。俺の顔になんか付いてるか?」

アニ「あんたひょろいね」

エレン「はぁ!?

ライナー「なんでいきなり絡むのこの子!」

ミカサ「訂正して。エレンはひょろくない。力が無いのに無理しちゃって可愛いだけ」

エレン「」グサッ

ベルトルト(トドメ刺してるじゃないですか)

アニ「ごめんなさい。素直すぎた」

ミカサ「分かってくれたなら良い」

エレン「……」グスッ

ライナー「やめたげて!一応男の子!だよな?」

エレン「おう……」

ライナー「おぉ、間違ってなかった。良かった。男のプライド傷つける女子反対!」

————

ライナー「第一町人とのきっかけ作りは散々だったな」

ベルトルト「あの子落ち込んでたよ」

ライナー「アニ、ああいうのはもうダメだからな」

アニ「あれ?本には男女問わず、第一印象悪い方がそれ以上下がらないから良いって書いてたよ?」

ライナー「なんでもかんでも本の知識でいける訳じゃないからな!?」

アニ「はーい」

ベルトルト(やっぱり戦士役は他の子が良かったんじゃなかろうか……僕も人のことは言えないけど)

時間来たからここまで。読んでくれた人はありがとう。また書きます。

お、おう……

ライナー「さぁ、第2困ってる人を探そうぜ」

ベルトルト「隊長!アニがいません」

ライナー「は?」キョロキョロ

ベルトルト「あんな所にいました!」

ライナー「あいつチビなのに移動早いな!そしてその先には猫がひなたぼっこしてる!」

ベルトルト「本能に全く逆らわないね」

ライナー「あぁ、ある意味戦士らしい。いや追うぞ!」ダッ

ベルトルト「うん」ダッ

アニ「おぉ……茶色い毛並の子は凛々しい顔してる、黒い子はぷっくりだね」

アニ「……」ジーッ ソロソロ

黒猫「み゛ゃ〜」

アニ「恐くないよ恐くない……」ソロソロ

ライナー「おいアニ!!」

み゛ゃー!にゃー! タタタッ

ライナー「単独行動はダメだって言っただろ!?」

アニ「……」

ベルトルト「あっ」

アニ「……」ジーッ

ライナー「なんだよ」

アニ「……」ウルッ

ライベル「!?」

アニ「あとちょっとだったのに……なんで大声出すの」グスッ

ベルトルト「謝れライナー!」

ライナー「えー……すまん」

————

ライナー「こ、困ってる人見つからないなー」

ベルトルト「そ、そうだねー」

アニ「……」

ライベル(外にいるのに空気が重い)

アニ(そろそろお昼かな。お腹空いてきた)

「へへー悔しかったら殴り返してみろよ」

「ナヨナヨしやがって、ミカサ達がいないとなんも出来ねぇのかよ」

ライナー「む?こっちの路地から聞こえたな」

ベルトルト「なにか揉め事みたいだね」

ライナー「行くぞ!困ってる人かもしれん」ダッ

ライナー「おいこら!3対1でなにやってんだ!!」

悪ガキ1「なんだこいつら?」

悪ガキ2「見たことないオッサンとノッポとチビだな」

ライナー「オッサン?」ピキッ

ベルトルト「ノッポ?」ピキッ

アニ「チビ?」ピキッ

悪ガキ3「図星つかれて怒ってやんの」

悪ガキ1「だっ「ライナァァァキィィィック!」」ベキイ

悪ガキ2「てめぇぇぇぇ!」

悪ガキ3「ぶっ飛ばす!!」

アニ「ふんっ」シッ

ベルトルト「だれがノッポだ!」バキッ

悪ガキ123「覚えてやがれ!」ダダダッ

ライナー「口ほどにもないな。おい大丈夫か?」

アルミン「いててっ……ありがとう。君達初めて見るね」

ライナー「昨日来たばかりでな」

アルミン「そうなんだ」

ベルトルト「しかし、女の子を男3人でいじめるなんて」

ライナー「全くだ。情けない」

アルミン「あの、僕男なんだけど」

ライナー「冗談だろ?」

アルミン「名前はアルミン・アルレルトで男だよ……」

ベルトルト(壁内はあれか?中性的な子が多いのか)

アルミン「君達の名前は?」

ライナー「俺はライナー・ブラウン」

ベルトルト「僕はベルトルト・フーバー」

アニ「……」

アルミン「そっちの子は?」

ライナー「おい、名前くらい名乗れよ」

アニ(最初が酷いことを言うのはダメって言われたけど、名前だけ名乗るのも普通だよね……よしっ)

アニ「妾はアニ・レオンハートであるぞ!妾は空腹じゃ!馳走せい」

アルミン「えっ!」

ライナー「おいぃぃぃぃ!お前またなんか読んだのから使っただろ!!」

アニ「あれ?また間違ってた?第一印象はインパクトが大切って書いてたよ」

ライナー「お前の知識は色々混ざりすぎなんだよ!そして今のじゃ変な子でイメージ植え付けられるわ!」

アニ「ベルトルトもそう思う?」

ベルトルト「えっと、そうかな……」

アニ「また失敗……猫には逃げられるし今日はついてない」シュン

アルミン(変わった子達だな)

アルミン「えっと……お腹空いてるなら大したもの出せないけどうちくる?」

アニ「行く行く!」

ライナー「切り替えの早さよ」

繋がり悪いからまた明日投下します。

——アルミン家——

アルミン「パンとかで良いかな」

アニ「食べるー」ハムハム

ライナー「おい、いただきますとありがとうしなさい!」

アニ「……」ハムハム

ベルトルト「ごめんね。アニは自由な性格でお腹減るとこんなだから」

アルミン「気にしないで。3人はどこから来たの?」

ライナー(壁外とは言えないし、かと言って……)

アニ「ウォール・マリン南東の村山奥の村出身だよ」

アルミン「ウォール・マリアだよね」

アニ「それだよ」

アニ(大人が書いてたのにはマリンだったのに)

ライナー(あぁなんか資料に書いてたな)

ベルトルト(そういえばなんか書いてた)

アニ「……」ジーッ

アルミン「パンもう一個いる?」

アニ「違うよ!私が食べるんじゃないよ!でもにゃんに会ったらあげたいから半分欲しいとか思ってないよ」

ライナー(素直な子)

ベルトルト(行動理念は猫か)

アルミン「にゃんてなに?」

アニ「猫だよ」

アルミン「あぁ猫可愛いよね。僕の家の近くにも野良猫が来るよ」

アニ「……」ガタッ

ライナー「おちつけ」

アルミン「猫好きなの?」

アニ「嫌いな子なんているの?」

ライナー(いるだろ)

ベルトルト(いると思う)

アルミン「いるとは思うよ……粗相したり鳴き声がうるさいとか。たまに箒でシッシッとかしてるおばさんもいるし」

アニ「どこ!そいつ蹴ってくる!!」

ライナー「おちつけ」

ベルトルト「捕まるよ……」

アニ「ちなみにあんたはどっち側」ギロッ

アルミン「僕?僕は基本的に動物好きだよ。見てるとなごむから」

アニ「あんた良い奴だね」

アルミン「あっ、どうも」

ライナー(なんて基準だ)

————

ライナー「すまないな。メシ食わしてもらって」

アルミン「ううん。僕こそ助けてもらったから、また遊ぼう」

アニ「パンありがとね!」

アルミン「うん」

ベルトルト「じゃあお邪魔しました」

アルミン「またね」

ライナー「あぁまたな」

————

ライナー「はっ!横繋がりは成果がなかった!」

ベルトルト「知り合いは出来たから良いんじゃない?昼食もとれたし」

ライナー「そうだな。アニもパン貰えて良かったな」

「……」

ライナー「いねぇし!!」

——路地裏——

アニ「あれー……確かこっちに入ったと」

黒猫「み゛ゃー」タタタッ

アニ「あっ!待ってよ!パンがあるんだよ!?」

ドンッ

アニ「いたっ!」ドテッ

男1「ガキちゃんと前見て歩けや!」

アニ「はぁ?あんたらが広がって歩くのが悪いんでしょ!」

男2「なんだこのガキ、礼儀がなってねぇなぁ」

アニ「とにかく私急いでるんだからそこどいてよ」

男1「お前ここいらのガキじゃねぇよな」

アニ「あんたに関係ないね」

男1「地元のガキじゃねぇし親もいないみたいだしヤらね?」ボソッ

男2「兵士の奴らももろくに見回らねぇしな」ボソッ

男1「ガキちょっとついてこような」ガシッ

アニ「触んないでよ!!」ガンッ

男1「いってぇぇぇぇぇ!」

アニ「自業自得だよ」

男2「調子のるなよ?動いたら刺すからな」ピトッ

アニ「ひっ!」

男1「マジでいてぇ……このクソガキが!」ゴッ

アニ「痛っ!」

男2「顔はやめろよ……さっさと連れてってヤろうぜ」

男1「だな」

アニ(巨人化すれば……でもここでしていいのかな……)

アニ「ライナー……ベルトルト……助けてよ」

男1「ほらさっさと歩けよ」

アニ「やだ!」

男1「このガキもう一回殴られたいのかよ!」

アニ「誰があんたらなんかに従うもんか!」

男2「もうさー足の腱切っちまおうぜ」

男1「だな。穴さえ使えればいいし」

アニ「いや……」

男2「押さえとけよ」

男1「あぁ」

アニ「いっ……にゃああああああああああああ!!」

猫 ピクッ 猫 ピクッ 猫猫猫猫猫 ピクピクッ

ベルトルト「ライナーさっきのは!」

ライナー「あぁ、アニの奴呼びやがった!」

猫 にゃあーにゃあー

ドドドドドドドドドドッ

ライナー「あっちだ!」

ベルトルト「うん!」

猫 にゃー

ドドドドドドドドッ

ハンネス「きょ〜ぉは門兵で酒が飲めるぞ〜っとくらぁ……」

ハンネス「いや何事!?猫大群なんだが!?あっちのほうか」タタタッ

ライナー「こっちのほうだ!」

ベルトルト「あの角を曲がってるよ!」

ドドドドドドドドッ

ライナー「アニ!!お前なんてことを……?」

男1「いだだだだだだっ!!ぎゃああああああ」

男2「こいつらなんなんだよ!!ぎゃあああああ」

アニ「よーしよしよし!パンあげるね!」ワシャワシャワシャ

アニ「あっ、ライナー!ベルトルト!」

ベルトルト「何事……」

ハンネス「おぉ!?どんな状況!?」

————
——


駐屯兵「さっさと歩け!この変態共が!!」

男1「やめて!マジで痛いから!」

男2「全身がいてぇよ……」

————

ハンネス「つまり、嬢ちゃんは猫が呼べて変態共から身を守る為にやったと」

アニ「うん!」ワシャワシャ

ハンネス「そら怖い目にあったなぁ。お前らも妹から目を離すんじゃねぇよ」

ライナー「はい」

ベルトルト「はい」

ハンネス「でだな。まぁ本当はいけないんだが」

ハンネス「あの馬鹿共から慰謝料変わりにちと拝借したからよ。これでなんか美味いもん食いな」

アニ「あんな奴らからのお金なんか要らない!」ナデナデムギュムギュ

ライナー「なら俺が貰っとく。金は金だ。それに俺達には必要だからな」

ハンネス「んじゃきーつけてな」

アニ「バイバイ」

ライナー「気さくなオッサンだったな」

ベルトルト「そうだね」

ライナー「それよりアニ!お前反省してるのか!?勝手な行動からトラブルに巻き込まれてしかもあんなのに負けるなんて」

アニ「だって……猫……」

ライナー「反省しろよ!」

ベルトルト「まぁまぁ、アニだって本当は無邪気に遊んでておかしくない歳なんだから。恐怖心とかさ……」

ライナー「お前は少しアニに甘いぞ!?」

アニ「わかった!私強くなる」

ライナー「お?」

アニ「もう動物以外にはマイペースに生きる!」

ライナー「今のままじゃないか……」

アニ「あれ?」

ベルトルト「あのね、その……ちょっとおとなしくなれば大丈夫なんだよ?」

アニ「わかった!」

ライナー(全く安心出来ない不思議)

ライナー「仕方ない。とりあえずもう少し内側に行くぞ。移動代にはなるだろ」

ベルトルト「そうだね」

アニ「バイバイにゃん達」フリフリ

猫 みー みゃー み゛ゃー

——トロスト区——

ライナー「さーて、さらに内側に来たもののどうすっか」

ベルトルト「無計画だよね」

アニ(新しいにゃんがいるんじゃ。だめだめ私は強くなるって決めたんだ)

ライナー「なんか稼げるのねーかな」

ベルトルト「主旨が変わってない?」

ライナー「だってよぉ、計画大幅にミスったじゃないか」

ベルトルト「そうだけどさ」

アニ(あぁ、あの白猫なんかかっこいい)

ライナー「わかってんのは巨人釣りが流行ってるらしいってことだよな」

ベルトルト「そうだね」

ライナー「閃いたんだが、その為にはちょっと聞くべきことがある。二人は待っててくれ」

ベルトルト「ライナー?行っちゃった」

アニ(良い天気だから野良にゃんも眠そう)

ベルトルト(アニが珍しくおとなしい。まぁどう考えてもあの野良猫達を見てるんだろうけど)

アニ(あっ、魚屋のおじさんからごはん貰ってる。やっぱり魚のが良いのかな)

ベルトルト(僕が失敗してなかったら、きっとこんな穏やかな町並みじゃなかったんだろうな)

————

ライナー「すまんな遅くなった」

ベルトルト「何してたの?」

ライナー「情報を集めていた。どうやらあの兵士達がつけてるのは立体機動装置というらしい」

アニ「りったいきどうそうち?」

ライナー「そうだ。そして俺達もそれを手に入れる」

ベルトルト「どうやって?」

ライナー「兵士になるんだよ。俺達もな」

アニ「簡単になれるの?」

ライナー「どうだろうな。それは分からないが、俺達はずっと鍛えてきたんだ。大丈夫だろう」

——846——

「おーいこっちの荷物も頼むわ」

ライナー「今やります!おいベルトルト行くぞ」

ベルトルト「わかった」

「そっちの小さいのはこっちね」

アニ「はい」

アニ(845年から私達は職探しをしたけど、年齢的に雇ってくれるとこは無かった)

アニ(じゃあもう、何でも屋やって適当に暮らそうぜ!ってライナーが言ってから色々な仕事をやってる)

アニ(ライナーは持ち前の行動力と、恵まれた体格でどんどん繋がりを増やした)

アニ(今日は酒屋の在庫整理の手伝い)

————

ベルトルト「12歳なったけど、よく考えたら今年もあるよ?訓練所の志願日」

ライナー「いつだっけ?」

ベルトルト「〇月〇日だよ」

ライナー「〇日……あーダメだわ。その日は商会の方の倉庫整理入ってる」

ベルトルト「なら来年で良いね」

ライナー「そうだな。よし休憩はおしまいだ」

ベルトルト「うん」

アニ(にゃんの海で溺れたい。にゃんに担がれてにゃんの国に行けたら良いのに……)

アニ(この世界は残酷だ)

——847・入団式後——

ライナー「どいつもこいつも青瓢箪みたいな体格してやがるぜ」

ベルトルト「僕たちみたいに日焼けしてる子は少ないね」

アニ(うわぁ子猫いた!どうしよう!)

エレン「おいお前!」

アニ(逃げた)イラッ

エレン「おい無視すんなよ!」

アニ「あんた誰なの?気安くお前とか呼ばないでほしいんだけど」

ベルトルト(アニが怒ってる)

ライナー「おいどうした」

エレン「お前らも!あの時ひょろいって言われたの忘れてないからな!」

アニ「……あぁ、あの時の」

エレン「覚えてたか!今じゃひょろくないぞ!腹筋100回出来るからな!俺は兵士になって外の世界を旅するんだ!」

アニ「興味ないよ」

エレン「なに!」

ライナー「まぁまぁ、お前薪の奴だよな。これから3年よろしくな」

ベルトルト「よろしくね」

エレン「あ、あぁ」

アルミン「おーいエレンー。ん?君達は確か」

ライナー「お前確かアルミンか」

ベルトルト「久しぶりだね」

アルミン「久しぶり。君達も訓練兵に志願したんだね」

アニ(確か動物好きのパンくれた良い奴)

ミカサ「……」ジーッ

ライナー「うぉ!」

ベルトルト(いつの間に)

ミカサ「あなた達を覚えてる。特にあなたはエレンをひょろいと言ったからよく覚えてる」

アニ(……同じマフラー?物持ち良いねこの子)

ミカサ「エレンを見てると良い。昔と違って薪を溢さなくなったから」

エレン「凄いだろ!」

アニ(限りなく身内贔屓な評価。そしてどうでも良い。凄くどうでも良い)

アニ「話が終わりなら私は行くよ」

アルミン「あれ?アニってあんなだっけ……」

ライナー「あいつは強くなったんだ」

キース「待ちなさい。レオンハート訓練兵」

アニ(えっ!教官!?どうしようなにかしたかな……)

アニ(まさか罰で暫く外に出れないとか……そしたらにゃん達が見れない……)

キース「そしてブラウン、フーバーもだ」

ライナー「え」

ベルトルト「なにかしたかな……」

キース「覚えてないか?私は元調査兵団のキース・シャーディスだ」

アニ「あっ」

ベルトルト「あの時の」

ライナー「でも髪が無いぜ!」
ゴンッ

ライナー「いってぇぇぇ!!」

キース「口の聞き方に気を付けんか」

キース「貴様らが居なくなった頃に色々あってな」

ライナー「なるほど……」

キース「貴様らにも貴様らの事情があったのだろうから私が何か言う気はない」

キース「だが、訓練兵として手心を加える気は毛頭無いから心するように」

ライナー(毛頭と毛根……堪えろ笑ったらダメだ。笑ったらヤバい)

ベルトルト「わかりました」

アニ「はい」

キース「では私はもう行く。これからは、書き置きの一つでも残すことを覚えるようにな」

ライナー「はい」

——格闘術——

アニ(確かあの辺に……)キョロキョロ

ライナー「見ろよ」

エレン「あぁアニか。またサボってるな」

アニ(あぁ、子猫いたいた!見るだけで癒さ……)

ライナー「……」スイッ

アニ(見えない)

アニ(しかも喧嘩売られた)ピキッ

エレン「やり方は知ってるよな」

アニ(にゃんが見えない!)シッ

エレン「あいた!」

アニ「次はあんたが私を襲う番だね」

アニ(癒しを邪魔された恨みだ!)

ライナー「」

——848——

ミーナ「アニってさ休日一人でどこに行ってるの?」

アニ「えっ、それはその……」

ミーナ「まさか外で待ち合わせてデートとか!?」

アニ「それはないね」

ミーナ「じゃあ買い物?買い物とかなら一緒に行こうよ」

アニ「……考えとく」

アニ(しまった。頻繁に外出許可貰いすぎたかな……)

アニ(でもそうでもしないとこのキャラクターの維持とにゃん成分が比例しなくなる……)

アニ(ダメダメ!強くなるんだから我慢しないと!……少し外出減らそ)

——849・深夜——

アニ(マズイ……本格的にマズイ……にゃん成分が枯渇して私が維持出来ない……今は深夜だから)

アニ(やるしかない)ムクッ スタスタ

——裏庭——

アニ(ここなら大丈夫)

アニ「に、にゃ……」

ジャン(あースッキリした。ん?あれは……)

アニ「にゃあああああああ」

猫ピクッ ピクッ ピクッ

ジャン(えっ、にゃあて……えっ)

猫 タタタッ

アニ「大声じゃないから5にゃんか……でも十分」ワシャワシャワシャワシャ

アニ「はー癒される……」ナデナデ ワシャワシャワシャワシャ

猫 ミャアー ミャー

アニ「だいたい訓練は面倒くさいし、エレンがどうたらでミカサには絡まれるし正直疲れる」ナデナデ モフモフ

アニ「あと一年もあるし本当に面倒くさい。私を癒してくれるのはにゃん達だけだよ本当」ナデナデ

ジャン「……」ジーッ

ジャン(アニにこんな一面が!良い話のネタゲットしたぜ!)

アニ「……」

ジャン「おわ!?いつの間に!」

アニ「あんた……この事誰かに言ったら……潰す」

ジャン「絶対言いません。はい、絶対に言いません」

——850——

ライナー「よし!これで晴れて兵士だ!」

ベルトルト「三人で無事に来れたね」

アニ「これからどうするの?」

ライナー「……なんか忘れてるような」

ベルトルト「なにを?」

ライナー「……あ」

アニ「なに?」

ライナー「人類の抹殺だよ!忘れてたわ」

ベルトルト「あぁ」

アニ「あったね。忘れてたけど」

ライナー「忘れてたな」

ベルトルト「やる?」

ライナー「やる……か」

アニ「じゃあウォール・マリアだね」

——ウォール・マリア壁上——

ライナー「やるんだな!ベルトルト今ここで!」

ベルトルト「あぁ、僕はやる!」

アニ(これ前にも見た気がするけど。あっ跳んだ)

ガリッ カッ

ベルトルト(今回は成功だ。あとは壁を蹴れば)

「なんじゃありゃ!大物だ!」

「釣れ!釣り上げろ!!」

「逃がすかああああああ!!」

ベルトルト「こわ!釣り人こわっ!!」プシュウウウウウ

「なんだ蒸気が凄いぞ!」

「どこ行ったぁぁぁぁぁ!!」

————
——


ベルトルト「……」イジイジ

ライナー「おい、なんか慰めてやれよ」ボソッ

アニ「なにを言えば良いかわからないよ」ボソッ

ライナー「……もう暫くは故郷のこと忘れるか」

アニ「そうだね……」

ベルトルト「情けないぞ!それでも君達は戦士なのか!!」

ライナー「お前には言われたく無いぞ」

アニ「本当にね」

ベルトルト「ごめんなさい」

ライナー「まぁ、店をやることを考えよう」

アニ「でも私憲兵団に行くよ?」

ライナー「は!?調査兵団に三人で入るって約束したじゃないか」

アニ「内地なら知り合いがいないし、堂々とにゃん好きなキャラクターで生きれるじゃないか!」

ライナー「素直か!」

ベルトルト「じゃあ僕も憲兵団で」

ライナー「まてぃ!お前はヘタレを叩き直すのに調査兵団だ!!」

ベルトルト「ヘタレじゃないし……」イジイジ

アニ「そういうことだから。これは譲れない。私の意志は誰にも止められないよ」

ライナー「カッコ良い風に言うなよ」

——内地・人気の無い草原—

アニ(あれから、私も協力してライナーは釣り餌点を開いた。休みには手伝ったりもしてる)

アニ(ベルトルトは……色々あって借金を残して音信不通になった)

アニ(その借金を返す為に私とライナーは色々頑張っている)

アニ(憲兵団は変なヒッチがいるけれど、わりと時間に余裕があるしにゃんと戯れられる)

アニ(そして今日は休日!やる!)

アニ「にゃあああああああ!」

猫 ドドドドドドドドドッ

アニ「よーしよしよし!パンあげるね。魚もあるよ!」ワシャワシャワシャワシャナデナデ


おわり

これは、

エレン「釣りしようぜ」

ライナー「これは稼げる」

ベルトルト「今日も一発やりますか!」

ライナー「巨人850か……」

サシャ「傲慢な貴族風」

のシリーズです。良かったら検索してみてね。

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