ライナー「下着泥棒」(522)

休日 外


ライナー(……いい天気だな)

ライナー(しかし、休日だというのにやる事もない…)

ライナー(日課の筋トレも終わっちまったしなぁ… ううむ… お?)


クリスタ「…でね ユミルったら…」

アニ「…へぇ そうなんだ…」


ライナー(クリスタとアニか… 洗濯籠を持ってるって事は、これから干すのか?)

ライナー(…んー洗濯か 俺もそうするかな…)

クリスタ「…だから言ったの そういうのはね…」ポトッ


ライナー(……何か籠から落としたな ハンカチか…?)

ライナー(…気がついてないようだな しょうがない…)スッ

ライナー「おーいクリ…!?」

ライナー(……ハ、ハンカチじゃない…! んっ!? んんっ!?)

ライナー(こ…れは、パンツ…? クリスタのパンツ…?)


クリスタ「…えっ? ライナー? 呼んだ?」


ライナー「――い、いや! なんでもないぞっ!! は、はは…」

クリスタ「…そう 何してるの? 散歩?」

アニ「…ライナー、どうしたの? 挙動不審だよ」

ライナー「そ、そうか!? そんなはずはな、ないんだがな…!」

アニ「……何か隠してない?」

ライナー「な、何を隠すっていうんだ、アニ! おかしな事言う奴だな…!」

クリスタ「……あれ?」

アニ「どうしたの?」

クリスタ「…あの、えっと… 洗い場に忘れ物あるみたい」

ライナー「!!?」

アニ「忘れ物?」

クリスタ「…うん ちょっと見てくるね」タッタッタッ

ライナー「……」

アニ「……あんた、汗かいてるよ?」

ライナー「えっ!!? いや、今日は暑くてな…! はは…!」

アニ「……そう じゃ、私はもう行くから」

ライナー「お、おう! 気をつけてな…!!」

ライナー「……」

ライナー(俺は… 何をしているんだ…!)

男子寮


ライナー「……」

パンツ「」

ライナー(…持ってきてしまった やはり返すべきなんだろうが…)

ライナー(…どうやって? 何と言って返せばいいんだ…!)

ライナー(そもそも、あの場でパンツ落としましたよなんて… 言える訳ないだろっ!!)

ライナー(こ、これはしょうがない…! しょうがなかったんだ…!)

ライナー(…しかし今更、元あった場所に置いても…随分時間もたっちまったし…)

ライナー(…俺は…どうすれば…!)グスッ


ベルトルト「…ライナー? 何してるんだい?」


ライナ「――!!?」

ライナー「べ、ベルトルト…!」

ベルトルト「どうしたの? 顔色悪いよ?」

ライナー(…こいつなら… 解ってくれるかもしれん…!)

ライナー(正直一人じゃもう…限界だ…! 相談してみよう…!)

ライナー「…あ、ああ 実はな…ちょっと困った事があってだな」

ベルトルト「困った事? なんだい?」

ライナー「…その、先に言っておく ちょっとした食い違いがあったんだ」

ベルトルト「……どういう事?」

ライナー「つ、つまりだな 俺の意志には反していたという事だ…!」

ベルトルト「……意味が解らないよ 話を進めてくれ」

ライナー「……これだ」

パンツ「」

ベルトルト「……」

ベルトルト「ライナァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

ライナー「うあぁぁ!!?」

ベルトルト「き、君はっ!! 君はっ! 何してるんだぁぁぁぁ!!!」

ライナー「いや! だから…!!」

ベルトルト「この下着泥棒っ!! そんな奴だとは思わなかったよ!!」

ライナー「違うっ! 誤解だ…! 誤解なんだ!!」

ベルトルト「こ、この後に及んで言い訳する気かい!? いったい誰のなんだっ!!」

ライナー「いや、その… クリスタ」

ベルトルト「ライナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

ライナー「さ、叫ぶな…! 叫ばないでくれ…!!」

ベルトルト「この変態野郎っ!! 自分が何してるのか、解ってるのか!?」

ライナー「本当に誤解なんだっ! そんな、盗むなんて気は…!」

ベルトルト「嘘を言うなっ!! 君はどうせ、よだれでも垂らしながら盗んできたんだろう!!」

ライナー「そんな事してないぞ! ただ、洗濯籠から…」

ベルトルト「洗濯籠から!? 洗濯籠から盗んだのか!? ついに白状したなっ!!」

ライナー「違うと言ってるだろ!! 信じてくれよ…!!」

ベルトルト「ふんっ!! 僕がクリスタに返すよ…! 君を下着泥棒として突き出してね!!」

ライナー「ちょ、ちょっと待て…!! だから俺は…!!」

ベルトルト「ほらっ! 早く立てよこの変態っ!!」

ライナー「べ、ベルトルトォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

ベルトルト「ライナァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


アルミン「ふ、二人とも… 何してるの?」


ライナー「ア、アルミン……!!!」


アルミン「……何を騒いで……ん? ベルトルト…その手にあるのは…!!」

ベルトルト「ああっ! この変態が…!」


アルミン「……この変態ノッポォォォォォォォォォォォォォォ!!」


ベルトルト「っええ!?」

ベルトルト「違う!! 違うんだアルミン!!」

アルミン「何が違うもんかっ!! その手に持ってるじゃないかっ!!!」

ベルトルト「そ、そんなっ!! 誤解だよっ!!」

ライナー「いや! こいつが盗んだ!!」

ベルトルト「はぁ!? 何言ってんだよライナー!!」

アルミン「やっぱり君かっ!! 君が盗んだんだっ!!」

ベルトルト「ち、違うっ!! 僕じゃない!! 僕じゃないんだ!!」

ライナー「こいつがよだれ垂らしながら盗んでいるところを見たっ!!」

ベルトルト「ライナァァァァァァァァァァァァァ!!!」

アルミン「ほら見ろっ!! この異常者!! いったい誰のなのさ!?」

ライナー「クリスタのだ!!」

アルミン「この変態山脈がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ベルトルト「違うって言ってるだろぉぉ!! 信じてよぉぉ!!」

アルミン「信じられるもんか!! よくも女神のパンティーを君の欲望で汚してくれたな!!」

ベルトルト「し、してない!! そんな事一切してない!!」

ライナー「してた!! さっきまで口に含んでモガモガ食ってた!!」

アルミン「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ベルトルト「違うっつってんだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ライナー「この妖怪野郎がっ!! 大人しくお縄につけっ!!!」

アルミン「ライナー!! こいつには地獄すら生ぬるいよっ!!」

ライナー「ああっ! さっさとクリスタに突き出そうっ!!」

ベルトルト「何言ってんだライナァァァァァァァァァ!!!」

アルミン「ほらっ!! その下着をこっちによこしてっ!!」

ベルトルト「だ、駄目だ!! 渡したら…僕を突き出す気だろ!!」

ライナー「当たり前だ!! この犯罪者めっ!!!」

アルミン「何としてもこいつを地獄に叩き落してやるっ!!」

ベルトルト「僕じゃない!! ライナーだ! ライナーが盗んだんだ!!」

ライナー「嘘つくんじゃぁないっ!! お前が盗んだんだろっ!!!」

アルミン「ベルトルトに決まってるさ!! 昔からどこか変だと思ってたんだよ!! この変態!!」

ベルトルト「な、何ぃぃぃぃ!? アルミンだってちょっと頭おかしいでしょっ!?」

アルミン「どこがだよっ!!?」

ベルトルト「僕は知ってるんだよ!! 夜な夜なオナホール使ってオナってるのを!!」

アルミン「!!!? な、何を言ってるんだっ!! そんな事する訳ないじゃないか!!」

ベルトルト「へーそうかい!! じゃあ寝床の下を覗いてもいいんだね!?」

アルミン「!!!? 何で知ってるんだ!? 覗いてたのかっ!?」

ライナー「ア、アルミン…! さすがにオナホールは…!!」

アルミン「ち、違う!! そんな事、僕はしてないよっ!! 全部ベルトルトの嘘だっ!!」

ベルトルト「だったら覗いて見ようじゃないかっ!! おまけにクリスタの盗撮写真とかもあるよね!!」

ライナー「おぉぉぉぉい!! この変態小僧ぉぉぉぉぉぉぉ!! 何してんだぁぁぁぁぁ!!」

アルミン「デ、デタラメ言うな馬鹿ノッポォォォォォ!! そんなもんないよっ!!!」

ベルトルト「じゃあみて見ようか!! 今すぐ!! さあ見よう!!!」

アルミン「だ、駄目だ! 駄目だよ!! プライバシーってものがあるだろっ!!!」

ベルトルト「プライバシー!? 盗撮変態野郎の癖に笑わせるね!!」

アルミン「ち、違う! 僕じゃない!! 僕じゃないんだ!! マルコから買ったんだよ!!」

ライナー「ほぉぉ!! 今度は友達を売るのか!! 大した頭脳だなおい!!」

ベルトルト「本当だね!! どうせこの下着も君が盗んだんだろっ!!!」

アルミン「はぁぁぁぁ!!? な、何を言ってるんだよ!!!」

ライナー「ああ! このムッツリチビならやりかねん!! さっさとクリスタに突き出すぞ!!」

アルミン「ちょ、ちょっと待って!! ちょっと待ってぇぇぇぇ!!!」

ベルトルト「…ほら、あった!! この盗撮写真も一緒にね!!」

アルミン「おおおおおおい!! 漁るなっていったろぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ライナー「ほら来い! この金髪エロガッパ!!!」

アルミン「な、なんだってぇぇぇぇ!!! ライナーだってドスケベじゃないかっ!!!」

ライナー「ああ!? 年頃の健全なエロさしか持ってないぞ!!」

アルミン「嘘つくな!! 乗馬の後、クリスタが乗った鞍に頬ずりしたり匂いかいだりしてただろ!!」

ライナー「はぁ!?」

ベルトルト「何!? どういう事だライナー!! 説明してくれっ!!」

アルミン「おまけにその鞍を持って帰ってきてたよね!! その晩はライナーの鼻息で眠れなかったなぁ!!」

ベルトルト「この性欲ゴリラァァァァァァァ!!! 何してんだお前!!!」

ライナー「おい!! 初耳だ…! 初耳だぞ!! 完全に嘘ついてやがる!!!」

アルミン「嘘じゃないよ!! 僕は見たんだ!! ベロッベロと鞍を舐めてる所をね!!」

ライナー「どこから舐めたとか出てきたんだ!! ベルトルト、こいつ嘘ついてるぞ!!」

ベルトルト「おぞましいよライナー!! 君には理性ってものがないのかっ!!!」

ライナー「おおおおい!! 騙されてる!! 騙されてるぞベルトルトォォォォォ!!!」

アルミン「どうせこの写真もベロベロと舐めるように視姦しながら撮ったんだろ!! 変態ゴリラ!!」

ベルトルト「頭の中どうなってるんだよ!! 盗撮にいたずらに下着泥棒とか、腐ってるんじゃないの!?」

ライナー「ち、違ぁぁぁぁぁぁぁぁう!! 下着しかやってないぞぉぉぉ!!!」

アルミン「聞いた!? ねぇ今聞いた!? こいつ白状したよっ!! 盗撮も下着も僕がやりましたって!!!」

ベルトルト「ああ!! しっかりと聞いたよ!! さあ、このクソ野郎をクリスタに突き出そう!!」

ライナー「何言ってやがる!! 罪状一つ増えてるじゃないかっ!!」

アルミン「洗えばもっと余罪が出てくると思うよ!! こいつは欲望の為ならなんだってする貪欲ゴリラさ!!!」

ベルトルト「その通りだよアルミン!! さっさと捕まえて罪を償わせよう!! このイカ臭マッチョめ!!!」

ライナー「お、お前らぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ベルトルト「ほらついて来い!! 法の裁きを受けさせてやるっ!!」

ライナー「うぉぉぉぉぉぉぉ!! そのパンツをよこせぇぇぇぇぇ!!!」ガッ!

ベルトルト「うわ!! ついに本性をみせたな!! 野生の本性を!!!!」ググッ!

ライナー「そいつが無ければ証拠はないだろぉぉぉ!! 引き裂いてやるっ!!」ググッ!

アルミン「は、離れろ暴れ猿!! 下着ゴリラ!!!」ググッ!

ライナー「うるさぁぁぁぁい!! お前に言われたくないぞ、盗撮オナホ小僧!!!」ググッ!

ベルトルト「オナホ… それは無いよね!! どんだけ餓えてんさ…!!」ググッ!

アルミン「えっ!? 今何て言った!? 妖怪舐め入道の癖に!!!」ググッ!

ベルトルト「よ、妖怪!? 聞き捨てならないね!! 君は最終学歴オナホ童貞卒業だろ!!」ググッ!



エレン「お、お前ら… 何してるんだ?」

ジャン「…女物のパンツ… 取り合ってんのか?」

コニー「…うわ」


ライナー「」

ベルトルト「」

アルミン「」

今日はここまで

アルミン「エレン…!!」

エレン「アルミン、何やってるんだよ…!」

ベルトルト「こ、これはね…! ちょっと事情があるんだ…!!」

ライナー「お、おう! 断じて変態行為じゃないぞっ!!」

ジャン「はぁ? 女の下着取り合ってるのが変態じゃなくて何なんだよ?」

コニー「…お前ら、そういう奴らだったのかよ」

アルミン「ち、違う違う!! 本当にそういう訳じゃないんだ!!」

エレン「何が違うんだよ…!! アルミン、それどうしたんだ!? まさか盗んで来たのか!?」 

アルミン「え、ええ!? ぼ、僕は盗んでないよ…!!」

ジャン「…じゃあライナーか?」

ライナー「違う違う!! 俺じゃぁないっ!!」

コニー「…じゃあ変態はベルトルトか」

ベルトルト「ちょっ!? 僕だって違うよっ!!」

エレン「…どういう事だよ この下着が一人でここに来たって言うのか?」

ジャン「んなわけ無いだろ 誰かが嘘ついてやがるな…」

コニー「下着盗んだ癖に嘘までつくなんて、腐った野郎だな…!」

エレン「これじゃ誰が犯人かわからないだろ! アルミン、誰がやったんだ!?」

アルミン「…ベルトルトだよ!」

ベルトルト「…はぁ!?」

アルミン「ついさっき、ベルトルトがこの下着を盗んでいる所を見たんだ!!」

アルミン「僕とライナーが問い詰めて白状させたんだけど、この下着野郎は渡すのを拒んだんだよ!!」

ベルトルト「ちょ、ちょっと!! 何言ってるんだ金髪小僧っ!!」

アルミン(…僕の性事情を盗み見していた罰だよっ!! 社会的に吊るされて死ぬがいい!!)

ジャン「おい、ベルトルト 本当なのか?」

ベルトルト「ち、違う!! 盗んだのはライナーだ!!」

ライナー「あぁ!?」

ベルトルト「こいつは下着を盗んでおいて、その罪を他人になすりつけ、挙句に証拠隠滅を図った腐れ外道さ!!」

ベルトルト「こいつはもう戦士でも兵士でもないっ!! ただの変態だよっ!!! 法の下に死ぬべきだ!!!」

ライナー「お、おい!! 何言ってやがるんだ…!! 俺は…!!」

ベルトルト「うるさいよライナー!! 罪を償えっ!!!」

コニー「…じゃあライナーがやったんだな?」

ライナー「………」

アルミン(ライナー、ベルトルトにするんだ…! いや、するしかないはずさ…!)

アルミン(外道、変態、オーバーマンキングゲイナー… ここまで言われたんだ… ベルトルトにしない訳が無い!) 

アルミン(さぁ、盗んだ罪をベルトルトに被せて、僕の復讐を完遂させるんだ…!!)

エレン「……ライナー、どうなんだ!」

ライナー「……いや、盗んだのはアルミンだっ!!」

アルミン「おいゴリラどういう事だ」

ライナー(…もし俺が下着泥棒だとばれたら、俺は此処には居られない…!)

ライナー(そうなれば計画は… 故郷はどうなる!? 俺たちの使命はどうなる!?)

ライナー(正直このノッポには、今すぐこいつが超大型巨人ですって言いたくなるくらいムカついたが…)

ライナー(こいつも使命を負う者の一人…! 罪は着せられん…! すまん、アルミン! ここで死んでくれ!!)

ライナー「このエロ小僧は昨日の夜、女子寮に忍び込んで取って来たと言いやがった! それも自慢気にな!!」

アルミン「ラ、ライナァァァァァァァァァァァ!!! なんだよそれはぁぁぁぁ!!」

ライナー「うるさいぞアルミン!! もう白状しろっ!!!」

エレン「…おい! 結局誰なんだよ!!」

ジャン「…言う気がないみてーだな とんだクズ野郎だぜ」

コニー「もうこの三人を教官に突き出した方が早くねーか?」

アルミン「!?」

ベルトルト「ちょ、ちょっとそれは…!」

ライナー「あ、ああ!! そんな事したら三人とも下着泥棒って事になっちまうだろ!」

エレン「しょうがないだろ 名乗り出る奴がいないんだから」

ジャン「ああ 仲良く営倉行きになりたくないなら、さっさと犯人は手を上げろ」

アルミン「ぐ、ぐぅぅ!!」

ベルトルト「ライナー!! このままじゃ君の罪は重くなるばかりだよっ!! 営倉に行って綺麗な体で戻ってくるんだ!」

ライナー「…それはアルミンだろ!! 俺じゃないっ!!」

ベルトルト「まだ言うのか…! 君には失望したよっ!!」

コニー「…じゃ行くか ほら、お前ら立てよ」

アルミン「…待って、待ってくれ!!」

エレン「アルミン、どうしたんだ?」

アルミン「…ちょっと僕たちで話し合わさせてくれないか? 必ず犯人を説得してみせるから!」

ライナー「む…!?」

ベルトルト「つまり…ライナーを説得するって事だよね!!」

アルミン「…頼むよエレン! 無実の罪で臭い飯を食いたくなんかないんだ…!」

エレン「…んー」

アルミン「僕には正解にたどり着く力があるんだよっ!!」

エレン「…まぁ ちょっとぐらいならいいか」

コニー「…おい 本当にいいのか?」

ジャン「こんな変態ども、さっさと営倉にぶち込んでもらった方がいいだろ」

エレン「とは言っても、二人は冤罪になるんだぞ? それはちょっとな」

アルミン「さ、流石エレンだよ!! 話がわかる!!」

ジャン「…へっ」

アルミン「じゃあ、僕たちは少し相談タイムに入る…! エレン達は寮の外で待っていてくれないか?」

コニー「あ? 此処にいたっていいだろ?」

アルミン「いや、これは性癖に関するデリケートな問題だからね 犯人も大勢に聞かれていると話しづらいんじゃないかな?」

エレン「…わかった 俺たちは外に出ている 犯人が名乗りを上げたら呼んでくれ」

アルミン「エレン、ありがとう!! 必ず犯人を説得してみせるよ!!」

ジャン「調子のいい事だな お前ら、逃げるんじゃねぇぞ」

ライナー「う、うむ」

ベルトルト「ライナー! 今すぐ名乗り出てもいいんだよ!」

コニー「じゃ外に出てるか 行こうぜ」

アルミン「………さて」

ベルトルト「ほら、ライナー!! もう白状しちゃいなよ!!」

ライナー「……俺じゃないと言っているだろ! アルミンだ!!」

ベルトルト「こ、この…! この! クズ野郎っ!!」

ライナー「なんとでも言うがいいさっ!! だがな! 俺じゃないのは確かだっ!!」

アルミン「…僕はベルトルトだと思うんだけどね ふふ」

ベルトルト「ア、アルミン…! そんなはずないだろっ!! 僕はそんな変態行為なんてしないっ!!」

アルミン「ふぅーん… でも、僕のお宝の在り処を君は知っていたよね?」

ベルトルト「そ、そりゃあ毎晩あんな大声であえぎながらオナられたら…僕だってきになっちゃうさ!!」

アルミン「…それでね 僕の秘蔵有害図書… いくつか無くなってるんだよ それもアニ似の奴がね」

ベルトルト「っ!!?」

ライナー「…お、おい! ベルトルト…お前…!!」

アルミン「…じゃ、君の寝床を漁ろうか」

ベルトルト「ちょっと待とうか 皆、冷静になろう」

ライナー「お前、さんざん人を変態呼ばわりしやがって!! 自分は他人からエロ本パクってやがったのか!?」

ベルトルト「落ち着きなよ、ライナー 見苦しいよ」

ライナー「!? なにすかした面してやがるんだっ!! この腹黒タワー!!」

アルミン「いや、ベルトルトの言うとおりだよ 僕たちは落ち着くべきだ」

ライナー「アルミンまで…! だ、大体、アルミンが下着を盗むからこんな事になったんだろうがっ!!」 

アルミン「はっきり言っておくけど、僕じゃない そしてベルトルトでもない事は解ってるよ」

ライナー「ぐぬ!!?」

ベルトルト「…え? さっき僕が犯人って…!」

アルミン「ちょっと落ち着きそうも無かったからね 君のエロ本泥棒を暴露して牽制したんだ」

アルミン「皆が落ちつかなかければ、このピンチは乗り越えられない それくらい切羽詰った状況なんだ」

ベルトルト「う、うん… そうだね」

アルミン「あと、本は返してもらうからね」

ベルトルト「う…」

アルミン「…で、ライナー… 君が下着泥棒なんだよね?」

ライナー「……すまんな、アルミン だが、どうしても俺は下着泥棒だと認める事は出来ん」

ライナー「ここで俺の代わりに… 死んでくれ」

アルミン「悪いけどそれも出来ない 下着泥棒だなんて悪評が世間に流れたら、もう生きながら死んでるようなものだよ」

ベルトルト「いや、それでもこの馬鹿がやった事は事実だ…! 死んで当然だよ!!」

ライナー「う、うぅぅ… ベルトルトォォ…! だから誤解なんだぁぁ」グスッ

ベルトルト「まだ言うのか…! 誰のせいでこんな事になってると思ってるんだ!」

アルミン「まぁ、一応聞いてみようよ さっきは僕らも冷静じゃなかった 今はちゃんと話を聞いてみるべきさ」

ライナー「うぅぅ… ありがとう、アルミィィィン…」グスグスッ

ベルトルト「さっさと話せよブタ野郎!!」

ライナー「お、俺は…この下着を盗んだんじゃないんだ… ただ、拾っただけなんだ」グスグスッ

アルミン「拾ったの…?」

ライナー「…ああ クリスタが運んでいた洗濯籠から落ちて、ハンカチだと思って拾い上げたんだ それで声をかけて…」

ライナー「パンツだと気付いた時には…とっさに隠してしまった 解るだろ? パンツ落としましたよなんて、言えないだろ…」

ベルトルト「そ、それなら僕にそう言えばいいじゃないかっ!!」

ライナー「言おうとしてただろっ!! それなのにお前は大声で怒鳴り散らして…!」

アルミン「…つまり、悪意は無かったんだね?」

ライナー「ああ! もちろんだ!! そんな、下着泥棒なんて…」

アルミン「…わかった 僕ら三人、誰も悪くないんだ」

ベルトルト「で、でも… もう僕たちは下着泥棒の疑惑がかけられてるんだよ…?」グスッ

ライナー「ああ… 証拠のパンツだってここにあるし…」グスッ

アルミン「…一つ たった一つだけ手があるよ」

ベルトルト「…手?」

ライナー「何か… この状況を覆す手があるのか…?」

アルミン「うん それも、上手く行けば僕ら三人とも無事に生還する手がね」

ベルトルト「ほ、本当かい…!」

ライナー「本当に俺たち三人とも…汚名を晴らせるのか!?」

アルミン「うん… 僕達三人は無事さ …まぁ、ちょっと生贄が必要になるけど…」

ベルトルト「生贄…?」

アルミン「でも、そんな事はもうかまってはられないよ それで、三人の命が助かるんだ」

アルミン「僕は、やるべきだと思う…!」

ライナー「…アルミン 聞かせてくれ」

ベルトルト「…うん 下着泥棒として生きていくのは…ご免だよ」

アルミン「…いいかい? 二人とも、よく聞いてくれ…」

10分後…

エレン「アルミン! もういいだろ…!」ガチャ

アルミン「…うん 丁度話が終わったところだよ…」

ライナー「…」

ベルトルト「…」

コニー「随分長いこと話し込んでたな」

ジャン「逃げる算段でもしてたのかぁ?」ニヤニヤ

エレン「…で、犯人は誰なんだ?」

ライナー「…下着を盗んだのは…」

ベルトルト「…僕達だよ」

アルミン「…うん 三人で…盗んだんだ」

エレン「…はぁ!? お、お前ら…三人でやったのか!?」

コニー「…うわぁ とんでもねぇ野郎共だな」

ジャン「ぶはっ! 傑作だなおい!! それでさっきは三人で罪の擦り付け合いしてたのかよ!!」

ライナー「…うぅ」

ベルトルト「…うん 見苦しいところを…見せてしまったね」

アルミン「…返す言葉もないよ 僕たちは…最低な事をしてしまったんだ」

エレン「…アルミンッ! お前、そんな奴だとは思わなかったぞ!!」

アルミン「…エレン すまない…! 本当に…出来心だったんだ…!」グスッ

エレン「…はぁー… で、誰のパンツなんだよ?」

アルミン「…え? このパンツ?」

コニー「はぁ? 当たり前だろ変態野郎」

ベルトルト「…これはね」

ライナー「…ミカサのだ」

ジャン「――!!!?」

エレン「は、はぁぁぁぁぁ!!? アルミン!! ミカサのパンツなんて盗んだのかよっ!?」

アルミン「ひ、ひぃ…! ご、ごめんなさいエレン…! 本当に悪かったと思ってるよ…!!」

ベルトルト「うん…! 君の幼馴染にこんな事をして…本当にすまないっ!!」

ライナー「ああ…! だから、ミカサに謝まらせてくれ! それからなら教官に突き出してくれても構わん…!」

コニー「おう、謝るのか… 中々肝がすわってんな」

エレン「…まぁ その方が良いだろうが…ん? ジャン、どうしたんだ? 挙動不審だぞ?」

ジャン「ぇあ!? い、いや…なんでもねぇ…!!」

アルミン「……」フフッ…

ベルトルト「……」ニコッ…

ライナー「……」ニヤリッ…

エレン「じゃ、今すぐミカサの所に行くぞ…」

アルミン「ま、待ってくれ…! 流石にすぐには…ちょっと」

ライナー「ああ… 心の準備が…な」

コニー「はぁ? じゃあいつならいいんだよ」

ベルトルト「あ、明日には…謝りに行けると思うよ…」

エレン「はぁ!? 明日ぁ?」

アルミン「うん…! 明日、必ず僕らはミカサに謝る…! 教官にも自首しよう…!」

ベルトルト「恐らく下着泥棒で営倉に入ったら、2週間は出て来れない…」

ライナー「頼む…! 営倉の硬い床の前に…ベッドの寝心地を最後に味あわせてくれないか…!?」

コニー「…どうするよ、エレン?」

エレン「…明日、ちゃんと謝るんだろうな?」

アルミン「うん…! もちろん!!」

ベルトルト「約束するよ…!」

ライナー「ああ…! 男に二言は無い!」

エレン「…わかった 明日、朝一番に謝りに行くんだぞ?」

アルミン「エレン…ありがとう!!」

ベルトルト「じゃあこのパンツは、この引き出しに閉まっておくね…」ガタッ

ジャン「……」フゥーフゥー

コニー「…なんだ? お前、鼻息荒いな」

ジャン「!? ん、んな事ねぇよ!!」

ライナー「……にしても、勿体ねぇなぁ」ボソッ

ベルトルト「……うん そうだね」ボソッ

アルミン「……あれ まだ洗濯前の奴なのにね」ボソッ

ジャン「――っぽ!!!!!!?」

エレン「うわっ!? 変な声出すなよ!!」

ジャン「あ、ああ…! すまねぇ…!!」

コニー「…お前、鼻血出てないか?」


ベルトルト(…効いてるね)ボソッ

ライナー(ああ、予想通りだな)ボソッ

アルミン(…撒き餌は済んだ あとは魚が食いつくのを待つばかりだよ…)ボソッ

深夜

エレン「……」Zzz…

コニー「……」Zzz…

ジャン「……」ギラッギラ

ジャン(…クソッ 寝られねぇ…!! 寝られる訳がねぇ…!!)

ジャン「……」チラッ

机「」

ジャン(…あの机の引き出しに…ミ、ミカサのパンツが…入ってるんだよな…!!)

ジャン(…それも、まだ洗濯前の…奴がよぉ…!!)

ジャン「……」

ジャン(……待て、俺は何を考えてるんだ…!! そんな事したら…あいつらと同じじゃねぇか…!)

ジャン(俺は変態じゃねぇ俺は変態じゃねぇ俺は変態じゃねぇ……!!)

ジャン(…で、でも… このチャンスを逃したら…ミカサの使用済みパンツを拝む機会なんて…!!)

ジャン「…っち…!」

ジャン(あいつらは…寝てるか……?)チラッ


アルミン「……」Zzz…

ベルトルト「……」Zzz…

ライナー「……」Zzz…

ジャン(寝てる…ようだな…)

ジャン(つまり… 今この部屋で起きているのは俺一人… 何をしようと…誰も知らねぇ…)

ジャン(………………………)

ジャン「……」ムクリッ


アルミン「……」ジーッ

ベルトルト「……」ジーッ

ライナー「……」ジーッ

ジャン「……」スタスタスタッ

机「」

ジャン(……来ちまった 来ちまったぞおい……!)

ジャン(……俺も変態だったのかよ…… うぅぅ……!)

ジャン(……でも、ここまで来たからには…やるしかねぇ…やるしかねぇだろっ!!)

ジャン「……」ガタッ

パンツ「」

ジャン(……こ、これが……これがミカサの…パンツ……!!)スッ

ジャン(…柔らかい手触り…! これがミカサの尻を…包んでいたのか……!!)

ジャン「ふぅー…! ふぅー…!」

ジャン「……」

ジャン「……!!」ガバッ!

ジャン(あ、ああ…! 被っちまった…!! 被っちまったぜ…! ミカサのパンツをよぉ…!!)フゥーフゥー!

ジャン(ああ…チクショウ…! 石鹸の匂いしかしねぇ…!! あいつら騙しやがったな……!!)フゥーフゥー!

ジャン(でも…それでもいい…!! 今、俺の顔面は…ミカサと同化したんだぜ…! 言わばミカサの尻と同じ…!!)フゥーフゥー!

ジャン(俺の顔は…ミカサの尻になっちまったのかよぉぉぉ……!!)フゥーフゥー!

ジャン(うぉぉぉぉぉぉ!! テンション上がってきたぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!)フゥーフゥー!

ジャン(ああああああ!! 俺は今、自由じゃねぇのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?)フィーハァー!


ライナー「……よう 深夜にパンツなんか被って、ジャンはオシャレだなぁ…」ニヤ…

ベルトルト「本当だね… パリコレ?」ニコッ…

アルミン「……うん 凄くいい笑顔だ 一枚貰うね……」パシャ!


ジャン「――っぃぇ!!!!!!!!!?」ビックゥゥゥ!!


アルミン「…ふふ 本当に良い笑顔だね…」

ベルトルト「…うん どこに出しても恥ずかしくないマジキチ面だよ…」


ジャン「…な、な…なに…な、なな……!!」ガクガクッ


ライナー「おいおい… そんなに震えてどうした? 生まれたてのヤギみたいだぞ…?」


ジャン「あ…あぃ…いぃ…ぃや、こ、これは……!」ガクガクガクッ


アルミン「…ふふ そんなに怯えることないよ?」

ベルトルト「君も僕たちの仲間なんだろう…?」

ライナー「ああ… 同じ変態同士…仲良くしようぜ…」

今日はここまで

とりあえず俺が知っているのは

ライナー「助けてくれぇぇぇぇ」

エレン「兵長がイメージと違う・・・」

アルミン「ストマックデストロイヤー」

ミカサ「パンツ職人」

ライナー「ライナー×ライナー」

アルミン「復讐のホモ団」

もしかしたら違うのも入っている&足りないかもしれない

まだあったわ

ライナー「春場所」

ベルトルト「GIANT STEPS」

獣の巨人「それは何ていうんです か?」

アルミン「催眠オ○ニー」

ベルトルト「雨の中」

ライナー「千秋楽」

スレ汚し申し訳無い

燃える闘魂と同時進行なんだ。
同時進行はあまり好かれないから、批判がでないか心配

まあこの人なら待つって人多いから大丈夫だと思うんだけどね

>>142
同時進行って好かれないんですか…
どっちのSSも長編気味になってきてるので、気分転換に両方をちょっとずつ進めてる感じです
リアルの用事なんかもあるので、更新ペースは遅いかもしれませんが、気長に待ってもらえると嬉しいです

ジャン「ち、違うっ!!! 俺は…俺はっ! 変態なんかじゃねぇ!!!」


ライナー「おいおい… でかい声だすなよ… 起きちまうだろ?」

ベルトルト「そうだよ… そんな姿見られたら… 君も終わりだよ?」

アルミン「…勘違いしないでくれ 僕らは君を責めたりなんかはしないよ…」

ジャン「な、何ぃ…?」

ライナー「当たり前だろ? 俺たちは三人でそのパンツを盗んだような変態なんだぜ?」

ベルトルト「そうだね… むしろ、僕らは嬉しいんだ…」

アルミン「そう… 同じ変態がまだ居てくれた事にね…」

ジャン「な、何を言ってやがる…! 俺は変態なんかじゃ…!!」

アルミン「…ほら、出来た ポラロイドカメラで撮った君の顔だよ…」

ジャン「なっ! そんなもん捨てろっ!!」

ライナー「いいから見るんだ…! ほらっ!」グイッ!

ジャン「っ!?」

ベルトルト「…どうだい? いい表情だろ?」

アルミン「うん… まるでこの世の全てのしがらみから開放されたような…完全なマジキチスマイルだよ!」

ジャン「ば、馬鹿…!! そんなんじゃ…!!」

ライナー「認めろっ!! これがお前なんだっ!! これがお前の本来の姿なんだっ!!」

ジャン「!!!!?」

ジャン(こ、これが…俺? この顔にパンツ被って… 目が半分白目むいてるのが…本来の…!?)

ジャン(いや…そんなはずは…!! 俺は…こんなキチガイ丸出しの奴なんかじゃ…!!)


アルミン「…羞恥心というものは、どこまでも邪魔なものさ…」

ベルトルト「うん… ジャンが何を考えているのか… 僕たちには凄くよくわかるよ…!」

ライナー「ああ、俺たちもそうだった…! こんな事して、俺は頭おかしいんじゃないかと… 自己嫌悪にもなったさ」

アルミン「でもね… その一線を越えた時… 世界は変わるんだ!」

ベルトルト「慣習、常識、世間体… そんな下らないものたちは、全部そちら側に置いて来ていいんだ…!」

ライナー「ああ…! お前も来いよ…! 変態の世界にな…!」ニカッ!

ジャン「!!!!!!?」

ジャン(こ、こいつら…どうかしてやがる…!! 本場の変態共だったのか…!!)

ジャン(だ、だが…! だがっ! 確かに俺はミカサのパンツを被った時… 言い様の無い高揚感を感じた…!)

ジャン(あの感覚…! 心臓の鼓動と共に頭ン中が真っ白になっていく感覚…!)

ジャン(あれが… あれがこいつらの言っている…変態の世界だってのか…!?)


アルミン「…まだ不安そうだね…ふふ 君に良い物をあげよう」スッ

ジャン「…!? こ、これは…!?」

アルミン「僕の秘蔵有害図書の一つ…「禁断! 東洋美人の秘め事!!」だよ…」

アルミン「ほら… ミカサそっくりじゃないかな?」ペラッ…

ベルトルト「僕たちは、君の被っているそのパンツも譲ろうと思っているんだ…」

ライナー「ああ… 俺たちなんかより、よっぽどそいつを必要としているみたいだからなぁ…」

ジャン「お、お前…ら…!」

アルミン「…ジャン! 僕たちは…友達さ!」

ベルトルト「…いや、もう友達なんてものじゃないよ…!」

ライナー「ああ…! 変態ソウルメイトだ…!!」

ジャン「!!!!!!」

ジャン(なんだよ…こいつらは…!)

ジャン(こんなゴミクズ以下の変態行為… 本来なら速攻教官に突き出してもおかしくない状況を見ても…!)

ジャン(俺の…俺の事を…! 友達…いや、ソウルメイトだと…!!)

ジャン(こんなクソみてぇな俺を…俺を…!!)


アルミン「…ジャン? 泣いているのかい?」

ジャン「!?」グスッ

ベルトルト「…ほら、ハンカチ …今の君に涙は似合わないよ」

ライナー「そうだな…! お前にはいつまでも… 白目むいて笑っていて欲しい…!」

ジャン「お、お前らぁぁぁぁ!」グスグスッ

ライナー「ははっ! 泣くな泣くな…!」ニヤ…

ベルトルト「…いやぁ 解ってくれたみたいだね」ニコッ…

アルミン「そうだね… 変態の…素晴らしさが…」フフ…

ジャン「お、俺は…勘違いをしていた…! お前ら、良い奴だったんだな…!」グスグスッ

ジャン「なのに俺は… お前らを変態クソ野郎呼ばわりして…!」グスグスッ

ライナー「…いいんだ お前はまだ気がついてなかっただけだ…」

ベルトルト「そうさ… 何も気に病む必要はないよ…」

アルミン「これからだよ… 僕たちの関係は、これから築いていけばいいんだ…!」

ジャン「…でもよぉ… お前ら、明日の朝には…」グスグスッ

アルミン「…そうだねぇ 僕らは明日… 営倉に入らなければいけない…」

ベルトルト「…とても残念だよ… これから僕らは、しばらく君に会えなくなる…」

ライナー「…そうだなぁ 色々と話したい事があったんだがなぁ…」

ジャン「…………俺に任せろ…!」

アルミン「……ジャン…」

ジャン「俺が…俺がなんとかしてやる…! お前らを営倉に行かせねぇ…!!」

ベルトルト「…どうやってだい?」

ジャン「明日、俺からもエレンに頼む…! この件は、内密に終わらせるようにな…!」

ライナー「…うぅむ 上手く行くとは思えんがな…」

アルミン「…でも明日僕らが営倉に行く事になれば、そのパンツも没収なんだよねぇ…」

ジャン「だから任せろ…! なんとしてでも…止めてやる…!」

ベルトルト「…そう ふふ、ありがたいね…」ニコッ…

ライナー「ああ…! 俺は今、猛烈に感動しているぞ…」ニヤ…

アルミン「うん…! ジャンが僕たちを、こんなに思ってくれているなんて…」フフッ…

ジャン「何言ってんだよ… 俺たちは、ソウルメイトだろ…!」

アルミン「そうだね… 僕らは、ソウルメイトさ…!」

アルミン「…でも明日、君が行う説得は極めて重要かつ困難なものになるだろう…」

アルミン「…だから… 僕が考えた説得を試してみてはもらえないかな…」

ジャン「おう…! アルミンの考える説得なら…上手く行くはずだぜ…」

アルミン「ふふ… ありがとう、ジャン…」ニヤッ…

翌朝


エレン「…よし 起きたな」

アルミン「…うん」

ベルトルト「……」

ライナー「……これでこの寮とも暫くお別れか… 名残惜しいもんだな」

コニー「何言ってんだ、変態の癖によぉ」

ジャン「……」

エレン「じゃ、ミカサの所に行くぞ ほら、パンツ出せよ」

ベルトルト「う、うん… あれ?」ガタッ

コニー「…? どうした?」

ベルトルト「い、いや… パンツが無いんだ…!」

エレン「あぁ!? …本当にねぇぞ…!」

コニー「お前ら、隠しやがったなっ!!」

アルミン「い、いや…! そんな事、僕らはしてないよっ!!」

ライナー「おう…! そんな卑怯な事、する訳ないだろっ!!」

コニー「信じられるかよっ!! エレン、こいつらの寝床を探すぞっ!!」

エレン「…ああ そうだな…!! ジャンも手伝えっ!」

ジャン「! お、おう…」


アルミン「……」

ベルトルト「……」

ライナー「……」

アルミン(…ふふ 僕らの寝床ある訳ないさ…!)ボソッ

ベルトルト(うん…! あのパンツは今、ジャンが履いているからね…!)ボソッ

ライナー(ははは…! その他エログッズも全てジャンの寝床に隠してある…! いくら探しても何も出はしないっ!)ボソッ

アルミン(でも、問題はこの後の説得にかかっているよ)ボソッ

ライナー(…そうだなぁ 果たして上手く行くかどうか…)ボソッ

アルミン(…上手く行かなかった場合は… プランBに切り替えるからね…)ボソッ

ベルトルト(了解… ジャンには悪いけどね…)ボソッ

ライナー(しょうがあるまい… 俺たちの目的は俺たちが助かる事だ…)ボソッ

アルミン(…うん そうなったら、訓練所の隅にジャンの墓でも建てよう…)ボソッ

エレン「…何も出てこねぇ…!」

コニー「どうなってんだ…!? お前ら、夜の内にどこかに捨てたな…!」

ライナー「何言ってんだ!! そんな事するわけないだろっ!!!」

アルミン「そうだっ!! その言いがかりはあんまりじゃないかっ!!!」

ベルトルト「証拠を出してよ!! 証拠をさっ!!!」

コニー「!? こいつら…いきなり調子づきやがった…!」

エレン「…でも、下着泥棒ってのは事実なんだ…! パンツが無くても謝りに…」

ジャン「…あ、あのよ」


アルミン「!」

ベルトルト(……ジャンが)

ライナー(動いたぞ……!)

エレン「ん? どうしたんだ?」

ジャン「その… 下着も無いんだからよ… 何も謝りに行かなくても…いいんじゃねぇか?」

コニー「…はぁ?」

エレン「何言ってんだお前…」

ジャン「だってそうだろ? 下着もないのにこいつら三人連れて行って謝らせてもな…」

エレン「アルミン達は昨日、謝りに行くと言っていただろ!! 下着が無くても関係ないな!」

ジャン「…エレン、良く考えてみろ 確かにこいつらは犯罪を犯した」

ジャン「だがな たった一回の過ちにしては、罰が重過ぎるんじゃねぇか?」

エレン「謝って営倉入るだけじゃねぇか! それの何が重いんだよ!」

ジャン「…それだけじゃない こいつらにはその後、下着泥棒ってレッテルがずっと付いて回るんだぞ?」

ジャン「それが訓練兵団全体に広まってみろ… こいつらはもうここじゃやって行けないのは解るだろ」

ジャン「ライナー、ベルトルトは置いておくとしてもだ アルミンはお前の幼馴染だろ?」

ジャン「お前は幼馴染が下着泥棒呼ばわりされて、開拓地へ行くのを見たいのかよ?」

エレン「!!!」


アルミン(…ジャン、その調子だよ…!)

ベルトルト(エレンとアルミンの関係につけこんだ説得…!)

ライナー(これは… 行けるかもしれんぞ…!)

エレン「で、でもな… こいつらの盗んだパンツはミカサの物なんだぞっ!!」

エレン「ミカサだって俺の幼馴染だ…! 下着盗まれて誰が盗んだかと不安に思ってるかもしれねぇだろ!!」

エレン「こいつらが謝れば、その不安だって…」

ジャン「…何言ってるんだ? むしろアルミンが謝った方がミカサを不安にすると思うぞ…?」

エレン「ああ? どういう事だ?」

ジャン「考えてもみろ お前がミカサと幼馴染なように、アルミンもミカサと幼馴染なんだぞ」

ジャン「そんな間柄の奴に、下着盗みました、すみませんなんて言われたらショックに決まってるだろが」

ジャン「まず間違いなく、お前らはこれまでのような関係ではいられなくなるな…」

ジャン「お前らが小さい頃からの友情や絆みたいなもんを、お前のその正義感が潰そうとしてるんだぜ?」

ジャン「いいのか? お前ら三人の仲良し幼馴染の関係がぶっ壊れてもよぉ…」

エレン「ぐっ……!」

ジャン「…まぁ、お前の気持ちも解らなくはない… 親友が罪を犯したんだ、その償いをしてもらいたいってのはな」

ジャン「だが俺たちに知れた時点で、それはもう罰を食らってるようなもんだろ?」

ジャン「俺たちがこいつらを友達だと思っているなら… ここは黙っていてやるってのも友情なんじゃねぇか?」

ジャン「なぁ…違うか? エレンよぉ…」

エレン「……」

コニー「お、おい… エレン…」

エレン「…………ジャンが言う事も……一理あるかもな」


アルミン「!」

ベルトルト「!」

ライナー「!」

エレン「……確かに俺はアルミンやミカサがギクシャクするのを見たくはない」

エレン「それに… アルミンが変態野郎呼ばわりされながら開拓地へ行くのもな…」

ジャン「! じゃ、じゃあ…!」

エレン「……………ちょっと考えさせてくれ」


ベルトルト(あと一押しだよっ!)

ライナー(ここまできて謝りに行くぞなんて言うんじゃねぇぞぉぉ!!!)

アルミン(……最後の一押し… これは、僕が決めるっ!!)

アルミン「…ね、ねぇ…エレン?」


エレン「………なんだよ?」

アルミン「………その、僕は謝りに行っても…いいよ…」

ライナー「えっ!?」

ベルトルト「はぁ!?」

ジャン「あぁ!?」

エレン「ア、アルミン……!」

アルミン「……確かにジャンの言うとおり、僕は下着泥棒呼ばわりされ、開拓地へと戻るかもしれない…」

アルミン「でも…! 僕はエレンの事、恨んだりはしないよっ!!」

アルミン「だって…だって僕らは…親友じゃないか…!!」グスッ

アルミン「僕は…例えエレンが僕の事を変態クソ野郎と罵っても… 僕はずっと君の事を親友だと思っているよ…!」グスグスッ

アルミン「…だからさ! 僕の事は気にしないでくれ! さぁ、謝りに…」

エレン「……アルミン! 自分の事を変態クソ野郎なんて、そんな事言うな…!」

エレン「俺がアルミンの事をそんな風に言うわけないだろっ!! 俺もアルミンの事は…親友だと思ってる!」

アルミン「エレン…」

エレン「………アルミン、一つ約束してくれ…… もう二度とこんな事はしない そう言ってくれ…!」

アルミン「…エレン! うん…! 僕は二度と、下着泥棒なんて事はしないっ! 約束するよっ!!」

エレン「…そうか わかった ……今回の事は、俺たちだけの秘密にしとこう」

コニー「はぁ…? それでいいのか?」

エレン「…しょうがないだろ ジャンの言う事も、考えてみればもっともだ…」

エレン「…俺はアルミンが辛そうに生きる姿なんて…見たくない」


アルミン(っしゃああああああああああああああああ!!!!)

ベルトルト(っしゃああああああああああああああああ!!!!)

ライナー(っしゃああああああああああああああああ!!!!)

コニー「…! お前ら今、ガッツポーズしてなかったか?」

アルミン「してない!! してないよっ!!」

ライナー「そんな事する訳ないだろっ!!」

ベルトルト「そうだっ!! 証拠を見せてくれっ! 証拠をさっ!!」

コニー「……」

エレン「…おい、お前ら!」

ライナー「お、おう…!?」

アルミン「な、なに!? エレン…!」

ベルトルト「ど、どうしたのかな…!?」

エレン「………もう二度と、あんな事するんじゃねぇぞ…!!」

アルミン「あ、ああ… もちろん、もちろんさ…!!」

ベルトルト「あ、当たり前だよ…! 信じてくれ…!!」

ライナー「お、おう!! 男に二言はないっ!!」

エレン「そうか 良かった…! じゃ、朝食食いにいくか…!」

アルミン「うん…! そうだね!」

ベルトルト「ははっ! また食堂で食べられるなんて…!」

ライナー「ああ… 夢にも思わなかったなぁ…!」

アルミン「さ、ジャンも行こうよ!」

ジャン「ああ! お前ら、良かったな…!」

ベルトルト「ジャンのおかげさ…!」

ライナー「そうだな! 本当に恩にきるぞ!」

ジャン「へへっ… 何言ってやがる、俺たちはソウルメイトだろ…!」

昼 休憩時間 食堂裏の物陰


アルミン「……ふふふ 上手く行ったね!」

ベルトルト「うん! 僕たちは生還できたんだっ!!」

ライナー「ああ! これもアルミンと… ジャンのおかげだ!」

ジャン「へへっ! 良いんだよ! お前らは俺に新しい世界を教えてくれた…」

ジャン「変態の世界って奴をな…!」


アルミン(ジャン… すまない… 僕らが助かる為に、君をマジ物の変態にしてしまった…)

ベルトルト(しかも今履いているパンツは、ミカサのじゃなくてクリスタのだし…)

ライナー(…でもまぁ、幸せそうだし… いいか)

アルミン「ジャン、本当にありがとう! 何度お礼を言っても足りないくらいだよ」

ベルトルト「そうだね… 僕らに出来る事があれば、何でも言ってくれ!」

ライナー「ああ… 俺たちは恩を仇で返す事はしないっ! 何でも協力するぞ!」

ジャン「…そうか?」

アルミン「うん! エロ本かい? それともオナホ?」

ライナー「ミカサの盗撮写真だって多分アルミンが…」

ジャン「今夜女子寮に忍び込んで、ミカサのパンツをもっと取ってこようと思ってんだ… 手伝ってくれよ」ニコッ!

アルミン「……は?」

ベルトルト「いや……」

ライナー「………マジ?」

ジャン「…何だよ、何だよその目は…! お前ら、やっぱり俺の事…!!」

アルミン「ち、違うよ!! そういう訳じゃないんだ…!」

ベルトルト「そうさ…! 僕たちは変態同士、いや! 変態同志さっ!!」

ライナー「だ、だがな…! 俺たちはついさっき許されたばかりなんだ…! それを今日ってのは…!」

ジャン「なぁに、ばれなきゃいいんだろ? 俺たちが力合わせれば、なんだってできるぜ…!」

アルミン「そうは言ってもだね…! 計画もなにも…!!」

ジャン「それを考えるのがアルミンだろ…!! 頼んだぞ!!」

アルミン「う、うぅぅ…!!」

ライナー(……なんて事だ…! せっかく生還できたってのに…!!)

ベルトルト(嘘…だろ…!! 次はさっきのようには行かないぞ…!!)

アルミン(だ、駄目だ…! 今、エレン説得の時にジャンと協力関係だった事をばらされら、終わる!!)

アルミン(ここは… 手を貸すしか…ないのか!?)

アルミン「……わかった ジャン、手伝うよ……」

ジャン「ほ、本当か…!! 良く言ってくれた…! やっぱりお前らはソウルメイトだぜ!」

ベルトルト「う、うん… そうだね…」グスッ

ライナー「ああ… その通りだ…」

ジャン「そうと決まれば今夜、忍び込むぞっ!! 待ってろよ、ミカサのパンツたちっ!!」

アルミン(う、うぅぅ…)

ベルトルト(また、僕たちは…)

ライナー(地獄に片足を突っ込まなければならんのか…!)

夜 食堂


アルミン「…………何でこんな事に」

ベルトルト「まさか、あそこまでジャンの変態性が開花してしまうなんて…」

ライナー「畜生…!! どうするんだ、アルミン!!」

アルミン「…下着泥棒の計画については、ジャンが来てからでいいでしょ」

ライナー「違うっ!! なんとかこの状況を覆す方法はないのかっ!!」

アルミン「…無理だよ 朝、エレンの説得の時なら、まだジャンに罪を被せて終わらせる事も出来た」

アルミン「ジャンに脅されて取ってきた…とかね あの瞬間、ジャンを取り押さえてズボンを脱がせば、一発で勝負は決まったさ」

アルミン「一緒に盗撮も付け加えてしまえばジャンは速攻教官に突き出され、営倉行き… それがプランBのシナリオだった」

アルミン「でも今は違う… あの瞬間のテンションならそこまで持って行けたとは思うけど、時間がたち過ぎた…」

アルミン「熱の覚めたエレンにその話をしても、かなり際どいよ… 何故今朝の時点で言わなかったんだって…」

アルミン「それにジャンも黙っていないだろう… 昨日の事、それに僕たちが協力関係であった事をばらして、相打ちに持ち込もうとするはず」

アルミン「そうなれば下着泥棒が4人誕生して、仲良く営倉に放り込まれるだけさ… 僕らに選択肢はない…」

ベルトルト「う、うぅぅ… そんな…今日手を貸したら、本当に下着泥棒じゃないか…」グスッ

ライナー「……クソッ! 泣くな、ベルトルト!! 俺たちは戦士だろっ!!」

アルミン「…でも、まだジャン一人に罪を被せるチャンスはある…」

ベルトルト「!!! ほ、本当かい!?」

ライナー「どんなだ…!!」

アルミン「それは…」


ジャン「…よう! 待ったか!?」


ライナー「ぐっ! よ、よう」

ベルトルト「遅かったね…」

アルミン「……」

ジャン「おいおい、どうしたんだベルトルト…! なんで泣いているんだよ!」

ベルトルト「あ、ああ… 大丈夫、気にしないでくれ…」

ライナー「……スープの胡椒がきつかったみたいでな」

ジャン「そうか… で、アルミン! 計画は出来ているんだろうな…!」

アルミン「う、うん」

ジャン「早速聞かせてくれ! どんな風に忍び込むんだ…?」

アルミン「…一番問題なのは当たり前だけど、忍び込んでいる瞬間を見られることさ」

ジャン「ああ そりゃもちろんだが… 深夜に女子たちが寝ている間なら大丈夫だろ?」

アルミン「安全とは言いがたいよ 起きるかもしれないし、もしかしたら寝ていないかもしれない」

アルミン「最も確実なのは、寮に誰も居ない瞬間… その時に忍び込むんだ」

ライナー「……そんな瞬間があるっていうのか?」

ベルトルト「あったとしても、どうやってそれを確認するのさ… 扉を開けるまではわからないよ?」

アルミン「確かにそんな都合の良い瞬間は無いだろうね でも、作ればある…!」

ライナー「…作る?」

アルミン「僕らは四人いるんだ… 数人で女子を引き止めて、残りが忍び込む… これが最も確実だろうね」

ジャン「……なるほどな ミカサも含めたルームメイトを、理由つけて食堂にでも留めておけば…」

アルミン「そう… その瞬間部屋には誰もいない… ミカサを留めておくには、エレンを上手く使うんだ」

アルミン「同じようにユミルにはクリスタを… アニは…ライナー達とたまに話しているから、二人のうちのどちらかでいいはずさ」

アルミン「そう、女子を引き留めるには…三人 三人必要なんだよ…!」

ライナー「!」

ベルトルト「!」

ベルトルト「な、なら僕がアニを引き止めるよ…!」

ライナー「じゃあ俺はクリスタだな…!」

アルミン「僕はエレンをミカサに向かわせる事にする…!」


ベルトルト(なるほど…! これなら僕らは手を汚さずにすむし、ジャンが一人で忍び込んでいる時に誰か一人を寮に帰せば…!)

ライナー(現行犯…! 俺たちと顔を合わすことも無く、ジャンは営倉行き…!)

アルミン(そうなれば、僕たちを脅かす存在は居なくなる…! 真の自由を勝ち取るんだっ!!)


ジャン「…ああ? 忍び込むのは俺一人って事になるのか…?」

アルミン「…あーそうだね 僕も行きたかったけど、しょうがないかなぁ」フフ…

ベルトルト「僕らは女子たちを引き留める役に徹するよ…」ニコッ…

ライナー「ああ… たっぷり時間はとってやる… 楽しんでこいっ!!」ニヤ…

ジャン「…んん 俺一人かよ」

ベルトルト「…あれ? ね、ねえアルミン…! エレンがミカサに話しかけてるよ…!」

アルミン「!?」

エレン「なあ、ミカサ」

ミカサ「エレン、どうしたの?」

エレン「あのな、立体機動の話なんだけどさ…」

ミカサ「立体機動? …! まさか、私に教えて欲しいと…」

エレン「い、いや… やっぱなんでもねぇ お前に教えてもらうのは… なんつーか…」

ミカサ「!!! 遠慮する事は無い さあ行こう 一から十までみっちりと教える」

エレン「だからいいって! お前に教えてもらうのは恥ずかしいんだよっ!!」

ミカサ「遠慮は要らないと言った さあ、来て」

エレン「わ、わわ…! おい、ひきずるなっ!!」ズルズルッ


アルミン「ちょっ!?」

ジャン「お! どうやらミカサを引き留めておく必要は無くなったようだな!」

アルミン「はぁ!!?」

ジャン「よし…! じゃあアルミンは俺と一緒に忍び込むぞ…!」

アルミン「ちょ、ちょっと待ってくれ…!」

ジャン「行きたいって言ってたじゃねぇか… 遠慮するなって…!」

アルミン「いや、言ったけど! 言ったけどさ!!」

ベルトルト「そ、そうだよ! アルミンはここで僕らと…!」

ライナー「ああ! 俺たちの司令塔なんだから…!」

ジャン「何言ってんだ! 引き留め役はもう二人で十分だろ!!」

アルミン「いや、不測の事態に備えて…!!」

ジャン「さあ、時間もあまりないんだ! 早速動こうぜ…!」

アルミン「話を聞けよっ!!!」


アルミン(き、君たち…! 僕を売るなんて事は考えないでよっ!!)ボソッ

ベルトルト(う、うん… でも、これじゃジャンを営倉にぶち込むなんて…!)ボソッ

ライナー(仕方あるまい…! 今回は見送りだ…!)ボソッ

今日はここまで

サシャは?

>>195
あ…

>>185
一行追加で


ライナー「……そんな瞬間があるっていうのか?」

ベルトルト「あったとしても、どうやってそれを確認するのさ… 扉を開けるまではわからないよ?」

アルミン「確かにそんな都合の良い瞬間は無いだろうね でも、作ればある…!」

ライナー「…作る?」

アルミン「僕らは四人いるんだ… 数人で女子を引き止めて、残りが忍び込む… これが最も確実だろうね」

ジャン「……なるほどな ミカサも含めたルームメイトを、理由つけて食堂にでも留めておけば…」

アルミン「そう… その瞬間部屋には誰もいない… ミカサを留めておくには、エレンを上手く使うんだ」

アルミン「同じようにユミルにはクリスタを… アニは…ライナー達とたまに話しているから、二人のうちのどちらかでいいはずさ」

アルミン「幸い、サシャは教官に死ぬまで走らされてるから、今すぐに寮へ帰ってくる事はない…」

アルミン「そう、女子を引き留めるには…三人 三人必要なんだよ…!」

ライナー「!」

ベルトルト「!」

>>28
脱字ありました

× ベルトルト「オナホ… それは無いよね!! どんだけ餓えてんさ…!!」ググッ!

○ ベルトルト「オナホ… それは無いよね!! どんだけ餓えてんのさ…!!」ググッ!

ジャン「ほら、行くぞ! アルミン!!」

アルミン「…っち! もう、解ったよ!! 行けばいいんだろっ!!」

ジャン「よっしゃああああ!! ライナー、ベルトルトォ! 頼んだぜぇぇ!!」ダダダッ!

アルミン「変態め…! 二人とも、集合地点は男子寮裏の物陰だからね…!」

アルミン「僕らは下着を盗み次第、そこへ向かう 君たちもある程度時間を稼いだら来てくれ!」

アルミン「じゃ、頼んだよ…!」タッタッタ…


ライナー「行っちまったな…」

ベルトルト「うん… 大丈夫かな…?」

ライナー「それは俺たちにかかってるんだ… よし、こっちも動くぞ!」ダッ!

ベルトルト「ああ!」ダッ!

ライナーサイド


ライナー(クリスタは… あそこだな 丁度良くユミルもいるな…)


ライナー「よ、よう クリスタ…」

クリスタ「…? ライナー、どうしたの?」

ユミル「なんだ? 何か用事でもあるのか?」

ライナー「あ、ああ… そうだな… うん…」

ライナー(……何の用もないんだが… さて、どう引き留めたもんか…)

ユミル「黙ってたら解らないだろ どうしたんだよ?」

クリスタ「何か相談事?」

ライナー「うっ…!」

ライナー(…思えば、クリスタのパンツを俺が持ってきてしまった事から始まったんだな…)

ライナー(なんというか… クリスタを見ていると… 罪悪感が…)グスッ

クリスタ「!? 泣いてるの…!?」

ライナー「!! い、いや… 何でもないんだ…」

ライナー(…うぅ 何も思い浮かばん… 何か… 何か時間を稼ぐ話題は…!)

ユミル「…こいつが涙をみせるなんて、相当な悩みでもあるみたいだな…」

クリスタ「うん… ライナー、なんでも言って! 私たちが相談に乗るから…!」

ライナー(クソッ…! なんて良い子なんだ…! ますます罪悪感が…)グスグスッ

ライナー(しかし…! なんか悩みを話さなきゃいけない流れになってきてるぞ…!)

ライナー(悩み…! それも二人の心配に見合ったような悩み…!)

ライナー(嘘でも悩みを作るしかない…! そうだな… 何か…!)

ユミル「黙っていたら解らないだろ…! クリスタが聞いてやるって言ってるんだぞ!?」

クリスタ「そうだよ! ライナーがこんなに涙を流すなんて…! さあ、言って!!」

ライナー「…………じ、実はな……… ベルトルトの奴が………」

クリスタ「…うん、ベルトルトがどうしたの?」

ライナー「…………毎晩、俺の体を狙って布団に潜り込んでくるんだ………!!」

クリスタ「………えっ!?」

ユミル「ベルトル……さんが……!?」

ライナー(すまんっ! ベルトルトっ!! これしか思いつかん!!)

ベルトルトサイド


ベルトルト(アニは…と、いたね 上手い具合に一人だ… よしっ!)


ベルトルト「や、やあ アニ…」

アニ「…ベルトルト? どうしたの」

ベルトルト「うん… その…」

アニ「何か用事? …それとも、私たちの事で何か問題が…?」

ベルトルト「そ、そうだね… えっと…」

ベルトルト(…困った いざとなったら何も思いつかないよ…)

アニ「………? なんで黙り込んでるのさ」

ベルトルト「うぅ…!!」

ベルトルト(あ、ああ… なんで今、アルミンからパクったエロ本を思い出すんだ…!)

ベルトルト(なんだろ… アニを見てると… 親しい友人で抜いてしまった罪悪感が…)グスッ

アニ「!! 何で泣いてるの…」

ベルトルト「えっ!? い、いや… なんでもないんだ…!!」

ベルトルト(引き留めるほどの話題なんて全然思いつかないよ…!)

アニ「嘘付かないで あんたが泣いて私に相談するなんて、今までなかった…」

アニ「いつもはライナーにしてたじゃない ライナーには言えない事なんだね?」

ベルトルト(うぅ…! こういう時に限って優しいんだから…!!)

ベルトルト(ますます… 罪悪感を感じちゃうじゃないか…)グスグスッ

ベルトルト(でも…! なんかライナーについて相談しなくちゃいけないみたいだ…!!)

ベルトルト(相談事…! それもアニの心配に見合った…ライナーについての…!!)

ベルトルト(う、嘘を付くしかない…! そうだな… 何か…!)

アニ「……黙っていられても解らないよ 言ってみて」

アニ「……言いづらそうだね でも、私達三人の問題は私達で解決するしかない」

ベルトルト「……………実は、さ………ライナーが……」

アニ「……ライナーがどうしたの?」

ベルトルト「ライナーが…… 僕の体を狙って……毎晩全裸で襲い掛かってくるんだ…」

アニ「そう… えっ!!?」

ベルトルト(ライナー、すまない…! 僕にはこれしか考えつかなかったよ…!)

女子寮前


ジャン「……着いたな」

アルミン「う、うん……」

ジャン「……よし 中には誰も居ないみたいだ…!」ガチャ

アルミン「それでも用心するに越した事はないよ… 慎重にね」

ジャン「おう さ、中に入ろうぜ…」ススッ

アルミン(……はぁ 二人とも、上手くやっててくれよ…)ススッ

ジャン「……うおぉぉぉぉぉぉぉ!!! 女子の香りだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

アルミン「!? ジャン!! 叫ばないでっ!!」

ジャン「おう、悪いな…! ついテンション上がっちまってよ…!」

アルミン「はぁ… とにかく、早くミカサのパンツを盗んで退散しよう…! 時間をかけちゃまずい…!」

ジャン「ああ、そうだな で、ミカサの下着はどこにあるんだ…?」

アルミン「…どこだろうね 女子寮なんて入ったのは初めてだから…」

ジャン「…しょうがないな 片っ端から開けていくか」

アルミン「うぅ… さっさと終わらせたいんだけど…」

食堂 ライナーサイド


クリスタ「か、体を狙ってって…! どういう事なの…!?」

ユミル「おい、クリスタ…! もちろんそりゃあ、性欲を満たす為って事だろ!」

クリスタ「せ、性欲…!? ライナーとベルトルトはどっちも男じゃない!」

ユミル「世の中にはいるんだよ…! 男でも男が好きな奴がな!」

ユミル「しかもライナーの口振りから想像するに無理矢理…! 相当たちの悪いホモみたいだ!」

クリスタ「そんな! だっていつも大人しいし、そんな人には見えないよ…!」

ユミル「ああ… 私も信じられないが、あのライナーが泣きながら言ってるんだ」

ユミル「普段の大人しい素振りは… そういう本性を隠す演技だったのかもな…!」

ライナー(…なんかヒートアップしてるな もうちょっとマイルドな表現の方が良かったか?)

ライナー(しかし、引き留められるほど衝撃的な話題でなくては駄目だったし… うぅむ)

ライナー(…まぁ いいか すまんな、ベルトルト)

ユミル「ライナー、そうなんだろ? ベルトルさんはたちの悪いホモなんだよな!?」

ライナー「!! お、おう!! それはもう、悪魔のような男だ…!」

クリスタ「悪魔って… どんな酷い事をされたの…!?」

ライナー「んっ!? そ、それはだな…」

ライナー(んんん… ここは少し抑え目に… いや、抑え過ぎると興味を失ってしまうかも…)

ライナー(むぅ… 加減が難しい… いやっ! アルミンを助けなければならないんだ…!)

ライナー「…無理矢理ズボンを下ろされ… 半笑いでコケシを…」

クリスタ「コ、コケシ…? コケシって、山形県名産の… あのコケシ?」

ライナー「あ、ああ… それも一番でかい奴だ… それを、俺の…」

ユミル「クリスタッ!! もう聞くなッ!! ライナーも言わなくていい…!」

ユミル「お前の涙の理由、よく解ったよ…! そしてベルトルさんの本性もな…!」

ライナー「そ、そうか… 解ってくれたか…」

ライナー(…ふぅ なんとか食いついてくれたか… ふふ、成功だ…!)

クリスタ「ユミル…私、許せない…! ライナーが泣くなんて、相当酷い事をしたんでしょ!?」

ユミル「ああ…! どうせ下らない相談だと思っていたが… これは目をつむるには度が過ぎてるな…!」

ライナー(…! ちょっと酷すぎたか…? 何もそこまで怒らなくても…)

ライナー(でも… まぁこれくらいの方が時間稼ぎにはいいだろ)

ユミル「ライナー…! 私たちがベルトルトには落とし前つけさせてやる! ここで待ってろ!」ダダダッ!

クリスタ「うん…! ライナーにもう酷い事しないようにしてくるから…!」タタタッ!

ライナー「えっ!? お、おい! 待ってくれ…!! ……クソッ! 行っちまった…!」

ライナー「マズいぞ、引き留められなかった…! アルミン達が…!!」

ライナー「…いや、思えばアルミンも盗撮してたしな 営倉にぶち込まれても…」 

ライナー「…ん? 向こうから走ってくるのは… アニか?」

ベルトルトサイド


アニ「ぜ、全裸で…襲い掛かってきた…!?」

ベルトルト「そ、そうなんだ…! 毎晩、皆が寝静まった後に…!」

アニ「襲い掛かるって…! そ、それに体を狙ってって…! どういう事なの…!?」

ベルトルト「え… どういう事って、そりゃあ… その…」

アニ「…つまり、あいつはホモで…! あんたを慰み者にしてるって事!?」

ベルトルト「!! う、うん! そうだよ!! その通りだ…!!」

アニ「っく…! ライナー… 何考えてるの…!!?」

ベルトルト(…ふぅ 上手く僕の話に食いついてくれたみたいだ…)

ベルトルト(…でも、なんか険しい表情してるな… ちょっと衝撃的すぎたかな…?)

ベルトルト(うーん… でも、アニを引き留めないとアルミン達が危ないし…)

ベルトルト(…まぁ、いいでしょ ライナー、悪いね)

アニ「っ…! そんな…そんな奴だったの…!? 本当にライナーはそんな男なの!?」

ベルトルト「!! う、うん… まるで地獄から這い出てきた鬼みたいな男だよ…!」 

アニ「鬼…! あんた、何かされなかった…!? 酷い事されてない!?」

ベルトルト「えっ!? そ、そうだね… えーっと…」

ベルトルト(…なんか凄く怒っているぞ… あまり過激な嘘はやめた方がいいかな…)

ベルトルト(でも… 大した内容じゃなかったら、興味をなくして寮へ… ここは、そうだな…)

ベルトルト「…服を全部引き裂かれ… ニタニタと笑いながら木曾ヒノキを…」

アニ「き、木曾ヒノキって… あの、長野県木曾郡産の…高級木材の事…?」

ベルトルト「そ、そうだよ… それも樹齢数百年レベルのぶっとい奴を… 僕の…」

アニ「っ!! ベルトルト、もういい…! もう言わなくていいよ!」

アニ「あんたが泣いてた理由…よく解った…! そしてライナーがとんでもない奴だったって事もね!」

ベルトルト「う、うん… 解ってくれて、良かったよ…」

ベルトルト(…引き留める事は、どうやら成功したみたいだね… よかった…!)

アニ「……ライナー…!! あいつ、計画がありながら仲間に手を出すなんて…!!」

アニ「……私たち三人の問題は… 私たちで解決するしか… ないっ!!」

ベルトルト(…かなり怒ってるみたいだ… ちょっとキツい内容すぎたかな?)

ベルトルト(でも、これで時間は稼げそうだね…!)

アニ「ベルトルトッ!! あんたはここで待ってて…!!」

ベルトルト「えっ!? ど、どうしたの…急に…」

アニ「私があいつの目を覚ましてやる…! 思いっきりね…!」ダダダッ!

ベルトルト「えぇっ! アニ!! ちょっと…!!! ……行ってしまった!」

ベルトルト「あああああ!! このままじゃ、アルミン達が…!!」

ベルトルト「…いや ジャンが営倉にぶち込まれるならアルミンごとでも…」

ベルトルト「…ん? あれは、ユミルとクリスタ?」

女子寮


ジャン「……この引き出しじゃないか!?」

アルミン「……確かに、いくつかの下着にはミカサのイニシャルが入っている」

アルミン「僕はミカサの下着は見たことないけど、彼女の性格なら下着に名前書くってのも…」

ジャン「う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! 遂に、遂に探し当てたぜぇぇぇぇぇぇ!!!」

アルミン「だから叫ぶなっつってんだろっ!!」

ジャン「勝鬨って奴だ! さぁ、持って帰るぞ…!」グフフ

アルミン(…うぅ やはりこいつは朝に営倉へぶち込むべきだった…! 僕の甘さが…ぐぅぅ!)

アルミン「っておい! 何をしてるんだ! 何引き出しごと持って帰ろうとしてるんだよっ!!」

ジャン「この中からどれかなんて… 俺はそんなの選べねぇ…」

ジャン「聞こえるんだ… ジャンさん、私たちを連れてってくださいって声がなぁ…」

アルミン(こ、この野郎!! 幻聴まで聞こえてるのか…!!)

アルミン「そんなごっそり持っていったらバレるに決まっているだろ!! 何を考えているんだ!!」

ジャン「確かに盗まれた事はバレる だが、誰が盗んだかまでは解らねぇさ…」

アルミン「そういう問題じゃないよっ!! リスクが大きすぎると言っているんだ!!」

ジャン「チャンスに限界まで行くのが男ってもんだ…! よし、外れたぜ…!」ガコッ!

ジャン「ほら、アルミン…! 早く逃げるぞ…!!」ガチャ

アルミン「あああ!!! もう…!!!」

ライナーサイド


ライナー「よ、よう アニ… どうした?」

ライナー(ベルトルト、しくじったのか…? しょうがない、俺がアニを引き留めるか…)

アニ「…ライナァァァ!!」

ライナー「うわっ!? なんだよいきなり…! 怒ってるのか…?」

アニ「ふん…! ここじゃまずい… ちょっと着いて来てもらうよ…!!」

ライナー「いや… どうしたんだ? 何をそんなに怒っている?」

アニ「いいから着いて来て…!!」グイッ

ライナー「お、おい! なんなんだよ!!」ズルズル…

食堂の裏


ライナー「こんな所に引きずってきやがって…! どうしたんだ!!」

アニ「……ッフ!!!」ビュンッ!!

ライナー「っだぁぁぁ!!?」スパァァァン!!

アニ「…あんた、ベルトルトにとんでもない事をしてたみたいだね…!!」

ライナー「は、はぁ!? 何の話だ…!!」

アニ「とぼけるんじゃないっ!! ベルトルトが泣きながら私に話してくれたよ…!」

ライナー「全然意味がわからんぞ!!」

アニ「毎晩全裸でベルトルトを襲い… 木曾ヒノキで…あんたはベルトルトを…!!」

ライナー「はぁぁ!? 木曾ヒノキィ!? 何を言っているんだ、アニ!!」

アニ「うるさいよ!! 木曾ゴリラ!!」ビュオッ!!

ライナー「っがぁぁぁぁ!!? ほ、本気で蹴るなぁぁぁ!!」スパァァァン!!

アニ「あんたが心を改めるまで… 蹴り続けてやるから…!」

ライナー「!? ま、待て…! 待ってくれぇぇぇぇ!!!」

ベルトルトサイド


ベルトルト「ど、どうしたんだい? 二人とも…」

ベルトルト(ライナー、失敗してるじゃないか…! 僕がこの二人を留めとかないと…)

ユミル「……よう、ベルトルさん 猫被りの上手い事だねぇ…!」

クリスタ「うん…! 本当に…最低っ!!」

ベルトルト「えっ!? ちょ、ちょっと…どういう事なの…?」

ユミル「どういう事…? 自分の胸に聞いてみなっ!」

クリスタ「私たちはもう騙されないんだから…!」

ユミル「…ここじゃまずい ほら、着いてきな!」グイッ!

ベルトルト「うわっ!? え、何!? 引きずらないでよ…!!」ズルズル…

訓練所敷地の隅


ベルトルト「こんな所まで連れてきて… 何のつもりなんだっ!!」

ユミル「……っ!!」ブンッ!

ベルトルト「っ痛!? え…ビンタ!?」パチィィン!!

クリスタ「ベルトルト…! 本当に最低の人間だよっ!!」

ユミル「ああ…! ライナーをあそこまで追い詰めるなんてなぁ…!」

ベルトルト「はぁぁ!? 何を言ってるんだ…!?」

ユミル「もうその手は食わないねっ!! ライナーが泣きながら言ってくれたよ…!」

クリスタ「うん…! 毎晩布団に潜り込んで、ライナーを一番大きなコケシで…!!」

ベルトルト「コ、コケシ…!? コケシがなんなんだ!? どういう事なのさっ!!」

ユミル「とぼけるなっ!! コケシ山脈!!」ブンッ!

ベルトルト「痛っでぇぇぇぇぇぇ!!! グーはやめてよ!!」ガスッ!!

ユミル「お前が本性みせるまで… ブン殴り続けてやるからな…!」

ベルトルト「はぁ!? ま、待って…!! 待ってよぉぉぉ!!」

今日はここまで

訓練場


サシャ「はぁ… ひぃ…」タッタッタ…

コニー「……まだ余裕ありそうだな」

サシャ「あ、あるわけないじゃないですか…!! もう死にそうですよ!!」

コニー「そんだけ返せればまだいけるだろ こっちも教官に言われて見張ってんだ 悪く思うなよ」

サシャ「お、鬼…! 鬼です…!! コニーは鬼ですよ…!!」タッタッタ…

コニー「………ん? あれ… 誰だ?」


アルミン「ほら、ジャン…!! 急いで…!!」タッタッタ…

ジャン「おう…!! 引き出し丸ごとって意外と重いんだな…!」タッタッタ…

アルミン「だから言っただろ…!! そんなに持ってきてどうすんのさ…!」タッタッタ…

ジャン「どうするって? そんなの決まってんだろ…!!」タッタッタ…

コニー「……暗くてよくわからないな… でも、片方の髪は… 金髪か…?」

コニー「…あいつら何してんだ…? あんな所でランニング…? おーーーーーい!!」


ジャン「――!!」

アルミン「――!!」


コニー「お前らもランニングかぁー!? だったらこっちで…」


アルミン「コニーの声…!? しまった…!! み、見られたのか…!?」

ジャン「な…!? ど、どうする…!?」

アルミン「どうするもこうするもないよっ!! 君は下着満載の引き出しを持っているじゃないかっ!!」

アルミン「とにかく走れっ!! 捕まるわけにはいかないんだよっ!!」ダダダダッ!!

ジャン「お、おう…!!」ダダダダッ!


コニー「ああ…? なんだあいつら… ん? なんか落としていったな…」

コニー「……? これは…下着か……?」

男子寮裏の物陰


アルミン「はぁ…!! はぁ…!!!」

ジャン「ぜぇ…! ぜぇ…!! ふ、ふふ… 成功したぞ…!」

アルミン「馬鹿言わないでくれ…!! どこか成功だよ!!」

アルミン「み、見られたじゃないか…!! 見られてるじゃないか…!!」

アルミン「教官じゃなくても、エレンに知られたら確実に営倉行きだよ…! どうしてくれるんだ…!!」

ジャン「そんなに心配するなよ… あの暗さじゃ誰かなんてわからないだろ」

ジャン「そんな事より… 早速、この下着たちを… へへへへ…」

アルミン(ジャン、頭大丈夫か!? 今すぐ営倉にぶち込んでやりたい…!)

>>247
誤字

× アルミン「馬鹿言わないでくれ…!! どこか成功だよ!!」

○ アルミン「馬鹿言わないでくれ…!! どこが成功だよ!!」

アルミン(うぅぅ…コニーに見られた…! どこまで…どこまでバレてる…!?)

アルミン(僕だという事がバレていたら… 終わる! 僕の訓練兵時代、完っ!!)

アルミン(最悪のケースだ…!! あああ、また開拓地で石拾いだよ…!!)

アルミン(これは… 何か手を打たないと…!! 二人と相談しないと…!!)

アルミン「……あれ? そういえば、ライナーとベルトルトは…?」

ジャン「そういや来ないな まだ時間稼ぎしてるのか?」

アルミン「いや、おかしいでしょ もう結構時間は経ってるよ…?」

ジャン「話が盛り上がってるんじゃないか? ……ん? 誰か来たぞ」

アルミン「……ライナーだ! ………なんで足ひきずってるの?」

ジャン「お、ベルトルトも来たぜ! ………あいつ、鼻血だしてないか? 服に土もついてるし…」

アルミン「二人とも、遅かったね …実は、問題が…!」


ライナー「ベルトルトォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」

ベルトルト「ライナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

ライナー「この馬鹿野郎ッ!! 何が木曾ヒノキだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブンッ!

ベルトルト「ふざけんなっ!! コケシってどういう事だよぉぉぉぉ!!」ブンッ!


アルミン「っ!!? ちょっと、二人とも何でクロスカウンター決めてんの!?」


ライナー「何回アニに蹴られたと思ってんだっ!! 50から数えてないぞっ!!」

ベルトルト「こっちは二人がかりだよっ!! 最後は埋められそうになったんだぞっ!!」

ライナー「そのまま埋められちまえば良かったんだ!! お前のせいで…!!」

ベルトルト「それは僕の台詞だっ!! アニに蹴られて死ねばよかったんだよっ!!」

ライナー「こ、この野郎ォォォォ!!!」

ベルトルト「馬鹿ゴリラァァァァァァァァ!!!」

アルミン「ちょ、ちょっと二人とも!! 落ち着いてっ! 落ち着いてよっ!!」

ジャン「そうだぜ、ソウルメイト同士だろ! 喧嘩なんてするなよ!!」

ライナー「止めるなっ!! このでくのぼうを土に返してやるっ!!」

ベルトルト「なんだってぇぇ!! お前こそ森に帰れっ!! 人間社会から出て行けっ!!」

アルミン「やめるんだっ!! 一体、何があったんだよ!!」

ライナー「こいつは俺の事を外道ホモだとアニに嘘つきやがったんだっ!!」

ベルトルト「君だって僕の事を鬼畜ホモだとクリスタたちに嘘ついたじゃないかっ!!」

アルミン「な、何をしてるんだ 二人とも…!!」

ライナー「こいつのせいで、さっきまでサンドバックだったんだぞっ!! 許せんっ!!」

ベルトルト「僕はユミルからグーパン、クリスタからは罵倒され、最後は無理矢理掘らされた穴に埋められそうになったんだよ!!」

アルミン「と、とにかく止めるんだ!! 僕たちが争っても、何の意味も無いよっ!!」

ライナー「アルミン…!! こいつとは決着をつけんと気が収まらんっ!!」

ベルトルト「望む所だよ…!! かかってこい、ヒノキ猿っ!!」

ライナー「て、てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

アルミン「いい加減にしてくれっ!! そんな事よりも問題が発生してるんだよっ!!」

アルミン「コニーに… コニーに見られたかもしれない…!!!」

ライナー「…ああ!? み、見られただと…!?」

ベルトルト「…アルミンまで失敗してるじゃないかっ!!」

アルミン「う、うん… ジャンが…あんな大量に盗むとは思わなくて…」

ライナー「大量? ……な!? ば、馬鹿じゃないのか…!?」

ベルトルト「引き出しごと持ってきたの!?」

アルミン「……不覚をとった…! 数枚程度なら、ポケットにでも入れて何食わぬ顔で対応する事も出来た…」

アルミン「でも…! 僕たちは声をかけられた瞬間、逃げ出してしまったんだ… 完全に不審者だよ…」

アルミン「最悪、僕とジャンだという事がバレていたら… 確実に犯人として疑われる…!!」

アルミン「これだけ派手に盗んだんだ… 問題にならないわけがない…!!」

ライナー「…ぬぅ アルミンが… 捕まるのか」

ベルトルト「…そ、そうなんだ…」

アルミン「……何? 君たち、あまり危機感感じてないね…?」

ライナー「そ、そんな事ないぞ…!!」

ベルトルト「ア、アルミンが捕まるのは問題だよ…! うん…」

アルミン「……言っておくけど、僕が捕まる事になったら… なんとしてでも君たちを道連れにするからね」

ライナー「!?」

ベルトルト「!?」

アルミン「勘違いしないでもらいたい… 僕たちの協力関係は、互いの利益が一致して初めて成り立つという事をね…!」

アルミン「僕が捕まる事になれば… 君たちもただじゃ済まない… そう覚えておいてくれ…!」

ライナー「ぐ、ぐぬぅぅぅ…!!」

ベルトルト「う、うぅぅぅ…!!」

アルミン「これは仲良しごっこじゃないんだ…! 生きるか死ぬかなんだよっ!!」

アルミン「なりふりなんて構っていられない… それは君たちも一緒でしょ!?」

ライナー(…いや、俺たちはもう… 半分死んでるんだがな)

ベルトルト(…でも、ここに下着泥棒なんて役が入ったら… 三倍満は固いよ… これ以上は…!)

アルミン「だからこそ… 心を一つにするんだっ!! 僕を助ける事は、君たちを助ける事にもなるんだよっ!!」

アルミン「ワン・フォー・オール…! オール・フォー・ワン…! この精神を持ってくれっ!!」

アルミン「今は仲違いや、足の引っ張り合いをしている場合じゃないっ!!」

ジャン「その通りだ!! 変態同士、力を合わせようぜ!」

アルミン(……いや、ジャン)

ベルトルト(君はちょっと……)

ライナー(……違うんじゃないか?)

ライナー「っぐ…! しょうがあるまい! ベルトルト、勝負はいったんおあずけだ…!」

ベルトルト「ああ…! でも、いずれ決着をつけてやるからね…!」

アルミン「……ふぅ 一応解ってくれたみたいだね 話を戻すよ…」

アルミン「…早急にしなくちゃいけないのは… コニーにどこまでバレているかを確認する事だ…」

アルミン「これについては簡単… 今夜、寮でコニーの反応をみればいい…」

アルミン「コニーが、僕かジャンに『さっき何をしていたんだ?』みたいな事を言えばアウト…」

アルミン「そう言って来ないなら… 姿は見られていても僕らとは気付かれていない…」

アルミン「そうなれば、まだ時間はある… まだ…助かる見込みはあるということさ…!!」

ライナー「うむ… よし、そうと決まれば、寮にもどろう…!」

ベルトルト「で、でも… もしコニーが気付いているようだったら…?」

アルミン「…考えたくはないね…」

アルミン「もしかしたら、寮にはすでに教官が来ていて… 僕たちを待ち構えているかもしれない…」

ライナー「ぬぅ…!!」

ベルトルト「っ…!!」

アルミン「…でも、僕は最後まであがいてみせる…! 下着泥棒なんて罪で…捕まってなるもんかっ!」

アルミン「さあ皆、寮に戻ろう! 未来は…まだ決まってはいないよ…!!」

ジャン「おう…!! 俺たちの手で…勝利を掴み取るんだ…!」ガタッ!

アルミン「!!? ちょ、ちょっと待って! 引き出しごと寮に持って行くの!?」

ジャン「当たり前だろ? 夜露に濡れちゃ可哀想だろ…」

ライナー「馬鹿言うな…! そんなもん、どうやって隠すんだっ!!」

ジャン「布団に入れておけばバレないだろ?」

ベルトルト「バレるに決まってるだろ! 引き出しは捨てなって!!」

ジャン「ああ? どこへ?」

アルミン「ベルトルトが掘った穴にでも入れて埋めなよっ! …っ! そうだっ!!」

ライナー「ん? どうしたアルミン?」

アルミン「これだけ大規模な下着泥棒があったんだ… 明日の朝、捜索が入るかもしれない…」

ベルトルト「!! た、確かに…! 僕のエロ本も…見つかってしまうかも…!」

アルミン「だから、ベルトルトの掘った穴にマズいものを一旦全部隠すんだ…!」

アルミン「ジャン、ベルトルト! 二人は穴に行って、埋める準備をしていてくれっ!」

アルミン「僕とライナーは寮からマズい物たちを運び出す…! 大至急だっ!」

ジャン「おう! わかった…! でも、下着もかよ!?」

ベルトルト「当たり前だろっ!! さあ、ジャン…行くよっ!!」ダダダッ!

ジャン「ちくしょう…! しょうがねぇな…!」ダダダッ!

ライナー「……よし、俺たちは寮へ戻るぞ…!」

アルミン「……今はまだ、エレンはミカサと立体機動の練習をしているはずだ…」

アルミン「問題はコニー… 寮に帰ってきているかどうか解らないけど… 最悪、下着さえ隠せればそれでいい…」

アルミン「さあ、僕たちも急ごうっ!!」

ライナー「ああ!」

10分後… 男子寮


アルミン「……ふぅ 何とか埋め終わったね… コニーがまだ帰ってなくてよかったよ…」

ライナー「ああ…… これで物的証拠は隠滅できた…」

ジャン「捜索が終わったら掘り返していいんだよなっ! なっ!?」

ベルトルト「……そうだね あのエロ本はこのまま埋めておくにはもったいないよ」

アルミン「あれは元々僕のだろっ!!」

ライナー「アルミン カメラは埋めなくても良かったのか?」

アルミン「カメラだけあっても、なんの犯罪でもないでしょ? ふふふ…」

ライナー(……こいつ!)

ベルトルト(この盗撮小僧……!)

アルミン「でも… ここからが問題だよ…! コニーがどう出るか…」

ライナー「ああ… 最悪、その場で全てが終わる…」

ベルトルト「うぅ…怖くなってきた もし、コニーが…教官をつれて帰ってきたら…!」

ジャン「大丈夫だって、心配すんな!」

ライナー(…っく! こいつ、本当に頭がおかしくなったんじゃないか…!?)

ベルトルト(なんでそんな余裕でいられるんだ…!)

アルミン「確かに心配していても何も変わらない… 今は待つだけだよ…」

ベルトルト「……!! 誰か…来たみたいだよ!!」

アルミン「っ…!」

ライナー「ぐぅ…!」

エレン「…はぁ …はぁ ……疲れた」ガチャ

アルミン「エ、エレン…!」

ライナー(っ!? エレンか…!! おどかしやがる…!!)

ベルトルト「………っふぅぅぅぅぅぅ!! 息止めちゃってたよ…!」

ジャン「ようエレン! ミカサと立体機動訓練は楽しかったか?」

アルミン「!?」

ライナー「!?」

ベルトルト「!?」

エレン「あ、ああ… って、なんでジャンが知っているんだよ」

アルミン「い、いや…! 食堂でたまたま見かけたんだよ…! 二人で出て行くところをね!」

ライナー(馬鹿野郎…! なんでお前はいつも危険な橋を渡ろうとするんだ…!)ボソッ

ジャン(あ、ああ… 悪い悪い…! ついな…)ボソッ

ベルトルト(ジャン…! 君は少し黙っていてくれ…!)ボソッ

ジャン(睨むなよ…! 悪かったって…!)ボソッ

エレン「そうか にしても、汗かいちまったな… ちょっと水浴びでもしてくるか」

アルミン「そ、そうだね… それがいい…っ!?」


コニー「よう」ガチャ


ライナー(――っ!! き、来やがった…!!)

ベルトルト(うぅぅ…!! どうなる……!!)

エレン「おう、コニー 遅かったな」

コニー「ああ サシャのランニングの監視をしててな」

エレン「教官から言われたのか?」

コニー「そうなんだよ おかげでこんな時間までかかっちまった」

コニー「……? なんだよお前ら… なんで緊張した顔で俺を見てるんだ?」

アルミン「えっ!? そ、そうかな…!?」

ライナー「お、おう!! そんな事ないぞっ!!」

ベルトルト「は、はは…! コニーに緊張なんてするわけないじゃないか…!」

コニー「…まぁ そうだよな」


アルミン(………来ない…! 来ないぞ!! 話の振りが来ないっ!!)

ライナー(よしっ!! よしよしっ!! アルミンたちだとはバレてなさそうだっ!!)

ベルトルト(良かった…!! 本当に良かった…!!)グスッ


エレン「じゃ、俺はちょっと水浴びしてくるからな」ガチャ

コニー「お、そうなのか じゃあな」

アルミン「うん! エレン、行ってらっしゃい!!」

ライナー「おう! たっぷり汗流してこいよっ!!」

ベルトルト「風邪ひかないようにねっ!!」

ジャン「……もう喋っていいか?」

ベルトルト「うん! 存分に喋ってくれ!!」

コニー「…? 今度は嬉しそうにしやがって」

アルミン「いやぁ… 清清しい気分だよ…!」

ライナー「まったくだな! はははははは!!」

ジャン「俺はいつだってハッピーなんだぜ?」

ベルトルト「ふふふふ…! ジャンってば!」

コニー「……あのよ、さっきサシャの監視していた時にな 変な二人組を見たんだ」

アルミン「……へー 変な二人組ね」

アルミン(うん、完全に僕らだとはバレていない…!)

ライナー(このまま黙っていれば… バレる事もないだろ…!)

コニー「でよ、その二人がさ… 下着を落としたんだよ」

アルミン「っ!?」

ライナー「っ!?」

ベルトルト「っ!?」

ジャン「な、なんだとぉぉぉぉぉ!!!?」ガタッ!

コニー「うわっ!? 突然でかい声だすなよっ!」

ベルトルト「ジャン!!」クワッ!

ジャン「!? い、いや…なんでもねぇ…!」

アルミン「し、下着…!? 下着って…?」

コニー「女物の下着だ 二人は走りさっちまったから、一応サシャに渡しといたんだが…」

ライナー「は、はは…! よ、夜干しでもする気だったんじゃないか…?」

ベルトルト「そ、そうだね…! 最近は夜でも乾きそうだし…!」

コニー「でな、二人組の片方は背の小さい金髪だったから、多分ユミルとクリスタじゃねぇかと思うんだがよ」

アルミン「っあぃ!!!!?」

コニー「!? アルミンまで… 一体どうしたんだよっ!!」

アルミン「な、なんでもない…!! なんでもないんだっ!!」

ライナー(っぐ…! 身体的特徴はバレてるのか…!!)

ベルトルト(ま、まずい…!! これで騒ぎが起きれば、コニーは確実にアルミンの事を疑う…!)

ジャン(パンツ…! パンツを一人…置いてきちまった…!! すまない… すまないっ!)グスッ

コニー「…まぁ、そんだけだ 疲れたから俺はもう寝るぞ」

アルミン「う、うん…! お、お、お、おやすみ…!」ガクガクッ

ライナー「い、いい夢み、見ろよ…!」ガクガクッ

ベルトルト「か、風邪ひ、ひかないようね…!」ガクガクッ

今日はここまで

所変わって… 女子寮


ミカサ「私の下着が… ない…!」

クリスタ「だ、誰!? 誰がこんな事を…!!」

ユミル「解らない でも…とんでもない変態が居る事だけは確かだな…!」

アニ「そうだね おぞましい!!」

サシャ「ミ、ミカサ 大丈夫ですか…?」

ミカサ「…ええ 大丈夫… 下着なんてまた買えばいい… でも」

ミカサ(でも… 幼少期から集めた私のエレン下着コレクションが…中に…!!)

ミカサ「う、うぅぅぅぅぅぅ…!!!」涙ポロポロ…

サシャ「ミ、ミカサ…! しっかりして下さい…!」

クリスタ「こんなの…許せないよ…!! 私、教官に報告してくる!」

ユミル「ああ…! だけど…この犯人 営倉にぶち込むだけじゃ足りないよな…!」

アニ「…そうだね これは思い知らさせてやる必要がある…!」

ミカサ「ズズッ …うん 私も…そう思う…!」ギラッ…

サシャ「…! あ! そ、そう言えば… 今日、コニーがこんな物を拾って来たんですが…」スッ

ミカサ「!! これ…私の下着!」

アニ「コニーが何か知っているみたいだね…!!」

ユミル「でかしたぞ芋女! さっそくコニーをとっちめてやるぞ…!!」

男子寮


アルミン「……」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

ジャン「でな…! 頭に被ってな…! そしてな…!」

ライナー「……アルミン! どうする…!?」

ベルトルト「こ、このままじゃ…明日の朝には…!!」

アルミン「……そうだね ただ、明日の朝すぐに捕まるわけじゃない…!」

ジャン「そうだなぁ… まあ履くよな! 他にもなぁ…!!」

ライナー「ただの時間稼ぎにしかならんぞ! いずれ…捕まる!!」

アルミン「そうだね… 何か手を打たないと…!」

ベルトルト「コニーもジャンのように… こちらに引き込めないかな…?」

アルミン「…難しいよ ジャンにはミカサの様に性欲をくすぐられる存在が居たから出来たんだ コニーには…」


ユミル「邪魔するよ」ガチャ!

サシャ「こ、こんばんは…」

アニ「コニーはいる?」

ミカサ「話が…あるの」


アルミン(ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?)

ベルトルト(ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?)

ライナー(ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?)

アルミン「み、みんな…!?」

ライナー「ど、どうしたんだ…! こんな夜分に…!」

ジャン「ミ、ミカサ…! なんだ!? 何か話でもっ!? 痛っ!?」

ベルトルト(余計な事喋るんじゃねぇぞ…)ギロッ

ジャン「ひぃ…っ!」


ミカサ「…実は、私の下着が盗まれた」

ユミル「それも引き出しごとだ… とんでもない変態ゴミクズ野郎が男子にいるらしい」

アニ「それでね サシャが言うには、コニーが何か知ってるんじゃないかってね…」

サシャ「そ、そうなんです… 私のランニングを見張ってた時に、犯人が落とした下着を拾ってきてですね…」


アルミン(来たか…!)

ライナー(動くのは明日の朝だと思っていたが…!)

ベルトルト(うう… まだ何の相談も出来てないのに…!)

アルミン「コ、コニーならもう寝たよ…!」

ライナー「お、おう! 流石に今から起こすってのは…」

ベルトルト「そ、そうだね…! 疲れてるみたいだし、寝かせといてあげた方が…」


ユミル「ふざけんな こっちは緊急事態なんだ」

アニ「起こさせてもらうよ」スタスタスタ

コニー「……」Zzzz…

アニ「…ふんっ!!」ドガッ!!

コニー「っぱぁ!? 痛っだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」


ライナー(寝ているコニーに… エルボードロップ…!!)ゴクリッ

ベルトルト(あ、あれ… ミカサ… なんで半刃刀身持ってきてるの…!?)

アルミン(ほ、本気だ…! 彼女たちは本気だよ…!!)ガタガタ

コニー「な、なんだぁ!? おい!! 今殴った奴誰だよ!?」

サシャ「コ、コニー! 大丈夫ですか…!?」

コニー「サシャ…それにアニ!? 女子が揃って…どういう事だぁ!?」

アニ「悪いね でも、優しく起こしてあげる時間すらも惜しいんだよ」

コニー「ああ!? だからってさっきの起こし方はねぇだろ!!」

ユミル「悪かったと言っているだろ それよりも、今日サシャの監視をしていた時の事を教えてくれ」

コニー「サシャの監視…? なんでだよ!?」

ミカサ「実は私の下着が盗まれた そしてあなたは私の下着を拾ってきた」

アニ「あんた、その犯人を見たんじゃないの?」

コニー「はぁ!? ま、待て待て待て…! 下着が盗まれたぁ!?」

ミカサ「そう言っている ので、早く教えて欲しい」チャキッ

コニー「ちょ!? なんでブレード持ってきてんだよ!? 刃を向けんなっ!!」

サシャ「皆さんやりすぎですよ! コニーが怖がっているじゃないですか!!」

ミカサ「……ごめんなさい 確かにやりすぎた」

ユミル「ただ、こっちも平常心で居られるほど心がおおらかじゃないんでね」

アニ「そうだね 事が事だから… 知っている事があったら、今すぐ全部話して欲しいの」

コニー「あ、ああ… 言うけどよ… お前ら近すぎるだろ 怖いんだよ!」

サシャ「そうですよ! 皆さん、ちょっと下がりましょう…!」

ユミル「なんだ? コニーに随分と優しいな、サシャ」

サシャ「当たり前です! コニーは私の見張りをしてたんですから、犯人じゃありません! なのにユミルたちは…」

コニー「サ、サシャ…!」///


アルミン「…!」

ミカサ「…言われた通り下がった だから早く教えて欲しい」

ミカサ(…なんとしても取り戻す 例えもう一度…人を殺める事になろうとも)

コニー「…言っておくが、大した情報じゃねぇぞ?」

ユミル「それでもいい 何も情報が無いよりはましだ」

コニー「…俺が下着を拾ったのは夕食後…15分くらいだな その時に逃げる二人の人影を見た」

コニー「下着を落としたのは多分その二人組… 暗くて誰かは解らなかったが、片方は背の小さい金髪…」

コニー「だからお前とクリスタだと思ってたんだが… 下着泥棒だったとはな… っ!?」

コニー(下着…泥棒…!? それも背の小さい金髪…! い、いるじゃねぇか…ここに!)チラッ


アルミン「っ!?」ビクッ!

アルミン(み、見た…! 今僕を見た!! コニーが…僕を疑い始めた…!)

アニ「…背の小さい金髪… ここにもいるね」

アルミン「ちょ!?」

ユミル「…アルミン お前か…?」ギロッ

アルミン「ち、違うっ!! 僕じゃない!!」

コニー(…アルミン… 怪しい…確かに怪しい… でも、こいつは今朝エレンに誓ったばかりだろ…?)

コニー(いくら下着に目がない変態だからって、そんな無謀な事するか…?)

コニー(それに二人組の片方…正体がわからねぇ 三人組ならライナー、ベルトルトで確定だったんだが…)

コニー「…なぁライナー お前、夕食の後何してた?」

ライナー「んっ!? そ、それはだな…!」

アニ「…この木曾ゴリラにはアリバイがあるよ 残念だけどね」ジロッ

ライナー「っ…! そ、そうだな…」ビクビク…

コニー(木曾ゴリラ? …ライナーは違う… じゃあ)

コニー「…ベルトルト お前は?」

ベルトルト「えっ!? そ、そうだね…えーっと…」

ユミル「…このコケシ野郎にもアリバイはある なぁおい…?」ジロッ

ベルトルト「ひ、ひぃ…!!」ビクビク…

コニー(…ベルトルトにも…!? じゃああの二人組…片方がアルミンだとすれば…一体誰だよ…!)

アニ「…アルミン あんたは夕食後、どこで何をしてたの?」

アルミン「そ、それはね… えーっと…!」

アルミン(夕食後… 僕たちは下着泥棒… コニーは見張り…エレンは訓練… つまり、ここには…!)

アルミン「ぼ、僕はここで…座学の勉強をしていたんだ…!」

ユミル「寮でお勉強… もっともらしい理由だけど、誰が証明できるのか?」

ジャン「あ、ああ…! 俺と一緒に勉強してたんだ! ちょっと解らない所があってな…!」

アルミン「っ!!」

アルミン(ナイス…! ナイスだよジャン!! 初めてのファインプレーだ!)親指グッ

ジャン(へへ…! 俺は仲間は見捨てない! 絶対にだ…!)親指グッ

アニ「…どうにも信用できないね」

ユミル「そうだな… 二人組の片方がジャンだとも考えられる」

アルミン「な、何を言うんだっ!! 言いがかりはよしてくれ!!」

ジャン「おう!! 証拠を見せてみろよ!!」

コニー(…っ! アルミンのアリバイも確定しちまった… この部屋に犯人はいないのか?)

ミカサ「…みんな、ちょっと待って欲しい アルミンは考えられない」

アニ「…幼馴染だから?」

ミカサ「そう… エレンほどではないにしろ、アルミンの事も私はよく知っている」

ミカサ「アルミンはそんな…人間の底辺のような人間じゃない」

アルミン(ぐっ!! …すまない…すまないミカサ…! 僕は底辺だっ!!)

ミカサ「…ここに犯人はいないと思う 皆それぞれアリバイがある」

アニ「…背の小さい金髪はアルミンだけじゃないしね…」

ユミル「…まぁ必ず見つけ出してやるがな…!」

ミカサ「ええ… そして… 削ぐ」ギラッ


アルミン(こ、怖えぇぇぇぇぇぇ!!!)

ライナー(あ、あああ…! 命っ! 命まで懸かっちまったぞ…!!)

ベルトルト(こ、これじゃ営倉に入る以前に…本当に埋められちゃうよ…!)

ミカサ「いったん寮に戻って会議を開くべき…」

アニ「そうだね… どうやって落とし前つけさせるかも話そうか?」

ユミル「芋女、行くぞ …邪魔したな」

サシャ「は、はい…! じゃあ皆さん、また明日」バタンッ


コニー「……」

アルミン「……」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

ジャン「ミカサ… やっぱ天使だな…」///

コニー(…アルミン達じゃない…? 本当にそうか…?)

コニー(エレンと約束した手前、ミカサたちには話せなかったが…こいつらは下着泥棒だ)

コニー(疑うならまずはこいつら… だが、全員アリバイがありやがる…!)

コニー(…ああ、頭痛くなってきたぜ!!)


アルミン(…コニーが感づき始めている… 当たり前だ、僕らが下着泥棒だという情報があるんだ…)

アルミン(不幸中の幸いだったのは、その事がミカサたちに伝わらなかった事…)

アルミン(もし伝わっていたら… 僕たちは今頃女子きっての武闘派三人組に埋められていただろう…!)

アルミン(そして…恐らくその情報はミカサたちには伝わらない エレンもコニーも…約束は守るタイプだ…)

アルミン(…とりあえず まだ時間はあるみたいだね…!)

コニー「…なあ、お前ら まさかとは思うけどよ…お前らじゃないよな?」

アルミン「…何を言うんだ 僕たちは朝、誓ったじゃないか もう下着泥棒なんてしないって」

コニー「…だよな」

ライナー「は、ははっ! ったく、脅かせやがるな…! まさか俺たち以外にも居たなんてよ…!」

ベルトルト「そ、そうだね…! 僕らは足を洗ったんだから…違うけどさっ!!」

ジャン「おう! お前らは違う! 俺が保障する…!」


エレン「…ふぅー 気持ちよかったな」ガチャ

ライナー「っ! エ、エレン…! 長かったな…!!」

ベルトルト「さ、寒くはなかったかい…?」

エレン「ああ まぁちょっと寒かったけどな」

コニー「…エレン」

エレン「ん? どうしたんだよ、深刻な顔して」

コニー「…ミカサの下着が盗まれたらしいぞ」

エレン「…朝の話か? それはもう…」

コニー「違う! 今夜だよ今夜! それも引き出しごとだとよ!」

エレン「は、はぁ…? 本当かよ!?」

エレン「っ!? だ、誰だよ…!? まさかお前ら…!」

アルミン「そんな訳ないじゃないかっ!! 僕たちは朝、エレンに誓ったばかりなんだよ!? いい加減にしろ!!」

ライナー「そ、そうだっ!! そんな恥知らずな事、脅されようとも出来んぞ!!」

ベルトルト「僕らじゃない…! だって僕らには全員…アリバイがあるんだ!!」

ジャン「ああ… こいつらじゃない それだけは確かだ…!!!」

コニー「……とりあえず、こいつらにアリバイがあるってのは本当らしい」

エレン「…じゃあ…アルミン達とは別の下着泥棒が居るってことなのか…?」

アルミン「そうだね… 僕らも驚いてるよ まさか引き出しごとなんて」

ライナー「常軌を逸している盗み方だ… 元下着泥棒の俺たちにはわかる!」

ベルトルト「おそらく犯人は相当な馬鹿だよ… バレる為に盗んだとしか考えられない!」

ジャン「チャンスに限界まで盗みきる… 相当な熟練者と見えるな… トリックスターだぜ…!!」

コニー「…まあ、もう教官にも話はいっているだろ 明日、教官のほうでも犯人探しが始まるとおもうぜ」

エレン「…だろうな …しかし、胸糞悪い話だな… またミカサが狙われるなんて…!」

ジャン「何言ってやがる!! ミカサの魅力がわからねぇのかっ!? 下着だっむぐっ!?」

ベルトルト(いい加減にしとけよこの野郎)

ジャン「―! ―!!」コクコクッ

アルミン「…とりあえず、後は教官たちに任せるとして、今日はもう寝ない?」

ライナー「ああ… もう大分遅い時間だ… 明日も訓練があるんだからな…」

エレン「…しょうがないな 今からミカサに話を聞きに行くってのも遅すぎるし…」

アルミン「うん! じゃ、ランプ消すよ! みんな寝床に入ってねー」


ライナー(…よし! エレンの疑惑も回避できた…! とりあえずは安泰か…!)

ベルトルト(…ふぅ… 一時はどうなるかと思ったけど… それほど致命的な状況にはなってない…!)

アルミン(…問題があるとすれば… この二人が僕らに疑惑を向けた時…!)

アルミン(…迎え撃つ策を練っておかないと…!)

とりあえず今日はここまで

深夜 男子寮裏の物陰


アルミン「……とりあえず現状維持には成功したね」

ライナー「ああ…正直ミカサが刃持って現れた時には死を覚悟したが」

ベルトルト「あれどっから持ってきたんだろうね…わざわざ倉庫から?」

ジャン「…だからよ、俺はあると思うんだよ 変態には黄金の心って奴がな…」

アルミン「さあ…ただひとつ言える事は彼女たちは本気だ もし彼女たちにバレたら営倉にすら入れず…」

ライナー「切り刻まれるか生き埋め…考えたくもないな…」

ベルトルト「でも…一応最悪の状況は回避できた…良かったよ」

ジャン「そう黄金の心だ…人は皆、それを捜し求める鉱夫なんだ…」

アルミン「そうも言ってられないよ…依然僕たちは窮地だ」

ライナー「そうか? エレンやミカサたちは上手くまけたと思うが…」

アルミン(いや…僕のアリバイを成立させ続ける為には…ジャンを庇い続ける必要が出来たよ)ボソッ

ライナー(むぅ…確かにそうだな こいつがあの時間下着泥棒していたとばれたら…アルミンも道連れだ)ボソッ

ベルトルト(このジャンを庇い続けるの…? もうすでに人としてはポンコツだよ?)ボソッ

ジャン「それは並みの人生じゃ絶対に見つからない…だが、俺は見つけた 変態の世界にな」

アルミン「……」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

アルミン「と、とにかく…僕たちはジャンを庇いつつ、エレンやミカサたちを回避し続けなきゃいけない」

アルミン「場合によっては…こちらから先手を打つ必要もあるかもしれないよ」

ライナー「先手と言ってもな…何をどうすると言うんだ?」

アルミン「…まだ実行するかどうかは決めていないけど、ジャンのように…」

ベルトルト「えっ!? ま、また変態を増やすのかい!?」

ライナー「アルミン…! あまりにリスクが大きすぎるだろ! ジャンを見てみろ!!」

ジャン「それは本当に輝いていて…高貴な心だ 変態はそれを持っている」

ベルトルト(こんなのが増えたらいずれ自滅だよ! 不確定要素すぎるって!)ボソッ

アルミン(それは重々承知だよ でも敵対者で居られるよりは安全さ…)ボソッ

ライナー(むぅぅ…それはそうだが…)ボソッ

アルミン「まぁ…僕だって本当はそんな事したくはない 客観的にも道徳的にもね」

アルミン「ただね…この状況を解決する方法…ひとつ思いついてしまったんだよ…」

ライナー「何!?」

ベルトルト「それは本当かい…!?」

アルミン「うん… 君たちも気付いているとは思うけど…エレンとミカサは僕に疑いをかけず、別に犯人が居ると思い込んでる」

アルミン「そう、容疑者Ⅹだよ 居もしない存在に対して怒りを向けてるんだ」

アルミン「だからね…僕たちがその容疑者を用意してやればいいんだよ…」

ライナー「用意する…? っ! …アルミン…まさか…!」

ベルトルト「…エレンか…コニーを…変態にして!?」

アルミン「…さっきも言ったとおり、まだやるとは決めていない でも…もしエレンかコニーが僕たちにたどり着くような情報に気付いたら…」

アルミン「…その時は…僕は鬼になるさ… 僕の…命の為にね…!」ギラッ

時を同じく… 女子寮


ミカサ「……結局大した情報は得られなかった」

アニ「そうだね…唯一成果を上げるとすれば背の小さい金髪…」

ユミル「やっぱりアルミンなんじゃないか? どうも怪しい空気がある」

ミカサ「そんな事はない アルミンは私の幼馴染…そんな人間じゃない事はよくわかっている」

クリスタ「そうだよ… 104期には他にも背の小さい金髪ならいるし…」

サシャ「そうですね… でも、そんな事しそうな人いましたっけ?」

ミカサ「変態とは一目でわかるものではないの、サシャ」

サシャ「は、はぁ…」


アニ「…とりあえず、明日からする事は決まったね」

ユミル「ああ…背の小さい金髪狩りだ…」

サシャ「か、狩りって…」

ミカサ「サシャ、これは遊びではない まさにハンティング」

アニ「下着泥棒なんて女を舐めきった犯罪…許す事は出来ないからね」

ユミル「そうだな…二度とそんな事出来なくしてやらないと…」

クリスタ「ええ…! 絶対…捕まえてやるんだから…!」

サシャ(…なんですかこれ…皆すっごく怖いです…)

翌朝 男子寮


教官「貴様ら起きろ…!」ガチャ

エレン「ん、んん…?」

コニー「誰だぁ…?」

教官「寝ぼけているのか? スプリンガー訓練兵…」ギロッ

コニー「!? きょ、教官…!」バッ

エレン「おい! お前ら起きろ!!」

ジャン「ん…? なんだ? ミカサでも来たのか?」

アルミン「……」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

教官「……この部屋には何もないようだな」ゴソゴソッ

教官「よし 貴様らは食堂に行ってもいいぞ…」

エレン「ハッ!」

ライナー「…やはり俺たちの部屋からは何も見つからなかったか」

エレン「そうだな… まぁお前らじゃないとは思ってるけどさ」

ベルトルト「エレン…! やさしいね」

コニー「…じゃ、食堂に行くか」

アルミン「そうだね…」

あ、なんかすっごく矛盾してる事に気がついた
久しぶりなのですみません
ちょっと修正します

>>347 こっちに変更で

アルミン「まぁ…僕だって本当はそんな事したくはない 客観的にも道徳的にもね」

アルミン「ただね…僕らの命を守る為には…やむ負えない状況もあるんだ」

ライナー「やむ負えないと言ってもだな…! これ以上変態を抱え込むと…!」

アルミン「ライナー! ベルトルト! 君たちは下着泥棒としてミカサたちに殺されたいのかい!?」

ライナー「ぐっ!」

ベルトルト「むぅ…!」

ジャン「おう! 望む所だぜ!」

アルミン「…さっきも言ったとおり、まだやるとは決めていない でも…もしエレンかコニーが僕たちにたどり着くような情報に気付いたら…」

アルミン「…その時は…僕は鬼になるさ… 僕の…命の為にね…!」ギラッ

コニー変態化→罪被せて営倉行き
エレン変態化→二人組みの片割れに仕立て上げ勝利

をアルミン側に狙わせるつもりでしたが、コニーが下着拾ってきてるので無理な事に気付きました
ってか金髪居ないし
バカですみません

エレン「お前らは先に行っててくれ 俺はミカサとちょっと話してくる」

ライナー「…そうか 昨日からずっと気にしてたもんな…」

ジャン「俺も連れてけよぉぉぉぉ!!」

ベルトルト「ジャン 絶対に君は駄目だよ!」グイッ


コニー「……ん、なんだ? 寮の前になんか落ちてる…」

コニー「……ペンだな」ヒョイッ


アルミン「……」ジーッ

アルミン(…ペン?)

エレンとコニーは大丈夫なのか
ほっとしたな

アルミン(あのペン… ライナー、君のかい?)ボソッ

ライナー(いや… あんなペン俺は持ってないぞ)ボソッ

ベルトルト(僕でもない… 誰の落し物かな?)ボソッ

アルミン(……ちょっと気になるな)ボソッ

ライナー(考えすぎじゃないか?)ボソッ

ベルトルト(昨日の女子たちの持ち物かもしれないよ?)ボソッ

アルミン(かもしれない… うーん…)ボソッ

食堂


エレン「よう」

コニー「お 帰ってきたな」

アルミン「ミカサと話してきたの?」

エレン「ああ…やっぱり引き出しごとってのは本当らしいな」

ライナー「そうか…一体犯人は誰なんだろうな?」

ベルトルト「さあ…きっととんでもなく頭の悪い奴だよ」

ジャン「いや、やっぱり大物だと思うぞ… 手口が巧妙すぎる」

エレン「ミカサたちは相当怒ってたぞ… 簀巻きにして壁から外側に向けて吊るすとか言ってたし」

アルミン「っ…! そ、そうなんだ…それは…穏やかじゃないね…」

ジャン「ミカサに吊るされるなら本望だな」

コニー「……」

アルミン「…僕たちはもう食べ終わったし、先に座学の教室へ向かう事にするよ」

エレン「おう …コニーはまだ行かないのか?」

コニー「…ああ ちょっとな」

アルミン「……」

ライナー「じゃ、俺たちは行くぞ …じゃあな」

エレン「おう」

コニー「……なあ、エレン」

エレン「ん? どうした?」

コニー「やっぱり…アルミン達が怪しいと思わねぇか?」

エレン「…確かに下着泥棒だったからな そう思う気持ちもわかる」

コニー「ああ…どうも信用できねぇんだよ ジャンもたまに訳わかんねぇ事言うし…」

エレン「…でも、昨日の朝にアルミン達はもうしないって約束したろ?」

エレン「俺はアルミンを信じるよ アルミンはそんな馬鹿な人間じゃない」

コニー「……そうかよ」

コニー(…やっぱりエレンもミカサもアルミンの幼馴染だから…あまり疑いたくねぇんだな)

コニー(…でも、この腑に落ちねぇ感覚はなんだよ…なんかもやもやするって言うか…)


アルミン「……」ジーッ

ライナー「……」ジーッ

ベルトルト「……」ジーッ

ジャン「……ミカサ…今日も美しいな」ジーッ

アルミン(…やっぱりコニーは僕たちのことを疑い続けているよ…!)

ベルトルト(うん… でも、コニーは決定的な確証をもってないよ?)

アルミン(油断は禁物… これからコニーを徹底的にマークする…)

アルミン(ライナー… 座学の時間、しっかりと彼を監視し続けてくれ…!)

ライナー(おう… 任せろ…!)

教室 座学


教官「で、あるからして… 巨人の生態とは…」

コニー「……」

ライナー「……」

コニー「……お前さ、近くない?」

ライナー「んな事ないだろ 気にするな」

コニー「いや、鼻息当たる距離なんだけど」

ライナー「気にするなと言っている」

コニー「……」

コニー(…そういやペン拾ってたんだったな)ゴソッ

コニー「……万年筆か」

ライナー「ほぅ 中々高そうなペンを持っているな」

コニー「ああ、今朝寮の前で拾ったんだ あと近けぇよ」

ライナー「寮の前…? 持ち主はうちの部屋の誰かか?」

コニー「さあな…ん? 名前が入っているぞ…」

ライナー「…ボット… マルコの物みたいだな」

コニー「あーそういやこのペン持っている所見た事あるな… 落としてたのか」

ライナー「……」


アルミン「……」

ベルトルト「……」

ジャン「……ミカサ…横顔も素敵だ」ジーッ

昼 食堂


コニー「おいマルコ これ、お前のじゃないか?」

マルコ「え? …ああ、そうだよ! 無くして困ってたんだ…」

コニー「見つかってよかったな ほら」

マルコ「うん! 落としたのには気付いたんだけど見つからなくてね」

コニー「落としたのには気付いた? 寮のまん前だったぞ?」

マルコ「昨日の夜に落としたんだよ 暗くてさ」

コニー「ああ、なるほどな」

マルコ「コニー、ありがとう! なにかお礼できるといいんだけど…」

コニー「いや、いいよ 拾っただけだからな じゃ…」

コニー(昨日の夜… 寮の前… 暗い… 暗い…?)

コニー「っ!?」

マルコ「…コニーどうしたの?」

コニー(…暗いだと? 昨日の夜、中にはアルミンとジャンが座学の勉強をしていた…)

コニー(ランプだって付けてるだろ…窓からの光で、探す事だって出来たはずだ…)

コニー「な、なあマルコ…! 昨日の夜、俺たちの部屋からは明かりは見えなかったのか…?」

マルコ「え…? ……そこまでは覚えていないなぁ… ただ、暗かったなと…」

コニー「そうか…」

コニー(…確証はねぇ だが、マルコは現にペンを探せなかった… これは…ん? どういう事だよ!?)


アルミン「……」ジーッ

ライナー「……」ジーッ

ベルトルト「……」ジーッ

ジャン「……ミカサ…よく噛んで食えよ」ジーッ

夜 外 男子寮


コニー「……」

コニー(…ペンが落ちていたのはここ… やはり窓からの明かりがある…)

コニー(だが、マルコは昨日ペンを探す事は出来なかった… やっぱり明かりがついてなかったとしか…)

コニー(…つまり、アルミン達は嘘をついている…? 中で座学の勉強なんかしていなかった…?)

コニー(…ん? そうなのか? そうだよな…いや、違う? …ああ、頭痛くなってきたぜ!!!)


アルミン「……やあ、コニー こんな所でなにしてるの?」


コニー「わっ!? い、いきなり話かけるんじゃねぇよ…!」

>>359
今の所大きな修正じゃなかったので、大してストーリーに影響はありません

アルミン「えー? だって、寮の前でぼーっと立たれてたら不思議に思っちゃうよ…」

コニー「あ、ああ… そうだな…」

アルミン「…ねぇ どんな考え事をしていたのかな?」

コニー「…な、なんでもねぇよ…」

アルミン「そう…ふふ 何か困った事があったらなんでも言ってね?」

アルミン「僕が…相談に乗るからさ…」

コニー「……」

寮の中


ライナー「ツモ! しずかちゃん一色! 150点だな」

ベルトルト「うわーハコテンだよ」

ジャン「ライナーは強いな」

アルミン「もうちょっとで剛田家無双だったんだけどな」


コニー「……」

コニー(アルミン…あいつ何か感づいてやがるのか… さっきの微笑みはなんだよ…!)

コニー(いや…まだアルミンだと決まったわけじゃねぇし… だが、明かり…)

エレン「…コニーどうしたんだ? なんか思い込んでるみたいだな」

コニー「…いや、ちょっとな…」

コニー(…エレンには一応言っておくか…?)

コニー(俺一人で考えるより、エレンと一緒に考えたほうが…)

コニー「…実はよ、今日」

アルミン「エレンー ベルトルトが飛んだから入ってー」

エレン「お、そうか」

コニー「なっ…!」

アルミン「はやくー! 明日の夕食がかかってるんだからー」

エレン「おー 今行くぞー」

ベルトルト「ライナー強すぎない? なんでそんなしずかちゃん役ばっか出来るの?」

ライナー「ふん…格が違うんだよ、格がよ」

コニー「……ッチ」


アルミン「……」ニヤ…

ベルトルト「あー負けた負けた ってかライナー絶対なんかしてるだろ…」

コニー「…おう お疲れ」

ベルトルト「…どうしたの? 浮かない顔してるね…」

コニー「ああ… 別になんでもねぇよ」

ベルトルト「一人で抱え込むのは良くないよ? 相談事なら僕が乗るからさ」ニコッ

コニー(…ベルトルトか こいつも下着泥棒だったな…だが、今回のアルミンと関係があるのか?)

コニー(うーん… 怪しい事は怪しいが…アニがアリバイを証明してたし…)

ベルトルト「さ、何でも言ってくれ!」

コニー「……………アルミン達には言うなよ?」

ベルトルト「…! 今回の事件についてなにか思い当たる事があるのかい…?」

コニー「…そうだな 少しひっかかる事がある…」

ベルトルト「へぇ どんな事?」

コニー「…実はよ 今朝、マルコのペンを拾ったんだ…寮の前でだ」

ベルトルト「ふぅん それで?」

コニー「マルコが言うには、昨日の夜に落として見つけられなかったんだと…」

ベルトルト「そりゃあ夜だし、暗いからね」

コニー「でもおかしくねぇか? アルミン達は寮に居たはずだ…ランプの光が外に漏れてるはずだろ?」

コニー「ペンが見つからないほど…暗いとは思えねぇ…」

ベルトルト「…なるほど それは確かにおかしいかもしれない…」

コニー「だろ? という事は…昨晩この寮に明かりは…」

ベルトルト「…灯ってはいなかった… 無人だったと…」

コニー「そうだ… そうなると…アルミンとジャン…二人が嘘をついてる事になる…」

コニー「そうなれば…あいつらのアリバイは崩れる… これってよ…つまり…」

ベルトルト「…コニー、それは考えすぎだよ アルミンはともかく、ジャンが下着泥棒なんて事ありえないでしょ?」

コニー「…そこなんだよ ジャンが下着泥棒…うーん」

ベルトルト「…あまり考えすぎると良くないよ 今日はもう休んだほうがいいって」

コニー「………そうかもしんねぇな 正直頭が痛てぇ」

ベルトルト「もう水浴びして、布団に入ったら? 夜も遅いし明日も訓練なんだから」

コニー「……そうするか 変な話して悪かったな」

ベルトルト「ふふ… いいんだよ、友達なんだから…」ニコッ

コニー「…よしっ 水浴びしてくる 頭ン中もやもやして気持ちわりぃぜ」

ベルトルト「うん! いってらっしゃい…」


アルミン「……」

ライナー「…… あ、それロンな」

エレン「は、はぁ!? またしずかちゃんかよ!!」

ジャン「…っち なんでミカサの牌がねぇんだよ…」

水浴び場


コニー「ああ…! すっきりした…!」

コニー(…それでも頭ん中は晴れねぇな… くっそ…ひっかかる…)

コニー(…ジャンが下着泥棒… 確かに考えづれぇ…なんだかんだ言ってあいつはまともな奴だからな)

コニー(だが…昨日の朝からちょっと変だ… たまに白目むいてるし…)

サシャ「おや…? コニーですか?」

コニー「…お、サシャか 女子の水浴びはもう時間過ぎてるだろ」

サシャ「ええ…そうなんですが… ちょっとあってこんな時間になりまして…」

コニー「また走らされてたのか? 今度は何を盗んだんだよ」

サシャ「失礼ですね! 立体機動装置の個数点検をしてたんですよ!」

コニー「ああ? その当番は今日はアルミンだったんじゃないか?」

サシャ「ええ、そうなんですが… 明日の朝、パンをくれると夕食の時に言ったので…うへへ」

コニー「いいように使われてるぞ…お前」

サシャ「パンを貰えるならなんだってしますよ! ええ…!」

コニー「…ってか、お前の髪を下ろした所なんて初めて見るな」

サシャ「そうですか? 水浴びをしたばっかりなので…」髪をちょいいじり

コニー「っ!?」///

サシャ「…? どうしたんですか? 顔、赤いですよ…?」

コニー「い、いや…なんでもねぇ」

コニー(…なんだこれ、いつもと雰囲気が違うぞ…! 髪下ろしてるし…ちょっと濡れてるし…)

コニー(…なんつーか…色っぽいっつーか…)///

サシャ「そうですか… じゃ、私は寮に戻りますね」

コニー「お、おう! 風邪ひかないようにな…」///


物陰から

アルミン「……」ジーッ

ライナー「……」ジーッ

ベルトルト「……」ジーッ

ジャン「……んだよ…! ミカサじゃねぇのかよ…! お前ら騙しやがったな…!」

ライナー(コニー… やはり俺たちの真実に近づいていたか…)ボソッ

ベルトルト(うん… にしてもアルミン…見事術中に嵌めたね…)ボソッ

アルミン(そうだね… 昼の時点でコニーの様子がおかしかったから…)ボソッ

アルミン(ふふ… 先にサシャを手配しておいて正解だったよ…)ボソッ

ライナー(…あっちの方もさっき用意したのか?)ボソッ

アルミン(うん、撮りたてほやほやさ 我ながら見事な絵が撮れたと思ってるよ…!)ボソッ

ベルトルト(言いたい事はあるけど… まあ我慢しといてあげるよ)ボソッ

アルミン(そうしてくれ… 今は口論している場合じゃないんだ…)ボソッ

ライナー(っ! コニーが歩き出したぞ…!)ボソッ

アルミン(よしっ! 先回りしてコニーの寝床にこれを仕込むんだ…!)ボソッ

ベルトルト(でもさ、本当に上手くいくの…?)ボソッ

アルミン(ふふっ… 僕らはまだローティーンエイジャー… その性欲を舐めてもらっちゃ困るよ!)ボソッ

アルミン(いかにコニーと言えど…サシャの魅力に当てられた直後のこれ…我慢できるはずがないさ…!)ボソッ

アルミン(さ、急いで寮にもどるよ…! その後は…さっき話した通りに…!)ボソッ

ライナー(ああ…!)ボソッ

ベルトルト(わかった…!)ボソッ

男子寮


コニー「……なんだ? みんなもう寝てるのか?」ガチャ


エレン「……」Zzz…

アルミン「……」Zzz…

ライナー「……」Zzz…

ベルトルト「……」Zzz…

ジャン「……ふひっ」Zzz…


コニー「…俺ももう寝るか…よっと…ん?」

コニー「…なんだ? 俺の寝床に…なんかあるな…」

コニー「っ!? は、はぁ…!? こ、これ…サシャの…写真…!?」

コニー「っ!! え…しかも水浴びの!? だ、誰だ…こんなの置いたのは…!?」

アルミン「ん、んん… コニー?」ゴソッ

コニー「っ!? ア、アルミン…!」ビクッ!

アルミン「ふぁ… 先に寝ちゃってたよ… ごめんね、ランプ消しちゃって…」

コニー「あ、ああ…! べ、別にいいよ…んな事…!」

アルミン「…どうしたの? なんか挙動不審だよ?」

コニー「あ、いや…! な、なんでもねぇ…から…!」

アルミン「そう… じゃ、おやすみ~」モゾッ

コニー(…やっべ 咄嗟に写真隠しちまった…! い、今からでも聞くか…?)

コニー(い、いや…! でも…この写真…… うぅ…///)


アルミン「……」フフ…

ライナー「……」ニヤ…

ベルトルト「……」ニコ…

コニー(…うわ… お、女の体ってこんなになってんのかよ…!)///

コニー(…で、でも…良い所は映ってねぇ… くそ…あ、いや…俺は何考えてんだ…!)///

コニー(う、うぅ…! そういや最近…してなかったよな…)///

コニー(ここでするか…いや、起きられたらまずい… トイレにでも行って…)モゾッ

コニー(…よし、起こさないように… 起こさないように…)ガチャ


アルミン「……ライナー」

ベルトルト「……マジンゴー」

ライナー「おう…!」バサッ

トイレ


コニー「……よし、誰もいねぇな…?」ガチャ

コニー「鍵をしめて…と」

コニー「………う なんかちょっと罪悪感感じるな…」///

コニー「だ、だが…サシャの…」///ハァ…ハァ…

コニー「うぅ… や、やるか…!!」ガチャ


ライナー「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ドンドンドンドン!!


コニー「っ!!?」

コニー「な、なんだぁ!? おい、誰だよ!?」

ライナー「お、俺だぁぁぁぁぁぁ!!! 漏れるぅぅぅぅぅぅぅ!!!」ドンドンドンドン!!

コニー「な!? 別の個室があるだろ!!」

ライナー「ここじゃなきゃ駄目なんだよ!! 早くしてくれぇぇぇぇぇ!!!」ドンドンドンドン!!

コニー「は、はぁ!?」

コニー(なんだこいつ…! 頭おかしいのか…!? なんでこの個室じゃなきゃ駄目なんだよ…!)

ライナー「早くしろぉぉぉぉぉ!! 漏らさせたいのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ドンドンドンドン!!

コニー「ぐっ!! あ、ああ…俺が別の個室にはいりゃいいんだろ!?」ガチャ

ライナー「おう 悪いな」

コニー「っ!? 全然余裕そうじゃねぇか…!」

ライナー「ほら! さっさと別の個室に行ってくれ」

コニー「…なんだよこいつ! 意味わかんねぇ…!」

ライナー「……」

コニー「じゃ俺はこっちに入るからな…!」ガチャ

ライナー「……うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 漏れるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」ドンドンドンドン!!

コニー「はぁ!? お前何がしてぇんだよ!? そっちの個室入ればいいだろ!!」

ライナー「うるせぇぇぇぇぇぇ!! 早く出てくれぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ドンドンドンドン!!

コニー(な、なんだよこいつ!? 気でも狂ってんのか…!)

ライナー「あああああああああ!!! 助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ドンドンドンドン!!

男子寮


コニー(クソッ…! ライナーせいで出来なかったじゃねぇか…!)

コニー(…なんかムラムラしっぱなしだぞ…! もうここで…!)

コニー「……」チラッ


エレン「……」Zzz…

アルミン「……」Zzz…

ライナー「……」Zzz…

ベルトルト「……」Zzz…

ジャン「……ああん」Zzz…


コニー(…全員寝てるな…! よし…)ゴソッ


アルミン「……ベルトルト」

ライナー「……マジンゴー」

ベルトルト「うん……!」モソッ

コニー(……う、うぅ… 今まで気付かなかったが…サシャって結構…)///

コニー(もう我慢できねぇ…! お、俺はやるぞ…!!)モゾモゾッ


ベルトルト「ラァァァァァァァァァイディィィィィィィィィン!!!!!」


コニー「っ!?」ビクッ!?

エレン「ああっ!? 何だ!?」ガバッ!

アルミン「うわっ!? 何事!?」ガバッ!

ライナー「ど、どうしたぁぁ!? 何があった!?」ガバッ!

ジャン「うおっ!? ミカサはっ!? あれ!?」ガバッ!

エレン「な、なんだよベルトルト!! 夜中に叫ぶなよ!!」

ベルトルト「ごめんごめん… ちょっと勇者の夢をみちゃって…」

ライナー「ははっ 人騒がせな奴だな!」

アルミン「ベルトルトって結構お茶目なんだね!」

エレン「…ったく もう大声出すなよ…」

ベルトルト「ああ… 本当にごめんね…」


コニー(あ、ああ… 心臓止まるかと思った…! こいつ…邪魔しやがって…!)

コニー(……もう寝たか? よし、今度こそ…!)モソモソッ


ベルトルト「ダイタァァァァァァァンカァァァァァァァァムヒアッ!!!」


コニー「っ!?」

エレン「うっあぁ!? 今度はなんだよっ!?」ガバッ!

ベルトルト「ごめんごめん… 今度は無敵鋼人の夢みちゃって…」ニヤ…

翌日 昼 食堂


コニー(あああ…チクショウ!! あいつらのせいで昨日は出来なかったじゃねぇか…!)

コニー(う、うぅぅ… なんかすっげぇムラムラしっぱなしだぞ…ん?)モンモン


ライナー「おう、サシャ…」

ベルトルト「…ちょっといいかな?」

サシャ「? 二人ともどうしたんですか?」

ライナー「実はな…今日の立体機動装置の物品点検…代わってくれないか?」

ベルトルト「今夜もドンジャラ大会があってね…抜け出せないんだ」

サシャ「ええぇ…昨日アルミンの代わりをしたばかりなんですが…」

ベルトルト「そんな事言わずにさ…ほら、パン」スッ

ライナー「俺のもやるぞ…どうだ?」スッ

サシャ「!! や、やります! 是非やらせてください!!」

ベルトルト「うん… じゃ、頼んだよ」フフ…

ライナー「ありがとうな…サシャ」ニヤ…

サシャ「ええ、任せてください!」


コニー(…サシャ、今夜も機動装置の検品か… という事は…水浴びは…)

コニー「っ!?」

コニー(お、俺は何考えてるんだよ…! き、昨日の写真のせいで…頭変になったのか…!?)

コニー「っ! うぅぅ…」/// ドギマギ…


アルミン「……ふふ」

スパロボ知識です
今日はここまで

書ききってくれるよな?
ホモ団だって完結したんだから

>>414
ちょっと違うSS書いちゃって放置しちゃってました
ボチボチ投下します

アルミン(…コニー…着々と性欲を溜め込んでいるみたいだね…)

アルミン(そして君は知ってしまった… 今夜もまた、サシャが一人で水浴びをするという事を…)

アルミン(この二つの符号が意味する事はひとつ…!)

アルミン(さあ… 今夜だ…!)

夜 男子寮


ライナー「ツモ! しずかちゃん一色!」

ベルトルト「ふっざけんな! ちょっと袖の下見せてよ!! 絶対牌を隠し持ってるでしょ!?」

エレン「うっわー またかよ…」

ジャン「へっ たかがハコテンで騒ぐな」

エレン「…最近のお前はなんでそんな余裕あるんだよ」

ジャン「男として一皮剥けたからなぁ…」


コニー「……」ソワソワ

アルミン「…コニー、どうしたの?」

コニー「っ!? い、いや…なんでもねぇ…」

アルミン「そう… それにしても順番回ってこないね」

コニー「あ、ああ… まあ俺はドンジャラ良くわかんねぇからな」

アルミン「…そういえばさ、今日の水汲み当番って…コニーだったよね?」

コニー「ん?」

アルミン「ほら、ポットが空っぽなんだよ ドンジャラってしてると意外と喉渇くんだよね」

コニー「お、おう…そうだったな…!」

アルミン「じゃ、井戸から水汲んできてもらえないかな? ゆっくりでいいからさぁ…」

コニー「あ、ああ… じゃ、行って来る…」ガチャ


アルミン「……」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

エレン「……? おいライナー、ベルトルト…黙り込んでどうしたんだよ?」

ライナー「ああ、ちょっと…トイレにでも行こうと思ってな」

ベルトルト「付き合うよ」

アルミン「僕も」

ジャン「俺も行く」

エレン「は、はぁ? ドンジャラはどうすんだよ!?」

アルミン「大丈夫、すぐ帰ってくるからさ!」

ベルトルト「うん…あ、でも僕は大きい方だから少し時間がかかるかもしれないよ」

ライナー「ベルトルトもか、俺もなんだよ…」

ジャン「気があうじゃねぇか…俺もだぜ」


エレン「なんだよお前ら…そろいも揃って…」


アルミン「まあエレンはちょっと待っててよ! 帰ってきたら…続きをやろうね…」ニコ…

ライナー「そうだな… じゃ、エレン 留守番は頼んだぞ」

ジャン「おう…よろしくな!」

ベルトルト「じゃあねー!」バタンッ


エレン「…行っちまった…仲いいなあいつら…」

外 男子寮 


アルミン「……恐らくコニーは女子の水浴び場にいる」

ライナー「……だろうな」

ベルトルト「本当に……こちら側に引き込むんだね?」

アルミン「コニーは近づきすぎたんだ……ほってはおけないよ」

ライナー「むぅ……あのペンからそこまで感づくとはな…」

ベルトルト「でもいいのかい? このままじゃ僕らの部屋は…変態だらけに…」

アルミン「木を隠すなら森の中…そういうカモフラージュもあるのさ」フフフ…

外 水浴び場近く


コニー「……」

コニー(俺は…なんでここにいるんだよ…?)

コニー(あ、ああ…! そうだ、井戸と水浴び場が近いからだ…! 別にそれだけ…)


ザバァァァァ…


コニー「っ!?」

コニー(い、今の音…いる…? 中で誰か…水浴びを…誰かというか…ほぼ間違いなく…サシャ…)

コニー「ぐっ…!!」

コニー(ま、待て待て待て待て…! 昨日から俺…ちょっと変だぞ…!! こ、こんなの…変態じゃねぇか!)

コニー(そ、そうだ…! 俺は変態なんかじゃねぇ…!! あいつらとは違う…!!)

コニー(あいつらに当てられちまったんだ…! きっとそうだ…! そもそも俺はサシャの事なんてなんとも…!)


「くしゅっ! うー… ちょっと寒いわ…」


コニー「っ…!?」

コニー(な、なんだ今の…!? 方言…!? あいつあんな訛りがあったのか…?)


「…んー 少し食べすぎやろか? ちょっと胸が…」


コニー(胸っ!? 胸がどうしたんだ…!?)


「……やっぱり大きなっとる……」


コニー「」プツンッ

少しずつですみませんが、今日はここまで

ミカサ「私の下着が無くなった…」
エレン「最近下着とか色んな物がなくな るんだけど」
エレン「ミカサの下着着けたったwwww」

この辺りかな?

コニー(サシャの胸…見たい!!)バッ!

サシャ「これじゃ訓練しにくいですね…
ユミルに今度相談してみましょう」モミモミ

コニー「あれがサシャか…写真よりも何倍もキレイじゃねーか しかも自分で胸を揉んでやがる」ポケー



物陰

アルミン「君たち、見てくれよ。」ヒソヒソ

ライナー「あぁ…見事にかかってるな」

ベルトルト「これでコニーも僕らの仲間か」

ジャン「コニーもソウルメイトなんだな!」

アルミン「ジャンうるさいよ…まぁとにかく…」

アルライベル「作戦…成功!」ニヤリ

ライナー「さっそく証拠写真を…」

アルミン「いや、写真だと『風呂場に変なものがあった』とかとぼけられるかもしれない」

ベルトルト「じゃあどうするんだい?」

アルミン「ふふふ…これさ」っボイスレコーダー

ライベル「これは?」

アルミン「まあ使ってみるとわかるよ」ピッ

ジャン「なあなあサシャとミカサって、どっちの方が胸デカイんだ?」

ボイスレコーダー『なあなあサシャとミカサって、どっちの方が胸デカイんだ?』

ライベルジャン「!!!」




アルミン「わかってくれたかい?これを使ってコニーの独り言を…録音するのさ」


ピッ


コニー「サシャってあんなにスタイル良かったんだな… 胸もデカイし」

コニー「食ってばっかだからもっと太ってんのかと思ってたぜ…」

コニー「そういや女の裸見るの…母ちゃんや妹以外だったら初めてだな」

コニー「くそっムラムラしてきた!早く帰って抜かないと!」

コニー「コレは覗きじゃないぞ…たまたまなんだからな…たまたまなんだ…」ブツブツ

サシャ「ふー…気持ちよかったですね!身体が冷える前に さっさと帰っちゃいましょう」カチャ パタン


コニー「あいつも帰ったし、俺も戻らないとな」

男子寮前

アルミン「コニー!水汲みお疲れ様!」

コニー「お前らなんでこんなとこに居んだ? ドンシャラはどうした?」

ライナー「お前がいくらなんでも遅過ぎるから探しにいこうとしてたんだ」

コニー「あぁそうか…心配してくれてありがとな 」

ベルトルト「まあ無事ならいいんだよ エレンも待ってるし 早く戻ろう」

アルミン「そういえばサシャ、こんな遅くに水浴びしてたね 風邪引かなきゃいいけど…」ニヤリ

コニー「あ…ああ…そうだな! 確かにサシャむ…胸デカイしな!」ドキドキ

ライナー(バカ)

ベルトルト(本当にバカ)

アルミン「あっれ~~?サシャの胸? いきなりどうしたのぉ~?」

コニー(ヤバい!サシャのことで頭がいっぱいでつい!)

コニー「サ…サシャの胸?ななな何言ってんだよ… 俺がそんなこと言うわけないだろ? お前らみたいに へへへ変態じゃないんだしさ」

ジャン「変態…それは人間を超越した存在…自由の象徴…」

アルミン(くそっジャン黙れ!)ギロッ

アルミン「そうだね 変態は僕らのだったよ コニーはそんな人じゃないもん…ねぇぇぇぇぇぇ?」

ライナー「あぁ お前はバカだけど変態ではないからな 例えば…「覗き」なんてするようなヤツじゃとおもうぞ!」

ベルトルト「まさかコニーが…ね? 「覗き」なんてするわけないよね?」

コニー「ののの覗き? さっきから何言ってんだよ… 意味わかんねぇよ…」

アルミン(これからだよ これからもっと精神的に追い詰めてあげる)

ライナー(勘付いたお前が悪いしな)

ベルトルト(君にも絶望の味を知ってもらわないとね)

男子寮

エレン「遅かったじゃないか!ったく…」

ライナー「すまないな… ドンジャラやるか?」

エレン「もういいや なんか冷めちまった」


アルミン「エレンごめんね じゃあもう寝ようか?」

ベルトルト「そうだね 僕疲れたし」

ライナー「俺も…何だか急に疲労が…」

ジャン「しかたないジャン 夢ならミカサに会えるジャン」

コニー「あぁ…そうだな エレン寝ようぜ」


エレン「何なんだよお前ら…」

コニー(早く抜きてぇぇ! 全員が寝静まってからだ… 早く寝ろ!早く寝ろ!)


アルミン(なーんてコニーは思ってるんだろう)

ライナー(あいつはもう限界なハズだしな)

ベルトルト(ずっと溜めてきたからね)

アルミン「じゃあみんな…おやすみ」カチッ


二時間後


コニー(流石にもう寝た…よな?)

エレン(........zzz)

アルミン(..........zzz)

ライナー(...........zzz)

ベルトルト(...........zzz)

ジャン(むにゃむにゃ…み…みかさぁ…zzz)

コニー(さぁ…トイレに行くか)ムクリ

.....パタン


ベルトルト(行ったか)

ライナー(行ったな)

アルミン(さぁ、絶望へのカウントダウンだ)ニヤリ

男子寮 トイレ

コニー「マジかよ清掃中とか! こんな時間にふざけんな!」

コニー「部屋は危険だしな…食堂横のトイレに行くか」

食堂横 トイレ

コニー(ある程度予想はできていた…けどよ)

コニー「ここもかよ!」


クリスタ「あれ?コニー!」

ユミル「どうしたんだ?変な顔してよ」

コニー「あ…あぁ…いや…ちょっとな」

クリスタ「コニー、ポケットに入ってるその紙なに?」

コニー(紙…?紙だって?)バッ

コニー(これは…サシャの例の裸の写真!)

コニー「あぁ…別に何でもねぇよ」

ユミル「何だコイツ…あやしいなぁ ちょっと見せてみろよ」

コニー「何でもねぇっつってんだろ! 来んなよ!」

ユミル「その反応…何かあるな?」

コニー「違えって!」

コニー(こんなの見られたら…俺は…!)

ユミル「逃げんなって!」ガシッ

ユミル「つかまえたぜ…クリスタ!こいつから紙奪え!」

クリスタ「えー?でもコニー嫌がってるよ?」

ユミル「いいから!こいつは怪しい臭いがプンプンしてやがる」

コニー(あぁ…俺…終わった。)

クリスタ「ユミルがそんなに言うなら…
コニーごめんね 」

クリスタ(ん…写真? え…?!これって…)

ユミル「よくやった クリスタ… どれどれ?」!!!


ユミル「おいてめえ どういうことだ?」

コニー「違うんだ!これは…ただ枕元にあってだな!」

ユミル「そんな言い訳が通用すると思うか?」

クリスタ「さっさとコニーを教官に差し出そう!」

ユミル「言われなくてもそのつもりさ」






ユミル「じゃあな、変態」

次の日、コニーは営倉行きとなった。

僕が教官に差し出したボイスレコーダーは、コニーの罪の揺るぎない証拠となった。

また、僕たち三人はサシャを買収し、偽の証言をさせた。僕らが盗んだ下着もコニーのバッグに可能な限り詰めておいた(僕らのオナホや官能本も)

こうしてこの下着泥棒事件はコニーが犯人となって幕を閉じたのであった。

コニーは無実を訴えているそうだが、誰も聞き入れる人なんていないだろう。

コニーは社会的にも死を遂げ、もはや復帰することなんて不可能だ。

ありがとう、コニー。短い間だったけど、君と過ごした時間は忘れないよ。

ーーーアルミン•アルレルト

後日

エレン「まさかコニーが犯人だったなんてな」

ライナー「人は見かけじゃわからないってことだな」

エレン「それよりお前らさ、毎日毎日サシャにパンあげて大丈夫なのか?」

アルミン「別にパンくらい、僕の命に比べたら軽いもんさ」

エレン「命?」

アルミン「何でもないよ」


同刻 女子寮前

ジャン「あ、ミカサジャン! おーい!ミカサ! 俺はここだぞ!」

ジャン「行っちまった… ん?何か落としたな…」



ジャン「……パンツ?」




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