霧切「私が苗木くんを大好きだという風潮」 (10)
霧切「勘違いよ」
苗木「それは違うよ!」
霧切「えっ?」
苗木「僕、知ってるんだ」
苗木「霧切さんが夜な夜な僕の名前を叫びながらオナニーをしていることを!」
霧切「ウソよ…そんなことしてないわ。苗木くんが何を根拠にそんなこと言うのかわからない。」
苗木「霧切さん…もういいんだよ…。」
霧切「良くないわ。こんな根も葉も無いこと言われて黙ってられない。」
霧切「大体苗木くんはいつ・どこで私がそんなことしたと言うの?」
苗木「毎晩、霧切さんの部屋のベッドの上でだよ。」
霧切「それは違うわ。」
霧切「部屋には鍵をかけているし、あの部屋は音が外に漏れない作りよ。」
霧切「つまり、『直接見る術がない以上、あなたが部屋の中の出来事を知るのは不可能』ということよ。」
カチャッ
『直接見る術がない以上、あなたが部屋の ● 中の出来事を知るのは不可能』
バァーーーン!
「それは違うよ!」
苗木「たしかに、密室な以上、僕が直接見る方法はないよ。」
苗木「だけど霧切さん、忘れていないよね。この学園を支配する者の存在を。」
霧切「………!!まさか!?」
苗木「気づいたんだね…そう、モノクマだ。モノクマが僕を呼び出して、ある映像を見せたんだ…。」
霧切「……」
苗木「映像の中身はさすがに憚られるから割愛するけど…すごい内容だったよ…。」
霧切「………」
霧切「…いいえ、そんなのおかしいわ」
苗木「え?」
霧切「そうよ…映像なんてモノクマなら捏造できる…それは決定的な証拠にはならないわ。」
苗木「…」
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