エレン「今際の国……?」(747)

これは進撃の巨人と今際の国のアリスとのコラボSSです
SSはあまり書いたことがないので下手かもしれませんがよろしくお願いします

教官「これで今日の訓練は終わりだ!明日は休みだからしっかりと体を休めろ!」

訓練兵「「はっ!!」」バッ!



エレン「明日は久々の休みだな~」

アルミン「明日は何しようか皆?」

ライナー「暇ならどっか行かないか?」

クリスタ「あ!それ良いね」

サシャ「そうですね!皆で美味しいものを食べましょう!」

コニー「お前はそればっかりだなぁ……」

サシャ「だって都会のご飯は凄く美味しいんですよ!」

ライナー「エレンは来るか?」

エレン「ん………ああ行くぞ」

ミカサ「エレンが行くなら私も行く」

ライナー「そうか……なぁエレンボーッとしてるけど大丈夫か?」

ジャン「もしかして頭でも打ったのかぁ?」ニヤニヤ

エレン「いや、そういう訳じゃないんだが……」

アルミン「じゃあどうしたの?もしかして気分でも悪い?」

ミカサ「それは大変!早くエレンを寝かさないと!」

エレン「だから違げーって……何かな…ふと思ったんだよ……」


エレン「巨人のいない世界に行ってみたいなって」

ジャン「何だそれ……お前はその巨人を殺したくて入団してきた死に急ぎ野郎だろ」

ベルトルト「そうだよエレン。訓練のしすぎでどうかしたのかい?」

エレン「いや、巨人は一匹残らず駆逐してえけどさ。……もし巨人がいない世界があるなら……凄く平和な世界だろ」

マルコ「確かに……そんな世界があったら行ってみたいね」

エレン「だろ……皆も他の世界がもしあったらワクワクしないか?」

サシャ「ご飯が沢山食べれる世界に行きたいです!」

クリスタ「私も……!皆が幸せな世界に行ってみたい!」

ユミル「随分と良い子ぶってんなこの天使は~」ワシャワシャ

クリスタ「ちょっと///やめてよユミル///」

ユミル「おー可愛い可愛い。私はクリスタがいるならどこでも良いな」

アルミン「相変わらずだなぁ……」

ライナー「しかしエレンからそんなメルヘンな話が出るとはなあ」

ミカサ「エレンは成長してる」シミジミ

エレン「馬鹿にしやがって……俺だってそれくらいは想像したって良いじゃないか」イジイジ

アルミン「ははは……」

コニー「エレンもおかしなこと考えんだな……ん?何だあれ……」

ヒュルルル……ドォン!ドォン!

ライナー「何だよあれ……?」

アルミン「分からない……初めて見るよあんなもの」

クリスタ「でも……凄く綺麗」ウットリ

エレン「見とれるなぁ……」

ミカサ「エレンほどではないけど綺麗……」

ボン ヒュルルル

コニー「何かでかそうなの来るぞ!」

ベルトルト「楽しみだね」ワクワク

ジャン「……でもあれ」

マルコ「さっきのよりも凄くでかくないかい……?」

エレン(……その時異変が起こった)

エレン(そのデカイ何かが爆発したときにその場にいた皆は光に包まれた)

エレン(そして……俺達は人形みたいな姿をして何処かへ飛んでいった……)



エレン「……っぶはぁ!」ガバッ

エレン「あれ……?ここはどこだ……?」キョロキョロ

アルミン「あ!エレンも起きた!」

ミカサ「エレン!起きるのが遅くて心配した」ウルウル

エレン「別に大丈夫だけど……心配してくれてありがとなミカサ」

ミカサ「……感謝はいらない。家族だから……!」

エレン「ああ……そうだな…!」

エレン「ところで……ここはどこなんだ?」

アルミン「そうだった!エレン!外に来なよ!」ガシッ

エレン「お、おお……何があるんだ?」スタスタ

アルミン「見れば分かるさ!」ガチャ

エレン「こ、これは……!」

エレン(それは俺が夢にまで見た……外の世界と思える景色だった)

ライナー「おーい誰かー。クリスタも起きたぞ」

マルコ「続々と起きてくるね」

ベルトルト「まだ起きてないのはユミルとジャンとコニーのようだね」

エレン「ん?サシャはどこにいるんだ?」

マルコ「あそこだよ」スッ



サシャ「ここが天国です!」ムシャムシャゴクゴク

エレン「何だよあれ……!」ゾクゾク

アルミン「楽しくなってきたかいエレン?」

エレン「ああ!外の世界に来たんだから当然だ!」

アルミン「その事なんだけど……皆起きたら少し話したいことがあるんだ」

エレン「分かったけど……それまでは楽しんで良いか?」

アルミン「……良いよ!」

エレン「やっったぁぁ!」ダダダッ

ミカサ「エレンが元気で何より」

アルミン「そうだねミカサ」

数分後

アルミン「皆起きたようだね……」

ジャン「何が起こってんのか皆目検討つかねぇ」

アルミン「そうだね……ねぇ僕の意見を聞いてもらっても良いかな?」

エレン「おう!良いぜアルミン!」

コニー「テンション高いな~」

アルミン「……じゃあ話すよ」

アルミン「僕はここは外の世界じゃないと思うんだ」

エレン「何!!?」

ライナー「……どうしてそう思うんだ?」

アルミン「それは巨人だよ。外の世界には巨人がわんさかいるはずなのに一匹も見ないんだ」

クリスタ「確かにおかしいね……」

アルミン「それに建造物が違いすぎるんだ。壁の中は木製でできているのにここは何と鉄でできているんだ」

エレン「……もしかして」

アルミン「そう。エレンの想像が現実になったとしか良いようのないぐらいあり得ない世界になったんだ」

ジャン「何でよりによって死に急ぎ野郎の夢が現実になるんだ……夢じゃないのか」

アルミン「でもさっき自分の頬をつねったけど痛覚はあったから現実としか言いようがないんだよ」

エレン「……それならもう楽しまないか?」

サシャ「そうですよ!教官もいないので思う存分楽しみましょう!」

アルミン「……うんそうしよう」(冷静でいなきゃ……思考を放棄しないように……)

午後

エレン「ハァー……疲れたぁ!」ドサァ

サシャ「はしゃぎすぎましたね……」

ジャン「壁の中には無いものが沢山あったな……」

アルミン「そろそろ寝るところを探そうか」

ミカサ「そうしよう……できれば広いところがいい」

クリスタ「お風呂もあるといいなぁ」

ユミル「飯も旨かったから多分風呂も凄いことになってるだろうな~」

ライナー「お!あそこなんてどうだ?」ビシッ

ベルトルト「2つあるけどどうする?」

ライナー「丸い感じの建物とマンションってやつだな」

ジャン「物資も調達したいから2手に別れるか」

全員「「オー!」」

マンションチーム
ジャン、マルコ、クリスタ、ユミル、アルミン

植物園チーム
エレン、ミカサ、ライナー、ベルトルト、サシャ、コニー


ジャン「これでいいか?丸い建物の方は広いから体力ある奴が多い方が良いだろ」

エレン「問題ないぜ!」

???「おーいあんたらー!来るなら早くしろ!」

アルミン「!?僕たちの他にも人がいるのか?」

ジャン「早くしろって言ってたな……じゃまた後で!」

エレン「おう!」


新渡戸「何だぁコスプレ集団か?」

男A「うけるあの格好ww」

男B「恥ずかしくねえのかあいつらww」

ジャン「ムカつくな……」

クリスタ「我慢してジャン……」

アルミン「僕たちもイライラしてるからね……」

見てる人いない……見てたらコメください

前書き(しかも言い訳)
「見てる人いる?」


わざとやってんのかってくらい臭い

ガガッユーヤーケーコーヤーデー
『よい子のみなさん。6時になりました。』ブゥン

ジャン「うおっ!」

ユミル「何だこりゃ……」

『おそろしい殺人鬼が出没するので、気をつけておうちに帰りましょう。』

マルコ「い、今……」

クリスタ「殺人鬼って……」

『それでは「げぇむ」の時間です。これから皆さんに参加していただく「げぇむ」は…』

『「鬼ごっこ」』

アルミン「鬼ごっこってあの……?」

ユミル「それしか無えだろうな」

男A「鬼ごっこだってよww」

男B「ぎゃはは!ガキじゃねーつうのwwで、誰が鬼やんだよ?」

男A「オマエがやれよww」

男B「ジャンケンで決めよーぜww」

ジャン「さっきの奴等か……」

クリスタ「これから何が起こるか分からないのに……」

ユミル「もういい……あいつらは放っとけ」

みんな投下中は邪魔しないようにしてるだけなのになあ
構ってちゃんは帰ってどうぞ

>>22>>24スイマセン……

『エントリー数無制限。商品、なし。「げぇむ」難易度…』

『すぺぇどのご』

ジャン「……なぁアンタ」

新渡戸「ん?何だコスプレ野郎」

ジャン「スペードの5って何だ?クリアするのは難しいのか?」(コスプレ?)

アルミン「今の雰囲気からするとこれから人が死ぬ可能性が高いようだけど……」

新渡戸「……アンタら今日初めてなんだよなげぇむは?」

ジャン「ああそうだ」

新渡戸「アンタらといたら安全そうだな……よし良いぜ話してやる」

新渡戸「この今際の国について」

>>22ではなく>>21でした。本当にごめんなさい。間違えました

今日はもう寝ます
明日からは余計なことをしないようにします

>>1です。書きます


ジャン「今際の国……?」

アルミン「それがこの国の名前ですか……?」

新渡戸「そうだ……って時間がないから細かいところはすっ飛ばすけどいいか?」

マルコ「問題ないです」

新渡戸「じゃあげぇむについて話すぞ」

新渡戸「オレ流のげぇむ分類法なんだが……」

以下略

新渡戸「……でもって残る1つ…こいつがどのげぇむより残忍で恐ろしい……はぁとは…」

『最後に「ルール」の説明です。皆さまには、これからこのマンション内で、「おに」から逃げまわっていただきます。』

以下略

『それでは「げぇむ」を開始します。』

『「おに」は6時5分より始動します。タイムリミットは6時30分。』

『皆さんくれぐれも、一か所にかたまらないことをオススメします。』

『「げぇむすたあと」』

男B「ひいいっ!!」

男A「どっ、どうすんだよ!?」

男B「どっか遠くに逃げんだよ!!」

男A「けど地雷があるって…!!」



ジャン「……まとまりが全く無いな」

新渡戸「まさに烏合の衆だよな」

新渡戸「ヘタに手を組んで足手まといになられても困る。誰も他人を信用したくないのさ」

ジャン「確かにな…初めて会うやつをそう簡単には信じれない……」

アルミン「…僕たちも早く移動した方がいいと思うよ」

クリスタ「そ、そうだね」ガクガク

ユミル「何だクリスタ?まさかビビってんのか?」ニヤニヤ

クリスタ「だ、だって殺人鬼が出るって!」ガクガク

ユミル「問題ねえよ。そんな奴は私が返り討ちにしてやるさ」ナデナデ

新渡戸「仲が良いなぁ……あ、オレはアンタらと一緒に行動させてもらうけど構わねーだろ?」

新渡戸(……ここのマンションの移動の要は中央、南、西の3つの階段と、中央にエレベーターが1機か……これは最初の場所選びがとても重要だな)

マルコ「行きますよー……えっと」

新渡戸「ああまだ名乗ってなかったな。オレは新渡戸ってんだ」

クリスタ「行きますよ新渡戸さん」

新渡戸「おう……」(可愛いな)

3F西階段

新渡戸「いいかい、アルミン君は通路側を見張ってくれ」

新渡戸「マルコ君は上を、オレは下だ。おにが来る気配がしたら、すぐに知らせてくれよ」

新渡戸「7Fのクリスタちゃん達にも同じようにさせている」

新渡戸「中央階段を……」

以下略

アルミン(ニトベさんの言い分はもっともだけど……っは!)

アルミン「新渡戸さん……もっと良い方法があります」

新渡戸「本当か?アルミン君」

アルミン「はい。おにがどこから来るか分からないので向かうべきは最上階です」

アルミン「最上階なら、最大限にここの状況が把握できます。早く向かうべきだと思います」

マルコ「……でもアルミンもうそろそろで6時5分だ」

アルミン「えっ!?」

ガチャッ ゴッ ゴォォォン

マルコ「ドアの閉まる音だ…!」

新渡戸「どっからだ!?」

アルミン「反響してたから分からなかったよ……」

マルコ「なんだろう……鬼ごっこは何度もやったのに緊張感はとてつもないな…」

アルミン(どこから……いったい何が出てくるんだ……!?)

パラララッ

アルミン「ん……?今の音は何だ?」

パラララッ ウワァァ ギャァァ

マルコ「悲鳴だ……悲鳴が聞こえる。すぐ上の階みたいだ!?」

新渡戸「……!」ダッ

アルミン「ニトベさん!?」

マルコ「危険ですよ!」

新渡戸「そこの踊り場までだ!!何が起こっているのかを知りたい!!君たちも来いッ!!」

アルミン「……」ダッ

マルコ「……」ダッ

アルミン(……何だ?あの黒いのは……?あれから何かが出て……あの男達から血が出てる……)

アルミン(あれは……死体……なのか?)

ゴッ ズルッ ゴッ ズルッ ゴッ

鬼「……」ヌッ

アルミン「う……うわぁぁぁぁ!!!」

マルコ「に、逃げろ!!」バッ

パラララッ ガガガガッ

新渡戸「ひいっ!!何だよアレっ!?」ダダダッ

マルコ「分からないよ!?」ダダダッ

アルミン「……マルコ!ニトベさんこっちだ!」

マルコ「……分かった!」

アルミン「ニトベさん!早く!!」

新渡戸「バカ言えっ!!通路なんかに逃げたら背中からハチの巣だ!!オレは下に逃げる!!」

マルコ「アルミンを信じてください!!」ガシッ!!グイッ!!

新渡戸「うおっ!!」

新渡戸(くそっ!!これで死んだら恨んでやる!!)

アルミン「マルコ、ニトベさん……僕を信じて息をひそめてくれ!!」ボソッ

鬼「……」ゴッズルッゴッゴッ

アルミン「……ふぅー!!何とかなった!」ゼェゼェ

マルコ「危なかった!!」ゼェゼェ

新渡戸「……何で助かった?」ゼェゼェ

アルミン「……普通はパニック状態なら行けるとこまで下に逃げるから……3階で立ち止まるなんて鬼は考えないと思って」ゼェゼェ

新渡戸「……君達と手を組んで本当に良かったと心の底から思うよ」ゼェゼェ

マルコ「多分鬼は1階についたと思う。今のうちに上へ逃げよう!!」ゼェゼェ

アルミン「うん……それに鬼のことをジャン達にも教えた方がいいね」ゼェゼェ

ジャン「……何か音と悲鳴が聞こえたがアルミン達は大丈夫か?」

クリスタ「悲鳴が聞こえたってことはよっぽどのことだよね……」

ユミル「まさか……アイツら死んだのか?」

クリスタ「そんな……不謹慎なこと言わないでよ」グスッ

ユミル「泣くな……あの2人は簡単には死にゃしねえよ。新渡戸は知らんがな」

アルミン「はぁっ……はぁっ……疲れた……」ゼェゼェハァハァ

マルコ「3人とも無事で良かったよ……」ゼェゼェハァハァ

新渡戸「オマエら速いな……くそッだからすぺぇどは嫌なんだ」ゼェゼェハァハァ

クリスタ「皆無事で良かったぁ!」

ジャン「まさか……鬼にあったのか?」

マルコ「うん……」

ユミル「よく生きていられたなお前ら……」

新渡戸「はぁっ…はぁっ…1回状況を整理しようか」

新渡戸「まず鬼についてはこうだ……」

①馬のマスクを被った大男

②マシンガン(鉄砲)を持っている

③足を引きずっている

アルミン「こういう感じだね……」

ジャン「それだけ聞くとそこまで問題ないような感じだが……」

マルコ「実物を見たら萎縮するよ……」

新渡戸「これからどうする?」

ジャン「……この事を全員に大声で伝えるか?」

アルミン「そうしよう。今のところ10人いるから上手く行けば勝てる」

ジャン「じゃあ俺が言う。お前ら大声出すのはそんな得意じゃねえだろ」

ユミル「頼んだぞジャン」

ジャン「……任せておけ」

ジャン「……」スゥー

ジャン「おおぉぉい!!聞こえるかてめえら!!」

クリスタ「うわっ!」ビクッ

アルミン「凄い声量だ……」ビクッ

ジャン「おには鉄砲持って馬の被り物をした大男だ!!互いに声を出しておにの居場所を知らせてくれ!!そうすれば安全圏な奴等がじんちを探せる!!」

ジャン「10人いるんだクリアできる!!全員生き残るぞ!!」

ジャン「……ふぅーこんなもんか」

ユミル「お前やるじゃねえか」

ジャン「ありがとよ。だけど声がめっちゃ疲れたな……水が欲しい」

女「そんな……自分が危険になるようなことをどうして……」スタスタ

女「……1回上へ行こう」スタスタ



鬼「……」ヌッ

女「あ……」

パラララッ

ジャン「今の音は……」

新渡戸「くそッ!!1人死んじまった!!」

男C「はぁっ…はぁっ…ふざけんなよ…!!銃で撃たれて死ぬなんて…俺は絶対嫌だ…!!」


マルコ「おい!あそこにマンションから出ようとしてる奴がいるぞ!」

クリスタ「待ってください!!お願いだから戻って!!」

男C「さっきの奴等か……俺はな!ここから出るんだ…!!絶対に出てやる!!地雷なんて踏まないで出てやるよ!!」ダッ

ドォン……

クリスタ「あ、ああ……」ガクッ

ジャン「くそッ……目の前で人が死んだ……説得できたかもしれないのに……!」ガンッ!

アルミン「もう……誰も死んで欲しくないのに……」

マッチョ「はぁっ…はぁっ…」

色黒「なぁアンタ」

マッチョ「ハッ!?」

色黒「いいガタイしてるな。格闘技でもかじってるのか?」

マッチョ「……レスリングだ。学生の頃にな。今は趣味でコーチとして教える程度だ。」

色黒「接近戦にもち込めば、おにの首をヘシ折れるか?」

以下略

色黒「オレはな…この世界も、げぇむも、正直もうウンザリなんだ…るうるなど知るか…!!」

色黒「おにを殺して、今際の国に反撃の狼煙を上げるんだ」

マッチョ「……オマエは何者なんだ?…軍人か?」

色黒「ハハハ!俺はただのいい年をしたミリタリーマニアだよ。しかしまぁ、下手な横好きがこんな形で高じるとは、人生、何が役に立つかわからんもんだ」

アルミン「さて、じんちを探しに行こう」

マルコ「2手に別れようか?」

ジャン「ああ、そうしよう」

マルコ、アルミン、新渡戸チーム

ジャン、ユミル、クリスタチーム

新渡戸「俺達は話し合ってじんちを探す」

ジャン「俺達が片っ端から探すってことか」

マルコ「場所がわかったら大声で伝えるからね」

クリスタ「……お互い死なないようにね」

アルミン「うん……それじゃ」スタスタ

数分後

ジャン「ここは……」ガチャガチャ

ユミル「そこも違うか……」ガチャガチャ

クリスタ「多分残り10分もないよね……」ガチャガチャ

ジャン「ああ…!急がないと危ないな…」ガチャガチャ

ユミル「6階終わったから5階行くか……」

クリスタ「うん……」ハァ…ハァ…

ジャン「くそッ!時間がないのに……」ガチャガチャ

ユミル「時間が危ないな……」ガチャガチャ

クリスタ「はぁっ…はぁっ…さっきから走り続けて…上手く動けない…」ゼェゼェ

ユミル「ん!?クリスタボーッとするな!おにが来ちまうぞ!」

クリスタ「そ、そうだけど…」

ゴッ

鬼「……」スッ パラララッ

ユミル「うわっ!!」サッ

ジャン「うおっと!!」サッ

ジャン「!!?」(ヤバイ…!!運良く壁に逃げれたがクリスタが…!)

ユミル「待て!銃口はアイツに向いてはいなかった」ボソッ

ジャン「どうすればいい…!!クリスタを助ける方法がない……」

ユミル「くそっ……逃げるしかないのか」ダッ

ジャン「すまないクリスタ……!!生きててくれ……!」ダッ

クリスタ(見られた…?いや、こっちに銃口を狙ってなかったから気づいていない……)

クリスタ(今は動けないから……ここでやり過ごすしか……気配を消せば大丈夫のはず……)

クリスタ(……こ、怖い!!)ガタガタブルブル

クリスタ(絶対に気づかれちゃう……!そしたら……殺される!)

クリスタ(やだよ……!死にたくない……!)

鬼「……」ゴッズルッゴッ

眠いので続きはあした書きます

>>1です。続きを書きます


ジャン「はぁっ…!はぁっ…!」ダダダッ

ユミル(くそっ!!くそっ!!何で私はクリスタを見捨てて走っている!?)

ユミル(あの時私たちは何も出来なかったが……そんなことは関係ない…!どんな理由があろうと私たちは……仲間を……クリスタを見殺しにしちまった!!)

ユミル「クソがぁぁ!!」

ジャン「うわっ!」ビクッ

ジャン「いきなり大声を出すな!」

ユミル「す…すまない……あ、アイツら……」

ジャン「おいお前ら……ここで何してんだ……?」


色黒「鬼は交代だ。今度はオレ達がヤツを狩る」

色黒「腕っぷしに自信があるのなら、人手は多い方がいい。オマエ達も乗るか?」

ユミル「もちろんだ……!おにを絶対にブッ殺してやる!!」ギリギリ

ジャン「ああ……!!やってやる……!!」

クリスタ(駄目だ……!ムリだ…!絶対こんな作戦うまくいかない!!)

鬼「……」ゴッ ゴッ ズルッ

クリスタ(こんな状況で全く動かないで気配を消してやりすごす……?)

クリスタ(そんなのバレるに決まってる……!!)

クリスタ(……今までどうやって死ねばいいかって考えてたけど……死にたくない!!)

クリスタ(でももう……ダメだ……死…)

母〈ちょっと……アンタそこ退いてよ〉イライラ

クリスタ〈す、すいません!お母様!〉

母〈……前にも言っただろう!私はアンタの母親じゃないんだよ!お母様とか2度と言わないように……!〉イライラ

クリスタ〈も…申し訳ございません……〉


クリスタ(なんで……なんで今こんなことを思い出す…?)

クリスタ(…そっか、生まれることが望められてないあの場所じゃ、私は人として存在していなかった。)

クリスタ(……同じだな。どっちも同じ地獄なら…)


鬼「……」ゴッ ズルッ ゴッ ゴッ

鬼「……」ゴッ ゴッ スッ



クリスタ「……はぁー……危なかったけど、助かった……」

クリスタ「人生…何が役に立つか分からないなぁ……」

クリスタ「……時間がない。急がないと……」ムクッ スタスタ…

色黒「おにの武器、イングラムM10。通称MAC10は、小型で火力が強く、連射速度が高い優れた優れたSMGだが、そのメリットが全て、デメリットにもなる。」

ユミル(まっくてん?)

ジャン(さぶましんがん?)

以下略

色黒「圧倒的な連射速度をを誇るMAC10は、その全弾を…わずか1、5秒で撃ち尽くす」

ジャン ユミル「!!」

マッチョ「つまり…その1、5秒を凌ぎきれば…」

色黒「銃を扱い慣れていたとしても、再装填には5~6秒を要する。それだけのスキがあれば、」

ジャン「おにの首を絞め殺せる距離まで、詰め寄れるって訳か……」

色黒「お友達の仇をとりたいんだろ?今がその時だ」

ユミル「…………」

5F南通路

アルミン「さっきここら辺で銃声が聞こえたけど大丈夫かな……?」

マルコ「皆無事でいてくれ……!」

新渡戸「!!おいあそこにいるの」

クリスタ「あ!アルミン達生きてた…!……怖かったよ!」タタタッ ダキッ

アルミン「えっ!?」ドサァッ

マルコ「ど、どうしたんだいクリスタ」アセアセ

新渡戸「ほ、他の2人はどこにいるんだい?」アセアセ

クリスタ「あ、ゴメンねアルミン……」

アルミン「だ、大丈夫だよクリスタ」(……初めて女子に抱きつかれた)

マルコ「それで2人は……?」

クリスタ「…2人とは離れちゃったの……」

マルコ「まさか……おにが現れたのか!?」

クリスタ「うん……だけど何とか乗りきったよ……2人は階段でどこかへ行っちゃった……」

新渡戸「……よくおにに会って無事でいたな」

アルミン「凄いよクリスタ…!…今2人はここから見える場所にいるかな?」キョロキョロ

アルミン「あれ……?あの男達が殺された場所の近くに銃痕がある……」

新渡戸「何で手すりの下に銃痕があるんだ……!?あの角度ってことは南通路から狙ったことになるが……」

マルコ「L字の通路越しに動く人を狙うなんて効率が良くない……」

クリスタ「それじゃああれは……」

アルミン「威嚇だ……!!」

6F中央階段

鬼「……」ゴッゴッ

ユミル「……よう!」

鬼「!」

ユミル「来いよウスノロ!いつになったら全員殺せんだよ?」

鬼「……」パラララッ

ユミル「くっ!!……いいぞ!その調子で…もっと撃ちやがれ……!!」ダッ

鬼「……」ゴッゴッ

ユミル「……よし!」バッ

色黒「……」バッ

ジャン「……」バッ

シュバァァァァ

色黒「ふっ!」ブンッ

ユミル「オラァッ!」ブンッ

鬼「……!」ドガァッ パラララッ

ジャン(……上手くいってる。だが上手くいきすぎじゃないか……?この消火器を投げればオレの役目は終わりだけど……)

ジャン(念のために残しておこう……)

色黒「これで…打ち止めだ!!」グイッバッ

鬼「!!」パラララッ カシィィッ

鬼「…!?」

ユミル「銃声が止んだ!!」

色黒「今だッ!!」

ガコッ

マッチョ「……」ガッ ギリギリ

マッチョ(決まった!!完全に入った…!!)ドゴォン!!

鬼「ガハッ!」グググ

マッチョ「無駄だ…!!この腕は死んでもはずさん…!!数秒あれば、人は落ちる!!」

ジャン(…はっ!待てよ……おにだって弾が切れることぐらい分かってるはずだ……そしたら一々装填してる時間はない……それならば最初から複数銃を持ってる方がいい)

ジャン「ヤバイ!!その手を放してすぐに逃げろォ!!この作戦は失敗する!!殺されるぞ!!」

マッチョ「いいや!!死ぬのはおにだ!!」

マッチョ「これで全員、ここを生きて出られ…… 」パラララッ

マッチョ「え…!?」ガクッ ズル…

ユミル「な……!?」

色黒「そんな……」

ジャン「やっぱり……持っていたか」

鬼「……」ゴッ

ユミル「!!」

ジャン(ユミルの方に向かった!?)

色黒(早く逃げてくれ!!)

ユミル「や、やべぇ……身体が動かねぇ」ガクガク

鬼「……」ゴッ チャキッ

ユミル「くそっ……!ここで死ぬのかよ……!」

ジャン「……ウラァァ!!」ガンッ!

鬼「!??」フラァァ

ユミル「な…ジャン!?何で!?」

ジャン「ウラァァ!!」ガンッ!ゴンッ!

鬼「ウグッ!!」ドサァッ ゴッ ガンッ

色黒「……階段を頭から転げ落ちたな」

ジャン「多分……まだ生きてる」ハァハァ

ユミル「でもあそこまでやったら制限時間内は気絶してるだろ……」

ユミル「ありがとな……ジャン」

ジャン「……オマエから礼が来るとはな」

ユミル「死にそうになったんだ……それぐらいして当然だろ……」

ジャン「まあな……後はじんちを探すだけだな」ナデナデ

ユミル「!!お前ふざけんなよ」ゲシッ

ジャン「ぐはっ!……なんかオマエがかわいく見えてつい」

ユミル「なっ……」カァァッ

色黒(俺邪魔物かな……)

新渡戸「銃声が聞こえたが……」

アルミン「あの2人を信じよう……」

クリスタ「ユミル……」

マルコ「さっき話してじんちの場所は分かったから行こう……」

アルミン「ああ……4F西通路のどこかの部屋」

オーイクリスター!アトアルミンタチー

クリスタ「この声は!!ユミル!!」

ヤッパリイキテタカ!サスガワタシノヨメ!

新渡戸「え!?クリスタちゃんそっち系だったの?」

クリスタ「違います!!」

4F西通路

アルミン「ここは……」ガチャ

マルコ「!開いた」

色黒「2つボタンがあるが関係ないな」

ユミル「ああ……」スッ

ジャン「それじゃ……」スッ ポチッ

るうる覆して大丈夫だったのか

>>76びぃちを知ってるキャラを出すつもりなんですけど新渡戸だけだったら物知りすぎなんで色黒をびぃちを知ってるキャラとして選びました

>>1です。書きます


こんぐらちゅれいしょん
げぇむ
「くりあ」

ジャン「……よっしゃああ!!!」グッ

クリスタ「やったああ!!」

アルミン「……何とか生き残った!」

マルコ「ここまで恐ろしい30分は生まれて初めてだよ……」ガクッ

新渡戸「おいおいマルコ君……いきなり倒れて……腰でも抜けたか?」

マルコ「はい……何か安心したら……」

色黒「今回は死を覚悟したが……君のお陰で助かったよ」ポン

ジャン「……どもっす」

ユミル「おい……まだなんか書いてるぞ」

これより「げぇむ」に
生き残った方への
「びざ」を発行いたします

ジャン「……びざ?」

新渡戸「ああ……説明していなかったな」

色黒「びざとはこの世界で生きるために必要なものだ……」

アルミン「…げぇむでしか貰えないんですか?」

新渡戸「そうだ……そしてこのびざが切れたら……死ぬ」

マルコ「!?……と言うことは自主的にげぇむを参加しないと生き残れないんですか……?」

色黒「その通りだ……だが今は少しその事を忘れよう……疲れた…」

ユミル「そうだな……早くここから出ようぜ」

アルミン「うん……エレン達が心配だ」

マンション外

ユミル「そういえばアイツらはあっちの方だな……」ビシッ

色黒「あの広さだと……すぺぇどか?」

新渡戸「その可能性が高いな……」

アルミン「それなら大丈夫だな……あっちには運動神経が高い人たちを行かせたから」

ジャン「それにミカサがいるから心配ないな」

クリスタ「そうだね…」

マルコ「……ん?あそこに誰か倒れてれる……」

30分前

エレン「何だこれ……?」

『エントリー数 無制限
制限時間 10分
賞品 ラム肉』

コニー「おい、こっちにも何かあるぞ!」

『ご自由にお使いください』

サシャ「斧とかがありますね……何かを狩るんでしょうか?」

ミカサ「分からない……だけど持ってたほうがいいかもしれない……」ヒョイ

ライナー「ミカサの言う通りだな」ヒョイ

ベルトルト「扉の向こう側には植物が生い茂ってるからこれで切るのかな……?」ヒョイ

エレン「……嫌な予感がする」ヒョイ

『首輪を装着して
会場へお入りください。
装着しない場合は
参加資格は剥奪されます。』

エレン「参加資格……?それに首輪……」

コニー「何か…気味悪いよここ」

ミカサ「…でも物資は必要だから」ガチッ

ライナー「10分だから早く終わらせよう」ガチッ

サシャ「……」ガチッ

エレン「……!何かお前らに丸いのがついてるぞ」

ベルトルト「本当だ……!動いてる人を追いかけてる」

サシャ「追跡……してるんでしょうか?」

ミカサ「その可能性が高い……あの向こうで何かを探すのかも」

エレン「じゃあ中に入るか……」

ライナー「おう……」スタスタ ウィーン

ベルトルト「うわ!?ドアが急に開いた!」

コニー「何なんだよここ……」

ミカサ「やはり誰かいるのかも……」ギュッ

ライナー「ビックリしたけど……入るぞ……」

サシャ「はい……」

キィキィ ゲコゲコ ギャギャァ

エレン「何だよこれ……」

ミカサ「動物がたくさんいる……」

サシャ「あれを全部狩ればいいんでしょうか!?その為にこの丸いのが!」

ライナー「その可能性が高いな……でもアイツらを追っかけねえぞこの丸いの……」

ベルトルト「じゃあこの丸いのは一体何のために……?」

ザザ…ブゥン

『「げぇむ」の時間です。「げぇむ」難易度、「はあとのなな」』

エレン「……もう何も驚かねえぞ!」

ライナー「そうだ!何がげぇむだ!はあとのななだ!もう自動で動いても反応しねえぞ!」

『これから皆さんに参加していただく「げぇむ」は、「かくれんぼ」』

コニー「かくれんぼ?」

『「るうる」の説明。皆さまのうちの1人が「おおかみ」となり、残りの5人は「ひつじ」として、「おおかみ」に見つからないように離れていただきます。』パッ

『「おおかみ」が「ひつじ」を肉眼で確認するとセンサーが反応して、見つけられた「ひつじ」が「おおかみ」になります。』

エレン「センサーって……?」

ライナー「もしかしたらこの丸いのかもな……」

『「おおかみ」が交代すると「みっつ」数えますので、その間に「ひつじ」の皆さんは、新しい「おおかみ」に見つからないよう再び隠れてください。』

ベルトルト「かくれんぼなんてやってどうする気だ……?」

エレン「俺たち6人でやるみたいだな……」

『次に「くりあ」の条件。制限時間の10分を過ぎた時点で、「おおかみ」の方が、「げぇむくりあ」』

ライナー「げぇむくりあ?どう言うことだ……?」

コニー「「おおかみ」だけってことは1人だけ「くりあ」ってことか」

エレン「……他の5人はどうなるんだ?」

『制限時間を過ぎた時点で、か弱き「ひつじ」だった方は、装着していただいた首輪が爆発して、「げぇむおおばぁ」』

ライナー「ば、爆発!!?」

コニー「そんなの死ぬじゃねえかよ!!」

サシャ「ひっ!!」ガシッ

ミカサ「待ってサシャ!無理に触ると爆発してしまうかも!」

『もうおわかりの通り、この「はあとのなな」は、6人のうち誰か1人は必ず生き残る、大変良心的な「げぇむ」です』

『それでは、最初の「おおかみ」を、決めさせていただきます』

『「げぇむすたあと」。「ひつじ」の皆さんは、「みっつ」数える間に「おおかみ」から隠れてください』パッ

ベルトルト「僕が…「おおかみ」だ……」

『ひとーつ』

エレン(こんなの……どうすりゃいいんだよ…!)

『ふたーつ』

エレン(「おおかみ」だけが生き残る……!?残りの5人は確実に死ぬ……!?良心的……だと!?ふざけんなよっ!!!)

『みーっつ』

ベルトルト「ラ、ライナー……どうすれば……」チラッ ピピピッ

ライナー「……あ」パッ

『「おおかみ」が交代しました。「ひつじ」の皆さんは「みっつ」数える間に、「おおかみ」から離れてください』

『ひとーつ』

『ふたーつ』

コニー「こ、こんなの……どうしろってんだよ……!!」

サシャ「ライナー!私を見てください!死にたくありません!」

ライナー「う、うるせぇ!どうすればいいか考えてんだよ!」

『みーっつ』

エレン(駄目だ……打開策がない……)

ベルトルト「ライナー!!」

ライナー「黙れてめえら!!……要は「ひつじ」を見なきゃいいんだろ……俺は…故郷に帰るため死ぬわけにはいかない!!」ダッ

コニー「くそっ!逃げやがった!」ダッ

ミカサ「エレンを死なせるわけにはいかない…!!」ダッ

ライナー「逃げてやる…!制限時間まで絶対……!」ダダダッ

ミカサ「見つけたライナー……!!」ダダダッ

ライナー「くそっ!速すぎる!!」ダダダッ

ミカサ「捕まえた……!!」ガシッ!!

サシャ「ミカサ!退いてください!」ガサガサ

ベルトルト「頼むライナー!僕を生かしてくれ!」ガサガサ



エレン(……最悪だ……!今まで一緒に訓練を過ごしたのに……こんなことで簡単に絆は壊れんのかよ……)

ミカサ「目を開けてライナー!」

ライナー「くそっ!放せミカサ!!」

ミカサ「私には 人を殺す度胸がある……!!ずっとそうしているようだと本当に殺す……!」

コニー「皆……元に戻ってくれよ……嫌だこんなの……」グスッ

今から飯食べるんで続きは15時ぐらいになります。

ミカサ「フンッ!」ザシュ

ライナー「うがぁ!!」パチッ ピピピッ

ミカサ「よし…!」パッ

『「おおかみ」が交代しました。「ひつじ」の皆さんは「みっつ」数える間に、「おおかみ」から隠れてください』

『ひとーつ』

『ふたーつ』

ミカサ「エレン!」ガシッ!!

エレン「お前何してんだよ!」

ミカサ「ああしないとエレンが生き残れなかったから……」

『みーっつ』

ミカサ「これで……」ピピピッ

エレン「あ……」パッ

『「おおかみ」が交代しました。「ひつじ」の皆さんは「みっつ」数える間に、「おおかみ」から隠れてください』

ミカサ「逃げてエレン!ここは私が食い止める……!!」バッ

エレン「う……く、くそぉぉ!!」ダッ

サシャ「待ってくださいエレン!」ダッ

ミカサ「あなたの相手は私」ジャキ

コニー「もうやめてくれよ……仲間同士で争うところなんて見たくねえよ……!」

ライナー「ぶっ殺してやる……!!エレン……!!」ダッ

ベルトルト「死にたく……ない!!」ダッ

ミカサ「くっ!!…逃げられた!」

サシャ「余所見はいけないですよ!」ダッ

ミカサ「……ッチ……逃げられた」

コニー「……」


ザザ… ブッコロシテヤル!! シニタク…ナイ!!

エレン(……首輪からアイツらの声が聞こえるな…全く…どうやってるんだこんなもん……ふざけやがって)

エレン(これで説得や議論でもして誰を生き残るか話すってか?)

エレン(……あんな簡単に人を殺そうとするような奴や自分を優先する奴のために死ねってか……無理だな……)

エレン(非情に……非情にならねえと……自分を保てねえ……)

エレン(残り時間は……5分ぐらいか?あと5分…!ここで感情を遮断すれば……生き残れる…!)

コニー「なぁ皆……聞こえるか?」

エレン(!?この声はコニーか……今さら命乞いしようとしても遅え……)

コニー「俺はもう…誰が生き残っても構わねえ……」

コニー「俺は別に死んでもいいけどよ……」

コニー「生き残る人ぐらい…話し合って決めないか?せっかくの仲間なのにさ…殺し合いなんて最悪じゃねえか…」

ライナー「……今さらそんなこと出来るわけねえだろ」

サシャ「はい…他の人は信じられません…」

ベルトルト「いくら興奮していたとは言え…あんなことをしてしまえば…とことん堕ちるしかないんだよ……」

コニー「……この「げぇむ」で信頼関係はボロボロにされたかもしれないけどさ……死ぬ間際ぐらいは笑ってていたいんだよ……」

エレン「……何でそんなことを思うんだ……?」

コニー「生き残る奴を恨んでるよりもソイツを……笑って送り出してやりてえじゃねえかよ」ハハハ

エレン「コニー……」グスッ

ライナー「……たまには良いことを言うじゃねえかコニー」

サシャ「今まで一緒に生活して初めて良いことを言いましたね……」

コニー「お前ら俺を何だと思ってたんだよ……!」

エレン「……決めた……!」

ベルトルト「何をだいエレン……?」

エレン「俺は……この「げぇむ」から降りる」スタスタ

ミカサ「!?エレンどう言うこと……?」

エレン「俺は……さっきまでお前らを見捨てようとしてたけど……コニーの話を聞いて思い出したんだ。俺は今まで、友達に生かされてきたんだってな……」スタスタ

エレン「……入り口に俺はいる。生きたい奴は俺に見つかりに来てくれ……俺はソイツを喜んで送り出すよ……」

エレン「その後は制限時間まで「おおかみ」に見つからない所に身を隠してるよ」

エレン「俺が今日まで生きてこられたのは皆のおかげなんだ。そんな仲間を…ダチを犠牲にしようとした俺が生き残る価値はねぇよ」

エレン「だから俺はこの歪んだ殺し合いの「げぇむ」を辞退する……!」

コニー「エレン……」

ライナー「エレン……奇遇だな。俺もそう思ってたよ。」

エレン「……え?ライナー!?」

ライナー「生き残るのは誰が見ても俺じゃねーよ。」ドサッ

ライナー「コニー…エレン…1度は我を忘れた俺に自分の命より大事なものを思い出してくれて…ありがとよ」グスッ

ベルトルト「……僕も行かないよ。故郷には帰りたいけど……友達を殺して行くような奴にはなりたくないからね……」

エレン「お前ら……何言ってんだよ…!」

今から風呂入ってきます。中断多くてすいません……

サシャ「私も……怖いですけど友達のために張る命なら惜しくありません……!」

コニー「お前さっきと変わったな」ハハッ

サシャ「もう…!今とても良い雰囲気だったのに……」フフッ

エレン「お前ら…何で笑ってんだよ……!?誰か来てくれよ……そうしないと俺が生き残っちまうじゃねえか……」

エレン「頼むよミカサ!来てくれよ!」

ミカサ「……エレンの言うことは叶えたいけど…それだけは出来ない…皆…あなたが生きることを望んでいる」

エレン「……そ、そんなの嫌だ…!おい!どこだよ!?皆どこにいるんだよッ!?」ダッ

エレン「隠れてねーで出てきてくれよ皆!!」

ライナー「……」

エレン「くそっ!!どこだっ!!」

サシャ「……」

エレン「なんでッ!!なんで見つからねーんだよ!!」

ベルトルト「……」

エレン「このままじゃ…このままじゃ…俺が生き残っちまう!!」

コニー「……」

エレン「お前らがいなくなったら……アイツらに…何て言えばいいんだよォ!!」

ミカサ「……エレン辛いかもしれないけど耐えて…!エレンが忘れない限り私たちはあなたの胸に生き続ける……!!」

ミカサ「エレン……もし生まれ変われるならまたエレンと家族でいたい」

サシャ「私たちの分も生きてくださいね……!」

ベルトルト「君といてとても楽しかったよ……」

ライナー「お前とダチになれて幸せだったぜ……」

コニー「じゃあな……!エレン!」

……今に戻る

アルミン「エレン!!」ダッ

ジャン「おい!!何でお前しかいないんだよ!?」ダッ

マルコ「……!!まさか……」ダッ

クリスタ「も…もしかして……」ガクッ

ユミル「……嘘だと言ってくれよ!!」ダッ

新渡戸「6人いるといってたが……」

色黒「まさか…他の奴は全員死んだのか……!?」

エレン(……何だ…?アルミン達が走ってきてる…まあ人が倒れてりゃあ来るか………くそっ……アイツらに何て言えば…!)

アルミン「大丈夫かエレン!?」ガシッ

ジャン「何でお前はここに倒れてんだよ!?」

エレン「……」ポロッ

アルミン ジャン「!!?」

エレン「すまねえ…ミカサも、ライナーもベルトルトもサシャもコニーも……皆、俺のせいで死んじまった…!」ポロポロ

マルコ「……!!…やっぱりか…!」

ユミル「生きてる可能性はないのか!?」

エレン「……首が爆発して死なねえ人間はいねえよ」ポロポロ

ジャン「てめえ……!!何で皆を助けなかったんだよ…!!」ガシッ!

アルミン「待ってジャン!今のエレンは仲間が死んで心がボロボロなんだ!せめて落ち着いてから……」

エレン「いや……いいんだ。だから皆を集めてくれ……」

マルコ「分かった……」ダッ

ユミル「……何があったんだよ……!?」

クリスタ「……エレン」スタスタ

新渡戸「服がお前らと同じだが凄くボロボロだな…」

色黒「あの広さなら「すぺぇど」のはず……運動神経良かったんじゃないのかお前ら……?」

エレン「「すぺぇど」もあんのかよ……だけどこっちは「はあと」だった……」

色黒「!?……はあと…だと」

新渡戸「初めてが「はあと」だなんて……お気の毒としか言いようがない…!」

ジャン「そういえば「はあと」ってなんだよ……?」

新渡戸「「はあと」は……人の生きたいと思うところ利用し、弄び、壊す「げぇむ」だ……」

色黒「……申し訳無いけど「げぇむ」で何があったか教えてもらっても良いか……?」

エレン「もちろんだ……」

エレン(俺はまず「はあとのなな」の「るうる」説明をした。やっぱり皆驚いてた……1人しか生き残れないからな……その後は1つ残さず言った……仲間同士で争ったことやコニーのおかげで収まったこと……そして……俺を生かすため皆隠れて……爆発したことも……)

エレン「その後はあまり覚えてないんだ……ショックが大きすぎて……」ポロポロ

エレン「皆の死んだ姿を見るのが怖くてそのまま外へ出た……一応「びざ」と……カードは持っていったようだけどな……」ポロポロ

ジャン「まじ…かよ……!?」

マルコ「くそっ……酷すぎる……!」

アルミン「そんな……嘘だと言ってくれよエレン……」ガシッ

エレン「すまないアルミン……本当のことなんだ…」ポロポロ

アルミン「う……うわぁぁん!!!ミカサァ…!!一緒に外の世界へ出ようって言ったのに!!」ポロポロ

ユミル「さっきまで喜んでいた分、絶望感がとてつもないな……」

クリスタ「そんな……」ポロポロ

新渡戸「……辛かっただろうに」ポン

エレン「……俺はもう1人で生きることにした……」ポロポロ

アルミン「!?なぜだエレン」

エレン「もう……同じ目には会いたくねえんだよ…!……お前らはいいよな……仲間が目の前で爆発するとこを見なくて……羨ましいよ……」ポロポロ

ジャン「!……てめえふざけたこと抜かしてんじゃねえ!」ガシッ

エレン「……そういやジャン…お前ミカサのことが好きだったよな……」

ジャン「ああそうだ!だからミカサを犠牲にして生き残ったお前がそんな態度をとるのがムカつくんだよ!!」

エレン「……じゃあお前がミカサを犠牲にして生き残ったとして冷静でいられるのか?」

エレン「いや……ライナーやベルトルト、サシャやコニーがお前のせいで死んでも冷静でいられるのかよ……!」

ジャン「ぐっ……!」パッ

エレン「悪いな皆……そういうわけだから俺は1人で生きるよ……」

新渡戸「ちょっと待った」スッ

エレン「新渡戸さん……だったよな……何のようだ?」

新渡戸「俺は部外者かも知れねえけどよ……これだけは言えるぜ……」

新渡戸「お前は自分のために死んだ奴等の思いをぶち壊すのか?」

エレン「何……!?」

新渡戸「だってよ……今のお前は自分が死んでも良いように動いている……でも死んだ奴等はそんなこと望んでいねえよ……」

ジャン「…!その通りだな……」

新渡戸「お前を生かすために死んだんだ。だけどお前はその意思を無視して死ぬつもりでいる……人生辛いことはあるけど……お前らは兵士なんだろ?それぐらい乗り越えてみろよ!」

エレン「……あんたは知らないから言えるんだよ」

新渡戸「確かにそうだな……だからもっと言わせてもらう…」

新渡戸「お前は今回の「げぇむ」で人との繋がりが怖くなった……そうだろ?」

エレン「……!?」

新渡戸「図星のようだな……それこそ「げぇむ」の思うつぼなんだよ……こんなことした「げぇむ」の思い通りになって良いのかお前は……?」

エレン「……嫌に決まってんだろ!」

新渡戸「それなら一緒に行動しよう。もししないならそれは「げぇむ」に屈服したことになるがな……」

アルミン「そんな…!今のエレンは心が……」

新渡戸「弱っているのに…か。言っとくがこの世界はあまくねえぞ……心が折れることなんてしょっちゅうある……」

色黒「そうだな……もっと酷い話を聞いたことがある……」

新渡戸「……どうする?来るか?それとも来ないのか?」

エレン「……するよ」ボソッ

新渡戸「何か言ったか……?」

エレン「お前らと一緒に行動して!このふざけた「げぇむ」の首謀者をぶっ飛ばしてやる!」

新渡戸「……よく言った!」

マルコ「やった!いつものエレンに戻った!」

アルミン「良かった……!」

ジャン「ミカサのことはまだ許してないが……仕方ねえな…」

クリスタ「ジャン、口許緩んでるよ…!」

ユミル「分かりやすいなお前!」ニヤッ

ジャン「う、うるせえ!」

ハハハ ウルセェワラウンジャネエ

色黒「……それでこの後どうする?」

アルミン「そうだね……どこで寝る?」

クリスタ「野宿はやだなぁ……蚊に刺されちゃう」

新渡戸「適当なマンション探してそこで寝るか」

マルコ「食べ物もあると良いね……」

ジャン「俺はもう寝たいぜ……」

ユミル「その前に風呂はいんねえと……」

新渡戸「ここには風呂なんてねえぞ」

ユミル「」

クリスタ「」

エレン「それじゃあ仕方ないな…」

アルミン「今日はもう我慢しよう」

クリスタ「お風呂がないってどういうことですか!?」

新渡戸「だからそのまんまだよ……」

色黒「体を洗いたいなら川で洗うとかぐらいしかないぞ……」

ユミル「最悪だ……走り回って汗がベトベトなのに…」

クリスタ「じゃあ濡れタオルで体拭いて服着替えよっか……」

ユミル「そうだな……」

マンション前

アルミン「ここにしようか……」

新渡戸「ああ……」

クリスタ「来る途中に川があったからそこで濡れタオルで体拭いてくるね」

ユミル「できればそこで着替えたいが着替えはあるのか……?」

エレン「何で外で着替えんだ?」

クリスタ「汗まみれの服を着たくないからだよ……」

ジャン「それなら仕方無いな」

クリスタ「じゃあ着替えとってくるね」タタタッ

ユミル「待ってくれクリスタァ!」タタタッ

数分後

クリスタ「行ってくるね皆」

ユミル「お前らは食べ物あるか見ててくれよ」

ジャン「ああ……任せとけ」

クリスタ「それじゃ」テクテク

ユミル「やっと洗える……」テクテク



アルミン「行ったね……」

新渡戸「それじゃ……」

ジャン「見に行きますか……!」

エレン「見に行くって……何をだ?」

アルミン「ばかっ!クリスタ達の生着替えシーンに決まってるだろ!」

ジャン「どうする~?見に行くのかエレン?」

エレン「行くに決まってんだろ」

ジャン「お、おう……」(何か……変わったかコイツ……)

マルコ「僕は……待ってるよ」

アルミン「良い子ぶるなよマルコ!君だって見たいだろ!」



色黒「……やっぱ子供だな」

マルコ「やっぱり覗きに行くよ!」

アルミン「よく言った!それでこそ男だ!」

色黒「俺はパス。子供の裸なんか興味ないからな……」

ジャン「それじゃ5人で覗きに行くか…!」

アルミン「楽しみだなぁ!」ワクワク

新渡戸「多分もうついてる頃だろう……」

エレン「よし!急いでいくぞ!」

クリスタ「着いたぁ……それじゃ洗おっか」ヌギヌギ

ユミル「ああ……早く着替えたい」ヌギヌギ


物陰

ジャン「おお……タイミング良すぎるだろ…!」

新渡戸「両方とも凄いな……」

アルミン「来て良かった……」

マルコ「色黒さんが可愛そうだな……」

エレン「まあ大人で見に来るのはロリコンだからな……」

アルミン「じゃあ新渡戸さんは……」

新渡戸「俺はロリコンじゃねえ!ただな……ここには娯楽がないからそういうのに飢えてたんだよ……」

眠いからもう寝ます。明日は21時ぐらいからの投稿になります。

おにごっこは書くのに数日かかったのに何故か、かくれんぼは終わるのが早かった……

>>1です。見てる人いないだろうけど書きます


ジャン「今は下着以外を脱いだ状態だな……」

エレン「まあわざわざ全部脱ぐ必要も無いだろうしな」

アルミン「……裸、見たいなぁ」ボソッ

マルコ「諦めようアルミン……この世界に希望を持つな……」ポン

新渡戸「いや……俺は信じる…!」

アルミン「僕も……!」

エレン「バカすぎるな」

マルコ「そうだね」

クリスタ「毎日ここで洗わないといけないのかぁ…」フキフキ

ユミル「仕方無いぞクリスタ……風呂がないんだから……」フキフキ

クリスタ「そうだけど……もし見られてたらって思うと……」フキフキ

ユミル「はっ…!そんな奴等は私が記憶が飛ぶほどぶっ飛ばしてやるよ」ニカッ

クリスタ「頼もしいけど……少し怖いよ…」ゾクッ


物陰

ジャン「や…やべえ……!」

マルコ「ぼ、僕1抜け!」ダッ

エレン「お…俺も!」ダッ

新渡戸「あ!アイツら!」

アルミン「何て奴等だ……!!」

ジャン(あ、逃げるチャンス逃した……)

クリスタ「……よし!拭き終わった!」

ユミル「それじゃあ帰るか」スッ

クリスタ「うん……着替えよっか」スッ


物陰

新渡戸「クソッ!結局最後までは見れなかった……!」

ジャン「なあ……もう帰ろうぜアルミン……」

アルミン「そ…そ…そんなぁぁ!!!!」ガクッ



クリスタ「うわっ!今の声って……?」ビクッ

ユミル「アルミンだな……追ってくる」ダッ

クリスタ「ちょっとユミル!まだ下着のままだよ!!」

10分後

色黒「ベッドはあるがボロボロだな……」

マルコ「そうですね……でも贅沢は言えないな……」

エレン「ああ……もしかしたら床で寝るってことも有ったからな」

色黒「……明日改めて新しいビルでも探すか?」

マルコ「……そういうのは明日決めましょうか」

エレン「そうだな……もう体が限界だ……」フラッ

色黒「おっと!大丈夫か?」ガシッ

エレン「アザっす……それにしてもアルミン達遅いな……」

色黒「まだ覗いてんのか?」

マルコ「体洗うのにそんなに時間はあまりかからないと思うよ……」

タダイマー!

エレン「お!戻ってきた!」

ユミル「時間かかったけど悪いな!」ズルズル

エレン「えっと……?ユミルさん……その3人は誰ですか?」

ユミル「決まってんだろ。アルミン達だ」ポイッ

ジャン「グフッ!」ドサッ

新渡戸「ガハッ!」ドサッ

アルミン「……」ドサッ

マルコ「ひ…酷い……殴られ過ぎて顔が別人のようだ……」

クリスタ「……」グスッ

色黒「嬢ちゃん…覗かれたのかコイツらに……?」

クリスタ「はい……」グスッ

色黒(本当にやったとは……!冗談と思っていたが……!)

エレン「……救急箱持ってくるよ」タタッ

マルコ「僕も行ってくる」タタッ

ジャン(ありがてえ…!)

新渡戸(助かった……)

アルミン(……)

ユミル「ベッドは何個あった?」

色黒「……6個だ」

ユミル「ならこの3人は床で寝させとけ」

クリスタ「ユミル……それはやり過ぎな気が……」

ユミル「それぐらいやんねえと罰になんねえだろ」

色黒(もう充分なってるぞ)

ユミル「疲れたから私たちは寝るよ」

クリスタ「お休みなさい」

色黒「あ、ああ…お休み」(……久し振りにこんな言葉使ったな)

エレン「……救急箱は無かった……すまない!」

マルコ「と言うわけで寝ます。お休み」

ジャン(俺たちこのまま放棄かよ……)

新渡戸(寒い……)

アルミン(……)

色黒「……おい…布団は持ってきたぞ。これ着ときゃ風邪は引かねえだろ」バサァッ

ジャン(か、神だ!)

新渡戸(あ、ありがたい!!)

アルミン(……)

次の日

エレン「ふあ~あ……」

エレン「……」ギュッ ギュッ

エレン(よし……生きてる……)

クリスタ「何してるのエレン?」

エレン「あ!クリスタもう起きてたのか!」

クリスタ「うん。皆起きてるよ。……お寝坊さんはエレンだけだよ」ニコッ

エレン「くそ……この年でそれ言われると超恥ずかしい……」カァァ

クリスタ「エレン分かりやすいね。顔がすごく赤いよ」クスクス

エレン「もう……茶化すなよ……」


アルミン(……)

アルミン(……僕はなんで幼馴染みがイチャイチャしてるところを見なくちゃいけないんだ!)

アルミン(昨日からずっと考え事してたら陰でジャン達に「アイツ実は死んでんじゃねえの?」とか言ってたけどそんなやわじゃないよ!)

アルミン(それに……布団にくるまってると何か……心がポカポカするんだ……)

アルミン(あ~あ、動きたくないな……朝御飯をクリスタがあーんして食べさせてくれたら良いのに……ユミルは昨日ので怖くなったからしてくれないだろうな……)

エレン「おーいアルミン起きろー」ペチッ

アルミン(え?今叩かれた?)

クリスタ「早く起きてー」グニー

アルミン(何でほっぺたをつねられてるんだろう……何も悪いことしてないのに……)

クリスタ「起きないな~どうすれば良いんだろ?」

エレン「死んでるかと思ったけど普通に呼吸してるな」

アルミンハオキタカー?

エレン「ジャンの声だな……いや、まだだぞー!」

ワカッタ!ハヤメニオコシテクレヨ

アルミン(そろそろ起きた方がいいかな)ムクリッ

エレン「お、やっと起きたか」

クリスタ「さっきまで起きてたらしいから2度寝したのかな?」

アルミン「……そうだよ」

広場

ユミル「やっと起きたか……遅いぞ」

マルコ「まあまあ……アルミンはいつも早起きは苦手だから仕方ないじゃないか」

ジャン「そうだな……」

エレン「……俺忘れられてる」ボソッ

アルミン「……そういえば何で君たちは朝御飯を食べてないんだい?時計には10時って書いてるからお腹は空いてるだろうに」

新渡戸「それはな…クリスタちゃんが皆で食べようって言ったんだ」

色黒「皆で食べる方が美味しいって言うからな……」

色黒「この世界でこんな人数で食べるなんて初めてだ……」

新渡戸「確かにな」ハハッ

今日はもう終わりです。続きは明日の午後に書きます。ではお休みなさい。

>>1です。12時半ぐらいまで書きます


エレン「ありがとう……クリスタ」ジーン

アルミン「本当に天使だね……」ジーン

ジャン「ほらほら突っ立ってねえで座れよ」

エレン「おう……」ガタッ

クリスタ「皆席に着いたね~?それじゃ、いただきます」

全員「いただきます!」

新渡戸「……やっぱ1人で食べるよりも皆で食った方が美味しいな」モグモグ

色黒「そうだな……俺は前の世界でも1人だったからより美味く感じる」モグモグ

アルミン「2人はいつからここに来てるんですか?」モグモグ

新渡戸「俺はだいたい5日ぐらい前だな」モグモグ

色黒「俺は3日前だ……」モグモグ

クリスタ「……2人は後何日滞在できるんですか?」モグモグ

色黒「君たちと同じだよ……昨日で「びざ」が切れるところだったんだ」モグモグ

新渡戸「俺もそうだなー。……今日は「げぇむ」は止そう…」ゴチソウサマー

マルコ「今日は情報をまとめようか?」ゴチソウサマー

エレン「俺はここについて全然知らないから頼むぜ」モグモグ

ユミル「エレンにこの国のことを教えてる間私は食えるもんでも探してるよ」ゴチソウサマー

ジャン「俺もそうするかな……」モグモグ

10分後

新渡戸「……と言うわけで俺が知ってるのは「げぇむ」のタイプと「びざ」についてぐらいしかないな」

エレン「そうだったのか……」

色黒「俺は曖昧だが有力な情報を持ってるぞ」

アルミン「……何で曖昧何ですか?」

色黒「ああ……最初に「げぇむ」をした日に他のやつが言ってたのを聞いたんだ」

色黒「「ビーチ」ってのが有るとな」

マルコ「「ビーチ」って…?」

新渡戸「初めて聞いたぞそんなこと……」

色黒「俺も聞いたのはそれ1回きりだからな……」

クリスタ「それは……場所を示してるんでしょうか?」

色黒「多分そうだと思う……」

アルミン「今は外に人がいない可能性が高いから夜聞こうか」

新渡戸「それまで暇だな」グテー

エレン「ちょっと外行ってくるわ」

クリスタ「私も外の空気吸ってくるね」

マルコ「僕も行こうかな」

アルミン「僕は待ってるよ」

色黒「俺は寝てるわ」

新渡戸「俺も眠いから寝る」

マンション外

エレン「はぁーっ夜まですること何もないな」スタスタ

クリスタ「仕方無いよ。ここには遊ぶ物がないから……」

アルミン「「ビーチ」には何があるんだろう…?」

マルコ「この国から出る方法を教えてくれたら良いね」

エレン「あんのかなぁ……ここから出る方法……」

クリスタ「あると信じようよ。希望がないと何のために頑張ってるか分からなくなるからね」

エレン「そうだな……出国っていう希望を胸に頑張るか……」

アルミン「そしてあの世界へ戻って外の世界に行くんだ……」

マルコ「そのためには「げぇむ」で死ぬわけにはいかないね」

エレン「ああ……」



エレン「あそこら辺に人だかりが出来てるな」スタスタ

クリスタ「行ってみよっか」スタスタ


モブA「今夜でオレ達の「びざ」は切れる…!!やるしかねぇんだ……行こう!」

モブB「そうだな……オレ達なら出来る!」

エレン「……ちょっとアンタらに聞きたいんだけど、」

クリスタ「「ビーチ」って知ってますか?」

モブA「………は?」(女の子可愛いな……)

モブB「……ビーチ?なんだよコイツら?」(天使……)

モブA「放っとこうぜ…!今はコイツらには構ってられねぇんだ!」タッタッタ

モブB「そうだな…!」タッタッタ

エレン「……初っぱなから空振りかよ」

クリスタ「次、探そっか……」

エレン「ああ……4手に別れて探してるから流石に少し位は情報はゲット出来るだろうな」

マンション

エレン「……結局誰も知ってなかったな」

クリスタ「うん……1人ぐらいいると思っていたけど誰もいなかったね」

アルミン「あ、エレン達」

エレン「お、アルミンとジャンか。どうだった?」

ジャン「駄目だ……頭がイカれた奴としか見られてなかった」

エレン「そっちもか……」

アルミン「マルコ達と新渡戸さん達はまだ帰ってきてないようだね」

クリスタ「その2つに懸けるしかないね……」

ジャン「ああ…オレ達は滞在期間がそこまで長くないから早めに見つけないとな」

新渡戸「どうだった~?」スタスタ

マルコ「僕たちは駄目だったよ……」スタスタ

エレン「はぁ……全員駄目だったのか……」

ユミル「全員ということはお前らもかよ……」

クリスタ「そうなの……駄目だった」ショボン

ジャン「本当に「ビーチ」何てあんのか?アンタの聞き間違いじゃないのか」

色黒「それは本当だ。間違いない」

ジャン「そ、そうか……その「ビーチ」を知ってる奴の特徴はどんなだった?」

色黒「別におかしいところは無かったが……あ!1つだけあった!」

アルミン「そ、それを教えてください!」

色黒「ソイツは腕にキーをつけていたな……」

マルコ「キーって?」

新渡戸「鍵って意味だ」

ジャン「それなら見たぞオレ達!なぁアルミン!」

アルミン「うん……でも4人いたよね」

マルコ「僕たちも見たよ。同じく4人だったけど誰も口を聞いてくれなかったな」

ユミル「……もしかして試されてるのか……?」

新渡戸「その可能性は高いな……じゃあそいつ等を追いかければ「ビーチ」はあるのか…!」

エレン「それなら明日は腕にキーをつけた奴を探そう」

色黒「……じゃあ明日も同じ様に4手に別れて探すか」

アルミン「そうしましょう……じゃお休み……」

次の日の夜

エレン「お、いたいた」コソコソ

クリスタ「あ!本当だ!」コソコソ

エレン「バレないように後つけないとな……」コソコソ

クリスタ「皆生き残ってくれたら良いけど…」

30分後

エレン「全員出てきた!」

クリスタ「皆無事に「げぇむ」を「くりあ」出来たんだ…」ホッ

エレン「ああ、それじゃあ追跡するか…!」

少し早いけども今日はもう終わりにします。充電が残量10%切ったので……

見てるよ頑張って

>>1です。 >>147レスくれてありがとうございます。


エレン「……大分歩くな」テクテク

クリスタ「もしかしたら歩いて行ける場所なのかも……」テクテク

キュッ キュッ ブォン ブォン

クリスタ「!?……何の音!?」

エレン「わかんねーけど行くぞ」ダッ

エレン「!?」バッ

ブォォォ…

エレン「あ…あの四角いのは何だ……!?」

クリスタ「あれは…車だ!」

エレン「車…?」

クリスタ「一昨日、新渡戸さんに教えてくれたの……あれですごく遠くまで行けるって」

クリスタ「でも今は荒廃してるから使えないって言ってたけど……」

エレン「そんなもんまであんのかよ……「ビーチ」には……」

クリスタ「…この事を皆にも教えよう!」

エレン「そうだな…!」ダッ

マンション

新渡戸「そうかそうか……とても重要な情報だな…」

色黒「車を使った集団がいるということは……「ビーチ」には大勢がいる可能性が高くなってきたな」

ジャン「今日、地図を見つけたから片っ端からビーチって名のつく場所を探してみようぜ」

マルコ「上手くいけば明日には行けるかもしれないね……」

ユミル「「ビーチ」には風呂があると良いな……」

クリスタ「あって欲しいよね……」

エレン「じゃあ今日はもう寝て明日早く起きて「ビーチ」を探そう」

次の日

エレン「皆起きたな……」

アルミン「眠い……」ウトウト

新渡戸「朝4時半だからな……」

ジャン「場所が遠い所もあるから仕方無いな……」

マルコ「じゃあ最初はこの「リゾートホテル多摩パシフィックビーチ」を行ってみよう……」

クリスタ「うん……」ウトウト

ユミル「クリスタは私が運んでくよ……」

エレン「助かる……それじゃあアルミンはオレが運ぶよ」

3時間後

エレン「……着いたな」ザッ

ユミル「騒がしいぞあそこ……」

アルミン「人の気配がする……」

エレン「お、起きたかアルミン」

アルミン「寝てたのか僕は……」

ジャン「熟睡してたぞお前ら。こちとらどこにあるか探してたのによ…」

マルコ「それはジャンが地図の読み方を間違えたからだよ…」

新渡戸「見事に反対方向を行ってたよな」

色黒「そのせいで無駄に歩いたな……」

ジャン「その事は……すまなかった」

クリスタ「ん……うぅん…ユミル…ここはどこ?」

ユミル「起きたかクリスタ、着いたぞ……「ビーチ」に」

エレン(……何だこれは…?今までの地獄が嘘みたいだ…まるで楽園のようだ…)

アルミン「……着いたんだね」

ジャン「プールがあるぞ……」

新渡戸「ここだけ前の世界みたいだな…」

色黒「そうだな……」

男D「! オイオイ見ろよアレ」

男E「新入りじゃねーの?」

男F「うっそマジかよオイ!何日ぶりだよ!」

ナンダ,ガキトオッサンカ…ハズレジャネーノ?
ツッテモオンナノコタチハケッコーイケテンジャネ?オレモ,モロコノミダ!

クリスタ「何……ここ…」ブルブル

ユミル「大丈夫だ……何があっても私が守る」ガシッ

ドレッド「オイオマエら…!偶然ここを見つけたのか?それとも自力で探し当てたのか?まぁ……どう見ても前者だわな」

アルミン「いや、ちが」ドレッド「見つけられちまったもんはしょうがねぇ。ついて来いよ。「ビーチ」の一員になる気があんのならナンバー1に会わせてやる」

エレン「ナンバー…1!?」

新渡戸「皆…引き返すならこれが最後かもしれないぞ…」

エレン「……戻っても何もない。進もう皆…!」

ドレッド「ナンバー1、新入りだ…!今度は新入りが8人も迷い込んできやがった」

アルミン「迷い込んでなんかいませ」ボーシヤ「カカッ!!そりゃあツイてる!諸君は実にツイてる!」ガブ ガブッ

ボーシヤ「ようこそ!!理想の桃源郷、「ビーチ」へ!!我々は諸君の求める、「答え」を知っているッ!!」

アルミン(……もういいや)

エレン「「答え」……!!」ゴクッ

アルミン「……」ゴクッ

新渡戸「……」ゴクッ

ドレッド「ナンバー1。こんな使えそうにもない新入りに、アンタが時間を割くまでもない。説明ならオレが…」

ボーシヤ「ノブレス・オブリージュ」

ドレッド「…え?」

ジャン(大丈夫かコイツ……)

マルコ(いきなり変な言葉使った……)

ボーシヤ「「位高ければ徳高きを要す」元は貴族の言葉だ」

クリスタ(貴族…!)

ボーシヤ「財力、権力、地位をもつ高貴な者には、それに応じた社会的責任と義務があるという道徳観だよ。下っ端は少し黙っていてもらえるかね?」

ドレッド「……」

ユミル(何かすげぇ……!)

今日は終わりです。金曜日は書けないので明日はできるだけ書けるようにしたいです。それではお休み……

>>1です。今から書きます。


ユミル「アンタがリーダーなのか?」

ボーシヤ「自己紹介が遅れたがオレの名は弾間。これでも昔は歌舞伎町じゃ名の知れたホストだったんだが色々あって死んだオヤジの店を継ぐハメになってしまってね。地元の商店街の連中にはこう呼ばれていた……ボーシヤ」

クズリュー「……」

アン「……」

ボーシヤ「こっちの男はクズリューと言いNo.3で、女の方はアンと言いNo.6だ」

エレン「うわ!?何だこれ……」

クリスタ「「げぇむ」の時みたいに電気がついてる……」

新渡戸「オレ達の世界と何一つ変わんない暮らしだな……」

アルミン「…これはどうやってるんだ」

ボーシヤ「電気はガソリンで動く発電機から、水通は川の水を引いたポンプから、ガスは大量にあるプロパンガスのボンベから得たのだ。」

ジャン(随分と際限なく無計画だな……)

ボーシヤ「ここが漂流した無人島だったならば畑を作り子孫を残し生き残るべきなのだろうが、「今際の国」では3日先の命の保証もない。だったら遠い未来の算段など不要!この東京中のガソリンもガスも食料も酒も使えるだけ使って楽しもうではないか!限りある命を!」

ボーシヤ「医者!警官!弁護士!格闘家!猟師!整備士!自衛官!教授!賭博師にプロスポーツ選手、料理人までここには揃っている!」

エレン(何のことか分からん職業が多い……)

ボーシヤ「政治家なんかもいたっけか?」

クズリュー「アイツは早々に死んだよ。能書きばかり達者でまるで役に立たなかった」

ボーシヤ「そうだったか?まぁいいや、つまりそう……完璧。「ビーチ」は完璧なのだよ」

ボーシヤ「多様な「げぇむ」に備え長所の異なる4人1組で「パーティー」を作ることで「げぇむ」のリスクを最小限にし皆が生き残る確率を上げる共同体!それが「ビーチ」!!」

ボーシヤ「「ビーチ」が諸君に提供するのは「安心」と「安全」だ。そのための「秩序」と「合理性」はナンバー1であるこのオレが保証しよう」

クリスタ(……この人は信用できそうな気がしてきた…)

ボーシヤ「『「ビーチ」内では水着着用』!!」

エレン「……は?」

クリスタ「……え?」

ボーシヤ「カカカ、気持ちは身なりからだ!」

ジャン(本当にここは全てが揃ってるな……)

ボーシヤ「ここでは酒におぼれるも、クスリでキマるも、女を抱きまくるも諸君の自由!好きに謳歌したまえ「生」を!!」

エレン(女を……抱く?)

ユミル(マジかよ……)

スイマセン飯食ってました。


ボーシヤ「ロッカーキーをここに」

アン「……」スッ

エレン「これは……!?」カチャ

ボーシヤ「ナンバー71からナンバー78だ!!これで諸君は「ビーチ」の同士だ!!」

アルミン「僕がナンバー78か……」

エレン「オレ71だから交換するか?」

アルミン「いや、いい……」

ボーシヤ「着いたぞ諸君。これが諸君の待ちかねた「答え」!!」

ボーシヤ「「今際の国」から出国するための唯一の「答え」だ!!」

エレン「…1面にトランプが書いてる……」

ジャン「どういうことだ……!?」

アルミン「や…やっぱりそうだったのか……」

ボーシヤ「カカカッ君には察しがついていたようだな。そう……この地獄のような悪夢を終わらせる方法はただ1つ。それは……」

ボーシヤ「全てのトランプを、集めること」

マルコ(……まだこの国に希望が残ってたのか…!!やはり来て正解だった…!!)

クリスタ「皆でこれを全部揃えたら……私たちは元の世界に戻れるんですか……!?」

ボーシヤ「そうとも。選ばれたただ1人だけがな」

エレン「…………1人?」

ユミル「1人…?本当にそれが「答え」…なのかよ!?」

ボーシヤ「情報源は明かさないが信憑するに足る根拠はある!我々は諸君の来る遥か以前からこの国についての情報を調べ尽くしている」

エレン「1人…1人…」グラッ…

新渡戸「大丈夫かエレン!?」ガシッ

アルミン(……何故情報源を明かさない…?何か知られたくないことでもあるのか…?)

色黒「1人…そうか、そのためのナンバー制度か…」

ボーシヤ「ご名答。たった1人で全ての「げぇむ」を「くりあ」して52枚のカードを集めることなど限りなく不可能。1人では出国できない。だからこそ同士諸君が一丸となることでただ1人を出国させるのだ。それこそがこの「ビーチ」の真の目的!!」

ボーシヤ「「ビーチ」の「ルール」はたったの3つ。もう1つは『カードは全て「ビーチ」の財産』!!」

ボーシヤ「諸君の持ってるカードを1枚残らず「ビーチ」のために献上していただこう」

エレン「……」

ジャン「……」

クズリュー「知るべき情報は得ただろう。拒むのは虫のいい話だと思わないか?」

ボーシヤ「まあ待て。誤解しないでもらいたいが、「ビーチ」の恩恵は平等なものだ。皆で1人を出国させると決めた以上、そこには当然優先順位が生まれる。新しく「ビーチ」の同士となった者が、一番最後のナンバーを与えられるのは仕方のないことなのだよ」

ボーシヤ「そして悲しいかなここでは毎晩「げぇむ」で多くの同士が命を落とす。長く生き残れば自然とナンバーは上がるし、カード集めに貢献した者にはナンバーの昇格もある。みごと、1人を出国させた後も大量にダブったカードを利用して第2第3の出国者が現れる日も遠くない。「ビーチ」の同士諸君が全員出国できる日は必ず訪れる!!」

エレン(それは……いつの話だよ…!!)

エレン「……それでも、断ったらどうなるん…」ゾクゥッ

ボーシヤ「……「ビーチ」の「ルール」はたったの3つ。最後の1つは…『裏切り者には、死を』!!」ドドドドド

ボーシヤ「同士諸君が命を懸けて1人の出国者を誕生させることが「ビーチ」の悲願!使命!大義!それを侮辱する者を「ビーチ」は絶対に許さない…!!」

アルミン「……仕方無いね」スッ

新渡戸「……そうだな」パシッ スッ

クズリュー「………!! ボーシヤ」

ボーシヤ「なんだ?」

クズリュー「はあとのななだ……!」

ボーシヤ「カッ、カカカッ、カカカカッ!!ツイてる!我々は実にツイてる!また一歩近づいたぞ!「ビーチ」のナンバー1が出国者となる日が!!」

ボーシヤ「このはあとのななの献上者には上層部でナンバーの昇格を検討しよう。……で?これは誰の所有物だったのかね?」

アルミン「それは…エレンです」

ボーシヤ「エレンとは……誰のことだ?」

クリスタ「彼です……」ビシッ

ボーシヤ「そうか、それでは今から幹部たちで会議を始める。水着は好きなところから持ってて良いぞ!」

ザパーン キャハハッ キャーッ オオオーッ

エレン「……冷たくてうめぇ」カランッ

ジャン「水着も悪くねぇな……」ゴクゴク

アルミン「涼しくて気持ちいーなー」ゴクゴク

クリスタ「あ!皆いた!」テクテク

ジャン「うはっ!」(天使のビキニ最高だ!)

ユミル「オイ…!今やらしい目でクリスタを見てただろ…」ゴゴゴ…

男E「お!ここにいたかクリスタちゃん達ここにいたか!」

男D「ジャーン!「ビーチ」の一員になったお祝いのスペシャルカクテル!君たちのために作ったんだぜ!」

クリスタ「気持ちは嬉しいけど…お酒はちょっと…」

男H「あれ?クリスタちゃんって真面目ー? もっと楽しもうよー!」

ユミル「はぁ……」

男D「お、ユミルちゃん暇してんの?それならオレの部屋でWiifitやんね?」

男H「オメーはWiifitだけじゃ済まねーだろ!」ゲラゲラ

男G「2人ともコイツにはあんまし近寄らねー方がいいぜ!」ゲラゲラ

エレン(「ビーチ」の人たちはいい人だな……面白いし優しい……主に女子だけだけど)

エレン(だけど何故かアルミンが人気がある)

男D「えぇ~っ!オレ最初アルミン君は女子だと思ってたのにぃ!」

男G「ショックすぎる!」

アルミン「え、え?」

女A「アルミン君可愛い~!」ナデナデ

女B「ホント私たちより可愛くて嫉妬しちゃう!」グニー

アルミン「うー……」

女C「拗ねてる顔も可愛い~!」

エレン(……ぶっちゃけ羨ましい)

ジャン(アイツら男にたいして冷たすぎるだろ……)ゴクゴク

マルコ(天使はあっちでチャラ男に囲まれてる……)カランッ

ズンッ!

エレン「……!?」ムクッ

男H「イェェェイ!!もっとボリューム上げろォォ!!」

ズンッ!ズンッ!

クリスタ「こ…この音は!?」

男G「日没が近いんだよ!!もうすぐ「げぇむ」の時間だ!!宴の、始まりだ!!」

ギャーギャーワーワーザワザワ

男J「篝火を燃やせェェッ!!!」ゴォォッ

ズンッ!ズンッ!

ボーシヤ「……諸君!!同士諸君!!今宵もこの時がやってきた!!決して怯むことなかれ!!これは恐怖との戦争だ!!」

ボーシヤ「諸君には困難に打ち勝つ勇気がある!!絶望を払い除ける執念がある!!それらは生きる意味を確信した時により絶対的なものとなろう!!」

ボーシヤ「全ては「ビーチ」のため!!大義のために!!戦おう!!!同士諸君!!!」

ウォォォッ!!ワァァァッ!!

エレン「…ハッ……なんだよこれ?」

エレン(俺達はトランプなんかを集めるだけの換えのきく兵隊。蜜を吸うのは一握りの権力者。利用されることをなんで自覚しねぇ!?こんなんじや家畜みたいじゃねえか!?)

エレン「うすら寒ぃ」ボソッ

アルミン「ん?何か言ったエレン?」

エレン「いや…別に……」フッ

エレン「あれ…?今誰か通ったか…?」

チシヤ(!……面白い子がいるな)

クイナ「どないした?知ってる顔にでも会うたんかいな?」

チシヤ「いや、違うけど…「うすら寒い」とこの熱狂の中そうつぶやいた子がいたんだ。彼は「ビーチ」のまやかしに染まらない……使えるかもしれないね。オレ達のプランに♪」

今日はこれで終わりです。昨日も言ったように明日は書けないので土曜日に続きを書きます。
今のところスローペースなのでもっと早く書いて欲しいとかってありますか?

>>1ですけど……誰も書いてなくてビックリしました…ゆっくり書きます

『「げぇむ」難易度「すぺえどのろく」』

『「るうる」「しまうま」の皆さんが「もうじゅう」を全て倒せば「げぇむくりあ」』

ハイエナ「ハッ…ハッ…」バッ

メガネ「うあああ!!い…嫌だッ!!助けてッ!!誰か助けてくれぇぇ!!」

アグニ「……」チャッ パン パン パン パン パァン

メガネ「がはっ……」ドサァッ

アグニ「助けてやったぞ、苦しみから。戦う意志もねぇ軟弱な精神なら……せめて囮として死ね!」

ライオン「……」ダダッ タァァー…ン

ニラギ「ヒュ~ッ!日本の警察けっこういい狙撃銃使ってんじゃねーの。日本製ってのもまんざらでもねーなこりゃ。とはいえやっぱ狙撃者の腕がいいせいだな。オレゲーム世代だし」

ライオン「グル……ルル……」ヨロッ

ラスボス「……」ギリリッ ビュッ ザシュッ

ラスボス「……6…匹目」

ニラギ「オイ!!そいつはノーカンだろ!?今のはほとんどオレの手柄じゃねーかよ!!にしても今夜の「げぇむ」楽勝すぎじゃね?これで「すぺえどのろく」?この「げぇむ」作った連中オレ達がしこたま銃持ってんの考えてないワケ?」

ハイエナ「グルル……」ジャッ…

アグニ「……!」カチャ カチ カチ…

アグニ「ハッ…ハハッ!ハハハハハハハハッ!!ハアアアッ!!!」ダッ

ガブッ! ザシュッ! スッ ブシュウッ ボタボタッ

『こんぐらちゅれいしょん、げぇむ「くりあ」』

ニラギ「これで終わりかよ!今回つまんねぇな…!」

アグニ「それはお前が狙撃銃使ってコソコソしてるからだ……」

ニラギ「だってオレ体動かすの得意じゃねぇしぃ~」

アグニ「まぁいい……さっさとビーチに戻るぞ」

ラスボス「…今日もやるのか?」

アグニ「さぁな……戻ってから考える」

ビーチ

エレン「……」チャプ


男G「今夜の演説も盛り上がったよなー」

男H「ナンバー1やっぱカッケェよ!」

男D「それよか今夜の「げぇむ」の参加者何人戻ってくるか賭けねー?」

男F「とりあえずナンバー2の組はかてえっしょ!」

女C「ちょっとやめなよ、不謹慎でしょ!」


クイナ「いい気なもんやな。これがゆとり世代っちゅーヤツか?」ジャ…

クイナ「どいつもこいつもネットゲームで狩りでもしてるつもりなんやろか。あ、隣ええか?」

エレン「え!?あ…うん…」(ゆとり……?)

アルミン(ネットゲーム……?)

ジャン(また知らねぇ言葉が出てきた……)

クイナ「ウチの名前はクイナや。アンタ今日「ビーチ」に来た新入りやろ?わからんことは気軽に聞いてんか」

エレン「オレは…エレン」

アルミン「僕はアルミンです…」

ジャン「ジャンだ…」

マルコ「マルコです…」

クイナ「エレンにアルミンにジャンにマルコ……よし!」

エレン「あの……クイナさん、そのくわえてるのは?」

クイナ「ああ、これ?ウチ、「今際の国」に来て禁煙はじめてん。世の中えらい嫌煙ブームやろ?肩身狭いしええ加減健康にも気い遣たろかな思て」

エレン「は……はぁ」(あれで禁煙できんのか……)

ジャン(この人も葉巻を吸ってたのか……)

マルコ(全然想像できないな……)

エレン「……こんな世界で健康を気にするなんて…」

クイナ「おかしいってか?……まぁこれは決意表明や。病気のオカンが家で寝とるんや。1人で便所も行けへんオカンをほったらかしにして先に死ぬ親不孝もんがどこにおんねん」

クイナ「生きて元の世界に戻るんや。そのためなら手段は選ばん」

エレン「……」(この人とは凄く仲良くなれそうな気がするな…)

アルミン「……」(この人とは必ず生き残りたいな……)

クイナ「エレン達にも元の世界で待っとる人がおるやろ?」

エレン「ああ……」(……そういえば成績上位者の中でアニだけ来てないな)

エレン(……アイツに会いたいな)

クイナ「なしたエレン?もしかして元の世界にいる好きな子でも思い出したか?」ニヤニヤ

エレン「ち、違う!!」アセアセ

ジャン「……もしかしてアニか?」

エレン「!!」ギクッ

アルミン「図星のようだね……」

マルコ「エレンってアニのことが好きだったのかい!?」

エレン「だから、ちげえって!!」アセアセ

ジャン「嘘だな!それだったら訓練であんな仲良くやらないだろ!」

クイナ「ちょっとその話ウチに聞かせて貰ってもええか!?」

ジャン「いいぜ!!あれはだな……」

エレン「や、やめろジャン!」アセアセ

クリスタ「……エレンってアニのことが好きだったんだ」

ユミル「…この世界に来てから驚くことばかりだな……」

クリスタ「まぁあんなに格闘訓練してたらそういう気持ちも芽生えるよね……」


男G「車が戻ってきた!!「げぇむ」から生還者が戻ってきたぞォーっ!!」

マジカヨモウ!? ハェッ!! ドコノパーティー!? ナンバー2ダ!! スゲェヨ!! サスガダナァ!!

エレン「ナンバー……2!?」

クイナ「新入りに……1つ忠告しといたるわ。「ビーチ」で平穏に過ごしたいならアイツらには関わらんことや」

オオオォォ!!

ニラギ「……」

アグニ「……」

ラスボス「……」

ジャン「どれがナンバー2だ…?」

マルコ「普通に考えて先頭の男だろ……」

クイナ「アイツらは「ビーチ」随一の武闘派連中や。これだけの大人数の組織や。上層部の中には当然いくつかの派閥が生まれる」

今日はもう終わりです。明日は12時には書けるようにしたいです。それではお休み

今から投下しますけど1つ質問。アニは出した方がいいですか?出すか出さないかで話は少し変わります

>>190まで聞いて多い方を選びます

また誰も書かないな……じゃあアニは出します


クイナ「実質今の「ビーチ」で権力を握っとるのはナンバー1率いるカルト派とナンバー2率いる武闘派の2大派閥」

クイナ「いくつかの派閥が互いに抑止力になることで今の「ビーチ」へかろうじて秩序が保たれとるんや。忘れんなやアンタら、ここは法治国家でもなんでもない。ヤツらは支配の手段に「暴力」と「恐怖」を好むならず者の集まりや」

クイナ「どこの派閥にも入れずなんの後ろ楯も持たん新入りは目ぇつけられんように大人しくしとくんが賢明や」

エレン「……マジかよ」

アグニ「……!」ゴッゴッゴッゴッ

アルミン(ヤバイ!こっちに来た!)

アグニ「見ねぇ顔だな。新入りか?」

クリスタ「そうですけど……何ですか?」

ニラギ「わかんねーか?ウチのボスが味見してぇんだとよ。「げぇむ」の後は血が火照って仕方ねぇんだ」

ユミル「テメェら……!」

ニラギ「勿論そっちの嬢ちゃんもだぜ」ニヤァ

エレン「クリスタ…!ユミル…!」

クイナ「やめとき…!!「ビーチ」におればツイてない日もある」

ニラギ「なーにそう難しく考える必要なんてねーさ。そのうちオマエらも楽しくなる。ここじゃ誰もが明日死ぬかもしれねぇ恐怖をかかえて生きてんだ」

ニラギ「ストレスはどっかに逃がさねぇとな。たとえ誰かが少々ワリをくったとしてもだ…!」ニヤァ

エレン「オイ!!いい加減にしろ!!」ザッ!

アグニ「…あ?」

クリスタ「エレン……!?」

クイナ「…とんだ見込み違いやったな……」

ジャン「あの死に急ぎ野郎が……!」

アルミン「どうする気なんだエレン…?」

エレン(あの日……大切なものは沢山失った…だからもう…オレは大切なものを絶対に守る…!!これ以上…失ってたまるもんか!!)



バカダナ…シンダゼアイツ…シニイソギヤガッテ…

アニ「何か…あっちの方うるさいね……」

ミーナ「死に急ぎって聞こえたね……まさかエレンが…?」

アニ「…行ってみようミーナ」

ニラギ「オマエも新入り?驚いたな。まだこの国で頭の切りかえができてねー奴がいたとは」

ニラギ「ほれ、かけろよ」スッ

ニラギ「110番。オマワリサンが助けに来てくれるかもよ?」ニヤニヤ ギャハハハ

アグニ「くだらねぇ。女だけオレの部屋に連れて来い」ザッ

ニラギ「このガキはどうします?」

アグニ「…次の「げぇむ」で死ねるように足の骨でも折っとけ」

エレン(大丈夫だ…アイツさえいなくなりゃ…コイツらはすぐ倒せるから問題ない…)


クイナ「アイツ…策でも、あるっちゅーんか…?」

ニラギ「よし…オマエらソイツの腕掴んどけ」

タケト「おう…!」

チンピラA「任せとけ…!」スッ

エレン(まずはコイツからだな…)

エレン「ふっ!」ガッ!

チンピラA「ぐはぁっ!」ドサッ!

ニラギ「…………は?」

タケト「テメェ!今何しやがった!」

エレン「来いよ!オマエらも吹っ飛ばしてやる!」チョイチョイ

タケト「オラァァ!」ダッ

エレン「はっ!」ガッ!

タケト「あがっ!」ドサッ!


…スゲェ!!ナンダアイツ!?

ミーナ「あ、あれは!!」

アニ「エレン達だ……!」

ニラギ「テメェ…!いっそ撃ち殺してやる…!!」チャッ

エレン(やべぇ!!鉄砲だ!)

ボーシヤ「何をしている?」ザッ

アグニ「…引っ込んでろボーシヤ。テメェにゃ関係ねぇ…!」

ボーシヤ「そういうワケにもいくまい。カカカ。オレはナンバー1として「秩序」を守る責務があるのだよ」

ボーシヤ「それに人に銃を向けてるのを見たら止めるしかあるまい。オレの顔に免じて新入りいびりはほどほどにしてはくれまいか?」

エレン(た、助かったぁ…!)

ニラギ「……ッチ」



アルミン「何とかなったようだね……」ホッ

ジャン「危なかったなアイツ……」ホッ

マルコ「見てるこっちがひやひやしたよ」ホッ

一旦中断します。多分戻ってくるのは16時ぐらいになるかもしれません。

遅くなってすいません。少し長引いちゃいました。今日の夜までにはエレンとアニを絡めたいと思います


アグニ「……銃を下ろせニラギ」

ニラギ「……分かりましたよ…!」スッ

アグニ「行くぞオマエら…!」

ニラギ「……!」ギロッ! タッ

エレン「……はぁー大丈夫かクリスタ、ユミル?」

クリスタ「ありがとうエレン!エレンがいなかったら私達今ごろ何されてたか……」

ユミル「……オマエは本当に危なっかしいヤツだな」

クリスタ「ちょっとユミル!助けてくれたのにその反応は!」

エレン「いや、別にいいよ。オレはオマエらが無事でさえいてくれりゃいいんだ」ニカッ

ユミル「…!……ありがとな///」プイッ

アルミン(あれ…?ユミルの顔が少し赤い…照れてるのかな、礼を言うの)



チシヤ「………で、どうだった彼♪」ジャッ

クイナ「気に入った!」

ミーナ「エレン大丈夫かな…完全に武闘派連中に目をつけられちゃったけど…」

アニ「ミーナ……私達は今、人の心配をできるほど余裕が無いことを覚えてるの…?」

ミーナ「……少しぐらい良いじゃない」



ジャン「エレン……オマエは本当にバカだな!」

エレン「何だと!人が頑張ってたのにその言いぐさは何だ!」

マルコ「でもとても危なかったよ…!もしかしたら死んでたかもしれない…!」

エレン「だからってアイツの言い方は…!」

アルミン「あれは照れ隠しだよエレン」

マルコ「エレンがとても心配だったことを悟られないようにあんな態度をとってるんだ」

ジャン「な、何勝手なこと言ってんだ!」

エレン「そうだったのか……ありがとなジャン心配してくれて」

ジャン「チゲぇよバカ!」ダッ

エレン「どっか行った……」

5分後

新渡戸「そんなことがあったのか……」

色黒「オレらが酒を飲んでる間に……」

エレン「オレらとは距離をおいた方がいいぞ」

ジャン「オマエらまで武闘派連中に目をつけられるからな」

アルミン「「げぇむ」の時以外は接触は避けるようにしましょう」

新渡戸「分かったが……頑張れよオマエら」

色黒「武闘派なんかに負けんじゃねーぞ」

エレン「ああ……それじゃ」

ニラギ「クソッ!あの新入りめ!」

タケト「頭いてぇ…!次あったらただじゃおかねぇ!」

チンピラA「ぶっ殺してやる!」

アグニ「うるせぇぞオマエら…!テメェラがひ弱だからあんなガキに負けんだ」

ニラギ「あぁ~今日はイライラする!「げぇむ」はつまんねぇし新入りはうぜぇし……」

ニラギ「お、良いこと思い付いた……」ニヤァ

飯食べに行きます。度々中断してすいません

遅くなってすいません。今から書きます


次の日

エレン「…ああ、久しぶりだな…白くて柔らかいシーツで寝たのは…」ムクッ

エレン「…部屋から出るか」ガチャ

アルミン「あ、エレンおはよう」

エレン「おう、おはよう」

アルミン「他の皆はまだ寝てるよ。多分疲れたんだろうね」

エレン「だろうな……昨日は朝早く起きて「ビーチ」に着いてこの世界から出る方法を教えてもらってナンバー2の集団に目をつけられた」

アルミン「凄く濃密な1日だったね……」

エレン「……そろそろ皆起こすか」

アルミン「うん。朝御飯は全員で食べるようだからね」

食堂

ジャン「旨そうな飯が沢山ある…!」

クリスタ「美味しそうだね…!」

マルコ「良い匂いがするね……」

新渡戸「さっさと食おうぜ」

エレン「ああ…他の人に取られないよう沢山食おうぜ」

色黒「食い意地張ってるな……」

アルミン「そりゃあこんなの見たら食い意地張っちゃいますよ……」

エレン「バイキング方式か……何を選ぼうかな~」

男G「……」チラッ

男F「……」チラッ

エレン(何だ……?皆から見られてる……)

アルミン(てっきり昨日武闘派をボコったエレンを見てるのかと思ったけど皆見られてる……)

ジャン(気味わりぃな……何で見てくんだコイツら)

数時間前

早朝幹部会議

クズリュー「昨日、新入りが8人入り「はあとのなな」を1枚手に入れることができた。これは1週間ぶりの手柄だった」

クズリュー「しかしまだ「だいやのよん」と「はあとのじゅう」、そして絵札のトランプが集まっていない」

クズリュー「絵札は難易度があまりにも高すぎて誰も「くりあ」できずにいるのか。絵札の「げぇむ」会場自体が存在しないのか……」

ニラギ「なぁ…1つ疑問があんだけどよー」

クズリュー「何だニラギ?」

ニラギ「最初に新入りが8人入ったって聞いたが……」

クズリュー「その通りだが……おかしいところでもあったのか?」

ニラギ「よーく考えてみろよ……普通こんな世界でそんな大人数が生き残れるか?」

クズリュー「確かに今まであんな人数で生き残ってたのはいないな……多くて4人だったが8人は多すぎる」

ニラギ「もしかしたらアイツらはこの「ビーチ」に侵入するために来た「げぇむ」側の人間かもしれないぜ…」

ボーシヤ「それについては問題ない。彼らはトランプを持っていたから「げぇむ」に参加したことがあるだろう…」

ニラギ「それはアイツらがここに侵入するために「げぇむ」側の人間から貰ってる可能性もあるだろ」

クズリュー「……確かにその可能性はあるかもしれないがただの憶測だ」

ニラギ「……念のため試そうぜ。アイツらが敵かどうか…」

アグニ「どうやって確かめる気だ……」

ニラギ「そんなもん簡単だ、「げぇむ」に参加するかどうかを確かめればいい。もし敵だったら「げぇむ」に参加する必要が無いからすぐ分かるだろ」

ニラギ「アイツらをバラバラに「げぇむ」会場に連れていきそこでやるかどうかを確かめる」

クズリュー「何故バラバラに?」

ニラギ「アイツら相当鍛え上げられてるから集団で襲われたら危ないじゃねぇか。だったら一人一人にして監視を3人ぐらいつけときゃいいだろ」

ボーシヤ「……それでは今日試してみようではないか」

クズリュー「決して彼らに悟られないように……」

廊下

チシヤ「聞いちゃった♪」

チシヤ「彼らが敵には見えないんだよな~特にエレンって子」

チシヤ「それに彼がいなくなったら計画が上手くいく可能性が低くなる……それはなんとしても阻止しないとね。というわけで言いふらしに行こう♪」

男D「……というわけなんだ」

女A「ここまでがチシヤから聞いた話よ」

エレン「オレらが……敵だと…!!」(チシヤって誰だ…?)

ジャン「ふざけたこと抜かしてんじゃねぇぞ!!」(チシヤ……誰だソイツ?)

アルミン「もうこれは「げぇむ」に参加して無実を証明するしかないね!」(チシヤ……覚えとこう)

マルコ「それに僕たちはそろそろ危ないからね…!丁度いいや…!」(チシヤか…覚えといた方がいい気がするな)



アニ(……最低なことするな…ニラギは)

ミーナ(屑過ぎる……)

アイツラハテキジャネーゾ!ソーダソーダ!クリスタチャンガテキナハズガナイ!!

エレン「オレら…意外と仲間多いのか…?」

アルミン「そのようだね…上手くいけば僕らが敵と言う話は朝のうちに無くなるかもね」

ニラギ「そうはいかねーぜ」ニヤァ

エレン「ッ!!テメェよくもノコノコと出てきやがって!」

ニラギ「落ち着けよオマエら」ニヤニヤ

ユミル「テメェ…よっぽどボコられたいようだな…!」

ニラギ「お~怖い怖い。オレだって冗談で言ったんじゃないんだぜ。なんせ8人で行動するなんて初めてだからな。それほど怪しいんだよ」

何か疲れた……アイディアが全く思いつかないせいか変な方向へ行ってしまった…続きは明日書きます。何とか軌道修正したいです

>>1です。頑張って軌道修正します


ジャン「いくら怪しいからってよ…こんなことする必要は無いんじゃねぇか!?」

ニラギ「いや…ある。なんせ「ビーチ」は「安心」と「安全」を提供しようとしてる場所だ。そこに危険性の高いものがいたら皆怖いじゃねぇかよ」

エレン(オマエがそれを言うな!)

ニラギ「だからここでよ、オマエらが信頼できるやつかどうか確かめておきたいんだ」

ニラギ(さて……コイツらはどう動くかな?)

エレン「それなら簡単な話だ…やってやるよ…!」

ニラギ(わぉ!予想通り!)

アルミン「彼らの言いなりになるのは癪だけどこればっかりは仕方ないね」

ジャン「ああ…ここから離れるわけにはいかないからな」

マルコ「うん…8人じゃ全部のトランプを手に入れることはできないからね」

ニラギ(……そういえば誰がこんなの広めたんだ?広めてもたいした意味は無い気がするがな…よっぽどのバカなんだろ…)


チシヤ(さて…これで広め終わったかな。多分もう彼らはこの噂を聞いてるだろう。流石に彼らに直接言いにいったら僕まで怪しまれるからな、上層部とかに…だからカモフラージュとして全員に教えると言う手段をとったけど…)

チシヤ(疲れたな…クイナに手伝って貰いたかったけどいなかったから仕方無いかな…)



エレン「よし…!準備はOKだ…!」

アルミン「久しぶりだな…またあの地獄が始まるのか…」

マルコ「大丈夫だよ。僕らなら無事に「くりあ」できるさ」

ユミル「でも「ビーチ」のやつに妨害されたら危ねぇな…」

新渡戸「それは心配ないと思うぜ。アイツらだって「げぇむ」に命懸けだからそんな暇ないはずさ」

ズンッ

色黒「来たか…」

ジャン「またあの演説かよ…」

ズンッズンッ

ボーシヤ「諸君!!同士諸君!!今宵もこの時がやってきた!!だが!!いつもとは違うことを知っている者も多々いるであろう!!」

ボーシヤ「何者かにより情報がリークされたため隠さずに言おう!!先日入った新入りが「げぇむ」側の人間の可能性がある!!なので、彼ら1人1人に「げぇむ」に参加してもらい1人につき3名ほど監視役をつける!!」

ボーシヤ「その監視役を自ら望むものを我々は要求する!!誰かこの「ビーチ」を守るためやってくれる勇気あるものはいるか!!?」

オレガヤル!!オレモオレモ!!ワタシモヤリタイ!!ウオオオ!!

ボーシヤ「おお!!諸君達の勇気ある行為を心から尊敬する!!」

ボーシヤ「それでは今から条件と報酬を伝える!!」

エレン「条件と…報酬だと…?」

今から飯食べます。何か分かりづらいところとかあったら質問してください

再開します。何もないと言うことは問題点は特に無いと言うことですね


ボーシヤ「条件は銃の扱いになれていること!!彼らが逃げたしたときにすぐ撃てるようにしておかないといけないためである!!」

ボーシヤ「次に報酬を説明しよう!!1つ目は参加したもの全員のナンバーを5上げる!!」

マジカヨ!?スゲェジャネエカ!?5モアガンノカ!?

ボーシヤ「2つ目は彼らが敵だった場合のことである!!もし彼らが敵であり「げぇむ」から逃げるようであったら射殺してよい!!そしてその殺した者のナンバーを15上げる!!」

エッ!?15モ!?スゴスギル…

ボーシヤ「「ビーチ」を危険から救うのだ!!それくらい当然であろう!!しかし!!もし彼らが敵ではないのに殺した場合は殺した者を他の2人で抑えオレのところに連れてこい!!その者は「ビーチ」の「ルール」を破った罰として殺す!!」

エレン(はぁーっ…これでアイツらに殺されることはなくなったな…)

ボーシヤ「そして3つ目は新入り達にだ!!」

アルミン(えっ!?何で僕たちが!?)

ボーシヤ「もし無罪だった場合我々はとんでもなく失礼なことをしたことになる!!そのため新入りは「げぇむ」から生きて戻ってきた場合ナンバーを20上げる!!!」

エレン「に、20も!!?」

ボーシヤ「話は以上である!!時間が少ないためあと10分以内に決めるようにしたまえ!!」

10分後

エレン「皆…頑張ろうな…!」

アルミン「うん…!生きてここに戻ろう…!」

ジャン「じゃあ…また後でな」

クリスタ「あ…監視役の人が来た…」

ゾロゾロ……

8人別々にしてゲーム描写どうするの?


現代の知識を必要とするダイヤのシリーズは、無理ゲーにならない?


あと今際の原作(番外編含む)やってないのあと7個(ハートの10含む)あるけど全部やるの?

モブC「車に乗り込めオマエら」

モブD「時間がないから早くしな」

エレン「じゃあな…皆」ガチャ バタン

ブロロロロ……


エレン(こんなとこで死んでたまるか…!オレは絶対にこの国から出国して…元の世界に戻って…アニに…!!)

モブD「あのビルなんかどうだ?」

モブE「そうだな、あそこにしよう」キキィッ

モブC「おい降りるぞ新入り」ガチャ

エレン(はやッ!!)

>>215
8人全員書くのではなくてエレンの描写だけ書きます。流石に他の7人のを書くのは時間が長引きすぎるためやめとこうかな…と思いました。

残りのについてはハートの10を書いて余力が残っていれば書きます

モブE「TKTホールディングか…」

モブC「入ってみるか…」ウィィ…ン

モブD「ん…まだ誰もいねぇな」

エレン「ここにエントリー数書いてるぞ。今回は5人らしい…」(ん…?何だこの本)ペラッ

モブD「5人ってことはあと1人必要じゃねぇかよ…!」

モブE「やべぇ!あと5分で6時だ!」

モブC「誰か来いよ!」

ウィィ…ン

エレン(誰か来た…!)

ドードー「あの…皆さんここで、何してらっしゃるんです…か?」

モブE「けっ!よりによって初参加者かよ…」

モブC「とことんツイてねぇな…」

エレン(彼は…オレと同い年ぐらいか?)

ドードー「ははっ…なんか…場違いっぽいんですぐに帰りますね…」サッ ガッ

ドードー「いてっ!!あれ…?開か…ねー?あれ?なんで…!?あれ?」

『ガガッ…6時になりました。「げぇむ」の時間です』チン! ガー…

エレン(…始まったか!)

『まずはエレベーターで最上階までおこしください』

ドードー「ゲー…ム!?ってなんですか?」

モブE「……」ザッザッザ

ドードー(オレも…行った方がいいのかな…)タタッ

モブC(なぁ…コイツ無実なんじゃねぇか?)ヒソヒソ

モブD(ああ…オレもそんな気がしてきた)ヒソヒソ

モブE(一応まだ監視しとこうぜ)ヒソヒソ

エレン(アイツらなんか話してんな…それにアイツは…)

ドードー(今…すごくヤバイ状況な気がする…)アセアセ

エレン(……不安だ)

チン! ガーッ

モブD「20階は高いな…」

『それでは1人ずつ好きな「りふと」にお乗りください。全員が乗り込んだ時点で「げぇむすたあと」です』

ドードー「…ひっ!!……これに…乗れっての…!?いったい…何する気だよ…!?」ヒュオオオオ

モブC「窓拭き清掃用の「りふと」…嫌な予感しかしねーな…」

ドードー「ちょっ…!!なんなんですかこれ…!?」

モブE「オマエら覚悟はできてんな…早いとこ…始めちまおう。それに逃げんなよ新入り」

エレン「別に逃げねーよ……」

ドードー「待って…くださいよ!オレ…高いとこ苦手だし…まだそのゲームをするって決めたわけじゃ…」アタフタ

エレン「1つ…オマエに言っとくぞ。この「げぇむ」を「くりあ」できなきゃ今夜死ぬことになる。分かったら静かにして協力してくれ……」

ドードー(死…ぬ!?)

寝ます。明日は9時ぐらいから投稿します。

>>1です。今から書きます


モブE「よし…乗るぞ…!」スッ

モブD「ああ…」スッ

エレン「……」スッ

モブC「……」(やっぱコイツ無実か?)

ドードー「こ…こぇ~…」スッ チラッ

ドードー(何だこれ…?リモコンに「多」と「少」のボタンが…)ガタンッ

ドードー「ひっ!!」ゴトゴト

モブD「降りてってるな…」ゴトゴト

パッ『「げぇむ」「あんけぇと」難易度「はあとのよん」』ゴトゴト

エレン(よりによってはあとかよ…!)ゴトゴト

モブE「4か…いけるかもな…!」ゴトゴト

パッ『「るうる」問題が出されます 制限時間は60秒』ゴトゴト

パッ『最上階まで上がれれば「げぇむくりあ」』ゴトゴト

パッ『1階まで落ちれば「げぇむおおばぁ」』ガタンッ…

モブD「止まった…!!」

パッ『「げぇむすたあと」』

パッ『第1問
浅草の専業主婦100人に聞きました
大さじ1杯は小さじ何杯分?
「多数派」「3杯」83% 「少数派」「4杯」17%』

エレン(「多」ってやつが多数派で「少」ってやつが少数派って意味か…)

モブD「こんなもん考えるまでもねぇ!アンケートを信じるなら主婦の8割が「3杯」…!正解は「多数派」の「3杯」で決まりだッ!!」ビッ

エレン「……」ビッ

ドードー(みんなが「多数派」を押してんだ…)チラッ ビッ

ドードー(オレも押しとこう…!)ビッ

ピピッ パッ『正解は「多数派」「3杯」』

ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!

モブE「「りふと」が上がってくぞ!」ゴトゴト

ドードー(これが「げぇむ」?なんだよ、みんなが深刻な顔してっからビビって損したよ)ゴトゴト

エレン(…なんか「はあと」らしくないな…裏ルールでもあんのか…?)ガタンッ

モブD「止まった…なるほど大体わかった。このビルは20Fでオレ達はちょうど真ん中の10Fからスタートした。おそらく正解すれば1Fアップ、不正解なら1Fダウンっていう可能性が高い…!」

パッ『第2問
新宿の雀荘従業員100人に聞きました
次のあがりは何点?
「多数派」「2600点」79% 「少数派」「2000点」21%』

モブD「しかもわかんねー問題でも得意分野のアンケートがありゃあ外しようがねーよ!!こいつも「多数派」で決まりだ!!ラッキーだな今回は!!楽勝で「くりあ」できるぞ!!」ビッ

パッ『正解は「多数派」「2600点」』

ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!

モブD「イエエエイ!!」ゴトゴト

モブE「これのどこが「はあとのよん」だよ!!笑わせんじゃねーっつの!!」ゴトゴト

ドードー(とたんに安堵がこみあげた…!)

パッ『第3問
新橋のサラリーマン100人に聞きました
日本で消費税法を導入した内閣は?
「多数派」「中曽根康弘」58% 「少数派」「竹下登」42%』

モブC「……!?」

モブD「オイ…なんか急に問題が…難しくなってねーか…?」

エレン(全くわからん)

ドードー(サラリーマンに聞いてんだ…「多数派」で大丈夫だろ…!!)ビッ

ビッ ビッ ビッ ビッ

ピピッ パッ『正解は「少数派」「竹下登」』

ブブーッ!!ブブーッ!!ブブーッ!!ブブーッ!!ブブーッ!!

モブC「…外したか」ゴトゴト

モブD「「りふと」が下がってる!!くそッ!!使えねぇアンケートだ!!」ゴトゴト

ドードー(あーくそっ!!これで1Fダウンだよ…!!……1Fダウンってのは…あくまであの男の推測だよな…?)ゴトゴト ジッ ジッ ジジ…ジジジジジジ!!

ドードー(で…電流…!!?)ジジジジ!!

モブE(い…痛ぇぇ!!なんだよこれ!!!)ジジジジ!! ガクガクッ

ドードー(いっ…てぇぇ!!痛ぇ…!!頼…やめてくれ!!いつまで…続くんだよ…!?このままじゃ…死んじまうよォ!!)ジジジジ…ガタンッ

モブC「止まった…か…」ハァ…ハァ…

エレン(こんな痛み初めてだ…!苦しい…!)ハァ…ハァ…

モブD「不正解なら…1Fダウンに電流のオマケ付きかよそォォォォ!!」

ドードー(ゲームじゃ…ないのかよ!?なんだよ…「げぇむ」って!?誰が…なんのためにこんなことを!?)

パッ『第4問
上野の音大生100人に聞きました
「マゼッパ」「鬼火」などの作品で知られるロマン派の音楽家は?
「多数派」「フランツ・リスト」55% 「少数派」「フェリックス・メンデルスゾーン」45%』

モブE「こんなの分かるわけねぇよォ!!」

ドードー(も…もう電流だけは嫌だ…!!絶対嫌だッ!!あんな痛い思いするくらいなら…死んだ方がマシだッ!!どっちだ…!?正解は…どっちなんだよォ…!!)

ビッ ビッ ビッ ビッ ビッ

ピピッ パッ『正解は「多数派」「フランツ・リスト」』

ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!ブブーッ!!

ドードー「あれ…?1人だけ違う音が…」

モブE「何でだよ!!何でオレだけ「少数派」なんだよ!!」

モブE「オマエだったのかよ…モブE…」

モブE「だってよ!!サラリーマンが政治のこと知らねぇんだぜ!!音大生の解答なんか信じられるわけがな…」ガタンッ!!

モブE「なッ…なんだよ!?「りふと」が揺れて…!!」ギシギシギシッバキンッ!!

モブE「あ…!?金具が壊れて落ち……ギャアアアァァ!!!!」ガラガラガラガラガラ……ドグォォン!! …ゴオオォォ…


ドードー(死…んだ!?目の前で!?人が…!?本当に死んだ!?)

モブD「「多数派」で正解すれば1Fアップ…「多数派」で不正解なら1Fダウンと電流のペナルティー…だが…「少数派」で不正解なら…1発で「げぇむおおばぁ」ってことかよ…!!」ゴトゴト

エレン(……やっぱり人が死ぬのは気分が悪いな…それも目の前で死ぬのは…)ゴトゴト

エレン(アイツは大丈夫か…?)チラッ


ドードー(「どっか知らない国にでも行っちまいたいな」とは言ったけど…だからって…ここじゃ…ない、ここじゃないです…!!)ガクガクブルブル


エレン(あぶないなアイツ……「はあとのよん」でここまでとはな…他の皆は大丈夫だろうか…?)

今日はここまでです。平日は全然進んでなくてすいません…この話は今週までには終わらせるよう努力します。それでは寝ます

「あんけーと」が終わったらついにハートの10ですか。しかしアニとミーナってまさか・・・違いますよね?

アニとミーナもエレンたちと一緒に幸せな終わりが待ってるんですよね?

>>1です。>>235レスありがとうございます。アニ達がどうなるかは後のお楽しみと言うことで……それと昨日のを見てF数を書くのを忘れてました…すいません


12F

パッ『第5問
銀座のホステス100人に聞きました
チュニジアの大統領は?
「多数派」「アブデルアジズ」63%
「少数派」「モンセフ」37%』

モブD「知らねぇよ…!アンケートの対象も関係なくなってきてるからどうしゃいいんだよ…!」

ドードー(60秒しかない…早く…どっちか答えないと!!)ハァ ハァ

ドードー「そうだ…ケータイ!ケータイで調べりゃいいじゃん!……あれ…あれ!?外なのに…なんで圏外なんだよォ…!?」ガクガク

ドードー(だめだ…!さっきの光景が…目に焼きついて消えないッ…!)ガクガク

ドードー(「少数派」で間違えれば…死!!そんなの…選べるワケないじゃん!!)ビッ

ビッビッビッ

ピピッ パッ『正解は「少数派」「モンセフ」』

ブブーッ!!ブブーッ!!ブブーッ!!ピンポン!

ドードー「え…!?」(正解…!?いや…それよりもまた…あれが来る!!)ジッジジ

ドードー(ペナルティーの電流ッ…!!)ジジジジ!!

モブC「うぐぅ…!!」ジジジジ!!

ドードー(嫌だッ…!!もうやめてくれ!!なんでオレがこんな目にッ…!!……帰してくれ、贅沢なんて望まない…2度と不満ももらさない…だから…お願いだから…オレをあの世界に帰してくれよォ!!)ガタンッ

モブD「止まった…!あ!?新入りのヤツまだ上がってくぞ…!?」

エレン「……」(思ったより上がったな…)ガタンッ

現在「エレン14F」「ドードー11F」
「モブC11F」「モブ11F」

モブC「2Fアップした…!?「少数派」で正解すれば2Fアップするのか…!?」

モブD「オイ新入り!!正解知ってたならオレらにも教えろや!!」

モブC「いや…アイツは知らなかったハズだ。なんせ車を知らないんだ…チュニジアの大統領なんざ絶対分かるはずがねぇ…」

モブC「多分アイツは賭けたんだ…実際に死人が出た直後に「少数派」を選べるヤツなんていねーっていう出題者の意図に…!」

モブD「だからってよ…「少数派」で不正解なら死んじまうんだぜ…!2Fアップなんて割りに合わね…」パッ

『第6問
品川の幼稚園児100人に聞きました
「coeur」の意味は?
「多数派」「心」79% 「少数派」「魂」21%』

モブC「……そうでもねぇよ…アンケートの解答がアテにならなくなってきてるってことは「多数派」だけ選んでもアップとダウンを繰り返すだけだ…」

モブC「つまり死ぬリスクを冒してでも「少数派」も選んでいかなきゃオレ達は永遠に20Fには辿り着けねぇってことだ…!協力しよう…!それしか助かる道はないんだ…!」

ドードー(そんなこと言われても…何語かもわかんないよ…)

モブD「誰かこれ分かるヤツは……いねぇよな…」ハァー…

モブC「この問題は「多数派」にしよう…全く分からない問題で死の危険を負う必要はないからな」ビッ

モブD「…そうだな」ビッ

ビッビッ

ピピッ パッ『正解は「多数派」「心」』

ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!

モブD「いよっしゃぁ!」

モブC「これでオレ達は…」

現在「エレン15F」「ドードー12F」
「モブC12F」「モブD12F」

ドードー(今回は「多数派」で助かった…)フゥーッ

すいません>>237のところで間違えました
×「モブ11F」
○「モブD11F」

パッ『第7問
新大久保の外国人100人に聞きました
浮世絵草子「傾城色三味線」の作者は?
「多数派」「井原西鶴」71% 「少数派」「江島其磧」29%』

モブC「……うろ覚えだが少し覚えている…」

モブD「ほ、本当か!?」

モブC「……うろ覚えと言ったろ…確か5年ぐらい前に見た…死ぬ可能性もあるけど…オレは「少数派」を選ぶ…」ビッ

ドードー(5年前って…!そんなの違う可能性が高すぎる…!…けど生きるためには覚悟しないと…!!)ビッ

モブD「……オレには無理だ…」ビッ

エレン(アイツを信じよう…!)ビッ

ピピッ パッ『正解は「少数派」「江島其磧」』

ブブーッ!!ピンポン!ピンポン!ピンポン!

モブD「くそがァァッ!!」ジジジジ!! ゴトゴト

ドードー(た…助かったぁ!!)

モブC「はぁ…合っててよかった!」

現在「エレン16F」「ドードー13F」
「モブC13F」「モブD11F」

本当にすいません…また間違えた…

×現在「エレン16F」「ドードー13F」
「モブC13F」「モブD11F」
○現在「エレン17F」「ドードー15F」
「モブC15F」「モブD11F」

ミス多くてすいません…!

モブD「はぁっ…はぁっ…もう死んじまう…」ゼェゼェ

モブC「新入りがもう少しだな…」

パッ『第8問
上野のチンパンジー100匹に聞きました
脳下垂体に多く含まれる内因性ペプチドは?
「多数派」「ノルアドレナリン」66% 「少数派」「エンドルフィン」34%』

ドードー「!!…オレこれ分かります!」

モブD「マ、マジか!?」

ドードー「本当です!!医学書よんで調べましたから…」

モブC「それで…!どっちなんだ!?」

ドードー「「少数派」の「エンドルフィン」です!!」ビッ

モブC「よし!」ビッ

モブD「これで上がれる!」ビッ

エレン(もう少しで「くりあ」できる…!!)ビッ

ピピッ パッ『正解は「少数派」「エンドルフィン」』

ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!

現在「エレン19F」「ドードー16F」
「モブC16F」「モブD13F」

モブC「オイ新入り…名前なんだったっけ…?」ゴトゴト

エレン「…エレンだ」ゴトゴト

モブC「エレン…必ず生き残って「ビーチ」に帰るぞ…!」ゴトゴト

エレン「!……ああ!」ガタンッ

パッ『第9問
巣鴨の高齢者100人に聞きました
「可愛い」を意味する女子中高生の流行語は?
「多数派」「きゃわたん」53% 「少数派」「きゃわぴー」47%』

ドードー「これも知ってます!「きゃわたん」です!「多数派」の「きゃわたん」です!!」ビッ

モブD「オマエ…すげぇな…!」ビッ

モブC「エレン…これでオマエは「げぇむくりあ」だな!」ビッ

エレン「はい…!」(…一応ここの会社概要ってやつを持ってきたけど意味無かったな)ビッ

ピピッ パッ『正解は「多数派」「きゃわたん」』

ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!

現在「エレン20F」「ドードー17F」
「モブC17F」「モブD14F」

エレン「皆が上がってくるまでちゃんと待ってるぞ…!」ゴトゴト ガタンッ

モブD「…なぁモブC」ゴトゴト

モブC「なんだモブD?」ゴトゴト

モブD「やっぱアイツはさ、敵なんかじゃないよな?」ガタンッ

モブC「ああ…オレもそう思ってる…」ガタンッ

パッ『第10問
今際の国の住人0人に聞きました
我が社のモットーは?
「多数派」「安心安全」&$% 「少数派」「誠心誠意」@\%』

モブD「……んだよこれ!!我が社のモットーだと!?知るか!!」

モブC「こんなの…どうしようもねぇ…!」

エレン「…!…もしかしたら」パラパラ

エレン「……オイ!答えが分かった!「誠心誠意」ってやつだ!!」

モブC「なんで分かる…?」

エレン「この小さい本にこの会社の事が書いてあんだ!!」

モブD「…!!…よし」ビッ

ビッビッ

ピピッ パッ『正解は「少数派」「誠心誠意」』

ピンポン!ピンポン!ピンポン!

現在「ドードー19F」「モブC19F」
「モブD16F」

ドードー「もう少しだ…!やった…!!」ゴトゴト

モブD「ちきしょお!!まだ遠い!」ゴトゴト

パッ『第11問
今際の国の住人0人に聞きました
我が社の資本金は?
「多数派」「6億2000万円」£∀% 「少数派」「5億8000万円」жФ%』

モブC「次は資本金だ!」

エレン「待ってろよぉー!」パラパラ

エレン「あった!6億2000万円!」

ビッビッビッ

ピピッ パッ『正解は「多数派」「6億2000万円」』

ドードー「やったァァ!!」ゴトゴト ガタンッ

モブC「いよっしゃァァ!待ってるぞモブD!!」ゴトゴト ガタンッ

モブD「ああ!すぐそっちの方に行くぞ!!」ゴトゴト

現在「モブD17F」

ピピッパッ モブD「…従業員数だ!」

エレン「1620人だ!!」

モブD「オラァ!」ビッ ピンポン!

現在「モブD19F」

エレン「最後だ!!最後の問題を教えろ!!」パラパラ

ピピッ パッモブD「社長の、好きな言葉だ!」

エレン「…「信頼」だ!」

モブD「いよっしゃぁ!!」ビッ ピンポン!ゴトゴトガタンッ


エレン「終わった…!」

モブC「くそッ…!モブE…」グスッ

モブD「死んだのは…アイツだけか」

ドードー(生き残れて…良かった!)ドサァッ

エレン「お、おい!大丈夫か!?」

モブC「頭から倒れたぞ…!一応救急箱あるか探してくる!」ダッ

今日はもう終わりです。「あんけーと」で全然「はーと」らしさを出せずにごめんなさい…
明日はまず最初に安価をとります。それでは寝ます…

ビーチ関係者とドードー以外にあと2~3人くらい増やせばよかったのでは?

>>1です。 >>250参加人数が5人だったのでそれは難しい話です…
それと昨日言ったように安価をとります。
①進撃メンバーは誰も死なない「まじょがり」
②進撃メンバーも何人か死ぬ「まじょがり」
どちらか片方を選んでください。>>256までの多数決安価とします。1レスも来なかったら②となります

じゃあ①にします…



ドードー「…うっ!ここは…?」ムクッ

エレン「やっと起きたか…オマエ1時間近く寝てたぞ」

ドードー「えっ!そんなに…!」

モブC「仕方ねぇよ、中学生が電流をあんなくらってたらそりゃ倒れるさ」

モブD「そうだな…オイ、起きたなら「びざ」を取りに行きな。オレ達はもう取ったから」

ドードー「びざ…?」

エレン「…オレが説明しとくよ」

モブD「ありがとな…」

10分後

エレン「……というわけだ」

ドードー「…この世界でどうやって生きればいいか分かりました。教えてくれてありがとうございます…」ペコリ

エレン「敬語なんか使わなくていいぜ。多分同い年だろ」

ドードー「えっ!?15歳なんですか!?もっと上かと…」

モブC「確かにその悪人面じゃあ15には見えねぇな」ニヤニヤ

エレン「…オマエら恩を仇で返しやがって」ワナワナ

モブD「まぁいいじゃねぇか…!生き残れたんだし…!」

ドードー「そうですね…!オレ「びざ」取ってきます…!」ダッ

エレン「なぁ…アイツ「ビーチ」に入れねぇか?」

モブC「いや…それはやめておこう…」

エレン「何でだよ…!?」

モブD「今…「ビーチ」の状況は危ないんだ…なんせオマエが武闘派を何人か吹っ飛ばしたせいでアイツらピリピリしてんだ。そこに新しく人が来たらソイツを徹底的に狙うかもしれねぇ…」

エレン「…そうか」

ドードー「取ってきましたよ「びざ」ー!さっさとこのビルから出ましょう!」

エレン「そうだな…よし、「ビーチ」に帰ろう…」

モブC「ああ…オマエの友達ももう何人か戻ってきてるだろ」

モブD「皆生きてると良いなぁ…」

ビル外

エレン「悪いな…ここでお別れだ… 」

モブC「すまないな…1人で生きるのは過酷だが君を連れていくわけにも行かない…」

ドードー「…分かりました」

エレン「…もし辛くなったときは自分が元の世界に戻ったときに何をするかって考えたらどうだ…?その為なら絶対に生きてやるっ!って思って最後まで生きれるかもしれないぞ…」

ドードー「そう…ですね…!オレ…元の世界に戻って友達と仲直りがしたい…」

モブD「…じゃあな」ザッ

ドードー「あ…あのッ!オレ堂道隼人っていいます。あなた方の名前は…?」

モブD「オレはモブD…」

モブC「オレはモブCだ…」

エレン「エレン…エレン・イェーガーだ…!」

ビーチ

ジャン「くそッ…!アイツらまだか…?」ソワソワ

新渡戸「そう焦るなよ…アイツらはそう簡単に死なねぇぞ」

アルミン「そうだよジャン…!皆成績が高い人ばっかりなんだ!大丈夫だよ!」


クイナ「アイツら…まだ帰ってこんのか…」

チシヤ(エレンって子がまだ帰ってきてないな…もし死んでたら期待外れだ…)


オイ,モドッテキタゾ!ニダイキテル!!

ジャン「2台か…!結構戻ってきたな…!」

ブロロロロッ キキィッー ガチャ

アルミン「…クリスタとユミルだ!」

クリスタ「あれ…!?他の皆は…!?」キョロキョロ

ジャン「まだ戻ってきてねぇ…」

ユミル「まさか…死んだのか…?」

新渡戸「不謹慎なこと言うなよ…!あと3人だ…!」

ニラギ「ッチ…!あのガキはまだ戻ってきてねぇのかよ…つまんねぇ…」イライラ

タケト「ホントっすよ…!俺たちを蹴り飛ばしたってのに「げぇむ」であっさり死んだなんてなったらムカつく…!」

チンピラA「あ…!車1台戻ってきましたよ」

ニラギ「マジかよ…!?オレちょっと行ってくるわ」ダッ

タケト「オレもオレも!」ダッ

アグニ(仲良いなコイツら…)

エレン「よぉオマエら…遅くなって悪い…」アルミン「エレェェン!!心配したよぉー!!」ダキッ

エレン「ちょっアルミン暑い///」アセアセ

アルミン「だって…だってもし死んでたらって思うと…」ボロボロ

エレン「泣くなアルミン!まるでオレが泣かしてるみたいじゃないか!」アセアセ

モブC「なぁエレン…ソイツは…男…なのか…?」

エレン「あ、ああ…そうだけどどうしたモブC?」アセアセ

モブC(あの子が泣いた瞬間ドキッとしたなんて言えない…)



チシヤ(彼は生きてたか…やっぱり俺たちのプランに彼らを入れよう♪)

クイナ「随分と嬉しそうやなぁ…」

エレン「なぁアルミン…聞きたい事があるから離してくれないか?」

アルミン「あ、ご…ごめん!」パッ

エレン「はぁっ…それで色黒さんとマルコは?」

アルミン「まだ…戻ってきてないんだ…」

エレン「…そうか、まぁ大丈夫だろ!」

ジャン「マルコは問題ないハズだ…」

今日はここまでで…
「まじょがり」は明日か明後日ぐらいには書けるようにしたいです。

>>1です。書きます


アルミン「そういえばさ…皆はどんな「げぇむ」をやったの?」

エレン「オレは「はあとのよん」だったぞ…」

ジャン「また「はあと」だったのかよオマエ…大丈夫だったか?」

エレン「問題なかったぞ。なんか…「だいや」みたいな「げぇむ」だったからな…」

新渡戸「良かったな…今回は心が壊れない「げぇむ」で…」

エレン「ああ、そうだな…他の皆は何だったんだ?」

アルミン「僕は「はあとのに」だったよ」

ユミル「「はあと」多くねぇか…?」

クリスタ「私は「くらぶのさん」だったなぁ~」

ジャン「オレは「だいやのご」だったが…実際なんも出来なかった…」

新渡戸「仕方ねぇよ…だってオマエら何も知らないからな……あ、オレは「だいやのなな」だったぞ」

クリスタ「凄い…!」

ジャン「嘘ついてんじゃねぇだろうな…?」

新渡戸「嘘じゃねぇよ。ほら」スッ

ユミル「…本当だ」

エレン「ユミルはどうだったんだ?」

ユミル「私は…「すぺえどのいち」だったよ…」

アルミン「…それはキツいね…」

エレン「せっかく頑張って1ってのはな…」

アルミン「じゃあ次やるときは僕と行こうよ。僕も2だから似たようなもんだし…」

ユミル「そうだな…オマエ結構頑張るから生き残れそうだ…」

アルミン「うん…!頑張るよユミルのために…!」

ジャン「…アイツらはまだか」

エレン「ボーシヤがあそこでケータイってやつ使ってるけどどうしたんだ…?」

アルミン「多分…監視役と連絡してるんだろう…」

クリスタ「監視役って…私たちと一緒に「げぇむ」した人?」

アルミン「いや、それ以外にもいてね、「げぇむ」付近で僕らが「くりあ」するのを待ってる人が1人いるんだよ」

エレン「なんでそんなヤツがいんだ…?」

アルミン「それはね、僕らしか生き残らなかったときのためだよ。だって僕らは1人だけ生き残っても車の運転の仕方が分からないから「ビーチ」に帰れないだろ。それを考えたボーシヤは僕らには知らせないで監視役を1人ずつ行かせたんだ」

アルミン「ボーシヤは僕らを疑ってたから、僕らが1人だけ「くりあ」して「げぇむ」側に戻ろうとしたときに鉄砲で撃ち殺すとかも考えてただろうね」

アルミン「僕のところは僕しか生き残らなかったからその人に運転してもらったんだ」

アルミン「この事を知らないってことは皆のところは他の人も生き残ってたみたいだね」

新渡戸「ソイツらに連絡してるってことは分かったけど…何の話なんだ…?」

アルミン「そこまでは分からないよ…」



ボーシヤ「そうか…よし分かった。もう戻ってきていいぞ」プツッ

クズリュー「あの2人はダメだったのか…?」

ボーシヤ「ああ…2つとも「げぇむおおばぁ」だったようだ。誰も生き残ってはいるまい…」

クズリュー「それじゃあ彼らに非礼の言葉とナンバー上げをしに行くか…」

ボーシヤ「…すまなかった!諸君には「安心」と「安全」を提供するはずがこんなことになってしまい本当に申し訳無い!」ザッ

エレン「……なぁ1つ聞きたいんだが」

ボーシヤ「…何だ?」

エレン「まだ2人戻ってきてねぇが…2人が生きてるか知ってるか…?」

ボーシヤ「……その2人なら先ほど情報が入り…「げぇむおおばぁ」になったと聞いた」

ジャン「………オイ…冗談は止めてくれよ…!マルコが死ぬわけねぇよ…!」ガクガク

クズリュー「いや、本当だ。会場が爆発した後に中に入った者によるとその少年の死体を見つけたらしい」

エレン「…色黒さんもか…?」

クズリュー「ああ…別会場の監視役にも見に行かせたがその男も死んでいたと聞いた」

クリスタ「そんな…マルコが…!」ポロポロ

ユミル「アイツ…何やってんだよ…!!」

アルミン「色黒さんまで死んじゃうなんて…」ポロポロ

エレン「………なぁ、も1つ聞いていいか…?」

クズリュー「…また君か。今度は何だ?」

エレン「オレ達が戻ってきたらナンバーを上げるって言ったよな…」

ジャン「テメェ!何言ってやがる!!」ガシッ!

エレン「離せよ!服が破れるだろ!」グググ

ジャン「テメェがふざけたこと抜かすからだ!!マルコが死んだってのにナンバーの方が大事だと!?頭オカシイんじゃねぇのか!!」グググ

エレン「……今…こんなことしてマルコが喜ぶと思ってんのか…?自分のためにオレとオマエが争ってるのを見てマルコが嬉しいと思うのか…?」グググ

ジャン「……!!」…パッ

エレン「分かったか…オレ達がマルコのためにやれることは泣くことでもなく争うことでもない…アイツの意思を受け継ぎ…この国から出国することだろ…!」

早いけど今日はここまでで…アニはようやく明日出せます…!それではまた明日。

>>1です。投下します


ジャン「…!そう…だよな…」

アルミン(……1回絶望を乗り越えるとこんなにも大人らしくなるのか)

エレン「オレだって悲しいさ…でもマルコの事を考えたら無理をしてでも頑張らなきゃいけねぇ…!」

クズリュー(コイツ…中学生位の歳なのに随分と大人びてるな…)

ボーシヤ「…それでは話を戻していいかね?」

ジャン「…ああ」

ボーシヤ「それでは1Fロビーに来てくれ」スタスタ

クズリュー「ちゃんとロッカーキーを持ってくるように…」スタスタ


エレン「…ロッカーキーは自分の部屋にあるんだっけ?」

アルミン「そうだよエレン。だから1回自分の部屋に戻ろう」ザッ

数分後

1Fロビー

ボーシヤ「よし。それでは諸君のナンバーを教えてくれたまえ」

エレン「オレは71だ…」

アルミン「78です…」

クリスタ「76です…」

ジャン「オレは73で…マルコが72だったな…」

ユミル「私は74だ…」

新渡戸「オレは77だ…多分色黒は75だろう」

ボーシヤ「そうかそうか…それではまずそれぞれのナンバーを20ずつ繰り上げる。死んだ者の分は詰めたまえ」

エレン「51か…結構上がったな」

アルミン「56…まだ上がりますよね…?」

ボーシヤ「その通り。今回の「げぇむ」で死んだ者の分も詰めるためまだ上がる。「げぇむ」で何人死んだか教えたまえ」

エレン「オレのところは1人です…」

アルミン「僕以外皆死にました…」

クリスタ「私のところは1人も死んでません」

ユミル「私のところも死んでねぇな」

新渡戸「オレんところは2人ほど…」

ジャン「オレは1人だな…」

ボーシヤ「ということは7人死んだと言うことか…そのもの達はナンバー50以下だったかね?」

エレン「分かんないです…」

ボーシヤ「では今回の「げぇむ」のために外してあるロッカーキーを見て決めよう。取ってくるため少しの間待っててくれたまえ」ザッ

ユミル「…ここからでるにはあと50人抜かさないといけないのか…」

ジャン「遠いな…まぁよく考えたらマルコ達のところで死んだ人を含めて13人いるからナンバー1に結構近付いたろ」

新渡戸「そうだ…ソイツらの事を忘れてた…」

アルミン「上手くいけば一気に40番台だね」

ボーシヤ「諸君戻ってきたぞ。調べたところ13個余っててその内9個がナンバー50以内だった。そのため君達のナンバーを9個繰り上げる」

エレン「…てことは42でいいのか…?」

ボーシヤ「そうだ、諸君は30以上もナンバーが上がった。こんなことは滅多にないが諸君には失礼なことをしたため当然の行為だと思っている」

ユミル「この調子でいけば出国も夢じゃねぇな…」

新渡戸「なぁ…これで終わりか?それならもう寝たいんだが…」

ボーシヤ「そうだな…今日はもう解散だ。寝たい者は寝ていいし食事を取りたいものは取っていい」

ジャン「じゃあオレはもう寝るかな…アルミンはどうする?オマエも飯くったよな?」

アルミン「うーん…僕はまだ起きてるよ」

クリスタ「私はお腹空いてるからご飯食べるね。お休み、ジャン」

ジャン「ああお休み…疲れてるだろうから早めに寝とけよオマエら」

エレン「分かってるよ…飯食ったらすぐ寝る。「げぇむ」やったあとは凄く疲れが溜まるからな」

食堂

エレン「…人が全然いないな」

アルミン「仕方無いよこの時間帯にいる方がないって」

クリスタ「でもあそこに人がいるよ」ビシッ

エレン「あ、本当だ…ってアイツらは!」



ニラギ「ウノ!」バッ!

タケト「甘い!ドロー2!」バッ!

ニラギ「くそっ!!オマエさっきからドロー2ばっか使ってんじゃねぇよ!」

チンピラA「まぁまぁ落ち着いて落ち着いて」

エレン「…関わるのは止めよう」

アルミン「うん…そうだね…」

クリスタ「ご飯持ってきたよ…」スッ

ユミル「クリスタありがと…」モグモグ


ニラギ「それにしてもあのガキ来ねぇな~」イライラ

タケト「アイツらまだ飯食ってないから多分もうそろそろで来ますよ」

チンピラA「…オレちょっと外見てきますね」タッ

タケト「行っちまった…何します?」

ニラギ「指すま でもするか」

タケト「おっ!良いっすねぇ!オレ強いっすよ!」

ニラギ「じゃあ始めるぞ!」

エレン「アイツらがバカでよかった…」モグモグ

アルミン「喧しいけどね…」モグモグ

チンピラA「あ、オマエらここにいたのか」

エレン「」

アルミン「」

クリスタ「」

ユミル「」

チンピラA「ニラギさーん!ここにいましたよ新入りー!」

ニラギ「マジか!」ダッ

タケト「ちょっ!負けそうだからって逃げないで下さいよ!」ダッ

ニラギ「おい新入りィ!遅かったじゃねぇか!」

タケト「こちとらずっと待ってたんだぞ!」

エレン「来たよコイツら…」ハァーッ

ニラギ「いやぁオマエら無事帰ってきてオレは嬉しいぜ!」

アルミン(絶対そんなこと思ってないだろ…)



アニの部屋

アニ「……お腹すいたな…食堂行こ…」タッ

ニラギ「しかしよく生き残れたなオマエら!」ニヤニヤ

エレン「皆と協力したからな…」

タケト「それでも半分以上生き残ったんだろ?十分スゲェじゃねぇか!」

アルミン「あの…何で僕たちに関わってくるんですか?」

ニラギ「そりゃオマエ面白いからに決まってんだろ」ニヤニヤ

クリスタ「…ごちそうさま」スッ

タケト「おっと嬢ちゃん、まだオレらと話そうぜ」

ニラギ「人数が多い方が楽しいだろ?」ニヤニヤ

エレン(早く寝たい…誰かこの雰囲気をぶち壊してくれ…)ウトウト

ガチャ

ニラギ「ん?誰か来た…」

エレン「えっ…!?嘘だろ…!?嘘だと言ってくれよ…」




アニ「何食べようかな…?」スタスタ

ニラギ「アニじゃねえか…何してんだアイツ?」

アルミン「何で彼女までここに…!?」

タケト「知り合いなのかオマエら?」

クリスタ「はい…元の世界で…」

チンピラA「羨ましいなオマエら…」

ニラギ「じゃ呼ぶか。おーいアニー!こっち来いよ!」ブンブン


アニ(ニラギが手を振ってきてる…苦手なんだよなアイツ…)

アニ(…って!あそこにエレン達もいる…!無事戻ってきたのか…)スタスタ

タケト「お、こっち来た」ワクワク

ニラギ「アイツとはあんまし話したことがないから楽しみだな」ニヤニヤ

アニ「一体何のようなの…?」

エレン「アニ…オマエもここに来てたのか…」

アニ「ああ…10日ぐらい前にね」

アルミン「僕らよりずっと前に来てるね…」

ニラギ「あれ?もう1人連れがいなかったかアニ?」

アニ「…ミーナならもう寝てるよ」

ユミル「ミーナまで来てんのかよ…」

クリスタ「たくさん来てるね…」

タケト(話に入れない…)

アニ「そういえば…ミカサ達はどこにいるんだい?」

エレン「…少し話すけど良いか?」

アニ「……予想はできたけど話して」

アルミン「あの…今から真面目な話をするのでいなくなってもらつて良いですか?」

ニラギ「…ッチ、仕方ねぇな」スタスタ

10分後

エレン「……ってわけだ」

アニ「まさかミカサが死ぬだなんてね…」

クリスタ「あのときのエレンは見てて胸が苦しかったよ…」

エレン「皆のお陰で立ち直れたけどな…」

アルミン「そういえばさ、アニってミーナと2人だけでこの世界に来たの?」

アニ「そうだよ…運良く「ビーチ」の近くにいたからすぐにここに来れた」

エレン「オマエさ…友達とかは作れたのか?」

ユミル「エレン…その聞き方はアニに失礼だぞ」ニヤニヤ

クリスタ「ユミル…にやけちゃダメでしょ…」

アルミン「でも確かに気になるね。元の世界でも友達は少なかった気がするから…」

アニ「アンタら、私をなんだと思ってるんだい…ちゃんと友達はできたよ」

エレン「お、成長したな!」

クリスタ「ねぇ!何人できたの!?」

アニ「…2人」ボソッ

ユミル「2人もか…頑張ったなぁ」シミジミ

アルミン「ミカサも天国で喜んでるよ…」シミジミ

アニ「アンタら…蹴るよ」

エレン「本当に蹴るとは…」ヒリヒリ

クリスタ「痛いよアニ…」ヒリヒリ

アルミン「まぁ手加減してくれたのは嬉しいけど…」ヒリヒリ

ユミル「そんなんじゃ友達増えないぞ…」ヒリヒリ

アニ「アンタらが失礼なことを言うからだよ。それじゃ私はなんか食べるね」スタスタ



エレン「あ~いてぇ…久し振りに喰らったな。アニの蹴り…」

アルミン「10日前に来たって言ってたけど全く衰えてなかったね…」

ユミル「そういやオマエ、アニのこと好きなんだっけ」ニヤニヤ

クリスタ「もしかして告白とかするの…?」ワクワク

エレン「……悩んでんだよ、どうするかどうか…」

ユミル「何でだ?」

エレン「だってよ…もし告白して成功したとする。その時は幸せかもしれないが「げぇむ」で片方が死んだら正に地獄じゃねぇか…」

アルミン「エレン…そんなこと言わないでくれ。君らしくないよ」

クリスタ「そうよ…「げぇむ」なんか2人で乗り越えれば良いじゃない…」

エレン「……そうだよな。オレらしくなかったな、こんなこと気にするなんて…」

少し用事ができたので2時間ぐらい離れます。すいません…

戻ってきました…


エレン「じゃ頑張るよオレ!」ガタッ

アニ「…何を頑張るって?」スッ

エレン「ア、アニ!?」ビクッ

アニ「何ビビってんだい…急に立ち上がるから私の方がビックリしのに…」

アルミン(少しエレンに手伝おうかな…)

アルミン「ふぁ~あ眠くなってきたよ」(棒読み)チラッ

クリスタ(アルミンがこっちを見てくる…あ、そういうことね!)

クリスタ「私も「げぇむ」で走り回ったから眠い~」(棒読み)

ユミル「私たちはもう寝るよ。また明日な2人とも」

エレン「あ…3人ともあっという間にいなくなった…」

アニ「さて…もうそろそろで食べ終わるから私も寝よう…」

エレン「あ、待ってくれアニ!」

アニ「ん…?なんだいエレン…」

エレン「もうちょっと話さないか?折角久し振りに会ったんだからよ…」

アニ「そう…でも私は話すことはないよ」

エレン「じゃあオレがなんか話題振るからさ…」

アニ「はぁー…仕方無いね…」

エレン「アニがここにいるってことはさ、やっぱあの凄え光るやつ見たのか?」

アニ「ああ…あれ?あれ花火って言うんだって…」

エレン「花火って言うのか…めっちゃ綺麗だったよな…!」

アニ「確かにね…あんなの初めて見たよ…」

エレン「…どうせならアニと見たかったな」ボソッ

アニ「何か言ったかいエレン?」

エレン「い、いや何も言ってねぇよ!」アセアセ

アニ「アンタ嘘つくの下手だね…まぁ聞かれたくないことだったら聞かないよ」

エレン「お、おう…」(くそ…こんなんじゃダメだ…)

アニ「そういえばアンタ武闘派と関わったって聞いたけど」

エレン「ああ…そのせいで何故かアイツに絡まれるんだよな…」

アニ「気に入られたんじゃないの?ニラギに」クスッ

エレン「!!……それは嫌だな」(アニが笑ったとこ初めて見たな…可愛い…!)

アニ「それにしても武闘派に絡まれてよく無事でいたね」

エレン「アニに教えてもらった足技を使ってその場を制したんだ。アイツらめっちゃ痛がってて周りの奴等何人か声を殺して笑ってたな」

アニ「へぇ…見たかったな」

今日はこれで終わりです。続きは夜に書きます。

>>1です。再開します


エレン「そうだアニ、明日の朝も一緒に食べていいか?」

アニ「構わないけど…何で?」

エレン「オマエの友達を見てみたいんだよ。あとミーナとも会いたいしな」

アニ「…じゃあ明日は皆連れてきな。多分そっちの方がミーナも喜ぶだろうし」

エレン「そうか。じゃまた明日な」

アニ「うん…また明日」


物陰

アルミン「上手くいってるようだね」

クリスタ「アニの友達気になるな~」

ユミル「何となくだが男友達ではない気がするな」

アルミン「確かにね。前の世界でアニが仲良くしてた男子はエレンぐらいしかいなかったからこっちでは到底無理だろうね」

アルミン「明日が楽しみだn」エレン「オマエら何してんだ?」

アルミン「」

クリスタ「」

ユミル「」

エレン「眠れなくて起きたのか?もう夜遅いからさっさと寝るぞ」

アルミン「う…うん」(バレてない…!助かった…!)

ユミル(コイツガチでバカなのか…?)

次の日

食堂

エレン「アニはどこら辺にいんのかな…?」キョロキョロ

ジャン「あの2人背ぇ高くないから分かり辛いな…」

アルミン「そうだね…あ、あそこで手振ってるのミーナじゃない?」

エレン「あ…ホントだ!他にもアニの友達らしき人がいるな!」

ジャン「アイツ友達作れたのか…!」

アルミン「さっきその事話したジャン…」

ジャン「…今バカにしたか?」

アルミン「してないよ」

エレン「久しぶりだなミーナ!」

ミーナ「久しぶりっ!まさかエレンまで来るとは思ってなかったよ!」

アルミン「あれ…?その人達が昨日言ってた友達?」

モモカ「そうよ、私は井上萌々花。よろしくね」

アサヒ「私は九条朝陽。あなた達アニの友達なのよね?」

クリスタ「はい…そうです」

モモカ「凄く可愛いわね…!名前なんて言うの?」

クリスタ「クリスタです。よろしくお願いします」ペコリ

アサヒ「クリスタちゃんか…覚えたわ…!」

エレン「あ、オレ等も言っときますね。オレはエレンです」

アルミン「僕はアルミンです。よろしくお願いします」

ジャン「オレはジャンだ。よろしくな」

ユミル「私はユミル…よろしく」

モモカ「なによアニ…美男美女ばっかじゃない!」

アサヒ「本当羨ましいわ…」

ミーナ「確かにこうしてみると男子カッコいいね…」

モモカ「アルミン君はカッコいいって言うよりも可愛いだよね」

アサヒ「確かに!女装したら絶対女子より可愛いって!」

ミーナ「ねぇアサヒ、モモカ、この中だったら誰選ぶ?」

モモカ「この中だったら私はエレン君かな~」

エレン「え!?何でオレですか!?」

モモカ「だって…アニの話を聞いた限りだと一番男らしいからね」

ユミル「オマエ…そんなこと話してたのかよ」ニヤニヤ

アニ「…ただの気まぐれだよ」

アサヒ「私は…ジャン君かな」

ジャン(モテ期来たー!)グッ

アニ「何でジャンを?」

アサヒ「私背ぇ高い人が好きなんだよね。こんなかだったら一番高いのはジャン君だからよ」

クリスタ「良かったねジャン!」

ジャン「ああ…こんな気持ち初めてだ…」グッ

アルミン「凄く喜んでるね…」

ユミル「アイツの喜んでる顔なんか初めて見たぞ」

エレン「アイツ本当に正直だな…」

>>1です。昨日は途中で寝てすいません。アサヒ達の好みは全部妄想です


アサヒ「……今日だよねアニ…ミーナ…」

アニ「うん…まぁ頑張るよ…」

エレン「何の話をしてんだ?」

ミーナ「…私たち今日で「びざ」が尽きるから…今夜「げぇむ」をやるの」

ジャン「…マジかよ」

クリスタ「アサヒさん達は…?」

モモカ「私たちはまだ大丈夫…」

ユミル「絶対に死ぬなよ…」

アニ「大丈夫…上位ナンバーの人と一緒だから」

エレン「上位ナンバー…武闘派じゃないよな?」

アニ「違うよ。ナンバー6のアンって人」

クリスタ「どこかで聞いた覚えが…」

アルミン「ナンバー1の付き添いの女の人だよ」

ジャン「あのデケェメガネかけた女か…」

エレン「なぁ…俺たちも参加して良いか?」

ミーナ「え!?どうして!?」

エレン「俺たちが昨日「げぇむ」やったのは知ってんだろ?それでアルミンとユミルの「びざ」が少なくてさ、どうせなら一緒にやろうぜ」

アニ「分かったけど何でエレンまで?」

エレン「オレ武闘派に目ぇつけられてるだろ。そろそろアイツら危なっかしいことをしでかすかもしれないからナンバー1の派閥を味方にして守ってもらう。そのためにはそのアンって人と知り合うべきと思うんだ」

アルミン「エレン…君はそこまで考えることができたのかい…?」

ミーナ「まるで別人みたいだよ…」

エレン「そうか?皆のことを考えたらこれが一番正しい案かなって思ったんだ」

アニ「…じゃあ行こうか」ガタッ

エレン「そうだな。アルミン、ユミル行くぞ」ガタッ

アルミン「う、うん…」ガタッ

ユミル「分かった…」ガタッ

アン「……」モグモグ

エレン「あのーアンさんですよね?」

アニ「ちょっと今日のことについて話があるんですが…」

アン「…あなた達生きてたのね」

エレン「えっと…オレですか?」

アン「当然よ。後ろの金髪の子とそばかすの子もよ」

アン「で、何のようかしら?」

エレン「今日アンさんは「げぇむ」に参加するんですよね」

アン「そうよ…それで何?まさか志願するつもり?」

エレン「その通りです。オレ等も入れさせて下さい」

アン「…別に構わないわよ。活躍するか期待していいのかしら?」

エレン「任せてください!」

アン「…じゃあ夜また落ち合いましょう」

アルミン「あの…6人になったんですけど大丈夫なんですか?」

アン「大丈夫よ。そこまで支障はでないわ」

エレン「それでは夜、また会いましょう」

午後

エレン「情報収集でもするか」

アルミン「そうだね。夜まで時間はあるし」

ジャン「手分けして探すか?」

ユミル「そっちの方がいいな。じゃあ3時にここ集合で」

クリスタ「出来るだけ集めてくるよう頑張ろうね」ニコッ

アルミン「う、うん!頑張ろうね!」

ジャン「よし!行くぞ!」ダダダッ

エレン「速い…」

エレン「さてと…オレも探すか」トボトボ

エレン「あ、あそこに人がいるな。おーいそこの人!」

ニラギ「お、新入りじゃねえか」

エレン「」

ニラギ「オマエから話しかけるなんて珍しいじゃねぇか」ニヤニヤ

エレン(何で気付かなかった…!後ろ姿で気づけたはず…!)

エレン(何でこの人とこんな会うんだよ…!)

ニラギ「おいおい…オマエが呼んだってのに無視かよ…」

エレン(いや、待てよ…コイツは上位ナンバーだから色んな事を知ってる可能性があるな)

エレン「なぁ「げぇむ」ってこの地域以外でもやってんのか?」

ニラギ「何だそんなことかよ…どうやら東京でしかやってないぜ。船で国外に逃げたヤツもいるらしいがレーザーが降ってきて死んだようだ」

エレン「あ、ありがとよ…」(意外に教えてくれた…)

ニラギ「オレらはトランプを全部揃えるしかこの国から出る方法はないのさ。聞きたいことはこれだけか?」

エレン「ああ、十分すぎるくらいだ」

ニラギ「そういえばオマエ今日も「げぇむ」すんだってな。正気か?」

エレン「正気だよオレは…ちょっと事情があるだけだ」

ニラギ「ふーん…アニか?」

エレン「…そうだよ。何で分かった?」

ニラギ「アイツも今日「げぇむ」をやるみてぇだしな。昨日のを見たらそれぐらい予想つく。そうか~オマエはアニが好きなのか~」ニヤニヤ

エレン「否定はしねぇよ…!いいか?この事を絶対にアニに言うなよ?言ったらオマエらブッ殺すからな…!」ギラッ

ニラギ「お、おう…言わねぇよ…」(今の目完全にガチだったな…)

エレン(さて…今2時か…あらかた情報は聞いたから暇だな)

エレン「…そうだ、いつアニに告白しよう」ボソッ

エレン「「げぇむ」直前か…?この「げぇむ」が終わったら付き合ってくれ…ダメだ死亡フラグにしかならない」

エレン「もしくは今言うか…それもダメだな。アニが「げぇむ」に集中できなくなって危ない…」

エレン「明日か…?」ウーン



アニ「一人でなんか言ってるな…大丈夫かあいつ…?」

今日はこれで終了です。明日は20時半ぐらいから投下しようと思います

age

反応少ないとモチベーション上がらんのもわかるが
俺みたいにずっと待ってるのもいるんだぜ…

>>315すいません…反応があまりにも少ないので他の方のssを書いていました…今日の昼から続きを書きます…これからはレスが少なくても書きます…

それでは投下します


エレン「さて…戻るか」ザッ

エレン「あれ?あそこにいるのって…」


モモカ「ねぇ、どうしたらいい…?やっぱり私には…うまくやれるか…自信がないよ…」

アサヒ「散々話し合って決めたことでしょ…!アンタにできないなら私がやる!どの道…大勢が死ぬのよ…!」

エレン「お、やっぱりアンタらか」ジャッ

アサヒ モモカ「「!!?」」

エレン「どうしたんだよそんな驚いて…」

アサヒ「モモカ…行くよ…!」グイッ

モモカ「うん…」

エレン「どうしたんだ…?…ん?なんか変な臭いがするな…」

エレン「ここからか……ってなんだあれ!?死体か…!?」

エレン「全部…死体なのか…?何でこんなもんが…」

チシヤ「見せしめだよ」ジャッ

エレン「! 誰だ!」

チシヤ「僕の名前はチシヤさ。よろしくねエレン君」ニコッ

クイナ「久しぶりやな新入り!」

エレン「あ、クイナさん!」

チシヤ「そこにある死体は「ビーチ」の「ルール」、『裏切者には死を』によって死んだ人たちさ」

エレン「裏切者って…ここにいる全員トランプを隠し持ってたのか…!?」

チシヤ「違うよ。彼らは「ビーチ」から逃げ出そうとした連中さ。一度「ビーチ」のメンバーになったら死ぬまで抜けられない」

チシヤ「裏切者はどこまでも追われ制裁をうける…まるで昔の暴走族みたいだよね♪」

チシヤ「とはいえ実際の見せしめは数人にすぎない。皆に恐怖心を植えつけるにはその事実さえあれば十分だからね」

エレン「じゃあ…残りの人達は何で…!?」

クイナ「ケガや病気で…死んでった仲間や…」

クイナ「いくら医者や看護師がいたかて一度「げぇむ」で致命傷をおってしまえばその先を生き延びるのは絶望的っちゅーことや…」

チシヤ「そういった連中を幹部連中がここに処理してるのさ。なるべく目立たずにね。見たくない現実は見せなきゃいい」

チシヤ「そうすれば皆はいつまでもここを楽園と信じて幹部のためにせっせとカードを集めてくれる」

エレン「バカげてるな…オレ達を道具としか見てねぇのか…」

チシヤ「…単刀直入にひとつ聞いてもいいかい?」

エレン「…なんだ?」

チシヤ「君はこの絶望しかない世界で、どう生きる?」

エレン「……このイカれた「げぇむ」はなんなのか、オレの大切な仲間を殺した仇が誰なのかを知りたいんだ…」

エレン「そして、この「今際の国」から仲間を全員出国させる…!そのために皆をナンバー1を含む幹部に押し上げる…!!」

チシヤ「悪くない返答だ♪…けれどあまりに現実味がない。君も自覚してるんだろ?」

エレン「…!!」

アルミン「ここにいたかエレン!もうそろそろで「げぇむ」だよ!急いで!」

ズン ズン!

エレン「そうだった!やっべ!チシヤさん、クイナさん!話はまたあとで!」ダダッ

クイナ「…これから死ぬかもしれないっていうのに呑気やなぁ」

チシヤ「…少し不安になってきたな…彼をオレ達のプランに入れるかどうか…」

アルミン「連れてきたよ皆!」タタッ

ユミル「遅ぇぞエレン!」

エレン「ごめん…」

アン「…このグループで大丈夫かしら」

ミーナ「大丈夫ですよ!皆スゴいですから!」

アン「そうだといいんだけど…」

アニ「…全員集まったので行きましょう」

アン「ええ…」(子供ばっかりで…「すぺぇど」がきたら危ないわね)ガチャ バタン

アン「皆乗ったわね?時間があまりないから急ぐわ」

ブロロロロ…

エレン(頼む…!4とか5が来てくれ!)

アルミン「…なかなか見つからないですね」

ミーナ「あ、あそこに電気が点いている建物ありますよ!」

アン「分かったわ。皆降りれる準備して」

エレン「はい!」

ブロロロロ…キキィッ

アン「着いたわ。皆降りて」ガチャ バタン

アルミン「はい…!」ガチャ バタン

アン「じゃあ中入るわよ」ゾロゾロ

アルミン「この部屋狭いですね…この大きさだと「すぺぇど」の可能性は低そうだ」

アン「そのようね…」

パッ『「げぇむ」難易度「だいやのよん」』

エレン「始まったか…」

パッ『「もんだい」です。「でんきゅう」の「すいっち」はどれ?』

ユミル「…はぁ!?そんなのわかるわけねぇだろ!」

アニ「待って…多分これから「るうる」の説明が来るはず…」

エレン「それにヒントが隠されてるってわけか」

パッ『「でんきゅう」がつく「すいっち」は1つ。ドアが閉じている状態では何度でも「すいっち」をおせますがドアが開いている状態で「すいっち」を押せるのは1度きり』

エレン(ヤバい…全く頭に入らん…)

パッ『なお、2つの部屋にまたがって人がいる状態や「すいっち」を押している状態でのドアの開閉はできません』

ミーナ「つまり…どうしようもないじゃない!」

パッ『解答権は1度だけ。「でんきゅう」の「すいっち」がどれか答えられれば「げぇむくりあ」』

パッ『水位が上がり水面が高圧電流に触れれば「げぇむおおばぁ」』

アルミン「水って…?」

ドドドド

エレン「うわ!?天井から水が降ってきた!」ドドドド バシャバシャ

ボロッ

エレン「なんだその紐…?」

アン「触らないで。触ったら感電死するわよ」

エレン「は、はい…」サッ

ユミル「ヤバいぞ…このままだったら直ぐに触れちまう…」

アニ「…ドアを開けたままAの「すいっち」を押してみるのはどう…?」

エレン「どう言うことだ…?」

アニ「ドアを開けて「すいっち」を押せるのは1度だけ…それならAを押して「でんきゅう」がつけば正解はAで、つかなくてもBとCが残る…1/2にまで確率はおとせるよ…」

アルミン「…それは得策とは言えないよアニ…」

ユミル「何でだアルミン…?」

アン「彼の言う通りよ。その行動で生き残る確率は計算したところ66%…一見悪くない数字だけど人6人の命を賭するにはあまりにも低いと思わない?」

ユミル「…それならどうするんだよ!」

アン「ドアを閉めて」

エレン「あ、ああ!」バタン!

アン「……」スッ バチン

エレン「何でAの「すいっち」を押したんだ…!?」

ミーナ「ドアが閉まってたら「でんきゅう」がついてるかどうか分からないじゃない!」

アン「……」

ユミル「いつまでそうしてんだよ…!」

アン「…ドアを開けて」バチン

エレン「ふっ!」ガラッ

アン「……」スッ

ミーナ「ちょっ…ちょっと!一度きりなのよ!?なんでBの「すいっち」を…」

アン「……」バチン シン…

ユミル「つかねーじゃねーかッ!!これでAかCのどっちかを勘で選ぶしかねぇ!」

アルミン「いや…これでいい…これでいいはずだ…!」

エレン「!? どう言うことだアルミン!」

アン「誰か…「でんきゅう」を手で触りなさい。熱くなっていれば正解はさっきまでついていたAの「すいっち」」

アン「冷たければ正解は残ったCの「すいっち」よ」

アン「これで6人が生き残る確率は…100%」

ほかには何書いてるの?

>>333ジャンとエレンが入れ替わるやつです

ジャン「俺はエレンだ!!」アルミン「」
ジャン「オレはエレンだ!!」アルミン「」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373642819/l50)

これかな?
読んでみるねー

>>335それです!夜に同時進行でそれも書きます!


パッ『こんぐらちゅれいしょん
げぇむ「くりあ」』

アルミン「やったぁぁ!!」

ミーナ「助かったぁ!」

ユミル「これで当分は助かる!」

アニ「エレン…アンタあまり嬉しそうな顔してないけど…」

エレン「オレ…何もしてねぇ…」

アン「それじゃあ「ビーチ」に戻るわよ」

ブロロロロ…

エレン「なぁアルミン」

アルミン「なんだいエレン ?」

エレン「なんでお前アンさんの言ったことに賛成したんだ?賛成したってことは電球が熱くなることを知ってたんだろ?オレは電球が熱くなるなんて初めて聞いたけど…」

ユミル「確かにな…なんでだ?」

アルミン「簡単な話だよ。「ビーチ」で触ったのさ。どういう原理で光ってるのか気になってさ」

エレン「そうか…「げぇむ」のとき違和感を感じたから聞いたんだ」

アルミン「分かったよエレン。あ、「ビーチ」に着くよ」

ブロロロロ…キキィッ

アルミン「戻ってくるの早かったなぁ…」

クリスタ「あ、皆帰ってきた!」タッ

ユミル「クリスタ~会いたかったぞ~」ダキッ

クリスタ「きゃっ///ユミル、暑いからはなして///」ジタバタ

ジャン「アニとミーナも無事だったか。良かったな」

ミーナ「実際アンさんがほとんどやったんだけどね…」

モブC「あのー…エレンって戻ってきてますか?」

アルミン「あ、昨日エレンと一緒に「げぇむ」した人ですね。あれ?エレンがいない…」キョロキョロ

アルミン「誰かエレンがどこにいるか知ってる?」

アニ「エレンならアンさんと一緒に車でどこか行ったよ…」

ユミル「はあ?…何でだよ?」

アニ「知らないよ…なんかエレンが無理やり車に乗り込んでた」

ミーナ「もしかして…武闘派と関連してるのかな…?」

ジャン「まぁオレらはここで待ってようぜ。すぐ戻ってくるだろ」

車の中

髭面「なんでこのガキがついてきてんだよアン!」ブロロロロ…

アン「仕方ないじゃない…無理やり来たんだから…」

エレン「ボーシヤが死んだって聞いてそのまま突っ立っていられるわけないだろ!!」

髭面「まぁ…そりゃそうだが……おい、着いたぞ…」キキィッ

髭面「今夜のガソリン調達班が偶然見つけたんだ」ガチャ バタン

髭面「すぐに口止めして表向きは「げぇむ」で死んだってことにしてるが…」スタスタ

アン「これは…!!」

エレン「マジかよ…!!」

ボーシヤの死体

エレン「撃たれたあとがあるってことは…まさか…!」

髭面「そうだ新入り…殺されたんだよ。ナンバー1は何者かに…!!」

髭面「考えたくはねーが、もしかしたらナンバー3も同じように…」

アン「「げぇむ」に見せかけて自分より上位のナンバーを殺し、成り上がりたい者がいるのか…根こそぎ変えるつもりなのか…どちらにせよ「ビーチ」の中にいるようね」スッ

アン「革命家気取りが…」

エレン(誰だろうな…武闘派か…?ダメだな、分かんねー…あとであいつらにも言っとくか)

アン「それと…エレンで合ってる?」

エレン「そうですが…」

アン「ナンバー1とナンバー3が死んだことは友達に言ってもいいけど…何者かに殺されたことは秘密にして。分かったかしら?」

エレン「は、はぁ…」

>>1来てた…!
深夜だし放置も自由だと思うけど落とすにはもったいないと思う。面白いよ
入れ替わりのほうも楽しみにしてる

>>342ありがとうございます!


髭面「それじゃ「ビーチ」に戻るぞ…あ、そういや「だいやのよん」をゲットしたんだよな?」ガチャ バタン

アン「ええ、そうよ」ガチャ バタン

エレン「……」ガチャ バタン

髭面「多分アンのナンバーは上がれないだろうな…他のやつらは上がるだろうけど…」ブロロロ…

アン「今はそんなことはいいわ。それよりも武闘派の問題の方が大きいわ…」

エレン「あのー…オレも手伝いますか?」

髭面「いや、オマエはやめとけ」

エレン「何でですか?」

髭面「オマエは一昨日武闘派との一件でかなり目をつけられててな。また武闘派となんかやったらオマエの仲間も危ないぞ」

エレン「分かりました…」(そうだ…ニラギと仲良くしてたから大丈夫かと思ってたけど実際危ないんだった…!)

今から飯なので8時半ぐらいからもう片方のやつと一緒に書きます

ブロロロロ…

髭面「もう少しで「ビーチ」に着くぞ」

エレン(ボーシヤが死んだことは明日広まるだろ。それならアイツらにも言わなくていいかな…)

キキィッ

アン「着いたわよ。早く降りて」

エレン「あ、はい」ガチャ バタン

エレン(アイツらどこかな…?)スタスタ

エレン(…もう自分の部屋に戻ってるか)スタスタ

アルミン「あ、エレン!どこいってたんだい!?」

エレン「ここにいたのかアルミン…ちょっと皆を集めてもらってもいいか?」

アルミン「うん、いいよ。待っててね」タタッ

エレン(この際ボーシヤが誰かに殺されたこと以外全部話すか)

ゾロゾロ

エレン「皆来てくれたか…ってえぇ!?なんでアンタらも!?」

チシヤ「別にいいじゃないか。君とはあとで用事もあるんだし♪」

クイナ「なんや…うちらには話せんっちゅーことか?」

エレン「いや、そういう訳じゃないんだ…じゃあ本題に入るぞ」ゴホン

エレン「…ボーシヤとクズリューが「げぇむ」により死んだんだ」

アルミン「え…!?」

クリスタ「本当なのそれ…!?」

エレン「ああ…本当だ」

ユミル「マジかよ…それじゃあ武闘派が好き放題やるじゃねぇか…」

ジャン「新入りのオレらは徹底的に狙われるな…」

チシヤ(…彼は何か隠してるな。「げぇむ」で死んだなら車でどこかに行く必要はない…)

新渡戸「悪い!遅れた!」ジャッ

エレン「あ、新渡戸さんお久しぶりです」(新渡戸さんにも言っておこう)

エレン「新渡戸さん…ボーシヤとクズリューが「げぇむ」により死にました…」

新渡戸「何!?本当か!?」

エレン「本当です…他にも大事なことが…」

アルミン「そ、それは一体…」

エレン「アンさんはメガネ外したら超美人だぞ!」

アルミン「」

クリスタ「」

ユミル「」

ジャン「」

新渡戸「」

チシヤ「」

クイナ「」

アルミン「え~っと…話を戻そうかエレン」

エレン「おう、まずボーシヤとクズリューが「げぇむ」で死んだ。そしてアンさんはメガネを外したら美人だった」

ジャン「そこだ!そこがおかしい!!」

エレン「そこって…どこだ?」

クリスタ「アンさんのくだりだよ!」

ユミル「なんでボーシヤ達の死とアンが美人って言うのを同じ扱いしてるんだよ!」

ミーナ「そうだよ!おかしいよエレン!」

エレン「分かった…それならオレから話すことは終わりだ。チシヤさん、話の続きを…」

チシヤ「そうだね。オレが今から話すことを聞けば君たちは引き返せない。それでもオレ達のプランを聞く気はあるかい?」

エレン「オレは構わねぇよ」

アルミン「僕も…!」

アニ「私も…」

チシヤ「分かった。皆やるということでいいのかな?」

ジャン「ああ…!」

チシヤ「じゃあ話すよ…」

次の日

「ビーチ」1階メインロビー

アグニ「今日からオレが…「ビーチ」の新しい王だ」

ニラギ「実にめでてぇじゃねーかよ。今夜はハデに飲み明かしたいところだ…!」パチパチ

ニラギ「まあ中にはお友達が減って寂しがってる奴もいるようだが…」

ニラギ「今は今後の身のふり方ってもんをしっかり考えとかねぇとな」ニヤニヤ

アン(ボーシヤとクズリューが死んで…明らかに得するのはナンバー1に近い幹部メンバー。おそらくこの中に…ボーシヤ達を殺した犯人が…!)

ニラギ「ナンバー1!早いことやっちまいましょうや!最初の引き継ぎ業務、「黒の封筒」の開封を…!」

「ビーチ」最上階ロイヤルスイートルーム(ナンバー1の部屋)

ガチャ

ジャン「うお…スゲェな…ボーシヤのやつここでずっと寝てたのかよ。羨ましいな…って感心してる場合じゃなかったな。早く例のものを見つけねーとな」

ジャン(もう後には引けねぇんだ!オレらはチシヤのプランに乗っちまったから…!)

昨夜

クリスタ「え…!?奪還…!?」

チシヤ「そう。文字通り奪い返すのさ」

アニ「それってつまり…」

チシヤ「ボーシヤが信じた「答え」…この「今際の国」から出国する唯一の方法…」

チシヤ「トランプ。長きにわたって「ビーチ」の連中からかき集めてきた大量のトランプを根こそぎ奪う」

新渡戸「奪うって…どうやるんだよ…!?」

チシヤ「言うまでもなく全てのトランプを管理しているのはナンバー1だけ。それはナンバー1の住むロイヤルスイートのどこかにある金庫に保管されてるって話だ」

チシヤ「けれど「ビーチ」の王とて「今際の国」の中ではいのちを落とすこともある。今回のようにね♪」(怪しい点はあるけど…)

チシヤ「だからナンバー1が「げぇむ」で死んだ時のために金庫の場所はナンバー2にだけには知らせてある」

チシヤ「そしてもう一つ、ナンバー2に事前に渡されていたもの、それが金庫の電子ロックの暗証コードが記された、通称…「黒の封筒」」

チシヤ「透かしのきかない黒塗りの封筒は「BOSS」とかかれた封蝋と幹部全員の署名によって厳重に密閉されていてナンバー1が入れ代わった時にのみ開封を許される」

チシヤ「新たなナンバー1は幹部全員の前で自分だけが暗証コードを確認した後に…コードの記された紙を新たな封筒に入れ再び封蝋と全員の署名で封をして新たなナンバー2に渡される」

アルミン「トランプの保管と引き継ぎ方法は分かった…けど肝心の暗証コードはナンバー1しか知りようがないんでしょう?」

チシヤ「今夜の「げぇむ」でボーシヤとクズリューが死にオレは晴れて幹部に昇進だ。明日の引き継ぎで暗証コードはオレがどうにかするさ♪」

チシヤ「後は…その間にロイヤルスイートに潜入する実行者が必要だ」

ミーナ「!!…危険すぎるわ。見つかればおそらく殺される…!」

チシヤ「…だとしても現状と大差はないだろ?」

チシヤ「まさか君達は正攻法でナンバー1になれる日がいつか来ると、本気で思っているのかい?」

チシヤ「オレが「ビーチ」に利用されながらせっせとトランプを集めてきたのは全て幹部になる今日のため。この機を逃したいのなら、どうぞ奴隷のまま死ぬといい♪」

エレン「…ロイヤルスイートにはオレが…」ジャン「オレが行く…!」スッ

アルミン「ジャン!?なんで君が!?」

エレン「…危険なことはオレに任せとけジャン」

ジャン「…オマエは張り切りすぎなんだよ。かなり無理してるだろ?少しぐらい休め…オレが必ずトランプを持ってくるからよ」ニカッ

エレン「ジャン…失敗すんなよ」

ジャン「ああ…!」

現在

「ビーチ」1階メインロビー

アグニ「……」ベリッ スッ ピラ

アグニ「……?」スッ ジュッ…

チシヤ「……」(今の顔は…)

「ビーチ」最上階ロイヤルスイートルーム


ジャン「このトランシーバーってやつ改めてスゴいな…」ガガ…

ジャン『聞こえるか?無事に潜入した。アンタの言う通りカギはささったままだったぜ』ガガ

チシヤ『カギを持ったまま「げぇむ」で死なれちゃ困るじゃん?ロイヤルスイートも例外じゃないのさ』

ジャン『…そっちの様子は?』

チシヤ『プールサイドだ。引き継ぎを済ませた新たな王は家臣どもを引き連れてゴキゲンでおくつろぎ中だよ♪』

チシヤ『心配しなくても動きがあれば足止めは任せろ。それより金庫探しに集中してくれよ♪』

ジャン『今やってるよ…』キィ…

ジャン『…!!見つけたぞ…!金庫だ…!』

ジャン『暗証コードは…!?』

チシヤ『「8055」』

ジャン『封筒の中身はナンバー2しか見られないんだろ?どういう手品だ…!?』

チシヤ『あの時皆の前でアグニはほんのわずかだが…表情を歪めた。それは、困惑』

チシヤ『おそらくは…そこにあるはずのものがなかったから。「黒の封筒」の中身はただの白紙だったのさ』

チシヤ『先代の王、ボーシヤは用心深い男だった。なりふり構わず封筒を開けようとした者を混乱させるためにひと手間かけておいたんだろう。ズル賢いバカの考えそうなことだよね♪』

ジャン『じゃあ…暗証コードはどこに…!?』

チシヤ『簡単な心理の死角。誰もが暗証コードは封筒の中に記されてると思い込む…「ビーチ」の王を示す「BOSS」の封蝋こそが「文字」ではなく「数字」だったのさ♪』

ジャン『チシヤ…アンタは敵にまわしたくない男だな…』

クイナの部屋

エレン「……」

クイナ「心配か?このプランが成功するかどうかはジャンにかかっとる」

エレン「…チシヤはあまり信用できねぇ男だが、アイツのプランにはスキがない。それにジャンはやるときはやる男だ…だから不安なんて無いさ」

アルミン「エレンの言う通りだよ。すぐ戻ってくるさ」

アニ「そうだといいけど…もし失敗したらアイツ死ぬのか…」

クリスタ「不吉なことを言わないでアニ…」

今日はこれで終わりです。2つ同時に書くと頭に謎の疲労感が溜まってきます…明日は21時ぐらいから書きます…

>>1です。用事があったため遅れてしまいました…


「ビーチ」最上階ロイヤルスイートルーム

ジャン「8…0…5と…」ピッピッピッ

ジャン(これで…これで俺たちはこの国の出国に近づける…!…けど…これをやったら「ビーチ」の奴らの希望を奪うことになってしまう…!)

ジャン(…生きるために仕方ないことだ…!)

ジャン「…5…と」ピッ

ビーッ

ジャン「………え…!?」

グァン!

ジャン「ま…まさか…!?」

ゴッ…ゴッ…ゴッ

アグニ「…オレのトランプに手をつけようってぇ命知らずがいるというタレコミを聞いてまさかとは思ったが…」

アグニ「なかなかどうして、使える男じゃねーか」チラッ

チシヤ「……」

ジャン「チ…シヤ?なんで…」ゴッ!

ジャン「がはっ…!」ドサッ

ニラギ「誰だコイツぅ?知ってるやついるか?」

タケト「…確かニラギさんが気に入ってる新入りの仲間だったはずっすよ」

ニラギ「マジかよ!?コイツらには楽しませてくれるよ…なぁッ!」ガッ! ゴッ! バキッ!

ジャン(なん…で…だ…よ!?なんでチシヤが…アグニと一緒にここにいるんだよ…!?)ゴッ! ガッ! ドゴッ

アグニ「……」チラッ

チシヤ(先代の王、ボーシヤは用心深い男だった。おそらく金庫も分かりやすい場所にダミーを用意する…!大事な金庫を狙われたんだ。心配だよね♪不安だよね♪)

チシヤ(人の常…!無意識にでも見ちゃうよね♪本物の金庫の隠し場所を!暗証コードは確かだ。後は本物の金庫の場所を知るだけだった)

チシヤ(ありがとう。ジャン君。君のおかげで、オレのプランは成功だ♪♪)

チンピラB「こいつ無線持ってやがったぜ!!」

タケト「共犯者がいるなら徹底的に探し出せ!!まぁ十中八九こいつの仲間だろうけどな!!」

チシヤ(どうぞ気の済むまで♪オレと彼を繋ぐ線はどこにもない。無線はもう捨てたからね♪)

ジャン「ゲホッ…!ゴホッ…!」

チンピラA「この裏切りは前代未聞だ…!!」

タケト「「ビーチ」の全員の前でなぶり殺しにしちまおうぜ!!」

ニラギ「それじゃあなんかつまんねぇな…そうだ。こいつの目と耳をふさぎテープでしばって空いてる部屋にでもブチ込んどけ」

チンピラA「何…!?」

ニラギ「どうせなら仲間にも見られずにひっそりと餓死してもらおうじゃねぇか。誰にも救われずにゆっくりと死に近づいていく…これはなかなかキツいと思うぜ…!」ニヤァッ

タケト「確かに目の前で殺そうとしたらアイツらに止められるな…ニラギさん、あんた酷いこと考えますねぇ…」

ニラギ「おいおい、誉めてもなんも出ねぇぞ」ニヤニヤ

ジャン(嘘…だろ!?)

次の日

ジャン「ハァ…ハァ…」ギチッギチ

ジャン(あれから何時間経った…!?ヤバイ…誰か来てくれねーと…餓死で死んじまう…!嫌だ!!クソッ!!死にたくないッ!!誰かッ…誰か助けてくれッ!!)ガクガク

ジャン(…上手く息ができねぇ…口のテープぐらいはがしてくれよ…)ポロポロ

クイナ「やめとき!!ジャンを助け出すなんて無茶や!!どの部屋に監禁されてるかもわからん上に、ジャンと行動をしとったアンタらはまっ先に共犯者として疑われとるんやで!!」

チシヤ「オレのミスだ…アグニ達の注意を引きつけておくことができなかった…」

クイナ「悪いことは言わん…計画が失敗した今、アンタらは一刻も早く「ビーチ」から逃げ出した方がええ…」

アルミン「そんなこと…できませんよ!!ジャンを見殺しになんかできない!!」ダッ!!

ユミル「…私も行く…!お前らはここから動くなよ!!」ダッ!!

チシヤ「……」クスッ

ミーナ「…私たちはここで待つしかないの…?」

エレン「ああ…あれ以上の人数で探しに行ったら見つかりやすくなる…だからといって…何もできないなんて悔しすぎる…!!」

チシヤ(驚いたな…ここまで絆が深いとは…)

アニ「私たちは…この部屋に隠れてていいの…?」

クイナ「…ええよ」

アルミン「ダメだ…ここも空き部屋だ…」

ユミル「さっさと行くぞ!アイツらに見つかったらヤバ…」ガバァッ

ニラギ「ぎゃはははァッ!!やっと見つけたぜユミルちゃんにアルミン君よぉ!!」ガシッ!

ユミル「んーっ!!」(離せ!このクソやろう!!)ジタバタ

タケト「てめぇもだぞ!!」ガシッ!

アルミン「この!離せ!」ジタバタ

タケト「へへっ!!本当に女子みたいだな!!弱すぎるだろ!!」

ニラギ「てめぇら暴れんじゃねーよ!!お前らちゃんと足も押さえとけ!!」バタン

ニラギ「裏切り者には罰を与えねーとなぁ。子供でも悪さをすりゃぁ物置に閉じ込められる。女の子には…どんな罰が待ってると思う?」シュルッ…

アルミン「!? おい!!ユミルには手を出すな!!僕がなんでも受けるから!!」

ニラギ「はぁ!?お前もやるに決まってんだろ。おい、タケト。こいつ…ジャンみたいにやっちまっていいぜ」ニヤァッ

タケト「分かりました…!」コキコキ

アルミン「ぐっ…!」

エレン「クソ…!あれから1時間も経っちまったぞ…!」

クリスタ「もしかして…武闘派に捕まったのかも…!」

アニ「その可能性が高いね…」

ミーナ「そうだとしたら…ユミルとアルミンはもう…」

エレン(どうする…助けに行くか…?最悪なのがもうアルミンとユミルは死んでて助けに行ったオレも捕まり殺される…これだけは避けたい…!)

今日はこれで終了です。明日は朝少し書いて18時から続きを書きます。それではまた明日…

>>1です。朝は寝てたため書けませんでした。すいません…


「ビーチ」411号室

ジャン(くそっ…頭がおかしくなりそうだ…!何も見えない…!何も聞こえない…!誰か…助けてくれッ…!)ガクガク

ジャン(…アイツらは助けに来てくれるのか…?オレが捕まったせいでアイツらも危ないんだ…!もしかしたら…オレを見捨ててもう「ビーチ」から逃げ出したのか…!?)ブルブル

クイナの部屋

チシヤ「エレン…ちょっと話がある…」ボソッ

エレン「…何だ?」ボソッ

チシヤ「ここでは話せない…近くの空き部屋で話そう…」ボソッ

エレン「…分かった」ボソッ スッ

クイナ「おい!どこ行くつもりや!?」

チシヤ「少しエレンに聞きたいことがあるんだ。ここでは話せないようなことをね」

クリスタ「でも…今外に出るのは…」

エレン「大丈夫だ。すぐ側の部屋で話すだけだから…」ガチャ バタン…

???の部屋

チシヤ「それじゃあ質問するよ。ボーシヤの事についてだ」

エレン(…まさかボーシヤが殺されたことを知ってるのか…!?)

チシヤ「君はボーシヤが「げぇむ」で死んだと言ったけどそれならわざわざ車で行く必要は無いはずだ。なんで車に乗ったんだ?」

エレン(多分コイツには中途半端な嘘は通じねぇ…だけどアンさんから言うなって…!)

チシヤ「…ボーシヤは誰かに殺された。合ってるかなこれ?」

エレン「!?…何でそう思うんだ?」

今から風呂入ってきます。そのあと飯も食べるので続きは21時となります。

チシヤ「一昨日君はアンと車でどこかへ行った。そして戻ってきたら一気にボーシヤとクズリューが死んだと言う話は広まった。と言うことは君たちはボーシヤの死について知ってるはずだ」

チシヤ「しかしボーシヤ達がどこで「げぇむ」をしたか君たちが知ってるはずがない。なのにボーシヤが死んだことを知ってる。これはおかしいよね?だって「げぇむ」会場を知らなかったらボーシヤの死を確かめる方法がないじゃないか」

チシヤ「これを踏まえて考えると「君たちがボーシヤを殺した」、「ボーシヤの死体を見た」の2つが考えられる。でも君にはボーシヤを殺す動機がない。それなら答えは2つ目の「ボーシヤの死体を見た」になる」

チシヤ「そして君たちがボーシヤの死体を見つけれる場所は「げぇむ」会場の外だ。そこで見つけれたと言うことは誰かに殺されたと考えるべきだ」

チシヤ「…どうかな?合ってるかい?」

エレン「ああ…合ってるよ」

エレン「あんた…まさか監視してたのか…?」

チシヤ「そんなことするわけないだろ。少し頭を働かせただけさ♪」

エレン(なんだこいつ…!ヤバすぎる…!)

チシヤ「ボーシヤが誰に殺されたか…それは気になるけどオレには関係無いな」ボソッ

エレン「なんか言ったか…?」

チシヤ「独り言さ♪聞きたいことはもう終わりだ。もう部屋に戻っていいよ♪」

エレン「あ、ああ…」ガチャ バタン


チシヤ「さて…トランプを取りに行こう♪」ガチャ バタン スタスタ

「ビーチ」407号室

ニラギ「考えたことが、あるか?窃盗、暴行、詐欺、放火、殺人…」ベロォ…

ユミル「うっ…」ビクッ

ニラギ「これら全て刑罰に科せられる犯罪行為だ。わざわざ「法律」なんてものをつくってまでそれらの行為を禁止にする必要がなぜあるのか、考えたことがあるか?」

ニラギ「「性」だからだ。人は放っときゃあ奪い、犯し、殺す生き物なんだよ。だったらそれを楽しもうじゃねーの。本能のままに生きて何が悪ィ?」

ユミル(クソ…手足を押さえられてなかったらコイツらなんか…!…まだアルミンは襲われてねぇ…何とかして気を引かないと…)

ユミル「ハッ…悲しいやつだなお前…」

ニラギ「…何が言いてぇ?」

ユミル「別に言いたいことなんてねぇよ…今まで誰とも繋がろうとしないで生きてきたお前に何を言っても響かねぇ…」

ユミル「…本能のまま生きて1人で死ねばいいんだよ、お前は」

ニラギ「……」

アルミン(だ、大丈夫なのか!?あんなこと言って…!)

「ビーチ」最上階ロイヤルスイートルーム

チシヤ「確かこの絵画を見てたな…」ガコ…

チシヤ「ようやく…ご対面だね♪」

チシヤ「8055と…」ピッピッピッピッ

ピー ガチャ

チシヤ「「はあとのじゅう」と絵札を除く全種類のトランプ。「今際の国」から出国するための唯一の「答え」」

チシヤ「オレのために今日までせっせと集めてくれた「ビーチ」の皆に感謝しないとね」スッ

「ビーチ」1F正面玄関

チシヤ「思いのほか永く「ビーチ」には世話になっちゃったけど、ようやくこれも用済みだ」スッ

チシヤ「今日までありがとう。奴隷諸君」

???「おおかたそんなことだろうと思ってたぜ」ジャッ

チシヤ「…アンタは」

新渡戸「アイツらは初めから捨てゴマだったって訳か。金庫の隠し場所を知るための奴と共犯者のカモフラージュとして…」

新渡戸「オレには理解できねーな。今頃アイツらは武闘派に殺されてるかもしんねーぜ。何がお前をそこまでさせんだよ?」

チシヤ「理解できないならできる努力をすることだ。「生き残る」ために、しちゃいけないことなんてあるのかい?」

チシヤ「綺麗事は結構。生きたければ一緒に来なよ。今なら競争率はたったの2倍。オレとアンタのどちらかが出国できる♪」スタスタ

新渡戸「オレは…」

チシヤ「……」ジャッ

ドグォォォ…ン!!

新渡戸「ば、爆発!?」

チシヤ「まさか…!」

男C「なんだよオイ!?何があった!?」

男F「わかんねーよ!!今夜の「げぇむ」に向かう車がホテルを出ようとしたとたんいきなり爆発したんだ!!」

男D「まだ間に合うかも…!!助けよう!!」ダッ

男G「待て!!ホテルの敷地外には絶対に出るなッ!!」

男D「…え!?」


新渡戸「…ガソリンでももれてたのか…!?」

チシヤ「………考えたくもないが、最悪の可能性があるとすれば…」ポイッ

バチバチバチィィッ!!

新渡戸「レーザー…!!ってことは!?」

クイナの部屋

エレン(アイツらも帰ってこねぇし…チシヤもどっか行っちまった…)

ミーナ「もしかしたら…2人も捕まったのかも…」

クイナ「その可能性が高そうやなぁ…」

エレン(…見つかったら殺されんのかな…そりゃあトランプを取られそうになったんだ。裏切り者として殺されるに決まってる……こんなことならアニに思いを伝えとけば良かったな…)

クリスタ「ユミル…アルミン…早く戻ってきて…!」

パッ ブゥン…

エレン「何…だ…?」

今日はこれで終わりにします。明日も今日と同じような時間になります。話が全然進まなくてすいません。それではまた明日…

>>1です。祭り行ってたため遅くなってしまいました。すいません…


パッ ブゥン…

『げぇむ』ザザ

エレン「まさか…ここで「げぇむ」をするのか!?」

クリスタ「…そんな!」

クイナ「「げぇむ」は毎晩あらゆる施設で開催されとる…いつかこの「ホテル」が「げぇむ」会場となってもおかしくなかったんや…」

アニ「まだジャンが見つかってないってのに…」

「ビーチ」1F正面玄関

新渡戸「ここが「げぇむ」会場になるだなんて…」ガクッ

チシヤ「あと…一歩だったのになぁ…なかなか、思い通りにはいかないもんだね♪」

新渡戸「くそ…最悪だ…」

「ビーチ」407号室

チンピラC「マジかよ…今…ここで、「げぇむ」が始まってのか!?」

タケト「冗談じゃねーぞ!!オレの「びざ」はまだ6日もあるってのに!!」

パッ『「はあとのじゅう」』

チンピラA「だが…見ろよ!!難易度、「はあとのじゅう」…!?」

タケト「そろうぞ…!!絵札以外の全てのトランプが…!!」

ニラギ「この「げぇむ」の主催者にはお見通しってワケだ…「ビーチ」の存在も、残るトランプが「はあとのじゅう」ってことも…」

ニラギ「「ビーチ」で決着つけようってンだな!おもしれぇ…!!」

パッ『「るうる」の説明をいたします。
1階ロビーへお集まりください。』

ニラギ「悪ぃなお前らよぉ…お楽しみはおあずけだ。今は新しいオモチャに、夢中になっちまった…!!」

ユミル(何とか難は逃れた…だが…「はあとのなな」でさえあのエレンの心を一時は壊したんだ…「はあとのじゅう」なんかやっちまったら…!)

アルミン(もしかしたら…また誰かの心が壊れてしまうかもしれない…それこそ…一生残るほどの…)

「ビーチ」1Fメインロビー

女A「うっ…うっ…」ポロポロ

男E「誰がやったんだ…!?こんなの…ひどすぎる…!!」

ニラギ「オイオイ…どーなってんだこりゃあ?」

アルミン(ど、どうしてだ…!?どうしてここに…)

アルミン(モモカさんの死体が…!?)


アン「…!」ザッ

アグニ「……」

クイナ「死ん…どるんか!?何があったんや!?」

エレン「あの人は…!」(ナイフで刺されて死んでる…殺されたのか!?)

アニ「どうして…どうしてモモカが…」

アサヒ「萌々花!!モモカぁ!!いやああああ!!」

『「げぇむ」の時間です。これから皆さんに参加していただく「げぇむ」は』

『「まじょがり」』

『「るうる」の説明』

ジャン(なんか…音が聞こえるが…耳塞がれてるせいで全然聞こえねー…何が起こってんだ…!?)

『皆様の前に横たわるのは前途ある幼気な少女の亡骸…』

『その少女の命を奪った、邪悪な「まじょ」が皆様の中に隠れておられます。その「まじょ」を皆様自身の手で見つけ出し「まじょ」の醜く汚れた魂を肉体もろとも裁きの「ごうか」で浄化することができれば「げぇむくりあ」』

女B「ね…ねぇ、いつの間にか…野外ステージの篝火がついてるわよ…!」

『なお…「まじょ」は殺人犯を指す名称にすぎないので女性とは限りません』

男G「な、なぁ…つまりこの「げぇむ」ってのは…この「ビーチ」の中にいる殺人犯を、あの篝火で焼き殺せってのか…!?」

『制限時間は120分。それでは、「げぇむすたあと」』

今日はここまでです。やっと「まじょがり」に入れました…ここまでとても長かったと思います。それではまた明日…

>>1です。案の定レスが来ませんね。それでは続きを書きます


「オレ達の中に人殺しなんて…マジでいると思うか…!?」ザワザワ

「言っとくけどオレじゃねーぞ!」ザワザワ

「そんなの…どうやって見つけんのよ…」ザワザワ

「そもそもなんで殺しなんか…」ザワザワ


髭面「アン…!」ボソ…

アン「ええ…」(よりによって…最悪の「げぇむ」だわ…この「げぇむ」の関連は別としてナンバー昇格のためにボーシヤとクズリューを殺した人物が「ビーチ」の中に間違いなく存在する!)

アン(その事実を知るのは私達とボーシヤの死体を発見した…ガソリン調達班のあの2人…!)

タッタ「……」

タッタの親友「……」

アン(殺人者の存在がもし皆に知られれば…恐怖が…暴走する…!!)

ニラギ「そろそろ全員、頭ン中を「はあと」(心理型)に切り替えろよ」パンッ

ニラギ「テンポよくいこうじゃねーか。まずはこの中にいる「まじょ」さんに正直に名乗り出てもらうってのはどーだ?」

「………………」

ニラギ「まあ、そりゃそーだわな。だったら次だ。最初に疑うべきは身近な人物、そこの死体といつもツルんでたのは……オマエだよな」ビシッ

アサヒ「え…?」

ニラギ「まだ2人いたはずだが今はいいか。大の仲良しが心臓にナイフ ブッ刺されてくたばる瞬間、オマエどこで何してた?」

アサヒ「何…って、私は…何も知らない…!!」

「答えらんねーのかよ…」ザワザワ

「怪しくねーか?」ザワザワ

「ああ…!!あいつが「まじょ」か?」ザワザワ

「ありえるわよ…!」ザワザワ

ニラギ「おーおー皆、気が早ぇーなぁ。どうやらオマエを「まじょ」にしてさっさと「げぇむ」を終わらせたいみてーだが…どうする?とりあえず試しに…「焼べて」みるか?」

アサヒ「…!!」

エレン「オイッ!!いい加減にしろよッッ!!」

エレン「さっきから聞いてりゃふざけたこと抜かすんじゃねーぞ!!アサヒが「まじょ」だって言う証拠なんてねーだろうが!!」

ニラギ「お、こんなところにいたかエレン…」ニヤッ

ニラギ「だが…その様子だと何もわかってねーな」スタスタ

ニラギ「頭を「はあと」に切り替えろって言ったろ?今からこの「げぇむ」の楽しみ方を見せてやるよ」ヒソ…

ニラギ「集団ヒステリー。バカ共の織り成す「恐怖」のパワーを…!ヒソ…」

ニラギ「数日前に知り合った程度の女を普通は庇うかなぁー!!下手したら殺されるかもしれないのによぉー!!裏でもあんのかな!?こいつも怪しくねーかぁ!?」

「けど…あの子の言うことは正しいわ…」ボソ…

「(やめろって!!空気読めよバカ!ここでヘタにかばえば疑われんのがオチだろっ!!)」

「(この「げぇむ」…オレ達の中に本当に「まじょ」がいるのだとしたら…)」

「(怪しい奴から順に処刑していけば…)」

「(自分にさえ疑いが及ばない限り、いずれは「くりあ」できる…!?)」

>>1です。何もないと言うことは良いんですね。それでは続きを書きます


「オ…オレも…そいつらが怪しいと思う…ぜ」

「あたしも…そんな気がする…!」

「だ…だよな!」

「だいたい、いきなり大声出しておかしーぜ!」

「きっと何か隠してんのよ!」

「このロビーに最初にいたのもあの、泣いてる子じゃなかった…?」

「確かに…そうだったかもしれねぇ…!」

エレン(何だよこの流れ…コイツらマジで言ってんのか…!?)

「やっぱアイツらが「まじょ」なんじゃねーの…!?」

「「まじょ」かも…」

「そうだよ……」

「「まじょ」に違いないのかも…!?」

「「まじょ」だよ!!もうそれでいいじゃんかよッ!!」

「そうだ!!あいつが「まじょ」だ!!」

「殺された女と昼間一緒にいるのを見た!!」

「私も見たわ!!」

「もう疑いようがねぇ!!」

「かばうからには何か理由があるに違いねぇ!!」

「「まじょ」は1人とは限んねーぞ!!」

「2人で共謀して殺したのよ!!」

「死んだ女と口論してるのを見たわ!」

「焼き殺しちまえッ!!」


ニラギ「ホントコイツらはバカだな…!」ニヤニヤ


新渡戸「……!?」

チシヤ「…まさに衆愚。ここまでくると見事だね♪我が身可愛さに同調して生贄をさし出す。人は中世の時代から何も進歩してないじゃん」

エレン「ニラギ…オマエまさかこの状況を楽しでんのか…!!」

エレン「オマエが実は良い奴だと思ったオレがバカだった…!!」

ニラギ「ハッ知らねぇよ。オレがしなくもこうなってたぜ。「性」だからな。人は放っときゃあ…殺しあう生き物なんだよ」


残り人数65/66人 残り時間108分

ニラギ「こうでなきゃな、やっぱ「はあと」が一番おもしれーわ!もうすぐ見られるぜ。バカが結託してバカを殺す。世にも醜い殺人ショーだ」

エレン「くっ…!」ギリ…

「殺せ!!」

「そうよ!!」

「「まじょ」を殺せ!!」

「そうだそうだ!!」

タッタの親友「そ…そうだそうだ!!」

タッタの親友「ボーシヤとクズリューを殺したのもそいつらに違いねぇッ!!」

「……………………」シン…

タッタの親友「あ…れ?」

アグニ「……今、なんつった?」

タッタの親友「え…と、こいつとガソリン調達の途中でボーシヤの死体を見つけて…パニックになるからって上から口止めされてて、「げぇむ」で死んだことにしろって…あれ…?あれ?」アセアセ

タッタ「おい…何言ってんだよ…!」アセアセ

髭面「あのバカ…!しゃべっちまいやがった!」ヒソ…

髭面「ますます収拾がつかなくなるぞ!」ヒソ…

アン「いいえ、そうとは限らない…感じない?」


「ボーシヤが…殺された!?」ザワザワ

「クズリューさんも…」ザワザワ

「ウソだろ…!?」ザワザワ

アン「さっきまでの熱が、急速に冷めていく…!!」

「じゃあそいつが「まじょ」なのか…!?」

「「げぇむ」に関係あるとは限らないわよ…」

「女2人にあのボーシヤが殺られるとは思えねぇ…!!」

「じゃあいったい誰なんだよ!?」


エレン(助かった…あの男が口走ったおかげで…)

アン(一瞬でいい、皆が冷静さをほんの少しでも取り戻してくれれば…)

ニラギ「…チッ」イライラ

アン(話し合いの解決策に持っていく望みができ…)

ゴッ!

今日はここまでです。多分「まじょがり」はとても長引くと思います。それではまた明日…

なんでここ過疎ってんの?
面白いのに

>>1です。>>408さんありがとうございます。本当どうして過疎るんでしょうね…


タッタの親友「…?」ヌルッ

タッタの親友「」ベチャッ…

ラスボス「まどろっ…こしい…」+ゴルフ棒持ち

エレン(あいつ…人の頭を割りやがった…!躊躇なく…!)

ラスボス「ボーシヤ殺しが…誰だろうと知るか…「くりあ」する気が…あるのなら」

ラスボス「手当たり次第に焼けばいい…」

ニラギ「あーあ、やってくれたなラスボス 。おかげで楽しみにしてたショーが台無しじゃねーか」

エレン(なんだよこいつら…人が死んで何でそんなに冷静なんだよ…)

ラスボス「………アグニ」

アグニ「……ニラギ…テメェのやり方はいちいち悪趣味だ。ラスボスのやり方でいく」ゴッ ゴッ ゴッ

ニラギ「チッ…」

アグニ「この中の誰かが、「まじょ」だってんなら」ゴッ ゴッ

アグニ「オレの仲間以外は、テメェら全員…今から「まじょ」だ!」

「う…う、うわあぁぁッ!!」

「きゃああァァッ!!」


髭面「行こうアン!最後の機会を失った!!もうこの「げぇむ」は話し合いでは「くりあ」できないッ!!」

アン「……ッ!!」


アルミン「ユミルッ!!一旦どこかの部屋に行こう!!」ガシッ

ユミル「待て!クリスタ達を探さねぇと!」バッ

アルミン「ダメだ!この状況で大人数は危ない!あいつらに見つかりやすくなるッ!!」

ユミル「く…くそがァッ!!」ダッ

エレン「アサヒ早く立て!」

アサヒ「う…うん!」


タッタ「う…うあ…う…」

アニ「…ッ!グズグズしないで早く立って…!」ガシッ

タッタ「あ…ああ…」


クリスタ「クイナさん!ミーナ!早くここから逃げよう!」ダッ

ミーナ「うん…!」ダッ

クイナ「一旦ウチの部屋に逃げるで!!」


新渡戸「くそ…一回外に出るか…!」

今日はもう寝ます…全然話が進まなくてすいません…明日からは頑張ります…それではまた明日…

>>1です。遅くなりましたが投下します


ドレッド「……」

ニラギ「テメーはボーシヤ一派だったろ?早く逃げねーと真っ先に狙われるぜ?」

ドレッド「悪いが…ボーシヤにも「ビーチ」にも、恩義を感じたことは一度もない。オレも生きるためにアンタらと狩る側にまわらしてくれ…」

ニラギ「ひゃはは!大した忠義心だな。テメェが一番怪しいんじゃねーのか?わかってると思うが…」

ニラギ「全員狩っても「げぇむ」が終わらなけりゃあ、最後はオレ達で殺り合うんだぜ」

ボオオォォ…

ニラギ「さっき死んだ奴の死体を入れたが何も起こらねぇな…」

アグニ「こいつは…「まじょ」じゃなかっただけだ…」

アグニ「金庫の銃は全部ここへ集めたか?間違ってもオレ達以外に奪われるようなヘマはするなよ」

アグニ「最上階からローラーをかけて1Fずつ制圧しろ。部屋のキーは接着されている。だから中の錠はアームロックだけだ」

アグニ「チェーンソーでもバーナーでも使って、1人残らずひきずり出して殺せ!」


ニラギ「狙撃銃を使わせて貰うぜ。いいよな?」スッ

タケト「…オレは銃で…」スッ

チンピラC「オレも銃で」スッ

チンピラB「ならオレはチェーンソーを使うぜ」スッ

チンピラA「オレは…マシンガンを使おうかな」スッ

タケト「……マジに…やんのか?皆殺しなんて正気じゃねーぞ…」

チンピラB「なんだよ、今更ビビってんのか?」

タケト「そうじゃねーが…仮に「げぇむ」を「くりあ」して元の世界に戻れたとしても…こんなことしちまったら…二度と以前の暮らしには戻れねーんじゃ…」

アグニ「……」

ゴッ!

タケト「うぐっ!」ドサッ ポタ…ポタ…

アグニ「いつまで…眠ってるつもりだ…?自分が生き残るのに何を躊躇う?必要なのは度胸でも覚悟でもねぇ、「意志」だ」

アグニ「ここじゃ眠った奴から死んでいく。ただそれだけだ。いい加減に目覚めろ…!」

アグニ「オレの「仲間」に寝惚けた野郎は必要ねぇ…」

タケト「……」

ニラギ「オイ、殺っちまうのは構わねーが、できるだけホテルの外までおびき出せ」

チンピラA「なぜだ?」

ニラギ「オレが1Fの屋上からライフルで仕留めてやる。死体を運ぶのは重てぇだろ?なるべく火の側まで自分の足で歩いてもらおうぜ」

チンピラ「……」ゾクッ

アグニ「時間がねぇ、始めるぞ!!」



残り時間96分 残り人数64/66人

504号室

タッタ「あの野郎…オレの…ダチを顔色一つ変えずに…!!こんなの…正気の沙汰じゃねぇよ…!!」ガクガク

アサヒ「「はあと」は生きたいと願う人の心を利用する「心理型」…まさに…「げぇむ」の思うツボよね…」ゼェ…ゼェ…

エレン「武闘派のあの3人が全てをそう仕向けたな…」

アニ「…知ってる人の方が多いけど名前ぐらいは言っといた方がいいよね…私はアニ…アニ・レオンハート…」

タッタ「…竜田康大」(外人…か…)

アサヒ「九条…朝陽…」

エレン「エレン・イェーガーだ…タッタとアサヒの友達のことは心から残念に思う…けど、酷なようだが今はこらえてくれ…今はこの「げぇむ」を「くりあ」して生き延びることに集中するんだ…!」

アサヒ「あなた達は…私のことを「まじょ」だと疑わないの…?」

アニ「…数日しか一緒にいなかったけど、アサヒが人を殺せるような人ではないことはよーく知ってるよ…」

エレン「アニに同じだ…」

タッタ「…つーかムリだよ!「ビーチ」全員の中の誰かが「まじょ」だなんてはじめから見つけようがねーんだよ!」

パァン…パァン パラララ…

エレン「銃声か…!?」

アサヒ「ウソでしょ!?本気で始めるなんて…!!」

タッタ「…けどアイツらのやり方が正しいのかも…このままアイツらにさえ見つからないようにしてたらいずれ本物の「まじょ」が殺されてオレ達は「くりあ」できるのかも…」

アサヒ「こんなやり方正しいワケないじゃない!!」

タッタ「じゃあどーすりゃいんだよ!!」

エレン「ちょっと待て…!!静かにしてくれ…!!」

タッタ「な、何だよ一体…」

エレン「いいから早く…!何か音が聞こえるんだ…!」

…ギャリギャリギャリギャリ

タッタ「この音は…チェーンソーの音か…!?」

アニ「近い…!同じ階のようだ…」

アサヒ「…多分ロックを切ってるんだと思う…」

エレン「ロックを閉めれるのは中だけのはずだ…中に誰かいるのか…!?このままだとロックが切られて中にいる奴は殺される…!助けに行かねぇと…」

タッタ「お前まさか外に出る気か!?」

エレン「そうだ…人が殺されそうになってるんだ。見捨てられるかよ」

アサヒ「で、でも!エレンが武闘派に殺されたら…!」

エレン「大丈夫だ。危険と思ったらすぐ他の階に逃げるよ」

5分前

508号室

クイナ「はぁ…はぁ…ここまで来れば大丈夫やろ…」

クリスタ「……」ブルブル

ミーナ「クリスタ…大丈夫…?」

クリスタ「…う、うん…大丈夫…」ブルブル

クイナ「まったく大丈夫には見えへんけど…死体見るの初めてなんか…?」

クリスタ「い…いえ…」ブルブル

ミーナ「大丈夫…ここに武闘派は来ないよ…」ギュッ

クイナ(今…外はどうなってるんや…)チラッ

クイナ(ん…?あそこにいるんは…ニラギ!?)


ニラギ「お、2人見つけた。狙いを定めて…」

タァーン!

モブ「」ドサッ

ニラギ「っし!!命中ッ!!ラスボスのやり方も案外悪くねぇ」ガシャンッ


クイナ(くそ…どないすればええんや…)

ミーナ「クイナさん…外の方見てどうしたんですか…あ!あそこにいるのって!」

クイナ「ア、アン!?」


アン「……」コソコソ

髭面「……」コソコソ


クイナ「ウチ…外行ってくる…ここで殺されるかもしれない恐怖に怯えるくらいなら…わずかやけど生き残る方にかけるで…」ガチャ

クイナ「それに…アン達が何か行動すると言うことは裏があるはずや…別にアンタらは来なくてもええ…武闘派がここに来ない可能性もあるで…」バタン

クリスタ「ま、待ってください!」ガチャ


チンピラC「お、1匹見つけた!」ニヤッ

クリスタ「…ッ!?」バタン!

チンピラC「部屋は行き止まりってことをわかんねーのか!?」タタッ

チンピラC「ロックが掛かってんな…さっきBから貸してもらったチェーンソーで…」

ギャリギャリギャリギャリギャリ

クリスタ「ひっ!?」ブルブル

ミーナ「遂に…見つかった…」ブルブル

>>423からの続き

エレン「……」ガチャ キョロキョロ

エレン(いたっ!…けど気づかれてない…よっぽど興奮してんのか…?部屋は…508号室か…)

エレン「アニ…508号室だ…」

アニ「分かったよ…」


チンピラC「はっはっは!遺書でも書いたらどうだ!?オレに殺される前によぉ!」ギャリギャリギャリ

「イヤだッ…!イヤだァッ!!」

エレン(この声…!まさかクリスタ!?)

エレン「…オイッ!こっちを向けクズ野郎ッ!!」

チンピラC「……あぁ!?」ピタッ

チンピラC「何だよ新入りじゃねぇか!お前から来るとはなぁ!」

エレン(よし…注意はこっちに向いたな…)

エレン「お前ら…こんなに人を殺して罪悪感はねぇのかよ?」

チンピラC「ねぇな。それよりも自分が生き残る方が重要だからな」

エレン「だからってこんなことする必要はないだろ…冷静に話せば何とかなったはずだ…」

チンピラC「今更言っても遅ぇぞ…もうこうなっちまったんだからな…」ブォォォン

エレン「…武器使わないと戦えないのかよ。お前それでも男か?」

チンピラC「うるせぇっ!!」ダッ ブンッ

エレン「うおっ!」サッ

エレン(危ねぇ…!!かわしてなかったら死んでた…!!)

チンピラC「お前はそう簡単には殺さないぜぇ…!まず逃げられないように足を切ってやる…!」ブォォォン

エレン「…それは困るな…この「げぇむ」が終わったあと車イスがないと動けなくなる…」

チンピラC「お前よぉ…!さっきからムカつくことばっか言いやがって…!」イライラ

エレン「今だっ!!」

チンピラC「は…?」

アニ「…ふっ…!」バキィ!

チンピラC「いっっつ!!?」ドサッ



タッタ「もう出てきて大丈夫だぞ」

クリスタ「こ、怖かったよぉ…」グスッ

アサヒ「あの男はアニが蹴り倒したから大丈夫よ…」

ミーナ「…本当に死ぬかと思ったわ」

チンピラC「くそ…!テメェは最初から囮だったわけか…!」

エレン「そうだ。さっきアサヒを庇ったことによりオレが1人でこういう行動を取ったとしても怪しまれないと思ってな」

アニ「私たちがやったら絶対怪しまれるだろうからね…」

エレン「でもあのチェーンソーはヤバかったぞ!ガチで死ぬかと思ったらからな!」

タッタ「どうしたエレン!?大声出すと武闘派連中が来ちまうぞ!」

エレン「わ、悪い…とにかく、よかったなクリスタ…ミーナ…助かって」

クリスタ「うん…うん…」グスッ

ミーナ「まだ泣いてるの…?よっぽど怖かったんだね…」ナデナデ

アサヒ「それじゃあ一旦部屋に戻りましょう。こいつも縛っておきたいし…」

エレン「そうだな…今後どう動くかも話すか」

504号室

バスルーム

チンピラC「……」ギチギチ

タッタ「腕と足をガムテで縛って隠し持ってた銃も取った。こいつについてはもういいのか?」

エレン「いや、1つ聞きたい事がある」

チンピラC「…なんだよ?」ギチギチ

エレン「…ジャンがどこにいるか知ってるか…?」

チンピラC「…あんなガキ助けてどうすんだ?どうせ何も変わんねーよ…」

エレン「仲間を救うのに理由なんか必要ねぇよ…どうせ隠しておくメリットも無いんだ…早く教えてくれ…」

チンピラC「悪ぃが全然覚えてねーよ…3Fか4Fのどっかの部屋だ」

エレン「……ありがとよ」

チンピラC「なぁ…オレを殺さなくていいのかよ…?さっきも言ったがもう人を殺してんだ…覚悟はできてる…」

エレン「悪いが…お前達と同じ土俵に立つ気はない…行くぞ、タッタ」

タッタ「おう…」ガチャ バタン

チンピラC「……」

今日はもう寝ますて明日は18時ぐらいからとなります…
それではまた明日…

>>1です。飯食ってました。すいません…


エレン「…これからジャンを助けに行くが、ついていく奴はいるか?」

アニ「…私は行くよ」

アサヒ「私も…ついてくわ」

クリスタ「怖いけど…私も行くよ…!」

タッタ「オレも…」

ミーナ「私も…ジャンを助けたいから…!」

エレン「…皆来るってことでいいんだな?じゃあ2手に別れよう。あの男は3Fか4Fのどっちかって言ってたからな」

エレン「3Fはオレで4Fはタッタに別れるか」

タッタ「えっ!?何でオレが!?」

エレン「男が2人しかいないからな、固まったら片方が女子だけになっちまうだろ」

タッタ「それは避けたいな…分かったよ…」

エレン「それとアニも4Fもいいか?」

アニ「…戦力をバラけさせるため?」

エレン「その通り。武闘派に会ったときの対処としてだ。残りの3人は好きな方についてくれ」

3F エレン、クリスタ、ミーナ

4F タッタ、アニ、アサヒ


エレン「よし、決まったな!じゃあ助けに行くぞ!」ガチャ

タッタ(武闘派と会いませんよーに!)ダッ

6F

アルミン「はぁっ…はぁっ…」ゼェ…ゼェ…

ユミル「大丈夫かお前!?」

アルミン「大丈夫…少し休憩すれば…」ゼェ…ゼェ…

ユミル「ッ!隠れろ!」グイッ

アルミン「うわっ!?どうしたの!?」ドサッ



女A「いやぁ…!!お願い…殺さ…ないで!!」ブルブル

女A「なんでもするから…お願いよォ…!!」ブルブル

タケト「……」(人じゃねぇ…人じゃねぇ!!これは喋る…人形なんだ!!)カチャ

物陰

アルミン(ヤバイ!彼女を助けないと!)ダッ

ユミル「落ち着けアルミン…!」ガシッ

アルミン「どうしてだ…!人が殺されそうになってるんだよ…!!」

ユミル「…今アイツは銃を持っている…それに対して私たちは素手だ。勝てるはずがない…行ったところであの女と一緒に撃ち殺されるだけだ…」

アルミン「だからって…!!」

ユミル「…アルミン、今は生きることの方が大事だ…!」

アルミン「………ごめん。感情的になってた…僕らしくなかったね…」

ユミル「ああ…冷静になれ…」

アルミン「…ちょっとまって…銃声が鳴ってない…?」

ユミル「本当だ…何があった…?」チラッ…


タケト「……」スッ スタスタ

女A「……え?」

アルミン「どういうことだ…?何故彼は撃たなかった…?」ウーン…

ユミル「…はっ!…ヤバイッ…!こっちに来るぞ…!」


タケト「…何だ、お前らか」ザッ

アルミン「…僕たちを殺すのか…?」

タケト「……殺さねぇよ」

ユミル「何でだ…!?」

タケト「オレは…「ビーチ」の
人間を殺してまで生きるなんてできねぇ…だから…オレはアグニさんを…止めてくる…」ザッ

ユミル「待て!そんなことしたらお前死ぬぞ!」

タケト「分かってる…分かってるけど、言わなくちゃいけねぇんだ…!」

アルミン「…行ってしまった」

ユミル「一応…見に行くぞ…アイツが上手くいくかどうか…」

アルミン「うん…」タッ

アルミン(エレン…君は、大丈夫なのか…?)タタッ

屋外テニスコートクラブハウス

クイナ「何とか辿り着けたが…どいつもこいつもどうかしとる…」

パァン パン… タァーン

クイナ「こんなもんが人の本性なんか…?なんや…人間やめとうなってくるな…」

クイナ(アカン!落ち込んどる場合とちゃう!早くアンと合流してこの状況を何とかせんと…!)

ガタガタン!

クイナ「……!」ビクッ


アン「……!?」

髭面「……!?」ガサゴソ

クイナ「心臓に…悪いがな。でかい音たててると奴らが飛んできよるで」

アン「「必要なもの」を探してるの」

クイナ「武器か?まさかラケットでやり合うつもりやないやろな?」ヒョイ

アン「「暴力」は信じない。私が拠り所にするのは…「科学」だけ」

アン「メインロビーの少女の遺体から凶器の指紋を採取して、「犯人」が誰かを特定する」

クイナ「指紋…!?……アンタ、「今際の国」に来る前何してたんや…!?」

アン「警視庁刑事部 鑑識課、指紋鑑定官」

クイナ(すまん…クリスタ…ミーナ…!そっちには行けへんような気がしてきた…)

B1F機械室

チシヤ「生き残るためにしちゃいけないことなんてない…そうは思うが…」

パァン パァン…

チシヤ「ここまでしてでも生きたいものなのかねぇ…」(何をしても、虚しいだけのこの世界で…)

チシヤ「うすら寒い…」ボソ…

チシヤ「!気がつけば「彼」と同じことを…」


エレン『うすら寒ぃ』ボソッ

チシヤ「まだ生きているだろうか…?なんだか…会いたくなってきたな」

チシヤ(武闘派のやり方が「力」なら、こっちもそれに対抗するまでだ♪)

411号室

ハエ「」ブブ…ブブ




ジャン「」

ジャン(体中が痛ぇ…暗くて…口ん中がマズイ…耳鳴りが止まらねぇ…寒い…頭がガンガンして…息ができねぇ…胃液がグルグルして…)

ジャン(生まれてはじめてのことなのに…五感が、その時を確信してる…)

ジャン(これが「死」だと)


???『やぁ……』


ジャン(何だ…遂に頭までイカれたか…こんな幻覚を見るなんてな…)



ジャン(なぁ………マルコよ…)


マルコ『久しぶりだね…ジャン…』

ジャン『はぁ…こんな形で再開するとはな…マルコ…』

マルコ『僕も思ってなかったよ。まさかジャンがこんな目に遭うなんてね…』

ジャン『うるせー…これでも頑張った方なんだよ…』

マルコ『分かってるよ。でも何があったんだい?こんなことをするなんて…?』

ジャン『エレンやアルミン達のために頑張ったんだよ…』

マルコ『…もしかしてエレンと仲良くなったの!?それはすごい進歩じゃないか!』

ジャン『そういうのじゃねぇんだよ…ちょっと話しに付き合ってくれねぇか?』

マルコ『うん、いいよ』

ジャン『すまねぇな…久々に会ったってのに愚痴を聞かせるって…』

マルコ『いいよ、別に…気にしなくていいさ』

ジャン『マルコ…お前は本当にいい奴だな…』


残り時間58分 残り人数42/66人

今日はこれで終わりにします。明日は16時ぐらいからの投下になります。
それではまた明日…

>>1です。今から投下します


プールサイド

ボオオォォ…

チンピラA「何人…殺った?」

チンピラB「さあ…20ってとこか…」

ニラギ「20人の冤罪者か…「まじょがり」ってのは心が痛むなァ!」ニヤニヤ

チンピラB「うるせぇぞ…テメーも少しは運ぶのを手伝ったらどうなんだ……残り時間は?」

ドレッド「1時間を切ってる…」

ニラギ「残り時間半分で40人強…か。急がねーとヤベェじゃねーの」

ニラギ 「こりゃあラスボスのプランも、最善とは言えなくなってきたなァ」

ジャン『最初の日のこと…覚えてるか…?』

マルコ『もちろん…忘れられるわけがないよ…ミカサ達が死んだなんてね…』

ジャン『その事で…責任感じてんだ…オレ…』

マルコ『…どうしてだい?』

ジャン『だってよ…オレが軽いノリで決めたせいで…アイツらを危険な方に行かせたんだ…』

マルコ『…そっか。悔やんでるんだね…ジャン。エレン達を「おにごっこ」の方に連れてくれば良かったと…』

ジャン『ああ…そうすればミカサやライナー、ベルトルトにコニー、サシャは死なずに済んだかもしれない…』

1Fメインロビー

髭面「…いいぞ。誰もいない。今がチャンスだ」タッ

アン「……」+道具の入った袋

クイナ「…けど、いくらアンタが鑑識やからってホンマにできるんか?そんなもんで凶器から指紋を採取して、「まじょ」を特定するなんてことが…」

アン「…あなたを殺した「まじょ」は私が必ず見つけ出してあげるから…」ギュッ ズッ

アン「この凶器が、「げぇむくりあ」の唯一の希望…!!」

クイナ「……頭の切れるアンタなら、とっくに気づいとることやと思うけど…」

クイナ「この子が「まじょ」に殺されることでしか、この「まじょがり」っちゅう「げぇむ」は始まらんかった…」

クイナ「つまり、「ビーチ」の中にいる誰かっちゅうその「まじょ」は、少なからず「げぇむ」を仕掛けてる側の協力者っちゅうことにはならへんか…!?」

アン「…ええ。「まじょ」にはいくつか質問することがありそうね」

6Fエレベーターホール

タァーン パララ…

ジャッ…

タケト「アグニさん…やっぱオレには…ムリでした…」


物陰

ユミル「アイツが上手く説得できれば…私たちが助かる可能性は高まる…!」

アルミン「頑張ってくれ…!」



タケト「「ビーチ」の連中を皆殺しにしてまで生き延びるなんて、やっぱオレにはできねぇッス…」

タケト「オレァこれまで散々悪さして生きてきた…「今際の国」に来たことがその報いだとしても当然の生き方をしてきた…」

タケト「けど…だからって…こんなオレでも…!」

タケト「最後まで人間だけは辞めたかねーんだよォォッ!!」

アグニ「……」



ガシャァァン!!

ちょっと休憩します。続きは夜に書きます

戻ってきました。今日はなんだか眠いので早めに終わりますね


ニラギ「何だ今の音…?」ヒュンッ

グシャァ…

ニラギ「……」チラッ


アグニ「……」ヒュォォォ…


ニラギ「まあ…キレイ好きには住みづれートコだよな。尊厳だの、倫理だの、「今際の国」じゃ流行んねーんだよバーカ」


タケト「」


物陰

アルミン「何て…ことだ…」

ユミル「説得はダメだった…一旦退くぞアルミン…」

アルミン「分かった…」

ジャン『「かくれんぼ」が終わってから…エレンが異常なまでにオレ達のために頑張ってくれてるんだ…』

マルコ『それはきっと…これ以上「げぇむ」で仲間を死なせないためだよ…』

ジャン『だろうな…でもよ、無茶をしまくりなんだ…だからアイツを休めるためにオレがエレンの分まで頑張ったんだ…』

マルコ『その結果…こうなってしまったと…』

ジャン『その通りだ、まったく…恥ずかしい話だよな。珍しく他人のために頑張ったらミスをしちまったなんて…』

3F廊下

エレン「…ここにもいねぇか」ガチャ…バタン

クリスタ「全然見つからない…」

エレン「…今は泣き言を吐いてる場合じゃない…ジャンを…早く助け出さねぇと…!」

ミーナ(……エレンってジャンとそんなに仲良かったっけ…?)

4F

アニ「ここも…違うか…」ガチャ バタン…

アサヒ「見つからないわね…あの男が言ってることが本当か怪しいわ…」

タッタ「ホントだよ…もしかしてアイツ…ここでオレ達をうろつかせてあわよくば仲間に殺してもらおうって考えじゃないのか…!?」

アニ「…いや、それはない…あまりにも運頼み過ぎるよ…」

タッタ「確かにな…」

アニ「分かったらボヤいてないで早く探すよ…さっさと見つけてエレン達と合流しないと…」

アサヒ「…ねぇアニ」

アニ「どうしたのアサヒ…?」

アサヒ「アニってさ…エレンのことをどう思ってるの…?」

アニ「……へ?」

>>1です。再開します



アニ「アサヒ…それどういうこと?」

アサヒ「だ、だって他の人よりも仲良さそうにしてるから…」

アニ「…アイツとは前の世界でもよく話してたから、ただそれだけ」

アサヒ「そ、そう…」

タッタ(ガールズトークしてないで探すの手伝ってくれよ…)ガチャ バタン

ジャン『…やっぱアイツはすげぇな』

マルコ『アイツって…エレン?』

ジャン『ああ…アイツはミカサ達の死を乗り越え常に前を向いてる…なのにオレはいつまでもウジウジと後ろばっかり見てやがる…』

ジャン『……怖いんだ、前に進むことが…こんな世界で正面切って進めねーんだ…』

マルコ『…それはジャンだけじゃないよ、アルミンやユミル達だってそうさ』

ジャン『……』

マルコ『彼らだってそうさ、いきなりこんな地獄にきて…前を向ける人なんかごく僅かだ』

ジャン『……』

マルコ『…でもエレンは違う、エレンはこんな環境でも決して挫けずに生きている…』

マルコ『そして…ジャンもそうなろうと頑張っている最中なんだよ!』

ジャン『……!』

マルコ『確かに今回ミスしたかもしれない…だけどそれがどうした?ジャンはちゃんと…戦ったじゃないか…!』

ジャン『……』

マルコ『…君は自分を過小評価しすぎなんだよ、今の君なら僕がいなくても生きていけるさ』スゥ…

ジャン『ま、マルコ!体が、透けて…!?』

マルコ『ああ…もう時間か、さよならだね…ジャン』スゥ…

ジャン『待てよ!まだお前と一緒にいてぇよ!』

ドクン…

マルコ『だからさっきも言ったろ…僕がいなくても大丈夫だって』スゥ…

ドクン…!

マルコ『それに君が忘れない限り…僕は…僕達は君の心の中で生きてるさ…!!』スゥ…

ドクンッ!

ジャン(そう…だよ…な…!)「ハァ…フッ…」ガタッ ガタッ

ジャン(エレン…今なら何でお前がそんなに前を向けるのか分かったぜ…)「ウァァッ!」ガタッ ドザァッ

ジャン(今まで死んできた人の死を乗り越えたんじゃなくて…背負って生きてきたんだな…!)「フーッ!!フーッ!!」ズリッズリッ

ジャン(ならよ…アイツらのために…どんなに汚れてもみっともなくても…)「ウーッ…ウゥーッ…!」ズリッ ベリッ

ジャン(生きなきゃ、申し訳ねぇ…!!)「アアア…!ウァァッ!」ベリベリベリッ

ジャン(よし…口に付いてたテープを外せた…!)ゼェ…ゼェ…

ジャン「ヒュッ…だっ…誰…かっ…オ…オレは…ここにいる…ゲホッ」

ジャン「オレは…!ガハッ…ここだッ…!!」

ジャン「ここで…生きてるッ!!」

ココデ…イキテルッ!!

タッタ「な、何だこの叫び!?」

アニ「この声…もしかして…!」ダッ

アサヒ「…一体この声はなんなの…!?」

ダダダダッ

タッタ「えっ!?下から誰かめっちゃ階段上ってきてるぞ!」

ダダダダッ

エレン「ジャンッ!どこだッ!?」

クリスタ「え、エレン…速すぎるよ…」ゼェゼェ

ミーナ「私達2F探しに行こうとしたらいきなり走ったから…すごく焦ったわよ…」ゼェゼェ

ココダ…!!ココニイルッ…!!

エレン「あの部屋からだッ!」ダッ

エレン「ジャンッ!!」ガチャ


ジャン「う…うぅ…ここにいるぞ…!」ズリッ ズリッ

アニ「ジャン…やっと見つけた…」

クリスタ「…早く体に付いてるテープを剥がそう…!」ベリッ

エレン「そうだな…!」ベリッベリッ


ジャン「…ん…?」

エレン「これでッ…終わりだッ!」ベリッ

ジャン「……エレンか…」

エレン「良かったぁ…!お前が生きてて…!」ギュッ

タッタ「!?」

アサヒ「え、エレン!?一体何を!?」

エレン「オレの代わりに頑張って…そしてそのせいでこんなにボロボロになって…」ギュッ

ジャン「ははッ…くっつきすぎだぞエレン…」

ジャン「もう…オレは大丈夫だ…ちゃんと前を向いて生きていける…」

アニ「…ねぇ、もう離れてもらっていい?」

ミーナ「流石に男が男を抱き締めてるのを見るのは…キツい」

ミーナ「ね、クリスタ…あれ?クリスタは?」


クリスタ「うぇぇん!ジャンのバカぁ!」ポロポロ

ジャン「心配かけてごめんな…クリスタ」

クリスタ「死んじゃったかと思ったよぉ…でも、生きてて本当に良かったぁ…」ポロポロ

ジャン(天使だ…)

タッタ(可愛い…)「じゃなくて、そろそろ本題に入ろうぜ…」

エレン「…そうだな」

ジャン「…本題…?」

アニ「そう…実は………」

ジャン「…この「ビーチ」が「げぇむ」会場になった…!?」

エレン「ああ…そうだ」

クリスタ「…ジャンはどこかに隠れて休んだ方がいいよ」

アサヒ「そうよ、ジャンはどう考えても「まじょ」じゃない…」

ジャン「…ゲホッ…誰か、「るうる」を説明してくれ」

回想

ラスボス母『食事…できたから、置いておくわね…』コトッ


ラスボス母『隆寅…母さんね…もう…限界かもしれない…』


ラスボス『……』カチカチ


ラスボス母『あなたが何を考えているのかわからないのよ…』


ラスボス『……』カチカチ


ラスボス母『お願いだから部屋から出て、何か話してちょうだい…!』

ラスボス『……うあ"あ"あ"ッ!!』ガンッガンッガンッガンッ

ラスボス母『ひっ!』ビクッ トタタッ

ラスボス『(親、という理由だけでオレを知る権利があるとでもいいたいのか…?それがどれだけ傲慢なことかになぜ気づかない?)』ガンッガンッ

ラスボス『(他人の心を理解することなど誰にもできないというのに…)』ガンッガンッ


ラスボス(誰にもオレのことはわからない…頼むから…オレの中に入ろうとするな…)

パララ…パン パァン

チンピラB「ハァ…ハァッ、あと何人運ぶんだよ…!?こんな調子で時間内に「まじょ」を見つけれんのか…?」ズルッ ズルッ

チンピラB「くそっ!もう腕に力が入らねぇ…!!」ドサッ

ラスボス「……」ガシッ ズバッ

チンピラB「…!?」

ラスボス「血抜きをして…軽くすればいい…喉を切る時は…うつむかせれば頸動脈が露出し…飛び散る血も少ない…」

ラスボス「逆に頭をそらせると…気管が邪魔をして血管を切りにくい…」

チンピラB「あ…ありがとよ………ところでよ、どこで…知ったんだ…?」

ラスボス「インター…ネット…」


残り時間42分 残り人数39/66人

今日はこれで終わりにします。明日は午後の5時ぐらいからだと思います
見てる人がいたら嬉しいです
それではまた明日…

>>1です。用事があったため遅くなりすいません…


回想

不良A『しゃあ!!行くぞォ!!』カキーン

ニラギ『ぎゃっ!!』ドゴッ

不良A『よっしゃァ!メガネに当たった!!20点ゲットッ!!』

不良B『マジかよ!?逆転されちまったァ!!』

ニラギ『う、うぅ…』ヨロ…

不良A『オイ、何してんだよー?的は動くなっつってんだろ。さっさと立たねーとまたアレ食わしちゃうよ?』

不良A『ションベン茶漬け』

ぎゃははは!

ニラギ『(なぜ…オレばかりがこんな目に…?)』

ニラギ『(そのうち海外の学会か何かが発表するんじゃないかと本気で思っていた……「嫌われ者の遺伝子が発見されました」と)』

ニラギ『(嫌われ続けるだけの人生。今までも…)』

ニラギ(そしてこれからも、オレが変わらない限り…?)

タァーン!

モブ「ひいぃっ!!」ダッ

ニラギ「チッ…的のくせにチョロチョロ動いてんじゃねーよ!」ガシャッ

ニラギ「…………なーんか、飽きてきたな…」

B1F機械室

チシヤ「発電機も、ブレーカーも、反応はなし……か」カチカチッ

チシヤ「やはりこの「ビーチ」が「げぇむ」会場になった時点で電力原は別のどこかになったワケだ…」

チシヤ「日も完全に落ちた今、武闘派から照明を奪えばいくらか劣勢を崩せると思ったんだけどね♪」ジャッ…

302号室
アルミン「ハァ…ハァ…ここまで逃げ切れば大丈夫だろう…」

ユミル「あのオッサン…躊躇なく殺しやがった…」

アルミン「…残り時間はもう一時間を切ってる…これ以上犠牲者を出さないために何とか武闘派を止めないと…」

ユミル「…アイツらを止める方法なんかあんのかよ…?武器はアイツらが全部持ってるぞ…」

アルミン「それなら…新しく武器を作るだけだ…」

ユミル「……何…?」

ユミル「お前…正気か…!?」

アルミン「…正気だよ」ガサゴソ

アルミン「でも…これぐらいしか生き残る方法がないんだ…!」ガサゴソ

アルミン「…! …これなら…いけるかもしれない…!!」

ユミル「ほ…本当か…!?」

411号室

タッタ「ー次の瞬間、ラスボスがオレの友達の頭をゴルフクラブで…後はもう…大量虐殺の始まりだ…武闘派の頭ん中は…まともじゃねーよ」

アサヒ「鬼か…悪魔か…少なくとも…人間のやることじゃない…」

ミーナ「……ジャン?」

ジャン「……そうか…少し、分かる気がしてきた…何故オレ達が「今際の国」に迷い込んだのか…」

回想

『(あの音を聞くと未だに身がすくむことがある。酒に身を沈めた父が毎晩、アパートの階段をきしませる音…)』

『(社会ではなんの役にも立たないクズが、なけなしの権威を維持しようとする行為にただ怯えるだけの毎日だった)』

『(それでも奴を挑発するしかなかったのは奴の度が過ぎた暴力の矛先を母に向けさせないためだった)』

『(それでも母は耐えきれずに家を去り、オレも12の時に家を出た)』

『(再びあの場所に戻る決心がついたのは17の時。オレはもうーー奴の暴力に屈服するしかなかったあの日の子供ではなく、)』

アグニ『(1人の男だった)』



アグニ『(……急性アルコール中毒。近隣の住人が異臭に気づき通報した時には死後2週間が経っていた。オレが家を出てわずか半年後のことだった)』

アグニ『(以来ーー向かうべき先をなくした怒りだけが、宙をさ迷ったままでいる…)』

アグニ(オレはこいつをもう、手放したいだけだ)

アニ「……ジャン…?」

ジャン(痛みを、悲しみを、闇を持たない人間なんてこの世にいねぇ…ただオレ達は皆、ほんの少し誰かより傷つきやすくて、ほんの少し誰かに優しくされたいだけなんだ…)

ジャン「ここにいる誰もが持ってる。オレと同じ「弱さ」を…」

ジャン「これ以上…「げぇむ」の思い通りになんかさせねぇ。殺し合いを止めて、もう誰1人傷つけずに、「げぇむ」を「くりあ」する。きっと止められる、オレ達は皆同じだから…」

アサヒ「……!」

アサヒ「…ジャン、あのね…私…」

アサヒ「……ううん、やっぱり…何でもない」

タッタ「ハハッ、言ってっことはよくわかんねーけど、エレン達が必死で探してただけあってアンタがいると何とかなりそーな気がしてくるぜっ」

タッタ「ーーで?どーやって「まじょ」を見つけんだ!?まずはアリバイとかか?」

アサヒ「私は…今日の午後はモモカとは一緒にいなかった…どうして…今日に限って…」

ジャン「……」

タッタ「オレが「げぇむ」の始まる1時間くらい前にロビーを通った時は、あの娘の遺体はまだなかったぜ」

エレン「オレ達は「げぇむ」が始まる前、クイナの部屋でジャンを探しに行ったアルミン達を待ってたが…」

ミーナ「そうだ、アルミン達は!?」

クリスタ「大丈夫…あの2人は死んでないよ…!」

エレン「今は……推理に集中しよう、まずロビーで殺したとは限らないぞ。それに犯行時刻も分からないんだからアリバイなんて証明できねーぞ」

タッタ「…そうだ!電話だよ!!」

今日はこれで終わりです。明日こそ時間通りに書きます、明日は…午後の8時半から書きます
それではまた明日…

>>1です。続きを書きます


タッタ「生き残ってる連中は多分オレ達のようにどっかの部屋に隠れてるだろ!?宿泊用の部屋なら内線がある!片っ端から電話して皆の持ってる情報をかき集めりゃあーー「まじょ」を絞り込めるかも!!」

アニ「確かに…」

アサヒ「アンタ、見かけのわりに頭働くじゃない…!」

タッタ「どーゆー意味だよッ!!」

エレン(電話…?連絡できるっことはトランシーバーみたいなもんか?)

ジャン「……」

ジャン「いや…それじゃあダメだ…」

ジャン「「まじょ」がウソをついたら?アリバイを持たない人が保身のために偽の証言をしたら?とたんに矛盾の嵐だ」

ジャン「この「まじょがり」は正攻法で推理しようとする程互いが疑心暗鬼に陥り、結果殺し合いの渦になる…」

ジャン(これが…「はあと」かよ…!エレンはこんなのを…2回もやったのか…!)ギリ…

クリスタ「それなら…どうすればいいの…?」

ジャン「攻めるべき本丸はこの「まじょがり」の本質…つまり、」

ジャン「「まじょ」の立ち位置だ」

ジャン「「はあとのじゅう」…紛れもなくこれまでで最悪の「るうる」だが…その「るうる」のおかげで今日まで一切その影すら見せなかったある存在を、ハッキリと意識することができた」

ジャン「オレ達と全く違う目的で動いてる「まじょ」は明らかに、「げぇむ」を運行している側の人間ってことだ」

エレン「…やはり、人間なのか…信じたくはなかったが…この「げぇむ」は人の手で行われているんだな…」

ジャン「「まじょ」がオレ達と同じただの滞在者でオレ達とは別の「げぇむ」、違う「るうる」の元に行動しているという可能性も残っちゃいるがどちらにせよ「まじょ」の目的は同じ。それはーー」

ジャン「少女を殺し、「まじょがり」を開始させ、制限時間まで生き延びて、「ビーチ」の全員を「げぇむおおばあ」にすること…!」

タッタ「そうなると…オレが「まじょ」なら…なるべくこの場をひっかき回す…みんなが冷静に推理なんてできねーくらいの状況に…」

アサヒ「真っ先に怪しくなるのは…武闘派連中!?」

ミーナ「狩る側に回るのが一番ね…逃げ回って殺されたら「げぇむ」を「くりあ」されてしまうから…」

タッタ「だったらアイツだ!アイツしかいねーよ!」

タッタ「ボーシヤ一派だったドレッドの大男…!わざわざ敵対してた武闘派に入るなんていかにもだろ!?」

アニ「仲間に入らなければ殺されてたんだ。「まじょ」がとる行動にしてはリスクが大きすぎる…」

タッタ「……」

アサヒ「だったらやっぱり…最初に皆をけしかけたニラギ。殺しを行動にうつしたラスボス。彼らを指揮するアグニ。この3人の誰かが「まじょ」…!?」

ジャン(そう…この推理は結局ここで行き詰まる…「まじょ」は「はあと」の趣旨通りにオレ達を殺し会わせたいはず。それは間違いないが…問題は…この「ビーチ」のキャスティングだ)

ジャン(「げぇむ」を楽しむ人間。「くりあ」のためには手段を選ばない人間。そんな連中の存在が「まじょ」にとって絶好の隠れみのになってしまっているということだ…!)

タッタ「やっぱ…殺り合うしかねーってことじゃん…武闘派と」

ジャン(いや、まだだ…まだ何か見落としがあるはずだ…これは「はあとのじゅう」なんだ…!一番…心を壊す結末は何だ…!?)

1Fメインロビー

クイナ「凶器は手に入れた。そろそろ…種明かししてくれてもええんちゃうか?」

アン「フゥ…時間が…ないってのに」

アン「…シアノアートアクリル系の接着剤」

クイナ「…は?」

アン「接着剤を加熱してその上に凶器のナイフをかざせば、蒸発したシアノアートアクリルが水分と接合して表面の指紋を浮かび上がらせる」

アン「次にめぼしい容疑者が使ったコップなどを手に入れ指紋の油分にココアパウダーを付着させ、それをセロハンテープで採取すれば後は凶器の指紋と照合するだけよ」

クイナ「ハハ…聞いたウチが悪かった…」ポカン…

髭面「アンの読みだと最初に疑うべきは武闘派連中か…!?」

アン「そうね」

今日はこれで終了です、昨日より進行が遅くすいません、明日頑張ります

それではまた明日…

>>1です。改めて読み返したらビーチのメンバーで出てない人がいたので人物紹介します

それが終わったら本編を書きます

弾間 剛(元No.1)ビーチの創設者。アダ名はボーシヤ。今際の国に来る前は帽子屋を経営していた。
エレン達が来た三日後に「げぇむ」を終えた後、何者かにより射殺された。得意ジャンルは「すぺえど」(肉体型)

粟国 杜園(元No.2→現No.1)ビーチでボーシヤの次に権力を握っている男。今際の国に来る前は自衛官だった。
狼と素手で戦い、殺すほどの力を持つ。人を殺すことに躊躇をしない。得意ジャンルは「すぺえど」(肉体型)

九頭龍 慧一(元No.3)ボーシヤ一派に所属。今際の国に来る前は国際弁護士だった。
会議では進行役を行い、常に冷静。エレン達が来た三日後、「げぇむ」により死んだ。死亡描写は無い。得意ジャンルは「だいや」(知能型)

韮木 傑(元No.4→現No.2)アグニ一派に所属。今際の国に来る前はゲームエンジニアだった。
「げぇむ」を楽しみ、「まじょがり」では集団ヒステリーを起こさせる。得意ジャンルは「だいや」(知能型)

真昼 祐二(元No.5→現No.3)糸目であまり目立たない男。今際の国に来る前は自らが学生時代に起業したITベンチャー企業を経営していた。
器用貧乏であり心が満たされた経験が一度も無い。得意ジャンルは「くらぶ」(バランス型)

安 梨鶴奈(元No.6→現No.4)ボーシヤ一派に所属。今際の国に来る前は警視庁の鑑識班だった。
科学の力で「げぇむ」に挑む。
眼鏡をかけているが無くても問題はあまり無い。得意ジャンルは「だいや」(知能型)

加納 未来(元No.7→現No.5)長髪の女。今際の国に来る前、何をしていたかは不明。
得意ジャンルは「はあと」(心理型)だが「まじょがり」では行動を起こしていない

佐村 隆寅(元No.8→現No.6)顔と左腕に刺青を彫ったスキンヘッドの男。今際の国に来る前は無職だった。
ラスボスと言うアダ名があり、由来はラスボスの様に強いため。得意ジャンルは「すぺえど」(肉体型)

以上です

クイナ「連中の指紋がしこたま残ってそうな場所といえば…最上階のロイヤルスイートか!」

クイナ「ここからやと大移動になるで。連中に見つからんようにくれぐれも、慎重にーー」

ドスッ…

髭面「がはっ…」ガクッ…

ラスボス「……」

クイナ「……」

クイナ「…さっさと、行かんかい」

アン「…え!?」

クイナ「なんのためにウチが…金魚のフンみたいにくっついとったと思うんや…!?」

クイナ「「げぇむくりあ」の唯一の希望とやら、無駄にしたら承知せんからな…!!」

アン「…!」タタッ…


ラスボス「……」

2Fメインロビー屋根

タァーン…

ニラギ「これで…何人だっけか。数えんのもメンドーになってきたな…」

「おい!!」

ニラギ「…あ?」

アルミン「そこまでだ…!!」ザッ…

ニラギ「お前は…さっきあの女といたガキか…!」ニタァ

アルミン(ユミル…!ちゃんとやってくれよ…!)

ニラギ「面白ぇ…!どっからでもかかってこいよ…!!」

411号室

ジャン(オレが「まじょ」なら…どう動く…!?)

ジャン(オレが「まじょ」なら…オレが…「まじょ」……いや、待てよ!)

ジャン(………見つけた…「まじょがり」の突破口を…!!)


エレン(くそッ…アルミンが居てくれれば…)

タッタ(全く分かんねぇ…!)

1Fメインロビー

ラスボス(オレは…あの世界が嫌だった…。過剰に擁護され片時も「死」を意識させない…。そんな環境が…)

ラスボス(だが…この国に来て全てが変わった…。生まれて初めて味わう「生きる」自由があった…!)

ラスボス(そしてオレは決意した…。顔一面に刺青を彫り…「今際の国」に永住することを…)

ラスボス(ーー以来「ビーチ」の連中からラスボスと呼ばれるようになった…。ラスボスみたいに強いからだ…)

残り人数33/66人 残り時間28分

今日はこれで終了です。久々に書いたのでなんか疲れました…
明日から平日ですが前と同じように夜の9時ぐらいから書こうと思います…

それではまた明日…

>>1です。続きを書きます

クイナ「な…なあ、殺し合いなんてもうやめにせーへんか?」

クイナ「つい昨日までウチらは、「ビーチ」で仲良うやってた仲間やろ…?」

クイナ「アンが鑑識官なんや。凶器から採取した指紋を「ビーチ」の連中の指紋と照合すれば無駄な血を流さずに「まじょ」を見つけれる…!」

ラスボス「……」

クイナ「今からでも遅ない。協力…せえへんか?それとも…ウチらが「まじょ」を見つけたら都合が悪い理由でも…あるんか?」

ラスボス「…疑っているのなら…「まじょ」は…オレじゃない…」

ラスボス「ただ…オマエらはオマエらの…オレはオレの…信じる方法で「まじょ」を捜せばいい…」

ラスボス「生き方は、自由だ…」

クイナ「……ハハ…」(期待したんか!?ラスボスを説得できると……アホかウチはッ!?)

クイナ「(なら…どうすりゃええ!?くそっ!!こんなことなら…ええカッコせんとさっさと逃げときゃよかっ…)…!!?」

ブンッ

クイナ「くっ…!」バッ

ラスボス「……?」(かわされた…)

クイナ「ハッ…ハッ…ハァッ…」(アカン…いきなり斬りかかってくるとは思ってなかった…)ツウ…

ラスボス「今の…は、マグレ…か…?」

ラスボス「オマエ…「今際の国」に来る前何してた…?」

クイナ「ア…アパレル店員…」ビクビク…

2Fメインロビー屋根

ニラギ「くくっ…まさかオマエみたいなガキがオレにケンカを吹っ掛けてくるとはなぁ…!」(…ポケットが膨らんでいやがる…何か隠し持ってんな…)

アルミン「これ以上オマエの好きにはさせない…だけど極力戦いたくない…命が惜しいならその銃を僕に渡してくれ」ジリ…

ニラギ「あぁ?何抜かしてんだクソガキ。それはこっちの台詞だ。テメェこそ何か持ってんだろ、それ渡しゃ生かしても構わねぇぜ」

アルミン「…それは無理だ。オマエ達は「ビーチ」の全員を殺すことだ。僕だけ生かすなんて無いだろう」

ニラギ「チッ、引っかかんねぇか…それなら殺すだけだ」カチャ…

ニラギ(狙撃銃の弾の初速は毎秒1000m近い…避けれるわけがねぇ…)

アルミン「……!」ダッ

ニラギ(来やがった!?オレの腕でも近すぎて当てられねぇと踏んだのか!?)

ニラギ(あのガキの獲物が銃ならオレに近づく必要はねぇ。いいとこナイフかなにかなら…仮に一発外してもヤツがオレの懐に飛び込むまでに再装填の時間は充分にある!!)

ニラギ(チャンスは二度。とりあえず一発撃つなら…)

ニラギ(今だッ!)グ…

ガシャァァァン!!

ニラギ「…ああ!?」(音がしたのは上か!?)バッ

ドゴォンッ!

ニラギ「こ、これは……ベッド!?」(危ねぇ…オレの目の前に落ちてきやがった…!誰かがオレ目掛けて落としたのか…!?)

ニラギ(って!今はこれは後だッ!)

アルミン「……!」(よしっ…上手くやってくれたなユミル…!!)ダダッ…

ニラギ(焦るこたァねぇ!)カチャッ

ニラギ(まだ距離はある、まだ一発は…充分に狙って撃てーー)

アルミン「……」スッ

ニラギ(取り出したもんは……ライターだと?ふざけやがって!!)

ニラギ(撃ち殺してやる!!)グ…

シュボッ

メラメラメラ…

ニラギ「なっ…!テメェまさか!?」

アルミン「…単純にライターでベッドに火を着けただけだ。まぁベッドにはたっぷりとオイルをまいたけど…」

ニラギ(道理で火の回りが早いわけだ…!それに…退路を塞がれた…!!)

アルミン(念のために消火器とか持ってきて正解だったな…思ってる以上に勢いが強い…)

ボオオォォ…

ニラギ「くそっ!」ダダッ ダンッ

ザバァァッ…

アルミン「…ふぅ、これで銃も使えないだろう…あ、消火しないと…!」タタタッ

3F廊下

ユミル「まったく…恐ろしいことを考えるなアイツは…」

ユミル「さて、消火手伝いにいくか」タタタッ

今日はもう終了です。ニラギ戦で使った武器を変えたのはアルミンが水鉄砲の存在を知らなかったためです

それではまた明日…

>>1です。今日は続きを書きます

パァン パララ…

チンピラB「……」パァン カシィッ カシカシ

チンピラB「チッ…弾切れだ…」

チンピラB「…そっちもか…」

チンピラA「これだけ見境なくブッ放しゃあ当然だな…」

チンピラA「「まじょ」も見つからないまま随分大勢…殺したな」

チンピラB「オレ達のしてきたことは、なんだったんだ…!?」

チンピラA「……もう、やめるか?」

1Fメインロビー

ラスボス「……」ビュッ

クイナ「くっ…!」サッ

ラスボス「…時間が、ない…。もう…動きまわるな…」

クイナ「はぁ…はぁ…」ビクビク…

ラスボス「……」チャッ

クイナ「ひっ!!」バッ

クイナ「ぜぇ…ぜっ…せ…戦国時代やあるまいし…少しくらい、ためらいっちゅーもんはないんかいな…!?」

クイナ「アンタこそ…「今際の国」に来る前何しとったんや…!?」

ラスボス「……」

ラスボス(……)

ラスボス「……オレに、過去などない…」

クイナ「……」

クイナ(……!)

クイナ「…ク、クハハッ…」

クイナ「ハハハハ!!アハハハハッ!!」

クイナ「ハハハハ!!ハハハハハッ!!」

ラスボス「……」

>>1です。やっと体調良くなりました。超嬉しいです

それでは続きを書きます

クイナ「ああ…スマン……ようやく…わかったんや…」

クイナ「ウチとアンタが、どこか似とる気がしとったワケが…」

ラスボス「…オレと、オマエが…?」



クイナ「…ウチらは互いに、自分の過去を嫌っとる…」

クイナ「ウチにもあるんや…「今際の国」に来てからも、どんなに死の瀬戸際に立たされても…」

クイナ「今日まで頑なに、封じ込め続けてきた過去が…」

クイナ「けど…アンタという鏡を見てようやくわかった…」

クイナ「ウチは、アンタみたいにはなりとうない!」

クイナ「アンタのおかげで、ようやく決心がついたわ…」フーッ…

クイナ「アンタはこれからも、過去に背を向け続ければええ…」



クイナ「ウチは生きるために…今一度、過去と向き合う!」ス…

ラスボス(…ん……?)

ドドォッ!!

クイナの父『さっさと立たんかァ!』ドンッ!

クイナ『うっ……』ポロポロ…

クイナの父『何を泣いている!?貴様それでも男か!?』

クイナの父『そんなことで道場の後継人が務まると思っているのか!?』

クイナの父『立ったら千本突きッ!!終わるまで食事は許さん!!』スタスタ

クイナの母『…あなた。もう少し…優しく指導してあげることはできへんの…?』

クイナの父『儂の息子だぞ!!男なら!!この程度の試練に耐えられずにどうする!?』


クイナ『(自分が原因で父と母が口論する姿を見たくなかった)』

クイナ『(その一心で、どんなに辛くても、父の期待に応えようとした)』

クイナ『(だけど…父さん…)』



クイナ『(本当は…僕は…父さんの望むような息子やないんです…)』

>>1です。続きを書きます

クイナ「……」ギロッ…

ラスボス「その…眼…………男?」

ラスボス「そう…か、それが…オマエの過去…」

ラスボス「皮肉…にも…同じ眼に…なったな」

ラスボス「認めよう…オレ達は…同類…だと」

301号室

シュウウ… シュウウ…

アン「クイナ、あなたが託した希望は…私が必ず、次へ繋げてみせるわ…!」ゴクッ

スッ

ボヤァ…

アン「……!!?この…指紋は!?まさか…!!」

アン「そう…か、そういうことだったのね…!!」

アン「わかったわ…」



アン「「まじょ」の…正体が」


アン(この証拠があれば、止められる…!!)グッ

アン(もう誰も、これ以上殺し合う必要もなくなるわ!!)ダッ

アン(ようやくこれで、止められーー)ガチャ

ゴッ…!

>>1です。続きを書きます

アン「」ガクッ

チンピラB「やっぱ今更…止まれねぇよ…」

チンピラB「ここでやめたら…オレ達のしてきたことはなんだったんだ…!!もう…止まれねぇんだよ…!!」

411号室

ジャン「…見つけたぞ、突破口を…」

アニ「え!?」

ジャン(オレが考えるべきは、オレが「まじょ」なら…じゃなくて)



ジャン(オレがこの「げぇむ」の主催者なら…!?)

ジャン(オレがこの「げぇむ」の主催者なら何を用意する…!?)

ジャン(想像できる最も最悪な結末にするためには…!?)

ミーナ「ジャン…もしかして分かったの!?「まじょ」が誰か!」

タッタ「おいそれマジかよ!?」

ジャン「…………」

エレン「…どうなんだ?ジャン…」

ジャン「…ああ、分かった…分かったぞ」スクッ



ジャン「「まじょ」が、誰だかな…」


残り人数30/66人 残り時間18分

今日はここまでです
明日も今日と同じぐらいの時間から投下します

それではまた明日…

>>1です。続きを書きます

タッタ「マ、マジかよ!?」

ジャン「…まだ確証はないが、間違いないはずだ…」

ミーナ「じゃ、じゃあ…その人を見つけて燃やせたら…やっとこの「げぇむ」が終わるの…!!?」

エレン「…そう言うことになるな」

アニ「なら早く探しに行こう。残り時間はもう20分を切っているから急がないと…」ガチャ

ジャン「おい待て、推測だが「まじょ」の場所は……1Fロビーだ…!」

クリスタ「ど、どうして…!?」

ジャン「今はまだ何とも言えない…だが、俺を信じてくれ…!」

アサヒ「……分かったわ。今はアンタを信じるしかないし…」

エレン「じゃあさっさと行くぞ!ジャンは俺が担ぐから皆は先に行っててくれ!」

ジャン「いや…俺は大丈夫だ…」ヨロヨロ…

エレン「どう見ても大丈夫じゃねえだろ。遠慮するなよジャン」ショイ

ジャン「チッ…まさか死に急ぎ野郎に担がれる日が来るとはな…」

エレン「…テメェ…!減らず口を叩くぐらいには元気になってるじゃねえか…!」

ジャン「へっ…!いいから行け、他の皆はもう行っちまったからな…」

エレン「…よしっ、行くぞ。この「げぇむ」を終わらせに…!」タッタッタ

エレン「…そういやさっきから銃声がしねえな…」タッタッタ

ジャン「…もしかしたら弾切れでもしたんじゃねえのか?「げぇむ」開始から1時間以上経ってるからその可能性が高いだろ…」

エレン「そーだな……っ!!」ダッ

ジャン「お、おいっ!どうした!?」

エレン「前に人影が見えた…武闘派連中かもしれねえ…」

ジャン「まじかよ…くそっ…こんなときに…!」

「…そこに隠れてるのは誰だ!?今その壁に隠れたのが見えたっ」

エレン「………ちょっと待っててくれジャン」ドサッ

ジャン「…まさかお前、戦いにいくのか…!?」

エレン「当然だろ…そうしねえと「まじょ」を燃やしにいけねぇからな!」ダッ

エレン「ッ!!?」


チシヤ「あっ、なんだエレンじゃないか♪」

エレン「チ、チシヤ!?何でお前がここに!?」

チシヤ「何でって…オレがここにいちゃ悪いのかい?」

エレン「いや…そうじゃないが…」

エレン「ジャン、武闘派じゃなくてチシヤだった。無駄にビビらせてすまん」ヒソヒソ

ジャン「…オイ…そりゃ一体どういうことだ…!!」

チシヤ「ん、ジャンもいるのか。この前はごめんね♪」

ジャン「ふざけんじゃねぇぞこの野郎ッ!!」

エレン「おいどうしたジャン!?落ち着けって!」

チシヤ「そうそう、そんな大声だしたら武闘派に気づかれるぞ」

ジャン「うるせえッ!!この裏切者がァッ!!」

エレン「裏切者……?」

チシヤ「…大分声がでかかったから武闘派が来るかもしれない。オレは立ち去るとするか」タッ

ジャン「テメェ待てッ!!逃げんじゃねぇ!!」

エレン「落ち着けジャン!」ガシッ

エレン「チシヤが何をしたのか分からないが今は時間がない!それにアイツが行ってた通り武闘派が来るかもしれないから移動するぞ!」ショイ

ジャン「くそっ…くそが…」

エレン(裏切り…チシヤはジャンに対して何を裏切ったんだ…?)タッタッタ

今日はここまでです
明日も同じ時間帯に投下します
それではまた明日…

保守してくださった方々ありがとうございます……

>>1です
続きを書きます

エレン(ジャンがチシヤと関わったのはロイヤルスイートルームの一件だけだ…確かチシヤが言うにはジャンが捕まった理由は自分がアグニ達を引きつけておくことができなかったから…と言ってたが……)タッタッタ

エレン(もしだ、もしチシヤがジャンを餌にして本当の金庫の隠し場所を知るために裏切ったとしたら…!?)ピタッ

エレン(…こんな世界だ、トランプを奪うという考えを持つ人間は出てくる。そんな奴がいるのにわざわざトランプを分かりやすい場所に隠す奴はいるか…?)

エレン(……オレがボーシヤだったら、本物の隠し場所以外にダミーを用意する。そうすればトランプを奪われる可能性は低い。その隠し場所を知るためにジャンを使ったのか…!?)

エレン(もしそうだとしたら……チシヤはトランプを持っているはず…!どうする…!?この国から出国するための道具はすぐ近くにある…!しかし「げぇむ」の残り時間は少ない…!)

ジャン「……」

ジャン「おいエレン…何立ち止まってるんだ…!?」

エレン(…今はもう時間が少ない!チシヤの事は後で考えよう!)ダダダッ

ジャン(いきなり止まったり急に走ったり…どうしたコイツ…?)

1Fメインロビー

クイナ「……」
得意ジャンル「くらぶ」→「すぺえど」

ラスボス「…嬉しいな。まさか…こんな「げぇむ」で…」スッ カラン…

ラスボス「真剣に命の獲り合いができるとは…」チャキッ…


実践において、素人が刃物を持っても意味がない。所詮は刃物に持たされているにすぎないからだ

反対に刃の持ち方、表情、歩き方、何気ない所作から、その者が実際に人を刺した経験があるかが伺える


彼らには刃物に対するプレッシャーがないのだ。人を殺めた経験がある者ならばなおさら…


クイナ(刃物相手に戦うなら…相手を殺す気で挑まなアカン…!!)

クイナ(ウチに…その覚悟があるんか…!?)

空手場

クイナ『やあっ!!』ドドォッ

クイナの父『どうした!?なぜとどめを刺さんッ!?』

クイナ『え…!?』

クイナの父『実践では一瞬の躊躇も許されん!!くだらん情けなど捨てろ!!』

クイナ『……』

クイナ『…僕には、できません…』

クイナの父『チッ、情けない男だ…!!』

クイナの母『もう少しあの子を、わかってあげることはできへんのですか…?』

クイナの父『オレのやり方が間違っているとでも言いたいのか?』

クイナの母『あの子はね、周りの人のために、自分の幸せを我慢するような優しい子なんですよ』

クイナ『(今日も父さんに叱られたな……口紅を塗っている今が一番幸せだ…)』

クイナの母『光、おる?』コンコン

クイナ『ッ!』ビクゥッ ゴシ ゴシ

クイナの母『そのままでええから聞いて』

クイナの母『父さんは、光にこの道場の立派な後継者になってほしいと思ってる……けれどもし…光の、本当の居場所がここやないと感じとるんなら…』


クイナの母『光の思うように生きなさい。母さん、応援しとるから』

クイナ『……』

クイナの父『家を、出る?』

クイナの父『わかっていると思うが、二度とこの家の敷居はまたがせんぞ』

クイナ『…はい。今日までお世話になりました』

クイナ『それから…父さんの望む息子になれんくて、ごめんなさい…』

クイナ(何人斬ったか知らんが…ラスボスの刀はもう、血の油でロクに斬れん鋼の棒…!!)ダッ

ラスボス「……」ス…

クイナ(骨折覚悟で初太刀さえ凌げれば、奴の懐にーー)

グシャッ

その瞬間、クイナはラスボスに腕を斬られる情景が浮かんだ

クイナ(……!)ゾクッ… バッ

ラスボス「……」ブンッ

クイナ「ハァッ…!ハァッ…!」ドサッ

ラスボス「その…程度か…」

ラスボス「死に直面しても未だに恐怖という感情すら支配できていない…」

ラスボス「やはり…オレとオマエでは…」

ラスボス「生きる覚悟がまるで違う…」

クイナ「……」

病院

クイナ『オカン!!オカン!!』タタッ

クイナ『オカンッ!!』

クイナの母『あら、光。何年も見いひん間にえらい雰囲気変わったなぁ。その髪、よう似合っとるよ』

クイナ『何で報せてくれんかったんや…?オトンと離婚しとったこと…』

クイナ『それに…ずっと寝たきりやなんて…なんで…今日まで1人で…』

クイナ『全部…ウチのせいか…?ウチが…勝手なことしたから…』

クイナの母『…またすぐそうやって、自分のせいにしたがる…』


クイナの母『ええ加減親離れせんかい。アンタはもっと自分の幸せを考えたらええんや』

クイナ『……』

クイナの母『……』

クイナ『自宅介護はできるんやろ?』

クイナ『ウチが面倒みる…!!これからは何があっても、ウチが一生側におるから…!!』ポロポロ

クイナ『それがウチの、幸せや…!!』ポロポロ

クイナの母『……』グスッ…

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

クイナ『…!』パチッ

ミーン ミンミン

クイナ『なんや…ここ?どないなっとんねん…!?』

クイナ『ハッ、…オカン?』

クイナ『オカン!!どこやオカン!!』


クイナ 今際の国 滞在1日目

クイナ「大切な人に、会えへん気持ちがわかるか?」


クイナ「死ぬより辛い」


クイナ「生きる覚悟がまるで違う…?そらそうや…」

クイナ「墨入れたらカッコええか?ポン刀振りまわして侍気取りか?」

クイナ「強くなれる気がするんやろ?守ってくれると思うんやろ?」


クイナ「オマエはガキや。乳離れもできてへんガキや」

クイナ「誰かを守ろうなんて思ったこともない。いつまでもオカンの乳すって守られたがってるマザコン野郎と、一緒にされてたまるかいな!!」

ラスボス「黙れ…!!!」ブンッ!!

バインッ

ラスボスはクイナに斬りかかったがその刃がクイナに触れることはなかった

なぜなら、クイナの後ろにあったペットボトルにより防がれたのである

ラスボス「ペット…ボ…」

ゴォッ!

その時、クイナの蹴りがラスボスの喉に当たった

ズドンッ!!

その拍子でラスボスは床に倒れた

ラスボス「ヒュッ…ヒュヒュ…」ドサァッ

そして、ラスボスの額にクイナの正拳突きが襲った


クイナ「せいぁっっ!!」ゴッ!!

ラスボス「」ガクッ…

クイナ「オトン…教えは守ったで…」

クイナ「ためらわずとどめは刺す。生きて、大切な人を守るためなら」


クイナ「押忍っっ!!!」ビッ

「やけに…静かだな…」



「銃声が…聞こえない」

「何が起きてるの?」



「外に…出てみるか!?」


残り人数30/66人 残り時間14分

2週間ぶりに書くの疲れた…
地の文さらに疲れた…

と言うわけで今日はもう終わりたいと思います。明日は多分午後の4時ぐらいからの投下になります。確証はありません

それではまた明日…

>>1です。再開します

非常階段3F→2F

タッタ「エレン達遅ぇな…」タッタッ

アニ「…武闘派に襲われてなかったら良いけど…」タッタッ

アサヒ「ちょっと…不吉なこと言わないでよ…」タッタッ

ミーナ「あっ!上から凄い勢いで降りてくる人がいるよ!」タッタッ



エレン「お、アニ達下にいるぞ!」ダッダッ

ジャン「よし…なんとか間に合ったな…!」ズルズル

クリスタ「良かった!2人とも無事だったんだね!」タッタッ

アサヒ「遅かったから武闘派に襲われてるのかと思ったのよ…!」タッタッ

エレン「…悪い、少しジャンと話してたんだ」(…今はチシヤのことは言わない方が良いだろうな…)タッタッ

アニ「…あと10分しか無いんだ、急ぐよ!」ダッダッ

エレン「ああ!」ダッダッ

1Fロビー

タッタ「もう時間がないんだ!武闘派に見つかる前に「まじょ」を探そ……」ダッ


ガッ!

タッタ「」ドサッ

エレン「タッ…タ?…どうした?」

ズル…ズル…ズル…

エレン達の目の前に現れたのはクイナの頭を引きずったアグニだった

アグニ「……」パッ

クイナ「」ドサッ

エレン「クイナ…!!」

アニ「アグニ…!よりによってこんなところで…!!」

ミーナ「…!?もしかしてジャン…あなたが探してた「まじょ」って、まさか…!!」

アサヒ「アグニなの…!?やっぱり、仲間を操って「ビーチ」を撹乱し私達を皆殺しにしようとしたことも、全員で推理をさせないため!?」

ジャン「…アグニ、もう時間がない…小細工抜きで話をしようぜ…」

ジャン「一つでいい。簡単な質問に答えてくれ…」

ジャン「お前は…「まじょ」なのか?」

アサヒ「……!」

エレン「……」ゴク…

クリスタ「……!」

アグニ「……」

ジャン(表情が…読めねぇ…はっ、元々読心術は得意じゃねぇから仕方ねぇか…)

ジャン(だが…ここではっきりとアグニが「まじょ」なのか確かめなきゃならねぇ…!)

ジャン「……オレは…「げぇむ」の始まる前日からお前の仲間に拘束され監禁されてた。オレが「まじょ」じゃないってことは…よくわかってるはずだ…」

ジャン「もし、お前が「まじょ」じゃないのならオレを殺す必要はないはずだろ?」

ジャン「もし、お前が「まじょ」じゃないのなら!!オレと協力して「まじょ」を捜──」

その時アグニがジャンの腹に勢いよく蹴りを入れた


ズドッ!!

ジャン「うぐ…ぅぅ…!!」ガクッ

クリスタ「ジャン!!」

そして、アグニは近くにいたクリスタに対し殴った


ゴッ!!

ジャン「うげっ…うぇぇ…」

アサヒ「ジャン!!ねぇ、大丈夫!?」ユサユサ

クリスタ「うぅぅ……!」

ミーナ「大丈夫!?クリスタ!!」


エレン「…答えを聞くまでもなかったな…」

エレン「「ビーチ」の中で唯一アリバイの確かなジャンを攻撃する理由は…」


エレン「お前が、「まじょ」だからだ…!」ギリギリ…!!

アグニ「……」

アグニ「……」ガシッ

ジャン「うぐっ……」

アグニ「……」

ジャン「……!」(…この眼は…まさか…!)


エレン(…アグニはこの世界に来る前は兵隊だったと聞いたな…ガキのオレらじゃそう簡単には勝てねぇ…)


エレン(…それがどうしたっ!!相手は何十人もの人間を殺した屑野郎だ…!!!絶対ブッ殺してやるッ!!)ダッ!!

ジャン「…エレン、待て」

エレン「あぁ!?何でだよッ!?コイツは「まじょ」だっ!!だからコイツを殺さねぇと…!!」
ジャン「違う」

エレン「……は?」

ジャン「違うんだ…エレン。アグニは……」


ジャン「「まじょ」じゃない…」

エレン「どういう…ことだよ…!」

アサヒ「そんなはずない!!だったらアグニがジャンを傷つける理由なんてないじゃない!!」

アサヒ「アグニが「まじょ」よ!!そいつがモモカを殺したのよ!!」

ジャン「そうじゃねぇ…アグニが殺したのは…モモカじゃなくて…」



ジャン「ボーシヤ」


ジャン「お前がボーシヤを殺したんだな?」


アグニ「……」ピク…

エレン「……ッ!!」

アサヒ「……!!」

アニ「……!!」

ジャン「その表情なら…読める…」

ジャン「YES…だよな…」

本日は以上です、短くてすいません

そろそろ「まじょがり」を終わらしたいと思います。

次書くのは火曜日です、サボらないよう頑張ります。それではさようなら

>>1です。続きを書きます

アサヒ「アグニが…ボーシヤを…」

エレン「殺した…!?」

アグニ「……」

ジャン「……なぜアグニが「まじょ」としか思えない行動をとるのか…やっとわかった…」

ジャン「ボーシヤ殺しも…この「まじょがり」も…全ては繋がってたんだ…」

ジャン「お前の眼を見てようやくわかったぜ…」

ジャン「そのやり場のない怒りに満ちたその眼はまるで…」


ジャン「エレンと同じ…仲間、それも親友を死なせちまった眼だ…!」

エレン「……ッ!」

クリスタ「親友って…まさか…」

アサヒ「アグニと…ボーシヤが?」

ジャン「…よく考えれば、おかしい点はあったんだ…」

ジャン「ボーシヤ率いるカルト派と、アグニ率いる武闘派の2大派閥…そもそも武闘派連中にとってボーシヤ一派は本当に驚異だったのか?」

ジャン「「まじょがり」でためらいもなく皆殺しを決断できる武闘派なら…とっくに「ビーチ」を制圧できたんじゃないのか?」

ジャン「そう考えたらある一つの考えが思い付く…」


ジャン「ニラギやラスボス…「ビーチ」にとって危険な連中を暴走しない程度にお前が制御してきたんじゃないのか?」

ジャン「誰も知らない2人の信頼関係…お前とボーシヤは……親友なんだろ?」

アグニ「……」

エレン「つまり…アグニがボーシヤのために影で支えてたっていうことだろ…?」

エレン「なら何で…親友を撃ったんだよ!?」

アグニ「……」

アサヒ「ボーシヤ殺しなんて関係ない!!「ビーチ」の全員を皆殺しにしようとしてアリバイのあるジャンにも手を出した!!」

アサヒ「「まじょ」よ!!アグニが「まじょ」で決まりじゃない!!」

ザワ…ザワ…ザワ…

ミーナ「あ…!他の生き残った人達が…!」

男A「アグニと…新入り!?」

男B「ヤベェよ!!」

女A「けど…なんか…様子が変じゃない?」

アルミン「あ、皆!!無事だったんだ!」

エレン「アルミン!!良かった、無事で…!!」

ユミル「クリスタぁ!!どうしたんだ腕押さえて!?怪我したのか!?」

クリスタ「大丈夫だよユミル…それよりも…!」ジッ…

ユミル「そうだな、ジャンを助けねぇと…!」スッ

クリスタ「ううん、違うの…ユミル」

ユミル「…クリスタ…?」


ジャン「確かに…アサヒの言う通りこの「まじょがり」は…皆が冷静に話し会う機会さえあれば、誰も傷つけずに「くりあ」できたかもしれなかった…」

ジャン「「まじょ」捜しを何よりも難解にした「げぇむ」側の仕掛けが、お前の存在なんだよ…!!」

アグニ「……」

ボーシヤ アグニ 今際の国 滞在17日目

幹部会議

ボーシヤ『(この世界にビビってる奴らのために理想の桃源郷、「ビーチ」を建国した…着々と人数も増えてきて上手く行ってる…)』

ボーシヤ『インフラは充実、食料も酒もクスリも腐るほどある。かつての現実以上の楽園がここに実現したワケだな!』

クズリュー『しかしいくら「今際の国」絶望から目を背けたところで、日々迫る「びざ」切れの死の恐怖からは逃れられない』

クズリュー『事実「ビーチ」の連中は刹那的な生き方を求めるようになり、「げぇむに参加するのをやめ自殺やクスリ漬けで「びざ」切れを待つ者も出てきた」

クズリュー『規模を拡大し粗暴な連中も増えたことで、傷害や強姦事件も後をたたない』

ボーシヤ『…フム、まだ…希望が足りねーってことか』



アグニ『「答え」…!?』

ボーシヤ『快楽だけじゃ「ビーチ」の連中の心は救われねぇ。皆の気持ちが一つになって、生きる活力が湧いてくるような…』

ボーシヤ『もっとドデケェ、希望が必要なんだよ!』

アグニ『だから皆に嘘をつくのか…?』



アグニ『『全てのトランプを集めれば、この「今際の国」から出国できる』と……』

ボーシヤ『……「答え」は…必要だろ?情報源はふせて信憑性があるように装えば問題ねぇべ』

ボーシヤ『秩序も必要だ。ナンバー制度を導入し「ルール」を制定しよう』

ボーシヤ『悪ガキ共の面倒は任せる。奴らを統率しつつも鬱憤がたまらねぇ程度に騒がせてくれ。必要なら、オレと対立している体をとってくれても構わねぇ』

ボーシヤ『ダチとして…汚れ役を…引き受けてくれるか?』

アグニ『…剛。オマエは…』

アグニ『王にでも、なるつもりなのか…?』

ボーシヤ『……』

今日はここまでとします

次書くのは金曜日か土曜日です
それではさようなら

>>1です。続きを書きます

次の日

ボーシヤ『聞け!!同志ら!!希望は確かに存在する!!』

ボーシヤ『我々は諸君の求める、「答え」を知っている!!』



アグニ『……』

ボーシヤ アグニ 今際の国滞在35日目

ビーチ内

クズリュー『……!』

マヒル『……』

アグニ『アイツは…この部屋の中か?何が…あった?』

アン『……』ガタガタ

アグニ『テメェらは、入ってくるな』ギィ…

アグニ『……!!』

アグニがドアを開けた瞬間、目の前に写ったのは2つの死体と全身に返り血を浴びたボーシヤだった。

アグニ『…殺したのか?素手で…』

ボーシヤ『こいつらは…同志等ではなかった…』

ボーシヤ『隠し持ってやがったんだよ…皆の希望…出国のためのトランプを』

ボーシヤ『彼らは侮辱したんだ。同志が一丸となり命を懸けて1人の出国者を誕生させるという、「ビーチ」の希望を…!!』

ボーシヤ『本日をもって3つ目の「ルール」を制定する!!『裏切り者には死を』!!』

アグニ『なぜ…そこまで、希望に執着する…?』

アグニ『そもそも「答え」なんてものはオマエがでっち上げたまやかしにすぎないだろ?』

ボーシヤ『……でっち上げ…?まやかし…?』



ボーシヤ『いったい、なんの話しをしているんだ?』

アグニ『……ッ!』



ボーシヤ『諸君!!同志諸君!!臆せず進め!!』

ボーシヤ『全ては「ビーチ」の悲願!!使命!!大義のため!!』

ボーシヤ『戦おう!!!同志諸君!!!』

ウオオオォォォ!!!

アグニ『……』

ボーシヤ アグニ 今際の国滞在56日目

ドッドッ キィ

ボーシヤ『「げぇむ」直後にオレをこんな所へ呼び出して何事かね?同志達がこの王の帰還を待ち望んでいるのだが』

アグニ『今夜生き残ったのは、オマエ1人か?』

ボーシヤ『王を守る盾にすらならん。「ビーチ」の戦力強化も今後の重要な検討課題だ』

ボーシヤ『いっそ自衛官だったオマエの指導の元、軍隊を組織しようではないか!』

アグニ『…もう、やめろ…』

ボーシヤ『「今際の国」という大国にも決して怯まず、王のためには死をも恐れぬ、最強の国王軍を──』

アグニ『その喋り方はなんだッ!!』

アグニ『いつか背中をあずけたオレのダチはどこにいる!?オマエは…誰なんだ!?』

ボーシヤ『……オレ達は特別だ。そうは思わないか…?』

ボーシヤ『たった2人でこの理不尽な世界に立ち向かう「楽園」という名の希望を創り、怯える同志達を…』

アグニ『怯えていたのは、オマエだ』

アグニ『だからオマエはより大きな、確かな希望を求め続け、創り、信じ、すがった…』

アグニ『たとえそれが、ニセモンの希望だとしても…』


アグニ『気づいてやれなくて…悪かった…』


ボーシヤ『…それは、「ビーチ」への侮辱ととらえても構わないのか…?』

アグニ『オレは今日限りで、「ビーチ」を抜ける…』ザッ…

ボーシヤ『『裏切り者には死を』…「ビーチ」の「ルール」は絶対だ…』

アグニ『……かつてオレには、信頼できるダチが隣にいた…』

アグニ『オレにとっての希望は、それで充分だった』

ボーシヤ『……』ス…

ボーシヤ『王には…苦渋の決断を迫られる時もあるのだな…』

ボーシヤ『残念だべ…杜ちゃん』カチャ…

パン パン パァン… ドボォ…ン

拳銃を撃ったのはアグニだった。ボーシヤは撃たれた拍子で川に落ちてしまった。

アグニ『ハッ…ハッ………』ガシャン…

アグニ『…ぐ…』

アグニ『ぐお…お…おおおっ…』ガクッ…

アグニ 今際の国57日目

アグニ『「ビーチ」の新しい王だ』


アグニ 今際の国58日目

『「げぇむ」「まじょがり」』

ラスボス『……。…アグニ』

アグニ『(剛…オマエが生み出したこの、「ビーチ」という名の虚構を…)』



アグニ『(もうオレの手で、終わらせてもいいよな?)…テメェら全員、今から「まじょ」だ!!』

今日はこれで終了です。続きは明日の夜に書きます

アグニ 今際の国滞在57日目

アグニ『「ビーチ」の、新しい王だ』


アグニ 今際の国滞在58日目

『「げぇむ」「まじょがり」』

ラスボス『……。…アグニ』

アグニ『(剛…オマエが生み出したこの、「ビーチ」という名の虚構を…)』



アグニ『(もうオレの手で、終わらせてもいいよな?)…テメェら全員、今から「まじょ」だ!!』

すいません…なぜか変な形で連投してしまいました。>>632はスルーしてください…

「まじょがり」に結局アニやミーナは出ないのか?
まさかもう死ん…

>>1です。
>>634さん安心してください。アニとミーナは生きていますよ

それでは続きを書きます

ジャン「…アグニ、オマエははじめから…自分もろともこの「ビーチ」の全員が「げぇむおおばあ」になればいい…そう思ってたんだろ?」

ジャン「だからオマエは選ばれたんだ…「まじょ」を泳がせ推理を妨害、撹乱する役、言わば…」

ジャン「「まじょ」の守護者に」

アグニ「…!」

ジャン「この「げぇむ」の主催者はオマエのボーシヤ殺しを知った上で、「ビーチ」を舞台に「まじょがり」を選んだんだよ」

ジャン「そして最初にオマエの心を壊すことで、この「まじょがり」をはあとの10にふさわしい「げぇむ」に仕上げたんだ」

男A「マジ…かよ?その話が…本当なら、アグニは「まじょ」捜しとは関係なく…」

男A「オレ達全員を、殺そうとしてたのか…!?」

チンピラA「オレ達は…そんなことに…付き合わされたのかよ…」


アグニ「……」ギリッ!!

ダァン!!

アグニはジャンは勢いよく床に叩きつけた。

アグニ「オレと…ボーシヤが、ダチ…だァ!?」

アグニ「全てはなんの根拠もねぇ、オマエの妄想だろう…!?」

エレン「いいや…ジャンの言う通りのはずだ…!」

アグニ「……」

エレン「オレも…「げぇむ」で仲間を殺した…そん中には家族もいた…」

エレン「何もかもブッ壊してぇ怒りや、全てがどうなってもいい虚無感…」

エレン「オマエの気持ちは…痛いくらい伝わるんだ…!!」

エレン「だけどなぁ…だからって…それを、生きてる連中にぶつけてどーすんだよ…!?」

エレン「「ビーチ」と心中することが、自分へのケジメかボーシヤへのタムケか何かのつもりかよ!?」

エレン「ボーシヤは何したって戻らねぇ!!そんなことに生きてる奴をまき込むんじゃねーよ!!」

エレン「オレ達はまだ生きてんだぞ…!」

エレン「皆…絶望と向き合いながら、それでも…最後の最後まで必死になって戦ってんだ…!!」

エレン「なめんなッ…!!」


エレン「生きてる人間を、なめんなッ!!」

ジャン(……)

アルミン(……)

アグニ(……)

ザッ…

チンピラA「……」

チンピラB「……」

エレン「オマエら…!?」

チンピラB「新入りの…言う通りだ…アグニさん…アンタが「まじょ」じゃないんなら…」

チンピラB「今からでも全員で話し合って、「まじょ」を捜そう…!」

チンピラB「オレ達のしてきたことは取り返しがつかねぇが…まだ…遅かねぇ…まだ…」



チンピラB「ここに生きてる連中の、命は救える…」

ビーチ3F

チシヤ「……」スタスタ

ミラ「あら、生きてたのね」

チシヤ「そっちこそよく無事で」ジッ…

ミラ「私は武器の様な物は持ってないわよ。…アナタは何か持っているの?」

チシヤ「…オレも特にないよ。あるとしてもこれぐらいさ」バラッ

そう言うとチシヤはポケットから隠し持っていたトランプを落とした。

ミラ「アナタ…盗み出してたのね。…私が考えるには、「ビーチ」を出し抜いて金庫のトランプを持ち出そうとしてすんでのところで「げぇむ」に巻き込まれた……どうかしら?」

チシヤ「ご名答…」

ミラ「でも拾わなくて良いの?わざわざばらまくだなんて…」

チシヤ「…ふと思ったんだ。こんなトランプを集めたところで、全く意味がないって…」

ミラ「…それはそうと、残り時間は10分よ。最後の悪あがきしなくていいの?」

チシヤ「今回は「彼ら」に任せるよ」

チシヤ「やっぱどうしても「はあと」は性に合わなくてね…」

チシヤ「人の心なんて、理解したくもない」

ミラ「……」


屋外 プール付近


ザバァッ

???「ひゃは…ゲホ…痛ぇ…」

???「ひゃはは…!!痛ぇなちくしょう…!!ゲホッ…」

???「これだよなァ、これこれ…ヘタなヤクよかよっぽどキマルぜ…!!」



ニラギ「やっぱ「げぇむ」…最高ォォ…!!」

3F 301号室前

アン「……!」パチ…

マヒル「頭を割られなかっただけ君は運がいい…」

アン「……」

アン「私…まだ…生きてるの…?」

マヒル「武闘派連中は君を殴っておきながら焼き殺さずにどこかへ行ったようだ…彼らももはやまともな判断力は持ち合わせていない」

アン「ううっ…!!」ムクッ…

マヒル「何してる!?応急措置はしておいたが、そんな体で動けるはずないだろ!」

アン「お願い…私を1Fロビーへ連れてって…!」



アン「皆に伝えないと…「まじょ」の正体を!」

今日はこれで終了です。続きは明日の夜書きます

>>1です。続きを書きます

ビーチ 1F廊下

ジャン「皆、聞いてくれ…オレには…本物の「まじょ」が誰だか…わかってる…!!」

ザワッ…

ジャン「「まじょ」の…正体は…!!」


ガンッ!

チンピラB「ガハッ!」ドサッ

アグニ「…話し合う必要なんざねぇ…!!オレが「まじょ」だ。全員相手してやるから…「くりあ」したけりゃオレを殺してみろ…!!」

チンピラB「ぐっ…!どこまでも意地張ろうってんならやってやるよクソがァァ!!」ダッ!

アグニの言葉をきっかけに数人の男がアグニに襲いかかった。

チンピラA「うらぁぁ!!」ブンッ

アグニ「…ッ!!」サッ バキィッ

男A「うおぉぉ!!」ダッ!

アグニ「ふ…ッ!」ドゴッ


ジャン「なん…で…なんで止まってくんねーんだよ…」

ジャン「今更引っ込みがつかねーってのか!?これじゃ「げぇむ」の思うツボじゃねーかよ!!」

ジャン「ダチを思う気持ちを「げぇむ」に利用されて悔しくねぇのかよ!!」

ジャン「……あ…」


アグニ「……」ドゴッ ガンッ


ジャン(…あぁ…あの眼は…)

アグニ(オレは…全く分かっていなかった…)

アグニ(あの時…アイツの銃には…弾は入っちゃいなかったんだ…)

アグニ(結局オレは…何も理解していなかった…)

アグニ(アイツの絶望、恐怖、孤独を…)

アグニ(あんな形でしか止まれなかった苦しみを………ダチなのに!!)



アグニ「あああぁぁ!!!」


ジャン(そう…か。その眼……アグニ、アンタはもう…止まれないんじゃなくて…)



ジャン(止まる理由が…どこにもないのか…)

ジャン(残り時間は…?……おそらくもう10分もねぇ…)

ジャン(「はあと」の仕掛けた絶望がこれほど…これほどまでに深いなんて…!!)

エレン「ジャン…!どうすればいい…!!どうすればアグニを止められる…!!?」

ジャン「……ダメだ…エレン。オレにはもう…アグニを止める術が何も…思いつかねぇ…!!」

エレン「くっ…!…アルミン!!」

アルミン「僕も……全く思いつかない……!…ごめん…!!」

エレン「クソぉ…クソぉぉ!!」ダンッ!


……レン!! ジャン!!

エレン「…え?」

ジャン「今の声…アサヒ…か?」

ワァァァ!

アサヒ「……!……!!」


エレン「…何か…言ってるぞ…」


アサヒ「……なら、………かも……れ…い」


ジャン「な…なんて…!?」

アルミン「周りの声で…全然聞こえないよ…」


アサヒ「…エレ……ジャ……」

アサヒ「あなた達に出会えてよかった…」

アサヒ「……」

ピピピッ

その場に似つかわしくない甲高い音が聞こえた時、

ズドッ…

アサヒの体を上空からレーザーが貫いた。

アサヒ「」ドサッ…


エレン ジャン「……!?」

アグニ「……!」

ザワ…ザワ…

ミーナ「アサヒっ!!」

アニ「…どうして…!?」

女A「ウソ…?なんで…?」

女B「「びざ」切れでもないのに…レーザーが…!?」

アグニ「……!?」

エレン「…何でだよ!?何でアサヒが死んだんだよ!!?」

アルミン「…まさか…!」

ジャン「……」

この瞬間、ジャンは「まじょ」が誰かという自分の推測に確信を持った。

そして、ジャンとアルミンはある仮説をたてた。
あまりにも、悲しい仮説を───

今日はこれで終了です

続きは明後日の夜書きます

>>1です。続きを書きます。

アサヒ モモカ 今際の国滞在1日目

ミーン ミンミン ジーワ ジーワ

アサヒ『……何よ…これ?』

モモカ『どう…なってるの…?』



???『井上萌々花、九条朝陽…だな?』

アサヒ『!?』

モモカ『誰!?』

メガネ『……「今際の国」へようこそ』

アサヒ『「今際の国」…!?』

メガネ『…ついてきたまえ』スタスタ

アサヒ『……』

モモカ『……』

メガネ『……』スタスタ

アサヒ『(どこに…向かっているの…?)』スタスタ

メガネ『……』ピタッ

アサヒ『(止まった…。ここが目的地…?)』

メガネ『これから君達は、この「今際の国」で生き延びていくために僕達とある仕事をしていくことになる』

メガネ『……』パカ ピ ブゥゥ…ン

モモカ『仕…事って…』

アサヒ『ヤバイよモモカ…!隙を見て逃げなきゃ何されるか…』ヒソヒソ

ウィィ…ン

アサヒ『っ!』ビクッ

メガネ『ドアが開いただけだ、落ち着け。それと』


メガネ『心配するな。君達はラッキーな側だ』

メガネ『……』スタスタ

アサヒ『(今度は階段…?何がどうなってるのよ…)』スタスタ…

モモカ『…ラッキーな側…?』スタスタ

建物内に入って、アサヒとモモカはメガネに着いていき暗闇の中歩いた。

そして2人は唯一明るい部屋の中へ入り、その部屋で異様な光景を見た。

その部屋には壁一面にモニターがあり、全ての画面に人が映っていた。

アサヒ『なんなの…これ…!?』

メガネ『ここでは23区中に設置された数万を越えるカメラで常に彼らの行動を監視している』



メガネ『彼らは「今際の国」に滞在する、「ぷれいやぁ」だ』

モモカ『「ぷれい…やぁ」!?』

メガネ『そして僕達は同じ滞在者の中から選ばれたのだ。彼らに「げぇむ」を仕掛ける運営者──』



メガネ『「でぃいらぁ」に』

アサヒ モモカ『……!』

メガネ『滞在者がこの国で生きるためには「びざ」が必要だ。「びざ」が切れれば上空からレーザーが照射され死に至る』

メガネ『その条件は「ぷれいやぁ」も「でぃいらぁ」も変わらない。ただ僕達と彼らとの違いは、』

メガネ『「ぷれいやぁ」は「げぇむ」を「くりあ」することで、難易度に応じた日数の「びざ」を手に入れ、僕達「でぃいらぁ」は』



メガネ『「ぷれいやぁ」を「げぇむ」で殺すことで、殺した人数に応じた日数の「びざ」が手に入る』

メガネ『…全ての「でぃいらぁ」はいずれかの「げぇむ」運営を担当してもらう』

メガネ『「げぇむおおばあ」は「ぷれいやぁ」にとっての死を意味するが、』



メガネ『もし「ぷれいやぁ」に「げぇむくりあ」されれば、その時点で担当「でぃいらぁ」の「びざ」は全て無効。それはつまり「でぃいらぁ」にとっての死を意味する』

アサヒ『ちょっと…待ってよ…。さっきから…なんの話を…』

メガネ『君達の「びざ」は今夜で切れる。早速今夜から「げぇむ」の運営を担当してもらうことになるワケだが……』

メガネ『君達は、どこまでもラッキーだな…』

メガネ『初日の担当は「だいやの10」だ。おそらく「ぷれいやぁ」は誰も生き残るまい』

モモカ『……』

でぃいらぁA『難しく考えんなや。オレ達「でぃいらぁ」は恵まれてんだ…』

モモカ『…え?』

でぃいらぁA『オレァ毎晩ここでモニター越しに苦しみ悶えて死んでいく「ぷれいやぁ」共をながめているが』

でぃいらぁA『同じ死の恐怖におびえるなら…あんな思いするよか、物見櫓からヤツらの「げぇむおおばあ」を願ってる方が幾分マシだァ』

モモカ『知りもしない人同士が殺しあってるんですか…?いったい…何のためにそんなことを…!?』

モモカ『なんなんですか…『でぃいらぁ』って!?』

でぃいらぁA『ただのマンパワーだ。「げぇむ」の運営には何かと人手が要るんだろうよ…』

でぃいらぁA『んなことより、早速仕事を教えてやる…』

でぃいらぁA『モニターの操作。「げぇむ」会場のセッティング。清掃。死体の処理。覚える雑務は山ほどあるぞ!!』

メガネ『最後に、重要な事項を伝えておく…日中「ぷれいやぁ」との接触は自由だが、』



メガネ『僕達「でぃいらぁ」の存在は決して他言無用。それが口頭であれ、文書であれ、果てはモールス信号だろうとも…』

アサヒ『…「ぷれいやぁ」同様監視されてるってワケ?私達は、誰が監視してくれるの?』


メガネ『キャッチされてるんだろうよ。脳波をね。秘密を漏らす意思を行動に示すと、この国から強制的排除される』



アサヒ『…「げぇむ」が、始まった…』

モモカ『……』

アサヒ『(本当に…本当に人が死ぬの…!?)』



最終的にモニターに移ったのは

げぇむおおばあという言葉だった。

アサヒ『……』

モモカ『……』

モモカ『大勢…死んだね…7人も…。同い年くらいの女の子もいた…』

モモカ『私達の…せいで…』

アサヒ『私らが殺したって言うの!?ふざけないでよ!!』

モモカ『じゃあこの「びざ」はなんなのよッ!!7人殺した私達が1週間生き延びた!!その証明でしょ!!違う!?』ポロポロ…

モモカ『私には…とても耐えられない…うっ…うぅ……うぐ…』ポロポロ…

アサヒ『……モモカ…これは全部悪い夢よ…』ギュ…

アサヒ『大丈夫…夢はいつか必ず覚めるから…』ポロポロ

モモカ『ア……アサヒぃ……!』ポロポロ…

『いつまで?100人殺せば元の世界に戻れるって噂もあるが、残念ながら達成した「でぃいらぁ」はいねーよ』


『誰の指示かって?私らは毎日送られてくるメールの指示通りに「げぇむ」を運営するだけだから、上層部のことは誰もよくわかってないのが現状ね』

アサヒ『……』


『ゼッテー「くりあ」すんじゃねーぞ!!死ね!!死ね!!頼むから全員死んでくれェ!!』


『ぎゃはは!!見たかよ今の!?』

『足がもげたぞ!!人形みてーに!!ひゃははは!!』

『っしゃああ!!「げぇむおおばあ」!!』

『ザマァ見やがれ!!』

『オレ達の勝ちだァ!!』

『今夜も生き延びたぞぉ!!』

いええぇい!! ぎゃはは!!



アサヒ『……』

アサヒ モモカ 今際の国滞在19日目

『「ビーチ」…!?』

メガネ『世田谷区の川沿いに、大規模な「ぷれいやぁ」の集団が確認されている』

メガネ『上からの指示では彼らの拠点であるホテルを「げぇむ」会場にしての、大掛かりな「げぇむ」を展開することになった』

ヒュー イイゾー

メガネ『肝心の「げぇむ」内容だが…「げぇむ」は「まじょがり」。難易度「はあとの5」』

メガネ『今回に限り異例の処置だが、担当者の定員は先着2名。志願者を募るとのこと』

『マジで!?』

アサヒ『……!』

『「びざ」大量獲得のチャンスじゃねーか!!』
『こんなおいしい話はねーぞ!!』
『オレが担当する!!』
『オレだ!!』
『私もよ!!』


メガネ『「げぇむ」は担当する「でぃいらぁ」の内1名が、自身の心臓にナイフを突き立て自害をすることによって開始される』

『……………………』

『…え!?』

メガネ『「ビーチ」の均衡は一触即発状態。すぐに内輪で疑心暗鬼が生じ平和的解決は望めない』



メガネ『「まじょ」は最初の被害者自信。どこにもいない「まじょ」を捜して「ぷれいやぁ」同士を殺し合わせることが、この「げぇむ」の狙いだ』

メガネ『「でぃいらぁ」の誰かが「まじょ」役を完遂できなければ、先に消滅するのは僕達の支部なんだけど…どうしようか?』

『……ど…どうしようったって…なぁ?なぁ…?』

『オマエがやれよ!!』
『テメェこそさっき志願したじゃねぇか!!』

アサヒ『……!!』

ザワザワ

スッ…

モモカ『私とアサヒが志願してもいいですか?「まじょ」役は、私で構いませんから』

今日はこれで終了です。

続きは明日の夜書きます。

それではまた明日。

>>1です。続きを書きます。

アサヒ『ちょ…モモカ!?』

メガネ『いいだろう。2人の「びざ」は残り12日…これを「まじょがり」の準備期間とする』



メガネ『君達は「ぷれいやぁ」を装い「ビーチ」に潜入し、「げぇむ」の準備を進めたまえ』

アサヒ モモカ 今際の国滞在20日目
まじょがり開始11日前

アサヒ『モモカ…そろそろ話してよ。どうしてあんなバカげた志願をしたのか…』

アサヒ『でないとアンタを…ひっぱたく…』

モモカ『……』

モモカ『32人…』ボソッ

モモカ『私達がこれまでに「げぇむ」で殺した、「ぷれいやぁ」の人数…』

モモカ『ここで「ビーチ」の全員を「げぇむおおばあ」にできれば…100人超え達成でアサヒだけでも出国できるかもしれないでしょ?』

アサヒ『モモカ…』

モモカ『…でもね、本当は…そうならないことを願っているのかもしれない…』

アサヒ『え…!?』

モモカ『この国では毎晩…何も知らない「ぷれいやぁ」と全てを知る「でぃいらぁ」が意味もなく殺し合ってる…』

モモカ『私はもうこれ以上…自分が「でぃいらぁ」でいることに耐えられそうもない…』

モモカ『「でぃいらぁ」は自分が生き延びるため、ただただ「ぷれいやぁ」の死を願ううちにいつしか「死」そのものに無頓着になり、その眼は歪に濁り腐っていく…』

モモカ『そんなのが本当に、人が生きてる姿だって言えるの…?』

モモカ『もし…もしも…もしもよ?』

モモカ『「でぃいらぁ」なんかの思惑通りに「げぇむ」が運ばなかったら?「ビーチ」の人達が冷静に話し合って、すんなり私の死体を「まじょ」と見破って火に焼べることができたら?』

モモカ『「ぷれいやぁ」をこれ以上1人も傷つけずに、私はこの悪夢の日々を終わらせることができるのよ?』



モモカ『殺し合いなんて起こらない。最後くらい…キレイなものを信じてみたいの。それを証明できるなら、私は喜んで「まじょ」の務めを果たせるわ』

アサヒ『…………そんなのは…ただの、現実逃避だよ…』

アサヒ モモカ 今際の国滞在29日目
まじょがり開始2日前

モモカ『ナイフで心臓を一突き…ナイフで心臓を一突き…』

モモカ『ねぇ、どうしたらいい…?やっぱり私には…うまくやれるか…自信がないよ…』

アサヒ『散々話し合って決めたことでしょ!?アンタにできないなら私がやる!』

アサヒ『どの道…大勢が死ぬのよ…!!』

エレン『お、やっぱりアンタらか』ジャッ

アサヒ『モモカ…行くよ…!』グイッ

モモカ『うん…』

同日 深夜

でぃいらぁB『大変だ!!これを見ろ!!』

でぃいらぁC『アグニがボーシヤを…殺したのか…!?』

でぃいらぁB『「ビーチ」の均衡が崩れるぞ…!!』

でぃいらぁD『まずいわよ、このままじゃ「まじょがり」が成立しないかも…』

???『世田谷支部にすぐに通達を出しなさい』


???『「まじょがり」の「げぇむ」難易度を、「はあとの5」から「はあとの10」へ引き上げると』

でぃいらぁB『…!?』

???『アグニは「まじょ」にとって最高の守護者に化ける。生存者は皆無。素晴らしい「げぇむ」になるわ』

アサヒ モモカ 今際の国滞在31日目

まじょがり当日

1Fロビー

モモカ『日没まであと…1時間もないね…』

モモカ『この時間、メインロビーに人が通らないのは調べつくしてる。後は……私がここで…』

モモカ『アサヒ…あなたは「まじょがり」が開始されたのを確認したらすぐに、地下の「でぃいらぁ」専用通路から無事に脱出してね』

アサヒ『……』

モモカ『そろそろ…別行動をとらないと…一緒のところを見られてアサヒが疑われたら元の子もないよね…』

アサヒ『モモカ…私…決めたの』

アサヒ『制限時間ギリギリまで、「ぷれいやぁ」として「まじょがり」に参加するから!』

モモカ『アサヒ!?』



アサヒ『アンタが命を懸けてまで信じようとしたものがあるんでしょ!?だったらそれを、私がこの眼で見届けてやるのよ!!』

モモカ『アサヒ…』

まじょがり開始

アサヒ『(「げぇむ」は始まった…なのに…)』

ニラギ『とりあえず試しに、「焼べて」みるか?』

アサヒ『(何よ…これ?)』

ニラギ『「性」だからな。人は殺し合う生き物なんだよ』

『殺せ!!』
『燃やせ!!』
『殺せ!!』
『焼き殺しちまえ!!』

アサヒ『(なんなのよ…これ…!?)』

アサヒ『(まるで「でぃいらぁ」の思惑通り…)』

ラスボス『手当たり次第に焼けばいい…』

アサヒ『(どうしてここまで手の上で踊ることができるのよ…!?)』

アグニ『テメェら全員、今から「まじょ」だ!』

アサヒ『(こんな…こんなやつらを最後に信じて…モモカは自ら命を絶ったっていうの…!?)』

アサヒ『(結局──「ぷれいやぁ」も…「でぃいらぁ」も…人間の本性なんて変わらない…)』


アサヒ『(だったら「ぷれいやぁ」なんて「げぇむおおばあ」になって、私を元の世界に帰してよッ…!!)』

アサヒ『(死ね死ね!!死ね!!お願いだから、さっさと全員死んでちょうだ──)』


ジャン『……』ポロポロ…


アサヒ『(──!)』

ジャン『ここにいる誰もが持ってる。オレと同じ「弱さ」を』

アン『あなたが託した希望は、私が必ず、次へ繋げてみせるわ…!』

ジャン『殺し合いを止めて、もう誰一人傷つけずに、「げぇむ」を「くりあ」する』

クイナ『誰かを守ろうなんて思ったこともないマザコン野郎と、一緒にされてたまるかいな!!』

タケト『最後まで人間だけはやめたかねーんだよォォ!!』

チンピラB『まだ…ここに生きてる連中の命は救える…』

エレン『生きてる人間を、なめんなッ!!』



アサヒ『(…どうして…こんな…どうしようもない世界にいながら…)』

アサヒ『(媚びないの?)』

アサヒ『(労れるの?)』

アサヒ『(どうしてそこまでただ…気高く…!!)』

アサヒ『(殺し合いは起こってしまった…けど…それでも…モモカ…)』


モモカ『最後くらい…キレイなものを信じてみたいの』


アサヒ『ちゃんとあったよ…!!アンタに…見せてあげたい…!!』ポロポロ…

ワァァッ

アサヒ『…ッ!』グイッ

アサヒ『…エレン!!ジャン!!』


エレン『…え?』


アサヒ『私なら、この混乱を止められるかもしれない…!!』

アサヒ『一瞬でも皆の注意を引いて、アグニを止められるかもしれない!!』


ジャン『な…なんて…!?』

アサヒ『勝つのよエレン、ジャン!!「げぇむ」の思い通りになんてならないで!!』

アサヒ『そして…できることなら、あなた達にこの国の全ての無意味な殺し合いを終わらせてほしい…』

アサヒ『エレン…ジャン…』

アサヒ『あなた達に出会えてよかった…』



メガネ『僕達「でぃいらぁ」の存在は決して他言無用』


メガネ『秘密を漏らす意思を行動に示すと、この国から強制排除される』



アサヒ『私は、「でぃいら…』ピピピッ


ズドッ

今日はこれで終了です。続きは明日の夜書きます

それではまた明日

>>1です。続きを書きます。

ジャン「……」

ジャン「…皆、聞いてくれ…」

ジャン「「まじょ」は…最初の被害者の「少女」自信だ」

「ウソ…!?」

「だったらオレ達なんのために…」

「そうよ!いったいなんの根拠があって…!?」


アン「ジャンの…言う通りよ…」ザッ…

マヒル「……」ザッ

エレン「アンさん…!」

アン「凶器のナイフからは、逆手の指紋しか検出されなかった…」

アニ「どういう…こと…!?」

アン「指紋は照合するまでもなく、少女自信が両手で自分の胸を刺した…とても理解しがたい行動だけど、それが…この事件の全て…」

男A「そんな…なんで…自殺なんか…」

ジャン「今は…事情を説明してる時間がない…」

ジャン「アグニ…もう…オレ達を…行かせてくれ…」



ジャン「頼むからこれ以上…死んでった人達の想いを、無駄にさせないでくれ…」ジャッ…

アグニ「……」

1Fメインロビー

エレン「…!?」

ジャン「どうなってんだよ これ…!?」

メインロビーに到着した彼らが見たのは、辺り全体に火が廻り、煙が充満している凄惨な光景だった。



野外ステージ 篝火付近

ゴォォォォ…!!

ニラギ「ひゃは…ひゃは…ひゃはは!!」

ニラギ「なぁーんで思いつかなかったんだろうなァ…!!」

ニラギ「裁きの「ごうか」で浄化しろってんなら…」

ニラギ「はじめからこの篝火の炎で、」



ニラギ「「ビーチ」ごと全員焼き殺しゃあ済む話じゃねーかよォ…!!」ニタァ

男B「すげぇ煙だ!!ゲホ」タタッ

エレン「ゴホッ、皆急げ!!あと5分もねーぞ!!」タタッ

男A「早く!!「まじょ」を篝火に!!」タタッ

篝火前

ゴォォォォ…!!

「……」

エレン「……」

ジャン「……」

エレン「モモカはどうして…自ら命を絶たなきゃいけなかったんだ…」

ジャン「それは…今となっては誰にもわからねぇけど…」

ジャン「きっと彼女も戦ったんだ…この世界の理不尽と」

ジャン「充分すぎる程戦ったんだよな。だからもう…」



ジャン「ゆっくり休んでいいんだ…」

パッ

ゴォォォォ…!!

エレン「……」

ジャン「……」

アルミン「……」

アニ「……」



『ガガ…「こんぐらっちゅれいしょん」』

『ガ…「げぇむくりあ」』

エレン「……」

『「げぇむくりあ」』

『「げぇむくりあ」』

アニ「誰も手放しで…喜べるはずもないよね…」

アニ「いったい…なんのための殺し合いだったのか…」

ジャン「……」

エレン「それでも…喜ぶべきだ…」

エレン「喜ばなきゃ…いけない気がする…」

ガラガラ ドササッ!!

女A「きゃっ!」

男C「木が倒れてきやがった…!!」

女B「あ…安心しきってる場合じゃないわよ…!!」

ゴォォォォ…!!

女B「火の手が早い…「ビーチ」にいたら焼け死ぬわよ!」

男C「トランプは!?」

女A「「はあとの10」を「くりあ」したっていうのに、レジはどこなのよッ!?」

男B「もう探してる時間なんてねーよ!!」

男A「ケガ人には手ェ貸してやれ!!」

クイナ「……」


エレン「あ!武闘派の1人を捕まえたままだ!」

ミーナ「それなら、さっきクリスタとユミルが助けに行っていたよ…!」

ジャン「あの2人…大丈夫か…!?」

アニ「……あれ…タッタは…?」キョロキョロ…

1Fメインロビー

ゴォォォォ…!!

フラッ…

タッタ「ハァ…ハァ…」

ラスボス「ヒュ…ゼッ…ゼェ…ヒュ…」

タッタ「……」カチャ…

タッタ(さっき拾った拳銃だが…1発弾は残っていた…)

ラスボス「ゼェ…ヒュ…」

タッタ「オマエに頭を割られて殺された、友達の敵だ…!!」

タッタ「軽率で…頼りないところもあったけど…」

タッタ「いい奴だった…!!」

ラスボス「……」

タッタ「……ッ!」

エレン『悪いが…お前達と同じ土俵に立つ気はない…』


タッタ「……ッ!!」ポイッ ガシャァッ

タッタ「言っとっけど情けじゃねぇぞ!!オレは…オマエみたいになりたくねぇだけだかんなッ!!」

タッタ「…それにオマエ、」

タッタ「どうせここで…死ぬつもりなんだろ?」

タッタ「そんな奴のために…汚れちまいたくねぇよ…」タッ


ラスボス(安心も、保証も必要ない…自信の力に依れなくなればただ…土に還るだけだ…)

ラスボス(そうだろ…?)

ラスボス「…今際の国に、感謝…する…」

ラスボス「オレは今…この上なく自由だ…!!」

タッタ「急がねぇと…!!ゴホッ…」タッタッ

タッタサーン!!

タッタ「…ッ!!」ビクッ

タッタ「だ…誰だ!?」


クリスタ「タッタさん!どうしてまだここに残ってるんですか!?」タッタッ

ユミル「早くここから出ねぇと死ぬぞ!!」タッタッ

チンピラC「……」タッタッ

タッタ「クリスタ達!?君たちこそ……ってオマエまでいんのか!!?」

クリスタ「私達はこの人をゴホッ…助けてたんです…」

ユミル「コイツが『助けに行かないと!』って言うから着いてきたんだ。クリスタ1人だと何されるか分かんねーからよ」

タッタ「なるほど…」

ユミル「じゃあ、さっさと脱出するぞ!」ダッ

タッタ「ああ…!!」ダッ

ビーチ外

エレン「……」

ジャン「……」

アニ「……」

男A「……」

女A「……」

アン「……」

マヒル「……」

アグニ「……」

チンピラB「……」

ゴォォォォ…!!

男B「「ビーチ」が…オレ達の…桃源郷が…」

ゴォォォォ…!!

クイナ「……」

チシヤ「やぁ♪ひどい様だね。けどまあ無事でなにより♪」

クイナ「去んでくれへんか…?ジャンからさっきアンタのことを教えてもらって…今アンタの顔を見たら、手ェだしてしまいそうやさかい」

チシヤ「そう邪険にしないでくれないか?こう見えてオレも…」

チシヤ「さすがの今回の「げぇむ」には…辟易してるんだ…」

クイナ「……」

チシヤ「…『桃源郷』の、語源を知ってるかい…?」

チシヤ「イギリスの思想家トマス・モアが皮肉をこめて作った言葉さ。ギリシャ語で意味は──」



チシヤ「『どこにもない場所』」

チシヤ「これでよかったのさ…楽園なんて…人の手で作ろうとするものじゃない…」


ジャン「…!」

ジャン「チシヤ……アイツ…」

エレン「ジャン…ちょっとここで待ってろ!」

ジャン「エレン…?」

エレン「アイツを…チシヤをブン殴らないと気が済まねぇ…!!」

ジャン「…もういいんだ…エレン…。そんなことどうだって…」

エレン「良くねーよ!!アイツのせいでオマエは死ぬところだったんだぞ!!」


アニ「……」ギュッ…

エレン「……!」

アニ「ジャンの言う通り…今はアイツのことなんかどうだっていいじゃないか…。私達は皆こうして生きている…それだけで…充分なんだ…!」

エレン「…アニ」

アニ「……」ギュッ

エレン「そう…だよな」

アルミン「それに…もう戦いはこりごりだよ」

ミーナ「そうだよエレン…ようやく「げぇむ」が終わったのに…」

エレン「悪い…アルミン、ミーナ」

ユミル「全く…ケンカっ早いなオマエは…」

クリスタ「…そのお陰で私とミーナは生きていられるんだけどね」

エレン「…まあな…ユミル、クリスタ」

ジャン「オマエの駆逐脳からしたら、ヤル気満々かもしんねぇが…止める方は超めんどくせぇんだぞ…!」

エレン「分かってる…オレが悪かった」

ジャン「分かってくれたならい──」ドサッ

エレン「ジャンっ!大丈夫か!?」

アニ「…死んでないよね…?」

アルミン「それは大丈夫…ちゃんと脈は動いてるし呼吸もしてる…」

ミーナ「じゃ、じゃあ…」

ジャン「……zzz」

ユミル「寝てるだけかよ!紛らわしい!」

クリスタ「ま、まあまあ…!こんなにボロボロになったら仕方ないよ…!」

エレン「心配かけやがって……」

エレン「……ありがとな、ジャン。「げぇむ」を「くりあ」してくれて…オマエのお陰で皆救われた…」

エレン「だから今は、ゆっくり寝てくれ…」

ジャン「…zzz」

今日はこれで終了です。

ようやく「まじょがり」の話が終わりました。長い間待たせてすいませんでした。

続きは明後日の夜書きます。

>>1です。続きを書きます。

エレン 今際の国滞在7日目

残り滞在可能日数 14日

エレン「……」パチ…

エレン「なんか…早く起きちまった…まだ5時か…アルミン達はまだ寝てるな…」

ミーナ「なに独り言言ってんのよ、エレン」

エレン「あ、ミーナ…起きてたのか」

ミーナ「私も早く起きちゃってね…食べられるものを探してきたよ」ゴソッ

エレン「缶詰か…今あまり食欲ないんだよな」

ミーナ「何言ってんのよ、今食べるつもりなの?」

エレン「ああ、まだ5時だったな」

ミーナ「これから他の人の分のためにもう1回探しに行くけど…エレンも一緒に来る…?」

エレン「…行くよ」

スタスタ…

エレン「なんか…こうしてミーナと2人で話すのってすごい久しぶりだな」スタスタ

ミーナ「確かに…いつもは皆いたから2人きりってなかったかも…」スタスタ

ミーナ「あ、そこのお店寄ってこ。何かあるかもしれない」ピタッ

エレン「分かった、結構食糧残ってるといいな…」スタスタ

ミーナ「…そうだね」スタスタ

10分後

エレン「結構あったな、カップ麺とかばっかだけど」ゴソッ

ミーナ「一応他のところも行ってみる?それで充分かもしれないけど…」

エレン「…念のため行こう。今ここに何人残ってるか分からないけど…ありすぎて困ることはないからな…」

ミーナ「…うん」

スタスタ…

1時間後

エレン「沢山探し回ったが…全然なかった…」スタスタ

ミーナ「最初のお店しか食糧なかったね…」スタスタ

エレン「…なぁミーナ、少しは…気ぃ楽になったか?」ピタッ

ミーナ「……うんっ…て言いたいけど、やっぱりまだ…辛いよ…」

ミーナ「でも…頑張って立ち直らなきゃね…」

エレン「…一緒に頑張ろうぜ…ミーナ」

エレン「さて…戻ってきたが…」

ミーナ「起きてる人はいないね…」


アン「…あなた達起きてたのね、おはよう…」ザッ…

エレン「あ、おはようございますアンさん…」

ミーナ「おはようございます…」

アン「食べ物を取りに行ってたのね…ありがとう」

エレン「いや…ただ単に暇だっただけですよ…」

ミーナ「それに…缶詰やカップ麺ばっかりですし…」

アン「充分よ、助かるわ…」

アン「…あ、1つ頼んでいいかしら?」

エレン「何ですか?」

アン「後でちょっと話したいことがあるから、アルミンを呼んで貰ってもいい?」

アン「今後のことについて何人かで話しておきたいのよ」

エレン「分かりました、今呼んできますか?」

アン「いや、いいわ…今はちゃんと休息をとる方がいいから…」

ビーチ 1Fメインロビー

???「あーあ」


チシヤ「こりゃひどいね♪どこもかしこも焼け焦げてる♪」

チシヤ「「げぇむくりあ」のレジを探そうにも、この分だと焼け残ってそうもないね」

チシヤ「「はあとの10」を「くりあ」した今、これで残る「げぇむ」は絵札のトランプ12種のみ…」

チシヤ「どう動くつもりだい…?「げぇむ」の運営サイドは…」

病院

???「ゼェッ…ゼェーッ…ゼェーッ…ゼェッ」ガシャ ガシャン パリン

???「リンデロンに…シルバディン…こいつで…ゼェッ…合ってんのかァ…?」

???「まぁいい…全部塗っときゃ問題ねぇ…!!」ボタボタッ

???「うぐぅっ…!!ゼェッゼェッ…痛てぇなぁオイ…気が飛びそうなくらい痛ぇ…痛くて泣いちまうよォォ…!!」



ニラギ「けどまぁ…生き残ってりゃ…文句はなしだ…!!」

今日はこれで終了です。
続きは金曜日です。

>>1です。続きを書きます

エレン「……」

ミーナ「…ねぇ、エレン。1つ聞きたいんだけど…」

エレン「…どうした?」

ミーナ「…エレンはさ、もし…前の世界に戻れるなら…戻りたい…?あの…巨人がいる世界に…」

エレン「……」

ミーナ「あ、変なこと聞いてごめんね!今の忘れて!」ブンブン

エレン「そんなの…決まってるだろ」

ミーナ「……え?」



エレン「オレは…絶対にあの世界に戻る…!そして…皆と本当の外の世界を見に行くんだ…!!」

ミーナ「エレン…」

エレン「だからミーナ…必ず生き残ろうぜ…!」

ミーナ「……うん!」

ユミル「何だよお前ら。朝っぱらからイチャイチャしやがって」ザッ

エレン「うおっ!?いつからいたんだユミル!?」ビクッ

ユミル「最初からだが?」

ミーナ「声かけてくれればよかったのに…」

ユミル「それじゃあつまんねぇだろ」

エレン「全く…ふざけやがって…」

ユミル「それよりクリスタはどこだ?さっきから探してるんだが見つからなくてよ…」

ミーナ「え、昨日の夜クリスタと一緒に寝てなかったっけ?」

ユミル「そうなんだけどよぉ…朝起きたらどっか行ってたんだよな…」

エレン「俺らも探すの手伝うか?アルミン起きるまで暇だしな」

ミーナ「そうだね、そうしよっか」

ユミル「お、ありがとなエレン、ミーナ」

エレン「おーいクリスターどこだー?」スタスタ

エレン「はぁ…中々見つかんねぇな」スタスタ

エレン「バラけて探したからもうミーナかユミルが見つけてるか…?」スタスタ

エレン「…なんか服めっちゃベトベトするな…。そういや昨日の「げぇむ」から風呂入ってねぇな…」スタスタ

エレン「…ちょっと川で水浴びてくるか」スタスタ

バシャバシャ

エレン「…想像以上に冷たかったな…」ザバッ

エレン「…ん…誰か来るな…」

エレン「あの姿は…」


クリスタ「あ、おはようエレン」スタスタ

エレン「やっぱクリスタか。おはよう」

クリスタ「…水浴びしたのエレン?髪ずぶ濡れだよ」

エレン「ああ、ちょっと汗がベトベトしててな」

クリスタ「私も…水浴びようかな?」

エレン「止めといた方がいいぞ、結構冷たいからな」

クリスタ「…いいよそれぐらい、問題ないよ」スタスタ

ザブゥン…

クリスタ「きゃっ!?ホントだ冷たい!」

エレン「だから言っただろ?冷たいって」

エレン「それに意外だな、クリスタがこんなことするなんて」

クリスタ「……」

クリスタ「…私ね、昨日の「まじょがり」で1つ思ったの。どうせ死ぬならもっと楽しめば良かったなって…」

クリスタ「そう思ったら、なんだか何もしていないのがすごくもったいない気がしてきてね。そして、ちゃんと生きている実感を味わいたいの…」

クリスタ「…変かな?」

エレン「…オレは良いと思うぞ、その生き方」

エレン「そうだよな、いつ死ぬか分からないから…後悔の無いように生きたいよな…!」

クリスタ「…そういえばエレン」

エレン「何だ?」

クリスタ「新渡戸さんって…見た…?」

エレン「……見てねぇ…!」

クリスタ「…あの人は生き残ったのかな…」

エレン「分からねぇ…もし死んでるなら燃やされてるハズだし…生きててもどっか行ったなら確かめようが無い…」

クリスタ「…ご飯食べ終わった後に1回…皆で「ビーチ」に行ってみようよ」

エレン「そうだな…」

エレン「そうだ…ユミルがクリスタのこと探してたぞ」

クリスタ「うん、分かったエレン。教えてくれてありがとね」

エレン「……」スタスタ

クリスタ「……」スタスタ

クリスタ「あれ、あそこにいるのってミーナじゃない?」

エレン「お、本当だ。おーいミーナ」

ミーナ「あ、エレン。クリスタ見つかったんだね、良かった…!」

クリスタ「ごめんね、わざわざ探させるようなことして…」

ミーナ「ううん、いいよ別に謝らなくて。悪気があったわけじゃないもんね?」

クリスタ「…うん」


ミーナ「そういえば…何で2人とも髪が濡れてるの?」

エレン「えーっと……」

クリスタ「これは……」

ミーナ「もう…2人とも水浴びしてただなんて…」

エレン「…悪い…」

クリスタ「…遊んでてごめん」

ミーナ「だから謝らないで、怒ってるわけじゃないから。だけどこれをユミルに知られたら…」

エレン「……何遊んでんだってブン殴られそうだな…」

クリスタ「…怖い…!」

ミーナ「ちゃんと髪拭いたら?私タオル取ってくるよ」

エレン「あ、どこにあるのか分かるのか?」

ミーナ「うん、この辺の店にあったはずだから」タッタッ

クリスタ「私も行くよ…!」タッタッ

今日はこれで終了です。続きは明日書きます

>>1です。続きを書きます

エレン「…たくましいな、クリスタ…」

ユミル「誰がたくましいって…?」ボソッ

エレン「うわっ!?だから後ろに立つなって!」ビクッ

ユミル「それよりもお前…今の言葉はどういうことだ…!?」

エレン「それは…昨日の「まじょがり」で死にかけたっていうのに、頑張って立ち直ろうとしてるからそう思っただけだ」

ユミル「なるほど…じゃあそのクリスタはどこにいるんだ?」

エレン「ミーナといるぞ。物を取りに行ってる」

ユミル「良かった…ちゃんと見つかってたんだな」

エレン「ああ…」(こいつ…どうしてこんなにクリスタを心配するんだ…?)

ミーナ「あ、あったよクリスタ。ちょっと待っててね、埃まみれだから」

クリスタ「ありがとミーナ。ミーナはホント優しいね」

ミーナ「うん…ちょっとでも皆のために役立ちたいからね…」パンパン

ミーナ「他の皆は…「げぇむ」で沢山頑張ってるのに、私は助けてもらってばかりだから…少しでも皆のために…」パンパン

ミーナ「はい、埃とれたよ」スッ

クリスタ「ありがとう…ミーナ…」

クリスタ「じゃあ…エレンの分も探そっか」

ミーナ「そうだね、あるといいけど…」

10分後

ミーナ「…無かったね」

クリスタ「まあ…1個見つかっただけでも十分だよね」

クリスタ「それに一緒に使えば問題ないかな…?」

ミーナ「……エレンだから大丈夫だと思うよ」

クリスタ「じゃ行こっか、エレンが待ちくたびてれるかも」

エレン「アイツらまだかな…」

ユミル「…そういやミーナ達は何探してるんだ?」

エレン「タオルだけど…どうかしたか?」

ユミル「何でタオル探してんだ?」

エレン「それは……」(水浴びしてたせいとは言えねぇ…何遊んでんだって絶対殴られる…)

ユミル「なぁ…何でだよ?お前の頭が濡れてんのと関係してんのか?」

エレン「…ま、まあ…関係してるな…」(バレたか…?)

ユミル「まさかお前…」

エレン(マズイ、殴られる!)

ユミル「川に落ちたのか?」

エレン「…は?」

ユミル「昨日お前が結構活躍したってのは聞いたから…疲れてて川に落ちたのか」

エレン「…そ、そうそう!そうだよ!いやーよく気づいたな!」(危ねー…バレなくて良かった…!)

ユミル「お、アイツら帰ってきたぞ」

エレン「本当だ、やっと帰ってきたか…」

ミーナ「ごめんね、エレン。タオル1つしか見つかんなかった…」

クリスタ「だから…同じのを一緒に使ってもいい?」

エレン「オレは構わないけど…」チラッ

ユミル「おい、何で私を見た?」

エレン「いや…何でもない」

ミーナ「…揃ったし広場の方に行く?この時間帯なら他にも起きてる人がいると思うよ」

エレン「そうするか、なら歩きながら髪拭くか。先クリスタ使っていいぞ」

クリスタ「うん、わかった。早めに返すね」ゴシゴシ

ユミル「……」

ユミル「勝手にいなくなるなよ、ビビるだろ」スタスタ

クリスタ「ごめんね、少し歩きたい気分だったから…」スタスタ

ミーナ「無事だったから良かったけれど…今度からは気をつけてね」スタスタ

クリスタ「うん…」スタスタ

エレン「……」(話に入れねぇ…)ゴシゴシ スタスタ

エレン(クリスタとユミルとはそこまで仲がいいわけじゃないからな…)ゴシゴシ スタスタ

エレン(さて、俺も拭き終わったから気をまぎらわすこともできねぇ…)スタスタ

エレン(…そろそろ広場に着くか…)スタスタ

今日はこれで終了です。続きは水曜日書きます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月24日 (月) 01:15:50   ID: 6gIHVniS

なんという俺得SS

2 :  aa   2014年03月05日 (水) 17:33:14   ID: cQr6TVeg

しょーもな
漫画コピっただけですか

ご苦労様

3 :  SS好きの774さん   2014年04月11日 (金) 20:55:47   ID: bnDcGjhU

めっちゃ面白い

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