文香「…遊戯王…ですか」 (176)

スレタイ通り(?)モバマスと遊戯王のクロスSSです
モバマス世界で繰り広げられるので遊戯王のアニメキャラの出演はない予定です

完結してから投稿の予定だったのですが2013/3/1の禁止制限リストを参考に進めるので
禁止制限が変わる前に投稿しようかと

初SSなので面白くないかもしれないですが目をつぶって下さい
初SSで長編を書こうと思った自分がバカでしたwwwwww


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377858244

―――5/17 事務所・ミーティングルーム―――

社長「全員揃ったね。じゃあ始めよう」

社長「今日君たち全員に集まってもらったのは他でもない」

社長「この事務所のアイドル達に『IUD』に出場空いてもらいたい」

社長「この度、あの『KONAMI』が我がCGプロと765プロのために用意してくれた大会、その名も『Idol Ultimate of Dueling』だ」

社長「自由参加だから参加するかしないかはプロデューサーの独断で決めるなり、アイドルと話し合って決めるなり好きにしてくれて構わない」

社長「各々、手元の資料を見て参加するか否か決めてくれ。質問があれば私に聞いてくれ、大抵の事なら答えられるだろう」

社長「現時点での質問は?…無いようだな。では短いがこれにて解散とする」

社長「あぁ、あと通常の遊戯王OCGの大会とルールの違うところもあるから、遊戯王をよく知っている人もルールに目を通しておくように」

『IDOL ULTIMATE OF DUELING』企画説明

『Idol Ultimate of Dueling(以下IUD)』は
765プロ、CGプロ所属アイドル全員が参加資格を持つ
遊戯王OCG公式大会である

参加表明は5/20まで
デッキ内容提出は7/20までを締め切りとする
上の期限を過ぎても参加表明、デッキ内容の提出を行っていない場合は
出場権を放棄したものとする

IUDは予選(8/1~8/5)、本戦(8/8~8/27)に分けて行われる
予選は抽選で選ばれた五人で総当たり戦を行い上位二名が本戦へ出場することが出来る
本戦はトーナメント形式となっている
なおすべての試合をシングルデュエルで行う

デッキについてのレギュレーションは
メインデッキ40~60
エクストラデッキ0~15
サイドデッキ0~20
とする
予選前にデッキ内容を提出し
予選中はそのデッキを使わなければならない
本戦トーナメント出場者はサイドデッキのみを変更することができ、
変更した場合8/7に改めてデッキ内容を提出しなければならない
本戦トーナメントでは8/7に提出したデッキ(、8/7に提出していない場合は7/20に提出したデッキ)で戦わなければならない
ただしメインデッキ、エクストラデッキとサイドデッキ内のカードの交換は試合時以外にのみ許可する
(※サイド20は仕様です)

禁止・制限カードについては2013/3/1を基準とする

予選本戦ともに試合の記録、録画等は自由である

優勝商品
今後一年の新発売パック5箱と新発売ストラクチャーデッキ3つ
最新デュエルディスク
副賞
今後放送予定の遊戯王OCGのネット番組の出演



―――――
―――



※なお今大会決勝トーナメントでは最近の研究により開発された
『遊星粒子』のデュエル共鳴作用による『ソリッドビジョンシステム』の試用を行います
安全の確保には万全を尽くしますが
当システムでの事故に対し我が社は一切の責任を持ちませんのでご了承ください



―――――
―――


―――5/17 事務所・Pのデスク―――

文香P(以下P)「新発売パック5箱と新発売ストラクチャーデッキ3つ……欲しい…」

凛P「おい、それは鷺沢さんが優勝しても鷺沢さんのもんであってお前のもんじゃねーぞ」

P「分かってますけど、文香ならいらないカードとかくれますしレアでも相場より安く売ってくれますよね!?」

凛P「『よね!?』とか言われても俺は鷺沢さんじゃ無いからわかrP「じゃあ文香に聞いてきます!!」
…はぁ、ったく面白い新人だよ」

加蓮P「おーい、凛Pー」

凛P「おう、なんだー?」


――――――
――――
――

―――5/17 事務所別棟・レッスンルーム休憩所―――

コンコン ガチャ

 ノックが聞こえたかと思うと
 返事をする前に誰かが入ってきた
 こんなデリカシーのないことをするのは

P「ふーみかっ♪」

 私のプロデューサーしかいない
 誰もいないからよかったものの…

文香「…プロデューサーさん…テンション高いですね」

P「ん~そうか~?」

 明らかに声色が違う
 私のプロデューサーはこういうところは非常に分かりやすい

文香「…プロデューサーさんのテンションが上がるのなんて…ゲームとアニメと…『遊戯王』だけだと思ってましたが」

P「さっすが文香!その『遊戯王』なんだよ!!」

文香「…遊戯王…ですか」

文香「……なんで会議で…プライベートなお話が?」

P「いや遊戯王の仕事の依頼が文香に入っただけであって、俺の趣味としての『遊戯王』じゃなく、文香の仕事としての『遊戯王』の話をしてたんだよ」

 笑顔で語るプロデューサーさん
 遊戯王の仕事って聞いたことないですよ
 どういうことなんですかそれ

文香「…なるほどそれで会議…その資料見せてください」

P「はいよ」

 プロデューサーさんは笑顔のまま資料を渡してくる
 IDOL ULTIMATE OF DUELING…
 アイドルたちの遊戯王の大会みたいですね

 …ははぁ、そういうことですか

文香「……優勝商品」ボソッ

P「さっすが文香!!目の付け所が違うね!!」

文香「やっぱりですか…」

P「ん?やっぱり?」

 そう『やっぱり』です
 プロデューサーさんは本当に単純な男です

文香「プロデューサーさんの事ですから…」

文香「どうせ私に優勝させて優勝商品のおこぼれ貰おうって…考えてるんじゃないですか?」

P「さっすが文香!俺の考えてることが分かるなんて!俺たち、以心伝心だな!!」

文香「…はぁ、じゃあ私が今思ってる事も分かりますよね?」

 以心伝心なわけ無いじゃないですか…
 プロデューサーさんが単純なだけですよ、まったく

P「…以心伝心なわけ無いじゃないですか…プロデューサーさんが単純なだけです、ってところか」

文香「」

P「な?言ったろ?俺たち、以心伝心だって」

 …この人、こういう妙な所ではするどい
 だからこそ新人なのに実績上げてるんでしょうけど

P「で、どうする?出るか出ないかは文香の自由だからな。いくら俺が優勝商品欲しくても
文香「……出ます」

P「…え?マジで?」

 そういって目を見開くプロデューサーさん
 なんでそんな呆気にとられた顔になるんですか…

文香「…以心伝心じゃなかったんですか?…そのくらいわかってくださいよ、プロデューサーさん」

P「え、じゃあ優勝商品
文香「…それとこれとは話が別です…だいたいまだ私が優勝と決まったわけじゃありませんよ」

 プロデューサーさん、ほんとに商品目当てだったんですか…
 これじゃあプロデューサー失格ですね

P「えと…じゃあとりあえずIUDに出るってことでいいんだよな?」

文香「はい…元々私は運動はあまり得意ではないので」

文香「…ダンスせずに仕事ができて…しかも私の得意な頭脳戦で仕事出来るなら…それに越したことはありませんから」

文香「…それともプロデューサーさんは…私に出て欲しくないんですか?」

P「いや、説得に時間がかかると思ってたもんで…」

文香「まだ私は…仕事を選り好み出来るようなアイドルじゃないです」

P「じゃあ今から社長に参加表明して来るから待っててくれ」

文香「…はい」

文香「…あと…これから3ヶ月お願いしますね」

P「え?何をだ?」

文香「あら…遊戯王と『私が大好き』で優勝商品が欲しいプロデューサーさんなら…」

文香「てっきり私に『付きっきりで』特訓をつけてくれるものだと…私、『当然』そうだと思っていたのですが」

P「…あ、あぁ!そういうことね!そんなの当然じゃないか!そんな当たり前の事を改めていうもんだから、最初意味がわからなかったじゃないかー!」

文香「ふふふ…すいません」

 …こういえばプロデューサーさんは否定出来ないんですよね
 商品目当てで私にたかってきたんですから
 コレぐらいはしてもらわないと…割に合いませんよね

今日は多分ここまでです
気がのれば続きもあるかも…

とりあえずこんな感じでだらだら進んでいく予定です


デッキの予想は無粋であるか
それはそうと古本屋って場所によれば中古カードうってるよね

>>7
自分もそういう店には結構お世話になってます
でも文香のいた店はそういうのおいてなさそうですよね
なんか哀愁漂う古書店って感じで


訂正
「765プロ、CGプロ所属アイドル」

「CGプロ所属アイドル」
すいません、765の娘は出ないです
そんな余裕は自分には無かったんや…

>>1
>完結してから投稿の予定だったのですが2013/3/1の禁止制限リストを参考に進めるので
…魔導書(ボソッ

ちょっとレスついて嬉しいので調子に乗って投下したいと思います

>>10
魔導書だけなら正直神判抜けばいいだけなんで楽なんですけど
ヴェルズ以外の環境デッキが軒並み規制くらったから今からデュエル考え直すのはちょっと…

という謎の負け惜しみを言ってみる


…そして何故トリシュは帰ってきたのだ

―――5/18朝 事務所前・P車の前―――

P「よし、文香、仕事行くz…ってなんだその荷物は!?」

文香「…着替えと生活用品と生理用品と本ですが?」

 キャリーバックをもってなるべく平然と答える

P「…何で今から近場の仕事行くのにそんな旅行みたいな荷物持ってんだ?」

文香「疲れてる帰りに車に積むより…疲れてない今積んどいた方がいいかなと思ったのですが…まずかったですか?」

 プロデューサーさんをからかうのは楽しい
 最近、私の第二の趣味になりつつある

P「いやそこじゃなくて!なぜ『今』なのかじゃなくて、なぜ『積む』のかを聞いているんだよ俺は!」

文香「なぜ積むのかって…あぁ私がプロデューサーさんの家に泊まるんじゃなくて…プロデューサーさんが私の家に泊まるんですか…じゃあこの荷物いらなかったですね」

P「いい加減とぼけるのやめよ!?文香ちゃん!なんで俺たちが同じ家に寝泊まりすることになってr……ハッ!!」

 昨日のこと思い出してくれたみたいですね
 プロデューサーさん、額に汗がにじみ出てますよ

文香「…じゃあ後ろに積んどきますね」

P「いや待て文香!何か誤解が
ボイスレコーダー[カチッ]

文香『あと…これから3ヶ月お願いしますね』

P『え?何をだ?』

文香『…あら…遊戯王と『私が大好き』で優勝商品が欲しいプロデューサーさんなら…』

文香『てっきり私に『付きっきりで』特訓をつけてくれるものだと…私、『当然』そうだと思っていたのですが』

P『…あ、あぁ!そういうことね!そんなの当然じゃないか!そ、そんな当たり前の事を改めていうもんだから、最初意味がわからなかったじゃないかー!ハハハハ!』

文香『ふふふ…すいません』

ボイスレコーダー[プツッ]

P「」

文香「…荷物、積んどきますね?」

P「………ハイ」

―――5/18夕方 事務所・Pのデスク―――

P「」

凛P「どうしたP、何かあったのか」

P「…文香を家に泊めることになっちゃった」

凛P「…ま、まぁその程度でそんなになるこたぁ無いだろ。うちの事務所はアイドルとプロデューサーの距離が近いことでゆうmP「三ヶ月」
…は?」

P「どうしましょう!!凛Pさん!!これ流石にヤバイですよね!?嫌ですよ!!せっかく職場に慣れてきて、凛Pさんといういい先輩と仲良くなたのに!!それなのにもうクビって!!」

凛P「おい、落ち着け!!まず俺に話してみろ!!な!?」

――P説明中――

凛P「あー…なるほど…」

P「…あまり先輩に頼ってばっかもいけないと思うんですけど、俺どうするべきですか…?」

凛P「諦めろ」

P「…ほ、本気で言ってるんですか?」

凛P「俺も一回そんなことがあって凛を二週間ほど我が家に泊めることになってな…」

P「確かに凛ちゃんならやりそうですね…」

凛P「もうその時はおとなしく家に泊めたさ。親にまで話して許可もらってたんだもん。今更断れないよねって言われて断れなかった」

P「凛ちゃんの口調はなんか否応無く従わせる感じありますしね…」

凛P「そう。だからってのもおかしいがお前も諦めろ」

P「俺にもそれ以外の道が見つからないのでそうします…」

凛P「せっかくだから思い切り楽しめばいい。俺も凛を泊めた時は
加蓮「文香のプロデューサーさんに凛P、何の話してるの」ニヤリ

P「あ、あの、か、加蓮さん、これは」
加蓮「プロデューサーの家にお泊まりかぁ…ねえPさぁ~ん!」

加蓮P「お、どうした加蓮、テンションたかいな……


凛P「…あぁ、被害者が増えてしまった…」

投下しまふ

―――7/18夜 P宅・玄関―――

P「…ただいまー」

文香「…おじゃましますね」

 プロデューサーさんの家にあがるのは初めてだ
 へぇ、男の人の部屋なのに意外と整理されていますね
 素っ気ないあたりは男の人の部屋って感じがしますけど

文香「プロデューサーさん暗いですね…私がいるんですからもっと明るくいきましょうよ、ね?」

P「…文香はやけに明るいな」

文香「今すごく気分がいいんです、私」

P「珍しいな、仕事が上手くいったりでもしたのか?」

文香「まあ…そんなとこです」

 プロデューサーさんの家に来てるから、なんて言えない…

P「そうか。そりゃ良かった。」

文香「…まぁそんな事はここら辺にして…デュエルの特訓しましょう」

P「おっ文香、やる気まんまんだな」

文香「プロデューサーさんの優勝商品がかかってますから…私だけの問題じゃありませんからね」

P「…そりゃ嬉しいこった」

 全然嬉しそうじゃないですよ、プロデューサーさん

P「だが先に風呂に入ろう。こんな汗だくで疲れた身体でデュエルしても満足できないからな。先俺入っていいか?」

文香「別にいいですよ…ここはプロデューサーさんの家ですから」

 満足という単語が不自然に聞こえるのは私だけでしょうか

P「じゃあお先に入らせてもらうよ」

文香「…プロデューサーさんはお風呂に行ってしまいましたし…本でも読みましょうか」

文香「…?この机の上の雑誌は?」

ニュータイプ
アニメージュ
電撃PlayStation
ニンドリ
ファミ通
Vジャン

文香「プロデューサーさんは…本当にゲーム、アニメ、遊戯王なんですね」

文香「プロデューサーさん…確か本はあまり好きではなかったですね…」

―――

P『ゲームと本の違いは自分で動くかどうかだ。ただ字を読むだけ、与えられた結末をただ受け取るだけってのはつまんないだろ』

P『ただ読むだけなのか、プレイという過程をはさむのか。それだけで同じエンディングでも感じ方が違ってくるんだよ』

P『まあ結局、ただ感情移入がしやすいかしにくいかって問題だがな』

P『アニメ?可愛いからにきまっ(ry

―――

 結局あの時は何が言いたいのかよくわからなかったんですよね…

 …ただ受け取るだけ、ですか
 今回の大会だって…出場理由は『プロデューサーさんが持ってきた仕事だから』
 ただ仕事を『受け取った』だけ
 ここに自分の意思はなかった
 
 いつだって私は…渡されたものを受け取るだけの人生

文香「でも…プロデューサーさんなら…こんな私を変えてくれるかも…」


文香「…そういえば…浴室から音が聞こえませんね…どうしたんでしょうか」

―――5/18夜 P宅・浴室―――

文香「…プロデューサーさん…どうしたんですか」

P「そりゃこっちのセリフだ。なんでお前は平然と異性の入浴を覗いてるんだ?」

文香「風呂からあまりに音が聞こえないので…のぼせちゃったんじゃないかと…」

P「…そんなに長い時間考え込んでたのか…」

P「心配かけて済まなかった。もう上がるよ」

文香「分かりました」

P「湯の中で結構汗かいたし湯張り直そうか?」

文香「…いえ…気にしないので大丈夫です」

 加齢臭のするオヤジならいざ知らず
 3歳上のプロデューサーさんの残り湯を気持ち悪いと思うほど
 私は潔癖性ではない

P「そうか。じゃあ上がるから早く出ていってくれ」

 風呂を覗き続けていた私にそう言ったプロデューサーさんのその笑顔に
 私はいささか狂気じみたみのを感じたのだった

>>20
訂正
7/18ではなく5/18でした
すいません

次からようやくデュエルが始まります

誤字多い…
>>22
訂正
狂気じみたみの

狂気じみたもの
です

何度もすいません

http://i.imgur.com/aJW0X7F.jpg
バンナムは何故はるちんにバニー着せて文香にバニーを着せないのだ(ガチャガチャ

投下します

―――5/18夜 P宅・リビング―――

文香「…お風呂上がりました」

P「お、出てきたか」

 プロデューサーさんの手にはとてつもなく大きなおにぎりがあった
 どれぐらい大きいかというと
 自称天使の幸子ちゃんに食べさせるレベルの大きさのヤツ

文香「それ…おにぎりですか?」

P「おう!デュエル飯だ!」

文香「…デュエル飯…ってなんですか?」

P「おいおい説明してやるから食え!食わないとカットべないからな!」

文香「…は、はぁ…」

 正直、意味不明です…

――夕食終了――

文香「…ごちそうさまでした」

P「お粗末様でした」

P「よし、デュエル講座始めるぞ!」

文香「夕食が巨大おにぎりであった意味は…?」

P「俺の気分的な問題だ」

 あなたの気分のせいで私は太っちゃう…

P「さて文香にはまずルールを覚えてもらおう。一応これ持っててくれ」

 私が受け取ったのは薄い冊子
 表紙には『ルールブック』の文字が

文香「ルールブックですか…Pさんを手を煩わせずとも…これ読めばいいんじゃないですか…?」

P「『ルールブックにはルールは書いていないカードゲーム』それが遊戯王OCGだ」

文香「…そうなんですか…奥が深いんですね…遊戯王って」

P「あぁ…しかも時々よく読まないと、もしくはよく読んでも理解できない日本語があるんだ。」

 理解できない日本語?
 何を言ってるんですかこの人は

P「それを俺たちデュエリストはKONMAI語(コンマイ語)と読んでいる」

文香「こんまい…KONAMIをもじったものですか?」

P「うーん、まあそんなとこかな」

 でも私はとてもウズウズした
 その『日本人が解読できない日本語』というものに

文香「…未知なる言語…面白そうです」

P「…文香になら理解できるかもな、コンマイ語」

――ルール、コンマイ語解説完了――

P「…とこんな感じだ。だいたいわかったか?」

文香「うぅ…まだ基本的なルールすらあやふやです…」

 私はルールを舐めすぎていた
 ルールブックには基本しか書いていない
 よくカードゲームとして成り立ってますね
 そしてコンマイ語の解読は私にはまだ早いようです…

P「それはこれからの実践で補っていこう。じゃあさっそく『デュエル』だ!!」

文香「だから…まだ基本的なルールすら…」

P「そうやって逃げてるといつまでも上手くなれないぞ。練習なんだから失敗上等だ」

文香「…分かりました…やってみましょう」

 猪突猛進に見えて慎重
 めちゃくちゃに見えて計算された動き
 それが私のプロデューサーのスタイル
 私も社長から始めて聞いた時は意味がわかりませんでしたが
 今ならよくわかる気がします

P「よし。じゃあ文香には【魔導書】デッキを使ってもらう。ちなみに俺は【BF】デッキで戦う」

P「文香、今から10分デッキを見てどういう風に戦えばいいか考えて見てくれ。10分後に俺とデュエルだ」

 めちゃくちゃですよ
 ルールも覚えてないような初心者にデッキだけ渡して10分後に本番だなんて

 でもプロデューサーさんは計算しつくした上でこう言ってるんですよね?
 ならいつもどおり信じてみるまでです

文香「一応参考に聞かせてください…《魔導書》デッキを一言で形容すると?」

P「ジュノンビート」

文香「……?」

P「そのうち分かるさ。あとそのデッキ、現遊戯王OCG環境では最強のテーマデッキだ」

文香「…分かりました…やってみます」

 さすがにそんなデッキ渡されても私には使いこなせませんよ…

P「文香、いいか?デュエルにおいて大切なことを教えといてやる。まずはデッキを深く理解すること。そして自分を信じること。この二つだけだ」

文香「…自分を信じる…ですか」

 今まで私には『自分』がなかった。本の中に『自分』なんていないから
 でもこの世界は自分の手で切り開いていかなくちゃいけない
 決められたシナリオなんてないのがこの世の中…そこは遊戯王も一緒
 そういう意味では私にとっては『遊戯王』とは…『この世界』そのものかもしれない

文香「…ふふっ」

P「ん?どうした?」

文香「少し大袈裟かもしれませんね…」

P「?」

 …さて、頼みますね。私のデッキ
 私と一緒に勝利のシナリオを描きましょう

―――7/18夜 P宅・趣味部屋―――

文香「…こんな部屋があるんですか」

P「こういう場所がないとリビングが散らかって生活空間が確保できないからな。はい、これ。【魔導書】デッキ」

文香「ありがとう…ございます」

P「じゃあ10分後にまた会おう」

文香「……さあ、やるだけやってみましょう」

――10分後――

P「さあ、文香!10分たったぞ!デュエルだデュエル!」

 まだ全部見終わってない…
 これもプロデューサーさんの読み通りですか?

文香「プロデューサーさん…テンション上がりすぎです」

P「だってリアルジュノンの文香がジュノンビートで戦うなんて、胸が熱くなってくるじゃないか」

文香「…リアルジュノンだなんて…」

 …確かにジュノンは本持ってますけど…

P「似てるって!文香もよく本読んでるし、文香もジュノンもかわいいし!」

 私のプロデューサーは少々たらしな所があるようです
 可愛いなんて女の子に気軽に言うもんじゃないですよ…

文香「……あまり…からかわないでください」

P「??…そんなことよりやるぞ文香!はい、シャッフルして手札を5枚とる!」

 なんで今『何言ってんだコイツ』的な顔したんですか…
 天然ですか、ああそうですか

 そんなことを考えながら言われたとおり手札を五枚とる
 少し緊張してきた…

文香「…こうでいいんですか?」

P「フィールドがあるからデッキは右によせて…そうそう」

P「じゃあいくぞ…」

P「デュエル!」

P「……」チラッチラッ

文香「……デュエル」

 私も言わないとデュエルは始まらないらしい


P「よし!じゃあ先攻は文香でいいぞ」

文香「…じゃあ私のターンです…ドロー」

手札
ヴェーラー
激流葬
セフェル
バテル
テンペル
グリモ

 いざカードを目の前にするとどうすればいいのか分からない…どうすれば…
 …いや焦ってる場合じゃないですね
 デッキは理解しました。あとはプロデューサーの言ったように…自分を信じれば…

 まずあのインチキカード《神判》を手札に加えましょう

文香「…手札から《魔導書士 バテル》を召喚…であってますよね?」

P「おう、あってるぞ。で「魔導書」サーチだ。」

文香「はい…デッキからとりあえず…」

文香「…《魔導書の神判》を手札に」

P「…やはりか」

文香「そして手札に加えた《魔導書の神判》を発動…次は…えーと…」

文香「…手札から《グリモの魔導書》を発動…デッキから《魔導書院 ラメイソン》を手札に加えます」

文香「手札から《セフェルの魔導書》を発動です」

P(動き方を完璧に理解しているな…まさかここまでとは)

文香「墓地の《グリモ魔導書》を選択…デッキから《トーラの魔導書》を手札に加えます」

文香「…そして手札からフィールド魔法《魔導書院 ラメイソン》を発動します」

文香「…速攻魔法って伏せたら相手ターンに発動できますよね?」

P「あ、あぁ、出来るぞ」

 …ならば《トーラの魔導書》は伏せたらいいとして…この罠は…そういう効果ですか、なるほど

文香「…ならカードを2枚伏せてターンエンド」

文香「そしてエンドフェイズ時に《魔導書の神判》の効果発動…
私がこのターン発動した魔法は3枚なので…デッキから《トーラの魔導書》《ヒュグロの魔導書》《セフェルの魔導書》の3枚手札に加えます…そして……」

P「…どうしたんだ?文香?」

文香「…この効果で《魔導教士 システィ》を出した後に…《魔導教士 システィ》の効果って使えますか?」

P「あぁ、使えるぞ」

P(初心者がそこに気付くとは…やはりこいつ天才か)

文香「ならデッキから《魔導教士 システィ》を特殊召喚…」

文香「…そして《魔導教士 システィ》の効果発動…リリースって墓地に送るんですよね」

文香「デッキから…《魔導法士 ジュノン》と《ネクロの魔導書》を手札に加え…ターンエn…すいません…もう一枚伏せていいですか?」

P「あぁ、『初心者』だからな。伏せ忘れぐらいあるさ」

文香「すいません…ならカードをもう一枚伏せて今度こそターンエンドです」

文香LIFE8000
フィールド
1「バテル」2「「3「」4「」5「」
魔法罠
1「セット」2「セット」3「伏セット」4「」5「」フィールド「ラメイソン」
手札
6(ジュノン、ネクロ、トーラ、セフェル、ヴェーラー、テンペル)

P「俺のターンか…ドロー」

P(さらっと手札制限回避までしてんじゃねえか…コレ俺教えることもう無くね?)

P「ついてるな…手札から《BF―逆風のガスト》を特殊召喚!」

文香「…」サッ

 効果がわからないから確認

P「そして《BF―黒槍のブラスト》を特殊召喚!」

文香「…!」ササッ

 そんな私を無視してプレイを続行するプロデューサーさん

P「さらに手札から《BF―疾風のゲイル》も特殊召喚だ!」

文香「…!?」サササッ

 わざとですよねコレ
 プロデューサーさんのいじわる…

P(いちいちカード効果確認しにくる文香ちゃんかわいい」

文香「…何かマズい気がするので《激流葬》を発動します…あとプロデューサーさん…心の声が口から出ちゃってます」

P「何っ!…だが俺はまだまだ止まらないぜ!!」

文香「…?」

 今はっきりと分かりました
 私のプロデューサーは天然のようです

P「手札から永続魔法《黒い旋風》を発動!そして《BF―極北のブリザード》を召喚!」

P「《ブリザード》の効果発動!そしてそれにチェーンして《黒い旋風》の効果も発動!!」

文香「!?!?」アセアセ

 チェーン?何でしたっけそれ?
 こんな感じでゲーム中にサラッと使う単語でしたっけ…
 聞き覚えはあるけど何かは覚えてませんよ!?

P「…必死にルールブックめくってチェーンの意味探す文香ちゃんかわいい」

文香「…今度はもはや心の声じゃなくなってますよ、プロデューサーさん」

P「気にしない!《旋風》効果でデッキから《BF―そよ風のブリーズ》を手札に!そして《ブリザード》効果で墓地から《ブラスト》を特殊召喚!」

 そこは気にしなさい、たらしさん

P「そして《ブリーズ》の効果発動!手札の《BF―そよ風のブリーズ》を特殊召喚!」

文香「…すごい勢い…これが【BF】デッキ…」

P「ああそうだ!だがまだ止まらないぜ!!」

P「レベル4《BF―黒槍のブラスト》にレベル3の《BF―そよ風のブリーズ》をチューニング!!」

P「シンクロ召喚!現れろ!《BF―アーマード・ウィング》!!」

 1ターンに7回も召喚をするなんて…
 すごいスピードです…

P「さあいくぜ!バトルフェイズ!」

P「《BF―極北のブリザード》(ATK1400)でダイレクトアタック!」

文香LIFE 8000→6600

P「そして《BF―アーマード・ウィング》(ATK2500)でダイレクトアタックだ!」

文香LIFE6600→4100

P「カードを一枚伏せターンエンド!」

文香
LIFE4100
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「セット」2「セット」3「」4「」5「」フィールド「ラメイソン」
手札6

P
LIFE8000
モンスター
1「ブリザード」2「アーマード・ウィング」3「」4「」5「」
魔法罠
1「旋風」2「セット」3「」4「」5「」フィールド「」
手札なし

P(俺のセットカードは《聖なるバリア・ミラーフォース》…これで《アーマード・ウィング》が破壊されても攻撃を防ぎつつ反撃が可能ッ!)

P(説明は役に立たないフラグだと分かっていても説明したくなる…これがミラーフォースの魔翌力!!)

文香「では私のターンですね…ドロー」


《サイクロン》


 これは…魔法罠を一枚破壊する速攻魔法ですか

文香「スタンバイフェイズに《魔導書院 ラメイソン》の効果で《セフェル》をデッキに戻し…一枚ドローします」

《魔導法士 ジュノン》

 …この手札なら…よし!

文香「…手札の《セフェル》《トーラ》《ネクロ》…」

 ふと私はさっきの自分の行動を思い出した
 『何かマズい気がするので《激流葬》を発動します』
 そしてふと思いだした
 プロデューサーさんも伏せカードで妨害してくるのではないか…

文香「…の前に《サイクロン》でプロデューサーの伏せてあるカードを破壊します」

P「くっ!俺の《ミラーフォース》が!」

P(ですよね~)

文香「では改めて…手札の《セフェル》《トーラ》《ネクロ》を見せて…《魔導法士 ジュノン》を特殊召喚です」

文香「《魔導法士 ジュノン》の効果発動…墓地の《グリモ》を除外して…《BF―アーマード・ウィング》を破壊します」

文香「そして…手札の《セフェル》《トーラ》《ネクロ》を見せて…《魔導法士 ジュノン》をもう一体特殊召喚です」

文香「…伏せてあった《ヒュグロの魔導書》を発動します…《ジュノン》の攻撃翌力を1000アップです」

《魔導法士 ジュノン》ATK2500→3500

文香「…そして…手札の《セフェルの魔導書》を発動、《ヒュグロ》を選択し…もう一体の《ジュノン》の攻撃翌力も1000アップです」

《魔導法士 ジュノン》ATK2500→3500

文香「そして二枚目の《魔導法士 ジュノン》の効果発動…《セフェル》を除外して《BF―極北のブリザード》を破壊します」

P(クソッ丸裸…でも1000耐えれる!!)

文香「…手札から《魔導召喚士 テンペル》(ATK1000)を召喚です」

P「あっ(察し)」

文香「バトルフェイズで…全員でダイレクトアタック」

P LIFE
8000-(2500+1000)-(2500+1000)-1000=0

 ほぼ無心でひたすらデッキを回した結果
 私はプロデューサーさんに勝ってしまった(?)
 勝利というものはやはり嬉しいですが…

文香「…私の勝ち…ですよね?」

 プロデューサーさんの表情に異変が…

P「………は…」

文香「…『は』?」

P「……は、初デュエルでワンショットキルだとぉぉぉおおお!!??」

文香「…??」

 あれ?私が勝つの読めてなかった?
 それとも…何か間違えたんでしょうか?

今日はここまでです
デュエルにミスがあれば指摘お願いします

この辺りからだんだん(主に自分が)意味不明になってきますwwwwww

>>32
訂正です
伏セット

セット

伏セットってなんだよ…

【魔導書】が何やってるかまったくわからん
トリシューラ帰ってきたらしいし【氷結界】で復帰しようかと思ってたけどなにこれこわい

カードの効果挿入するの忘れてたぁぁああ!!
今からでも後付けした方がいいかな…

>>38
今日から神判は禁止なので魔導の爆アド時代は終わりましたよ
まあヴェルズのせいでシンクロは肩身が狭いですが…

>>40
トップ2が減るから炎星が上がってきてオピオン狩られる未来も見えるんですがそれは…

>>41
え、炎星も一応規制くらったから(震え声)

炎星のおかげでオピオンが減ってくれればシンクロ好きな俺としても嬉しいんだが
シンクロの規制緩和が来た今ヴェルズがそう簡単に減ってくれるかどうか…
オーバースペックという罠がある以上対策はいくらでも出来るだろうし

9/1の大会ルールの追加でコンセプトデュエルってのが新しく出たけど
それがスタン的な立ち位置になるのかな?
一応決まったテーマのカードを5枚以上入れたデッキでデュエルするってやつ
まあ旧カードプールも使えるんだけど

投下します

―――7/18夜 P宅・リビング―――

P「うぅ…グズッ…」

文香「…泣かないでくださいよプロデューサーさん…」

 私が首をかしげていると突然泣き出したプロデューサーさん

P「…だってぇ…」

 初心者の私にたったの2ターンで、しかもワンショットキルとやらをされたのがよほど悔しかったらしい

文香「デッキの差ってやつですよ…私、手札も良かったですし…」

P「それを覆して勝ってこそ真のデュエリストなんだよ!!」

P「…しかも初心者相手だったのに…グズッ…」

 そのくらいで大人が泣きます?普通…

文香「…よしよし」ナデナデ

 プロデューサー…ほんと子供みたいです
 精神年齢いくつなんでしょう、この人

文香「…でも勝てたのはプロデューサーのおかげなんですよ?」

P「…ふぇ?」

 「ふぇ?」じゃないですよ
 いい大人がなんて声出してるんですか…

文香「デッキを深く理解し自分を信じる、デュエルに必要なのはそれだけだ、って…プロデューサーの言葉ですよ?」

P「…それがどうしたってんだよ…」

 今にも泣き喚きそうな顔で私を見るプロデューサーさん

文香「私はあの言葉がなければ10分でここまでやれなかったですから」

P「そんなのお前の才能じゃないか…俺の言葉なんてなくても出来てたよ」

文香「そんなことないです」

文香「…私は…今まで『自分』というものをあまり感じずに生きてきました…」

文香「でも今日は…初めて『自分』を信じることが出来た…プロデューサーさんの言葉のおかげで」

文香「…19年生きてきて『自分』を一番感じたのがカードゲームって…笑っちゃいますよね…」

 私自身言ってて自分を情けないと思ってきた…

P「…そんなことない」ボソッ

文香「…え?」

P「そんなことはないぞ、文香」

 私を慰めるんですか?
 さっきまで泣いてた大きなお子様が?

P「俺だって22年生きてて今日初めて感じるものがある」

 だが顔をあげたプロデューサーさんは少し邪悪な笑みを浮かべていた

文香「…それは?」

P「ズバリ…『女の子の肌』だ!」ギュ

文香「ひゃうっ!」

P「文香の匂い…すごく落ち着く…」

文香「な、何やってるんですかプロデューサーさん…早く離れてください…///」

P「あと五分~…」

文香「私は布団じゃないですよ///」

P「Zzz…」

文香「…もう、全く…プロデューサーさん、ほんと子供なんですから…」

 …明日目一杯からかってあげますからね

―――5/19早朝 P宅・ベッド―――

P「…うーん…朝か」

文香「…やっとおきましたね…P」

 さて、私の第二の趣味の時間です

P「…P?俺のことプロデューサーさんって読んでなかったっけ?つかなんで同じベットに…」

文香「私たち…もうそんなよそよそしい関係じゃないでしょう?」

P「…どういう?」

 またプロデューサーさん、呆気にとられてる
 この顔を二日連続で拝めるとは…

文香「…22年生きてて初めて感じた『女の子の中』は気持ち良かったですか?」

P「…『女の子の中』…」

 だんだんと怪訝な表情に変わっていくプロデューサーさん

文香「覚えてないんですか?ちなみに私は…その…気持ち良かった…ですよ?…Pに抱かれるのは…///」

P「!?!?!?!?」

P(いやいやいやいや!!ちょっと待て!!なんで事後みたいな雰囲気になってんの!?全く覚えがないんですけど!!それとも覚えがないだけで本当にヤっちゃったのか!?ヤバイヤバイヤバイ!!)

文香「…とても温かかったです…特にお腹のあたりが…」サスサス

P「」


文香「…あら…Pは覚えてないんですか…じゃあ今からもう一回やります?私は一向に構いませんよ?」

 焦るプロデューサーさん

P「…いや、ちょっとまっt
文香「待てません…もう私はそういう気分になってしまいました」ドサッ

P「…あ、あのぉ…」

 たじろぐプロデューサーさん

文香「じゃあ…いきますね?」

P「ちょっ!!、まっ!!」

 慌てるプロデューサーさん

文香「…えいっ」ギュウ

P「えっ?」

 どんなプロデューサーさんもいつもは見れない
 私しか見れないプロデューサーさん

文香「…『女の子の腕の中』気持ちいいですか?」

P「…あのっ、その~」

文香「泣きじゃくる子供みたいなプロデューサーに抱かれるのは…お姉さんになったみたいで気持ちが良かったです…」

文香「…しかも腰回りに抱きつくから…お腹がすごく温かかったんですよ?」

P「…文香のバカ」

 大成功、結果に私は大満足

文香「よしよし、Pは強い子だから泣かないの…」ナデナデ

P「…騙してくれやがって…」

文香「P、騙したなんて…人聞きの悪いことをいうもんじゃありません…あなたが勘違いしただけなんですから」ナデナデ

P「…クソッ…一本取られた」

文香「…もうやめます?」ナデナデ

P「……あと10分」

文香「…プロデューサーさん、『私の中』気持ちいい?」

P「…うん」

―――5/19朝 P宅・リビング―――

文香「…ほらプロデューサーさん、朝ごはんできましたよ…いつまでもいじけてないで、食べて事務所行きますよ」

 同じベッドで寝て同じ食卓を囲む
 夫婦みたいで少し照れます

P「…いただきます…あと頼むから事務所ではやめてくれよ」

文香「満更でもないでしょうに…やはりお子さまは素直じゃないですね…ふふっ」

 あの表情は私だけの特権なんですから
 外でやるわけないじゃないですか

―――5/19昼休み 事務所・Pのデスク―――

P「…文香、意外と演技の才能あるな…今度演技で売り込んでみるか…」

凛P「Pー、昼飯食いに行くぞー」

P「すみません、凛Pさん。今日俺弁当なんすよ」

凛P「珍しいな、お前が弁当なんて」

P「その、ね…いろいろあったんですよ。凛Pさんも経験あるのでは…?」

凛P「あー…その、つまり……愛妻弁当的なイベントか」

P「…まあそんなとこです」

凛P「じゃあしょうがないな。俺も弁当買ってくるわ」

P「わざわざ付き合ってもらわなくても
凛P「昨日いろいろあったんだろ?話してくれよ。その愛妻弁当食べながら」
…はい」

今日はここまでです

病んでてナンボらしいので良かれと思ってヤンデレ文香を書いてみました
うまく書けてるかはわかんないですけど…

ヤンデレ好きだけど>>1の好きな様に書いて良いんだ

なんか余計な事言ったみたいでごめん

>>58
自分も病んでるのもイイと思うので好きに書いた結果がこれなんですよ
ただうまくかけてる自信が…


投下します

―――5/19昼食後 事務所別棟・レッスンルーム休憩所―――

コンコン

「はい、どうぞー」

P「文香~、いるか~?」

文香「…ちゃんといますよ…あなたの文香は何処にも行きませんから」

P「…このあとは仕事もレッスンも無いから帰るぞ」

 スルーされた
 ちょっとからかってみようと思ったのに私が恥をかいてしまった
 プロデューサーさんなりの仕返しだろうか

文香「…突っ込んでくださいよ…私がバカみたいじゃないですか…」

P「そこからまた勉強だ」

 ことごとく無視するプロデューサーさん
 なら私も対抗するまでです

文香「…お弁当…お口にあいましたか?」

P「これが会話のドッジボールというやつか…あぁ美味しかったよ。ごちそうさま」

 あっけなく勝ってしまった…?
 プロデューサーさんにそんな気はなかったのだろうか

文香「どれぐらい…美味しかったですか?」

P「うーん、少なくとも毎日食べても飽きないくらいには」

周りのアイドル(あ、地雷踏んだ)

文香「…じゃあ毎日弁当作ってあげますね」ニコッ

 勝った
 これで毎日私の手作り弁当を食べてもらえる…
 プロデューサーさんにしては呆気なかったですが思惑通りです

P「…言ったな?」

文香「はい…言いましたけど?」

P「やった!これで食費が浮く!趣味に費やせるお金が増えるってわけよ!」

P「安心しろ、文香!この浮いた金でお前にパック開封の楽しさを教えてやるから!」

文香「は、はあ…楽しみにしてます」

 そういうことですか
 結果だけみれば思い通りなんですけど何か負けた気がします…
 こちらも踊らされていたということですか

P「じゃあ外で待ってるから着替えて出てこいよ!」

バタン

凛「文香さんのプロデューサーって頭のネジが何本か無いよね…」

加蓮「うん…なんかこう…肩を透かされる感じというか…」

文香「あの人は…ネジがないというより…ネジの場所を間違えてるんですよ」

文香「…あと加蓮、『肩を透かす』という慣用句表現はないですよ…正しくは『肩透かしを食わす』です」

加蓮「あっそうなんだ。文香といると勉強になるね」

文香「…こちらこそ…皆から『アイドル』というものを…肌で教わってますから」

凛「文香は事務所にきたばっかりだもんね。来る前は本屋だったっけ?」

文香「…はい…古書店で店番しながら本ばかり読んでいました」

凛「じゃあ頭も良かったりするの?」

文香「…頭がいいかどうかはよく分かりませんが…推理小説が好きなので、思考は人一倍柔軟…なつもりです」

加蓮「推理小説かー…なんかオススメのやつない?」

文香「初めてなら…『江戸川乱歩』の『怪人二十面相』シリーズはどうでしょうか…簡単でわかりやすいと思いますよ…少し簡単過ぎかもしれませんけど」

加蓮「『怪人二十面相』か…ありがと文香。今度読んでみるね」

文香「礼には及びません…これが仕事でしたので…それでは失礼します」

凛「ええ、また明日」

バタン

文香「…プロデューサー、着替え終わりました」

 こっちに気付かないプロデューサーさん
 担当アイドルに気付かないなんて…『教育』が必要ですかね

P「…《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》《闇破壊》《メンドレ》…どれも確実性をあげるには破壊を防ぐのが一番か…」

 担当アイドルを放ってずいぶんと愉快な独り言ですね…
 まあ勉強になるかもしれませんし、このまま聞いておきましょうか

P「…やはり破壊無効は《スタダ》か!ということはシンクロ…【ジャンド】か!!」

文香「…プロデューサー、うるさいです」

 予想通りだが何も学べなかった…
 やはりまだまだ私は青二才ということでしょうか
 それともプロデューサーさんから学ぶことはないのでしょうか

P「文香!?すまない気付かなかった。いつからそこに?」

文香「『暗闇を吸い込む』のあたりからです」

P「じゃあそんなに待たせてないな。よしとりあえず帰るぞ」

 そういう問題ではない気が…
 やはりこの人は天然さんです

文香「はい…帰ったらさっきの話の解説、お願いしますね」

P「おう!任せとけ!俺の文香!!」

文香「…からかわないでください…すごく恥ずかしかったんですから…」

P「ちなみに本気だぞ」キリッ

文香「……いじわる」ボソッ

―――5/19昼 P宅―――

P「ふぅー、ただいまー」

文香「…ただいま帰りました」

 二日目にしてただいま、という単語が思わず口から出てしまった

P「文香?念のため言っとくが、ここお前の家じゃないぞ?」

文香「…何言ってるんですか?私、ここに三ヶ月寝泊まりするんですよ?」

P「…はぁ、もういいや…よし、じゃあさっきの話の解説をしようか」

文香「…よろしくお願いします」

 私もプロデューサーさんも家にいるのに仕事の時と同じ顔になる
 今日一日、事務所は遊戯王の話で持ちきりだったから
 自然と顔が引き締まってしまう

P「まずはデッキからだな。デッキを理解しなければ勝利はつかめないからな、よく聞いとけ」

P「【魔導】から説明しよう」

文香「…昨日私が使ったデッキですね」

P「そうだ。このデッキについてはもう文香に教えることはないが…このデッキの【メタデッキ】を解説する必要がある」

文香「【メタデッキ】…とは?」

P「『メタ』ってギリシャ語、文香なら知ってるだろ?」

文香「はい、『超越した』とか…『高次の』という意味ですよね?」

P「そうだ。だからそのまま意味をとると『超越したデッキ』つまり強いデッキの意味になる」

P「だがゲーム用語ではそこから転じて『強いデッキを対策した』という意味になるんだ」

P「要するに【魔導のメタデッキ】は正当な【魔導】と戦えば、相手に行動させずに勝つことが出来るんだ」

文香「だからこそ…【魔導】を使う私に【メタデッキ】の対策を組んでもらうために教える…ということですか」

P「ご明察。さて『魔導メタ』の有名なカードだが…」

――――――
――――
――

P「と、こんなとこだ」

文香「…厄介なのばっかりですね」

 まだ一度しか使ってない私にも
 一目で厄介だとわかるほど厄介なカードが多かった
 改めて遊戯王の厳しさを知った瞬間だった

P「大抵の場合こうしてバランスが取れるようになってるんだがメタカードも万能じゃない…だからこの【魔導】だったりかつての【甲虫装機】といった凶悪な『環境トップデッキ』が生まれてしまう」

 【甲虫装機】(インゼクター)
 前環境で猛威を奮ったテーマデッキ
 1ターンに2枚もカードを破壊するという圧倒的な制圧力で
 相手はなす術なく敗北したという
 今ではキーカードは制限カードに指定され
 完全に「死んだ」らしい

文香「なるほど…」

P「よし、湿っぽい勉強タイムは終わりだ!カードショップ行くぞ、カードショップ!」

 全く…ホント、プロデューサーさんは子供みたいです

P「ほら早くしろ文香!」

文香「レッスン終わりの汗を流す時間さえ…私はもらえないんですか?」

P「っ!すまん!テンション上がってつい…」

 表情が一気に暗くなるプロデューサーさん
 そんなに落ち込まなくても…

文香「分かればいいんですよ…では軽くシャワー浴びてくるので待っててください」

文香「お風呂上がりました…プロデューサーさん?」

P「」

 部屋の隅で壁に向かって体育座りしているプロデューサーさん
 私が風呂に入っている間に何があったのだろう

文香「なにしてるんですか?」

P「反省、いや猛省してる」

文香「なぜそんなことを…?」

P「俺の悪いくせだ。目の前のことに夢中になりすぎて周りが全く見えなくなる」

文香「好きな物に熱中できる…いいことだと思いますけど」

 私はフォローをいれる
 だがプロデューサーさんはそれを良しとしないようだ

P「俺は文香のプロデューサーだ。文香の事を一番に考えるべきなのに…」

文香「…くよくよしないのが私のプロデューサーの…一番の長所だと思っていたのですが」

 今度はプロデューサーさんを褒めてみる
 そんなに卑屈にならなくてもあなたは立派なプロデューサーですよ

P「…5分待って。そしたらいつもの俺に戻ってるから」

文香「プロデューサーさん…」

 隣に座ってみると
 プロデューサーさんは泣いていた

P「…ほんとうにごめん」

 恐らく今まで無理やり明るく振る舞っていたのだろう
 昨日のデュエル、今日のレッスン後
 どちらも天然などでは無かったのだ

 プロデューサーさんは遊戯王に夢中になりすぎて私が見えていなかった
 それを気にしていたがそれを私には隠していた
 私に気を使わせないために
 
 でもさっき私が明らかに文句を言ったから
 溜め込んでいたものが爆発したのだろう
 
 どんなときも私のことを第一に考えてくれるプロデューサーさんは
 遊戯王に夢中になりすぎて私が見えていなかった自分を許せなかったのだろう

文香「泣かないでください…私なんかのために…」ナデナデ

P「文香のためだから…」

文香「…え?」

P「…お前のためだから泣けるんだよ」

文香「…」ナデナデ

 それからしばらくプロデューサーさんの嗚咽に答えるように
 私がプロデューサーさんを撫でる音だけが部屋に響いていた…

――――――
――――
――


 プロデューサーさんが私の手を握ったかと思うと
 突然立ち上がって袖で目元を拭った

文香「…落ち着きました?」

P「…ああ、もう大丈夫だ」

P「あったかかったよ、ありがとう文香」

 撫でるだけでプロデューサーさんが喜んでくれるなら
 私はいつでも撫でてあげますよ

文香「じゃあ…カードショップ行きましょう、プロデューサーさん」

P「おう!久々の戦場に俺の右腕が疼くぜ…ッ!」

文香「…馬鹿なこと言ってないで早く行きましょうよ」

 もういつものプロデューサーさんに戻っている
 さっきまで泣いていたのが嘘みたいです…

P「よし…じゃあ行くか!」

本日はここまで

遊戯王SSと思って開いた人にはほんと申し訳ないですが
デュエルパートはもうしばらくお待ちください
明日あたりからデュエルが多くなってきますので…

寝てしまった…

投下します

寝てしまった…

投下します

―――5/19 P宅・玄関前―――

文香「…何ですか、このキャリーバック?」

 私は何故か重いキャリーバックを運ぶのを手伝わされていた
 まったく、私のことを第一に考えるんじゃなかったんですか?

P「俺が持ってる全カードが入ったケース」

文香「なぜこんなものを…デッキだけでいいのでは?」

P「じき分かるさ。こういう時、上の方の階に住んでなくて良かったとつくづく思う」

―――5/19 P車内―――

P「よし…あと一個あるのとってくるから待っててくれ」

文香「あ、はい……え?」

文香「あと一個ってことは…全部で三つ…どれだけあるんですか…」

 『お前のためだから泣ける』ですか…

文香「…そんなこと言われたら…勘違いしちゃうじゃないですか」

 私自身はプロデューサーの事を…どう思ってるんでしょうか
 ただのビジネスパートナー?
 今は弟子でしょうか。それとも…

P「お待たせ、じゃあ行こうか」

文香「取ってくるの…早くないですか?」

P「愛の力が成せる技だ」

文香「あ、愛…!///」

P「俺の遊戯王愛を舐めてもらっちゃ…文香顔赤いぞ?…すまん…車の中、暑かったよな…」

文香「違いますから…また泣きそうにならないでください、ね?」

 …ですよね

―――5/19 カードショップ前―――

P「よしついたぞ」

 駐車場に車を止め、私たちは外に出た
 コンビニ程度の大きさの店の看板には
 『カードショップ』の文字が

文香「…意外と小さい店なんですね」

P「個人営業だからな」

?「よう、P、久しぶり。隣の子が前言ってた娘か?」

 店から出てきた人が話しかけてきた
 話ぶりからするとプロデューサーさんの知り合いなのだろう

P「おう、CGプロ所属アイドル『鷺沢文香』だ」

店主「君が『文香』ちゃんか。話は聞いてるよ。俺はこの店の店主でありPの友人『店主』だ。よろしく」

文香「…鷺沢文香です…よろしく…お願いします」

P「よし、店主、文香。キャリーバック運ぶの手伝ってくれ」

店主「お前のコレクションは相変わらずだな」

P「こいつぁ俺の宝だからな」

 やはり私の人見知りはまったく改善されていないようだ
 全然店主さんの目を見ることができない…

P「…文香…人見知りなのは知ってるが…これから店主にも世話になるんだからな?」

文香「…うぅ…分かってますけど…」

P「目を見て話せない…だろ?」

文香「…はい」

P「まあこれは仕事じゃないし、対人の練習だと思って思い切っていこう」

文香「…頑張ります」

 プロデューサーさんはいつも私の人見知りをなおそうと
 努力してくれているが全然効果はない

 プロデューサーさんのやり方が悪いのではなく
 私が極度の人見知りなのが悪いのだ

店主「にしてもほんと。リアルジュノンって言われるとそう見えてくるもんだな」

P「そうだろ!?やっぱり俺は間違ってなかった!!」

店主「こんな子にならワンショットキルされても最早ご褒美だわぁ」チラッ

P「…クソテメェ、あとでボコボコにしてやるからな」

 プロデューサーさん楽しそう…
 古い友達なのかな…

―――5/19 カードショップ店内―――

P「さて文香。実践だ」

文香「…確かにここならデュエリストがいっぱいいますけど…その…」

 私は人見知りなのだ
 見知らぬ人にデュエルを申し込むなんて無理ですよ…

P「デュエルをやってると知らない人とか知ってる人とかどうでも良くなるさ」

文香「そうだといいのですが…」

 だからデュエル以前の問題なんですってば
 プロデューサーさん分かってて言ってますよね…
 こんな荒療治で人見知りってなくなるんですか?

 そんな私の懸念を知ってか知らずか
 ニコニコしながらプロデューサーさんは話を進めていく

P「気づいたことがあればそれをものにしてデッキを組み替えていけ。そのためのカードはここにあるから」

文香「そのために…」

P「そういうことだ、行ってこい。っしゃ俺もデュエルしよーっと、おい店主逃げてんじゃねーぞ待て!」

文香「…デュエルし始めれば関係なくても…デュエルするまでが…」

モブ「そこの人、デュエルしない?」

 私の心配は一瞬にして無駄なものとなった
 周りから誘ってくるから気にしなくてよかったのだ
 カードショップだから当然といえば当然だが

文香「…私で…よければ…」

モブ「よしやろう、どんなデッキ使ってる?」

文香「…【魔導】しか…しかも始めたばかりで…」

モブ「ハハッ、始めたばかりで【魔導】とは…じゃあ…こいつかな」

 カバンの中には少なく見積もっても5つはデッキケースがあった
 こんな人に勝てるのだろうか…

モブ「よし準備OKだ」

文香「…こちらも…大丈夫です」

モブ「じゃあいくぞ」

モブ「デュエル!」

文香「…デュエル」

 いまだにこの掛け声には慣れない
 慣れなくていいのかもしれないが
 こうもテンションが違うと相手に申し訳なくなってくる

モブ「先攻はそっちでいいよ」

文香「…では私のターン…ドロー」

手札
ジュノン
ヴェーラー
宣告
ヒュグロ
警告
激流葬

文香(サーチが一枚もない…でも罠は…ここは焦らず固めるべきですね)

文香「…カードを四枚伏せて…ターンエンドです」

文香 8000
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■(セット)」2「■」3「■」4「■」5「」
手札2

モブ「固めてきたか…俺のターン、ドロー」

文香(ブラフになると思ったのですが…《ヒュグロ》を伏せたのは間違いでしたかね…)

モブ「一気に決めさせてもらう。手札から通常魔法《ナイト・ショット》を発動」

《ナイト・ショット》
通常魔法
相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
このカードの発動に対して相手は選択されたカードを発動できない。

モブ「俺は右から二番目のカードを破壊だ」

《神の宣告》

文香「…でもまだ罠はあります…」

モブ「…よし、いける」

モブ「《ヴェルズ・カストル》を召喚」

《ヴェルズ・カストル》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1750/守 550
このカードが召喚に成功したターン、
自分は通常召喚に加えて1度だけ
「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を召喚できる。

モブ「《カストル》の効果で《ヴェルズ・サンダーバード》を召喚」

《ヴェルズ・サンダーバード》
効果モンスター
星4/闇属性/雷族/攻1650/守1050
魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
自分フィールド上のこのカードをゲームから除外できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
この効果で除外したこのカードは次のスタンバイフェイズ時にフィールド上に戻り、
攻撃力は300ポイントアップする。
「ヴェルズ・サンダーバード」の効果は1ターンに1度しか発動できない。

モブ「レベル4の《ヴェルズ・カストル》と《ヴェルズ・サンダーバード》でオーバーレイネットワークを構築」

モブ「エクシーズ召喚、《ヴェルズ・オピオン》!」

文香(《オピオン》…これはプロデューサーに教えてもらった…!)

《ヴェルズ・オピオン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2550/守1650
「ヴェルズ」と名のついたレベル4モンスター×2
エクシーズ素材を持っているこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「侵略の」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。

文香「…これでは《ジュノン》が…《激流葬》を発動します」

モブ「読んでいたさ!手札から《侵略の汎発感染》を発動!」

《侵略の汎発感染》
速攻魔法
自分フィールド上の全ての「ヴェルズ」と名のついたモンスターは、このターンこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

文香「ヴェルズに魔法・罠がきかない…」

文香(出し渋りせず《神の警告》を使っておけば…)

モブ「《オピオン》の効果発動!」

文香「チェーン…《エフェクト・ヴェーラー》を手札から発動です」

モブ「…ほう…なかなかやるようだな」

文香「次のターンにも…《汎発感染》を発動されてはたまりませんから」

モブ「まあいいさ、《オピオン》でダイレクトアタックだ」

文香「まだ大丈夫です…」8000→5450

モブ「カードを二枚伏せ、ターンエンドだ」

文香 5450
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「■」3「」4「」5「」
手札1

モブ 8000
モンスター
1「オピオン(2550/1550)攻」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「■」3「」4「」5「」
手札2

文香「私のターンです…ドロー」

グリモ

モブ「その瞬間、《闇のデッキ破壊ウイルス》を発動!」

《闇のデッキ破壊ウイルス》
通常罠
自分フィールド上に存在する攻撃力2500以上の闇属性モンスター1体をリリースし、
魔法カードまたは罠カードのどちらかの種類を宣言して発動する。
相手フィールド上に存在する魔法・罠カード、相手の手札、相手のターンで数えて
3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、宣言した種類のカードを破壊する。

文香「…このカードは…非常にマズいですね」

モブ「俺は《ヴェルズ・オピオン》をリリースし魔法を選択!さあ手札を見せてもらおうか」

ジュノン
ヒュグロ

モブ「全然魔法引かなかったんだね。御愁傷様」

文香「…ッ!!」

モブ「伏せカードも確認、あ、魔法伏せてたんだ」

モブ「《ジュノン》だけじゃ何も出来ないよね?」

文香「…くっ…ターンエンドです」

文香 5450
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「」3「」4「」5「」
手札1

モブ 8000
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「」3「」4「」5「」
手札2

モブ「俺のターン、ドロー」

モブ「伏せていた《侵略の侵喰感染》を発動」

《侵略の侵喰感染》
永続罠
1ターンに1度、自分の手札または自分フィールド上に表側表示で存在する
「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体をデッキに戻して発動する。
自分のデッキから「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

 サーチカードもあるんですか…
 抜かりはありませんね

モブ「手札の《ヴェルズ・マンドラゴ》をデッキに戻して《ヴェルズ・カストル》を手札に加える」

 このデュエル…私の負けですね
 デッキを組み替えて対策しなくては…

モブ「《ヴェルズ・カストル》召喚、効果で手札から《ヴェルズ・ケルキオン》を召喚」

《ヴェルズ・ケルキオン》
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1550
自分の墓地の「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、
自分の墓地の「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。
「ヴェルズ・ケルキオン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、この効果を適用したターンのメインフェイズ時に1度だけ発動できる。
「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を召喚する。
このカードが墓地へ送られたターンに1度だけ、
「ヴェルズ」と名のついたモンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくする事ができる。

モブ「《ヴェルズ・ケルキオン》の効果で墓地の《ヴェルズ・サンダーバード》を除外して《ヴェルズ・カストル》を手札に加える」

モブ「《ヴェルズ・カストル》と《ヴェルズ・ケルキオン》でオーバーレイネットワークを構築」

モブ「エクシーズ召喚!《ヴェルズ・バハムート》!」

《ヴェルズ・バハムート》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2350/守1350
「ヴェルズ」と名のついたレベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
手札から「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を捨て、
選択した相手モンスターのコントロールを得る。

モブ「《ヴェルズ・バハムート》でダイレクトアタック!」

文香「…」5450→3100

モブ「ターンエンドだ」

文香 3100
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「」3「」4「」5「」
手札1

モブ 8000
モンスター
1「バハムート(2350/1350)攻」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「侵略感染」2「」3「」4「」5「」
手札2

文香「私のターン…ドロー!」

 お願い…!!

《魔導書の神判》

 …やはりどう足掻いても絶望でしたか

モブ「《闇のデッキ破壊ウイルス》の効果で《神判》は捨ててもらうぜ」

モブ「さて、そこからどうするんだ?」

文香「…ターンエンドです」


文香 3100
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「」3「」4「」5「」
手札1

モブ 8000
モンスター
1「バハムート(2350/1350)攻」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「侵略感染」2「」3「」4「」5「」
手札2


モブ「俺のターン、ドロー」

文香「…ここまでですか…」

モブ「《ヴェルズ・サンダーバード》を召喚」

モブ「全員でダイレクトアタックだ」

文香 LIFE3100→0

文香「…ありがとうございました」

モブ「あまり気を落とさんでもいいぞ。これはどっちかと言えば【メタデッキ】だからな。勝てなくて当然だ」

文香「ですが…デュエルで負けるのはここまで悔しいものなのですね…」

モブ「【魔導】使いじゃそれを知らないだろうと思ってな。余計なお世話にならなくてよかったよ」

 たしかに昨日プロデューサーさんに勝って
 心の内で遊戯王を舐めていたのかもしれない
 私は甘かったのだ。私はそこそこ強いつもりだった
 
 いくらなんでもこれほどあっけなく負けるとは思っていなかった
 だからこそ悔しかった
 そして負けたままで終わらせたくはなかった

文香「…また後でデュエルして頂けますか?」

 あまりいい表現ではないが、私は復讐に燃えていた
 プロデューサーさんの狙いはこれだったのか…
 こうなることを見越してあの大量のカードを持ってきたのだろう

モブ「ああ。かまわないよ」

 次こそは勝ってみせます…!

今日はこんなもんで終わり

書き溜めがなくなってきてるので投下頻度落ちるかも…

途中で失踪する気はないけど
コメントが無いとやる気がすごい削がれるということを知った

短めですが投下します

―――5/19昼 カードショップ店内―――

店主「なんでそんな馬鹿げたデッキで勝てるんだよ…」

P「ネオスライロTUEEEEEE…おっ文香、どうし
文香「デッキ組み替えたいんですが」

P「…やけに食いぎみに来たな、何があった」

文香「敗北という苦汁をなめさせられたので…今度は相手になめさせてやろうと」

P「ほう、なるほど…して、相手のデッキは?」

文香「いえ、自分で考えます…自分の手で勝利を掴んでみせます」

P「その意気だ。じゃあコレ、使っていいからな」

文香「…これは?」

P「見ての通りパソコンだ。こいつでカードを調べるんだ」

P「文香は俺たちと違って粗方のカードが頭に入っているわけじゃないだろ?」

文香「…お気遣いありがとうございます」

P「おう。頑張れよ、『みらいの チャンピオン』!!」

文香「プロデューサー…気が早いです」

店主「おう、『おいしいみず』よこせよ」

P「残念ながら俺は第三世代な人だ」

店主「じゃあお前のそのデッキの弱点をだな…」

文香「…プロデューサー」

P「どうした?『みらいの チャンピオン』」

文香「これ…どうやって使うんですか?」

P・店主「「は?」」

――使い方説明中――

P「…とこんなとこだ。分かったか?」

文香「はい、わかりました」

店主「にしても今どきの大学生にパソコンの使い方がわからない人が居るとは…」

文香「…昔から本ばかり読んでいたので機械は全然で…パソコンでの課題も一苦労です」

P「だからこの前俺は原稿用紙をタイピングさせられたのか…」

文香「暇があればプロデューサーに教えて欲しいと思っていたのですが…」

P「…今度教えてやるよ」

文香「ありがとうございます…さて」

 『ヴェルズ メタ』検索、っと…
 便利な世の中ですねホント

――――――
――――
――


文香「…すいません、再戦いいですか?」

モブ「いいとも。再戦という事は俺は同じデッキでデュエルするってことか?」

文香「…そうしてもらうとありがたいですが…」

モブ「『サイドチェンジ』していい?」

文香「『サイドチェンジ』…ですか?」

モブ「あぁごめん、わかんないよな。メインデッキとは別に15枚のサイドデッキっていうのがあるんだ」

モブ「そのサイドデッキとメインデッキのカードを入れ替えるのを『サイドチェンジ』っていうんだ」

文香「…なるほど…構いませんよ」

 …私もサイドチェンジしたようなものですし…

モブ「よし、準備完了だ」

文香「…では」

文香・モブ「「デュエル!」」

文香「『負け先』もらいます…私のターン、ドロー」

モブ「ほう、『負け先』は知ってるのか」

 プロデューサーがこう言えばいいって言ってましたから…
 意味はよくわからないですが先攻はもらえたので気にしないでおきましょう

手札
セフェル、バテル、グリモ、死者蘇生、トラップスタン、ゲーテ


 対策カードがきましたか
 これでとりあえず《闇のデッキ破壊ウイルス》は怖くない…

文香「手札から《バテル》召喚。効果で《神判》サーチ」

モブ「あっ、やべ」

文香「手札から《魔導書の神判》発動」

文香「《グリモ》で《ゲーテ》サーチ」
文香「《セフェル》で《グリモ》選択、《ラメイソン》サーチ」
文香「《ラメイソン》発動」

文香「カードを三枚伏せ、ターンエンド」
文香「エンドフェイズ時《神判》効果。デッキから《ゲーテ》《ヒュグロ》《ヒュグロ》をサーチ、さらに《システィ》特殊召喚」
文香「《システィ》効果で《システィ》リリース。《セフェル》と《ジュノン》サーチ」

文香「…ふぅ…ターンエンドです」

文香「手札制限で《ヒュグロ》を捨てます」

文香8000
モンスター
1「バテル」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■(ゲーテ)」2「■(トラップスタン)」3「■(グリモ)」4「」5「」
手札6

モブ「まあ…テンプレ通りだな。ドロー」

モブ「《マンドラゴ》特殊召喚」

文香「…どうぞ」

モブ「…《カストル》召喚」

文香「チェーンして《ゲーテ》発動。《カストル》除外で」

モブ「《汎発感染》」

文香「…どうぞ」

モブ「《カストル》効果で《サンダーバード》召喚」

文香「…」

モブ「《カストル》と《マンドラゴ》でオーバレイ。《オピオン》召喚」

モブ「《オピオン》効果で《汎発感染》サーチ」

モブ「《オピオン》と《サンダーバード》でダイレクト」

文香「…どうぞ」8000→3850

モブ「2伏せエンドで」

文香3850
モンスター
1「バテル」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■(トラップスタン)」2「■(グリモ)」3「」4「」5「」
手札6

モブ8000
モンスター
1「オピオン」2「サンダーバード」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「■」3「」4「」5「」
手札0

文香「ドロー」 ジュノン

モブ「スタンバイ《オピオン》リリース魔法宣言で《闇のデッキ破壊ウイルス》発動」

文香「チェーン《トラップスタン》発動」

モブ「…なるほど」

文香「《セフェル》《グリモ》《ヒュグロ》を見せてジュノン召喚」
文香「《ジュノン》効果で《グリモ》除外して伏せ破壊」

汎発感染

文香「《セフェル》《グリモ》《ヒュグロ》見せてジュノン召喚」
文香「《ヒュグロ》発動。《ジュノン》1000アップ」
文香「《セフェル》発動《ヒュグロ》選択。《ジュノン》1000アップ」
文香「《死者蘇生》で《オピオン》特殊召喚」

文香「全員で攻撃」

モブ「…」8000→0

文香「ありがとうございました」

モブ「…ありがとうございました」


 私はひたすら無心でデッキを回していた…

今日は終わり

疲れた…眠い…

一応魔導で固定の予定です
サイドが20なのは展開の幅を広げるためですが…正直まだどうなるか分からないです
後半はシャイニングドローに頼る羽目になるかも

※このSSで文香の使っているデッキは《魔導書の神判》が禁止カードになったため
現在構築は『不可能』となっておりますので
みくにゃんのファンやめないだください

にゃ

まゆの誕生日でテンション高めです
その勢いで書いたのですごいことになっちゃいました(笑)
投下します

―――5/19昼 カードショップ店内―――

文香「対戦…ありがとうございました」

モブ「こっちこそありがとうな…楽しかったか?」

文香「…勝てましたから…まあ…」

 試合が単調過ぎたがこれでよかったのだ
 何はともあれ『勝った』のだから

モブ「勝ちにこだわりすぎて楽しむ気持ちを忘れるなよ。その気持ちもデュエルに勝つために必要なことだから」

文香「はい…ありがとうございます」

 私の心を見透かすようなセリフだ
 『楽しむ気持ち』ですか…

モブ「おう。頑張れよ、文香ちゃん」

 え…?私の名前を何故…?

モブ「…実はな、今朝から店主がずっといってたんだ。『アイドルの種がうちの常連になるかもしれん』ってな」

文香「…だからと言って私の名前までは」

モブ「店主に聞いたらすぐ答えてくれたよ」

文香「なるほど…」

 店主さん…プロデューサーさんと同類の匂いが…

文香「…まあともかく、応援ありがとうございます」

モブ「おう!」

文香「それではこれで…」

モブ「それにしても『アイツ』が師匠か。どんなデュエリストに育つやら…」

 『アイツ』?プロデューサーさんのことでしょうけど
 どういう意味でしょうか…

―――5/19 カードショップ店内 店の奥―――

店主「なぜだ……なぜ勝てんのだ……」

P「簡単だ。ネオスライロが最強だからだ」

文香「…プロデューサーさん…お強いんですね」

 うなだれている店主さんの前で
 勝ち誇っているプロデューサーさん
 ネオスライロとやらはそんなに強いんでしょうか…

P「おぉ文香。ヴェルズとの決闘はどうだった?」

文香「苦戦しましたが…とても楽しいデュエルでした」

 ?なぜヴェルズとデュエルしたのを知ってるんでしょうか?

P「そうか、ならよかった。そんな文香にこの書物を授けよう」

 そう言ってプロデューサーさんがカバンから取り出したのは
 『P式遊戯王道場』の貼り紙がある黒いファインダー

文香「…そのファインダーは?」

P「簡単にいうと『結構いろんなこと書いてある俺が文香のためだけに作ったメモ』だ」

P「まあ、中見てみろ」

 言われるがままとりあえず目次を見てみる

 1、マスターガイドに書いてないルール
 2、汎用カード解説
 3、用語解説
 4、環境解説
 5、間違いやすい裁定

 これを私のためだけに…

P「午前中にパパッと作ったんだ」

P「誤字脱字もあるかもしれんがそこは察してくれ」

店主「午前中って…仕事中に何やってんだよお前」

P「勘違いするな、文香の遊戯王は一応仕事だ」

文香「…大切にします」

P「そんなに大げさなもんじゃないぞ…」

 私のためだけに作ってくれたのでしょう?
 大切にするに決まってるじゃないですか

文香「『文香のためだけ』なんて…親にしか言われたことないですから」

P「そうか…なんかこう…ありがとう」

 なぜかプロデューサーさんが照れている
 ここは私が照れる場面じゃなかろうか

文香「…なんで照れてるんです?」

P「いや…親の次に近しい異性といえば…その…人生の伴侶だろ?」

文香「…どんだけ深読みしてるんですか、全く」

P「え?そういう意味でいったんじゃないの?」

 やはりプロデューサーさんはプロデューサーさんだった

文香「仮にもアイドルがそんなこと言うわけないじゃないですか…」

文香「だいたいそんなの…プロデューサーさんに迷惑でしょう…」

P「何言ってんだ!俺はむしろウェルカムだぞ!!?」


 え?

文香「え?」

P「え?」

店主「え?」

 自分で何言ったか分かってないわこの人

P「…あ」

 …気づいちゃいましたねこの人

P「…ッッ!!!」

 顔が真っ赤なプロデューサーさん
 そりゃああんなセリフを言えばこうなりますよね…

店主「担当アイドルに手を出すとは…」

P「違うんだお前ら!聞いてくれ!これは何かの勘違いだ!そうだ!ただ文香はアイドルなんだからそんな謙遜は良くないから俺はこう言ったまでで」

文香「…それこそ公私混同…プロデューサー失格では?」

P「…もういいよ」

文香「…何がいいんですか?」

P「俺は文香と結婚する!」

 何言ってんだろこの人…
 もしかしてバカですか? いやもしかしなくてもバカですね

文香「そんな高らかに宣言されても…」

P「…文香は嫌か?」

文香「そういう問題ではなく
P「嫌かと聞いてる。『はい』か『いいえ』かを聞いてるんだ」

 なぜそう私を巻き込もうとするんですかこの人…

 おバカなプロデューサーさんを余所に
 店主さんはそそくさと店の表の方に逃げていった
 こうなったプロデューサーさんが
 手をつけられないのを知っているのだろう

文香「じゃあ嫌です」

P「え…」

文香「こんな勢いだけで結婚する、とか言う無責任な人に…私の人生を任せるわけにはいきませんから」

P「プロデュースはさせてくれるんだ?」

文香「結婚はプライベート面です…でもプロデュースは公のものですよね?」

P「さっき文香が言ったじゃないか。俺は公私混同するような人間だぞ?」

文香「そんなに…私の担当を降りたいんですか?」

P「デッキ貸してやれなくなるぞ?」

文香「それは…」

 そこを突かれると冗談と分かっていても…
 プロデューサーさんは邪気100%の笑顔でこちらを見ている

文香「…私が自分でデッキを組めば…」

P「ちなみに俺と結婚すると俺の持ってる遊戯王カード全部、文香のものに」
文香「その話…持ち帰らせていただいていいですか?」

 もう負けでいいですよ
 この不毛な口論をやめれるなら
 不本意ながらこれが一番穏便な解決法です…

 なんて言いながら本気で心が揺らいでしまった
 というのはここだけの話です

P「いやー文香そんなに遊戯王にハマっちゃったかー」

文香「…ちなみに私はプロデューサーさんとじゃなくて遊戯王と結婚する、っていう認識しかありませんので」

P「やめろ。単純に泣きそうになるから」

 第二回戦は一撃K.O.で私の勝ちですね
 だがやられたらやり返すまで
 やめるつもりはないですよ…

文香「…それが人にものを頼む言い方ですか?」

P「え…その、」

文香「私はプロデューサーさんが結婚したいというから…仕方なく了解したんですよ?」

文香「その結婚について私がどう思うかなんて私の勝手じゃないですか…」

文香「それを『やめろ』だなんて…よく言えましたね…普通なら『やめてください』でしょう?」

P「…えーと、そのー…」

文香「あなたも立派な社会人でしょう…ものの頼み方ぐらいわかりますよね?やり直してください」

P「だからふm
文香「や り な お し て く だ さ い」

P「………やめ
文香「頭が高いんじゃないですか?」

P「……やめてください…お願いします…」

 土下座しているプロデューサーさんを見てると
 なぜか突然プロデューサーさんの頭を踏んでみたいという衝動に…

文香「プロデューサーさん、頭踏みたいんですけど…いいですよね?」

P「ちょっ、それは
文香「い い で す よ ね ?」

P「はい…」

文香「それじゃあ…」

 むぎゅっ、と…
 プロデューサーさんは他の人にはこんな姿見せないだろうな
 と思うとすごく安心してしまう

P「あのー、文香?」

文香「何でしょう、プロデューサーさん」

P「そろそろ頭あげたいんだけど」

文香「はぁ…人にものを頼むのにその言い方は無いとあれほど…」

P「…すいません」

文香「これは教育が必要ですかねぇ…」グリグリ

P「あぅぅ…」

文香「…とりあえずもう十分です。頭をあげてください」

P「…はい」

文香「そんなに怯えなくて大丈夫ですよ…もう何もしませんから」

 支配欲が強い…というよりドS?ですね、これじゃあ

P「…それで、その…結婚の件は…」

 そりゃあ、私も……満更では…ない…ですけど…
 
文香「…結論は出さないでおきましょう」

P「なぜ」

文香「今後のアイドルとしての活動に支障をきたすかもしれませんので…」

P「有耶無耶にしたまま活動を続けるのも関係がギクシャクして支障をきたす可能性も…」

P「…でも文香の言い分も一理あると思う」

 私もプロデューサーさんの考えも正しいと思うんですが…

 というか私たちはなんて話をしてるんですか…
 仮にもアイドルとプロデューサーという関係なのに

文香「…どうしましょうか」

P「じゃあ…」

 私は次のプロデューサーさんのセリフに驚きを隠せなかった
 本当にこんな事をいう人がいるのか、と

P「デュエルで決着をつけようか」

 デュエル脳って言うんですよね、こういうの

昨日の分はここまで

やっちゃった感はもちろんある
後悔はしているが反省は全くしていない

こんな感じの>>1ですいません

待ってる人がいるか分かりませんがお待たせしました
投下します

―――5/19昼 カードショップ奥―――

文香「あの人は…どこまでバカなのでしょうか…」

 プロデューサーさんはあのとんでもないセリフと
 「じゃあ20分でデッキ組んどいて」という
 とんでもない無茶振りを残して出て行ってしまった

文香「…20分でデッキ組めるんですか?」

 デュエルで決着をつけるのはいいとして
 新しいデッキを組めだなんて…

 とりあえずカードを見ないと
 と思いプロデューサーさんの持ち物をみると
 デッキケースが

文香「…時間ないですし…これを拝借しましょうか」

 『剣闘獣』
 『植物族』
 『ジャンド』
 『ヴェルズ』

 そして『魔轟神』
 
 このデッキ名にものすごく惹かれた
 何故かは分からないけどこのデッキを使ってみたいと思った

文香「どんなデッキでしょうか…」

 …また極端なデッキと出会ってしまった
 罠がないのだ このデッキにはモンスターと魔法しかない
 その事実が分かった瞬間、私はこのデッキを使いたくて
 どうしようもなくなっていた


――――――
――――
――


――カードショップ・デュエルスペース――

文香「プロデューサーさん…デュエルしましょう」

 15分ですべてのカードの確認が終わった私は
 プロデューサーさんを呼びにきていた

P「え?はやくね?」

文香「…緊急事態でしたので…プロデューサーさんのデッキを組み替えちゃいました」

 そう言ってデッキケースを出すと
 プロデューサーさんの顔が一瞬引きつったような気がした

P「…まあいい。じゃあデュエルしよう」

――カードショップ・奥――

P「よし、やるか」

文香「…ええ」

P・文香「「デュエル!」」

P「お、声出るようになってるじゃないか」

文香「…そんな軽口…叩いてられるのも今のうちですよ……先攻は
P「俺のターン!ドロー!」

 勝手に始めちゃいましたよこの人
 アニメでもあるまいしやめて欲しいですね

P「手札の《ライトロード・パラディン ジェイン》を捨て《ソーラー・エクスチェンジ》発動!」


《ソーラー・エクスチェンジ》
通常魔法
手札から「ライトロード」と名のついたモンスター1体を捨てて発動できる。
デッキからカードを2枚ドローし、その後自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。


P「2枚ドロー、そしてデッキトップ2枚を墓地に送る」

《裁きの龍》《ライトロード・モンク エイリン》

P「悪くはないな…《ライトロード マジシャン・ライラ》を召喚しカードを2枚伏せターンエンド」


《ライトロード マジシャン・ライラ》
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1700/守 200
自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードを表側守備表示に変更し、
相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
この効果を発動した場合、次の自分のターン終了時まで
このカードは表示形式を変更できない。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。


P「《ライトロード マジシャン・ライラ》の効果発動、デッキトップ3枚を墓地へ」

《ライトロード サモナー・ルミナス》《ネクロガードナー》《E・HERO ネオス》

P 8000
モンスター
1「ライラ(1700/200)攻」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「■」3「」4「」5「」
手札3

 【ライトロード】ですか…
 そんな遅いデッキで【魔轟神】に勝とうなど
 片腹痛いですよ、プロデューサーさん

文香「私のターン、ドロー」

 前髪を掻き上げる
 それが引き金となる

文香「…」

 どうすればいい

文香「…」

 どう回せば

文香「…」


 《クェーサー》が出る?


《シューティング・クェーサー・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。
このカードはこのカードのシンクロ素材とした
チューナー以外のモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。
1ターンに1度、魔法・罠・効果モンスターの
効果の発動を無効にし、破壊する事ができる。
このカードがフィールド上から離れた時、
「シューティング・スター・ドラゴン」1体を
エクストラデッキから特殊召喚する事ができる。


P「…どうした?」

文香「…プロデューサーさん?サレンダーするなら今のうちですよ?」

P「…お前そんなキャラだったっけ?」

文香「さっきあなたは誰に何されてたんでしたっけ?」

文香「ねえ?プロデューサーさん?」

P「…」パチパチパチパチ

文香「サレンダーしないんですか…じゃあ、やりますよ?」

P「待ちくたびれたぜ。早くしろよ」

 前髪がないと世界がよく見える
 今まで止まっていた世界が動き始めたようにさえ見える


文香「じゃあ、私の勝ちですね」


 そして私は踏み出す
 止まっていた世界から動き始めた世界へと

文香「手札から《大嵐》発動です」

 …なんて前髪あげた程度で大げさですかね

P「なっ…!!」

《サイクロン》《激流葬》

文香「墓地の《ネクロ・ガードナー》は《クェーサー》で無効にするので安心してくださいね」

P「…ハハッ、そんな簡単に初心者が魔轟神で《クェーサー》を出せるわけないだろ」



文香「出ますよ。私、もう見えてますから」



文香「手札から《魔轟神レイヴン》を通常召喚」


《魔轟神レイヴン》
チューナー(効果モンスター)
星2/光属性/悪魔族/攻1300/守1000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。
自分の手札を任意の枚数捨て、
その枚数分このカードのレベルをエンドフェイズ時まで上げる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、
この効果によって捨てた手札の枚数×400ポイントアップする。


文香「《魔轟神レイヴン》の効果発動
P「ここだ!《エフェクト・ヴェーラー》発動!」

文香「なるほど…ここで使いますか」

P「そのデッキは捨てられることで発動する魔轟神を大量に入れている。止めるなら一気に捨てれる《レイヴン》だ」


文香「残念でしたね。プロデューサーさん」

P「…何だと?」


文香「このデッキの弱点は《ヴェーラー》で『シンクロを止められる』ことではなく」


文香「『《クェーサー》を無効にして速攻魔法や罠で除去される』ことなんですよ」


文香「つまり、《大嵐》を止めなかった時点であなたの負けは決まったも同然です」

文香「《ガナシア》を捨てて《魔轟神ノズチ》を手札から特殊召喚」


《魔轟神ノズチ》
効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻1200/守 800
自分のメインフェイズ時に発動できる。
手札から「魔轟神」と名のついたモンスター1体を捨て、
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、
手札からレベル2以下の「魔轟神」と名の付いた
モンスター1体を特殊召喚できる。


文香「召喚時《魔轟神ノズチ》の効果は発動しません」

文香「《ノズチ》で捨てた《魔轟神ガナシア》を自身の効果で墓地から特殊召喚」

《魔轟神ガナシア》
効果モンスター
星3/光属性/獣族/攻1600/守1000
このカードが手札から墓地へ捨てられた時、
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードの攻撃力は200ポイントアップし、
フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

文香「☆3の《魔轟神ガナシア》に☆2の《魔轟神レイブン》をチューニング」

☆3+☆2=☆5

文香「シンクロ召喚、《TG ハイパー・ライブラリアン》!」


《TG ハイパー・ライブラリアン》
シンクロ・効果モンスター(制限カード)
星5/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在し、
自分または相手がシンクロ召喚に成功した時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。


P「出やがったな、インチキモンスター!」

文香「ここからしばらく私のソリティアに付き合ってもらいますよ…ふふっ」

文香「《魔轟神グリムロ》を捨ててデッキの《魔轟神チャワ》を手札に加えます」


《魔轟神グリムロ》
効果モンスター
星4/光属性/悪魔族/攻1700/守1000
自分フィールド上に「魔轟神」と名のついたモンスターが存在する場合、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
デッキから「魔轟神グリムロ」以外の「魔轟神」と名のついたモンスター1体を手札に加える。


文香「《魔轟神クルス》を捨てて手札の《魔轟神チャワ》を特殊召喚」


《魔轟神チャワ》
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/獣族/攻 200/守 100
自分のメインフェイズ時に発動できる。
手札から「魔轟神」と名のついたモンスター1体を捨て、
このカードを手札から特殊召喚する。


文香「《魔轟神クルス》の効果で墓地の《魔轟神グリムロ》を特殊召喚」


《魔轟神クルス》
効果モンスター
星2/光属性/悪魔族/攻1000/守800
このカードが手札から墓地へ捨てられた時、自分の墓地からこのカード以外の
レベル4以下の「魔轟神」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。


文香「☆4の《魔轟神グリムロ》に☆1の《魔轟神チャワ》をチューニング」

☆4+☆1=☆5

文香「シンクロ召喚、《魔轟神レイジオン》!」


《魔轟神レイジオン》
シンクロ・効果モンスター
星5/光属性/悪魔族/攻2300/守1800
「魔轟神」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の手札が1枚以下の場合、このカードがシンクロ召喚に成功した時、
自分の手札が2枚になるまでデッキからカードをドローできる。


文香「《TG ハイパー・ライブラリアン》の効果で1ドロー、チェーン《魔轟神レイジオン》の効果発動、さらに2ドロー」

文香「合計3枚ドローです」

文香「さあ、ここからは運ですが…」

P「そのデッキは運に左右されるほど柔なデッキではない…」

文香「そういうことです。《死者転生》発動」


《死者転生》
通常魔法
手札を1枚捨て、自分の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを手札に加える。


文香「手札の《魔轟神クシャノ》を捨てて《魔轟神クルス》を手札に加えます」

文香「《魔轟神クシャノ》の効果発動、《魔轟神クルス》を捨てて《魔轟神クシャノ》を手札に加えます」


《魔轟神クシャノ》
チューナー(効果モンスター)
星3/光属性/悪魔族/攻1100/守 800
このカードが墓地に存在する場合、
手札から「魔轟神クシャノ」以外の「魔轟神」と名のついたモンスター1体を
墓地へ捨てて発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。


文香「《魔轟神クルス》の効果発動、墓地の《魔轟神レイヴン》を特殊召喚」

文香「《魔轟神レイヴン》の効果発動、手札の《魔轟神クシャノ》を墓地に捨てます」レイヴン☆2→3

文香「カードをセットします」

文香「☆2の《魔轟神ノズチ》に☆3になった《魔轟神レイヴン》をチューニング」

☆2+☆3=☆5

文香「シンクロ召喚、《魔轟神レイジオン》!」

文香「《ライブラリアン》と《レイジオン》の効果で3枚ドローします」

文香「…」

P「…どうした?」

文香「いえ…《手札抹殺》を発動します」

P「俺に引かせるのを躊躇っていたのか」

文香「まあ…そんなとこです」

P「捨てたのは…《チャワ》と《ブラック・ホール》か。まあ《抹殺》使うしかないだろうな」

文香「…2枚ドロー」

P「俺は3枚ドローだ」

文香「伏せてあった《墓穴の道連れ》発動」

P「…俺そんなカード入れてなかったぞ」

文香「魔法多めにしてデッキ回転率と安定性をあげてみました」

文香「展開力は有り余ってたので少し削ってもいいかなと」

P「デッキ組み替えてたんだったな…」

文香「さあ私の手札を一枚、選んでください」

《魔轟神クルス》《魔轟神ルリー》

P「…引きおかしいだろ…もう好きな方捨てろよ…」

文香「ルール違反でジャッジキルしようとしたって無駄ですよ、プロデューサーさん」

P「…《クルス》で」

文香「さあ今度は私の番ですね、手札を見せてください」

P「…」

《裁きの龍》《オネスト》《ライトロード エンジェル・ケルビム》

文香「《オネスト》を選択…残念でしたねプロデューサーさん、もう少しで勝てそうだったのに」

P「くそぉ…何でだよぉ…」

文香「選択されたカードを捨て1枚ドローです、《ヴェーラー》引けるといいですね」ニコッ

P「…笑顔が可愛いのがまた腹が立つ」

文香「御上手ですね、プロデューサーさん。でも褒めても《クェーサー》しか出てきませんよ?」

P「何も出ないのが一番いいんだよ…」

文香「《魔轟神クルス》の効果発動、墓地の《魔轟神チャワ》を特殊召喚です」

文香「墓地の《魔轟神クシャノ》の効果を発動、《魔轟神ルリー》を捨てて《魔轟神クシャノ》を手札に加えます」

文香「捨てられた《魔轟神ルリー》の効果発動、《魔轟神ルリー》を特殊召喚します」


文香「☆1の《魔轟神ルリー》に☆1の《魔轟神チャワ》をチューニング」

文香「シンクロ召喚、《フォーミュラ・シンクロン》!」

文香「《ライブラリアン》と《フォーミュラ》の効果で2枚ドロー」

文香「《墓穴の道連れ》発動」

P「またピーピング!?せっかく俺《ヴェーラー》引いたのに!?」

文香「私にだって辛い選択でしたよ…《サイクロン》を犠牲にするんですから…」

P「よく見て!魔法罠ないよ!?今《サイクロン》使えないカード!!」

文香「文句ばかり言ってないで早く手札見せてください」

P「…なんでこうなるんだよ…」

《ライトロード エンジェル・ケルビム》《裁きの龍》《エフェクト・ヴェーラー》


文香「《エフェクト・ヴェーラー》を選択です」

文香「はい、プロデューサーさん。私の手札です」

《サイクロン》

P「…《サイクロン》を選択!もういい!知らん!!」

文香「じゃあ遠慮なく…」

文香「☆5の《魔轟神レイジオン》2体に☆2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!」

☆5+☆5+☆2=☆12

文香「あまねく魂よ、魔の力を轟かせ、限界を超えた創世の光に…!」

P「いつの間にそんな口上考えてたんだよ…」

文香「リミットオーバーアクセルシンクロ!顕現せよ《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!!」


クェーサー『ウォォァァアアア!!』


文香「……え?」


P「……は?」

 ソリティアに夢中になっていた私は現実に戻ってきた
 この非現実的な超常現象によって

 目の前にシューティング・クェーサー・ドラゴンがいる
 何故かは分からないけど確かにいる

クェーサー『どうした、私を呼んだのは君じゃなかったのか』

文香「…えーっと、あのープロデューサーさんにも見えてます?」

P「…お前、いつからサイキックアイドルになったの?」

クェーサー『君じゃなかったのかと聞いているんだが』

 心なしか怒っているように見える

文香「あ、はい…そうです…けど…」

 つい敬語になってしまった

クェーサー『うむ、なら問題ないだろう。デュエルを続けよう』

文香「…え?何?何で?」

クェーサー『おい』

文香「…はい、何でしょう」

クェーサー『早くデュエルしろよ』

 …そう言われるとデュエルしない訳にもいかない

文香「…《魔轟神レイジオン》で《ライトロード マジシャン・ライラ》を攻撃」

P「…通ります」LIFE8000→7400

文香「…えーと…《シューティング・クェーサー・ドラゴン》でダイレクトアタック」

P「《ネクロ・ガードナー》発動」


《ネクロ・ガードナー》
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 600/守1300
相手ターン中に、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。


文香「《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の効果で無効にします」

クェーサー『ハァッ!』

 体から光の波動が放たれて少し風が吹いた
 効果を無効にしたんだとは思うけど…

文香「攻撃をそのまま続行です」

クェーサー『…』

 クェーサーの両手に白光が集まる
 まさか本当にダイレクトアタックするつもりじゃなかろうか

P「ちょいストップ!!」

クェーサー『…なんだ』

P「すっげー嫌な予感するんだけど…リアルダメージないよね?」

クェーサー『いや、あるが微々たるものだ。怪我はしない』

P「じゃあいいけど…いやいいのか?」

文香「とりあえず今は…形だけダイレクトアタックしときましょう」

PLIFE 7600→3600→0

文香「ということで私の勝ちですね」

クェーサー『うむ』

 まるで訳がわかりません…

今日はここまで

これをやりたいから遊戯王SSを書いてるといっても過言ではない回
絶賛中二病()の>>1です

今日は説明パート
投下します

―――5/19昼 カードショップ―――

P「俺たち、疲れてるんだ…今日はもう帰って寝よう」

文香「ええ…私もそれが一番だと思います」

クェーサー『ちょっと待ってくれ、君たち』

文香「…プロデューサーさん、今日の晩御飯なにがいいですか?」

クェーサー『おい、無視するなよ』

P「…そうだなぁ、麺類がいいかな」

文香「じゃあ蕎麦にしましょうか、ざるそばで」

 喋らなくなったと思ったら両手にエネルギーをためていたクェーサーは
 置いてあった誰も使ってない椅子を破壊した

クェーサー『次は二人にダイレクトアタックでもするか』

P「待てって!こっちの都合も考えろ!」

文香「…そうです…いきなり出てきて信じられるわけありません」

クェーサー『…確かにそうだな。すまない、俺も久々でやりすぎた』

 いきなり椅子を壊すような人だからもっと気性が荒いと思っていたが
 思っていたより温厚な人みたいで良かった
 …よく考えたら人じゃないですよね…

文香「…で、あなたはいったいどういう存在なのですか?」

P「文香、こいつに構うのか?」

文香「実際に椅子は壊れました。向き合わない訳にもいかないでしょう」

 それに一人回しをした時はこんなことにはならなかった
 こんなのを見てしまったからには放っておけない

クェーサー『分からないと思うが遊星粒子によって実体化されたカードだ。一部では「カードの精霊」なんて呼ばれ方もするが厳密に言うと俺は違う』

文香「私たちが分からないと分かっているならもっと詳しく説明してください」

クェーサー『いいのか、長くなるぞ?』

文香「…大丈夫ですか?プロデューサーさん」

P「俺は構わんぞ」

文香「ではお願いします」

クェーサー『じゃあ始めようか』

まず遊星粒子について説明しよう

『遊星粒子』とは本来この世界には存在しない粒子で
この世界の物理法則を超越するはたらきがある
それが『デュエル共鳴作用』というはたらきだ

これは本来この世界には何も影響がないデュエリストの『フィール』に反応する現象で
それがどういった事象を引き起こすかはフィールの質、どの程度物理法則に介入できるかはフィールの高さによって決まる

このフィールの質と大きさによって決まる物理法則への介入のことを、ここでは『フィール能力』と呼ぼう

フィールは場合によって高さは変わるが、質は人が変わらない限り変わらない
君の場合フィール能力は『モンスターの実体化』
そして私が物体を壊せた、ということは
かなり深いところまでの物理法則への介入が可能

つまり君が私を出した時のフィールはかなり高められていた、ということになる

まあ遊星粒子についてはこの辺で終わるとして次は、本来この世界に存在しない粒子がなぜ存在するのか、を説明しよう

元々遊星粒子が存在する世界ではモンスターが実体化されている、そしてモンスターたちはそれぞれ意志を持って行動する

君たちの世界で言う『DT世界』というやつだ

その世界では【ヴェルズ】による侵略行為が続いており【ヴェルズ】vs他の種族の戦争が未だに終わっていない

そのヴェルズの龍《ヴェルズ・ウロボロス》が自身の『効果』を使いすぎたせいで空間に歪みが出来、そこからこの世界に遊星粒子が漏れ出した、ということだ

最後に俺自身についてだ

俺はDT世界にも干渉出来なければ、この世界にも干渉出来ない
だが視ることができる、俺はそういう龍なんだ

本来この俺を実体化出来るほどのフィールの持ち主は伝説の『シグナー』である『不動遊星』しかいなかったのだ
そして不動遊星が存在しない今、俺は滅多に世界に現れない

そしてそのうち世界から切り離され、もう一つの世界のような存在になってしまったのだ
そして俺の人格は俺の生みの親である不動遊星に似ているし、すべての知識は不動遊星から受け継いだものだ

だが君のフィールは不動遊星と同等、もしくはそれ以上かもしれない
この俺を他人にも認識させ、意思疎通が出来るまでに実体化出来るのは
おそらく君しかいないだろう

文香「…SFファンタジーの世界ですよ…」

P「まさか…アニメが本当だったなんて…」

文香「え?これアニメの話なんですか?」

P「ちなみに『満足』や『デュエル飯』の元ネタはアニメだ」

クェーサー『満足(サティスファクション)…か。フッ、懐かしいな』

文香「…だいたい分かりました。それで、あなたを消すにはどうすれば?」

クェーサー『カンタンだ。デッキを片付ける、それだけだ』

文香「…もう一度出すには?」

クェーサー『君は俺を一度出しているからな。カードを取り出して出てこい、と思えば出てくる』

文香「分かりました。それではまたあとで」

クェーサー『あと一つ』

文香「まだ何か?」

クェーサー『次にデュエルで出す時には今回と同様、俺がどの程度実体化するかは君のフィールに依存する』

文香「じゃあ私がデュエルをしなければあなたはずっとこのレベルの実体化を続けることが出来る、ということですか」

クェーサー『任意ではない、強制だ』

文香「…言い方がデュエルらしいですね。では、また」

 …頭がパンクしそうだ
 いや、言われたことは100%理解は出来ている
 だがそれを信じろ、というのに無理があるのだ
 フィール?DT世界?そんなもの信じられるわけない

文香「プロデューサーさん、どう思いますか?」

P「アニメが実話だと思うと胸が熱くなってくる」

 デュエルバカに聞いた私が間違いでした…

文香「…ではとりあえず、買い物して帰りましょうか」

P「ああ。今日はいろいろありすぎた。文香はドSに目覚めちゃうしモンスターが実体化するし」

文香「…私の心情変化をあのSF現象と同列に並べないでください」

P「同列?俺はクェーサーより女王・文香様爆誕のほうが

文香「プロデューサーさん、そんなに踏まれたいなら今すぐにでも踏んであげますけど」

P「すいません私が悪かったです許してくださいお願いします」

文香「…分かればよろしい」


店主「何だったんだ今のおt…おい!椅子壊してんじゃねーよ!」

P「よし帰るか」

文香「ええ、そうしましょう」

店主「おい貴様ら逃げるな!待てって!」

ここまでで

ちなみに文香の想像の大きさで出てくるのでクェーサーはせいぜい2.5メートルぐらいです

あと、何だよこの設定キモいタヒね、って声が多ければ
この設定は無かったことになります(笑)

友人とのどんちゃん騒ぎやら台風の影響やらで
すっぽかしてしまってすいません

投下します

―――5/19夕 P宅―――

P「ふーっ、ただいまー」

文香「ただいま帰りました」

P「夕飯にするにはまだ早いし、クェーサーとお話したいです」

文香「帰るなりそれですか…はい、勝手に話しててください」

クェーサー『それで俺と何の話がしたいんだ?』

P「俺にも『カードの精霊』出せるか?』

クェーサー『まあ…頑張れば』

P「《ジュノン》さんとか《ゴーストリックの雪女》ちゃん出したいです」

クェーサー『その強い気持ちがあればいつかできる…と思う』

P「よし、頑張ろう。あとさ…ドロー素振りって効果あるの?」

クェーサー『まあ少しはあるんじゃないか?』

P「じゃあ毎朝100ドローだな」

 …私が巻き込まれないことを祈ります

文香「プロデューサーさん、私も話が…」

P「ん?なんだ?」

文香「…あの……その、ですね…結婚…」

P「」

 この人忘れてましたね、絶対

文香「私が勝ったんですけど…どうなるんですか?」

P「保留だ保留」

 まあそうなるとは思ってました

クェーサー『やはり君たちはそういう関係か…同居している時点で怪しいとは…』

文香「そういう関係ではありません。アイドルとプロデューサーであり、同時に師匠と弟子なのです。断じてそういう関係では」

P「そこまで否定しなくてもいいじゃないか…」

文香「とにかくそういった事実はありません」

 否定しないと恥ずかしいじゃないですか

P「そういえば文香、クェーサーはこのままでいいのか?」

文香「このまま…とは?」

クェーサー『私の存在が世間に知れ渡るとまずい、ということだろう』

 その話ですか
 私にとってはどうでもいいんですが…

文香「再度、召喚して存在を薄くすればいいでしょう」

P「…そんな器用なことが出来るのか?」

文香「できます。やり方はだいたい覚えました。」

P「だいたい覚えたって…まあそんなもんか」

文香「じゃあプロデューサーさん、デュエルしましょう。次はフィール低めでワンターンクェーサー決めますから」

P「簡単に言いやがって…」

 そんなことを言いながらもデッキを取り出すプロデューサーさん
 やはり彼も生粋のデュエリストということですね

文香「先攻もらいますね」

P「ちょっまっ」

 待ちません。さっきのお返しです

文香「手札の《ケルベラル》を捨てて《ノズチ》を特殊召喚」
文香「《ケルベラル》の効果で《ケルベラル》を墓地から特殊召喚」
文香「《ノズチ》効果で《ルリー》特殊召喚」
文香「《ルリー》の特殊召喚に成功したため手札から《TG ワーウルフ》特殊召喚」

P「何この動きキモい」

文香「カードを2枚伏せます」

文香「《ケルベラル》と《ワーウルフ》でシンクロ、《レイジオン》。効果で2ドロー」

文香「《レイヴン》召喚。効果発動、《ルリー》捨てます」
文香「《ルリー》の効果で墓地から特殊召喚」
文香「《レイブン》《ルリー》《ルリー》でシンクロ、《レイジオン》。効果で2ドロー」

文香「伏せてあった《貪欲な壺》発動、《レイヴン》《ルリー》《ルリー》《ワーウルフ》《ケルベラル》をデッキに戻して2ドロー」

文香「《ルリー》捨てて《チャワ》特殊召喚」
文香「《ルリー》効果で《ルリー》を墓地から特殊召喚」

文香「どうですかプロデューサーさん、初心者が一日に二回もワンターンクェーサーを決めるのを見るのは」

P「ハ、ハハッ…弟子がここまで成長してくれて嬉しいよ…はぁ」

 …まあたまたま引きが良かっただけなんですけどね

文香「ここからですね…」

P「ここから?」

 そう、ここから、なのだ
 ここから精神を集中させればフィールが高まっていくはず
 アクセルシンクロにはシンクロチューナーが必要…とwikiでみました
 ということはシンクロチューナーを出すところから集中すれば
 フィールは最大までいかず中途半端で終わる…はず
 
文香「☆1の《魔轟神ルリー》に☆1の《魔轟神チャワ》をチューニング」

文香「えーっと…」

P「口上…いるのか?」

文香「私の気分の問題です」

P「気分って…」

 その気分が大事なのだ
 フィールとはそういうものなのだから

文香「二つの星よ。更なる高みへ、その速さの力で…!」

文香「シンクロチューナー、《フォーミュラ・シンクロン》!」

文香「☆5の《魔轟神レイジオン》二体に☆2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング」

文香「あまねく魂よ。魔の力を轟かせ、限界を超え創世の光に…!」

文香「リミットオーバーアクセルシンクロ、顕現せよ!《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」

P「…」

文香「…」

P「…どうだ?」

文香「姿が見えません…」

クェーサー『二回目にしては上出来だがまだまだだな』

P「ここから?」

 そう、ここから、なのだ
 ここから精神を集中させればフィールが高まっていくはず
 アクセルシンクロにはシンクロチューナーが必要…とwikiでみました
 ということはシンクロチューナーを出すところから集中すれば
 フィールは最大までいかず中途半端で終わる…はず
 
文香「☆1の《魔轟神ルリー》に☆1の《魔轟神チャワ》をチューニング」

文香「えーっと…」

P「口上…いるのか?」

文香「私の気分の問題です」

P「気分って…」

 その気分が大事なのだ
 フィールとはそういうものなのだから

文香「二つの星よ。更なる高みへ、その速さの力で…!」

文香「シンクロチューナー、《フォーミュラ・シンクロン》!」

文香「☆5の《魔轟神レイジオン》二体に☆2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング」

文香「あまねく魂よ。魔の力を轟かせ、限界を超え創世の光に…!」

文香「リミットオーバーアクセルシンクロ、顕現せよ!《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」

P「…」

文香「…」

P「…どうだ?」

文香「姿が見えません…」

クェーサー『二回目にしては上出来だがまだまだだな』

文香「…?声は聞こえるけど…姿が」

クェーサー『当たり前だ。チューナーにしか気持ちが込めてないんじゃ無理だ』

 まあいいでしょう。声だけで十分ですし

P「俺何も聞こえない…俺に聞こえるようにはならないの?」

クェーサー『…文香とプロデューサーがチューニングすれば何とかいけないことはないが…オススメは出来ない』

文香「チューニングとは…何をすれば?」

クェーサー『…身体的に交わ
文香「この話はやめにしましょうプロデューサーさん」

P「えぇ~、俺もクェーサーの声聞こえるようになりたい」

文香「私たちにはまだ早いです」

クェーサー『まだ早い、ってことはいつかは…』

 墓穴を掘ってしまった気がするが
 今はそんなこと関係ない

P「早い?何のこと言ってんのかさっぱりなんだが…」

 分からないままでいいんです

P「そんなもんに早いもくそもないだろ?」

文香「!?」

P「今すぐじゃないと意味ないじゃないか!頼む、やらせてくれ!俺は何をすればいい!?」

文香「…ダメなものはダメです」

 ヤらせてくれなんて…ダメに決まってるじゃないですか

P「文香、顔が赤いぞ?どうした?」

文香「…何でも…ありません」

P「あれ?超絶人見知り文香ちゃんに戻ったのか?人の目を見て話をしろとあれほど…」

 顔を無理やり向かい合わせようとするプロデューサーさん

文香「ひゃっ!」

 顔を触られて情けない声を出してしまった…
 恥ずかしい…

P「かわいい」

文香「え?」

P「…やっぱり文香はかわいいなあ!」

 とうとう壊れましたかねこの人

文香「プロデューサーさん、大丈夫ですか?」

P「…すまない…文香がかわいすぎて」

文香「…もういいです。この話はやめにしましょう」

P「…そうだな、俺の理性がいつまで持つか分からん」

 よくそんなこと言えますね
 こっちの気も知らないで…

文香「…作りたいデッキが出来たのでちょっと」

P「待て」

 プロデューサーさんの顔がさっきまでと違って殺気をおびていた
 …楓さんじゃありませんよ、たまたまです、偶々

文香「…なんでしょう」

P「ここら辺で俺の威厳を見せとかないとと思ってな」

P「もう一回デュエルだ」

文香「…いいですよ、またコテンパンに」

P「出来るものなら…やってみろ」

 本当にいつもと違う
 殺気というか圧倒的な威圧感がある

文香「【魔導】でいいですか?」

P「おう、好きにしろ」

 カバンからすぐデッキが出てくるあたりやはりデュエル脳ですね…

P「さあ、始めようか」

文香「…ええ」

P・文香「「デュエル!!」」

書き溜めにカード効果の挿入忘れてた…
今から入れるのでしばしお待ちを

P「まずは俺のターン、ドロー」

P「…カードをセットしてターンエンドだ」


P 8000
モンスター
1「■」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「■」3「」4「」5「」
手札3

文香「では私のターン。ドロー」

文香「《魔導書の神判》発動です」

 通ったけど危ない気がする…

文香「《グリモの魔導書》を発動します」

文香「…デッキから《セフェルの魔導書》を手札に加えます」

P「…」

 これも通った…
 《ジュノン》対策か…それとも《サイクロン》か…

文香「《セフェルの魔導書》発動、墓地の《グリモの魔導書》を選択しデッキから《魔導書院ラメイソン》を手札に加えます」

文香「…?」

P「…どうした?」

文香「いえ…何でもないです」

文香「《魔導書院ラメイソン》を発動します」

P「…」

 《サイクロン》でもない…やはり《ジュノン》対策?
 
文香「カードをセットしターンエンド」

文香「エンドフェイズ時に《ヒュグロ》《グリモ》《セフェル》を手札に、そしてデッキから《魔導教士システィ》を特殊召喚」

文香「そして《魔導教士システィ》の効果発動、自身をリリースしデッキから《トーラの魔導書》と《魔導法士ジュノン》を手札に加えます」

P 8000
モンスター
1「■」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「■」3「」4「」5「」

文香 8000
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「」3「」4「」5「」
手札6

P「よし俺のターンか、ドロー」

P「《ライトロード ハンター・ライコウ》を反転召喚」


《ライトロード ハンター・ライコウ》
効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻 200/守 100
リバース:フィールド上のカード1枚を選択して破壊できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。


 また【ライトロード】…?

P「その伏せカードを破壊する」

文香「チェーン《ゲーテの魔導書》、墓地の《セフェルの魔導書》を除外します」

文香「そしてプロデューサーさんの伏せカードを手札に戻します」

P「…まあいいか。デッキトップを3枚墓地へ」

《ブレイクスルースキル》《貪欲な壺》《アンノウン・シンクロン》

 《アンノウン・シンクロン》…シンクロン?
 【ジャンクドッペル】…!

P「☆1チューナーが落ちたか、ついてるな」

P「《ジャンク・シンクロン》を通常召喚」


《ジャンク・シンクロン》
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の
レベル2以下のモンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。


P「《ジャンク・シンクロン》の効果発動、墓地の《アンノウン・シンクロン》を守備表示で特殊召喚」

P「手札の《ドッペル・ウォリアー》の効果発動、《ドッペル・ウォリアー》を手札から特殊召喚」


《ドッペル・ウォリアー》
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、
自分フィールド上に「ドッペル・トークン」
(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

P「☆2の《ドッペル・ウォリアー》に☆3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング!」

☆2+☆3=☆5

P「カモン!《TG ハイパー・ライブラリアン》!!」

P「《ドッペル・ウォリアー》の効果発動、☆1の《ドッペル・トークン》を2体、攻撃表示で召喚する」

文香「私がテンプレ【魔導】ならプロデューサーさんはテンプレ【ジャンド】ですか…」

P「結局テンプレは強いのだ!☆1の《ドッペル・トークン》に☆1の《アンノウン・シンクロン》をチューニング!」

☆1+☆1=☆2

P「シンクロ召喚!《フォーミュラ・シンクロン》!」

P「《フォーミュラ・シンクロン》と《TG ハイパー・ライブラリアン》の効果で2ドロー」

P「…☆2の《ライトロード ハンター・ライコウ》と☆1の《ドッペル・トークン》に☆2《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!」

P「シンクロ召喚、《A・O・J カタストル》!」


《A・O・J カタストル》
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/機械族/攻2200/守1200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが闇属性以外のフィールド上に表側表示で存在する
モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。


P「《TG ハイパー・ライブラリアン》の効果で1ドロー」

P「《ライブラリアン》と《カタストル》でダイレクトアタック」

P「そしてカードを二枚伏せ、ターンエンドだ」

P 8000
モンスター
1「ライブラリアン」2「カタストル」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■」2「■」3「■」4「」5「」
手札3

文香 3400
モンスター
1「」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「」2「」3「」4「」5「」field「ラメイソン」
手札6

文香「私のターン…ドロー」

 まだ間に合う、巻き返すには十分な手札…!

文香「スタンバイフェイズ、《魔導書院ラメイソン》の効果で《魔導書の神判》をデッキ一番下に戻して1ドロー」

P「チェーン《リビングデッドの呼び声》発動」

文香「チェーン《ゲーテの魔導書》発動、墓地の《ゲーテ》《グリモ》《セフェル》を除外して
P「チェーン《神の宣告》」8000→4000


《神の宣告》
カウンター罠(制限カード)
ライフポイントを半分払って発動できる。
魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚の
どれか1つを無効にし破壊する。


P「《リビングデッドの呼び声》効果で墓地の《フォーミュラ・シンクロン》を攻撃表示で特殊召喚!」

P「スタンバイフェイズ終了時《フォーミュラ・シンクロン》の効果発動、☆5の《TG ハイパー・ライブラリアン》と《A・O・J カタストル》に☆2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!」

☆5+☆5+☆2=☆12

P「リミットオーバーアクセルシンクロ、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!!」

P「さあ来い文香、突破してみせろ!」

文香「言われなくてもそのつもりしかありませんよ」

 とは言ったものの…
 プロデューサーさんのことですから突破できないような布陣なんでしょうね


P「特別にこのターン手札も伏せもすべて公開したままデュエルしてやろう」


文香「!?」

クェーサー『やつの狙いは何だ!?』

P「さあ来い」

P LIFE8000
モンスター
1「クェーサー」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「■(月の書)」2「リビングデッドの呼び声」3「」4「」5「」field「」
手札
クイック・シンクロン
レベル・スティーラー
サイクロン


《月の書》
速攻魔法(制限カード)
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。


 相変わらずプロデューサーさんはよくわかりません…

文香「…」

P「文香、お前に残された道は一つだけだ」

文香「…大見得切って恥をかくのは自分ですよ」

 とはいえ…
 突破口が無い…

文香「…」

 いくら考えても勝てない…
 プロデューサーさんのプレイミスを期待するしか…

文香「…やるだけやってみましょう」

突然ですが詰めデュエル(?)です、以下の手札のみでこの状況を乗り切ってください

ジュノン
ヒュグロ
グリモ
セフェル
トーラ
バテル
ラメイソン
ヴェーラー

デッキに入っている魔導書は以下の通りです

ネクロの魔導書1(1デッキ)
ヒュグロの魔導書2(1手札2デッキ)
アルマの魔導書2(1、2デッキ)
ゲーテの魔導書2(1墓地2除外)
グリモの魔導書3(1手札2デッキ3墓地)
セフェルの魔導書3(1手札2デッキ3除外)
魔導書の神判3(1、2、3デッキ)
魔導書院ラメイソン3(1フィールド2手札3デッキ)

後続のシューティング・スターまで除去して乗り切れたものとします
Pのターンに入ってもから除去でも
いいものとしますがその場合メインフェイズ前より除去し
Pのドローカードは考慮しないものとします

Pの《クェーサー》《月の書》を
どのタイミングで発動されても対応できるような解答お願いします

昨日(正確には一昨日)文香の誕生日に更新する予定だったのですが
すっかり忘れていました
本当に申し訳ないです
まどマギが悪いんや…

投下しやす

文香「…やるだけやってみましょう」

文香「手札から《魔導書士バテル》を召喚します」

文香「そして《魔導書の神判》を手札に加えます」

 ここからが鍵
 すべての行動と順序に気を配らなくてはならない

文香「とりあえず《魔導書の神判》を発動します」

文香「そして《グリモの魔導書》を発動、いいですか?」

P「どうぞ」

文香「デッキから《ネクロの魔導書》を手札に加えます」

文香「《セフェルの魔導書》発動、墓地の《グリモの魔導書》を選た

P「《クェーサー》の効果で《セフェルの魔導書》の発動を無かったことにするぜ!ゴールド・○クスペリエンス・レクイエム!!」

クェーサー『俺の効果に他作品の名前を持ってくるな…』

文香「手札の《トーラ》《ヒュグロ》《ネクロ》を見せて《魔導法士ジュノン》を特殊召喚です」

文香「そして《魔導法士ジュノン》の効果発動、墓地の《セフェルの魔導書》を除外します」

P「チェーン、速攻魔法発動《月の書》!《魔導法士ジュノン》を裏側守備表示に変更する!」

文香「チェーン、速攻魔法《トーラの魔導書》を発動。対象を《魔導法士ジュノン》とし一つ目の『このカード以外の魔法の効果を受けない』を選択」

 《トーラの魔導書》を握っているのを分かっているのになぜ《月の書》を…?

文香「《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を破壊します」

クェーサー『あぁ…俺が…』

 あなたに直接は関係ないでしょうに…

P「ただでは死なないぜ、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の効果発動!エクストラデッキから《シューティング・スター・ドラゴン》を特殊召喚する!」

 攻撃力3300…《ジュノン》に《ヒュグロ》を使え……あ

文香「《トーラ》の効果で《ヒュグロ》が使えない…」

P「そうだ、これが俺が《月の書》を発動した理由だ」

P「まあもっともここで《ワンダーワンド》でも握っていれば別だがな」

文香「残りの手札は使えないカードばかり…」

P「そうか…」

 何故かプロデューサーさんは俯いている

文香「…どうかしましたかプロデューサーさん?」

P「…非常に言いにくいが…これは詰め込みだ」

 …!?
 この状況を狙って作ったということですか!?

文香「すごい…」

P「全然すごくない…詰め込めば誰でも出来るさ」

 そんな事はないと思うのは私だけでしょうか?

P「いくら実践形式の詰めデュエルを作るためとはいえ、詰め込みなんて卑怯なことをしてすまない」

文香「…ターンエンドです」

文香「エンドフェイズ時、《神判》の効果で《アルマ》《セフェル》《グリモ》を手札に、そして《魔導教士システィ》を特殊召喚」

文香「《魔導教士システィ》をリリースしてデッキから《魔導法士ジュノン》と《魔導書の神判》を手札に加えます」

文香「さあプロデューサーさんのターンですよ、早くドローしてください」

P「文香…」

文香「まあ、負けるなら気持ちよく負けたいですね…」


P 4000
モンスター
1「シューティング・スター」2「」3「」4「」5「」
魔法罠
1「」2「リビングデッドの呼び声」3「」4「」5「」
手札3

文香 3400
モンスター
1「バテル(600/600)攻」2「ジュノン(2500/1800)攻」3「」4「」5「」
魔法罠
1「」2「」3「」4「」5「」field「ラメイソン」

P「へっ、このデュエル脳め…任せとけ!俺のターン、ドロー!」

P「《シューティング・スター・ドラゴン》の効果発動!」

P「いくぜ、まず一枚目!」

《ブラック・ホール》

P「まだまだぁ、二枚目!」

《死者蘇生》

 だんだんと不穏な空気が…

P「…三枚目!」

《調律》

P「…よ、四枚目!」

《ボルト・ヘッジホッグ》

P「…五枚目」

《光の援軍》

P「」

クェーサー『こいつ…本物だな…』

 ここまでデュエルするとは思ってなかったのだろう
 無駄な詰め込みはしていないようですけど…

文香「…プロデューサーさんはさすがですね、尊敬します」

P「え?」

文香「自分のキャラを分かっていて詰め込みしてチューナーを0枚に調整…」

P「ちがう、そうじゃなくて」

文香「そして大見得を切って意気揚々と《シューティング・スター》の効果を発動する…私には恥ずかしくて到底できそうもありません」

P「頼む…もうやめてくれ」

文香「何故です?私はこんなにもプロデューサーさんを褒めて尊敬すらしているのに」

P「私が悪かったです。私をいじめるのはやめてください文香様、お願いします」

文香「ちょっとプロデューサーさん…」

 土下座しようとするプロデューサーさんを制止させる

文香「そんなことする暇があったら…少しでも埋め合わせしてくださいよ」

P「…手札の《クイック・シンクロン》を《レベル・スティーラー》を墓地に送り効果で特殊召喚」

P「《シューティング・スター・ドラゴン》の☆を1下げ墓地の《レベル・スティーラー》を特殊召喚」

P「墓地からのモンスターの特殊召喚に成功したことにより、手札から《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚」

P「☆1の《レベル・スティーラー》と☆2の《ドッペル・ウォリアー》に☆5《クイック・シンクロン》をチューニング」

☆2+☆1+☆5=☆8

P「シンクロ召喚、《ジャンク・デストロイヤー》」

P「《ジャンク・デストロイヤー》の効果発動。《ジャンク・デストロイヤー》のチューナー以外のシンクロ素材は2体、よってフィールド上のカードを二枚まで破壊する」

P「俺は《魔導書士バテル》と《魔導法士ジュノン》を破壊する」

P「そして《ドッペル・ウォリアー》の効果で《ドッペル・トークン》を二体攻撃表示で特殊召喚」

P「全員でダイレクトアタック」

3400→3000→2600→0

文香「対戦…ありがとうございました」

P「このお詫びと埋め合わせなら何でもしますから、許して…」

 ん?
 今
 何でもするって
 言ったよね?

文香「…とりあえずさっき私はどうすれば良かったのか教えてください」

P「んじゃちょっと入れ替わろう、実際に見せてやる」

――入れ替わり――

P「よし文香、《月の書》《クェーサー》は好きなタイミングで発動してくれ」

文香「わかりました」

文香「…とりあえずさっき私はどうすれば良かったのか教えてください」

P「んじゃちょっと入れ替わろう、実際に見せてやる」

――入れ替わり――

P「よし文香、《月の書》《クェーサー》は好きなタイミングで発動してくれ」

文香「わかりました」

P「《バテル》召喚…《アルマ》サーチ」

P「《グリモ》発動…《トーラ》サーチ」

P「手札の《ヒュグロ》《セフェル》《トーラ》見せて《ジュノン》特殊召喚」

P「《ジュノン》効果発動」

文香「《クェーサー》で無効にします」

P「《セフェル》発動…《ヒュグロ》選択《ネクロ》サーチ」

P「《ネクロ》発動、《システィ》除外して《ジュノン》特殊召喚」

P「《ジュノン》効果発動…」

文香「チェーン《月の書》でジュノンを裏守備に」

P「チェーン《トーラ》前半効果で《ジュノン》を選択」

P「《ジュノン》効果で《クェーサー》破壊」

文香「《クェーサー》の効果で《シューティング・スター》を特殊召喚」

P「《アルマ》発動、除外されている《ゲーテ》を手札に加えます」

P「カードを伏せてターンエンド」

文香「私のターン、ドロー」

P「ドローフェイズ時《ゲーテ》発動、墓地の魔導書を三枚除外して《シュースタ》除外」

文香「…なるほど」

P「文香の間違いは《神判》を発動しなくてはならない、という思考にとらわれていることだ」

P「確かに【魔導】の強さは《神判》による大量のアドバンテージによって支えられている」

P「だが、【魔導】のもう一つの強さ、『豊富なサーチと柔軟な切り返し』という点を忘れてはいけない」

 確かに、対象を取らない除外《ゲーテ》、魔法罠を防ぐ《トーラ》、蘇生カードである《ネクロ》は
 強力なカードですし豊富なサーチのおかげで
 デッキに一枚しかなくても欲しいときに手札に加えれる…

P「だから文香は相手の行動を見る前にサーチを使いきった、だから負けたのだ」

文香「デッキの理解がまだまだ足りてなかったということですか…」

 …ちょっと待って…もしかして…

文香「プロデューサーさん…やり直していいですか?」

P「何をだ?」

文香「先ほどのデュエルを…です」

P「構わんが…解法を見た後にやって意味あるのか?」

文香「あるんですよ、それが…フフッ」

P「?」

文香「…なるほど」

P「文香の間違いは《神判》を発動しなくてはならない、という思考にとらわれていることだ」

P「確かに【魔導】の強さは《神判》による大量のアドバンテージによって支えられている」

P「だが、【魔導】のもう一つの強さ、『豊富なサーチと柔軟な切り返し』という点を忘れてはいけない」

 確かに、対象を取らない除外《ゲーテ》、魔法罠を防ぐ《トーラ》、蘇生カードである《ネクロ》は
 強力なカードですし豊富なサーチのおかげで
 デッキに一枚しかなくても欲しいときに手札に加えれる…

P「だから文香は相手の行動を見る前にサーチを使いきった、だから負けたのだ」

文香「デッキの理解がまだまだ足りてなかったということですか…」

 …ちょっと待って…もしかして…

文香「プロデューサーさん…やり直していいですか?」

P「何をだ?」

文香「先ほどのデュエルを…です」

P「構わんが…解法を見た後にやって意味あるのか?」

文香「あるんですよ、それが…フフッ」

P「?」

――入れ替わり――

文香「じゃあ、《ジュノン》で《クェーサー》を破壊したところから始めさせてください」

P「《トーラ》を使ったあとだよな?」

文香「ええ、そうです」


文香「ではバトルフェイズです」

P「《ジュノン》じゃ《シューティング・スター》は戦闘破壊できないぞ」

文香「《魔導法士ジュノン》で《シューティング・スター・ドラゴン》に攻撃します」3400→2600

P「…何がしたいんだ?」

文香「まあ見ていてください、メインフェイズ2に入ります」

P「あっ…」

 どうやら気付いたようですね
 聡明なプロデューサーさんにしては遅かったですか

文香「手札の《ラメイソン》を見せて《ネクロの魔導書》発動、墓地の《システィ》を除外して《ジュノン》を特殊召喚して装備します」

文香「墓地の《グリモ》を除外して《魔導方士ジュノン》の効果を発動」

P「《シューティング・スター・ドラゴン》の効果で無効にし破壊」

文香「これで《シューティング・スター》は帰ってこないですよね」

P「ああ。こんなやり方があったのか…」

P「それにしてもよく『蘇生制限』を知ってたな」

文香「昨日の夜、ルールブックで勉強しましたから」

 そう言ってしたり顔をする私
 プロデューサーさんと出会ってから少し感情が豊かになった気がする

P「さすが文香、本を読むということについては抜け目が無いな」

 ついては、とは何ですか
 まったく、失礼ですねプロデューサーさんは

文香「そんなことは今どうでもいいです。それより忘れない内に確認したいことが…」

P「…?何だ?」

文香「プロデューサーさん、さっき、何でも、するって、言いましたよね?」

P「…言った…ああ言ったさ!それがどうした!?」

文香「何でも?」

P「俺が出来るなら何でもしてやる、来いよ!」

文香「じゃあ…」

P「……」

文香「今からデッキ組むのを手伝ってください」

P「…そんなのでいいのか?」

 デート、とかがベタなんでしょうけど…

文香「デュエル脳だとそんなもんですよ」

P「嬉しいけど…呆れたよ」

文香「じゃあ早速行きましょう、『私たちの』デュエルルームに」

P「『俺の』趣味のための部屋だからな、そこ」

今日は以上
なかなか展開が思いつかず進まないのは本当にすいません

墓地にシスティなどいない!

>>168
>>140で神判でssしたシスティを効果発動でリリースしてますよ~

>>169
bbaは除外して発動だぜ

>>170
どう見ても自分の勘違いですありがとうございました
ほんと恥ずかしい…

進行上問題は無いので後半は無かったことにさせてください

>>171
進行に問題ある文香の最強プレイング

文香「私のゲーテとセフェルは場に魔法使いがいなくても発動できます」
文香「そしてシスティはリリース発動にカードを書き換えてます」

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