荒木比奈「こてーん」鷺沢文香「…こてん」 (29)
比奈「…」
http://i.imgur.com/nL0ngNG.jpg
比奈「…」ウーン
比奈「…」…モグ…
文香「…」パラ
http://i.imgur.com/bzpkNM9.jpg
比奈「……んー…」モグモグ
比奈「…、うーん」ガリガリ
文香「?」
コテン
比奈「むー…」パタパタ
文香「…」
文香「…」パラ
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比奈「……」パク
比奈「……」モグモグ
比奈「……」ミカン…
比奈「……」モゾモゾ
比奈「……」ググ…
比奈「……」…トドカナイ…ウー…
文香「…」
文香「……えっと…取りますか…?」
比奈「あ、ありがとーっス。へへ、じゃぁお願いしまス」ゴロー
文香「……」コク
文香「……」…ウー
比奈(あ、文香ちゃんでもぎりぎりでしたね…)カワイイ
ひょい
文香「……」
比奈「あ、こたつのうえから転がしてくれれば」
文香「…」コロガス…
文香「…」…チョン
ころころ
比奈「ないすパスでス!」パシー
文香「……、そうですか…。よかったです」
文香「…」エット…
文香「……まだ…必要ですか…?」ウズウズ
比奈(楽しかったのかな?)
むきむき
比奈「やっぱこたつにはみかんっスよねぇ」パク
文香「……」コロコロ
比奈「文香ちゃんは食べないでス?」ムグムグ
文香「……はい」
文香「皮を剥くと…手が汚れてしまうので……その…」
比奈「あ、そっか。本を読んでると食べづらいっスね」タシカニ
文香「…」コク
文香「……」コロコロ
比奈(でも気に入ったみたいっスね)クス
比奈「えい、よと」
文香「?」コロ…
比奈「ふふ」
比奈「じゃあ、はい」
文香「…?」
比奈「あーん」
文香「……」
文香「あ…」パク
比奈「どうっスか?」
文香「…」コクン
文香「…あの……おいしい…です」
比奈「でスよね!」ニヘー
文香「……」コク
P(なにあれほっこりする)
比奈「…へぅ」…ウググ
比奈「んにゃー」パタフ
文香「?」
比奈「はふ。あーんのために腰上げたっスけど…えへへ」
比奈「やっぱこたつはころころーってするもんっスよねっ」ハフー
文香「…」ア…
文香「…あの……ありがとう、ございます」
比奈「いやいやー、全然大したことないっスよぅ。ふふ」
文香「……はい」
比奈(文香ちゃんはまじめっ子スね)フフ
パタン
比奈「?あっプロデューサー。どもース」
文香「……」ペコ
P「うん。二人とも、お疲れさま」
比奈「プロデューサーもお疲れさまでス!」ダラーン
P「労う気はなさそうだな?」
比奈「そんなことないっスよ?」ヘヘー
文香「……」
比奈「ほら。きちんとだらけないとこたつに失礼でスし!」ヘヘ
P「きちんとだらけるってなんだ」
文香「…」パラ
ゴソ
P「えっと、みかんは…うん、まだあるな」ヒョイ
比奈「ふふ、ちょっとずつ減る量は増えてそうでスけど」
P「そうだな。そろそろ次の箱も準備しないとな」モソモソ
比奈「助かりまスー」アーン
P「はいはい」アーン
比奈「えへー、どもっス♪」パクー
文香「…」パラ
P「ほら。剥いてやったから、あとは自分で食べろよ」
比奈「はーい」
P「うん」
P「文香にも剥こうか?」モソモソ
文香「?あ…はい。…ありがとうございます…」
P「いえいえ」
比奈「アイドルのお世話もプロデューサーのお仕事でスもんねー」
P「具体的な内容がみかんの皮むきというのは、釈然としないけどな」
文香「……」
文香「…」アイドル…
P「?」
文香「…、」
文香「……」パラパラ
P「よし剥けた」
比奈「早くてきれい、さすがっス」ぱちぱち
P「それ、ほめられても嬉しくないからな…。ほら文香」
文香「あ、はい……えっと」
文香「あ…」ン
P「…、?」
文香「?」アーン
P「…………」
P「あーん」ヒョイ
文香「…ん」
文香「……おいしい…です」
P「…おう。それは、よかった」
文香「…」コク
文香「……」モグモグ
P(…あれ、あーんってこんな当たり前な感じですることだったっけ)アレェ
文香「??」ムグムグ
文香「あの……プロデューサーさん、私……なにかおかしかったですか?」
P「あ、いや。べつに」
文香「……その…荒木さんに、」
文香「…手を汚したくなければこうするのだと……教えてもらったので…」
P「……」
比奈「…」
比奈(かわいいからいいと思うんでス)
P(いやかわいいけども)
文香「……」コクン
比奈「…」
文香「あ…」
P「…」
P「…あーん」
文香「……」パク
文香「……」モグ、モグ
P(なんだかいけないことを教えてしまった気分だ)
比奈(羨ましいっス!役とくっス!)
P(比奈は反省しろ)ペチ
比奈「にゃう」テヘ
文香「??」モクモク
文香「…………」ムグムグ
文香「こうしてみかんを食べることが、…こんなにおいしいことだとは、知りませんでした。おいしいです」
P「…そっか。ならまあ、よかった」
文香「……はい」コク
比奈「冬とこたつとみかんの親和性っスねぇ」モグモグ
P「でも、食べることがおいしいって、文香らしいというか、ちょっと不思議な表現だな」
比奈「またまたー」
P「?なんだよ」
比奈「ふふっ。べつに不思議じゃーないっス。食べるのがおいしいなって。ね?」
文香「……そうですね」
P「??…まあなんとなくは分かるが…」
比奈「そのかおは分かってないっスね」タブン
P「えぇー」
文香「……」モグモグ
P「…」ワカラン…
P「まあいいや。それよりお茶でも淹れよう」
比奈「はーい」
P「まだ聞いてもねえよ。はいはい」
比奈「えへへー。どもっスー」
文香「……」イシンデンシンデス…
文香「……」
P「文香も飲むだろ?」
文香「……あっ」
文香「…はい。その…淹れて頂けるのなら……いただきます」
P「うん」
文香「……」
文香「……」
P(あ、いまなんかふわってしたな。なんとなく)
P「…うん」
P「じゃあちょっと待っててくれ」
比奈「はーい」
文香「…はい」
文香「……」パラ
比奈「……」ゴロゴロ
文香「……」
文香「…マンガは……順調ですか…?」
比奈「え?…あはは、やー、その」
比奈「お察しの通り煮詰っちゃって。なかなかうまく行かないもんでス」
文香「……そう…ですか」
比奈「はい。……。ふふ」
比奈「それでこう……さっきから転がってみたりしてるんでスけどねー」コロコロ
文香「……?」
比奈「こたつのいいところは寝転がれるところっス。こう、こてーんって」
文香「……こてん…ですか」
比奈「こてんでス」ハイ
比奈「文香ちゃんも、じっと同じ姿勢で本を読んでるのは疲れちゃうでしょ?だから、」
比奈「たまにはどうっスかねー。せっかくのこたつだし!」
文香「……」
文香「……では…」パタン
文香「…せっかく、なので」
比奈「はい♪」
文香「……」
文香「…こてん」コテン
文香「…?」
P「……」
文香「…」
文香「…」アー
文香「…あの……プロデューサーさん」
P「お、おう。なんだ?」
文香「…はい」
文香「また、荒木さんに教わったのですが――」
文香「私は……こたつを十分に楽しめているでしょうか?」
P「……」
P「…ぷ」
文香「…?」
P「…はは。ははは」
P「はー…うん。目一杯たのしめてると思うよ」
文香「……そうですか。では…」
文香「よかったと……思います」
P「そっか」
文香「…はい」コク
文香「……」コロコロ
P(楽しそうだ)ウン
P「…、俺もちょっと、たまには寝転がってみようかな」
比奈「あ、もう足を伸ばすスペースはないっスね」モゾー
P「せっかくお茶を淹れて来てやったのにひどい。そんなやつはこうだ」グー
比奈「ふぎゃう。もー、私のこたつライフをじゃまするなっスー!」
P「はははは」ゴロゴロ
文香「……」コロコロ
文香「……こてん」
・・・・おしまい
おしまいです
寝よう
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