勇者「安価で呪いに抗いながら魔王討伐」 (495)



勇者「魔王討伐かー」ポヤポヤ

王「そうじゃ。全世界の人々に『カース(呪い効果)』を与えて苦しめる、この赤い空……」

王「その原因たる魔王を討伐してきてほしい。頼めるか?」

勇者「いいよー」

王「そうか。とはいえ、お主のカースは少々厄介じゃ。そこで例の『馬車』も与えよう」

王「頼んだぞ勇者。魔王とまともに戦えるのは、世界でお主だけなのじゃから……」

勇者「うん、わかったー」

王(この少年の落ち着きというかマイペースさというか……。本当に大丈夫じゃろうか?)



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【キャラ】【カース】【町】【ダンジョン】【イベント】を安価します。

安価してないときでも、頭に#のついたレスで面白いものは安価選択肢に加えることがあります。




『勇者』

備考:
死んだ目の少年剣士。性格はマイペースで、時々突拍子もない行動を取る。
神に祝福された異常身体能力のおかげで、魔王にまともにダメージを与えることができる唯一の存在。

武器:勇者の聖剣

カース:『近くに仲間が複数人いると弱体』『どんな攻撃でも必ず相手のHPが1残る』




『屍人』

備考:両性具有の少女リッチ。性格は豪胆で嗜虐的。不老不滅だが体が弱く身体能力も低い。多彩無数の魔法の他に、死体を操ったり、自由な性質の蟲を生み出せる。

武器:不死王の指輪・蟲王の指輪

カース:『敗北した相手には生涯服従』



勇者「ってことで旅に出るんだー。いいでしょ」

屍人「いいでしょって、私も行くんだろぉが?」

勇者「ついてきてくれるの?」

屍人「そぉいうカースだからな。私はお前の命令には絶対に逆らえねぇ」

勇者「えへへ。ありがと」ニコ

勇者「赤い空、なんとかしないと」

屍人「『赤空』か。なら魔王城に行かねーとな」

勇者「馬車ももらった」

屍人「なら仲間を集めろってことだろぉが。お前は1人じゃスライムにも勝てねぇんだからよ」

勇者「じゃあ、仲間ってどこにいるの?」

屍人「とにかく近くの町に行くぜ。使える奴ってのは、それだけキツいカースを食らってるもんだ」

屍人「この近くだと、町は3つだ。どこに行く?」

勇者「うーんとね。じゃあ」


1、拳闘士の町
2、魔術師の町
3、機械の町

↓+1



勇者「んー。仲間集めはいいよ」

屍人「ハァ? おいおいいいのかよ?」

勇者「ぼくたち2人は死なないけど、みんなは危ないもん」

屍人「……いやまぁいいけどよ」

勇者「えへ。じゃあ出発しよっか」

屍人「へいへい。じゃあ「黒の森」を通って魔王城に向かうぜ」

勇者「はーい」ポヤポヤ

「黒の森」

ゴトゴト…ゴトゴト…


屍人「なぁ勇者。馬車って言うくらいなんだからよ、馬とかいねぇのか?」

勇者「いなかった。でも結構楽しいよ」

屍人「ならいいんだけどよ……。天下の勇者様がギコギコ馬車引いてるっつぅのもシュールな光景だよな」

勇者「そうかな?」キョト

屍人「……にしても、こぉやって私が上から照光呪文で照らしてやってるっつぅのに、それでも暗いな。どぉなってやがんだこの森は」

勇者「すごいね。全部黒い」

屍人「だからコウモリ魔物が見えにくいんだが……大丈夫だよな?」

勇者「うん、見えてるよー」ズバッ

コウモリ「キー」ボテッ

屍人「やっぱどんな雑魚でも殺せねぇんだな。『滅却呪文』」ボッ

コウモリ「キキーッ!?」ジュワッ

勇者「でも強い魔物も瀕死にできるよ」

屍人「わかってるよ。この不死王の私が負けたんだからな」

勇者「えへ」ポヤポヤ

屍人「よそ見してねぇで前見ろ。今度は黒い獣が狙ってきてるぞ。切り捨てろ」

勇者「はーい」ズバッ




屍人「チッ、よぉやく抜けたか。うざってぇ森だったぜ」

勇者「そだねー」ポヤポヤ

屍人「恐らく、夜に通ってたらマジで何も見えなかったんだろぉな」

勇者「そういえば、もうすぐ夜だね」

屍人「私は不眠不休で大丈夫だが、お前はどぉだ?」

勇者「そういえば眠いかも」ウトウト

屍人「どぉする、この『馬車』を使ってもいいが、2人で入ると盗まれるぜ。普通の馬車じゃねぇからな」

屍人「どっか近くの町に泊まってくか?」

勇者「んーとね」


1、機械の町
2、死霊の町
3、馬車



安価は ↓+2


「機械の町」


勇者「ついたねー」ゴトゴト

屍人「だな。……おい、登ったはいいが、この馬車結構高いな。降ろしてくれ勇者」

勇者「はーい」ヒョイ

屍人「ん、サンキュー」スタ

屍人「さて、車庫のある宿屋を探すぜ。油くせぇ町だから、車庫ならたくさんあんだろ」

勇者「うん。お金たくさんもらったから、良いとこ泊まろうね」ニコ

屍人「最悪、貸し倉庫に馬車を突っ込んで馬車の中で休んでもいいんだけどな」

勇者「せっかくだからお泊りしたいなー。枕投げしよ、枕投げ」

屍人「チッ、林間学校じゃねぇんだぞ」

勇者「ん」ピクッ

屍人「どぉした?」

勇者「あっちで、誰かが困ってるような気がする。行ってみよー」グイグイ

屍人「おい、そんなに腕を強く引っ張んじゃねぇよ。取れるだろぉが」



設定2

『赤空』
魔王城を中心として、ある日突然世界を覆った赤い空。世界中の人間や魔物に『カース(呪い効果)』を与える。
呪いの効果は個人差が強いが、戦闘能力の高い者ほど強烈な呪いを受ける。カースは1人で複数持つ場合もある。


——————・・・


登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:






パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+2

ご飯休憩中



??「どうだ俺様の発明品は!! コンクリートだろうと構わず掘っちまえるんだぜ!!」ガリガリ

工具店主「おい店の前に勝手に穴を掘るんじゃない!」

??「うるせえ!! 俺様の発明にケチ付けるってのか!? なんならこのチンケな店を埋めてやろうか!! ガハハ!!」

店主「くそ、なんなんだこの筋肉ダルマは……いきなり発明品の路上販売を始めやがって……」

勇者「あのー」

??「あん?」

店主「お、おい! 下がってなさい。危ないよ!」

勇者「みんなこまってるよ?」

発明家「へっ、そりゃあ俺様・発明家サマの発明品を見れるんだ、格安の見物料だろうが!!」

勇者「?」キョト

発明家「見てやがれ、この俺様の発明品、マッドクローは!! コンクリートだろうとなんだろうと———」

勇者「えい」ブン


バギィッ!


勇者「えーっと。ぼくの足では壊れちゃったね」

発明家「」


勇者「屍人。この地面直して」

屍人「はいはい仰せのままに。『修復呪文』」パァァ

店主「おお……!! なんて方たちだ! ありがとうございますっ!!」

勇者「ねえ、車庫のある宿屋知らないかな? なるべく良いところがいいな」

店主「それならあそこの突き当たりを右に曲がれば、大きな建物がある。そこがおすすめだよ」

勇者「ありがと。ばいばい」ガラガラ

発明家「くっ……ぐ……待ちやがれ!!」

勇者「?」

発明家「この、俺様の発明品をよくも……!! 生かしちゃ帰さねえぞォ!!」ブン

勇者「いてっ」バギッ

発明家「……!? 巨木もへし折る俺様の一撃で……」

勇者「えい」ブン

ズガァァン!!

発明家「ガフッ!?」ドサッ

勇者「……しまった。やりすぎた」

屍人「ほっとけよ。どうせ体力1残ってるだろ。死にゃしねぇ」

勇者「そっか」

発明家「……」シュゥゥ…

勇者「?」

発明家「……あれ。ここは? 僕は一体なにを……痛っ!? なんだこれ!?」

店主「!! ……大男が細身の青年に変わった!?」

勇者「どーゆーこと?」

屍人「カースだろ。筋肉ダルマから優男に変化する……か。カースとしてはあんまり大したことねぇな」

勇者「そーかな? ぼくはやだな、あれ」



発明家「もしかして僕、君たちに迷惑をかけてしまったのかい?」ヨロッ

勇者「ううん。べつに」

発明家「そうか、それはよかった……見たところ特に被害はなさそう……」

発明家「ああっ!? 僕のマッドクローが!!」

勇者「ごめん、壊しちゃった」

店主「キミがうちの店の前に穴を掘ってるのを、この子たちが止めてくれたんだよ。おまけに魔法で穴まで塞いでくれた」

発明家「そうだったのか……それはすまないことをしたね」

発明家「なにか君たちのために、僕にできることはないかな!?」

勇者「んー」ポヤポヤ

勇者「じゃ、今日泊めて」

発明家「……いいのかい、そんなことで?」

勇者「いいよー」

発明家「そっちのお嬢ちゃんも?」

屍人「お嬢ちゃん? 次にそんなナメた口きいたら殺すぞ、小僧」

勇者「じゃ、いこっか」ガラガラ

発明家「あの、僕の家はこっちだよ」

勇者「えへ」ガラガラ


「発明家の家」


発明家「狭いところだけど、上がってくれ」

勇者「おじゃましまーす」

屍人「……」

発明家「君たちは、どうしてこの町に?」

勇者「馬車が盗まれちゃうからね、車庫がいるの」

発明家「?」

屍人「チッ……あの馬車は特別性でな。馬車と高級スイートホテルが繋がってんだ。だから2人とも入ると、馬車が勝手に動かされてても気づけねぇ。必然、車庫が必要になるってわけだ」

屍人(「迷彩呪文」とか使ってもいいんだが、疲れるしな。久しぶりに町に来てみたかったし)

発明家「そういうことだったのかい。じゃあどこかに行く途中だったのかい?」

勇者「赤い空をとめるために、魔王城にいくんだ」

発明家「!! すると君は、勇者様なのかい!?」

勇者「うん、そーだよ。えへ」

発明家「そっちのお嬢……君は?」

屍人「チッ。付き人だよ。こいつのお守りだ」

発明家「たった2人で魔王討伐か……過酷な旅だね」

勇者「そーかな?」

発明家「そうさ。全人類の呪いのために戦ってくれている君たちのために、僕にもなにかできたらいいんだけど……」

発明家「あ、そうだ! ここにあるものなら、なんでも持って行ってくれて構わないよ! 僕の発明品だが、使えないものばかりではないからさ!」

発明家「例えばこれ! 地図上に、自分の現在位置が表示されるんだ」

勇者「おー」キラキラ

発明家「こっちは、金属や鉱石の集まっている方角へ反応するコンパス。洞窟での宝探しに重宝するよ」

勇者「おおー」キラキラ

発明家「これは偵察トンボ。カメラが搭載されていて、遠くの風景を見ることができるんだ」

勇者「おおおー」キラキラ

発明家「それからこれはね、」


発明家「まあ、これくらいかな。どうだい、なにか欲しいものはあったかな?」

勇者「んー」

勇者「全部」

発明家「え?」

勇者「この部屋にあるもの全部ほしい」

発明家「は、はは……それだと僕は、明日からどうしたらいいんだい?」

勇者「発明家もほしい」

発明家「え……?」

勇者「発明家もふくめて、この部屋全部ほしい」

勇者「いっしょに来て」

発明家「え、あ、え……!?」

屍人「ちなみに、馬車を多く利用して勇者を助けていたと判断された人物と、その出身町村には、王国から多額の報酬金が支払われるぜ」

勇者「えへ。屍人、ありがと」

屍人「チッ」

発明家「い、いいのかい、僕なんかで……足手纏いじゃ……」

勇者「いつもは馬車にいて。必要なら呼ぶから」

勇者「発明家がほしい。いっしょに来て」ニコ

発明家「……」プルプル

発明家「」ムキムキッ

発明家「ガハハ! 俺様の才能に目をつけるとはやるじゃねーか小僧!! 気に入ったぜ!!」

発明家「いいだろう、この発明家、お前のために最高の発明を用意してやるぜ!! ガハハ!!」

勇者「おもしろいカースだね。性格も変わるんだ」

発明家「あ? ガハハ! 違う違う、俺様は多重人格でな! 『人格が変わると姿も変わる』っていうカースなんだ!!」

発明家「もっぱらハイテンションな時は俺様!! しみったれた気分の時はアイツに変わるのさ!!」

勇者「そーなんだ。よろしく」

発明家「よろしくな! えーっと」

勇者「勇者。この子は屍人」

発明家「おう、改めて、発明家だ!! よろしくな、勇者、屍人!!」

勇者「うん。いっしょにがんばろー」

屍人「……」プイ


屍人「仲間はいらねぇって言ってたじゃねぇかよ」

勇者「だって、発明ほしかったんだもん。ごめん」ガラガラ

屍人「別に、いいけどよ。私はお前に絶対服従なんだから」

勇者「えへ。ありがと、屍人」

屍人「チッ」

勇者「ねー屍人、馬車の上にいるの気に入ったの?」

屍人「私程度の体重を重てぇと思うお前じゃねぇだろぉが」

勇者「うん、そーだけど」

勇者「もしかして見張りしてくれてるの?」

屍人「馬鹿言ってんじゃねぇぞ。私が体力ねぇのは知ってんだろ。馬車の屋根の他に座れるところがねぇだけだ」

勇者「そっか、ありがと」ポヤポヤ

屍人「……チッ」

勇者「次に通るのはどこ?」

屍人「鮮血橋だ。だが、もぉすぐ暗くなってくる。あそこは見通しが悪いと危険だから、またどっかで休むぜ」

勇者「ぼくらなら大丈夫じゃない?」

屍人「私らは殺しても死なねぇが、馬車が爆散したらどぉすんだ」

勇者「あ、そっかー。えへ」ポヤッ

屍人「ったく。で、どこに行く? この近くには……」



1、死霊の町
2、信徒の町
3、半魔の里


↓+2

「半魔の里」

勇者「ついたー」ガラガラ

屍人「すっかり暗くなったな。言っとくが、多分この里には車庫なんてねぇぞ」

勇者「そーなんだ。どーしよ」

屍人「大きめの物置みてぇなとこに押し込むしかねぇだろ。あの二重人格野郎が持ってかれてもいいんなら、路駐でも構わねぇけどな。ククッ」

勇者「んー。じゃあ、おっきな家に行こー」

屍人「まぁ、そうなるだろぉな。となると、あそこのデケェ屋敷か」

勇者「屍人。んっ」

屍人「サンキュ」ヒョイッ

勇者「じゃあ、お屋敷の人を呼んでみよー」

勇者「ごめんくださーい」トントン


設定3

『馬車』
1人1部屋のスイートルームが用意された高級ホテルに繋がっている馬車。ただし中で仲間同士が接触することはできない。
この馬車の利用状況から『パーティメンバー』が判断されるため、なるべくこまめに宿泊することが肝要。
馬車とはいうものの馬はいないので、もっぱら勇者が引いている。



——————・・・


登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:






パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+3


??「はい、ただいま」

ガチャ

吸血鬼「お待たせしました。何用でございましょうか?」

勇者「ぼく、勇者です。こっちは屍人」

勇者「この家に泊めてください」ポヤポヤ

吸血鬼「はぁ、しかしこの里に純粋な人間をお泊めするわけには……」

吸血鬼「!」

吸血鬼「少々お待ちくださいませ」クルッ

勇者「はーい」

勇者「……今の人、牙生えてたねー」

屍人「今のは人間と吸血鬼のハーフだ。ここは半魔の里。人間と魔物のハーフが住む里だぜ。」

勇者「そーなんだ」

屍人「なにも知らねぇでここに決めたのかよ。まぁ、どぉしてもあっちがゴネるよぉなら、私の正体を明かせばひれ伏すだろぉさ。ククッ」

勇者「そーだね」

吸血鬼「お待たせしました」

吸血鬼「旦那様に確認してまいりましたところ、今夜だけなら許可すると仰せです」

勇者「やったー」ポヤポヤ

吸血鬼「ただし、条件がひとつ」

勇者「?」

吸血鬼「貴方は勇者なのですよね?」

勇者「そーだよ。魔王城に向かってるんだ」

吸血鬼「……ならば、奥へどうぞ。お話があります」

勇者「うん」ポヤッ

屍人「……チッ。面倒なことにならなきゃいいがねぇ」

「吸血鬼一門の屋敷」


家長「お前さんかい、勇者ってのは」

勇者「うん、そーだよ」

家長「ふん、口の聞き方を知らねぇガキだぜ」

屍人(お前がな)

勇者「話って?」

家長「おう。本来この里には、純粋な人間も純粋な魔物も入れちゃいけねぇ決まり。それを破ってまでお前さんらをここに招いたのは、他でもねぇ」

ガラッ

弓使い「……」コソッ

家長「この子を、旅に連れてってくんねぇか?」

勇者「だれ?」

家長「この子は先月、里の近くで倒れてやがってな。見つけたのが俺で、ほっとくのも決まりが悪い」

家長「そういうわけでここに置いてるんだが、最近他の連中にバレかけててな。この大家が里の決まりを守らねぇのは締まらねぇ。かと言って、追い出すにはその子は……」

弓使い「……うぅ」ビクビク

屍人「ガキだし、生きてけそうにねぇってか」

家長「そういうこったな。しかもどうやら家族を失ってるようで、身寄りがねぇ」

家長「たしか勇者一行ってのは、終わったら報酬が出るんだろ?」

勇者「出るよ。本人と、出身町村に」

家長「ならこの里への報酬金はいらねぇ。だからどうか、この娘を連れてってくんな、頼むぜ」

家長「どうにも弓の腕は立つようだ。それにあれで器量はいい。顔立ちも、まあ将来美人になるぜありゃあ」

弓使い「!!」///

家長「おおっと、しまった!!」

弓使い「あ、あ、あの、そんなこと……!!」///

弓使い『私なんか、ぜんぜん使えなくって足手纏いで……!!』///

勇者「あれ、なんか聞こえる」キョロキョロ

弓使い「———っ!!」///

弓使い「」ブワァッ!!

家長「また魔力が漏れてやがる! 逃げねぇと大変なことになるぜ!!」バッ

勇者「?」ポヤッ


屍人「そぉいうことかよ。『昏睡呪文』」バッ

弓使い「っ?」クラッ

バタッ

弓使い「」スヤスヤ

屍人「いい度胸してんな。曰くつき物件を押し付けよぉとしやがるとは」

家長「黙ってたのは悪かった! だがよ、こっちもほとほと困ってんだ! どうか連れてってくれ!」

勇者「いいよー」

家長「今夜はできる限りのもてなしはするからよ! 頼む、この通り…………え?」

勇者「いいよ。この子連れてこ?」

屍人「チッ」

家長「……いいのかよ? 今の見ただろ?」

勇者「べつにいいんじゃないかな。この子、名前は?」

家長「弓使いっていうらしい」

勇者「そっかー。よろしく、弓使い」ナデナデ

弓使い「んにゅ……」スヤスヤ

勇者「おなかすいた」

家長「お、おぉ……おい、飯だ! ありったけ持って来い!!」

屍人「また増えたぞ、仲間が……」

勇者「えへ。ごめん」ポヤッ

屍人「ハァ……まぁいいけどよ……」


弓使い「あ、あの……よろしく」ペコッ

勇者「うん、よろしく」ポヤッ

屍人「……」プイッ

弓使い「……」ビクビク

屍人「お前、緊張すると思考が漏れるっつぅカースなのか?」

弓使い「っ!!」ビクッ

弓使い「は、はい……それで、えっと……」

弓使い「魔力が漏れて…………気づいたら……たくさん矢を射っちゃって……」

勇者「そーなんだ。いっしょにがんばってこー」

弓使い「えっ? あ、はい……」

弓使い(ぜんぜん、私のカースを気にしてない……?)

勇者「じゃあ、いつもは馬車に入っててね。ぼく、仲間がたくさんいると弱くなっちゃうカースだから」

弓使い「仲間…………えへへ」///

勇者「?」

弓使い「よ、よろしく、おねがいしますっ……!」///

勇者「うん、よろしくー」ポヤポヤ

弓使い(優しそうな人だな、勇者様って……)///

屍人「……」

弓使い(屍人さんは、ちょっと、怖いけど……)ビクビク

勇者「じゃ、しゅっぱーつ」


鮮血橋を一緒に渡るのは?

1、屍人
2、発明家
3、弓使い

↓+1

「鮮血橋」


発明家「こ、ここが悪名高い鮮血橋かい」

勇者「うん。いこっか」ポヤッ

発明家「大丈夫かな……ここって確か、この長くて細い橋を通る人間に魔獣が襲るせいで、常に血に染まっていることから鮮血橋って言われてるんだろう?」

勇者「そーなんだー」

発明家「な、なにも知らないのかい?」

勇者「うん。でも大丈夫。ぼくが守るから」

発明家「!」

勇者「じゃ、いこ」ガラガラ

発明家「う、うん」ギシ、ギシッ

勇者「……」ガラガラ

発明家「けっこう揺れるね……」グラグラ

勇者「この馬車、結構重いから」

発明家「え、そうだったんだ。手伝おうか?」

勇者「大丈夫。それにどっちみち無理だと思うなー」

発明家「そんなに重いんだ……」

勇者「あ」

発明家「どうしたんだい?」

勇者「魔獣がきた」

発明家「え!?」


魔獣s「ギャー! ギャー!!」バサバサ


発明家「な、なんだいあの大群は!?」

勇者「いっぱいだねー」

勇者「でも大丈夫」シュラッ

勇者「ぼく、つよいから」ポヤポヤ



魔獣「ギギャー!!」バサバサ

勇者「えい」ズバッ

魔獣「グギッ!?」

勇者「まだ生きてる。トドメおねがい」

発明家「わかった! 改良版・マッドクロー!!」ズバッ

魔獣「ギッ!」シュワッ

発明家「……魔物の死体は消えても、血痕は消えないんだね……ここを通る人が強くても弱くても、この橋は血に染まるわけだ……」

魔獣「グギャー!!」バッ

発明家「」ガシッ

魔獣「ギッ!?」

発明家「やっぱ俺様の発明品に、この程度の雑魚の血を吸わせるのは申し訳ねぇな!!」ムキムキッ

発明家「んぬぅおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」メリメリッ!!

ベキゴキッ

魔獣「ギグッ!?」シュワッ

勇者「わー。すごいねー」ズバッ

魔獣「ギィッ!?」ヒュー

勇者「橋の上に落ちないように斬ればよかったのか」ポヤッ

発明家「なら馬車の後ろは俺様に任せな!! ハッハーッ!!!」バギィッ

勇者「まかせたー」ズバズバッ



ギギャーッ!? ギッ!! ギャース!? グゲッ! ギャン!!



勇者「よいしょ」ガラガラ

勇者「渡りおわったね」

発明家「ガハハ!! まあ俺様にかかればこの程度、楽勝だったな!!」

発明家「橋の真ん中辺りで遠距離攻撃された時は、ちーっとばかし焦ったがな!!」

勇者「石を投げ返すの、楽しかったねー」ポヤッ

発明家「だな! ガハハ!!」

発明家「んじゃあ、そろそろ交代するか!!」シュゥゥ

発明家「……」

発明家「あ、もう渡り終わったんだね。体がすごく重い……疲れたぁ」ヘトッ

勇者「おつかれー」

発明家「勇者様は流石だね。全然息が乱れてない」

勇者「えへ。休んでいいよ、発明家」

発明家「そうかい? それじゃあ、お言葉に甘えるよ。あとはよろしくね」

勇者「わかったー」ポヤポヤ


馬車「」ガチャ


発明家「それじゃあね」ガチャ

勇者「ばいばーい」

勇者「交代だー」ガチャ

勇者「屍人ぉ。終わったよー」

屍人「」ガチャ

屍人「なんだ、もう終わったのか」

勇者「しっかり休めた?」

屍人「まあな。つっても、この私に休息なんざ必要ねぇんだがな」

勇者「そっかー」

勇者「馬車の上、乗る?」

屍人「おう」ギュッ

勇者「よいしょ」ヒョイッ

屍人「サンキュー」

勇者「えへ、じゃあ、いこっか」ポヤポヤ


ガラガラ……ガラガラ……



ガラガラ……ガラガラ……


屍人「どうだ、あいつは使えそうか?」

勇者「うん」

屍人「そぉかい。まぁ私も楽できんなら、どんどん仲間を増やしてもらって結構だぜ」

勇者「仲間がいっぱいいたら、楽しいかも」ポヤポヤ

屍人「私とは楽しくねぇってか?」

勇者「うん、そーだね」

屍人「…………」

勇者「なんか、楽しいより安心しちゃうから」ポヤッ

屍人「……そうかい。……まぁ、どぉでもいいがな。ふん」

勇者「そーだね」

勇者「あ」

勇者「なんか見える」

屍人「町だな。この辺りってことは、確か……」


1、拳闘士の町
2、死霊の町
3、奴隷の町


↓+2

「奴隷の町」


屍人「ククッ。この空気が死んでる感じ……そそるぜ」ニヤ

勇者「そーかな?」

奴隷「あの、そこの坊ちゃま! よろしかったら、私を買いませんか!?」ガシャガシャ

勇者「?」

屍人「相手にすんなよ。お前の服と装備が豪華だから、いいとこの坊ちゃんだと思ってんだ」

屍人「子供のものなら親もヒドイことはできねぇ。だから、ボンボンの子供に買われたがる奴隷は多い」

勇者「詳しいね?」ポヤッ

屍人「私も奴隷出身だからな」

勇者「そーなんだ」

屍人「なんなら、奴隷を1匹買ってくか? いい社会勉強になるぜ」

勇者「んー」

勇者「よくわかんないけど、うん。買う」ポヤポヤ

屍人「ククッ、いいね。そぉこなくっちゃな」ニヤ

勇者「さっきの人を買うの?」

屍人「違う。ああいう露店の安物に金なんざ出せるか」

屍人「奴隷の町っつったら…………『奴隷オークション』だろ」ニヤ


設定4


『魔王』
世界の最果てに存在する魔王城に君臨する魔物の王。一切の魔法が効かないと言われている。
長年、人間との不可侵条約を守ってきたが、魔王城近辺から『赤空』が発動。同時に釈明も無く魔王が連絡を絶ったため事件の首謀者とされ、討伐の対象となった。
魔王城にたどり着くためには、鳥海・虎穴・龍泉・玄武岩にいる四天王の体の一部が必要。



——————・・・


登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:なる。(今回は確定)






パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+2


「奴隷オークション会場」


司会「さあさあ皆様方、今宵も大変品質の良い奴隷を揃えてございます! どうぞお楽しみ下さいませ!!」


パチパチパチパチパチ!


勇者「わー」パチパチ

屍人「ふん。あの司会者の浮かれ具合……今日は良いのが入ってるようだな。運が良かったな、勇者」

勇者「そーなんだ。わーい」



司会「でははじめはこちら! 午前0時に人格が入れ替わる、7重人格の少女! 毎日違った性格を楽しめて、様々なお楽しみが7倍!! 20万から!!」

「30万!」「35!」「42!」「44!」「65!」「66!」



勇者「おもしろい子だね。ちょっといいかも」

屍人「もっと面白いのが後で出てくる。もうちょっと待ちな」

勇者「うん」ワクワク



司会「続きましてはこちら! 電気を浴びると体がスライムに変わる液体娘! 指先から全身まで細かな調整が可能! 20万から!!」

「22万!」「41!」「44!」「50!」「57!!」



勇者「なんで女の子ばっかりなの?」

屍人「まぁ時間帯だな。今は女7:男3ってところだろ。明け方とかだと男の方が割合が多くなるぜ」

勇者「へー」



司会「さあさあ盛り上がってまいりました! 続いては———」


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


勇者「もう次で最後だよ?」

屍人「お前は最初に一番美味しいものを食べちまうのか?」

勇者「ううん。最後に……あ」

屍人「そういうことさ。金はたくさんあるんだ、次のを買おうぜ」

勇者「どんなのだろ。ぼく、さっきのキメラちゃんがよかったな」

屍人「もっといいもんだぜ、絶対。即高い値を付けて、周りをビビらせてやれよ」

勇者「はーい」




司会者「さあさ宴もたけなわ! 今宵最後の奴隷でございます!!」


パチパチパチパチパチ!


司会者「どうやらご期待が高まっていらっしゃるご様子! ご安心を! ご期待に添える品物をご用意いたしました!!」バッ

司会者「最後はこちら! 一世を風靡したあのアイドル! AV落ちで話題になった彼女が、今やこの場所に商品として並んでおります!!」

奴隷「……」プルプル


ワァァァァァァァァアアア!!


司会者「一切の衣服を身につけることができないというカースを引っさげ、今、競売開始です!! 30万から!!」


勇者「300万」ポヤッ


「「「…………!?」」」


奴隷「……!?」

司会者「……え、えっと……今、なんと?」

勇者「300万。えっと、現金でいいのかなー?」スッ

司会者「は、はい……ほ、ほかに、それ以上出すという方は……」

「な、なら310万だ!」

勇者「600万」

「!?」

司会者「……よ、よろしいですか、皆様?」

「「「…………」」」シーン


司会者「では、600万で落札ー!! 今宵、当オークション最高落札価格が更新されましたー!!」





勇者「なんとなく買ってみたけど」

奴隷「……」プルプル

勇者「どーしよっか?」キョト

屍人「お前の好きにしていいんだぜ。随分と躾けられてるみてぇだからな。楽しめるんじゃねぇか? ククッ」

屍人「言わばペットみてぇなもんだ。何をしても、責められることはない……」ニヤ

奴隷「……っ」

勇者「ふーん。じゃあ……」スッ

奴隷「!!」ビクッ

勇者「よしよし」ナデナデ

奴隷「……?」キョト

屍人「何してんだ?」

勇者「え? ペットなんでしょ?」ポヤッ

屍人「! ……ククッ」

勇者「?」

勇者「んー。そーだなー、名前はどーしよっかな」

勇者「…………ポチか……タマか……」ボソッ

勇者「うん、ポチがいい」ポヤッ

勇者「これからよろしくね、ポチ」ナデナデ

奴隷「え、あの……私の名前は……」

勇者「?」ニコニコ

奴隷「…………なんでも、ないです……ご主人様」

勇者「そっか。よしよし」ギュー

奴隷「……」

勇者「? なんで泣いてるの? ポチ、どっか痛いの?」

奴隷「…………かい」

勇者「?」

屍人「……」

奴隷「あったかいです……」ポロポロ

奴隷「うぅぅ〜……」ギュー

勇者「?」ナデナデ

勇者「そっか、ポチは毛がないもんね。寒いよね」

勇者「じゃあ馬車に行こっか」ポヤポヤ



勇者「どーしよっかな」ポヤッ

屍人「あ? なにがだよ?」

勇者「ポチの餌。首輪は買ったけど、餌は売ってなかったんだー」

屍人「……時に純粋さってのは、邪悪よりも邪悪なんだな」

勇者「?」

勇者「近くに町はないかな?」ポヤッ

屍人「町ねぇ……」ガサッ

屍人「えーっと…………ああ、ちょっとだけ戻るが、あるにはあるぜ」

勇者「やったー」ポヤポヤ




1、死霊の町
2、信徒の町
3、休息の町


↓+2

「信徒の町」


勇者「わー。きれいな町だねー」ポヤポヤ

屍人「……胸糞悪ぃ……」

勇者「?」

勇者「ああ、屍人はリッチだもんね」

屍人「教会とか神社とか見ると、吐き気がするぜ」

勇者「ごめんね。すぐポチの餌を見つけるから」

屍人「ポチは犬ってことにしとけよ。この町で奴隷がバレたら大変だからな」

勇者「?」

勇者「みんな膝をついてる。どーしたんだろ?」

屍人「お祈りってやつだろ。ここの町の住人は全員それぞれが、崇拝する『神』ってのを定めてる」

屍人「そこらへんに漂ってるような神もいれば、唯一神っていう絶大な力を持つ神もいる。あと、邪神もたまにいるな」

勇者「えへ。あんまり興味ないなー」

屍人「これからもそうであってくれ。私の胃に穴を開けたくなければな」




登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:






パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+3



鳥娘「ふん、わかりました、もう頼みませんよ!」バタン!



勇者「?」

屍人「なんだありゃ。この町に似つかわしくない奴が出てきたな」

勇者「鳥だー」

鳥娘「ん? なに見てるんですか。なにかボクに用でも?」

勇者「なんで怒ってたの?」

鳥娘「……べつに。ただカース落としを頼んだら、人間じゃないからダメだと言われたんです」

勇者「カース落としって?」

屍人「少しの間だけ、カースの効果を打ち消せるっつぅ触れ込みの商売だ。高位の神職にしかできねぇらしい」

勇者「へー」

鳥娘「もういいですか? 次の店を当たらないといけないんですから!」

勇者「うん、がんばってねー」

勇者「ぼくもなるべく早く、『赤空』をなんとかするから」

鳥娘「…………」

鳥娘「なんだって? 今、なんて言いました?」

勇者「?」

屍人「こいつは勇者だ。今、魔王城に向かってるところだぜ」

鳥娘「こ、こんなポヤポヤした子がですか!?」

勇者「うん」ポヤポヤ

鳥娘「……そう、ですか……」

鳥娘(勇者っていうのは、神に祝福された存在……)

鳥娘(本当に強いのか、ちょっと試してみようか)ゴクリ


勇者「時間の無駄だよ」


鳥娘「!」ビクッ

勇者「……」ポヤポヤ

鳥娘(な、なにを考えているのか読まれた……!?)ザワッ



鳥娘「……そうですね。ボクはなかなか怪我をするわけにはいかない体質ですから、やめておきましょう」

勇者「?」

鳥娘「怪我が治りにくいというカースなんですよ。だからほら、この翼も治らないから空も飛べない……一族からも追い出されました」

勇者「へー」

鳥娘「だからカースを落としたわずかな間に、治癒魔法で治してもらおうと思ったんですが……」

勇者「屍人、試してみて」

屍人「チッ。……『治癒呪文』」パァァ

鳥娘「結構高位の魔法使いさんなんですね。今までで一番回復しましたよ。500回くらいやってもらえば結構治るかもしれません」

屍人「ダメだな、こりゃ」

勇者「なんとかならないかな、屍人」

屍人「……」

屍人「カースコインっていうアイテムが存在するらしい。表が出ればしばらくカースを無効にし、裏が出ればカースがしばらく悪化する」

鳥娘「!!」

屍人「魔王城にたどり着くまでに手に入るかはわからねぇけどな」

勇者「……」

勇者「一緒に行こうよ」ポヤッ

鳥娘「はい?」

屍人「……勇者一行には、魔王討伐後に報酬金が支払われる。本人と、その出身町村に。そうすれば、追い出された一族を見返せるし、カースも解けるし、一石二鳥だぜってことを言いたいんだろ、こいつは」

勇者「えへ。ありがと、屍人」

屍人「ふん」

鳥娘「えっと……いいんですか?」

勇者「いいよー。じゃあいこっか」テクテク

鳥娘「……」ポカン

勇者「どうしたの? はやく行こうよ」

鳥娘「え、ええ……」

鳥娘(なんというか……独特な人だなぁ……)



勇者「名前は?」

鳥娘「鳥娘です。いい名前でしょう」

勇者「うん。そーだね」

勇者「でもなんか、女の子みたいだね」

鳥娘「…………」

鳥娘「……女……みたい?」

鳥娘「……ボクは……っ!!」」


鳥娘「ボクは女ですよっ!!」ウガーッ


勇者「えー?」キョト

屍人「そうは見えねぇけどな」

鳥娘「くっ……くそぅ……いつもこうだ、ボクはいつだって……」グググ…

勇者「あれが馬車だよ」

勇者「……あ、弓使い」


弓使い「」ビクッ


弓使い「え、えっと……あのお風呂、お湯が出なくなっちゃって……それで……」

鳥娘「……」ジー

弓使い「」ビクッ

弓使い「えっと……新しい……仲間、ですか……?」

勇者「うん、鳥娘。仲良くしてね」

弓使い「えっと、鳥娘さん、よろしく……おねがいします……」

弓使い「女の子らしくって……その、かわいい……お名前で、とっても似合ってますね」ニコ

鳥娘「」ダキッ

弓使い「ひゃあ!?」///

鳥娘「ボクのことをすぐ女の子だと気づいてくれたのは、キミが初めてだよ!! 嬉しいなぁ、ほんとに嬉しい!!」ギュー

弓使い「あ、あああ、ああの、あにょ……」///

弓使い『こ、この人どうして急に抱きついてくるんだろう!? そ、それにいろいろおっきいのが当たってるよぉ……!』

鳥娘「あれ、なんか声が……」キョロキョロ

弓使い「———っ!!」///


ピカッ!!





鳥娘「ひどい目に遭った……」

勇者「これからは気を付けようね」

弓使い「ご、ごめんなさいぃ……」///



NEXTダンジョン


1、反転渓谷
2、選別の滝
3、浮遊回廊

↓+1

ご飯食べますー。

「選別の滝」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!


勇者「わー」ワクワク

屍人「巨大な絶壁に、5本の滝が流れてる。あの滝は魔王城へと向かう通行者を『選別』しているのさ」

勇者「?」

屍人「滝の『選別』に、私たちが『選択』する。もし一度でも選択を誤れば……ドボン、だ」

勇者「普通に通れないの?」ポヤッ

屍人「滝が道を塞いでるだろ。お前は大丈夫かもしれねぇが、私たちや馬車は粉々にされて下流に流されんだろ」

屍人「ここを流れ落ちる水は異常なまでに多種多様な魔力を豊富に含んでいて、魔法も正常には機能しない。だから滝のルールに従うしかねぇのさ」

勇者「へー」

屍人「なんにせよ、ここを通らないことには魔王城には行けないぜ。……いや、ほかのルートでも行けるが、ここよりも安全なルートはない……というのが正確か?」

屍人「ま、ここを抜けた先が魔王城近辺。あとひと踏ん張りってところだな」

勇者「そっかー」ポヤポヤ

屍人「私が昔通った時の『選別』は、「なぞなぞ」みたいなものだったからな。多分、人数は多い方がいいぜ」

勇者「うん、わかったー」

ガチャ

勇者「みんなー、出てきてー。面白いもの見れるよー」ポヤポヤ

屍人「チッ……緊張感ってもんがねぇぜ」


「第一の滝」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


『そのメンバーで挑むのだな?』


勇者「うん。よろしくー」

屍人「……」

発明家「滝が喋ってる……」

弓使い「……うぅ……足を引っ張らないようにしないと……」ビクビク

奴隷「さ……さむい……水しぶきが……」ガクガク

鳥娘「もし落ちたら……助からないだろうなぁ……」


『では、『選別』を開始する』

『第一の選別』


ゴゴゴゴゴゴ…………ピタッ

発明家「滝が凍った!?」

鳥娘「喋ったり凍ったり、どうなってるのさ、この滝は」


『6人の勇者よ』


『この滝を一撃で破壊しろ』


奴隷「!?」

弓使い「そ、そんなぁ……! こんなに太くて長いものを……」

屍人「いいから下がれよ、お前たち」グイ

勇者「えへ。ありがと、屍人」

勇者「みんな、あぶないから下がっててね」スタスタ

弓使い「勇者様……一人で……!?」

屍人「いいから下がれ。お前らが近くにいると、力が戻らないだろぉが」

屍人「余計な心配はしなくていいんだよ」


屍人「剣ひとつで全部解決するのが、勇者の役目なのさ」



バッキャァァァァァアアアン!!!!



勇者「んー。結構ギリだったかも。えへ」ポヤポヤ

発明家「す、すごい……本当に一撃で……」

鳥娘「人間じゃないよ……もう」


『合格だ。次に進むがいい』


勇者「はーい」ポヤッ

勇者「いこ、みんな」ニコ

「第二の滝」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


屍人「おかしいな。私が通った時は、あんな選別はなかったんだが……」

勇者「このままぼくだけで行けちゃったりして」ポヤッ


『では、『選別』を開始する』

『第二の選別』


『6人の勇者よ』

『これから30秒間、滝によるダメージを軽減する』

『『一番弱き者』が、自分で滝に飛び込め』

『30秒前。29、28……』


弓使い「!?」

発明家「い、一番弱き者って……!」キョロキョロ

鳥娘「奴隷さん……?」

奴隷「」ビクッ

奴隷「む、無理ですよっ、こんな、滝に飛び込むなんて!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

鳥娘「でも、ダメージは軽くなるって……」

奴隷「ど、どれくらい軽くなるの!? こんなの、あっという間に潰されちゃうよ!」

奴隷「たとえ水圧で潰されなくても、その後で流されたりしたら死んじゃうし……!」

弓使い「そ、それはそうだけど……このままだと……」

発明家「選択に失敗した場合、全員流されるんだよね……?」

屍人「そうだ」

奴隷「で、でも……」


『20秒前』


奴隷「」ビクッ


発明家「は、はやくしないと!」

鳥娘「もうなんでもいいから飛び込んで!」

弓使い「お、お願いします、奴隷さん!」

奴隷「う、で、でも、でも……」

鳥娘「もう放り込んじゃおう!」

屍人「『自分で』飛び込めって言ってただろ」

奴隷「ご、ご主人様ぁ! 助けてください!」

勇者「…………」


『10秒前』


奴隷「いやああっ!!」

勇者「みんな下がってて。さっきみたいに」

勇者「ポチ」

奴隷「……?」ガタガタ

勇者「ポチはぼくが絶対守ってあげる」ナデナデ

奴隷「……」

勇者「ぼくを信じて」ニコ


『3、2、』


奴隷「うあ、ああああああっ!!」バッ


フワッ


奴隷「ああああ……あ?」


『合格だ。次に進むがいい』


奴隷「…………」

弓使い「……滝が……一瞬で霧になっちゃった……」

屍人「ダメージの軽減ってのは嘘だったわけだな」

奴隷「」ヘタッ

奴隷「うっ、ぐすっ……うわああああああん!!」ポロポロ

勇者「おつかれ、ポチ」ナデナデ

奴隷「こ、こわ、怖かったです……!!」ギュー

勇者「うん。ありがと」ナデナデ

屍人「……」

屍人(あきらかに、私が通った時より難易度が上がってやがる……)

屍人(まさか、大人数が通ろうとすればするほど難易度が上がんのか……?)

「第三の滝」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


弓使い「もう、怖いよぉ……この滝……」

鳥娘「だ、大丈夫。おちついて」

屍人「落ち着かせろ鳥娘。ここで弓使いに暴走されたら全滅するぞ」


『では、『選別』を開始する』

『第三の選別』


『勇者たちよ』

『互いに、これまで一度も嘘をついたことのない二人よ』

『片方が片方を、滝に突き飛ばせ』

『真実ならば、ダメージを無効化する』


発明家「これは、時間制限はないんだね……」

鳥娘「なんだ、今回は簡単だね。だって、ほとんど話したことのない人もいるし」

鳥娘「それに、弓使い。ボクらは嘘なんてついたことないもんね?」

弓使い「……」

鳥娘「弓使い?」

弓使い「……えっと……」

鳥娘「……え? まさか……」

弓使い「うぅぅ……」

弓使い『い、言えないよぉ……鳥娘さんが、女の子だと思われて喜んでたから、最初は男の人だと思ったけど、ちょっと後で気づいてからも最初から女の人だと思ってたみたいに話を合わせただなんて……』

鳥娘「……」ズーン

勇者「屍人、ぼくらはどうかな?」

屍人「些細なことでも嘘は嘘だ。多く喋っていれば、嘘をつくつもりがなくても嘘をついてしまうことだってある」

屍人「かといって、ほとんど喋ったことのない人を信用して、命を懸けて滝に突き飛ばされることができるのかも……疑問だぜ」

奴隷「……どこまでが嘘なのかな……? 愛想笑いも嘘と言えば嘘だし……」

発明家「嘘をついたことがないなんて、ありえるのかな……? そんなこと……」

発明家「———っ!!」


勇者「? 発明家?」

弓使い「あ、危ないですよ。そんなに滝に近づいたら……」

発明家「そうだね……足が震えてるよ」

発明家「けど、気になることは試しちゃうのが発明家なんだ」

勇者「?」

発明家「……すー……はー……」

発明家「」ムキムキッ

発明家「発明とは! 1%の閃きと、99%の覚悟から生まれるものだ!!」カッ


ドンッ!!


鳥娘(自分で自分のことを押した……!?)

弓使い「きゃああああ!?」

勇者「!」


フワッ


『合格だ。次に進むがいい』


奴隷「え!?」

弓使い「……どういう、ことですか?」

発明家「成功、したのか。よかった……」

発明家「一緒に旅をしていて、一度も嘘をつかないなんてできるのかな? どんな些細な嘘もつかずにいられるのかな?」

発明家「そう思ったとき、この滝が最初に言ったことを思い出したんだ。『勇者たちよ』って。今までは『6人の勇者よ』って言ってたのに」

発明家「それはどうしてか? 『7人目』が僕の中にいたからさ」

屍人「……それを発想できたとして……実行に移せるってのは、なかなかイカレてやがるな、お前」ニヤ

発明家「発明家として、発想力と行動力は必須なのさ!」

勇者「……」ニコ

「第四の滝」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


勇者「どうしてこんな滝があるんだろう?」

奴隷「魔王が作ったんじゃ……?」

屍人「どうだろぉな。むしろ……」


『では、『選別』を開始する』

『第四の選別』


『6人の勇者よ』

『人間ならば、一度は考えたことのある『願望』を設定した』

『それを頭に思い浮かべて通れば、ダメージは無効化される』


『ただし相談は厳禁とする』


弓使い(人間なら一度は考える願望? なんだろう。結婚? お金持ちになりたい? それってみんなそれぞれ違うんじゃ……)

勇者「」スタスタ

屍人「」スタスタ

奴隷「」スタスタ

発明家「」スタスタ

鳥娘「」スタスタ

弓使い「……え、ええっ!?」


フワッ



『5人は通ったぞ。残るは1人だ』

『もちろん、この1人が失敗すれば、全員が流されることになる』


弓使い「え、えっと、えっと、願望……みんな考える願望……」

鳥娘「弓使いー!!」

弓使い「!!」

弓使い(なにか、こっそりヒントをくれるのかな……!?)

鳥娘「みんなの命がかかってるんだよ! もっと真面目に考えなよ! ばか!!」

弓使い「!?」

弓使い「ま、まじめに、考えてます……えっと……」

鳥娘「早くしなよ! そうやってふざけなくていいから!!」

弓使い「……ふ、ふざけてなんか……」ウルッ

弓使い『な、なんで、そんなこと言うの……? 足引っ張らないように、がんばってるつもりなのに……!』ポロポロ

弓使い『また、魔力が勝手に……!!』ブワァッ

弓使い「———っ!!」

弓使い「……」


弓使い「カースを治したい!!」


フワッ


『合格だ。次に進むがいい』


弓使い「うぅ……鳥娘さん」ギュッ

鳥娘「ひどいこと言ってごめん……でも、ああ言わないと、カースのことに気づかないかなって……」

弓使い「……ありがとうございましたぁ……」

「第五の滝」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


発明家「いよいよ最後だね……」

弓使い「今度こそ……足を引っ張らないように……」

勇者「がんばろー」


『では、『選別』を開始する』

『第五の選別』


『6人の勇者よ』

『この中で、もっとも嫌われている者を1人、滝へ突き飛ばせ』


奴隷「!?」

鳥娘「こ、これって……」

発明家「嫌われてるって言っても、相対的にってことだよね。消去法っていうか……」

勇者「……」

屍人「ふん。そんなの簡単じゃないか。弓使いだよ」

弓使い「……え?」

鳥娘「ちょっ……そんなわけないだろ!」

屍人「さっきの間抜けっぷりには呆れ返ったぜ。普通わかるじゃないか、カースのことだって。なぁ、みんな?」

屍人「そもそも私たちは魔王を討伐するためにここにいるんだぜ? それなら魔王かカースかって、すぐに考えるはずだ」

屍人「つまり、そんなに真剣にこの旅に望んでいなかったってことさ」

弓使い「そ、そんなこと……」ジワッ

発明家「ちょ、ちょっと落ち着こう!」

奴隷「もし魔力が漏れちゃったら……」

屍人「ならその前にそいつを滝に突っ込むか? たとえ失敗しても、そいつなら……」

弓使い「……っ」

鳥娘「……いい加減に……!!」

勇者「」ズイッ

弓使い「……勇者さm」

勇者「」スッ


ドンッ




屍人「ぐっ」ドサッ



フワッ


『合格だ』

『屍人は現時点で、他5人中4人に嫌われている』


勇者「……」

勇者「突き飛ばしてごめんね、屍人」ギュ

屍人「気安く抱きつくな、鬱陶しい」ズイッ

屍人「ふん、嫌われ者は突き飛ばされるのがお似合いだぜ」

勇者「うん、ごめん」

勇者「屍人があんなに嫌われようとしてたのに、嫌えなくて、ごめん」ギュッ

屍人「…………」

屍人「ばかだよ、お前は」



『『選別』は終了した。お前たちはこの先へと進む権利があると判断した』

『健闘を祈る』


勇者「えへ。ありがと」




弓使い「あ、あの……屍人さん……」

屍人「馴れ馴れしくするな。勇者と違って私は馴れ合いは嫌いなんだ」

屍人「嫌われようとしてただって? それはアイツが勝手に言ったことだろ。真に受けるなよ」

勇者「みんな、つかれたでしょ。馬車にもどっていいよ」ポヤポヤ

勇者「みんなありがとね」ポヤッ




ここから勇者チーム(2人)と屍人チーム(4人)に分かれます。

勇者チームに入る1人を安価おねがいします。


↓+1

「魔王城近辺」



屍人「……ここから先は、魔物も凶暴になってくる。馬車で一休み、なんてことはできねぇぞ」

勇者「そだね。もうみんなで行っちゃおうか」

屍人「そしたらお前は……」

勇者「ううん。二手に別れよ。ぼくが誰か1人連れてく」

屍人「私は3人のお守りじゃねぇか、完全に」

勇者「えっと、魔王城の周りにある4つの場所にいる魔物を倒すんだよね?」

屍人「最悪、倒さなくても体の一部を奪えればいい」

屍人「鳥海・虎穴・龍泉・玄武岩……どんな魔物かは、名前でわかるだろ? 人型の魔物だからって油断すんじゃねぇぞ」

勇者「うん。わかった」

屍人「で、誰を連れてくんだ?」

勇者「ポチ。そっちにいても可哀想だから」

屍人「奴隷で大丈夫なのか? 戦えないだろアイツ」

勇者「んー。だいじょうぶ」

屍人「……で、4つのうち、まずどれを攻めるんだ?」



1、鳥海
2、虎穴
3、龍泉
4、玄武岩

↓+1



——————・・・


キャラ安価をお願いします。


『玄武』

性別:
備考:魔王の配下にして四天王。人型だが、亀の特徴も残している。
カース:

四天王にすら説明無く『赤空』を発動した魔王に、反発しているか否か:(反発していない場合は殺し合いになる)


↓+1


明日の朝、まとめて書きたいと思います。とりあえず朝安価はエグイので、安価だけ今やっちゃいたいです。



屍人サイドがどこに向かったのか安価お願いします。

1、鳥海
2、虎穴
3、龍泉

↓+1



キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:魔王の配下にして四天王。人型だが、鳥の特徴も残している。
カース:

四天王にすら説明無く『赤空』を発動した魔王に、反発しているか否か:(反発していない場合は殺し合いになる)





パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+1


今日はここまでにしときます、お付き合い頂きありがとうございました。



自らを信じられず、ただ生きるしかできなくなる……

……ええっと……どういうことでしょうか? 頭パーでごめんなさい。



おやすみなさい!

おやすみといいつつ寝てない私。

自己不信わかりました、ありがとうございます。



>>キャラ設定の時って簡潔のほうがいいの?

『簡潔』かどうかじゃなくて、『的確』かどうかだと思う今日この頃。

『そのキャラでなにがしたいのか』がわからないと、活躍させようがないです。

安価スレ的には、中途半端なのが一番怖いです。やるならとことん。

かっこよくしたいなら、とことんかっこよく! 可愛くしたいなら、キモくしたいなら、笑わせたいなら、エロくしたいなら、とことん突き抜けて設定してほしいです。

ケフカが人気あるのは、ハイテンションだからじゃなくって、ハイテンションが突き抜けてるからだと思います。

…とかほざいてみたり。ごめんなさい。




奴隷「あの……ご主人様。私なんかでいいんですか?」

勇者「なにがー?」

奴隷「連れて行くのがです。多分、トドメなんて刺せませんよ……?」

勇者「うん、大丈夫。体の一部をもらえばいいんだって。お願いしてみよー」

奴隷「そう、なんですか……」

勇者「……あ」

奴隷「?」

勇者「ポチに首輪付けるの忘れてた」ゴソゴソ

奴隷「!? 持ってきてたんですか……!?」

勇者「うん」ポヤッ

勇者「はい、つけた」カチャカチャ

奴隷「……」ジャラッ

勇者「んー。なんかへん」

奴隷「変ですか? まあ多分、全部変だと思いますけど……」

勇者「わかった。ポチ、立って歩いてるのが変」ポヤポヤ

奴隷「…………」

奴隷「……はい」スッ

奴隷(昼間の屋外で、年端もいかない少年に全裸で首輪付けられて四つん這いにさせられる女…………変態だよ)ヨチヨチ

勇者「えへ。ポチかわいい」ナデナデ

奴隷(……ここまでされても、そんなに悪くないと思っちゃってるのが……どうしようもない、変態だ)



勇者「んー」

勇者「ここらへん」キョロキョロ

奴隷「……膝痛い」

勇者「あ」



玄武「……」ゴロゴロ



奴隷「黒い大きな岩がありますね」

勇者「その上にいる人が玄武かな」

奴隷「え? そんな人見えますか?」

勇者「うん。いこ」ヒョイッ

奴隷「ひゃっ!?」///

奴隷(お姫様抱っこ……というよりは犬猫を抱えるみたいな抱き方だけど!)///

ヒュンッ




玄武「ったく、水の便りで、滝を突破した奴らがいることは知ったが……遅いな」ゴロゴロ

玄武「何にも言わずに、この『赤空』を発動しやがった魔王様に一言言ってやりたいからな……」

玄武「おかげで一日中ムラムラしてやがる。三大欲求が留まるところを知らねぇ」

玄武「来た勇者がよっぽどの悪人じゃないかぎりは、協力してやろう」


シュタッ


玄武「……来たか」

玄武「本来、ここは魔王様の配下・四天王として、水を司る俺っちの本領を見せてやるところだが」

玄武「今回だけは特別だぜ。お前たちに協力して……」クルッ


勇者「」ポヤポヤ

奴隷「」ジャラッ


玄武「……」

玄武(おっとり少年が歳上の全裸女を首輪で繋いで這いつくばらせてるーっ!?)

勇者「ぼく勇者。こっちはペットのポチ」

勇者「ほらポチ、自己紹介」

奴隷「わん」///

勇者「よくできたね。よしよし」ナデナデ

奴隷「」///

玄武「え、ちょ、ちょっと待って! タイムタイム! ……え!?」

玄武「と、とりあえずどこから突っ込んで欲しい!? それくらいの要望なら聞くぜ!?」

勇者「えっと、ちょっとだけ髪の毛ください」ペコッ

玄武「あ、会話をする気はないんだな!? それはすまんかった!!」


玄武「……ええー。なにこれ。ちょっとみないうちに、人間ってこういうの始めたの……?」

勇者「くれるといいねー」ポヤポヤ

奴隷「ですね」

玄武「あ、自己紹介以外は普通に喋るんだ……」

玄武「えっと、あらためて聞くぞ? お前らは、『赤空』を止めるために魔王城へ行きたい。そのために、俺の体の一部が必要なんだな?」

勇者「うん」

玄武「そうか……いや、そこまではいいんだが……」

奴隷「」ジャラッ

玄武「それはなんなんだ?」

勇者「奴隷の町で買ったペットだよ」

玄武「勇者がそんなことしていいのか!?」

勇者「?」ポヤッ

玄武「……ああ、きっとなにもわかってないんだな。わかってないけど、ノリでやっちゃってるんだな」

玄武「とにかく、俺の体の一部は必要ないぜ。俺も一緒に行くからな」

勇者「いいの?」

玄武「ああ。いいんだが、ちょっとだけ待っててくれ。カースの影響でな。いや、カースがなくてもアレだったかもしれんが……」

玄武「とにかく、ちょっと待ってろ。すぐ戻ってくるから。そしたら一緒に行こう」

勇者「? わかった」

勇者「なんで前屈みなんだろうね?」

奴隷「……そういうカースなんですよ、きっと。ご主人様は、ずっとそのままでいてください……」

勇者「?」ポヤッ


「鳥海」


屍人「ここら辺、だな」

弓使い「わあ……きれい……」

鳥娘「すっごいね。ボク、ここに住みたいくらいだよ。水も綺麗だ……」

発明家「ん? あそこに誰かいるみたいだよ?」



朱雀「……」チョコン



屍人「おい、私が行くから、お前らはここで待ってやがれ」

弓使い「だ、大丈夫……なんですか?」

屍人「足手纏いがいなけりゃな」スタスタ

鳥娘「もう、なんだよあの言い方……」

弓使い「わ、私は大丈夫だよ、鳥娘さん」



屍人「おい。魔王配下・四天王……南の朱雀だな?」

朱雀「……」コクッ

屍人「羽一枚でいい。譲るか毟られるか選べ」

朱雀「……」

屍人「おい」

朱雀「……私は……四天王だから……敵を倒さないと……」

屍人「!」ジリッ

朱雀「でも」

朱雀「……」

屍人「?」

屍人「なんなんだお前。勝手に毟ってくぜ?」

朱雀「……」

屍人「」ググッ…

朱雀「……」

屍人「くそ、なんだ抜けないぞ。おい、どうにかならねぇのか」

朱雀「……」

屍人「チッ。なら魔法で……『切断呪文』」ズバッ

屍人「よし、これで……」

ボッ

屍人「……体から離れた羽が燃え尽きやがった……」


屍人「おいこら、どぉすんだこれ!」ゲシッ

朱雀「うっ」ドテッ

屍人「私はあまり気が長くない方でな。なんか解決法を知ってるなら今のうちに喋っといたほうがいいぜ」

屍人「べつに、死体に変えてから操ったっていいんだからよ」ニヤ

朱雀「……」

屍人「」イライラ

屍人(明確な意思があり、襲ってくる気配がない人や魔物は、傷つけてはいけない…………勇者の命令だ)

屍人(どぉする。羽が燃える前に凍結させて、冷温保存し続ければいけるだろうが、魔力消費がだるい)

鳥娘「うわあ、綺麗な羽だなぁ!」キラキラ

屍人「! おい、お前……」

弓使い「……す、すごい、です……毛並みも……」ナデナデ

朱雀「……ありがと」

屍人「!」

発明家「屍人ちゃん。僕の発明品で冷却し続けることは、一応できるよ?」

屍人「……いや、その必要はねぇかもな」

発明家「?」

鳥娘「ボク、ガルーダ系なんです! あなたもそうですよね! だってほら、系統が近いですもん!」バサッ

弓使い「あ、あの、羽を開いてもらっても、いいですか……?」

朱雀「……」バサッ

鳥娘「す……すごい。こんな美しい羽、初めて見た。一族のみんなにも見せてあげたいよ」

朱雀「や、やめて……私なんか……」

弓使い「いえ、すごいです……カースで自分に自信が、なくなっちゃってるんでしょうか……?」

朱雀「そう、らしい」

鳥娘「なら一緒に行きましょうよ! それで、『赤空』をなんとかしましょう!」

朱雀「……」

朱雀「けどぉ……魔王様が……」ウルッ

弓使い「こんなに、部下の人が困ってたら……きっとなんとか、してくれます……!」

鳥娘「そうだよ! こんなに綺麗な羽なのに、地面に座ってるなんてもったいないですよ!」

鳥娘「立って、一緒に行きましょう!」

朱雀「……」

朱雀「ありがと……」スクッ


発明家「……なんと」

屍人「期せずして、飴と鞭だったようだ」

屍人「日が落ちる前にケリをつけてぇからな、間髪いれずに次に行くぜ」ザッ

勇者が次に向かう場所は?

1、虎穴
2、龍泉

↓+1



キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:竜人。四天王。
カース:

魔王に不満があるか:





パッと思いつかないと思うので、一昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+1


「龍泉」



勇者「ここ?」

玄武「だな。この泉に青龍が住んでる」

玄武「ちなみに、こうやって石を放り込むとブチギレて出てくる」ポイッ

ポチャ

青龍「やめろと言うておろうが!!」ザバァ

玄武「だってお前、こうしないと泉の底でずっとアイドルのポスターペロペロしてるだろ」

青龍「しょうがないだろう! これはカースのせいで……」ピクッ

奴隷「……?」

青龍「アイドル、ちゃん? え、いや、そんなはずが……アイドルちゃんが、魔王城近辺で少年と野外主従プレイに興じているはずが……」

青龍「いや、でもどう見てもアイドルちゃんだよな……?」

勇者「ポチ、自己紹介」

奴隷「わ、わん」///

青龍「」キュン

玄武「」ズギュゥゥゥゥン

青龍「すまんアイドルちゃん。こういうカースなのだ!!」ペロペロ

奴隷「いやぁぁあああ!?」

奴隷「ご主人様、助けてくださいぃ!!」

勇者「わかった」ゲシッ

青龍「ぐふぅ!?」ズザザザザッ……ドガァァン!

奴隷「はぁ、はぁ……こ、怖かったです……」ギュー

勇者「よしよし大丈夫だよ」ナデナデ

勇者「……あれ? 玄武がいない」キョロキョロ

青龍「うぐっ……」ググ…

青龍「すまんな少年よ……これはカースの影響なのだ……」

青龍「自分がファンだったことのあるアイドルをペロペロしてしまうというカース……!!」

奴隷「変態っ!!」

青龍「違う! これは俺の意思ではないのだ!!」

勇者「でも、今ポチはアイドルじゃないよ」

青龍「…………なに?」


奴隷「もしかして、知らなかったんですか? 私はカースのせいでアイドルやめたんですよ?」

青龍「そ、そうだったのか!? てっきり……」

勇者「今はぼくのペット」

青龍「……いや、しかしそれなら納得だ。そうか、年下の男の子に犬扱いされながら首輪で繋がれつつ全裸で四つん這いにならないといけないカースか…………なんと恐ろしい。同情するよ、アイドルちゃん」

奴隷(……そ、そういうカースってことにしておこう)///

青龍「しかしなぜだ……俺の中ではアイドルちゃんは永遠のアイドル……ペロ欲が抑えられん」

奴隷「ペロ欲!?」

青龍「ペットだと言ったな少年……ならばちょっとだけペロペロさせてはもらえないだろうか」

奴隷「やっぱり変態じゃないっ!!」

青龍「この際、認めよう」

勇者「んー。ポチが嫌がってるし」

青龍「そこをなんとか!」

勇者「……」

勇者「首輪が、もう一つあるけど?」ポヤッ

青龍「———っ!!?」

奴隷「ま、まさか」

勇者「ペット同士なら、舐めあいっこもおかしくないよね」

青龍「……」プルプル

青龍「馬鹿にするなよ、人間が……」

青龍「魔王直属の四天王、東の青龍が!! 人間風情のペットになんぞ成り下がってたまるか!!」




青龍「わん」ジャラッ

奴隷「……」

青龍「やめてくれアイドルちゃん。ゴミを見るような目はやめてくれ。玄武しか喜ばないぞ、その目は」

玄武「おい、不当に人の価値を貶めるのはやめろ。俺のもカースのせいだボケ」

玄武「っていうか、俺がお花を摘みに行っている数分間に、一体何があったんだ!? どうして青龍がほぼ全裸で首輪に繋がれてる!?」

勇者「ほら、行くよ、ポチ、ペロ」

奴隷「わん」ジャラ

青龍「わん」ジャラ

玄武「ええー。絶対おかしい……なにこれぇ……絶対おかしい……」

勇者「えへ。ペットが増えた」ポヤポヤ




正直、こんなカース食らったら反発するのも無理ないと思う。




キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:虎の獣人。四天王。
カース:

魔王に反発しているか否か:






パッと思いつかないと思うので、一昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+1

うっひょー! 免許取れたったー♪


アクセスできないのは自分だけなのかなって思ってました。ありがとうございます。みんなアクセスできないならしょうがないですね。

投下してきまーす。

「虎穴」


朱雀「……あそこ」

鳥娘「ありがとう、朱雀さん!」

朱雀「う、うん」コクッ

屍人「じゃあ、今回も私が行ってくるぜ。どんな敵かわからねぇからな」

発明家「ありがとね、屍人ちゃん」

屍人「……おいおい、雑魚助……勘違いしてんじゃねぇぞボケが。勇者の命令に従うっつぅカースだから、私はお前らを守ってやらなきゃいけねぇんだ」

屍人「じゃなけりゃあ、お前らなんぞ知るか」

弓使い「……」

朱雀「多分白虎は、大丈夫だと……思うけど」

屍人「あ?」




屍人「デケェ洞窟だな。西の白虎か……一体どんな奴なんだ?」

屍人「四天王にさえカースが及んでるなんて、魔王はどうしちまったんだ。あいつ、こんなに見境のない奴だったっけか?」

屍人「ん」ピクッ

屍人「誰かいやがるな。出てこい」


「……」


屍人「西の白虎だな? おとなしく出てくれば、体毛だけで勘弁してやるぜ」

屍人「さあ、姿を現しやがれ!」

「……」

白虎「」チョコン

屍人「……」

屍人「虎獣人のガキか。白虎は一体どこに……」キョロキョロ

白虎「あたしがびゃっこだよ!」

屍人「冗談は寝て言えクソガキ。毛皮に加工すんぞ」グニ

白虎「やめへ! やめへよぉ!」グリグリ

屍人「まさかとは思うが、カースか?」パッ

白虎「そーだよ! おかげでこんなすがたになっちゃったんだよ!」ウルッ

白虎「ねえおねがい、びゃっこもまおーじょーにつれてって?」

屍人「嫌だね。なんで足手纏いなんざ連れてかなきゃなんねぇんだ。いいから毛をよこせ」グイグイ

白虎「いたぁぁい!! いたいよぉ! ひっぱんないでぇ!」

屍人「チッ。なんで四天王の体ってのはこんなに丈夫なんだ」

白虎「ぐすんっ……」


朱雀「……白虎? 大丈夫?」ヒョコッ


白虎「すざくっ!!」パァ


白虎「すざくー! すごーい、すざくがたってるとこ、ひさしぶりにみたー!」トテテ

白虎「すざく、あのひとがね、びゃっこのことね、いじめるの! すざくー、やっつけてー!」ギュー

朱雀「あー……えっと」

白虎「ばーかばーか! ぞんびおんなー! すざくにもやされてしんじゃえ! したいくさいんだよばーか!」キャッキャッ

屍人「……へーぇ? 私を燃やすのか朱雀」

朱雀「いや、えっと……」

白虎「すざく、どーしたの? はやくやっつけて?」キョト



鳥娘「朱雀さん、どうかしたんですか? あれ、もしかしてその子が白虎?」

弓使い「あの……みんなそろったなら……魔王城に、いきましょう」

発明家「いやぁ、四天王と戦うハメにならなくてよかったね」



白虎「え? え? え?」キョロキョロ

朱雀「あのね、白虎……この人たちを魔王城に連れてって、呪いを解こう?」

白虎「のろいがとけるの!? やったー!!」ピョンピョン

白虎「……はっ!?」ゾワッ

屍人「…………」

白虎「えへ。ごめんねおねえちゃん、びゃっこね、びっくりしちゃってね、それでね、おもってないこといっちゃったのっ!」テヘッ

屍人「…………」

白虎「え、えへへ…………ゆるして?」ダラダラ







白虎「にゃああああああああああああああ!!!」



「応龍門」


玄武「朱雀が自分から動くなんてなぁ。てっきり引きずられて来ると思ってたぜ」

朱雀「……まあ……うん」

朱雀「それで、あれはどういうこと?」


白虎「はいよーしろばー! はしれはしれー! あははっ!」ベシベシ

青龍「わん」ノソノソ


玄武「聞いてやるな……奴は目覚めてはいけないものに目覚めてしまったんだ……」

朱雀「……」

玄武「とにかく、この門より先には入れない俺たちにできることは……」

玄武「あいつらが魔王様を説得してくれることを祈るだけだ」

朱雀「……そう、だね」

白虎「せいりゅー、もっとはやくはしってー!」バシバシ

青龍「わん」ワサワサ

玄武「さて、じゃあちょっとキジ撃ってくるわ!」ズギュゥゥゥン

朱雀「死ね」

「魔王城」



勇者「だれもいないね」キョロキョロ

屍人「おかしいな。魔王は寂しがりだから、城に誰もいないなんてことはねぇはずなんだが」

勇者「魔王をしってるの?」

屍人「昔の知り合いだ。まだ私が不死王じゃなくて蟲王と呼ばれてた時期のな」

勇者「へー」ポヤッ

屍人「けどまあ油断すんじゃねぇぞ。不意打ちは警戒しとけ」

勇者「うん、わかった」

屍人「念の為、あいつらは城の外に置いてきたが……。魔物の1匹さえ出ない拍子抜けの警備だったな」

勇者「んー。まあ、がんばろー」ポヤポヤ

屍人「ったく。わかってんだかわかってねぇんだか」



勇者「この向こうに、魔王がいるの?」

屍人「部屋が変わってなければ、ここだぜ。なにかと最上階が好きな奴だったからな」

屍人「にしても、マジで魔王の間まで警備が誰もいねぇとはな……いや、使用人さえもいねぇのは流石におかしい」

屍人「四天王にまで愛想尽かされてたし、どぉしたんだアイツ?」

勇者「まー本人に聞いてみよー」

屍人「それもそぉだな」

勇者「おじゃましまーす」ガチャ

屍人「邪魔するぜ。おい魔王! 変な呪い発動してんじゃね…………ぇ……」

屍人「え?」






魔王「……」






勇者「魔王って、こんなに子供なの?」キョト

屍人「いや、そんなハズは……お、おい魔王、どぉしたんだその姿は……それに服も着ねぇで……」

魔王「屍人……か……」ボー…

屍人「おいおい、お前ともあろう者が、そんな無気力な目ぇしてんじゃねぇよ……まるでさっきの朱雀みてぇな……」

屍人「…………朱雀……みてぇな……?」

屍人「……ま、まさか……!!」

魔王「ふふ。その通りだ」


魔王「幼児で、無気力で、過剰性欲で、変態で……」


魔王「弱体で、服従で、変身で、暴走で、全裸で、虚弱で……」



魔王「一定範囲内にいる者のカースが、全部発現してしまう……それが私のカースだ」



魔王「誰が発動したのか知らぬが」

魔王「厄介なものだな……『赤空』の呪いとは」

屍人「!?」

『人格が変わったときに、一緒に姿も変身する』ってカースだから、元々二重人格じゃない魔王には効果はないです。



勇者「赤空って、魔王がやったんじゃないの?」キョト

魔王「なぜ私がそんなことをせねばならん……こんな姿になってまで」

魔王「近くに四天王しかいないここ最近は、なにもせず、なにもできず、ただ部屋の隅で股を弄ってるだけで済んでおるが……」

魔王「部下がたくさんいた頃は本当に地獄だった。仲の良いみんなを、必死に魔王城から追い出したものだ」

魔王「魔王ともあろう、この私がこんな無様な姿になっていることは……側近や四天王にさえ隠し通したが……」

屍人「……寂しがりのお前が、誰にも言えずにみんなを遠ざけたのか」

魔王「そうだ。……それと、精神も幼児だから……」

魔王「こうしてお前の懐かしい顔を見て泣いてしまうのも、カースのせいなのだぞ……」ポロポロ

屍人「……魔王」

勇者「じゃあ、誰が『赤空』を発動したの?」ポヤッ

魔王「知らぬ。姿も精神も能力も幼児のままなのだぞ。魔法も満足に使えぬ。調べようもない」


魔王「だがお前ならどうする?」


魔王「もしもこんな厄介な呪いを発動できるとして、好きな場所を『中心』に発動できるのだとしたら……」


魔王「お前ならどこを『中心』に発動する?」


勇者「…………」





勇者「『敵大将の居城』?」





屍人「———なっ!?」

魔王「で、あろうな。つまり発動したのは『人間側』……もっと言えば、王国中枢。……あの国王が知らぬはずもない」

魔王「お前、勇者だな? 『魔王城を中心に』赤空が発動し、私がこの姿のせいで外部と接触ができないのを良いことに推定有罪で討伐勅命か……」

魔王「勇者よ。屍人よ。そしてその仲間たちよ。私の首を持って帰らない限り、お前たちの帰る場所は無くなっておるであろうよ」

屍人「そういう『手筈』か……」

屍人「1人でいるかぎり無敵の勇者に『仲間』を作らせたのも、『足手纏い』と『人質』を確保するためか……!!」

魔王「この呪いが私に通用したのは、あちらとしても想定外だろうよ。人間たちは、魔王には魔法が通用しないと思い込んでいるらしいからな」

屍人「魔法無効化呪文を使ってない時に、呪いを食らったのか?」

魔王「そうだ。まあ、どのみちあの呪文は連続で1時間しか使えないから、大した違いはないがな」

魔王「さて、どうする勇者よ。さすがに今の私ならお前たち2人には逆立ちしたって敵わないだろう」

魔王「どうする、と言っても、人間であるお前に選択肢はないか……」

屍人「……魔王……っ」

魔王「まさか最後の最後で、古い友人に看取ってもらえるとは思わないんだ。私もつくづく運が良い」

魔王「やれ、勇者」



魔王「台本通りに世界を救って見せろ」




4時30分までの多数決をお願いします。



1、魔王を殺して、英雄として王国に帰る。

2、魔王を殺さず、逆賊として王国に帰る。




勇者「…………」

屍人「……ゆ、勇者……」

魔王「さあ」スッ

勇者「んー。あはは。そっかぁ。ふーん」

屍人「勇者?」

魔王「?」

勇者「……」

勇者「王様」




勇者「ぼくをだましたんだぁ」




屍人「っ」ゾクッ

魔王「!」

屍人(怒っている表情じゃねぇが……)

屍人(初めて見た……勇者の『真顔』)ゾワッ

勇者「行こっか、屍人」

屍人「い、行くって、どこにだよ」

勇者「王国」

屍人「……魔王は……」

勇者「殺さない」

屍人「……いいのか? 帰る場所が……」

勇者「王国に『帰る』んじゃないよ、屍人」

勇者「王国に『行く』んだ」ポヤッ

屍人「!」

魔王「……なんのつもりだ勇者よ」

勇者「んー。なんとなく。えへ」ポヤッ

魔王「お前だけではない! ほかの仲間もいるのだろう!? そいつらの居場所も……」

勇者「もともと帰る場所なんてないよ」

屍人「…………発明家は機械の町に家があるが、中身は全部馬車に移してる。弓使いは身寄りがない。奴隷は言わずもがな、鳥娘も一族を追い出されてる」

勇者「発明家にはごめんなさい。でも許してくれるよ」ポヤッ

魔王「……なんてやつだ」

勇者「魔王って、カースがうつっちゃうんだっけ?」

魔王「あ、ああ……」

勇者「えっと、そーだな……じゃあ」


終われと言うなら終わるよ。続けろと言うなら続けるよ。




1、現勇者パーティを引っさげ、いざ王国へ。もうちょっと我慢しててね。

2、青龍以外の3人と、奴隷以外の3人を交換する。そうすれば魔王の負担は減るよね。

3、勇者・屍人・魔王だけで王国へ。死ぬがよい。

↓+3




勇者「もうちょっと我慢しててね」

魔王「?」

勇者「えへ。ちょっと王様とお話してくる」ポヤポヤ

魔王「ど、どういうことなのだ屍人。説明しろ」

屍人「おいおい、私だって勇者の考えてることがなんでもわかるってわけじゃねぇんだぜ?」

屍人「……けどまぁ」

屍人「とりあえず、コイツについてけば間違いねぇぜ」ニヤ

魔王「……」

魔王「私にさえ従わなかった屍人がそこまで言うとはな……」

魔王「わかった。勇者よ、すべて任せた」

魔王「頼む。助けてくれ」

勇者「えへ」ポヤッ

勇者「うん。わかったー」ニコ


四天王は組み込まれてないです。


屍人の武器は『不死王の指輪』と『蟲王の指輪』です。いつもは勇者が没収してます。


1、屍人に『不死王の指輪』を返す。

2、屍人に『蟲王の指輪』を返す。

3、屍人に2つとも返してしまう。

↓+1

「王国」


勇者「ただいまー」ポヤッ

王「おお、ご苦労であったな勇者よ! お主が無事に戻って、ワシも安心したぞ」ニコ

勇者「えへ」ポヤッ

王「そっちの4人が魔王討伐の仲間じゃな? 勇者を助けてくれて感謝するぞ。大義であった」

発明家「……」

弓使い「……」ビクビク

奴隷「……」

鳥娘「……」

王「して、魔王は?」

勇者「うん。殺してないよ」

王「……」

王「なんじゃと?」

勇者「?」

王「お主は魔王討伐に出かけたのであろう」

勇者「そーだよ?」

王「ならば、魔王の首を持ち帰らずに、どうしてワシの前に姿を見せられる?」

勇者「なんかね、気が変わったんだ」

勇者「『赤空』を誰が使ってるのかわかったから」

王「……」

王「そうか」



王「嘆かわしい。魔王に操られてしまっていたか」




王国兵s「」ズラッ

ガシッ

発明家「うわっ!」グイッ

弓使い「きゃっ!?」グイッ

奴隷「痛っ!」グイッ

鳥娘「っ!」グイッ

勇者「……」グイッ

王「お主が仲間を連れずに暴れだしていたら大変なことになっていた。その前に捕らえられて安心しているぞ」

勇者「そっか」

王「随分と余裕じゃな。これからこの場で殺されるというのに」

勇者「ふーん」

王「まあ、魔王の様子がどうだったかを吐かせてからでも遅くはないじゃろう。無論、言わなければ……」

弓使い「ぎっ……痛ぁっ!!」ギリギリ

王「お主の大切な仲間が痛い目を見ることになるな」ニヤニヤ

勇者「……」

勇者「王様。これって、この王国の意思なの?」

王「無論じゃ。ワシの意思は王国の意思。おとなしく消えるが良い、哀れな勇者よ」

勇者「そっか……」

勇者「もういいや。『いらない』」


勇者「やっちゃって、屍人」


王国兵A「どうだ、あの勇者サマは?」

王国兵B「手ぶらだ。多分、途中で逃げ帰ってきたんだろうな」

王国兵C「あんな頼りないガキが勇者だなんて、世も末だよなぁ」

王国兵B「まったくだ。おまけにおとなしく言うことを聞きやしない」

王国兵A「強いだけのあんなガキ、魔王を殺すくらいしか役に立たねぇのにな」

王国兵C「あーあ、次の勇者はもっと使える奴だといいなぁ」

王国兵A「はは、まったくだな」

王国兵B「…………おい、あれ、なんだ?」

王国兵A「え? どこだ?」

王国兵B「ほら、あの月の右あたりに、影が……」

王国兵C「……鳥? いや、それにしてはデカすぎるような……」


巨蟲「チキチキチキ……」ブブブブブ…


王国兵A「お、おい、あれ蝿じゃねぇか!?」

王国兵C「あんなデカイ蝿がいてたまるかよ!! 何メートルあるんだよ!?」

王国兵B「魔蟲……? いや、あんなの見たことないぞ……」

王国兵A「誰か乗ってねぇか……?」

王国兵C「あんなサイズの蟲を操れる蟲使い、いるわけねぇだろ! それじゃあまるで……」


「うわああああ!!」「なんだこれは!?」「助けてくれぇ!!」


王国兵A「今度はなんだ!?」

王国兵C「なんだあれ……地面から、ゾンビが……!! 何百体いるんだ!?」

王国兵B「…………これだけの蟲と死体を操る魔術師は……1人しかいない……」




王国兵s「う、ぐ、えぁ?」ギギギ…

王「なんじゃ、何が起きとる!?」

勇者「おつかれさま。帰っていいよ」

王国兵s「え、え? あぎっ……」スタスタ

王「おい、どこへ行く!? 戻ってこんか!!」

バタン

勇者「これで、おちついてお話ができるね」ポヤッ

王「……一体、なにをした!? この部屋で魔法は使えないはず!! どうやって王国兵たちを操った!!」

勇者「それは屍人に聞いて。ぼくしらない」

勇者「それより王様。『赤空』とめて」

王「なにを、言っておる……あれは魔王が……」

勇者「王様、うそついちゃだめだよ」

王「」ビクッ

勇者「おねがい、王様。今ならまだ、屍人も止められるよ?」

王「屍人…………ただの噂だと思っておったが、まさかお主が不死王と繋がっていたとはな……」

勇者「えへ。友達なんだ。いいでしょ」ポヤッ

勇者「」スタスタ

王「」ビクッ

王「そ、その4人を仲間にした経緯は調べてある! もしワシに手を出せば……」


バギッ!!


王「ぐああああっ!!?」ジタバタ

勇者「手を出せば?」

王「て、手を、出せば……!!」


ゴスッ!!


王「かはっ……!!!」ピクピクッ

勇者「」グイッ

王「っ!!」プラン

勇者「おねがい王様。『赤空』をとめて」

勇者「はやくしないと、お城の人がみんないなくなっちゃうよ?」



屍人「イ〜イ眺めだぁ……」ウットリ

屍人「この砂粒みてぇなサイズの蜂は、相手の耳から脳へと侵入して卵を産み付ける。すると孵化した幼虫は脳を食べながら急速に成長し、宿主の脳をあっという間に支配して体ごと乗っ取っちまう」

屍人「そして私の血液に含まれてる細菌は死体を蘇らせ、呼び寄せる作用がある。簡単な命令にひたすら従うゾンビ奴隷だ」

屍人「さあ、生きたまま操られるか、死んでから操られるか、2つに1つだ。選びやがれ!! ハッハァー!!」



王国兵A「おい、不死王には攻撃するな! ゾンビが増えるだけだぞ!!」

王国兵B「馬鹿か! 蟲王の腹を見ろ! もうあんなに大きくなってる!! アレを産まれる前に、蟲王は早く殺すのが定石なんだ!!」

王国兵A「不死王を殺せるわけねーだろ!! 時間の無駄だ!!」

王国兵C「じゃあどうすんだよぉ!? 攻撃するのか!? しないのか!?」



屍人「恨むなら、指輪をどっちも返しちまった勇者を恨むんだな」

屍人(……さて、あっちはそろそろ終わったか?)




弓使い「……お、王様の方が、魔王よりも魔王らしいと……思います」

王「なんじゃと?」

弓使い「だ、だって……魔王は、ずっと不可侵条約を、守ってたじゃないですかっ」

弓使い「それを、わざわざ攻撃して、そのためにたくさんの人たちに迷惑をかけて……」

弓使い「勇者様が……魔王じゃなくって、王様を攻撃するのは……だから、当然だと、思いますっ!」

王「黙れっ、小娘が!!」

弓使い「」ビクッ

王「そうやって勇者の影に隠れてわめきたてるだけの臆病者のお主に、言われることなどないわ!!」

鳥娘「黙らないよ」

王「……亜人の娘」

鳥娘「人間と魔族が歩み寄ろうとした時、和親条約じゃなくって不可侵条約を結んだのは、貴方の臆病さのせいでしょ」

鳥娘「相手のことをよく知らないってだけで腰が引けて、それで逃げた結果、もっと不安になってこんな馬鹿なことを始めた」

鳥娘「そんな臆病者の貴方に、弓使いをどうこう言う資格なんてないよ!」

王「ぐっ……ぬぅ……」

発明家「貴方は木を見て森を見ていない。目の届く人たちのために、全世界を巻き込んだその業は度し難い」

発明家「こんなとんでもない魔術を発明できるのなら、もっと素晴らしい発明だってできたはずです。全世界が幸せになれるような魔術を」

発明家「武器だって兵器だって、本当は人々の幸せのために発明されたんです。使い方を誤った時に、悲劇は起こる。しかし『赤空』は、どうやっても幸せは生まれない」

発明家「……」ムキムキッ

発明家「っつーかよ、テメェ、魔王とちゃんと話したことあんのかよ!? 俺様はちょっとだけ話してみたが、なかなか見所のある奴だった!!」

発明家「大前提からミスってんじゃねーぞ!! そんなんじゃ偉大な発明は生まれねぇ!! こんな駄作はとっとと捨てちまえ!! そんで次こそ、もっとみんなが幸せになれる発明を目指しやがれ!!」


王「……っ、しかし、魔王さえ殺せばあとは……」

奴隷「私は呪いのせいで、アイドルから奴隷になったよ。ご主人様が助けてくれなかったら、もっと取り返しのつかない目に遭ってた」

奴隷「奴隷馬車とか、奴隷小屋とか、そういうところで、たくさんそういう人たちを見てきたよ」

奴隷「魔王さえ殺せばあとは……なに?」

奴隷「魔王を殺して、呪いを解除して、それでみんなめでたしめでたし、ハッピーエンドってつもりだったの……?」

奴隷「こんな、馬鹿げた理由で私のアイドル人生は、ううん、私たちの幸せだった日々は終わっちゃったの!?」ポロポロ

奴隷「……本当に、私たち奴隷にとって、王様…………貴方こそが、魔王だったよ……」ポロポロ

王「ワ……ワシは……」

勇者「王様」

王「」ビクッ

勇者「こんなことしなくても、ちゃんとぼくに全部話してくれてたら、魔王討伐には行ってたと思うよ」

勇者「ぼくがいやだったのはね、王様」

勇者「こんなことしなくちゃ、みんなが王様に味方してくれないって思ったことなんだ」

勇者「王様が、魔王だけじゃなくって、ぼくとか、みんなを信用してくれなかったことなんだ」

勇者「だからぼくは、いま、ここにいるんだよ」

勇者「王様の嘘が、ぼくを王様の敵にしたんだ」

王「…………」

勇者「だから、これから一緒に、魔王に謝りに行こ? それで、仲直りするの」ニコ

勇者「王様がほんとの気持ちで謝れば、魔王はきっと許してくれるよ」

王「……ここにきて……まだワシにチャンスをくれるのか、お主は……」

勇者「うん。ぼくべつに、王様きらいじゃないし」ポヤッ

勇者「それと、魔王討伐に行けって言ってくれてありがと」

勇者「おかげでみんなに会えたから」ニコ

王「———っ」

王「……本当に、わからん奴だ、お主は」

勇者「えへ」ポヤポヤ

王「……わかった。ワシを魔王城へと連れて行ってくれ」

王「お主の、立派な仲間たちにも言われたように……魔王ときちんと話してみよう」

王「そして魔王に謝る前に、まずは……」



王「お主たち。……本当にすまなかった」


なんかおわっちゃいそうなかんじだね。アドリブだからしょうがないね。

ごはんたいむ。

うわあああああっ

いろいろ頭捻ったけど決めかねる……!!



いいや安価で。安価スレだし。

ほい。

↓+1(次の敵)

どういうイキサツでストーリーが展開していく?

(さっきのは、魔王が、呪いを発動して、それを解決するために、勇者が仲間と共に旅に出る……というストーリーだった)

↓+1


1、その世界に、こっちの世界の人がどうにかして行って旅へ。

2、新しいお話。でもジョジョ7部みたいに、名前が同じの別人とか、妙な共通点のあるそっくりさんがいる。

↓+1


あっちに行く人。(少ないほうがスレ的に嬉しい)

↓+1

こっちの世界では呪い解けちゃったけど、あっちの世界では呪い継続でいいよね? 2人の呪い種類も全裸とペロペロでいっか。



帝王に関して

性別:
カース:
どうやって征服したか:


↓+1


帝王の行った世界征服とは?

↓+1

帝王のカースしょっぱいから、実力自体は弱くなりそう。

帝王の種族(人間とか魔物とか、龍とかスライムとか)

↓+1


帝王の属性は?(1〜3個までで)


属性参考↓

「ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテールお下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さんメイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデスウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックスガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ?」


↓+1


うんうん、なんかいい感じになってきたね。じゃあそんな感じで書いていきますね。

とりあえず今日はここまでで。これから安価シーンまで書き溜めて寝ます。明日は9時ごろかな。

おやすみなさい!

奴隷ちゃん。

9時に起きれないかも。おやすみなさい。


>>204
うめえwwwwww

ガンツの岸本を思い出したわ

「王国城・地下祭儀場」


王「ここまでしておいて許してくれるとは……」

王「怖がらずに、もっとお主と言葉を交わせばよかったのだな……」

魔王「いいから早く呪いを解除しろ。いい加減、服を着たいのだ」

奴隷「うぅ……すみません、私のカースのせいで……」

青龍「十数人中、3人が全裸か……異様な光景だな」

玄武「カースで全裸な他2人と、自分の意思で全裸なお前を一緒にするな!!」

王「……では、呪いを解除するぞ」スッ

屍人「なんだそりゃ。剣か?」

勇者「ぼくのと似てるね」ポヤッ

王「それはそうじゃ。これはお主の『勇者の聖剣』の兄弟刀じゃからな」

王「これを、床に描かれた『赤空』の魔法陣に突き立てる」ガキンッ


キィィィィィイイイン!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!



王「これで呪いが解けるはずじゃ」

魔王「なんだ、確証はないのか?」

王「大抵の呪いはこれで解ける。じゃが、ここまでの規模となると前例がないからな……」



ビシッ


ビシビシッ!!




屍人「おい、空間に亀裂が入ってやがるぞ!」

発明家「逃げたほうがいいんじゃないかい!?」

白虎「すざくー! はやくたってー!」グイグイ

朱雀「う、うん……」

鳥娘「弓使い、こっちに!!」グイッ

弓使い「ひゃうっ」///

王「ひとまず離れるぞ!」

魔王「くっ!?」ヨロッ

勇者「ん」ガシッ

魔王「す、すまん。幼児の体に慣れていないのだ」

勇者「つかまってて」ヒョイッ


バキィィンッ!!


奴隷「きゃ———」ズルッ

奴隷(空間の裂け目に、足が……!!)

青龍「アイドルちゃあああああん!!」ヒュバッ ガシッ

奴隷「ペロ!!」

青龍「ぐぬぬ……ま、まずい……!!」ズルッ

玄武「おい青龍!! 掴まれ!!」バッ

青龍「よし、助かったぞ玄b」バッ

スカッ

青龍「———なっ!?」





奴隷「きゃあああああああああああ!!?」

青龍「うおおおおおおおおおおおお!!?」



「地下祭壇」



「これで本当に、『祝福されし者』を呼び出せるのだろうか……」

「これからそれを召喚する我らが疑ってどうするのだ!」

「それに、成功しなければ我らに未来はないのだぞ!!」

「その通りだ。我らには「神」が必要なのだ。このカースを中和できるのは高位神職者のみ……」

「しかし高位神職者は皆、帝王に囚われ、殺され、ひと握りの生き残りも帝王の掌中……」

「呪いを打ち消すほどの『信仰』を得るために、崇拝に足るだけの『神』を召喚せねば!」

「そして必ずや、帝王のカース支配から脱して見せるのだ!!」

「さあ、今こそ召喚の儀を———!!」

「来れ、次元を股にかけし偉大なる……」


ビシッ

ビシビシッ



「おお、さすがは召喚師! 早くも『神』を呼び出したか!!」

「え、ちょ、まだ詠唱終わってn」



ビシビシビシッ


バキィィンッ!!




青龍「ぐぇ!!」ドテッ

奴隷「きゃう!」ポテッ

青龍「く、ここは一体……」キョロキョロ

奴隷「あれ、なんで私の手にあの剣が……」



「ぜ、全裸だ……」

「全裸……」

「なぜ全裸……?」

「お、おい、あの男、もしや伝説の『龍』ではないか?」

「たしかに……あの角、あの鱗、あの尾……まちがいない!」

「それに、もう1人の女性の、なんと美しいことか……!」

「うむ。あれだけの美貌とけしからんほどたわわに実った豊満な肉体……」

「しかもそれでいて、まったくエロスがない!」

「全裸体という、本来異様な格好であるにも関わらず、すぐに違和感は打ち消される……」

「まるで古代の石膏彫刻のような、完成された肉体!」

「なるほど、これで完成形である以上、衣服は価値を損ねる布切れに過ぎぬということか……」

「おい、あの女性が持っている剣! 古の石版に書かれていた、『祝福されし者の聖剣』ではないか!?」

「たしかにそうだ! 装飾まで瓜二つ!!」

「では……」

「ああ。つまり」



ババッ



奴隷(!? な、なんか大量の黒マントの人たちが私にひれ伏してる……!?)ビクッ

青龍「む。アイドルちゃんに跪いていいのはこの俺だけだ!」ガバッ

奴隷「勝手なこと言わないで!!」ゲシッ

青龍「ありがとうございます! ありがとうございます!」ペロペロ

「あの誇り高き『龍』に足を舐めさせている……」

「さすがは『祝福されし者』……」

「いや」



「「「『勇者様』だ!!」」」




奴隷「へ?」ゲシゲシ

青龍「む?」ペロペロ

「勇者様! 我らの『神』よ!!」

「我らを、『帝王』の支配からお救いくださいませ!!」

「お願いいたします!!」

奴隷「え? え? ええ!?」



奴隷(な、なんだか大変なことに巻き込まれちゃってる予感……!!)



奴隷「えっと、事情はわかりました。ここは異世界で、しかも『赤空』の影響を受けている」

奴隷「カースを中和できる高位神職者の独占によって帝王という人が世界を牛耳っていて、最後の手段として新たな『神』を呼び出して信仰の対象にすることでカースを中和し、帝王の思惑を崩そうとしている……と?」

「さすが勇者様、話が早い!」

奴隷「勇者って……」

奴隷「まあ、私も元の世界に帰りたいですし、できる限り協力しますけど……」

「本当ですか!?」

奴隷「けど、私は私のやりかたでやらせてもらいます」

「と、言いますと……?」

奴隷「この『聖剣』は、この世界にもどこかにあるはずの『赤空』の魔法陣に突き刺すことで、呪いを破壊することができるんです」

「なんと……!?」

「そんなことが……!!」

奴隷「どこか、巨大な魔法陣があるという話を聞きませんか?」

「いえ、まったくそのような話は……」

「そんな怪しげなものがあれば、我々も破壊に躍起になっていることでしょう」

奴隷「……そうですよね」

奴隷「とにかく、各地を放浪してみて情報を集めたいと思います」

「では我々は、勇者様への祈りによってカースの中和ができないものかを研究します!」

奴隷「はい、がんばってください」ニコ

「「「っ!!?」」」ズキューン

「「「全力を尽くします!!」」」

奴隷「……は、はい」

奴隷「じゃあ行こっか、ペロ」

青龍「ああ、そうしよう」ダクダク

奴隷「早く鼻血止めてね」



奴隷「……!?」

青龍「なんてことだ。さっきまで我々がいた建物は……」



奴隷「魔王城……!」



青龍「細部は微妙に異なるが、やはり見まごうことなき魔王城!」

青龍「俺たちの世界とこの世界、どうやらまったくの無縁というわけではなさそうだな、アイドルちゃん」

奴隷「……ということは、『赤空』の魔法陣は……」

青龍「そうか。王国城、地下祭儀場……!!」

奴隷「可能性は高そうだよね」

青龍「さすがは俺のアイドルちゃんだ。素晴らしい閃きだな」

奴隷「いつから私はペロのものになったの?」

青龍「しかしこうなってくると、恐らく帝王とやらは王国を支配しているのではなかろうか?」

奴隷「そう、だね……厄介なことになりそう……」

青龍「これは、仲間を募ったほうがいいかもしれないな」

奴隷「帝王の支配下なのにそんなことして大丈夫かなぁ……?」

青龍「聞くところによると、帝王は民衆の弱みを握って支配しているようだ。すでに反対勢力やレジスタンスが組織されていても不思議ではないだろう」

青龍「我々は、そこに『勇者』として一石投じてやるだけで十分さ」

奴隷「……ペロ……」

奴隷「全裸じゃなかったら、ちょっとは見直したのに……」

青龍「アイドルちゃんが全裸なのに、俺が服を着るわけにはいかん! 俺が服を着るとき……それはアイドルちゃんのカースが解けた時だ!!」

奴隷「……うーん、素直に感謝してもいいものなのかな……」

青龍「だからこの冒険で役に立った暁には、是非全身をペロペロさせてもらいたい!!」

奴隷「台無しだよっ!!」ゲシッ

青龍「ごちそうさまです!!」ペロペロ



魔王城近辺の人里で、奴隷たちがまず訪れたのは……


1、盗賊の里
2、忍の里
3、狂気の里

↓+1

「忍の里」


奴隷「ここは……? 普通に質素な里だけど……」

青龍「忍の里だな。忍者という隠密職業の者が集まって暮らしている」

奴隷「シノビ? ニンジャ? その割には、みんな普通の人に見えるけど……」

青龍「忍の本懐は『忍ぶ』ことらしい。だから、なにかと正体を隠したがる者が多いのだ」

青龍「しかし俺から見れば、全員動きに無駄がない。実力は高いが、実力が高いと見抜かれているうちは忍としては微妙だな」

奴隷「へ、へぇ……なんかペロが頼もしいなぁ」

青龍「一応これでも、魔王様直属の戦闘部隊なのだぞ?」

青龍「『東の青龍』と言えば、聞く者が聞けば震え上がったものだ。武術・剣術・自然操作で右に出る者はいなかった」

奴隷「そういえば四天王って、一度も戦わなかったから印象薄いけど、なにげに凄いよね」

青龍「見直したか。はっはっは」

奴隷「うん、全裸じゃなければ」



登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:






パッと思いつかないと思うので、いつぞや考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+1


性別:男
備考:決め台詞が「拙僧にときめいてもらうでござる」
髪は薄毛なので隠している
武器: 仕込み杖
カース:戦うごとに髪が抜けていく

仲間にはならない

初めて安価取ろうと思ったら……難しいな
もっと設定とか固めていいのかな?>>1が大変そうだから考慮したんだけど……



青龍「それにしても、さっきから視線が痛いな。何事だ?」

奴隷「全裸だからね……」

奴隷「こんなに堂々と全裸で歩いてる人なんて、私たち以外にいるわけが……」



僧侶「……」スタスタ



奴隷(いたあああああああああああ!!?)

青龍「全裸に赤いバッグを背負っているな。上級者と見た。玄武なら暴発していただろう」

僧侶「?」チラッ

僧侶「ッ!?」

青龍「向こうもこっちに気づいて愕然としているぞ」

奴隷「バッグどころか聖剣しか持ってないからね……異様だよね……」

青龍「性剣ならあるが」

奴隷「結構マジメに死んで」ジトッ

青龍「あふん」ゾクゾク

僧侶「あ、貴女たち、こんあ往来でなんて破廉恥な格好を……」

奴隷「どこかに鏡ないかな……」キョロキョロ

僧侶「わ、私はカースで仕方なく……」

奴隷「もしかして、一切の衣服を身につけることができないっていう?」

僧侶「……まさか、では貴女たちも?」

青龍「ああ。困ったカースだよな。わかるわかる」

奴隷(どの口が……)ピキピキ

僧侶「そうですか。私以外にもこんなカースを持っている人がいるなんて」

僧侶「さぞご苦労なさったでしょう」

奴隷「うん……まぁ……」

僧侶「私も、このカースが原因で故郷を追い出されました。今はあてどなく彷徨い歩いているところです」

青龍「なあ、帝王について、知ってることはないか?」

僧侶「帝王……ですか? ええ、壮年の男性で、とても強い力を持っている方です。この赤い空が発生してからはパッタリと姿を見せなくなりましたが、最近、また民衆の前に顔を出すようになりました」

僧侶「それからですね。力ではなく、政治的な圧力で民衆を支配し始めたのは……」

奴隷「……どう思う? ペロ」

青龍「ほぼ間違いなく、今の帝王に以前の力はないな。しかしそれでも反逆されないところを見ると、支配力は衰えていないようだ」

青龍「それに、暴君が突然知略をこね始めるのは、『ブレイン』がついたときと相場は決まっている」

青龍「帝王のもっと奥に、『なにか』が潜んでいるぞ。アイドルちゃん……いや、勇者様」

奴隷「もう、勇者はやめてってば」

僧侶「———ゆ」


性別:男
備考:姿を現したとき謎の仮面と赤いギターを持って現れる謎の忍
彼は赤いギターを引きながら活躍する忍。無論、忍として知られている以上 実力はよくても中の上ぐらい“らしい”
普段は素顔で音楽活動に励んでいる(ギターの腕はそこそこ)。赤いギターは「相棒」らしい
武器:赤いギター (を使った衝撃波で戦う)
カース:自分の赤いギターをいつも半径三メートル以内持っていなければならない

仲間にならない

こんな感じ書くとしたら?

性別:男
備考:謎の仮面と謎の赤いギターを持って現れる謎の忍。
普段は素顔で路上ライブに励んでいる(しかしなぜだろう、ヴァイオリンの音色がするのは)。
赤いギターは「相棒」らしい。だから時々ギターの声が聞こえる気がするが、それは完全に彼の気のせいである。
武器:赤いギターから発する衝撃波で戦うのがポリシー。(けどピック手裏剣やギター斬の方が数段強い)
カース:自分の赤いギターが半径三メートル以内にないと、強烈な下痢に襲われる。5時間で脱水症状により死に至る。


これくらいやってくれると嬉しいかもです。



僧侶「勇者様!?」ガタッ

奴隷「っ!?」ビクッ

青龍「なんだ、どうした? アイドルちゃんが勇者様なのがそんなに驚きか?」

僧侶「え、あ、だって、勇者様って、あの、神に祝福されし、あの……!!」アタフタ

僧侶「ああ、主よ……この出会いに感謝致します」スッ

奴隷(目の前で全裸の美少女が膝をついて祈り始めた。どうすればいいんだろう。教えてご主人様……)

青龍「この子、僧侶か。なるほど『神』に認められし唯一の人間である勇者は、聖職者にとっては『神』同然。現人神にも等しいのだな」

僧侶「その口ぶりですと、勇者様は帝王を倒すために現れたのでしょう! 是非、私も旅にお供させてくださいっ!」

僧侶「私、世間知らずだし、それに戦闘ではあまりお役には立てませんが……それ以外のところで必ずお助けします!」

僧侶「お願いしますっ!!」ドゲザッ

奴隷「ちょ、頭上げて! この旅は危なくって……」

青龍「いいじゃないか、アイドルちゃん。それくらいこの子も覚悟の上さ。全裸のよしみで連れて行ってあげよう」

僧侶「あ、ありがとうございますっ!! 必ずお役に立ってみせます!!」キラキラ

奴隷「ああ、私の意思の外で決定しちゃった……」

青龍「まあまあ。強いだけのアウトローよりはきっと役に立ってくれるさ」

僧侶「自己紹介が遅れました、僧侶と申します! 不束者ですが、よろしくお願いいたします!」ニコ

・・・なあ
これ今後のカースによっては全員全裸の集団ができあがるんじゃないか?

>>234
次の仲間にそうする予定

「忍の里・宿屋」


奴隷(あーあ、今頃ご主人様はどうしてるんだろう。私のこと心配してくれてるのかな……)

奴隷(会いたいよ……だって、寒いんだもん)

奴隷(ご主人様の暖かい手に触れたい……。もう私のことを撫でてくれるのはご主人様だけ……)

奴隷(……もう、お母さんが死んじゃったから……)

奴隷(アイドルを続けられなくなってからも、AVに出て稼ぎまくったお金……治療費にあてる前に死んじゃったら意味ないよ……)

奴隷(余命はまだ半年もあったのに……。娘がAVに出まくってることを聞いて、ショックで死んじゃったのかな……)

奴隷(それで自暴自棄になって豪遊して、奴隷になってちゃ世話ないよね)

奴隷「……はぁ」


ガチャ


僧侶「勇者様、お疲れですか?」

奴隷「え、ああ、大丈夫だよ」ニコ

僧侶「そうですか? ……ちょっと足を失礼致ししますね」スッ

奴隷「? なんで私の足を持って……」

僧侶「れろっ」ペロッ

奴隷「!!?」

僧侶「ちゅぷ、ちゅ、ちゅる……」ペロペロ

奴隷「ちょちょちょ!! なに!? なんなの!? なにしてるの!?」バッ

僧侶「? これが勇者様たちの世界での服従の儀式だと、ペロさんが」

奴隷「ペロぉぉぉぉぉぉおおおお!!」

僧侶「私の身も心も、全ては勇者様に捧げました!! どんな苦痛も辱めも、勇者様のためならば喜んで!!」

奴隷「そんなことしなくていいから! それと今度一切、ペロの言うことは聞いちゃダメ!! いい!?」

僧侶「はい! 勇者様の言うことだけを聞きます!! なんなりと!!」キラキラ

奴隷「そういうことでもない!!」




奴隷(拝啓、勇者様)

奴隷(早く助けに来てください。私の仲間がみんな全裸で変態です……)


ふふっ……なら全裸で紳士はどうかな?


次の町。

1、休息の町
2、知識の町
3、盗賊の里

↓+1

「盗賊の里」


僧侶「誰もいませんね。廃村でしょうか?」キョロキョロ

青龍「いいや、みんなで『稼ぎ』に出ているのだろう。どこか大物に手を出しているようだな」

奴隷「?」

青龍「ここは盗賊の里。無法者たちの掃き溜めさ」

僧侶「盗っ人ですか! 許せませんね、勇者様!!」

奴隷「まあ、必要に迫られて仕方なくってことなら、情状酌量の余地もあるけどね」

僧侶「まったくです! 生きるためなら仕方ないことだってあります!!」

青龍「僧侶の手のひら返しが速すぎて見えなかった」

僧侶「けど、どうしても飢えているのなら、信徒の町へ行けば恵んでもらえるのですが……」

青龍「プライドが許さないってのも、中にはいるだろう」

僧侶「命よりも大事なプライドなんてありません! 生きるためなんですから、そんなプライドは捨ててしまえばいいのです! ね、勇者様!!」

奴隷「私も施しは受けたくないなぁ」

僧侶「施しを受けるくらいなら死を選びますよね! ええまったく、そのとおりです!!」

青龍「もはや情緒不安定にすら見えるな」



誰かも書いてくれてたけど、その町に関連する人をなるべく出そうね、みんな。

元を正せば、私が半魔の里がどんな里かを描写せずにキャラ安価して、弓使いが出たのが発端なんだけどね……





登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:






パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+1


性別:男
備考:黒いシルクハットと黒いマントをして杖を持った少し太った紳士のおじさん(37歳・独身でハゲ)
だが、服装が白のブリーフ一枚というどう考えても不審者(というか露出者)
着る物がなくて寒そうな人に自分のブリーフを渡すという文だけ見ればいい人だが、正直ありがた迷惑である
性格は紳士で大人なのだが、服装が服装なのでお尋ね者
本人は気にしていなく(本人曰く「私は(普通の)紳士だ」)普通に振舞っているつもり
仲間になった後は空気を読んだのか全裸で行動
武器:当てたものをなんでもびっくり箱みたいにする謎の杖(正直素手で戦った方が十数倍強い)
カース:服は着ることが出来ない(下着はOK)。服を着ると本当に変態化する

仲間になる

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!とれなかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
一時間近くパソコンの前に張ってたというのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

発動基準は裏設定に書き込みました。いつ発動するかはお楽しみ。

コンマの数字がスイッチです。

私のだけです。まあ、運ですね。

でも物語上必要だと判断した時は、コンマ関係なく出しちゃいますね。



青龍「適当に見て回ったら帰ろう。盗賊たちが帰ってきたら、襲われてしまうかもしれないからな」

僧侶「それはいけません! 勇者様が下賤の手に渡るなど!」

奴隷「うん、まあゆっくりできそうなところもないし、そろそろ……」



盗賊「んー? どうしたお前たち。もしかして、ここの奴らに身ぐるみ全部剥がされたのかー?」



奴隷「!」

奴隷(女1人。これなら、もしもの時も3人がかりで……)

青龍「いや、全裸なのは趣味だ。気にしないでくれ」

盗賊「おー、そっかそっか。それはデリカシーがなかったなー。すまん」

奴隷「動じないなぁ……」

盗賊「趣味は結構だが、そんなカッコじゃ襲われるぞー? お前ら美男美女グループだからなー」

盗賊「どれ、ここは1つ、私の家に招待———」


ガシッ


盗賊「お」

青龍「僧侶のバッグには聖書とかの本しか入ってないぞ。盗む価値はないと思うがな」

僧侶「!? い、いつの間にバッグが開けられて……!!」

盗賊「ん、そっかそっか。それは悪かった———」


ズガガガガガガガッ!!!!


盗賊「」ズザザッ

青龍「」ズザザッ

青龍「2人とも、俺の後ろに!!」

奴隷(今の2人の攻防、まったく見えなかった……)スッ

僧侶「て、敵だったんですか! 騙し討ちとは卑怯な!」スッ

盗賊「強いなー、全裸お兄さん。でも多分、私が勝つと思うぞー?」

青龍「たしかに拳だけの武術では、分が悪いかもしれんな」スッ


ビュゴォッ!!


盗賊「———!?」ブワッ

ドガァンッ!!

盗賊「かはっ……」ズルッ… ズシャ

青龍「しかしすまんな。俺の『本質』はこっちなのだ。武術や剣術など、暇つぶしで鍛えたに過ぎん」

奴隷(自然操作で突風を操ったんだ……。やっぱり四天王って強いんだね…………全裸だけど)



盗賊「……」ググ…

青龍「さて、べつにお前などどうでもいいが、盗賊には盗賊で応じよう。お前の服を全部剥いて、我ら全裸組の仲間入りをさせてやる。ふはは」ワキワキ

僧侶「そんな悪人、やっちゃってくださいペロさん!」

奴隷「ペロ、いいよもう。行こう」

僧侶「女性の衣服を剥ぐなんて最低です! ペロさん、早く行きますよ!!」

青龍「……まあ、勇者様には従っておこうかな」

盗賊「勇者……?」ピクッ

盗賊(なんか……引っかかるな……なにかが思い出せそう……)

盗賊「ああ、くそ、だめだ。……思い出せない」ブンブン

盗賊(でも今、勇者って聞いたとき、なにか引っかかったんだ。以前の私は、『勇者』となにかしらの関わりがあったのか?)

盗賊「待ってくれ……勇者」ググッ

奴隷「?」

盗賊「私は記憶喪失なんだ……記憶を取り戻すため、旅をしてる。……なにか、私について知っていることはないか?」

奴隷「すみません、私、この世界に来たばっかりなので」

盗賊「そう……か」

盗賊(けどこれは、私を知るための、初めての手がかりだ。このチャンスを逃すわけにはいかない)

盗賊「さっきのことはすまん。もうしない。だから、私もお前たちに連れてってくれ」

青龍「反対」

僧侶「反対」

奴隷「賛成」

僧侶「賛成! 2対1ですね、ペロさん!」

青龍「なんでだアイドルちゃん。コイツ、信用ならないぞ」

奴隷「なんとなくだけど……なんか、信じていいかなって、思ったんだ。なんでだろう」

青龍「……」

奴隷「それに、なにかあったらペロが守ってくれるでしょ?」

青龍「!」

青龍「当然だ! そしてご褒美にペロペロさせてもらおう!!」

奴隷「私を守ってくれたら、ふくらはぎまでペロペロしていいよ」

青龍「なん……だと……!?」

青龍「よしついて来い盗賊! そして早く襲ってこい盗賊!」カモンカモン!

盗賊「んー。なんか、楽しそうな奴らだなー」

盗賊「ま、私の名前は盗賊って言うんだ。よろしく」


ごはんたいむ。

「盗賊の家」


盗賊「まあ狭いところだが、今晩だけだから我慢してくれ」

青龍「廃屋みたいなところだな。ここで生活はしてないのか?」

盗賊「まーなー。もっぱら野宿とかが多いかな。着の身着のまま、その日暮らしさ」

盗賊「そんで気が向いたら、そこらへん歩いてる奴を襲って金品を巻き上げて生活してる」

僧侶「信じられません! 悔い改め、主に仕え、心を清めなさい!」

盗賊「私は目に見えるものしか信じないタイプでなー。神様とかそういうのはダメなんだ」

僧侶「神様ならここにいますよ?」

青龍「ああ、とびっきりの女神がここに」

盗賊「へー、お前神様だったのかー。よろしく」

奴隷「少しは疑いの心を持って!?」

青龍「基本的に、このパーティに入ったからには『全裸』『勇者様には絶対服従』が基本だ。そこのところ、忘れるなよ?」

僧侶「勇者様が疲れたら椅子になり、その美しいおみ足が汚れたら舌で綺麗にするんです」

盗賊「そうだったのか。それはすまん」ヌギヌギ

奴隷「着てていい! 着てていいから!!」

盗賊「そうだな、会ってすぐに仲間と認められるわけにはいかないか。脱ぐのはもう少し信用を得てからにしよう」

奴隷「ほんとに脱がなくていいからね!? お願いね!?」

盗賊「そろそろ夜も更けてきたからな。お前はベッドで寝るといいぞ、勇者」ギシッ

青龍「さて、じゃあ俺もアイドルちゃんの足しゃぶったら寝るかー」

僧侶「歯磨きしてからにしましょう、ペロさん」

青龍「ああ、それもそうだな。すまない」

僧侶「今日は私が左足で」

青龍「お前はサウスポーか。早くどっちでもいけるようになれよ?」

僧侶「はい!」

盗賊「私も早く仲間になれるように、練習しとくかー」

奴隷「この世界には正常な精神状態の人はいないの……!?」



次の町。

1、奴隷の町
2、死霊の町
3、休息の町

↓+1

「休息の町」


僧侶「うわあ、綺麗ですね! 勇者様!」

奴隷「うん、緑も豊かで広々としてて……町っていうよりは大きな公園みたい」

僧侶「あっちに温泉もあるらしいですよ!」

奴隷「温泉にライブ会場に、公園に動物園まで……すごいね」

青龍「ライブ会場!? 是非、アイドルちゃんの輝いている姿を見たいぞ俺は!!」クワッ

奴隷「も、もうアイドルはやめましたから……!」

盗賊「勇者は神様だけじゃなくてアイドルもやってたのかー」

僧侶「そうなんですか?」

奴隷「昔の話だよ……」

奴隷「……」

奴隷「で、でも久しぶりに、会場は見てみたいかも……」ボソッ

青龍「それじゃあ行こう! すぐ行こう!」グイグイ

奴隷「わ、ちょ、ちょっと……!」

盗賊「神様系全裸勇者アイドルかー。楽しみだなー」

僧侶「勇者様なら、そこらの木っ端アイドルなんてけちょんけちょんですよっ!」

奴隷「だ、だからアイドルじゃないってば! 観客として……」


「ライブ会場」



『みんなー! 盛り上がってるー!?』

ワァァァァアアアアアアアア!!!

『それじゃあ次の曲行っちゃうね! 『青空の向こうへ』!!』



ワタシノー ツバサハマダチイサクッテ ハバタクコトハデキナイケレドー



僧侶「す、すごい熱気です……」

盗賊「こんなに人混みがあったら、いくら稼げるかなー」

僧侶「盗んじゃだめですからねっ!」

盗賊「んー。わかってるわかってる」

盗賊「……ん?」


奴隷「……」ポー


青龍「どうだアイドルちゃん、久しぶりの会場の空気は?」

奴隷「……なんか、すごくドキドキする……! なにかが溢れてくるっていうか……!」ワクワク

青龍「出たいか?」

奴隷「正直、ちょっと。……でも無名の、アイドルですらない私じゃ出れないよ。それに全裸だし」

青龍「今更全裸ってことを気にするのか?」

僧侶「勇者様のカラダはお美しいですから、大丈夫ですよ!」

盗賊「確かに、なーんか欲情しにくい体だよなー。完成してるからこそ」

奴隷「……ありがと。でも……」

青龍「君は永遠のアイドルなんだ、胸を張っていいんだ!」


スタッフ「そこのキミ! やっぱりアイドルなのかい!?」


青龍「え?」

奴隷「?」

スタッフ「もしかしてって思ったんだ! それだけの美貌があれば、もしかしてアイドルなんじゃないかって!」

スタッフ「この後歌うはずだったアイドルグループが遅れてるんだ! 今あそこで歌ってる子が繋いでくれてるけど、さすがにもう限界だ!」

スタッフ「なんでキミたちが全裸なのかはこの際問わない! 多分カースのせいだろ?」

スタッフ「頼む! ちょっとでいいから、せめて一曲、お願いできないかな!?」

青龍「……アイドルちゃん、どうするんだ?」

僧侶「勇者様……」

盗賊「勇者」

奴隷「…………」

奴隷「やり、ます」


奴隷「歌わせてください!」



「お、おい誰だあれ?」

「なんで裸なんだ……?」

「で、でもすごい可愛くないか!?」

「たしかに……っていうか可愛すぎじゃね!?」

「あんな子知ってたか?」

「いや、知らねぇ……最近出てきたばっかなのかな?」



奴隷「お見苦しくて、ごめんなさい。服を着れないカースなんです。だから、アイドルを諦めてたんですが……」

奴隷「今日だけ、1曲だけ、お付き合いください」

奴隷(私の世界の曲は、ここでは誰も知らない。だから、みんなにノッてもらうような曲は歌えない)

奴隷(逆に、こっちの世界の曲も私は知らない。流石に1回聞いただけじゃ、さっきの曲も歌えない……)

奴隷(歌いなれた持ち曲をアカペラで歌うくらいなら、今の私の気持ちを歌にして……即興で歌い上げる)

奴隷「聞いてください。『逢いたい』」



青龍「……!? そんな曲、知らないぞ!?」

僧侶「誰の曲なんでしょう?」

盗賊「同じタイトルの曲はいくつかあるが、どれとも違うなー」

青龍「まさか、アドリブで歌ってるのか……!」

僧侶「ええ!? この人数相手に、この場所でですか!? さすがは勇者様です!」キラキラ



「な、なんか俺……さっきまであの子のことエロい目で見てたのが恥ずかしくなってきた……」

「僕もだ……死にたい。過去の自分を殴りたい」

「誰の曲なんだろうな、これ……あんなに感情込めて歌えるなんて、あの子、只者じゃないぞ」

「カースのせいでアイドル諦めたって……もったいなすぎだろ! いいじゃないか全裸で!」

「ああ、むしろ全裸がいい! もう俺脱ぐわ!!」ヌギヌギ

「俺も俺も!」カチャカチャ



奴隷(すごい、こんなに歌ってて気持ちがいいのは初めて……)

奴隷(やっぱり私には、アイドルしかないんだ……!!)

奴隷(どんどん会場が肌色に染まってく……スタッフの人が慌ててるけど、そんなのどうだっていい!)

奴隷(私は…………今、輝いてる!!)

奴隷(もっと気持ちを込めよう! お母さんに届くくらいに!!)



・・・・・・



奴隷「逢い〜たい〜〜〜♪」



奴隷「…………」

奴隷「ふぅ」

奴隷「聞いてくれて、ありがとうごz」



ワァァァァァァァァアアアアアアア!!!



奴隷「あ、あれ……?」



「もっと歌ってくれー!」

「アンコール! アンコール!」

「違う曲とかもないのー!?」

青龍「アイドルちゃんペロペロー!!」

「アイドルちゃーん!!」

「ペロペロー!!」

「アイドルちゃんかわいいー!!」

青龍「踏んでー!!」

「おいさっきから誰だアイツ!?」



奴隷「あ、あはは……みんな……」ウルッ



スタッフ「あのー! 遅れていた『電脳少女』さん達が到着しましたー! アイドルちゃんにはそろそろ……」

「っるせー!! 引っ込んでろボケがぁ!!」

「消えてろジャリがぁ!!」

「失せろ木っ端風情がぁ!!」

スタッフ「ちょ、押さないでください! やめて、服を脱がそうとしないで! あと皆さん服着てください!! これ放送するんですよ!?」



奴隷「それじゃあ、次の曲! 『もぎたて団地妻』、聞いてください!」



ワァァァァァアアアアアアア!!!


スタッフ「ちょっとアイドルちゃーん!? 歌うのやめてー!? お願いだからー!!」




奴隷「その体勢がお似合いなのよ〜♪」

奴隷「……はぁ、はぁ……」

奴隷「以上、『額から根っこを生やしなさい』でしたっ!」



「アイドル様ー! 踏んでくださーい!」

「罵ってくださーい!!」

「お願いします! ゴミを見るような目で!!」

青龍「アイドル様愛してるー! 罵ってくださーい!!」

「突き放した感じでお願いしまーす!!」



奴隷「こんなに盛り上がってくれるなんてありがとう、みんなっ!」

奴隷「これが終わったら、握手会を開こうかな! そこでみんなに握手させてあげる!」

奴隷「私のヒールとねッ!!!」カツンッ


ヒャッホォォォォォォォオオオオウ!!!




僧侶「な、なんかこの空気が怖くなってきました……さすがに、みんな酷すぎます……」

盗賊「この1時間で、みんな訓練されすぎだろー。お前が引くのも無理ないな」

僧侶「はい。…………ところで、握手会ってどこでやるんでしょうか?」

盗賊「お前のこと侮ってたわ。すまん」




奴隷「それじゃあ最後の1曲! 『ハチミツに浸した右足』!!」


ワァァァァァァアアアアアアア!!!





・・・・・・



奴隷「はぁ〜〜〜、楽しかった♡」テカテカ

青龍「もう一生分はエキサイトしたよ」テカテカ

僧侶「しばらく右手は洗えませんね!」テカテカ

盗賊「グリッとやられた時、ちょっと気持ちよかったなー」テカテカ

奴隷「えへへっ、みんな、時間とっちゃってごめんね!」

僧侶「あと3時間はいけましたよ!」

青龍「最後はほとんど追い出されるような勢いだったからな。『電脳少女』とかいうグループには悪いことをしてしまったな」

盗賊「あの空気の後でやるとか、地獄だろうなー。握手会にみんな流れてっちゃったし」

僧侶「借りたヒールが磨り減ってましたね!」

奴隷「よぉし、じゃあいい汗かいたし、温泉でここまでの疲れを流そっか!」




登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:






パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+1


「温泉・露天風呂」



カポーン


青龍「…………」

ヒーロー「…………」

青龍(なんだこの全身タイツは……なぜ風呂にタイツを着て浸かっているのだ……)

ヒーロー「なにか?」

青龍「いや……ああ、うん。なんでタイツなのかな……と」

ヒーロー「これは僕の戦闘服でね! いつ何時的に襲われるとも知れないから、常に身につけているのさ!」

青龍「……そうなのか」

ヒーロー「難点は、体が死ぬほど洗いにくいことかな」

青龍「だろうな! そうだろうな!!」

ヒーロー「まあ、ここへは温泉気分を味わいに来ただけだからね。体はあとで、自分の部屋の風呂で洗うさ」

ヒーロー「まずは僕がここに来た目的を果たさないと」

青龍「目的?」

ヒーロー「ああ、いや、なんでもないよ。要は人助けさ」

ヒーロー「そうだ! もしキミがなにか困っているようなことがあれば言ってくれ! ヒーローとして力になろう!」

青龍「ふむ……そうだな。じゃあ……」

青龍「帝王について、なにか知っていることはないか?」



ビシィッ



青龍「!!」

ヒーロー「……なぜ、そんなことを聞くんだい?」

青龍「……」

青龍(マスクのせいで表情が読めない……だが、今の殺気はどういう意味だ……?)

青龍「最近、あまり元気がないように見えてな。なにかあったのかと」

ヒーロー「…………」

ヒーロー「なぁんだ、そういうことかい!」

ヒーロー「それなら心配いらないさ! なにせ無敵で有名なあの人のことだからね! もう結構なお歳なのに、元気バリバリさ!」

青龍(たしか帝王は、壮年の男性って話だったな)

青龍「そうか、ならいいんだ」

青龍「そろそろ上がるよ」

ヒーロー「おやそうかい? 僕はもうちょっと浸かっていくとするかな!」

青龍「そうか。じゃあな」

ヒーロー「ああ! 縁があったらまた会おう!」

休憩

「温泉」


カポーン


奴隷「はぁ、はぁ、はぁ……」

奴隷「あんまり考えなしにライブに出ちゃったけど……あれってこの町に住んでる人たちじゃなくって、いろんな町から集まって来た人たちなんだよね……」

奴隷「ついさっきみたいに、ファンの人に追い掛け回されることだってあるかもなんだ……」

奴隷「現役時代も、まあこういうことはあったけど……こうなると女の子に嫌われるのか好かれるのか、どっちなんだろ」

ガララッ

奴隷「」ビクッ

僧侶「ああっ、勇者様!」

奴隷「……はぁ。なんだ、僧侶ちゃんか」

盗賊「私もなー」ヒョコッ

奴隷「ごめん、2人とも。必死だったから置いてっちゃって……」

僧侶「盗賊さんはともかく、私は全裸なのでハードな勇者様ファンだと誤解されて大変でした」

盗賊「誤解じゃないしな」

僧侶「それより勇者様、お背中をお流しいたします!」

奴隷「い、いやいいよ。自分でできるから」

僧侶「いえいえ、お任せ下さい! 背中だけと言わず、もう全身舐めるように洗わせていただきますね!」ワキワキ

奴隷「ああ……僧侶ちゃんの目が、狂信者のソレに……」

僧侶「じゅるり」

盗賊「よし、お風呂なら足舐めのハードルも低いし練習にはちょうどいいなー」

奴隷「盗賊さんも、2人に毒されないで! 自分の常識を信じてお願い!!」


「旅館、畳の寝室」


奴隷「修学旅行の夜みたい……」ワクワク

青龍「?」

盗賊「?」

僧侶「UNO持ってませんね!」

奴隷「あはは、布団の枕側を寄せ合ったりしてね!」

僧侶「誰か絶対寝落ちしますよね!」

奴隷「ドロ4盗んだりとかしたなぁ」

僧侶「私は激辛お菓子の袋を顔に被せられました」

奴隷「よし、じゃあ怖い話でもする?」

僧侶「きゃー! いやです! そればっかりはダメなんです!」

奴隷「あれ、もしかして僧侶ちゃんって怖がり?」ニヤニヤ

僧侶「いえ、なんだか職業柄なのか、私が怪談話すると本当に本物が寄ってきちゃうらしくって……」

僧侶「みんな次の日、目の下にクマがあったり肩が重いと呟いたりするんです……」

奴隷「う、うん。じゃあやめよっか」

奴隷「えい!」ブン

青龍「むごっ」ボスッ

青龍「な、なんだアイドルちゃん!? なぜ枕を投げてきたんだ!?」

奴隷「こういう時は、枕投げが定番なんですよ!」

僧侶「えい!」ブン

盗賊「んー?」ガシッ

盗賊「そりゃ」ブン

青龍「でりゃ!!」ブン

僧侶「ぶへっ!?」ズテーン

僧侶「ちょ、集中狙いはなしですよ! それに2人とも腕力が常軌を逸してます! もっと弱くお願いします!!」

奴隷「えい!」ブン

僧侶「あふっ」ボスッ

僧侶「…………」

奴隷「?」

僧侶「……も、もうちょっとだけ、強くお願いできますか?」ドキドキ

奴隷「ああ、僧侶ちゃんが順調になにかに目覚めていく……!!」

次は百合好きの司書とか出そう(提案)

町安価

1、拳闘士の町
2、奴隷の町
3、医者の街

↓+1


町に関係ある人で!



登場キャラ安価をお願いします。

性別:
備考:
武器:
カース:

仲間になるか否か:






パッと思いつかないと思うので、昨日考えたカースサンプルです。参考にしてください。
・「名指し」の命令に逆らえなくなる。
・体に触れられると、反射的に相手を攻撃してしまう。
・お腹が減るにつれて精神年齢が幼くなっていく。
・一日一回一時間、完全に体が動かせなくなる。
・動いているものしか見えない。
・心拍数が上がると失禁してしまう。
・触れられた相手の理想の姿・性格に変化してしまう。
・考えてることが周囲に筒抜けになる。
・他人の記憶に残らない。



↓+1


性別:女
備考:ドジッ子天然メガネの人間。巨乳
医者の町でナースとして働く少女
腕は確かのだが薬を間違えたり余計なことをしてばっかり
それでも誰かのために役立ちたいと思っている
天然で勇者達が裸であるから自分も裸になろうとする困った少女
恋にあこがれており、奴隷と青龍の関係を勘違いしている
武器:でっかい注射(刺されたものはエネルギーを吸い取られる。○ナニーを全力でした後みたいな感じになる)
カース:一日一回は女の子にキスしなければならない。しないと性別が男に……

仲間になる

逆手に捉えるって、どういうことでしょう?

逆手にとる(常に予想外の行動をとり続ける)のか、相手の言葉や意思を逆に捉える(あまのじゃく)なのか……

もし>>278が採用されるなら、カース変更できますか?
「一日一回は○ナニーしないと幼女かする」に

もうちょっと考えてから安価とれよ、焦りすぎだ

医者や患者以外という指定がないので、私が自由に設定できますから採用です。

よっぽどあからさまに方向が違ってて修正不可能だったら別ですが……

>>283
俺なんてずっと前から死霊の町に出てくる奴を考えていたのに……

>>284
連呼だけど言わせてもらう。いいの!?
医者の町のやつを必死に考えたのに……
もしコイツを安価で出したら採用されてた?
性別:男
備考:黒いシルクハットと黒いマントをして杖を持った少し太った紳士のおじさん(37歳・独身でハゲ)
だが、服装が白のブリーフ一枚というどう考えても不審者(というか露出者)
着る物がなくて寒そうな人に自分のブリーフを渡すという文だけ見ればいい人だが、正直ありがた迷惑である
性格は紳士で大人なのだが、服装が服装なのでお尋ね者
本人は気にしていなく(本人曰く「私は(普通の)紳士だ」)普通に振舞っているつもり
仲間になった後は空気を読んだのか全裸で行動
武器:当てたものをなんでもびっくり箱みたいにする謎の杖(正直素手で戦った方が十数倍強い)
カース:服は着ることが出来ない(下着はOK)。服を着ると本当に変態化する

仲間になる

「仲間にならない」ってところが重要だったかもですね。

これがもし、「仲間になる」だったら、ちょっと「う〜ん……ちょっとなぁ」って考えてました。

>>284で言ったとおり、採用です。

いま書いてる途中です。

2個とか3個先だと、たまに安価先の1つ手前で20分以上止まることがあるんですよね……

逆に1人で何度も加速する、とかもあったりして。


揉める原因になるなら、「備考」のところは、代わりを考えてみようかな。

まあ、所詮は安価スレですから、気楽にやりましょう。

「医者の街」


奴隷「なんていうか、全体的に白い町だね」

僧侶「そうですね。さすがに医者の町と言うだけあって、病院が多いようです」

奴隷「みんな、どこか体調が悪いとかはない?」

僧侶「健康です!」

青龍「生まれてこのかた、風邪すら引いたことがないな」

盗賊「同じくー」

奴隷「みんなたくましいね……」

奴隷「仲間に医者も欲しいし、ここはいろんな人が集まる場所だから、情報もあるかも。ちょっと見て回ろうか」

「おいあんたたち!」

奴隷「?」

「あんまこの辺りをうろつかない方がいいよ! なんでも、通り魔が出るらしいから」

奴隷「通り魔……ですか?」

「ああ。なんだか頭のおかしい奴みたいで、体調の悪い人間を連れ去ってはメスで襲いかかるらしい」

僧侶「な、なんてことを……」

「ま、気をつけな。なるべく人通りの多いところを通ったりとかな。たしか、犯人の特徴は……」

医者「こんな感じ?」

「ああ、ちょうど、そんな風に顔に傷がある……」

「……え?」


ズバッ


奴隷「———ひっ!!」

僧侶「きゃあああああああああ!!!」

青龍「盗賊! 2人を!!」

盗賊「おっけー」ガシッ

奴隷「っ!」グイッ

僧侶「あっ!?」グイッ

青龍「…………目的は?」

医者「目的?」

医者「医者は人を治すのが仕事だよ。生きがいと言ってもいいね」

青龍「ならどうして斬ったんだ」

医者「斬った? 何言ってるの?」

青龍「ラチがあかないな……頭がおかしいというのは本当らしい」

医者「ひどいこと言うなぁ」チャキッ


青龍「とりあえず黙らせてから考えるか」スッ

医者「?」

青龍「」ヒュンッ


ドゴッ!!


医者「———っ」ズル…

青龍(今、俺の動きに反応していたのに避ける素振りを見せなかったな……なんだコイツは?)

医者「……人を……治さなきゃ……人を、助けなきゃ……」ググ…

青龍(さっきから、言ってることが支離滅裂だ。まさか、カースの影響なのか?)

青龍(治さなきゃと言いつつ、人を斬る。体調が悪い人を連れ去って、襲いかかる。自分の不利な話をしている男に、わざわざ近づいてくる。避けられたのに、避けなかった)

青龍(……『逆』か!!)

青龍「ということは、本来なら正義感の強い人間だったんだろうな……」

医者「治さなきゃ……みんなを……」ググ…

青龍「……」

青龍「すまんな。カースが治るまでは、どこかでおとなしくしててくれ。呪いが解けたら、傷つけた人たちとどう向き合うのかを考えるといい」

トスッ

医者「」ガクッ

青龍「……さっき斬られたおっさんは?」

盗賊「運ばれてったぞー。出血の割には、そこまで大した怪我じゃないらしい。余裕で助かるだろー」

青龍「そうか。それで、そっちは?」

奴隷「」カタカタ

僧侶「うっ、ぐすっ……ひっく……」ポロポロ

盗賊「んー。重症っぽい」

青龍「……こればっかりは、時間で解決するしかないか。血を見るのが慣れてないんだな」

僧侶「」フルフル

僧侶「わた、私、回復魔法、使えるのに……ヒック、さっき、びっくりして……なにもできなくってぇ……」

青龍「……」

僧侶「もし、重症で……それだったら、グスッ……私が、なにもできなかったせいで、あの人が、死んじゃってたかも……」

青龍「優しいな、僧侶は」ワシャワシャ

僧侶「……」フルフル

青龍「アイドルちゃんは?」

奴隷「……」

奴隷「……あの場面で……誰が斬られても、おかしくなかった……」

奴隷「それが、怖くって……もしみんなが死んじゃってたら……!」

青龍「おっさんはアイツに近すぎて、手が間に合わなかっただけだ。俺らの誰かが襲われてたら、俺や盗賊が防いでボコってたよ」

青龍「大丈夫さ、俺が守る。約束だろ? ふくらはぎまでペロペロしたいからな! ふはは!」

奴隷「……」

奴隷「……あり、がと……」



王国に行くまでの町は、次で最後です。

1、拳闘士の町
2、魔術師の町
3、半魔の里

↓+1



登場キャラ安価をお願いします。


「半魔の里」

性別:
武器:
カース(20文字以内で):
備考(50文字以内で):

強さ:
(強さは10段階評価で。10が勇者・魔王。9が屍人。青龍は7。奴隷は2)

注意点:人間と魔物のハーフです。

仲間になるか否か:



20時35分ジャストに近かった書き込みを採用。

ごはんたいむで!

最初は「戦闘能力」でカースの厄介さが決まっていたけど、奴隷あたりで「強さ」でカースの厄介さが決まるようになりました。

つまり、「戦闘能力」は「強さ」ではないと私(書き手)が判断したということです。

裏設定だと、
『コンマ2桁がゾロ目の時』
『ストーリー文章』
『ゾロ目の書き込みの時に、盗賊がその場にいる』

時に、その数字に対応したキャラに発動します。

しかもそのキャラが盗賊の近くにいない場合は、不発になります。

今のはストーリー文章じゃないですね。



……しかし、ゾロ目ってなかなか出ないんですね。なんででしょう。確率は10分の1ですよね?

書き溜めを投下中に出たら、そのお話の直後から話が始まるか、その次のお話の最初に発動します。

では投下。

「半魔の里」



奴隷「———なに、これ?」

僧侶「そんな……ひどい……」

青龍「ここだけ台風が4つくらい同時に直撃したのかって有様だな……」

盗賊「……火事場泥棒は趣味じゃないなー。とりあえず、生存者を探そうか」

ガララッ

奴隷「! あそこの家に行ってみよう!」

青龍「アイドルちゃん、下がってろ。俺が落ちた屋根をどかす」


ガラッ バキバキッ ガシャァァン!


青龍「!」

子供鳥人「うぅ……」

僧侶「大丈夫ですか!? 今、回復魔法をかけます!」パァァ

子供鳥人「おか……さん。……あ、さん……」

盗賊「……っ」ズキッ

盗賊(な、なんか今……頭が)

奴隷「この里で、一体何が……」

僧侶「自然災害ではなさそうですね……」

青龍「」ピクッ

青龍「……ちょっと周りを見てくる。3人はここにいろ」スタスタ

盗賊「?」




奴隷「許せない……こんな、こんな酷いことを……」

僧侶「ええ。しかし今は、1人でも多くの人を助けなければ……」

盗賊「裸足のお前たちじゃ危ない。私が生存者を探してくるから、呼んだら来い。それまでは、その子を見てろ」スタスタ

奴隷「……はい」

子供鳥人「う……おかあ……ん……」

僧侶「大丈夫です。回復魔法で……私の回復魔法で、今度こそ……」

奴隷「ねえ、僧侶ちゃん……この子の傷ってそこまで大したことないよね……?」

僧侶「ちょっと頭を切ってますけど、奇跡的に目立った外傷はありませんね」

奴隷「なのに、治りが遅すぎると思わない? それに、出血が止まらない……」

奴隷「私が前の世界で旅をしてた時、仲間に『怪我が治らない』っていうカースを持ってる人がいたんだ」

僧侶「!」

奴隷「もしこの子がそうだとしたら、こんな小さな傷でも……」

僧侶「そんな……じゃあどうすれば……」

奴隷「カース落としをすればいいんだろうけど、それができる人たちは帝王に……」

奴隷「僧侶ちゃん……カース落とし、できたりしない?」

僧侶「カース落としは神職者なら誰でも呪文は知ってますけど……信仰がかなり強くないと使えないんです。もはや崇拝の域というか……」

僧侶「『それ以外なにもいらない』ってくらい振り切らないと、発動すらできないんです」

僧侶「……それこそ、何十年も祈り続けた人くらいでないと……」

僧侶「回復魔法だって、結界魔法だって、祈りの力で発動するんです。それすら中途半端にしか発動出来ない私じゃ、とても……」

奴隷「そっか……」



ドガァァァァァアアアアン!!



奴隷「!?」

僧侶「!?」


半馬少女「……」パカラ、パカラ、

青龍「」ズルズル



奴隷「ペロ!? そんな、嘘……!?」

僧侶「ペロさんがやられるなんて……」

半馬少女「けっこう強かったけど……私には勝てなかったね」ポイッ

青龍「」ズシャッ

奴隷「ペロ!」バッ

半馬少女「あなたたちは楽しませてくれるのかな?」スッ

僧侶「斧……!? それでこの里を……!」

半馬少女「うん、私がやった。強くならなきゃいけないから」

半馬少女「あの吸血鬼は結構強かったなぁ」

半馬少女「さあ、次はあなたたちの番」スッ

僧侶「勇者様、危ない!!」

半馬少女「」ブン

盗賊「ぐっ!?」バギッ

ガシャァァン!

半馬少女「ちょっと焦りすぎたんじゃない? 気配が消しきれてなかったよ。それに、そんなナイフじゃ私には通じない」

盗賊「げぼっ……ぐっ……」ガクガク

盗賊(斧の側面で殴られただけで、なんて威力……)

盗賊「逃げ……ろ、勇者、僧侶……」ググ…

半馬少女「あなた程度じゃ時間稼ぎにもならないよ」

半馬少女「それよりあなたたち、裸なのはカースのせいだよね? なら、それだけ強いってことなんじゃないの? そんなカース見たことないし」

半馬少女「あなたたちの力を、強さを、私に見せてよ!!」ブンッ

ガッシャァァァアアアン!!

奴隷「っ」ブワッ

僧侶「きゃあ!!」ヘタッ

僧侶「に、逃げましょう、勇者様! こんなの勝てっこないです!」

奴隷「……」

僧侶「勇者様ぁ!!」

半馬少女「負けた奴も殺すし」

青龍「」

盗賊「ぐっ……」

半馬少女「生き残りも殺すし」

子供鳥人「……お……かあさ……」

半馬少女「あなたたちも殺す。経験値ってやつが必要なんだよ……。カースのせいでね。強くなるためならなんでもしちゃうんだ。呪いをくらう前は、戦いなんて嫌いだったんだけど……」

半馬少女「今は戦い以外考えられない。片っ端から殺していけば、もっと強いのが向こうから来てくれるから……あなたたちを殺す」

半馬少女「さあ、誰から死ぬ?」


奴隷「……僧侶ちゃん。この子と、ペロと、盗賊さんをお願い」

僧侶「え?」

奴隷「やああっ!!」ダッ

僧侶「勇者様!? そんな……!!」

半馬少女「」ブン

奴隷「」バギッ

ガシャァアン!

奴隷「かはッ!?」ズル…

半馬少女「なにそれ。もっと真面目にやってよね。拾った石なんかでなにができるの? その剣は飾り?」

半馬少女「先に、そっちの僧侶と子供かな。弱そうだし、ちゃっちゃと殺しちゃおう」

僧侶「ひっ……!」

僧侶(逃げなきゃ……!! で、でも、勇者様やみんなが……!!)

僧侶(やだやだやだ! 死にたくないよぉ!!)ポロポロ

半馬少女「まずは1人」スッ

奴隷「やぁあ!!」ブン

半馬少女「いてっ。……石を頭に投げるなんてね……ダメージはないけど、ちょっとムカついたよ」ブン

奴隷「げぅっ!!」バキッ

半馬少女「弱いとなんにもできないでしょ?」ブン

奴隷「いぎっ!!」グシャッ

半馬少女「そこの龍人も、誰かを守るとか言って何度も何度も立ち上がってきたけど……強くなきゃ誰も守れないんだよ」ブン

奴隷「」ボギンッ

半馬少女「あれ、死んじゃった?」

僧侶「———っ!!」

僧侶(勇者様……! 医者の町では、私と一緒でなんにもできなかったのに……どうしてこんな怖い相手に立ち向かえるの……!?)

僧侶(自分だけ逃げようとすれば、逃げられたかもしれないのに! なんで……)

僧侶(私が3人を運ぶ時間稼ぎのためだけに、どうしてそこまで……!)

半馬少女「じゃ、次」チラッ

僧侶「ひっ!!」ビクッ

半馬少女「おかしいなあ。カースが強烈なら、強さが伴うはずなんだけどなぁ」

僧侶(カースなんてなくっても、私はいつだって弱い……)

僧侶(この人は強さを求める性格になってしまうカース……それさえなくなれば、正気に戻ってくれるはず)

僧侶(でも、こんな、仲間のためにさえ動けない私なんかじゃ……)

半馬少女「まあ、いっか。あなたも死んd」


ガシッ


半馬少女「?」

奴隷「……ヒュー…ヒュー…」ググ…



僧侶「ッ!!」

僧侶(なんでそこまで……!!)ポロポロ

奴隷「……逃……げ」

僧侶(———)

半馬少女「もう遊びはいいや。ほんとに殺そう。斧で真っ二つにしちゃえば、さすがに死ぬでしょ」スッ

僧侶(出来るとか出来ないとかじゃない! やらなきゃいけないんだ!)

僧侶(そうだ、私は神様を信仰してたんじゃない!)

僧侶(私が信仰しているのは———!!)

半馬少女「死んじゃえ」ブン



僧侶「カース落とし!!」バッ


ピカッ!!



ブンッ

半馬少女「———」ピタッ…

奴隷「……」

半馬少女「……私……は」

半馬少女「」チラッ

僧侶「はーっ、はーっ、はーっ……!」ガタガタガタ

子供鳥人「……ぅ」

青龍「」

盗賊「」

半馬少女「これ、全部、私が……」

半馬少女「う、わ……ああ……」

僧侶「……正気に、戻ったんですか?」

半馬少女「……あなたが、カース落としを?」

半馬少女「……そっか、そういうことか……」

半馬少女「カースがどれくらい無効になるかわからない」

半馬少女「この里の人は、里主の吸血鬼がみんな逃がしたよ。本人も霧になって、逃げてった。その子はどこかに隠れてて逃げ遅れたんだね」

半馬少女「だから、家の下敷きになってる人はいないと思う。その子のこと、お願い、します」

僧侶「あなたはこれからどうするんですか?」

半馬少女「『濃霧の竹林』に行く。あそこは特別なアイテムがないとずっと出られない迷いの森。そこならカースが戻っても、人に迷惑をかけることはないと思う」

僧侶「……そう、ですか……」

半馬少女「ごめんなさい……それと、正気に戻してくれてありがとう」ダッ


パカラッ、パカラッ、パカラッ……



僧侶「…………」

僧侶「」ハッ

僧侶「勇者様!!」バッ

奴隷「」

僧侶「勇者様! 勇者様ぁ! 目を開けてください!!」

僧侶「回復呪文!!」パァァ

奴隷「」

僧侶(辛うじて息はあるけど……腕が変な方向に曲がってるし、口から血の泡が……それに肋骨が皮膚を……)

僧侶「だめだよ……私なんかの呪文じゃ、こんな重傷は……」

僧侶「!!」

僧侶(そうだ、神様に祈るんじゃない。高位神職者しか使えないような高等呪文を使えたのは……)



僧侶(勇者様———!!)


僧侶「回復呪文」パァァァァアアアア!!!




奴隷「」パチ

奴隷「あれ? ここは……誰の家?」

僧侶「勇者様ぁあああ!!」ガバッ

奴隷「わわ、僧侶ちゃん!?」ギュー

僧侶「よかったです……ほんとによかったぁ……」グスッ

僧侶「もう、ヒック、目を覚まさないんじゃないかってぇ……」ポロポロ

奴隷「……そっか、私は……」

奴隷「!! そうだ、あの2人は!?」

盗賊「私ならここだぞー」

奴隷「ひゃっ!? う、後ろにいたんだ……」

奴隷「えっと、怪我は?」

盗賊「なんと、もう完治してるんだ。僧侶が勇者を治すために発動した回復呪文が、遠くでノビてた私にまで届いたんだ」

盗賊「だからアイツももちろん無事だぞー」

奴隷「!」

奴隷「」キョロキョロ

盗賊「ここはあの子供鳥人の一族の家なんだが……アイツは外にいるぞー」

奴隷「」ダッ

僧侶「あ、勇者様! まだ安静にしてないと!」




青龍「……」



奴隷「なにやってるの?」

青龍「!」ビクッ

青龍「……アイドルちゃんか」

奴隷「どうしたの? いつもなら、私を見たらテンション急上昇するのに」

青龍「アイドルちゃんと気安く言葉を交わす資格がない」

奴隷「?」

青龍「絶対守るって言った。俺がみんなを、アイドルちゃんを守ってみせるって」

青龍「それなのに……」

奴隷「あの時、1人で私たちから離れたのは、あの半獣人の気配を感じたから?」

青龍「……かなり強いってことも感じた。だから、みんなから離れたところで戦おうと……」

奴隷「……」

奴隷「ありがと」ギュッ

青龍「———」

青龍「ア、アイドルちゃん! 俺にはこんなことしてもらうような資格は……!」

奴隷「じゃあ、私があげる。私に抱きしめられる資格を」

青龍「……!」

奴隷「私と話す資格も、私と一緒にいる資格も、私をペロペロする資格も、全部あげる」

奴隷「だから1人で思いつめないで。みんな無事だったんだから。次に、もっとうまくやればいいだけだよ」

奴隷「さあ、みんなのところに帰ろう。青龍」

青龍「———っ!!」

奴隷「私と手をつなぐ権利もあげる」ギュッ

奴隷「さ、行こ」ニコ

青龍「…………」

青龍「……今だけ、みっともなく泣く権利をくれ」

奴隷「うん、あげる」ギュッ

青龍「うっ、ぐっ……」

青龍「……うぅぅおおおおおおおぉぉ……」ギュゥゥ

奴隷「……」

奴隷「みんなのために戦ってくれてありがとう、青龍」

奴隷「これからは、みんなで戦おうね」ナデナデ



今日投下するストーリーはここまで。

次は帝王サイドから始めたいと思います。

明日は9時頃始めます。

性別 男
備考 恥かしがりやで素直礼儀正しいショタで実はドM、惚れっぽい、髪は肩までありハニーブラウン、魔狼族とのハーフで犬耳があり、明るい性格魔物とのハーフなのでイツモノは体に似合わず巨根
武器 暗黒と冷気を司る剣
カース 全身ビンカン、憎しみで目が赤くなる

>>324 

excellent!(なんとすばらしい)


このキャラ愛でたい

お誉めにあずかり、ボクもう幸せで死んじゃいそうです(〃∀〃)

ある意味で今回のスレ最高のキャラでは?帝王側から裏切る展開に期待です勇者達の強力な戦力になるハズいろんな意味でこの物語に華を添えてくれる事間違い無しです♪

犬耳アマガミしたい♪

「ひぁうぅぅ」とか言いそう

?そー言えばぞろ目って何でしたっけ

犬耳ショタ剣士カワイイ♪

「王国城」



「…………以上で今月の収支の報告を終わります」

帝王「ご苦労」

「では、失礼いたします」

帝王「まあ待て」

「は?」

帝王「お茶でも飲んでいきなさい。ちょうど、良いものが手に入ったのだ。たしか食の町で開発された茶葉らしいのだが……どうかね?」

「は、はいっ! しかし、この後すぐ、会議が控えておりますので!」

帝王「私の勧めた茶が飲めぬと?」

「い、いえ! 決して、そういうわけでは……!!」

帝王「ふふ、冗談だよ。会議については知っている。あの廃城に関してのことだろう」

「はい。例の廃城から、異常な魔力を検出。おそらく異空間との接続が行われたものかと」

帝王「気になるな。それに、廃城を中心として、カース落としが可能な神職者が増えていると聞く。至急、対策を立てたまえ」

「はっ!」

帝王「任せたぞ」

「失礼いたします!」


ガチャ、バタン


帝王「…………」

ピピピ…

帝王「ん? メールが……誰だ?」カチカチッ

『私だ』

帝王「ああ、なんだ。あなたでしたか。一般回線を使うのやめてくださいよ」

『どうなってる?』

帝王「なにがですか? ……ああ。えっと、廃城の調査はさせていますが、誰かがいた形跡は確かにありましたよ。異空間と繋がっていた形跡も」

『そうか……やはり『いた』か。それは果たして、自分の足で訪れたのかな?』

帝王「どういうことですか?」

『ああ。だからさ。なにかがこの世界に『来た』んじゃないかと……私は思うんだよ』

帝王「なにかが……来た? あなたが前に言っていた、異世界人ってのがですか?」

『おそらく』

帝王「またそれですか。あなたはいつも、『おそらく』って言葉で私たちを動かすんですから……」

『十分なんだよ。おそらくでも……多分でも……大方でも…………十分なんだ』

『気のせいだって構わない。ひたすら臆病に、慎重に……』

『そして残酷に』

『駒を動かすんだよ。一手一手、慈しむように動かしていくんだ』

『相手が駒を並べ終える前に、細心の注意を払った布陣が完成していなければならない』

『それは決してズルじゃないんだ。この世界にルールはない。1ターンに何度だって動かしていいし、よーいどんの号砲は誰も鳴らさない』

『戦いが始まる前にすべてが終わっているのが理想だな』

『それができなかったから、先代は椅子から転げ落ちたんだ』

『私は彼とは違う』

『すべての駒を余さず使って、完全なる支配を行ってやる』

『すでにチャックメイトは見えている』

『この8×8の世界を支配した私にとって……』

『だから、『33駒目』の存在を看過するわけにはいかないのだ……絶対にな』

『おそらくでも多分でも、64マスを死ぬ気で探せ』

『盤上から降りたくなければな』

帝王「はいはい、わかりましたよ。まったく、あなたの言葉はいちいち難しくていけません」

帝王「とにかく任せてくださいよ。ちゃんとあなたにもらった役割は果たしますよ」


帝王「『帝王様』」


「反帝王レジスタンス・集会場」



ジャリ、ジャリ、ジャリ……



少女「」ジャリ、ジャリ…

レジスタンス「うぅ……た、すけてくれぇ……」

レジスタンス「お嬢ちゃん……誰かを呼んできてくれ……なぜか突然、建物が崩れて……」

レジスタンス「お、おい……。なにやってるんだ……? 冗談はよせ……」

レジスタンス「おい! やめろ! なにするつもりだ!? やめろぉぉおおお!!」


グシャッ


レジスタンス「」


少女「」クルッ

少女「」ジャリ、ジャリ…

少女「」ピ、ポ、パ。

『———走査中———』キュィィィィィン

『———生存者ナシ———』ピピピ

少女「」ゴソゴソ

『反帝王レジスタンス会員証 No.0000』

少女「」ビリビリッ

少女「」ポイッ


少女「」ジャリ、ジャリ…


「四議員、執務室」


議員「ああ、わかっている。帝王には気づかれていないさ」

議員「ふん、私はこの国の行く末の4分の1を担っている『四議員』の1人だぞ? 帝王からの信頼も厚い。裏切るなどとは露ほども思われてはいないさ。任せておけ」

ガチャン

議員「……やれやれ、公務の傍らで反帝王組織のスパイとは。ハードスケジュールだな」

議員「さて、財政管理を行うとするか。次の帝王は私なのだからな……そのためによりよい国づくりをしなくては」

議員「ん? なんだ、このメールアドレスは……見たことがないぞ」カチカチッ

議員「ええっと、内容は……?」


本文:振り向くな


議員「———え」

議員「!!?」ゾクッ

議員(……誰かが……すぐ後ろにいる……!!)


添付画像:2件


議員(1枚目は…………うっ!? マグロのように丁寧に解体された、カエルの写真……)

議員(もう1枚は———)

議員(———私の、妻と子供……?)

議員(写真が加工されて、体に赤い点線が書かれている……)



本文:選べ。私に従うか…………家族をホルマリン漬けに加工するかをな。



帝王「ったく、書類多すぎだろ……たまには息抜きしたいなぁ……」ペラッ

帝王「ん? おおっ!? あの休息の町ライブ乗っ取り事件の、アイドルちゃんが王国でライブ!?」

帝王「これは見たいな……先代の帝王なら絶対許可しないだろうけど、俺は是非とも見てみたい! 肌色の天使を、生で!!」

帝王「ちょっと怪しいかな……? 俺が、先代の帝王に『なりすましてる』ってバレないかな?」

帝王「……」キョロキョロ

帝王(いいよな、これくらい。レジスタンスじゃなくって、アイドルだし……)

帝王(きっと帝王様も怒ったりはしないだろ)

帝王「承認、と!」



帝王「最近、王国周辺で不穏な動きを見せる輩が多い……」

帝王「掃除を頼めるな? ヒーロー」

ヒーロー「お任せ下さい、帝王様! 帝王様の覇道を妨げる障害は、すべてこの僕が取り除いてみせます!」

帝王「期待しているぞ」

ヒーロー「はい!!」

ガチャ、バタン

帝王「……」

帝王「これでよろしかったので?」

ピピピ…

『彼は強い……上手く操ればクイーンの働きを見せるだろう』

『なにか胸騒ぎがする。『綻び』の気配を感じるのだ。そこへルークやビショップが睨みをきかせている』

『それさえ気をつけていれば、あとは……』

『雑魚と侮っていたポーンが、クイーンへと昇華する……『プロモーション』にだけ気を配っていればいい』

『いいか。どんな雑魚でも侮るな。敵陣深奥へと切り込むような駒に、使い道のない駒はない』

『全力で仕留めるのだ』

帝王「はいはい、わかりましたわかりました。ウサギにだって全力を出しますよ」

帝王「お任せ下さい。あなたが出る幕もなく、全て終わらせてみせますよ、帝王様」

女子十九番/総合三十六番 柳田裕華(やなぎだ・ひろか)

身長 152cm
体重 43kg
誕生日 5月27日
血液型 B
部活動 無所属
友人 浦原舞・中垣芽衣子
(ギャルグループ)
愛称 裕華・ヒロ

明るい性格で人に媚びるのが上手だが、どこか冷めた部分もある。
打たれ弱く、主導権を握ることを苦手とするため、人に流されやすい。
浦原舞と共に、宮嵜八千代をからかって遊ぶことが好き。
援助交際をしているという噂がある。
 

支給武器:裁ち鋏
kill:なし
killed:二階堂悠(女子十三番)
凶器:鎌
 

E=08エリアで浦原舞(女子二番)の亡骸を発見。恐怖し逃げ出したところで、二階堂哉多(男子十三番)・二階堂悠(女子十三番)に遭遇。危機を察し、哉多に色仕掛けをして助かろうとするが、悠の怒りを買い、鎌で頭部を刺されて死亡。

 

まぁ何を失敗したって、絵がどう見ても152cmに見えないというね。
彼女の失敗は、色仕掛けの相手が悪すぎたというより、悠への対策を忘れてたこと。
性格が活きてない感満々ですが、1話じゃ無理でした、ということに・・・(>_<)

犬耳ショタ剣士を出しでくれる作者がボクは大好きですウルウル

「王国城前・広場」



奴隷『みんなー、わざわざ見に来てくれてありがとー!!』


ワァァァァァアアアアアアアア!!!


「アイドルちゃん愛してるー!」

「踏んでくれー!!」

「罵ってくれー!!」


奴隷『今日は会場じゃないから、脱ぐのは上半身まででお願い!』

奴隷『それじゃあ早速1曲目! 行ってみよー!』

奴隷『「酸素がもったいないっ」!!』




盗賊「勇者のやつ、こなれてきたなー」

僧侶「舞台袖で見る勇者様も素敵です……!!」フンス

盗賊「ここに集まってる人数はあの休息の町のライブ会場よりもずっと多いから、王国民も多いってことだ」

盗賊「初見の観客をここまで集めるのもさすがだし、最初はゲリラ路上ライブでもしようと思ってたのに、王国からまさかのライブ許可が出てセットが用意されるし……」

盗賊「うちの勇者様は、いろいろと規格外だなー」

僧侶「あの溢れ出る魅力は、何ものにも変えられません! ああ、踏んで欲しいです!」

盗賊「でも、観客はさすがに男ばっかりだなー。まあ、すでに集まってる客が男ばっかりだから近寄りがたいってのはあると思うが」

僧侶「この人数でも、十分『パニック』は起こせると思いますよ?」

盗賊「まーなー。でも城の前なんていうこんな場所で、こんなに人が集まってるんだ。暴動を鎮静する機能だってあるはず」

僧侶「それは青龍さんがなんとかしてくれますよ!」

盗賊「だといいなー」




奴隷『ただちに息を止・め・なさいっ!♪』

ワァァァアアアアアア!!!


犬耳ショタ剣士「ボクを出してください$1さん、一生懸命頑張りますから」オメメウルウル



青龍「よぉ、また会ったな」

ヒーロー「……!」

青龍「そんな全身タイツは脱いで、一緒にライブで盛り上がろうぜ」

ヒーロー「なぜキミが全裸なのかは、敢えて問うまい……そういうカースなんだろうと納得しよう」

ヒーロー「しかし、キミが今、このタイミングでここに現れた理由は問わせてもらおうかな」

青龍「せっかくの盛り上がりを邪魔する不届きものを、前もって始末しておこうと思ってな」

青龍「殺気が消しきれてなかったぜ」

ヒーロー「…………」

ヒーロー「キミたちは危険な匂いがするよ」

ヒーロー「放っておいたら大変なことになる。そんな存在だ」

青龍「よくわかってるじゃないか」

ヒーロー「だからこそ」

ヒーロー「ここで消しておけたことは、とてもラッキーだと思うよ」


ヒュッ


パシィッ!


ヒーロー「!?」

青龍「瞬間移動か。いきなりでビックリしたよ。反応が遅れるところだった」

ヒーロー(今のに反応するなんて……こいつ……!!)

青龍「聞こえるか? あの歌が」

ヒーロー「?」

青龍「あの歌声を守るためなら、俺は誰とだって戦ってやる」

青龍「そして、もう俺は誰にも負けたりしない!!」


ヒィィすいません実はボク初めてでそれで$1さんに褒めてもらってスッゴク嬉しくて調子乗ってましたすいませんごめんなさいでも本当に嬉しかったんですボロボロ



奴隷(うん、人もかなり多くなってきたね。女の人は、まだちょっと離れたところから見てるけど……)

奴隷(ステージの近くにいる男の人だけでも、十分に……)

「アイドルちゃーん!」「うおぉー! アイドルちゃーん!!」「女神よー!!」

「今なら俺、高位神職者になれる気がする!」「ばか、捕まるぞ!」「そうか……この気持ちが、崇拝か!?」

奴隷(こんなに盛り上がってる人たちを裏切るのは悪い気もするけど、これもみんなのためなんだから!)

奴隷(よし、暴動を———)



奴隷「———っ!?」ドクンッ…



奴隷(……あれ、なんか……)

奴隷(お股がむずむずする……)



・・・・・・



盗賊「そろそろ勇者の奴、暴動を起こさせるつもりだぞー。僧侶、準備はいいかー?」

盗賊「…………」

盗賊「僧侶?」チラッ

僧侶「あっ……はい……あぅ、でも、なんか、お腹の下がおかしいんです……」///

僧侶「むずむずするっていうか……それに、すっごくドキドキしちゃって……」ドキドキ

盗賊「!!?」

盗賊(まさか、そんな……よりにもよって、こんな時に……!?)


ゾロ目88→「青龍だけ女体化」

不発だな、完全に……青龍と盗賊離れすぎだし……

でも、まあいいや。一回も生やさなかったら怒られそうだし、あの二人を生やしちゃおう。




ゾロ目44→「奴隷と僧侶が生える」

なんだこの奇跡は……

神は言っている……『生やせ』と……




「アイドルちゃん、どうしたんだ……?」「なんかもじもじして……トイレか?」「そうか、じゃあ口を開けてスタンバイしとこう」

「あれ……気のせいかな。なんか、アイドルちゃんの股間……」「お、おい、あれってまさか……!!」


奴隷『うっ、あ、ああああああああっ!!!』

ニョキッ ボロン……



「「「…………」」」


奴隷『な、なにこれ……!? え!? えっと、これってもしかして……』



盗賊(お、終わった……!!)

盗賊(今まで来ないと思ってたら、まさかこんなタイミングで……!! くそっ!!)

僧侶「え、え、え、これ、これって、もしかして……」



奴隷『うそぉ……どういうこと……?』ウルッ


「「「………」」」


奴隷『誰のカースなのぉ……? これ、男の人の……お、おちん、ちん……』///



「「「ウオォォオォォオォォォォオオオオオォォォォ!!!!」」」ヒャッホーイ!!



奴隷『!?』


盗賊(なんでそこで盛り上がるんだ!? お前ら訓練されすぎだろ!!)

盗賊(いや、それよりも!! まずい! 少し離れたところにも女性の観客が大勢いるんだ……!!)


「な、なんだろ、この気持ち……」「あ、足が勝手に……アイドルちゃんのところに……」「美味しそう……」

「ちょっと男どもどいて!! アイドルちゃんのところにいけないでしょ!?」「そうよ、どきなさい!!」


盗賊「勇者! 逃げるぞ!!」グイッ

奴隷「あっ!?」



「「「逃がすなぁぁ!!!」」」




ドガッ ガガガッ バギッ

ガキィンッ ギンッ キンッ!!



青龍「」スタッ

ヒーロー「」スタッ

青龍「あっちは、なんか盛り上がってるみたいだな。俺も近くで参加したかったぜ」

ヒーロー「暴動が……くっ、帝王様から仰せつかった任務が……!!」

青龍「俺に背中を見せた瞬間……終わりだぜ?」

ヒーロー「……」

ヒーロー「ねえ、竜人くん」

ヒーロー「ヒーローの条件って、なんだと思う?」

青龍「?」

ヒーロー「悪と戦う? 正しい。正義を行う? それも正しい。弱いものの味方? なるほどもっともだよ」

ヒーロー「けれどヒーローに共通すること……それはね」


キュィィィィィィィン!!


青龍「!」

ヒーロー「敵を粉微塵にする、必殺の一撃を持ってることだよ!」

青龍(覆面が光って、エネルギーを溜めている……なにか『撃つ』つもりだな)

えぐっえぐっ心配してくれてありがとうなんです〜ボロボロ



ヒーロー「キミはこの一撃を絶対に避けることができない!」

青龍「……俺が避ければ、舞台上のアイドルちゃんが吹っ飛ぶからか?」

ヒーロー「間違いなく、暴動はパニックに変わるけど……それでもあの人の山を散らすことができるなら十分さ」

青龍「ヒーローとは思えない発想だな」

ヒーロー「正義のためならなんだってするさ」

青龍「……」

青龍「なら逆に聞こう、ヒーロー」

青龍「男の条件って、なんだと思う?」

ヒーロー「……?」

青龍「これはヒーロー以上にいろいろ諸説あるけどな。俺はこう思う」


キュィィィィィィィン!!


ヒーロー「!?」

青龍「好きな女の子のために、無茶ができることだ!」

青龍「『青龍』を舐めるなよ……風を好んで操るだけで、本来は炎だって水だって光だって、自然界にあるものならなんだって操れるんだ」

青龍「そしてお前は致命的なミスをした」

ヒーロー「?」

青龍「瞬間移動の直後に撃たれてたら、俺はその一撃に対応できなかったかもしれない」

青龍「けど、お前は必ず、俺とアイドルちゃんを繋いだ直線上からそれを撃つ」

青龍「俺はそれを、真正面から待ち受ければいい。それ以外の方向から撃ってきたら、その時は避けるだけだ」

ヒーロー「……っ!」

青龍「最後に、もう1つ言っておく」

青龍「アイドルちゃんは、いつだって『正義』だ!!」




カッ!!


それはヤですねナミダフキフキ

そーですか?

「王城2階・客室」



盗賊「と、とりあえず撒いたか……」

奴隷「パニックのどさくさに紛れて、本来の目的である城への侵入は成功したね」

盗賊「けど、ソレをそのままにしてるとフェロモンで女に嗅ぎつけられるぞ」

盗賊「ソレがついてると、近くの女が発情して襲ってくるんだ。私も結構危ないから、こうやって距離をとってるんだが……」

僧侶「どうやったら戻るんですか……? まさかずっとこのまま……?」ウルッ

盗賊「中身が空っぽになるまで出し尽くせば、元に戻れる。こんな状況でそれができるかは微妙だが……」

盗賊「とにかく、私が地下へのルートを探してくる。それまで、この客室で隠れててくれ」

奴隷「うん……気をつけてね」

盗賊「わかってる。そっちもなー」


ガチャ、バタン


僧侶「……あの、勇者様。中身空っぽになるまで出し尽くすって、どういう意味ですか?」

奴隷「僧侶ちゃんは、ここを弄ったことはある?」サワッ

僧侶「っ!? え、あ、ありません……」///

奴隷「だよね……神職だもんね……」

奴隷「でも、元に戻さないと女の人に見つかりやすくなるらしいし……」

奴隷「……」

奴隷「しょうがないかぁ」ズイッ

僧侶「え、え、え?」/// ギシッ

奴隷「はぁ……こんなところでAV100本の経験が役に立つなんて……」

僧侶「あ、あにょ、なんでベッドに……」///

奴隷「ごめんね、ちょっと辛いかもしれないけど、なるべくすぐ終わらせるから……」

奴隷「自分に回復魔法をかけて、気絶しないように気をつけてね?」

僧侶「えと、それはどういう……」///

奴隷「はむっ」

僧侶「〜〜〜〜っ!!?♡」


キャーーー♪

ごっくん・・・やってください・・〃〃〃〃

〃〃ですよね・・?



盗賊(1階には地下へ続く階段みたいなものはなかった……)

盗賊(どこかにきっと、転移装置みたいなものがあるんだ)

盗賊(こんな時、仲間に魔術師とか半魔とかがいればって思っちゃうなー)

盗賊「!!」サッ


帝王「まったく、一体誰のカースなんだ。アイドルちゃんにけしからんものを生やすとは……おかげでライブは中止ではないか」ブツブツ


盗賊「———」ズキッ

帝王「とにかく、城に何人か入ってしまっているようだな。あの方に怒られないうちに探し出してつまみ出さないと……」ブツブツ

盗賊(なに、これ……勇者という言葉を聞いたとき以上に……半魔の里の子供を見たとき以上に……)ズキズキズキ

帝王「とりあえず、あそこは普通見つからないようにはなってはいるが……わからんな、一応……」

盗賊(この声、あの顔…………私は、よく知っている)ズキズキズキ

盗賊(あの人は……そうだ、あの人は———)

盗賊(———)カチリ



帝王「ん? おお、早速1人見つけたぞ。勝手に城に入るとは…………」

盗賊「……久しぶりだね」ニコ

帝王「…………お……お前は……!? なぜ……ここに……!!」

盗賊「いいじゃない、私がここにいたって」

盗賊「私の城でもあるんだから」


   ・・・・
盗賊「お父さん」



あの〜盛り上がってるとこ恐縮なんですが上の方見て思ったんですが安価ってどうやって立てるんですか?教えて下さい!オソルオソル

ふたなり好きだと思います、あと無視しないでくださいジワァァ

うぅありがとうなんですぅいい人なんですぅパァァァ

分かりました、ありがとうございますすいませんつい寂しくて、そうします



ヒーロー「はは。女の子のために無茶をできる、かい。本当に無茶だったみたいだね」

青龍「……」ボロッ

ヒーロー「ちょっと焦っちゃったけど、急場しのぎの光線で僕の一撃を防ぎきれるほど甘くはなかったね」

ヒーロー「瞬間移動で逃げた僕と違って、2つの光線による爆風までモロにくらっちゃったみたいだしね」

青龍「」ググ…

ヒーロー「へぇ、まだ立つんだ。懲りないね」

ヒーロー「良いことを教えてあげるよ。正義は必ず勝つんだよ」

ヒーロー「だから、ここで倒れるキミは、正義じゃなかったってことさ」

青龍「」ザッ

ヒーロー「……まだ歩けるのかい」

ヒーロー(マズイな……見た目にはほとんどダメージはないけど、僕も魔力がほとんど空っぽだ……もう戦えない)

ヒーロー(これじゃ瞬間移動も使えないし、あの破壊光線の反動で体がほとんど動かせない……あと数十秒、どうにか時間を稼がないと)

青龍「」ザッ

ヒーロー「その1歩1歩は、死へのカウントダウンだよ。ヒーローは敗者に追い討ちをかけるような真似はしない。おとなしく寝てなよ。それ以上動くとほんとに死ぬよ?」

青龍「」ザッ

ヒーロー「やめときなって。もう力量の差はわかっただろう? だから……」

青龍「」ザッ

ヒーロー「お、おい……無茶は……」

青龍「」ザッ

ヒーロー「———っ」

青龍「男は……無茶してなんぼだろ……」

青龍「それに……正義は必ず勝つって言うんなら……」スッ

青龍「俺が勝たなきゃ、アイドルちゃんの正義が証明できないだろう!!」ブンッ


バギィッ!!!


ヒーロー「」ズザザッ

青龍「」ガクッ

ヒーロー「かっ……あぐっ……」

青龍「もう負けないって誓ったんだ……」

ヒーロー「や、やめ……」

青龍「残念ながら、お前はヒーローじゃなかったみたいだな」

ヒーロー「———待t」

青龍「……終わりだ」スッ



ゴスッ!



また旅か・・次こそは犬耳ショタ剣士・・・





青龍「」ドサッ

ヒーロー「…………え?」



少女「」



ヒーロー「だ、誰だい、キミは……。その石で彼を……?」

少女「『チェック』」

ヒーロー「……?」

少女「次の一手で、『チェックメイト』だ」スッ

ヒーロー「城を指差して、一体……」

ヒーロー「!!」

ヒーロー「まさか、帝王様がっ!?」ガバッ

ヒーロー「今行きます、帝王様ぁ!!」ダダッ

少女「……」



少女「……」




帝王「な、なぜお前が……!?」

盗賊「会いたかったよ、お父さん。久しぶりだね。ちょっと痩せた?」スタスタ

帝王「……」

帝王「はは、娘よ。今までどこでなにをしていたのだ? どれだけ探し回ったと思っている……」

盗賊「うん、お父さんが必死に探し回ってくれたのは知ってるよ」スタスタ

帝王「そうかそうか、それは……」

盗賊「私を始末するために探し回っていたのはね」チャキッ

帝王「!?」

ズバッ

帝王「くっ、お、おおおっ!?」ビチャビチャッ

盗賊「本物のお父さんは……生きてるわけないか。ごめん、お父さん……私のせいで……」

帝王「こ、この私に武器を向けるとは……!!」

盗賊「この私って、どの私なんだよ。お父さんになりすましてるお前か?」

帝王「!!」

盗賊「いたよね、お父さんの腹心に……相手の体と脳みそを食べることで、姿と知識を真似できる魔物がさ!」ダッ

帝王「———っ!!」


ガシャァァン!


ヒーロー「帝王様ぁ!!」バキッ

盗賊「っ」ズザザッ

帝王「でかしたぞヒーロー!」ダッ

盗賊「待て偽物!!」

ヒーロー「き、キミは……姫様かい!?」

盗賊「引っ込んでろ!」ダッ


ズガガガガガッ!!


ヒーロー「ぐっ……」

ヒーロー(体がついていかない……!! 魔力も空だし……くそ、あの男さえ現れなければ!)

探偵「どいて!! もう気づいてるだろ!? お父さんはいないんだって!!」

ヒーロー「そんなわけはない!! 帝王様がやられるわけがないんだ!!」

探偵「わからず屋め……!!」



奴隷「盗賊さん!」タタタ…



盗賊「!」

ヒーロー「!」

僕がご飯食べている間に進みすぎですボクは僕になおしました以後よろしく

うわああああ! ついにやってしもうた!

以前、探偵ってキャラで長らく書いてたんで……Tから始まる名前は癖で「探偵」って打っちゃうんです……すいません。


探偵→盗賊です。



あとごはんたいむです。

訂正


帝王「な、なぜお前が……!?」

盗賊「会いたかったよ、お父さん。久しぶりだね。ちょっと痩せた?」スタスタ

帝王「……」

帝王「はは、娘よ。今までどこでなにをしていたのだ? どれだけ探し回ったと思っている……」

盗賊「うん、お父さんが必死に探し回ってくれたのは知ってるよ」スタスタ

帝王「そうかそうか、それは……」

盗賊「私を始末するために探し回っていたのはね」チャキッ

帝王「!?」

ズバッ

帝王「くっ、お、おおおっ!?」ビチャビチャッ

盗賊「本物のお父さんは……生きてるわけないか。ごめん、お父さん……私のせいで……」

帝王「こ、この私に武器を向けるとは……!!」

盗賊「この私って、どの私なんだよ。お父さんになりすましてるお前か?」

帝王「!!」

盗賊「いたよね、お父さんの腹心に……相手の体と脳みそを食べることで、姿と知識を真似できる魔物がさ!」ダッ

帝王「———っ!!」


ガシャァァン!


ヒーロー「帝王様ぁ!!」バキッ

盗賊「っ」ズザザッ

帝王「でかしたぞヒーロー!」ダッ

盗賊「待て偽物!!」

ヒーロー「き、キミは……姫様かい!?」

盗賊「引っ込んでろ!」ダッ


ズガガガガガッ!!


ヒーロー「ぐっ……」

ヒーロー(体がついていかない……!! 魔力も空だし……くそ、あの男さえ現れなければ!)

盗賊「どいて!! もう気づいてるだろ!? お父さんはいないんだって!!」

ヒーロー「そんなわけはない!! 帝王様がやられるわけがないんだ!!」

盗賊「わからず屋め……!!」



奴隷「盗賊さん!」タタタ…



盗賊「!」

ヒーロー「!」

メニュー何ですか?

ちなみに僕はカップ麺(カレー)です

分かりました



僧侶「結界魔法」


ピキィィィン


ヒーロー「なにっ……結界!? 閉じ込められた!」

ヒーロー「くそ、こんなもの……」ググ…

盗賊「勇者! 私のカース、治ったのか?」

奴隷「うん、どうにか。ご覧のとおり、僧侶ちゃんは腰が抜けちゃって、おんぶする形になってるけど」

僧侶「えへ、えへへぇ♡ 勇者様ぁ♡」ポー…

奴隷「あと私への依存度と、それに伴って神職魔法の威力が急上昇しちゃったけど……」

盗賊「ああ……うん」

ヒーロー「くっ……破れないだって!? なんて結界だ……」

奴隷「地下に行く方法は見つかった?」

盗賊「無くしていた記憶が蘇った。この城の転送装置は3階だ。帝王が向かってる、急ごう」

ヒーロー「待て……! く、くそぉ……!!」ガンガンッ!


やんでれ好きですか?

転送装置を守ってる奴に期待

すいません良くわからないですが僕が悪いんですよね

「王城3階、隠し部屋」



盗賊「あれだ! あの魔法陣に飛び込めば、地下祭儀場に着く!」バッ

奴隷「よし、行こう!」バッ

シュンッ




盗賊「」スタッ

奴隷「わっ」スタッ



帝王「どういうことだ!? どこなんだここは!?」



僧侶「?」

盗賊「おかしい……あの転送装置は、地下祭儀場に通じてるはず……」

奴隷「地下みたいだけど……こんなところ知らないよ?」

帝王「お前たちの仕業か! ここに俺を追い詰めてどうするつもりだ!?」

盗賊「……コイツのせいでもないみたいだね」

奴隷「じゃ、じゃあ、一体誰の……?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!


奴隷「な、なに!?」グラグラ

僧侶「うぅ……嫌な予感しかしません……!」グラグラ

盗賊「……まさか。この転送が誰かの罠だとすると……!」

帝王「は、あはは、そんな、そんなわけ……」

帝王「そんなわけないですよね!? この、あなたに長年仕えていた、この俺を……!」

帝王「こいつらと一緒に生き埋めにするなんてことはッ!!?」


バキバキッ ガララッ ドゴォォン


盗賊「天井が崩れるぞ!」

奴隷「僧侶ちゃん、結界魔法!」

僧侶「さ、さすがにこれを防ぐのは無理ですよぉ!」オロオロ

盗賊「無理でもいいからとっととやれ! 勇者、もっと僧侶の依存度を高めろ!」

奴隷「ええ!? えっと、えっとぉ……!」

奴隷「えいっ!」チュッ

僧侶「———」




帝王「帝王様ぁぁぁぁああああああああああッ!!!」


ゴシャァァァアアアアアン!!!


sageとは何ですか?

わかりました

新なる旅立ちの予感



「お、おい、城の一部が崩れたぞ!?」「何が起こったんだ!?」「けが人を救出しろー!」


ガラッ ガララッ


盗賊「っりゃあああ!!」ガコンッ!

奴隷「ぷはぁっ! 死ぬかと思った!」

僧侶「もう死んでもいい♡」ギュー


「アイドルちゃんだ!」「ほんとだ、無事なのか!?」「股間も戻ってるぞ!」「ちくしょう! 戻っちゃったか!」


奴隷「うわ、すごいたくさんの人に注目されちゃってる。これ、犯人ってことにされないかな?」

盗賊「大丈夫だろー。それより……」



盗賊「皆さん、聞いてください!! 私はこの国の姫です!!」



奴隷「え!?」

僧侶「?」

「え……?」「なに言ってるんだ急に……?」「いや、でも本当だ! あの顔は間違いない!」「しばらく前に行方不明になってた……」

盗賊「私は1ヶ月前、ある女に陥れられ、そして辱められました! 私を人質にされた父も殺され、父を捕食することで姿を真似た魔物によって、今日まで『なりすまし』が行われていたのです!!」

盗賊「父の最期の抵抗で逃がされた私は、逃亡の際にショックで記憶を失い、各地を彷徨っていました」

盗賊「そこで、こちらのアイドルさん……いいえ、勇者様に拾っていただき、今日まで生き延びることができたのです!」

「勇者様、だって!?」「帝王が偽物!?」「なりすましてたって……」「ある女?」

盗賊「そうです、そしてその『ある女』とは———」

盗賊「あそこでこちらを見ている、その女です!!」



少女「……」



女装が似合う犬耳ショタ剣士



少女「勇者、か。やはり『33駒目』が混ざっていたか。それが私の唯一の誤算」

盗賊「観念しなよ、触手娘。普通に戦ったら、私にさえ勝てないでしょ。もうお前に逃げ場なんてない」

少女「何に代えても、手に入れておかなければならないものがある。逃げるのはその後だ」

盗賊「?」

少女「お前たちの動きを見ていたわかった。お前たち、あの魔法陣を破壊しようとしているな?」

少女「そしてそれに必要なのが、その『剣』なのだろう」

奴隷「!」

少女「それをよこせ」

盗賊「お前の言うことなんて、聞くと思ってるの? 自分の立場がわかってる?」

少女「立場か。ではハッキリさせよう」

少女「お前たち、ここに来るまでに機械の町には寄ってきたか? あそこは少し前までてんてこ舞いだったろうな……なにせ」ゴソゴソ



少女「ここら一帯を消し飛ばすほどの、小型魔装爆弾の納品を急がせていたからな」スッ

爆弾「」カチッ カチッ カチッ



盗賊「———っ!!」

奴隷「!」

僧侶「!?」


ローブがにあう有角ヘッド肩までとどくクリーム色のふわふわヘアに山羊の角を生やした、たれ目で濃いクマのあるロリッ娘


ウワァァァァァァ!!

キャアアアアアアアアアアア!!



少女「お前たちは、なにもかもが想定外だった。だが、想定外が起きることは想定内なのだ」

少女「そのための『保険』がこれだ」

盗賊「そんなものが爆発したら、お前だって吹っ飛ぶんだぞ!?」

少女「ここで捕まっても死刑だろう。なら同じことだ」

少女「それに死ぬことはありえない。勇者様とやらは、これだけの民衆や私とともに心中などできるのか?」

奴隷「……っ」

少女「さあ、剣を渡せ。この帝王に」

奴隷「…………」

奴隷「」スッ

盗賊「勇者!?」

僧侶「勇者様!」

奴隷「」スタスタ

少女「いい子だ」

奴隷「……約束」

少女「なに?」

奴隷「今度は……約束、守ってくれてありがとう」ニコ

少女「……?」

奴隷「みんなを……私を守るって約束」



ズバッ!!



青龍「どういたしまして」パシッ

少女「———な、に?」

青龍「ヒーロー! 爆弾は任せた!」ポイッ

ヒーロー「任されたよ」パシッ

少女「……ひ、ヒーロー……だと!?」

ヒーロー「ほんとはずっと、わかってた。なのに受け入れられなくって、目を逸らし続けていた」

ヒーロー「僕よりずっと辛い思いをしたはずの姫様が、あんなに強く正しく生きているんだ……」

ヒーロー「最期くらい、ヒーローらしいことをしてみるよ」

シュンッ

青龍「帝王に、姫に、『償う』って、どうしても聞かなくてな」

青龍「上を見てやれ。ヒーローの最期は、みんなを守るために爆死と相場が決まってるんだとよ」





ズガァァァアアアアアアン……



少女「くっ……」シュルシュルッ

青龍「」ズバッ

少女「ぐあっ!」

盗賊「」ドガッ

少女「うっ!?」ズザッ

奴隷「動かないで。動くと斬る」ヒタッ

少女「……!」

奴隷「『赤空』の魔法陣へは、どうやって行くの?」

少女「……」

奴隷「答えて」

少女「……っ。……『チェックメイト』か……」

少女「帝王の間から入れる……隠し部屋だ……」

盗賊「……あそこか。ありえるな」

青龍「一応、コイツも連れて行こう。罠だと困るからな」

僧侶「結界魔法で身動きを封じておきましょう」パァァ

奴隷「……」チラッ


「アイドルちゃん……いや、勇者様が俺たちを救ってくださった!」「勇者様ー!」「ありがとう勇者様ー!!」


ワァァァァアアアアアアアア!!!



青龍「アイドルちゃん?」

奴隷「……呪いを破壊したら、多分、この世界とはお別れなんだよね」

盗賊「え?」

僧侶「———!? な……に、言ってるんですか……?」

奴隷「……」グイッ

少女「うっ」ヒョイッ

奴隷「……歩きながら話すよ。私たちがここに来た、経緯を」


「地下祭儀場」



・・・・・・


奴隷「……ってわけなんだ。だから私は勇者でもなんでもない、ただの女なの」

青龍「俺なんか、むしろ魔王寄りだしな」

僧侶「…………そう、だったんですか」

奴隷「ごめんね、今まで騙してて。……軽蔑してくれていいよ」

僧侶「っ」ダキッ

奴隷「僧侶、ちゃん?」

僧侶「勇者様が勇者じゃなくっても、そんなのどうだっていいんです!」ギュゥゥ

盗賊「そうだよ。勇者が来てくれなかったら、僧侶も路頭に迷ってたし、私も記憶を失ったままだったかもしれない。それに、この女がずっと世界を支配していたかもしれない」

少女「……そんな偶々が重なりに重なって、私のチャス盤がひっくり返されるなんて……こんなことが……」

青龍「ヒーロー風に言えば、『正義は必ず勝つ』らしいぞ。お前は正義ではなかったということだ。過程がどうでも、結局お前は、こうなる運命だったのさ」

少女「……うるさい全裸」

盗賊「ヒーロー……か。償うだなんて、馬鹿なことを……」

青龍「まぁ俺は、あいつは死んでないと思うけどな」

盗賊「え……!?」

青龍「あいつは『お約束』に忠実なやつだ。だからヒーローの最期も、お約束の爆破オチだっただろ?」

青龍「なら、全部戦いが終わって世の中が平和になったとき、ヒーローってのはひょっこり帰ってきてハッピーエンドってのが『お約束』だ」

青龍「いつか帰ってきて、その時に本当の『償い』をしてくれるんじゃないか?」

盗賊「……!」

青龍「おっと、ネタバレだったかもな」

奴隷「青龍。そろそろ……」

僧侶「行っちゃうんですか!? やだ、行かないでください!!」ギュゥゥ

奴隷「僧侶ちゃん……」

僧侶「わがままなのはわかってます! けど、けどぉ……」ポロポロ

僧侶「町も追い出されて、もう、私には勇者様しかいないんです……!」ギュゥゥ

奴隷「……」ナデナデ

青龍「なぁ、アイドルちゃん。ここに残りたいなら、勇者たちには俺から事情を説明しておくぞ?」

奴隷「え?」

青龍「元の世界では、アイドルとしてやり直せるかわからない。けど、このままこの世界に残れば、勇者として、アイドルとして、輝き続けることができるだろう」

青龍「本当は、こっちに残りたいって思ってるんじゃないのか?」

盗賊「もしそうなら、歓迎するよ。私はこれからお父さんの遺志を継いで、この国を治めるのもいいかなって思ってるんだ。勇者が残るのなら、最高のポストを用意するし、生活だって面倒見てあげられると思う」

僧侶「私は勇者様と一緒なら、どこへだって行きますから……だから、私を見捨てないでぇ……」ポロポロ

奴隷「…………」

奴隷「私は……」





>>434 までの多数決。


1、
奴隷「けど、私はやっぱり、あの世界の人間だから……。もちろんアイドルも諦めないよ! いつか絶対、返り咲いてやるんだから!!」ニコ

2、
奴隷「私は……この世界に残りたい! 今までこんなにアイドルが楽しいって思ったことも、こんなに大切に思える仲間がいたことも、なかったんだもん! ……ごめんなさい、ご主人様」




>>438 までの多数決

1、
僧侶「それなら……私も連れて行ってください……ヒック……お願い、します……私には、勇者様しか……」ポロポロ

2、
僧侶「…………祈って、ますから……こっちの世界で。……そちらで、勇者様が誰よりも成功することを……グスッ……そして、いつかまた、再会できることを。……えへへ」ポロポロ


1

1

奴隷ちゃん……一度AVに出て有名になっちゃってる人がアイドルに返り咲くのは無理があると思うよ



>>444 までの多数決

1、
盗賊「私も……ついて行っちゃダメ……かな?」

2、
盗賊「そっか……それは残念だけど……そこが勇者の帰る場所、なんだね。なら私も、自分の居場所を取り戻して、立派な君主になってみせるよ」ウルッ




>>449 までの多数決

触手少女の処遇に関して。


1、
盗賊「こいつは……いつかまた、必ずなにかをやらかす。その前にここで、トドメを刺す!」

2、
奴隷「この世界に置いておくのは危ないよね……。こっちの世界にはもっと恐ろしい人たちがいるから、連れて行こうか?」

3、
青龍「仮にも世界を支配していたような奴だ。盗賊の統治を補佐させればいいのではないか?」



奴隷「けど、私はやっぱり、あの世界の人間だから……。もちろんアイドルも諦めないよ! いつか絶対、返り咲いてやるんだから!!」ニコ

青龍「……アイドルちゃん」ニコ

僧侶「……」

奴隷「ごめんね、僧侶ちゃん。けどもし、どうしてもついて来たいって言うんなら……」

僧侶「」フルフル

僧侶「…………祈って、ますから……こっちの世界で。……そちらで、勇者様が誰よりも成功することを……グスッ……そして、いつかまた、再会できることを。……えへへ」ポロポロ

奴隷「僧侶ちゃん……」ナデナデ

僧侶「えへ……偉いですか? なら最後に、ギュッってして……もらえませんか?」

奴隷「うん……うん。お安い御用だよ」ギュッ

奴隷「ここまで、本当にありがとう。仲間の大切さを知ることができたよ。僧侶ちゃんのおかげ」

僧侶「立派になって…………勇者様の隣で胸を張れるくらい立派になって、待ってますからっ!」グスッ

奴隷「うん。私もがんばるから」ニコ

盗賊「……」

盗賊「行っちゃうんだね……」

奴隷「……うん」

盗賊「そっか……それは残念だけど……そこが勇者の帰る場所、なんだね。なら私も、自分の居場所を取り戻して、立派な君主になってみせるよ」ウルッ

奴隷「盗賊さんなら、立派な君主になれるよ」

盗賊「そっちも、アイドル頑張ってな!」ポロポロ

奴隷「うん!」ギュッ

奴隷「それから……その子のことだけど」チラッ

少女「……殺るならさっさとしろ」

奴隷「この世界に置いておくのは危ないよね……。こっちの世界にはもっと恐ろしい人たちがいるから、連れて行こうか?」

少女「…………なに?」


盗賊「あ、危ないよ勇者。コイツはいつか絶対、なにかやらかすって」

僧侶「大丈夫なんですか……?」

奴隷「うん。ね、青龍?」

青龍「そうだな。カースがなくなってることを考えると、手がつけられないのが3人くらいいるな。あれはもう、悪知恵でどうにかなるレベルを逸脱している」

奴隷「……ってことだから、あなたも行こう?」スッ

少女「…………」

少女「キングを放置すると……後悔することになるかもしれんぞ」スッ

奴隷「気をつけるよ」ギュッ

少女「……」

奴隷「青龍、こっちに」

青龍「ああ」

奴隷「それじゃあ、みんな離れて」

僧侶「ほんとにっ! ほんとにありがとうございました!! このご恩は一生忘れません!」

盗賊「この勇者の伝説は、ずっと語り継ぐよ。後世まで」

奴隷「」ニコッ

奴隷「みんなと会えて、本当に良かった……」

スッ

奴隷「また、いつか!!」ポロポロ


ガキンッ!!



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!


ビシッ


ビシビシッ!!




バキィィンッ!!




奴隷「きゃああっ!!」

青龍「う、おおっ!!」

少女「……っ」



ミシミシミシッ……

バシュンッ!!



僧侶「……空間の裂け目が、閉じちゃいましたね」

盗賊「ああ、そうだな。……行っちゃった」

僧侶「いつか、また会えますよね……?」ポロポロ

盗賊「きっと会えるさ。それまでに、この世界をより良い世界に変えて、驚かせてやろう」

僧侶「……」ゴシゴシ

僧侶「はいっ!!」ニコ





奴隷「わわっ、こ、これよく考えたら、元の世界にちゃんと戻れるのかな!?」

青龍「確かに……来たときは、とりあえずこのグニャグニャ時空間を落下してっただけだからな……」

奴隷「むしろ、遠い世界に出ちゃうかも……」

青龍「うおおおっ! なぜ俺には翼がないんだ!! 一応、竜族なのに!!」

少女「おい」ベシベシ

奴隷「?」

少女「あそこの空間の裂け目で手を振っている男は違うのか?」

奴隷「……え?」



勇者「おーい、ポチー。ペロー」フリフリ

屍人「……」ムスッ

魔王「青龍!」フリフリ



奴隷「ご、ご主人様ぁ!!」キラキラ

青龍「魔王様もいらっしゃる……感激だ」ウルッ

青龍「……で、どうやってあそこに行くんだ? このまま流れに任せてると、通過しそうな勢いなんだが……」

奴隷「えっと、えっと……!」ワタワタ

少女「……」バッ

シュルシュルッ

勇者「わー。触手だー」グルグル

勇者「ひっぱるよー」ポヤッ

グイッ

奴隷「あうっ」スタッ

青龍「おっと」スタッ

少女「っ」ベチャッ


勇者「屍人、もうこれ閉じていいよ」

屍人「言われなくても、もう閉じ始めてる! 何百時間魔法を使わせる気だ!! 不死王を殺す気か!?」イライラ

奴隷「ご主人様ぁ、今戻りましたぁ!!」ダキッ

勇者「うん、おかえり。えへ」ポヤポヤ

勇者「これ、服だよ。もう着れるでしょ?」バサッ

奴隷「!!」

魔王「青龍も着ておけ。お前だけ全裸だと完全にアウトだからな」ファサッ

青龍「ありがとうございますっ!」

屍人「おい、この女は?」

奴隷「異世界で、世界を支配していた影の帝王です。連れて帰ってきちゃいました」

屍人「……なんかたくましい経験をしたみてぇだなお前……」

奴隷「もう会えないんじゃないかって思ったんですよぉ!」ギュゥゥ

勇者「もう大丈夫だよ」ナデナデ

青龍「まさか、ずっとここで空間の裂け目を覗いてたんですか……?」

魔王「勇者が、どうしてもと聞かなくてな」

魔王「それと、あの時勇者が彼女を助けられなかったのは、幼児化していた私を抱えていたからだ」

魔王「責任を取る意味でも、一緒に落ちたのが直属の部下だということでも、私もここにいるのは当然だ」ニコ

青龍「魔王様……!!」ウルッ

屍人「まぁ何百時間もここで空間の裂け目が閉じるのを防いでたのは私だがなァ……」ピキピキ

勇者「ぼくが言う前に始めてたじゃない」

屍人「どうせ指示するだろうと思ってやっただけだ!!」

奴隷「屍人さんも、本当にありがとうございました!!」

屍人「…………ふん」プイ

屍人(いっちょ前に、面構えが変わりやがって……)

勇者「みんな心配してるから、無事だったって言いに行こ?」ポヤッ

奴隷「はい!」

勇者「あ。ポチ」

奴隷「?」

勇者「おかえり」

奴隷「———っ」

奴隷「……」グスッ



奴隷「ただいま!!」



完っ!

おい、てめーらなんで最後まで犬耳ショタ剣士ださねーんだよおおおおおおおおおおおおおおボクキャラ演じた意味ないじゃんかよ言われたとうりに最後ら辺黙ってやったのによぉ最後どさくさに紛れて「えへへへ・・・〃〃」とか言わせるだけでよかったのに頭きたこの際ボクがスレ立てるだからてめーらもきあがれ

ピノ食べてましたごめんなさい。



ここまでお付き合いいただき、ありがとうござました!



今回は珍しく色々設定を考えましたけど、やっぱり安価の自由度が下がることがわかったのでもうしませんすみませんでした。

構想とかそういう立派なものはないです。

質問とか受け付けますね。ないとはおもいますが。

女子十八番/総合三十五番 宮嵜八千代(みやざき・やちよ)

身長 151cm
体重 46kg
誕生日 9月13日
血液型 A
部活動 家庭科部
友人 なし
(孤立)
愛称 八千代・風紀

生徒会風紀委員長。
真面目で堅実な性格で、先生の言うことや校則を破ったことがない。少々のことではめげない。
冗談が通じないことや、クラスの雰囲気から乖離していることから、浦原舞や柳田裕華からイジメを受けている。
 

支給武器:金属バット
kill:なし
killed:堀内尚子(女子十五番)
凶器:S&W M686
 

D=08エリアの小学校で三枝妃(女子六番)と遭遇。攻撃して罵って精神的に追い詰めるが、取り逃がす。

風紀の乱れた2組の生徒を粛清するために自分がこのクラスに配属されたと思い込み、やる気になっていた。遭遇した堀内尚子(女子十五番)を襲い窮地に追い込むが、眉間を撃ち抜かれ死亡。



書いててかなり楽しかった風紀委員長八千代。
この子メインジェノとかにしてもきっと楽しく書けたかなぁと思いましたが、ここまででした。
たかが校則、されど校則。私は多分八千代に粛清されるようなことはしてなかったかと。

赤木明子(女子2番)は、学校の廊下を先先進んでいく水城蓮(男子16番)を追いかけている。
明子は蓮のことを『蓮くん』と呼んでいるが、決して親しいわけではない。
何しろ『みずきくん』と呼ぶと、実月裕太(男子18番)と一緒になってしまう。
これは明子だけでなく、クラスメイト全員がそう呼んでいる。
蓮や裕太を苗字で呼ぶ人はいない。
しかし『蓮くん』と呼ぶのには、蓮は可愛らしいのでお近づきになりたいという下心が、ないわけではない。
関係無いが、可愛いとは言っても、身長は明子の方が低い。
バレー部に所属していたにもかかわらず、明子の身長は151cm。
バレー部だと背が高くなる、と聞いて入ったが高くならなかった。
蓮は男子にしては低いが、それでも160cm。

「ね、ねぇ、蓮くん!
 ちょっと待ってよぉ!」

明子が叫ぶと、蓮は歩くのをやめた。
振り返って明子が来るのを待っていた。

蓮は、とても優しい人だと思う。
双子の姉の水城凛(女子13番)に近寄る男子に対しては別だが。

例えば凛と付き合っているという土方涼太(男子13番)への対応は凄い。
朝、涼太が登校してきたらまず睨む。
授業中、涼太が当てられてたら睨む。
休み時間、涼太の声が大きかったら睨む。
凛と喋れば睨む。
昼休み、お弁当を食べている涼太を睨む。
とにかく1日中睨み続けてる。

何でそんなに明子が知っているのか。
それは、明子がずっと蓮を見ているからだ。

蓮のプロフィールは頭の中に入っている。
誕生日は6月29日で、血液型はB型だとか。
昔から体が弱くて、運動があまりできないとか。
いつも森川達志(男子20番)や陸社(男子6番)と一緒にいるとか。
凛の事が大好きだとか…

明子の口から無意識のうちに溜息が出た。
こんなに見ていても、蓮にとってはただのクラスメイトに過ぎない。

「どうしたの、赤木さん…?」

「あ、ううん、何でもない…
 どうしてこんな事になっちゃったのかな、って思っただけで…」

「…そうだよね、どうして…
 凛ちゃん……
 凛ちゃん、誰とペアなんだろう…
 嫌だよ、土方とペアになってるとか…」

明子は何も言わなかった。
ただ、本当に凛の事が好きなんだな、と思った。
なんとなく悔しい。

嫉妬でもしているのかな…?
おかしいね、ただの血を分けた姉弟なのに。

明子と蓮は学校の外に出ると、正面の茂みに身を隠した。

「蓮くん、誰か待ってるの?」

「凛ちゃんが誰と出てくるか見ないと…」

「…そう」

あたしはまた溜息を吐いて、デイパックを開けた。
中は荷物を無理に詰め込んだようでパンパンだ。
とりあえず防寒具を外に出し、支給武器を探した。
誰かを殺そう、とか考えているわけではない。
ただ、護身用に何かあったほうが良いかな、と思っただけだ。

「あ、あった、コレかな……
 え…?」

明子は開いた口が塞がらなかった。
当然だろう。
武器だと思われた物が、季節外れの花火セットだったので。

「…何?
 どうしたの、赤木さん?」

蓮が明子の方を見て、同じくポカンと口を開いた。
そして、笑った。
その笑顔はとても愛らしく、おそらく男子が見ても惚れてしまうだろう。

「それで遊べって事かな?」

「いや…そんな…」

明子は自分の頬が火照っているのがわかった。
あんな可愛い天使のような笑顔を向けられたら誰だってこうなってしまう、きっと。

蓮も自分のデイパックを開いて武器を探し始めたようだ。

「あ、あった…」

蓮の武器はシグ・ザウエルP230という名前の銃だった。
蓮の視線はそれに釘付けになっている。
当然だろう、普通の中学生が手にできるような物ではないのだから。
明子もそれをずっと見ていた。
こんな物で簡単に人を[ピーーー]事ができる。
そう考えるととても怖かった。

「蓮くん…
 それ…使うの…?」

明子が訊くと、蓮は笑った。
明子にはその笑顔の意味がわからなかった。
『使うわけないじゃない』っていう笑い?
それとも『使うに決まってるでしょ?』という笑い?
先程の笑顔とは少し違うようだった。

「ねぇ、赤木さん…」蓮が明子の名前を呼んだ。

「赤木さんは…死ぬとどうなるかわかる?」

明子は首を傾げた。
もちろんそんな事を知るわけが無いし、どうしてそんな事を突然言うのかわからなかったので。

一番良いと思ったキャラ

——————

【白虎】

見た目、精神、強さ等全てが幼児となり永久に成長できないカース
反発している

——————

簡潔・的確・欲望。書き手に優しい三拍子。

「幼女!」って感じで、やってほしいこと(欲望)が明確なのが素晴らしい。

その清々しさに敬意を表して、全力で幼女白虎を書いたつもりです。白虎の台詞だけ気合が全然違います。

みんな、遊びに来てね。

http://www.geocities.jp/destiny_br/


イベント安価がなかった理由
(そして鳥娘が仲間になった後、あっという間にストーリーが終わった理由)


「今回のスレでは、仲間をたくさんにしよう! だって自分のキャラが出てたら嬉しいもんね!」

「よし、勇者のカースと異次元馬車という設定で、人数が増えてもゴチャゴチャしないぞ!」

「そうだなぁ、仲間は12人くらいにしようかな。1回キャラ安価とった人はもう取らないと思うし、もし取ったとしても10人以上がこのスレを見るなんてありえないからね!」



「よしよし、順調に仲間が増えてってるね! 仲間が6人すぎた辺りから【イベント】でキャラ個人を掘り下げていくかな!」


・(これ以上仲間を)増やし過ぎると安価取りが面倒そうだ
・ポケモンのパーティーも六人だしこの辺で仲間にする安価に制限かけた方がいいかも
・♂2 ♀3 ?1 とバランスはいいか


( ゚д゚)「……」

( ゚д゚ )彡「!?」

(´;ω;`)「……じゃあもうこのスレ存在意義ないよね……? もう終わろっか」




結論:ガラスハート。



書き留めてたイベント案

・呪いの腕輪で精神が動物化(または肉体が半動物化)。
・手に入れた惚れ薬を誰かに使ってみる。
・馬車が盗まれる。
・誰かが発熱。
・カースコイン(表が出ればカースをしばらく中和、裏が出るとカースがしばらく強烈悪化)
・暴れているカース持ちの人型魔物の撃退。
・旅を円滑にするためのアイテム獲得。
☆魔王城にたどり着くためのアイテム獲得。

最初は、仲間の数が多くても問題ないと思ってたんですよね……

これは書いてる側と読んでる側の考え方の違いでした。

考えてみれば、キャラが多くなると自分のキャラの密度が下がるわけですから。面白く感じるわけがないんですよね。

なぜそこに思い至らなかったのか……

それに気づいたとき、自分の考えの足りなさに嫌気がさして、さっさとストーリーを畳んで消えようと思いました。

後日談は、気が向いたらでお願いします。HTML化依頼出しても、結構長いこと残ってたりするので。

文才ゴミってるので期待しないでくださいね。



あと、もう見てないでしょうが一応……

空気読んでずっとスルーしてましたが、獣ショタの人ごめんなさい。

私としては結構本気で出しちゃおうかなって思ったんですが、それは安価スレじゃやっちゃいけないタブーなので我慢しました。

この子は、まとめスレとかに上がりそうなスレで出してあげてくださいね。ここじゃかわいそうなので。

あ、ごはんたいむで!


扱いづらかったキャラは……

朱雀でしょうか。未だにどういうカースなのか理解してません。絶対あれは違う。ほんとに頭パーでごめんなさい。



発明家のマゾ設定書けてなかったし、弓使いの魔法矢バラ撒き一度もやらなかったし、鳥娘の指輪とか爪とか使わなかったし、ほんとなにしてんだろう。

補足番外編「帝王の悪手」

(ヒーローvs青龍の決着直後の裏事情。)


少女(ヒーローは……行ったか。あれで扱いやすい奴だ)

少女(妄信とはいいものだな……やはり駒には『意思』などいらない。この帝王に黙って従えばいいのだ。全て私の思い通りの動きをすれば、確実なる勝利を与えてやるというのに……)

少女(あのボンクラ帝王め……勝手にアイドルのライブなんぞを承認しやがって。あんなもの見え見えの『布石』だろうが)

少女(ヒーローも、弱い奴から確実に殺せと命じたはずなのに……馬鹿どもが)

少女「」チラッ

青龍「」

少女(だがまあ、逆に言えばコイツが奴らのクイーンなのだ。ここでトドメを刺してしまえば、あとはじっくりと手を詰めていけば終わる)

少女(『チャックメイト』が見えたぞ、異世界からの侵入者ども!!)

少女「ククッ。———うぶっ」ガクンッ

少女「おぇぇっ……」ビチャビチャッ

少女「けほっ、けほ……そうだ。そうだったな」ヨロッ…

少女(『笑う』ということを禁じるカース……最高のカースじゃないか。油断や慢心を自制するためにあるようなカースだ。帝王にこそふさわしい……)

少女(そうだ、これは始まりに過ぎん……この帝王の覇道のな。今日の出来事など所詮、我が覇道に転がるしみったれた石ころを蹴りどかしただけのこと……)

少女「まずは……お前が退場だ……」チャキッ

少女(この銃弾に撃ち抜かれて、盤から降りるがいい!)カチカチッ



警官「えっと、この男かなぁ? 全身タイツと全裸が暴れてるっていうのはぁ……」



少女(っ!!)サッ

警官「お嬢ちゃん、この人の他に、全身タイツの怪しい男を見なかった?」

少女「」フルフル

警官「うーん、そっかぁ……とりあえずこの人は詰所に置いとくかぁ」

少女(…………マズイ。こいつを生かしておくと、後々マズイことになる。私の勘が……私をここまでのし上げてくれた、この勘が! 全力で叫んでいる……)

少女(コイツは『ここ』で始末しなければならない!!)

警官「よい、しょっと……うわ、凄い怪我」

青龍「」

少女「……」

少女(そうだ、ここであまり油を売っていることもできない……。あのボンクラ帝王が、もしも我が身可愛さに転移装置を使ったとしたら……?)

少女(さっきアイドルに男性器が生えたとき……飛び出してきた女が、私の見間違いではなく……アレがもしも……『姫』だとしたら?)

少女(『姫』が今ここにいるということは、記憶が戻っている能性が高い。そうしたら転移装置や隠し部屋が暴かれてしまう。異世界の住人が、超常的な手段で、呪いの原因と対処法を知っている可能性だってある以上は……ここで時間をかけられない……1秒が惜しい)

少女(ここで警官ごとコイツを殺るか……? しかしそれをやるには、ここは人目につきすぎる……これを凌いでも、『明日から』に支障が発生してしまうだろう。だが人目のないところまで誘導するには時間がない……)

少女(どいつもこいつもポーンばかり……!!)ギリッ

少女「」ダッ

少女(仕方ない……ここはヒーローの『仕事』を信用しよう。コイツはしばらく目を覚まさない……そういう仮定で計画を進めよう……命拾いしたな、変態竜人……)ダダッ


少女(くそ……駒が……優秀な駒が足りない……!!)



これまでのスレとかはないです。

では、ありがとうございました!

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