エレン「ここは・・・ どこだ?」(978)
エレン「くっ… 頭が痛い… 俺はあの時巨人に喰われて…」
エレン「…ハッ!! う、腕が… あの時アルミンに手を伸ばしてそのまま喰いちぎられたハズ…」
エレン「なのに無いはずの腕がある… わけがわからねぇ…」
エレン「ここはトロスト区なのか? いや… それにしては静かだ… 巨人の気配がしない…」
エレン「あそこに建物が見えるな。 人がいるといいけど… とりあえず行ってみるか。」
エレン「ルイーダの… 酒… 場…?」
10巻までのネタバレ 入るかもしれません。
カランカランカラーン
エレン「ごめんください…」
ルイーダ「あらいらっしゃい。 お仲間をお探し?」
エレン「仲間… あ、えぇ俺は仲間を探して… います。」
ルイーダ「ならその登録書にお名前と職と出身地を書いてくださいね~」
エレン「あっあの…!」
ルイーダ「うん? どうしたの?」
エレン「ここは… どの地区なんでか?」
ルイーダ「地区? え~とここはね。 なんて言ったらいいかな北の大陸の南のハズレの村よ。」
エレン「タ、タイリク? なんですかそれは?」
ルイーダ「あら… アナタ外でモンスターにでも襲われたの?」
エレン(モンスター? 巨人の事かな…)
エレン「えぇ… 戦闘をしていて、でも喰われてしまって… 気が付いたらここのすぐそばに…」
ルイーダ「あらら~ 食べられちゃったのに生きててよかったじゃない!」
エレン「はい… でもここがどこか良く分からなくて…」
ルイーダ「はは~ん。 きっと記憶が混乱してるのね。」
ルイーダ「でも安心して。 ここは仲間を求める人が集まるルイーダの酒場! きっとあなたが探してる人も見つかると思うわ!」
エレン「そっそうなんですか!?」
ルイーダ「あなたの求めてる人はどんな人?」
エレン「ミカサ・アッカーマンとアルミン・アルレルトです。」
ルイーダ「ミカサさんとアルミンさんね。 ちょっと待ってね。」
ルイーダ「う~ん… その人達は登録にはないわね…」
エレン「そうですか…」
ルイーダ「アナタも登録しておけばその人達が見つけてくれるかもしれないわよ?」
エレン「いや… 俺はトロスト区に戻ろうと思います。 どちらの方向ですか?」
ルイーダ「? トロスト区? それはどこなの?」
エレン「えっ」
エレン「えーっと ウォール・ローゼ沿いにある小さな町です。」
ルイーダ「ウォール・ローゼ… ごめんなさい聞いた事ないわ。」
エレン「えっ」
エレン(まさかここは…)
エレン「あ、あの… ここはもしかして… 壁の外の世界なんですか…?」
ルイーダ「壁の外の世界…? う~ん言ってることがイマイチ理解できないかな…」
エレン「そうですか…」
エレン(確かアルミンが壁の外は果てしなく広いって言ってたな… それなら壁の事を知らない人がいてもおかしくないか…)
エレン(ん!? って事は壁の外にも人類がいたって事か…!! これはすごい発見だぞ…!!)
エレン(それに俺は今!! 壁の外にいるんだ!! 憧れの外の世界に来てるんだ!!!) ブルブルブル
ルイーダ「えっ ちょっ 君! 大丈夫!?」
エレン「あっあのっ!!!! ここは外の世界なんですよね!? 自由な世界なんですよね!?!?」
ルイーダ「わっ! ちょ、ちょっと急にどうしたの?」
エレン「すごい…!! すごいぞ…!! やったぜアルミン!! 俺は外の世界に来たんだ!!」
エレン「あっ!! くそっ! どうせならアルミンとミカサと一緒に来たかったのに!!」
ルイーダ「まぁ何の事かよくわからないけど元気になってよかったね。」
エレン「あっあの! おねーさん!!」
ルイーダ「あらヤダおねーさんだなんて フフッ ルイーダでいいわよ。」
エレン「あっ! すいません。 俺はエレンって言います! エレン・イェーガーです!」
ルイーダ「そう エレンくんね。 エレンくんはここに来る前に仲間はいたの?」
エレン「仲間は… たくさんいました… でも巨人の襲撃にあって… トーマスやミーナも… くっ…!!」
ルイーダ「巨人? あぁゴーレムやうごく石像のことね。 そう… それはお気の毒に…」
エレン「いや… いいんです… あいつらも兵士だったから… 覚悟は出来てたハズです…」
ルイーダ「あら! エレンくん兵士だったの!? そんなに若いのにたくましいわね!」
エレン「い、いやそんなことは// まだ訓練兵でしたし…//」
ルイーダ「お城のお勤めはよかったの? って迷子だからそうも出来ないか。」
エレン「いや俺は憲兵団じゃなくて調査兵団を目指していました。」
ルイーダ「チョーサ兵団? それも聞いた事ない兵団の名前ね…。」
ルイーダ「どう?エレンくん。 ウチに登録しておけばもしかしたら昔の仲間とも再会できるかもしれないわよ?」
エレン「えっ? そうなんですか!? 」
ルイーダ「ルイーダの酒場は世界の各地にあるわ。 私はそこのオーナーってわけ! ウフフッ すごいでしょ!
この美貌と若さで世界を又にかける酒場のオーナーなんて!」
エレン「えっ あっ ハイ そうですね。」
ルイーダ「君の名前をここで登録しておけば各地にあるルイーダの酒場にも登録されるわ!
そうしたら君のお仲間が同じように君を探していたとき見つけやすいでしょ?」
エレン「そんなことが…!! ルイーダさん! ぜひ登録お願いします!」
ルイーダ「ウフフ おっけ~」
ルイーダ「え~っと名前はエレン・イェーガーくんね。 職業は… 兵士かな? えっと得意な武器とか呪文とかある?」
エレン「ジュモンってなんですか? 武器は硬化ブレードを使っていました。」
ルイーダ「硬化ブレード?」
エレン「こう細い2本の剣でシュッってやるんです。」
ルイーダ「あぁ剣士タイプって事ね。 呪文は全く?」
エレン「ジュモンってなんですか?」
ルイーダ「あぁ わからないならいいよ。」(脳筋っと)
エレン「あの、なんで得意な武器とか聞くんですか?」
ルイーダ「え? 外にはモンスターがウヨウヨいるから武器くらいないとあぶないでしょ?」
エレン「やっぱり外の世界は巨人が…」
ルイーダ「あっ 大丈夫。 ゴーレムとかはこの辺には出ないから。」
エレン「???」
ルイーダ「う~ん やっぱりまだ混乱してるみたいね。 次の町に着くまで誰かお供をさせてあげようか。」
ルイーダ「今日は疲れているでしょ? 二階のベッド使っていいからそこでお休みなさい。
その間に私がお供の人用意してあげるから。」
エレン「あ、ハイ。 ありがとうございます。」
今日は疲れたので寝ます。
その間にエレンのお供を募集します。
1.ハッサン(DQ6)
2.カノープス(タクティクスオウガ)
3.カエル(クロノトリガー)
この中で一番人気があったキャラを次の町まで連れて行きます。
ではたくさんレスがついてる事を祈って
おやすみなさい。 続きは明日の夜。
エレン「ふぁ~」(昨日はよく寝れなかったな。 今日から外の世界が見れるのか… 楽しみだぜ!) トントントン
ルイーダ「あ、おはようエレンくん。 あなたと一緒に行ってくれる人見つかったわよ! といっても次の町までの契約だけどね。」
エレン「おはようございますルイーダさん。 人見つかったって本当ですか!」
カエル「お前がエレンか。 次の町まで一緒させてもらうぜ。 よろしくな。」
エレン「はっ!? 人… カエ… えっ?しゃべっ えっ!? エッ えっ???」
カエル「まあ、こんなナリをしていてはこの反応は当然か…。」
エレン「あっ… す、すいません!! えと… なんて言ったらいいか… えっとえっと!!」
カエル「まぁ気にしてないぜ。 俺の名前は… カエルでいいぜ。」 ムキッ
エレン「そ、それじゃ… お手やらかにな カエル。」
ルイーダ「カエルちゃんも最近ココに来たばっかりなんだけどね~
彼もガルディア王国って所の騎士団にいたらしいわよ。」
カエル「よしてくれ。 昔の話だ。 それより俺はリーネ様をお助けしなければならん。」
ルイーダ「カエルちゃんもすっごい遠くから来たんだよ思うわ。 ガルディア王国って私も聞いたことないからね~」
ルイーダ「エレンくんは知ってる?」
エレン「いや… わからないです。」
ルイーダ「そっかぁ まー兵士同士なら上手くやってけるんじゃないかな!」
ルイーダ「あっエレンくん! これは餞別だよ! がんばってね!」
エレン「これは… 2本の細い剣? どうしてこれを俺に?」
ルイーダ「エレンくん ここ来た時丸腰だったでしょ? それはおねーさんからのプレゼント!」
エレン「あっ ありがとうございます!」
ルイーダ「仲間と再会出来るといいね… がんばってね!」
エレン「ルイーダさん。 色々ありがとうございました!」
カエル「おいエレン。 そろそろ行くぞ。」
エレン「あっ 待ってくれよ!」 タタッ
カエル「なぁエレン。 お前戦闘経験はあるのか?」
エレン「訓練は死ぬほどしたけど… 実戦では… 巨人に手も足も出なかった…」
カエル「最初はそんなものだろう。 巨人か… 俺はそれがどんなモノかわからないが強大な敵を前にした時…俺もそうだった…」
エレン「カエルも過去に何かあったのか?」
カエル「いや… 昔の話だ。 忘れてくれ。」
カエル「ルイーダによるとここから西に半日ほど進んだところに小さな町があるらしい。」
カエル「まずはそこで情報収集だな。 お前も探してる人がいるんだろ?」
エレン「あぁ… 生きてればいいけど…」
カエル「…。 今は生きている事を信じて進むしかないな。」
エレン「あぁ…!! あいつらは絶対生きてる…!!」
カエル「止まれ エレン。」
エレン「え?」
カエル「モンスターの気配がする…」
エレン「!? きょ、巨人か!?」
スライム「ピギーッ!!」
エレン「は? な、なんだよコイツ!」
カエル「こいつはスライムというらしい。 この辺ではよく出るそうだ。」 ザシュッ
スライム「」
エレン「こんな生き物初めて見たぜ… やっぱ壁の外ってすげぇ!!」
スライムB「ビギーッ!!」 ドガッ
エレン「ぐはっ!!」
カエル ザシュッ
カエル「最後まで気をぬくな。 勝利によいしれた時こそ スキが生じる。」
エレン「あ… あぁ すまねぇ。」
エレン「でもカエルやっぱつえーな! 兵団にいた時もかなりの実力者だったのか!?」
カエル「いや… 俺は弱かった。 弱かったからあの時サイラスは…」
エレン「え? サイラス?」
カエル「つまらない話をしたな。 忘れてくれ。」
カエル「だが次は油断するなよ?」
エレン「あぁ!!」
エレン「おらぁ!」 ザシュッ
スライム「」
カエル「なかなかいい動きになってきたな。」
エレン「結構なれてきたぜ!!」
カエル「む なんだアイツは?」
さまようよろい「・・・」
エレン「鎧着てるな。 人か?」
エレン「な、なぁアンタ。こんな所で何してるんだ?」
さまようよろい「・・・」
カエル「!! エレン離れろ!!」
エレン「えっ?」
さまようよろい「・・・」 ブンッ!
エレン「う、うわっ!!」
エレン「いきなりなにすんだよ!!」
カエル「上手く避けたか。 油断するなエレン。 ソイツはおそらくモンスターだ。」
エレン「は? モンスターって… 人の形してんじゃねぇか…」
さまようよろい「・・・」 ガシャンガシャンガシャン
エレン「き、きたっ!」
カエル「ひるむなエレン! 俺が左からいく。 お前は右からだ! 同時にいくぞ!」
エレン「お、おう!」
カエル「ふんっ!」 ガキィッ
エレン「らぁっ!!」 カーン
さまようよろい「・・・」
エレン「なっ こいつ刃が通らねぇ…!!」
さまようよろい「・・・」 ブンッ!
カエル「くっ!!」 スカッ
エレン「カエル大丈夫か!?」
カエル「あぁなんとか避けた。 しかし剣が効かないとは… エレン逃げるぞ!」 ダダダッ
エレン「くそっ!!」 ダダダッ
エレン「はぁっ はぁっ なんとか逃げ切れたか?」
カエル「動きは遅いようだな。 ここまで来れば大丈夫だろう。」
エレン「ってアレ? 町に着いちゃったみたいだな。」
カエル「む そうか町に着いたか。」
エレン「カエルはこれからどうするんだ?」
カエル「俺はリーネ王妃様を探さねばならん。 それにお前を巻き込むかわけにはいかないからな。」
カエル「お前も探してる人がいるんだろう?」
エレン「あぁ 俺も兵団のみんなを探さなきゃ。」
カエル「ここでお別れだな。」
カエル「エレン。 お前の太刀筋はなかなか見込みがあったぞ。」 スッ
エレン「あぁ! 俺も色々勉強になったぜ! ありがとうなカエル!」 ガッ
カエル「じゃぁな。 いつか縁があったらまた会おう。」
エレン「達者でなカエル! 王妃様… 見つかるといいな。」
カエル「フッ」 ピョンピョンピョン
<キャーナニコノカエルー!! モンスターダクジョシロ!! アッマテニゲルナオエー!!
エレン「…」
エレン「さて、どうしたもんかなー。 つかあいつらも外の世界に来てるとは限らないし。どっか人が集まってそうな所に行ってみるか。」
エレン「あ~でもハラへったな… まずはメシか…」
エレン「というか外の世界ってこんなに活気があったんだな。 壁の中の栄えた町とそんなに変わらないじゃないか。」
エレン「しゃべるカエルもいるし、本当に外の世界ってすごい所なんだな! アルミンに土産話いっぱい作ってやんねーと!」
エレン「うぅ… だめだ。 昨日から何も食ってねーから死にそうだ…」 フラフラ
町の女「あっ! お兄さん大丈夫!?」
エレン「はらが… 減って…」
町の女「お腹が空いてるんですね。 よかったらウチのお店に来ませんか?」
エレン「!! 食い物も… あるんですか…?」
町の女「えぇ! 食べるモノいっぱいありますよ! さぁ行きましょう♪」
エレン「やった… これで空腹を免れる…」
町の女「1名様ご来店で~す♪」
<「お帰りなさいませご主人様~♪」
エレン「え?お帰りなさいませ? 俺ここ初めて来たんだけど…」
メイド「そうゆうモノなんですよご主人様♪ こちらの席へどうぞ~」
メイド「こちらがメニューになりまぁ~す 決まったらニャンニャン♪ってお呼びくださいね~」
エレン「え… いやもうなんでも… このオムライスってヤツでいいか。」
エレン「ニャ、ニャーン ニャーン」
アニ「お呼びですかご主人様♪」
エレン「…」
アニ「…」
エレン「…」
アニ「…」
エレン「なぁアn
アニ「それ以上口を開いたら殺すよ?」
エレン「…」
アニ「アンタどうせこっちの通貨持ってないんでしょ… ここは私がおごってあげるからそれ食ったら店の裏口のほうで待ってて。
私ももうすぐバイト終わるから。」
エレン「わかった…」
<アニた~ん
アニ「はぁ~い すぐ行きますねご主人様~♪」
エレン「…」
今日は寝ます。続きはまた明日の夜
遅くなりました>>1です。 今日は短いかもしれませんが体力の続く限り書き続けようと思います。
思ってるだけです。
エレン「…」
アニ スタスタ
エレン「よ、ようアニ。 お、おつかれ。」
アニ ゲシッ
エレン「なっ なにすんだよ!」
アニ「…」 ゲシッゲシッ
エレン「い、いてーよ! なんで蹴るんだよ!」
アニ「… うるさい。」 ゲシゲシゲシ
エレン「い、意味わかんねーよ! 蹴るのやめてくれよ!」
アニ「アンタにか弱い乙女の気持ちなんてわからないよ…」
エレン「大男を蹴り飛ばす乙女はか弱くねーよ…」
アニ「ここで立ち話もなんだから… 場所を移すよ。」
アニ「アンタ… 生きてたんだね。」
エレン「は? どういう事だよ?」
アニ「アルミンに死んだって聞かされてたからさ…」
エレン「アルミン!? アルミンもいるのか!?」
アニ「いや、私にはわからないよ。」
エレン「意味わかんねーよ…」
アニ「アンタ。 トロスト区で巨人に喰われたんでしょ?」
エレン「あぁ…」
アニ「そう…」
エレン「なんなんだよ。 分かるように言ってくれよ。」
アニ「アンタが喰われたあとアルミンに死んだって聞かされて… そのあとの戦闘で私もやられた…」
エレン「そうなの…か? でもアニはここにいるじゃねーか?」
アニ「それはこっちもアンタに対して同じセリフ。」
エレン「だよな…」
アニ「私は気が付いたらこっちの世界にいた。」
エレン「やっぱここは壁の外の世界なのか!?」
アニ「それは私にも分からない。 ただ確実に言えるのはここは壁の内側じゃないって事。」
エレン「そうなのか… 俺も気が付いたら草むらで倒れていた…」
アニ「私達に共通してるのは2人とも巨人に喰われたって事…」
エレン「だけど生きてるんだよな… 喜んでいいって事だよな…?」
アニ「生きてるって事に対しては喜んでいいと思う。 ただ生きていくためには、食べるためにはお金が必要だった。」
アニ「こっちの通貨は壁の中の通過と違うみたいだからね。」
エレン「あぁ… だからあんな格好して働いてたのか。」
アニ「-ッ!!」 ゲシッ
エレン「痛ッ!! だからなんで蹴るんだよ!!」
アニ「アンタの様子を見る限りお金持ってなさそうだったからね。 よくそんなので1ヶ月も生きてこれたね。」
エレン「…は? 1ヶ月??」
アニ「え? アンタも1ヶ月前にこっちに来たんじゃないの?」
エレン「いや… 俺が気が付いたのは昨日だ…」
アニ「1ヶ月近くも気を失って寝てたって事…? いや、それはありえないな…」
エレン「なんなんだよ。 ますます意味わかんねーよ。」
アニ「私もよく分からない… 何か常識では考えられない事が私達に起こっているのかもね…」
エレン「外の世界だしな… 何があっても不思議じゃねーって事か。」
アニ「ここは壁の外の世界ではないと思う…」
エレン「は? なんでだよ?」
アニ「…! ごめんなさい。 私も混乱して変なことを言ったみたい。 忘れて。」
アニ「とりあえずアンタ、行くアテはあるの?」
エレン「いや… ルイーダって人に言われてカエル男と一緒にこの町まで来たんだ。」
アニ「ルイーダ? あぁルイーダの酒場ね。 そのカエル男ってのは… なに…?」
エレン「ルイーダさんに紹介されてここまで一緒に来たんだ。 町について別れちまったけどな。」
アニ「そう… 今は一緒にいないんだね…」
エレン「カエル男ってのはこっちじゃ普通じゃねーのか?」
アニ「アンタどういう感覚してるワケ?」
エレン「お前もしかしてカエル苦手なのか?」
アニ「ホントに乙女の気持ちがわからないヤツだね…」
アニ「じゃあ行くアテはないんだね。 どうするつもりなの?」
エレン「どうするつもりって言われてもなぁ… うーん…」
アニ「… アテがないのなら私が寝泊りしてる宿に
<オオッ!! ユウシャサマダ!! ユウシャサマゴイッコウダゾ!!
エレン「ん? なんの騒ぎだ?」
アニ「… さぁ?」
エレン「ちょっと見にいってみようぜ!」
アニ「フゥ… わかったよ。」
勇者「ペッ しけた町だぜ。」
戦士「こりゃー食いモンもマズそうだな。」
魔法使い「ワシは若いギャルがおればなんでもいいんじゃがの~」
僧侶「もう… みなさんそんな事言っちゃダメですよ…!!」
勇者「うるせーよブス。」
僧侶「…」
勇者「おっ ソコソコのかわいこちゃんがいるじゃねーか。」
戦士「どこだどこだ?」
勇者「よう。お嬢ちゃん。 俺たちと今夜パーリナイッしないかい?」
アニ「… 嫌だね。」
寝ます。 続きはまた明日。
戦士「ははっ 気の強い譲ちゃんだ! 気に入ったぜ!」
魔法使い「わしゃもうちっとムッチリしてたほうが好みなんじゃがの~」
勇者「ホラ いいじゃねーかよ。付き合えよ。」 グイッ
エレン「おい… なんなんだアンタら…!!」
アニ「…!!」
勇者「アン? なんだテメーは?」
エレン「汚ねぇ手でソイツに触んじゃねーよ!」
アニ「…!!!」
アニ(私は今… 守られてる!? 女としての扱いを受けてる!?)
勇者「ぁんだとコラ~…!!」
僧侶「や、やめなよ勇者…」
戦士「はっはっはっ なんだよにーちゃん。 その嬢ちゃんのカレシかぁ?」
アニ「!?」(か、か、か、彼氏…!?)
魔法使い「勇敢じゃの~ ほっほっほっ」
エレン「あのな~ 言っとくけどな~…」
アニ(なにを… なにを言うつもりなんだ…!?) ドキドキ
エレン「ソイツは2m近い大男も軽々と蹴り飛ばすような女なんだぞ!」
アニ「は!?」
勇者「なん…だと…?」 ジリッ…
アニ「はぁ!?」
戦士「くっ…」 ゴクリ…
アニ「はぁああ!????」
エレン「俺はアンタらのためを思って言ってんだぞ!!」
勇者「くそっ!! 覚えてやがれっ!!」 ダダダッ
戦士「お、おとといきやがれっ!?」 ダダダッ
魔法使い「おいとかないでくれ~!」 ダダダッ
僧侶「ご、ごめんなさい…!!」 ペコッ タッタッタッ
アニ「…」
エレン「危なかったなアニ。」
アニ バシィッ!
エレン「痛ってぇー!! なんで蹴るんだよ!! 足が折れちゃうだろ!!」
アニ「アンタはホントに女心を学んだほうがいい。」
エレン「なんでだよ…」
<オ、オイアイツラユウシャサマニケンカウッタゾ…
<ナンテフトドキモノナンダ!!
<バチアタリナヤロウダ!!ヤ、ヤッチマウカ!?
アニ「チッ マズイね…」
エレン「え?なんでだ?」
アニ「話は後。 とりあえずここを離れるよ。」
エレン「お、おい 待ってくれよ!!」
エレン「な、なぁ もう十分離れただろ…? なんなんだよ…?」
アニ「アイツらはこっちの世界じゃケンカを売っちゃいけない存在なんだよ。」
エレン「?? なんでだ?」
アニ「いわゆる救世主ってヤツだね。 アンタも他の所からこの町に来たんなら見たでしょ? モンスター。」
エレン「あのスライムとか鎧みたいなヤツらか?」
アニ「そう。 アイツらはその親玉を倒そうと旅してる連中ってワケ。」
エレン「だからってケンカ売っちゃダメって理由にならねぇと思うんだが…」
アニ「この世界はそういう構造になってるのさ。」
エレン「ふーん… そうなのか…」
エレン「なぁ アニがここにいるって事は他のヤツらもいるかもしれないって事か?」
アニ「さぁ… 私には分からないよ。」
エレン「そういえばアニはルイーダの酒場に登録はしなかったのか?」
アニ「あそこは傭兵斡旋所みたいなモンだからね。 私には性が合わないよ。」
エレン「え? そうなのか? 俺登録しちまったぞ…」
アニ「アンタほんとに何も考えてないんだね。」
エレン「しょうがねぇだろ知らなかったんだし…」
アニ「登録してるなら覗いてみるといいんじゃない? 何か仕事があるかもよ?」
アニ「宿代ぐらいは自分で稼いでもらわないとね。」
エレン「もしアルミン達もこっちに来てたら登録してるかもしれないしな… 酒場に行ってみるよ。」
アニ「ルイーダの酒場はこの通りをまっすぐ行った所にあるから。」
アニ「もしなにもアテがなかったらここに戻ってきな。 私が寝泊りしてる宿はここだから。 じゃぁね。」
エレン「ん? あぁ 色々サンキューな。」
エレン「ごめんくださーい」 カランカランカラーン
ルイー○「やぁ いらっしゃい。」
エレン「あの、俺酒場に登録してるエレン・イェーガーっていいます。 何か仕事ないですか?」
ル○ージ「あぁもう登録してある人なのね。 ちょっと待ってね。」
エレン「あとアルミン・アルレルトとミカサ・アッカーマンって登録にないですか?」
ルイ○ジ「もうそんなにいっぺんに調べ物なんてできないよ。 僕は兄さんじゃないんだから。」
エレン「は? はぁ…」
○イージ「ちょっとそこに座って待っててね。」
ルイージ「この就職難の時代に君も大変だね。」
エレン「はぁ…」
ルイージ「僕も昔、配工官をやってたんだけどね。 カメと戦わされたりキノコ食わされたりして色々大変だったんだよ。」
エレン「はぁ…」
ルイージ「そんな生活に嫌気がさしてね。 思い切って転職したのさ。」
エレン「そうですか…」
ルイージ「今はそれでよかったと実感してるよ。 だから君もがんばりなよ。」
エレン「どうも…」
ルイージ「ミカサさんとアルミンさんは見つからなかったけど、仕事は見つかったよ。 どれがいい?」
1 パパスの伝言
2 パパスの手紙
3 パパスの頼み
安価>>95
メシ食ってきます。
頼む!レスよついていてくれ!!
3
戻りました。
1レスついてればいいなと思ってたけど4レスも…!
感動しました。
では続きを
エレン「じゃあこのパパスの頼みってヤツで。」
ルイージ「はいよ。 パパスさーん! お呼びだよー!」
パパス「君がわしの頼みを聞いてくれるのか… はあはあ…」
パパス「隣町の旅館の… ビアンカという娘と一緒にいるワシの息子に伝えてくれ… はあはあ…」
パパス「お前の母さんはまだ生きているはず… わしに代わって母さんを…!!」
パパス「ぐふっ…!!」 パタン
エレン「…」
ルイージ「…」
ルイージ「というわけだ。 頼んだよ。」
エレン「あぁ… やってやる… やってやるさ…!!」
ルイージ「隣の町はこの町から西に歩いて1日ほど進んだ所にある。」
ルイージ「報酬は向こうの酒場で受け取っておくれ。 ちなみに金額は50Gだよ。」
エレン「母さん… 俺も母さんが生きていれば…」
エレン「俺… 行ってきます。」
アニ「は? なんで私がアンタの仕事を手伝わなきゃいけないの?」
エレン「頼むアニ! どうしてもこの仕事をやり遂げたいんだ!!」
アニ「アンタ1人で行ってくればいいじゃない。」
エレン「俺だけじゃダメなんだ… たぶん俺1人じゃ隣の町まで行き着くことができない…」
エレン「アニの力が必要なんだ!」
アニ「… どうしても私が必要なの?」
エレン「どうしてもだっ!!」
アニ「… しょうがないね。 報酬の1/3は私がもらうよ。」
エレン「助かる…!!」
アニ「アンタのエモノはその双剣なんだね。」
エレン「アニは武器なくても大丈夫なのか?」
アニ「私はこの鉄のつめと足のガードがあれば十分だよ。」
エレン「そうか。 よしじゃあ行こうぜ!」
アニ「目的地はここから西に行ったとこだね?」
エレン「おう!」
アニ「じゃあ行こうか。」
エレン「フンッ!」 ザシュッ
おおありくい「」
アニ「へぇ なかなかやるじゃないか。」
エレン「ヘッ なかなか強えぇだろ!」
アニ「まぁ動きはソコソコだけど、まだまだだね。」 バキッ
いっかくうさぎ「」
アニ「ねぇ 目的地はそろそろなの?」
エレン「え? 西に向かって歩いて1日だからまだまだだぞ?」
アニ「え?」
エレン「あれ 言ってなかったっけ…?」
アニ「… 確認しなかった私も迂闊だったよ…」
エレン「わ、わりぃ…」
アニ「日も落ちてきたし、どこか野宿できる所探すしかないね。」
エレン「ま、まぁ野営は訓練で散々やったし大丈夫だよな! ハハ…」
アニ「… アンタは火を焚く薪を集めてきてよ。 私はいい場所ないかこの辺で探してるからさ。」
エレン「お、おう。」
エレン(アニのやつ怒ってるよな~ うっかりしてたなぁ…)
アニ(エレンと2人で野宿か… あいつ変な気起こさなきゃいいけど… 何考えてんだ私…)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
焚き火 パチパチッ
エレン「…」
アニ「…」
エレン「なぁアニ。」 アニ「ねぇエレン。」
エレン「…」
アニ「…」
エレン「先にどうぞ…」
アニ「アンタから言いなよ…」
エレン「アニは1ヵ月前からこっちにいたんだよな?」
アニ「そうだけど?」
エレン「1ヵ月の間なにやってたんだ?」
アニ「… またその話?」
エレン「あっいやっ あのバイトの事じゃなくて…」
アニ「日払いの仕事があれしかなかったからね。」
エレン「その割にはなかなか板についてたな。」
アニ「何か言った?」
エレン「なんでもねーよ!」
アニ「私も最初はビックリしたよ… 気が付いたらいきなり知らない世界に1人で放り出されてたんだからね。」
エレン「…」
アニ「フラフラさ迷ってたらあの町に着いてね。 そこでなんとか飢えを凌いだんだけどさ。 お金が違ってね。」
アニ「その店で皿洗いして許してもらって、それであの仕事を見つけたってワケ。」
エレン「俺もあの時アニがいなかったらどうなってたんだろな…」
アニ「さぁね。 でも正直な話をするとあの生活も悪くないと思っていた。」
エレン「どうしてだ?」
アニ「…。 この世界なら私の事を知ってるヤツもいないし、なんのしがらみも無く生きていけると思ったからさ…」
エレン「俺はお前の生活を壊しちまったのか…?」
アニ「フッ そんな事もないよ。 もう会う事もないだろうって思ってた人間に突然会って、ホッとしたとこもある。」
エレン「そうか。 何か照れるな。」
アニ「…。 勘違いするんじゃないよ。」
エレン「アニは何を言いかけたんだ?」
アニ「私はアンタに会わなければあの生活を続けてたと思う。 だからってアンタに会った事が嫌ってワケじゃないよ。」
アニ「ただエレン。 アンタはあの時どうするつもりだったの? そしてこれからどうするつもりなの?」
エレン「そうだな… 俺も最初はわけわかんなかったよ。 巨人に食いちぎられたハズの腕も元に戻ってるしな…」
アニ「…」
エレン「なんていうのかな。 夢… 見てるんだよな。」
アニ「夢?」
エレン「俺が憧れてたのは壁の外の世界。 母さんの仇もそうだけど、巨人を駆逐して外の世界を見て周るってのが俺の夢だったからな…」
アニ「…」
エレン「今俺達がいるのが本当にあの壁の外の世界なのかどうかはわかんねーけどさ。」
エレン「でも心の中で重ね合わせてんだよな… 俺の憧れてた世界と今いるここを…」
エレン「だからここが壁の外の世界じゃないとしても… 違う世界だったとしても見て周りたいって思ってんだよな。」
エレン「壁にも… 何にも縛られない自由ってヤツにさ… 憧れてたんだよ。」
アニ「そう… いかにもアンタらしいね。」(何にも縛られない自由…か…)
エレン「アニは何か夢とかないのか?」
アニ「私? 私の夢は…」
ガサガサッ!
エレアニ「!?」
エレン「なんの音だ!?」
アニ「モンスターかもね。 気を抜くんじゃないよ…」
ズズ… ズズズズ…
エレン「来た…ッ!!」
おばけきのこ「はぁぁああぁ~~」
アニ「な、なにコイツ… 気持ち悪い…」
エレン「! おいアニ後ろ!!」
おばけきのこB「はぁあ~~」
おばけきのこC「へぁぁあああ~~」
アニ「囲まれたみたいだね…」
エレン「結構数も多いな。」
アニ「どうする?」
エレン「どうするって突破するしかねーだろ!」
アニ「同感だね。」
エレン「あそこがモンスターが少ねぇな…」
アニ「ならあそこから一点突破だ。 私が先行するから後ろから援護しな!」
エレン「おう!」
アニ「フンッ!!」 ドシュッ
おばけきのこD「グゥゥウウ… ガァッ!!」
アニ「!!」
エレン ザシュ!
おばけきのこD「」 ドサッ
アニ「助かったよ。 コイツらなかなかタフじゃないか。」
エレン「さっさと切り抜けねーとヤベーな。」
アニ「はぁっ!」 ドガッ
おばけきのこE「ゥゥゥゥ…」
エレン「おらっ!」 ザシュ
おばけきのこE「」 パタッ
エレン「よし道が開けたぞ!」
アニ「走るよ!」
エレン「あぁ!」
アニ「はぁっはぁっ!!」
エレン「ぜぇっぜぇっ…」
アニ「さすがにここまでは追ってこないみたいだね… ハァハァ」
エレン「足が遅くて助かったな… ゼェゼェ」
アニ「全く だから野宿なんて…」
エレン「わりーつってんだろ…」
アニ「別にアンタが悪いワケじゃないよ。」
アニ「でもさすがに私も疲れたね… 交代で見張りをしながら寝ないかい?」
エレン「そうだな… じゃあ俺が先に見張りやるよ。」
アニ「お言葉に甘えさせてもらうよ。 変な気起こすなよ…?」
エレン「なんもしねーよ…」
アニ「zzz…」
エレン(アルミンやミカサやみんなは今どうしてるんだろうな…)
エレン(巨人に喰われてなきゃいいけど… ん? そういや俺とアニは巨人に喰われたからここにいるんだっけ…?)
エレン(巨人が何かのカギなのか…?)
<アオーーーン…
エレン「!」
エレン(オオカミか…? イヤ人の形にも見えるな… 遠いし暗くてよくわかんねぇ…)
エレン(どっかいっちまった… 疲れてんのかな俺。)
エレン「おいアニ。 そろそろ交代してくれ。」
アニ「ん… もう…?」
エレン「俺もそろそろ限界だ…」
アニ「しょうがないね…」
今日は寝ます。 続きはまた明日。 おやすみ。
エレン「あ~やっと町についたな~!」
アニ「私は早くお風呂に入りたいよ。」
エレン「俺はビアンカってコを探しにいくよ。 確か旅館の娘って言ってたな。」
アニ「旅館なの? ならお風呂もあるかもね。 私もついてくよ。」
エレン「すいません。 この町の旅館ってどこにあるんですか?」
町の人「ん? 旅の人かい? 旅館ならこの大通りをまっすぐ行った所にあるよ。」
エレン「どうも!」
エレン「しかし広い町だな~ 店もいっぱいあるな。」
アニ「あそこの通りの店は全部閉まってるね。 夜の店か。」
エレン「なんだ夜の店って?」
アニ「アンタにはまだ早いよ。」
エレン「なんだよそれ…」
アニ「旅館ってここじゃない?」
エレン「おっ いつの間にか着いてたな! 中入ろうぜ!」
受付「いらっしゃい! 2名でお泊まりかい?」
エレン「すいませんビアンカってコいませんか?」
受付「ビアンカちゃんの知り合いかい? すまないねビアンカちゃんは今ダンナ様と出かけてるんだよ。」
受付「夜には戻ると思うけど… どうだい? ウチに泊まっていかないかい?」
アニ「2名宿泊で。 部屋は別ね。」
受付「あ、ごめんよ。 今1部屋しかあいてないんだ。」
アニ「…」
エレン「え?じゃあその部屋でいいですよ。」
アニ「宿泊1名で。」
エレン「え…」
アニ「…何?」
エレン「いや… 俺どこで寝んの…?」
アニ「…外で寝ればいいんじゃない?」
受付「…お泊まりは1人10Gだよ。」
アニ「アンタお金あるの?」
エレン「…」
アニ「自分の宿泊料稼げたら考えてあげるよ。 じゃぁね。」 スタスタ
エレン「…」
受付「お、お待ちしてますね…」
エレン「ビアンカは夜まで戻らねぇのにどうしろってんだよ… とりあえずルイーダの酒場でも探すか…」
町の男「ちょっとソコのお兄さん。」
エレン「はい?」
町の男「アナタかわいい顔してるわね~」
エレン「はい…?」
町の男「アタシとイイことしない? お金ははずむわよっ」
エレン「…は?」
町の男「どうなの?」
エレン「いや… 俺そういう気はないんで…」
町の男「あらヤダ。 ノンケだったのねごめんなさい。 アナタかわいい顔してたからつい…ね。」
エレン「…」
町の男「でももったいないわね~ どう? アナタあたしの店で働く気はない? 給料はずむわよ~」
エレン「…どんな店ですか?」
町の男「アタシみたいな男の人とお酒飲みながらおしゃべりするだけのお仕事よ。その気があればお小遣いももらえるわよっ」
エレン「…考えておきます。」
町の男「アタシの店はあそこの赤い看板のお店だから。 夜になったら営業してるから気が向いたらきてね。じゃあね!」
エレン「…」
カランカランカラーン
ハッサン「お? いらっしゃい! ここはルイーダの酒場だぜ!」
エレン「何か仕事ないですか? エレン・イェーガーで登録してあります。」
ハッサン「仕事か? ちょっと待ってくれ。 うーん… 今は頼める仕事はないな…」
エレン「そうですか…」
ハッサン「また来てくれよ!」
エレン(今日は野宿決定かな…)
エレン「…」
エレン「ごめんください…」
オカマ「あらっ! アナタは昼間の! ウフフッ うちで働く気になったの?」
エレン「まずはどんな仕事なのか見させてください…」
オカマ「いいわよ。 そこで座って見ててね。 あっ先にお店のコ紹介するわね!」
エレン(他にも働いてるヤツがいるのか…)
オカマ「あけみちゃーん! 新しいコが入ったわよ~! 紹介するからこっちに来て~!」
エレン「あの、まだ働くって決めたワケじゃ…」
ジャン「はぁ~い あらっ アナタが新し…」
エレン「…」
ジャン「…」
エレン「あの… すいません俺やっぱやめときます… さよなら…」
オカマ「あら… 残念ね…」
ジャン「ま、待ってくれ…!!」
エレン「…」
扉 バタンッ
エレン「…」 スタスタ
アニ「あれ?アンタどこ行ってたの? ビアンカってコ帰ってきたよ。」
エレン「アニ…」
アニ「? どうしたの?」
エレン「俺は… 俺はどうしたらいいんだ… 仲間が道を踏み外した時に… 俺は何をしてやれるっていうんだ…」
アニ「は? 一体どうしたの?」
エレン「言えねぇ…」
アニ「意味がわからないね… とりあえず仕事済ませてきたら?」
エレン「そうだな…」
エレン「君がビアンカかい?」
ビアンカ「お兄さんは誰?」
エレン「パパスって人に頼まれて人を探してるんだ。 君の友達で男のコはいないかな?」
ビアンカ「パパスおじさまの知り合いなの!? それならアイツのことね… ちょっと待ってて!」
エレン「かわいいコだな…」
アニ「アンタ ロリコンなの?」
エレン「ちげぇよ…」
ビアンカ「お待たせっ!」
パパスの息子「アナタが… お父さんの知り合いなの?」
エレン「君がパパスさんの息子かい? お父さんからの伝言を伝えに来たんだ…」
パパスの息子「…なに?」
エレン「君のお母さんは生きている… だから君はお母さんを探し出して助けてあげるんだ。」
パパスの息子「お母さん…? うん… お父さんは? お父さんはどうしたの?」
エレン「… 君のお父さんはきっと近くで君の事を見守ってるよ。 だから… 元気にしてるんだよ。」
アニ「…」
エレン「俺はそれを伝えに来ただけだから。 強く生きるんだよ。」
パパスの息子「…うん!」
アニ「アンタ子供に優しいんだね… 意外だったよ。」
エレン「俺も子供のとき 母さんが目の前で喰われたからな…」
アニ「…」
アニ「酒場に行って報酬受け取ってきたら?」
エレン「そうだな… アニにも分け前渡さないとな。」
アニ「私は別にいらないよ。 アレ冗談だから。」
エレン「え? いらないのか?」
アニ「いらないよ。 …先に部屋に戻ってるからね。」
エレン「あ? あぁ。」
カランカランカラーン
ハッサン「お、昼間の兄ちゃんじゃねーか! ちょうどよかった仕事が入ったぜ!」
エレン「え、本当ですか?」
ハッサン「あと、ひとつ仕事請負中だったんだな。 こなしてきたんだろ? ほらっ報酬の50Gだ!」
エレン「どうも。 仕事ってどんなのですか?」
ハッサン「3つほどあるんだがな。 どれにする?」
1 カジノで大もうけ!
2 地下深くに眠るお宝
3 伝説の踊り子
安価>>154
めし喰ってきます。
2
エレン「じゃあその地下深くに眠るお宝ってヤツで。」
ハッサン「おっ! 目の付け所がいいな! だがその仕事はなかなか難易度が高いぞ。大丈夫か?」
エレン「あぁ!」
ハッサン「ここから北に向かって半日ほど進むとな、深く長く続く洞窟があるんだ。」
ハッサン「その洞窟の最深部には今まで誰一人としてたどり着けたことがないらしい。」
ハッサン「伝説によると最深部にはスゴイお宝が眠っているらしいぞ。」
ハッサン「まぁこの仕事は洞窟の調査ってところだな。 報酬はないがそこで手に入れたお宝は全部持ち帰っていいんだぞ。」
エレン「北に向かって半日ですね。 わかりました。」
ハッサン「がんばれよ!」
アニ「戻ったかい。」
エレン「なぁアニ。 なんで急に部屋に入れてくれたんだ?」
アニ「別に。 ただの気まぐれだよ。」
エレン「ふーん そうか。 あっ新しい仕事見つけてきたぞ!」
アニ「どんな仕事なの?」
エレン「なんか洞窟の調査だってよ。 アニも手伝ってくれるだろ?」
アニ「いいよ。 私もやる事ないし。」
エレン「よしっ決まりだな! じゃあ明日に備えて今日はもう寝ようぜ。」
アニ「そうだね。 おやすみ。」
ごめんなさい。今日はもう寝ます。
もっと書くつもりだったけど明日も早いんで…
続きはまた明日。
ちなみにエレン達の部屋はツインなんで一緒には寝ません。
おやすみ。
>>1です。 予定外の出来事により続きを書く事が出来ませんでした。
体力も限界なので書き溜めした分だけ投下して寝ます。
エレン「ん… もう朝か…」
アニ「やっと起きたかい。」
エレン「早起きだなアニ。 おはよう。」
アニ「おはよう。 今日は洞窟の調査に行くんでしょ?」
エレン「あぁ。 北に向かって半日の所だ。 準備していこうぜ!」
アニ「準備は出来た?」
エレン「あぁ昨日の報酬でやくそうとか色々買ってきたぞ!」
アニ「そう。 ところでもし何も見つからなかった時のために、少しはお金残してあるよね?」
エレン「…」
アニ「…」
エレン「は、早く行こうぜ! 日が暮れちまうぞ!」
アニ「まだ朝なんだけどね…」
<おーい 待ってくれよ!
エレン「ん?」
ジャン「さがしたぜエレン! なんでお前逃げたんだよ!」
アニ「え? ジャン?」
ジャン「あれ?アニもいるのか!? エレンてめぇ! ミカサだけじゃなくアニまでも…!!」
エレン「あけみちゃん…」 ボソッ
ジャン「!! お、俺が悪かった… 許してくれ…」
アニ「… アンタ達あの町で会ってたの?」
エレン「あぁわりぃ。 アニに伝えるの忘れてたな。」
ジャン「エレン… テメェ…!!」
エレン「ジャンがあの町で普通に仕事してるときにたまたま会ったんだ。」
アニ「ジャン。アンタもこっちの世界に来てたんだね。色々大変だったでしょ。」
ジャン「エレン… お前ってヤツは…」
エレン ニッ
アニ「アンタ、ヒマはある?」
ジャン「あん?ヒマはあるけどどうしたんだ?」
アニ「私らは今から北の洞窟に行くんだけどね。 ちょっとキビシイ所みたいで人手がほしいのさ。」
ジャン「あのウワサの洞窟か。 お前ら2人とも死に急ぎ野郎だな。」
エレン「あけみちゃん…」ボソッ
ジャン「お、俺も行かせてもらうぜ!!」
アニ「? なんか変だけどまぁいいか…」
エレン「よし行こうぜ!」
さよなライナー。
アニ「ところでアンタ武器かなんか持ってるの?」
ジャン「俺のエモノはこのブーメランだ。」
エレン「ブーメランなんて役に立つのか…?」
ジャン「あ!? このブーメランはなぁ! 刃がついてるんだぞ!」
アニ「それなら少しは役に立ちそうだね。」
エレン「フンッ!」 ザシュッ
バブルスライム「」
アニ「魔物の群れはそいつで最後だね。 もうずいぶん進んだんじゃない?」
ジャン「そろそろ洞窟が見えてもおかしくないな。」
ドラキー「キキーッ!」
エレン「! まだ残ってたみてぇだな。」
アニ「ずいぶん高い所を飛んでるね。 こっちからの攻撃は届きそうにないね。 カウンター狙いか…」
ジャン「俺にまかせとけ。」 ブンッ
シュルシュルシュル ザシュッ
ドラキー「」
アニ「へぇ やるじゃないか。」
ジャン「お前ら2人とも近接だからな。 遠距離攻撃は俺にまかせておけ。」
エレン「おっ あそこに集落があるぞ。」
ジャン「あんな所に村があったのか。 知らなかったな。」
アニ「ちょっと休憩していかない?」
ジャン「そうだな。 ついでにこの辺に洞窟ないか聞いてみるか。」
エレン「じゃあ寄っていこうぜ!」
エレン「すいません。 この辺で洞窟ってないですか?」
村人「洞窟? あぁあの洞窟の事かい? それならこの村を出て北西の方角へしばらく行けばあるよ。」
エレン「どうも!」
ジャン「洞窟に入るんならたいまつくらい持ってったほうがいいんじゃねーのか?」
アニ「それもそうだね。 この村に売ってないか探してくるよ。」
エレン「わりぃなアニ。」
アニ「別にいいよ。」 スタスタ
ジャン「おい、エレン。」
エレン「どうした?」
ジャン「えと… なんだ… 俺のあのバイトの事… アニには黙っててくれないか…?」
エレン「ん? あぁ… 言うつもりはねーよ… 俺もあそこで働きかけたしな…」
ジャン「だよな… 頼むぜ。」
ネネ「あの… すいません旅の方…」
エレン「はい?」
ネネ「すいません。 そこで村の人とお話しているのを偶然聞いてしまって… 洞窟にいかれるんですよね?」
エレン「そうですけど。 どうしました?」
ネネ「実は私の旦那のトルネコが洞窟に入ってもう3日も戻らないんです… もし洞窟でトルネコを見かけたら帰ってくるように伝えて頂けませんか? お礼はするので…」
エレン「いいですよ。 トルネコさんですね?」
ネネ「はい。 見た目はちょっと太ってる感じです。 よろしくお願いします。」
エレン「まかせておいてください!」
------------------------------------------------------
アニ「たいまつ買って来たよ。」
エレン「お サンキューアニ。」
ジャン「じゃあちょっと休んでから行くか。」
エレン「おう!」
エレン「ここが洞窟か。」
ジャン「やっぱ暗くて中がよく見えねーな。」
アニ「ジャン アンタが正解だったね。 たいまつに火をつけるよ。」
エレン「おっ これで多少は見えるようになったな。」
ジャン「気を抜くなよ。 村で聞いた話だとこの中はモンスターもでるらしい。」
ジャン「洞窟の中だと俺の武器はあまり役に立ちそうにねーな。 たいまつは俺が持とう。」
アニ「ん そうだね。 じゃあアンタにまかせたよ。」
ジャン「おう。」
スライム「ピギーッ!!」
エレン ザシュッ
スライム「」
エレン「中は結構広いんだな。」
アニ「ジャンお宝らしき物はあった?」
ジャン「いや、なんもねーな。 まぁまだ入ってからそんなに進んでねーからこの辺のは取り尽くされちまってるんだろ。」
アニ「もっと奥に進んだほうがよさそうだね。」
ももんじゃ「ガァッ!!」
アニ「フッ!!」 ドガッ
ももんじゃ「」
ジャン「お、あそこに階段が見えるな。」
アニ「わざわざ階段なんて作ってあるんだね。」
ジャン「まぁこの洞窟は何年も前から調査されてるみたいだからな。 手の届く範囲は整備されてるんだろ。」
アニ「ふぅん… つまり整備がされてなくなってきたら調査があまり進んでいないところって事だね。」
ジャン「そうだな。 その分お宝に巡り合える可能性も上がるって事だ。」
エレン「そういう事か! 早く奥に進んでみようぜ!」
ジャン「全く相変わらず死に急ぎ野郎だな。 いいか? 調査が進んでいないって事はそれなりの理由があるって事だ。」
エレン「うん? どんな理由だ?」
アニ「調査がしたくても出来ないって事でしょ? つまりそれなりに強力なモンスターがいる可能性があるって事。」
エレン「あぁ… そういう事か…」
ジャン「それなりに慎重に進めよ。 欲に駆られて死んじまったら元も子もねーからな。」
エレン「お、おう。」
アニ「じゃあこの階段降りるよ。」
エレン「あっ そういえば村で人探しの頼み事されてたんだった。」
アニ「頼み事?」
ジャン「あぁ トルネコってのを探してくれってヤツか。 見つけたら礼をくれるって言ってたな。」
アニ「へぇ じゃあソイツを見つけるってのを目標にする? アテも無く奥に進み過ぎても危ないしね。」
エレン「あぁ そうするか。」
エレン「結構奥まで進んできたな。 今地下何階くらいだ?」
アニ「今地下6階だね。 心なしかモンスターが強くなってきてる気がするよ。」
ジャン「いくつか物拾ったけど金になりそうな物はあまりないな。 ん? なんだアイツ…」
さまようよろい ガシャンガシャン
エレン「! あいつは…!!」
アニ「アンタ あれを知ってるの?」
エレン「あぁ 気をつけろ。 あいつは剣の攻撃が効かねぇ…」
ジャン「そいつは厄介だな。 来るぞっ!!」
さまようよろい ブンッ!
アニ サッ
アニ「遅いね。 フッ!!」 ガキンッ!
さまようよろい「・・・」
アニ「チッ 効いてないね…」
エレン「おぉおおっ!!」 カーン
さまようよろい「・・・」
エレン「くそっ やっぱダメだ!」
ジャン「…」
ジャン「おいお前ら! そいつから離れろ!」
エレン「どうしたんだジャン!」
アニ「何か策でもあるの?」
ジャン「あいつの動きを見ていた。 僅かだが関節の部分に鎧に覆われていない所がある。 ソコを突けばいけるハズだ。」
アニ「それなら私に任せな。 エレン、アンタはあいつの注意を引きつけて。」
エレン「おう!」
エレン「おらぁっ!」 ガキィッ!!
さまようよろい ギギギギ…
エレン「今だアニ!」
アニ「フッ!!」 ドシュッ!!
ジャン「よし!いけるぞ!」
アニ「手ごたえアリだね。 もう一発…!!」 シュッ ドシュッ
さまようよろい「」 ガシャーン
エレン「おお! やったぞ!」
ジャン「思った通りだったな。」
アニ「アンタなかなかやるじゃないか。」
ジャン「ヘッ ほめても何も出ねーぞ。」
エレン「よし! 進もうぜ!」
アニ「さっきからモンスターが出ないね。」
ジャン「ずいぶんと長い道だな。 ん ここは曲がり角か。」
エレン「おっ 広い部屋っぽとこに出たぞ… なっ…!!」
アニ「なんだいこのモンスターの大群は!」
ジャン「こっちに気づいたぞ! この数はまずい! 逃げるぞ!」
アニ「くっ」 ダダダッ
ジャン「どうだ!? 撒いたか!?」
エレン「何匹か付いてきてるぞ!」
アニ「あの数ならいけるね… やるよ!」
エレン「おう!」
アニ「はぁっ!!」 バキッ
おばけきのこ「」
エレン「らぁっ!」 ザシュッ
ミイラおとこ「」
ジャン「これで全部か?」
キメラ「グエーッ!!」
アニ「!!」(反応が遅れた!! やられる!!)
エレン「アニ!!」
ビュンュ ダンッ!!
キメラ「グ、グエッ…」 ドサッ
エレン「!? 矢が飛んできた!?」
アニ「とりあえずは助かったね…」
ジャン「一体誰が?」
サシャ「アナタ達! 大丈夫ですか!?」
エレン「サシャ!?」
サシャ「あれ!? エ、エレン!? それにアニとジャンも!!」
サシャ「みなさん… みなさん無事だったんですね…!! 私、私てっきり… うぅっ…」
エレン「サシャ! お前も無事だったんだな…!!」
アニ「アンタもこっちに来てたんだね。」
ジャン「お、おい。 まさかサシャ1人でここまで来たのか?」
サシャ「え? いえ… 私はトルネコという方と一緒にここまで…」 グスッ
エレン「え、トルネコだって!?」
トルネコ「サ、サシャちゃん! 急に走り出すからビックリしましたよ。 ん? 君たちは?」
エレン「アナタがトルネコさんですか?」
トルネコ「ええ。 私がトルネコですよ。 はて? どこかでお会いしましたっけ…?」
エレン「アナタの奥さんにアナタを探すように頼まれたんです。 心配してましたよ。」
トルネコ「あらら! 宝探しに夢中になってうっかりしてましたねぇ… わざわざすみませんね。」
エレン「いえ、俺達も宝探しのついでみたいなもんでしたから。」
トルネコ「そうだ! 私からもお礼がしたいですし一緒に地上まで戻りませんか?」
エレン「はい。 俺達もトルネコさん見つけたら戻るつもりだったので。」
サシャ「やったぁ! 久しぶりにネネさんの料理が食べれるんですね!」
ジャン「お前は相変わらず食い意地張ってるんだな。」
トルネコ「おや? サシャちゃんのお知り合いでしたかな?」
サシャ「はい! 私がここへ来る前に一緒にいた仲間なんです!」
トルネコ「おぉ! 素晴らしい偶然もあるもんですなぁ!」
トルネコ「では帰りましょう。 このリレミトの巻物を使って…」
エレン「えっ…? いつの間に地上に??」
アニ「これが呪文ってヤツかい…」
ジャン「噂には聞いていたがすげぇな…」
トルネコ「ほっほっほっ 正確には私は呪文を使えないんですけどね。 巻物の力を使って呪文と同じ効果を生み出したんですよ。」
ジャン「そんなことが…」
トルネコ「さぁ村へ帰りましょう。」
ネネ「アナタ…ッ!!」
トルネコ「今帰ったよ。 心配かけたね最愛の妻ネネよ。」
エレン「なんかいいな…」
ジャン「おう。 まさに愛し合ってる夫婦って感じだな。」
アニ(へぇ… あぁいうのがいいのか…)
ネネ「アナタ…ッ!!」 ドムッ!
トルネコ「ぐふっ…!! な、なぜ腹パンを…」
ネネ「3日も家ほったらかしてどこほっつき歩いとったんじゃい。 このバカ亭主!」
サシャ「ネネさんの恐妻っぷりは相変わらずですね!」
ネネ「サシャちゃんもお帰りなさい!」
エレン「…」
ジャン「…」
アニ(私も今のうちから見て勉強しておこうかな…)
ネネ「あら。アナタ達は…! 私のお願いを聞いてくださったんですね! 本当にありがとうございます!」
エレン「い、いえ… 大した事では…」
ネネ「ぜひウチに寄っていってください! 大したおもてなしは出来ませんがせめてお食事だけでも…!!」
ジャン「い、いや… 大丈夫です… 俺達はこれで…」
アニ「ぜひお言葉に甘えよう。」
エレジャン「アニ!?」
サシャ「久しぶりにみんなでご飯が食べれるんですね! 嬉しいです!!」
エレン(「なぁジャン… なんでトルネコさんは柱に縛り付けられているんだ…」)
ジャン(「家に帰らなかった罰ってとこだろ… メシを食わさせない気だ…」)
アニ(あぁするのが良き妻って事か…)
サシャ「ネネさん! 私お腹すきました!!」
ネネ「はいはい。 今持っていくからね。 サシャちゃん。」
サシャ「ネネさんの手料理はすごくおいしいんですよ!」
エレン「いただきます。 これは… うめぇ…!!」
アニ「おいしい…」
ネネ「ウフフッ 照れるわね!」
トルネコ「ほっほっほっ みなさん楽しんでいってくださいね…」
書いてたらお腹がすいてきたのでメシ食ってきます。
続きはのちほど。
戻りました>>1です。
続きを投下していきます。
トルネコ「そうですか… サシャちゃん行ってしまうんですね。」
サシャ「はい… トルネコさん… 色々ありがとうございました!!」
ネネ「サシャちゃん元気でね…」
サシャ「はい! ネネさんもお元気で…!!」
トルネコ「アナタ達 サシャちゃんをよろしく頼みますね。」
エレン「はい。 家に泊めてもらった上にお礼の品までこんなに… ありがとうございます。」
トルネコ「いえいえ気にしないでください。 洞窟で拾った物は南の町に行けば商人が買い取ってくれますよ。」
エレン「色々ありがとうございました。 ではお元気で!」
サシャ「トルネコさん… 私… 絶対に伝説のパンを見つけ出してみせます!!」
トルネコ「ほっほっほっ サシャちゃんはいいハンターになれますよ。 がんばってくださいね。」
アニ「ジャン、アンタあの人から何もらってたの?」
ジャン「あぁ 呪文の巻物を何枚かな。 効果も色々と教えてもらった。」
サシャ「ジャンはスゴイですね! 私巻物の事全然覚えれませんでしたよ!」
ジャン「こんな便利な物つかわねーでどうすんだよ…」
サシャ「私はこの弓矢があれば十分です!」
エレン「町が見えてきたぞ。」
ジャン「洞窟で拾った物売らねーとな。」
サシャ「私もあの洞窟でいっぱい物拾ったんで売りに行きます!」
エレン「俺は物売ったらルイーダの酒場のぞいてみるよ。」
町の商人「ふむ… これは280Gで買い取らせてもらうよ。」
アニ「結構いい値段で売れるんだね。」
サシャ「商人さん! これはいくらで買ってくれるんですか?」
町の商人「ほう… はぐれメタルの剣か。 これは5万Gで買い取らせてもらうよ。」
サシャ「えええっ!? そ、そんなにですか!?」
エレン「すげーなサシャ!」
サシャ「うわ~ 私今すごいお金持ちですよ! 何でも食べ放題ですね!」
サシャ「これはいくらですか?」
町の商人「ふむ… これは… 悪いけどこれは買い取れないよ。 大切に持っておきなさい。」
サシャ「そうなんですか… これが一番高く売れると思ってたのに…」
ジャン「なんだその金色の玉?」
サシャ「この金玉もあの洞窟で拾ったんですよ。」
アニ「ねぇ… もうちょっと他の言い方ない?」
サシャ「え? でもこれ金玉じゃないですか?」
アニ「…」
サシャ「あれ? なんか変ですか…? あっ…///」
エレン「はははっ 確かに金玉は大事なモノだし売れねーな! なぁジャン!」
ジャン「…」
エレン「ジャン…?」
カランカランカラーン
ハッサン「いらっしゃい! お、この前の兄ちゃんじゃねーか! いいお宝は見つかったか?」
エレン「えぇ おかげさまで。 何か新しい仕事ないですか?」
ハッサン「それならちょうどよかった! そこにいるおっさんに話を聞いてみな!」
ハゲたおっさん「お、おめぇさがワスの頼みを聞いてくれるだかっ!?」
エレン「え、えぇ… どんな頼みなんですか?」
ハゲたおっさん「じ、実は2週間ほど前がらワスの村の畑が何者かに荒らされとるんだが… ワスらじゃ犯人を捕まえる事さできねぇもんで…」
ハゲたおっさん「誰がウデの立つモンに退治ばおねげぇしてぇんだ! 金は出す! これさ前金の1000Gだっ 受け取ってくんろ!」
エレン「えっ いやそんな急に渡されても…」
ハゲたおっさん「ほいじゃまかせたで! ワスの村はここから南西に行ったとこにあるだ! 後金の1000Gは退治すてくれだら渡すっちゃ! ほいじゃ!」
アニ「何か新しい仕事あった?」
エレン「あぁ 変なおっさんに村を助けてくれって1000G渡されたぞ。」
サシャ「エレン傭兵やってるんですね! アニはそのお手伝いさんですか?」
アニ「ん… まぁ今は私もやる事ないしそんなとこだね。」
サシャ「私も楽しそうだしついて行っていいですか!」
エレン「あたりめーだろ!」
サシャ「ジャンはどうするんですか?」
ジャン「俺はめんどくせーな。 ある程度金も入ったし。」
エレン「あけみちゃん」 ボソッ
ジャン「なんて冗談だ! 俺も行かせてもらうぜ!」
アニ「目的地はどこだい?」
エレン「ここから南西に行った所にあるらしい。 あっ距離聞くの忘れてた…」
アニ「全くアンタってヤツは… 一応野宿出来る用意はしてった方がいいかもね。」
サシャ「食料の調達は私に任せてください!」
ジャン「サシャはたしか狩猟民族出身だったな。 なら食料の心配はないか。」
アニ「まぁ荷台もないし必要最低限のモノしか持っていかないよ。」
エレン「とりあえず今日はここで準備して一泊して明日の朝出発するか。」
アニ「じゃああの旅館に行くかね。」
サシャ「旅館ですか!! うわー旅館の料理が食べれるなんて楽しみです!!」
ジャン「お前は本当に食う事しか考えてないんだな…」
受付「いらっしゃい! おっこの前の! 今日もお泊りかい?」
アニ「ツインで2部屋いける?」
受付「今日は大丈夫だよ! 4名様で40Gになります。」
アニ「私はサシャと同室ね。 アンタらも同室でいいでしょ?」
エレン「…」
ジャン「俺はかまわないぜ。」
サシャ「あれ?エレンどうしたんですか?」
エレン「あっいや… なんでもねーよ…」
受付「ウチは食堂もあるから是非利用してってね!」
サシャ「じゃあみなさん後で食堂に集まりましょう!」
サシャ「うわーネネさんの手料理もおいしかったですけどここの料理もおいしいですね! 私すごく幸せです!」
エレン「よかったなサシャ。 訓練兵の頃はこんなにうまいモノ食えなかったしな。」
アニ「そういえばジャンとサシャはいつからこっちの世界にいるの?」
ジャン「あん? なんでそんな事聞くんだ? 俺は3ヵ月くらい前からいるぞ。」
サシャ「え? そうなんですか!? 私は2ヶ月くらい前からですよ?」
アニ「やっぱみんなバラバラなんだね…」
エレン「俺は5日前からだ。 アニは1ヵ月くらい前からだよな。」
ジャン「なんだよそれ… どうなってんだ…?」
アニ「私にも分からないよ。」
エレン「お前らもトロスト区で巨人に喰われたのか?」
ジャン「俺は作戦が始まって最初の移動で喰われちまった… 情けねえ話だな…」
サシャ「アニは本部突入の時はいましたよね?」
アニ「私もあの時にやられたよ。」
サシャ「そうなんですか… 実は私もなんです…」
エレン「どうなてるんだろうな一体…」
サシャ「わからない事はどれだけ考えてもわからないですよ! それより食事を楽しみましょう!」
アニ「まったくお気楽なヤツだね。 まぁ確かに変に考え込んでもダメかな…」
エレン「そのうちなんか分かるんじゃねぇのか。 お前らがいるって事は他のヤツらもいるって可能性が出てきたって事だろ?」
ジャン「そうかもしれないな。 他のヤツらを探して色々周ってみるか?」
エレン「そうだな! この世界も色々見て周りたいしな!!」
アニ「目的は決まったね。」
サシャ「私も世界各地のおいしいモノ食べて周りたいですね~!」
ジャン「俺は正直メンドクセーけどワケが分からないままってのも釈然としねぇ。 付き合うぜ。」
エレン「あぁ! 色んなとこに行って色んなモノを見よう!」
アニ「とりあえず明日は南西の村に行くんでしょ?」
エレン「あぁ そうだな。 じゃあこれ食ったら寝るか。」
アニ「そうだね。 ある程度準備も済ませたし。」
エレン「なら明日の朝にロビーに集合だな!」
サシャ「わかりました!」
今日はここまでです。
続きはまた明日。
おやすみなさい。
今日は更新ないのだろうか(´・ω・`)
遅くなりました>>1 です。
今日は短いかもしれませんが書いていきます。
サシャ「みなさんおはようございます!」
エレン「おうサシャおはよう。」
アニ「アンタやっと起きたのかい。」
ジャン「さっさとメシくえよ。」
サシャ「いやーすいません! ベッドの寝心地があまりによかったのでつい!」
ジャン「準備は整ったか? いくぞ。」
エレン「おう。」
アニ「ねぇ、村を助けるって具体的に何からどう助けるんだい?」
エレン「ん? あぁ なんかちょっと前から何者かに村の畑が荒らされるようになったらしい。 それでそいつを見つけ出して退治してほしいんだってさ。」
アニ「ふぅん… 畑を荒らすねぇ…」 チラッ
ジャン「よっぽど食にがめついんだな。」 チラッ
サシャ「なんで私を見るんですか!」
エレン「さすがにサシャも畑は荒さねぇだろ。」
サシャ「そうですよ! 全く失礼ですね!」
ジャン「畑は、な。」
ビュンッ バスッ!!
ダンスニードル「」
エレン「すげーなサシャ! あの距離から当てるのかよ!」
アニ「驚いたね。 ジャン、アンタの出番ないんじゃない?」
ジャン「う、うるせーな! 俺は呪文の巻物があるからいいんだよ!」
サシャ「どうですかみなさん!」
エレン「やるじゃねーか! 見直したぜ!」
サシャ「えへへ 伊達に狩猟で食べてませんでしたからね!」 ムシャムシャ
アニ「アンタ、何食べてるの…?」
サシャ「え? やくそうですけど?」 ムシャムシャ
エレン「お前なんでやくそう食ってんだよ!」
サシャ「えぇ!? だってお腹へるじゃないですか!!」
ジャン「お前は食えればなんでもいいのか…」
エレン「お、俺の分までいつのまに…」
アニ「そんなに落ち込むなよ… 村に着いたら買ってあげるからさ。」
サシャ「アニは優しいですね!」
エレン「お前のせいだろ!」
サシャ「あっ! 村が見えてきましたよ!」
ハゲたおっさん「おぉ! おめぇさは!! 本当に来てくれただか!!」
エレン「どうも。」
ハゲたおっさん「いやぁアンタいい人だっぺさ!」
村長「ルドマン。 その人達が助っ人の先生か? なんだまだ子供じゃないか…」
ルドマン「そなごと言ったっで村長! ワスはちゃんとルイーダの酒場で頼んできただよ!」
村長「本当に君達で畑荒らしの犯人を捕まえる事ができるのかね?」
エレン「やれるだけはやってみます。」
村長「ふん… 甘っちょろい事を言いおって。 相手はモンスターかもしれんのだぞ。」
村長「まぁいい。 ちゃんと退治できたら金はくれてやる。 さっさと仕事についてくれ。」
アニ「なんか感じ悪いね。 あの村長。」
サシャ「私はあのルドマンって人のしゃべり方のほうが気になりましたよ。」
ジャン「畑を荒らすってこんなに真っ昼間からはさすがにこねーだろうな。」
エレン「夜になるのを待つか。」
アニ「どこから来るのかわかったもんじゃないしね… 散開して待ち伏せするかい?」
ジャン「だな。 サシャと俺で分かれて高台から見張ろう。 エレンとアニは畑の近くで待ち伏せしてくれ。」
サシャ「不審な動きを見つけたら悟られないようにサインでも出し合いましょうか。」
エレン「おう。そうだな。 今のうちにサイン決めとくか。」
ジャン(月明かりで夜でも見通しがいい… ツイてるな。)
エレン(サシャ。 そっちはどうだ?)(`・ω・´)v ブイッ
サシャ(こっちは異状なしです!)(´・ω・`)vv ブイブイッ
アニ(なんであのサインなの…)
エレン(アニ。 そっちはどうだ?)(`・ω・´)v ブイッ
アニ(こっちも異状なしだよ…)(;´-ω-`)vv ブイブイッ
<アオーーーーーン…
エレン「!」
ジャン(おい! 今の聞こえたか!)(`・Α・´)vvv ブイブイブイッ
エレン(あの声は… あの時に聞いた…)
ジャン(おい! お前ら無視すんじゃねーよ!!)(`・Α・´)vvvv ブイブイブイブイッ
サシャ(何か近づいてきてますね…)
アニ(さて… どんな魔物がくるのやら…)
エレン(くっ 緊張してきたぜ…)
ジャン(なんなんだよ! なんなんだよっ!!!)(`・Α;´)vvvv ブイブイブイブイッ
「ウゥゥゥ… ガゥゥゥ…」
エレン(畑を荒らしてやがるな… くそっ 建物の影でよく見えねぇ…)
アニ(エレン… 焦るんじゃないよ…)
サシャ(2人が仕留め損なったら私が援護しなきゃ…)
ジャン「おいっ!! 頼むから無視しないでくれよっ!!!」
「!? ガウァッ!?」
エレン(くそっ!!) ダダッ
アニ(あのバカ…!!) ダダッ
サシャ(…!! 姿が見えた…!!)
サシャ「えっ!! あれは…!?」
キテター━(゚∀゚)━!
コニー「グゥゥゥ…!!」
エレン「はっ!? コ、コニー!?」
アニ「アンタ… 何やってんの…?」
コニー「ガァッ!!」 ダダダッ
エレン「お、おい! 待てよ!!」
サシャ「い、今のコニーでしたよね!?」
エレン「サシャ! どうしちまったんだアイツ…」
サシャ「完全に野生に還ってる様子でしたね…」
アニ「とにかく追うよ!」
サシャ「はい!」
エレン「くそっ! なんてスピードだ! 追いつけねえっ!!」
サシャ「すごい… 立体起動も使わずに木と木の間をあんなに速く…」
アニ「感心してる場合じゃないよ…!!」
ジャン「待って… 待ってくれよ…!!」
エレン「ジャンお前なにやってたんだよ!!」
ジャン「はぁ!?」
アニ「アンタちゃんと見てたの!?」
ジャン「えっ… ちょっ…」
サシャ「何してたんですかジャン! 早く追いますよ!」
ジャン「…」
エレン「くそっ 見失っちまったな…」
サシャ「この暗い森の中であの動きは相当ヤバイですね…」
アニ「ジャン、何かいい方法はない?」
ジャン「…」
エレン「わ、悪かったよジャン… 俺たちも気が動転してたんだ…」
サシャ「でもまさか畑荒らしの犯人がコニーでしたか…」
アニ「アイツもこっちに来てたんだね。 食べていく方法が見つからなくてあぁなったんだね…」
ジャン「さっきのは… コニーなのか…?」
エレン「あぁ。 あれは間違いなくコニーだった。」
ジャン「そうか… ちょっと作戦を考えさせてくれ。」
ごめんなさい。 作戦考えながらメシくってきます。
続きはあとで。
やはりヒロインはあけみちゃん
期待して待機
ジャン「よし。 待たせたな。」
エレン「おっ何かいい作戦が浮かんだのか!?」
ジャン「この作戦はお前らの動きにもかかってる。 説明するからよく聞いていてくれ。」
エレン「お、おう…」
-------------------------------------------------------------------
---------------------------------------
------------------
---------
--
コニー「グルルルル…」
ビュンッ ダンッ!!
コニー「ガウッッ!?」 ダダダッ
エレン「おっとこっちは行き止まりだぜコニー!!」 ガザァッ!!
コニー「グガァッ!?」 ダダダッ
アニ「へぇ 私のところへ来るなんていい度胸してるじゃないか。」 スタッ
コニー「ゥゥゥゥゥッ…」 ダダダッ
サシャ「ここも通しませんよコニー!」
コニー「グゥゥゥッ…」 ダダダッ
サシャ「ジャン! そっちに行きましたよ!!」
コニー「グガァッ!!」
ジャン「わりぃなコニー。」
コニー「!?」 ピタッ
コニー「ググググ…」 プルプルプル
エレン「すげぇ 本当に動きを止めたぞ!」
サシャ「さすがですねジャン!」
ジャン「まぁな。 アニ頼んだぞ。」
アニ「あぁ。」 ドムッ!
コニー「」
サシャ「うわ~痛そ~…」
-------------------------------------------------
ジャン「いいか? 作戦を説明するぞ。」
ジャン「コニーの動きは速過ぎるから正攻法では捕まえるのは不可能だ。 そこでこの地獄耳とレミーラとかなしばりの巻物を使う。」
エレン「それでなにが出来るんだ?」
ジャン「まずレミーラと地獄耳の巻物を使ってこの辺りの地形とコニーの位置を把握する。」
ジャン「お前らは3方向に分かれてコニーの逃げ道を誘導してくれ。 そのポイントで俺がかなしばりの巻物を使う。」
ジャン「この巻物はかなり近づかないと効果がないし。 ちょっとでも攻撃しちまうと効果がとれる。」
ジャン「そこでアニが一撃でコニーの動きを止めてくれ。 これで捕獲できる。」
アニ「わかったよ。」
ジャン「よしじゃぁ巻物を使うぞ。」
---------------------------------------------------
エレン「こんなに上手くいくとは思わなかったな!」
アニ「上手く突きが入ったからしばらくは起きないと思うよ。」
サシャ「ジャンすごいですね! コニーはちょっとかわいそうですけど…」
ジャン「こうでもしねーと捕まえられねーからな。」
アニ「エレン、アンタこいつをこのまま村に引き渡す気は無いんでしょ?」
エレン「あぁ。 このまま逃げちまおうぜ。 村の人には悪いけどこれで農作物が荒らされる事はねーだろ。」
ジャン「村はここから東の位置か。 なら西に進むか?」
エレン「おう。 そうしよう。」
ジャンが名誉挽回できたので今日は寝ます。
続きはまた明日。
乙
明日も期待してる
名誉挽回しても玉無しあけみちゃん
遅くなりました>>1 です。
今日も短いかもしれませんが更新していきます。
残業キライ…
ジャン「どうだサシャ。木の上から何か見えるか?」
サシャ「うーん… 南西の方角に灯かりっぽいのがみえますね…」
アニ「コニーお座り。」
コニー「ゥゥゥ…」
アニ「コニーお手。」
コニー「グゥゥゥ…」 オテ
エレン「コニーはすっかりアニに懐いてるな。」
ジャン「これは懐いてるというか服従してるだけだろ…」
ジャン「灯かりか… 町だといいんだがな。」
サシャ「私もうお腹ぺこぺこですよ! はやく町に行ってなにか食べましょう!」
アニ「ホラ行くよコニー。」
コニー「ァゥゥゥゥ…」 ズルズル
サシャ「うわー! 活気のある街ですねぇ!」
エレン「もう夜中なのになんでこんなに明るいんだ。」
アニ「これはスゴイね… 人もこんなに…」
ジャン「あれ? おいアニ。コニーはどうしたんだ?」
アニ「街の入り口にペットショップがあったからそこに預けてきたよ。 こんな所で暴れられても困るからね。」
サシャ「とにかくご飯食べれるとこ探しましょうよ!」
エレン「それより先に宿じゃねーか?」
アニ「そうだね。 私は部屋とれなくて野宿はカンベンだよ。」
サシャ「はう…」 シュン
エレン「宿空いててよかったな!」
アニ「ちょっと高かったけどね。」
ジャン「お、あのひときわデカイ建物はなんだ?」
アニ「ん… カ…ジノ…?」
エレン「なんだカジノって?」
アニ「さぁ?」
サシャ「カ、カジノ!?」
ジャン「なんだサシャ知ってるのか?」
サシャ「トルネコさんの村にいた時にウワサで聞いた事があります… なんでもパンが2倍、3倍、4倍… いや、それ以上にもなると…」
エレン「なんだよそれ。 どんだけパン大好きなんだよこの街の人。」
サシャ「み、みなさん! あそこに寄っていきませんか!?!?」
エレン「え? やだよ。めんどくさいし。」
アニ「私もパスだね。」
ジャン「俺もパンだけ増えてもなぁ…」
サシャ「そっそんなぁ~!」 ウルウル
サシャ「お願いです! お願いですから!! 一生のお願いです!!!」
アニ「フゥッ… しょうがないね。」
サシャ「やったー!!」
バニーガール「いらっしゃいませ~! 当カジノへようこそ!」
エレン「うおっ! な、なんだここ!?」
ジャン「なんだこの異様な熱気は…」
<ウォォォッ!! イケェェエエッ!!
<クソッ!! コレガサイゴノベットダ!! タノムアタッテクレ!!
<キタァァァァッ!! オールセブンダァアアアッ!!
アニ「なんかやたらと騒がしい所だね…」
バニーガール「当店のご利用は初めてですか?」
サシャ「あの!! パンはどこにあるんですか!?」
バニーガール「は、はい?」
バニーガール「パ、パンですか…?」
サシャ「はい! パンを賭けると何倍にもなるって聞きました!!」
バニーガール「いえ… この店で賭けるのはパンではなくゴールドですけど…」
サシャ「え…」
ジャン「おっ なんだ金賭けれるのか?」
アニ「へぇ…」
エレン「なんか面白そうじゃねーか。 ちょっと遊んでいこうぜ!」
サシャ「え… あの… 本当にここで遊んでいくんですか…?」
エレン「なんだよ?ここに入りたいって言ったのはサシャだろ?」
サシャ「…」
バニーガール「どのゲームで遊んでいかれますか?」
1 ポーカー
2 スライムレース
3 モンスター闘技場
安価>>333
ちょっと軽い用事済ませてきます。
すいません時間稼ぎでちょっと遠めの安価にしました。
では続きを書きます。
エレン「じゃああのモンスター闘技場ってやつで遊んでみようぜ!」
アニ「へぇ 闘技場ね… 面白そうじゃないか。」
ジャン「アニも出てみたらいいんじゃねーか?」
アニ「アンタそれどういう意味だい…?」
サシャ「ジャン。 女の子にむかってヒドイ事言いますね…」
ジャン「ちっ、ちげーよ!! そういう意味じゃねーよ!! 闘技場でって意味だよ!!」
アニ「ふぅん… まぁ別になんでもいいけど。」
エレン「ジャンお前、よくアニにあんな事言えるよな…」
ジャン「お前に言われたくねーよ…」
受付「さぁ手に汗にぎる! モンスター闘技場はここだよ!」
次の試合の倍率はこれだ!
1 スライムナイト 1.8倍
2 ドラゴンキッズ 2.2倍
3 ホイミスライム 4.6倍
安価>>337
エレンの100G賭けます。
1
エレン「じゃあこのスライムナイトってのに100G!」
受付「スライムナイトに100Gだね!試合開始だよ!」
ファイッ!
スライムナイトが現れた。 ドラゴンキッズが現れた。 ホイミスライムが現れた。
スライムナイトの攻撃! ドラゴンキッズに6のダメージ!
ドラゴンキッズの攻撃! スライムナイトに10のダメージ!
ホイミスライムの攻撃! スライムナイトに5のダメージ!
スライムナイトの攻撃! ホイミスライムに8のダメージ!
ドラゴンキッズの攻撃! スライムナイトに10のダメージ!
スライムナイトは負けてしまった…
ちなみにこれはDQVでリアルタイムでやってます
受付「あらら~負けちゃいましたね。」
エレン「くそっ!! もう一回やるぜ!!」
アニ「あんたこういうのアツくなるタイプなんだね。 私は向こうで適当に遊んでるよ。」
サシャ「あっアニ! 私も一緒に行きます!」
ジャン「俺はスロットでもやってるわ。 がんばってな。」
ちょっとトラブルが少しまってくださいね。
受付「次の試合はこれだよ!」
1 どぐうせんし 2.1倍
2 ピッキーA 5.3倍
3 ピッキーB 5.2倍
エレン「残金は900Gか… よしここはさっきの負け分も考えて200G賭けるぜ!」
安価>>348
2
ファイッ!
どぐうせんしが現れた! ピッキーAが現れた! ピッキーBが現れた!
どぐうせんしの攻撃! ピッキーBに8のダメージ
ピッキーAの攻撃! ピッキーBに4のダメージ
ピッキーBの攻撃! どぐうせんしに3のダメージ
どぐうせんしの攻撃! ピッキーBに8のダメージ ピッキーBは倒れた。
ピッキーAの攻撃! どぐうせんしに4のダメージ
どぐうせんしの攻撃! ピッキーAに9のダメージ
ピッキーAの攻撃! どぐうせんしに3のダメージ
どぐうせんしの攻撃 ピッキーAに10のダメージ ピッキーAは負けてしまった。
受付「いやー残念でしたね。 次の試合もやりますか?」
エレン「当たり前だ!」
受付「次の試合はこれだよ!」
1 いっかくうさぎ 1.7倍
2 ドラキー 4.7倍
3 グリーンワーム 2.8倍
エレン「残りは700Gか… 今度は300G賭けるぜ!!」
安価>>354
1
ファイッ!
いっかくウサギが現れた! ドラキーが現れた! グリーンワームが現れた!
いっかくウサギの攻撃! グリーンワームに4のダメージ
ドラキーの攻撃! グリーンワームに3のダメージ
グリーンワームの攻撃! いっかくウサギに3のダメージ
いっかくウサギの攻撃! ドラキーに5のダメージ
ドラキーの攻撃! いっかくウサギに3のダメージ
グリーンワームの攻撃! ドラキーに3のダメージ ドラキーは倒れた
いっかくウサギの攻撃! グリーンワームに5のダメージ グリーンワームは倒れた
受付「おめでとうございます! みごと510Gを獲得!」
受付「次の試合はこれだよ!」
1 ブラウニー 6.3倍
2 アルミラージ 2.3倍
3 カパーラナーガ 2.8倍
エレン「時間も押してきたしここで勝負だ! 910G全額賭けるぜ!!」
安価>>358
くっ… だ、誰か…!!
安価の責任重すぎワロタ
2で
受付「アルミラージに910Gだね。」
エレン「あぁ! 全財産だ!!」
受付「じゃあ試合が始まるよ!」
ファイッ!
ブラウニーが現れた! アルミラージが現れた! カパーラナーガが現れた!
アルミラージは大きく息を吸い込んだ
カパーラナーガの攻撃! アルミラージに8のダメージ
ブラウニーはちからをためている
アルミラージはトッシンしてきた! カパーラナーガに15のダメージ
カパーラガーナの攻撃! ブラウニーに9のダメージ
ブラウニーはちからをためている
アルミラージが大きく息を吸い込んだ
ハパーラガーナの攻撃! アルミラージは身をかわした
ブラウニーの攻撃! アルミラージに2のダメージ
アルミラージはトッシンしてきた! カパーラナーガに15のダメージ カパーラナーガは倒れた
ブラウニーはちからをためている
アルミラージは大きく息を吸い込んだ
ブラウニーはちからをためている
アルミラージはトッシンしてきた! ブラウニーに15のダメージ ブラウニーは倒れた
エレン「うぉぉおおおっ!」
受付「おめでとう! 2093G獲得だよ! すごいね! ダブルアップするかい?」
エレン「え…」
受付「ダブルアップするかい?」
ダブルアップします。
1 くびながイタチA 4.0倍
2 おおねずみ 2.2倍
3 くびながイタチB 5.0倍
この中で一番人気に賭けます。
これが闘技場のラストベットです。
そして今日はもう寝ます。
明日はもっとちゃんとした内容のものを書きます。ごめんなさい
ではおやすみなさい。
乙、2
ミカサ「ちょっと異世界に行っていた間にエレンがギャンブル中毒になっていた」
ミカサ「なにを言ってるか分からないと思(ry」
エレン「じゃあこのおおねずみってのに。」
受付「おおねずみに2093Gだね! さぁ試合が始まるよ!」
ファイッ!
くびながイタチAが現れた! おおねずみが現れた! くびながイタチBが現れた!
おおねずみの攻撃! くびながイタチAに5のダメージ
くびながイタチBは甘い息を吐いた! くびながイタチAは眠ってしまった
くびながイタチAは眠っている
おおねずみの攻撃! くびながイタチBに5のダメージ
くびながイタチAは目を覚ました!
くびながイタチBの攻撃! くびながイタチAに2のダメージ
おおねずみの攻撃! くびながイタチBに5のダメージ
くびながイタチAの攻撃! おおねずみに3のダメージ
くびながイタチBの攻撃! くびながイタチAに4のダメージ
おおねずみの攻撃! くびながイタチBに5のダメージ くびながイタチBは倒れた
くびながイタチAの攻撃! おおねずみに3のダメージ
おおねずみの攻撃! くびながイタチAに4のダメージ くびながイタチAは倒れた
キース「アニ・メロンハート、だったはず…」
キース「(奴はいつも孤立している…特徴はこれだろう…)」
キース「(奴のあだ名は「ぼっち」としよう」
キース「(そしてクリスタル・レンズ)」
キース「(男子からの人気が高く、「女神」やら「天使」など呼ばれているらしいな)」
キース「(ここは「エンジェル」が妥当)」
キース「(もう1人は「そばかす」でいいか)」
エレン「きたぁぁあああっ!!」
受付「おおっ! おめでとうございます!! しめて4604Gの配当だよ!!」
エレン「す、すげぇ… さっきまでは1000Gしか持ってなかったのに…!!」
受付「この配当をさらに賭けるかい?」
エレン「いや、この辺でやめときます!」
受付「そうですか。 またのご利用を!」
エレン(カジノってすげぇ… こんなに簡単に金が増えるモノなのか… この調子でいけばすげーモノも買えそうだな…) )
エレン(そうだ! コニーも仲間になったし、これから長旅も増えるかもしれねぇ! 馬車だ! 馬車を買おう!!)
エレン(ん? あれは…)
>>387
スレチでした。本当にごめんなさい!
>>391 よかったら見てって。
ジャン「ようお前ら調子はどうだ?」
アニ「私は少し勝ってるよ。 このスライムレースってヤツなかなか面白いね。」
サシャ「私は200Gほど負けてます… ジャンはどうなんですか?」
ジャン「俺はトントンくらいだ。 まぁヒマつぶしにはなったな。」
アニ「アイツはどこ行ったの?」
ジャン「エレンか? さっき意気揚々と100Gスロットマシンに座ってたぞ。」
アニ「へぇ そんなハイレートで遊んでるんだね。 闘技場でそんなに勝ったのかね。」
ジャン「そうなんじゃないのか? すげーテンション高かったぞ。」
サシャ「なにやら予感がします…」
エレン「…」
ジャン「おう、戻ったかエレン。 どうだった?」
エレン「…」
アニ「その様子だとダメだったっぽいね。 いくら残ってるの?」
エレン「4ゴールド…」
アニ「…」
ジャン「…」
サシャ「当たってしまいました…(予感が)」
<ウォォォッ! スゲェ! マタアテタゾ!!
アニ「なんだかあっちがやたらと騒がしいね。」
エレン「なんだろうな…」
ジャン「そんなに落ち込むなよ。 まぁ気持ちはわかるがよ…」
サシャ「ちょっと見に行ってみましょうか!」
エレン「くそっ 人だかりで何が起きてるのか見えねーな。」
アニ「こっちは… ルーレットコーナーって書いてあるね。」
サシャ「すいません何をそんなに騒いでいるんですか!」
客「アンタ達よそものかい? 今巷でウワサの伝説のギャンブラーが勝負中なんだよ!」
サシャ「伝説のギャンブラー?」
客「あぁ! 最近になってフラッと現れたんだがな。 どんな博打も100%勝っていくんだよ!!」
アニ「へぇ そいつはスゴイね…」 チラッ
ジャン「世の中にはそうゆうヤツもいるんだな…」 チラッ
エレン「俺を見るんじゃねーよ…」
ディーラー(くっ… このやろう… さっきから玉投げる強さや盤の回る速度変えまくってるのに全くブレねぇ…!!)
「さぁ。 いつでも投げてくれていいよ。」
ディーラー「くそがっ!! やってやる! やってやんよ!!」 ビュンッ
カラカラカラカラカラ…
「フッ 甘いね。 君のクセはもう見抜いているよ。 その焦っている心理状態だと力み過ぎて通常の70%~80%って所かな。」
「そしてこの数字の盤の回転速度と土台の僅かな傾斜による玉が落ち込む確率の高いポイントを計算すると…」
「ここ… かな。」 ドンッ!!
<おぉお… あそこにMAX限度額一点賭けだぞ…
エレン「おっ ちょっと隙間ができたな。 なんとか覗けそうだ! どんなヤツがやtt…!!」
サシャ「エレンどうしたんですか?」
カランカラーン…
ディーラー「お、おめでとうございます… 配当は192万ゴールドになります…」
<うぉぉぉおおっ!!!
<すげぇえええっ!!!
<神だ!! 俺は神を見た!!
アルミン「悪いね。今日は上がらせてもらうよ。 ギャンブルは引き際が肝心だからね。」
ディーラー「お、お疲れ様でした…」
エレン「アルミン…!! おいアルミン…!!」
アルミン「え… エ、エレン…!?」
アルミン「エレンなの…? 本当にエレンなのかい…?」
エレン「あぁ俺だエレンだ。アルミン 無事でよかった… 本当によかった… うぅっ…」
アルミン「エレン… 君も無事で本当によかったよ… もう二度と会えないかと…」グスッ
ジャン「おお アルミンじゃねーか!」
サシャ「アルミン!!」
アニ「あんたも無事だったんだね。」
アルミン「み、みんな…!!」
アルミン「よかった… みんなも無事だったんだね…!!」
ジャン「お前も元気そうじゃねーか。」
サシャ「アルミン!再会は喜ばしい事なんですから泣いちゃダメですよ!」
アルミン「う… うん…!!」 グスッ
アニ「ここはなにかと騒がしいからね。 どこか落ち着いてしゃべれる所に行こうか。」
サシャ「やっとご飯ですか!! もう待ちくたびれましたよ!!」
エレン「じゃあアルミンは半年も前からここにいるのか?」
アルミン「うん。そうだよ。 まさかエレン達も来てるとは思わなかったけどね。」
ジャン「俺たちもここに来た時期がバラバラなんだ。」
サシャ「モグモグッ! モグモグッ!」
アニ「街の入り口のペットショップにコニーもいるよ。」
アルミン「えっ!? モンスターじいさんのところに!? コニーに何があったの!?」
サシャ「モグモグッ!! モグモグッ!!」
アニ「アンタは食べ終わってからしゃべりなよ…」
アルミン「そんな… コニーが野生に還っていたなんて…」
ジャン「なんでわかるんだよ…」
アルミン「そういえばエレン。 海はもう見たかい?」
エレン「海!? 海ってあの海か!? アルミンが昔教えてくれた…!!」
アルミン「うん。そうだよ。 よく覚えててくれたね。この街は海に面しているんだ。」
エレン「俺がどれだけアルミンの話に憧れてたと思うんだよ…!! 海か… ついに海が見れるのか…!!」
サシャ「海ってなんですか?」
エレン「世界を覆ってる塩水で出来たデカイ湖みたいなもんらしいぞ!」
ジャン「なんだよそれ。宝の山じゃねーか。そんなもん商人が採り尽くしちまうだろ。」
アルミン「採り尽くせないほど海は広いんだ。 正直、僕の想像を遥かに超えていたよ…」
エレン「早くメシ食って海を見にいこうぜ!!!」
アルミン「焦っちゃダメだよエレン。 夜のうちは海はよく見えないんだ。 初めて見るのなら絶対明るい時がいいよ。」
エレン「そうなのか…」
アルミン「今日はこの街で泊まって、明日朝みんなで海を見に行こう!」
サシャ「私も見てみたいです!!」
ジャン「俺も見てみてーな。 アニはどうする?」
アニ「いいよ。」
エレン「よし! 決まりだな!! くそっ 明日の朝まで待たなきゃいけねぇのか! 寝れそうにないぜ…!!」
ジャン「そういえばアルミン。 半年もこの世界にいたんだよな。 何か呪文とか使えないのか?」
アルミン「呪文ならがんばってひとつだけ習得したよ。 こんな術があるなんて驚きだよね。」
アニ「なんて呪文なんだい?」
アルミン「ホイミっていう呪文なんだ。」
今日はここまでです。短くてごめんなさい。
明日早く終われば… いっぱい書きます…
おやすみ。
エレン「ホイミってどんな呪文なんだ?」
アルミン「簡単に言うと一瞬で傷の治療ができる呪文だよ。」
サシャ「すごいですねアルミン! もう薬草いらずじゃないですか!」
アルミン「そんな事もないよ。 呪文はMPがなくなると使えないんだ。」
アニ「そのMPってのは何?」
アルミン「んー言ってみれば精神力みたいなものだよ。」
アニ「ふぅん… よくわからないけどそうゆうもんなんだね。」
ジャン「なぁアルミン。 さっきカジノで大勝ちしたんだろ? ここ奢ってくれよ。」
アルミン「あっごめん。 今はたいして現金を持っていないんだ。」
エレン「ん?なんでだ?」
ごめんなさい。ID変わってますが>>1 です。
アルミン「勝ち分は明日預かり所の口座に振り込まれる事になっているんだ。 あんな大金持ってフラフラ歩いてたら危ないからね。」
エレン「それもそうだな… でもアルミンあそこで相当稼いだんだろ?」
アルミン「うん。かなりね。 でもお金自体は全然残ってないよ。」
ジャン「え?」
アルミン「僕は宵越しの銭は持たない主義なんだ。 振り込まれた日に全部使い切ってるよ。」
サシャ「えええ… もったいないですね…」
アルミン「今ではすっかり夜王なんて呼ばれているよ。 夜な夜な飲み屋のちゃんねー共がうるさいんだよね。」フッ
ジャン「お前… なんか変わったな…」
アルミン「変わったのは僕だけじゃない気もするんだけどね。 どうかな?ジャン。」
ジャン「…!?」
エレン「メシも食ったしそろそろ宿に戻って寝るか。」
アルミン「僕も自分で寝泊りしてる宿があるからそこに戻るよ。」
エレン「あぁ。 また明日の朝だな!」
サシャ「あれ… なんかあっちの方の空が明るくないですか?」
アルミン「あれは… カジノのある方向…?」
コニー「ガゥアー」
アニ「コニー。アンタどうしてこんなところに? 預けてきたハズ…」
<うわぁああぁっ!助けてくれえぇええっ!
<魔王軍だ!魔王軍が攻めてきたぞ!
<やめて!殺さないで!あっ…
エレサジャアニミン「!?」
魔王のつかい「ふははは! 殺せ! 燃やせ! 全て破壊しつくせ!」
魔物の大軍「ウオォォオオッ!」
街の人「うわぁああ!」 ドシュッ
街の人B「た、頼む命だけは…!!」 ザシュッ
女の人「や、やめて…!! 子供だけは…!! ああっ…!!」
エレン「やめろおおおっ!!!」
魔王のつかい「ん? なんだオマエ達は?」
ジャン「ひでぇ事しやがる…」
アニ「気分が悪いね…!!」
アルミン「(カジノを燃やしやがって)絶対に許す事は出来ない…!!」
魔王のつかい「ほう、我々魔王軍に逆らおうというのか。 よかろう! キサマ達から血祭りに上げてくれるわ!」
エレン「うぉおおおっ!」 ダダッ
アルミン「エレン! 不用意に突っ込んだらだめだ!!」
トロール「グオオォッ!」 ドゴォ
エレン「ぐほぁっ!!」
アルミン「エ、エレン! ホイミ!」
エレン「す、すまねぇアルミン… はぁはぁ」
サシャ「くっ!!」 バシュッ
地獄の門番「カカカカッ」 パシッ
サシャ「なっ!? 素手で矢を…!?」
ソルジャーブル「ブォォオッ!」
ジャン「くそっ!! こいつかなしばりが効かねぇ!! ぐはっ…!!」
アニ「ジャン!」
ホークマン「ケケーッ!」 ザシュッ
アニ「うっ…」
アルミン「ホイミ! ホイミ!!」
コニー「ガアッ!!」 ドガッ
エミリネーター「グッ…!!」 ヨロッ…
ジャン「はぁっ!はぁっ!」
アニ「助かったよアルミン…」(傷を負ったのに… おかしい…)
魔王のつかい「ふははは! なんと手ごたえのない! まともに戦えてるのはそのサルみたいな男だけではないか!」
エレン「くそっ… なんなんだこいつら… つえぇ…!!」
サシャ「エレン! 大丈夫ですか!?」
アニ「マズイね… こいつら相当強敵だよ…」
ジャン「くそっ! どうしろってんだよ…!!」
コニー「グルル…!!」
アルミン「残念だけど僕達の戦力じゃコイツらに勝つことは出来ない… ここは逃げよう…!!」
魔王のつかい「逃げるだと? ふはは! 私が見逃してやるとでも思っているのか!? ふはははは!」
アルミン「くっ…!!」
勇者「おい。そこのゾンビ野郎。 テメーの相手はこっちだ。」
魔王のつかい「!! キサマは勇者…!! ククク…! 久々に骨のある相手と出会えたようだな!」
戦士「おい。こっちにもいるぜ?」
魔王のつかい「ほう。2対1か。 キサマらにはちょうどいいハンデだ。 まとめてキサマらの首を魔王様への手土産にしてくれるわっ!」
魔法使い「ベギラゴン!!」 ゴォオオッ!!
魔物の群れ「グオォオオ…」
僧侶「アナタ達! ここは私達にまかせて早く逃げて!」
エレン「アンタは… あの時の…!!」
僧侶「私達が足止めをしてる間に早く!!」
エレン「お、俺も一緒に戦う…!!」
僧侶「ダメ! この大軍相手では私達も足止めが限界よ! ある程度時間を稼いだら私達も離脱するから!」
エレン「で、でも…!!」
アルミン「エレン! 今はそのおねーさんの言う通りだ! 顔はちょっとアレだけど… 逃げよう!!」
僧侶「ちょっと! 思ってる事が声に出てるわよ!」
エレン「くっ…!!」
僧侶「ここから更に南へ向かえば町があるわ! さぁ早く逃げて!」
エレン「くそっ!! わかりました…!!」 ダダダッ
ジャン「あいつらのおかげで何とか逃げれたな…」
サシャ「今まで気にしてませんでしたけど魔王軍って恐ろしい軍なんですね…」
アニ「あそこまで力の差があるとは思わなかったよ…」
アルミン「僧侶ってもっとかわいいモノじゃないの…」
コニー「ガウゥ…」
エレン「南に町があるって言ってたな… とりあえずそこを目指すか…」
サシャ「町… 見えてこないですね。」
ジャン「さすがにちょっと疲れたな… 今日はここで野宿していくか?」
アルミン「僕にこんな汚いところで寝ろって言うのかい?」
アニ「そうだね。 今日は色々あって疲れたからね。 ここで野宿していこうか。」
エレン「あぁ。 そうするか。」
アルミン「ねぇ僕の話聞いてる?」
エレン「寝てる間にモンスターに襲われても危ないしな。 交代で見張りをしよう。」
サシャ「了解です!」
ごめんなさい。今日はここまでです。
いつも短くてごめんなさい。休みほしい。
おやすみ。
>>1 です。 遅くなりました。 続きを投下していきます。
アルミン「zzz」
エレン「zzz」
サシャ「zzz」
コニー「zzz」
ジャン「なぁアニ。 お前どう思う?」
アニ「何が?」
ジャン「この世界の事だよ。 俺が考えるにここは壁の外の世界なんかじゃねーと思うんだ。」
アニ「なんでそう思うの?」
ジャン「壁の中にいた頃はあんな魔物の話なんて聞いた事がねーし、ここには人類がいる。 なにより巨人を一匹も見てねぇ…」
アニ「…。それはいくら考えてもわからないって結論になったでしょ?」
ジャン「まぁな… だが俺達がいた所とは何か根本的に違う気がするんだよな…」
アニ「それは私に聞いても分からないよ。 考えすぎなんじゃない? 少し休んだら?」
ジャン「珍しく気が利くなアニ。 そうだな、そろそろ時間だし交代してもらうか。」
アニ「…。せめて優しさって言ってほしいもんだね。」
ジャン「おいエレン起きろ。 そろそろ交代してくれ。」
エレン「んぁ…? もうそんな時間か…」
ジャン「もうそんな時間だ。」
アニ「私も交代してもらおうかな。 サシャ、起きなよ。」
サシャ「ん… もう朝食の時間ですか…?」
アニ「そうだよ。 だから起きな。 私は寝るから。」
エレン「うぉぉおおおっ!!! これが海なのかっ!! すげぇえええっ!!!」
ジャン「なんだよこれ向こう岸が見えねーじゃねーか!!」
コニー「ァゥー!」
アルミン「僕も初めて見た時は感動したよ。」
サシャ「うわっ! なんですかこの水! しょっぱい!!」 ペペッ
アニ「アンタはなんでもすぐ口にするんじゃないよ…」
エレン「すげぇ… でけぇ… でか過ぎるぜ…!! なんなんだよこれ!!」
サシャ「エレンは大きいものが好きなんですか?」
アルミン「フッ サシャ、男はみんなデカイ方が好きなんだよ。」
サシャ「ヘェーそうなんですか!」
アニ「あそこに町が見えるね。」
エレン「やっと着いたか!」
アルミン「ふぅ、やっと休めるんだね。」
ジャン「お前は昨日一晩中寝てただろ… まぁでも毎度野宿ってのもしんどいな。 町についたら金出し合って馬車でも買うか?」
アルミン「ふん、馬車くらい僕が買ってあげるよ。」
サシャ「えっ カジノ燃えちゃったのにお金振り込まれるんですか?」
アルミン「あっ…」
エレン「俺は金持ってねーし、町に着いたらルイーダの酒場覗いてみるな。」
エレン「すいません。 この町のルイーダの酒場ってどこにありますか?」
町にいた大男「ん? ルイーダの酒場か?」
エレン「えっ!? ラ、ライナー!?」
ジャン「ライナーじゃねぇか! お前も来てたのか!」
町にいた大男「…!! なんの話だ。 俺の名前はニキだ。」
エレン「えっ」
ニキ「俺はお前らなど知らん。 人違いだろう。 他を当たってくれ。 じゃあな。」
サシャ「えっ?えっ!?」
盗賊っぽい男「アニキ! ここに居たんすか! もう準備出来ましたよ!」
ニキ「おう。 今行く。」 スタスタ
サシャ「そっくりさんって居るんですねぇ…」
アニ「いや、今のはどう見てもライナーでしょ。」
エレン「どういう事だよ…」
ジャン「悪人面したヤツにアニキって呼ばれてたな。 盗賊の頭でもやってるのか…?」
アルミン「ジャンも十分悪人面だと思うよ。 いや悪人というよりは馬かな。」
エレン「とりあえず俺はルイーダの酒場を探してみるよ。」
サシャ「じゃあ私は馬車がないか探してきます!」
アニ「私はあのライナーを尾行してみるよ。」
ジャン「なら俺も付き合うぜ。」
アルミン「じゃあ僕は先に宿に行って休んでるね。」
カランカランカラーン
ルイーダ「あら、いらっしゃ~い。」
エレン「あれ!? ルイーダさん!?」
ルイーダ「あら!君、エレンくん!? なんだかたくましくなったわね~!」
エレン「い、いやっそんな事は// ルイーダさんはなんでこんな所に?」
ルイーダ「ここの北の町が魔王軍に占領されちゃったでしょ~。 この町の人もたくさん遠くに避難しちゃってね。 人手不足なのよね~。」
エレン「やっぱあの町はやられちまったのか…」
ルイーダ「エレンくんもあそこにいたの!? 無事でよかったわね~。」
エレン「えぇ… 運が良かっただけです… それより何か仕事はないですか?」
ルイーダ「仕事はひとつあるけど… あんまりオススメは出来ないわね。」
エレン「えっ なんでですか?」
ルイーダ「ちょっと前からこの町の南東のほうにモンスターの群れが住み着いちゃったみたいねで。 今のところ被害は出てないんだけど…退治の依頼が来ててね。」
ルイーダ「昨日あんな事があったばっかりでしょ? 町の人も不安がっててね。 魔王軍の別働隊かもしれないしね。」
エレン「そうなんですか… その仕事、やらせてください。」
ルイーダ「えっ!? 大丈夫なの!?」
エレン「えぇ。 あいつらには借りがありますから。」
ルイーダ「そうなの? わかったわ。 でも危なくなったらすぐ逃げるのよ。」
エレン「わかりました。」
ルイーダ「成功報酬は5000Gよ。 がんばってね。」
エレン「はいっ!」
[掘り出し物あります。 詳しくは店頭まで。]
サシャ「む! この張り紙は… もしかしたら馬車があるかもしれませんね!」
サシャ「ごめんくださーい!」
ドワーフ「いらっしゃい。」
サシャ「すみません! 馬車とか置いてないですか!?」
ドワーフ「馬車かい? ちょうどイイのがあるよ! 定価は3万Gだけど今日は特別価格だ! 3000Gでいいよ!」
サシャ「えぇえっ!? そんなに安く!?」
サシャ(この値段なら私の手持ちでも余裕で買えますね…)
サシャ「その馬車! 買います!!」
アニ「ライナー達、集まって何か話してるね。」
ジャン「お。ちょっと声が聴き取れるぞ。」
<南東の方角なんだな。 確かだな?
<ヘイアニキ! 間違いないッス!
<よし。一時間後に出発する。
<わかりやした!
ジャン「南東の方角に何かあるみたいだな。」
アニ「そこまで尾行するかい?」
ジャン「いや、外まではさすがにマズイだろ。 エレン達と合流しよう。」
ジャン「おうエレン。 仕事は何かあったか?」
エレン「おうあったぜ! なんか南東の方に住み着いてる魔物の退治だってさ。」
アニ「南東? ライナー達が向かう方向と一緒だね。」
エレン「ライナー? あいつはニキだろ?」
アニ「まぁそれでいいよ…」
サシャ「み、みなさん… はぁはぁ…」 ガラガラ
アニ「サシャ… アンタが必死で引いてるそれは何…?」
サシャ「馬車です… お値打ちだったので… はぁはぁ」
ジャン「お値打ちだったって… それ馬代入ってねーだろ…」
エレン「ま、まぁ買っちまったもんはしょうがねーな。」
エレン「とりあえず南東の方へ向かおう。 俺はアルミンを呼んでくる。」
ジャン「アイツも連れて行くのか…?」
アニ「薬草代わりにはなるでしょ。」
ジャン「それもそうだな…」
アニ「サシャ、アンタはそれ預かり所に預けてきなよ。 私はコニーをモンスターじいさんの所から連れてくるから。」
サシャ「わ、わかりました…」 ガラガラ
エレン「じゃああとで町の入り口に集合だな。」
エレン「おう。揃ったな。」
アルミン「なんで僕がそんな事に付き合わなきゃいけないんだ…」 ブツブツ
ジャン「なんかそこには超絶かわいコちゃんがいるらしいぞ。」
アルミン「なんでそれを早く言ってくれないのかな!? さぁ君たち! 早く行くよ!」
アニ「(チョロイね。)」
ジャン「(チョロイな。)」
コニー「ガウー」
サシャ「ちょ、ちょっと休憩していきませんか…」
アニ「この干し肉あげるからさ。」
サシャ「さぁ! 行きましょう!!」
サシャ「具体的にこっちの方向のどの辺りに魔物の群れがいるんですかね?」
エレン「さぁ… そこまでは聞いてないな…」
アニ「アンタは相変わらず抜けてるね。」
ジャン「おい。あれライナー達じゃないか?」
アニ「ホントだね。 アイツらも同じ目的地ってことかい?」
ジャン「さぁな。 とりあえず様子を伺ってみよう。」
ニキ「ここか?」
盗賊A「ヘイ! あっし子供の頃この辺りでよく遊んでたんす! ここをこうすると…」 ガコッ
岩 ゴゴゴゴゴ…
ニキ「隠し通路か… この奥にいるんだな?」
盗賊B「間違いありません。 魔物の群れと人間がいました。」
ニキ「わかった。 お前達はここまででいい。 この金で町でうまい酒でも飲んでくれ。」
盗賊A「で、でもアニキ…!!」
ニキ「いいから戻れ。」
盗賊A「わ、わかりやした…」
盗賊B「アニキ…!! お気をつけて…!!」
エレン「ニキのやつ一人で入って行ったぞ…」
アニ「アイツの後を追うよ。」
ジャン「おう。 こんな所で一人にさせとくわけにもいかねーしな。」
エレン「え? お前らニキと何かあったのか?」
アルミン「ねぇかわいコちゃんはどこにいるんだい? 今のとこむさ苦しいガチムチ男しか見ていないんだけど。」
サシャ「それにしてもライナーすごい盾持ってましたね。 あれならどんな攻撃も防げるんじゃないんですか?」
アニ「アイツは昔から馬鹿力だからね。」
ジャン「ん? なんでアニがライナーの昔を知ってるんだ?」
アニ「…! 昔って言っても訓練兵になった3年前の話だよ…」
エレン「なんだよ。やっぱお前らニキと知り合いなのか。」
ちょっと出かけてきます。 続きはたぶん夜…
エレン「ニキのやつどこまで行っちまったんだ?」
アニ「さぁね。 でもここは一本道だから進んでけばそのうち会うんじゃない?」
アルミン「ねぇ君達はもしかして僕の事を騙したのかい?」
サシャ「あっ ちょっと開けた場所が見えますよ!」
ジャン「ん…? あれはライナーか? 何かと戦ってるな… あれは…!?」
エレン「きょ、巨人…!?」
ゴーレム「グオオオッ」 ブンッ
ニキ「ふんっ!」 ガキィッ!
エレン「おいニキ! 大丈夫か!?」
ニキ「おうエレンか! 何見てんだ。 早く手伝ってくれよ!」
エレン「なんだよやっぱライナーじゃねぇか!!」
アニ「アンタ、なんであの時知らないフリしたんだい?」
サシャ「そうですよ! それに巨人相手に一人で戦うなんて無謀です!」
ライナー「おうわりぃな。 コイツはちょっと巨人とは違う気がするな…」
ジャン「話は後だ! くるぞっ!!」
ゴーレム「グォオッ!」 ブンッ
エレン「うおっ! あぶねぇ!」 サッ
アニ「動きはそんなに速くないね。」
ライナー「気をつけろ! お前らがあの攻撃を喰らえばひとたまりもないぞ! 受けは俺にまかせろ!」
アルミン「じゃあ僕が出る幕はないね。 さっさとヤッちゃってくれよ。」
サシャ「フッ!」 バシュッ
ゴーレム「…」 ガキッ
サシャ「矢が通りませんね…!!」
ジャン「少し欠けたか…? コイツは石かなんかで出来てるのか。」
コニー「ガァッ!!」 ビュンッ
サシャ「コニー!?」
コニー「ガゥァッ!!」 ドガァッ
ゴーレム「グ… グォオオッ!」 ブンッ
コニー サッ
ライナー「なんだ… コニーのやつ… 人間の動きじゃねぇ…」
ジャン「コニーは今野生に還ってるからな。 しかし立体起動もナシにあのデカブツをどうやって倒すか…」
アニ「チッ マズイ事になってきたよ…!!」
ジャン「どうした? …他の魔物も出てきやがったか。最早パターンだな。」
ライナー「あのデカブツはコニーに任せる。 あっちの魔物の群れは俺が足止めしよう。 その間にジャンは作戦を考えてくれ。」
クリスタ「待って!! 戦わないで!!」
エレン「クリスタ…!?」
アルミン「!?!?」
クリスタ「みんな…!! よかった無事だったのね… お願い。そのコ達と戦わないで…」
アルミン「クリスタどういう事だい? 僕は君を救う為にここまで来たんだよ?」
ジャン「どういう事だ? 説明してくれ。」
クリスタ「説明するから… お願い剣を引いて… アナタ達もおとなしくして…」
ライナー「魔物が静かになった… なぜだ…?」
アニ「コニー。こっちにおいで。」
コニー「ガゥ…」
クリスタ「このコ達は私の事を守ろうとしてたの… だからみんなに襲い掛かって… ごめんなさい…」
ライナー「どういう事だ? 魔物にさらわれたんじゃなかったのか…?」
ジャン「ちょっと待ってくれ。 ライナーはクリスタがここに居るって知ってたのか?」
ライナー「あぁ。 お前らには言うヒマがなかったからな。」
アニ「ならなおさらナゼあの時に言わなかったんだい?」
ライナー「お前ら俺と一緒にいたアイツらを見ただろ?」
サシャ「あの2人組みですか?」
ライナー「あぁ。アイツらの事だ。」
アルミン「クリスタ。 君はどんなに時が経っても天使のままだね。 僕と結婚してくれないかい?」
クリスタ「アルミン… どうしちゃったの…?」
ライナー「アイツらは俺と同じ、ガキの頃今居る場所に来る前に故郷を追われちまったヤツらでな。」
アニ「…」
ライナー「巨人に襲われたワケじゃなく、戦争で人間に故郷を奪われたらしい… だからアイツらは滅多に他人を信用出来なくてな。」
ライナー「俺は境遇が似ていたからかな。 アイツらと打ち解ける事が出来て、そんな時クリスタが魔物の群れの中にいるのを見たんだ。」
ジャン「なるほどな… 見つけたはいいがそこに行き着く手段がなかったワケか。 それでたまたまあの2人が抜け道を知っていて、だが俺達他人がいると教えてくれない可能性があったワケだ。」
アニ「ナルホドね。 だからあの時知らないフリをしたんだね。」
ライナー「そういう事だ。 悪かったな。」
アニ「別に謝る事じゃないよ。」
アルミン「クリスタ。 この僕と結婚出来ないと言うのかい…?」
クリスタ「ごめんねアルミン。 ちょっと黙っててくれないかな…?」
ジャン「しかしクリスタ。よくあの中に居て無事だったな。」
クリスタ「え? うん… あのコ達は悪いコじゃないの。 すごく私に懐いてくれて、町を襲いに行くなんて絶対にしないよ。」
エレン「そうなのか? じゃあ魔王軍とはまた違うんだな。」
クリスタ「うん。 そうだよ。」
アニ「アンタはすぐ動物に懐かれるからね。」
ライナー「そうだな。 サシャも懐いてるし。」
サシャ「どういう意味ですか…?」
エレン「じゃあここに住み着いてる魔物は町を襲いに行く事はないんだな。 そうか。」
エレン「なぁ2人とも、2人はこれからどうするつもりなんだ?」
ライナー「俺は特に先の事は考えてないな。」
クリスタ「私も。」
エレン「なら俺達と一緒に来ないか? 俺達も特に何かを目指してるとかじゃないが、世界を色々と見て周ろうと思ってる。」
ライナー「フッ わざわざそんな事確認するのか? 一緒に行くに決まってるだろう。」
クリスタ「あのコ達と別れちゃうのは寂しいけど… 私も一緒に行きたいな…」
エレン「なら決まりだな! 一旦町に戻ろうぜ!」
クリスタ「うん… 私あのコ達にお別れを言ってくるね。」
アニ「あれ?クリスタ。 アンタ魔物にお別れ言ってきたんじゃないの?」
クリスタ「え? そうだけど…?」
アニ「あのスライム… ずっと付いてきてるよ。」
クリスタ「えっ? ご、ごめん。ちょっと待ってて。」 タタタッ
エレン「それにしてもクリスタのヤツ、モンスターにも好かれちまうなんてすげーよな。」
ライナー「あぁ。」
サシャ「町に戻ったらまたあの馬車、私が引くんですか…」
ジャン「自分で買ってきたんだろ…」
ライナー「なんだお前ら馬車なんて買ったのか?」
ジャン「あぁ。だが残念な事に馬がいねーんだがな。」
ライナー「ふむ… そうなのか… アテがない事もない。」
アニ「アテってのは?」
ライナー「町でウワサを聞いたんだがな。 ここから海を渡って南西の大陸に行くと野生の馬が生息している場所があるらしい。」
アニ「そこに行って捕まえるって事? そんなに上手くいくの?」
ライナー「まぁ普通なら難しいだろうが、今はクリスタがいるだろ?」
アニ「そういう事ね。」
クリスタ「ごめんね。 お待たせ。 あの… このコも連れて行っちゃダメ… かな?」
ジャン「このコってそのスライムか?」
エレン「いいんじゃねーか? スライムくらい。」
クリスタ「ホント!? 良かった… このコはスラリンて言うの! よろしくね!」
アニ「町に着いたはいいけど、ライナー。 アンタがさっき言ってた海を渡るってどうやって?」
ライナー「この町は港町なんだ。 南西の大陸に渡る船も出ている。」
ジャン「船が出てるのか。 それならあの馬鹿デカイ海も渡れるな。」
サシャ「馬車は船に積むんですよね? そこまでどうやって運ぶんですか?」
アニ「人力で運ぶしかないでしょ。」
サシャ「やっぱりですか…」
ライナー「俺も手伝ってやるよ…」
エレン「わりぃ。 待たせたな。」
ライナー「おうエレン、クリスタ。 戻ったか。 どうだった?」
エレン「あぁ。 クリスタと一緒になんとかルイーダさん説得出来たぞ。 まぁ報酬は半分になったけどな。」
ライナー「そうか。 なら俺は船の手配をして来よう。 ちょっと待っていてくれ。」
アニ「任せたよ。」
アルミン「ねぇ、そろそろ喋ってもいいかな?」
エレン「えっ?」
アルミン「天使に黙っていろと言われたからね。 もういいかい?」
クリスタ「えっ… ご、ごめんなさいアルミン… そんなつもりで言ったワケじゃなかったのに…」
アルミン「フッ 困っている顔も天使そのものだね。」
クリスタ「…」
サシャ「(アルミンって意外と従順なんですね…)」
ジャン「(あぁ… あんな事ばかり言っているがM気質なんだろうな。)」
船長「荷物は積み終わったかい?」
ライナー「あぁ。これで全部だ」
船長「よし。じゃあ出航するよ。」
エレン「おお! いよいよ海に出れるのか! なんかワクワクするな!」
アニ「全く、アンタはいつまで経っても子供なんだね。」 ソワソワ
ジャン「そう言うお前も落ち着きがないんじゃないか?」 ソワソワ
クリスタ「スラリン。 海に落ちちゃだめだよ?」
スラリン「ピギー」
アルミン「今日はもう歩かなくていいんだね。」
サシャ「船長さん! この船の食事はおいしいんですか!?」
<いいかい?コニー。 僕の名前はアルミン様だ!
<アウー
<何度言ったら分かるんだ! 君はバカなのか!? ゲシッ
<ガァッ
<ヒ、ヒィー! ご、ごめんなさい!
ジャン「アルミンのヤツは何やってるんだ?」
ライナー「なんかコニーに言葉を教えるらしいぞ。」
ジャン「…。あまり期待出来そうにはないな。 しかし船での移動は楽でいいな。」
サシャ「そ、そうですね… うっぷ…」
サシャ「オロロロロロ」
クリスタ「サシャ… 大丈夫…?」 サスサス
エレン「おうアニ。 こんな所にいたのか。」
アニ「ちょっと考え事しててね。 どうしたの?」
エレン「いや? 特に用事とかはねーんだけどさ。 なんか用事ないと話しかけちゃダメだったか?」
アニ「…そんな事はないよ。」
エレン「風が気持ちイイな。」
アニ「…そうだね。」
エレン「考え事ってどうしたんだ?」
アニ「…。エレン。 アンタはまた壁の中の世界に帰りたいって思っているの?」
エレン「えっ?」
エレン「そうだな… 俺は… いつか元の世界に戻って巨人を駆逐したいと思っている…」
アニ「…」
エレン「この世界も見て周りたいってのもあるけど、俺の本当の生きる目的は巨人を駆逐して… それから世界を見て周る事だ。」
アニ「…そう。」
エレン「アニは? 戻りたいと思っているのか…?」
アニ「…私は正直、戻りたくないと思っている。」
エレン「…そうだよな。」
アニ「自分は助かりたいからね… いや、それだけじゃないかな…」
エレン「うん?」
アニ「アンタ達と旅してて思ったんだよね… こんな時間がいつまでも続けばいいって…」
エレン「そうだな… 俺もこの旅は楽しいと思っている。」
アニ「それに…」
エレン「それに?」
アニ「いや、なんでもない。 忘れて。 さっきも言った通り私は自分が助かりたいだけだよ。 私は船室に戻るから。 じゃあね。」 スタスタ
エレン「…」
エレン(アニ… お前はウソをつくのがヘタだよな…)
メシ食ってきます。 続きは後ほど。
戻りました>>1 です。 続きを書いていきます。
船員「港が見えたぞー! イカリを下ろせ! 帆を畳めー!」
ライナー「やっと港についたか。」
エレン「3日も船の上だったしな。 退屈だったぜ!」
ジャン「サシャなんてもう瀕死だぞ。」
サシャ「」
アルミン「ふぅ また歩くのかい? 全く嫌になってしまうね。」
コニー「あうあうあー」
アニ「コニーがちょっと喋れるようになったね。」
クリスタ「スラリンも喋る練習しよっか!」
スラリン「ピギー」
ライナー「悪いな船長。 馬車を降ろすの手伝ってもらって。」
船長「なに、いいって事よ。」
ライナー「ひとつ尋ねたいんだが、この辺りに馬がいる場所はないか?」
船長「馬か。 この港から北に半日ほど進めば馬の生息地があるぜ。」
ライナー「そうか。 ありがとう。」
船長「アンタら馬車を引く馬を探しにいくんだろ? この辺りの馬はちょっと変わっててな。 なんでも清い乙女の前にしか姿を現さないらしいぞ。」
ライナー「そうなのか? 変わった馬だな…」
アルミン「全くとんだスケベ馬だね。」
ライナー「色々世話になったな。船長。」
船長「いいって事よ。 達者でな。 がんばれよ。」
エレン「ここは港以外何もないんだな。」
ジャン「馬車を放置しとくわけにもいかないし、サシャもこんなだしな。 馬を捕まえに行くだけだろ? 班を分けるか?」
ライナー「そうだな。 馬を捕まえるのにクリスタは必須として何かあった時に守れるように俺も行こう。」
エレン「俺も行くぜ!」
ライナー「後は誰か行くか?」
スラリン「ピギー!」
ライナー「お前も行くか。」
アニ「私も行くよ。」
ライナー「ん… ちょっと待ってくれアニ。」
アニ「…何?」
ライナー「(お前わかってるのか? 馬が現れる条件が清い乙女なんだぞ…?)」
アニ「(アンタ蹴り殺されたいの?)」
ライナー「(そういう意味じゃねーよ… お前ホラ、巨人化できるだろ? そういう意味で清くないだろ?)」
アニ「(まぁ確かにダマしてるという意味では清くないかもね…)」
ライナー「(だからここに残っていたほうがいいと思うんだよな。)」
アニ「(わかったよ。 でもアンタは帰ってきたら蹴り飛ばす。)」
ライナー「」
エレン「なぁ何コソコソ話してるんだよ?」
ライナー「悪いな。 たいした話じゃない。 行くメンバーは俺とクリスタとエレンとスラリンでいいな?」
エレン「おう。」
エレン「スラリンとクリスタは戦闘は大丈夫なのか?」
クリスタ「私も戦えるし、スラリンも強いんだよ!」
エレン「へーそうなのか。 武器は何使ってるんだ?」
クリスタ「私はこのムチだよ。 スラリンは火を吹けるんだよ。」
ライナー(ムチ…だと…!?)
エレン「えっ!! スライムって火吹くのかよ!」
クリスタ「うん。 でも火を吹けるのはスラリンだけなんだ。 他のスライムはダメみたい。」
エレン「そうなのか。 変わったスライムなんだな。」
ライナー「この森が怪しいな。」
クリスタ「じゃあエレンとライナーはここで待ってて。」
エレン「おいおい一人で大丈夫なのか?」
クリスタ「だって女の子じゃないと会えないんでしょ? 大丈夫スラリンも一緒に行くから!」
ライナー「何かあったら叫んでくれ。 すぐに行く。」
クリスタ「うん。 ありがとうライナー。」
ライナー(結婚しよ…)
エレン「気をつけてな。」
クリスタ「うん。 行ってくるね。 スラリン行こっ!」
スラリン「ピギー」
クリスタ(森の中は暗いな… ちょっとこわいかも…)
スラリン「ピギー」
クリスタ「フフッ スラリンが居れば大丈夫だよね!」
クリスタ「あっ こんな所に泉があるんだ… でも馬はいないね…」
スラリン「ピギ」
クリスタ「あっちの方はどうかな?」 スタスタ
パシャ…
スラリン「?」
クリスタ「うーん こっちもいないね… あれ? スラリン…?」
馬「ヒヒーン」
スラリン「ピギー」
馬「ヒヒーン」
スラリン「ピギー」
クリスタ「あっ! スラリンこんな所に! あれ? 馬がいる… さっきは居なかったのに…」
クリスタ「それになんかちょっと変わってるかな… 頭に角が生えてるし…」
スラリン「ピギー」 テテテ
クリスタ「スラリン! それに馬さんも。 一緒に来てくれるの…?」
馬「ヒヒーン」
クリスタ「よかった… ありがとう。」
ライナー「クリスタ大丈夫だろうか…」 ソワソワ
エレン「落ち着けよライナー。」
ライナー「お前は心配じゃないのか?」
エレン「そりゃ心配だけどさ。 スラリンもいるしモンスターも見かけないから大丈夫だろ。」
クリスタ「お待たせ! エレン! ライナー!」
ライナー「おぉ… 戻ったかクリスタ!」
エレン「どうだった?」
クリスタ「うん。 バッチリだよ!」
馬「ヒヒーン」
エレン「おお! 馬だ! でもなんで角が生えてるんだ…? 変わった馬だな。」
ジャン「お、戻ったか。 馬も無事に捕まえれたみたいだな。」
アニ「なんでその馬、角生えてるのさ…」
アルミン「その角で清い乙女を… クソ馬め…」
サシャ「みなさんおかえりなさい!」
エレン「おっ サシャも元気になったみてーだな!」
ライナー「これで馬車が引けるな。」
アルミン「やっとこれで楽できるね。 このクソ馬め。 文字通り馬車馬のごとくこき使ってやる。」
クリスタ「お願いね。馬さん。」
馬「ヒヒーン」
今日はここまでです。 続きはまた明日。
おやすみ。
アルミン「なんで僕が歩かなきゃいけないんだ…」 ブツブツ
アニ「しょうがないでしょ? クリスタ達は歩きっぱなしだったんだから。」
サシャ バシュッ
ジャン「サシャどうした?」
サシャ「あ、遠くにキメラが見えたので仕留めておきました。 う~ん久しぶりに弓を射ると気持ちいいですね!」
コニー「あうー」
アルミン「何度言ったら分かるんだ! 僕はアルミン様と呼べと言っているだろう!!」
コニー「あうあう」 ドカッ
アルミン「ぐほっ… ご、ごめんなさい…」
ジャン「コニーの中では、アニ>コニー>アルミン なんだな。」
ジャン「お、立て看板があるな。」
[ここより南 踊り子の町あり]
アルミン「ほう、踊り子の町かい。 ぜひ寄って行きたいところだね。」
アニ「物資の補給も兼ねて寄っていこうか。」
サシャ「おいしい食べ物があるといいですね~!」
エレン「もう日が落ちかけてるな。」
クリスタ「町に間に合ってよかったね。」
サシャ「お腹すきました!」
アニ「私は宿を探しに行くからアンタも一緒に来る?」
サシャ「はい! ついでにご飯食べましょう!」
アルミン「僕は踊り子を見に行くよ。」
ジャン「俺も付き合うぜアルミン。」
ライナー「エレンとクリスタはどうする?」
エレン「俺も踊り子っての見に行ってみようかな。」
クリスタ「私は、アニ達と一緒に宿に行ってるね。」
ライナー「俺もエレン達と一緒に行って来る。 またあとで宿で落ち合おう。」
クリスタ「うん! また後でね!」 タタタッ
エレン「俺もハラ減ったな。 なぁメシ食いにいかねーか?」
ジャン「なら酒場だな。 メシもあるし踊り子もたぶんそこだろ。」
アルミン「早くムチムチボインの踊り子を見に行こうじゃないか。」
エレン「えっ! 踊り子って女なのか?」
ライナー「お前は一体何を見に行こうとしてたんだ…」
アルミン「酒場でイイ女がいればいいんだけどね。 最近してないから溜まってしょうがないよ。」
ライナージャン「!?!?」
アルミン「フッ」
サシャ「踊り子ってなんですかね?」
アニ「女の人がステージの上で踊る、言ってみればパフォーマンスみたいなモンだよ。」
クリスタ「みんな男の子だもんね。 そういうの見に行きたいよね…」
アニ「エレンだけ何の事かわかってなさそうだったけどね。」
クリスタ「エレンはそういうの興味なさそうだもんね。」
サシャ「踊り子ですか~ 面白そうですね! 私達もあとで見に行ってみませんか!」
アニ「私はそういうの興味ないね。 パスで。」
クリスタ「サシャが行くなら私も見にいってみようかな…」
サシャ「じゃあ宿で食事をとったら行ってみましょう!」
踊り子 フリフリクネクネ
アルミン「うーん。 正直どの女も微妙なレベルだね。」
エレン「メシはなかなかうめーぞ!」 ガツガツ
ジャン「アルミンお前どんだけ理想たけーんだよ。 結構かわいいコもいるぞ。」
ライナー「うむ。 あの女も中々いいケツをしているな。」
司会「みなさんお待たせいたしましたぁ!! これより今人気沸騰中のあの踊り子の登場ですっ!!」
周りの客「うぉおおおおおっ!!!」
ライナー「な、なんだこの周りの異様な盛り上がりは…!!」
ジャン「一体どんな女が出てくるんだ…」 ゴクリ
アルミン「ほう。 やっとメインかい。 どんな女が出てくるのか楽しみだね。」
司会「ではご登場していただきましょうっ!! みかりんさんですっ!!」
客「うぉおおおっ!! みかりーん!!」
魔法使い「みかりーん!みかりーん!」
客「みっかりん!! みっかりん!!」
ミカサ「…」 スッ
一同「うぉおおおおおおおおっっ!!」
ミカサ「…」フリフリ
客「くぉおおおっ!! たまんねぇえっ!!」
客「あの無表情で、今にもお前の肉を削ぎ落としてやると言わんばかりの動きっ!! たったまらん!!」
魔法使い「みかりーん!みかりーん!」
エレン「…」
アルミン「…」
ライナー「…」
ジャン「うぉおおおっ!! みかりーーんっ!!」
エレン「何やってんだアイツ…」
アルミン「まさかメインの踊り子がミカサだったとはね…」
ライナー「ま、まぁアイツも無事だったんだしいいんじゃねーか。」
ジャン「みかりぃぃいんっ!! こっちだ!こっちを向いてくれみかりぃぃいいん!!」
<みかりぃぃいいんっ!!
ミカサ「…」(うるさい客だ…)チラッ
ミカサ「!!!」
ミカサ(あれは… エレン!!!!) フリフリ
ミカサ(あれはエレンだ! うん間違いない! 私がエレンを見間違えるワケがない!)クネクネ
ミカサ(エレンエレンエレンエレンエレンエレン!)クネクネッ!クネクネッ!
客「お、おぉ… みかりんの動きが急に激しく…」
客「あ、あんなみかりん初めて見たぞ…」
魔法使い「み、みかりん…」
ジャン「うぉお!? みかりんがこっちを向いてるぞ!!」
ライナー「こっちに気づいてからミカサの動きが明らかに変わったな。」
アルミン「完全に雌の動きになっているね。」
ライナー「という事はアイツは完全にミカサ確定だな。」
ジャン「!? お、俺を見てそうなったのか!? そうなんだなっ!?」
アルミン「ちょっと黙っていろ馬面。」
エレン「あいつが無事でよかったよホントに…」
ライナー「さすがに舞台中に話しかけるワケにもいかんしな。 この店が終わるまで時間潰すか。」
ミカサ「店長。私今日でお店辞めます。 さようなら。」
店長「えっ!? ちょ、ちょっと急にどうしちゃったんだい!ミカサちゃん!!」
ミカサ「どうもこうもありません。 お世話になりました。 では。」
店長「えっえ?エッ、えええっ??」
ミカサ(エレン…!! エレンはどこに…!!) タタタッ
サシャ「あ、あれ!? ミカサ!?」
クリスタ「ミカサ!」
ミカサ「!! サシャにクリスタ…!! アナタ達も来ていたのね。」
クリスタ「うん。 エレンやライナーも、アニもコニーもみんないるよ!」
ミカサ「みんな無事でよかった。 エレンはどこに?」
サシャ「エレンですか? ライナー達と一緒に出かけたハズですけど…」
ミカサ「さっきエレンを見かけた時エレン以外は誰もいなかった… そう。今はライナー達と一緒にいるのね。」
クリスタ「私達もエレン達を探してたんだ。 一緒に行ってもいい?」
ミカサ「構わない。」
ライナー「お、あれクリスタ達じゃないか?」
ジャン「!! ミカサもいるぞ!! まっすぐ俺の所に走ってくる…!!」
アルミン「君は頭の中まで馬になったのか?」
エレン「ミカサ…」
ミカサ「エレン… エレン…!!」 タタタッ
ミカサ「エレンッ!!」 ダキッ
エレン「お、おう。 ミカサ…」
ミカサ「エレンエレンエレンっ!!」 ウワーン
エレン「な、泣くなよミカサ。 無事で良かったな。」
ミカサ「うぅっ… ぐすっ…」
ジャン「」
アルミン「僕は君の事が哀れで仕方ないよ。」
クリスタ「ミカサ… よかったねエレンと再会できて…」 グスッ
ライナー「相変わらずそうだなミカサ。」
ミカサ「ぐすっ… アルミンも… ライナーも無事でよかった…」
サシャ「せっかく再会出来たのに涙なんてダメですよ! ミカサ!」
ちょっと出かけてきます。 たぶん夜中には再開します。
今更だけどコニーってこれガウみたいな感じなのか…
えーっと、今のところまとめるとこんな感じか
少しキャラバンハート入ってる?
エレン:職業・剣士、武器・双剣
アニ:武器・爪
ジャン:武器・ブーメラン
サシャ:職業・ハンター、武器・弓矢
コニー:職業・モンスター
アルミン:職業・ギャンブラー
ライナー:職業・盗賊
クリスタ:職業・魔物使い、武器・鞭
ミカサ:職業・踊り子
戻りました>>1 です。
>>567 の方 参考資料ありがとうございます。まさにそのシーンのミカサをイメージしながら書きました。
>>570 の方 野生化したコニーを書こうとしたら自然とFF6のガウみたいな感じになってしまいました。
>>571 の方 キャラバンハートが何かわかりませんが、今のところは職業というよりは戦闘ポジションで考えています。
エレン:近接アタッカー 武器:双剣
アニ:近接アタッカー 武器:爪、足蹴り
ジャン:遠距離アタッカー補助 武器:ブーメラン
サシャ:遠距離アタッカー 武器:弓矢
コニー:近接アタッカー 武器:素手
アルミン:薬草 武器:ホイミ
ライナー:タンカー 武器:盾
クリスタ:魔物使い 武器:鞭
スラリン:モンスター 武器:体当たり、火吹き
ミカサ:これから書きます
では続きを
エレン「じゃあそろそろ宿に戻ろうぜ。」
サシャ「私もミカサの踊り子姿見てみたかったですね~…」
クリスタ「私も!」
ミカサ「そんな人に見せるようなモノでもない…//」
ライナー「ありゃダンスと言うより不思議な踊りだったな。」
ジャン「何言ってんだよライナー!! 俺はもう惚れ惚れしちまったぜ!!」
アルミン「ジャン、君もそろそろ諦めたらどうだい? 女なんて星の数ほどいるよ。 あ、ごめん星には手が届かないんだったね。」
アニ「あれ? ミカサ、アンタもこっち来てたんだね。」
ミカサ「アニ、アナタも無事だったのね。」
サシャ「アニはエレンがこっちに来た時からずっと一緒にいるんですよ!」
ライナー「(おいバカ! サシャやめろ!)」
サシャ「え?」
ミカサ「…そう。 ずっと一緒に居たのね…。」
アニ「…それが何?」
サシャ(あっ…)
アルミン(僕には関係ないね。 他人事で胃を痛めるなんて非効率な事はゴメンだ。)
エレン「おいお前ら何睨み合ってんだよ! せっかく再会したんだし仲良くしろよ。」
ミカサ「…。 アニ、私が悪かった。 エレンをここまで守ってくれてありがとう。」
アニ「イイよ。 私もアイツに対してそんな感情とかはないから安心して。」
クリスタ「(ヒヤヒヤしたね…)」
ライナー「(あぁ。 危ない所だったな。)」
ミカサ「アナタ達はこれからどうするの?」
サシャ「今は世界中を旅しながら私達がナゼここに来たのか、その原因を探してるんですよ!」
ミカサ「エレンが行くなら私も一緒に行く。」
エレン「おう! ミカサも一緒に行こうぜ!」
ライナー「ミカサ、この辺りで一番近い町はどこにあるんだ?」
ミカサ「ここから東に行くと城下町がある。 その奥にはお城。」
アニ「お城? じゃあ王様とかいるんだね。」
エレン「王だって? ウォールシーナみたいなもんか? スゴそうだな。」
ジャン「ミカサは行った事があるのか?」
ミカサ「その町はここから結構な距離がある。 歩いて2日程。 だから私は行った事がない。」
サシャ「馬車もあるしその町に行ってみましょうよ!」
クリスタ「そうだね。 私も行ってみたい。」
ライナー「じゃあ馬車に野営に必要な物積み込んで明日その町を目指すか。」
エレン「おう! そうしようぜ!」
ライナー「準備は整ったか?」
クリスタ「うん! 必要な物は全部積み込んだよ。」
ジャン「よし夜は対モンスターの見張りを立てるから数人は馬車の中で休んでいてくれ。」
アニ「移動は馬車を守るように陣形を組んだほうがよさそうだね。」
エレン「なら4人外って事か。 誰が出る?」
戦闘メンバーを4人選びます。
出てほしいってキャラを1キャラ書いてください。
人気の高い順に4番目までを出します。
エレン
アニ
ジャン
サシャ
コニー
アルミン
ライナー
クリスタ
スラリン
ミカサ
戻りました。 続きを書いていきます。
エレン「よし。俺が先頭を受け持とう。」
アニ「なら私は左翼に行くね。」
ミカサ「エレンが見えない位置に居ると心配。 私は右翼。」
アルミン「僕も歩かなきゃいけないのかい?」
クリスタ「アルミンがんばってね!」
アルミン「任せておいてくれ! 僕のベイビー。」
サシャ「クリスタはアルミンの扱いも上手いですね!」
ライナー「将来が心配だ…」
ジャン「ミカサ! 疲れたらすぐ言ってくれよ! 交代するからよ!」
ミカサ「その心配はない。」
エレン「ミカサは武器とか何か使ってるのか?」
ミカサ「私は武器を持たない。」
アニ「え、じゃあ私と同じで格闘系なの?」
ミカサ「格闘もいけない事は無いけど、ちょうどあそこにモンスターがいる。 私の武器を披露しよう。」
エレン「お、おい。一人で行くのか?」
ミカサ「エレン。 私は大丈夫。」
グリズリー「グルル…」
キラーパンサー「ガルル…」
ミカサ「…」 スッ
ミカサ ヒラッヒラッヒラッ クルクルクル スタッ
グリズリー「」 パタン
キラーパンサー「」 パタン
エレン「えっ…? 今何が起きたんだ…?」
アニ「私にも理解出来なかったよ…」
ミカサ「今のは死の踊り。」
アニ「し、死の踊り…?」
ミカサ「そう。 弱い魔物ならあれだけで一撃で倒せる。」
エレン「マ、マジかよ…」
アニ「ほとんど反則だね…」
ミカサ「ただ、確率はあまり良くない。 今のはたまたま上手くいっただけ。」
エレン「そうなのかよ! あぶねぇじゃねーか!」
ミカサ「他にはみんなの体力を回復したり、魔物の素早さを下げたり、主に戦闘の補助になる。」
アニ「へぇ、そいつは助かるね。」
ミカサ「だから私の踊りで力をつけて存分に戦ってほしい。」
エレン「おう! そういう事ならまかせとけ!」
アニ「ハァッ!」 ドシュッ
あばれざる「」 ドサッ
アニ「! アルミン! そっちに一匹行ったよ!」
アルミン「ヒィイイッ」
ミカサ「くっ!」 クルクルクルッ
くさった死体「ガ…?」 ピタッ
アルミン「う、動きが止まった…?」
エレン「おらぁっ!」 ザシュ
くさった死体「」 ドサッ
アルミン「た、助かった…」
エレン「おい! アルミン大丈夫か!?」
アルミン「あ、あぁ。 なんとか。 助かったよ…」
アニ「次が来たよ!」
ミカサ「アルミンは私の後ろに隠れてホイミでもしてて。」
アルミン「う、うん…」
エレン「らぁっ!」 ザシュ
マタンゴ「」
アニ「アンタ、ちょっと強くなってきてるんじゃない?」
エレン「へっ アニに褒められるとは思わなかったな!」
アニ「フン。 私かわ言わせてみれば全然なっちゃいないけどね!」
エレン「お、おい! ミカサのやつモンスターに囲まれてるぞ!」
アニ「チッ 私達が前に出すぎたね!」
エレン「もでミカサのヤツ… 攻撃全部避けてないか…?」
アニ「ホントだね… なんか華麗にも見えるね…」
<ホ、ホイミ! ホイミ!
エレン「アルミンは避けきれないからくらった分、自分でホイミしてるな…」
アニ「ホントだね… なんか必死に見えるね…」
エレン「と、とにかく助け出すぞ!」
アニ「わかったよ。」
エレン「これで全部か。」
アニ「ここのモンスターも手強いと思うんだけど、私達が強くなったのかな…? それほど苦戦もしないね。」
ミカサ「アナタ達はいい動きをしていた。 訓練兵の頃とはまるで別人。」
エレン「へっ 中々上から言ってくれるじゃねーか。」
アルミン「ヒュー… ヒュー…」
アニ「コイツはもう限界だね…」
ミカサ「そろそろ日も落ちかけてきた。 今日はここで野宿する?」
エレン「そうだな。 見渡しのいい所まで移動してそこで休もう。」
焚き火 パチパチッ
エレン「この肉うめーな!」
ミカサ「エレン口元に食べカスがついてる。」フキフキ
サシャ「私が狩ってきた獲物ですからね! 当然ですよ!」
クリスタ「こうみんなで野営するなんて久しぶりだね! なんだか楽しいな。」
スラリン「ピギー」
クリスタ「フフッ スラリンにも分けてあげるね。」
アルミン「クリスタ! 僕にも食べさせてくれ!」
クリスタ「えっ…」
アニ「ホラ、私が食わしてあげるよ。」 ガッ
アルミン「ガモォッ!?」
ジャン「これで半分くらいは進んだか?」
ライナー「たぶんな。 明日中には町に着くだろう。」
コニー「にく…にく…」
ライナー「コニーが少しづつ喋れるようになってきたな。」
ジャン「アルミンのおかげか…? アイツもホイミ以外で役に立つ時があるんだな。」
ライナー「夜の見張りは俺が受け持とう。エレン達は馬車で休んでいてくれ。」
エレン「ん? あぁ。 わりーな。」
今日はここまでです。 続きはまた明日。
おやすみなさい。
エレン「おいミカサ。 そんなにくっつくなよ。」
ミカサ「エレンは私がいないと早死にする。」
エレン「ここは馬車の中だぞ…? 死なねぇよ…」
アルミン「君たちイチャイチャするなら外にしてくれないかな? 外ならジャンもいるし。」
アニ「アンタもなかなか酷な事を言うね。」
エレン「イチャイチャなんかしてねーよ…」
コニー「あうー!」 バタバタ
アニ「ちょっとコニー、アンタ大人しくしてな。」
((馬車)) ユサユサ
クリスタ「なんで馬車が揺れてるんだろ…」
ライナー「クリスタを外に出しておいて正解だったな。」
クリスタ「えっ?」
ジャン「…」
サシャ「ジャンどうしたんですか? 顔色悪いですよ?」
ジャン「わからねぇ… もう俺には何もわからねぇ…」
サシャ「ど、どうしたんですか…? お腹すいたんですか・・・?」
スラリン「ピギー」
ライナー「おいお前ら起きろ。 もう朝だぞ。」
エレン「んぁ… もう朝か…」
ジャン「さっさと起きろこの死に急ぎやろう…」
エレン「なんで怒ってるんだよ…」
アルミン「…。あと5分・・・」
ミカサ「アルミン起きて。」 メキメキメキッ
アルミン「ぐぁああああっ…!!」
クリスタ「わ~! ここが城下町なんだねっ!」
ジャン「こりゃすげぇな… どこもかしこも人だらけじゃねぇか。」
ミカサ「エレン。 迷子にならないように気をつけて。」
エレン「ならねーよ! 俺は子供かっつの!」
ライナー「ふぁ… 俺はまだ眠いぜ・・・」
サシャ「アルミンは来ないんですか?」
アニ「ミカサがやり過ぎて馬車で寝込んでるよ。」
ミカサ「アルミンには悪い事をした…」
ジャン「まぁ… 別にいいんじゃねーの…」
サシャ「み、みなさん! すごいですよ…!! この通り食べ物しか売ってませんよ!!」
ジャン「お前はホントにそればっかだな…」
クリスタ「サシャ、一緒に見に行ってみよ!」
サシャ「はいっ!!」
ライナー「お、おい。お前らこんな広い街でバラバラになったら見つけるの大変だぞ! ある程度見て周ったらこの広場に集まろう。」
アニ「私もちょっと周ってくるよ。 後でね。」
ミカサ「サシャは少し食べ物から離れたほうがいい。 …エレンは?」
ライナー「うん? さっきまで一緒にいたぞ?」
エレン「あれ… み、みんなどこだ…? やべぇな… 迷ったのか…」
エレン「くそっ こんな広い街じゃどこがどこだかわかんねぇな。」
エレン「ん? なんだこのばかデカイ建物は…」
門兵「! おいそこのお前! 止まれ!」
エレン「えっ?」
門兵「怪しいヤツめ。 この城になんのよ… !!! あっアナタは…!!!」
エレン「え??」
門兵「お、王子!! 王子ではありませんか!! 生きて… 生きておいでだったのですね…!!」
エレン「は?」
門兵「だっ誰か! 兵長を!! 兵長を呼んできてくれないか!!」
トム兵長「お… おぉ… 王子… よくぞ… よくぞ生きておいででおられた… このトム、涙が止まりませんぞ…!!」
エレン「はっ? えっ い、いや… なんの話か…」
トム兵長「王子!! このトムの事、忘れたとは言わせませぬぞっ!!」
大臣「よさんかトム。」
トム兵長「だ、大臣…!」
大臣「王子はおそらく混乱されているのであろう。 話なら中で落ち着いてするとよい。」
トム兵長「そ、そうですな! さぁ王子。 中へ参りましょう!!」
エレン「えっ? え? エッ??」
ミカサ「ライナー… どうだった…? エレンはいた…?」
ライナー「いや、俺が探した範囲では見なかった。」
ミカサ「私も見つけられなかった… きっと迷子になったに違いない…」
ミカサ「エレンがどこかでお腹を空かせて泣いているかと思うと… くっ…!!」
ジャン(ここでミカサに優しくして高感度を上げよう。)
ジャン「諦めるなよミカサ… もう一度探してみよう。」
ミカサ「そうね… ありがとうジャン。 もしかしたら迷って街の外まで行ってしまったのかもしれない… ジャンは街の外の捜索をお願い。」
ジャン「…え?」
ライナー「達者でな… ジャン。」
王妃「おぉ… 王子… 生きておったのだな… 母は嬉しいぞ… 弟のデールも喜んでおる。」
デール「…」
王妃「思えば王が亡くなられてからお前も突如として行方不明になり… この城は灯火が消えたようじゃった…」
エレン(なんの事かサッパリわかんねぇけど、かわいそうな人達なんだな…)
王妃「しかしお前が戻って来たのであれば安心じゃ! 城も町も国も活気を取り戻せようぞ!」
王妃「大臣! 宴の用意じゃ! 王子の帰還を祝福せよ!」
大臣「御意。」
エレン(俺なんかとんでもない事に巻き込まれてないか…?)
サシャ「こ、これは… うまいっっ!!! こ、この食べ物は何ていう食べ物なんですか!?」
店員「これはたこやきだよ。」
サシャ「タ、タコヤキ… こんなおいしい食べ物があったなんて… 世界は広いですね…!!」
クリスタ「ホントだ。 すごくおいしいねこれ。」 モグモグ
サシャ「あれ? あそこに居るのはタコヤキじゃないですか?」
クリスタ「サシャ… あれはタコヤキじゃなくてエレンだよ。 でもなんか雰囲気が違うような…?」
ごめんなさい。今日はここまでです。
おやすみなさい。
>>1 です。 今更ですがトラクエ界の時系列とか世界観とかメチャメチャですのであまり気にしないでください。
では続きを書いていきます。
サシャ「めめん! もんまももめまみまんまんめめま?」(エレン! こんな所でなにやってるんですか?)
エレン風の男「な、なんだお前は?」
クリスタ「サシャ! 食べながらしゃべるのははしたないよ! エレンこんな所で一人でどうしたの? 服装も何か変わってるような…」
エレン風の男「エレン? 誰の事だ? 俺の名前はヘンリ… ジェリーだ。」
クリスタ「えっ? ご、ごめんなさい! 知り合いにあまりに似ていたから…」
ジェリー「いや、かまわない。じゃあ俺は行くから。」 スタスタ
サシャ「エレンにうりふたつでしたね。」
クリスタ「うん。そうだったね… あの人どこかの高貴な家の人かな…?」
サシャ「え? どうしてそう思うんですか?」
クリスタ「あっ ごめんなさい。 なんでもないの。 気にしないで!」
ミカサ「サシャ! クリスタ!」
サシャ「あれ? ミカサどうしたんですか?」
クリスタ「今度は本物だよね…」
ミカサ「? 何の話をしているの? そんな事よりエレンを見なかった?」
サシャ「エレンですか? 私は見てないですね。 そっくりさんなら見ましたけど。」
ミカサ「エレンにそっくりな人? 怪しい… その人物がエレンへのカギを握っているに違いない…」
ミカサ「ハッ!! まさかその人物が何かの企みでエレンを誘拐して成りすましているとしたら… くっ… 許せないっ…!!」 ギリッ
クリスタ「さすがにそれは考えすぎじゃ…」
ミカサ「クリスタ。 私はエレン救出のためにありとあらゆる可能性を考える。 サシャ。 ソイツはどの方向へ?」
サシャ「あの大きな建物の方へ行きましたよ。」
ライナー「おうミカサ。 エレンは見つかったか?」
ミカサ「エレンを誘拐した人物が判明した。」
ライナー「なにっ… 誘拐だと…?」
ミカサ「その人物はあの城の方へ向かったという情報もある。 私は今からそこへ向かう。」
ライナー「俺も一緒にいくぜ…!!」
クリスタ(あぁ… 話がどんどんおかしな方向に流れていくよ…)
サシャ「あのジェリーという人があのお城と関わりがある人物なんですかね?」
ミカサ「その可能性は高い… 複数犯の可能性もある。 戦闘の準備も忘れないで。」
クリスタ「あっあの…!」
ライナー「行くぞクリスタ!」
ジャン「はぁっはぁっ!!」
キラーパンサーA「ガアッ!!」
ジャン「くっ!」 サッ
ジャン「喰らいやがれっ!」 ブンッ
シュルシュルシュル ザシュッ
キラーパンサーB「ギャウッ!」
ジャン「よしっ!」
キラーパンサーC「グルル…」
ジャン「くそっ…!! なんでこんな事になったんだ…!! 全部あの死に急ぎ野郎のせいだ…!!」
キラーパンサーA「ガアァッ!!」
エレン(俺なにやってんだろ…)
召使い「さぁ王子。 お召し物を。」
エレン(着替えくらい自分で出来るっての…)
召使いB「王子。 髪にクシをお通しします。」
エレン(なんでおめかししてんだよ…)
召使いC「王子。 装飾品を御付け致します。」
エレン(でもなんかこれ楽でいいな…)
ミカサ「立体起動でもないとこの壁は登れない…」
ライナー「警備もかなり厳しいな。」
サシャ「夜になるのを待ちますか?」
ミカサ「待っている間にエレンにもしもの事があれば…!!」
ライナー「かといって正面突破もかなり厳しいぞ。」
クリスタ「ね、ねぇ… みんな話を」
サシャ「(伏せてください! 巡回兵です!)」
ミカサ「(仕方がない… 夜になるのを待つ…)」
ミカサ「作戦を考えよう。 夜になったらまずライナーが門兵を倒し、そのままライナーが中へ潜入する。 そしてライナーが中の警備を引きつけている間に私がエレンを救出する。」
ライナー「俺の負担多すぎないか…?」
ミカサ「大丈夫。 ライナーなら出来る。 自分に自信を持って。」
サシャ「そもそもあの中にエレンがいるんですかね?」
ミカサ「いなかったらその時はライナーが犠牲になるだけ。」
ライナー「お、おい…?」
クリスタ「あ、あの。 やっぱりよく考えt
「なぁ、アンタら。」
サシャ「あっ! アナタは!」
ジェリー「悪いな。 話が聞こえちまってな。 アンタら城へ侵入するつもりなんだろ?」
ライナー「エ、エレン!?」
ミカサ「ライナー! 惑わされてはダメ! よくヌケヌケと姿を現す事が出来たな… この人攫いめ…!!」
ジェリー「えっ? ひ、人攫い? 何の話をしているんだ…?」
サシャ「私達の前に一度姿を現したのも作戦の一部ですね!?」
ジェリー「アンタはさっきの…!」
ミカサ「エレンをどこへやった!!」
ジェリー「ア、アンタらはさっきから何の話をしているんだ…!!」
クリスタ「…」
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--
ライナー「という事は誘拐については誤解だったんだな…?」
ミカサ「私は… 自分が恥ずかしい…」
ジェリー「わかってもらえて良かったよ。」
サシャ「ならエレンの捜索はまた1からですね。」
ジェリー「なぁ、そのエレンって人はそんなに俺にそっくりなのか?」
ライナー「長い付き合いの俺達が見間違えるほどだ。」
ジェリー「…。もしかしたらその人の場所がわかるかもしれない。」
サシャ「どういう事ですか?」
<おい、聞いたか? 王子様がお戻りになられたそうだぞ!
<これから帰還の祝福パレードをやるらしいな!
ジェリー「…。言葉で説明するより見てもらったほうが早い。 こっちに来てくれ。」
ライナー「?」
ワァァアアア! 王子! 王子様!
王子様あぁあっ! よくぞお戻りに!!
キャー! ヘンリー様ー!
エレン(なんだこれ… 王子ってのは調査兵団みたいなもんなのか…?)
トム兵長「王子! もっと胸をお張りください! 国民にアナタの生還をアピールするのです!」
エレン「あの… 俺まだ調査兵団に入ってないんですけど…」
トム兵長「まだそのような事を!」
大臣「よさんかトム。 よっぽど酷い目に合われたのだろう。 記憶が混乱しておる。」
トム兵長「むむむ… 記憶が戻られるまで王子の事はこのトムめが! しっかりとお守りいたしますぞ!」
エレン(だめだ… この人達は話を聞く気がない…)
ミカサ「あれは… エレン!! 間違いない!! エレン… 私を迎えにくるために王子様に…!?」
ジェリー「なぁこの人の頭の中はどうなってるんだ?」
ライナー「大体の想像はついた。 問題はなぜアンタが身分を隠してここにるかって事だ。」
ジェリー「それを話すにはここは人の目が多い。 場所を移させてくれ。」
ライナー「わかった。」
サシャ「エレンすごい人気ですねぇ。」
クリスタ「王子様ってスゴイね…」
ジェリー「もうわかってると思うが、俺はこの国の第一王子。 本当の名前はヘンリーと言う。」
サシャ「えぇえっ!? 王子様だったんですか!?」
クリスタ「サシャ… さっきの見てわかってなかったの…」
ライナー「なぜ身分を隠していた?」
ヘンリー「それは身分がバレると色々動きづらいからだ。 実を言うと数年前、俺は暗殺されかけた。」
ライナー「暗殺…!?」
クリスタ「…」
ヘンリー「王が亡くなり、跡取り争いが勃発した。 弟のデールとだ。 最も俺とデールが直接争っていたワケではなく、それぞれの派閥が勝手に争っていただけだがな。」
ライナー「国の覇権を巡った争いか。」
ミカサ「エレンが王子という事は私は姫に… でもお姫様なんてどうしたらいいか…」
ヘンリー「その時俺は命からがら逃げ出したが、今になって俺と間違われてアンタらの連れが捕まってしまった… 申し訳ないと思っている。」
ライナー「そうなるとエレンの命が危ないな…」
ヘンリー「そうだ。 デール派のやつらは今度こそ第一王子の存在を消しに掛かるだろう。」
ミカサ「ならそのデールというヤツを消してエレンを王子にすればいい。」
ヘンリー「デールはまだ子供なんだ…!! 後ろの執政共に操られてるだけなんだ…!!」
ライナー「暗殺犯の目星はついているのか?」
ヘンリー「大臣と王妃が怪しいと思うんだが… 確たる証拠がない…」
ライナー「それはマズイな…」
サシャ「どうしてですか?」
ライナー「国の重要人物に疑いを掛けるにはそれなりのリスクが伴う。 あやふやな情報だけだと俺達が反逆罪で捕まりかねん。」
ミカサ「しかしそうこうしている間にエレンが殺されてしまう…」
ヘンリー「あぁ。 時間が無い。 危険だが確たる証拠を出す方法が無いワケじゃない。」
ライナー「その方法とは?」
ヘンリー「俺の放った密偵によると城の地下牢に王妃と思われる人物がいたらしい。」
ライナー「今いる王妃は偽者だと?」
ヘンリー「その可能性が高い。 偽王妃の正体を暴くのに必要な物がある。」
ライナー「それはなんだ?」
ヘンリー「ラーの鏡という全ての真実を映し出す鏡だ。」
ライナー「なるほどな。 だからあの時俺達に城に侵入するつもりか?と聞いてきたのか。」
ヘンリー「そういう事だ。 俺はアンタらに鏡を持って城の中に侵入してもらうつもりだった。」
ライナー「そのラーの鏡というのはどこにある?」
ヘンリー「この街から南の方向に塔がある。 その最上階に祭られていると聞く。」
ライナー「どれもこれも不確かな情報という事か。 しかしそれしか方法がなさそうだな。」
ヘンリー「そうだ。 これでアンタらの連れを救う事ができるし、俺はこれ以上この国が落ちぶれていくのを見ていられない。 頼めるか?」
ライナー「やるしかないんだろう?」
サシャ「久しぶりにお宝ハントですか! 腕がなりますねぇ!」
ミカサ「エレンを救うためならなんでもする。」
ヘンリー「悪いな。今日会ったばかりのアンタ達にこんな事頼んじまって。 アンタらが戻るまでに俺は偽王妃の所へたどり着ける段取りをしておこう。」
ライナー「わかった。 俺達はラーの鏡とやらを手に入れてこよう。」
ライナー「この街から南の塔と言ってたな。 すぐに行こう。」
サシャ「わかりました!」
クリスタ「…」
ミカサ「クリスタ、どうしたの?」
クリスタ「えっ? あ、ごめん。 なんでもないよ! ちょっと考え事してただけ…」
ライナー「大丈夫か? その塔はおそらくモンスターが出るぞ?」
クリスタ「う、うん! 大丈夫だよ! その時はライナーが守ってくれるもんね?」
ライナー「あぁ。」(結婚しよ。)
サシャ「じゃあ塔に向かいましょう!」
ミカサ「わかった。 時間が惜しい。 でも何か忘れているような気がする…」
今日はここまでです。 続きはまた明日。
>>1 です。 すいません体調を崩してしまい今日は更新できそうにありません。
復活したらまた書きます。
>>1 です。 やっと復活しました。
ちょっとだけ書き為してあるのですがそれを投下していきます。
アニ「あいつら遅いね… いつまで待たせるんだ…」
<王子ー! 王子ー!
<キャー ヘンリー様ー!
アニ「何の騒ぎだい。」
アニ「…」
アニ「何やってんのあのバカ…」
サシャ「ここが塔ですか。」
ライナー「俺が先頭で進む。 お前らは後ろから付いて来てくれ。」
ミカサ「わかった。 ライナー気をつけて。」
ライナー「あぁ。 行くぞ。 準備はいいか?」
クリスタ「うん…!」
扉 ゴゴゴゴ…
ミカサ「!」
ライナー「どうしたミカサ?」
ミカサ「広場に集まる約束を忘れていた… おそらく広場にはアニ1人。」
ライナー「それは急がないとマズイな…。殺されかねん… 俺が。」
ミカサ「それにこの塔は危険。 そこら中から魔物の気配がする。」
ライナー「はやりそうか。 気を抜くなよ。」
クリスタ「う、うん!」
サシャ「さっそく何匹か出てきましたよ!」
ライナー「よしっ いくぞ!」
王妃「パレードは無事終わったようじゃの。」
大臣「はい。 しかしなぜあのような事を?」
王妃「…。 大臣。 王が亡き前のこの国はどうじゃった?」
大臣「はっ。 この国はかつて無いほどの繁栄を極めておりました。」
王妃「しかし今はどうじゃ。 表面だけを見ればその頃と遜色のない様にも見える。」
大臣「それは王妃の政治があってこそのモノでありましょう。」
王妃「フン。 少し裏を見れば貧困、犯罪、民が生きる為に民を犠牲にしている。 そしてそれは日増しに目に見えて悪化しておる。」
大臣「そのタイミングであの王子の出現ですか。 まさしく民には希望の光と映っている事でしょう。」
王妃「さようじゃ。 あの王子を利用すれば民の支持もうなぎ上りであろう。くっくっくっ。」
大臣「全く。 贅の限りを尽くし国をここまで疲弊させたのは王妃、貴女自信であるというのに。ふっふっふっ おっと今のは失言でしたな。 お許しを。」
ミカサ「サシャ! そっちに!」
サシャ「フッ!」 バシュッ
ダンッ!
くさったしたい「グゥウ…」
ライナー「うおおっ!」 ドガッ
クリスタ「やぁっ!」 ビシィッ
くさったしたい「」 パタッ
ライナー「これで全部か!?」
サシャ「まだ何匹か残ってますよ!」
ライナー「一気に蹴散らすぞ!」
ミカサ フリフリ
ミカサ「みんなの体力は回復しておいた。 思う存分戦って。」
クリスタ「す、すごい。 ミカサそんな事も出来るんだね!」
ミカサ「サポートは私にまかせて欲しい。」
サシャ「空中を飛んでいる魔物は私に任せてください!」
ライナー「地面を這っているモンスターは俺とクリスタでなんとかする。 いくぞ!」
ライナー「むんっ!」 ドガッ
がいこつ剣士「ガッ…」 ヨロッ
クリスタ「はっ!」 ビシッ
がいこつ剣士「」 ガシャン
王妃「王子は適当な部屋に閉じ込めておけ。 決して外に出すのではないぞ。」
大臣「御意。」
王妃「ヤツは頃合を見て始末する。」
大臣「事故に見せかけて、ですな。 しかし、悲願の王子の帰還により民の士気は最高潮にあります。 その様な時にですか?」
王妃「そのような時だからこそだ。」
大臣「民の気持ちが最高潮のときに王子が何者かによって暗殺。 そして現れるのは王子の帰還を誰よりも喜んでいた悲劇の王妃である貴女。」
王妃「口が過ぎるぞ。 大臣。」
大臣「はっ 失礼致しました。」
サシャ「この塔は何階くらいあるんですかね?」
ライナー「外から見た限り10階程だと思う。」
サシャ「早く先に進みましょう!」
クリスタ「うん! そうだね。」
ミカサ「エレン… 待っていて…!!」
アニ(あいつ何に巻き込まれてるんだい…)
アニ(見る限りこの国の王族のように扱われていたね…)
アニ(城のほうに様子を見に行ってみるか…)
短くてすいません今日はここまでです。
明日はもっとたくさん書きます。
クリスタ「ライナー! あれ…」
ライナー「ん? なんだアイツは? モンスターか?」
ミステリードール「・・・」
サシャ「気をつけてください。 只ならぬ気配を感じます…!」
ミカサ「来る…!」
ミステリードール スゥーー
ライナー「うおっ!? は、はえぇ!」
ミステリードール シャッ
ライナー「くっ!」 ガキッ
クリスタ「はっ!」 ビシッ
ミステリードール「・・・」
クリスタ「き、効いてない!?」
サシャ「クリスタ! 離れてください!!」
ミステリードール シャッ ドシュッ
クリスタ「うっ…」
ミカサ「クリスタ!」 フリフリ
クリスタ「あ、ありがとうミカサ…」
サシャ「これは手強そうですね…!」
ミカサ「くっ! こうしてる間にエレンが…!」
エレン「くそっ なんで外から鍵かけられてんだよ! 出れねーじゃねぇか。」
エレン「みんな心配してんのかな… ミカサとかトチ狂って変な事しでかさなきゃいいけど…」
エレン「窓から出られねーかな。 …。 この高さは無理だな…。」
エレン「ん? あれはアニじゃねーか? コソコソ隠れて何やってんだ…?」
エレン「あっ! 巡回兵がアニの方に…。」
エレン「うおっ! 巡回兵がアニの隠れてる茂みに引きずりこまれた!?」
エレン「アイツ… 大丈夫か…?」
エレン「お、巡回兵が出てきたな… アニは無事なのか? あれ。 あの兵士あんなに背低かったっけ…。」
ミカサ ウネウネ
ミステリードール「・・・」 グググ
ミカサ「! 踊りが効いた。 これでヤツのスピードが下がった。」
ライナー「そんな事も出来るのか、でかしたぞミカサ!」
サシャ「フッ!」 バシュッ
ダンッ
ミステリードール「・・・」
サシャ「矢は刺さりましたけどあまり効いてる様には見えませんね…」
ライナー「うぉおっ!」 ドドド ドガァッ
ミステリードール ドシャー
ミステリードール グググ
ライナー「盾を使った体当たりで吹っ飛ばせたが、効いてる様には見えんな…」
サシャ「決定打に欠けますね… ん? あの箱は…! クリスタ! そばにあるその箱を開けてみてください!」
クリスタ「え? こ、この箱? でもこんな時にどうして…?」
サシャ「予感がします! 早く!」
クリスタ「う、うん!」 ガチャ
ひとくい箱「ぐげげ…」
クリスタ「え…?」
ひとくい箱「ぐげー!」 ガブッ
クリスタ「きゃあ!」
ミカサ「クリスタ!」
ライナー「おい! お前ら何遊んでんだ!」
ミステリードール シュッ
ライナー「くっ!」 ガキッ
ミカサ「クリスタ 大丈夫!?」
クリスタ「う、うん。 何とか避けたよ…」
サシャ「…」 スッ
バシュッ ダンッ!
ひとくい箱「ぐげっ…!」
サシャ「もう一発…!」 バシュッ ダンッ!
ひとくい箱「」
サシャ「よしっ! クリスタ! その箱の中を調べてみてください!!」
クリスタ「えっ? えぇっ!?」
サシャ「早く!」
クリスタ「うぅっ…」 ネチョネチョ
サシャ「どうですか!?」
クリスタ「これは… 鎖に繋がれた鉄球…?」 ネチョー
サシャ「予感が当たりました! それをライナーに渡してください! モンスターの注意は私が引きつけます!」
クリスタ「う、うん!」
ライナー「ぐううっ!」 グググ
ミステリードール「・・・」 グググ
サシャ「や、やーい 腰抜け! 弱虫! アホー!」
ライナー「サ、サシャ? なんのつもりだ…? 挑発しているのか…?」
ミステリードール「・・・」 クルッ
ライナー「え…」
クリスタ「ライナー! これを!」 ネチョー
ライナー「これは… フレイルか…?」 ネチョー
ライナー「しかしなんでこんなにネチョネチョしているんだ…?」
クリスタ「そ、それは…」
ライナー(! 目を逸らしている… まさか…)
ライナー「いや、深くは聞かない。 この武器ならあいつを倒せそうだ。すまない。」(宝物にしよ。)
ミカサ「ライナー! 早く!」 ウネウネ
ライナー「お、おう!」
ライナー「ふんっ!」 ゴキィッ
ミステリードール「」 ドサッ
サシャ「やりましたね!」
ライナー「あぁ。 なんとかなったな。」
クリスタ「ライナー! すごいね!」
ライナー「あ、あぁ//」
クリスタ(? 何で赤くなってるんだろう…?)
ライナー(このネチョネチョあとで舐めてみようかな… い、いや! 何を考えているんだ俺は…!! 俺は戦士… そうだ戦士なんだ…!! そんな事…!!)
サシャ「ライナーどうしたんですかね?」
ミカサ「どうせろくでもない事を考えている。」
アニ(なんとか兵士に変装したはいいけど… どうするかね…)
巡回兵「おいお前! そんな所で何をしている?」
アニ(! マズイばれた…!?)
巡回兵「その腕章は。 お前新兵か。 お前の持ち場はここではないだろう。」
アニ(バレてない見たいだね…)
アニ「はっ! 申し訳ありません! 城があまりにも広いので迷ってしまいました!」
巡回兵「お、女の声…? おい! 貴様、兜を取ってみろ…!!」
アニ(! 女の兵士はいないのか…!! マズイね… こうなったら…!!)
アニ「フンッ!」 ドムッ
巡回兵「うっ…」 ガクッ
王妃「大臣を呼べ。 話がある。」
衛兵「はっ! ただちに!」
大臣「お呼びですかな王妃様。」
王妃「来おったか。 他の者は席をはずせ。」
衛兵達「「はっ!」」
大臣「どうなされましたかな?」
王妃「例の作戦じゃが。 今夜決行する。」
大臣「すでに準備は整っております。」
王妃「夜、警備の薄いエリアに王子を誘導せよ。 後は手筈通りじゃ。」
大臣「御意。」
サシャ「今5階くらいですかね?」
ミカサ「急ごう。 日が落ちかけている…。」
ドラゴンマッド「グアァ」
ライナー「チッ 次から次へと…!」
クリスタ「後ろにもいるよ!」
ドラゴンマッドB「グエェ」
ドラゴンマッドC「ガアァ」
ライナー「後ろの2匹は俺に任せろ! お前らは前の1匹を頼む!」
サシャ「はい!」
クリスタ「うん!」
アニ(だいぶ薄暗くなってきたね。 影が増えた分行動がしやすい。)
アニ(しかしあのアイツはどの辺にいるんだい…)
アニ(王族の扱いなら城の奥のほうか… まったく骨が折れるね…)
アニ(ん? なんだいアイツらは…) スッ
子分A「親分、本当にここで大丈夫なんですかね?」
カンダタ「あぁ。 手筈通りならこの辺りの警備は誰もいないそうだ。」
子分B「しかし、城の中で王子殺しなんて… 俺は気が進みませんよ…」
カンダタ「こんな所で滅多な事言うんじゃねぇ! 誰が聞いてるか分からんのだぞ! まぁしかし、その分金はたっぷり貰える。」
子分B「す、すいやせん! しかしまぁそういう事なら… へへへ。」
アニ(王子殺し? 集めた情報だとエレンが王子扱いされてるみたいだからね… コイツはマズイね。)
ライナー「ここが塔の最上階か。 あの奥に祭られているのがラーの鏡っぽいな。」
サシャ「うーん。 どう見ても通路が途中で途切れてますよね…」
ミカサ「くっ ここまで来て…!」
クリスタ「私が取りに行く。」
ライナー「クリスタ!?」
サシャ「つ、通路が無いんですよ!? 落ちてしまいますよ!!」
クリスタ「もし… 本当に通路が無いのならあそこに鏡を置くことは出来ないと思うの。」
ミカサ「見えない床があるという事…?」
クリスタ「うん… きっとそう…」
ライナー「きっとって… 正気か…?」
クリスタ「うん… きっと大丈夫…! 私に任せて…」
ライナー「ま、待て! もしクリスタに何かあったら…!」
クリスタ「ううん… いいの。 少しでもみんなの役に立てるのなら…!」
ミカサ「待って! もっと別の方法を考えよう…」
クリスタ「ミカサ… 時間が無いんでしょ? 日もすっかり沈んでいる… 急がなきゃ…!」
サシャ「ダ、ダメですよ!」
クリスタ「大丈夫… 私を信じて…!」
ライナー「クリスタ!」
クリスタ「…」 スタスタ
クリスタ(こ、怖い… 下が真っ暗で何も見えない…)
クリスタ(でも… 行かなきゃ…!) スッ
スゥー
スタッ
クリスタ「!!!」
ライナー「お、おぉ…」
サシャ「す、すごい…」
ミカサ「何もない所に立っている…」
クリスタ「ハ… ハハハ… ホントに、見えない床が… あったよ…」
サシャ「クリスタ… 泣いてるじゃないですか…」
ミカサ「そんなに怖かったというのに…!」
ライナー「む、無茶はするなよ…」
クリスタ「うん… このまま進むね…」
クリスタ(あ、あと一歩…) スッ
スゥー
クリスタ(こ、ココに床があれば…!)
スゥー
クリスタ(床が… あれば… あ、あれ…?)
クリスタ「あっ あぁあああっ!!」
ライナー「クリスタぁあああぁあっ!!!」
大臣「王子。ご気分のほうはいかがですかな?」
エレン「あまり… 良くありません…」
大臣「ほっほっほっ。 この様な部屋に閉じこもっていては気が滅入るのも仕方がありませんな。」
大臣「いかがでしょうか。 気分転換に裏庭でも散歩されてみては? 気分転換になりますぞ。」
エレン「…。 分かりました…。」
大臣「なに、警備は万全を期しております。 御安心して遊歩してくださいませ。」
エレン「そうします…。」
クリスタ(あぁ… やっぱりダメだった… このまま落ちて私は…)
クリスタ(私は… 死にたかった… 誰かに褒められるような… 死に方をしたかった…)
クリスタ(ユミル… せめて最後には、ユミルに会いたかったな…)
クリスタ(本当に死にたかったのかな… 私… あぁ… なんかどうでもいいや…)
クリスタ(さようなら… ユミル… みんな… )
クリスタ(怖い… 怖いよ… 死にたくない… 誰か… ユミル…)
クリスタ(! 手…!? 手がそこに…? この手を掴めば… 私は死なないの…?)
クリスタ「-ッ!!」 ガシッ
ライナー「間に合ってよかった…」
ライナー「大丈夫か?クリスタ。 このまま引き上げるぞ。」
クリスタ「うっ… うぅ… えぐっ…」
サシャ「ライナー… 間に合ってよかったですホントに…」
ミカサ「クリスタ… もうあんな無茶はしちゃダメ…」 ナデナデ
クリスタ「うぅ… えぐっ…」
ライナー「しかしクリスタのおかげで後一歩の所まで道はわかった。 あとは俺がなんとかしよう。」
エレン(散歩っつってもな… どっか抜け出せそうな所はねーのか…)
エレン(見渡す限り壁に囲まれてる… 立体起動でもないと脱出は難しいか…)
カンダタ「よぉ。 王子様。 ご機嫌麗しゅう。」
エレン「ん? …なんだアンタら。」
カンダタ「ヘッヘッヘッ。 そう構えないでくださいよ。」
子分A「へへへ…」
子分B「へっへっへ。」
エレン「…」
カンダタ「アンタに恨みがあるワケじゃないんだがね。 あるお方に頼まれててさぁ。 ここで死んでもらうよ…!」
エレン「…!」(くそっ 武器は取り上げられちまって今は丸腰だ…! どうする…!?)
子分A「おらぁ!」 ブンッ
エレン「くっ!」 サッ
カンダタ「おいおい。 あまり手間取らせないでくださいよ。 手元が狂っちまったら痛いでっせ。」
カンダタ「あまり苦しまないように殺して差し上げますからっ!」 ブンッ
ガキィッ
カンダタ「!? へ、兵士!? おっおい! なんでここに兵士がいるんだ!!」
アニ「丸腰の相手に複数で寄ってたかって… 気に入らないね。」
エレン「ア、アニ!?」
カンダタ「女? ふん。 女1人で何が出来るというのだ。 良く見るとなかなかイイ女じゃねぇか。 よしお前は殺さないでおいてやる。 このカンダタ様の慰み者にしてやるよ!」
アニ「フン。 やれるモンならやってみな。」
子分B「ヒャッハー!」 ブンッ
アニ「…」 サッ
アニ「フッ!!」 ドガッ
子分B「ぐほっ…」 ドサッ
カンダタ「ほう。 なかなかやるなお嬢ちゃん。 お前は俺様が相手してやろう。」
アニ「フン。 大した自信だね。 後悔しても知らないよ。」
エレン「アニ! 後ろだ!!」
アニ「!!?」
子分A「ひょー!」 ドガッ
アニ「うぐっ…」 ドサッ
エレン「アニ!! くそっ!」
カンダタ「ほう。 素手でやり合おうというのですか。 勇敢な王子様だ。 はっはっはっ」
子分A「へっへっへ。 まずは腕から切り落としてやる。 いや、逃げれないように足からかな。」
エレン「ゴタゴタうるせーんだよ!!」 シュッ
ドゴォッ
エレン「!! ぃっつ~…ッ!!」
カンダタ「はっはっ! 鎧を素手で殴るとはとんだバカ王子様だ。 おっと上から服を着ていたから分からなかったかな?」
エレン「く、くそが…」
「待てーーいっ!!」
カンダタ エレン「「!?」」
トム兵長「王子!! ご無事ですか!!」
エレン「ア、アンタは…!」
トム兵長「くっ! この狼藉者どもめ…!! 王子に対してなんたる無礼を…!!」
カンダタ「な、なぜだ! なぜコイツがここにいる! 大臣は何をやってるんだ!!」
トム兵長「大臣ならとっくに捕らえておるわ!」
カンダタ「な、なんだと!?」
トム兵長「王子!動けますか!? こちらの剣をお使いください!」
エレン「これは…?」
トム兵長「はやぶさの剣です! さぁ持って!」
トム兵長「せいっ!」 ズバッッ
カンダタ「ぐふっ…」 バタ
エレン「うぉおっ!」 ズババッ
子分A「ぐおっ…」 バタ
トム兵長「お怪我はありませんかな? 王子。 いや、エレン殿。」
エレン「は? なんで俺の名前を…?」
ヘンリー「どうやら間に合ったみたいだな!」
エレン「は?? お、俺…??」
<ニセ王妃を捕らえたぞー!
<地価牢に本物の王妃様がいらっしゃいました!
<大臣とニセ王妃を牢獄にぶち込め! 監視を怠るなよ!
エレン「な、なんだこれ… どうなってんだ?」
ヘンリー「アンタの仲間が助けてくれたんだよ。」
エレン「え…? どういう事だ?」
ヘンリー「そこの黒髪の女の子がいるだろ? そのコがニセ王妃の正体を暴く物を持ってきてくれたんだ。」
ミカサ「はぁ… はぁ… エ、エレン…」
エレン「ミ、ミカサ! お前なんでそんなに死にそうになってんだよ!」
ヘンリー「アンタを助けるために南の塔から休まずに全力疾走でここまで来たらしい。 まったく常人じゃ考えられないよ。」
ライナー「おぉ! エレン無事だったか!」
クリスタ「間に合ってよかった…!」
サシャ「ミカサ、鏡を手に入れたら尋常じゃないスピードで走って行きましたからね!」
エレン「お、おまえら…」
トム兵長「君を守っていた女の子も意識が戻ったようだぞ。」
アニ「アンタ… 大丈夫かい…?」
エレン「アニ! お前こそ大丈夫なのかよ!!」
アニ「フッ あんたに心配されるほどヤワじゃないよ…。」
エレン「お前… 無茶すんじゃねーよ…」
ヘンリー「仲間との再会を喜び合いたいのは分かるが、そうゆっくりとしても居られない。」
ライナー「どういう事だ?」
ヘンリー「エレン君が俺と成り代わり国家転覆を狙うテロリストだ。と言う声も上がっている。」
サシャ「えぇえ!? がんばったのは私達なのに!」
ヘンリー「すまない。 騒ぎが大きくなる前になんとかこの街を脱出してほしい。」
ヘンリー「ある程度事態が落ち着いたらかならず礼はする! これは王としての約束だ!」
ヘンリー「だから今は逃げてくれ。 君達をこれ以上巻き込むワケにはいかない。」
ライナー「わかった。 そうさせてもらう。」
ヘンリー「すまないな… 代わりにと言っては何だがその剣と鏡は持っていってくれ。 それとコレを…」
トム兵長「王子! それは…!!」
ヘンリー「いいんだトム。 さぁ行くんだ!」
ライナー「くそっ! 逃げろってたってどこに!」
サシャ「とりあえず街の外を目指しましょう!」
ライナー「ミカサは俺が担ぐ! エレンはアニを頼む!」
エレン「あぁ!」
アニ「私は… 自分で走れるよ…」
エレン「うるせぇいくぞ!」 ヒョイッ
アニ「///」
クリスタ「こっちの道が外に繋がってるよ!」
ライナー「走るぞ!」
ライナー「もうすぐ街の外だ!」
クリスタ「何人か追っ手が来てるよ!」
サシャ「私に任せてください!」
バシュッ バシュッ
兵士「ぐあっ」
兵士「ぐおっ」
エレン「お、おい。サシャ!?」
サシャ「大丈夫です! 狙ったのは足です!」
アニ「あはははっ これで私らは完全にテロリストだね。」
ライナー「外に出た!」
ジャン「おい! お前ら早く馬車に乗れ!」
ライナー「ジャン!?」
ジャン「事情は大体分かってるよ! 俺だけ外に出しやがって! 覚えてろよライナー!!」
ライナー「い、いや… それは俺のせいじゃ…」
ジャン「いいから乗れって! スラリン! 街の出口の所に火を噴いてくれ!」
スラリン「ピギー」 ゴォオオォッ
ジャン「全員乗ったな!? 街から離れるぞ!」
アルミン「なんだよ! どうなってるんだよ! 僕が寝てる間に何があったんだよ!!」
ジャン「うるせぇ! 行くぞ!」
今日はここまでです。 続きはまた明日。
遅くなりました>>1 です。 短いかもしれませんが今日も更新していきます。
焚き火 パチパチ
ライナー「街からずいぶんと離れたな。」
サシャ「もう追っ手もなさそうですね。」
ジャン「まったく面倒な事に巻き込まれやがってよ。」
エレン「しょうがねーだろ…」
コニー「ばかみん ばかみん!」
アルミン「僕の事はアルミン様と呼べと言っているだろう!」
コニー「ばかみん」 ドムッ
アルミン「ぐほっ… ご、ごめんなさい…」
アルミン「くそハゲめ… いつかしかるべき報いを…」
ジャン「おいおい。コニーは今バカになってんだから大目に見てやれよ。」
コニー「うまづら うまづら!」
ジャン「…。そんときは協力するぜアルミン。」
アニ「それにしてもこれからどうするの?」
クリスタ「アテもなく飛び出してきちゃったからね…」
ライナー「ミカサ。 あの街以外に人のいる所はないのか?」
ミカサ「ごめんなさい。 わからない。」
エレン「わかんねーもんはしょうがねーよ。 俺達は西から東に進んでたんだろ? ならこのまま東に進んでみようぜ!」
ライナー「フッ おまえらしいな。 朝になったら移動するか。」
ジャン「おいサシャ木の上から何か見えるか?」
サシャ「なんでいつも私が望遠鏡の代わりなんですか。 うーん。このまま東に行けば大きな山がありますね。」
ジャン「それはここからでも見える。 その他には何もないのか?」
サシャ「うーん… 山の麓に建物らしきモノが見えます…」
クリスタ「サシャ目がいいんだね。」
エレン「そうだな。 うらやましいぜ。」
ライナー「よし。そこを目指すか。」
ジャン「まだ日が昇ったばっかりだしな。 のんびり行こうぜ。」
スラリン「ピギー!」 ドガッ
あばれうしどり「」 ドサッ
ジャン「スラリンつえぇな…」
エレン「おらぁ!」 スババッ
ポイズンリザード「」 ドサッ
ジャン「おい!お前なんだよその強そうな剣!」
エレン「なんだよ。これはもらったんだよ。」
ジャン「くそっ お前だけズルイぜ…」
クリスタ「でもジャンも見違えるように強くなってるような…? 何かあったの?」
ジャン「…。 色々とな…。」
ジャン「フンッ」ブンッ
シュルシュルシュル ザシュ!
メイジキメラ「グエ…」 ドサッ
ジャン「もうこの辺の魔物は相手にならねーな。」
クリスタ「すごいなぁ… 私もがんばらないと…」
スラリン「ピギー」
クリスタ「スラリンを守れるくらい強くならなくちゃね!」
ゴーレム「ゴゴゴ…」
クリスタ「うっ… なんかすごいの出てきた…」
ライナー「あいつは俺とコニーの相手だな。 充分休んだしそろそろ交代しよう。」
ゴーレム「グオォ」 ブンッ
ライナー「フンッ!」 ガキィ
コニー「あおー!」 ドガァッ
ゴーレム「グウゥ…」
ライナー「おぉおっ!」 ドゴォッ
ゴーレム「グォ…」
コニー「おあー!」 ドガッ
ゴーレム「」 ズシーン
サシャ「あの2人息ぴったりですね。」
アルミン「サルとゴリラだからね。」
サシャ「ふあー! やっと着きましたね!」
宿主「おや。 旅の人かい? めずらしいね。」
エレン「今日ここに泊まれますか?」
宿主「もちろんですよ! 部屋もたくさん空いてるので!」
クリスタ「私は馬を休ませてくるね。」
ライナー「旅の人間が珍しいと言っていたが、この辺りに人が来る事は少ないのか?」
宿主「昔は旅人がたくさん来てこの宿も賑わってたんだけどねぇ…」
ライナー「?」
宿主「あっ 気にしないでおくれ! 食事の用意をするからくつろいで居ておくれよ。」
サシャ「ご飯ですか! 楽しみですね!!」
ジャン「旅の疲れもたまって来たきしな。 2~3日ここでゆっくりしていくか?」
ライナー「そうだな。 少し情報も集めたいしな。」
アニ「私は一人部屋で頼むよ。」
ライナー「おいおい。 そこまで疎遠にする事はねーだろ。」
アニ「…。 食事の時くらいは顔を出すよ。」
ライナー「…。 そうだな。 わかった。」
ジャン「アニのヤツどうしちまったんだ?」
ライナー「…。 さぁな。 ただの気分だろ。」
ジャン「あー… あの日か。」
ライナー「…」
すいません今日はここまでです。 続きはまた明日。
>>1 です。 遅くなりました。 続きは明日と言っておきながら…
超絶美女の巨人にくわれたい。
続きを書いていきます。
コンコンッ
<アニ。ライナーだ。入っていいか?
アニ「…いいよ。」
ライナー「邪魔するぜ。」
アニ「何の用?」
ライナー「おいおい。いきなりだな。 そう構えるなよ。」
アニ「…。」
ライナー「…単刀直入に言おう。 なぜあいつらと必要以上に距離を置こうとする?」
アニ「…別に。」
ライナー「答えになってないな。」
アニ「話す必要はないよ。」
ライナー「いや、お前の考えている事はなんとなくだが察しはつく。 だからといってそこまでしなくてもいいんじゃないか?」
アニ「…私にはアンタの神経のほうが理解できないよ。 アンタこそどういうつもりだい?」
ライナー「…。」
アニ「アンタはその時に、必ず迷わないと、そう言い切れるの?」
ライナー「俺は… 迷わない。」
アニ「言葉ではなんとでも言えるからね。 アンタを見てるとその言葉は信用できないね。」
ライナー「どういう事だ?」
アニ「言葉に行動が伴っていないって事さ。 今のアンタを見てるとその時に迷ういそうな気がしてならないよ。」
ライナー「…俺は戦士だ。 その覚悟は出来ている…。」
アニ「どうだかね…。」
ライナー「確かに、自然と行う行為には心の奥が一番見て取れる。」
アニ「私はアンタを心配して言ってんだよ。」
ライナー「いつ以来だったかな。 お前があんなに笑ったのを見たのは。」
アニ「…」
ライナー「この世界に来てからお前と旅をして思った。 あの壁の中に居た頃より今のお前は確実に活き活きとしている。」
アニ「勘違いも甚だしいね。 そんなつもりは無いよ。」
ライナー「もうちょっと素直になったらどうだ?」
アニ「…。」
ライナー「アニ。 お前も本当は…
<アニいる~? 宿主さんが食事の用意が出来たって。 入るよ?
ガチャ
クリスタ「もうみんなも集まって… あ、あれっ? え、ええっと… ご、ごめんなさい…」
ライナー「いや、クリスタが思っている様な事にはなっていないから心配するな。」
アニ「いくらなんでもコイツとだなんて冗談がキツイね。」
ライナー「…それも中々キツイ冗談だ。 わざわざ呼びに来てくれたんだろ? すまないな。」
クリスタ「う、うん。」
ライナー「ちょうどアニとメシのメニューは何か話してた所だったんだ。腹も減ったしな。 食いに行こう。」
クリスタ「フフッ アニにも意外とそういう面があるんだね。 早く行こっ!」
アニ「…わかったよ。」
サシャ「やっぱりご飯は何食べてもおいしいですね!」
ジャン「お前まだ食うのかよ。 俺はもう腹いっぱいだぜ。」
エレン「そういえばライナー。 あの時何貰ってたんだ?」
ライナー「あの時って城でお前を助けた時の事か? これを貰ったんだが…」
ミカサ「銀の…玉?」
ライナー「何に使う物なのかもわからん。 聞くヒマもなかったしな。」
サシャ「それ私の持ってる金玉とそっくりですね。」
クリスタ「え…?」
サシャ「あっ…! い、いえっ! 違います!! 金色の玉です! 金色の! 玉!!」
アルミン「男にはみんなついてるアレだよね。」
ジャン「…」
エレン「あっ え、えっと… あ、あの山の向こうって何があるんだろーな!!」
ミカサ「エレンどうしたの?」
エレン「な、なんでもねーよ!」
宿主「君達あの山を越えるつもりなのかい?」
エレン「ん? どうしたんですか?」
宿主「悪い事は言わない。 あの山に近づくのはやめておいたほうがいい。」
エレン「え? なぜですか?」
宿主「数ヶ月前からね。 あの山には山のように大きな怪物が出るようになったんだ。 まるで伝説に聞く巨人のようなね。」
エレン「!?」
エレン「そ、その巨人って50m以上あるんですか!? ひ、皮膚が殆ど無くて口がデカくて!!」
宿主「い、いや… 私が直接見たワケじゃないからわからないよ… あくまでもウワサだからね。」
アニ「…」
ライナー(まさか…な。)
サシャ「そ、それってもしかして…」
ジャン「壁を破壊した超大型か… アイツのせいで無茶苦茶になったからな…」
クリスタ「そんな…」
エレン「アイツが… いるってのか…!!」
ミカサ「エレン…」
ライナー「確認しに行くか?」
エレン「あ、あぁ…!」
アニ「…様子を見に行くだけにしといたほうがいいんじゃない? 立体起動でもないと逃げる事も出来ないよ。」
ジャン「そうだな。 あんな化け物と戦闘をするのは得策じゃない。」
ミカサ「エレンは私が守る…」
アルミン「全く君達も物好きだね。 戦闘は僕も賛成できないよ。」
サシャ「私も… 巨人と戦うのはちょっと…」
コニー「あうー…」
エレン「わかった… 確認しに行くだけだ… 戦闘はしない…」
短くてごめんなさい。今日はここまでです。
続きは明日… 早く終われば…
>>1 です。 今日はいつも以上に亀進行になると思いますがよろしくお願いします。
ライナー「みんな昨日はゆっくり休んだか?」
エレン「おう!」
ジャン「聞いた話だと山道は馬車も通れるくらい広いらしい。」
サシャ「だけどその分ルートも限られてきますけどね!」
ミカサ「道の幅にもよるけど馬車の前後に分かれるように配置したほうがよさそう。」
アルミン「僕は馬車の中でいいかな?」
アニ「アンタはたまには働きなよ。」
クリスタ「もし山を越える事が出来れば乾燥期の草原が広がっててその先は砂漠って所らしいよ。」
エレン「砂漠? なんだそれ? アルミン知ってるか?」
アルミン「僕も聞いた事のない名前だね。 行けばわかるんじゃない?」
アニ「先頭は私とサシャが務めるよ。 コイツの索敵能力は使えるからね。」
ライナー「殿は俺とジャンで務めよう。」
ジャン「コニーは崖から落ちたらたまらんから馬車に入れとくか。」
エレン「じゃあ俺とミカサとアルミンとクリスタとスラリンは中で待機してるから疲れたら言ってくれよ!」
ライナー「おう。まかせたぜ。 後ろからの襲撃は俺が防ぐ。」
ミカサ「クリスタ。 馬の調子は大丈夫?」
クリスタ「うん! このコ普通の馬に比べて体力がすごいから大丈夫!」
エレン「アニ! 薬草忘れんなよ!」
アニ「わかってるよ。」
アニ「といってもかなり広い山だね。 いくら巨人を言えどもこの中で探すのは骨が折れるね。」
サシャ「なるべく高台を探してそこから見渡しながら探してみますか。」
アニ「サシャ。 あんたも巨人に喰われたんだっけ?」
サシャ「はい… あの恐怖は今でも忘れられません…」
アニ「巨人の胃の中に入ったの?」
サシャ「相手が15m級だったのでほぼ丸呑み状態で…」
アニ「そうなんだ。 アンタも大変だったんだね…」
サシャ「アニはどうだったんですか?」
アニ「私も似たようなもんだよ。」
ライナー「後ろからくる魔物は俺が食い止めるからジャンは後方から攻撃してくれ。」
ジャン「おうまかせとけ。 ただ攻撃するときは少し離れてくれよ。」
ライナー「わかった。」
あばれザル「グォオ」
ライナー「早速出たな。 行くぞ!」
ジャン「おう!」
ライナー「おぉおっ!」 ドガッ
あばれザル「グオ…」 ヨロッ
ジャン「ふんっ!」 ブンッ
シュルシュルシュル ザシュッ
あばれザル「」 ドサッ
ミカサ「エレン。 大丈夫?」
エレン「あ、あぁ… 大丈夫だ…」
ミカサ「エレン。 熱くなって衝動的に行動するのは極力さけて。 今回は皆全員の命が懸かっている。」
エレン「わかってるよ!」
ミカサ「常に自分を冷静にコントロールする事。 これだけ出来ればいい。」
エレン「わかった…」
クリスタ「超大型か… 直接見たことはないけど…怖いな…」
スラリン「ピギー」
クリスタ「スラリンも無理しちゃだめだよ…」 ナデナデ
アルミン「クリスタ。 僕もナデナデしてくれないかい?」
コニー「ほいみん ほいみん」 ナデナデ
クリスタ「フフッ コニーにナデナデしてもらって良かったねアルミン。」
アルミン「…」
ドラゴンマッド「グェエ!」
アニ「フッ!!」 ドシュッ
ドラゴンマッド「」 パタッ
アニ「どうサシャ? そこから何か見える?」
サシャ「… い、いました…」
アニ「!! どの辺り!?」
サシャ「ちょうどこの崖の下の所に歩いてます…」
アニ「まだ気づかれてないって事かね。」
アニ「後ろの連中を呼んでくるよ。 アンタはここで見張ってて。」
サシャ「わかりました。」
ジャン「どうだエレン。 アレが超大型巨人なのか?」
エレン「いや… あれは違うな…」
サシャ「そうですね。 超大型はもうちょっとスリムだったような。」
ライナー(どうやら違うようだな。)
アニ「確認もしたし、あいつに気づかれない内に戻らないかい?」
クリスタ「うん… そうだね。」
ミカサ「エレン。行こう。」
サシャ「!! 待ってください! 誰かがあの巨人と戦っています!」
エレン「!?」
勇者「なんだこのデカブツは。」
ブオーン「グフィィイイ なんだオマエ達は?」
勇者「邪魔なんだよ。 そこをどけよ。」
ブオーン「ブゥウウ 生意気な人間だ。 ちょうど腹も減ってたしお前らを喰ってやろう!」
戦士「くるぞ!」
僧侶「スクルト! ピオリム!」
魔法使い「メラゾーマ!」
サシャ「あれは… 勇者さん達ですね。」
エレン「すげぇ… あんな怪物と互角に戦ってやがる…」
エレン「助太刀すればもしかしたらアイツも倒せるかも…!」
ミカサ「ダメ。」
エレン「な、なんでだよ!」
ミカサ「あの4人の戦闘レベルは私達と次元が違う。 行っても足手まといになるだけ。」
エレン「くっ…!」
ミカサ「あの戦闘に加わるのは私達がもっと強くなってからでないとダメ。」
エレン「くそっ!」
クリスタ「あっ! あの戦士っぽい人が!!」
ライナー「巨人に… 潰されたな…」
アニ「アイツらでも無理なんだね…」
サシャ「ん? あの戦士さんが居た所に… 棺桶…?」
ジャン「なんだあれ…」
アルミン「ブス僧侶が何か呪文を唱えてるね。」
エレン「えっ? い、生き返った…!?」
ライナー「どうなってんだ…」
ブオーン「中々やりおるな。 この勝負ひとまず預けたぞ。」
勇者「ハッ 逃げるのか? 腰抜けやろーめ!」
ブオーン「次に会った時が貴様の最後だ。」
勇者「フン。 次があると思うのか? テメーはココで仕留める。」
ブオーン「ブフォフォ 威勢がいいな小僧。 これならどうかな?」
勇者「あん?」
ブオーン「ブオォオオォオオッッ」
勇者「なっ!? あいつ自分の息で突風を…!!」
戦士「ぐわあぁあっ」
僧侶「きゃああぁっ」
エレン「おいおい。 あいつら吹き飛ばされちまったぞ…」
ライナー「! マズイ! あいるがこっちに来るぞ!!」
サシャ「は、早く逃げましょう!!」
ミカサ「エレン! こっちに!」
ズシン ズシン
アルミン「ま、まずいよ! 追いつかれる!」
ジャン「くそっ!」
コニー「はうぅう…」
ブオーン「ん? なんだお前らは。」
エレン「!!!」
ブオーン「グィイイイ さっきのヤツらは喰い損ねたからな。 代わりにおまえらを喰ってやろう!」
ジャン「くっ! やべぇぞ!」
スラリン「ピギー!」
クリスタ「ス、スラリン!?」
スラリン「ゴォオオオッ!」
ブオーン「ぬぅ! これは灼熱の炎! そのチビやりおるな。 よかろう貴様から喰ってくれるわ!」
スラリン「ゴォオオオオォッ!!」
ブオーン「ぐぅ、おのれ生意気な!」
ジャン「す、すげぇ… ハッ! 今だ! 今の内に逃げろ!」
サシャ「!!」
ジャン「スラリンが足止めしてくれているうちに!」
クリスタ「そ、そんな!! スラリンが!!」
ジャン「クリスタよく考えろ! なぜあいつがあそこまで体を張って戦っているのかを!」
ライナー「…ジャンの言う通りだ。 逃げるぞ。」
クリスタ「そんなっ… ダ、ダメ…」
スラリン「ォォォ…」 ペタ
クリスタ「ス、スラリン!!」 タタッ
ライナー「クリスタ!!」
ブオーン「グゥゥ 1日に二度もこんな強敵に出会うとはな。 しかしそいつはもう力尽きたようだな!」
エレン「くっ…!!」
ブオーン「逃がしはせんぞ。 一人づつ順番に喰ってくれるわ。」
アニ「これは… 本格的にマズイね…!」
ブオーン「グフフ。 今そっちに行ってやる。」
ズシン ズシン
ミカサ「エレン!! こっちに!!」
ブオーン「逃がしはせん。」 グググ
バキッ メキメキメキ
ブオーン「!? こいつらの乗っている崖が…!」
ゴゴゴゴゴゴッ
ジャン「スラリンの炎で岩が劣化したのか…?」
ブオーン「ぐおおおぉっ」 ズズズズズ
サシャ「怪物が… 谷底に落ちていく…」
クリスタ「スラリン! スラリン!」 ポロポロ
ミカサ「ここの地面も長くもたない! 早く避難を!」
ピシッ
ミカサ「!!!」
ガラガラガラッ
エレン「くそっ! ここも崩れるぞ!!」
コニー「かがみ かがみ」
ライナー「コニー!? なんでそんな物を今!」
コニー「かがみ」
馬「…」
ジャン「なっ 鏡の馬を映して…?」
馬「」 ピカー
サシャ「!? な、なんですかこの光は!」
ペガサス「…」
ミカサ「え…? 馬に羽が…?」
ライナー「どういう事だ…」
ペガサス クイックィッ
クリスタ「!! みんな! 馬車に乗って!!」
ジャン「どういう事だよ!」
クリスタ「いいから!!」
エレン「とりあえず乗り込もう!! 急げ!!」
ペガサス「ヒヒーン」 バサッ バサッ
ジャン「そ、空を… 飛んでる…?」
アニ「何…コレ…」
ライナー「コニーがさっき馬にラーの鏡を使っていた。」
サシャ「ラーの鏡って真実の姿を映し出すって話の…?」
ミカサ「ならこの羽のある姿が本来の姿という事…?」
ライナー「おそらくそうだな…」
クリスタ「スラリン… スラリン…」
スラリン「キュゥゥ…」
アルミン「…。 ホイミホイミホイミ」
スラリン「ピギ…」
クリスタ「アルミン… ありがとう…」
アルミン「フン。 あとでたっぷり礼はしてもらうよ。」
ジャン「しかしあの馬がこんなスゴイ能力を持っていたとはな。」
アニ「このまま山を越えれそうだね。」
エレン「なんかちょっとづつ高度が下がってないか?」
サシャ「言われてみればそうですね。」
ミカサ「急に本来の姿を取り戻しても体力が伴っていないのかもしれない。」
クリスタ「馬さん… 無理はしないでね…」
ペガサス「ヒーン」
今日はここまでです。 続きはまた明日
遅くなりました>>1 です。
今日も続きを書きます。
ジャン「この馬のおかげでなんとか命拾いしたな。」
アルミン「同じ馬面でも存在価値がまるで違うね。」
ジャン「…」
クリスタ「でも凄く疲れてるみたい… すぐには飛べなさそうだね…」
ライナー「少しここで休んでいくか。」
エレン「しかしコニーすげーな。 とっさにあんな事思いつくなんてよ。」
サシャ「野生のカンってヤツですかね。」
アニ「鏡で遊んでるようにしか見えなかったけどね。」
ミカサ「しかしこの世界にも巨人がいたなんて…」
ジャン「奇行種か…? でも人間の言葉しゃべってたよな…?」
エレン「超大型があの壁を破壊したヤツ以外にもいたなんてな…」
クリスタ「こわかったね…」
サシャ「みなさん暗いですよ! わからない事のほうが多いんですから! 元気出しましょうよ!」
ライナー「そうだな。 わからない事のほうが多いからな。」
アニ「まったくお気楽なヤツだね。」
アルミン「僕もサシャみたいな頭がほしいよ。」
サシャ「えっ? な、なんか照れますね~」
ライナー「…。今のは皮肉だぞ。」
ジャン「十分休んだな。 そろそろ行くか?」
アニ「そうだね。 馬はもう大丈夫なの?」
クリスタ「うん。 さっきみたいに飛んだりしなければ大丈夫だと思うよ。」
エレン「なら徒歩で行くか!」
ライナー「クリスタの言ってた砂漠って所を目指してみるか。」
サシャ「どんな所か楽しみですね!」
エレン「あぁ そうだな!」
ミカサ「エレン。迷子にならないように気をつけて。」
エレン「もうならねぇよ…」
エレン「な、なんだよこれ… 砂しかねーじゃねぇか…」
アルミン「これはまさに砂の雪原だね。」
ライナー「しかし暑いな。」
アニ「この暑さはちょっとキツイね。」
サシャ「私… 暑いのは苦手です…」
コニー「あぅー…」
クリスタ「私もちょっと…」
ジャン「空気もかなり乾燥してるな。 これは水場探しながら移動しねーとやばいかもな。」
エレン「ミ、ミカサ… 水持ってないか…?」
ミカサ「ごめんなさいエレン… 持ってない。 もし私のでy
エレン「いや、いいや…」
サシャ「み、みなさん… あそこに食べ物の山が見えますよ…」
アニ「サシャは相当キテるね…」
ジャン「アニもしんどそうだな… そういう俺もやべぇ…」
ライナー「お、おい… あそこに湖が見えるぞ…!」
サシャ「プハーッ! 生き返りますね!!」
クリスタ「水場があって良かったね。」
ジャン「移動用にある程度水を蓄えておこう。」
ライナー「そうだな。 次も都合よく水場があるとは限らんしな。」
エレン「ホント生き返るぜ!」 ゴクゴク
ミカサ「エレン 飲みすぎてはダメ。」
コニー「みず みず」
アニ「これが砂漠なんだね。 こんなに厳しいとはね。」
エレン「あれ? アルミンはどこ行ったんだ?」
アルミン「まったく。 なんで僕がこんなクソ暑い中歩かなきゃいけないんだ。」
アルミン「でもみんなが頑張っている中で僕だけ楽するワケにはいかないよ。」
アルミン「えっ!?」
アルミン「え?」
アルミン「なっなんだお前は!?」
アルミン「ぼ、僕が2人いる…?」
アルミン「くそっ! なんだこれは!! 僕は暑さで頭がやられてしまったのか!? サシャ並みになってしまったのか!?」
アルミン「これはどういう事だ… 一体何が起きているんだ…」
エレン「お、アルミンこんな所にいたのか。 あ、あれ…?」
ミカサ「アルミンが2人いる…」
ジャン「おいおいなんだよこれ。」
ライナー「この世界は俺たちとソックリな人間がどこかに存在するのか…?」
アルミン「アルミンは僕だ!」
アルミン「僕だってアルミンだよ!」
クリスタ「え… どうなってるのこれ…」
アニ「また面倒な事になって来てないかい…」
サシャ「アルミンって双子だったんですか?」
ジャン「見た目もまったく一緒だな。」
ライナー「エレンの時と一緒か? しかしアイツはちゃんと別の名を名乗っていたよな…」
サシャ「ごちゃごちゃになってややこしいですね。 こっちをアルミンAでこっちをアルミンBって事にしましょう。」
アルミンA「おいサシャ! 何勝手に決めてるんだよ!」
アルミンB「サシャの言う通りだね。 判別するためにも呼び方を変えたほうがいい。」
アニ「一体どっちが本物のアルミンなのさ。」
クリスタ「見た目じゃまったく分からないから話しながら判別するしかないね。」
アニ「ねぇジャン。 何か質問してみたら?」
ジャン「そうだな。 おいアルミン! お前の好みの女はどんな女だ?」
アルミンA「なんでそんな事言わなきゃいけないんだよこの馬面。」
アルミンB「そ、そんな事みんなの前で言えないよ…」
ジャン「俺はもう判ったぜ。 次はアニが聞いてみろよ。」
アニ「いいよ。 アルミン。 アンタの好きな食べ物は何?」
アルミンA「レディーの手料理ならなんでもさ。」
アルミンB「もずくだよ。」
アニ「私も判ったよ。 次はライナーが聞いてみたら?」
ライナー「そうだな。 アルミン。 もし俺がお前の荷物を持ってやると言ったらどうする?」
アルミンA「ぜひお願いしたいところだね。」
アルミンB「自分の荷物くらい自分で持つよ!」
ライナー「俺も判った。 次はクリスタだな。」
クリスタ「うん。 アルミン。 あの馬の事嫌い?」
アルミンA「あのクソ馬は嫌いだけど、クリスタは抱きたいと思ってるよ。」
アルミンB「馬ってかわいいよね。」
クリスタ「私も判ったかも… ミカサも聞いてみて?」
ミカサ「わかった。 アルミン。 私とエレンの事をどう思う?」
アルミンA「いつも家族って言ってるじゃないか。」
アルミンB「夫婦みたいなものじゃないのかい?」
ミカサ「私も今ので確信した。 あとはエレン。」
エレン「お… 俺はどっちのアルミンも信じてるぜ…!」
ジャン「おいおい。 それじゃー質問にならねーだろ。」
アルミンA「まったく… 君はどこまでも単純なんだね。」
アルミンB「僕もエレンの事を信じてるよ…!」
ライナー「よし。 じゃあみんなでどっちのアルミンが本物だと思うか言ってみよう。」
ライナー「俺はBだ。」
ジャン「Bだな。」
アニ「Bだね。」
サシャ「Bだと思います。」
ミカサ「B 間違いない。」
クリスタ「Bだと思う…」
エレン「え… Bなのか…? Bなんだろうな…」
ライナー「満場一致だな。」
アルミンB「みんな…」 グスッ
アルミンA「…」
ライナー「砂漠の移動は思った以上に体力を削られる。 日も落ちてきたし今日はここで野営していこう。」
アニ「そうだね。 体力はなるべく温存しておきたい。」
アルミンB「準備は僕も手伝うよ。」
サシャ「馬車にも食料積んであるし安心ですね!」
クリスタ「サシャ。 つまみ食いしちゃだめだよ。」
サシャ「はい…」
ジャン「偽アルミンはあっち行ってろよ。」
アルミンA「…」
アルミン「フン… なんなんだよあいつら…」
スラリン「ピギー」
アルミン「なんだオマエか。 慰めにでも来たのかい? 余計なお世話だね。」
スラリン「キュー」
アルミン「いいよ。 僕はここで一人で寝るから。」
コニー「ほいみん ほいみん」
アルミン「なんだい。バカも来たのか。」
アルミン「フン。 好きにすればいいよ。」
今日はここまでです。 続きは起きてから。
アニ「アルミン。 ちょっとこっちに来てくれない?」
アルミンB「どうしたんだい?」
アニ「いいから。 アンタと2人で話がしたいのさ。」
アルミンB「え? う、うん。わかったよ。」
アルミンB「ここなら誰もいないよ。 話ってなんだい?」
アニ「その前に私のお願いを聞いて欲しいんだけどさ。」
アルミンB「お願い?」
アニ「うん。 大人しくしといてくれるよね?」
アルミンB「う、うん。」
アルミンB「あ、あの… なんで僕は木に縛り付けられているんだい?」
ライナー「上手くいったかアニ。」
アニ「全く。 なんで私がこんな事しなきゃいけないんだ。」
ジャン「こういうのはお前が一番得意そうだったからな。」
アニ「アンタ蹴り飛ばすよ?」
ミカサ「これで好きなだけ尋問ができる。」
アルミンB「え… 何の話をしてるんだい…?」
サシャ「さぁ! 全部吐いてもらいましょう!」
エレン「なぁ、お前の目的は何だ?」
アルミンB「目的って何の話をしているかわからないよ!」
アニ「フッ!」 ドムッ
アルミンB「うぐぅ…」
アニ「質問に答えな。」
ライナー「お前はなぜアルミンの格好をしている?」
アルミンB「…」
ミカサ「答えないと、削ぐ。」
アルミンB「くっ…!」
アルミンB「ぐぬぬ…」 シュウゥゥ
エレン「! 正体を現すぞ!!」
マネマネ「オーン」
クリスタ「え… なにこれ…」
アニ「炎のような光のような…? とりあえず縄は無意味になったね。」
マネマネ サササッ
ライナー「逃げるぞ!」
ジャン「逃がすかよ!!」 ブンッ
シュルシュル ザシュ
マネマネ「」 ドサッ
ミカサ「人の姿に変身する魔物もいるのね。」
サシャ「気味が悪いですね。」
エレン「本物のアルミン迎えに行ってやろうぜ。」
ライナー「そうだな。 ジャンがお灸をそえてたしな。 少しはマシになってるだろう。」
クリスタ「ジャンいじわるしてたね。」
ジャン「人の事、馬面馬面言い過ぎなんだよ。」
スラリン「ピギー」
クリスタ「スラリン! ちゃんとアルミン見ててくれた?」
スラリン「ピギ」
ライナー「フッ アルミンのヤツ、コニーと一緒に寝てるぞ。」
アニ「黙ってればかわいいもんなんだけどね。」
エレン「アルミンのヤツなんであんな風になっちまったんだろうな。」
ミカサ「こっちの生活が長すぎて毒されたのかもしれない。」
ジャン「壁の中じゃいつも胃を痛めてたからな。 こっちに来て開放的になったのかもな。」
サシャ「アルミンちょっとかわいそうですね。」
ライナー「俺たち交代で見張りをしながら寝るか。 明日も水場を目指そう。」
エレン「アルミン朝だぞ。 起きろよ。」
アルミン「ん… あれ、なんで君達がここにいるんだ?」
ミカサ「アルミンを迎えに来た。」
アルミン「僕を迎えに? フン。 本物のほうの僕はよかったのかい?」
アニ「あいつが偽者なんて質問の時点で気付いてたよ。」
ジャン「お前を仲間ハズレにしたのはちょっとしたお仕置きだ。」
アルミン「僕に反省する所なんてどこにもないと思うけどね。 まぁいつもより多めにホイミしてあげるよ。」
ライナー「まぁ偽者をちょっと尋問したからな。 自分の姿に何かされるのを見てても嫌だろう?」
アルミン「そんな事をしなくてもラーの鏡とやらを使えばよかったんじゃないのかい?」
ライナー「…!! まぁ… 移動しよう。」
サシャ「あっ! あそこに町が見えますよ!」
エレン「こんな所に町があんのかよ。」
ジャン「持ってきた水も無くなりそうだ。 寄っていこう。」
ライナー「そうだな。 ついでに情報収集だ。」
アニ「汗かいたから早くお風呂に入りたいね。」
クリスタ「私も!」
アルミン「なら僕も一緒に入ろう。」
ミカサ「アルミンはダメ。」
エレン「砂漠のど真ん中だってんのに結構人がいるな。」
クリスタ「私とアニは宿を探してくるね。」
エレン「おう。 まかせたぜ。」
ジャン「俺は町をグルっと散策してくるぜ。」
アルミン「僕もクリスタ達と一緒に宿を探そう。」
ライナー「お前の魂胆は見えてるぞアルミン。 俺とジャンと一緒に情報収集だ。」
アルミン「なんで馬とゴリラと一緒に行かなきゃいけないんだよ!」
ライナー「いいからこいって。」 ズルズル
サシャ「いってらっしゃい!」
エレン「俺は久しぶりにルイーダの酒場覗いてみるかな。 金もきつくなってきたし。」
ミカサ「私も一緒に行く。」
サシャ「私もやる事がないですからね~。 一緒に行ってもいいですか?」
エレン「おう。 行こうぜ。」
エレン「なんなら2人とも登録してみたらどうだ?」
ミカサ「エレンがそう言うのなら。」
サシャ「私もいいですよ!」
カランカランカラーン
キマリ「・・・。」
エレン「あ、あの… 今やってますか…?」
キマリ「ここはルイーダの酒場。」
エレン「な、何か仕事ありませんか…?」
キマリ「キマリは分からない。」
エレン「え…」
キマリ「キマリはロンゾの戦士。」
サシャ「(あれ… 人間なんですかね…?)」
ミカサ「(人型をしているけど明らかに獣…)」
サンチョ「あっ ごめんなさいね。 このコまだ新人なもんで。」
サンチョ「オホン! 改めまして、ようこそルイーダの酒場へ!」
エレン「お、今度はまともにしゃべれそうな人だ。」
キマリ「キマリはもうしゃべらない。」
エレン「何か仕事ないですか? エレン・イェーガーで登録してあります。」
サンチョ「仕事ですか? ちょっと待ってくださいね。」
サシャ「私も登録してください! サシャ・ブラウスです。」
ミカサ「私もお願いします。 ミカサ・アッカーマンです。」
サンチョ「君達のようなお嬢ちゃんもかい!? 苦労してるんですねぇ…」
サンチョ「仕事は3つありますよ。 ちょうど3人だし分担してやってみますか?」
エレン「そうですね。 どんな仕事なんですか?」
サンチョ「ここから南西にあるピラミッドの調査と、北にある廃墟に住み着いてる魔物の退治と、東にある魔王軍の砦を攻める軍の支援がありますね。」
エレン「魔王軍…!!」
サンチョ「あっ あくまでも人間の軍隊の支援ですのでそこまで前線に行く事は無いですよ。」
エレン「そうですか…」
サシャ「エレンどうしますか? 私はピラミッドって所の調査に行ってみたいです。」
エレン「俺は魔王軍の所に行ってみる。」
ミカサ「エレンが心配… 私もエレンと一緒に。」
エレン「何言ってんだよミカサ! 俺なら大丈夫だって。」
ミカサ「しかし…」
エレン「それにみんなの旅の資金も稼がねーとダメだろ。 ひとつでも多く仕事はこなしたほうがいいって。」
ミカサ「…」
サシャ「ミカサ! そんなに心配しなくても大丈夫ですよ! エレンは強いんですから!」
エレン「おう。 ぜってー無茶はしねぇ。 俺を信じろミカサ。」
ミカサ「わかった。 エレンを信じる。」
ジャン「どうだライナー何かいい話は聞けたか?」
ライナー「いや、これといって有益な情報はなかったな。」
アルミン「もう日も沈んでるし、宿に入らないかい? もう歩くの疲れたんだけど。」
ライナー「そうだな。 エレン達も宿に入ってるだろうしな。」
「ちょっとそこのお兄さん方! どこかお店をお探しですか?」
ジャン「ん?」
ベルトルト「今なら1500Gぽっきりで、飲み放題!揉み放題!舐め放題! さらにサービスd…!!!!」
ライナー「ベルトルト!!」
ベルトルト「ラ、ライナー!!」
ジャン「おお! ベルトルトじゃねーか! お前もこっちに来てたのか。」
ベルトルト「ジャンにアルミンも… みんな無事だったんだね。」
アルミン「ちょっと待ってくれないかベルトルト。 君はさっきなんて言っていたんだい?」
ベルトルト「え? ジャンにアルミンもって…」
アルミン「違う。 声をかけて来た時だ。」
ベルトルト「え… 飲み放題、揉み放題、舐め放題って… おさわりパブの呼び込みだよ…?」
アルミン「まずはそこに案内してくれないかな? 話はそれからだ。」
エレン「ライナー達おせぇな。」
クリスタ「この町に宿はここしか無いから間違えないと思うんだけど。」
アニ「またどっかで道草くってるんじゃないの?」
ライナー「待たせたな。」 ツヤツヤ
エレン「お、来たかライナー。 あれ!? ベルトルト!?」
ベルトルト「やぁ、久しぶりだねみんな。」
アニ「やっぱりアンタもこっちに来てたんだね。」
ジャン「さっき町で偶然会ったんだ。」
アルミン「この町のことも色々教えてもらったよ。」 ツヤツヤ
エレン「ってワケで俺とミカサとサシャで3つ仕事を貰ってきたんだけど。」
ベルトルト「ピラミッドは遺跡だね。 この辺りでは有名なんだ。」
サシャ「やっぱり! お宝のニオイがしたんですよね~!」
ライナー「遺跡の調査と、廃墟の魔物退治と、魔王軍との戦闘の支援か。」
ジャン「分かれて一気にこなすか。 スラリンも入れれば今11人いるな。 4、4、3で分かれるか?」
サシャ「私は遺跡の調査に行きたいです!」
ミカサ「私は魔物退治を請け負ってきた。」
エレン「俺は魔王軍の所だ。」
アニ「私は遺跡調査希望だね。」
ジャン「俺は魔物退治だ! ミカサと一緒にいくぜ。」
コニー「まもの! まもの!」
ライナー「俺も魔物退治に行こう。」
クリスタ「私は遺跡調査してみたいな。」
スラリン「ピギー」
ベルトルト「なら僕は戦闘支援かな。」
アルミン「残ってるの戦闘支援だけじゃないか! まぁ楽な仕事ならなんでもいいけど。」
ジャン「決まったな。 今日はここで休んで明日出発するか。」
エレン「おう!」
エレン「準備は大丈夫か?」
ベルトルト「うん。 大丈夫だよ。」
ライナー「じゃあそれぞれ仕事をこなしてきたらまたこの町に集まろう。」
ミカサ「わかった。」
サシャ「いいお宝見つかるといいですね~!」
アニ「私も何か新しい武器とかほしいな。」
ジャン「よし。なら出発するか。」
クリスタ「うん!」
ベルトルト「ところでエレン。 戦闘支援って具体的に何をするんだい?」
エレン「んあ? そういや詳しいことなんも聞いてねーな…」
アルミン「まったく。 なんてマヌケなんだ。 現地の人間に聞くしかないね。」
ベルトルト「…昨日から思ってたんだけど、アルミンどうかしちゃったの?」
エレン「ん… たぶん色々あったんだろうな。 俺も詳しくは知らない。 」
ベルトルト「そうなのか…」
エレン「そういえばベルトルトは武器とか持ってねーのか?」
ベルトルト「僕は戦うのはあまり好きじゃないんだ。」
エレン「え? そうなのか?」
ベルトルト「実はこの世界に来た時は、さっき居た町とは全く別の町に居たんだ。」
エレン「そうなのか?」
ベルトルト「うん。 その町は魔法都市って呼ばれててね。 そこである程度の呪文を覚えてあの町に移ったんだ。」
エレン「おお! 呪文使えるのかよ! すげーな!」
アルミン「ほう。 僕とどっちが上なのかな?」
ベルトルト「え? アルミンも呪文使えるのかい? 僕が使えるのは主に補助系の呪文なんだけど…」
アルミン「…僕の使える呪文はそのうち見せてあげるよ。」
ベルトルト「そいつは楽しみだね。 だから戦闘は直接戦うより補助に徹するようになるかな。」
エレン「そうなのか。 でもなんかもったいねーな。 ベルトルトくらいの身体能力ならなんでもできそうなのにな。」
ベルトルト「ハハハ 嬉しいね。 でもこの系統の呪文は僕に向いてる気がしてね。」
アニ「ピラミッドって遺跡はどんな形なんだい?」
サシャ「聞いた話だと… えーっと、あっ ちょうどあそこにある三角形の面が4つある建造物みたいですよ。」
アニ「へぇ あんな感じなんだね。」
クリスタ「ほかには何か特徴はないの?」
サシャ「んーと、その遺跡は石を積み重ねて作られてるみたいです!」
クリスタ「そうなんだ。 ちょうどあそこに見えるのと同じような感じなんだね。」
サシャ「たぶんそうですね。」
アニ「じゃああれを参考にして似たような建造物を探してみようか。」
サシャ「なるほど! アニ冴えてますね!」
アニ「フッ まぁね。」
ライナー「その廃墟の魔物ってのはどんなヤツなんだ?」
ミカサ「ごめんなさい。 詳しくは聞いてない。」
ジャン「どんな魔物が出ようとミカサは俺が守ってみせるぜ!」
ミカサ「その必要はない。」
ジャン「」
コニー「うまづら うまづら」 ナデナデ
ライナー「コニーに慰めてもらってよかったなジャン。」
ミカサ「どうやらここがその廃墟っぽい。」
ライナー「お、着いたか。 気を引き締めていくぞ。」
ドォンッ ドォンッ
ワァァアアッ
行けぇ! 突っ込めぇ!
右翼から新たな魔物の軍勢です!
陣形を崩すな! 本部の防衛線は維持せよ!
エレン「ここが魔王軍の砦か。」
ベルトルト「もう戦闘は始まってるみたいだね。」
アルミン「僕達は何をしたらいいんだろうね。」
偉そうな軍人「ん? なんだ貴様らは!」
エレン「ハッ! ルイーダの酒場にて、こちらの戦場に派遣されました!」
ベルトルト「エレン。 そこまでしなくてもいいと思うよ。」
エレン「あっ わりぃ 訓練兵の時のクセでな。」
偉そうな軍人「傭兵共か。 まだガキじゃないか。 全く、酒場も何を考えてるのやら…」
偉そうな軍人「貴様らの担当はあそこだ。 軍の物資を魔物から守れ。 いいな?」
エレン「はいよ。」
ベルトルト「そこまで崩さなくても…」
アルミン「なんにせよ楽そうな仕事で良かったね。」
アニ「…どれだけ探しても見つからないね。」
サシャ「おかしいですね…」
クリスタ「ねぇ… もしかしてなんだけど…」
アニ「どうしたの?」
クリスタ「最初に参考にしてた建物… あれがピラミッドなんじゃないかな…」
アニ「…」
サシャ「…」
スラリン「ピギー」
アニ「…戻るよ。」
ライナー「どうだ? 魔物らしき影は見たか?」
ジャン「いや、何も見てねぇな。」
ミカサ「魔物らしき気配もしない。」
コニー「あうあうあー」
ライナー「コニーもこんなんだしな。 危険が近づいたら反応するハズだ。」
ジャン「もしかしてダマされたのか?」
ミカサ「さすがにそれは無いと思う…」
ライナー「もしくは別の人間が退治しちまったか。だな。」
ジャン「せっかくここまで来たのに骨折り損じゃねーか。」
ミカサ「!? ジャン、アナタの影の形 変じゃない?」
ジャン「影?」
スゥー ザシュッ
ジャン「ぐあっ…!」
ミカサ「ジャン!」 フリフリ
ライナー「な、なんだ今のは!? ジャンの影が襲い掛かった…!?」
ジャン「わ、わりぃ。 ミカサ…」
コニー「ぐぅうう…!!」
ミカサ「気をつけて! 影の魔物かもしれない…!!」
ライナー「くそっ! だから気配がしなかったのか!」
ジャン「どっから来るのかわからねぇぞ!」
スゥー シャッ
ミカサ「!!」 サッ
ジャン「すげぇな… 今のを避けるか…」
ミカサ「攻撃の瞬間に僅かに気配が生じる。 そこに気をつければ攻撃はかわせる。」
ジャン「そんなことが出来るのはお前だけだよ…」
シャッ
コニー サッ
シャッ
ライナー「うぉっ」 サッ
ジャン「…」
アニ「ふぅ… まったく。 こんな大きい建物を見逃すなんてね。」
サシャ「私達とんでもなくマヌケでしたね…」
スラリン「ピギー」
クリスタ「と、とにかく中に入ろうよ!」
アニ「中に魔物がいるかもしれないからね。 油断しちゃダメだよ。」
サシャ「わかりました!」
アニ「フッ!」 ドシュッ
マミー「」 ドサッ
アニ「ここの魔物はあまり強くないね。」
クリスタ「うん。 私でも倒せるくらいだよ。」
サシャ「クリスタもっと自信持っていいですよ!」
スラリン「ピギー」
サシャ「あれ? ここに階段がありますね。」
アニ「隠し階段? なんでワザワザそんなものが?」
サシャ「なにやらお宝の予感がしますね…!」
クリスタ「降りてみよっか。」
ライナー「くっ!」 サッ
ライナー「このままじゃラチかあかねーぞ! どうする!?」
ドシュッ
ジャン「ぐはっ…」
ミカサ「ジャン! これを使って!」 ポイッ
ジャン「や、やくそう…」
ミカサ「それでしのいで!」
ジャン「あ、あぁ…」
ライナー「影のモンスターは何匹もいるっぽいな…」
コニー「グゥゥゥ…!!」
スゥー シャッ
コニー サッ
コニー「がうあっ!!」 ドガッ
シャドー「」 パタ
ミカサ「!!」
ライナー「攻撃が当たったのか…? こっちから攻撃した時は全く効かなかったのに。」
ミカサ「おそらく気配が生じる瞬間に攻撃すれば当たるという事…!」
ライナー「そういう事か! それならなんとかイケそうだな!」
ミカサ「ライナー! コニー! がんばって。」
ジャン「ぐはぁっ!」
ちょっとメシ食ってきます。 続きは後ほど
戻りました>>1 です。 続きを書いていきます。
サシャ「! 見てください! あそこに宝箱がありますよ!」
アニ「台の上に祭られているね。 あからさまに罠だよね。」
クリスタ「うん… 私もそう思う。」
スラリン「ピギ ピギピギ」
アニ「ん? どうしたんだいそいつ?」
クリスタ「どうしたのスラリン?」
サシャ「みなさん見てください! こんな物が入ってましたよ!」
アニ「は!? あ、あんたそれ開けたの!?」
サシャ「え? ダメでした?」
アニ「! 明らかに魔物の気配が濃くなったね…」
くさった死体「うぅぅ…」
ミイラ男「ぐぅぅ…」
マミー「おぉおぉ…」
アニ「チッ やっぱり罠だったね。」
クリスタ「すごい数のモンスターが…」
スラリン「ピギー!」
サシャ「あわわわ」
アニ「一匹づつは大した事はない。 突破するよ!」
サシャ「待ってください! アニこれを!」
アニ「何この黄金の爪…?」
サシャ「あの宝箱に入ってました!」
ライナー「ふんっ!」 ドガァ
シャドー「」 パタ
ミカサ「それで最後みたいね。」
ライナー「なかなかクセのある相手だったな。」
コニー「かげ かげ」
ジャン「」 ピクピク
ライナー「ジャンなんてもう瀕死だぞ…」
ミカサ「世話の焼ける…」 フリフリ
ジャン「うっ… うぅ…」
ライナー「起き上がれるようにはなったな。 よし町に帰るか。」
サシャ「出口が見えてきましたよ!」
アニ「フッ!」 ドシュッ
がいこつ兵「」 ドサッ
クリスタ「後ろからいっぱい追いかけてきてる! スラリンお願い!」
スラリン「ゴォオオオッ」
アニ「よし! 一掃したね! 脱出するよ!」
サシャ「はいっ!」
アニ「何とか外に出れたね。」
サシャ「ご、ごめんなさい。 私がうっかりしてたばかりに…」
アニ「気にすることじゃないよ。 それにこの爪 攻撃力も中々いいね。」
サシャ「ホントですか! ならよかったです!」
アニ「でも今度からはもうちょっと慎重に行動しなよ。」
サシャ「はい…」
スラリン「ピギー」
クリスタ「みんな無事だったんだし町に戻ろっ!」
アニ「そうだね。」
うぉおおぉっ! 魔王軍に勝ったぞー!
よくやった! よくがんばった!
勝鬨だ! 勝鬨を上げろ!
ウォオオオオオオッ!!
アルミン「ボケっと見てる間に終わったね。」
エレン「…そうだな。」
ベルトルト「…帰ろうか。」
エレン「あぁ…」
ライナー「戻ったか。 報酬はどうだった?」
エレン「おう! 全部で3万5000Gも貰ったぜ!」
アニ「へぇ それは結構な大金だね。」
サシャ「これでしばらくはお金に困らなさそうですね。」
ジャン「ベルトルト、この辺りで一番近い町はどこだ?」
ベルトルト「この町から北東の方角へ行けば港町があるよ。 そこから東の大陸に渡る船も出ているハズだ。」
クリスタ「距離はどのくらいあるの?」
ベルトルト「んー歩いていけば一日半ほどかな。」
ミカサ「なら明日はそこを目指そう。」
エレン「そうだな。 今日はゆっくり寝ようぜ。」
今日はここまでです。 続きはまた明日。
>>1 です。 今日も続きを書いていきます。
ライナー「もう随分と歩いたな。 そろそろ町が見えてくるんじゃないか?」
ベルトルト「うん。 まさにあそこに町が見えるよ。」
アルミン「やっとこのクソ暑い場所ともおさらば出来るんだね。」
エレン「砂の雪原はすごかったけど、こうも暑いとな。 早く町に入ろうぜ!」
ジャン「やっと船か。 しばらく楽出来そうだな。」
サシャ「また船に乗るんですか…」
アニ「仕方ないよ。がんばりな。」
エレン「なぁベルトルトは東の大陸には行った事あるのか?」
ベルトルト「僕も東の大陸に行くのは初めてなんだ。」
クリスタ「ベルトルトは魔法の町にいたんでしょ? いいなぁ~ 私も行ってみたいなぁ~。」
サシャ「どんな所なんでしょうね!」
ジャン「なんかイメージだと煌びやかそうだよな。」
ベルトルト「いや、意外と何もないし質素な所だったよ。」
ミカサ「過去形?」
ベルトルト「うん。 魔王軍に攻められてしまってね。 滅ぼされちゃったんだ。」
クリスタ「そうなんだ…」
ライナー「よく無事だったな。」
ベルトルト「町の人はほとんど魔法使いだったからね。 移動呪文でみんな逃げたんだ。」
アニ「そんな便利な呪文があるんだね。 アンタは使えないの?」
ベルトルト「残念ながら僕は覚えれなかったよ。」
アルミン「僕だったら絶対マスター出来てたね。」
ジャン「お前ホイミしか使えねーじゃねぇか…」
アルミン「黙ってろ馬面。」
エレン「おっ 船が来たぞ!」
サシャ「ハァ… 来てしまいましたか…」
コニー「ぱふぱふ ぱふぱふ!」
アルミン「そうだコニー。 パフパフだ。 バカはそれだけ連呼してればいい。」
コニー「ぱふぱふ!」 ドムッ
アルミン「ぐふっ! な、なぜ…」
ジャン「アルミンのヤツ何教えてんだよ…」
ライナー「ヒマがあればコニーに言葉を教えてるな。」
ベルトルト「あまり関心できる単語じゃないけどね…」
エレン「ぱふぱふってなんだ?」
ミカサ「エレンが望むのなら…」
サシャ「オロロロロロロ」
クリスタ「風が気持ちイイねスラリン!」
スラリン「ピギー」
アニ「サシャはどんだけ乗り物に弱いの… あんなのでよく訓練に耐えてこれたね。」
ライナー「船長。 どのくらいで大陸に着くんだ?」
船長「このまま順調に航海が進めば1日もあれば着くよ。」
ジャン「1日か。 結構早いな。」
ドォンッ
エレン「うわっ! なんだこの揺れ!」
ライナー「お前ら船体にしがみ付け! 海に投げ出されるぞ!」
ジャン「な、なんだ!? 何が起きたんだ!?」
ミカサ「くっ! 船体が何かに揺らされてる…!?」
クリスタ「きゃあ!」
アニ「クリスタ! 落ちるんじゃないよ!」
<怪物だ! 海の怪物が襲ってきたぞ!!
ライナー「モンスターか…!」
エレン「海の上でかよ!」
船長「あ、あんたら戦闘は出来るのか…? あの怪物をなんとかしてくれないか…!?」
ライナー「出来るだけはやってみる…!」
大王イカ「グオォオォオッ」
アニ「何… あの気持ち悪いの…」
ライナー「あのデカブツが船にしがみついて暴れてるのか…!」
ミカサ「あの姿… 悪魔にしか見えない…」
アルミン「うわわわっ! 君たち早くなんとかしてくれよ!」
クリスタ「やだぁ… うねうねしてて気持ち悪いよ…」
エレン「触手みたいのがいっぱいあるな… 船の上からじゃ近づいて攻撃できねぇ!」
ジャン「ここは俺とサシャの出番だな! おいサシャいけるか!?」
サシャ「オヴェエエエエ」
ジャン「だめそうだな…」
マーマン「グエッ グエッ」
ベルトルト「魚みたいなのが何匹か乗り込んで来た!」
ジャン「くそっ! そいつらはお前らで何とかしてくれ! あのデカブツは俺が仕留める!」
アニ「サシャがあんなのじゃ遠距離攻撃出来るのはアンタしかいないからね…! まかせたよ!」
ライナー「あの魚人間は俺達で仕留めるぞ!」
ベルトルト「ピオリム! ジャン! 素早さを上げておいたから頑張ってくれ!」
ジャン「おう! まかせとけ! 喰らいやがれっ!!」 ブンッ
シュルシュルシュル ポチャン
ジャン「…」
エレン「お前何やってんだよ!!」
ジャン「普通だ… 俺は夢か何かでも見てたのか…? 普通に考えればあんなデカイやつに勝てるワケがねぇ…」
エレン「何諦めてんだよ!!」
ライナー「エレン避けろ!」
マーマン「ガァッ!」
エレン「くっ!」 サッ
ミカサ「足場が安定しないから上手く踊れない…!」
ライナー「ミカサは攻撃を避ける事に集中してくれ! 何か方法はないのか!?」
スラリン「ピギー」 コロコロコロ
クリスタ「スラリン!」 タタッ
アニ「これは本格的にマズイね…!」
エレン「くそっ! こんな所で…!」
ライナー「ジャン! 何か他に方法はないか!?」
ジャン「そんな事いってもよ… ハッ! そうだ…! サシャ! これ借りるぜ!!」
サシャ「ど、どうぞ…」
ライナー「サシャの弓か!」
ジャン「これで攻撃すれば…!」 ギリギリギリ
ビョン ポチャン
エレン「お前ホント何やってんだよ!!」
アルミン「動きだけ早くなっても頭の回転は遅いままだね。」
クリスタ「スラリン! スラリン!」
クリスタ「船室の中に転がっていった…!」
クリスタ「スラリンどこっ!?」
クリスタ「揺れで荷物がめちゃめちゃに散らかってる…」
クリスタ「スラリン… どこなの…」
ゴソゴソ
クリスタ「スラリン! そこに居るの!?」
クリスタ「…えっ!?」
アニ「ハァッ!」 ドゴォ
マーマン「」 ドサッ
ライナー「魚人間はソイツで最後か。 後はあのデカブツだけだな!」
ベルトルト「と言ってもその最後のが一番問題なんだけどね…」
エレン「どうしようもねぇのか…!」
「ベギラマッ!」 ゴォオオォ
大王イカ「グォオオォッ!」
ベルトルト「えっ!? 攻撃呪文!?」
ユミル「何ちんたらやってんだお前ら。」
エレン「ユ、ユミル!?」
アニ「アンタ… いつの間に船に…?」
ユミル「ずっとお前らと一緒にいたぞ。」
ライナー「何を言ってるんだ…?」
ユミル「そんな事よりあの化け物を倒すのが先じゃねーのか?」
ライナー「あ、あぁ… そうだな。」
エレン「でも攻撃手段がねぇんだ…」
ユミル「情けねーヤツらだな。 私がやってやるよ。」
ジャン「そんな事できるのか…?」
ユミル「まぁ見てろって。」
ユミル「メラミ!」 ボォッ
大王イカ「グォオォ…」
ユミル「フン。 こいつで止めだ。 イオラ!」 ドォンッ
大王イカ「」 シナッ
エレン「す、すげぇ…」
ジャン「マジですげーな…」
アニ「とりあえずは何とかなったね。」
クリスタ「ユミル! 大丈夫!?」
ユミル「私の心配か? さっすが私のクリスタ。」
ライナー「なんでここに突然ユミルが現れたんだ…? 船に乗ったときは居なかったハズだぞ…?」
ユミル「だから何度も言わせんなって。 ずっと一緒に居たって言ってんだろ?」
エレン「意味がわからねーぞ…?」
クリスタ「スラリンが… ユミルだったんだよ。」
アニ「は?」
ライナー「どういう事だ?」
アルミン「フン。 ラーの鏡か。」
クリスタ「うん。 スラリンがラーの鏡に映ったらユミルの姿になったの。」
ジャン「なんでスライムの姿なんかになってたんだ…?」
ユミル「説明するのもメンドクセーな。 簡単に言えば呪いってヤツだ。」
エレン「呪いってなんだよ?」
ユミル「気が向いたら教えてやるよ。 久々に人間の姿に戻って疲れてんだ。 私は寝るよ。」
クリスタ「うん… ゆっくり休んでね。」
ユミル「クリスタなら一緒に寝ても構わないぞ?」
クリスタ「もう! 何言ってるのユミル!」
ユミル「ハハハッ じゃあ後でな。」
クリスタ「うん。 おやすみ。」
ライナー「まさかアイツがユミルだったとはな。」
アニ「ホント変な事ばっかり起こるね。」
ベルトルト「それにしてもユミルすごい呪文使ってたね。 うらやましいな。」
今日はここまでです。 続きはまた明日。
遅くなりました>>1 です。 今日も続きを書きます。
エレン「おぉっ 陸が見えて来たぞ!」
サシャ「やっと船から下りれるんですか…」
クリスタ「サシャ もうちょっとの辛抱だよ。」
ユミル「ったくなさけねーな。」
ライナー「次はどんな所なんだろうな。」
アニ「アンタなんか楽しんでないかい?」
ジャン「アニもなんだかんだ楽しそうじゃねーか。」
アルミン「超絶美女も一緒ならもっと楽しいんだろうけどね。」
ベルトルト「アルミン。 美人ならここにいっぱいいるじゃないか。」
ミカサ「私はエレンと一緒ならどこへでも行ける。」
ライナー「船長。 この港から一番近い町はどこにある?」
船長「ここから東に進めば旅人の宿屋があるよ。 そこからさらに東に進めば町がある。」
ライナー「そうか。 ありがとう。」
船長「道を教える事ぐらいしかできないけどな。 あっ! アンタちょっといいかい?」
ジャン「俺か?」
船長「アンタあの怪物との戦闘で武器を海に落としちまっただろ? コレを使いな。」
ジャン「これは…」
船長「炎のブーメランだ。 アンタ扱えるんだろう?」
ジャン「いいのか? こんなモンもらっちまって。」
船長「いいってことよ。 アンタらは命の恩人だからな。」
アニ「ここから東に宿屋があるって言ってたね。」
エレン「ならまずはそこを目指すか。」
ライナー「そうだな。」
アルミン「ぼろい宿じゃないといいんだけどね。」
コニー「ほいみん ほいみん」
アルミン「…もういいよ。」
クリスタ「コニーは元に戻るのかな…?」
ユミル「さぁね。 バカだからね。」
ジャン「おらっ!」 ブンッ
シュルシュルシュル バスバスバスッ
パペットマンABC「」 ドササッ
ジャン「すげぇ… このブーメランすげぇつえーぞ!」
ライナー「いいもの貰ったな。」
アルミン「馬面のくせに生意気だね。」
アニ「やるじゃないか。」
ジャン「ヘッ! これでミカサにいい所を見せれば…」
アルミン「まだそんな甘い事を考えてるのかい。 君も中々しつこいね。」
ライナー「まぁ… 諦めない気持ちってのも時には大事なのかもな…」
ライナー「お、宿が見えて来たぞ。」
アニ「案外近かったね。 今日はあそこで休んでく?」
ライナー「そうだな… サシャも本調子じゃないし、休んでいくか。」
アルミン「僕も歩くの疲れたよ。 さっさと宿に入ろう。」
ベルトルト「サシャは大丈夫なの?」
クリスタ「うん。 今部屋で休んでるよ。」
エレン「なんかこの宿やたら人が多くねーか?」
ミカサ「私もそう思っていた。」
ユミル「私らがこれから行こうとしてる町がヤバイらしいぞ。」
エレン「何かあったのか?」
ライナー「さっき聞いて来たんだが、東の町で何者かが暴れているらしい。」
ジャン「なんだよ。じゃあコイツらはそいつにビビってここまで逃げてきてるのか?」
ライナー「そうだな。 暴れてるヤツは相当手強いらしい。」
アニ「ならワザワザそんな所に行かなくても別の町に行けばいいんじゃない?」
ライナー「俺もそう思ったんだがな。 この辺りは山に囲まれていてその町から入れる山道を通らないと別の町に行けないらしい。」
エレン「なんだよそれ。 じゃあその町には絶対いかなきゃならねーのか。」
アニ「こんな所でいつまでも立ち往生してるのもなんだしね。」
ジャン「はんっ そんなヤツ俺がぶっ倒してやるよ!」
ベルトルト「すごい自信だね。ジャン。」
ジャン「俺にはこのブーメランがあるからな!」
ユミル「調子に乗ってると痛い目みるんじゃねーの?」
ミカサ「それ以上の発言はフラグになるからやめておいたほうがいい。 もう手遅れかもしれないけど。」
今日はここまでです。 続きはまた。
>>1 です。 次スレ立てました。
エレン「ここは・・・ どこだ?」 続編 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1372946564/l50)
ついでにトリもつけました。
よろしくお願いします。
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