モバP「普通の日常」 (37)
*柚、比奈、仁奈、楓さんの四人がメインの、シリーズ的なものです
*今回は今回で読めると思いますので、よかったら初見の方もよろしくお付き合いください
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ジリジリ…
P「…」
P「…今日もいい天気だな…」ウン
P「…暑い」
P「早く、事務所に戻ろう」
パコン
P「?」
P「…はは、この暑いのに…元気だな」
喜多見柚「?」パコッ
http://i.imgur.com/HH1ukCX.jpg
柚「Pサンだ! おっはよ!」ニパッ
P「うん」
柚「…」エヘヘ…
P「…」
P「危ないぞー」
柚「え?」
パコッ
柚「わぎゃっ!」バタンッ
P「あー」
P「大丈夫か?」
柚「…う、うん、平気ー…」イテテ…
P「ほら、手」
柚「あ、…うん。アリガト」パシ
グイ
柚「っと」
P「まあ、そんなに強くぶつかったわけじゃなさそうだし…」ナデナデ
柚「…」
P「柚?」
柚「あ、うん、なんでもないよっ」
柚「…へへっ。Pサンの手、ひんやりしてて、気持ちいいね!」
P「そうか?」
柚「うんっ。ちゃんとご飯食べてるー?」
P(ご飯は関係があるのか?)
P「…」キョロ…
P「で、えっと——小梅も近くにいるんだよな?」
柚「うん。小梅チャンなら…」
P「?」
ガシッ
P「! ひぃっ」
白坂小梅「…」
http://i.imgur.com/ZJuaFfE.jpg
小梅「……え、へへ…。お、驚き、ましたか…?」
P「……」ドキドキ
P「そ、そりゃもう。心臓が止まるかと」
小梅「……、それは、ホラー映画っぽくて、素敵かも…です」
P(勘弁してください!)
小梅「…」エヘヘヘヘ…
P「…」ハハ…
P「…で…、小梅はどうして、地面に這いつくばってるんだ?」
小梅「……あっ…、あの、土は、ひんやりしてて…気持ちいいので……はい」
P「はい」
柚「Pサンもどうカナ?」ノソ
P「…、また今度な」
柚「そかー」
小梅「……ゾンビになった、気分です…」エヘ
P「よかったな」
小梅「…は、はい…♪」
柚「あっ」ピコーン
P「どうした?」
柚「うん。これでさらに、ひんやりなPサンの手を握ってると最高かもって! アタシってば天才かも!?」テヘテヘー
P「また今度な」
柚「えいっ」ギュ
P「のわ」ポスン
柚「ふふふー。まあまあ、ちょっと一緒に日陰で涼んで行こうよー♪」
小梅「…、え、えい」ギュ…
小梅「……あ、ホントだ…気持ちいい……」
柚「ねー」
小梅「…はい…」ニコ…
ギュウ
P「…」ハア
小梅「…プロデューサーさんには、……ぞ、ゾンビの才能を、感じます」
P(嬉しくない)
柚「運動不足じゃないカナ? ねね、ついでに一緒に、バドミントンもどうかなー♪?」
P「また今度な」
柚「むー。Pサンってばノリが悪いなー。夏だし、もっと気合入れてこーよ!」オー
小梅「おー」
P「寝転がったままじゃ説得力がないぞ」
柚「てへ?」
小梅「て、てへ…」
P「…」ハア…
P「それにしても…暑いな」
柚「暑いねー」
小梅「あつはなつい……ですね」
P(あ、楓さんが喜びそう…)ハハ…
P「じゃあ、気をつけてな」
柚「へへっ、ありがとー」ニパー
小梅「は、はい」
柚「行くよー! えいっ」パコ
パコンッ
小梅「……えへ、あ、あの子も、だいぶ上手になって……よかった」エヘヘ…
P「…」
P(まだ怪談の季節には早いと思うんだ)
*
ウィーン…
「いらっしゃいませー」
P「…」
P(冷麺とか。あ、でも、事務所はエアコン効いてるか…)
P「…カップ麺でいいか」
早坂美玲「体に悪いぞ」
http://i.imgur.com/6F4Pzex.jpg
P「…」
美玲「…な、なんだよ」
P「びっくりさせるなよ」
美玲「いやびっくりしてないだろ」
P「おはよう。今日も美玲は可愛いな」
美玲「…っ…、か、カワイイって言えば喜ぶと思うなよ!」ガオー
P(可愛い)
モフン
P「おっと」
市原仁奈「Pじゃないですか! おはようごぜーます!」ニパッ
http://i.imgur.com/g0JNWeF.jpg
P「うん。仁奈は今日ももふもふだな」ナデナデ
仁奈「えっへへー、はい!」モフモフ
P「うん」ナデナデ…
美玲「…」
P「…」
P「美玲も撫でようか」
美玲「…ばっ…、バカかオマエ。こ、こんな人目のある場所じゃ、は、恥ずかしいだろ」
P「そっか」
美玲「そうだよ」
P「じゃあ、また事務所に着いたら撫でてやろう」
美玲「! そ、そういう問題じゃなッ…あ、揚げ足取るな! バカ!」ブンッ
P「あぶねっ」
仁奈「…」エヘヘ
仁奈「Pと美玲おねーさんはとっても仲良しでやがりますねー」モフモフ
P「二人は事務所に行くところか?」
仁奈「いえ。これから一緒にお仕事なので…。そのまえに、お菓子の補充でごぜーます」
P「そっか。頑張ってな」
仁奈「はい! 仁奈たちも頑張るので、Pもお仕事、頑張ってくだせー!」
P「おう」
美玲「がんばれ」
P「棒読みだな」
美玲「心が篭ってないからな」
P「辛辣だな」
美玲「暑いからな」
P「えい」バッ
美玲「!? ちょ、急になにするんだよッ」
P「いや、暑いって言うから、フードとった方が涼しいんじゃないかなって」
美玲「余計なお世話だッ!」ブン
P「おっと」ヒョイ
美玲「避けんなッ!」ガー!
仁奈(Pも美玲おねーさんも、楽しそうでやがります)ニヘヘ
ポン
仁奈「?」
P「暑いから、気をつけてな。頑張れ。仁奈はきぐるみアイドルだもんな」ナデナデ
仁奈「…」
仁奈「えへへ」
仁奈「はい! その通りです、仁奈はこのくらいの暑さじゃへこたれねーですよ!」フンス
P「その意気だ」
P「美玲も、頑張ってな」
美玲「…、ついでかよ」
P「拗ねるなって」
美玲「拗ねてない」
P「拗ねるなって」
美玲「話聞けよ!?」
P「ほら仁奈、なにか好きな飲み物を買ってやろう。ちゃんと水分摂らないとなー」
美玲「いや聞けよ」
P「同じことを二度もくり返さなくても……。聞こえてるぞ?」
美玲「!? い、いや、そもそもオマエがっ…!! …うぅぅぅ……!」モー!
P(楽しい)
仁奈「あんまりおねーさんをいじめちゃだめですよー」ペチ
P「つい」イテ
ウィーン
「ありがとうございましたー」
P「じゃ。またあとでな」
仁奈「はい! 買ってくれたジュース、大切に飲むですよ!」
P「…、う、うん。まあ、熱中症になる前に、ちゃんと飲んでくれ」
仁奈「はい!」ニパッ
美玲「……サンキュー」プイ
P「おう」クス
美玲「…、ま、またあとでなッ」タタッ…
仁奈「頑張って来やがります!」オネエサン、マッテクダセー!
P「うん」
*
カンカンカン…
P「…」
P(…エレベーターが欲しい)
P「…、なんて言ってると、また柚にからかわれちゃうか」ハハ
ガチャ
P「…、おお…涼しい…。ここが天国か…」ハー
荒木比奈「?」
http://i.imgur.com/fvDlI4H.jpg
比奈「なにだらしないこと言ってるんスか」クス
P「う、うるさいなあ」
P「…………。あの、比奈さん」
比奈「はい?」
P「…いまどちらに?」
比奈「…? あっ、ここっスー」ニュ
P「!?」ヒィッ
P「…ど、どうして机の下にいるんだ…?」
比奈「ジメジメで快適ッスからー」ニヘラ
P(それは快適なのか?)
P「そ、そっか。まあ、いいけどさ…」キィ
フミ
「ノォー!?」
P「!?」
星輝子「いっ…いくらプロデューサーでも、マイフレンズを踏んじゃダメ……」フヒ
http://i.imgur.com/7bUBL4a.jpg
P「お、おう。悪いな」
輝子「…」フヒヒ
輝子「トモダチ同士、な、仲良くしてね……うん」
P「…」
P(なんだか凄く釈然としない)
輝子「♪」フヒヒ
P「…」
P(まあ、いいか)
P「…」
P「で、俺が仕事をする間もそこにいるのか?」
輝子「フヒ…う、うん。…プロデューサーの足が邪魔だけど、が、我慢する…」
P「…」フミフミ
輝子「あっ…足、足、あたってる……ちょ」
P「机の下だと退屈じゃないか?」
比奈「いやー。案外涼しくて過ごしやすいんで、原稿も捗るッス! 多少の狭さも気になんないでス!」
P「そっか」フミフミ
輝子「…ん…、ひ、ひょっとして、これがいまどきのトモダチ同士のスキンシップ…? な、なら、仕方ないな…」フヒヒ
P「妙な勘違いはやめなさい」
ポーン
輝子「あ…ひ、比奈さん、そっちにキノコが行った……あ、相手してあげて」
比奈「お、了解っス。お顔を書いてあげたら喜びまスかねー」
輝子「…フヒ…そ、それはいいかも…」フヒヒ…
ポーン
P「…」
P(まあ、仲がよさそうでなによりだ)ポコポコ
P「…」ポコポコ
P「……、ええい仕事に集中できんな!」ベチ
輝子「ノォー!?」
比奈「♪」ジメジメ
*
カタカタ…
P「…っと、そう言えば…昼飯買って来てたんだったな」ガサ
P「お湯沸かすか」ガタ
P「…」
高垣楓「? あ…プロデューサーさん。どうもこんにちは」ニコ
http://i.imgur.com/PglGTZp.jpg
P「はい。えっと…楓さんは、どうして給湯室に?」
楓「…」フフ
楓「お茶、飲みますか?」
P「あ、ども」
P「…」ズズ…
楓「実は人を待っているんです」
P「?」ング
ガチャ
輿水幸子「おや、…プロデューサーさんじゃないですか」
http://i.imgur.com/flGxB2Z.jpg
P「おう。お疲れさま」
P「…あ、楓さんが待ってたのって…」
楓「はい。キュートな幸子ちゃんです」
P「…」
幸子「急にどうしたんです楓さん! ボクのカワイさの再確認ですか!」フフーン
P「…?」
P「! ングッ」ブホォッ
幸子「プロデューサーさん!?」
楓「!」キラキラ
P「…けほっ…、か、楓さん…時間差はずるいです」
楓「ご、ごめんなさい。…でもまさか、噴き出すほど笑ってくださるとは思わなくて…」テヘ
P「…」
楓「…」エヘヘ…ヤッター…
P(…、喜んでもらえてなによりです)ボタボタ
幸子「だ、大丈夫ですか? ボクのカワイさに見惚れるにもほどがありますよ」フキフキ
P「……、ありがとう。幸子は優しいな」
幸子「当然です! ボクはカワイイですから!」
P「幸子は優しいな」
幸子「ど、どうしてくり返したんです? あと素直にカワイイって褒めてくれていいんですよ?」
P「二人はこのあと…」
楓「一緒にレッスンです」ハイ
幸子「そんな感じです。まだしばらく時間はありますが」
P「そっか。暑いので気をつけて」
楓「はい。…プロデューサーさんは、これからお昼ですか?」
P「はい」ガサ
楓(…カップ麺…)
楓「…よかったら私のお弁当、少し食べますか?」
P「え? いや、それは——」
楓「ふふっ。いつもつい作りすぎちゃうんです。よかったら、もらってください」
P「そうですか? …じゃあ、その、ありがたく…」
楓「はい。どうぞ」
幸子(…、プロデューサーさんは鈍感ですね)
楓「…」ニコニコ
幸子(まあ、楓さんが嬉しそうなので…よしとしましょう。ふふーん、ボクってば気遣いの女ですね!)
幸子「では三人でお昼を食べるとしましょう。お茶も改めて淹れましょうか」
P「ありがとう」
幸子「いえいえ! ボクはカワイイですから! お気になさらず!」フフーン
・
・
・
*
P「…ふう」
P(疲れた…。今日も一日、…まあ、ほとんどデスクワークだけど…)
P「…暑い中、外に出てるみんなの方が偉いよなー……」
P「……俺には無理だな」ウン
P「…」ギシ
P「?」
コト
千川ちひろ「…」ニコ
http://i.imgur.com/LnSRPKT.gif
ちひろ「お疲れさまです。お茶をどうぞ」
P「ちひろさん。ありがとうございます」
ちひろ「いえ」
ちひろ「あの、どら焼き買ってあるんですけど…食べます?」
P「お、いいですね。じゃあ…ちょっと休憩にします」
ちひろ「はい」ニコ
P「…」モグモグ
ちひろ「なにかお悩みですか?」
P「……、」ゴクン
P「そう見えますか?」
ちひろ「はい。なんだかこう、いーって」イー
P「…い、いー…ですか」
ちひろ「いー、です。難しい顔してるなって」
P「…………」ズズ…
P「そうですかね」
ちひろ「そうですね」
P「…」
P「……」モグモグ
P「…、どら焼き、おいしいですね」
ちひろ「ですねぇ」モグモグ
ちひろ「ふふ。甘いものを食べると、なんだか嬉しくなりますよね」モグモグ
P「ですね」
ズズ…
P「ごちそうさまでした」コト
ちひろ「はい」
P「……」
P「まあ、あまり難しく考えないのが一番ですかね」
ちひろ「そう思いますよー」コクコク
P「…そうですよね」クス
ちひろ「はい」ニコ
P「…あの、ありがとうございます。ちひろさん」
ちひろ「いえいえ。お気になさらず」
P「はい」
P「…えっと、…これまでもけっこう適当にやって来ましたし、——」
ガチャ
比奈「んー、やっぱ事務所は涼しいッスね!」ハフー
柚「ホントだねー。…う、でもちょっと寒いカモ…」ブル
仁奈「そんなときは仁奈をモフるといいですよ!」ニパッ
楓「あ、プロデューサーさん。ただいまです」ニコ
P「おかえり」
P「……これからも、ぼちぼち頑張ってみます」
ちひろ「はい。頑張りましょう」ニコ
P「はい」
P「みんなお疲れさま。晩ご飯でも食べに行くか」
比奈「お、さすがプロデューサー、気が効くっスねー」
仁奈「みんなでご飯わーいです!」
楓「わーい」
柚「へへっ。今日もお仕事終わったし、みんなでのんびりしよっか!」
P「そうだな」
・・・・おしまい
以上です。途中のレスが嬉しいです。乙ももちろん嬉しいです。
>>1はあまりシリーズのつもりで書いてなかったんですが、
まあ結果シリーズっぽく雑然といろいろ書きました、読み難く追い難くすいません。
ここらで一旦、また四人だけのお話が書きたいなあと思うので、このシリーズは一旦置きます。
すでにそうなのですが、登場キャラが増えたので、メインの四人に拘り辛くなった、という感じです。
いまの酉→このシリーズの続きで、のんびりやって行きます。
新しい酉→世界観をリセットして、また四人がメインでの短編を、ということでやろうと思います。
また、よかったらおつきあいください。
長々と大変失礼しました。お読み頂き、ありがとうございました。
↑新しい用の酉ですー
ではまた。
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