ーーー

フィラ「…」

アンジール「さっきのことが気になるか？」

フィラ「うん、少し」

アンジール「気にしないでいい、ジェネシスは気が立っていただけだ」

フィラ「そっか…」

アンジール「お前は優秀なソルジャーになれる素質がある、セフィロスのようなソルジャーにな」

フィラ「ほんと？」

アンジール「ああ、ただ努力を怠れば当然強くはなれない、立派なソルジャーになれるように努力するんだぞ」

フィラ「うん！」

ーーー緊急事態発令

アンジール「なんだ？」

ソルジャー2nd「ウータイの軍隊が施設内に侵入した模様です！」

アンジール「なんだと！？」

ソルジャー2nd「ただちにソルジャー統括室に集合するようにお願いします！」

アンジール「了解した」

ソルジャー2nd「そのこは私が管理します」

アンジール「いや、大丈夫だ、このこも連れて行く」

ソルジャー2「ですが、まだ戦闘の邪魔になるだけです」

アンジール「俺が付いている心配はいらない、なっ？」

フィラ「うん」

ソルジャー2「わかりました、すぐにむかってください」

ーー統括室

ラザード「遅かったね、アンジール、君らしくない」

アンジール「すみません」

ラザード「まぁ、いい、事は急を要する、アンジールはただちに研究室の護衛に当たってくれ」

アンジール「了解だ」

ラザード「そのこも連れて行くのか？」

アンジール「ああ」

ラザード「そうか」

アンジール「…」

ラザード「気をつけろよ、その子には」

アンジール「…」

フィラ「？」

ーーー研究室

宝条「翼の折れた鳥と未熟なひよこ…ククク」

アンジール「…」

フィラ「あの人なに？さっきからずっと独り言しゃべってるけど…」

アンジール「神羅の一番腕利きのある科学者だ、まああまり気にしなくていい」

フィラ「そっか」

宝条「君は実にすばらしい人材だよ、君のデータはもしかしたら彼を超える事ができるかもしれない…ククク」

宝条「私の最高傑作を超える傑作が出来るかもしれない…ククク」

アンジール「敵だ、来たぞ、宝条博士は探っていてください」

宝条「ククク」

アンジール「フィラはそこで見ていろ、いいな？」

フィラ「うん…」

アンジール「大丈夫、心配は必要ない」

フィラ「うん」

アンジール「ふん」

ーーー
ーー

アンジール「これで最後だな」

殺戮兵器「ビビ…キュピ…コロ…す」

アンジール「ふん！」

殺戮兵器「…ビビ…」

俺「すごい、あれだけの数をたった一人で…」

アンジール「大丈夫か？フィラ」

フィラ「うん！」

アンジール「いいこだ、他のウータイの軍隊も神羅の兵士が一掃したらしい、これで一先ずは一件落着だ」

フィラ「すごいや、」

宝条「しかし、奇妙だね、ウータイの奴らとは停戦協定は住んでいるはずだが…」

宝条「奴らの狙いはなにかわかるかね？アンジール」

アンジール「さあな、そんなことはソルジャーの考えることじゃない」

宝条「ククク…」

ーーーラザード統括室

ラザード「ソルジャー1stを筆頭とする迅速な活躍のおかげでウータイの攻撃による被害は最小限に済ますことができた、みんなよくやったな」

ラザード「それでだ、今回の事態によりプレシデント神羅はウータイとの停戦協定は破棄、今回の一件を宣戦布告とみなし全面的に戦う姿勢を示すこととなった」

ジェネシス「ふん、戦争…か」

ラザード「こうなった以上は戦争をするしかないだろうな」

ジェネシス「ちょうどいい、暇で仕方がなかったところだ」

ラザード「これから作戦のプランをたてるところだ、それまで各自戦争の準備をするように」

セフィロス「…」チラ

フィラ「！？」ドキッ

セフィロス「…」

ーーー
ーー

アンジール「…」

フィラ「戦争…ウータイってそんなに危険な場所なの？」

アンジール「色々複雑な事情があってな、全てウータイが悪い訳ではない」

フィラ「よくわからないや…」

アンジール「ふふ、フィラはまだ9歳だ、まだわからなくていい、それに今回の戦争でフィラが派遣されることはないはずだ」

フィラ「…」

アンジール「…？」

フィラ「俺が神羅にいる意味あるのかな…」

アンジール「ふん…お前には特別な力がある、フィラが神羅にいるだけで意味がある、それにフィラはみんなの癒しになってるからな」

アンジール「神羅は争いや商売ごとでガタガタしているからな、フィラみたいな小さい子供がいればそれだけで和むんだ」

フィラ「そっか」

アンジール「そういえばフィラは明日休日だったな、思いっきり翼を広げてこい、それも仕事の内だ」

フィラ「でも、休日ってなにしたらいいかわからない…」

アンジール「自分のしたいことをすればいい」

フィラ「したいこと…か」

ーーー休日
ーー公園

フィラ「…」

男の子「はははは」

男の子2「ブランコたのしー」

男の子「いえーい」

男の子2「うわあ、おちる！」ドガッ

男の子2「うえーん」

お母さん「なにしてるの、大丈夫？ほら傷みせて？」

男の子2「うん、ひぐ…」

お母さん「これくらいなら大丈夫、男の子なんだから、でも家にかえったら絆創膏だね」

フィラ「…」

フィラ(親…そーいえば俺には親っているんだっけ…)