上条「いろんな能力で物語進める」 浜面「15スレ目上等ォおおおおお!!!」【安価】 (934)


一日ごとに上条さんの能力が変化
レベルはコンマで決定

・連投は無効でずらす
・安価のつもりで書いてないレスもずらす。安価下と書いてあったら適用
・コンマ安価は安価下なし
・いくつもの行動を重ねて書き込むのは禁止でずらし


安価の種類は『能力安価』、『自由行動安価』、『視点固定の行動安価』、『目撃安価』、『人物・視点安価』、『セリフ安価』、『作戦安価』
これから増えるかも


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・能力安価
能力を決める。同じ能力が範囲内に被った時は一つずらす

・自由行動安価
「誰がどうする」を決める。何でもあり

・視点固定の行動安価
その時の視点の人物の行動を決める。「○○を目撃」といったものは禁止
助けを呼びたい場合は「○○を呼ぶ」というものなら有効。側に居る者に命令するのもありだが、聞くかどうかは不明

・目撃安価
何を見つけたのか決める。特に制限はなし

・人物・視点安価
一緒に行動する相手や視点を決める。「××している○○」のように何か行動を起こさせるのは禁止

・セリフ安価
何を言うか決める。「おい○○、何やっているんだ」のように誰かを出現させたり何かをさせたりするのは禁止

・作戦安価
主に戦闘前に先制攻撃を打てる場合に作戦を決める


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安価によってエロ、グロ、ホモ、百合、NTR等注意
鬼畜安価の裏にはみさきちが居たり居なかったり



過去スレ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362754503


【幻想御手(レベルアッパー)事件】

「尿意を操る能力・レベル4」によって銀行強盗逮捕に協力。
「原子操作能力・レベル4」によってグラビトン事件において美琴達を助ける。
途中から窓のないビルの中で生活してたので、それ以降の関与はなし。


【禁書目録争奪戦】

「全身幻想殺し・レベル5」によってインデックスの首輪を破壊、ステイル撃破。
ステイルを人質にとって神裂を呼ぶが、そこでインデックスの記憶の真実について聞かされる。
途中で食蜂操祈の妨害にあい、タイムリミットギリギリまで追い詰められるも、突然現れた猟犬部隊(ハウンドドッグ)に身柄を拘束される。
その後窓のないビルに一週間隠れ、もうインデックスの記憶を消す必要がないという事を教えて解決。


【乱雑開放(ポルターガイスト)事件】

佐天から情報を聞き、美琴と共に捜査。木山と子供達を発見。
一度はテレスティーナに捕まるが、体晶を使って能力を暴走させる。
その後研究所に先回りして子供達を救い出す。
研究所内において、「身体が水になる能力・レベル4」を使ってテレスティーナを撃破する。


【三沢塾事件】

ステイルと共に姫神秋沙を助けに行く。
一度は記憶を消されて追い返されるが、自力で思い出すことに成功。
アウレオルスとの戦闘でステイルが人肉プラネタリウムになって死亡。
黒子が助っ人に入るが、アルス=マグナの前に為す術なく倒れる。
日付が変わり、能力が変化。「聖なる右・レベル4」によってアウレオルスを撃破する。

この戦いによって上条は右腕を失う。
アウレオルスは世界中から追われる身で旅にでる事になった。
白井と姫神が上条にメロメロに。


【絶対能力進化(レベル6シフト)実験】

主に海原と協力して実験について調べ、止めようとする。
結果的に、美琴と白井が外部施設へ引き継ぐ前に全ての研究所を機能停止に追い込み、実験を凍結させた。
しかし、白井は絹旗に敗れ、暗部組織『メンバー』に配属されることになった。


【御使堕し(エンゼルフォール)事件】

乙姫がビアージオに、上条詩菜がテッラに入れ替わり。インデックスは上条の『幻想殺し(イマジンブレイカー)・レベル5』により免れた。
わだつみで火野と戦闘、一度は逃がしてしまうがミーシャが捕まえる。
犯人が上条刀夜だと分かるとすぐにミーシャが襲い掛かったが、木原と入れ替わっていたローラが止める。
その後天使化したミーシャを神裂が押さえている内に、上条とインデックスが上条の実家に戻り術式を止める。


【打ち止め(ラストオーダー)ウイルス事件】

一方通行が話しかけてきた打ち止めの頭を吹き飛ばし、解決。
天井亜雄と芳川桔梗はその後新たな打ち止めの調整を任される。


【恋人ごっこ事件】

上条に恋人役になってほしいという美琴の頼みを、白井が却下。
その後、上条と海原が激突。上条が勝利。
海原は自分で美琴を守ると決め、暗部堕ちする事もなかった。


【夏休み最終日のインデックス誘拐事件】

闇咲の奇襲に体中ボロボロになるが、土御門の協力もあってホテルの屋上に追い詰める。
しかし、上条は容赦無い一撃を受け、瀕死の重傷に。
結局、魔道書を読もうとする闇咲を見ていることしかできなく、闇咲はそのまま死亡。
闇咲が助けたかった女はイギリス清教が解決策を探ることになった。


【新学期初日のゴーレム事件】

シェリーが学園都市に侵攻、駅前にてエツァリが捕らえようとするが、エリスの一撃をくらい瀕死に。
その後、白井がメンバーとしての仕事で捕まえようとするが、逆にエリスに捕まってしまう。
最後は馬場が複数のロボットを使い、術者であるシェリーを気絶させ、捕らえることに成功した。
なお、シェリーは原作通りイギリス清教に返されたと思われ。


【学芸都市事件】

初日に上条がショチトルに襲われ、かばった吹寄と共に重傷を負う。
その後、美琴や白井や佐天が学芸都市の事情を捜査。上条は白井雷神トールと一緒にカラオケに行く。
初春がテクパトルに犯されそうになるが、美琴が救出。
最終的にはトールが太陽の蛇(シウコアトル)及び雲海の蛇(ミシュコアトル)を全滅させて解決した。
これによりショチトルが重傷を負い、トチトリが死亡した。


【法の書事件】

パラレルスウィーツパークでの戦闘において、アウレオルスの黄金練成(アルス=マグナ)によって建宮が死亡。
その後、オルソラをローマ正教から救い出そうとしていた上条は土御門の罠にはまって眠りに落ちる。
その間にインデックスとアウレオルスがオルソラ教会に突入、天草式を解放する。
しかし、突如アウレオルスがヘタレ化し、シスター軍団からリンチを受ける。
絶体絶命のピンチに神裂火織が登場。天草式と和解し、一緒にオルソラを助け出すことに成功した。


【樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)事件】

結標が樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)の設計図を盗み出す。
黒子はメンバーの任務で結標を追いかける。

上条は遊びで粉塵爆発を起こし、負傷。その後警備員(アンチスキル)に追いかけられる。
その後、白井と合流した上条は結標と戦闘、白井との連携と『発火能力(パイロキネシス)・レベル2』を使って結標にダメージを与える。
しかし追撃を加えようとした上条は壁の中に埋められ、結標は逃げ出してしまう。更に上条はその後アンチスキルに連行されてしまう。

メンバーの馬場、査楽と共に結標を追う白井。
作戦が功を奏し、結標をあるポイントまで誘導、馬場のタイプ:モスキートによって昏倒させる事に成功した。


【大覇星祭】

上条は美琴と勝負することになる。
その裏で、イギリス清教から送られてきた神裂が土御門と共にオリアナとリドヴィアを追う。
オリアナとは全く接触できずに居たが、夕方になってようやく神裂が激突。
だが、天井と打ち止めが戦いに巻き込まれそうな所を助けたことで隙が生まれ、逃げられてしまう。

その後、第二十三学区においてオリアナと土御門が激突。
土御門はサブマシンガンを用いて戦いを有利に進めるが、魔術使用による副作用によって生まれた隙を突かれて魔術をくらってしまい気絶してしまう。
すぐに神裂がやってきてオリアナを倒すことに成功するが、土御門は病院に運ぶ前に死亡してしまった。

土御門の死を知った上条は、神裂が捕らえていたオリアナを殺そうとするが、最後には踏みとどまった。


【アドリア海の女王】

上条が紙飛行機にして飛ばしたイタリア行きのチケットを、巡り巡って打ち止めが拾い、天井と共に旅行に行くことになる。
現地では天井達がオルソラと出会い、引越しを手伝う。その後、ローマ正教のものに襲撃される。その戦闘中、突如現れたエツァリによって打ち止めを攫われてしまう。
女王艦隊に乗せられてしまった天井、オルソラ、そして天井の護衛に呼ばれたミサカ17203号。
アニェーゼと接触後、17203号の活躍もあり、無事にルチアとアンジェレネの救出に成功するが、その後他の船からの砲撃により海の中へと沈んでしまう。
そこを天草式に助けられた天井。エツァリが打ち止めに頼まれて天草式と接触したお陰だが、その後妹達(シスターズ)は学園都市のヘリに回収されてしまう。

取り残された天井は、学園都市との交渉材料を手に入れようと、敵が使う未知の法則を調べようと天草式と行動を共にする。
しかし、アニェーゼを助けるための苦肉の策である神風特攻は上手くいかず、天井は五和と共に撃沈され大怪我を負う。
何とか艦隊にまで辿り着いた天草式も全滅してしまい、アドリア海の女王も発動しかかっていた時、突如上空にエイワスが出現。
女王艦隊を消し飛ばす事に成功するが、アニェーゼ及び艦隊まで辿り着いた天草式全員、そしてアニェーゼ部隊の半数が死亡する。


【0930事件】

インデックスをイギリスへ帰した上条。そのことで落ち込んでいたので、青髪ピアスが遊びに誘う。
地下街では風斬氷華や一方通行に遭遇。その後打ち止めと天井亜雄とも出会い、天井に打ち止めの事を託す。

夜になってヴェントが学園都市に侵攻、木原率いる猟犬部隊(ハウンドドッグ)が打ち止めをさらう。
上条と青髪ピアス、白井黒子で侵入者の調査、天井は打ち止めを救おうとハイウェイチーターで猟犬部隊を追う。

天井は美琴に協力を頼もうと考えるが、その前にヴェントの天罰によって美琴は倒れてしまう。
白井は外周部の敵を査楽とともに排除。しかしその後出現したヒューズ=カザキリの攻撃によって、白井を庇った査楽が死亡する。
上条は青髪ピアスと別れてそれぞれ侵入者の捜索、その後青髪ピアスがヴェントに遭遇し、殺されてしまう。

上条は幻想殺し(イマジンブレイカー)を使ってヴェントと対峙。瀕死の重傷を負いながら倒すことに成功するが、もう二度と悲劇を繰り返させない為にヴェントを殺してしまう。
天井はミサカ00000号(フルチューニング)と共に打ち止めの救出に向かう。
途中で囮になっていた天井がハイウェイチーターの爆発に巻き込まれ重傷を負うが、フルチューニングが木原数多を殺害することに成功。
オリジナルスクリプトを手に入れ、打ち止めの治療した。

その後、上条は垣根の誘いに乗り、暗部組織のスクールの下部組織に迎えられる。
天井とフルチューニングも学園都市側に目をつけられ、暗部組織のグループに加わることになった。


【登場人物】


・上条当麻
主人公(たぶん)。一日ごとに能力が変わるという能力を持つ。
アウレオルスとの戦いで右腕を失うが、9/30の能力である幻想殺し(イマジンブレイカー)によって再び生えてきた。
原作よりも変態より。準備運動とハッタリが得意。よく大怪我する。
土御門の死によって初めて相手を殺そうと思うが、実行することはできなかった。
インデックス自身の安全のために、彼女をイギリスへと帰すことにしたが、心残りはある。
青髪ピアスと共にヴェントを追うが、その途中で彼を死なせてしまう。
そしてヴェントを倒した後、ついに殺してしまった。

・白井黒子
常盤台中学の一年生で元風紀委員(ジャッジメント)で、テレポーター。
初めは美琴と妙に仲の良い上条を警戒していたが、三沢塾での共闘後は逆にメロメロに。
実験を止めるために研究所を襲撃するが、絹旗に敗れ暗部組織『メンバー』へと加入することになった。
現在、常盤台中学は休学中。寮も退寮処分になった。
学芸都市ではメンバーとして生徒の護衛をし、上条と吹寄を救ったり、美琴や佐天と共に調査も行った。
メンバーとしての仕事で、樹形図の設計者の設計図を盗んだ結標淡希を馬場と査楽と共に捕らえる。
大覇星祭ではナイトパレードを上条、インデックスと一緒に見た。9月30日の侵入者を追って、メンバーの査楽とショチトルと動く。
学園都市外周部に待機する敵の援軍を倒すことに成功するが、ヒューズ=カザキリの一撃に巻き込まれて大ダメージを受ける。
最期の最期で、テレポートを成功させ自分を庇った査楽を認めた。


・天井亜雄
元々は絶対能力進化(レベル6シフト)実験に携わっていた科学者。
実験破綻後、手元には莫大な借金が残ったため、学園都市の為に働き続けることを強制される。
現在は芳川桔梗と共に打ち止め(ラストオーダー)の調整を行なっている。
ひょんなことからイタリア旅行のチケットを手に入れた打ち止めと共に旅行中にオルソラ、天草式と知り合いに。
その後、オルソラを狙った魔術師達の戦いに巻き込まれ、女王艦隊に乗り込むことになる。
女王艦隊を消し飛ばした謎の力に関係していると、勝手にヴェントに判断されたため、ローマ正教から命を狙われることになる。
9月30日に、打ち止めをただのクローンだと見れなくなっている自分に気付き、助け出した。
その後学園都市に目をつけられ、フルチューニングと共に暗部組織のグループに加わることになった。


・ミサカ00000号(フルチューニング)
実験用ではなく、純粋にレベル5の量産だけを目的として開発された特別製の妹達(シスターズ)。
自分だけの現実(パーソナルリアリティ)の最適化を目的として、美琴の精神性の一部を植え付けられているので口調や考え方の一部は彼女によく似ている。
能力はレベル4相当。0930事件の時に天井と共に打ち止めを助けに行き、木原数多を殺す。
しかしその後、学園都市側の新たな刺客に取り囲まれ、暗部組織のグループに加わることになった。



上条「……誰だこれ?」


そこには知らないアドレスが表示されていた。
上条は眉をひそめながら開いてみる。すると。


『天井亜雄という者について知っていることを全て教えろ』


上条「…………」


何の脈絡もなく、ただそれだけが書かれていた。
一切の無駄をなくした事務的なメール、そういった印象を受ける。



《0:40頃に上条の行動安価》


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


上条「気持ちわるっ」

とりあえず受信拒否にして削除。
初めからこんな得体のしれないメールは開かなければよかった。

姫神「どうしたの?」

その声に顔を上げると、お弁当を手に持った姫神秋沙が近くまで来ていた。
そして近場にあった机と椅子を寄せてきて上条のものと合わせる。

上条「いや、何でも。つかまた随分と美味そうなもんを持った奴が来たな」

姫神「ただであげるおかずはない。やるならトレード」

姫神の弁当は見た目から彩りがしっかりしていて美味しそうだし、面倒くさいはずの野菜の天ぷらまで入っている。
しかもご飯も白米ではなく混ぜご飯だ。

一方で上条の方は単身赴任中のお父さんが適当に作ったかのような質素な弁当だった。
ただ単に昨日の残り物を入れただけなのだが、それでも上条にとってはかなり面倒だった。

上条「よく朝から天ぷらとか揚げられるな」

姫神「そこまで大変でもない。一度生活サイクルを固定してしまえば大丈夫」

そんなザ・優等生的な発言をする姫神。
それから上条の弁当のご飯ゾーンに煮物の汁が侵入しているのを見て、気の毒そうな表情を浮かべた。

姫神「…………」

上条「な、なんだよその顔は! こうやって汁が染みてるほうが結構いけたりするんだぞ!! お前の混ぜご飯と同じようなもんだ!!」

姫神「負け惜しみ?」

上条「ぐぬっ……!!」



《0:55頃に上条のセリフ安価》


何て言う?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


上条「あーちくしょう、青ピもなんか言ってくれ」

姫神「え」


空気が凍った。


つい、いつもの調子で言ってしまった。
話を振れば、あの似非関西弁で何かろくでもない事を言うのを予想して。
当然、声は帰ってこない。

上条「……悪い」

姫神「上条君。あまり自分を責めてはだめ」

上条「俺、そんな顔してたか?」

姫神「うん。上条君は分かりやすいから」

上条「はは、そっか……」

口からは乾いた笑いが漏れる。
これからは注意しなくてはいけない。


吹寄「戦争、なのよね」


今度は吹寄が、味気なさそうなパンを持ってやって来た。
その表情は珍しく浮かないものであり、不安な様子を隠しきれていない。

無理もない。
ただ戦争になるかもしれない、というだけでは現実味がなくても、実際にクラスメイトが犠牲になったのだ。
これで楽観的になれる者など居ないだろう。

9月30日の事件は0930事件として広く報道され、学園都市とローマ正教の間では対立が起きていた。

吹寄「これからどうなるのかしら。何でも自分の子供を学園都市から連れだそうとしている親も居るらしいわよ」

上条「本当か?」

姫神「少なくとも日本では学園都市が一番安全だと思われてた。でも」

吹寄「この前のような事が起きてはね……」

やはりみんな口に出さないだけで、不安で一杯のようだ。
そしてそれをどこか一歩引いて見ている上条は、自分が違う世界の住人になっていっているのを感じる。

垣根の言っていた通りだ。
世界の裏側を知り、実際に人を殺めた上条とクラスメイト達の間には明確な壁を感じる。
教室の中に自分という異物が紛れ込んでいる。そう思ってしまう。

上条「…………」

吹寄「上条? 大丈夫?」

姫神「気分が優れないのなら保健室に行ったほうがいい」

上条「あ、いや……」



《1:20頃に上条の行動安価》


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


上条「悪い、今日はもう早退するわ」

吹寄「そう……真っ直ぐ帰ってすぐ寝なさいよ」

姫神だけではなく、珍しいことに吹寄が心配してくれている様子だったので、上条は小さく笑みを浮かべて教室から出て行った。
しかし二人には悪いが、上条は家で寝ているわけにはいかない。


【スクールの射撃場】


コンクリートで囲まれたとある建物に上条は居た。
陽の光が全く届かないので、長く居ると地下街のように時間の感覚があやふやになってくる。

手に持っているのは黒い拳銃だ。


ダンッ!! ダンッ!!


銃声が連続する。
射撃場の奥に置かれている人型の的には当たったり当たらなかったりだ。
それも頭や心臓といった急所には一発も命中しない。

弾が切れるとすぐにマガジンを下に引き抜き、新たなものを装填する。

垣根「おせえ、おせえ。俺だったらその間に五回は殺してるぜ」

そんな風にヤジを飛ばしてくるのはスクールのリーダー、垣根だ。
学校をサボって「スクール」として活動するのは何とも皮肉が効いている。

上条「この前まで銃なんて全く使えなかったんだから仕方ねえだろ」

垣根「んな事敵は知ったこっちゃねえよ。一瞬でも気を抜けば頭をぶち抜かれる。そういう世界だぜ」

上条「……分かってる」

直後に撃った弾は、珍しく的の急所に命中した。
垣根はそれをニヤリと眺めながら、

垣根「そういや、今日の能力はなんだ?」

上条「5%の確率で幻獣を召喚する能力」

垣根「相変わらず意味分かんねえ能力が出るなオイ。しかも使えねえし」

上条「うっせえな、俺が選んでる訳じゃねえよ」

垣根「まぁいい、とにかく仕事だ仕事。内容は調子乗ったスキルアウトの処分」

上条「殺すのか? 何したんだよそいつら」

垣根「ほらよ、歩きながら読め。つか傷は塞がってんのか?」

上条「銃を撃つと少し痛むくらいだ」

上条は垣根が差し出してきた書類を受け取って目を通す。
二人はそのまま射撃場を出て、無機質な廊下を足音を響かせて歩いて行く。

書類の内容によると、どうやらスキルアウトは学園都市の各地で一気に爆弾を起爆させ、セキュリティをパンクさせるつもりらしい。
そうやって学園都市の情報網を麻痺させている間に、自分達は能力者狩りを始めるといった感じだ。
しかも今はローマ正教と対立中でもあるので、その隙を突いて外からも何か仕掛けてくる可能性もあるというわけだ。

上条「能力者狩り……か」

垣根「少しは連中の気持ちも分かるってか?」

上条「同じにすんじゃねえよ。ただくっだらねえだけだ」

垣根「へぇ?」

上条「確かにレベル0ってだけで見下されることはある。無能力者狩りってのもあったしな。ただ、だからってやり返してたらキリがねえだろ。
    数はこっちの方が多いんだ。例え能力者でも大勢で少人数を襲うなんてのは自分の首を締めることにしかならねえ。そんなエネルギーがあるならもっと人の役に立つことに使えってんだ」

垣根「相変わらずクソ温いなおい」

そう言いながらも、垣根の口元には楽しげな笑みが浮かんでいる。
二人はそのまま廊下を歩き続ける。人の命が驚くほど軽く扱われる現場へ、文字通りゴミ掃除をするような感覚で。


↓1-4のコンマ以下の数字で仕事をする正規メンバーが決定

↓1 垣根
偶数→行く
奇数→行かない

↓2 心理定規
偶数→行かない
奇数→行く

↓3 スナイパー
偶数→行く
奇数→行かない

↓4 ゴーグルの少年
偶数→行かない
奇数→行く



【ゴミ収集車】


上条「……で、何でこんな車なんだ?」

運転手「この方が色々便利なんだ。後ろの収納部分の内装は使い捨てになっててな、死体と一緒に処分して新しいのに替えるんだ」

上条「掃除機の詰め替えパックかよ」

運転手「ははっ、そんなもんだな」

おそらく人権団体やら倫理学者なんかは卒倒するだろう事が、ここでは当たり前に行われている。
いい加減一々反応するのにも疲れてきた上条は、もはや呆れるだけだ。

ゴミ収集車は路地の前で停まって上条を降ろした。
そこでは正規メンバーの内三人が待っていた。

垣根「よぉ、どうだったゴミ収集車の乗り心地は」

上条「悪くはねえよ。車には詳しくねえけどさ」

心理定規「あなた車の運転はできないの? それなら大分使い勝手が良くなるんだけど」

上条「ゲーセンで鍛えた腕でいいんなら」

スナイパー「ちっ、つかえねーな」

垣根の他には、真っ赤なドレスに身を包んだ少女と、ガタイのいい男が居る。
二人共上条の上司に当たるのだが、そういった上下関係は正直上条からすればどうでも良かった。
こんな堕ちるとこまで堕ちた場所でまで上下関係など馬鹿らしいとしか思えない。

すると垣根は面倒くさそうに首をコキコキ鳴らして、


垣根「じゃあ作戦でも考えっか。ゴリ押しでも何とかなりそうだが」


基本的にスクールは垣根の命令通りに動く。
暗部組織でもそれぞれが好き放題に動くものがあったりするらしいが、その点ではここは規律がとれていると言えるのかもしれない。
路地の入り口には警備ロボット対策の鉄釘が打たれており、上は衛星カメラ対策でビルとビルの間にビニールシートを張って空を覆い隠していた。



《2:45頃に作戦安価》


作戦は?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

今日はここまで
超電磁砲二期まで後一ヶ月くらいだねhttp://i.imgur.com/OFQQC4v.jpg


垣根「そんじゃあ俺が先に突っ込んでゴミを掃除する。お前らは逃げてきたやつを仕留めろ」

上条「随分と大雑把だな」

垣根「これが一番手っ取り早いんだよ」

そう言って、垣根は路地の中へと入っていく。
まるで近くのコンビニへ向かうような、軽い足取りで。



***



それから少しして。

ドガン!!! と巨大な爆音が辺りに響き渡る。
路地の奥からは悲鳴が連続し、垣根が暴れているのがよく分かる。

心理定規とスナイパーは別の所で待機している。三人で同じ場所にいても効率が悪いからだ。



↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
0,5,8→逃げてきたスキルアウトと戦闘
それ以外→誰も来ない



【路地】


薄暗い路地を垣根は一定の歩調で進んでいく。
途中で鉄パイプを持って殴りかかってくる者や、拳銃で撃ってくる者なども居たが、それらは垣根に傷一つ付けられずにただの肉塊に変わっていく。
時折マンホールの下に隠されている金庫を破壊するのも忘れない。

辺りには悲鳴と肉が潰れる音、そして爆音が響きわたっている。

垣根(……にしても、スキルアウト風情がよくもここまで金を貯めたもんだな)

そんな事を考えながら淡々と作業を進めていた垣根だったが、ふとその足を止めた。
いつの間にか、立ち向かってくるスキルアウト達が居なくなっている気がする。

垣根(逃げたか?)

そう思いながらも、垣根は特に焦る様子を見せない。
逃げたなら追えばいい。それに路地の周りには他のスクールのメンバーも待機させている。

しかし、違った。


駒場「随分と派手にやってくれるな能力者……」


奥から歩いてきたのは、身長が二メートル以上はありそうな大男だった。
その無機質な声からは感情の機微を図り辛いが、若干の怒りを帯びているのは何となく分かる。
顔は資料で見たことがある。リーダーの駒場利徳だ。

垣根はニヤリと口とを歪めて、

垣根「よぉ、わざわざそっちから殺されに来てくれるとはな」

駒場「殺されるつもりはない。我々にはやるべきことがあるのでな」

垣根「テメェの都合なんざ知ったことか」

言葉の直後、垣根の背中から純白の翼が展開される。



《15:55頃に垣根の行動安価》


垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用



数秒後。


駒場は血だらけで地面に倒れ伏し、垣根はそれを見下ろしていた。
戦いにすらならなかった。
強いものが弱いものを一方的にいたぶる。そんな構図だった。

垣根「ったく、死なねえ程度に痛めつけるってのも楽じゃねえな」

駒場「なぜ殺さない……」

垣根「そんなもんわざわざ教えてやる義理があるか?」

垣根はそう言うと、ケータイを取り出しある番号へとかけた。



***



垣根に呼ばれてやって来た上条。
目の前には血だまりに沈む大男が居る。

上条「流石だなレベル5」

垣根「造作もねえよこんなの。んじゃ、とっとと殺っちまってくれ」

上条「……は?」

垣根「新人の通過儀礼みたいなもんだ。お前まだ一人しかやった事ねえんだろ? 殺しの感覚は身につけといたほうがいいぜ」

上条「…………」

垣根の言葉を受け、上条は無言で腰のベルトから黒い拳銃を抜く。
そしてそれを地面に倒れる駒場へと向けた。



《16:15頃に上条の行動安価》


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


上条「…………」

垣根「どうした? できねえか?」

上条の指は引き金にかかっている。だが、一向にそれを引くことはできない。
目の前の男の命は、この指一本にかかっている。
自分は相手の人生について何も知らないというのに、その積み重ねをここで終わらせる権利を持っている。

それがどうしようもなく虚しく思えた。

上条「どうしてこんな事をしたんだ」

駒場「……それを聞いてどうする」

上条「いいから言え」

隣では垣根が呆れて溜息をついているのが分かる。
何を言いたいのかは何となく分かる。
ここで上条が殺さなくても、目の前の男はどっちにしろ学園都市に消される運命だ。
そもそもこの問答自体に意味が無いという事だろう。

それでも、上条は聞いておきたいと思った。
理屈ではない。感情的なものでだ。

駒場はしばらく上条を見た後、ゆっくりと話し始める。
体のダメージもあるので、その声はかなり弱々しい。

駒場「例えばの話を……しよう。近頃能力者の中であるゲームが流行っていたとする……」

上条「ゲーム?」

駒場「我々、のような……組織されたスキルアウトではない、一般的な……レベル0の、学生を……意味もなく襲うといったものだ」

上条「なっ——!!」

駒場の言葉に、上条は目を見開く。
苦し紛れの嘘の言い訳だとも考えられる。彼の言葉には証拠も何もない。

それでも、相手の表情からはとても嘘を言っているようには思えない。
口から血を吐きながら、文字通り命をすり減らしながら言葉を紡いでいく目の前の男の言葉には重みがある。

駒場「お前なら……どうする? 弱者が強者に虐げられている……現状を、知って、どう動く?」

上条「…………」



↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
2,4,8→撃ち殺す
0,6→駒場を助ける
それ以外→駒場の反撃


駒場「身に、合わない……事をやっているのは自覚している。だが————」

次の瞬間、駒場は近くに落ちていた銃を手にした。
演算銃器(スマートウェポン)。銃器自体が対象の情報から適切な威力を導いてくれるものだ。
おそらく、彼の武器だったもので、垣根にやられた時に落としたのだろう。

突然の事に、上条は反応することができない。
目では何が起きているのか捉えているのだが、それに対して体が動いてくれない。

駒場は銃を真っ直ぐ上条へと向けた。
そして、何の躊躇いもなく、


駒場「——俺は、もう止まることはできない」



バンッ!!!!!!!



↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
0,5,8→銃弾が上条に命中
それ以外→垣根が止めを刺す


上条の視界は真っ白になった。

といっても、銃で撃たれて意識を失ったというわけではない。
確かに目は開いているし、両足で地面を踏みしめている感覚もある。

垣根の能力によって生み出された翼が、上条を銃弾から守っていた。


垣根「やっぱまだ分かってねえんだな」


グチャ!!! と肉を潰す音が響いた。
視界から翼が退けられると、目の前では駒場が横たわっていた。
頭部が完全に消えさっている。

垣根「ここじゃそういう甘さが生死に関わってくる。俺みてえに力があればそれでも何とかできるかもしんねえが、お前はちげえだろ」

上条「……あぁ」

垣根「まぁ、よく考えろ。お前が勝手に死ぬんなら文句はねえが、その甘さで俺にまで迷惑かけてきたらその時は容赦しねえぞ」

そう言って、垣根は歩き去っていく。
上条はチラリと男の亡骸を見て、そしてあるものを見つけて近くに歩いて行く。
血だまりの中に、駒場のものと思われるケータイが開いた状態で落ちており、その待ち受け画面には駒場と小さな女の子が写っていた。

こんな汚れた世界に似合わない、暖かくて平和な写真だった。


上条「…………」


血に濡れたケータイを操作してみると、そこにはいくつかの電話番号があった。
表示されている文字は『無能力者襲撃・要注意人物』。



《19:20頃に上条の行動安価》


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用



バキッ!!!


上条は手にしたケータイを真っ二つに折ってしまった。
深入りする必要はない。スキルアウト達の言い分が正しいという確証もないのだ。
これ以上情を移せば先程のように危険が伴う可能性だってある。

上条はそう結論づけると、垣根の後に続いて路地を後にした。



【夜 第七学区】



天井亜雄は一人で夜の街を歩いていた。
0930事件のあと、気付けば自分は暗部組織のグループとやらの一員となっていた。
事情はフルチューニングから聞いたが、だからといって納得できるというわけではない。

まぁ、納得するかどうかというのはあまり関係ない話なのだが。

天井「……少し肌寒くなってきたな」

星の少ない夜空を見上げて、ポツリとこぼす。
10月に入ったという事で、気候的にも秋らしくなってきたような気がする。


美鈴「うぃ〜」


風情も何もない、素っ頓狂な声が聞こえてきた。
天井がそちらへ顔を向けてみると、そこには郵便ポストに抱きついている大学生くらいの女が居た。

天井(酔っぱらいか)

科学者らしいというべきか、理屈の通じなくなった酔っぱらいは苦手な天井。
変に絡まれる前にさっさとその場を後にしようとする。

しかし。

天井「ん?」

よく見ればその酔っぱらい大学生、誰かに似ているような気がする。
具体的に言えばいつも様々な事をやらかして、天井の頭を痛め続けているあの少女に。

天井「……??」

首を傾げる。
普通なら姉か何かだと思うのだが、あの少女はクローンだ。常識は当てはまらない。

それなら、このそっくりさんは何者だろうか、と天井はますます首をひねる。



《0:10頃に天井の行動安価》


天井はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

無視してアドリア海での出来事について考える

暗部の連中にはリアリストしかいないのか!?


天井(他人の空似か……)

あまり考えても仕方ないので、天井はそのまま歩き去る。
元々、天井は自分から誰かに関わりに行くような質でもない。



***



数分後、今度は同じ場所を上条が通りかかった。
最初は天井と同じく「うわー、酔っぱらいだ」的な表情を浮かべたのだが、すぐに相手が知り合いだと気付く。
そして話しかけるべきかどうか悩んでいる内に、

美鈴「お、君は上条くんじゃないー! うっへっへ、美琴ちゃんはどうしたのよ、このこのー!!!」

上条「うぐおぁぁっ!!」

こちらを確認した瞬間、タックルをしかけてくる美鈴。
予想以上の勢いに、上条は為す術なく地面に押し倒されてしまう。

美鈴「ほらほら、せっかく目の前に私が居るんだからアピールしなさいよー。軟弱な男にはウチの美琴ちゃんはあげられないわよん、ぶはぁぁあああ」

上条「酒くっさ!!! いや、ちょ、何言ってんのかよく分かんないけど、一旦離れ」

美鈴「ぐふふふふ、私は年下の男の子だろうがなんだろうがチューしちゃうんだぞー!!!」

上条「やめてええええええええ!!!!!」

美鈴の頭を押さえて全力で顔を背ける上条。
酔っているからといってうっかりキスなんてしてしまったら後で美琴に何をされるか分かったものではない。

しばらく二人はそのまま格闘していたが、ようやく美鈴は諦めたのか顔を押し付けてくるのをやめる。

美鈴「ちぇー、いいじゃんいいじゃん、どうせ美琴ちゃんとは沢山チューしてんでしょー。親子丼っての知らないわけぇ?」

上条「いや、知ってるけどそんな事しませんっての。ていうかアイツともそんなんじゃないし……つかそもそもどうして学園都市に?」

美鈴「んー? あぁ、大学のレポートに使う資料がここにしかないっていうからさー。ねぇねぇ、断崖大学ってどこよ?」

上条「いや、急に大学名言われても……」

どうやらちゃんと目的はあるようだ。
そもそも、学園都市に入るには許可が必要なのでそうでなくてはおかしいのだが。



《0:40頃に上条の行動安価》


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

暗部で若干の実践経験を積んでる+銃所持+役に立たない能力持ちだから実は原作よりも楽に浜面に勝てる!?


上条(……今の状況でこの人を一人にするのはあぶねえな)

上条は小さく溜息をつくと、仕方なくタクシーを呼ぶ。
相変わらず足元がおぼつかない美鈴を座席に押し込むと、自分も乗り込んで運転手に目的地を伝えて一緒に行くことにした。
隣では止まることのない酔っぱらいのマシンガントークが続くことになったが、辛抱強く相手をした。



***



何かスッキリしない。
淡々と読みとを歩きながら、天井は頭を悩ませる。
理由はおそらく、先程の女だろう。

といっても、酔っぱらいが居たが無視したという程度の事しかしていないのだが……。

天井(……一応確認しておくか)

打ち止めを狙う勢力は多い。
だからこそ、わずかな不安要素でも無視すると後々手痛い事になりかねない。
そう判断した天井はケータイを取り出して、フルチューニングに連絡を取ろうとする。
彼女の能力を使えば、情報収集も比較的楽に済む。

ところが。


『はいもしもし、どういたしました?』


電話に出たのはフルチューニングではなく、男の声だった。
天井は顔をしかめる。
この感じは、フルチューニングのケータイを使っているというわけではなさそうだ。
音声が聞こえる少し前、不自然なノイズが走ったのを聞いた。

天井(割り込まれたか。おそらくグループの上役といったところだな)

男『何か御用があったのでは?』

天井「貴様にはない。切るぞ」

男『それでは、私から一つ、あなたの耳に入れておいたほうが良いと思われる情報をお伝えしてもよろしいでしょうか?』

天井「手短に話せ。私は忙しい——」


ドンッ!!!!!


突如聞こえてきた爆音と共に、ある方向が明るくなる。
ここからはそれなりに距離があるにも関わらず、ここまで派手に見えるということはかなりの規模の爆発が起きたのだろう。

男『始まりましたね』

天井「何だ今のは」

男『いえ、実は今学園都市に御坂美琴嬢の母親、御坂美鈴が来ておりましてね。それを処分しておこうと思いまして』

天井「……なに?」

男『現在、保護者の間で回収運動というものが起きています。自分の子供を学園都市から連れ出すというものですね。
  そして御坂美鈴その代表のような位置にいるのですが、学園都市から生徒が居なくなるのはこちらとしても困りましてね』

天井「だから……殺すのか」

男『分かりやすいでしょう?』

天井は僅かに黙りこむ。
前々から分かっていたことだが、やはり学園都市というのは中々に腐りきっているようだ。
そして、その事に対してここまで不快感を抱いていることに、天井は少し驚く。

以前までは自分には関係ないと一蹴していたはずだが、随分と自分は変わってしまったようだ。
それが良い事なのかどうかは分からないのだが。


男『あなたも参加しますか、天井亜雄』

天井「なに?」

男『実は今回の仕事、スキルアウトに金を渡して依頼したのですが、手際が悪すぎまして。
  あなたとしても、できるだけ早く先日の損害分を働き終えて自由の身になりたいのでは?』

天井「…………」

天井は少し考え、口を開く。



《1:15頃にセリフ安価》


何て言う?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

そっちのやり口は気に食わないけど仕事でもないのにチンピラ共とは関わりたくないね パスだ

くだらんな 興味が無い


天井「くだらんな。興味が無い」

男『そうですか』

回収運動だかなんだか知らないが、それによって実際に不利益を被るのは学園都市だ。
そんなものの為に、わざわざ動こうとは思わない。



《1:25頃に天井の行動安価》

>>234がおkなら安価は>>233 つまりパス
>>234がアウトなら安価は1こずらしからの>>232 つまりパス
どうあがいても仕事は受けない・・・と ともかくこれで本日死亡する確率は0だ、やったね天井クン!


天井はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

万が一のため他の暗部組織にコネを作っとく 特にスクール(垣根)狙い

むしろ何故わざわざ助けに行かないといけない必要があるのか 命あっての物種っていうだろ?


まずは打ち止めの安全が最優先だ。
天井はとにかくすぐに帰って、彼女の側に居ることにした。
御坂美琴の母親が危険な目に会っていたとしても、天井の中の優先順位は高くない。



【断崖大学】



大学内のとある部屋。
そこそこの広さがあり、木の年輪のように同心円上にビジネスデスクが並ぶ部屋に、上条と美鈴は居た。
照明は落ちている。先程の爆発によって消えてしまったのだ。

美鈴「い、一体何が起きているの……?」

上条「しっ」

上条は人差し指を口元に持っていき、静かにさせる。
こんな状況に陥れば誰でもパニックになってもおかしくないが、それではこの状況を打開することもできない。

廊下からは微かに声が聞こえてきている。


「くっそ、誰だよセキュリティ切り忘れた奴は! すぐ火が消されちまったじゃねえか!! 俺らは爆発だけさせてさっさとずらかるつもりだったのによ!!」

「知らねえよ、こうなっちまったもんは仕方ねえだろ! それよりどこかに通報とかいってねえだろうな!?」

「大丈夫だ、そっちのセキュリティはちゃんと切れてる。早いとこ例の女を探すぞ」


どうやら複数人で予め計画していた事らしい。
それに例の女、とか言っていた。それはおそらく————。

美鈴「……ねぇ、ここに私以外に女って居たかしら?」

上条「元々ここには俺達しか居なかった。狙いは美鈴さん、あんたのようだ」

美鈴「そんな……!」

怯えた表情を見せる彼女のことを気の毒に思いながらも、上条は必死に頭を回転させてこれからどうするか考える。
どうして美鈴が狙われるのか。上条としては娘の美琴関係なんじゃないかというくらいしか思いつかないが、わざわざそれを美鈴に伝えようとは思わない。
それよりも、今はどうやってここを切り抜けるかだ。



《1:50頃に上条の行動安価》


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

「あんたが殺ったスキルアウト共の残党どもに襲われてるかもしれない これじゃ『仕事』完遂ではないっすよね?
まさかレベル5がレベル0を逃したなんて事になれば・・・」と垣根に


↓1のコンマ以下の数字で決定
60〜64→能力発動
それ以外→失敗

        /   /

        | ̄ ̄ ̄|
  __   |     |
/  /|  |___∧□∧ 幻獣売ってるよー

| ̄ ̄|/|   |  <`∀´  > ただし5%でしかやらんニダwww
| ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄|\ (|| ̄|| )
| ̄ ̄| |___|/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄| |___|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

・・・正直ここで5パーを引くのは無理ゲーだと思うんだ?


上条「……くそっ」

美鈴「どうしたの?」

上条「いや、何でもない」

上条は密かに能力を発動させようとしたが、案の定失敗してしまう。
だがそれを美鈴に言っても不安にさせるだけなので、黙っておくことにする。



↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→スキルアウト達が部屋に入ってくる
奇数→まだ来ない

来たら無理げー?


《2:05頃に上条の行動安価》


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

よし、命乞い(作戦?)

能力変更の時間だあああああああああああああああ


《2:35頃に能力安価》


今日の上条の能力は?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

D4C(Dirty Deeds Done Dirt Cheap) ジョジョ7部で出るスタンド

レベル2−3で妹達レベル-最新武装 レベル4 番外個体くらい ここら辺でも当たれば勝てるだろ

 
【超電磁砲】

レベル判定:↓1のコンマ以下の数字

00〜09、50〜59、70〜79→レベル0(静電気程度の電気を発生させられる)
20〜29、90〜99→レベル1(静電気程度の電気と弱い磁力を発生させられる)
30〜39、60〜69→レベル2(全身を痺れさせる程度の電気とそれなりの磁力を発生させられる)
10〜19、40〜44→レベル3(相手を気絶させられる程度の電気とかなりの磁力を発生させられる)
80〜89→レベル4(フルチューニング、番外個体と同じ能力)
45〜49→レベル5(美琴と同じ能力)

  ┌┐       / //         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:..、
 [二  ] __   〔/ /.        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   | |/,ー-、ヽ    /.        / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
  / /  _,,| |   ./        ′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{`ヽ
 レ1 |  / o └、∠/       |::::::::::::::ヽ::、:::}::ヽ:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::!
   .|__|  ヽ_/^   ,/ .       |:{:::{::{;ゝ::}、:}厶斗trヘ:::::::::::ヽ::::::::::::i
      __     /       |ハ:::V ミ、  ´ ィTハヘ:::::ト、:::V:::::::::i
   [二二_  ]  /       {`ト(ヽT ハ    ∨´} |:::::| ヘ:::';:::::::::
       //  {          |::::::::ハV} ,   `¨´ |:::::|  }:::!:|::::::
     / ∠__  ̄フ.       |::::(⌒>丶       |:::::|_,ノ:::|:|:|::::
    ∠___  //       |:::::::T:人   _   ,|:::::|:::::|:::|:|:|l:::
     _   / /\        l::|:::::ト(r─> --r ´i|:::::|:l:::{从{八{
    / o ヽ/  / /       ノ人{:::.、ヽヽヽ r‐{ /´|:::::|:{::ハ
    ヽ__ /  \      /´   \{⌒ヾ´ハ__/ /j从八{`ヽ、
                        {' /: : V ー {_彡ヘ: : : : :\
                        {/ : : : } /:ヽ    ` 、: : : :ヽ
                         /: : : : :}/: : : 丶      }: : : : :
                           / : : : : //: : : : ゝ、{ /  }:.: : : :
                       /: : : : : :}' : : : : : : : : ヾ.   }.: : : :
                         / : : : : : /: : : :くZ: : : : ヽ}  }: : : :
                     {: : : : : : }: : : : :〈/: : : : : : } ' } : : :
                     ヽ: : : : /: : : : : : : : : : : : : }/ } : : :

ネタにもガチにもならないレベル来たよ・・・まぁスキルアウトくらいになら勝てるだろ


↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
0,5,8→スキルアウトに気付かれない
それ以外→スキルアウトが部屋に入ってくる


今日の上条の能力
【超電磁砲:レベル2】

・全身を痺れさせる程度の電気とそれなりの磁力を発生させられる


**********


上条(能力が変わった……)

上条は自分の掌を見つめて考える。
今日の能力は電撃使い(エレクトロマスター)のレベル2。路地裏の不良レベルであれば問題なく倒せるだろう。
しかし、今の状況はそこまで簡単ではない。

上条(相手の狙いは御坂さんだ。とにかく第一にこの人を守らなきゃいけねえ。ただ相手が複数でしかも銃なんか持ってたりしたらマズイな……)

隣で美鈴は不安げにこちらを見ている。
無理もない。こんな状況で平然としていられるはずがない。

と、その時だった。



↓1のコンマ以下の数字でスキルアウトの人数が決定
0,4→一人
1,5、7→三人
それ以外→五人


「次はこの部屋だ」

「くそ、早く見つけねえといけねえのによ……」

「だからさっさと探すぞ」


スキルアウトが三人、部屋の中に入ってきた。
照明は落ちているのでよく見えないが、それぞれ手には銃を持っているらしき事は分かる。

美鈴「(ど、どうするの……?)」

上条「(落ち着いて。俺が何とかする)」



【0:00頃に上条の行動安価】

上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


上条「(御坂さん、あんたはここに居てくれ)」

上条はそう指示すると、身を屈めて机に隠れながら動き始める。
相手はまだこちらに気付いていない。そのアドバンテージを最大限に生かさなければならない。

スキルアウト達は、木の年輪のように同心円上に並べられた机の間をそれぞれ歩いてこちらを探している。



↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
0,4→三人全員に不意打ち成功
1,5,8→一人だけに不意打ち成功
それ以外→二人に不意打ち成功


上条(今だ!!!!)


バチィィィィィイイ!!!!!


男A「ぐああああああああああ!!!!!」

上条は立ち上がり、すぐに近くに居た男に青白い電撃を食らわせる。
完全な不意打ちに相手はまともに対処できるはずもなく、あえなく電撃の餌食となり全身を痺れさせる。
すぐに近くまで走って行き、顔面を殴り飛ばすと相手はピクリとも動かなくなった。

男B「誰だ!?」

男C「ちくしょうが!!!」


バン!!! ガァン!!!!


即座に銃撃が辺りに撒き散らされ、机に当たって甲高い音をあげる。
しかし上条がすぐに机の影に隠れた事によって、正確な位置までは把握できていないようだ。

男B「くそ……まさかターゲットの女か……?」

そしてキョロキョロと辺りを見渡しながら近付いてくる男。
上条はそれを確認すると、再び立ち上がって最初と同じように電撃を食らわせ、その後殴り倒した。
相手は鼻から勢い良く血を出してピクピクと伸びてしまう。

男B「がっ……ぁ……」

男C「そこか!!!」

流石に今度は見つかってしまった。
一人残ったスキルアウトは銃をまっすぐこちらへ向ける。



↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
2,6,9→銃撃が上条に命中
それ以外→外れる



ガァン!!!!


スキルアウトの銃から放たれた弾が近くの机に命中する。
上条は背筋にヒヤリとものを感じながら、再び机の影に隠れた。

ただし、もう場所はバレているので、銃弾は途切れずに撃ち込まれる。
甲高い音は連続し、砕かれた机の破片が辺りに飛び散っていく。

上条(くそ、どうすっか……)



【1:35頃に上条の行動安価】


上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


上条(よし……)

上条は覚悟を決めると、ギュッと拳を握り締める。
今この手には磁力を操る能力がある。
レベル2なのでそこまで大きな力はないが、それでも相手の銃をそらすことくらいはできるかもしれない。

相変わらず銃声は途切れずに近くの机は抉られていく。
上条は一気にその影から飛び出ると、真っ直ぐ掌を相手に向けた。



↓1のコンマ以下の数字で決定
1,4→銃弾が上条に命中する
2,6,9→銃弾が上条にかする
それ以外→相手を倒す


男はすぐに上条に銃を向ける。
しかし。

男C「なっ——!?」

グイッと見えない磁力の力を受け、その銃口の向きがずれる。
その結果、銃弾はあらぬ方向へと飛んでいく。

上条がすぐに青白い放電を放つと、それは男に直撃し全身を駆け巡る。

男C「ぐぅぅああああ!!!」

電撃によって動きの止まったスキルアウト。
上条は迷わずに銃を取り出すと、近くまで走って行き外し用のない距離から撃ち抜いた。
スキルアウトは胸に穴を開けて血をまき散らしながら後ろへ力なく倒れていった。


上条「……ふぅ」


とりあえず差し迫った危機を乗り越え、緊張を解く上条。
少しすると、美鈴が恐る恐るといった感じでこちらに歩いてきた。

美鈴「終わったの……?」

上条「とりあえずここにいる奴らは。けどまだ油断はできねえ」

美鈴「上条くん、どこで銃の撃ち方なんか……それも迷いなく人に……」

上条「今はそんな事言ってる場合じゃない」

これで終わったわけではない。今の騒ぎを聞きつけた仲間が部屋に入ってくる可能性だってある。
すぐに次の行動を考えなければならない。



【2:00頃に上条の行動安価】

上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

眠いからここまで。超電磁砲二期のCM見るにみさきち出るっぽい気がする


上条「とりあえずここを脱出しよう。御坂さん、こっちに」

美鈴「え、えぇ……」

上条は美鈴を連れて部屋を出る。
廊下は薄暗く、あちこちで足音が聞こえており、いつ敵に遭遇するか分からない状況だ。
それでも、あの部屋にいつまでも隠れていて事態が好転するという保証はどこにもない。

上条は防弾ガラスを手に持って、美鈴は磁力でいつでも守れるようにする。
ただし、所詮はレベル2なので拳銃相手に守りきれるかと言われれば難しいだろう。



↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→誰にも会わない
奇数→敵に見つかる


幸運にも誰にも会わなかった二人は非常口から外に出る。
正面入口は野次馬で混雑しているようだが、こっちは裏口なので人気はない。

上条「とにかく人の多い所に行こう。たぶん正面入口まで行けば安全だと思う」

美鈴「そうね……でも何か上手くいきすぎているような気がするわ」

上条「そんな不安になるような事……」


浜面「動くな」


声が聞こえた。
二人はピタリと立ち止まり、音のした方向へ首を向ける。

そこにはくすんだ茶髪をした男が立っていた。
手には警棒のようなものを持っており、その目は明らかに殺気立っているのが分かる。

いくら建物を抜けても、それで助かるというわけではない。
スキルアウトの連携が悪いといっても、脱出の可能性を考えてこうして外まで見に来る者が居てもおかしくはない。
むしろ相手が一人だという事が奇跡に近い。

浜面「逃げられると思ってんじゃねえぞ……その女を殺さねえと俺達は……」

美鈴「っ!」ビクッ

上条「何でこの人を狙うんだ。いつものカネ目当てか?」

浜面「テメェに言っても仕方ねえだろうがよ……くそ、駒場の野郎、勝手にくたばりやがって……」

上条「駒場……?」

その名前に、上条は怪訝に眉をひそめる。
だが、その前に男はケータイを取り出して電話をかけた。

浜面「浜面だ!! 居たぞ、非常口の近くだ!!! やっぱ外に出てやがった!!!」

上条「ッ!!」



【22:30頃に上条の行動安価】

 
上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
1,5,8→浜面の攻撃
それ以外→上条の攻撃


↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
1,4,8→射殺
2.6→浜面、行動不能
5,7→浜面、中ダメージ
それ以外→電撃をかわされる



バジィィィィィィ!!!


次の瞬間、上条の右手から放たれた電撃が真っ直ぐ浜面へと向かう。
それは正面から浜面の体の中心を貫通した。


浜面「ぐぅぅぅああああああああ!!!!!」


気絶するレベルではないとはいえ、動きを止めるには十分な威力がある。
そして動きさえ止めてしまえば、後は拳銃でどうにでもなる。

上条は腰のベルトから黒い拳銃を抜き、撃鉄を引いて照準を浜面に合わせる。


バァン!!!!!


浜面の体が宙を舞い、後ろへ仰向けに倒れた。
腹からは赤黒い血液がドクドクと溢れ、口からも同じくらいの量の血液が吐き出される。
本当は心臓を狙ったはずなのだが、やはりまだ狙いが甘いらしい。

だが、今はそんな事はどうでもいい。
重要なのは、目の前の男はもう動けないということだ。

上条「御坂さん、行くぞ!!」

美鈴「わ、分かったわ……っ!」

怯えた表情で血を流す浜面を見ていた美鈴だったが、上条の声に我に返って一緒に走り始める。
正面入口まではそこまで距離はない。



↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→誰にも会わない
奇数→敵に見つかる

浜面、貴様だけは逝かないといけないんだよ!!



その後、無事に正面入口まで辿り着いて警備員(アンチスキル)に保護してもらった二人。
支部で一通りの事情聴取が終わった後、二人きりでロビーに座る。
空気は重い。あんな事があった後では当たり前か。
上条からすれば命のやり取りをする機会というのは今までにもそれなりにあったが、多くの者にとっては一生に一度経験するかどうかだろう。

美鈴「……やっぱり、学園都市も安全な場所というわけではないのね。私ね、本当は美琴ちゃんを連れ戻しに来たの」

上条「えっ?」

美鈴「戦争が始まるでしょ、だから少しでも安全な場所に居てほしかったのよ」

上条(例の回収運動ってやつか……)

美鈴「君もさ、もう自分が普通の学生とは言えなくなってるって自覚してる? あんなに躊躇なく人を撃てる子っていうのは外では異常よ」

上条「…………」

美鈴「あっ、責めているわけではないの。君には本当に感謝してる。でもね、正直に言うと美琴ちゃんにはそうなってほしくないの。だから——」

上条の頭の中で何となく今回の事件について見えてきた気がした。
あのスキルアウト達はどこかまとまりがなく、襲撃も自分達の意思ではないようにも思えた。

そこで浮かんでくるのは学園都市の暗部。
御坂美鈴は学園都市第三位の能力者を連れだそうとした。そして当然、それを面白く無いと思う人間はいくらでも居る。
だから、消す。そんな呆れるくらい単純な思考回路で人の生死を決めるのが暗部だ。

上条は少し考えこみ、



【23:20頃に上条の行動安価】

 
上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

美鈴をさっさと説得して浜面を殺りに行く

上条遂に自分にとって鬱陶しい人間なら善悪ヒーロー問わず修羅と化すか!?

上条がヘタレ化したら「オレのそばに近寄るなあーーーーーッ!!」ってなるんですね分かります

 
↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→射殺する
奇数→躊躇う

上条「とぅるるるるるるる、とぅるるるるるるる」

上条「はい、もしもし」ガチャ

中条「ああ……私のかわいい上条……!」

こうですね、わかります

上条キタ━(゚∀゚)━! 完全にダークヒーローですわ

駒場らへんのシーンで漆黒の意思を身に付けたか!?

ルルーシュが銃殺?・・・ユフィのとこしか思いつかん


何が最善か。
より多くの人間を守るため、どう動くべきか。

そう考えた時、割と簡単に答えは出てきた。


上条「……ちょっと電話してくる」

美鈴「え? あぁ、うん、分かったわ」


おそらく美鈴は気付いていない。
そうやってソファーから立ち上がる上条の顔から表情というものが消えていたことを。


数分後、上条は戻ってきた。
手にはサイレンサー付きの銃が握られている。

電話をするというのはウソではなかった。
相手はスクールで、必要な物資そして状況を作り出すためのものだ。
暗部の力があれば、警備員(アンチスキル)の支部のロビーでさえ安全な場所ではなくなる。

上条は音なく歩き、美鈴の背後に立った。
彼女は気付いていない。
上条の暗部としてのスキルは大したことはないが、極度に疲労した一般人に対しては気付かれずに接近することくらいはできるらしい。

銃口を彼女の後頭部へと向ける。
上条の表情は変わらない。

そして。


パシュ


軽い、乾いた音だった。
直後、美鈴の体がズルリと横へずれ、パタッと力なく倒れた。
驚くほど呆気なく、まるで道端の虫を殺すかのように簡単に。

御坂美鈴は、絶命した。



【スクール隠れ家】



その後、スクールの隠れ家には上条を入れて四人が集まっていた。
全員が正規構成員で、本来は上条のような下部組織の人間が居ていいような場所ではない。
しかし、なぜか上条は垣根によって特別扱いされていた。

その本人はソファーに寝っ転がりながら、ニヤニヤとした笑みを向ける。

垣根「で、どうだ? クソヤロウになった感想は」

上条「……実感が湧かねえな。俺はきっととんでもねえ事をやった。けど、何だろうな、何も感じねえんだ」

心理定規「心が麻痺してるんじゃない?」

ゴーグル「まぁそこら辺は慣れじゃないっすかねぇ」

上条はソファーに寝っ転がったまま、頭上の明かりに掌をかざす。
震えも何もない。少し前に何の罪もない保護者を一人殺したばかりだというのに。

……いや。

上条「罪はあった」

垣根「あん?」

上条「あの人は自分の娘のことしか考えてなかった。これから戦争が始まるかもしんねえって時にレベル5の一人を学園都市から連れ出すなんて許すわけにはいかねえ。
    レベル5が逃げ出したなんて広まれば、他の多くの学生も一斉に学園都市から離れていく危険もある。娘に接触される前に始末しなければいけなかった」

垣根「人間的には落第点だが、暗部的には及第点だな」

上条「人間的になんて、俺はとっくに落第してる」

垣根「そうか?」


上条は何も言わずに目を閉じる。
瞼の裏にはまだ二人の友人を浮かべる事ができる。
しかし、これも次第に曖昧になっていくのだろう。

時と共に二人は過去になっていく。
イギリスへ帰っていったインデックスとは違う。あの二人との思い出はもう増えることがない。
もう、二度と。

全ては自分の甘さが招いたことだ。
だから、上条はもう躊躇しない。
より現実的に、より多くの人間を救う事ができる道を進む。

本当にこの道が正しいとは思わない。
きっと他の者はもっと皆が笑い合えるような結末を求めるのだろう。
それを否定するつもりはない。上条自身だってついこの間まで同じ考えを持っていた。

周りの人間の考え方は関係ない。
あくまで上条は自分が信じる道をただひたすら進む。

これまでもずっと、そうしてきたように。

悲しいわ……十五巻どうなるんだろうか?

美琴ちゃんはママを殺されてそれど頃じゃないだろ……
引きこもる可能性もある



【10/7 夕方 体育館裏】


十月になってくると、この時間は少し冷え込み始める。
ついこの間まで暑かったのに季節の移り変わりは早いなーなどとオレンジ色に染まる空を眺めて思う上条。
近くにはクラスメイトの吹寄制理もいる。

体育館裏で二人きりというのは色々と想像できるシチュエーションがある。
一つは愛の告白の場面。まぁこれは吹寄に限ってありえない。
一つは調子乗ったやつをシメようという暴力的なもの。こっちの方が吹寄らしいが、今回はそれも違う。

答えはただ単に掃除中で一緒に草むしりをしているというだけだ。

上条「……暇だ」

吹寄「何が暇よ。口を動かしている暇があったら手を動かしなさい」

上条「んな事言ってもなぁー。基本的に学校の掃除っていうのはいかにサボるかの勝負だと上条さんは考えているのですが」

吹寄「それをいかに止めるかが私の役目よ」

そんな大いなる使命に燃える吹寄。
上条は諦めて溜息をつき、草むしりを再開する。


上条(発火能力でもあれば簡単に済むんだけどなぁ)



《1:05頃に能力安価》

テッラ戦なのでサンデーの魔王の「腹話術」でいいんじゃないかな?
確かテッラさんの魔術は口で話して発動してたはず……

 
今日の上条の能力は?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

サンデーの魔王の「腹話術」

 
【キラークイーン】

・指先で触れたものを爆弾に変える
・「接触型」→触れた瞬間、対象を爆破する
・「接触起爆型」→次に何かが触れたら起爆
・「点火型」→右人差し指の側面にあるスイッチを押すことで起爆
・「第二の爆弾」→熱源探知の追尾型の爆弾を使うことができ、その爆弾自体は爆発せずに触れたものを爆破させる。爆弾が受けたダメージは上条の左手と連動する
・「第三の爆弾」→誰か人間を一人爆弾化させ、その者から上条の情報を得ようとしたもの、またはその者を攻撃したものを即座に爆破する
           その後、1時間程度の時間の経過を無かったことにして、時間を巻き戻す。誰かを第三の爆弾化させる前の時間には戻れない
           時間が巻き戻っても、前の時間で爆破したものは「運命」として再び同じ事が起きる。ただし実際に爆発する前に第三の爆弾を解除すると爆発することはない

レベル判定:↓1のコンマ以下の数字

00〜09、50〜59、70〜79→レベル0(石ころ程度のものを爆弾に変えられる。生物不可。「接触起爆型」のみ。威力はほんの僅かに痛い程度)
20〜29、90〜99→レベル1(石ころ程度のものを爆弾に変える。生物不可。「接触起爆型」、「点火型」のみ。威力は爆竹レベル)
30〜39、60〜69→レベル2(サッカーボール程度のものまでを爆弾に変える。生物不可。「接触起爆型」、「点火型」のみ。威力はそれなりの火傷を負うレベル)
10〜19、40〜44→レベル3(人間程度の大きさのものまでを爆弾に変える。対象が生物の場合は長く触れている必要あり。瞬間的に触れた部分だけを爆破することも可能。
                  威力は運が悪ければ人が死ぬレベル)
80〜89→レベル4(自動車程度の大きさのものまでを爆弾に変える。対象が生物の場合は少し長く触れている必要あり。瞬間的に触れた部分だけを爆破することも可能。
            第二の爆弾を使用可能。威力はまともにくらえば即死レベル)
45〜49→レベル5(ビル程度の大きさのものまでを爆弾に変える。どんなものでも触れた瞬間に爆弾に変える。威力は相手を確実に殺すレベル。第三の爆弾を使用可能)

疲れた寝る

もし0の場合に備えて腹話術とかしようとおもったのに……

あとアックア戦は「仮死状態」になれる能力にしよう(提案)

浜面って原作通り上条に負けた挙句エツァリみたいに容赦ない言葉をかけられてたわけでもないからなぁ・・・あんなのが暗部にいたってここでは安価で即死でしょ


今日の上条の能力
【キラークイーン:レベル0】

・「接触起爆型」→次に何かが触れたら起爆
・指先で触れた石ころ程度のものを爆弾に変えられる。生物不可。「接触起爆型」のみ。威力はほんの僅かに痛い程度


*********


上条(……けど、今日の能力じゃ草むしりの役にも立たねえよなぁ)

吹寄「ほら上条、手が止まってる!」

上条「わ、分かったよ……」

そう言って仕方なしに草むしりを再開する上条。
だが頭の中ではどうやってこの面倒な作業を切り抜けるかを考えていた。



《18:05頃に上条の行動安価》

 
上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


上条(まぁ、この後は御坂の事もあるしな……無用なトラブルは起こさないように真面目にやるか……)

そう思った上条は、黙々と作業を続けることにした。
そんな珍しく真面目な上条に、吹寄は怪訝な表情を浮かべていた。



【夕方 第七学区】



遅い時間になっていき、空はより濃い茜色に染まっていく。
もう少しすると日は落ちて真っ暗になっていくだろう。
風も夏の生暖かいものから、秋の冷たいものに変わっていくのを感じる。

そんな中、上条はとある公園の自販機の近くで御坂美琴を待っていた。
シチュエーション的にはデートに近いものなのだろう。
母親を失った彼女を気遣って、気晴らしをさせる。

しかし、本当の目的は別にあった。


美琴「ごめん、待った?」


何か久々に会ったような気がする彼女は、思っていたよりもいつも通りだった。
服装はいつもの様にきっちり整えられており、髪もサラサラで静かに風になびいている。顔色も良い。

そしてそれが、逆に妙な不気味さを感じさせる。

上条「いや、俺も今来たところだ」

美琴「ははっ、何よそれ。アンタのくせにデートのお約束みたいなの実践してるわけ?」

上条「一応な。ダメだったか?」

美琴「まぁ、いいんじゃない。でもどうせなら私じゃなくて黒子にやってあげなさいっての。それで、これからどうするのかしら? デートプランはアンタが考えてくれるっていう約束よね?」



《18:35頃に上条の行動安価》

 
上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

親しいフリをしてターゲットに接近する これは原作で垣根も初春に使用した暗部の常套手段!!



【ショッピングモール】


第七学区のショッピングモール。
普段は多くの学生で賑わっているのだが、今は完全下校時刻を過ぎているので人通りも少なくなってきている。
そんな中、上条と美琴は二人で見て回る。

美琴「にしても、まさかアンタがいきなり誘ってくるとは思わなかったわ」

上条「……まぁ、たまにはな」

美琴「ふふ、いっちょまえに気を使ってますって? 大丈夫よ、私は。そんなやわじゃない」

上条「大丈夫って言ってる間が一番危ないって何かで読んだ事あるけどな」

美琴「ふーん……」

美琴の表情は相変わらずいつもと変わらない。
だからこそ、内面では多くのものを抱え込んでいる可能性がある。元々彼女はそういう性格だ。
妹達(シスターズ)の事件の時だって、彼女は自分一人で解決しようとしていた。

美琴「ん?」

と、その時だった。
美琴はあるものを見つけたのか、その足を止める。



《18:55頃に目撃安価》

 
何を見つけた?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用



佐天「や、やめて……来ないで!!」

男A「あ? なんだその口の聞き方はよぉ」

男B「レベル0のくせに生意気だなコイツ」

男C「こういう奴らがスキルアウトみてえなクズになるんだよな。今の内に粛清しておいたほうが良さそうじゃね」


夜になれば、こういった者達も増えてくる。
男達の言葉を聞いた感じでは、おそらく無能力者狩りだろう。
そしてその被害者はどうやら佐天のようだ。

上条は苦々しげに顔をしかめると、助けに行こうと一歩踏み出す。

上条「くそ……っ」

美琴「私がやるわ」

そう答えた美琴は真っ直ぐ歩いて行く。
かなりの早足だったので、その表情は僅かにしか見えなかった。


だが、それは驚くほど冷たいものだという事くらいは確認できた。


美琴「ねぇ、アンタら」

佐天「御坂さんっ!」

男A「ああ? なんだお前?」

男B「このガキの知り合いか何かか? じゃあお前も役立たずのレベル0か」

男C「なんだ獲物が増えただけか」

男達はニヤニヤしながら、美琴の方に近付いていく。
各々手には火球やら浮いた鉄塊やら、能力による凶器が確認できる。

男A「余計な抵抗すんじゃねえぞ無能力者」

男B「雑魚は雑魚らしく震えてろってな」

美琴「……アンタらは力があるくせに、どうしてそれをこんなくだらない事にしか使えないの?
    どうして寄ってたかって力のない者を襲ったりするの?」

男C「くだらねえ事だ? んなわけあるか、俺達はこうして社会の悪を未然に防いでるんだよ!」

佐天「そんな、無能力者だからって……!」

男A「うるせえぞ、そもそも無能力者って時点で学園都市にとっては価値の無いゴミクズじゃねえか。そいつらをどうしようが関係あるか」

男B「ははっ、ちげえねえ!!」

美琴「もういいわ」

バチン!! と美琴の頭から紫電が散る。
空気が変わった。
彼女の周りには、触れ難い重苦しい空気が漂っている。
少しでも油断すれば、一気に押し潰されるかと思うほどの圧迫感だ。

男達はゴクリと生唾を飲み込む。

男A「なっ……お前無能力者なんじゃ……」

美琴「黙りなさい。これ以上その腐った口を開くんじゃないわよ」


美琴「じゃないと、たぶん手加減できなくなる」


直後、辺りに撒き散らされた眩いばかりの閃光とスパーク音。
あまりの音の大きさに、男達の悲鳴さえもかき消すその威力。

光が消えた時、男達はピクピクと痙攣して地面に倒れ伏していた。
美琴はそれを、光を失った瞳で眺めていた。


佐天「あ、ありがとうございます!」

そんな佐天の言葉に我に返ったのか、美琴の瞳に光が戻る。
そして彼女はニコリと笑って、

美琴「こんな時間だとこういう奴等も増えてくるから気をつけてね」

佐天「はい、実はお店で好きなアーティストの新曲聴いてたらこんな時間になってまして……あれ、そういえば御坂さんはこんな時間に何を?」

美琴「あー、私はアイツとちょっとね」

そう言って、美琴は顎で後ろの方に居る上条を指す。
佐天はそれを見ると少しポカンとした後、ニヤニヤとし始めた。

佐天「ははーん、デート中ってわけですか。これはすみません、お邪魔でしたねあたし」

美琴「ふふ、別に構わないわよ。寮まで送って行こうか?」

佐天「……え?」

美琴「どうしたの?」

佐天「あ、いえ……あたしは大丈夫です。それじゃ、本当にありがとうございましたっ!」

美琴「うん、気をつけてね」

佐天は上条の方にも軽く会釈をすると、寮の方向へと歩いて行く。
ただ、胸の中では少し不安な気持ちが渦巻いていた。

佐天(デートだなんてからかわれたのにあの反応……やっぱり御坂さん、どこか無理してる。上条さん、よろしくお願いします)

美琴の母親の事もあって、初春や佐天はどう彼女に接すればいいか困っていた。
だが、美琴からあまり気を使わずにいつも通りにしてほしいと言われたので、その通りにしていた。それが一番彼女にとって楽なのだろうと考えて。
それでも、心配なものは心配だった。


美琴は上条の方へ戻ってくる。
その表情はいつも通りのものに戻っている。

美琴「ったく、ああいう奴等って絶滅しないわよねぇ」

上条「御坂、お前……」

美琴「ん、何よその顔。……あー、まぁ確かにうちの母の事はちょっとは頭によぎったわよ。でも、ああいう奴等を許せないってのは前からそうよ」

上条「…………」

上条は少し考え、口を開く。



《19:45頃にセリフ安価》

 
何て言う?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

上条さん「俺が犯人だ」なんて間違っても言わないでくださいよ レ ベ ル 0 なんだから

まあ、この上条さんはどこぞろベクターさんよりはマシ
外道ではない



上条「母親を殺した奴に復讐したいとか思わないのか?」


その言葉に、美琴はじっとこちらを見つめてくる。

殺した張本人が何を言っているんだとは思う。
それでも、上条は聞いておきたかった。

美琴「……それは、そいつを殺したいかっていう意味かしら?」

上条「それは……」

美琴の言葉に口ごもる上条。
すると、彼女は小さく笑う。まるで冗談か何かを言うように。

美琴「別にそんな事しないっての。感情に身を任せて私まで殺人者になるなんて、あの人はきっと望んでない」

上条「……あぁ」

美琴「でも」

そこで美琴はハッキリと言葉を区切る。
浮かんでいるのは決然とした表情。真っ直ぐと前だけを見つめるその瞳。
こんな時でも、それはとても彼女らしくて。

上条はほんの僅かの間、彼女のそんな表情に見とれていた。


美琴「犯人は野放しにはさせない。必ず捕まえるわ」


揺るぎないその言葉を聞いて。
上条はまるで背中を押されるかのように、少し慌てて口を開く。

上条「けど、美鈴さんを襲ったスキルアウトはみんな捕まったって」


美琴「アイツらじゃない」


彼女の言葉に。
上条は今度こそ、息が止まるかと思った。

何か言わなければいけない。
そんな焦りで無理矢理口を開く。

上条「え?」

美琴「少し能力使って調べたのよ。確かにスキルアウトがうちの母を殺そうとしたっていうのは事実らしいわ。
    でも、スキルアウトは失敗したのよ。その後、どこかの男子学生と一緒に警備員(アンチスキル)が保護したっていう記録があった。なぜか消されてたけど、復元したのよ」

上条「…………」

美琴「だから、今のところ手がかりはその男子学生ってやつね。そこまで辿り着ければきっと真相はすぐ分かるはず」

美琴の言葉を黙って聞く上条。
やはり、第三位は甘くはなかった。
暗部の工作でも難なく突破してくる。それだけの力を持っている。

このままでは、自分に辿り着くのも時間の問題だろう。



《20:15頃に上条の行動安価》

>>645
正直結構の人が予想してた展開だったからそこまで驚きでもなかった
あと�さんの「ファンサービス」程の汎用性もなかった

何事もなかったかのように解散する

 
上条はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用



その後、二人は何でもない話を少しして、別れた。
今回で美琴がかなりの所まで調べている事が分かっただけでもかなりの収穫と言えるだろう。
その対策はまだ少しも思いつかないが。

それから、上条はスーパーに寄って食材を買ってから帰路へとつく。
もうすっかり日が落ちており、星一つない夜空が頭上に広がっていく。
そしてそんな中を飛んでいる飛行船の腹についた大画面には、世界各地で起こっている学園都市への抗議デモなどの様子が映されていた。

上条(学園都市はまだまだ平和だけど、外だとこんな事になってんだな……)

そんなギャップに少し驚きながら、上条は歩を進める。
すると、あまり前に集中していなかったせいか、誰かにぶつかってしまった。

上条「っと、すみません」

親船「いえいえ」

ぶつかった相手を確認してみると、どうやら初老の女性のようだ。
まだ十月の始めだというのに、腕には厚手のコートを引っ掛けており、首元にはマフラーが巻かれている。
冷え性なのかな、などと上条は勝手に思い込む。



↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→上条に依頼
奇数→スルー

イギリス方面で困ったことがあれば全部神裂火織さんじゅうはっさいに任せとけばいいよ 流石に神の右席相手なら負ける確率あるかもしれんが



突然ぶつかってきた少年と別れて、親船最中は考え込んでいた。
今、世界情勢はどんどん悪化してきている。しかも、実際に血を流しているのはほとんど無関係な市民たちだ。
そして、それは意図的に起こされているものだと考えられる。

実際にデモを起こしているのはローマ正教徒だ。
ただ、その多くは教えのためならばどんなことでもやるような者達ではない。
二十億の教徒といっても、その大半は何かしら科学技術の恩恵を受けている。
よっぽど熱心な信者でない限り、やはり実際に便利さを実感できる科学を無視はできない。

そんな者達が急にここまで派手に行動し始めるのは明らかに不自然だ。
これには必ず、異能の力が関与しているはずである。

何か対策を打たなければいけない。
しかし自分以外の統括理事会メンバーを始めとした上層部は、戦争の激化を望んでいる。
この機会に、徹底的に相手を叩きのめしたいからだ。

親船はそれを見過ごす訳にはいかない。


親船(しかし、誰に協力してもらいましょうか……)



《22:25頃に人物安価》

 
誰に協力を頼む?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

スクール 垣根らへんに魔術を学ばせたいぜ

暗部抗争なら一方通行だって原作14巻でローマまで出張してから帰ってきてんだから無理ではないでしょ
それと魔術は 海外の超能力 みたいな事にされてるからプラン獲得の交渉材料の一環として行く可能性だって



親船は協力を仰ぐ相手を決め、電話をかけた。
出ない可能性のほうが高いと思ったが、意外にもすぐに繋がった。

垣根『もしもし、どちらさんだよ』

親船「統括理事会の親船、といって分かりますか?」

垣根『……あー、統括理事会一の甘ちゃんか』

親船「ふふ、ええ、そう言われているようですね。今回連絡させてもらったのは、あなたに頼みたいことがあるからです」

垣根『頼み? んなもんスクールに依頼として出せばいいじゃねえか』

親船「いえ、これは少し上層部の思惑とは外れたものですので」

そう前置きした後、親船は頼み事について話し始める。
その間、垣根は特に口も挟まず、ただ聞いていた。

親船「——というわけですので、何とかその異能の力の元を断ってはいただけないでしょうか」

垣根『俺にメリットは?』

親船「…………」

垣根『おいおい、まさか何もなしとは言わねえよな? 誰を相手にしてんのか分かってんのか。何もなしに動くはずねえだろうが。
    ただでさえ、こっちはこっちの用事で忙しいってのによ』

親船は少し考え、口を開く。



《22:40頃に親船のセリフ安価》

 
何て言う?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

学園都市の不正行為の資料と素養格付、でどうでしょうか。
これで大抵のことが、学園都市ではかないますよ

魔術 0930事件の発端 貴方の知らない力 そして貴方の統括理事長への交渉材料にも使えると思いますよ?



親船「魔術。0930事件の発端。貴方の知らない力。それらは貴方の統括理事長への交渉材料にも使えると思いますよ?」


すぐに返事は返って来なかった。
親船はじっと待つ。
言葉一つで事態を大きく好転させる事も、悪転させる事もきちんと理解して。

そして。

垣根「……中々おもしれえ話ではある。だが、気に食わねえところもあるな」

親船「どういったところが?」

垣根「俺がアレイスターとの直接交渉権を狙っているって事を、お前が知っているってところが、だ。それを知った俺が本来はどう動くか、お前だって少しは分かるだろ?」

親船「…………」



↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→交渉成功
奇数→交渉失敗

キタ━(゚∀゚)━! ちなみに親船のセリフで最高どれくらいの確率で垣根は了承する予定でしたか?

>>703

>>693なら70%かな

つまり俺のは可もなく不可もなくって感じか・・・


親船「それはつまり、私を口封じに始末する、と?」

親船の言葉に、垣根は少し考える。
そして。

垣根『……いや、いい。乗ってやるよ』

親船「それはそれは、ありがとうございます」

垣根『ただ、お前も自分の目的を達したいのなら、俺のことは無闇に口外しないことだ。
    確か外の超能力機関ってのがあって、そいつらがそれを魔術だと呼んでるんだっけか?』

親船「はい。しかし詳細は不明です。全くの未知の力である可能性も捨て切れません」

垣根『ふんふん、良い感じじゃねえか。手はずはそっちでつけるんだろうな?』

親船「もちろんです。あなたには今から第二十三学区へ向かってもらい、そこから超音速旅客機でフランスへと飛んでもらいます」

垣根『今から? また随分と急だなおい』

親船「今この瞬間にも血は流れています。ゆっくりはしていられませんよ。超音速旅客機内に今回の依頼についてまとめた資料も置いてあるので、読んでおいてくださいね」

垣根『分かった分かった』



【夜 第二十三学区】



だだっ広いアスファルトの上に、垣根は立っていた。
目の前には学園都市製の超音速旅客機がある。ヨーロッパまで一時間程度という、旅も何もない化物だ。
ただ、今回は別に海外旅行をするわけではないので、これが丁度いいだろう。

垣根は夜空を見上げて大まかな時間帯を測ろうとする。
おそらくフランスに着く時にはお昼頃だろうか。

垣根「……で、まさか見送りに来てくれるとはな」

親船「えぇ、あなたにはもう一つ頼みたい事がありますので」

垣根「またかよ」

親船「安心してください、大したことではありませんので」

呆れる垣根に、親船はニコリと微笑む。
そして袖口から小さめの拳銃を取り出すと、それを垣根に渡した。

それから穏やかな声で告げる。
一切の迷いなく。


親船「それで私を撃ってください」


二人の間を、一陣の風が吹き抜けた。

その言葉に、垣根は少しだけ眉を動かす。
納得出来ない、というわけではなく、ただ解せないといった表情だ。

垣根「なんだ、自殺志願者だったのか?」

親船「そういうわけではないのですけどね。ただ、この接触は確実にバレます。遅かれ早かれ、こうなる運命なのですよ、私は」

垣根「……だろうな」

親船「あなたとしても好都合でしょう? 自分の目的を知る人物をここで消せるのですから」

そんな事を、彼女は笑顔で言う。
それによって自分の命が失われるにも関わらず、後悔など少しもないように。

そんな彼女に、垣根は————。



《23:30頃に垣根の行動安価》

 
垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

自分に利用価値があれば生かす、無ければ殺す 非常に分かりやすくてドライな世界だ



バン!!!


乾いた音が、辺りに響き渡る。
音源は垣根の持った拳銃からだ。

弾は、親船の顔の近くを通って行った。
彼女は少しも動かなかった。

親船「……え?」

垣根「お前にはまだ利用価値がある。ここでは死ぬな」

そう言うと、垣根は背中から純白の翼を展開する。
夜空によく映える翼は、一見美しくも映るかもしれない。
しかし、それは所詮全てを赤く染める、ドス黒い翼だ。


数秒後。親船を監視していた者達は一斉に肉塊になっていった。


ポカンとしている親船のもとに、垣根は戻ってくる。

垣根「そんじゃ、行ってくる。お前の身柄はウチの連中が保護してやるよ」

親船「私にそこまでの価値はないですよ」

垣根「それを決めるのはこっちだ。せいぜい役に立てよ」

親船「……えぇ、分かりました。それでは、そちらもお気をつけて」

垣根「誰に言ってんだ」

そう言って、垣根はさっさと旅客機へと乗り込んでしまう。

離陸のため、親船は安全な位置まで離れる。
ゴォォォ!!! という轟音とともに、旅客機はその機体を浮かせ、星のない夜空へと飛び立っていく。
遥か遠くの地で苦しんでいる人々を救うために。その中に純白の翼を持った刺客を抱えて。


親船「頼みましたよ」


彼女の言葉は、夜の闇へと消えていった。



【旅客機内】



機内に置かれた資料を読み終え、椅子に寝転がる垣根。
超音速を出しているだけあって、中もかなりの衝撃があるのだが、全く気にしていない様子だ。
それよりも、今は考えるべきことがいくつかある。

垣根(フランスのアビニョン。何かあるとしたらそこ、か。つーか、ここまでの情報、親船だけで調べられるものか?)

外の超能力機関。それがどういったものなのか、垣根には上手く想像できない。
学園都市と同じ方式をとっているのか、それとも全く別の方法で超能力を開発しているのか。
はたまた、本当に魔術なんて言うオカルトが絡んでいるのか。

どちらにせよ、利用できる可能性はある。
それが決定打になるかどうかは分からないが、一歩先へ進める可能性は高い。

それに、結果として。
親船最中に接触できたことも、今後のことを考えるとプラスになる。

垣根(あくまでこっちはサブだ。メインの計画のため、親船の命は有効活用しねえとな)

第二位の能力者の口元が歪む。
目的のためには手段を選ばない。それはまさしく暗部らしいものだ。


超音速旅客機は文字通り音速を超えて、フランスへと突き進む。
様々な策略と僅かな希望を乗せて。

明日早いから今日はここまでだじぇ

テッラさんは一種類の物質にしか術式を適応できない気がする
無制限に異なる種類の未元物質を創造して使役できる垣根はむしろテッラの天敵

超能力を下位にで終わりな希ガス

銃でぱーん、ナイフ投げてグサー、未元物質でぽふっ、天井崩してグシャアとかを同時にやれば簡単に殺れる

未元物質で岩持ち上げてドカーンで終わり

>>748
そういった『概念』を下位にする事が出来ないから不完全な術式って言われてたんじゃないの?
それが出来たら「魔法を下位に○○を上位に」で全部終わっちゃうし、そもそもテッラは死なずに済んだだろう

まあテッラにそれが出来ようが出来なかろうが>>749>>750で即終了な訳だが(他にも未元物質で窒息させたり色々と手はある)


一応、一方通行に追い詰められた時に能力自体は進化したみたいだが…
帝凍庫にならずに順当に覚醒してたらどんな風に進化していたんだろう…本当に気になる



【昼 アビニョン】


人類は翼を手に入れた。
そう言うと出てくるのは飛行機だと思うが、そういった意味ではない。

真っ青な空を、垣根は背中の翼で飛んでいる。
風が頬をなで、金髪を揺らす。

物理的に考えて、その翼だけで人間が空を飛べるとは思えない。
本当に人が飛ぶためには通常の何倍もの胸筋が必要だとも言われている。

ところが、垣根の未元物質(ダークマター)はこの世界の法則に当てはまらない物質を生み出す能力だ。
例え現代科学で説明できない現象を引き起こしていたとしても、何の疑問もない。

それから少しして、垣根はローヌ川のほとりに降り立つ。
ブォッ!! と空気の乱れが発生し、辺りへと撒き散らされていく。
しかし本人は顔色一つ変えない。

垣根(さて、と)

とりあえず辺りを見渡す。
デモの影響か、まだお昼頃なのに人の気配は少ない。
確認できたのは、驚いた様子でこちらに向かってくる少女だけだ。

垣根(日本人……だよな。この情勢で海外旅行でもしてんのか?)

そんな事を考えている内に、少女は目の前までやって来る。
二重まぶたが特徴的だ。年はそう変わらないだろう。

五和「あ、あの、あなた今空から降りてきたようですけど……」

垣根「ん、あー、そうだな」

どこか警戒されているような気がする。
まぁ上空何千メートルから生身で無傷で着陸する者に対する反応としては間違っていないかもしれない。




《18:00頃に垣根の行動安価》

 
垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


垣根「まぁ、そこら辺は色々事情があるんだよ。んで、今ここはどんな状況なんだ?」

五和「……ここも学園都市に対するデモや抗議運動が激しいですね。あなたは日本人のようですが、そのことでここまで?」

垣根「あぁ、そうだな」

五和「…………」

尚も警戒した様子でこちらを観察している少女。
だが垣根からすればそういった視線には慣れているので、さほど気になることではない。



↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→五和と行動を共にする
奇数→別れる


少女と別れた垣根は一人アビニョンの街を歩く。
チラホラと人は見かけるが、その多くが怪我をしていた。
こうして見るとデモによる惨状が生々しく伝わってくる。

といっても、それを見ても垣根は特に何かを思うこともないのだが。

垣根(このデモを煽ってる異能の力があるとかって話だったな。解決には能力者をぶっ殺すのが手っ取り早いが……)

垣根は少し考え込む。
別にこの現状をどうにかしようと思ってここまで来たわけではない。そういったものはどこかの正義感あふれるヒーローの役目だ。

あくまで自分の目的はアレイスターへの交渉材料となりそうな情報を得ることだ。
その為には犯人をただ殺すだけでは足りない。

と、そこで。


垣根「ん?」



《18:50頃に目撃安価》

 
何を見つけた?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用


↓1のコンマ以下の数字でグループの四人目が決定
偶数→一方通行
奇数→その他


《19:00頃に人物安価》

 
グループの四人目は?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

一方さんはもうゲスの道を歩み続ければいいよ


垣根の目に入ってきたのは『スクール』と同じ暗部組織の一つである『グループ』の面子だった。

垣根(仲良く旅行……ってわけはねえよな)

目を細めてその様子を観察する垣根。
何かしらの目的をもってここまで来ているのは当然だろうが、その目的というものが分からない。
親船の話では学園都市の上層部は戦争を激化させようとしているらしいので、上からの命令でデモを止めに来たという事はないはずだ。



《19:15頃に垣根の行動安価》

俺が打ったのをずらして初春になるんじゃないの?

 
垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

後のアレイスターへの反逆のためにアイツ等と繋がりを作っとくか→グループに貸しを作っとく

垣根は自分に危害のない奴には手を出さないから「自分達は貴方の敵じゃないです」って事を証明できればなんとかなるでしょ


ここで垣根の頭に、ある可能性が浮かんでくる。

親船からの依頼。それを知った上層部が自分を止めに来たという可能性だ。
それはデモを止められては困るという考えなのか、それとも何かしらの交渉材料を手に入れられるのが困るという考えなのか。
前者であれば頭の足りない上層部の差し金という事になるが、後者であればアレイスターが動いたという事になる。

それは、ここで得られるものがアレイスターへの交渉材料となる可能性があるという根拠にもなる。

垣根(……おもしれえ。感謝するぜ親船)

ニヤリと口元を歪ませる垣根。
そこまで期待していなかっただけに、喜びも大きい。
これは何としてでも、この場所の裏に潜む異能の力とやらを突き止める必要がある。


——その為に、まずは邪魔者の排除だ。




↓1-4のコンマ以下の数字下一桁で決定

↓1 天井
2,7→死亡
9→小ダメージ
3,8→中ダメージ
それ以外→大ダメージ

↓2 フルチューニング
4→死亡
2,5,7→大ダメージ
1,9→中ダメージ
3→小ダメージ
それ以外→回避

↓3 結標
0→死亡
1,6,9→大ダメージ
2,8→中ダメージ
4→小ダメージ
それ以外→回避

↓4 初春
1,4,8→死亡
5→中ダメージ
それ以外→大ダメージ



ズガァァァァァァァァァァァァ!!!!!


次の瞬間、強烈な衝撃波が撒き散らされた。


垣根のとった行動はただ背中の翼を一振りしただけ。
ただそれだけで辺りの風景を根こそぎ吹き飛ばし、普通の道路を瓦礫の散乱する戦場へと変える。


垣根「……お?」


垣根は怪訝そうに目を細める。
まだ土埃の舞う道路には、グループの面子が倒れていた。
しかし、全員息がある。

初春飾利は血まみれで動くこともできないようだが、天井亜雄と結標淡希は頭から血を流しながらもフラフラと立ち上がってこちらを睨みつけている。
加えてフルチューニングは無傷だ。

垣根「へぇ、俺の一撃をかわすとはな。やるじゃねえか」

00000「垣根……帝督……」

垣根「自分の名前くらい言われなくても分かってる」

まともに動けそうで戦力になりそうなのはレベル4の二人だ。
垣根はその様子を観察しつつ、次の行動を考える。



《20:00頃に垣根の行動安価》

 
垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

もちろんタダで見逃すなんてしないよな?


垣根「……まっ、さっきので死ななかったってんなら、運がいいって事で見逃してやるよ」

00000「アンタは一体何がしたいんだ……!」

垣根「テメェらには関係ねえよ。命が惜しかったら大人しく帰る事だな」

そう言い残し、垣根は歩き去る。
目的がハッキリとしている今、こんな所で時間をかけているわけにはいかない。


***


それからしばらく街を歩き続ける垣根。
ただ歩いているだけで何かが得られるとは思えないが、それでも異能の力であれば何となく感じられるのではないかとも思った。


と、その時だった。


急に大気を震わせるほどの怒声が響き渡った。
一人のものではない。何人もの人間が一斉に発しているものだ。

そして直後、道路の向こう側から大勢の人間がこちらに向かって走ってきた。

「日本人だぞ!!!」

「殺せ!! 敵だ!!!」

目は血走り、表情も狂気に染まっているその様子を見れば、例えフランス語が分からなくても何を言っているのかはある程度分かったかもしれない。
しかし、垣根はそんな目を向けられても、ただ面倒くさそうに溜息をつくだけだ。

この程度の悪意を向けられることはもう慣れきっている。



《20:20頃に垣根の行動安価》

 
垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

数人だけ事情聴取(暗部式)のために残しといて他皆殺し


垣根はすぐに翼を展開すると、空へ飛び上がる。
これで学園都市の能力者であることはバレてしまっただろうが、元々捕まる気はないので関係ない。

そのままアビニョン上空を飛び回って、何かしらおかしなものがないか探す垣根。
すると。


垣根「あれは……」



《20:35頃に目撃安価》

「逃げるんだよォォォーーーーーッ」

 
何を見つけた?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

神裂火織

テッラさん異教徒の豚を犯してて楽しいのか?

15スレ目にして初の本格的なエロシーンか!?

ドキッ!AOだらけの糞安価大会!!

んで、五和は神の右席の子を孕んじゃうのか?


↓1のコンマ以下の数字で決定
偶数→ 幻 覚 だ 
奇数→ 現 実 だ

ここで魔術攻撃をやられたって事はそこから魔術を学習する可能性が!?


全身緑色の服を着た男が、先程の少女を犯している姿だった。
それも人気のない路地。危機感のない日本人はすぐに餌食にされてしまうのだろう。

ただ、垣根は少し腑に落ちない。
頭の空っぽなただの馬鹿な女であれば納得するのだが、あの少女はそれなりに“できる”雰囲気があったはずだ。

垣根「…………」




《21:40頃に垣根の行動安価》

 
垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

自分の周囲を爆破 周りの被害は考えずに

さっきのでエロ系を取ったってコンマで『なかったことに』されるのが理解できなかったのか・・・?


垣根(……偽物?)

不可解な状況を目撃した時、精神系能力者の仕業を疑ってみる。
それは暗部に居れば当然身についてくることだ。

ただ、垣根は今まで精神系能力者に遅れを取ったことはなかったのだが……。

垣根(とにかく、これは幻覚である可能性を考えて本物を探してみるか。そんで、あの女から情報を聞き出す)

そう決めた垣根は辺りを少し飛んで彼女を探す。
そして割とすぐに先程の少女を見つける。彼女もまた暴徒に追いかけられている様子だ。
やはり、先程の少女は幻覚か何かだったらしい。


垣根「さて、と」



↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
1,5,8→失敗する
それ以外→五和を捕らえる

さて、これで五和と協力(利用)できるかな?


垣根の行動は速かった。
凄まじいスピードで急降下すると、まるで鷹の狩りのように五和を抱えて飛び去る。
その途中で彼女の頭を打って気絶させる事も忘れない。

標的を失った暴徒たちは、呆然と空を見上げるしか無かった。


***


その後人気の少ない建物まで彼女を連れてきて、天井から下ろしてきた鎖で両手を縛る。
これらは全て、垣根の未元物質(ダークマター)でできているので、力で壊すことはできない。
まぁ、相手は女なので力尽くでこられる心配は少ないかもしれないが、もしも能力者だった場合は油断できないからだ。

そうこうしている内に、少女はゆっくりと目を開ける。

五和「あれ……私……」

垣根「よう、お目覚めか?」

五和「ッ!! なっ、ここは……離してください!!」

垣根「これで大人しく解放するならそもそも縛ったりしねえっての」

そう言って、垣根はコキコキと肩を鳴らして五和に近付いていく。
情報を吐かせる手段はいくつかある。



↓1のコンマ以下の数字下一桁で決定
2,5,8→性的拷問を加える
それ以外→他の方法をとる


《22:30頃に垣根の行動安価》

 
垣根はどうする?

↓4のコンマ以下の数字が
00〜09、50〜59、70〜74→↓1を採用
20〜29、75〜79、90〜99→↓2を採用
30〜39、60〜69、85〜89→↓3を採用
10〜19、40〜49、80〜84→↓4を採用

精神的苦痛のみを与える

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