コニー「……」
エレン「顔はミカサだな、間違いない」ペロペロ
コニー「……」
エレン「おっぱいのデカさもミカサだ。……乳首を摘まんだ時の反応は」tyunitto
コニー「……んあっ///」ピクンッ
エレン「完璧にミカサだ」
コニー「……」
エレン「身長も確実にミカサ、腹筋もミカサの」ボコボコッ
コニー「……」
エレン「でも頭はコニーだ。ということは、コニーだな」
アルミン「コニーだね」
コニー「私は……コニー」
アルミン「……ハア!? っていうかなにミカサのこと坊主にしてるんだよ!?」
エレン「ハア!?」
―食堂―
アルミン「何処でミカサを坊主にしたんだい?」
エレン「ここでだ」
アルミン「そもそも切った髪はどこに片づけたんだよ、それが重要だろう」
エレン「ジャンが捨ててきてやるって言ってたから、ジャンに渡した」
アルミン「……」
ジャン「……」モッサモッサモッサ
アルミン「……」
ジャン「……」ゴクン
アルミン「……」
ジャン「ちょっと待ってろ。あと少しで全部捨て終わる」
アルミン「なるほど」
コニー「よっ! エレン、アルミン、オレ!」
エレン「ようコニー!」
アルミン「おはよう」
コニー「……おはよう、私」
コニー「……。……? ……!? なんでオレがもう一人いるんだ!?」
コニー「!?」
エレン「ハア!? なんでコニーが二人いるんだよ!?」
コニー「おい説明してくれよアルミン!?」
アルミン「どうやら、エレンがミカサを丸坊主にしたら、コニーになっちゃったみたいなんだ」
コニー「なるほど」
エレン「? どっちが本物のコニーなんだ?」
コニー「わかんねえな」
サシャ「……もぐ、もぐ」バッキブシュゥ、ゴリゴリ
アニ「サシャ? ライナー知らない?」
サシャ「……もぐもぐ、知りません」バキィゴキィ! バリボリバリボリ
アニ「本当?」
サシャ「……もぐもぐ、ライナーってどういう食べ物でしたっけ?」ゾリュゾリュ、ブジュクジュルジュル
アニ「図体のデカイ、金髪の変な眉毛のやつなんだけど」
サシャ「あれ? もしかしたらそれ、私が食べちゃったかもしれません」ゴックン
アニ「……ハア!?」
サシャ「ハア!?」
エレン「ライナーがサシャに食われて死んだみたいだ」
ジャン「誰しも劇的に死ねるってわけじゃねえみたいだな」モッサモッサ
アルミン「……いや、みんな。今はそんな心配している場合じゃないぞ」
コニー「……どうして?」
アルミン「今目の前にいる二人のコニーの内どちらかが、元はミカサのコニーなんだ」
エレン「そういうことになるのか」
ジャン「それがどうしたっつうんだアルミン」モッサモッサ
アルミン「ということはだよ? 単純に考えてみてくれ。
ミカサがコニーになる過程で避けては通れない一つの問題があるはずだ」
エレン「……!? ま、まさか!?」
ジャン「……コニー化する際の、『拒絶反応』!?」
アルミン「そうさ!」
コニー「う……うぅ……うわあああああああああああああああああああ!!!」
アルミン「くそっ! 始ってしまった!」
コニー「うう! ううぅ痛い! 痛い!」ゴロゴロゴロ
コニー「なんだどうした!? オレが腹抱えて転げまわってるぞ!?」
アルミン「『拒絶反応』だ!? 恐らく転げまわっている方が元ミカサなんだと思う!」
エレン「ちくしょう! どうすりゃいいんだ!?」
アルミン「髪が伸びればミカサに戻るはずだ!」
コニー「うわああああああああああ!!!」ゴロゴロゴロ
ジャン「そんな悠長なこと言ってる場合じゃねえだろ!」モッサモッサモッサ
アルミン「ハア!?」
コニー「うわああああああああああああああ!!!」スポポポポポポポポーン!
アルミン「!? まずい! コニー化の『拒絶反応』に耐えきれなくて、
ミカサの腹筋たちがこの食堂中に散らばってしまった!」
ジャン「な、なんてこった!!!」
ミカサの腹筋たち「……チョイス……チョイス」ビタンビタンビタン!
キャー! ウワー! ダ、ダレカタスケテウギャアアアアアアアアアアア!
アルミン「大変だ! 宿主を失った腹筋たちが新たなる宿主を求めて訓練生たちのお腹にめり込もうとしている!」
エレン「ちくしょう! ちくしょう! どうしてこんなことになっちまったんだ!?」
コニー「エレンがミカサを坊主にしたのが悪いんだろ!」
エレン「坊主にしたかったんだよ!」
コニー「なるほど」
エレン「……」
コニー「……ハア!?」
エレン「ハア!?」
マルコ「うわあああああああああ!!! 腹筋が! 腹筋がお腹に入ってくるううううう!!!」
ジャン「うっせえぞマルコ!」モッサモッサモッサ
マルコ「ハア!?」
アルミン「マルコ! 少しの間我慢してて!」ダッ!
マルコ「う、わかった!」
アルミン「おらあああああああああああああ!!!」グイッ!
ブチブチブチブチブチブチィィィィィ!!!
マルコ「ぎいいやああああああああああああああああああああ!!!」
コニー「うっせえぞマルコ!」
マルコ「ハア!?」
アルミン「よし! ミカサの腹筋の一つを捕獲したぞ!」
ミカサの腹筋「前日殺意拘束眼球大回転」ウネウネウネウネ
エレン「!? まずいアルミン! ミカサの腹筋のいくつかが外に飛び出しちまった!」
コニー「う……うう……」ゼエゼエハアハア
アルミン「くっ! みんな食堂を完全に封鎖させるんだ! 残りの腹筋は外に逃がすなァ!」
ジャン「ま、ま、なんてこった!!!」
ガシャーン! ゴシャア! ウワアアアアア! タスケテー! キャー!
エレン「まずい! 早くミカサの腹筋たちをとっ捕まえないと、
罪無き人々が腹筋に乗っ取られちまうぞ!!!」
アルミン「今食堂の中を飛び回っている腹筋は残り三つ、活発に飛びまわるのが一つ、
牽制しつつ周りの人間の動きに合わせ跳ねまわる腹筋が一つ……そして」
ミカサの腹筋「……蝉地獄ストップ横断中」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アルミン(……明らかにヤバそうなのがもう一つ!)
コニー「はあ……はあ……ミカサの腹筋は、いくつ飛んで行ったの?」
アルミン「恐らく全て、すなわち八つの腹筋が『拒絶反応』により飛びだした!」
エレン「ここにいるのは四つ! ヤベえぞ、残り四つが外に飛び出しちまった!」
ユミル「おいコラこりゃあなんの騒ぎだ!?」
クリスタ「変な丸いウネウネしたのが食堂中を跳ねまわってるんだけど!?」
ミカサの腹筋「強制、キャンドル、タンポポ、完全」ビッタンビッタンビッタン!
マルコ「うわああああああああああ! またお腹に入って来たあああああ!!」
ユミル「うっせえぞマルコ!」
マルコ「ハア!?」
アニ「サシャ! あんたライナー食ったの!?」
サシャ「わかりません! ライナーっぽい食べ物なら食べました!」
アニ「吐き出せ! 指突っ込んであげるから吐き出せ!」ヌップニッチャヌッチョグッチョ
サシャ「おぶぅ、うむ、ぐむ、おえっ、そ、そんな激しく、やめへ、くら、おえっ」ヌップヌップビッチャ
アニ「ライナー吐き出せえええええええええええ!!!」ズボガッ!!!
サシャ「おろろろろろろろろろろろろろろろろろろ!」ビチャビチャビチャ
マルコ「うわあああああああ! 腹筋が、腹筋がぁ、僕のお腹にめり込んでくるうううう!!」ミチィミチィ
アルミン「行けエレン!」
エレン「うおりゃああああああああああああ!!!」グイッ!
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチィィィィ!!!
マルコ「ぎいいいやあああああああ!!! 痛い痛い痛い痛い痛いいいいいい!!!」
コニー「マルコ、少し静かにして」
マルコ「ハア!?」
コニー「やったなアルミン! これでミカサの腹筋二つ捕獲だ!
あと、8-2だから……残り9個でぇあ!?」
アルミン「よし残り六つだ! 時間がない早く食堂の腹筋を捕まえて外に逃げた腹筋たちを追おう!」
ミカサの腹筋(王)「……密室ドメスティック一周開始」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アルミン(未だにあのヤバそうなのは静観している! ここは、まずあっちにいる牽制している方を!)
アルミン「エレン! ジャン! コニー! コニー! みんなで一気に囲んで捕まえるぞ!」
みんな「応ッ!」ダッ!
ミカサの腹筋「精神的良好睡眠確実弁当」ピョンッ!
ジャン「くっそ迅い!」
サシャ「おろろろろろろろろろろろろろろろろろ!」ビチャビチャビチャ!
ツルッ!
エレン「なっ!?(サシャの吐いたゲロで、滑ったのかオレは!?)」ドサッ!
ミカサの腹筋「グループ殴打下僕無双」ヒュンッ!
コニー「エレン!」
エレン「ぐぅっ、まずい避けきれない!(死ぬッ!)」
ガシィッ!
ユミル「おい肉饅頭、私のこと忘れるたあちょっと水臭えんじゃねえか? ああ?」
アルミン「ユ・ミ・ル!!!!!」
ユミル「朝っぱらから騒がしくしてんじゃねえよウゼえ!!!」ギュッ!
ミカサの腹筋「ピギィ! ピギィィィィィィ!」ウネウネウネウネウネウネウネ
アルミン(!? そうか今は朝だ! このコニー化による『拒絶反応』で起きた混乱によって忘れていた!)
アルミン「おはようクリスタ!」
クリスタ「おはようアルミン」
アルミン(可愛い!)
アルミン「ユミル! 腹筋をこっちへ!」
ユミル「はいよ!」ブンッ!
アルミン「これで三つ!」パシッ!
アルミン「……そして残るは」
ミカサの腹筋(王)「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジャン「……お、おいおい、なんかアイツヤバくねえか?」
エレン「な、なんだこの威圧感は!」
ミカサの腹筋(王)「雄叫びマーケット徹底討論」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
マルコ「!? みんな、来るぞ!!!!」
アルミン「マルコうるさい!」
マルコ「ハア!?」
ミカサの腹筋(王)「古代スチール相当脛鯨」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アルミン(くそっ! 向こうからは仕掛けて来ないのか!?
完全に僕たちの動きを待っている! それは、後攻でも十分対応できるという、余裕ッ!)
エレン「く、く、く、うわああああああああああああ!!!」ダッ!
アルミン「待ってエレン! 無闇に動いちゃだめだ!」
ミカサの腹筋(王)「……妄想価値!」ビュンッ!
エレン「は、や!」ドゴォッ!
エレン「ぐはぁっ!(なんっつう重い突進だ!? 息が、できねえ!)」
コニー「エレェェェェェェェェェェェェン!」
コニー「エレンがやられた!」
アルミン「くそっ! 腹筋はどこへ行った……な!?」
クリスタ「いやああああああああああああ!!!」ミチミチミチィ
アルミン「クリスタ!!!」
ミカサの腹筋(王)「僕は君の瞳を見続けよう、君の見る世界を知るために」グリグリグリ
クリスタ「いやっ、だめ! くぅ、だ、誰か、助けてぇっ! あっ、そこは!///」ミチミチミチミチィ!
ジャン「くそっ! あいつよりにもよってクリスタ狙いやがった!」モッサモッサモッサ
コニー「あいつ変態だ!」
コニー「変態だ!」
ユミル「歯ァ食いしばれクリスタああああああああああ!!!」グイッ!
クリスタ「応ッ!」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチ!
ユミル「クソがぁ! かてえ!」
マルコ「痛い痛い、見てるだけで痛い」
ユミル「うおらあああああああああああああああああ!!!」
クリスタ「ふんがああああああああああああああああ!!!」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチ……ブチィッ!
アルミン「や、やった! 取れた!」
クリスタ「うおっしゃああああああああああああああ!!!」
すみません、30分だけ席外します
ミカサの腹筋(王)「……」シーン
ユミル「捕まった途端落ち着いちまったなコイツ」
アルミン「己の最後を察したんだろう。潔さも王の風格が漂っているね」
クリスタ「ぜえぜえ、はあはあ」
ジャン「大丈夫かクリスタ?」モッサモッサモッサ
クリスタ「う、うん、このぐらい平気だよ。心配してくれるの?」
ジャン「そりゃあなあ、マルコだったら別に心配いらねえけど」モッサモッサモッサ
マルコ「ハア!?」
アルミン「うるさいよマルコ」
マルコ「ハア!?」
クリスタ「ジャンって意外と優しいんだね」
ジャン「ん? ああ、意外ってなんだよ」モッサモッサモッサ
アルミン(ジャン死ね、ついでにマルコも死ね)
マルコ(ハア!?)
ユミル「ほらよアルミン、これで四つ。この食堂の中にいる肉饅頭はこれで全部か?」
アルミン「ありがとうユミル。うん、あと残るは『拒絶反応』により飛び出した途端、
外へ逃げ出したもう四つのミカサの腹筋だね」
ユミル「え? ミカサの腹筋? お、おいおい、肉饅頭ならともかく、
なんでミカサの腹筋が体から分裂して勝手に跳ね回るんだよ」
アルミン「何者かがミカサを丸坊主にしたんだ。そしたらミカサはコニーになってしまった。
コニー化にともなう『拒絶反応』でミカサの体の腹筋は新しい宿主を探すために本体を飛び出したってわけだ」
ユミル「なるほどな」
サシャ「おろろろろろろろろろろろろろろろろろろ!!!」ビチャビチャビチャ
アニ「……っあ」ツルンッ、ドテンッ!
エレン「あははははは! アニもオレみたいにサシャのゲロで滑ってる!」
アニ「……」ドゲシドゲシドゲシ!
エレン「ぐはぁっ! ちょ、待ってアニ! さっき突進された腹集中的に蹴らないで!」
アニ「……」ドゲシドゲシドゲシ!
エレン「アニっておっぱいデカいんだな」
アニ「!? は、ハア!? な、何言ってるんだよ!?///」
エレン「!? す、スマン! マジで何言ってるんだオレは!? ホントすまん!」
ジャン「くそっ! 食堂での捕獲に時間使っちまったぜ!」
アルミン「……」
マルコ「あ、アルミン、早く外に逃げた腹筋たちを追わないとまずいんじゃないか!?」
アルミン「うるさいマルコ」
マルコ「ハア!?」
クリスタ「は、早く外に逃げたミカサの腹筋を追わないとまずいんじゃないの?」
アルミン「そのことなんだけどね、みんな聞いて欲しいんだけど……」
ジャン「やけに呑気じゃねえか? そんなにゆっくりしてて良いのかよ」
アルミン「ああ、僕の考えでは、恐らく外へ逃げたミカサの腹筋たちは、市街地にまでは行っていない」
コニー「アルミン、それはどういうこと?」
アルミン「まず、奴らは僕たちに捕まるという危険性を察知してすぐにここから逃げ出した」
コニー「なかなか賢い腹筋たちのようだな……」
アルミン「そうなんだ。『まず』は捕まるという危険性を潰したんだ。しかし、腹筋たちはわかっているはずだ」
ユミル「何をわかってるはずだっつうんだよ?」
アルミン「自分たちに適合する良質な宿主は、市街地の一般人たちよりも、
毎日訓練を受け心身ともにとても健康な『訓練所』にいることを!!!」
ジャン「なるほど! 言われてみれば確かにそうかもしんねえぜ!」
アルミン「だから今は僕たち、そしてミカサの腹筋たちも互いに膠着状態と考えるのが妥当だろう」
クリスタ「……と、すると私たちはどうすれば良いの?」
アルミン「この限られた膠着状態の時間を使い、作戦を考える!」
コニー「……作戦?」
アルミン「……ああ、逃げた四つのミカサの腹筋はそれぞれ、『右の上から1』、『右の上から3』、
『左の上から3』、『左の上から4』番目の腹筋だ」
クリスタ「……あれ? その四つって」
アルミン「気づいたようだねクリスタ。そう、それぞれ『仲間思い』、『正義感が強い』、
『助けたがり屋』、『仲間思い』という特徴を持った腹筋なんだ」
ユミル「……ははーん」
コニー「? なんだ、全然わからねえ、オレがバカだからわからねえのか!?」
ジャン「……アルミン、なかなかえげつねえことするんじゃねえか?」
アルミン「背に腹は代えられないよ、腹筋だけにね。
……今捕まえたこの腹筋たちを、逃げた腹筋たちをおびき寄せるための生贄にするんだ!」
サシャ「おろろろろろろろろろろ……」ビチャビチャビチャビチャ……
アニ「……」
エレン「……」
サシャ「……」
アニ「吐き終わった?」
サシャ「はい、お陰さまで」
アニ「はあ、じゃあ私たちはここ片づけようか?
みんなが大暴れしてメチャクチャな状態でおいておいてもダメでしょ?」
エレン「そうだな。今回オレたちは裏方だな」
サシャ「うーーーーーーーん……」
アニ「……? どうしたのサシャ? 頭抱えて」
サシャ「いやあ、さっき私が食べたライナーっぽいのもそうですけど、
今日はやけに『っぽいの』が多いなーと思いまして」
エレン「……わかんねえけど、サシャが言うその『っぽいの』ってもしかして、
誰かが丸坊主にしてコニーになっちまったミカサのことか?」
サシャ「はい、コニー『っぽいの』です。しかも二人。コニー『っぽいの』が二人も」
エレン・アニ「……は?」
―格闘術訓練場―
コニー「……なるほどな、室内で縦横無尽に跳ね回るミカサの腹筋は手強いが、
こうして周りに何も無くだだっ広い場所で対峙すれば、奴らが圧倒的に不利というわけだな」
コニー「さすがアルミン、私はいつもアルミンのその知恵に助けられていた」
ユミル「準備できたぜー」
クリスタ「捕まえた腹筋四つ、棒に括りつけたよー」
ミカサの腹筋たち「……」シーン
ジャン「……やるんだなアルミン!」モッサモッサモッサ
アルミン「……ああ、この中で動けるジャン、マルコ、ユミル、コニー、コニー、
そしてクリスタは、僕と腹筋たちを囲むように周囲を警戒しててくれ」
みんな「応ッ!」
アルミン「……ふう。よしじゃあ始めるか。用意した針は千本」
ジャン「……ゴクリ」モッサモッサモッサ
アルミン「何本刺したら、助けに来るかな!」プスッ!
ミカサの腹筋「ッ!? ピギィ! ピギィィィィィィィィィィィィ!!!」ウネウネウネウネウネウネウネウネ
ジャン「ぐっ、くそ!(ただの腹筋なら別に良いが、ミカサの腹筋となりゃあ話しは別だ!
痛々しい鳴き声が鼓膜に突き刺さるぜェ!!!)」
ミカサの腹筋「ピギィィィィィィィィィィィィィィ!!!」ウネルンウネルンウネルンウネルン!
クリスタ「う、うぅ……」
ユミル「……嫌なら耳塞げよ」
クリスタ「で、でも、そしたら両手が塞がっちゃうから……」
アルミン「あ、一応全員分の耳栓は用意しといたよ」
マルコ「なーんだそれを早く言ってよアルミン!」
クリスタ「マルコっ! うるさい」ニコッ
マルコ「ハア!?」
ジャン「ありがとなアルミン、これで嫌な音を聞かなくて済むぜ」
コニー「ありがとう」
コニー「さすがアルミンだな、全ての事に備えてしっかり準備してきやがる」
キュッ、キュッ、キュッ、キュッ、キュッ、キュッ!
アルミン「あとでクリスタの耳栓もらおっと」
アルミン「針、これで四本目だ!」プスッ
ミカサの腹筋「ッピギイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」ウネウネウネウネウネウネウネ
ピョンピョンピョンピョン!
ミカサの腹筋「中身現場チームパワー」ピョンピョンピョン
ジャン「!? 現れたぞ! さすがアルミンお前の予想通りだ!
仲間の叫びにのこのこおびき寄せられて来たぜ!」
アルミン「本当だ! みんな! ……みんな?」
クリスタ(まだ来ないなー)
ユミル(いつになったら来るんだ? 肉ま……じゃなくてミカサの腹筋どもは)
マルコ(よーし! 頑張って腹筋を捕獲してミカサを助けるぞー! 早く来い腹筋!)
コニー(……ミカサの腹筋、早く来い! 私が必ず捕まえる!)
コニー(……)
アルミン「そっか耳栓してるからみんな僕とジャンの声が聞こえないんだ!」
ジャン「前方からミカサの腹筋一個接近! ジャン・キルシュタイン前進し目標を迎撃する!
(のこのこ現れたのは一個! そのまま向かってくるならオレが一人で捕獲してやらあ!)」ダッ!
ミカサの腹筋「サイバー調理ゴールド魔ショウタイム」ニヤァ……
アルミン「!?(なんだこの嫌な予感!? ……まさか、『奴ら』!)」
ジャン「おらあ! 飛んで火にいる夏の虫だぜえええええ!」タッタッタッタッタ
アルミン「ジャン待つんだ! これは『奴ら』の罠だ! あっ、ジャンも耳栓してるんだった」
ミカサの腹筋たち「体臭セパレートホーミング中学校」ババババッ!
ジャン「!? なっ、一個の後ろに三個隠れてやがったのか!?」
アルミン「くそ! 捕まえた腹筋たちの側を離れることになるが、みんなの肩を叩いて気付かせよう!」ダッ!
ジャン「くそっ! どれを捕まえればいいっ!(……ッ! しまった! この一瞬の迷いが隙にッ!)」
ミカサの腹筋「息マックス蹴り突破!」ドガッ!
ジャン「がはぁっ!(くそっ! 体勢を立て直さ)」
ミカサの腹筋たち「蚊リスク反骨砲!」ドガガガガガガッ!
ジャン「ぐああああああああああああああああああああ!!!」
アルミン「!? ジャンがやられた! このままでは四つ全員に突破される!
コニー、コニー! あっちあっち!」トントン
コニー「えっ? !? ジャン!? 腹筋が四つ!? くっ!」ダッ!
アルミン「まだ腹筋たちが一か所にまとまっている今の内に勝負を決めないと!」
クリスタ(『ミカサの腹筋饅頭』って作ったら売れそうだなー、ちょっと考えてみようかなー)
アルミン「クリスタクリスタ! あっちあっち!」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
クリスタ「えっ? !? きゃあ! ミカサの腹筋饅頭が四つ来てる! 私も行かなきゃ!」ダッ!
アルミン「あとはユミルとコニーとマルコだ!」ダッ!
コニー「絶対に捕まえる!」
ミカサの腹筋「全力卵入れ歯モード!」ドッ!
コニー「くっ! さすがにミカサの腹筋……手強い!
(奴らはチーム(四個)で一人を確実に潰そうとしてる! 仲間奪還をより確実にするために!)」
ミカサの腹筋「最高カメラ夢武士納涼」ドッ!
コニー「っ!(なら、奴らの攻撃を避けてみんながこっちに集まる時間を稼ぐ!)」ヒョイッ!
アルミン「ユミル! あっちあっち!」
ユミル「きゃっ! あ、ああアルミンかびっくりさせんなよ。
えっ? !? もう四つ来てたのか! くっそクリスタまで向かっちまってやがる!」ダッ!
マルコ(ミカサの腹筋が来たら、そうだな、まずはフェイントをかけてそれで……)
クリスタ「コニー! 加勢しに来たよ!」タッタッタッタッタ
コニー「クリスタ! 助かった! 奴らは私たちを倒すのが目的!
容赦なく攻撃してくるから気をつけて!」
クリスタ「うんっ! わわわっ!」
ミカサの腹筋「気分苔気分」ドッ!
コニー「くっ!(まずい、クリスタがやられる!)」
ガッ!
クリスタ「……うぅ、う? え?」
ユミル「私の天使に手ぇ出すんじゃねえよ肉饅頭が」
アルミン「よし! これで奴らの侵攻は停滞させた! あとは捕獲するだけだ!」
マルコ(それで最後に、無駄に二回転してカッコよく捕獲、だね!)
アルミン「コニーコニー! 向こうにミカサの腹筋たちが!」トントン
コニー「えっ? !? 本当だ! 今行くぜお前ら!」ダッ!
ミカサの腹筋「墓場ワイン黒色トロッコ」ピョン!
コニー「逃がさない!」ガシッ!
ユミル「っしゃあ! バカナイス! 一個捕獲だ!」
ミカサの腹筋「嘘チキン野良オーラ!」ドッ!
クリスタ「くぅっ! 私だってぇ!」ヒョイッ!
ミカサの腹筋「!? ミルクティー! ミルクティー!」ピョン!
クリスタ「捕まえられるもんっ!」ガシッ!
ユミル「よくやった私の天使ィ!」
ミカサの腹筋「魍魎譚鼈甲乳母!」ドッ!
ユミル「おっと!」ガシィッ!
ミカサの腹筋「……寿司撤収! 寿司撤収!」ウネウネウネウネウネ
ユミル「余所見して油断してたとでも思ったか? ナメんじゃねえよ」
コニー「……残りは一つ」
コニー「その最後の腹筋はオレが捕まえるぜっ!」ガシィッ!
ミカサの腹筋「レモン最強! レモン最強!」ウネウネウネウネウネウネウネ
コニー「ありがとう私」
コニー「ふっ、どうってことねえさこのくらい」
ジャン「……ぐぅっ、な、なんだ、無事に捕獲できたのか?」モッサモッサモッサ
クリスタ「ジャン! 大丈夫!?」ウルウルウル
ジャン「あ、ああ、大丈夫だこのくらい。悪いなクリスタ心配掛けさせちまって」モッサモッサモッサ
クリスタ「ううん、心配くらいさせてよ。でも、良かった、本当に良かった」
ジャン「ああ……なんでそんな涙目なんだよ。しっかりミカサの腹筋持っておけよ」モッサモッサモッサ
マルコ「なんだよー! もうみんな捕まえてたのか! でも良かったね無事に全部捕獲できて!」
ユミル・アルミン「マルコうるせえ」
マルコ「えハア!?」
アルミン「……よし! 捕獲した八つのミカサの腹筋は無事に袋に詰められたね」
クリスタ「ふう! 大変だったけど、なんとかみんなで協力して捕まえられたね!」
ユミル「そうだなー」
ジャン「この腹筋はどうすんだ?」モッサモッサモッサ
アルミン「取りあえず、コニーの髪が伸びてミカサに戻るまで保管して、
ミカサに戻ったらお腹に嵌め込んでいけば『拒絶反応』もなく安全に元に戻せると思う」
コニー「……そう、良かったわねミカサ」
コニー「いや、オレはコニーだぞ」
コニー「私もコニー」
アルミン「あはははは、それはまあ、髪が伸びてからのお楽しみということで」
ジャン「そうだな、気長に待とうぜコニーども」
コニー「……うん、そうする」
コニー「ああ、アルミン、その袋重いだろ? オレが持ってやるよ」
アルミン「……。……うん、じゃあ持ってもらおうかな」スッ
コニー「……」
アルミン「それじゃあみんな、協力してくれてありがとう!
食堂も大暴れしちゃったし、綺麗に片づけないとね」
コニー「そうね」
ジャン「あーあー、仕方ねえとはいえ面倒くせえな。さっさと戻って片づけるか」
クリスタ「みんなでお片づけすればさっきみたいにすぐ終わるよっ!」
ユミル「えーっとお、私体調がぁ……」
クリスタ「もう! 仮病はいけないよ!」
ユミル「チィッ! バレたか!」
マルコ「みんなやるんだから、ユミルも片づけ手伝いなよ」
ユミル「うっせえマルコ」
マルコ「ハア!?」
コニー「……」
アルミン「……? どうしたんだいコニー! ずっとその場に突っ立ったままでー!
早くみんなで一緒に食堂に戻ろうよー!」オーイ
コニー「ふっふっふっふっふ……コニー。コオオオオオニイイイイイイイ?????」
もうしわけありません、あと誰か書いてください
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