男「幻想入り?」 (14)

安価スレではないです
>>1は東方原作は紅魔郷のみです!
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課長「今日の課題な」

ドンっと置かれた書類の山。これが今日の課題らしい

さすが、どうしようにもない生活をしていたツケが最近回ってきた。

書類一枚でも、30分以上かかるのに。この山だ、ざっと15時間か....

社内で俺を笑う声が聞こえる。何時の間にかその社内の雰囲気に慣れた俺が居た

「慣れ」というものは怖い。慣れてしまえば、どんなことだって「日常」になる

呼吸、食事、睡眠、その他もろもろ...最近この俺いじりと笑い声が「慣れ」になってきた

課長「よーし、6時だな~。みんな上がってくれ」

部長のセリフが終わった途端、みんな各々の会話をし始めた

「今日、これどうすか」「おお、いいんじゃないか」「お前もどうだ?」

課長「ああ、君はまだ課題が残っているからね。残業よろしくね」

男「はい、そのつもりです」

課長「そうか、頑張ってな」

ガヤガヤとしていた社内が不自然に静かになった

この静けさが心地いい

男「ふう~、どうしてこうなっちまってしまったんだろ」

どうしようにもない人生を送ってきたが、努力はしてきた

男「うっぐ、クッソたれ‼」

10時間近くやって減らない書類の山を払いのけた

「ふふ、こっちの人間は面白いわね、霊夢以上にね」

俺は反射で声のする方へと振り向いた

そこには、奇抜で今の女子高生でもしない格好の綺麗な女性が居た

紫「理由をつけては、そこから逃げて頑張ったつもりになる。それがこっちの人間の思考回路なのかしら?そこのあなた教えてくださるかしら?」

脳が俺に下した命令は「逃げろ」の一択だった

だったが、足がすくんで動けない。ガタガタと震えるだけだった。

紫「あらっ?かわいいわね~もしかして、怖くて口すら動かせられないのかしら?」

俺の頬を撫でながら奴はこう言った

紫「私と一緒に新しい世界に行かない?」

そういった途端、俺の視界はぐにゃぐにゃと曲がり、俺はいつしか寝ていた

「どうしようかな~」

その、少女の一言で目を覚ました

ルーミア「ああ~、起きちゃったか~。まあ、いっか味はかわんないし」

味?理解不能だ。この女の子が言っていることは

それよりも不自然になのはここが森ということだ

男「なあ、ここはどこなんだよ」

俺は少女に訪ねてみた

ルーミア「あれー、もしかしてここわからず来ちゃったの。人なのに無用心だね~」

ルーミア「ここは迷いの竹林だよ」

男「迷いの竹林?そんなの東京にあったかな?」

脳内の地図を探ってみるが、そんな地名は聞いたことがない

ルーミア「?トウキョウ?何だそれ?まあ、いいや。お前は食べてもいい人間だよな」

ようやく理解ができた、ここは現実ではない

噛み付いてきた少女を避け、身構えた

男「そこの少女、俺はマズイからやめとけ」

ルーミア「そーなのかー?でも最近人間食べてないから、味は気にしない」

ものすごい加速で俺の腕に噛み付いて来た

腕に激しい痛みが走った、意識が飛びそうだった

ぶちりと俺の腕の肉を噛みちぎり少女は言った

ルーミア「大丈夫だよ~、充分美味しかったからさ~」

そんなことはどうだっていい、こっちは痛さで意識が飛びそうなんだ....

逃げるしかない、いくらぶっ飛んだ世界でも良心を持った奴はいるだろ

左手は抉られて骨が見えている、右手しか使えない

右手に砂を握ったと同時に二回目の攻撃が来た

右手の砂を少女がくるであろう道にばら撒いた

ルーミア「いったーーー」

案の定、目に入り少女が苦しんだ。そう、確信したと同時にとりあえず走った

どこが入り口かもわからないが、とりあえず走り続けた

男「はぁはぁ、クッソなんなんだよ、いきなりこんな所に‼」

少女は追ってきてはなかった。疲労も最高に達していたため不思議と足も止まった

その場にペタンと座り込んだ。

男「俺死ぬのかな?ふっ、骨なんて見たの始めてだぜ」

男「全然痛くなくなったな、これも慣れか?」

ゴロンと寝転がるとポケットに違和感を感じた

ゴソゴソとポケットを漁った。紙?

握ったはいいが、意識がもう耐えそうにない

最後の力をふり絞ってその紙を目の前に持ってきた

男「世界を変える程度の能力?」

その言葉を理解する前に意識が飛んだ

「この人間はどうしたの?」

声が聞こえてくる

「妹紅が拾ってきたのよ」

拾って来た?俺のこと?

俺は不思議と目が開いた事がわかった

「あっ起きたよ~」

バタバタと一人が何処かへ走っていった

「目覚めになりましたか?」

そこに座っていたのは、絵に描いたような美人だった

男「えっ、あ、そのありがとうございます」

人生の中で身内以外の女性と喋ることなんて少なかったからかなり戸惑った

輝夜「ふふ、目覚めた瞬間にその言葉ですか?面白い方ですね。ふふ」

男「えっ、その助けてくださったのは貴方ですか?」

輝夜「私ではございません、妹紅という方です」

男「その方は今ここに?」

輝夜「いや、ここには住んでおりません。迷いの竹林の何処かに」

迷いの竹林?あそこで....腕‼腕はどうなってんだ?

腕には包帯が巻かれていた。こんなもんで治るはずがねえだろ‼

「どうかしら?私特製の包帯は?」

声がする方向に目を向けるとカラフルな服を着た女性が立っていた

その女性は部屋に入ってくるなり俺の左腕の包帯を取り始めた

永琳「あなた人間よね?どうしてこんなに治りが早いのかしら?」

女性言うとおり骨が見えていた腕が元通りだった

永琳「まさか、怪我をした振りの妖怪なのかしら?」

女性は、軽く笑ったような表情で矢を俺の喉元に突きつけた

永琳「あなたの目的は何?返答次第じゃ殺しちゃうかもしれないね」

その言葉を聞いて体に力をこめた

永琳「だめよ。私はそれなりの強さを持ってるわ、あなたでは歯が立たない程度のね」

男「俺は何でここに来たのかすら、わからないんだ」

歯が立たないとわかったからこの女性に賭けてみようと思った

永琳「どういうことかしら?元いた場所はわかるかしら?」

男「東京ってわかるか?」

永琳「東京?幻想郷にはそんな所ないわね?」

今日はこれで終了です
意見とかあればよろしくお願いします
ではおやすみなさい~...

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