南条光「劇場版 夢幻戦隊メルヘンジャー」 (102)

のんびりと書いていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376907247

---地球近辺--- 


ゴゴゴゴゴ...


菜々「もう、しつこいなぁ!こんなところまで....」


ドカーン!!


菜々「きゃあっ!船のエンジンが....」

菜々「仕方ない、このまま地球に不時着するしか.....」


グオーン....


ゴゴゴゴゴゴ....

『宇宙戦艦 ダチャーンベース』


「ちっ!逃げたみたいだぜ」

『スタドリ団 特攻隊長 タックミーン』


「フヒヒ....大丈夫、ちゃんとマークしてるから....」

『スタドリ団 団員 ボッチキノコ』


「どうやらあれはチーキュって星みたいだ、どうする姉御?」

『スタドリ団 副長 ナッツ・キッチ』


「ふーん、なんかイイ感じの星ね♪」

『スタドリ団 団長 エンプレス・サナーエ』


タックミーン「ウチらのたまり場にしちまおうか?」

サナーエ「うん、いい考えね!」

ボッチキノコ「そ、それじゃ...行くの?」

サナーエ「ええ、ダチャーンベースをチーキュに近付けて!」

サナーエ「あそこを新しいたまり場にして、ウサミン星人もゲットするわよ!」

ナッツ「了解だ、姉御」


ゴゴゴゴゴゴ....

----三好科学研究所----


光「フンフン♪」


ガチャッ


光「おーいハカセ!遊びに....」


ドカーン!!


光「ハ、ハカセ!」

紗南「ゲホッ!ゲホッ!うーん、失敗だった...」

光「どうしたんだよ!なにがあったんだ!」

紗南「いやー、ちょっと新しい発明品を作ってたんだけどさ、上手くいかなくて...」

光「へー、どんなのなんだ?」

紗南「光には説明しても難しいと思うけど、意識をデータとして移し替えるものだよ」

光「意識?データ?」

紗南「簡単に言うと、人の気持ちや考えをコピーしてそれを再現できるっていう....」

光「ま、待って....もっと日本語で....」

紗南「やっぱりダメだね....」

ガチャッ


ネネ「こんにちわー」

ナターリア「オジャマしまーす!」

光「おおっ、二人とも!どうしたんだ!」

ネネ「いえ、ちょっとハカセの様子を見に....」

ナターリア「ナターリアはたまたまネネと会ったんだヨ!」

ネネ「あっ、またこんなに散らかして!それに夜更かしはよくないってこの前も言ったじゃないですか!」

紗南「うーん、ゴメンよネネ、わかってはいるんだけど...」

ネネ「はい、ドリンクの差し入れです、ハカセもたまには健康に気を使ってください」

紗南「いつもありがと」チュー

ナターリア「ネネはハカセのママみたいだネ!」

紗南「一つしか違わないんですけどね.....」

ガチャッ


幸子「お疲れ様です!カワイイボクの登場ですよ!」

蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」

紗南「おっ、いらっしゃい二人とも」

光「久しぶり!アイドル活動は順調か?」

幸子「もちろんです!みんなボクらにメロメロですよ!」

蘭子「我らが言霊を刻みし円盤を見よ!(これ、新曲のCDです!よかったらどうぞ)」

ネネ「ありがとうございます、妹も二人のファンなんですよ!」

幸子「フフーン、それは見る目のある妹さんですね!」

ナターリア「ナターリアもアイドルになりたいナ―♪」

蘭子「その魔力、偶像として申し分なし!(ナターリアちゃんもなれると思いますよ♪)」


ピー! ピー! ピー!


光「なんの音だ?」

紗南「これは....菜々さんの宇宙船からだ!」

ネネ「菜々さんは確かウサミン星人の生き残りを探すって....」

幸子「宇宙へ行ったはずですよね」

蘭子「如何なる魔の手が....(なにがあったんでしょう?)」

ナターリア「生き残りが見つかったんじゃないのカ?」

紗南「ちょっと通信回線を開いてみるよ」ピッ



菜々『紗南ちゃん!聞こえますか!?』

紗南「うん、聞こえてるよ!どうしたの?」

菜々『ゴメン……い、船が…う限界で....』

紗南「なに!?よく聞こえないよ!?」

菜々「今、地球に不時着……助けに……」ブツン!

紗南「もしもし!菜々さん!?」

光「菜々さんになにかあったんだ!」

ネネ「今の無線はただごとじゃないみたいです!」

幸子「ハカセさん!宇宙船の位置を追えますか?」

紗南「うん!大丈夫みたい!この近くだよ!」

蘭子「いざゆかん!原初の者のところへ!(行きましょう、菜々さんのところに!)」

ナターリア「こうしちゃいられないネ!」


光「みんな!行くぞ!」

-----


菜々「うぅぅ....」


光「菜々さん!」

菜々「皆さん....」

ネネ「だ、大丈夫ですか!?」

幸子「何があったんです?」

菜々「じ、実は.....」


サナーエ「おっと、こんなところにいた♪」

菜々「はっ!?」


タックミーン「なんか妙なのも一緒にいるな」

ナッツ「あれがチーキュに住んでるやつらみたいだぜ」

ボッチキノコ「フヒ...変なの...」

サナーエ「ねえ君たち、そいつをこっちに渡してくれない?」

光「お、お前たちは....」


エンプレス・サナーエ「あたしたちは宇宙の暴走族、スタドリ団!」


光「スタドリ団?」

菜々「宇宙のあちこちをめちゃくちゃにする恐ろしい人たちです!荒くれ者ですよ!」

タックミーン「アタシたちは舐められるのが嫌いなんだよ!」

ナッツ「ただ礼儀を知らないやつにヤキいれてやってるだけさ」

ボッチキノコ「フヒヒ....み、みんな弱かった....」

ナターリア「そのスタドリ団がどうしてナナを狙うんダ!」

ナッツ「知らないのかい?そいつはウサミン星人だろ?」

ネネ「そ、それがどうかしたんですか?」

ボッチキノコ「ウ、ウサミン星人は....た、高く売れる...」

タックミーン「そいつを宇宙博物館にでも売り飛ばせば、結構いい金になりそうだしな!」

サナーエ「そういうこと!さっ、大人しく渡して頂戴♪」

光「ふざけるな!」

蘭子「この者は我らが盟友!不埒者の手になど渡してなるか!(菜々さんは私たちの仲間なんです!貴方達なんかに....)」

幸子「おとなしく帰った方が身のためですよ!」

ネネ「そんなのいけないことです!」

ナターリア「そーダ!そーダ!」

サナーエ「そう、でもあたしたち欲しいものは自力で手に入れることにしてるの」

タックミーン「そういうこった!」

ナッツ「力づくでも渡してもらうよ」



光「みんな、メルヘンチェンジだ!」


パカッ


「「「メルヘンチェンジャー、インストール!!」」」


「「「メルヘン、チェーンジ!」」」



パアアァァァァ...

光「レッド・フード!」


幸子「ブルー・アリス!」


ナターリア「イエロー・ジャスミン!」


ネネ「ホワイト・マーメイド!」


蘭子「ブラック・シンデレラ!」



「「「夢見る乙女は世界の希望!」」」



光「夢幻戦隊!」



「「「メルヘンジャー!!!」」」ドーン!!



サナーエ「ふーん、ちょっとは楽しめそうね」

ナッツ「行くぞ、タックミーン」

タックミーン「へっ、行くぜ行くぜ行くぜぇ!」

光「菜々さんを守るんだ!」


タックミーン「オラァ!」バキッ!

光「グワッ!」

ナターリア「コノー!」

タックミーン「ウオラァ!」バキャッ!

ナターリア「ウワー!」

タックミーン「オラオラオラ!」ブン! ブン! ブン! 


ネネ「キャアッ!」

蘭子「ひゃっ!」

幸子「うひゃあ!」


光「つ、強い.....」

タックミーン「へっ、この酢烏賊悪に勝てるヤツはいねえよ!」


ナッツ「じゃあ今度はアタシだな」スッ


ネネ「ギ、ギター?」


ナッツ「にわかじゃない、本物のロックを聴かせてやる!」ジャラーン♪


ナッツ「雷電激震!」


♪~


光「うわっ、音波攻撃だ!」

幸子「カキーンの攻撃よりはるかに強いです!」

ナターリア「アタマイタイー!」



ナッツ「ハッ!」


ドカーン!!!


「「「ウワー!!!」」」

いったん寝ます つづきはのちほど

ナッツ「どうだい?ジンジン来たか?」

タックミーン「さすがだぜナッツ!」


幸子「くっ、このままじゃ....」

ネネ「やられちゃいます...」

光「あきらめるなみんな!最後までがんばるんだ!!」

蘭子「我が魔力結界が...(でもこのままじゃ...)」


光「みんな、メルヘンバルカンだ!」


「「「メルヘンバルカン!!!」」」


ガッシーン!


ナターリア「サーチ!」ピピピピピ...

ナターリア「OK!」ピピー!


光「ファイア!」ズダダダダダ!


ボッチキノコ「フヒ....胞子防壁!」


ガガガガガガ....


ナターリア「ソンナ!」

光「メルヘンバルカンが....」

ネネ「防がれた!?」


サナーエ「ここまでみたいね♪タックミーン!」

タックミーン「酢烏賊悪 百枚おろし!」



ズバババババ!



「「「「ウワー!!!」」」」

http://i.imgur.com/vgEIr6N.jpg
http://i.imgur.com/CzEJlEj.jpg
特攻隊長 タックミーン


http://i.imgur.com/i9uj19o.jpg
http://i.imgur.com/BIctyHo.jpg
副長 ナッツ・キッチ


http://i.imgur.com/EpM228z.jpg
http://i.imgur.com/9FfwHenl.jpg
団員 ボッチキノコ


http://i.imgur.com/9sgvqLN.jpg
http://i.imgur.com/Fbo2vob.jpg
団長 エンプレス・サナーエ

菜々「メルヘンジャー!」


シュウゥゥ....


ネネ「変身が....」

光「く、くそぉ....」

光「菜々さん....」ガクッ


菜々「そんな.....」


タックミーン「ハッ!もっと楽しめるかと思ったんだがな!」

ナッツ・キッチ「期待はずれもいいとこだ」

ボッチキノコ「こ、こいつらどうするの....」

サナーエ「船へ運んでちょうだい、ウサミン星人と一緒にね」

ナッツ・キッチ「やれやれ、また姉御の気まぐれか.....」

タックミーン「おら!とっとと立て!」グイッ!

菜々「光ちゃん!幸子ちゃん!ネネちゃん!みんな!」

サナーエ「大丈夫よ、生きてるわ」



サナーエ「それに、そっちの元気な子にはお姉さんちょーっと興味湧いてきたかな....」

光「うぅぅ....」

------


光「あれ、ここはどこだ?」

光「暗い...それになんだか寒い....」

光「おーい!みんなどこだー!」

光「幸子!ネネ!ナターリア!蘭子!いないのか!?」

光「おかしいな...あっ、誰かいる!」

光「ねえちょっと!そこの人....」


ありす「.....」

光「あ、ありす!どうしてこんなところに!?」

ありす「.....」

光「どうしたんだ、なにか言ってくれよ!」

ありす「.....」テクテク...

光「あっ、ちょっと待ってくれ!」


ガシッ!


光「な、なんだ!?足が....動かない...」


テクテク...


光「ま、待ってくれ!アタシ、ありすに言いたいことが....」



光「ありすーーー!!!!」

「…ちゃん、光ちゃん!」

光「うぅぅ....」

幸子「大丈夫ですか!?南条さん!」

光「あれ...アタシ...」

ネネ「よかった!なんともないですか?」

ナターリア「すっごく苦しそうだったヨ!」

蘭子「彼奴らの呪詛によるものか?(あの時の攻撃のせいですか?)」

光「いや、なんだかすごくいやな夢を.....」

光「それより、ここはどこだ!?」

幸子「どうやらボクたちは捕まったみたいです」

光「捕まった?」

ナターリア「ここはあいつらの船の中みたいなんダ!」

ネネ「今、どうも宇宙にいるみたいです」

光「う、宇宙!?」


------


紗南「メルヘンジャー!聞こえる!?」

紗南「ダメだ、全然繋がらない....」

紗南「もしかしてあいつらに捕まって、それで....」

紗南「どうしたら....」

タックミーン「チーキュはなかなかいい所みたいだな、姉御!」

ボッチキノコ「ここなら....フヒヒ...いいキノコが育ちそう...」

ナッツ「しばらくはここをたまり場にして、周りの星で遊べそうだな」

菜々「い、いったい何をするつもりなんですか!?」ジャラッ....

タックミーン「決まってんだろ!ここをスタドリ団のたまり場にすんだよ!」

サナーエ「そうね、でもチーキュの地面に立ってる建物が邪魔だわ」

ボッチキノコ「じゃあ...やっちゃう?」

サナーエ「ええ、思いっきりね!」

ナッツ「派手に行くぜ!」


ウイィィィン...


ビビー!!


ドカーン!!!


「「「ウワー!」」」



「「「キャー!!!」」」



「うわっ、なんだー!」

「ワンッ!ワンッ!」

「に、逃げるぞいぬ美ー!」


菜々「な、なんてことを.....」

サナーエ「ふふっ、この調子ならすぐに終わりそうね♪」

ナターリア「地球の方に攻撃してるみたいダ!」

ネネ「大変!早く何とかしないと!」

幸子「でも、この牢屋の中じゃメルヘンチェンジができないみたいです!」

蘭子「わ、我らの命運は尽きるか!?(それじゃあ私たちは何にも出来ないんですか!?)」

光「ち、ちくしょう!」ドン!

ネネ「光ちゃん....」

光「アタシが....弱いから....」

ナターリア「そんなことないヨ!」

幸子「今はとりあえずここから出る方法を考えましょう!」

蘭子「ええい!我が魂を解き放てー!(ここから出して下さーい!)」

ナターリア「コラー!ここから出セー!」

ネネ「んっ...!私たちの力じゃこの牢屋は....」

光「どうすれば.....」


------


タックミーン「へへへ、いい感じで...んっ?」

サナーエ「どうしたの?」

タックミーン「レーダーに反応!なんか近づいてくるぜ!」

サナーエ「なにかわかる?」

タックミーン「なんか....でっかい...ロボットだ!」

ゴゴゴゴゴ...



紗南「あれだ!待っててよみんな!」

デスマキ「ニョッワー!」

ナッツ「あいつらの仲間か!?」

タックミーン「撃ち落としてやるぜ!」ピッ!


ズダダダダ...


紗南「うわっ、来た!」


ヒュンヒュンヒュンヒュン....


ボッチキノコ「速い....」


紗南「行け、アン・ズラッガー!」

デスマキ「ニョワワー!!」


キーーン....


ズガッ!


タックミーン「うわ!船体が...」

サナーエ「やるじゃない!」

ナッツ「これならどうだ!?」


ウイィィィン...


ビビー!!


ドカーン!!!


紗南「当たった!?」

紗南『みんな、聞こえる?』

光「ハカセ!」

紗南『今、デスマキでそっちに向かってるところだよ!』

幸子「どの辺にいるんですか!?」

紗南『すぐ近くだ!だけど....』

ネネ「だけど?」

紗南『さっき被弾しちゃって姿勢制御が...』

ナターリア「シセーセイギョ?」

蘭子「ハカセ!魔力が枯渇したか!?(大丈夫ですか?)」

紗南『ゴメン、もう間に合わない!とりあえず逃げて!』

光「逃げろったってここは牢屋で.....」



ガガーン!!!



光「うわあっ!」

幸子「うひゃい!?」



デスマキ「ニョワー....」



ネネ「か、壁を....」

光「破ってきたのか....」

ウイーン...


紗南「ケホッ....みんな大丈夫?」

幸子「な、なんとか....」

ナターリア「潰されるかと思ったヨ....」

光「とりあえず今ので牢屋の壁は破れたから....」

蘭子「いざ!漆黒の翼を広げて飛び立て!(早く逃げましょう!)」

ネネ「牢屋から出たからチェンジできますね!」

幸子「そういうことですね、さっさと菜々さんを助けてここから脱出です!」

ナターリア「でも、どうするんダ?」

光「ひとりひとり別れて探そう!」

紗南「あたしは光と一緒に行くよ!」

幸子「なにがあるかわかりません!注意していきましょう!」

ネネ「見つけたらすぐに連絡ですね!」




光「みんな!気をつけて!」


「「「オッケイ!!!」」」


タッタッタ...


光「よし!行くぞハカセ!」

紗南「うん!」

タックミーン「おっ、あいつら逃げやがったな!」

ナッツ「大丈夫だ、この船の中にいる限り袋のネズミさ」

ボッチキノコ「だ、団長....どうするの?」

サナーエ「そうねぇ、捕まえようとすればすぐにできるけど....」

サナーエ「それじゃおもしろくないし、久々の獲物だしね♪」

タックミーン「じゃあアタシらが相手してもいいのかい?」ボキボキ...

サナーエ「うん、ちょっとくらいならやり過ぎても許す♪」

タックミーン「うっしゃあ!ブチかますぜ!」

ナッツ「ちょっと荒っぽくいくか」

ボッチキノコ「え、獲物...獲物....」

菜々「皆さん.....」

サナーエ「ふふっ....よーく見といてね、あたしたちに逆らったやつがどうなるかを....」

ネネ「菜々さーん!どこですかー!」

ネネ「いない...」

ナターリア「オーイ!」

ネネ「ナターリアちゃん!どう?」

ナターリア「ダメ、見つからないヨ....」

ネネ「どこにいったのかしら....」

ナターリア「この船、とっても広いネ」


ザワザワ...


ナターリア「んっ、ナンダ?」


イー! イー! イー!


ネネ「な、なに!?」

ナターリア「こいつらもスタドリ団みたいダ!行くゾ、ネネ!」

ネネ「う、うん....」


ナターリア「フッ!テヤッ!」ドカッ! バキッ!

ネネ「えいっ!えーいっ!」バキッ! ドンッ!


イー....


ナターリア「フゥ、これで全部みたいだゾ!」

ネネ「びっくりした....」



幸子「二人とも!」

蘭子「壮健か!?(大丈夫ですか!?)」

ネネ「うん、大丈夫!そっちは?」

幸子「見つかりません...」

蘭子「有象無象の者どもが....(スタドリ団の人たちがいっぱいで...)」

タックミーン「やっぱ下っ端どもじゃ勝てねえか....」


蘭子「この波動は...(この声は、もしかして...)」

ナッツ「まっ、それくらいじゃないと面白くないしな」

幸子「あ、あなたたちは....」

タックミーン「ちっとばっかおイタが過ぎるようだなぁ....」

ボッチキノコ「フヒヒ...久しぶりの...獲物...」

ナッツ「少し痛い目を見てもらうぜ!」


幸子「皆さん!行きますよ!」

パカッ


「「「メルヘンチェンジャー、インストール!!」」」


「「「メルヘン、チェーンジ!」」」


タックミーン「へっ、じゃあこっちもだな!」

ナッツ「キノコ、口開けろ」

ボッチキノコ「あーん....」


パクッ


ボッチキノコ「んぐんぐ...」


カッ!


ボッチキノコ「ヒャッハーー!フヒヒヒヒフハハッアッハッハ!!!」

ネネ「な、なんですか...アレ?」


ボッチキノコ「フヒヒ!フハハハハ!お前等全員血の海に沈めてやるぜェェェ!」


ナッツ「こいつは特異体質でな、この宇宙キノコを食べると性格が一変しちまうんだよ」

タックミーン「こうなったからには、怪我じゃすまねえかもなっ!」

ボッチキノコ「ゴートゥヘーーールッ!!!」



ナターリア「こ、怖いヨ....」

蘭子「恐れるな!いざ進まん!(大丈夫です、きっと何とかなります!)」

ネネ「怖がってちゃ、なにも出来ない!」

幸子「行きましょう!」




タックミーン「よっしゃあ!行くぜ行くぜ行くぜぇ!」

ナッツ「さぁ、ショータイムだ!」

ボッチキノコ「戦争だぜェェェェ!!」

ゴソゴソ....


光「よっと!」スタッ

紗南「うわわわ!」ピョンッ!

光「ふぅ、空気のダクトを使うとは考えたな!」

紗南「まあね、この方が敵と会うリスクが少ないし」

光「ところでハカセ、本当にこのルートで合ってるのか?」

紗南「大丈夫だよ、菜々さんのウサミン電波は間違いなくこっちから出てるんだ」ピッピッピ...

紗南「さっき、この船の端末にアクセスして地図を引き出したんだ、菜々さんはこの先のブリッジにいる!」

光「よし!じゃあ急ごう」


タッタッタッタ....


光「ここだな....」

紗南「菜々さん!どこ!?」


サナーエ「いらっしゃーい♪」

光「お前は!」

菜々「光ちゃん、紗南ちゃん!」ガチャガチャ...

サナーエ「よくここまで来れたわね、お姉さん感心しちゃった♪」

光「今すぐ菜々さんを放せ!」

サナーエ「あら、本当に元気ね、嫌いじゃないわ♪」

紗南「光、油断しないで!」

光「どうしてこんなことをするんだ!?」

サナーエ「そりゃ、あたしたちのたまり場の確保の為と....」

サナーエ「ウサミン星人を捕まえるためよ」

光「どうしてそんなことを!?」

サナーエ「あら、あなたはウサミン星人の能力を知らないの?」

光「能力?確かに菜々さんは不思議な力を持っているけど....」

サナーエ「じゃあお姉さんが教えてあげる♪」

サナーエ「ウサミン星人はね、頭の中で強く考えたことをそのまま現実にしちゃうっていう能力を持っているの」

サナーエ「この能力を利用すればあらゆることが可能っていうわけ、スゴイでしょ♪」

サナーエ「多分、あなたたちが変身できるのもその力を利用しているんじゃない?」

光「そうなのか菜々さん?」

菜々「確かにその通りです、メルヘンチェンジャーはウサミン星の力が組み込まれていて皆さんが強い想いで変身するのもその応用ですから....」

サナーエ「だからさ、最初は博物館に売り飛ばそうと思ったけど....」

サナーエ「よく考えたら、あたしたちの物にした方がずっと便利よね!この力があればあたしたちに敵うやつはいなくなるし」



光「そんなことは...絶対にさせない!!」



サナーエ「あら怖い、でもちょっと遅かったわね」

紗南「どういう意味?」

サナーエ「あなたたちがここにたどり着く前に、ウサミン星人の脳波をこの船のコンピューターにコピーさせてもらったの」

サナーエ「つまり、この船はそこのウサミン星人の力をコントロールできるってワケ」

光「な、なんだって!?」

紗南「そんなことが....」

サナーエ「特に、あなたには効果バツグンかもね♪」

光「どういうことだ?」

サナーエ「お姉さん、あなたを見た時にピーンときたのよ」

サナーエ「あなたは元気いっぱいに見えるけど、心の底に暗いなにかを秘めている、ってね♪」

光「なにバカなこと言ってんだ!」

サナーエ「バカなことかどうか今から見てア・ゲ・ル♪」カタカタカタ...


菜々「ハアァァァァン!!!」バチバチバチバチ....


光「菜々さん!」


モワアアアアン...


紗南「なにこれ?空間が歪んでいく....」


光「な、なんだ!?吸い込まれ....」

光「ウ、ウワアアアアア!!」


紗南「光!」

サナーエ「いってらっしゃーい♪」

紗南「光に何をしたの!?」

サナーエ「ウサミン星人の力を使ってあの子の考えをあの空間の中で現実にしたのよ」

サナーエ「自分が一番見たくない、心の底をね...」




サナーエ「さあて、どうなるかしら?」

菜々「ひ、光ちゃん.....」

ドサッ!


光「いたっ!」

光「うぅぅ、いててて....」

光「あれ?ここは....」

光「さっき夢で見た....」


カツーン... カツーン...


光「んっ、誰だ!?」


カツーン... カツーン...


光「あ、アタシ?」

光?「.....」


光「お前は一体....」


光?『アタシはお前だよ!南条光!』


光「なっ!?デタラメを言うな!南条光はアタシひとりだ!」

光?『ふーん....』スッ

光「そ、それは....」

光?『メルヘン....チェンジ!』


パアアァァァァ...


光「そ、そんな....」

光?『....フン!』バキッ!


光「グワァッ!」

バキッ!


ナターリア「ワァッ!」

ネネ「ナターリアちゃん!」

ナッツ「なんだ、やっぱりこんなもんか」

タックミーン「もうちっとがんばってくれよ!全然歯ごたえがないぜ!」

ボッチキノコ「フヒヒヒ!ザコがぁ!」

幸子「わ、わかってはいましたけど....」

蘭子「き、強大な魔力....(すごい力です....)」

タックミーン「お前らがこんなもんじゃ、あのチビも大した事ねえな」

蘭子・ネネ「!?」

ナッツ「だな、きっと今ごろ姉御にヤキ入れられてると思うぜ」

ボッチキノコ「フハハハ!デッド!デェェェッド!!!」

タックミーン「これじゃまるで弱い者イジメだな、お前らもさっさと降参した方が....」


ドカッ!


タックミーン「いてえっ!」

蘭子「ひ、光ちゃんを...」

ネネ「私たちのリーダーを悪く言うなんて....」



蘭子・ネネ「絶対に許さない!!!」



タックミーン「こ、このヤロー!」

ナターリア「そうダ!許さないゾ!」

ナッツ「こいつら...」

幸子「南条さんは、人の話を聞かないし....いつも突っ走ってばかりですけど...」

幸子「それでも....」


幸子「それでもいつも一生懸命な、メルヘンジャーのリーダーなんです!!」


幸子「あの人のことを知りもしないでそんな事を言うのは....」


幸子「このボクが...」

ネネ「私が....」

蘭子「我が....」

ナターリア「ナターリアが....」



「「「許さない!!!」」」



ボッチキノコ「な、なんだこの力.....」



「「「うおおおおお!!!」」」

ドカッ! バキッ!


光「ぐぅ...」

光?『弱いなぁ、なんて弱いんだ...』

光「この...」


ゴッ!


光「かはっ...」

光?『こんなに弱いくせに、なにがメルヘンジャーのリーダーだ...』

光「あ、アタシは...確かに弱いかもしれないけど....」

光「それでも、最後の最後まで....」

光?『最後の最後まで頑張る?その結果どうなったと思う?』

光「それは....」

光?『お前が弱かったせいで.....』




光?『ありすは死んだじゃないか!!』



光「っ!!」

光?『見てみろ』


ブーン...


光「み、みんな!」


幸子『わあっ!』


ネネ『きゃあっ!』


ナターリア『ウワアッ!』


蘭子『ああっ!』



光?『お前が弱いせいでみんなこうなってるんだ』

光「あ、アタシのせい...」

光?『そう、お前のせいだ』

光?『お前が弱かったせいでありすは死んでしまった....』

光「アタシのせいでありすは....」

光?「そうそう、プロフェッサー・アキハがありすを甦らせた時も...お前が殺したんだ!」

光「アタシが...殺してしまった...」

光?『お前は無力だ....一人じゃ何にも出来ないちっぽけな奴さ....』

光「アタシは....無力だ...」

光?『だから....』グイッ



光?『お前の代わりに....アタシが【南条光】になってやる....』グググ...



光「ありす....」



光?『死ねえっ!』



コツコツコツコツ....



光『!?』

コツコツコツコツ....


光?『誰だ!?』


光「あ、ありす?」


ありす「....」


光?『バカな....』



ありす「メルヘン、チェーンジ!」


パアアァァァァ...


光「どうして....」

光?『くっ...邪魔する気か!?』ブンッ!


ガシッ


ありす「....なにをやってるんですかあなたは?」


バキッ!


光?『グハッ!』


ありす「こんなところに座って、なにをしてるんです?」

光「ありす、アタシは...」

光?『うおおおお!』

ありす「ボーっとしてる場合ですか?あなたを待ってる人がいるのに!」ドカッ!

光?『グオッ!』

光「ありす、でもアタシは....」

光「アタシは弱い....」

光「アタシが弱いせいでありすを....ありすを...死なせてしまった...」

光「ゴメン...ゴメンなさい....」

光「....グスッ....ヒック....」

ありす「....南条さん」


パシーン!


光「っ...」

ありす「あなたの涙であいつらが倒せるんですか!?みんなを救えるんですか!?」

光「....」

ありす「みんなが必死で生きてるのに、くじける自分を恥ずかしいとは思わないんですか!?」

光「ありす....」

ありす「確かにあなたは弱いのかもしれません....だけど....」

ありす「南条さんの力を頼ってる人がいるんです!あなたを信じてる人たちが!」

ありす「....全ては救えないかもしれません、でもその人たちの事は助けてあげて下さい...」

光「アタシの力を...」

ありす「そうです...」

ありす「あの時の事は....どうしようもないことだってあります、起きてしまった事なんですから」

ありす「それに...」

ありす「私は南条さんの事、恨んだりしてませんから....」

光「.....」


光?『くそっ、ゴチャゴチャと....』


光「ありがとうありす....」

スッ....


光「アタシは....戦う!」

光「戦えない全ての人のために!」

光「アタシを信じてくれる人のために!」

光「確かにアタシは弱い、だけど....」

光「そんなアタシの力を必要としてくれる人がいる!」

光「ひとりでもそんな人がいる限り....どこかで....誰かがアタシを求めてる限り...」

光「その小さな命を守るために!」

光「アタシは、愛と勇気の炎を燃やす!」


ゴオオオオオ!!!


光?『なんだ!?やつの身体から炎が...』

光「ハアアアアア.....」


光「タァッ!」バッ!



光?『な、なにが起こったんだ!?今までと姿が....』



光「メルヘンファイヤー!」



光?『メ、メルヘンファイヤーだと.....』



光「アタシは、もう逃げないッ!!!」

これっていわゆる「完結編」なのかしら
それとも「劇場限定フォーム」になっただけで今後は変身できないのかしら

光?『クッ、こけおどしめ!』ダッ!


ガシッ!


光「ヤアッ!」バキッ!


光?『ウワアッ!』

光「アタシは...もう弱い自分に負けたりしないッ!」

光「たとえ迷う事があったとしても....」

光「もう、ひとりじゃないってわかったから....」


光?『そ、そんなことがあってたまるかぁ!』


光「フンッ!セイッ!」ドカッ! ガッ!


光?『ガハァッ!』


光「行くぞ!ありす!」

ありす「はいっ!」


「「トオッ!」」


光『はっ!?』


「「メルヘン、ダブルキーック!!」」


ドガァ!!


光?『グワアアアアア!!!』




ドカーン!!!

>>54

一応完結編のつもりで書いてます

だってもうネタないもん....

光「ありす」

ありす「なんですか?」

光「...ありがとう」

ありす「....いいんです」

光「ところで、なんでありすがここにいられるんだ?」

ありす「おそらく、菜々さんの力でしょうね」

光「ということはその力が消えたら....」

ありす「今はそんなこと考えてても仕方ありません」

光「そうか、そうだな....」

ありす「さっ、行きますよ!」

光「ああっ!」

幸子「ブルー・ウォーターシュート!」ブシュー!!

タックミーン「グハアッ!」



蘭子「ダーク・フレイム!」ゴオオオオ!

ナッツ「ウワアッ!」



ナターリア「イエロー・フラッシュ!」

ボッチキノコ「ウギャアッ!」



蘭子「ハァ...ハァ...」

ナターリア「どうダ!これがナターリアたちの力だゾ!」

幸子「フ、フフン!ボクたちがちょっと本気になればこんなものです!」


タックミーン「ヤロー...調子に乗りやがって...」

ナッツ「こうなったら...」

ボッチキノコ「あ、あれでいくの...?」

ナッツ「背に腹は替えられないだろ!いくぞ!」

ネネ「な、なに?」


「「「スイッチ・オン!!」」」


タックミーン「ワン!」

ナッツ「ツー!」

ボッチキノコ「スリー!」


パアアァァァァ...



「ウオオオオオン!!!」


『合体怪人 三面鬼』

幸子「が、合体した!?」

ナターリア「ならモウ一回!イエロー・フラッシュ!」パアアァァァ!


三面鬼「イエロー・フラッシュ返し!」バーン!!


ナターリア「ウワアッ!」

ネネ「ナターリアちゃん!」

蘭子「は、反対呪文...(跳ね返された....)」


三面鬼「ククク....先程の貴様らの攻撃は体で覚えた!」

三面鬼「したがって貴様らの技を受けても倍の威力にして跳ね返せるのだ....」


幸子「そんな!じゃあどうすれば!」

三面鬼「もう打つ手などない!貴様らの運命は私が決める!」


蘭子「このままでは.....」

ナターリア「やられちゃうヨ....」

ネネ「あきらめないで!みんな!」

ナターリア「ネネ...」


ネネ「みんな、私に考えがあるの.....」


三面鬼「フッ、なにをしようと無駄な事だ!」


幸子「ええっ!?そんな...」

蘭子「そのようなことをすれば盟友の身が....(そんなことしたらネネちゃんが....)」

ネネ「大丈夫!私を信じて!」

三面鬼「もう観念したのか?」


幸子「ブルー・ウォーターシュート!」ブシュー!!

蘭子「ダーク・フレイム!」ゴオオオオ!

ナターリア「イエロー・フラッシュ!」パアアァァァ!


三面鬼「同時に来ようと無駄な事だ!纏めて跳ね返してやるわ!」バーン!!!



ネネ「来た!ホワイト・シールド!」


バアアァァァ!!!


ネネ「くぅぅ....」



三面鬼「バカめ、倍の威力の必殺技を三つも受け止められるものか!」


ネネ(ち、力が.....)

ネネ(やっぱりムリだったのかな.....)

ネネ(もう....ダメ....)


ナターリア「ネネ!」ガシッ

ネネ「ナターリアちゃん....」

ナターリア「ガンバッテ、ネネ!ナターリアのパワー、全部使っていいカラ!」

幸子「栗原さん!ボクの力も!」

蘭子「わ、私の力も!」

ネネ「みんな...」


ネネ「えーい!!!」ゴオオオオオン!!!



三面鬼「な、何だと...」


ズオオオオオ...


三面鬼「ぬええい!」ガシッ!

三面鬼「そ、そんな....受け止めきれぬ....」

三面鬼「ば、バカな―!!」


ドカーン!!!

ネネ「ハァ....ハァ....」

ナターリア「ネネ、大丈夫!?」

ネネ「うん...みんな、ありがとう...」

幸子「立てますか、栗原さん?」

蘭子「さあ、我が盟主の元へ!(行きましょう、光ちゃんのところに!)」

ネネ「そうだね!みんな、行こう!」


タッタッタ....

------


バリバリバリ....

サナーエ「うん?なんか空間が....」


ドーン!!!


スタッ!


紗南「光!それに...ありす!?どうして!?」

光「詳しい話は後だ、ハカセ!」

ありす「今はこの人を倒すのが先決ですね」

サナーエ「あら、ずいぶん威勢がいいこと♪」



幸子「南条さーん!」

光「みんな!無事だったか!」

ネネ「うん!...ってありすちゃん!?」

ありす「後にして下さい、栗原さん」

光「とにかく....」



ナターリア「これで全員集合だネ!」

サナーエ「ふん、数を揃えたくらいでずいぶんいい気になってるじゃない」

光「数だけじゃない!」

光「お前は知らないのか?ひとりでいるってのはすごく辛いんだ!」

光「ひとりで戦って、傷ついて...周りを見ても誰もいない....」

光「それはとても寂しいんだよ!」

光「でも、アタシたちは違う!」



ありす「私たちは、たとえどんなにつらくて厳しい道でも!」

幸子「どんなに苦しくて険しい道でも!」

ナターリア「お互いに声をかけテ、手を取り合って前に進むんダ!」

蘭子「そして、夢見る事をあきらめない!」

紗南「苦しい事を我慢できるのは、その先にある楽しい事を夢見てるから!」

光「夢見る乙女は世界の希望!それがアタシたち!」



「「「メルヘンジャー!!」」」


ありす「そんな夢が溢れる地球を好き勝手にしようとするあなたを....」

光「許すことはできない!」



サナーエ「あらあら、お姉さんずいぶんと悪役にされちゃったわね」

サナーエ「でもあたしも負けられないわ、もっと宇宙を好き放題にするっていう夢があるし」


サナーエ「その夢を邪魔するやつは、許さないわ!」クワッ!


光「みんな、行くぞ!!」

光「フン!ヤアッ!」


ありす「ふっ!はっ!」


幸子「えいっ!とおっ!」


ナターリア「テイッ!ウリャー!」


ネネ「はいっ!やっ!」


蘭子「だっ!んっ!」



サナーエ「まだまだー!!」ブンブンブン!!!


「「「ウワアー!」」」


サナーエ「どうしたの?その程度?」


光「みんな、メルヘンバルカンだ!」


「「「メルヘンバルカン!!!」」」


ガッシーン!


ナターリア「サーチ!」ピピピピピ...

ナターリア「OK!」ピピー!


光「ファイア!」ズダダダダダ!


サナーエ「ぐっ...お姉さん、こんなもんじゃ....」


光「とどめだ!メルヘンジャーボールだ」

メルヘンジャイロボール?(難聴)

「「「セット!!」」」



光「レディー・ゴー!」


ダダッ!


光「蘭子!」パス!


蘭子「ナターリアちゃん!」パス!


ナターリア「ネネ!」キック!


ネネ「幸子ちゃん!」トス!


幸子「ダディヤナザーン!」レシーブ!


パシッ!


ありす「南条さん、エンドボールです!」


光「よし!」


ダダダッ!


光「フィニーッシュ!」ドン!



ドカーン!!!



サナーエ「ワアアアアア!!!」



ドカーン!!!

光「やった!」



ゴゴゴゴゴゴ...



紗南「ヤバい!この船、もう限界みたい!」

幸子「早く逃げましょう!」

蘭子「菜々さん!大丈夫ですか!?」

菜々「蘭子ちゃん、皆さん....それにありすちゃんも....」

ネネ「話は後です、菜々さん!」

ナターリア「早く逃げようヨ!」

光「急げ!デスマキの位置まで走るんだ!」


ダダッ!


ありす「間に合いますか!?」

紗南「なんとかね!」ピッピッピ...


紗南「よし、脱出だ!」ガチャッ!

デスマキ「ニョワー!」



キーーン!!!



サナーエ「こ、このままじゃ終わらないわ...」ヨロヨロ...

サナーエ「あいらぶびあー!」ゴクゴクゴク....



ドカーン!!!

紗南「ふぅ、間一髪だったね....」

ネネ「これで...お終い?」

ありす「いえ、レーダーに反応が!」

ナターリア「みんな、マエ!」



サナーエ「ハーッハッハッハ!」



光「き、巨大化した....」

蘭子「あんなに大きく....」


サナーエ「あたしは宇宙ビールを飲むととんでもなく大きくなれるのよ!」



幸子「やれやれ、往生際の悪い人ですね!」

ありす「南条さん、やっちゃいましょう!」

光「もちろんだ!行くぞ!」


デスマキ「ニョニョワー!」


光「スーパーアンズビッカー!」


デスマキ「ニョッワー!!」ブオン!


グサッ!


サナーエ「ぐっ....なんてものを...」


光「みんなの想いを、受けてみろ!」



デスマキ「ニョワァァァァァ....」ブオオオオオオン....



「「「キラリウム光線!!」」」ビビビー!!



サナーエ「こ、こんなものであたしはーー!!!」



ドカーン!!!

-----


光「ふぅ、やっと帰ってきたー!」

菜々「皆さん、今回はナナのために....」

ネネ「いいんですよ、菜々さん」

ナターリア「ウン、みんな仲間だもんネ!」

蘭子「盟友を救うは我らの本懐!(仲間を助けるのは当たり前ですから!)」

幸子「フフン!そういうことです!」

菜々「皆さん....」


ドシーン!!



サナーエ「キシャーーーー!!!」



ナターリア「また出やがっタ!」

紗南「し、しかも今度はとんでもなくデカイ!」

ネネ「あ、あんなのどうすれば....」



サナーエ「ヨクモヤッテクレタワネ!モウ勘弁シナイワヨ!」



光「くっ....」


紗南「あれ?」ピピピピピピピ....

ありす「ハカセ、どうしたんですか?」

紗南「あたしの探知機がエネルギーをキャッチしたみたいだ!」

幸子「エネルギー?」

紗南「でもこんなにアラームが....なっ!?」

紗南「バカな!こんなのあり得ない!」

紗南「計測がふりきれるくらいのエネルギーなんて....」



バリバリバリ...



光「なんだ!?空間が割れる....」

バリバリ...


バリバリバリバリ!!!


ネネ「だ、誰か出てきました!」



スタッ!



ありす「人間の女の子....ですか?」

幸子「そう、見えますね....」


クルッ


『そこにひざまづいて』


グオン!



光「な、なんだ!?」

ありす「か、身体が勝手に....」

ネネ「言う事を聞きません.....」

ナターリア「ナターリアたち、自然と....」

蘭子「あの人の言葉を聞いただけで....」

幸子「ひ、ひざまづいてしまいます....」

紗南「な、何者なんだ....」

菜々「ふ、普通じゃないです....」

紗南「とんでもないエネルギー量だ!どうなってるんだよあの人!」


「むっ?ちょっとそこのデカイの!」


サナーエ「エッ?」


「私がひざまづいてと言ってるのよ!愚民ならひざまづくのが礼儀でしょう!ひざまづきなさい!」


サナーエ「ナ、ナニヲエラソウニ!」



「無礼者!私を誰だと思っているの?」



「私こそはアマーミの総統にして黒い月の使者!ハルシュタイン閣下よ!」



「恐れ、平れ伏し....」



「崇め奉りなさい!!!」

サナーエ「ウルサイワネ!アタシハアンタミタイナ子が一番キライナノヨ!」


ハルシュタイン「チッ、痴れ者が....」


サナーエ「ヤカマシイー!」ブオオオン!


スッ...


ハルシュタイン「出ろ、ハルカイザー!」パチン!



ドカーーーン!!


幸子「な、なんかさらにすごいのが空を割って....」



サナーエ「ナニコレ....」


ハルシュタイン「そこにひざまづ...いえ、もういいわ....」

ハルシュタイン「消えなさい」


ビビビー!



サナーエ「ギャアーーー!!!」



ドカーン!!!



光「あ、あんなデカイのが....」

ありす「跡形もなく消えちゃいました....」

ハルシュタイン「....」ジーッ


光「た、戦うのか?」


ハルシュタイン「誰だか知らないけど、いい瞳をしているわね」

光「えっ?」

ハルシュタイン「そんな瞳が似合うのは、一人前の証拠よ」

光「.....」

ハルシュタイン「....私はハルシュタイン、またどこかの世界で会いましょう」


スゥ....


ネネ「消えちゃいました....あの大きなロボットも....」

ナターリア「いったいなんだったんダ?」

蘭子「別の世界の人....ってことですか?」



幸子「あっ、ありすさんの身体が!」

光「えっ!?」

スゥゥゥ...


光「ありす!」

ありす「どうやら、時間切れみたいですね.....」

ネネ「そんな...ありすちゃん!」

ナターリア「ありす!」

蘭子「ありすちゃん!」

光「ありす....」

ありす「皆さん、それに南条さん、そんな悲しそうな顔をしないで下さい」

光「でも....」

ありす「私はいつだってあなたの側にいるんです、あなたはひとりじゃない、そうでしょう?」

光「う....うん!」

ありす「だから、ほんのちょっとだけお別れです」

紗南「ありす...」

菜々「ありすちゃん....」

ありす「南条さん、約束して下さい」

ありす「もう泣かない、そして...あなたを信じてる人を助けるって...」

光「うん!約束するよ!必ず守るから!だから....」

光「だから安心してくれ、ありす!」

ありす「.....頑張ってくださいね」


スゥ...


光「ありす....」

光「一度くらいは....『光』って呼んでほしかったなぁ.....」

ネネ「光ちゃん....」


光「グスッ....ヒック....」

光「な、泣かないって約束したのに.....」

光「ありすとの約束なのに....」

光「うえぇぇぇぇん....」



『やれやれ、もう泣いてるじゃないですか』



光「!?」

幸子「今のは....」

ナターリア「ありすの声ダ!」

菜々「そうです、確かにありすちゃんの....」

ネネ「でも、どこから....」

蘭子「こ、言霊!?」


『ここですよ、ここ』


紗南「あたしの持ってる端末の中から...」ゴソゴソ...

紗南「っ!!」



ありす『お久しぶりですね、皆さん』



光「あ、ありすが、端末の中に!!」

-----

カツーン、カツーン、カツーン....


マコト「よろしいのですか、閣下?」

ヤヨイ「うっうー!あの人たちもやっつけちゃえばよかったかなーって」

ハルシュタイン「....とてもよい瞳をしていたわ...」

マコト「はっ?」

ハルシュタイン「私も...昔はあんなまっすぐな瞳を.....」

マコト「閣下?」

ハルシュタイン「なんでもないわ、あそこは別の世界よ」

ハルシュタイン「こちらの世界も征服できていないし、まだ手を出すべきではない」



ハルシュタイン「それより出発よ!準備をしなさい!」



マコト「すでにできております!」

ハルシュタイン「よろしい!今度こそ、あの目障りな双子と、つるぺたロボをひざまづかせるわ!」

マコト「ははっ!」

やよい「ははー!」



ハルシュタイン「さあ!行くわよ!」バサッ!

------

ガチャッ


光「こんにちはー!」

紗南「おっ、やっと来たな!」

幸子「遅いですよ、南条さん!」

光「やれやれアタシが最後か、でハカセ、みんな集めてどうしたんだ?」

ネネ「また新しい発明ですか?」

ナターリア「スシを作る機械カ?」

蘭子「魔の福音を描く道具...(絵を描いてくれる機械とか....)」

菜々「皆さん、ハズレですね♪」

紗南「そろそろかな....いいよー!」


テクテク...


「「「おおっー!!」」」


ありす「ふぅ....お久しぶりです、皆さん」

光「ありすだ!生きてる!歩いてる!」

ネネ「どうやったんですか?ハカセ!?」

紗南「まあ、半分は偶然だったんだけどさ....」

紗南「あの時、ありすは身体が消滅する前にあたしの端末にデータの状態で入ってきたんだよ」

紗南「普通ならそんなことはできないんだけど.....」

紗南「光、覚えてない?この前の発明のこと」

光「この前?えーっと、意識を移すがどーたらこーたらって...」

紗南「それそれ!たまたまそのプログラムがあたしの端末に残ってたんだ!それを利用してありすは自分の意識を端末の中にコピーしたんだよ!」

紗南「そして、そのデータをウサミン星の技術で作ったバイオロイドに転送したってわけさ!」

光「うぅぅ、よくわかんないや.....」

幸子「バイオロイドってことは、ロボットみたいなものですか?」

ナターリア「....」ムニッ!

ありす「ひょ、ひょっと!らにふるんでふか!?」

ナターリア「柔らかいヨ!本物みたイ!」

紗南「肉体的には人間とそう変わらないんだよ、歳も取るし物も食べれる!」

ネネ「ウサミン星の技術ってスゴイんですね....」

蘭子「原初の者の力よ....(本当にすごいです!)」

光「菜々さん!本当にありがとう!」

菜々「いえいえ、今回は色々ご迷惑かけちゃいましたから....」

ネネ「これからどうするんですか?」

菜々「ナナの宇宙線も壊れちゃって、修理には時間がかかりそうですし....」

菜々「ウサミン星人探しの旅は当分延期、しばらくはここでお世話になりそうです」

ナターリア「じゃあまた一緒にいられるネ!」ダキッ!

菜々「わあっ!ナターリアちゃん!」

紗南「というわけでありすも帰ってきたことだし....」



紗南「ありすと菜々さんお帰りなさいパーティーの始まりだー!」


「「「オーッ!!!」」」

ナターリア「ナターリアはスシ持ってきたヨー!」

幸子「ボクと蘭子さんは高級なお弁当を買ってきました!」

蘭子「フフフ...闇の呪詛がかけてあるのだ.....(口に合えばいいんですけど...)」

菜々「なんかそれだけ聞くと怪しい感じが....」

ネネ「私もいろいろ作ってきました!」

紗南「あたしも分子を変化させて作った料理が....」



光「さあ、ありす!行こう!」

ありす「南条さん」

光「んっ、どうした?」

ありす「今回は....本当にありがとうございました」

光「アタシ、なにかした?」

ありす「私がここにこうしていられるのも....」

ありす「あなたが私を忘れないでいてくれたからです」

光「当たり前だろ!大事な仲間なんだから!」

ありす「ふふっ....そうですね♪」

光「この先、なにがあっても...ずっと一緒だ!」

ナターリア「オーイ!二人ともどうしたんダー!」

菜々「早く来ないと、お料理無くなっちゃいますよー!」

光「ほら、食べられなくなっちゃうぞ!」

ありす「ええ、なん...いいえ」

光「?」



ありす「ただいま、光さん」

光「....うん!」





光「おかえり、ありす!」

------


P「いやー、なかなかだった....」

ちひろ「結構ハードなストーリーでしたね....」

P「CGとかも思った以上に頑張ってたなぁ....」

ちひろ「ワイヤーアクションもバンバン使ってました」

P「正直なところ深夜の特撮を映画化するのってかなりのバクチだったからなぁ....」

ちひろ「反対意見もあったんですか?」

P「かなりありました、でも夕方に再放送してたのが意外と好評だったみたいでそれならってことで.....」

ちひろ「その結果はどうです!興行収入三週連続ナンバー1!メルヘンチェンジャーが品薄状態!」

P「意外な結果だったなぁ....」

ちひろ「しかも全国拡大ロードショー決定!これはもうウハウハですよ!」

P「....うれしそうですね」

ちひろ「それはもちろん!おかげで事務所の収益がアップですから!」

ちひろ「というわけで私は収支の計算をしなきゃならないので失礼しまーす♪」

P「気持ち悪いくらいの笑顔だな....スキップしてるし....」

ガチャッ


光「どうかしたのかプロデューサー?」

P「おおっ、光!今回は本当にお疲れさん」

光「うん!疲れたけど結構楽しかったよ!」

P「この映画のおかげでお前の知名度もだいぶ上がったぞ」

光「そうなのか?」

P「ああもちろんだ、見ろよスケジュール帳が真っ黒だ」

光「ホントだ!すごいな!」

P「いろいろ大変な撮影だったろ、一人二役とか爆破とか」

光「まあ、大変じゃないって言ったらウソになるけど.....」

光「アタシは、あの映画を見て少しでも楽しくなったり嬉しくなったりしたらそれで満足だ!」

光「トップアイドルってそういう事を全力で出来る人だと思うからな!」

P「そうか....その気持ちを忘れるなよ!」

光「ああ!忘れない!」

P「それじゃ今日は映画の舞台挨拶だったな、行くぞ光!」




光「もちろんだプロデューサー!夢見る乙女は無敵だぜ!」





おわり

スタッフロール後...



コツコツコツ....



「この街に住んでるヒーローは....」


「メルヘンジャーだけじゃないんじゃー...ふふっ」


ブーン....


パシッ!



カチッ



『HEN-SHIN』



夢幻戦隊メルヘンジャー MISSING ALICE  




駄文失礼しました~
今回も本当に誰得な内容で不安に思いながら書いてました...
あと最後のやつはなんとなく書いただけで特に意味はないです
ホントだよ?もう振っても何も出ませんから!

あと「戦うんだもう一度~」って台詞をいれるのを忘れてましたが
それは嘘予告ってことにしといてください...

ではまた~

あとは画像を貼ってからHTML依頼を出します

申し訳ないですけど閣下の画像を持ってないので誰か貼ってくれるとありがたいです

なくても依頼出しますけど

http://i.imgur.com/njXNGxJ.jpg
http://i.imgur.com/OPRdG6S.jpg

南条光/レッド・フード


http://i.imgur.com/GTeo3cg.jpg
http://i.imgur.com/QLqTjTa.jpg

輿水幸子/二代目ブルー・アリス


http://i.imgur.com/JBSruAG.jpg
http://i.imgur.com/SwWWBwO.jpg

栗原ネネ/ホワイト・マーメイド


http://i.imgur.com/7zGkrho.jpg
http://i.imgur.com/uFV9Em2.jpg

ナターリア/イエロー・ジャスミン


http://i.imgur.com/dtVpTjW.jpg
http://i.imgur.com/5sYBjGS.jpg

神崎蘭子/ブラック・シンデレラ

http://i.imgur.com/TPkiGCz.jpg
http://i.imgur.com/LDNwoO5.jpg
橘ありす/初代ブルー・アリス


http://i.imgur.com/L0ribvu.jpg
http://i.imgur.com/D6QsfV9.jpg
三好紗南/ハカセ

http://i.imgur.com/B8N8RPU.jpg
http://i.imgur.com/rs973iU.jpg
安部菜々/ウサミン星人 ナナ

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