「署長！事件です！事件ですよ！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!

早苗「はーい、どうぞ」

ドア「ガチャ」

卯月「失礼します！」

未央「早速悪質な事件に関わっているアイドルを見付けました！」

島村卯月 本田未央　CG警察巡査

早苗「ふんふん、どんな容疑者なの？」

卯月「最近頑張ってるクールなあの子です！」

未央「ちょっと色んなものを持ってかれてるあの人です！」

容疑者 K.H

早苗「頑張ってるからって罪は罪ね。卯月巡査、ちゃんみお巡査、早速確保に向かいなさい！」

卯月「了解しました！」ﾋﾞｼｯ

未央「り、了解しました！」ﾋﾞｼｯ

ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ……

早苗「……ココって結構暇みたいねぇ…」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

拓海「……それに付き合わされるアタシの身にもなってみろってんだ…」

CGプロ内女子寮の一室

そこで容疑者K.Hは

友人達と過ごしていた

<ﾃﾞｻｰ､ｿｺﾃﾞﾊﾅｺｶﾞｶｲﾃﾝｼﾅｶﾞﾗ

<ｿｳｲｴﾊﾞｻ､ﾏﾕｹﾞｯﾃﾄﾄﾉｴﾅｲﾉ?

<ﾅｯ…ｿﾉ､ﾏﾕﾏﾃﾞﾌｸﾒﾃｺｾｲｯﾃｲｳｶ

ﾄﾞｶﾞｯ!

奈緒「うわぁぁっ！？」

卯月「動くな！CG警察ですよ！」

凛「…卯月に、未央？何で警察官のコスプレなんか」

未央「容疑者を確保ー！」ﾊﾞｻｧｯ

加蓮「わぁっ！？何、何なの！？」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

卯月「北条加蓮さん、『病弱なのにスケジュールギチギチ』罪で確保します！」

加蓮「えぇっ？」

容疑者　北条加蓮　確保(網により)

卯月「どうやら容疑者は自分の犯した罪に気付いてないみたいですね！」

凛「でもスケジュールギチギチって良い事じゃないの？」

未央「甘い！甘いよ凛ちゃん！昔のスケジュールを見てみたらおかしさが分かるから！」ﾌﾘｯﾌﾟﾄﾞｰﾝ!

アイドルなりたて時の北条加蓮のスケジュール(平日)

17:00〜17:15　ダンスレッスン

17:40〜18:05　ヴォイスレッスン

18:20〜18:40　ヴィジュアルレッスン

奈緒「え…嘘…だろ…？」

卯月「マジです！トレーナーさんに聞いて裏も取れてます！」

未央「因みに休日はめっきり来てなかったとも証言がありました！」

凛「…………」

加蓮「い、今は違うから…！」

未央「だから違い過ぎが問題なんですって！そしてこれが最近のスケジュールだ！」ﾊﾞｰﾝｯ!

最近の北条加蓮のスケジュール(平日)

17:00〜18:00　ヴィジュアルレッスン

18:10〜19:30　ヴォイスレッスン(トライアドプリムスと一緒に)

19:45〜20:45　ダンスレッスン(トライアドプリムスと一緒に)

未央「更にとある休日の時もこんなかんじでした！」ﾊﾞｰﾝ

8:45〜9:15 ヴォイスレッスン

9:30〜12:00 トライアドプリムスで新曲の打ち合わせ

12:15〜13:45　雑誌のインタビュー受け答え

14:20〜15:35　ヴィジュアルレッスン

16:00〜17:20　ヴォイスレッスン

17:35〜19:00　マストレスペシャルコース

19:20〜20:10　演技力レッスン

20:15〜21:00　自習(足りないとおもったレッスンを任意で)

奈緒「！？」

凛「……ちょっと、やり過ぎだよ」

加蓮「いや、そのっ…」

凛「元々一回だけだけど熱を出して寝込んでるんだし」

加蓮「うん……でも」

卯月「でもじゃないよ加蓮ちゃん！」

凛「そうだよ、頑張ってるのは分かる…でも、頑張り過ぎてまた倒れたりしちゃったら元も子も無いし」

加蓮「うぐ」

未央「それに大体ご飯とかは」

奈緒「ファーストフード店で済ませてるんだろ？」

加蓮「モスは違うから！」

奈緒「いや変わらないだろ」

奈緒「別にやり過ぎるのはいいけど、その…凛が言うみたいに、あたしも…し、心配してるからよ」

凛「熱を出して寝込んだ時も奈緒が一番慌ててたよね」

加蓮「……ふふ、奈緒らしいね」

奈緒「う、うるせー！」

加蓮「…でも大丈夫だから。月に二回は病院に通ってるし、こんなにアタシの事を思ってくれる友達も居るし」

凛「加蓮……」

奈緒「…………///」ﾎﾞｯ

加蓮「これからも頑張って行こうね…トライアドプリムスとして…」ｷﾞｭｯ

奈緒「お、おう……」ｷﾞｭ

凛「……」ｷﾞｭ




卯月(ニュージェネレーション)「」

未央(ニュージェネレーション)「」

拓海「最終的に卯月巡査と未央巡査は容疑者を自首させたらしいですよっと…」

早苗「平和的に終わったみたいねぇ、あの二人を昇進させよっかな？」ﾍﾟｼｯ

拓海「なんか二人とも休暇が欲しいって言ってきた…が…」

早苗「ゴクッゴクッ…ぷっはぁ！昼間っから飲めるなんていい仕事ねー♪」

拓海「オイ何してんだよ！設定上は署長だろ！飲むのは駄目だろ！」

早苗「だいじょぶだいじょぶう、3％未満だから飲んだ内には入らないって」

拓海「普通に酒じゃねーか！」

早苗「あ、あげないからね？無理矢理飲んだらシメちゃうぞ？」

「署長ー！事件っス！」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

ｻｻｯ

早苗「どうぞー♪」

比奈「失礼しまッス！とんでもない悪行をやらかしたアイドルを見付けたっス！」

CG警察巡査　荒木比奈

早苗「どんな容疑者なのか、人相書き付きでシクヨロ♪」

比奈「えっ…えーと…あのクールな性格とは思えない悪っぷりッス！」ｶｷｶｷ

比奈「見かけに騙されそうなちょっと怖いアイドルっス！」ｶｷｶｷ

比奈「簡単なんですけど、こんな感じっス」

容疑者 K.S　(Ｕ▼・`)

早苗「ああ、この子は…念の為清めの酒を持ってって…早速確保向かいなさい！」ﾆｺｯ

比奈「…あの、これって飲み差し…か、確保に向かうっス！」ﾋﾞｼｯ

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ……

早苗「……さーて、本命っと♪」ｽﾞﾙｯ

拓海(一升瓶隠してやがった！？)

ＣＧプロ内応接室

そこで容疑者は

映画を見ていた

<………………

ﾊﾞﾀｰﾝ!

比奈「はいはい、ＣＧ警察っスよー！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

幸子「！？」ﾋﾞｸ

「！？」ﾋﾞｸｯ

比奈「子供だとしても、悪い子は確保するっス！」ﾊﾞｯ!

幸子「ま、待って下さいよ！いくらボクのカワイさが罪だからってそんな」

ｽﾞﾊﾞｰﾝ!

幸子「…………え？」

小梅「あ、あうぅ……」

容疑者　白坂小梅　確保(虫取り網によって)

比奈「大人しくしてれば痛くしないっスからねー…」ｸﾞｲｸﾞｲ

小梅「……あの…何も、してない…です…」

幸子「そうですよ！小梅ちゃんが悪い事なんてするわけないじゃないですか！」

小梅「……幸子さん……」ｼﾞｰﾝ

幸子「それよりボクのカワイさが知らず知らずに罪になっちゃったんですよね？」ﾄﾞﾔｧ

小梅「……幸子、さん……」

比奈「そうはいかないんスよ。小梅ちゃんに掛けられた容疑は」

比奈「『大人に自分が見る用のR-18映画を借りるようお願いしてた』罪っスから」

小梅「」ﾄﾞｷｯ

幸子「えっ」

幸子「小梅ちゃん…今日凄いのがあった、ってボクを誘ったこの映画、まさか」

小梅「」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

比奈「そんなに慌てても無駄っスよ」

小梅「……し、証拠」

比奈「梅雨から夏にかけての苗床部屋の湿気の調整で忙しいらしいっス」

小梅「ち、違います…この映画…ちゃんと借りる用…お願いしたって…証拠…無い…です」

幸子「そ、そうですよ！たまたま事務所に置いてあった映画がホラー物だったから気になっただけで」

幸子「まさか小梅ちゃんが大人に借りてくれってお願いしたなんてそんな」

ﾊﾞﾀｰﾝ!

由里子「ヒナヒナ巡査！18禁物を小梅ちゃんに渡した相手を確保してきたじぇー！」

CG警察巡査　大西由里子

ヘレン「世界レベルでは私の行為は間違ってないと思うのだがね」

容疑者　ヘレン　確保(虫取り網により)

小梅「」

比奈「本当に小梅ちゃんに18禁物…渡したんっスか？」

ヘレン「確かに渡したわ、だけど私は間違ってないと自分で思うの」

ヘレン「映画を…海外で造られた２時間ばかりの偶像。世界を知るにはとてもいい手段と思わないかしら？」

ヘレン「それに。直感だけで分かったわ、小梅ちゃんには世界レベルのホラー映画の審美眼があるって」

ヘレン「私の直感は決して外れない…だから私の中で確信したわ。R-18物でも、小梅ちゃんには理解出来る、と」

ヘレン「だから借りたのよ…見てみなさい、パッケージの時点で、この私をダンサブる迫力…まさしくこれは」

小梅「お願いしたタイトルと……少し…違ってました……」

ヘレン「……つまり、私の選択が貴女の審美眼を一瞬上回ったのね……」

ヘレン「ホラーはあまり見ていないのに。自分の才能こそ世界一のホラー」

ｶﾞｼｬｰﾝ！ﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷ!

幸子「ガラスが！ラップ音が！」

小梅「……みんな…いや、半分ぐらい怒って…残りは…呆れてる……」

比奈「とにかく連行するッス！」ｸﾞｲｸﾞｲ

由里子「因みに世界レベルの連行ってどうすんの？」

ヘレン「それは私が先導しろ、という事ね？良いわ、付いて来なさい…」

拓海「無事に連行は済んだってよ…」

早苗「あー、そぉう？部下にまかせっきりって天国ぅ…♪」ｺﾞｸｺﾞｸ

拓海(駄目だこいつ…もう駄目だ…焼き鳥まで用意してやがった…)

「署長？署長？」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ､ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

早苗「入ってまーす♪」

ドア「がちゃ」

愛梨「失礼しまーす。あの、今回は拓海さんに話があって来たんです」

拓海「は？何だ…？」

愛梨「前に私と拓海さんと高島さんと雫ちゃんと藍子ちゃんで合同ライブをやったじゃないですか」

愛梨「あの時、拓海さんが雫ちゃんの衣装を間違えて着てたらしくて」

拓海「……あーっ！そういう事だったのかよっ！」

愛梨「その時『胸が合わない』って隙間に色々詰めてその時はなんとかなったんですけど」

愛梨「藍子ちゃんに話してみたら、ファンの目の前でそんな風に盛ったのはどうなのかなって話になって…」