クリスタ｢そんなこといってたの！？…じゃなくて、私たちで何とかしないとまずいの。ユミルも協力してくれるって言ってるけど……ジャンにも協力してもらえない?｣


ジャン｢ああ。お前も俺なんかとカップリングされて嫌だろ?協力は惜しまねぇぜ｣


クリスタ｢ありがとう。でもジャンこそどうなの?私とカップリングされて嫌じゃない？｣


ジャン｢クリスタとカップリングされて嫌な男なんかいねぇぞ？俺もミカサが居なけりゃ好きになってたかもな｣


クリスタ｢えっ！？そうだよね……ミカサが気付いたらまずいよね。ただでさえ望みは薄いのに｣


ジャン｢やめてくれ！俺だって薄々気付いてんだよ!｣


クリスタ｢ごごごごめんねジャン！私今酷いこと言ったよね！？」


ジャン｢いいんだ……男子には聞きにくいだろうから俺が発信元を探す。クリスタとユミルは女子を当たってくれ｣


クリスタ｢うん！ミカサと上手く行くといいね!｣


ジャン｢おう……じゃあな｣

二人はくっ付かないので勘弁してください

クリスタ(ジャンかわいそう……エレンとケンカするのも実は殆どミカサ関連なんだよね)



ジャン｢まずはアルミンだな。座学一位で女子ともある程度話せるアルミンなら知ってるかもな｣


ジャン｢アルミン!エレンもいるか?｣


アルミン｢なんだいジャン?あ、エレンも居るよ!」


ミカサ(ジャンか……)


エレン｢なんだジャン?｣


ジャン｢ちょっとそこ座るぞ……｣


ジャン｢なあお前ら、ジャンクリって言葉、知ってるか?｣


アルミン｢ああ、聞いたことはあるよ。意味は見当がつかないけど｣


エレン｢俺もだ。聞いたことはあるんだけどよ……｣


ミカサ｢ジャンクリ……わからない｣

ジャン｢そうか……わからねぇんならいいんだ｡なら始めてジャンクリって言葉を聞いたのは誰からだ?｣


アルミン｢たしかライナーだったと思う｡ジャンクリがあってライクリが無いとはどういうことだ!?って騒いでたのが最初だったはずだよ｣


エレン｢俺もそのときだな。意味わかんねぇことを喚き散らすのは流行ってるのか?｣


ミカサ｢私は知らなかった……｣


ジャン｢じゃあライナーに聞いてみるか｡ありがとな二人とも」


アルミン｢うん。役に立てて嬉しいよ｣


エレン｢じゃあな！」


ミカサ(二人とも?)


ジャン（エレンって普通にいいやつだよな……アルミンにいたっては聖人の様だ)


ジャン(……もうちょっと仲良くしてもいいかもな)

ジャン(それはそうとライナーだな。一応ベルトルトにも聞いておくか)


ジャン｢おいライナー!ベルトルト！ちょっといいか?｣


ライナー｢なんだジャン?いつになく必死そうだな｣


ベルトルト｢何か用かな？」


ジャン｢ジャンクリって知ってるか?｣


ライナー｢お前とクリスタのカップリングだろ?全く､クリスタは俺のもんだって言ってんのになぁ……｣


ベルトルト｢僕はライナーの口からしか聞いたことが無い……意味も見当がつかないな｣


ジャン｢じゃあライナー、お前が始めてジャンクリという言葉を聞いたのは誰からだ?｣


ライナー｢たしか……ミーナがアニに力説してたんだ｡それを聞いて俺もライクリという新しいカップリングをだな｣


ジャン｢あー解った。ミーナとアニだな?」ｶﾞﾀｯ

今のは応援してるぞって書いた

>>13怖かったですよ……


ジャン｢ありがとな！じゃあまた｣


ライナー｢食堂は走るんじゃないぞー!｣


ベルトルト｢なんだったんだろうね?｣



ジャン(ミーナとアニか……確実にアニは犯人ではないな｡メリットが無さ過ぎる)


ジャン(それにただ噂を広げて楽しむようなタイプでもないし……やはりこれには利害関係が絡んでいる)


ジャン(……今考えてもあまり意味はない。まずはミーナに聞き込みだな)


ジャン｢ミーナ!｣


ミーナ｢ジャン?珍しいね｣


アニ｢さっさとしなよ｣


ジャン｢俺はミーナに用があるんだ……アニ､ミーナを借りてもいいか?」


アニ｢本人にいいなよ……｣

ミーナ｢ジャン、何かな?血相変えてきたけど｣


ジャン｢ジャンクリについて教えて欲しい」


アニ｢はあ……当人の耳にも届いちまったみたいだね」


ミーナ｢あ、あのねジャン、これはその……遊びみたいなものでっ！」ｱﾀﾌﾀ


ジャン｢遊びで俺とクリスタにこんなことをしたんだな?」ｷﾞﾛｯ


ミーナ(怖ーー!エレン並の悪人面だよ!)


ミーナ｢じ、実はね、ハンナと話してたときにカップリングの話になって!」


ミーナ｢それでジャンクリが出来たの。まさかここまで流行るとは思って無くて……ごめんねジャン｣


ジャン｢……クリスタにも謝っとけよ……ったくなんて事してくれやがる｣


アニ｢もういい？」

ジャン｢ああいいぜ……ミーナ、二度とカップリングはするな｣


ミーナ｢う、うん……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ


アニ｢本当だよ……意味不明な話を力説される私の身にもなってよ｣


ジャン｢アニ､お前はどうなんだ?初めてジャンクリという言葉をを聞いたのはいつだ?｣


アニ｢ミーナが最初だよ……全く迷惑な｣


ミーナ｢アニ！そんな事思ってたの!?｣


ジャン(めんどくせぇな……)


ジャン｢じゃあな！なんかわかったら教えてくれ!｣


ミーナ｢うん……」


アニ｢はぁ……」


ジャン(次はいったんクリスタとユミルと合流するか)

食堂 (昼)


ジャン(サシャは無いな)


ジャン(ハンナからはもう少し聞いておかないとな)


クリスタ｢見つかった?」


ユミル｢そんなに都合よく見つかるわけねぇだろ……」


ジャン｢ミーナは幹部クラスだった……恐らく単独犯ではないな｣


クリスタ｢すごい!ミーナには後でお説教だね！」


ユミル｢他にはねぇのか?」


ジャン｢ああ……ミーナは、ハンナとの会話の中でジャンクリが生み出されたといっていた……ハンナを当たってくれ｣


クリスタ｢いつもフランツがついてるもんね……わかった。ハンナだね！」

ユミル｢仕事が速いな馬面｣


ジャン｢うるせぇソバカス！｣


クリスタ｢二人ともやめて!」


ユミル｢やるか！？」


ジャン｢おう！」


クリスタ｢やめてってば！」


ジャン｢ちっ……俺はまだ隠してそうな男子をあたる｡じゃあな｣


クリスタ｢じゃあね！」


ユミル｢ﾁｯ……行くか」

マルコ｢ジャン､大変そうだな」


ジャン｢まあな。そうだマルコ､お前……ジャンクリって知ってるか?｣


マルコ｢ｷﾞｸｯ……し、知らないなぁ……」


ジャン｢絶対知ってるだろうが!言えよ!困ってるのは俺だけじゃねぇんだぞ!?」ｶﾞｼｯ


マルコ｢お…お前の怒りはもっともだ!だが…俺も悪意があって黙っていたわけじゃない!」


マルコ｢俺は真犯人がばれるまで何も言わない」


マルコ｢俺を殺して学ぶがいい!俺の口も割れないなら、もう誰の口も割れないぞ!」


ジャン｢ﾁｯ……お前…マルコ…か･･･？」


ジャン｢まあいい。だんだん目星はついてきてる｣


ジャン（あいつなら利害関係的には完璧だ……あいつで無けりゃいいんだが)

ジャン｢いや……もはや特定できているのかもな｣


マルコ｢わかったのか?」


ジャン｢俺も真犯人をバラすまでいわねぇよ……」


マルコ(バラすってそれ！)


マルコ｢わかった……好きにしろ｣


ジャン｢だが根拠がねぇ。まだ俺の妄想の段階だ｣


ジャン｢じゃあなマルコ｡口止めされてんだろ?あいつに｣


マルコ｢クッ…そうだ……頑張れジャン」


ジャン｢ああ……｣


？？？｢ジャンではこの私を見つけ出すことなど不可能!」


？？？｢私の計画は邪魔させない!」

もうあの方しかないですよね

ジャン(コニーがまだだったな。……意味あるのか?)


ジャン｢コニー!」


コニー｢なんだ？」


ジャン｢ジャンクリって知ってるか?」


コニー｢なんだそれ？美味いのか?」


ジャン｢しらねぇみてぇだな｡じゃあなコニー!悪かったな」


ジャン(やっぱりな……やはりあいつが………考えたくはねぇが)


コニー｢ああ…なんかよくわからんが頑張れよジャン!」


ジャン(これでいよいよ女子だけになったな……)


ジャン(クリスタとユミルは上手くやってるのか？)

夜の食堂


ジャン｢ハンナはどうだった？｣


クリスタ｢ミーナの話は嘘だったみたい。ハンナはジャンクリのことを本当に知らなかった様子だったよ｣


ユミル｢これでまた振り出しに戻っちまったな｣


ジャン｢マルコとコニーに聞いたが､マルコは真犯人に口止めされていたようだ……｣


ユミル｢マ、マジかよ……あのマルコがジャンにも話せなくなるほどの口止めって一体……」ｶﾞｸﾌﾞﾙ


クリスタ｢怖いよぉ……私たちは世界の闇に触れちゃったんだよ……」


ジャン｢そう泣くなって｡ほらほら垂れるぞ」ﾌｷﾌｷ


ｼﾞｬﾝｸﾘ……ｶﾞﾁｼﾞｬﾈｪｶﾖ……ｳﾗﾔﾏｼｲ


ジャン(いったいなんだってんだ！？既に俺たちは犯人の手の内に!？)

ジャン｢明日､真犯人と思われるやつに接触する｣


ユミル｢だだだ誰なんだ!?｣


クリスタ｢もうわかったの！？ジャンって意外に頭もいいんだね」


ジャン｢まだ証拠がねぇ……だがやるしかねぇだろ」


クリスタ｢死なないでね！」


ユミル｢お前……胸張って生きろよ」


ジャン｢俺が死ぬみたいだからやめろお前ら!」


？？？｢くっくっく……｣


？？？「ジャンは恐らく犯人はあいつだと思ってるはず！｣


？？？「私はあんな女ではない！」

翌日､格闘訓練


クリスタ(普通に考えたらミカサだね)


ユミル(ミカサにボコボコにされるのは慣れてるから大丈夫だよな)


ジャン｢ミカサ、話があるんだが｣


ミカサ｢なに？」


ジャン｢お前、ジャンクリのことを知らないと言っていたが……あれは嘘だな?」


ミカサ｢だから何度も言っている……知らないと」


ジャン｢とぼけるな!マルコ達に口止めできるヤツなんかお前ぐらいだろ!？まだしらばっくれる気かよ」


ミカサ｢ジャン､さすがの私も怒る……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ


ジャン｢ほ、本当にお前じゃないのか･･･?｣


ジャン｢真犯人はお前じゃないってのか･･･?」


ミカサ｢しつこい｡それ以上言うと腕を折る｣


ジャン｢……ちょっとマルコのところに行ってくる」

ジャン｢すまねぇな」


ミカサ｢わかってくれたのならいい」


ジャン｢マルコ」


マルコ｢そうだ。犯人はミカサじゃない」


ジャン｢ふざけんなよ!ミカサ以外ありえねぇと思ってたのに……クソッ、油断した…･･･｣


マルコ｢真相は自分で見つけろ｡それ以外に無いぞジャン」


ジャン｢マルコ……お前、死ぬなよ」


マルコ｢死なないよ!さすがに殺しはしないよアニでも!」


ジャン｢……」


マルコ「あっ」


マルコ｢………」


ジャン｢ちょっと用事が出来た｣


マルコ｢死ぬかも」

ジャン｢まさかお前だったととはな……｣


アニ｢はぁ……ばれちまったかい」


ジャン｢なんでだ？お前にメリットなんか……｣


アニ｢ユミルだよ｣


ジャン｢なんだと！？」


アニ｢ユミルは……成績を改ざんしている。クリスタを憲兵団に行かせるために」


ジャン｢それでお前は雇われたって訳か｣


アニ｢私は生き残りたいからね。この下らない世界で｣


ジャン｢わかった｡昼飯時に話を聞くとするか」


アニ｢でもあんたたち、案外仲良さそうだったね｣


ジャン｢クリスタと相性が悪い奴なんか想像つかねぇな」

ジャン｢憲兵団ではこのネタでいじってやるぜ」


アニ｢好きにすれば?｣


ジャン｢…じゃあな」


アニ｢ふん……」



昼の食堂


ユミル｢……」


クリスタ｢……」　


ジャン｢なぜジャンクリなんだ?」

ユミル｢お前のミカサへの入れ込みっぷりは尋常じゃねぇからな」


ジャン「それとどんな関係があるんだよ？」


ユミル｢クリスタもお前のことは嫌いじゃない｡そしてお前がクリスタを好きになる可能性は限りなく低い」


ユミル｢実際、こうして真犯人を見つけようと躍起になったからな」


ジャン｢なるほど……さしづめライナーやアルミンが寄り付かないようにするためか｣


ユミル｢まあそんな所だ……」


ジャン｢お前の動機も理解できる｡ただ他にやり方はあっただろ」


ユミル「お前が怒るのはもっともだ…すまん」

クリスタ｢ジャンごめんね…ユミルのせいでこんな事になっちゃって」


ジャン｢クリスタが謝ることはねぇだろ?」


ユミル｢私のことは許さなくてもいい。でもクリスタのことは責めないでやってくれ!」


ジャン｢いやだから責めてねぇから…いいから顔上げろ」


ジャン｢言っただろ？お前の動機は理解できるって」


ジャン｢俺は別にもう怒ってねぇぜ?そうやって謝ったんだし」


ユミル｢ジャン……ありがとな」


ジャン｢へっ！お礼なんか言うと気持ち悪りぃぞ！飯食おうぜ！」


ユミル｢そうだな……」


クリスタ「ジャンありがとね!」


ジャン｢クリスタがお礼するのはすげぇ自然だ｣


ユミル｢なんだと！」


ジャン｢やるか！？」


ユミル｢おう！」


ジャン｢このやろっ…」

クリスタ「やめてよもう！」


ジャン｢…真犯人の癖に生意気だ」


ユミル｢グッ……」


クリスタ｢ジャン!意地悪しちゃダメ!」


ジャン「ハハ……」


ジャン｢ジャンクリ､いいかもな」


ユミル｢何言い出しやがるてめぇ！？」


クリスタ｢えっ……ジャン!?」


アルミン「｣　ｶﾞﾀｯ


ライナー｢」ｶﾞﾀｯ


マルコ(何を言い出すんだ!?)


ジャン(ま、ジャンミカこそ至高だけどな)

〜〜〜完〜〜〜