古賀小春「メイドちょ〜」 東郷あい「ん?」 (50)


古賀小春「あの、あいさん〜」

東郷あい「…なんだい小春君。というか今のは私の空耳かな」

小春「ヒョウくんが、高いところから降りられなくなっちゃったみたいなんです〜」

あい「…おや。そのようだね…どうやって登ったんだか」

小春「助けて欲しいんです〜」

あい「…」

小春「お願いですぅ…」

あい「…」フム

小春「メイドちょ〜…」

あい「はい呼んだ」



*のんびりするような。
*あいさんについて、けっこうキャラ崩壊があると思います。苦手な方はご注意ください。
*前回→結城晴「メイドちょー」 東郷あい「ん?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372492264/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372696441


あい「晴君! 晴君はいるか!」

結城晴「…ぐぅ」

あい「…」

晴「……」

あい「こら」パシ

晴「いて」

あい「事務所のソファーでのんきに寝ているとは…全く、アイドルにあるまじき痴態だ」

晴(大げさじゃね)ボリボリ

あい「プロデューサー君は仕事をしているというのに、君は事務所をなんだと思っているんだ」

P(事務所で意味もなくメイド服着てる人がそれを言いますか)カタカタ…

小春「ヒョウくん〜…」グスン


晴「悪かったよ。で、なんか用?」ゴロン

あい「うむ」

あい「先ほど、ついに小春君にまでメイド長などと呼ばれてしまった」

晴「…」

あい「由々しき事態だ」

晴「…」ゴロゴロ

晴「そうか?」

あい「うん」コクン

晴(そうか?)

あい「このままでは、まるで私がメイドの長であるかのような誤解が事務所中に広まってしまう」

晴「じゃあまずメイド服を脱ぐなりしろよ」

あい「この格好は可愛くて気に入っているので却下だ」

晴(その発言が可愛い)


小春「こうなったら…自分でなんとかしてみますぅ〜」ガタガタッ

P「お、おいおい。危ないぞ」マテマテ


晴「…」ハア

晴「そもそも、なんでメイド長って呼ばれるのが嫌なんだ? カッコいいじゃん」

あい「……」

あい「か、かっこいいかな?」

晴「え、うん、まあ。ただのメイドよりは」

あい「そ、そうか…。ふふ、晴君がそう言うのなら、悪くないかもしれないな」フフーン

晴(なにこのちょろい感じ)


P「よっと。ほら」

小春「わあ…! あ、ありがとうございますぅ〜。えへへ、ヒョウくんぺろぺろですぅ〜」ニコニコ


小春「お礼にプロデューサーさんも、ヒョウくんぺろぺろしてもいいですよ〜?」

P「えっ」


あい「……おや。私の出番はなかったようだ」

晴「…」

あい「…? どうかしたかい、晴君」

晴「…あ、いや」

晴「今の台詞はだせー」

あい「えっ」

晴「だせー」

あい「(´・ω・`)」クリカエサナクテモイイジャナイカ…


小春「あ、…あの〜。プロデューサーさんが助けてくれたので、大丈夫でした〜」

あい「そ、そうか…うむ。それはなによりだよ」

晴(カッコわるー)ボソボソ

あい「うぐぅ」グサッ

小春「?」

小春「は、はい〜。ご心配おかけしました、…その、メイドさん〜」

ただのメイド「にゃんっ」グサグサッ

小春「!?」ビクッ

晴(いいトドメだな)ウン


あい「……」グス

小春「…? め…メイドさん〜?」

あい「…ふ、…」

晴「?」

あい「ふふ、ふふ……い、いいだろう。そういうことなら、——」

あい「もう一度ヒョウくんを上にやって、今度こそ私が救えばいいのだな!」グルグル

晴「なに言ってんだアンタ」

あい「か、貸したまえ!」バッ

小春「ひう!?」

晴「追い込まれた悪役の立ち回りだぞ、それ」


ガッ


あい「…?」ググ

ヒョウくん「……」ジト

あい「……、っ……」プルプル

小春「…?」

晴「あいさん?」

あい「……ふ」

あい「——晴君。あとは頼んだよ」

晴「あ?」

あい「きゅう」


パタン


晴「……」

小春「……はれ。あ、あいさん、どうしてしまったんでしょう〜…」

晴「…いや、まあ…ある意味まともな反応だろ…」

あい「ぶくぶく」

晴(格好悪いけど、可愛い人だな)ウン







あい「…ん」パチ

晴「お。目ぇ覚めたか」

あい「……うむ」

あい「…ここは…」

晴「事務所だよ」

あい「私は」

晴「あいさんだよ」

あい「メイド!?」

晴「そうだな」モグモグ


晴「まあ…いきなりイグアナ触ったりしたら、普通びっくりするよな」プクゥ

あい「…うん。はは、恥ずかしいところを見せてしまった…」

晴「…」クチャクチャ

あい「……」

あい「タオル、晴君が乗せてくれたのかい? ありがとう」

晴「気にすんな」


晴「なあメイドちょー」

あい「…」

あい「だから、メイド長ではないと、言っているだろう?」

晴「…さっきはそう呼んで構わない、みたいなこと言ってなかったっけ」

あい「……ふふ、覚えていないな」

晴「ずりぃ」

あい「ふふ。大人はずるいものさ」

晴「アンタは子供だけどな」

あい「ひどい」


あい「それにほら」

晴「ん?」クチャクチャ

あい「メイド長と呼ばれるには、ほかに何人もメイドがいなくてはならないだろう?」

晴「……」クチャクチャ

晴「……一理ある、けど……屁理屈だろ……それは」ハア

あい「でも理屈だ」フフ

晴「…」クチャクチャ

晴「…ふん」

晴「そういうところが子供っぽいってんだ」

あい「むう。子ども子どもとうるさいなー。そうやって突っかかって来る方が子どもなんだぞ!」

晴「知らね」クチャクチャ

あい「むぅー」プクー

晴(可愛い…)クチャクチャ


あい「……」

あい「…!」ピーン

あい「そうだ。なあ晴君」

晴「あ?」

あい「そんなに私をメイド長にしたいのであれば、君もメイドになればいい」

晴「……、」ゴクン

晴「…ガム飲み込んじまったよ。なんだって?」

あい「ぷ。晴君はお子様だな」クスクス

晴「アンタにだけは言われたくねぇよ」ブニ

あい「ひゃう。ほ、ほっぺはやめひぇくれ…」ムニムニ


あい「……」イタイ…

晴「で、なんだって?」

あい「う、うむ」ヒリヒリ

あい「だから、君もメイド服を着ればいい、と言った」

晴「嫌に決まってんだろ」

あい「おや。こんなところに替えのメイド服が」パサ

晴(もうやだこの事務所)


あい「着たまえ」ニッコリ

晴「……」ヒク

晴「や、意味分かんねぇし。ていうかほら、俺だけ着ても意味ねぇんじゃね? 二人だけでメイド長ってのも変な話じゃん?」

小春「じゃあ小春も着ますぅ〜」ピョコ

晴「!? てめ、お姫様じゃなくていいのかよ!」

小春「えへへ。お姫様らしく、メイドさんの衣裳をアレンジしちゃいます〜」

晴(そういう問題じゃねえよ!)

あい「これでなにも問題はないな!」フフフ…

晴「問題だらけだよ! や、やめろって! オレはスカートなんてキャラじゃねぇんだよ!」ギャーギャー


P(……騒がしいなあ…)

投下終了です。

こんな感じのゆるい話、あと数回投下したいと思います。
のんびりお付き合いください。


市原仁奈「メイドちょー!」 東郷あい「ん?」


仁奈「あいおねーさん!」クワッ

あい「…」

あい「うむ。なんだね仁奈君。それといま私をなんと呼んだか、聞き直した方がいいかな」

仁奈「おねーさんは可愛い格好がしたいと、仁奈の小耳に挟まりやがりました!」

あい「…ほ、ほう。それは一体だれから——」

仁奈「可愛いと言えばキグルミでごぜーます!」

あい「そ、そうか。うむ。と、ところで——」

仁奈「一緒にモフモフしてくだせー!」グイグイ

あい「あ、ちょ、ま」モフモフ

晴(押され気味だな)

仁奈「メイドちょう!」グイグイ

あい「だ、だからその名で呼ぶなと、…もが」モフモフ


あい「……」モフモフ

晴「おう。ずいぶん見違えたな」クスクス

あい「…もうお嫁にいけない…」シクシク

晴「なんのこった」モグモグ

あい「…うぅ」

あい「こ、こうなったら…晴君が私を貰ってくれるかい」

晴「そういう趣味はねぇよ」

あい「えー」ブー

晴「ぶーじゃねえよ」プクゥ


仁奈「…!」キラキラ

仁奈「あいおねーさん! そのキグルミはよく似合ってごぜーます!」ピョンピョン

あい「…」

あい「そ、そうかい? あまり、こんな突飛な格好はしたことがないものだが…」モフモフ

晴(メイド服も大概突飛だけどな)クチャクチャ

仁奈「えへへ。一緒にヒツジの気持ちになるですよ!」

あい「よ、よし。いいだろう」

小春「ひつじさんを数えちゃいましょう〜」ピョコ

晴「…小春までいつの間に…」

小春「えへへ〜。晴くんも一緒にどうですかぁ〜」

晴「勘弁してくれ」


仁奈「晴おねーさんは一緒にもふもふしやがりませんか?」ショボ…

晴「…」

晴「ほら。俺はもふもふされる側だから。仁奈たちでオレのために羊を数えてくれ」

仁奈「?? な、なるほど…わ、分かりやがりました」モフ…

晴(分かったのか)

あい「ふふ。上手く回避したじゃないか」

晴(いまの苦し紛れを上手いと思うのはアンタぐらいだ)

仁奈「では、晴おねーさんのために羊を数えやがりましょう!」モフモフ

あい「おー」

小春「お〜」

晴「…寝るか」







晴「…ん」パチ

あい「…くぅ」

晴「……」

あい「…むにゃ」

晴「……さっきも寝てたじゃねえか」ハア

あい「……ん…」

晴「…ったく」ナデナデ

あい「…ん…ふふ…」

晴「……はあ」ナデナデ


あい「ぐぅぐぅ」

晴「…」

晴「…これ動けねぇじゃねえか」

あい「ぐぅ」

晴「…ちっ……はー。くそ」ポスン

あい「ぐうぐう」

晴「……早く起きろよ、バーカ」

あい「……ふふ♪」スリスリ

晴(実は起きてるとかねぇよな?)

あい「…♪」

晴「…」

晴(まあ、それでもいいか)ハア


P「晴とあいさんは仲良しだな」

晴「…見てたのか」

P「そりゃ横で仕事してたら目に入る」

晴「……仲良しねぇ…」

P「うん」

晴「……どうだろ。分かんねー」

P「そうか?」

晴「うん」


P「コーヒーでも飲むか?」

晴「…」


ガッチリ


あい「…」スリスリ

晴「悪ぃ」

P「いいよ。俺もちょっと休憩にする。はー…」バキバキ

晴「お疲れさん」

P「どうも」

晴「ガムやるよ」ポイ

P「お、サンキュー」


P「はい」コト

晴「ありがと」ナデナデ

あい「…むにゃ」

P「…なんだか、すっかり晴の方がおねーさんって感じだな」

晴「……なんでこうなったんだか」ハア

P「晴のお姉さん属性がどうの」

晴(突っ込むのもめんどくせぇ)

P「って比奈が言ってたような」

晴「…あの人なら仕方ねぇ」ハア

P「そうだな」ハハ


晴「…」ズズ…

晴「…なあ、砂糖ある?」

P「と、悪い。そっか、晴はブラックでは飲まないか」

晴「…アンタまでオレを大人扱いすんじゃねえよ。どうせまだガキだよ」

P「変わった自己アピールだな」ハイ

晴「いっつもお姉さん属性とやらで考えられたら疲れちまうよ」サンキュー

ナデナデ

あい「…ふふっ…」ムニャ

P「……そうだな」


P「そうやって自分から言ってくれるのは助かる」

晴「?」カチャ

P「…あいさんも、きっと同じだったんじゃないかと思って」

晴「…」カチャカチャ…

晴「そうかもな」

P「うん」

晴「あいさん、大人だもんな」

P「うん」


晴「…」ナデナデ

あい「……」ムニャ

P「…まあ…たまにでいいから、甘えさせてやってくれ」

晴「…はいはい」ハア

晴「へっ。プロデューサーってのは大変だな。アイドルの子守りみたいなもんだ」

P「小さい子も少なくないしな。間違ってはない」

晴「今回のは大きい子だけどな」ナデナデ

P「そうだな」クス

あい「…ん…♪」フフ…

一旦投下終了。

あと1、2投下の予定です。

http://i.imgur.com/UMhP50U.jpg
http://i.imgur.com/FCRuYUC.jpg
古賀小春(12)

http://i.imgur.com/Z3PtIO5.jpg
http://i.imgur.com/LAbxBch.jpg
東郷あい(23)

http://i.imgur.com/3EwR6mC.jpg
http://i.imgur.com/ApASQcV.jpg
結城晴(12)







あい「…」ムニャ…

あい「…ん…?」

晴「お。やっと目ぇ覚めたか…」ズズ

あい「…」パチ

晴「へ。この台詞も今日だけで二度目だけど。よく寝るなアンタ」

あい「…」

晴「…?」ズズ…

あい「…これは…晴君が、膝枕をしててくれたのかな…?」

晴「…そうだけど。……悪いな、美優さんみたいに気持ち良くはなかったかもしれねぇけど」

あい「そんなことはないぞ!」グニグニ

晴「太ももをぐにぐにすんじゃねぇよ」


あい「ふふ。だが本当に気持ちよく眠らせてもらった。なんだか暖かかったし」モフモフ

晴(それはきぐるみのせいじゃねえかな)

あい「ありがとう」

晴「…おう」ズズ

あい「…、それは?」

晴「コーヒーだけど」

あい「…! カッコいいな!」

晴「その台詞は相当格好悪いな」


晴「あいさんだってコーヒーくらい飲むだろ」

あい「う、うむ。…大抵、缶コーヒーの甘いものだが」

晴(子どもか)ズズ…

晴「これも甘いけど…飲む?」

あい「…」

晴「眠気覚ましにはなるんじゃねぇかな」

あい「…そうだな」


ポテ


晴「…」

あい「ではまたあとで晴君に淹れてもらうとしよう」

晴「なんでオレが」

あい「いまはもう少し、こうしてまどろんでいたい」

晴「…」

あい「いけないかな」

晴「…」

晴「そんなときだけ格好いい顔すんじゃねぇよ」

あい「決まっていたかな?」フフ

晴「笑えるからやめてくれ」

あい「あれー」







小春「メイドさん〜」

あい「む?」

小春「ヒョウくんが〜(以下略」

あい「それは大変だ! いますぐ助けなければ!」

晴「もうリードかなんかでちゃんと繋いどけよ…」ハア


あい「よし。今度こそ私が救ってみせよう」ウム

小春「よろしくお願いします〜」

あい「うむ。この——…」

小春「?」

あい「…ふ」

あい「そう。この」ピト

小春「んむ?」

あい「メイド長がね」

小春「…! は、はいぃ…お願いしますぅ…」ポー…

晴(無駄にイケメンだな…)

あい「晴君」

晴「なにー」

あい「似合っているよ。そのメイド服」

晴「……」

晴「嬉しくねぇよ、バーカ」

あい「そうか」フフ

晴「…」フン


あい「はい。どうぞ小春君」

小春「あっ…ありがとうございますぅ〜!」エヘヘ

晴「…」クチャクチャ

晴「大丈夫か? 顔青いぞ」

あい「……うむ。平気だよ」ニコ

晴「…そっか」

晴「……へっ」

あい「? どうかしたかい」

晴「なんでもねーよ」

晴「お疲れ。ほらガム」ポイ

あい「わわっ」ワタワタ

晴(相変わらず運動神経鈍いな…)クスクス


あい「あ、ありがとう」パタパタ…

晴「いえいえ」

あい「…♪」

晴「…」フン

晴「…いや、まあどっちもあいさんなんだろうなぁ」ボソ

あい「ん?」プス…プ…

晴「だからちゃんと噛んでからにしろって」ガス

あい「いたいっ」


晴「へ。まあ甘えたくなったらいつでも言えよ。お姉さんが甘やかしてやるよ」

あい「…」モグモグ

あい「ふふ。覚えておくよ」モグモグ

あい「晴君こそ遠慮することはない。いつでもお姉さんの私に甘えたまえ」モグモグ

晴(終始ガムを噛みながら言う台詞じゃねえな)

晴「…ま、気が向いたらな」

あい「うむ」


タタッ


仁奈「メイドさーん!」

あい「む? どうしたかね、仁奈君」

晴「おいおい。仁奈が呼んでるのはメイドだろ? メイド長は後ろでどっしり構えてやがれ」

あい「む。聞き捨てならないな。まだメイド歴の浅い君には任せておけない案件かもしれないだろう。ここはこのメイド長にだな」

晴「ああん?」

仁奈「…」

仁奈「よ、よく分かんねーですが、二人は仲良しでやがりますね」

あい「まあね」

晴「即答かよ」

あい「違うかい?」

晴「……どうでしょうね」

仁奈「二人で来てくれればいいですよ! 仁奈に着いて来てくだせー!」タタッ

あい「あ、ちょ…ふふ、忙しい子だな、仁奈君は」

あい「…ふふ、では我々も行こうか。ね」

晴「……はいはい。分かりましたよ、メイドちょー」

あい「うむ」



・・・おわり

正直ネタを活かし切れなかった感。
ほのぼのしか書けないからねちかたないね。
ちょっとでもあいさん可愛いと再確認して頂ければ書いた甲斐がありました。

レスありがとうございました。
画像先輩にも感謝です。
お読み頂きありがとうございました。

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