クリスタ「安価で強くなる!おー!」(56)

クリスタ「とにかく実戦あるのみだよね」

クリスタ「というわけでまずは>>2と戦うよ!おー!」

リヴァい

クリスタ「おいちび!」



リヴァイ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あん ! ?」

クリスタ「ヒィィィィ」ジョロロロ

クリスタ「タタタタタタイマンじゃあ!わああ!」ジョロロロ


リヴァイ「……」コキッ コキッ


リヴァイ「…………ッッダラアアアアアアアア!!」ダダダダッ

クリスタ「ヒィィィィ」ジョロロロ

直線距離を一気に進み、リヴァイはクリスタの眼前に現れた

身構える間もなく固く握られた拳が顔面に突き刺さる

実戦により鍛え上げられさながら岩石と化したその拳は、洗顔と化粧以外なにも触れることのなかったクリスタの顔面を容赦なく陥没させた


クリスタ「ぶぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ…………」

リヴァイ「ふん、他愛のねえ……」


クリスタ「」

五分後

クリスタ「酷い目にあった」

ユミル「クリスタ……クリスタ!どうしたんだその顔!おい!」

クリスタ「次は>>13と戦うよ!おー!」

ユミル「おい!クリスタ!」

ユミル

クリスタ「ユミル覚悟!やあ!」

クリスタは自分を心配してオロオロしている親友を次のターゲットに選んだ

リーチのあるユミル相手に打撃では分が悪い

クリスタはグラウンドに持ち込むべく体制を低くし、下半身に狙いを定める

この距離ではかわしようがない。勝利を確信しその一歩を踏み出したクリスタの


顔面を、膝が襲う

クリスタ「ぶぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ……」

ユミル「…………」


勝者、長嶋☆自演乙☆ユミル

クリスタ「灰皿をすっぽり嵌め込めるぐらい顔がへこんだよ」

クリスタ「次は>>21と戦うよ!おー!」

アルミン

クリスタ「えいやあ!」

今度こそ、いける

体格では自分より10㎝ほどすぐれているものの、彼はこれまでの相手と比べると圧倒的に劣る

ついに勝者の時

2度めの確信と共に振り上げたその腕を


ボウガンの矢が、貫通する

クリスタ「うわあああああ!!」

クリスタは知らなかった

真に恐れるべきは身長差ではない

それすなわち

アルミン「…………」

彼の狡猾さ、そして男女の体重差である

ボウガンを投げ捨てたアルミンは足を上げ、全体重を乗せてクリスタの顔面に降り下ろす

クリスタ「ぶぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ……」

こういうノリ好きwwwww

クリスタ「医学じゃどうにもならないぐらい顔が変形したよ」

クリスタ「次で最後!>>31と戦うよ!」

クリスタ「今度こそ勝つ!おー!」

再度

安価下

両者の間に、長い沈黙が流れた

空気の糸はピンと張り詰められ、風すら彼らを迂回しているかのようだ

挑むは、顔がへこんでいるクリスタ


クリスタ「……」


向かえ打つは、顔が終わっているsWHNBHdQ


sWHNBHdQ「……」


戦いのゴングは、鳴った

クリスタ「ッシィ!」

敵はデブ。ならば足を狙わない道理はない

先の戦いで学習したクリスタは一撃で決めるのではなく、堅実に土台を崩す戦法を選んだ

キレのあるローキックが sWHNBHdQの膝を打つ

sWHNBHdQ「……」

馬鹿な

確かに今の一撃は膝を真横から捉えていた

だというのにこの男は、倒れるどころか眉ひとつ動かさない

クリスタ「……くっ!」

ならば、幾度でも叩きこむまで

容赦ないローキックの嵐が、 sWHNBHdQを襲う

数十発は蹴りを放っただろうか

時間にすれば僅か数分

クリスタ「…ハァ…ハァ……」

クリスタは全力のローを打ち切り、膝に手を当て肩を上下させている

彼女の目線の先には



sWHNBHdQ「……」

一歩も動かず

一度もかわさず

全てのローを受けきり、なお直立するsWHNBHdQが

そこにいた

クリスタ「なんで……ハァッ……一体……」

sWHNBHdQ「……」


クリスタ「う、う、うああああああああ!!」

一言も喋らずただ自分を見下ろす sWHNBHdQに、全てを投げ捨て殴りかかるクリスタ

勝敗なんてどうでもいい

顔面がへこまされようが知ったことか

怒りと悔しさにとりつかれ、疲労により威力の抜けた拳が彼の顔面を打つ

結果


sWHNBHdQ「……」ドサッ

彼は倒れた


クリスタ「……え?」

sWHNBHdQ「」

クリスタ「なん、で……」

sWHNBHdQ「」

返事はない

それもそのはずである


彼はとっくに、命を落としていた

sWHNBHdQ「」

クリスタと対峙したその瞬間

見るも無惨な姿になった、恋い焦がれるアニメキャラと向き合った瞬間

彼は彼女のあまりの惨状により、ショックで命を落としていた

クリスタ「……なんで」

しかし彼は立ち続けた

愛するキャラの心を少しでも軽くするため

物言わぬサンドバッグとなり、立ち続けた

我々は決して忘れてはならない

彼の存在を

我らが愛すべき、馬鹿のことを

忘れてはならない


以上です


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