由比ヶ浜「ヒッキー浮気なんてしてないよね?」 (41)

八幡「……あ、ああ。そんなことないぞ」

由比ヶ浜「そ、そうだよね!ヒッキー、教室じゃいつも一人だしね!」

八幡「……こいつが天然って知らなかったらうっかり自殺しちゃうとこだった、……あのな、由比ヶ浜。俺にだって奉仕部以外に知り合いくらいいるぞ?友達はいないが」

由比ヶ浜「へ? ちょっとヒッキー?それ女の子じゃないよね?違うよね?信じてるからね?ねぇヒッキー!」

八幡「え、ええ、そう……」

由比ヶ浜「? ……あっ!それって城廻先輩のこと?あの人お礼とかいってしつこくヒッキーにまとわりついてるでしょ?」

八幡「別にしつこくまとわりつかれてはいないが ……その、いい人だなとは思う」

由比ヶ浜「ちょ、ちょっとヒッキー!浮気なんて絶対ぜーったい許さないから。もし……ヒッキーが取られちゃうなら私 …」

八幡「まてまて由比ヶ浜……落ちついて考えてみろ?あんなかわいい先輩が俺なんかの事を好きなワケないだろ?ただ恩を感じてるだけだ。そのうち飽きる」

由比ヶ浜「! ……今かわいいって……かわいいって言ったァァ!」

由比ヶ浜「……ヒッキーはやっぱり私なんか好きじゃないの?私じゃダメなの?可愛くない?私ヒッキーのためならなんでもするよ?お金も稼ぐし、え……えっちな事だって全然イヤじゃないよ?ヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキー」

八幡「」

由比ヶ浜「…………」

ガラガラ スイマセーン

由比ヶ浜「………ジロッ…」

城廻「比企谷くーん、今日も遊びに来ちゃいました~昨日は楽しかったねー」

由比ヶ浜「……ヒッキー昨日は用事あるって早く帰ったよね?先輩と遊んでたの?

八幡「…………」

由比ヶ浜「……ひ、ヒッキー、嘘だよね?先輩が嘘言ってるだけでしょ?だ、だってヒッキーは私の……」

城廻「あれれ、なんかまずい事言っちゃったかな?」

由比ヶ浜「やめて!!嘘だよ!!絶対嘘!!!」

由比ヶ浜「私のヒッキーはそんな事しないもん!ヒッキーは私だけを見ててくれるの!ヒッキーの本当は優しい眼差しもヒッキーの可愛い寝顔もヒッキーの初めても全部ぜーんぶ私のなの!!」
八幡「由比ヶ浜……ゴメンな…」

由比ヶ浜「ううん……ヒッキー全部許してあげるよ!私優しいでしょ?だから……」

城廻「なんかごめんね …」

由比ヶ浜「…………」ダッ

八幡「お、おい由比ヶ浜!」

城廻「あ、あれー?もしかして私やらかしちゃいました?」

八幡「先輩 …昨日のは秘密って言ったじゃないすか …」

城廻「へへへーちょっと意地悪したくなっちゃっただけなんだよ~ごめんね」テヘペロ

八幡「……由比ヶ浜探して来ます …」

雪乃「」

見てる人少ないのか(´;ω;`)ブワッ

放課後の教室

あーし「あれ?結衣じゃん、部活どうした?」

由比ヶ「グスッ …ヒッキーが …ヒッキーが取られちゃうよぉぉぉ」ガチナキ

あーし「ちょ、まじどした?アイツとなんかあったん?」


由比ヶ浜「あのね、ヒッキーがね、先輩とね、グスッ、それでね、」

あーし「よくわかんないけど、よーするにあいつのせいで結衣が泣いてるって事だろ?だったらその幻想を」

由比ヶ浜「……ヒッキーはやっぱり私なんか好きじゃないのかな?私じゃダメなのかな?可愛くないかな?私ヒッキーのためならなんでも出来るのに、ヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキー」

あーし「」

由比ヶ浜「…………そっか」

由比ヶ浜「そーだよね … 簡単な事だったんだよ …」

ガラガラ!

八幡「ハアハア、やっと見つけたぞ、由比ヶ浜!」

由比ヶ浜「!! ヒッキー?ダメ今こっち来ちゃ!」

八幡「探したんだぞ、由比ヶ浜!」

由比ヶ浜「ダメ!今私泣いて顔グチャグチャだから!ヒッキーに余計きらわれちゃう!」

八幡「は?俺がいつお前を嫌いになったんだよ?」

由比ヶ浜「だ、だってヒッキー、浮気して、だから、私を嫌いになったから、えっと …」

八幡「あのなぁ …先輩と昨日出かけたのはこれを買いに行くのに付き合ってもらってただけだっつーの」

由比ヶ浜「へ?なにこれ?」

八幡「その …俺ら付き合い始めて一ヶ月だからさ …小町のヤツg
由比ヶ浜「ヒッキー!ありがと!愛してるぅ!!!」抱きつき

八幡「」

由比ヶ浜「これ?指輪?また犬用なのかな …」

八幡「あほか、指輪してる犬がいるわけねーだろ」

由比ヶ浜「それじゃこれほんとに私が付けていいの?すっごい可愛い!」

八幡「指輪なんて全然わからんから城廻先輩に色々相談してもらってたんだよ。サプライズで渡したかったから黙ってたんだ、悪いな。」

由比ヶ浜「そーゆー事だったんだ …でも先輩と二人きりで買い物行ったのは許せないかも!」

あーし「もしもーし、なんだこれ?惚気見せられただけかよ …」

由比ヶ「へへ、ヒッキーの事信じてたもん!」

あーし「隼人に早く会いに行こうっと(´・ω・`)」


由比ヶ浜「あのね、ヒッキーがね、先輩と浮気してるかも って思った時本当に悲しかったんだからね!絶対ぜーったい!浮気は駄目だよ!」

八幡「俺に浮気出来るほど仲がいいヤツなんていねーよ …」

八幡「お前だけだよ …」

由比ヶ浜「……ヒッキーがデレたー!」

八幡「ばっかお前、俺はお前と付き合い始めてからずっとデレデレだよ?デレ幡だわ、なんかエロい響きだけど」

由比ヶ浜「…………そっか、これからもよろしくね!ヒッキー、」

雪乃「やはり私の青春ラブコメは間違っている様なのだけれど」


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