怜「竜華が余裕ぶっとるから、余裕なくさせたる」 (33)

怜「最近の竜華はあれや、可愛くない」

怜「前はちょっと抱き付くだけでデレデレになりよったのに」

怜「近頃は抱き締めても平然と頭撫でたり抱き締め返したりしてくる」

怜「初心やったあの頃みたいに焦る竜華が見たい!」

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怜「という訳で買うてきたで!」

怜「『気になるあのコをオとした100の方法』!!」ドーン

怜「これがあれば竜華にトキメキかせることが出来るはずや!」

怜「~♪」ペラ

☆恋愛の基本はツンデレ!

『うちのお姉ちゃん、皆が居るところでは私を無視したり「妹はいない」とか言ったりするんですけど、

二人きりでお家にいるときは「冷たくしてごめんね」って甘えてくるんです。

そのギャップが可愛すぎて惚れちゃいました!(長野県在住S.Mさん)』

怜「いきなり姉妹って…普通の恋愛ハウツーじゃもう売れへんねやろか?」

怜「でもまぁ、書いとることは基本やな」

怜「みんなの前では冷たくして、二人きりの時に甘えまくる…」

怜「…竜華なら絶対照れてくれるっ!」ゴッ

翌日 教室にて

竜華「怜ー?」

怜「…………なに?」

竜華「今日どうしたん?なんかダルそうやで?保健室行く?」サスサス

怜「…大丈夫やから触らんといて」パシッ

竜華「!……大丈夫ならええけど…無理したらあかんで?」

怜「わかっとるわ……あーもう話しかけんといて」

竜華「………う、うん、ごめん…」

怜「(あかんコレめっちゃ心痛い)」

怜「(二人きりになるまで我慢やな…)」

放課後 部活終わり

怜「(なんとか休み時間も部活中も冷たくしきれたで…心はズキズキやけど)」

怜「(あとは二人で帰って…帰り道ごめんなさいして甘えまくるんや!)」

怜「りゅーか、一緒に…
セーラ「なあ竜華!怜!帰りマクド行こうー♪」

怜「(!!あかん!二人きりで帰りたいのに…)」

怜「や、その……」


竜華「あーごめんな!ウチこのあと部長会議やねん」

怜「!?(一緒帰られへんの…?)」

セーラ「そうなんかー。怜は?」

怜「う、ウチもええわ、ハンバーガーとか食べれそうにないし」

セーラ「なんやつれないなー。ほな泉、船Q、行くで!」

泉「ええっ!?うちら強制ですか?!」

船Q「おごってくださいねー」

セーラ「任せときっ!じゃ、二人ともまたなー!」

ガヤガヤ……ガラガラ…バタン

竜華「さて……」

怜「竜華………?」


竜華「怜?おいで?今なら誰もおらんから」ポンポン

怜「!?」

竜華「怜?」

怜「…………………………うん 」

ポスン

怜「部長会議は大丈夫なん?」

竜華「あんなん嘘に決まっとるやん!怜と二人きりになりたかったんや」

怜「………そか」

竜華「ほんで、今日は一体どうしたんや、意地はっとったんか?」ナデナデ

怜「………………………………」スリスリ

竜華「別に甘えたかったら甘えてええんやで?」ナデナデ

怜「うん………………ごめんな?」

竜華「全然ええよ、ウチ怜のこと大好きやからな」ナデナデ

怜「っ!」ギュー

竜華「と、とき?」

怜自室

怜「…………………………あかん」

怜「あかん!なんやあれ!カッコ良すぎや!」

怜「あれがアレか!大人のヨユーってやつなんか!くそっ!」パタパタ

怜「…………全く崩されへんかった…揺らぎもせえへんやった」

怜「こんなんじゃダメや!次や!次!」

☆女の子はベタなセリフに弱い!?

『チャットでしかやり取りしたことなかった時に先輩から告白されました。

まだお互い顔も知らなかった頃に、先輩が私の教室に乗り込んできて、叫んだんです。

「私は君が欲しい!」って///そんなのすぐにオちちゃうっスよ///(長野県在住M.Tさん)』

怜「なんや、また長野か」

怜「まぁ女の子なら一度はお姫様になってベッタベタなセリフを叫ばれたいもんやからなー」

怜「なんか考えてみよっと」

翌日 下校途中

怜「……………………りゅーか」

竜華「うん?なんやいきなり手をとって」

怜「ウチ、りゅーかのこと好きや、宇宙で一番大好きや!!」

竜華「うん…」

怜「たとえ…宇宙が滅びても……ウチはりゅーかを…離さへんでーー!」

怜「(うー…めっちゃ恥ずい…///)」

怜「(でもこれはイケる!確実に照れるはずや!)」

竜華「そうかー、ありがとうな」

怜「(余裕………や………と………?)」

竜華「怜」

怜「うん…?」

竜華「宇宙は滅びんで」

怜「は………?」

竜華「宇宙はウチの怜への愛で出来とるからなあ。永久不滅や」

怜「!?い、いきなり、何?」

竜華「言い出したんは、怜やろ?」

怜「っ……/////」カアア


怜自室

怜「なんや」

怜「また負けてしもーたあああ」ゴロゴロ

怜「よーあんな歯の浮くようなセリフをサラリと言えるよなー」

怜「しかもあんな、カッコええ顔で………」

怜「ーーーっ!」バタバタ

怜「なんや…うちばっかりドキドキしとるやん」

怜「負けるか!次や!」

☆ヤキモチを焼かせちゃえ!

『気を引きたいのなら、その子の隣の子に行くのよ。

隣の子とイチャイチャしてたら、きっと嫌がるわ。「やめてください!」って言い出すの。何でかは知らないけどね。

そこで、「大丈夫、あなたが一番だから」って囁けば、もうあなたの虜。簡単でしょ?(長野県在住H.Tさん)』

怜「………また長野……これ長野県誌かなんかか?」

怜「ここまで萌えキュンエピソードやったのに一気にハウツーらしくなったな…しかもこのH.Tさんのコラムめっちゃあるやん」

怜「まぁええわ…他の子にちょっかいだして、竜華が文句言ってきたら『竜華が一番や』て言えばええんやろ?」

怜「竜華は嫉妬深そうやし、楽勝やん」

怜「今度こそ…今度こそ!」

怜「やったるでー!」

翌日 部活中

怜「泉!特打ちするでー!」

泉「ひぇ!?いきなりなんですか先輩!?」

怜「後輩の成長に一役かったげるんや!ええ先輩やろー?」ナデナデ

泉「わ、わかりましたから撫でんでください///」

怜「(っと、こんな感じか…竜華の方ちょっと見てみよ)」

竜華「ここは両面より片張でとった方が待ち多かったやろ?」

後輩A「あ、そうですね……」

竜華「しっかり河を見てリーチかけような?」

後輩A「は、はい!」

怜「(普通に指導中…か。まぁ心の中は荒れとるかもしれんしな♪)」

泉「先輩?」

怜「ん?ああ、ほんならやろうか!」


30分後

泉「ツモ!4000オールです」

怜「はい。これで泉のトップやな」

泉「えへへ……」

怜「ホンマええ感じに仕上がってんな」

泉「そ、そうですか?//」

怜「うん、これは来年は泉がエースやな、頑張りや」

泉「ありがとうございます!」


怜「……あー、ちょっと疲れた…」

泉「清水谷先輩呼んで来ましょうか?」

怜「ん………ええ。………泉、膝枕して?」

泉「うぇ!?ホントもう今日なんなんですか!?」

怜「ええやん、してーなー」

泉「えぇ………」

怜「なぁ?ええやろー?」ジッ

泉「ううっ…」


ポスン

泉「ど……どないですか?」

怜「(やっぱ細いな…)」

怜「ん、気持ちええよ」

怜「………なぁ泉、撫でてぇ」

泉「//////は、はい///」ナデナデ

怜「(撫で方も適当や、これは15点やな)」

怜「(ま、泉の膝枕はどうでもええ)」

怜「(これを見て、嫉妬で竜華はもうウチしか見えてへんはずや!)」

怜「………………」チラ

竜華「せや!今の良かったで!」

後輩B「あ、ありがとうございます!」

竜華「ええでー今の感じで頑張りや~♪」ナデナデ

後輩B「///////」カアアァ

怜「………は?」

泉「え?」

怜「いやあの子誰?なんでウチの竜華に撫でられとるんや」

泉「せ、先輩?」

怜「ウチが泉に取られそうになっとるのに、どうでもええんか」

泉「」

怜「その子ん方がええんか」

泉「あのー、ひょっとして私ダシにされてます…?」

怜「泉」

泉「…はい?」

怜「膝枕、おおきに。あの子ちょっとシめてくる」

泉「は、はあ………って、ええ!?」

部活終わり 帰り道

怜「」ギュー

竜華「えらい今日はひっついてくるなあ?」

怜「………………別に」

竜華「なんやえらい可愛いなあ」

怜「…………ウチは撫でてくれへんの?」

竜華「なんや、見とったんか?」

怜「……………………」ギュー

竜華「心配せんでええよ、ウチは怜が一番や、ウチには怜しかおらんから」ナデナデ

怜「んっ……りゅーか……………」スリスリ

怜「…………………!」ハッ

竜華「怜ー?」

怜「……帰る」ダッ

竜華「怜!走ったら体に障るで!怜ー!」


怜「」ハーハー

怜「や、ダメやろ」

怜「なんで言いたかった台詞言われとんねん」

怜「ウチいつの間に嫉妬しとったんや」

怜「始めてからずっとそうや」

怜「竜華をドキドキさせたいのに、ウチばっかりドキドキしてまう」

怜「竜華を嫉妬させたかったのに、ウチばっかり…」

怜「ほんま、ダメやなあ……」グス

竜華「怜?」

怜「(……ここで竜華が来てくれるの期待してるのも、ダメなところやな)」


怜「…………竜華ぁ…」

竜華「わ、もうどうしたんや怜、目真っ赤やで?」

怜「ウチが真っ赤にしたかったのに…」

竜華「へ?」

怜「うちがりゅーかの顔真っ赤にさせたかったんやぁ……」グスグス

竜華「はい…?」


怜「うちりゅーかのこと好きや、ほんまに好きやねん」

竜華「うちかて怜のこと大好きや、負けへんで」

怜「ほら、そういうの言われていっつもうちがドキドキしとるやん。うちだってりゅーかのことドキドキさせたい 」

竜華「う、うちもドキドキしとるよ?」

怜「でもりゅーか最近うちが何しても余裕やんかぁ」

怜「ちょろい竜華さんはどこにいったしもたんやあぁ…」

竜華「ちょろいて…アンタ……」

怜「りゅーかぁ…」

竜華「ん………怜」

竜華「こっちおいで」

怜「へ?…うぁっ」

竜華「」ギュ

怜「(…竜華、心音、むっちゃ速い)」

怜「竜華…」

竜華「怜、わかったやろ?うちかて平気な訳やないで。ほんまはドキドキしとるんや」

竜華「怜が可愛すぎて、毎日、いっぱいいっぱいなんやで?」

怜「…せやったら、なんで、最近そんなヨユーな顔しとったん?」

竜華「!そ、それは…」

怜「?」

竜華「いや、くだらん理由って思うかもしれんけど…」

竜華「恋愛ハウツー本買ってな?それに書いてあってん。大人の余裕が大事やって。」

怜「………え?」

竜華「あー、もうダメやんー。折角今まで怜がどんなに可愛くても我慢しとったのに、ネタバラシしたら意味ないやん」

怜「………………長野県在住H.Tさんの入れ知恵か」

竜華「………え」

怜「なんや…おんなじ本読んどったんかいな……」

竜華「それはこっちのセリフや、なんであんな本読んでんねん」

怜「せや、気になるあのコをオとしたかったんや、悪いか?」ギュー

竜華「っうぇ!?や、わ、悪いことないけど」/////

怜「あー…うん、こっちのがええわ」ギュー

竜華「へ?」

怜「りゅーかな、背伸びしすぎやったんや、うちが届かへんかった」

怜「いつもの、等身大のりゅーかが一番大好きやで」

竜華「ーっ」/////

竜華「ときぃー!」ナデナデスリスリ

怜「わ、もう離してやー!」

おわり

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