アリス「や、やめてよぉ~、返して~」忍「ダメです」 (33)

アリス「シノぉ~」

忍「今、匂いを嗅いでるところなんですから」

アリス「匂いかがないでよぉ……」

忍「とってもフルーティでいい匂いです」

アリス「パンツの匂い嗅がないでよぉ」

アリス「ついでに被るのもやめて……」

忍「良い匂いなんですからいいじゃないですか」ニコッ

アリス「良い笑顔なんだろうけどパンツでよくみえないよ」

アリス「そんなことよりパンツ被るなんて変だよ」

忍「変ではありませんよ?」

アリス「見た目も怪しいよぉ」

忍「アリス、人を見た目で判断してはいけませんよ」

忍「アリスの匂い最高です」

アリス「それにそれ洗濯したてのだからシノのと同じ匂いだよぉ」

忍「なんと!」

忍「では今の私はアリスと同じ匂いなんですね?」

アリス「だから返してよぉ」

忍「……でもダメです」

忍「返して欲しかったら今履いてるのをください」

アリス「それを渡したらどうするの?」

忍「もちろん被って匂いを嗅ぎます」

忍「そしてアリスは私が被ってたパンツを履いてください」

忍「少々唾液で汚れてしまってますが気にしなくて結構です」

アリス「き、気にするよ!」

忍「何をそんなにどなってるんですか?おかしなアリスですね」

忍「それに聞いてきたということはくれるんですね?」

アリス「違うよ、興味本位で聞いただけだよ!」

忍「照れなくていいんですよ?」

アリス「照れてないもん」

忍「しょうがないですね、なら私のパンツも差し上げます」

アリス「そういう問題!?」

忍「はい!」

勇「ちょっと忍、それはダメよ」

アリス「イサミ~」

忍「お姉ちゃん……でも」

勇「でもじゃないの」

アリス(助かったぁ)

勇「忍のパンツは私のだから」

勇「もちろんアリスのもね」

忍「それはずるいです」

忍「前はアリスのはいいってお姉ちゃん言ったじゃないですか!」

勇「前は前、今は今よ」

勇「忍、過去に囚われちゃダメよ」

アリス「……」

勇「さぁ二人ともパンツを」

アリス「い、イサミは私たちのパンツどうするの?」

忍「そうですよ、二枚もあったら片方は被れないじゃないですか」

アリス「それなら私のはいいよね?」

勇「もちろん被るのは忍のだけよ」

勇「でもパンツは被るだけの物じゃないわよね?」

アリス「もともと被るる物じゃないよぉ」

勇「アリスのパンツは履くわ!」ドヤッ

忍「……くっ、完敗です」

忍「でもお姉ちゃんはすでにパンツを被ってるじゃないですか」

忍「それなら私のパンツを履いてアリスのが余るじゃないですか」

アリス(ホントだ!シノばかり見てたから気づかなかったよ!)

勇「確かに今は陽子ちゃんのパンツを被ってるわ」

勇「そしたらこれを口に咥えるまでよ」

忍「さ、さすがお姉ちゃんです」

忍「それは思いつきませんでした」

アリス(ってなんでヨーコのを)

勇「さぁ、二人のパンツを私に」

アリス「……」

忍「いくらお姉ちゃんでもこればかりは譲れません」

忍「アリスのパンツは私のです!」

アリス「私のだよ!」

忍「私のですよ?」

勇「残念、私のでした」

アリス「私のだよぉー!」

アリス「うわーん!」ダッ

忍「あっ、アリスのが出て行ってしまいました」

勇「忍が無理を言うから」

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