課長「・・・もう良いわ、これ風間君にやってもらうから。風間くーん、ちょっと」

風間「はい、なんでしょう」

課長「これさ、こいつには無理らしいからやってくれる？」

風間「そうですか、わかりました」

課長「ごめんね、他の仕事もあるのに」

風間「いえ、では失礼します」

しんのすけ「・・・」

風間「ﾌﾌｯ」

しんのすけ「あの、オラ・・・」

課長「あのさ、君もう社会人なんだから自分のことオラって言うの辞めなさい」

しんのすけ「すいません・・・」

課長「はぁ・・・もういいよ、あとこの前の請求書まだ上がってきてないけど？」

しんのすけ「あっ・・・」

課長「忘れるならメモしろって言ったよね？」

しんのすけ「・・・」

(数時間後)

風間「お先に失礼しまーす」

「おつかれさまでーす」

しんのすけ「お先に失礼します・・・」

「お・・・・・までーす」

「うぃーす」

「ﾁｯ」

しんのすけ「・・・」

(数日後)

しんのすけ「課長・・・お時間よろしいでしょうか」

課長「なに？」

しんのすけ「会議室取りましたので、出来ればそちらで・・・」

課長「・・・はぁ、先行っといて」

しんのすけ「すいません・・・」

(会議室)

課長「で、なに？」

しんのすけ「実は、退職させていただこうかと・・・」

課長「・・・なんで？」

しんのすけ「ミスばかりしてますし、これ以上はみなさんにご迷惑がかかると・・・」

課長「そう、じゃあ一回預かるわ」

しんのすけ「はい・・・」

(朝礼)

課長「では最後にご報告があります」

課長「野原さんが今月いっぱいで退職されることになりました」

課長「つきましては、引き継ぎなどについて後ほどお知らせします」

しんのすけ「すいません、このリース車もうすぐ更新なのでよろしくお願いします」

「見積りもやってないの？」

しんのすけ「・・・はい」

「あっそ、了解」

しんのすけ「すいません・・・」

「野原さん、光熱費の予算ってもしかして組んでない？」

しんのすけ「あっ・・・」

「うぃーす」

しんのすけ「す、すいません・・・」

(退職当日)

しんのすけ「課長、お世話になりました」

課長「・・・はい、頑張ってね」

しんのすけ「ありがとうございます」

しんのすけ「みなさん、短い間でしたがお世話になりました」

ﾊﾟﾁ…ﾊﾟﾁ…ﾊﾟﾁ

しんのすけ「失礼します・・・・」

「おつ・・・・までーす」

「うぃす」

「・・・ﾁｯ」

風間「・・・」

しんのすけ「・・・」

風間「ﾌﾟｯｗ」

同僚「再就職の当てはあるのか？」

しんのすけ「一応父のツテがありまして・・・」

同僚「そっか・・・俺の知り合いが事業起こしたっていうんで紹介しようかと思ったけど・・・」

しんのすけ「・・・え？」

同僚「いらん心配だったわな」

しんのすけ「(見栄なんてはるもんじゃないゾ・・・)」

しんのすけ「と、とりあえず雇用保険があるゾ！！」

しんのすけ「とはいえお金がないのは変わりないぞ」

しんのすけ「まぁこの棚のAVコレクションを処分するしかないか・・・」

しんのすけ「あとは、実家にでも・・・」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

しんのすけ「電話・・・誰からだゾ？母ちゃん？」

みさえ「しんのすけ！元気でやってるー？」

しんのすけ「お、おう・・・だゾ。あ、あの・・・」

みさえ「まったくねー！あんたが風間くんと同じ会社で働けるなんて鼻が高いわよ！」

しんのすけ「・・・」

みさえ「それじゃあ、またねー。仕送り待ってるわよー」

しんのすけ「なんの用だったんだ・・・」

しんのすけ「そもそも、仕送りなんてオラがして欲しいくらいだゾ・・・」

しんのすけ「こうなったらとおちゃんに・・・」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

ひろし「おう！なんだぁしんのすけ！」

しんのすけ「あの・・・」

ひろし「しんのすけ金貸してくれよー！！一緒にソープランドでもいかないか？」

しんのすけ「・・・」

ﾋﾟｯ

しんのすけ「なんなんだ一体！！お金なんて簡単に稼げるものじゃないんだゾ！！」

しんのすけ「明日はハロワに行くぞ！！」

(ハロワ)

職員「んー・・・きついねー」

しんのすけ「え？オラ、某有名企業に勤めていたんだゾ？」

職員「だったらなんで辞めちゃったの？そんなのねー関係ないよ」

職員「そんな優良会社に勤めていたのに、辞めるなんて忍耐力がないって判断されちゃうんじゃないかな？」

しんのすけ「うるさいゾ！！とにかくここの会社の面接受けるんだゾ！！」

しんのすけ「・・・」

しんのすけ「・・・」

しんのすけ「・・・」
　　　　　　　　　　　
しんのすけ「だめだ・・・どこも通らない・・・雇用保険も満期だゾ・・・」

しんのすけ「まずいまずいまずいまずい」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

しんのすけ「はいこちらしんのすけ」

オペ「こちら、野原しんのすけさまでよかったですか？」

しんのすけ「？」

オペ「私、ブリブリのものですが今月の返済のほうがまだなのですが・・・」

しんのすけ「？、そんな記憶ないゾ？」

オペ「・・・いえ、確かに記録がございますね200万になります」

しんのすけ「知らないゾ！！」ﾋﾟｯ

しんのすけ「・・・まさか」

みさえ「いやーごめんねーちょっと欲しいバックがあったからさーｗ」

しんのすけ「ふざけるんじゃないぞ！！」

みさえ「まぁいいじゃない。あんた長いことニートなんてやってたんだから孝行しなさい！」

しんのすけ「だからってオラの名義で借金なんて親のすることじゃないゾ！！」

みさえ「しかたないのよーひまだって進学しちゃったしー」

しんのすけ「節約してからいうべきだゾ！！！！！」ﾋﾟｯ

しんのすけ「はぁとうちゃんにも連絡しないと・・・」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

オペ「ケツダケ、コールセンターです」

しんのすけ「・・・」

しんのすけ「両方合わせて・・・500万の借金だゾ・・・」

しんのすけ「・・・」

しんのすけ「どうすれば良いんだゾ・・・」

あい「しんさまー！」

しんのすけ「あい・・・どうしたんだゾ？」

あい「今日は記念日ですわよ？忘れていらっしゃるの？」

しんのすけ「あ・・・そうか」

あい「最近、しんさまったら元気ないですわよ？」

しんのすけ「・・・実は仕事やめたんだ」

あい「まぁ！そうでしたの」

しんのすけ「ああ・・・なんだか情けなくって言えなかった」

あい「そんなに落ち込まないでください！それに、わたしはどんなしんさまでも愛しぬく自信がありますわ」

しんのすけ「あい・・・」

あい「まぁ！！借金ですって！？」

しんのすけ「・・・ああ。情けないだろう？あいとの結婚も先のことになってしまうな・・・」

あい「いいえ、しんさま。そのお気持とても身にしみましたわ。私がお支払いいたしますわ」

しんのすけ「そ・・・そんな！！」

あい「しんさま！私はしんさまのお役に立ちたいのです」

しんのすけ「しかし・・・」

あい「わかりましたわ・・・ではわたくしが立て替えます。それならよろしいですか？」

しんのすけ「・・・それでも」

あい「もう！！まどろっこしいです！！500万あげるから私と結婚してください！！」

あい「プライドなんて捨てて私を愛してください！！あなたが好きなのです」

しんのすけ「あい・・・プライドか・・・わかった結婚しよう」

あい「しんさま・・・」

しんのすけ「あい・・・」

こうして2人は結婚した。しんのすけはあいの会社で働くことになった。

しかし順風満帆にみえた生活にも陰りが見え始める。

みさえ「しんのすけー！！もっと仕送りよこせよー！！」

ひろし「そうだぞ？俺が育ててやったんだからな！！」

しんのすけ「・・・」

みさえ「あーとりあえず1億くらいよこせよ！！」

ひろし「ばーかもっとだ！！なんてったって酢乙女家だぞ？」

しんのすけ「2人ともいい加減にするんだゾ！！恥を知るんだゾ！！」

あい「しんさま・・・いいですから。それくらい」

しんのすけ「しかし・・・」

あい「しんさまのご両親なのですよ？これくらい安いものです」

調子に乗ったみさえとひろしは会社の運営にも口を出すようになった。
株価はすぐさま下落、会社は倒産してしまった。

しんのすけ「・・・すまない」

あい「・・・それでも、あいはしんさまのそばにいれるだけで」

しんのすけ「あい・・・」

ヤクザ「いいからさぁ！！早くなんとかしろよ！！」

しんのすけ「両親の借金は私には・・・」

ヤクザ「うるせぇなー！！」

ヤクザ「それより、奥さん！あんたは美人だから最近入ったエミサってババアより沢山稼げるよ！」

しんのすけ「・・・く、ふざけるなぁ！！！」

やくざ「なんだぁ？こいつ」ﾊﾞｷｯ

しんのすけ「うああああああああああああああああああああああああ」

あい「しんさま！！」

ヤクザ「じゃあ、とりあえず面接ってことで一発やっとくかｗ」

ひろし「おい！俺にもやらせろよ！ｗ」

しんのすけ「！？、やめろー！！！」

やくざ「ほんと綺麗な顔してるねぇ・・・」

ひろし「ぐへへ」

あい「や、やめてください！！」

やくざ「ほら！！しゃぶれよｗ」ﾎﾞﾛﾝ

あい「あっや、やめてください！！」

しんのすけ「あいー！！！！！！！！やめろおおおおおおおおおおおお」

ひろし「このクソガキ！！黙って見てろ！！愛する妻が複数の男のチンコくわえるのをよぉ！」

あい「や、やめて・・・ぐ、ぐふぅ！！しんさまぁ・・・」ｽﾞﾎﾞｽﾞﾎﾞ

やくざ「うぇーｗ気持良いいいｗｗｗだすよぉ？ｗｗｗ」ﾋﾞｭｳｳｳｳ

あい「ん！！・・・はぁはぁ」ﾄﾛｰﾝ

しんのすけ「あいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

ひろし「げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」

あい「・・・しんさま」

やくざ「じゃあ本番といこうかねーｗｗｗ」

しんのすけ「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

やくざ「おっ・・・これは名器だねｗエミサより100倍良いよｗ」

あい「やめてくださいいいいいいいいいいいいいいぬいてえええええええ」

しんのすけ「やめて・・・・・・・・・・やめてくれ・・・・・・・」

やくざ「しかし、この反応。もしかして旦那以外としたことないのかなぁ？ｗ」

あい「うぅうぅぅ・・・」

しんのすけ「・・・やめて・・・やめて・・・ください」

やくざ「いやーよかったよ！！じゃ・・・店には話通しておくからｗ」ｶﾞﾁｬ

ひろし「ﾁｯ次から有料かよ～ｗ」

あい「・・・うっうっ」

しんのすけ「あいー・・・あいー・・・」

あい「しんさま・・・うアアアアアン・・・」

しんのすけ「もう・・・こんなこんなことさせないから」

しかし、しんのすけの願いは神に届くことはなかった。

あいは実はヤクザとのSEXに快感を感じていたのである。

女に目覚めたあいはしんのすけの元を去り、ヤクザの女になったのだ。エミサは、クビになった。

しんのすけにはとうとう、全てを失ったのだった。

しんのすけ「・・・オラにはもう何も残ってないぞ・・・」

やくざ「いやーよかったよ！！じゃ・・・店には話通しておくからｗ」ｶﾞﾁｬ

ひろし「ﾁｯ次から有料かよ～ｗ」

あい「・・・うっうっ」

しんのすけ「あいー・・・あいー・・・」

あい「しんさま・・・うアアアアアン・・・」

しんのすけ「もう・・・こんなこんなことさせないから」

しかし、しんのすけの願いは神に届くことはなかった。

あいは実はヤクザとのSEXに快感を感じていたのである。

女に目覚めたあいはしんのすけの元を去り、ヤクザの女になったのだ。エミサは、クビになった。

しんのすけにはとうとう、全てを失ったのだった。

しんのすけ「・・・オラにはもう何も残ってないぞ・・・」

(公園)

しんのすけ「なんで・・・？オラの描いた未来は・・・光に満ち溢れていたゾ」

しんのすけ「オラは・・・一家離散、嫁に逃げられ、残ったのは莫大なる借金・・・・」

しんのすけ「子供の頃のオラは知らなかった・・・・オラは全然凄くないゾ。オラも1億の内の1人なのか・・・」

しんのすけ「オラは・・・」

子供「おじちゃーん！！ボールとって！！」

しんのすけ「・・・・・・・・・・」

子供「？」

しんのすけ「このガキに・・・社会の現実を叩き込んでやろうか・・・夢なんてもつなと」

しんのすけ「いや・・・いっそ・・・現実を知る前に・・・あの世へ・・・」ﾆﾔﾘ

子供「？」

しんのすけが子供を殺してから逮捕されるまでの時間は約一時間だった