P「よし、佑芽さんのプロデュースを…」咲季(親愛度lv10)「見つけたわ!!」 (5)


P「……?」

咲季「もう、どこに行ってたのプロデューサー!探したじゃない!」


学園中を走り回り、ようやく目当ての相手を見つけ出した


P「……」

咲季「連絡しようにも、なぜか分からないけど連絡先からプロデューサーの番号が消えててびっくりしちゃったわ」

咲季「とりあえず、もう一回登録し直すから連絡先を教えてくれる?」

スマホを取り出し、再度確認するも、やはり「  」の連絡先はない

そして、この違和感…何か、おかしなことが起きている気がする


P「……あの」

咲季「んー…何?」


言いようのない不安を抱える私に、目の前の相手は、こう答えた


P「すみません、どなたか、人違いをされていませんか?」

咲季「………………」


時間が、止まった感覚がした


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1717334233


咲季「…………」

咲季「……」

咲季「は?」

咲季「…もう、何を言ってるのよ、そんなつまらない冗談……」

言いかけて、相手の目を見る


P「……」


目の前にいる相手が、そんなことを言う人だっただろうか?


咲季「……え、と……」


ドクン、ドクン…と、心臓が早まるのを感じる

何か言わないといけない…そう思うも、言葉が出てこない

そこへ…ドタドタと大きな足音が、近づいてきた


「あっ!!お姉ちゃん!!」

咲季「…佑芽?どうしたのこんなところで…」



焦燥する中、最愛の妹が自分と同じように慌ただしくこちらに近づいてくる


佑芽「どうしたのじゃないよ!急に部屋を飛び出していくから声をかけたのに無視するんだもん!」

咲季「そ、そうだったかしら…?ごめん、でも今は…」

佑芽「それに……」


何かを言いかける妹に、再び五感が鋭くなっていくのを感じる

まるで、体が聞くことを拒否しているような、そんな感覚

しかし、それでも現実は、私に逃げることを許してくれなかった






佑芽「私のプロデューサーさんと何を話してたの?」






今度は、完全に時間が止まった

同時に、目を背けていた事実を、脳がようやく認識する

今日は、初星学園の入学式──

その、前日だ


もしも咲季だけが記憶を引き継いだまま、佑芽ルートに入ったら…という妄想
続きは渋で書くかもしれません
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22278055

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