フェルン「これは?」フリーレン「馬鹿みたいにデカいピポポモフだよ」 (6)

フェルン「ピポポモフ……?」

フリーレン「アイゼンから教わった料理なんだ。挽いた肉を固めて焼くんだよ」

シュタルク「おっ、ピポポモフじゃねぇか! 今日は誰かの誕生日なのか?」

フェルン「シュタルク様もピポポモフを知っておられるのですか?」

シュタルク「ああ、俺の故郷じゃ誕生日にはピポポモフが振る舞われるんだ」

フリーレン「昔旅してた時も誰かが誕生日を迎えるたびにアイゼンが作ってたなぁ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1703301843

フェルン「…………あの、フリーレン様」

フリーレン「なに?」

フェルン「この料理って本当にピポポモフという名前なのですか? なんだか違うような……」

シュタルク「何言ってんだよフェルン! これはピポポモフに間違いねぇよ!」

フリーレン「そうだよ。何を根拠に違うだなんて言ってるのさ」

フェルン「いえ……なんだか妙な違和感が……」

フェルン「!!」

ピポポモフ「……」

フェルン「“揺らいでいる”」

フェルン「…………あの、フリーレン様」

フリーレン「なに?」

フェルン「この料理って本当にピポポモフという名前なのですか? なんだか違うような……」

シュタルク「何言ってんだよフェルン! これはピポポモフに間違いねぇよ!」

フリーレン「そうだよ。何を根拠に違うだなんて言ってるのさ」

フェルン「いえ……なんだか妙な違和感が……」

フェルン「!!」

ピポポモフ「……」

フェルン「“揺らいでいる”」

フリーレン「え?」

フェルン「これはピポポモフなんかじゃありません! 本当の名前を映し出す魔法!!」

ピポポモフ「ぐにゃあああああ」

シュタルク「……! 思い出した! これはピポポモフなんかじゃねえ!」

フリーレン「……ハンバーグだ!!」

フェルン「私達は認識阻害の魔法を掛けられていたんです!」

フリーレン「なるほどね。こんな芸当が出来るのはアイツしかいない」

シュタルク「アイツ……?」

フリーレン「アウラだ」

アウラ「アーウアウアウラ! ようやく気付いたみたいね、お間抜けなエルフ一行さん!?」

フリーレン「アウラ!」

アウラ「そう、ハンバーグをピポポモフと誤認させる魔法を使ったのはこの私! 断頭台のアウラ様でぇ!」

シュタルク「ちくしょう! よくも俺の思い出の料理を!」

アウラ「ヒヒーッ! このまま引導を渡してあげるわ! アゼリューゼ!!」

フリーレン「私は1000年以上生きたエルフだ。アウラ、自害しろ」

アウラ「馬鹿な! この私が!!」死

フェルン「これにて一件落着ですね。フリーレン様」

フリーレン「そうだね」

村人「断頭台のアウラを倒していただきありがとうございます!」

村人「これは報酬の“紙飛行機を遠くに飛ばす魔導書”です」

フリーレン「やったぜ~っ!」

死闘の末、断頭台のアウラを退けたフリーレン一行!
彼女たちの旅はまだまだ続く!

シュタルク「ハンバーーーーーグ!!!」

完!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom