リン「エリウッドが?」
ニニアン「はい……今までは……」
エリウッド『さあ、我が妻ニニアン……僕の為に踊ってくれ』
ニニアン『はい、エリウッド様』
カツン……
エリウッド『……うっ!!!』ドピュッ
ニニアン「今までは私が始めようとした瞬間に射精する程喜んでくださったのに……」
リン「踊りさえしてないじゃない」
※キャラ崩壊注意
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リン「それで……今は踊っても射精してくれないってことかしら?」
ニニアン「はい……」
ニニアン『……』フリフリ
エリウッド『……ニニアン、踊りはやめだ』
ニニアン『……エリウッド様?』
エリウッド『君の踊りは美しい……だが……』
ニニアン『だが……?』
エリウッド『毎回同じ踊りだと……飽きてしまってな』
ニニアン『エリウッド様……』
エリウッド『だから無理に踊らなくていい、新しい踊り子を探そう』
ニニアン『そんな……私は……』
エリウッド『いや、これは君と別れるという意味ではない。 君は僕の傍にいてくれるだけでいいんだ』
ニニアン『エリウッド様……』
リン「なるほどね……彼の期待に応えられなくて申し訳ない気持ちになったと……」
ニニアン「はい……それで新たな踊りを覚えるために……」
リン「……私の所に来たのね?」
ニニアン「はい……」
リン「……ごめんなさいニニアン。 私、踊りは得意じゃないの」
ニニアン「リン様……」
リン「協力できなくてごめんなさい……」
ニニアン「そんな……謝ることじゃありません」
フィオーラ「……」
フィオーラ(今の話を聞く限り……エリウッド様は新たな踊り子を必要としている……)
フィオーラ(もし私が完璧な踊りを披露すれば……エリウッド様は……)
エリウッド『素晴らしい踊りじゃないかフィオーラ!! ニニアンと別れるから僕と結婚してくれ!』
フィオーラ『はい!! エリウッド様!!』
フィオーラ(……行けるわ!!)
フィオーラ(といっても……私も踊りはできないのよね)
フィオーラ(……帰って練習しなくちゃ)ダッ
ファリナ「ただいまー」
フィオーラ「お帰りなさいファリナ」
ファリナ「……姉貴、シャツなんか着てなにやってるの?」
フィオーラ「踊りの練習よ」
ファリナ「踊り!?」
ファリナ「……なるほどね、エリウッド様のために……」
フィオーラ「そうなの」
ファリナ「……あっ、だったら私が教えてあげるわ」
フィオーラ「ファリナ……踊り、得意なの?」
ファリナ「まあね、仕事でやってるから」
フィオーラ「し、仕事!?」
ファリナ「そ、これから仕事あるから。 着いてきて」
フィオーラ「ええ……」
フィオーラ(……フロリーナに置き手紙書いておきましょ)
フィオーラ「それにしても……あなたが騎士以外で仕事をしているなんて知らなかったわ……どうして教えてくれなかったの?」
ファリナ「いやー……なんか姉貴だったら怒りそうな気がしてさー」
フィオーラ「私が?」
ファリナ「うん……あ、ここ」
フィオーラ「!! ここって……カジノ?」
ファリナ「そう、カジノ」
フィオーラ「ま、まさかあなた……」
ファリナ「……そ、ここで週4でポールダンスやってるの」
フィオーラ「ポールダンスですって!?」
ファリナ「因みにバニーガールのコスチュームで踊るの」
フィオーラ「!?」
フィオーラ「やめなさいそんな仕事!!」
ファリナ「あー……やっぱり怒るかー」
フィオーラ「当たり前よ!」
ファリナ「でもさ……踊り教えるからチャラってことにしない?」
フィオーラ「……」
ファリナ「エリウッド様と結ばれたいんでしょ?」
フィオーラ「……分かったわ」
ファリナ「流石姉貴! 分かってくれたのね! じゃあ入りましょ!!」
フィオーラ(エリウッド様の為なら……仕方ないわね)
ファリナ「店長こんにちはー」
ズグ「おうファリナちゃん。 もうすぐお前の番だぜ」
ファリナ「はーい、すぐ着替えまーす」
フィオーラ(ファリナ……大丈夫かしら……可愛さのあまり、誰かに襲われたりしないかしら……)
ズグ「お前らぁ!! ファリナちゃんの登場だぁ!!」
客「うおーーーーー!」
客「賭けやめよーぜ!! ファリナちゃん見よーぜ!!」
客「イエエエエエイ!!」
フィオーラ(みんな凄い喜んでいるわ……それだけ人気なのね)
ファリナ「お待たせしましたー!」
客「うおおおおおおお!!」
フィオーラ「!!///」
ファリナ「……」フリフリ
客「ファリナちゃん、今日も最高だぜ!」
フィオーラ「……やっぱりダメよファリナ!」
客「なんだあのねーちゃん」
ファリナ「……姉貴?」
フィオーラ「さっきから乳首が見えそうになったりマ◯コが見えそうになったり見てられないのよ!」
ファリナ「いや、でもこれ仕事だし……ていうか私もそんなに嫌じゃないんだけどね」
フィオーラ「なんですって……そんな破廉恥な踊りは許さないわ!」
ズグ「おいアンタ、営業妨害だから大人しく……」
フィオーラ「ふんっ!」
ドゴォ!
ズグ「ぐほぉ!」
ファリナ「姉貴!」
フィオーラ「もうあなたが踊る姿を見たくない……だから……」
バサッ
フィオーラ「私が代わりに踊るわ!」
ファリナ「いやいやいや!」
ケント「踊るなフィオーラ!!」
フィオーラ「!! ケント!?」
ファリナ「ケントさん、どうしてここに?」
セイン「俺が連れて来ました」
フィオーラ「セインが?」
セイン「こいつは頭が固すぎて遊びとか知らなさそうだからな、試しにカジノに連れて来たんですよ」
ケント「フィオーラ、そんな格好で無理に踊る必要はない、帰ろう」
フィオーラ「ええ……」
ファリナ「ちょっと姉貴、それじゃあ誰に踊りを教えてもらうのよ?」
ケント「踊り?」
フィオーラ「ええ、実は……」
ケント「なるほどな……」
セイン「ケント、チャンスじゃないか? フィオーラさんに踊りを教えてあげれば好感度アップ間違いなしだぜ?」
ケント「な、何を言ってるんだ!///」
フィオーラ「何を話してるの?」
ケント「な、なんでもない!! ……それよりもフィオーラ」
フィオーラ「?」
ケント「……私の家に来ないか? 私が踊りを教えよう」
フィオーラ「いいの!?」
セイン「結局連れていくのかよ」
ケント「じゃあ行こう」
フィオーラ「ええ、ありがとう」
ファリナ「……ふう、姉貴も帰るしやっと踊れるわ」
セイン「俺に見せてくださいファリナさん!」
フィオーラ「私が帰っても踊ったらダメよ」ギロッ
ファリナ・セイン「えー……」
フィオーラ「でもケントが踊りが得意だなんて思いもしなかったわ」
ケント「い、いや……得意ってほどじゃないんだが……家に踊りのDVDがあってな」
フィオーラ「DVD?」
ケント「ああ、それを見せようと思う」
フィオーラ(やっと踊れるようになるのね……)
フィオーラ「ありがとうケント」
ケント「礼には及ばない……よし、家に着いた」
フィオーラ「早く見たいわ!」
ケント(はしゃいでるフィオーラ、可愛いな……)
ケント「よし、じゃあ早速DVDを見よう」
フィオーラ「ええ」
フィオーラ(どんな踊りなのかしら……)
『ワレスの体操マニュアル』
フィオーラ「……ん?」
ワレス『お前達! 今日はこのワレス様が徹底的に鍛えてやるぞ!』
ワレス『まずは上腕二頭筋を鍛える体操だ!!』
フィオーラ「……ケント」
ケント「なんだ?」
フィオーラ「……素晴らしい踊りね!」
ケント「ああ」
ケント(喜んでくれてる……良かった)
ワレス『次は腕立て伏せ10000回!!』
フィオーラ・ケント「はい!!」
ワレス『おっと! 終わった後にマッスルポーズも忘れるな!』
フィオーラ・ケント「はい!」
フィオーラ(この踊りをマスターすれば……きっとエリウッド様も……)
ケント(ああ……こうしてずっと二人っきりでいたい)
ニニアン「どうしましょう……リン様が踊れないとなると……誰に教われば……」
ニニアン「……私、友達少ないし……」
ニニアン「……!! そうだわ……」
フロリーナ「ただいま……あれ、誰もいない……」
フロリーナ「置き手紙だ……お姉ちゃん達は出かけてるのね」
コンコン
フロリーナ「……帰って来たのかしら?」
ガチャッ
ニニアン「こんにちは……」
フロリーナ「……ニニアンさん?」
ニニアン「実は……今日はフロリーナさんに相談したいことがあって来ました」
フロリーナ「私に?」
ニニアン「はい……踊りを教えてもらえませんか?」
フロリーナ「お、踊りを!? 私が!?」
ニニアン「はい……ダメですか?」
フロリーナ「ご、ごめんなさい……実は私も全く分からなくて……」
ニニアン「そ、そうだったんですか……」
フロリーナ「あ、あの……お詫びと言ってはなんですが…… 折角家まで来てくれたんですし……お茶でもどうですか?」
ニニアン「い、いいんですか?」
フロリーナ「はい……」
ニニアン「ありがとうございます……では一杯だけ……」
フロリーナ「どうぞ」コト
ゴクゴク……
ニニアン「……フロリーナさん」
フロリーナ「?」
ニニアン「これ……お酒です……」
フロリーナ「……」
ニニアン「フ、フロリーナさん?」
ニニアン(まさか……フロリーナさんもお酒を……)
フロリーナ「うがーーーーーーーお!///」
ニニアン「!?」
フロリーナ「おらあーーーー! 踊り教えてやるぜぇーーーー!///」
ニニアン「ええっ!? でもフロリーナさん、踊りはできないって……」
フロリーナ「できねーのは表の人格だよ! 私はできんだよぉ!!///」
ニニアン「お、表の人格!?」
フロリーナ「とにかく教えるからさっさとマスターしやがれぇ!!///」
ニニアン「は、はい!」
数時間後
ニニアン「はあ……はあ……」
フロリーナ「よし! よくやった!! もう私が教えることはねぇ!!///」
ニニアン「あ、ありがとうございました、フロリーナさん……」
フロリーナ「フロリーナじゃねぇ! 私の名前はアフロリーナだぁ!!///」
ニニアン「は、はい……ありがとうございました、アフロリーナさん」
フロリーナ「今日はもう帰ってよし! お疲れ! 明日頑張れよ!///」
ニニアン「は、はい! 頑張ります!」
次の日
ニニアン「おはようございますエリウッド様」
エリウッド「おはようニニアン」
ニニアン「……実は今日、エリウッド様に披露したいものがあって……」
エリウッド「披露?」
ニニアン「はい……」
フィオーラ「待ってくださいエリウッド様!!」
エリウッド「……ん? フィオーラ……どうしたんだい?」
フィオーラ「私も披露したいものがあります!!」
エリウッド「フィオーラもか……」
フィオーラ「今ここで……踊りをやってもいいですか?」
ニニアン「!!」
エリウッド「踊りだって!?」
フィオーラ「はい……新しい踊り子を探していると聞いて……踊りを覚えました!」
エリウッド「本当かい!? 見せてくれ!」
フィオーラ「はい!」
ニニアン(どうしましょう……これでエリウッド様がフィオーラさんの踊りに見惚れたら……私は……)
フィオーラ「ふんっ!」ムキッ
エリウッド「……ん?」
フィオーラ「ふんっ!」ムキムキ
エリウッド「……フィオーラ、そのマッスルポーズは……?」
フィオーラ「腹筋50回!! ふんっ、ふんっ!」
エリウッド「……」
ニニアン「……」
フィオーラ「どうですかエリウッド様!! 私の踊り、どうですか!?」
エリウッド「……もういい」ポン
フィオーラ「……エリウッド様?」
エリウッド「仕事の疲れで頭がおかしくなって……踊りの定義も分からなくなってきたんだな」
フィオーラ「??」
エリウッド「マーカス、フィオーラをセーラの元に連れて行ってくれ」
マーカス「はっ!!」
ガシッ
フィオーラ「え、ちょっ、ちょっとエリウッド様?」
エリウッド「治ることを祈るよ」
フィオーラ「いや、私は別にどこも……」
マーカス「行くぞフィオーラ」
ビューン……
ニニアン(フィオーラさん、行ってしまいました……)
ニニアン(……はっ!! フィオーラさんがいなくなった今なら……)
ニニアン「……エリウッド様」
エリウッド「なんだいニニアン」
ニニアン「実は私……この度新しい踊りを覚えました」
エリウッド「なんだって!? 君もかい!?」
ニニアン「はい……エリウッド様がヌいてくださるように……一生懸命踊ります」
エリウッド「分かった……見せてくれ!」
ニニアン「はい……!!」
エリウッド「……」
ニニアン「……イエアッ!」
エリウッド「!?」
エリウッド「こ、これは……」
ニニアン「イエアァ!」フリフリ
エリウッド「ムーンウォークじゃないか!!」
ニニアン「ホワァ!!」フリフリ
エリウッド「トリプルアクセルだと!?」
ニニアン「YEAH!」フリフリ
エリウッド「まさかのブレイクダンス!?」
ニニアン「……」フリフリ
エリウッド「ああ……素晴らしいよニニアン、もうすぐ射精(で)そうだ」
ニニアン「エリウッド様……私の顔に射精してください!!」
エリウッド「ああ分かった! 今すぐ射精す!」
エルバート「……うっ!!!」ドピュッ!!
エリウッド「う、うわぁ!? ……父上!! 何故僕に顔射するのですか!?」
エルバート「すまん、コントロールが下手くそでな」
エリウッド「母上でヌけばいいでしょう!!」
エルバート「だって顔老けてるし……」
エリウッド(絶対こんな風にはならないようにしよう)
その日の夜
フィオーラ「……」ゲッソリ
ファリナ「どうしたの姉貴?」
フィオーラ「……エリウッド様の前でヘマしちゃったわ」
ファリナ「上手く踊れなかったとか?」
フィオーラ「私はもう完全にエリウッド様に嫌われたわ……」
フロリーナ「ただいま……お姉ちゃん?」
ファリナ「あ、フロリーナ。 今は姉貴を一人にさせてあげましょう」
フロリーナ「な、何かあったの?」
ファリナ「実は……」ペラペラ
フロリーナ(……あれ、どこかで聞いた様な話……)
フロリーナ(でもなんでだろう……昨日のことが思い出せないわ)
コンコン
フィオーラ「ファリナ……出てちょうだい」
ファリナ「は、はーい」
ガチャッ
ニニアン「こんばんは……」
ファリナ「あ、あんたは……」
フロリーナ「ニニアンさん……」
ニニアン「フロリーナさんにお礼を言いに来ました」
ファリナ「お礼?」
ニニアン「……踊りを教えてくださりありがとうございました! お陰様でエリウッド様も喜ばれました!」
フィオーラ「!!?」
フィオーラ「ちょ、ちょっと待ってフロリーナ! どういうこと!?」
フロリーナ「ええと……私、昨日のことはよく覚えてなくて……」
ニニアン「……そういえば酒を飲んでましたから……覚えてないのも仕方ないと思います」
フィオーラ「酒!?」
ファリナ「あ!! もしかして酔ったフロリーナがニニアンに踊り教えたとか!?」
フロリーナ「わ、私が!?」
ニニアン「はい、ファリナさんのいう通りです」
フィオーラ「……フロリーナ」
フロリーナ「な、何?」
フィオーラ「……今すぐ酒を飲みなさい!!」
フロリーナ「ひぃっ!」
ファリナ「ちょっと! やめなよ姉貴!」ガシッ
フィオーラ「離しなさいファリナ!」
ファリナ「フロリーナが酔って生じた被害総額分かってんの!? 2万Gよ!」
フィオーラ「関係ないわ! このままだとエリウッド様は私を……!」
ニニアン「あの……私はどうすれば……」
ファリナ「姉貴を止めて!」
ニニアン「は、はい!」
フィオーラ「ふんっ!」ブン!
ファリナ・ニニアン「うっ!」バタッ
フロリーナ「お姉ちゃん! ニニアンさん!」
フィオーラ「さあ、飲んで私に踊りを教えなさい」
フロリーナ「いやああああああ!」
ガンッ!
フィオーラ「うっ!!!」バタッ
フロリーナ「!?」
ヘクトル「悪りぃ……斧飛んで来なかったか?」
フロリーナ「ヘクトル様!」
ヘクトル「暇だから素振りしててよー……腕からすっぽ抜けちまってな」
フロリーナ「ありがとうございます!」
ヘクトル「……ん? 俺、何かやったか?」
フロリーナ「はい! お姉ちゃんを殺してくれました!」
ヘクトル「!!?」
フィオーラ「勝手に殺さないでちょうだい」
フロリーナ「!!」
フロリーナ「お、お姉ちゃん……」
フィオーラ「ごめんなさい、ちょっと理性を欠いていたわ……もう無理矢理酒を飲ませようとはしないわ」
フロリーナ「ほ、本当に?」
フィオーラ「ええ」
ニニアン「うーん……」
ファリナ「……はっ!」
フィオーラ「貴方達にも謝らないといけないわね……ごめんなさい」
ファリナ「姉貴……」
ニニアン「いいんです……元はといえば私が……」
ヘクトル「……よく分かんねーけど解決したってことでいいんだよな?」
フロリーナ「はい……」
フィオーラ「もう私は……踊れないのかしら……」
ヘクトル「踊り……? だったら俺でも踊れるのがあるぜ」
フィオーラ「ほ、本当ですか!?」
ヘクトル「ああ、腹踊りってやつなんだけど……」
別の日
ケント「フィオーラが半裸で腹踊りをして捕まったぞ!! お前の仕業だなセイン!!」
セイン「なんで俺なんだよ」
〜終わり〜
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