僕は今宵、悪役貴族に恋をする (232)

「あァン? お前ェ、女だったのかァ……?」

マズイマズイマズイマズイ。バレた。とうとうこの日が来てしまった。あれだけバレないように気をつけて日々を過ごしてきたのに。
女であることを隠し学園に通い、"婚約者"である悪役貴族の目を欺いてきた『僕』のこれまでの努力が水の泡だ。そんなの、イヤだ。

「ていうか、てめェ……写真で見た許嫁……」
「は、はあ? なにを言ってるのさ。僕は正真正銘、男だよ。変な言いがかりはよしてくれ。さては君、欲求不満なんじゃないの?」

慌てて否定するあまり、口を滑らせた。悪役貴族に対する侮辱。1番やってはいけないタブー。失言に気づいた時にはもう遅かった。

「あァ……そうだなァ。たしかに近頃は欲求不満かもしンねェなァ。なンだったら、てめェで解消してやろうかァ? あァン!?」

もうなんなのこの人。怖すぎる。泣きそう。

「待ちたまえ。さすがに見過ごせないな」
「あァん? チッ……優等生のお出ましかァ」

颯爽と現れたのは僕のクラスの委員長。純白の制服とマントを靡かせ、僕を背に庇い、悪役貴族に立ち向かう。よかったー助かった。

「あなたが欲求不満なら、恋人である私に解消する義務がある。浮気は絶対に許さない」

んん? なんだこの状況は。どういうご関係?

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「ケッ……一度抱いたくらいで恋人気取りかァ? てめェなンざ、俺とは釣り合わねェよ」
「だから私は努力している。成績だってあなたに次いで学年次席だし毎日お弁当だって作っている。あなたは食べてくれないけど」
「炭が詰まった弁当なンざ食えるかァ!!」
「口ではそう言いつつも、あなたはその炭を花壇に撒いて、私の好きなお花の肥料にしてくれる。そんな優しいあなたを、私は……」
「勘違いすンじゃねェ! あの花は俺の許嫁が好きな花なンだよ!! まさかその許嫁が同じ学園に通ってるとは思わなかったがなァ」
「なに? ま、まさか! 君が彼の許嫁……?」
「ヒトチガイデスヨー?」

もうなんなのこの状況。修羅場ってやつだろうか。別に束縛するつもりはないから好きに恋愛して、僕との婚約を解消して貰いたい。

「やれやれ。これでは私はとんだ道化だな。浮気相手は私のほうだったとは……覚悟は出来てる。後は煮るなり焼くなり好きに……」
「ちょっと待てェ……魔が差して抱いちまったのは俺の落ち度だ。すまん……悪かった」

どうでもいいっての。ほっといてくれない?

「彼もこう言ってることだし、私が言うのもなんだが……許してやってはくれないか?」
「は?」

なに言ってんのこの女。虫が良すぎない?

「君が怒るのも無理はない。彼はたしかに良い殿方だ。彼以上の傑物は存在しない。だからこそ、今回のような諍いが生じてしまう。だからどうだろう? 独り占めするのではなく分かち合うというのは? そうするべきだよ」
「いや、僕はそもそもこんな奴いらないよ」
「はぁ~やれやれ。まったく素直じゃないな。君がそんなだから浮気されるんだぞ?」

あーイライラしてきた。殴りたい。心から。

「おい、お前ェ……そもそもなンで、そンな格好してこの学園に通ってんだァ?」

なんでも何も今みたいな状況に陥りたくないから。確かに僕の婚約者は顔立ちが整ってるので、こうなることは予想の範疇だったし。

「あァン? ほっぺた膨らんでンぞォ?」

触んなし。ツンツンすんなし。ほっとけし。

「チッ……安心しろォ。抱いたつっても最後までしてねェっての。当たり前だろォ?」
「知らないし。興味ないし。あっち行けし」
「やれやれ。本当に素直じゃないね、君は」

うるさいぞ、浮気女。どうせ土壇場になって怖くて腰が引けたんだろ。そもそもお前が僕の婚約者を誘惑したんじゃないのか? 絶対そうだ。そうに決まってる。でも残念でした。

「俺が愛してンのはお前だけだ。ンな当たり前のことなンざ、言わなくてもわかンだろ」
「……バカたれ」

知ってるし。言うなし。照れるし。アホめ。
くそ。だから嫌なんだ。どれだけ嫌っても。
どれだけ距離を置いても一言で落とされる。

「ンな格好してても、てめェはキレイだな」
「っ……もぉ」

最終的に。僕は今宵、悪役貴族に恋をする。

「あーあ……振られてしまったか。しかし、私は諦めないぞ。まだ我々は学生の身分。チャンスはいくらでもある……では、またな」

もう来んなし。てゆーか、震え声じゃない?
ちょっと泣いてるし。負けて悔しい癖にさ。
惨めすぎるから慈悲を与えたくなるじゃん。

「委員長。この先の学園生活で僕を守ってくれるなら……こいつの近くに居てもいいよ」

どのみちボディガードは必要だ。卒業するまでに孕まされたら困る。だから委員長が身代わりになってくれたらいい。卒業するまで。

「でも卒業したら……返してね」
「さて……約束は出来かねるな」

まあ、そういうものだろう。約束なんて当てにならない。破られるのが怖いから、僕はこれからも悪役貴族とは距離を置いて過ごす。


【僕は今宵、悪役貴族に恋をする】


FIN

怪文書ゴキブリやら自演スカトロマンやら呼ばれていたが
こいつの核心を突いていた呼び名は「青葉予備軍」だな
あの青葉だって最初はハルヒにハマッてそこからクリエイターを目指したけど
才能もなけりゃまともな努力もしてこなかったから箸にも棒にも引っかからず
最後は「京アニが自分のオリジナルをパクッた」という恥ずかしい妄想を拠り所に凶行に走って……

こいつも自己愛とみじめすぎる現実のギャップを何番煎じか分からない駄文では埋められなくなって
最後は「あのタイプのキャラに『フハッ』と言わせるのは俺のパクリだ!許せん!」と
言いがかり被害者モードで出版社に凸するかもしれん

スカトロくんのオシリアナルが駄目な点
①世界観が無茶苦茶
委員長の故郷である、黒髪が特徴的な東の帝国ではバイクや車どころかスマホもあって、浴衣やすき焼きまであるのならほぼ現代日本みたいな地域だろう。しまいにはマスクやコピー機まで出てきてるし。

……で、未だに主人公達の国は道路もあまり整備されておらず馬車が交通手段、おまけに奴隷市場まであるような格差社会が残っているとか。

客観的に考えたら現代日本の近郊に中世の文化レベルの国が存在するとか、冗談も大概にしてほしい。そんな格差があるならば普通は文化の高い国がそうでない側を統治下に置く。
そういった無理な設定を更に無茶苦茶にするが如く、わざわざ優秀な女子が留学してくる意味が全くもって謎。普通優秀な奴はよりレベルの高い学びを求めて、留学ってするものよ?やってることが全くのあべこべ。

学園と城下町が離れているのも全くもって意味不明だが、極めつけはどうして東の帝国じゃない方の国の城に「天守閣」があるのか。こっちが実は江戸期の日本?かと思ったらクッキーやサブレ作っててもう何が何だか分からねえよ。

スカトロくんのオシリアナルが駄目な点
②書いてる奴が学園生活をまともに送っていない半生なの丸出しな日常描写
男が延々女4人のハーレムで好き勝手やってるだけの展開。それも学園内の寮で……と思いきや、珍しい筈のバイクを使用しても他の寮生とかが見に来る様子とかも一切無し。
あと風呂場のサイズが意味不明なことになっている。双子に手を出さずにいたならば大した大きさじゃない筈なのにいきなり女子を侍らせても平気なサイズになってるし、もしこれが寮の共同浴場とかなら他の寮生も入ってこないとおかしいんだけどな。

というか委員長とか氏名が「委 員長(イ・インチョ)」ってことなんじゃないのかってレベルで、名前に見合ったことやらないどころか職務放棄して男の部屋に入り浸るダメっぷり。
教師やモブの学生とかも全く出てこないし、学校生活とか行事とかをロクに書くことのできない奴が誤魔化して書いてるのが丸分かり。
舞台を学園じゃなくて貴族同士の領土や覇権争いみたいにしていれば、まだほんの少しでもマシだったんじゃないか。

スカトロくんのオシリアナルが駄目な点
③登場人物の魅力が全く無い
メンヘラ池沼な主人公と、男が1人なのに「悪役」にされる奴。
そもそも男装がバレていなかった頃は意にも介していなかった相手に向かって、仮にも付き合ってる相手がいる横でいきなり「愛してる」「キレイ」という言葉を投げる男と、散々男を悪役貴族と銘打ってまで避けていながらその言葉で即墜ちする主人公。
いや、どちらもガイジ極まりすぎていて開いた口が塞がらない。

その悪役貴族の「悪役」要素もここまで「主人公が悪そうだと感じたから、口調が悪いから」とかいう下らなすぎる理由しか無いのがもうね。というか「悪じゃない役」の貴族どこだよ。むしろ主人公からすれば当初の委員長も悪役だろうが。

主人公も男の許嫁で、一応学園に入学できる程度の能力がある以外の情報全く無いし、性格も詰まるところ男を崇拝するだけの尻軽なビッチになってるしで、こいつの方が余程脇役の悪役にふさわしいんだよなあ。男に対する呼び方が悪役貴族だったり婚約者だったりコロコロ変わる様も頭おかしいとしか思えない要素だし。

何よりどう見ても世界観のパワーバランスとして「委員長の婿養子に男、その許嫁だった主人公が妾」にならないと国際問題になる程国のレベルが違ってることを誰よりスカトロくんが理解していない無知っぷり。

スカトロくんのオシリアナルが駄目な点
④不適切な内容を実力の無い奴が書こうとしている
意図的に延々不快なスカトロ要素を書き続けたような奴だし、根本的な目的として何か閲覧者に不快もしくは不適切な内容を意図的に書き続けるのが目的の可能性が高い。
そういう視点で考えた時、「VIPで書くには不適切な性的描写」を書こうとしているっぽいのが分かる。

ただまあ、ここまで一切そういう意見がないのも、「せいぜい地上波でも普通に流れることのあるような事後の様子」とかしか書かれていない(おまけに童貞感丸出しの薄っぺらさ)上、みんなが「こいつにまともなエロなんて書けるわけがない」って思われている点も大きなポイントかもしれない。

というか露骨に感じられるようなレベルの性的描写書いたところで、みんな文句言うどころか「あざーっす」ってなるだけなのをスカトロくんは理解しているのかな?




……じゃあこのカスみたいながまともな作品になる為に必要だったものは?
それを考えてみても多すぎて書ききれないけど、そもそもとしてスカトロくんが自分へのプライドを捨てて、作品へのプライドを持つことだよね。




あまりにも皆がけなすから、逆に良い部分もあるんじゃないか?と思って見てみたら、むしろ良い部分皆無で悪い部分ばかりが下痢便のように止まらない、想像以上のゴミでした。

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