安価でデジモンを育てる (131)

ある日のことだ。俺は祖父から何かの電子端末をプレゼントとして受け取った。

祖父は機械音痴で、ガラケーで連絡を取るくらいのことしかできない人だ。
仕事でパソコンを使っている俺なら「世話」はできるだろうとのこと。

世話、だと………?
この電子端末の中にデジタルペットでも入っているのだろうか。

画面を見ればタマゴが映っていた。

タマゴの色は………↓1

1:黒
2:赤
3:白
4:青
5:黄
6:桃
7:水
8:灰
9:緑
10:銀
11:金
12:その他(書き込み自由)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1696527672

タマゴの色は黄色か。

一般的には元気で爽やかなイメージがあると思うが、俺は正直苦手だ。
陽キャの人なら似あいそうだが、陰キャの俺には似合わないだろう。

どーせなら黒か白が良かったって思う。

………こんなこと、祖父の前では言えない。
大事にしろよって言われてしまったからな。

さて。電子端末を操作して気づいたが、このタマゴは明日の午前7時に孵化するそうだ。
トイレなどの設備はすでに整っており、余程のことがなければ壊れるなんてことにはならないだろう。

まずはエサを用意しないといけない。
初日早々に餓死は色々とアウトだからな。
俺が買うエサは………↓1

1:肉
2:魚
3:野菜
4:その他(書き込み自由)

俺はパソコンを開き、『デジタルペットショップ』のサイトを開く。
肉、魚、野菜、果物など、「ペットのエサのデータ」をDL販売している。

俺はエサとして魚のデータを購入し、ダウンロードする。

………一応、薬も買っておくか。
慣れない環境で生活すると、病気になるかもしれないからな。

一度購入したエサのデータは解析すれば複製可能だ。
俺はデータマイニングソフトを使ってエサのデータを解析する。

一度解析したエサは俺でも作成可能だ。
構成されているデータは理解できる範疇(はんちゅう)にあるからな。

本当なら薬のデータも解析したかったが、俺には無理だ。

一言で言えば、現実ではありえないレベルだ。
どんな病気でも治せる万能薬なんて誰が発明したんだ。
しかしこの薬、本当に残念なことにデジモンしか救えない。
本当に、残念だ………。

最後の準備として、育成方針を決めておきたい。
検索したところによると、デジモンはテイマー(この場合は俺)の育て方によって進化先が変わってくるとのこと。

ならば俺は………↓1

1:スパルタで行く
2:適度に鍛える
3:思いっきり甘やかす
4:その他(書き込み自由)

………まずは勉強かな。
知能があるか無いかで色々と変わってくる。

話を理解できるかそうでないか。
言うことを聞いてくれるかそうでないか。
それらで話が違うからな。

よし、準備OKだ。
明日の朝が待ち遠しいと思ったのは何時以来か。
だが今日はもう遅い。早く寝よう。

翌朝。産まれたデジモンは、黄色いスライムだった。

目は真っ赤で厳つい。黄色いジェル状の身体は不気味だ。

このデジモンの名前は、『ズルモン』というそうだ。
ズルズルしているからか?

産まれてばかりのズルモンはお腹が空いている様だ。
俺はエサを与えた。

ズルモンは魚を不思議そうに観察した後、それを食べる。
どうやら美味しかったらしい。

ズルモンの食事が終わった。
次はコミュニケーションを試みようと思う。
俺は………↓1

1:おもちゃを使ってみる
2:タッチ操作を使って撫でてみる
3:とりあえずチャットを使って話しかけてみる
4:その他(書き込み自由)

俺はズルモンに対してメッセージを送ってみた。

「はじめまして。おれは****だ」

しかしズルモンはチャットを無視した。
まるで興味が無いと言わんばかりに。何故だ?

1:おもちゃを使ってみる
2:タッチ操作を使って撫でてみる
3:続けて話しかける(メッセージの内容も書き込む)
4:その他(書き込み自由)

2

すみません。再安価です↓1

1:おもちゃを使ってみる
2:タッチ操作を使って撫でてみる
3:続けて話しかける(メッセージの内容も書き込む)
4:その他(書き込み自由)

>>13 解りました。

俺はズルモンを撫でてみた。
しかしズルモンは不愉快だと言わんばかりに吠えた。

………なんだと?

まさかのコミュニケーション拒否に俺の思考は停止してしまった。

何がいけなかったのだろうか?
俺はネットで「ズルモン」に関して検索してみた。

………なんか「ペットとしては不向き」だの、「育成難易度最悪」だの、散々なことばかり書かれている。
テイマーに懐こうともしないデジモンとか、育成する意味があるのか?

だが、このデジモンは祖父から授かった生き物だ。
途中で育成を投げ出すなど、ありえないことだ。

嫌われようが、俺は最期まで育てるぞ。

次の行動だが………↓1

1:おもちゃを使ってみる
2:続けて話しかける(メッセージの内容も書き込む)
3:その他(書き込み自由)

よし。向こうが折れるまで話しかけ続けるか。

「おれはきみの『みかた』だ。まずははなしあおう」

チャット機能が旧型のせいで漢字変換ができない。
ズルモンを電子端末からパソコンに転送させることも検討するか。

なお、ズルモンは変わらず俺に向かって吠え続けている。敵意剥き出しだ。

俺は………↓1

1:君が折れるまで、話し続けるのを止めない!
2:時間の無駄だ。別の行動を取ろう(書き込み自由)

一時間くらいズルモンに話しかけ続けた。
ズルモンは疲れたのか、横になってふて寝してしまった。

ううむ、残念だ。
次の食事の時間まで、ズルモンはいったん放置する。

俺はパソコンを開き、仕事を始めた。

正午になった。俺は仕事を中断し、ズルモンの様子を見る。

ズルモンは目を覚ましており、不機嫌な様子を見せ、常にうなり声をあげている。

さてどうしようか。話しかけ続けても何も進展しない気がするが………↓1

1:エサを与える
2:おもちゃを使う
3:話しかける(メッセージの内容も書き込む)
4:その他(書き込み自由)

俺は電子端末とパソコンをケーブルで繋ぐ。
パソコンから「mp3ファイル」を幾つか電子端末に転送する。

俺は「幼児が好きそうな歌」を流してみた。

しかしズルモンは止めろと言わんばかりに、怒鳴り散らした。
お気に召さなかったとか、そういう話じゃない。
癇癪(かんしゃく)起こして、………何ィ!?

ズルモンが電子端末の画面から消えた。
何処行ったんだ………?

ズルモンの姿が見えない。
つまりズルモンは電子端末の中には居ないということになる。

そういえば、ズルモンは「超悪質のコンピュータウイルス」が元となったデジモンだとネットに書かれていた。

………嫌な予感がする。
俺は急いでモデムルーターのコンセントを抜いた。

そしてパソコンの画面を見る。

やっぱり、いた。
ズルモンは俺のパソコンの中で、何かを食べていた。

あれは、まさか!
仕事で使うデータ等はバックアップはUSBメモリに残しておいたからいいものの、それ以外は全てパソコンの中だけだ。

ズルモンは今、データファイルを食べている。

やばいやばいやばいっ!!
俺はパソコンを操作してズルモンを元の電子端末に隔離しようとした。

しかしズルモンは口から泡を吹き、俺の行動を阻害している。

ならばデータファイルを守るべく、予備のUSBメモリに転送しようと動く。
幸いにも殆どのデータファイルは転送に成功した。
後はズルモンをどうにかすれば復旧は可能だ。

………どうにかなるか?

俺は………↓1

1:文字入力を使ってズルモンに話しかける
2:電子端末からエサを引き出して、それをズルモンに与える。
3:その他(書き込み自由)

俺はズルモンにエサを与えてみた。

ズルモンはエサに近寄り、そのままごくんと食べた。
エサを食べる時だけは大人しいのか、こいつは。

俺はすかさず、ズルモンを電子端末に転送しようと動く。

………成功した。ズルモンは電子端末に送られた。
しばらくの間、ズルモンはこの古い電子端末の中で飼うことにする。
もしネットワークに逃げられたりしたら大惨事だ。



ズルモンは俺に向かって怒鳴り声をあげている。
未だに敵認定か。ここまでペットに向かない生き物は他にいるのか?

俺は………↓1

1:おもちゃを使ってみる
2:チャットを使って話しかける(メッセージの内容も書き込む)
3:その他(書き込み自由)

俺はおもちゃを使ってズルモンの機嫌を良くしようと動いた。

色々とおもちゃは買っておいてある。
俺はデータボックスから………↓(どんなおもちゃを使うか、書き込む)

データボックスから積み木を取り出した。
積み木は乳幼児向きのおもちゃで、脳に刺激を与え、創造力や想像力を伸ばすことを目的に作られている。
要は「知育玩具」だ。積み木以外にもそういったおもちゃはデジタルペットショップで販売されていたが、積み木は比較的安かったから購入できた。

俺はズルモンの目の前に積み木を置く。
最初、ズルモンは食べようとした。しかし積み木を食べることができなかった。
誤飲防止の為にプロテクトがかかっている。俺には到底真似できない技術だ。

食べることができなかったことが嫌だったのか、ズルモンは癇癪を起こして騒いでいる。

俺はズルモンに見せつける様に、積み木を使って「家」を建ててみた。
赤子の目の前でやり方を教えるのと同じだ。
考えさせることが大事だからな。

しかし家を建て終わった時、ズルモンは動いた。
俺が建てた家は壊された。

崩れた積み木を見てズルモンはゲラゲラ笑っている。
………性格悪いなぁ。

俺は再度積み木を使う。今度はお城を作ろうとした。
だが完成間近になってズルモンが壊しにかかる。
俺はわざとズルモンに城を崩させた。

どうやらズルモンは他人の努力を台無しにすることが楽しいらしい。
意地が悪いというか、何というか。

俺は………↓1

1:積み木を使い続ける
2:他のおもちゃを使う(何のおもちゃを使うか書き込む)
3:おもちゃを使うのを止める
4:ズルモンを無視して、パソコンの復旧作業に入る
5:その他(書き込み自由)

積み木を使って建物シリーズなどを作り上げ、その度にズルモンに崩される。
それが幾度となく繰り返され、やがて時刻は夕方となった。

デジモンの世話って大変なんだな。そう思ったが、キツイのは多分こいつだけなんだろう。
他の幼年期は素直なヤツばかりだって情報がネットにあったし。

さて、夕食の時間だ。俺は………↓1

1:エサを与える
2:おもちゃを使う
3:話しかける(メッセージの内容も書き込む)
4:撫でてみる
5:その他(書き込み自由)

俺は積み木を使って家や城などの建物を作ることにした。

しかしズルモンは俺を睨むだけで何もしてこない。
まさか壊すことに飽きてしまったのか?

今回ばかりは向こうが音を上げたのだろう。
これでは根競べをする意味が無い。
さて、どうしようか。

俺は………↓1

1:エサを与える
2:おもちゃを使う
3:話しかける(メッセージの内容も書き込む)
4:撫でてみる
5:その他(書き込み自由)

俺はチャット機能を使ってズルモンに話しかけてみる。

「きみは、なにがしたい? 」

ズルモンは俺に向かって吠えるだけだ。
おいおい、これじゃあ犬猫に話しかけるのと同じ………!?

まさかこいつ、文字や言葉を理解できていないのか?
チャット機能を使って話しかけてみたが、ズルモンにとってはただの模様の羅列でしかなかったのだろう。

馬鹿か俺は。産まれたばかりの赤ん坊が言葉を理解できるはずが無かったんだ。

俺は………↓1

1:USBメモリ経由で「教材ソフト」や「画像データ」などを転送する。
2:エサを与える
3:その他(書き込み自由)

俺は教材に必要な物をUSBメモリ経由で転送した。
下手にケーブル接続しようものなら、パソコンぶっ壊れるからな。

さっそく俺は教材ソフトを使用する。
覚えさせるのは主に文字だ。
文字と音声を関連付けさせる。
乳幼児用の教材ソフトだから漢字が使えない。
その為、教えられるのは「ひらがな」だけになってしまうが。

まずはあ行からだ。

ズルモンは最初こそ俺に敵意を向けたままだったが、どうやら興味が教材ソフトに向いた様だ。
俺はチャット機能も併用して文字を教える。

20分かけて、ようやくズルモンはひらがなのあ行を覚えた。
チャット機能を使って「あいうえお」を繰り返している。

俺は………↓1

1:このまま教育を続ける
2:いったん中断してエサを与える
3:その他(書き込み自由)

俺は教育を一時中断し、ズルモンにエサを与える。
やっぱり美味しいものを食べている時は大人しくなる様だ。

空腹を満たしたズルモンはあくびをし、そのまま眠ってしまった。
幼年期のデジモンは活動時間が短く、睡眠時間は長い。
進化すれば活動時間は長くなるが、今はこんなものだろう。

俺は今日の分のデスクワークを終わらせる為に、パソコンの復旧作業に入った。
ズルモンが食べてしまったデータは、………エロ動画が全て消えてるぅうううう!!?
おのれ、俺の秘蔵ファイルを空にしおってぇ!

………まあいい。俺は今日の分の仕事を終わらせるべく、事務作業を再開した。

1日目、終了。

デジタマ(レベル0)→ズルモン(レベル1)

種族:無し→無し
属性:無し→無し
キズナ:0→0
しつけ:0→0
DP値:0→5

………続く。

翌日、俺は旧型の電子端末の画面を見る。
ズルモンはすでに起きており、何度も吠えている。

これは食事の要求か?

俺はエサを与えた。
ズルモンは魚をもぐもぐ食べている。

その様子を見て、俺は電子端末をカバンの中に居れる。
そして会社に向かった。

朝のデスクワークに区切りをつけ、昼食を取る。
社内の同僚はライバルだ。彼らが困った時は助けはするが、それ以外のことで関わる気は無い。

まあ、つまり、ボッチなんだ。俺は。

………電子端末の画面を確認する。
ズルモンは元気だ。

俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:おもちゃを使う
4:チャットで話しかける
5:その他(書き込み自由)

俺は昨日の勉強の続きをさせることにした。
昼食は勉強の後でいいだろう。

今のズルモンには会話する術が無い。
だから「ひらがな」は全て覚えさせる。
まずは「か行」だ。

↓1

1~20:何も覚えられなかった

21~40:か行しか覚えられなかった

41~60:さ行まで

61~80:た行まで

81~98:な行まで

99:は行まで

くっ、こんな短時間じゃ覚えられるはずが無かったか。
俺は勉強を止めさせ、エサを与える。

俺は仕事に戻った。



夜中の7時半。俺は自宅に着いた。
ズルモンは未だこちらに敵意を向けている。

俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:おもちゃを使う
4:チャットで話しかける
5:その他(書き込み自由)

よーし、リベンジだ。
今日は何処まで覚えられるか。

↓1

1~20:何も覚えられなかった

21~40:か行しか覚えられなかった

41~60:さ行まで

61~80:た行まで

81~98:な行まで

99:は行まで

現在8時半。
ズルモンはな行まで習得することに成功した。
コツさえ解ってしまえば楽に覚えられるか。

さて、俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:おもちゃを使う
4:チャットで話しかける
5:その他(書き込み自由)

ずみません。
修正、た行までです。

ズルモンはエサを美味しそうに食べた。
こいつにとって魚は楽しみの一つなのか?
まあ贅沢はさせてないから、そうなるのは仕方ないが。

俺は………↓1

1:勉強をさせる
2:おもちゃを使う
3:チャットで話しかける
4:その他(書き込み自由)

この際、今日中に「ひらがな」を全て覚えさせようか。
がんばれ、ズルモン!

↓1

1~20:何も覚えられなかった

21~40:な行までしか覚えられなかった

41~60:は行まで

61~80:ま行まで

81~98:ら行まで

99:あ~んまで覚えられた

よしっ!
これで「ひらがな」は殆ど覚えられたな。

「ん」まで覚えさせたら濁点と半濁点の使い方も覚えさせるか。
もしかしたら今日にモノの名前まで覚えさせることができるのかもしれない。

俺は………↓1

1:勉強をさせる
2:おもちゃを使う
3:チャットで話しかける
4:その他(書き込み自由)

よし、行けるところまでいくか!
俺はズルモンに対する教育指導を再開した。

↓1

1~10:何も覚えられなかった

11~20:「ん」まで覚えられた。

21~40:濁点、半濁点の使い方を覚えた

41~60:自分の名前(ズルモン)を覚えた

61~80:10単語くらい覚えた

81~98:20単語くらい覚えた

99:不思議なことが起こった

「………ズルモン」

えっ?

「ズルモン、しんかぁー! 」

な、何だ、急に!?
何か学習スピードが速くなったと思ったら、突然ズルモンの姿が光り始めたんだが!

「パグモン! 」

あの黄色いスライムの姿が、大きな耳を持ったまん丸いグレー色の生き物になっていた。

「ていまー、つみき! 」

呆然としている俺に対し、ズルモン? いや、パグモンが要求してくる。

俺は………↓1

1:おもちゃを使う(積み木)
2:おもちゃを使う(別のもの)
3:勉強を続ける
4:チャットで話しかける
5:その他(書き込み自由)

俺はデータボックスから積み木を取り出し、それをパグモンの目の前に置いた。
それで遊ぶのかと思っていたが、パグモンは不満そうな顔をしている。

「ていまー、おまえ、やれ! 」

………どうやら俺に積み木を使って建物を作れと言っているらしい。

俺は………↓1

1:要求通り、積み木で建物を作る
2:拒否する
3:その他(書き込み自由)

パグモンに対してチャットで返事をする。

「だめだ。おれはやらない」

俺の台詞を見てパグモンはうなり声を上げている。
建物を作ったら壊されるに決まっているからな。

俺は………↓1

1:チャットを使って叱る
2:体罰を行う
3:おもちゃを使う(別のもの)
4:勉強を続ける
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

俺はパグモンに対して叱ろうと思った。

命令口調は良くないこと、人が作ったモノを壊してはいけないこと、叱ることは多い。

パグモンはそっぽを向いた。
どうやら反省していないみたいだ。

さて、俺は………↓1

1:パグモンが反省するまで叱る
2:体罰を行う
3:放っておく
4:その他(書き込み自由)

………今日はもう色々と疲れた。
最低限の世話は済んだし、今日はもう寝るか。

俺はパグモンを放って、寝る準備をする。

最後にパグモンに「おやすみ」って一応書く。そして就寝した。

2日目、終了。

ズルモン(レベル1)→パグモン(レベル2)

種族:無し→無し
属性:無し→無し
キズナ:0→0
しつけ:0→0
DP値:5→25

………続く。

翌日の昼。俺は社内で昼食を取っている。

パグモンは幼年期Ⅱだ。そろそろトレーニングも必要だろう。
データボックスに入っているサンドバッグは如何なるデジモンの攻撃を受けても壊れることは無い。
安心して何度も使える練習相手だ。

さて、俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

俺はおもちゃを使ってパグモンと遊ぶことにした。

今までと同じく積み木を使ってもいいが、おもちゃは他にもある。

俺はデータボックスから………↓(どんなおもちゃを使うか、書き込む)

俺は『トイアグモンドール』をデータボックスから取り出す。
この人形は『トイアグモン』というデジモンの形を模している。どうみてもトイブロックで作った恐竜みたいだが。
これなら壊れてもすぐに直せる。

良心のあるデジモンはこの人形をサンドバッグにはしないという話だが………。

パグモンの目の前に『トイアグモンドール』を置く。
すると毒の泡を吐き出した。

『トイアグモンドール』はバラバラになった。ブロックが床に散乱している。
パグモンはゲラゲラ笑っている。

このままトイアグモンドールを使って大丈夫だろうか?

俺は………↓1

1:このまま『トイアグモンドール』を使い続ける
2:他のおもちゃを使う
3:遊びを切り上げる
4:その他(書き込み自由)

俺はパグモンから『トイアグモンドール』を取り上げようとした。

「やめろー! 」

しかしパグモンは与えられたおもちゃを取り上げられることが嫌だという。

俺は………↓1

1:チャットで叱る
2:体罰を与える
3:無言で『トイアグモンドール』を取り上げる
4:その他(書き込み自由)

俺はチャットを使ってパグモンを叱ることにした。
昨日と同じく意味のない行動かもしれないが、それでも駄目なものは駄目だ。

やはりパグモンは聞く耳を持たず、そっぽを向く。

俺は↓1

1:チャットで叱り続ける
2:体罰を与える
3:無言で『トイアグモンドール』を取り上げる
4:エサを与え、そのまま放っておく
5:その他(書き込み自由)

………いい加減、キレそうになる。
俺はエサを与えた。
正直言って世話が嫌になるが、それでも飼い主としての義務は果たすつもりだ。

俺は魚を食べるパグモンを無視して、仕事に戻った。

7時半。会社から帰った俺は料理をし、食事を取る。
そして電子端末の画面を見た。

パグモンは、ブロックに対して攻撃を続けている。
他のデジモンと交流させようものなら、弱い者いじめとかやらかすだろう。

俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

俺は無理やりトイブロックを回収する。

「やめろー! 」

声をかけてきたが、無視だ。まともに相手すると怒りで我を忘れそうになるからだ。

次にサンドバッグを設置する。

「そんなにこうげきしたいのなら、これにしろ」

パグモンは最初はサンドバッグに戸惑ったが、俺が叱って来ないことが解ると、毒の泡で攻撃し始めた。
サンドバッグは壊れそうにない。
今後はこれに攻撃して貰おう。そう思ってたが、

「………つまんない、つまんない! さっきの、こわすー! 」

少し時間が経つと、パグモンは攻撃を止め、そして不満を口にした。
攻撃するのが好きなのでは無く、物を壊すのが好きなようだ。

俺は………↓1

1:チャットで叱る
2:体罰を与える
3:『トイアグモンドール』を与える
4:エサを与え、そのまま放っておく
5:その他(書き込み自由)

俺はチャットを使って叱ろうとした。
しかしその前にパグモンは俺に対して不満を言って来た。

「きのうから、なんなんだ、おまえー! いいも、わるいも、そんなの、かってだろー! 」

こいつの考えていることがさっぱり理解できない。何なんだお前。
このまま無視し続けてもいいが、どうせこいつは何も変わんないだろうなぁ………。

俺は………↓1

1:パグモンが反省するまで叱る
2:体罰を行う
3:エサを与えて放っておく
4:エサ抜きの状態で放っておく
5:その他(書き込み自由)

昨日の様に放っておくのは駄目だ。俺は学習した。このまま放置してもこいつは永遠に同じことを繰り返す!

「だまってきけ! いいか………」

何で物を壊すのが駄目なのか、説教を始める。

壊したものは直すのが難しかったり、そもそも治せなくなるかもしれないから。
物を壊してばかりだと周りから嫌な奴だと思われるから。

………等々、色んな理由を例に挙げて、クドクド言う。
上っ面だけ納得したような態度を取っても無駄だ。俺はしつこいからな。

説教は深夜12時まで続いた。
結果的にエサ抜きになったが、こいつの態度を改めさせるのならどんなに時間がかかってもいい。
少なくとも、人前には出せる様にしなくては。

こうして一日を終えた。

3日目、終了。

パグモン(レベル2)

種族:無し→無し
属性:無し→無し
キズナ:0→0
しつけ:0→5
DP値:25→27

………続く。

※おまけ

一日が終了するとステータスが変化します。
各ステータスは戦闘及び進化に関わってきます。

種族:特異な地形及び特性に関わってくる。
属性:基本的にワクチン、データ、ウィルス、フリーの4種。

以下の三つは進化条件に関わる。
キズナ:高ければ良いことがあるかもしれない。
しつけ:高ければ高い程、戦闘でテイマーの指示に従う。値が100であれば必ずいうことを聞く。
DP値:デジモンの戦闘力。

翌日の昼。仕事が一段落し、昼食の時間に入る。
実は寝不足で、体調がふらふらだ。だが社会人は休めない。

パグモンは元気がない。
昨日の夜はエサを与えなかったからな。空腹のせいで暴れる気力も無いのだろう。

………説教は何時間かかるか解らない。
もしかしたらそれで一日が終わるだろう。
まあ何度も説教していれば時間は短縮されると思うが。

ただし今は会社の中だ。この場所での世話は1回くらいしか行動できない。
当然、お説教なんて論外だ。

さて、どうするか………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

俺はエサを与えた。
朝の分も一応与えたが、それでも空腹を紛らわすことはできなかった。
今でもパグモンは魚を食べることに苦心してしまっている。
体力低下は様々な悪影響が出てしまうからだ。

食い終わるには時間がかかってしまうだろう。
俺は電子端末をカバンの中にしまい、仕事に戻った。

午後7時半、俺は帰宅した。

パグモンは衰弱状態から回復している。
無理なことをさせなければ衰弱状態になることは無い様だ。

ネットの書き込みによると、状態異常中は弱体化してしまうとのこと。
戦闘に出せば確実に敗北するそうだ。

状態異常は主に「怪我」、「病気」、「衰弱」などが存在する。
怪我は戦闘敗北時に、病気は腐った肉や生ゴミを食べさせると稀になる。
衰弱はエサを与えずに食事の時間を過ぎるとなってしまう。

そして状態異常になる毎にデジモンの寿命を削るそうだ。

………やっぱり難しいな。
初心者テイマーは成熟期までしか育てられないというが、マジでその通りだ。
よっぽど腕の良いテイマーでないと完全体には到達できないだろう。

俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

俺はパグモンに話しかけることにした。

「………」

パグモンはずっとこちらの様子を伺っている。
さて、どうするか………。

↓1(メッセージを書き込んで下さい)

前々から思ってたが、何でパグモンは物を壊したり、人を虐めたりするのが好きなんだろうか?
ズルモンは悪質なコンピュータウィルスが変質して産まれたデジモンだというが、パグモンに進化してもそれは変わらないのか?
それをどうにかできないものか………。

「なぜ、ものをこわしたり、だれかが「いやがること」をしたらたのしいんだ?
じぶんが「おなじこと」をされたらいやにならないのか」

漢字変換ができないのが苦痛だ。電子端末の買い替えることを真剣に考えるか………。
だが今はパグモンだ。
意地の悪い性格をマジでどうにかしないと人前には出せない。

「はぁ? 」

パグモンは俺の質問を聞いて顔を歪めた。

「またそのはなし? ほかのでじもんがどうなったとしても、おれがたのしいなら、それでいいだろー! 」

マジで性根が腐ってる。
俺は………↓1

1:チャットで話しかける(メッセージの書き込み必要)
2:パグモンが反省するまで叱る
3:体罰を行う
4:エサを与えて放っておく
5:エサ抜きの状態で放っておく
6:その他(書き込み自由)

「いいか、おれは………」

衰弱とか寿命とか、そんなの知るか!
例えどんな理由があっても、悪いことをしたら駄目だ!

「わかった、わかったから………」

説教は深夜11時半まで続いた。
パグモンは疲れていて動けない。
俺からしたら全然駄目だが、昨日とは違って反抗的な態度を見せていないから、説教は一旦(いったん)中止だ。

後一回くらいなら行動できそうだ。
俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

俺はエサだけ与えて寝ることにした。
食事の時間はとっくに過ぎているが、それでも寿命は減らないに越したことは無い。

………さっきと言っていることが違う?
人間はコロコロ意見を変える生き物だ。別にそれは悪いことじゃないだろ。

………こんな調子でパグモンを更生できるだろうか?
不安しかないが、やるしかない。

俺は遅めの食事を取り、そして歯を磨いて就寝した。

4日目、終了。

パグモン(レベル2)

種族:無し→無し
属性:無し→無し
キズナ:0→0
しつけ:5→10
DP値:27→27

………続く。

翌日の昼。俺はボッチ飯だ。
最近、この会社で『デジタルモンスター』が流行り出した。
同期のライバルたちはコロモンだの、ツノモンだの、人気のありそうなデジモンを育てているし。

俺のは貰いモンだけど、普通はデジタルペットショップでデジタマを購入するのが普通だという。

まあそんな話はさておき、今日もパグモンの世話をする。
どうするか………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

ひらがなは全てマスターしたから、次は四則計算だ。
まずは数字を覚えるところからにしよう。
できることなら足し算も教えておきたいところだ。

俺は教材ソフトを使って教育指導を開始した。

↓1

1~20:何も覚えられなかった

21~40:0から9まで一通り覚えられた

41~60:一桁まで足し算ができるようになった

61~80:二桁まで足し算ができるようになった

81~98:三桁まで足し算ができるようになった

99:足し算は完璧にできるようになった

「へっへー! 67+21=88! 49+55=104! 」
「じゃあ235+467は? 」
「えっと………? 」

やべぇ。たったの30分で、二桁まで計算できるようになるのか。
デジモンの頭脳を嘗めてたわ。

もっと教えておきたいところだが、続きは帰ってからだ。
今はノルマを達成しないと。

ちなみに、さっきの答えは702だ。

※すみません。
昼のエサは与えたことにして下さい。

帰宅時、俺は料理をしている。
スーパーに寄り道し、パスタの材料を買っておいたんだ。
食べながらパグモンの世話をする。

俺は電子端末を開いた。
パグモンは勝手に教材ソフトを使っており、足し算の練習をしている様だ。

俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

「ほかのでじもんから、「ばか」だとおもわれたくないんだよ」

今になって周囲の目を気にするのか?
「悪い事する迷惑なヤツ」だと思われても平気なデジモンのくせに、馬鹿だとは思われたくないのか。

駄目だ、俺にはパグモンが理解できない。

………どんな理由があれ、賢くなろうとするのは良いことだ。
まあ悪いことしなければの話だけど。

俺は………↓1

1:エサを与える
2:勉強をさせる
3:トレーニングをさせる
4:おもちゃを使う
5:チャットで話しかける
6:その他(書き込み自由)

「ぐぎぎぎ、またせっきょうか? 」

パグモンは歯ぎしりしている。
俺の質問の意図が正しく理解できていない様だ。

俺は………↓1

1:チャットで話しかける(メッセージの書き込み必要)
2:パグモンが反省するまで叱る
3:体罰を行う
4:エサを与えて放っておく
5:エサ抜きの状態で放っておく
6:その他(書き込み自由)

「………ふんっ! 」

パグモンは教材ソフトを乱暴に放って、そのままふて寝してしまった。
目をつぶっているせいでチャットを使っても意味が無い。

なんてヤツだ。
こんなことで機嫌を損ねるとは。

もう少し言い方を考える必要があったか。
だが今日はもう、まともな育成は望めないだろう。

俺は………↓1

1:エサを与えて放っておく
2:エサ抜きの状態で放っておく
3:その他(書き込み自由)

もう知るかっ!
衰弱していようが関係ない。
世話を拒否ったのはパグモンの方だからな。

俺はエサを与えることなく、そのまま電子端末の電源を切った。

5日目、終了。

パグモン(レベル2)

種族:無し→無し
属性:無し→無し
キズナ:0→0
しつけ:10→9
DP値:27→27

………続く。

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