ファ「待ってよカミーユ」
カミーユ「うるさいなぁ」
ジェリド「カミーユ?」
カクリコン「どうしたジェリド。知り合いか?」
ジェリド「ん?ああ…」
ジェリドの行動
1.女の名前なのになんだ男か
2.いや、なんでもない
3.久しぶりだなカミーユ
↓1
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1693830095
ジェリド「おーい!カミーユ!」
カミーユ「その声はジェリド兄さん?」
ジェリド「久しぶりだなカミーユ。少し見ない内に大きくなったな。それに隣にいるのはファかい?」
ファ「はい。お久しぶりです」
カミーユ「兄さんこそ連邦軍に入隊するって言ってたけどティターンズだなんて」
ファ「カミーユ!」
カミーユ「あっ…」
ジェリド「構わんさ。ティターンズに良からぬ噂があるって事は俺も知っている。それが単に噂ならいい。だが、それが事実ならば俺は内部から変えて行きたいと思っている」
カクリコン「大きく出たなジェリド。だったら先ずは出世しないとな」
ジェリド「茶化すなよ」
カクリコン「俺はこのまま司令部に行くがジェリドはどうする?」
カミーユ「僕はこれからブライトキャプテンのサインを貰おうと思っているんだけど」
ジェリド「そうだな」
ジェリドの行動
1.カミーユに付いていく
2.カクリコンに付いていく
↓1
ジェリド「俺もブライト中佐のサイン欲しいな」
カミーユ「じゃあ一緒に行きましょう。こっちです」
ジェリド「そういう事だから少し遅れるとバスク大佐に言っておいてくれ」
カクリコン「ああ」
ファ「……」
ファ「私は?」
ーサイン会場ー
カミーユ「ありがとございます!」
ブライト「次は…その制服はティターンズか?こんな時間に油を売ってていいいのか?」
ジェリド「今日ここに赴任したばっかりでして、少し時間があるんですよ」
ブライト「そうか。私のような閑職の人間が言うのもなんだが頑張りたまえよ」
ジェリド「いえ、一年戦争の英雄のブライト中佐にそう言われるなんて光栄です」
ブライト「英雄なものか。本当に活躍した奴は…いや、ここで言っても仕方がないな。これでいいかな」スッ
ジェリド「ありがとうございます!」
ブライト「ではジェリド中尉のこれからに期待している。シャトルの点検も終わる頃だから失礼するよ」
ジェリド「はっ!」
ブライトのサインを手に入れた
ジェリド「さすがにそろそろ司令部に行かないとな」
カミーユ「僕も家に戻ります。良かったらまた来てください。歓迎しますよ」
ジェリド「そうだな。落ち着いたら寄らせて貰うさ」
ーグリーンノア1 ティターンズ司令部ー
ジェリド「失礼します」
バスク「うむ」
ジェリド「……」
バスクの人柄は?
コンマ49まで 原作通りの性格
コンマ50以上 友好的な性格
↓1
99特典
バスクの性格が穏健になります
主な変更点
毒ガス攻撃など民間人を巻き込む非人道的な作戦を行いません
デラーズ紛争終盤でアルビオン隊と協力しています
紛争後はシーマ艦隊を連邦籍に置くよう尽力しています
兵器特典
以下の中から今後支給されるジェリドの専用機を選んで下さい
不要な場合は3を選んで下さい
1.アストレイブルーフレームとオプションパーツ
2.ガンダムAGE-1と専用のGウェア
3.専用機いらない
↓1
ジェリド「ジェリド・メサ中尉、現時刻を持ってガンダムマークトゥーパイロット候補として着任します」
バスク「ようこそティターンズへ。まあ楽にしたまえ」
ジェリド「はっ!」
バスク「カクリコン中尉から聞いたが、君の知り合いと会ったそうだね」
ジェリド「…そうですが、それが何か?」
バスク「そう身構えなくてもいい。その事を咎めようと言う訳ではない。中尉はこのグリーンノア1をどう感じている?」
ジェリド「良い所だと思いますよ。一年戦争の時はここで初のモビルスーツ戦が交わされたと聞きますが、今はそんな面影もない」
バスク「そうだな。実の所ここにティターンズの基地を置く事に反対していたのだ。しかし、ジャミトフ閣下がここに拠点を設置すると決定されてな」
バスク「それにここ最近のティターンズの戦力増強はまるで再び戦争を始めるかのようにすら感じる」
ジェリド「……」
バスク「我々はあくまでジオン残党の対応部隊であり、戦禍を拡大しようという意思は無い。それはジェリド中尉にも覚えておいてもらいたい」
ジェリド「はい」
バスク「ではジェリド中尉とカクリコン中尉の両名には早速ガンダムMk-Ⅱのテストを行ってもらう。ノーマルスーツ着用後、モビルスーツ格納庫で説明を受けたまえ」
ジェリド「はっ!」
カクリコン「はっ!」
ー道中 エレカー車内ー
ジェリド「しかしバスク大佐はもっと恐ろしい人かと想像していたんだが、実際に会うとそうでもないな」
カクリコン「噂なんてそんなものだ」
ジェリド「だからこそ余計にティターンズの悪い噂ってのが気になる」
カクリコン「コロニーに毒ガスを使ったって噂か? まさか大佐に限って考えられんな」
ジェリド「だったら誰が…」
マトッシュ「通門証をお願いします」
ジェリド「ん?ああ」スッ
マトッシュ「ジェリド中尉とカクリコン中尉ですね。確認しましたお通りください」
ジェリド「今はマークトゥーの事に専念するか」
ーガンダムMk-Ⅱ格納庫ー
エマ「ジェリド!それにハゲリコンも来たのね」
ジェリド「ようエマ。久しぶりだな」
カクリコン「カクリコンだ!この公然ワイセツカット女が!」
エマ「なんですってぇ!その髪全部むしってやろうかしら!!」
カクリコン「や、やめろ!ジェリド助けてくれー!」
スタスタ
ジェリド「ん?」
ジェリド達の前に現れた人物
1.フランクリン・ビダン
2.コウ・ウラキ
3.シーマ・ガラハウ
↓1
フランクリン「君達がMk-Ⅱの候補生だな」
ジェリド「フランクリンおじさんじゃないか!どうしてここに?」
カクリコン「ぜぇぜぇ…し、知り合いなのか?」
ジェリド「港でカミーユって子と会っただろ?彼の親父さんなんだ」
カクリコン「そうなのか」
フランクリン「カミーユと会ったのか?」
ジェリド「ええ。一緒にブライト中佐のサインを貰いましたよ」
フランクリン「…そうか」
ジェリド「部外者の俺が言うような立場じゃないですけど、もう少し息子を大切にした方がいいですよ」
フランクリン「う、うむ。考えておこう」
エマ「……」
フランクリン「それでは君達には私の設計したガンダムMk-Ⅱのテストをやってもらう。正式なパイロットに選ばれるよう励んでくれたまえよ」
ジェリド「了解です」
エマ「ハゲんでですって」
カクリコン「エマ貴様ぁ…」
ジェリド「ほら行くぞ2人共」
エマ「ええ」
カクリコン「分かったよ」
ー訓練後ー
フランクリン「さすがはパイロット候補に選ばれただけあるな。なかなか良い腕をしている」
ジェリド「そりゃその為に訓練しましたからね」
カクリコン「この後はどうする?飯にでも行くか?」
ジェリド「そうだな…」
ブーン! ブーン!
エマ「なにっ?」
ジェリド「警報だとっ!?」
フランクリン「なにっ!?了解した。どうやら謎のモビルスーツ部隊がこのコロニーに侵入して来たらしい。君達にはそのモビルスーツの迎撃命令が下った」
カクリコン「ここに来て早々に実戦か」
エマ「怖じ気づいたのならば隠れててもいいのよ」
カクリコン「冗談を抜かせ。俺とてティターンズだ迎撃に出る。ジェリドは?」
ジェリド「俺は…」
ジェリドの行動
1.共に迎撃に出る
2.民間人の安全を優先する
↓1
ジェリド「俺は民間人の避難を優先する。戦うだけが軍隊の仕事じゃない」
エマ「分かったわ。カクリコンもそれでよくて?」
カクリコン「ああ。戻った後に俺達が敵を撃墜してても悔しがるなよ」
ジェリド「分かってるよ。そういう事だフランクリンおじさん済まない」
フランクリン「うむ。今更こんな事を言うのも手遅れかも知れないが、カミーユを見付けたら助けてやって欲しい」
ジェリド「了解だ。任せて下さいってね!」
ー居住地ー
ジェリド「チッ、ここもかなり被害が出てるな。誰かいないのか?」
赤ディアス「やってみるさ」ズシューン!!
ジェリド「赤いモビルスーツ!あれが侵入した機体なのか!?あれはまるで…」
カミーユ「ジェリド兄さん?」
ジェリド「カミーユ!無事だったのか!」
カミーユ「僕はなんとか。でも途中でファとはぐれちゃって」
ジェリド「取りあえず車に乗れ。それからだ」
カミーユ「うん」
ジェリド「既に避難しているといいんだが」ブーン
カミーユ「……はっ!?兄さん止まって!」
ジェリド「なにっ!?」グッ キキィー
ジムⅡ「ぐえぇぇっ!!」チュドーン!!
ジェリド「た、助かったのか?」
カミーユ「……」
ジェリド「カミーユさっきのは?」
カミーユ「ぼ、僕にも。ただ危ないと感じたから咄嗟に」
ジェリド「そうか。何せよ助かった。ここに止まっていたら危険だが…今のジムの落下で道が塞がっちまったな。周りは瓦礫だらけで車じゃ進めない。どうする?」
ジェリドの行動
1.遠回りしてでもシェルターに向かう
2.カミーユを連れて一旦基地へ戻る
↓1
ジェリド「仕方ない一旦基地に戻る。ここよりは安全なはずだ」
カミーユ「分かった」
ー軍事基地ー
ジェリド「ここまで来れば一先ず安心か」
フランクリン「カミーユ?カミーユなのか!」
カミーユ「父さん?」
フランクリン「カミーユ!無事だったのか!」
カミーユ「なんだよ。こういう時に限ってそんな事を言うのかよ!どうせ兄さんがいるからそうやって取り繕ってるだけなんだろ!」
フランクリン「カミーユ…」
ジェリド「違うぜカミーユ。親父さんはカミーユに会ったら助けてやって欲しいって俺に言ったんだ。家庭環境の事は俺も知っている。でもこんな時なんだ。少しくらい親父さんを信用してもいいんじゃないのか?」
カミーユ「…分かったよ。ここは兄さんのメンツに免じてこれ以上はやめておく」
フランクリン「……」
ジェリド「…フランクリン大尉。戦況はどうなっています?」
フランクリン「あ、ああ。あまり良くは無い。応戦に当たったジム部隊は全て撃墜されMk-Ⅱも苦戦している。相手は手練れと見るべきだ」
ジェリド「エース部隊か。そうだな。腕に自信が無ければこんなに堂々と侵入するはずがない」
ジェリド「俺も迎撃に出ます。カクリコンとエマの援護をしなくては」
フランクリン「了解した。君のMk-Ⅱはいつでも出られるようにしてある」
カミーユ「Mk-Ⅱ?」
ジェリド「どうした?」
カミーユ「Mk-Ⅱなら僕も手伝えるかもしれない」
フランクリン「何を言っているんだカミーユ!」
カミーユ「親父は黙っててくれないか!」
ジェリド「カミーユ、これは遊びじゃないんだ。下手をすれば死ぬんだぞ」
カミーユ「僕だってここで無駄死にをしたい訳じゃない。だったらせめて出来る事をやりたい。お願いだ!僕も連れて行って欲しい!」
フランクリン「カミーユ」
ジェリド「……」
ジェリドの行動
1.カミーユを同行させる
2.カミーユをフランクリンに預ける
↓1
ジェリド「分かったよ。だが、カミーユの身の危険を感じたらすぐに投降する。それだけは覚えておいてくれ」
カミーユ「ありがとう」
フランクリン「一つ聞かせてくれ。どこでMk-Ⅱの操縦を覚えた」
カミーユ「何処って自宅の親父のデータを見ただけだよ」
フランクリン「なっ…」
ジェリド「これからは仕事を家に持ち込むのは止めた方がいいですよ」
フランクリン「…う、うむ」
カミーユ「時間が無いんでしょ?急ぎましょう」
ジェリド「ああ」
ーガンダムMk-Ⅱ コクピットー
ジェリド「カミーユはどうする?」
カミーユ「僕はシートで支えてます」
ジェリド「分かった。ガンダムマークトゥー出るぞ!」
Mk-Ⅱ「いきまーす」ドシューン
ー戦闘地帯ー
ジェリド「あれか!」
カミーユ「囲まれてますね」
ジェリド「謎の機体が3機。1機は例の赤い奴か。それにしてもカクリコンとエマの動きが鈍いな」
ジェリド「どうする」
カミーユ「……」
カミーユ「あの奥の機体を狙って下さい」
ジェリド「奥の機体?」
カミーユ「あの機体、残りの2機より疲労があるように感じます」
ジェリド「俺にはよく分からんが、カミーユの直感を信じるか。しかしこの距離からだと当てられるか難しいな」
カミーユ「ならMk-Ⅱのここを操作すればモニターを拡大できます。これなら多少の距離なら狙撃ができるはず」
ジェリド「凄いな!」
カミーユ「伊達に盗み見てませんから」
ジェリド「だったら今度は俺の番だな!当たれよ!」カチッ ドゥーン!!
ロベルト「なにぃっ!?」チュドーン!!
アポリー「ロベルト!」
クワトロ「伏兵だとっ!?えぇい!」
ジェリド「今だ!」
アポリー「さっきの奴か!」
クワトロ「待てアポリー!」
ジェリド「カクリコン!エマ!」
カクリコン「ジェリドか!」
エマ「そこっ!」ドゥーン! ドゥーン!
アポリー「くっ!?」
クワトロ「チィ!これではMk-Ⅱを無傷で捕らえる事ができん!」
ドシューン!!
クワトロ「なんだっ!?」
コウ「こちらはアルビオン隊のコウ・ウラキ大尉である。所属不明機は武装を捨てて速やかに投降せよ」
クワトロ「アルビオン隊だとっ…」
ジェリド「援軍が来てくれたのか!」
アポリー「クワトロ大尉!」
クワトロ「状況はこちらが不利だ撤退する」
アポリー「しかしロベルトが!」
クワトロ「このタイミングを逃せば我々も捕まるぞ!」
アポリー「くっ…了解!」
クワトロ「撤退する」カッ ドシューン!!
ジェリド「うおっまぶしっ」
ジェリド「…逃げられたか」
黒ディアス「……」
カミーユ「あの機体、パイロットは…」
ジェリド「確認して見ん事には分からんな」
ロベルトの状態
コンマ29まで 死亡
コンマ30以上 生存
↓1
コウ「俺は逃げた機体を追う。君達は引き続きコロニーの警戒に当たってくれ」
ジェリド「了解です」
コウ「行くぞ!」
GP03S「突貫します!」ドシューン!
カクリコン「さっきのガンダムだよな?」
エマ「ええ」
カミーユ「僕たちは敵の残した機体を調べましょう。パイロットも生存しているかもしれませんし」
ジェリド「しかしライフルは胴体付近に当たったんだ。無事では済まんはずだが…」
エマ「この機体、胴体にコクピットが無いわね」
ジェリド「だとしたら頭部か?」
カクリコン「頭にハッチらしきものがあるぞ」
ジェリド「それだ!開けてみるか」
ジェリド「さて、コクピットの中身は…」
ロベルト「うぅ…」
ジェリド「ショックで気絶してるようだが命に別状は無さそうだな」
エマ「回収班を呼んでくるわ」
ジェリド「頼む」
カクリコン「…はぁ」
ジェリド「大丈夫か?」
カクリコン「ああ。ジェリドが来てくれなければ死んでいたかもな。助かった」
ジェリド「気にするな。それに礼ならコイツに言ってやってくれ」
カミーユ「どうも」
カクリコン「カミーユの坊やか!?どうしてMk-Ⅱに乗っているんだ!」
ジェリド「成り行きでな。カミーユがマークトゥーのシステムを熟知してたから上手く行ったんだぜ?」
カクリコン「そうだったのか。ありがとうなカミーユ。今度何か奢らせてくれ」
カミーユ「そんな。僕はただコロニーが破壊されるを黙って見る事が出来なかっただけです」
カクリコン「そうか。故郷だもんな」
ジェリド「……」
エマ「お待たせ!回収班を連れてきたわ」
ジェリド「それじゃあ俺達も帰投するか」
カクリコン「亀頭だけにか?」
エマ「数少ない毛根が無事では済まない事ね」
カクリコン「……」
ーティターンズ基地ー
バスク「よくコロニーを守ってくれた」
ジェリド「自分達は軍人としての務めを果たしたまでです」
バスク「それでも君達が迅速に対応したからこそ、コロニーは最小限の被害で抑えられたのだ。自信を持ちたまえよ」
ジェリド「ありがとうございます」
エマ「逃走した所属不明機はどうなったのです?」
バスク「その事だが、つい先ほどアルビオン隊から所属不明機の母艦らしき船を追撃をしているとの連絡が入った。このまま追い立てればルナツーの艦隊と挟み撃ちにできるはずだ」
バスク「そこで君達に新しい任務だ。諸君らにはアルビオン隊と合流し所属不明艦を拿捕して貰いたい」
ジェリド「俺達がアルビオン隊に?」
バスク「そうだ。アルビオンの艦長には既に通達してある。快く出迎えてくれるだろう。受けてくれるだろうか?」
カクリコン「もちろんです!」
エマ「私も志願します」
バスク「ジェリド中尉はどうする?」
ジェリド「俺は…」
ジェリドの行動
1.アルビオン隊と合流する
2.グリーンノア1に残る
↓
ジェリド「俺もアルビオン隊と合流します」
バスク「うむ。それではジェリド中尉以下3名をアルビオンへ出向とする。直ちに準備に掛かりたまえ」
ジェリド達「はっ!」
ーペガサス級強襲揚陸艦アルビオンー
シナプス「ようこそアルビオンへ。私は艦長のエイパー・シナプス大佐だ。君達の事はバスク大佐から聞いている。今回はよろしく頼むよ」
ジェリド「こちらこそ歴戦の部隊と共闘できる事を光栄に思っています」
シナプス「大佐は良い教育をしているようだな。所属不明艦との接触までまだ少し余裕がある。今のうちに艦内を見て回るといい」
ジェリド「ありがとうございます」
ーアルビオン艦内ー
ジェリド「アルビオンって確かデラーズ紛争ってので活躍した船だよな。バスク大佐とシナプス大佐が共闘してコロニー落としを阻止したんだったか」
エマ「あの痛ましい事件ね。あの事件で核兵器の使用が更に厳しくなったと聞くわ」
カクリコン「コンペイ島はT3部隊の拠点なんだろ?そんな曰く付きの場所を使ってていいのか?」
ジェリド「空き家にしてジオン残党に占拠されるよりはマシなんだろうよ」
カクリコン「そんなものか」
ジェリド「さてと、この自由時間をどう活用するかな」
ジェリドの行動
1.与えられた部屋で休息
2.食堂へ向かう
3.買い物でもするか
↓1
ジェリド「俺は少し腹が空いたんで食堂にでも行ってくる」
エマ「分かったわ。時間まで自由行動しましょう」
カクリコン「ああ」
ー食堂ー
ジェリド「ここが食堂か。ん、あそこにいるのは…」
コウ「ぐぬぬぬ…」
ジェリド「ウラキ大尉か?」
コウ「た、食べるぞ…食べるぞ!」
ジェリド「あの、何をやってるんですか?」
コウ「え?うわっ!?」
ジェリド「うおっ!?」
コウ「い、いや。済まない。気付かなくてね」
ジェリド「いえ…それでニンジンとにらめっこしてたみたいですど、もしかして苦手なんですか?」
コウ「そ、そんな訳ないじゃないか!」
ジェリド「どう見ても食べるのを躊躇ってましたよね」
コウ「えっと、君は…」
ジェリド「ジェリド・メサ中尉であります!本日付けでアルビオンへ出向となりました」
コウ「君達がティターンズからの出向組か。俺はコウ・ウラキ大尉だ。暫くは俺の指揮下に入る事になるが、よろしく頼むよ」
ジェリド「はっ!」
コウ「こほんっ。それで、ジェリド中尉はニンジン好きかな?」
ジェリド「え?まあ特に好きでも嫌いでもないですけど」
コウ「じゃあニンジンを君にあげよう」
ジェリド「は?」
コウ「さあさあ遠慮しないで」グイグイ
ジェリド「そんなに押し付けないで下さい!」
料理長「こぉら!ウラキ大尉!!部下に自分が苦手なもんを食べさせようとはどういう了見だ!!」
コウ「ひっ!?」
料理長「少しはできる男になったと思えばニンジンはいつまでたっても食べれねえ!情けねえ舌しやがって!」
コウ「ひぇー!!」
料理長「部下の手前だろ!上官らしく食ってみせな!!」グィ
コウ「あばばばばば」
料理長「済まねえな中尉さんよ。こんなのがうちの隊長でさ」
ジェリド「そんな事は…」
ジェリド(先行きが不安だ)
コウ・ウラキと親交を深めた
暫くして
ーアルビオンー
シナプス「総員第一種戦闘配備!モビルスーツ隊はウラキ大尉を先頭に随時発進させろ。所属不明艦が撃ってこない限りこちらからの発砲も禁止する」
コウ「ウラキ大尉、試作3号機ステイメン出ます!」ドシューン!!
エマ「エマ・シーン、ガンダムMk-Ⅱ発進します!」ドシューン!!
カクリコン「カクリコンだ。出るぞ!」ドシューン!!
ジェリド「宇宙戦か」
キース「緊張してんのか?」
ジェリド「キース中尉?そういう訳では…」
キース「俺も初めは凄くビビっててさ。みんなの足を引っ張ってたりしてたんだよ。だけど当時の上官やコウに助けられてさ、今がある訳」
ジェリド「急になにを?」
キース「要するにいざって時は俺達がフォローするって事。今は生き残る事だけを考えてればいいんだよ」
ジェリド「…ありがとうございますキース中尉」
キース「いいって事よ!それじゃあ行きますか。チャック・キース、ジム・カスタム高機動型出るぞ!」ドシューン!!
ジェリド「よし。ジェリド・メサ、ガンダムマークトゥー発進する!」
ー所属不明艦周辺ー
コウ「あれか?やはり近くで見るとペガサス級にデザインが似ているな。建造時に参考にしのか?」
キース「コウ、そういうのはいいから早く停止命令を出せって」
コウ「あ、ああ悪い。そこの所属不明艦!我々は地球防衛軍アルビオン隊だ。直ちに停止しこちらの指示に従え。繰り返す…」
ジェリド「どう出る?」
所属不明艦の行動
コンマ30まで 停止した
コンマ31から 砲撃してきた
↓1
ヘンケン「その命令は聞けない。アーガマ砲撃用意!」
アーガマ「撃てー!」ボビューン!!
カクリコン「どわっ!?」
ジェリド「向こうはやる気かよ!」
コウ「仕方ない。各機、攻撃を許可する」
エマ「了解!」
キース「やっぱりこうなるのかよ」
赤ディアス「やってみるさ」ドシューン!
コウ「例の赤い機体か!俺はコイツをやる」
キース「じゃあ俺は船をやりますか!」
ジェリド「俺はどうする」
ジェリドの行動
1.コウの援護
2.キースの援護
↓1
ジェリド「ウラキ大尉援護します」
コウ「相手は恐らくエースだ。命の保証は無いぞ」
ジェリド「覚悟の上です!」
コウ「分かった。援護は任せる」
ジェリド「了解!」
コウ「行くぞ!」ドシューン!!
クワトロ「こちらに狙いを定めたか!」
コウ「当たれー!」バキューン バキューン
ジェリド「墜ちろー!」ボビューン!
クワトロ「ガンダムタイプ2機で来るとは私を危険だと感じたか。しかし!」スッ ボビュン ボビュン
コウ「……」スッ
ジェリド「うおっ!?」スッ
クワトロ「Mk-Ⅱのパイロット、まるで素人だな。ならば!」ドシューン! ブゥン
ジェリド「来た!」
クワトロ「もらった!」
ジェリド「くっ…!!」
コウ「やらせるかぁ!」ブゥン
クワトロ「やる!」バチバチッ
ジェリド「これなら俺だって!」
ジェリドの行動
1.バァルカン!
2.サーベルで接近戦
3.ライフルで射撃
↓1
ジェリド「バァルカン!」ババババッ
クワトロ「そんなものでは!」チュンチュン バチッ
クワトロ「なにっ!?駆動系に当たっただと!」
コウ「でやあああああ!!」ズンッ
クワトロ「やってくれる!」
クワトロ「このままではこちらが不利か?アーガマはどうなっている?」
アーガマの状況
1.コンマ49まで アーガマ健在
2.コンマ50から アーガマ制圧
↓1
ヘンケン「降伏する」
クワトロ「なんという事だ。これでは…」
コウ「母艦は制圧した。どうする!」
クワトロ「…投降しよう」
ジェリド「勝ったのか?」
コウ「こちらウラキ大尉。所属不明艦隊の制圧に成功した」
シナプス『よくやってくれた!これより臨検を行う』
ライラ「なんだい?グリーン・オアシスを襲撃した所属不明艦が接近していると聞いて来てみたが終わったのか?」
ウラキ「援軍はライラ大尉の部隊でしたか」
ライラ「ウラキ大尉か。それにその赤い機体は…」
クワトロ「……」
ライラ「まあいい。敵の母艦を制圧したんだろ?連中の目的を聞こうじゃないか」
ジェリド「俺も一緒に行かせて下さい」
ライラ「アンタは…そのガンダムはティターンズか?」
ジェリド「自分はティターンズのジェリド・メサ中尉です」
ライラ「ふぅん。まっ、アタシにどうこうする権限なんて無いんだ。好きにしな」
ジェリド「ありがとうございます」
ーアーガマ艦内ー
シナプス「ブレックス・フォーラ准将。できればこんな形でお会いたくはなかったものですな」
ブレックス「それは私も同じ気持ちだよ。エイパー・シナプス大佐」
シナプス「このような軍隊を組織して、准将は何をやろうとしていたのです」
ブレックス「腐敗した連邦政府を打倒する事が我々エゥーゴの目的だ」
シナプス「その為にスペースノイドの反政府感情を利用したと言うのですか?」
ブレックス「利用した訳では無い。利害が一致しただけだ」
シナプス「同じ事です。政府を改革したいのであればもっとやり方はあったはずです」
ブレックス「シナプス大佐。連邦政府の腐敗は一人の議員が内部からどうこう出来るレベルをとうに超えているのだよ。だからそこ私はエゥーゴを組織した」
ブレックス「しかし、その目的も君達の介入で潰えてしまった。しかもティターンズなどに潰されるなど非常に無念だ」
シナプス「……」
ジェリド「お言葉ですがティターンズってそこまで酷い組織とは思えませんがね」
ブレックス「それは君がティターンズの実態を知らないからだ」
ジェリド「実態とは?」
ブレックス「ティターンズの非道だよ」
ジェリド「まさかあの話は本当なのか?」
ブレックス「うむ」
ブレックスの語るティターンズの非道とは
1.コロニーに毒ガスを散布した
2.ブレックスが辱しめを受けた
↓1
ブレックス「ティターンズはこの私に辱しめを与えたのだ!いま思い出すだけでも屈辱だ!!」
シナプス「拷問を受けたのですか?」
ブレックス「そうではない。だが人としての尊厳を踏みにじる破廉恥な行いだ!」
シナプス「そう、ですか…」
ジェリド「あの、コロニーに毒ガスを散布したと言うのは?」
ブレックス「なんの事だねそれは。私が知る限りティターンズがコロニーに毒ガスを散布したという話は聞いた事がないが。ふむ…」
ジェリド「…やはり単なる噂だったのか」
コウ「君が危惧していたのはそれか。多分ティターンズに対する印象操作だろう」
ライラ「共通の敵を作る事で結束力を高めるのはよくある事さ」
ジェリド「なるほど。しかし、ブレックス准将に辱しめを与えた人間がティターンズ内にいる事は確かか。それはなんとかしないとな」
ブレックス「なに?」
ジェリド「いや、元々はティターンズの責任でもある訳でして。今の俺の力じゃ無理ですけど、バスク大佐に掛け合うくらいなら」
ブレックス「…君はなんと言う名前だね?」
ジェリド「ジェリド・メサ中尉です」
ブレックス「君のような若者もティターンズにいたのだな」
ジェリド「ティターンズの全てが准将の思うような人間ではありませんよ」
ブレックス「その言葉、信用していいのだね」
ジェリド「勿論です。だから取り敢えずは武装を解除してグリーン・オアシスに行きましょう」
ブレックス「……」
シナプス「この船のクルーと随伴艦の安全は私が保証しましょう。それでいいですかな?」
ブレックス「…了解した。キャプテン、クワトロ大尉を呼んで来て欲しい。私はその間にモンブランに状況を説明する」
ヘンケン「了解しました」
ジェリド「……」
ジェリドの行動
1.ブリッジで待つ
2.自分も付いていく
↓1
ジェリド「俺も同行しても構いませんか?」
ヘンケン「うーむ」
ブレックス「構わん。中尉を連れて行きたまえ。キャプテンだけでは脱走を手引きすると思われるかも知れないからな」
ヘンケン「了解です。いいぞ、付いてこい」
ジェリド「ありがとうございます」
ークワトロ大尉の自室ー
ヘンケン「クワトロ大尉」
クワトロ「キャプテンか。いつまでこの状態が続くんだ?」
ジェリド「そろそろ終わると思いますよ」
クワトロ「ティターンズの兵だと?これはどういう事か説明して貰えるのだろうな?」
ヘンケン「うむ…」
~説明後~
クワトロ「状況は理解した。アーガマは事実上ティターンズに降伏するという事か」
ヘンケン「そういう事になる」
クワトロ「……」
ジェリド「今ならそう悪い扱いにはならないかと。バスク大佐ならこの状況も理解してくれるはずです」
クワトロ「しかしこれでは道化だな。何の為にエゥーゴを組織し動かしたのか」
ジェリド「……」
クワトロ「ティターンズの君から見ればさぞ滑稽に映るだろう」
ジェリド「エゥーゴの理念はブレックス准将から聞きました。結果的に俺達と戦う事になったのは残念ですが、その考えまで否定するつもりはありません」
クワトロ「…ふむ」
ヘンケン「大尉」
クワトロ「ティターンズを信用する事はまだ出来んが、少なくとも君の人間性は信じても良さそうだ」
ジェリド「ありがとうございます大尉」
クワトロ「もし君がロクでもない人間だった場合は、殺してでもアーガマを取り返すつもりだったのだがな」
ジェリド「うっ……」
クワトロ「ははっ、冗談だよ。行こうかキャプテン」
ヘンケン「ああ」
ジェリド「…クワトロ大尉。変に逆らわないようにしよう」
サイド7 グリーン・オアシス
ーグリーンノア1ー
バスク「状況は把握しました。しかしブレックス准将、これからエゥーゴはどうするおつもりで?このままだと我々はエゥーゴと一戦交える事になりますぞ」
ブレックス「うむ…」
ジェリド「降伏勧告を出すんじゃ駄目なんですか?」
シナプス「状況が状況だ。ブレックス准将が降伏勧告を出した所で納得しない者が多いだろう」
クワトロ「そうなるとエゥーゴ側は温存している戦力でここを攻めに来る可能性が高い」
ジェリド「じゃあどうすれば」
バスク「エゥーゴと同盟を結ぶ案もある。我々が同盟を結ぶ事でティターンズはスペースノイドと敵対する意思は無いと示す」
バスク「しかしこれは我々の一存では決められない事だ。ジャミトフ閣下に許可を貰う必要があるが、これを閣下がどうお考えになるかだな」
ブレックス「ジェリド中尉はどちらが良い案だと考えている?」
ジェリド「俺ですか?」
バスク「そうだな中尉の意見も聞いておこう」
ジェリド「俺は…」
ジェリドの行動
1.エゥーゴに降伏勧告を出す
2.エゥーゴと同盟を結ぶ
↓1
ジェリド「これからの事を考えたらエゥーゴと同盟を結ぶ方がいいと思います」
ブレックス「ふむ」
バスク「ではその方向で話を進めるとしよう。先ずは双方で会談を開く必要があるな。ブレックス准将、会談の取り決めをしたいのでこちらへ」
ブレックス「うむ。ヘンケンキャプテン、クワトロ大尉。アーガマの事は頼んだぞ」
ヘンケン「はい」
クワトロ「了解です」
シナプス「君達エゥーゴの処遇だが、暫くはグリーンノア1で生活をしてもらう。反乱や脱走を企てない限りはある程度の自由も与えよう」
ヘンケン「分かりました」
クワトロ「構いません」
ジェリド「俺はどうしようか」
ジェリドの行動
1.カミーユ達を探す
2.エゥーゴメンバーと交流
3.ブレックス准将事件の調査
4.会談の日を待つ
↓1
ジェリド「ブレックス准将を辱しめた奴がティターンズ内部にいる。バスク大佐も調査してくれるとは言ったが今はそれどころじゃないだろうしな」
ジェリド「だったら俺が独自に探すしかないな。とはいえ手掛かりも無しに探すのは効率がいいとは言えんし。どうする?」
ジェリドの行動
1.エマ達に協力してもらう
2.シナプス大佐に協力してもらう
3.ジャマイカン少佐に協力してもらう
↓1
ジェリド「ここはエマとカクリコンに協力してもらうか」
ー食堂ー
カクリコン「前髪は抜かないでくれぇ!!」
エマ「今日と言う今日は全部抜いてやるわ!覚悟なさい!!」
カクリコン「ぎええええええ!!」
ジェリド「お前達は何をやっているんだ」
エマ「いい所に来たわねジェリド。今この男の毛根が絶滅する瞬間の立会人になれるわよ」
カクリコン「ジェリドー!助けてくれー!!」
ジェリド「カクリコンが何を言ったかは大体想像が付くが離してやってくれ。俺は2人に頼みたい事があるんだ」
エマ「頼みたいこと?今じゃないと駄目な事なのかしら?」
ジェリド「そうだ」
エマ「そう。命拾いしたわね」
カクリコン「ぜぇぜぇ。た、助かった…」
ジェリド「これに懲りたらカクリコンもあまりエマを挑発するなよ」
カクリコン「あ、ああ…」
エマ「それで頼みたい事って何かしら」
ジェリド「ブレックス准将の事なんだが…」
~説明後~
エマ「ブレックス准将を辱しめた犯人探しね」
ジェリド「これから同盟を組むかも知れない相手なんだ。いらん禍根は残しておきたくはないだろ?」
カクリコン「確かにな」
ジェリド「俺1人じゃ出来ることが限られる。だから協力して欲しいんだ。頼めるだろうか?」
エマ「いいわよ」
カクリコン「面白そうだしな。よし乗った!」
ジェリド「済まない。それで早速壁にぶつかった状況なんだが、何か手掛かりはないだろうか?」
カクリコン「そうだな…おっ、そうだ!」
ジェリド「いい案を思い付いたのか?」
カクリコン「ティターンズ内で素行の悪い者を調べるのはどうだ?懲罰履歴がある人間とかな」
ジェリド「なるほど!やるじゃないかカクリコン!」
エマ「日頃から人を貶す人間だからすぐに思い付いたのね」
カクリコン「あのなぁ、ここは素直に褒めてくれてもいい所だぞ?」
エマ「はいはい凄いわね」
カクリコン「ったく。それじゃあデータベース室で調べるか」
ジェリド「ああ!」
ーデータベース室ー
ジェリド「よし調べるぞ」
ジャマイカン「ん?3人も揃ってどうしたのだ」
ジェリド「ジャマイカン少佐殿?ここで何をされているので?」
ジャマイカン「私は同盟の件で少し資料を集めにな」
ジェリド「少佐もご存知でしたか」
ジャマイカン「これでも私はバスク大佐の右腕を自認している。大佐のやろうとしている事の協力は惜しまんよ」
ジャマイカン「それで君達は何の用件でここに来たのだね?」
エマ「実はですね…」
~説明後~
ジャマイカン「なるほど。ブレックス准将に辱しめを与えた人物を探したいか」
ジェリド「そうです。それでここに来たんです」
ジャマイカン「理由は分かった。だがそれは君達だけでは無理だ」
カクリコン「それはどうしてです!」
ジャマイカン「懲罰履歴などは厳重に管理されている。誰もがおいそれと閲覧者する事を防ぐ為にな」
ジェリド「そんな…」
ジャマイカン「だから言っただろう君達ではと」
エマ「それはどういう…あっ!」
ジャマイカン「今回だけだぞ」
ジェリド「ありがとうございます少佐!」
ジャマイカン「では調べてみよう。よし、これがリストだ。この中に怪しいと思う人物はいるかね?」
ジェリド「うーむ、このヤザン・ゲーブル中尉ってのは見るからに怪しいですね」
ジャマイカン「彼はパイロットとしての腕は確かなのだが、性格に少々問題があってな。自分が気に入らない作戦だとそれが上官だろうと食って掛かるのだ」
ジャマイカン「お陰で幾度となく上官と暴力沙汰に発展してその度に謹慎処分となっている」
カクリコン「まるで狂犬だな」
ジャマイカン「その一方で部下想いで下からの評判は悪くはない」
ジェリド「なるほど」
エマ「じゃあこの人はどうかしら?ベルナルド・モンシア中尉。見るからに嫌らしい顔つきをしているわ」
ジャマイカン「彼は元アルビオン隊のクルーで、デラーズ紛争後ティターンズに配属となっている」
ジェリド「アルビオン隊ってエース部隊じゃないですか!」
ジャマイカン「うむ。彼もパイロットの腕は確かなのだが、素行の悪さが問題でな。先ずは女癖の悪さだが、彼のせいで女性士官から苦情が殺到して一時期は接近禁止令まで出した始末だ」
エマ「最低ね」
ジャマイカン「次にスペースノイド軽視だ。我々ティターンズはジオン残党狩りを名目としているが、個人の人間性まで否定はしていけない」
ジャマイカン「しかし彼の場合はスペースノイドを宇宙人と呼び、ジオンだからと何をしてもいいかのように拷問を行う」
ジャマイカン「その行き過ぎた拷問は度々問題に上がり、最終的に彼の階級を大尉から中尉へ降格処分にせざるを得なくなった」
ジェリド「同じアルビオン隊のウラキ大尉やキース中尉は尊敬できるような人だったのに。ニンジン食べられないのは見なかった事にして」
ジャマイカン「パイロットとしての能力が高ければ己を過信し、驕りが出る者もいる。君達はそうならんようにな」
ジェリド「は、はい!」
カクリコン「おっ、ここにきれーな姉ちゃんが載ってるぞ」
ジェリド「本当だ。誰だ?」
ジャマイカン「彼女はシェリー・ペイジ少佐。ティターンズ教導隊の人間だ」
ジェリド「教導隊って所謂エース部隊って奴ですか?」
ジャマイカン「まあそうだな」
エマ「そんな人がどうしてリストに」
ジャマイカン「彼女は教導隊所属と言うだけあってパイロット能力は非常に高い。しかし現場の評判は決して良いものではない」
エマ「それは何故です?」
ジャマイカン「シェリー少佐は一年戦争から参加しているが、作戦などお構い無しに自身の都合で行動し、酷い場合は味方をも囮にして任務を遂行する。ティターンズに配属となった後もそのスタンスは代わらず、多くの士官から非難の声が出たのだ」
ジェリド「それは…上官に当たりたくは無いですね」
ジャマイカン「しかしシェリー少佐の実力と教導隊という立場からあまり強く出れなくてな。数日の謹慎処分を与えるに止まった訳だ」
カクリコン「それは贔屓じゃないんですか?」
ジャマイカン「私とてそれは思うよ。しかし、現場の人間ではない私のような者の意見など彼女は聞く耳を持たんのだよ」
ジェリド「……」
ジャマイカン「さて、他にはいるかね?」
ジェリド「そうですね…うーん、目ぼしいのはそれくらいでしょうか?」
ジャマイカン「わかった。その3人の内、誰を調査するか決めたまえ」
ジェリド「じゃあ、俺達が調べるのは…」
ジェリド達が調査する人間
1.ヤザン・ゲーブル
2.ベルナルド・モンシア
3.シェリー・ペイジ
↓1
ジェリド「シェリー少佐が怪しいです」
ジャマイカン「シェリー少佐か。確か教導隊は小惑星ペズンに駐留する連邦正規軍の教導隊と演習すると言っていたな」
ジェリド「小惑星ペズンか」
ジャマイカン「ペズンはL4宙域にある。今から出発した方がいいな。アレキサンドリアを出すか」
エマ「いいんですか?」
ジャマイカン「乗りかかった船だ。それに私も犯人が気になってきたのでな。準備が整い次第出港するぞ」
ジェリド「了解です」
ー小惑星ペズンー
連邦士官「長旅お疲れ様です」
ジャマイカン「うむ。ティターンズ教導隊はどこにいるだろうか?」
連邦士官「教導隊の方々ならば…」
ジェリド「ここがペズンか。ペズンって知り合いいたっけな」
ペズンにジェリドの知り合いはいるか?
1.ジョッシュ・オフショー
2.トッシュ・クレイ
3.いない
↓1
ジェリド「トッシュ教官はいるんだろうか」
カクリコン「トッシュ教官ってトッシュ・クレイ教官か?」
ジェリド「ああ。士官学校を卒業する時に教導隊に配属なったって言ってたから、もしかしたら会えないかってな」
エマ「クレイ教官なら協力してくれるかも知れないわね」
ブレイブ「なんだ?見かけん顔がいるな」
トッシュ「ん?もしかしてジェリド君達か?」
ジェリド「教官!お久しぶりです!」
トッシュ「みな元気そうだな。それで今日はどうしたんだ?」
エマ「ティターンズ教導隊の方に用がありまして」
トッシュ「そうか。だが、ティターンズ教導隊は先ほど演習に出たばかりだ。暫くは帰って来ないぞ」
カクリコン「入れ違いになっちまったのか」
ブレイブ「その制服、ティターンズか」
ジェリド「は、はい。自分はジェリド・メサ中尉であります」
ブレイブ「ふむ」
ブレイブ・コッドの性格
コンマ50まで 原作通りの地球至上主義者
コンマ51から スペースノイドにある程度の理解がある
↓1
ブレイブ「俺はブレイブ・コッド大尉だ。トッシュの教え子というなら実力は期待してもいいんだな?」
ジェリド「自分は…」
ジャマイカン「彼らは着任早々にエゥーゴの旗艦を拿捕している」
トッシュ「あの噂になっていた反連邦運動の組織か」
ブレイブ「ほぅ、やるじゃないか。しかしエゥーゴの連中は何をやりたかったんだ?半端な行動は反スペースノイド派の連中を増長させるだけだぞ」
ジャマイカン「その件については我々にも案がある。しかし今は別件を処理せねばならんのだ」
トッシュ「別件とは?」
ジェリド「実は…」
~説明後~
トッシュ「馬鹿な事をする」
ブレイブ「そういう事ならばティターンズ教導隊が戻り次第拘束しよう」
ジェリド「お願いします」
~数十分~
シェリー「私を拘束してなんのつもりだ?」
ジャマイカン「シェリー・ペイジ少佐。貴官には暴行の嫌疑が掛けられている。我々とグリーンノア1に来てもらう」
シェリー「私が暴行の嫌疑だと?何かの間違いじゃないのか」
ジャマイカン「あくまでも嫌疑だ。潔白であればすぐに解放する事を約束しよう」
ジェリド「大人しく従って下さい少佐」
シェリー「……」
シェリーの動向
1.ジャマイカンに従った
2.逃走した
↓1
シェリー「誰がアンタみたいな長芋ヒゲ親父に従うものか。そんなに私を連行したいなら自力で捕まえてみなよ」ダッ
エマ「逃げたっ!?」
ジャマイカン「ぐぅ、言わせておけば!シェリー少佐を逃がすな!」
ジェリド「なぜ逃げる必要があるんだ!」
ジャマイカン「理由は分からんが、やましい事がなければ逃げる必要はないはずだ」
カクリコン「捕まえてみりゃ分かるって事さ。行くぞ!」
エマ「命令するんじゃないわよ!」
ジェリド「教官すみません」
トッシュ「気にするなジェリド。今は彼女を捕まえるのが先だ。ブレイブ」
ブレイブ「ああ。基地司令に封鎖の要請を出してくる」
~数分後~
ジェリド「何処に行ったんだ少佐は」
トッシュ「時期に基地は封鎖される。何処に隠れていようと逃げられはせんよ」
ジェリド「ですが封鎖前に逃げられる可能性もあります」
トッシュ「一人でか?いや、協力者がいる可能性も考えられるか。だとしたら港から出るかもしれん。急ぐぞジェリド!」
ジェリド「はい!」
ーペズン ベイエリアー
士官A「誰がフッドの出港を許可したんだ!封鎖命令が出ただろ!」
士官B「俺は知らんぞ!」
ジェリド「マゼランが出ようとしている?」
トッシュ「おい!あのフッドには誰が乗っている!」
士官A「分かりません。急に動きだしまして」
トッシュ「やられた!シェリー少佐はあの船にいる!」
ジェリド「止めないと!」
トッシュ「今からでは間に合わん!」
フッド「撃てー!」ドギューン!!
サラミス改達「ギャース!!」ドゴーン!!
キリマンジャロ「ぐぇええ!!」ドゴーン!!
ジェリド「味方の船を撃っただと!?」
トッシュ「我々をここに足止めするつもりか!」
フッド「さらばー」ゴゴゴゴッ
トッシュ「なんて事だ」
ジェリド「くそっ!ジャマイカン少佐に連絡してアレキサンドリアの出港準備をしてもらわないと!」
トッシュ「アレキサンドリアが停泊しているのは反対のエリアだ。すぐに向かうぞ!」
ーアレキサンドリアー
ブレイブ「シェリー少佐の逃亡を手引きしたのはティターンズ教導隊の他、ペズン駐留軍も加わっているらしい」
トッシュ「造反者がそこまでいるとは…」
ジャマイカン「シェリー少佐は何を考えている!我々と戦争でもするつもりか!」
ブレイブ「こちらも旗艦キリマンジャロの他、サラミス級のトレントをアオバをやられています。このままにはしておけません」
ジャマイカン「うむ。直ちにアレキサンドリアを出港する。そんなに遠くには逃げてはいないはずだ」
ーペズン周辺宙域ー
士官「前方にフッドを確認」
ジャマイカン「捉えたか」
ジェリド「よし!」
士官「これは?ジャマイカン少佐!この空域に接近している艦艇がいます!」
ジャマイカン「なんだと?識別確認を急げ!」
士官「は、はい!これは…」
接近中の艦艇は?
1.ブル・ラン
2.アル・ギザ
3.アルビオン
↓1
士官「識別確認。これは、アルビオンです!」
ジャマイカン「アルビオンだと!?」
士官「アルビオンから全周波回線での通信です」
ジャマイカン「なんだ?」
シナプス『こちらは地球連邦軍独立部隊アルビオン隊だ。前方のマゼラン級戦艦は直ちに停止しこちらの指示に従いたまえ』
シナプス『君達の目論みは全て阻止した。これ以上の抵抗は無駄だぞ』
ジャマイカン「どういう事だ?」
士官「フッドからモビルスーツ隊が発進します!」
ジャマイカン「シェリー少佐め、シナプス大佐の停止命令を無視したのか。こちらもモビルスーツ隊を出撃させろ。アルビオン隊と連携してフッドを包囲する」
ジェリド「了解!」
トッシュ「君達がどれほど成長したか見させて貰うぞ」
ジェリド「見ててくださいよ!」
ー戦闘宙域ー
ジェリド「相手は教導隊。こちらも撃墜する気で挑まないとやられるな」
カクリコン「俺とエマはフッドを攻撃する」
トッシュ「俺達は教導隊の主力を相手する。ジェリドはどうする?」
ジェリド「俺は…」
ジェリドの行動
1.戦艦の相手
2.モビルスーツ隊の相手
↓1
ジェリド「俺はフッドを攻撃します」
トッシュ「了解した」
ブレイブ「各機散開!一網打尽にしてやれ!」
ーマゼラン改級 フッド付近ー
カクリコン「よし、アレをやるか!」
ジェリド「あれ?」
カクリコンのアレとは
1.時間差攻撃
2.ジェットストリームアタック
3.スーパーイナズマキック
↓1
カクリコン「2機を1機に見せる時間差攻撃だ!」
ジェリド「ああ、あれか」
エマ「でもこの何も無い空間でその戦法は通用するのかしら?」
カクリコン「……」
フッド「弾幕薄いぞ!」ボビューン!!
ジェリド「くそっ!カクリコンちゃんと考えてくれよ!」
エマ「頭髪だけじゃなく思考も後退したのではなくて?」
カクリコン「えぇい!黙れエマ!」
ジム・クゥエル兵「さあ、楽しませてくれよ!」ドシューン!!
ジェリド「喧嘩は後にしろ!護衛のモビルスーツ隊が来たぞ!」
カクリコン「俺に恥を掻かせてくれた鬱憤晴らしをさせて貰うぞ!」ドンッ!
エマ「そんな狭量だから毛が抜けるのよ!」ドンッ!
クゥエル兵「踏み込みが足りん!」バシュバシュ
カクリコン「なにぃ!?」
エマ「バズーカを切り落としたですって!」
ジェリド「教導隊は伊達じゃないって事か!カクリコン!やはり時間差攻撃を使うぞ!」
カクリコン「どうやってだ!」
ジェリド「俺に考えがある。エマ、少しの間でいい。敵を引き付けてくれ」
エマ「分かったわ。その代わり成功させるのよ!」
ジェリド「ああ!カクリコン、合わせるぞ!」ドシューン!
カクリコン「おう!」ドシューン!
クゥエル兵「逃がすか!」
エマ「アナタの相手は私よ!」ズシューン!ズシューン!
クゥエル兵「チッ!」
ジェリド「うおおおおお!!」ドシューン!!
クゥエル兵「特攻してきただと?」
ジェリド「当たれー!」ズシューン!!
クゥエル兵「当たるものかよ!能無しに突撃してきた事を後悔させてやる!」
ジェリド「カクリコン!」スッ
クゥエル兵「なっ、後ろにもう1機だと!」
カクリコン「落ちろー!」ズシューン!!
クゥエル兵「手前のは囮か!しかし!」スッ
ジェリド「貰った!」ズシューン!!
クゥエル兵「なにっ!?そっちが本命…」ドガァァン!!
ジェリド「やったぞ!」
エマ「お見事ね」
クゥエル兵「ぐおおおっ!」チュドーン!!
カクリコン「なんだ?」
キース「ガンダムMk-Ⅱ、ジェリド中尉達か!」
ジェリド「キース中尉!」
キース「ジェリド達も船を止めに来たんだな?」
ジェリド「そうです」
キース「護衛の部隊はさっきので最後か。後はマゼランを抑えるだけだな。船を制圧しちまえばモビルスーツ隊も降伏するだろうよ」
ジェリド「そう願いたいです」
ーフッド ブリッジ手前ー
ジェリド「護衛のモビルスーツ隊は殲滅した。沈められたくなければ投降しろ!」
フッド「降伏します!!」
キース「よし。船を制圧した信号弾を上げるぞ」ヒューン パッ!
ジェリド「教官達はどうなったか?」
モビルスーツ隊の状況
コンマ70まで シェリー少佐は撃墜された
コンマ71から シェリー少佐は投降した
↓1
ジェリド「教官!」
トッシュ「よく船を無傷で制圧してくれたな。感謝する」
ジェリド「たまたま上手く行っただけですよ」
ブレイブ「こちらもシェリー少佐を捕えたぞ」
シェリー「くっ、この私がこうも簡単にやられるとは…」
ジェリド「ありがとうございます。それでシェリー少佐の身柄は」
コウ「取りあえずペズンに行こう。話はそれからだ」
ー小惑星ペズンー
シナプス「シェリー少佐達には反逆の罪が問われる事になる」
シェリー「……」
ジェリド「そういえば大佐が目論みは阻止したと言ってましたけど何の事です?」
シナプス「うむ。それはだな…」
シェリー達が謀反を起こした理由
1.エゥーゴと手を組もうとするのが許せなかった
2.ブレックス准将の件の隠滅
3.単純に戦争がしたかっただけ
↓1
シナプス「ブレックス准将の件はやはり彼女が絡んでいたそうだ。それを恐れて密かに准将を暗殺しようと企んでいたのだが、未然に阻止したのだよ」
ジェリド「暗殺って、大掛かりすぎませんか?」
ジャマイカン「大方エゥーゴと同盟締結した後に犯行が明るみになった時、自分達の立場が危うくなると考えたのだろう」
ジェリド「俺達が調査している事を知っていたからこんな事をしたんですか?」
シェリー「お前達が嗅ぎ回らければこんな事にはならなかったんだよ」
ブレイブ「全く身勝手な女だ。とっとと裁いてしまえ」
シナプス「彼女には余罪もあるか調べる必要がある。それにまだ仲間が潜伏してる可能性もあるのでな」
カクリコン「何はともあれ事件は解決か」
エマ「そうね」
ジャマイカン「では我々もグリーンノア1に戻るとしよう」
ジェリド「そうですね。暫く休みが欲しいですよ」
トッシュ「もう帰るのか?模擬戦でもしてやろうかと思っていたんだがな」
ジェリド「そ、それはまた次に会った時にでも」
ブレイブ「もし教導隊に興味があるならいつでも言ってこい。席を用意してやるぞ」
ジェリド「ありがとうございます大尉。でも俺はまだティターンズでやる事があので」
ブレイブ「そうか。ならそのやる事を済ませるまで待っててやるよ」
シナプス「ではジャマイカン少佐はシェリー少佐達の移送を頼む」
ジャマイカン「大佐はどうなさるので?」
シナプス「今回の件でペズンの戦力が低下したのでな。アルビオン隊はペズンの戦力が整うまでの間ここ駐留する。みな、いいな?」
トッシュ「はっ!」
ブレイブ「はっ!」
ジャマイカン「了解しました。シェリー少佐は責任を持ってグリーンノア1へ連行します」
ジェリド「では、教官達もお元気で」
ジェリド達はシェリー達造反組を連れてグリーンノア1へ帰還する
つかの間の休息を満喫するジェリドだったが
程なくしてティターンズとエゥーゴ間の会談の日が訪れた
ジェリドは会談に参加するか?
1.する
2.しない
↓1
会談の少し前
ーグリーンノア1 ティターンズ基地ー
バスク「ジェリド中尉には一週間後に開かれるティターンズとエゥーゴの会談に護衛として同行してもらいたい」
ジェリド「俺が護衛ですか?」
バスク「うむ。シェリー少佐の件もあって、ブレックス准将が中尉を是非護衛にと指名されてな。こちらとしても引き受けてくれると有り難いのだが。どうだろうか?」
ジェリド「了解しました。ブレックス准将の護衛任務を引き受けます」
バスク「すまんな。会談の場所は連邦軍本部があるジャブローだ。詳しい事は中尉の端末に転送するので確認してくれたまえ」
ジェリド「はっ!」
ジェリド「それで…あの、シェリー少佐はどうなるんです?」
バスク「未遂に終わったが暗殺幇助の上に反逆行為だ。重罪は免れないだろう。極刑になる可能もある」
ジェリド「…そうですか」
バスク「中尉が気に病む必要は無い。しかし気分が晴れない気持ちも分からなくは無い。そこで会談までジェリド中尉には特別休暇出す。その間に整理をつけるといい」
ジェリド「大佐…ありがとうございます!」
ジェリドの休暇の行動
1.カミーユ達民間人と交流
2.エゥーゴのメンバーと交流
3.シェリー少佐と交流
↓1
ジェリド「暫くここには帰って来ないんだ。カミーユ達に顔を見せるか」
ーグリーンノア1 市街地ー
ジェリド「よっ、カミーユ元気にしてたか?」
カミーユ「兄さん!今まで連絡も無しにどうしてたんだよ!心配したんだぞ!」
ジェリド「いや、済まん!あれから急がしくて顔を出せなかったんだ」
カミーユ「僕はてっきり兄さんが…いや、よそう。こうして再開できたんだから」
ジェリド「そういやファは無事だったのか?」
カミーユ「ファなら家族とシェルターに避難していたよ」
ジェリド「それは良かった。それだけが気掛かりだったんだ」
カミーユ「話したいなら呼ぼうか?」
ジェリド「いや、安否を確認できただけで十分さ。それに今日は久しぶりにカミーユと遊びたい気分だからな」
カミーユ「僕と?」
ジェリド「ここに帰ってきたのも数年振りなんだ。オススメの場所とか教えてくれよ」
カミーユ「そういう事なら任せてよ」
カミーユと1日遊んだ
そしてその夜
ービダン家ー
ジェリド「いいんですか?俺も夕飯をご馳走になって」
ヒルダ「いいのよ。ジェリド君のおかけでこの甲斐性なしも少しは家の事を見るようになったんだから」
フランクリン「甲斐性無しとはなんだ!ヒルダこそ仕事仕事ばかりだったじゃないか!」
カミーユ「2人共恥ずかしいからやめてくれよ」
フランクリン「うっ、すまん」
ジェリド「いや、構いませんよ。こうして家族で食卓を囲むってのが大切ですからね」
ヒルダ「ジェリド君は変わってないわね」
ジェリド「そうですかね?」
カミーユ「それは言えてる。初めて会った時も僕が名前の事で虐められてたのを助けてくれたよね」
ジェリド「あの時か。だっておかしいだろ?カミーユって男女どっちにも使われる名前なのに、女の名前だって決めつけてさ」
カミーユ「それでもその時に僕は救われたんだよ。だから少しでも強くなろうって色々始めたのもその時からだしさ。だから、改めてありがとう」
ジェリド「なんだか面と向かって言われる恥ずかしいな」
ヒルダ「本当の兄弟みたいね」
フランクリン「そうだな。じゃあ兄であるジェリド君が少しでも安心して戦えるように新型を用意せねばならんな」
ジェリド「新型ですか?」
フランクリン「実はエゥーゴから鹵獲したモビルスーツに使われている装甲材が連邦で使われているのとは全く違う物でな。それを用いてMk-Ⅱの後継機を開発しようと考えている」
ジェリド「あの機体そんなに凄い奴だったんですか」
フランクリン「うむ。それで後継機の名称は月並みだがガンダムMk-Ⅲと仮定している」
カミーユ「また機密をベラベラといいのかい?」
フランクリン「い、今は家族だけの空間だから問題は無い。それともカミーユは言いふらしたりするのか?」
カミーユ「せっかく兄さんが乗るかも知れないモビルスーツなのにする訳ないだろ」
フランクリン「ならいいだろう?」
カミーユ「今日だけは聞かなかった事にするよ」
フランクリン「うむ。それでガンダムMk-Ⅲの開発プランだが、1つはMk-Ⅱの正統進化のMk-Ⅲイグレイ。もう1つは可変機能を持たせたMk-Ⅲハーピュレイだ」
ジェリド「へぇ」
フランクリン「ジェリド君ならどちらに乗ってみたい?」
ジェリド「俺なら…」
ジェリドが選んだ機体
1.ガンダムMk-Ⅲ イグレイ
2.ガンダムMk-Ⅲ ハーピュレイ
↓1
ジェリド「Mk-Ⅲハーピュレイがいいですね。可変機って所に興味をそそられました」
フランクリン「では試作機が完成したら君の所に送る事を約束しよう」
ジェリド「ありがとうございます」
カミーユ「兄さんは暫くはここにいるのかい?」
ジェリド「そうだな。でも来週には任務でジャブローに行く事になるから今度はいつ戻れるか分からんな」
カミーユ「そっか。じゃあ今のうちに色々と見て回ろうよ」
ジェリド「そうだな」
そして当日
エゥーゴはティターンズ総帥ジャミトフ・ハイマンとの極秘の会談に臨む
ー連邦軍本部 ジャブローー
ジャミトフ「今回の同盟の件、発案者はバスク大佐と聞いたがどういう経緯か説明してくれるのだろうな?」
バスク「はい。現状ティターンズはジオン残党狩りを掲げている性質上、一部ではスペースノイドも弾圧する組織としての認識を受けています」
バスク「現に先日のエゥーゴによるグリーンノア1襲撃はそれを裏付ける結果となってしまいました。ですが、我々は幸いな事にエゥーゴ指導者であるブレックス・フォーラ准将と対話をする事ができました」
ジャミトフ「そこで同盟を持ち掛けたという訳か」
バスク「今後の活動を鑑みると、ティターンズはスペースノイドと戦う為の組織では無いという意思表示が必要となるはずです」
ジャミトフ「大佐の意見は分かった。ではブレックス准将に訪ねよう。准将はこの同盟に納得した上で会談に望んだのかね?」
ブレックス「はい。私としても今のティターンズと事を構えるべきでは無いと判断しました」
ジャミトフ「その結論に至った理由を聞かせてくれるだろうか?」
ブレックス「私はティターンズの捕虜となり暫く彼らと共に過ごしました。そしてバスク大佐達と接している内に、ティターンズは我々が思っていたような組織では無いと感じたのです。ですが決定的となったのはジェリド中尉の行動です」
ジャミトフ「ジェリド中尉?准将の隣にいる彼の事か?」
ジェリド「はい!自分はジェリド・メサ中尉であります!」
ジャミトフ「ふむ」
ブレックス「彼はティターンズでありながら私の名誉の為に動いてくれたのです。出会って間もないにも関わらずです。そんな彼の姿を見て、彼の所属する組織を信じたくなったのです」
ブレックス「正直な所、同盟を持ち掛けられた当初は迷いもありました。ですが、今は私もティターンズと同盟を結ぶ事に躊躇いはありません。なので、本日は信頼の証としてジェリド中尉に私の護衛を頼みました」
ジャミトフ「…ブレックス准将を心変わりさせる程か。ジェリド中尉、君のその人徳を私もあやかりたいものだな」
ジェリド「い、いえ。自分はそんな大層なものでは…」
ジャミトフ「では、ジェリド中尉に聞こう。ティターンズとエゥーゴが同盟を結ぶ事で得られる利益とは何かを。だだ同盟を結ぶだけでは互いに得られる物は無い。君なりの意見を聞かせて貰いたい」
ジェリド「それは…」
ジェリドの意見は?
1.アースノイドとスペースノイドの友好の1歩となる
2.連邦政府を改革する為の力になる
↓1
ジェリド「エゥーゴと同盟を結べば今の連邦政府を改革する力になるかもしれません」
ジャミトフ「政府を改革する?随分と大きく出たものだ。中尉はティターンズとエゥーゴを使って軍事クーデターでも起こそうとでも考えているのかね?」
ジェリド「俺は…いえ、自分はそういうやり方は望んではいません。確かに改革は難しい事だとは思います。でも、先ずは政府の意識を宇宙にも向けさせる。小さい事ですけど、関心を持たせる切っ掛けは必要だと自分は思います」
ジャミトフ「……」
バスク「ジェリド中尉の意見は一理あります。連邦政府はあまりにも宇宙移民者に無関心すぎる。コロニー居住者には高い税を強いておきながら、自分達は私腹を肥やす。これでは政府が反感を買うのは当然です」
バスク「勿論、地球居住者の全てが裕福な暮らしをしている訳ではありません。ですが、遠く離れたコロニーからはその実状を知るはずも無いのです。だからそこエゥーゴと同盟を組み、相互理解を深める機会を作る必要があるのです」
ジャミトフ「連邦政府の腐敗はそんな生易しい物ではない。その根深さは連邦議員の資格をお持ちのブレックス准将が一番理解しているはずだ。内政では行き詰まったからこそ軍隊を組織した。そうであろう?」
ブレックス「…その通りです」
ジェリド「……」
バスク「閣下はこの同盟に反対なのですか?」
ジャミトフ「そうだな。もしこの中にティターンズを乗っ取り、連邦打倒のみを掲げるような者がいたなら私は反対をしていた」
バスク「していたという事は?」
ジャミトフ「私も今の政府に思う所はある。私は私のやり方で地球環境を回復させようと考えていたが、それは多くの血が流れるやり方だ」
ジャミトフ「だが、今日の会談でその方法は本当に正しい物なのかと考えさせられた。君達のような軍人を巻き込んでいいものかと」
ジャミトフ「バスク大佐やジェリド中尉のような考え方ができる人間はそれだけで貴重なのだ。そんな君達を死地に追いやるような真似をしていいのかとな」
ブレックス「私も同意見です。彼らのような軍人は次の世代を担うべき存在です。軽々しく手放していいものではない」
ジャミトフ「組織内に賛同者もおらぬ中、私は急ぎ過ぎたのかも知れん。しかし、ブレックス准将がこちら側に付くとなると内側からの改革も不可能では無いかも知れんな」
ブレックス「それでは」
ジャミトフ「ティターンズはエゥーゴと同盟を結ぼう。連邦政府の改革の為。延いては地球環境保全の為に」
ブレックス「はい。こちらこそお願いします」
ジェリド「やった!」
ジャミトフ「喜ぶのは早いぞジェリド中尉。ここからが苦難の道なのだからな」
ジェリド「そ、そうですね。すみません」
バスク「ティターンズとエゥーゴが手を結ぶという事で双方の内部からそれを快く思わない者達は必ず現れるでしょう」
ブレックス「うむ。状況次第ではその者達との戦闘も考えなければならんな」
ジャミトフ「そうだな。だが先ずは同盟を宣言する事から始めなければ何も進まん。今からその準備を行う。みな、よいな?」
ジェリド達「はっ!」
それから暫くして
ジャミトフ・ハイマンとブレックス・フォーラの共同宣言により
ティターンズ、エゥーゴ間での同盟が結ばれた事が大々的に報道された
その宣言に世論の反応は様々であった
そして…
連邦やエゥーゴの動向
コンマ40まで 連邦、エゥーゴ双方から不満分子が発生し大規の軍事衝突に発展する
コンマ41から 小規模の戦闘に止まりすぐに沈静化した
↓1
同盟宣言後、小規模な反抗活動があったもののティターンズ、エゥーゴの迅速な活動により程なくして沈静化した
ジャミトフ・ハイマンの後援を得たブレックス・フォーラは活動の中心を連邦議会へ移し、エゥーゴはヘンケンやクワトロ達に任せる事となる
ジェリド・メサは今までの功績が評価され大尉に昇進した
普段の日常が戻りつつある中、一人の来訪者がグリーンノア1へ訪れたのである
ーグリーンノア1 ティターンズ基地ー
ジェリド「バスク大佐の知り合いが来るってどんな人なんだろ」
バスク「うむ。む?来たか」
ジェリド「え?」
「久しぶりだねぇバスク大佐。少し見ない内に男前になったんじゃないのかい?」
バスク「フッ、冗談は相変わらずだな」
ジェリド「この方が大佐のお知り合いですか?」
バスク「彼女はデラーズ紛争時に一時期共闘してな。今はジュピトリスの船団長をしているシーマ・ガラハウ中佐だ」
シーマ「よろしく頼むよ」
ジェリド「は、はい。自分はジェリド・メサ大尉であります」
シーマ「ふーん。アンタが大佐のお気に入りか」
ジェリド「な、なにか?」
シーマ「まあ、頑張りな」
ジェリド「は、はい!」
「シーマ様、そろそろ本題を」
ジェリド「彼は?」
シロッコ「私はジュピトリス船団の副団長のパプテマス・シロッコ大尉だ。主にシーマ様の補佐をしている」
シーマ「だからシーマ様と言うのを止めな。公の場だよ」
シロッコ「ですがシーマ様はシーマ様です。これは船団員の総意でもあります」
シーマ「全く、お前達は…」
ジェリド「……」
ジェリド(変わった人だな)
バスク「それで、私に直接会いに来たのはただ顔を見せに来ただけではないのだろう?」
シーマ「そうさね。実は旧ジオンの要塞アクシズが地球圏に向かっているとの情報が入ったのさ。その情報も何ヵ月と前の物だから、今はかなり接近しているだろうね」
バスク「アクシズか。これから地球圏が纏まろうと言う所に厄介なのが来たな」
ジェリド「それって、またジオンが戦争を仕掛けるって事なんですか?」
シロッコ「それは分からん。だが、可能性は大いにある。だからこそシーマ様がわざわざ足を運んだのだ」
ジェリド「はぁ…」
バスク「こうしてはおれんな。すぐにでも対策会議を開く必要がある。ジェリド大尉も招集を頼みたい」
ジェリド「了解です」
バスク「場所はエゥーゴが拠点としているグラナダか、現在会議に向けてジャミトフ閣下が滞在しているダカールのどちらかに向かって欲しい」
ジェリド「では…」
ジェリドが呼び掛けに向かう場所
1.グラナダ
2.ダカール
↓.1
ジェリド「グラナダに向かいます」
バスク「了解した」
シロッコ「ならば私も同行させて貰おうか」
ジェリド「シロッコ大尉も?」
シロッコ「エゥーゴに少し興味があってね」
ジェリド「そう言っていますがよろしいので?」
シーマ「ああ、構わないさ。ただし向こうに迷惑を掛けるんじゃないよ」
シロッコ「このパプテマス・シロッコ。シーマ様に誓ってジュピトリス船団の名誉を傷付ける事はしないとお約束します」
シーマ「そういう言い回しはいいからさっさと行きな」
シロッコ「はっ!」
ジェリド「……」
ーティターンズ基地内ー
ジェリド「月に行く前に俺の同僚も連れて来ていいですか?何かと頼りになる奴らなんで」
シロッコ「いいだろう」
~数分後~
エマ「おまたせ!あら?見掛けない顔ね。どなた?」
シロッコ「私はパプテマス・シロッコ大尉だよ。美しいお嬢さん」
エマ「大尉殿でしたか!失礼しました。私はエマ・シーン中尉です」
シロッコ「エマ・シーン中尉か。良い名だ」
エマ「そ、そうですか?」
シロッコ「貴女のような女性に出会えて私は幸せ者だ。シーマ様と出会っていなければ恋に落ちていただろう」
エマ「は、はぁ」
カクリコン「エマが美人だぁ?冗談が過ぎるぜ大尉さんよ!このチンコ頭が見えないのかい?」
エマ「このハゲエエエエエエ!!」バリッ
カクリコン「ぎゃああああああ!!」
シロッコ「彼は?」
ジェリド「カクリコン・カクーラー中尉です。一応頼れる仲間の一人です」
シロッコ「随分と仲が良いな。2人は交際しているのか?」
カクリコン「た、大尉殿冗談キツイですぜ!俺にはアメリアっていう超美人の彼女がいるんですよ!こんな女は嫁の貰い手すらいませんよ!」
エマ「ぬわんですってぇっ!?」ゴギッ
カクリコン「アメリアーー!!」
シロッコ「これは愉快な同僚だな」
ジェリド「恥ずかしい限りですよ」
ー月面都市 グラナダー
ジェリド「お久しぶりですクワトロ大尉」
クワトロ「ジェリド中尉も…いや、今は大尉だったか。昇進おめでとう」
ジェリド「ありがとうございます」
クワトロ「それで今日はどうしたのだ…ん?この感じは…」
シロッコ「お初にお目に掛かります。私はジュピトリス船団副団長のパプテマス・シロッコと申します」
シロッコ「本日はティターンズの協力という形で同行させて頂いております。以後、お見知りおきを」
クワトロ「……」
ジェリド「クワトロ大尉?」
クワトロ「あ、ああ。私はクワトロ・バジーナ大尉です。今はエゥーゴ代表代理という立場ですが宜しくお願いします」
シロッコ「クワトロ・バジーナ大尉。覚えておきましょう」
クワトロ「……」
エマ「クワトロ大尉どうしたのかしら?まさか!!」
ジェリド「それは無いと思う」
クワトロ「…では、改めてジェリド大尉達がここに来た用件を聞かせてくれるか?」
ジェリド「大尉は旧ジオンの宇宙要塞アクシズをご存知ですか?」
クワトロ「…ああ。知っている」
ジェリド「そのアクシズがどうも地球圏に向かって来ているらしいんです」
カクリコン「マジかっ!?」
ジェリド「そこでバスク大佐が対策会議を開きたいと言うのでエゥーゴにも参加して貰う為に来たんです」
クワトロ「ならばすぐに準備しよう」
ーサイド7 グリーンノア1ー
ジェリド「ジェリド・メサ以下、エゥーゴの方々お連れして参りました」
バスク「戻ってきたか」
クワトロ「バスク大佐」
バスク「クワトロ大尉。わざわざご足労だった。話はジェリド大尉から聞いているだろうか?」
クワトロ「アクシズの件ですね」
ジェリド「大佐、ジャミトフ総帥やブレックス准将は?」
バスク「ジャミトフ閣下やブレックス准将殿は議会の方が忙しくこちらには来れないとの連絡が入った。なのでアクシズ対策の件は私に一任された」
ジェリド「分かりました」
シナプス「みな宜しいかね?情報部から確認を取った所、現在アクシズはこの位置まで来ている。アクシズの進行ペースがそのままの場合、あと2ヶ月程で地球圏へ到達するとの計算だ」
ヘンケン「その期間に我々はどうするつもりで?」
バスク「私としては…」
クワトロ「アクシズに先制攻撃を仕掛けるべきです」
ジェリド「クワトロ大尉!?急にどうしたんですか?」
クワトロ「地球圏は今一つになろうと歩み始めています。そんな中にジオンの亡霊とも言えるアクシズが介入すればどうなるかは想像に難しくありません」
シーマ「ジオン残党が活気付くって事だね」
クワトロ「そうです。地球圏に混乱を招く可能性がある存在を野放しにはできません!」
バスク「うーむ。クワトロ大尉の言い分も分かるが、アクシズの目的が不明瞭なまま攻撃を仕掛けるのは良い判断とは思えんな」
シロッコ「クワトロ大尉、少し冷静になれ。先ほどから苛立ちを隠しきれていないぞ」
クワトロ「私は冷静のつもりだ」
シロッコ「それが冷静ではないと言うのだ。シーマ様を見て少しは落ち着きたまえ」
クワトロ「……」
シーマ「クワトロ大尉と言ったな。お前さんは何を焦っているんだ?」
クワトロ「それは…」
シーマ「アクシズに知り合いでもいるのか?」
クワトロ「……」グッ
シーマ「図星か。アンタもジオンの人間だね」
ジェリド「えぇっ!?」
ジェリド「あれ?驚いてるの俺だけ?」
シーマ「アタシも元ジオンの軍人だ。バスク大佐とシナプス大佐はその事を知っている」
ジェリド「え?はい?えぇっ!?」
ジェリド「シロッコ大尉は知っていたんですか?」
シロッコ「当然だ。敬愛するシーマ様入門編の知識だ」
ジェリド「はぁ…」
バスク「ジェリド大尉もデラーズ紛争は知っているな」
ジェリド「はい」
バスク「シーマ中佐は元々デラーズ・フリートに所属していたのだが、彼らのやり方に賛同できず最終的に我々と共闘する事となった」
シナプス「シーマ中佐がコロニー落しの情報を提供してくれたおかげでコロニーを破壊できたのだよ」
ジェリド「そうだったんですか。だからなのか。ティターンズはジオン残党狩りの組織だけど、その個人は尊重するって意識はそこからなんですね」
バスク「まあ、そうなるかも知れんな」
シーマ「そういう訳だ。で、アンタはジオンの誰なんだい?大方の想像は付くけどね」
ヘンケン「クワトロ大尉」
クワトロ「……」
クワトロ「私はかつて、ジオンのシャアと呼ばれていた男だ」
ジェリド「ええええええっ!?」
シーマ「やはりそうか」
シロッコ「……」
シーマ「そのシャア・アズナブル大佐殿がどうしてエゥーゴに所属している?連邦をこの手で叩きたくなったのか?それとも、アクシズから逃げたい理由でもあったのか」
クワトロ「シーマ中佐は鋭いな。まるで見透かされているような気分になる」
シロッコ「当然だ。シーマ様だぞ!」
ジェリド「シロッコ大尉が自慢する所じゃないと思うんだけどな」
クワトロ「中佐の言う通り、私はある理由からアクシズを離れた。アクシズが地球圏に向けて移動している事は以前から知っていたが、しかしその事を話せば私とジオンの関係を疑われるのは明らかだったのでな」
ジェリド「クワトロ大尉」
クワトロ「それにアクシズの地球圏到達の目的が再びザビ家復興を掲げる為ならば、私はそれを阻止せねばならない」
バスク「事情は分かった。大尉はアクシズが第2のザビ家になる事を危惧しているのだな」
クワトロ「そうです」
ジェリド「気になったんですけど、どうしてアクシズがザビ家になるかもって言えるんです?」
クワトロ「アクシズにはザビ家の遺児であ
るミネバ・ラオ・ザビが匿われている。そのミネバはまだ幼いが、それを理由に摂政であるハマーン・カーンが利用する可能性がある」
ジェリド「そうだったんですね」
シーマ「ザビ家の生き残りがいたとはね…」
シロッコ「シーマ様」
シーマ「気にするな。昔の事さ」
シロッコ「…はい」
シーマ「それにザビ家と言ってもまだ子供だろう。そんな幼子に恨みをぶつける程このシーマは落ちぶれちゃいないよ」
バスク「そうなるとやはり交渉して向こうの目的を探るべきか」
クワトロ「私の意見は変わりません。交渉を行うにしても、先制攻撃でアクシズの戦力を消耗させてからするべきです」
シーマ「それは私怨からじゃないだろうね」
クワトロ「もちろんです」
バスク「…ふむ、ジェリド大尉の意見はどうかね?」
ジェリド「俺ですか?俺は…」
ジェリドの行動
1.戦闘は避け目的を探る
2.先制攻撃を仕掛ける
↓1
ジェリド「クワトロ大尉が懸念している事もあります。軽く先制攻撃を仕掛けてアクシズ側の動きを見ましょう」
バスク「うむ、それならば。クワトロ大尉もそれで構わないな?」
クワトロ「はい」
バスク「しかし、被害を最小限にするにはアクシズの図面が必要だな。クワトロ大尉、アクシズのデータは持っているだろうか?」
クワトロ「ここに」
アクシズの図面「大丈夫。アクシズの図面だよ」
クワトロ「これがアクシズの詳細なデータです。アクシズの表面には無数の対空砲が設置されています。それと上部の球体はモウサと呼ばれる主に居住区として使われている小惑星です」
バスク「モウサは攻撃目標から外さねばならんな」
クワトロ「それとこれは宇宙要塞に共通して言える事ですが、スペースゲートを潰せば相手の発進を遅らせる事ができるでしょう」
クワトロ「それと同時に出撃可能なゲートを限定する事で敵を叩きやすくなります」
シナプス「そうだな。しかし我々は要塞攻略をするつもりは無いのだ。それを忘れんでくれたまえよ」
クワトロ「分かっています」
ジェリド「……」
シーマ「あーっ、なんだか小腹が空いてきたねぇ」
バスク「シーマ中佐?むっ、こんな時間か。では本日はこれで解散としよう」
シーマ「ほらジェリド大尉、ここの食堂を案内しておくれ」
ジェリド「俺ですか?」
シーマ「この基地に詳しいんだろ?」
ジェリド「それは…はい」
シーマ「じゃあ案内は頼んだよ。シロッコも来な」
シロッコ「はっ!」
ー食堂ー
シーマ「ここのオススメはなんだい?」
ジェリド「え?えーっと、カレーとかですかね?」
シロッコ「火星丼はないのか?」
ジェリド「火星丼?」
シロッコ「ハヤシライスにタコさんウィンナーが添えられている食べ物だ」
ジェリド「初めて聞きますね」
シロッコ「そうか…」
シーマ「じゃあカレーでいいよ。カレー三人前頼むよ!」
あいよー!
~数分後~
シーマ「さぁて食べようか」
ジェリド「あの」
シーマ「なんだい?」
ジェリド「中佐はどうして俺を食事に?」
シーマ「アクシズを攻撃するって決めた後から浮かない顔をしていただろう」
ジェリド「それは…はい、そうです」
シーマ「気になる事があるならアタシに話してみな」
ジェリド「アクシズの攻撃に賛成した事なんですけど、あの時はクワトロ大尉の言いたい事も分かりますし後押しをできればくらいに思っていたんです」
ジェリド「でも作戦を立案している大尉を見ていたら本気でアクシズを潰すんじゃないかと怖くなってしまって」
シーマ「それが理由か。まあ、そんなに気にするんじゃないよ」
ジェリド「気にするなって。俺の決断一つで無関係な人が犠牲になるかもって思ったら…」
シーマ「世の中に完璧な人間なんていやしない。誰しもが間違ったり失敗したりするんだ。それにアンタはまだ若い」
シーマ「そういう経験を繰り返して成長すればいい。それにアクシズの目的が不明なんだ。アタシは誤った判断だと思っちゃいないさ」
ジェリド「シーマ中佐」
シロッコ「責任感があるのは大切な事だ。しかし気負いすぎて本来の力を出せなくなってしまっては意味が無い。もっとも今回はそう心配する必要も無いがな」
ジェリド「それはどうしてです?」
シロッコ「シーマ様と私がいるからだ」
シーマ「調子に乗るんじゃないよ!だが、シロッコの言う事も間違っちゃいない。今回はアタシらやバスク大佐達だっている。何かあった時のフォローは任せな」
ジェリド「ありがとうございます」
シーマ「さて、アクシズ攻撃まで時間はあるんだ。ここのヒヨッ子共を鍛えてやるよ。当然ジェリド大尉も含めてな」
ジェリド「お、お手柔らかにお願いします」
ジェリド達はシーマとシロッコの訓練を受けながらアクシズ攻撃艦隊の編成を待つ
その間にガンダムMk-Ⅲの試作機も完成し、ジェリドはハーピュレイを受領した
それから数日後、編成を終えた連邦艦隊はアクシズへ向けて出発するのであった
小惑星アクシズ近海
ー連邦軍アクシズ攻撃艦隊ー
バスク「総員第一種戦闘配備!艦隊の砲撃はアクシズ表面の対空設備とスペースゲートに集中させろ!間違っても居住区を攻撃するんじゃないぞ!」
シナプス「メガ粒子砲両舷開け!アレキサンドリアの砲撃を合図にこちらも一斉射を行う」
シーマ「お前達!このリリー・マルレーンがまだ現役だって事を見せてやりな!」
元海兵隊達「了解です!シーマ様!」
ヘンケン「アーマガ遅れるな。こちらも砲撃用意だ!」
クワトロ「……」
ヘンケン「クワトロ大尉。アクシズで何があったかを聞こうとは思わん。だが、変な気だけは起こさんでくれよ」
クワトロ「分かっているさ」
ジャマイカン「大佐、全艦隊の砲撃準備が完了しました」
バスク「よし、全艦砲撃開始!」
ドギュウウウウウウウン!!
アクシズ「ギャアアアアアアッ!!」ドゴーン!!
バスク「状況はどうか?」
ジャマイカン「アクシズ表面の対空設備の6割を無力化。正面スペースゲートに打撃を与えました」
バスク「アクシズはどう動く?」
アクシズ側の動向
1.白旗を上げた
2.反撃してきた
↓1
ジャマイカン「大佐!アクシズが白旗を上げています!」
バスク「賢明だな。こちらも停戦に応じる信号弾を上げろ」
ジャマイカン「はっ!」
ー小惑星アクシズー
バスク「ここの代表者はいるだろうか?」
ハマーン「……」
ハマーン様挨拶の言葉
1.私がアクシズ摂政のハマーンだ
2.私が摂政のハマーンです
3.私がアクシズのハマーンですブイ!
↓1
ハマーン「私がアクシズのハマーンでーす!ブイ!」
バスク「……」
シナプス「……」
ジェリド「はい?」
ハマーン「これで掴みはバッチリ!」
プル「ハマーン様、皆さん引いてますよ。あっ、私はエルピー・プルです。皆さんようこそアクシズへ」
バスク「う、うむ」
プル「ここでの立ち話も失礼なので、こちらへどうぞ」
シナプス「ならそうさせて貰うとしよう」
ハマーン「ちょっとプルちゃん!アクシズの代表は私なんですけど!」
プル「代表はミネバ様でしょ?」
ハマーン「プルちゃんのいじわる!」
ーモウサ 庭園ー
プル「どうぞこちらへ」
ジェリド「凄いな。小惑星内にこんな所があるなんて」
プル「ここは憩いの場としても開放されているんですよ」
ジェリド「へぇ」
プル「先ずは連邦の皆さんにご迷惑をお掛けした事をお詫びをします。本来は事前に連絡するはずだったのですが、通信設備が故障しまして」
ハマーン「壊れたのは仕方ないよねぇ」
プル「だからこんな状況になったんですけど。ハマーン様はもっと危機感を覚えて下さい」
ハマーン「はーい」
バスク「それで、アクシズが地球圏へ来た理由とはなんだろうか」
ハマーン「それはですね!大佐に会いに来たんです!!」
ジェリド「はぁ…」
プル「話が拗れるんでハマーン様は黙っててください。私達アクシズが地球圏へ向けて移動してきた理由は…」
アクシズが地球圏へ来た理由
1.火星のジオンに攻撃された
2.木星圏から謎の集団に襲われた
3.本当にシャアに会いに来ただけ
↓1
プル「すみません。本当にシャア大佐に会いに来ただけです」
バスク「は?」
プル「ハマーン様が大佐に会いたいと毎日毎日、それは毎日喚きまして。アクシズ中から苦情が殺到したのです」
ジェリド「それはなんと言うか大変だったな」
プル「それで仕方なくアクシズを地球圏へ向けて移動を始めたのですが、結果は連邦軍の方に攻撃を受ける始末です」
ハマーン「そうですよ!いきなり攻撃なんて酷いですよ!」
バスク「う、うむ。それは済まなかった」
プル「いえ。そちらが手加減をしてくれおかけで死傷者が出なかったのは幸いです」
ハマーン「抗議します!」
プル「元はと言えばハマーン様が悪いんですよ。ちゃんと反省して下さい」
ハマーン「うぅ、プルちゃんがいつもより厳しいよぉ…」
プル「そういう事なのでシャア大佐の居場所はご存知でしょうか?」
ジェリド「クワトロ大尉ならアーガマにいると思うけど別のドックから入港するって言ってたような」
プル「そちらではクワトロ大尉と名乗っていたのですね。ハマーン様朗報ですよ」
バスク「彼女なら既に走り去ってしまったが」
プル「……」
ジェリド「俺のせいだ。追いかけてきます!」
シナプス「すまんが頼むよ。しかし、この紅茶は美味いな」
バスク「お茶菓子も行けますぞ」
ーアクシズ スペースポートー
ハマーン「大佐は何処かな~」
ハマーン「きゅぴーん!大佐発見!!」
クワトロ「なにっ?ハマーンだとっ!!」
ハマーン「たいさああああああっ!!」ビューン!!
クワトロ「ぐわあああああっ!!」ドゴッ!!
ジェリド「一歩遅かったか」
ハマーン「大佐~」
クワトロ「離れろハマーン!!」
ハマーン「もう逃がしませんよー!」
ジェリド「……」
クワトロ「ジェリド大尉!見ていないで助けてくれー!!」
ジェリド「えっと…」
ジェリドの行動
1.クワトロからハマーンをはがす
2.感動の再開に全ジェリドが泣いた
↓1
ジェリド「クワトロ大尉が困ってるから取りあえず離れよう」
ハマーン「あーうー」
クワトロ「助かった」
ハマーン「大佐~」
クワトロ「ええぃ!寄るな!私はまだ心の準備が出来ていない。アーガマに戻らせてもらう!」
ジェリド「えぇ…」
ハマーン「私も行きます!」
ジェリド「コラ待ちなさい!いま追い掛けても同じ事の繰り返しになるだけだろ」
ハマーン「でも」
ジェリド「でもじゃありません。少し時間を置いてから話し合う機会を作ればいいさ」
ハマーン「…うん」
ジェリド「…はぁ、疲れる。あんな小さなプルって子がしっかりする訳だよ」
それから数時間後
ジェリド「クワトロ大尉と話をしてみようか」
ハマーン「うん!」
プル「私もお供させて頂きます」
ジェリド「頼むよ」
クワトロの動向
1.少しは落ち着いた
2.アーガマでアクシズから離脱していた
↓1
ーアーガマ艦内ー
プル「大佐はあそこですね。どなたかと話をしてるようです」
ジェリド「クワトロ大尉」
シロッコ「その時のシーマ様が勇ましくてな。私は目を奪われたのだよ」
クワトロ「……」
クワトロ「ああ、ジェリド大尉か」
ジェリド「少しは落ち着きましたか?」
クワトロ「そうだな」
シロッコ「これもシーマ様のお陰だな」
クワトロ「……」
ハマーン「大佐!」
クワトロ「ハマーン!?」
ハマーン「どうして大佐は私から逃げるんですか?大佐は私の事が大好きなはずなのに」
クワトロ「あの事を覚えてないのか」
ハマーン「あの事?」
クワトロ「そうだ!私がお前を避けるようになった理由だ」
ジェリド「その理由って?」
クワトロ「私がハマーンを避ける理由。それは…」
クワトロがハマーンを苦手になった理由
1.愛が愛を「重すぎる」って理解を拒み憎しみに変わった
2.ララァの御神体を破壊された
3.食堂のランチ13回奢らされた
↓1
クワトロ「それはハマーンが私の大切にしていたララァの御神体を破壊したからだ!!」
ジェリド「な、なんだってー!!」
ジェリド「…って、なんですかララァの御神体って」
プル「ララァ・スンという大佐が心の拠り所にされていた女性です。一年戦争で亡くされたと聞いていますが…」
クワトロ「そうだ!そのララァの御神体をあろうことかハマーンは壊したのだ!」
ハマーン「そのお人形がそんなに大切だったなんて私は知らなかったもん!」
クワトロ「この気に及んで言い訳とはっ!!」
ジェリド「取りあえず2人とも落ち着いてくれ!ハマーンさんは何をしてたら御神体が壊れたのか教えてくれないか?」
クワトロ「…ぐっ、確かに私は既に御神体が壊されていた状況しか見ていない。理由によっては和解を考えてもいい」
ハマーン「えっと、その日はララァちゃんVSイデオンをやってたんです」
クワトロ「は?」
ジェリド「それで?」
ハマーン「戦わせてたらイデオンソードの一撃でララァちゃんが壊れちゃったんです」
ジェリド「……」
クワトロ「ハマーン貴様ぁ!やはり許さん!!」
ジェリド「まあまあ落ち着いて!子供の遊びだったんでしょう。それに目くじらを立てるのは大人気ないですよ!」
クワトロ「貴様に私の何が分かる!ララァの御神体が壊された時のあの苦しみ!存分に味わわせてくれる!!」
ジェリド「ちょっとクワトロ大尉!」
プル「少しは落ち着いてください大佐!」バンッ!!
クワトロ「ぐふっ!?」
ジェリド「どこからフライパンなんて出したんだ」
プル「大佐がララァさんを方を亡くされた悲しみは本人にしか分かりません。ですが、亡くされた方を大切に想う気持ちはとても素晴らしい事だと思います」
クワトロ「……」
プル「御神体を壊された事も残念な事故です。怒りたい気持ちも分かります。だからと言ってアホでバカなハマーン様に当たっても仕方ないのです」
ハマーン「プルちゃん酷い!!」
プル「ハマーン様は黙っていて下さい」
ハマーン「はい」
プル「それに私は怒っている大佐より、私やミネバ様に接していた時の大佐の方が好きですよ」
プル「だからこんなハマーン様でも許してあげて下さい。御神体ならまた作りましょう。そして今度はハマーン様が持ち出せない場所に置いておきましょう」
ジェリド「……」
クワトロ「…ママ」
ジェリド「え?」
クワトロ「プルママーーーー!!」
プル「気持ち悪いのでやめて下さい」ガンッ
クワトロ「ぐひゅ!?」バタッ
ジェリド「なんなんだこの人は」
プル「ハマーン様も大佐が起きたらちゃんと謝るんですよ。じゃないと半年おやつ抜きにします」
ハマーン「わ、分かりました!謝ります!いえ、謝らせて下さい!!」
プル「よろしい」
ジェリド「…彼女を敵に回すのは止めた方がいいな」
シロッコ「シーマママ…」
ジェリド「こっちもおかしな事になってるし。俺の周りには変人しかいないのかよ」
プル「おかしな知り合いを持つと苦労しますね」
ジェリド「全くだよ」
その後シャアとハマーンは和解を果たした
これは歴史的快挙としてアクシズ中で大々的に報道され、アクシズ内はお祭り騒ぎとなった
それから程なくしてアクシズは地球圏へ到達
危惧していたジオン軍残党一斉蜂起の機運が高まるも
ハマーンのジオンやザビ家復興に全く興味ありません宣言で一気に沈静化した
ブレックス・フォーラはジャミトフの支援もあり連邦議会での発言力を強め
スペースノイドに寄り添った政策を可決させる
そしてティターンズはジオン残党狩りの組織からジオン残党支援組織として変化していき
地球圏に残ったジオン残党を説得して真っ当な道に進ませるサポートを活動が中心となる
そして…
これからの展開
1.ジオン独立火星軍との戦い(U.C.0120年)
2.大きな戦争もなく時代は過ぎた(エピローグ)
↓1
月日は流れ宇宙世紀0120年
地球圏は大きな争いも無く比較的平穏な日々が続いてた
しかし、地球から遠く離れた火星では戦乱の火が燻りだしていた
ー地球連邦軍本部 フォン・ブラウンー
秘書官「閣下、木星公団総裁のパプテマス・シロッコ様が面会を希望なされていますが、いかがなさいますか?」
ジェリド「こんな時間にか?仕方ない通したまえ」
秘書官「はい。お呼びしますので少々お待ち下さい」
~数分後~
シロッコ「久しいなジェリド司令」
ジェリド「木星公団総裁が私に何の用だ?私は今から孫のプレゼントを買いに行かねばならんのだよ」
シロッコ「それは貴重な時間を取らせてしまったな」
ジェリド「前置きはいい。用件を言え」
シロッコ「先日のコバヤシ丸撃沈事件は耳に入っているか?」
ジェリド「ああ。謎の集団に襲撃されたと聞いているが」
シロッコ「それがその写真だ」スッ
ジェリド「これは…ザクⅡか?こんな旧式のモビルスーツがジュピトリスを沈めたというのか?」
シロッコ「外装だけがザクで中身は別物の可能性が高いと私は見ている」
シロッコ「とはいえ我が社の貴重な船をザクに沈められたとなればこちらの沽券に関わるのでな。軍の方でも調査を願いたい」
ジェリド「分かった。すぐに調査部隊を編成させよう。しかしジオンか。地球圏からジオン残党は消滅していたと思っていたが、今頃になって何故だ」
シロッコ「近年になって火星近海に現れた海賊と関わりがあるかもしれんな」
ジェリド「火星だと?」
シロッコ「あくまで推測だ。全く別の組織かも知れん」
ジェリド「…ふむ」
シロッコ「所でジェリド中将閣下が調査部隊の指揮を執ってくれると私は心強いのだが」
ジェリド「私がか?そうだな…」
ジェリドの行動
1.調査部隊を直接指揮する
2.調査は別の者に指揮を執らせる
↓
ジェリド「分かった、私が直接指揮を執ろう。それで君が満足するのならばな」
シロッコ「さすがは私の友だ。次の機会にでも食事に誘おう。吉報を期待している。では、失礼するよ」
ジェリド「……」
ジェリド「…ジオンか。さて、調査部隊だが、どの部隊を動かすか」
調査部隊に任命する部隊(どちらもラー・カイラム級)
1.エイブラム隊
2.アドミラル・ティアンム隊
↓1
ジェリド「エイブラム隊に動いてもらうか。ガードナー中佐なら安心だろう。さっそく調査部隊任命の手続きをせねばな」
~数日後~
ーラー・カイラム級 エイブラム 停留ドックー
ジェリド「君達エイブラム隊にはコバヤシ丸を襲撃した謎の部隊を調査する任に就いてもらう」
アルベルト「すいません、1つよろしいでしょうか?」
ジェリド「何かね?中尉」
アルベルト「コバヤシ丸を襲撃したのはザクⅡと思われる部隊と記載されてましたが、自分達はジオン残党と戦うのですか?」
ジェリド「それは不明だ。ジオンを装う連中の仕業か、本当にジオン残党なのか。少なくとも私はジオン残党であって欲しくはないと思っている」
アルベルト「それは何故です?」
ガードナー「閣下は元ティターンズ出身だ。30年程前のアクシズ地球圏接近の時にも直接交渉に参加された」
アルベルト「あっ…それは失礼致しました!」
ジェリド「構わん。我々は真相を探る為に調査するのだ。それが仮にジオンでも戦わねばならん」
ジェリド「手始めにコバヤシ丸が襲撃されたというサイド3付近を調査する。実戦が初めてという者もいるだろうが、よろしく頼む」
ベルフ「はっ!」
アンナフェル「はっ!」
ガードナー「では閣下の搭乗モビルスーツを搬入しますのでお願いします」
ジェリド「うむ」
ジェリドが乗る機体
1.Mk-Ⅲハーピュレイ(改修型)
2.ZZガンダム(未使用で倉庫に眠っていた)
3.タイタニア(シロッコがくれた。ファンネルは使えません)
↓1
ZZガンダム「アニメじゃない!!」
ベルフ「あれはガンダムタイプですか!」
ジェリド「そうだ。30年ほど前にエゥーゴ主導で開発されたモビルスーツなのだが、結局使う事がなくてな。せっかくなので倉庫で眠っていた機体を引っ張り出してきた」
ベルフ「一年戦争以降ほとんど戦争なんて無かったですからね」
アルベルト「俺達みたいな前線部隊は配備されたばっかりのジェガンに乗せて貰ってますけど、部隊の大半はまだジムⅢですし」
ウッダー「コイツがガンダムタイプか!」
ジェリド「貴方は?」
ウッダー「チーフメカニックのブラウン・ウッダー中尉です。ガンダムは自分達の世代からすれば伝説のモビルスーツですからなぁ」
ジェリド「ええ」
ウッダー「それじゃあガンダムの搬入を急がせます。よーし!お前達始めるぞ!」
ジェリド「私達もエイブラムに乗船するとしよう」
ベルフ「はい」
ーサイド3近海ー
アリーナ「間もなくサイド3です」
ガードナー「司令のご自宅はサイド3でしたな」
ジェリド「妻がアクシズ出身でな。ジオン・ダイクンの事を学びたいとサイド3に滞在してからそのまま住み着いた形だよ」
ガードナー「ほぅ。それは是が非でも守らねばなりませんな」
ジェリド「サイド3だけではない。この地球圏を脅かす存在から人々を守る。それが我々軍人の仕事だ」
ガードナー「そうですな」
アリーナ「これは?艦長!レーダーに反応あり!機体照合確認…類似するモビルスーツはザクⅡです!」
ガードナー「早速お出ましか!第一種戦闘配備!司令はどうなされます?」
ジェリド「私も出よう。相手がどんな物か直接確認したい」
ガードナー「了解です。ウッダー中尉、ジェリド司令のZZガンダムも出撃準備だ!」
ーエイブラム MSハンガーー
ジェリド「相手がザクとはいえ、未知の敵だ。決して油断をするな」
ベルフ「了解です!」
ジェリド「ジェリド・メサ、ZZガンダム出るぞ!」
ZZガンダム「いきまーす!」ドシューン!!
ー戦闘空域ー
ジェリド「ザクタイプが3機か。各機、出来れば機体を鹵獲したい。援護を頼む」
エリナ「了解!」
アルベルト「よーし!やるぜ!」
ザク兵1「連邦軍だと?こんな時に!」
ザク兵2「ビビるなよ。所詮は平和ボケした連中だ。実力差を見せつけてやる!」
ザク兵3「いくぞ!」
ジェリド「来たか!ならばこれでどうだ!」ドギュウウウウン!!
ZZのダブルビームライフルにザクはどうなった?
コンマ10まで 謎の歪曲フィールドでビームを反らされた
コンマ11以上 直撃してそのまま爆発した
↓1
ザク兵3「なにっ!?ぐわあああっ!!」チュドーン!!
ジェリド「一撃か?敵はそこまでではないのか」
ザク兵1「馬鹿な!こちらの方が性能は上のはずだ!」
ザク兵2「くそおー!!」
ジェリド「敵は浮き足立っている。捕獲するなら今だ」
ベルフ「了解!」バシュ
アンナフェル「トリモチだよ!」バシュ
ザク兵1「ぐぇえええ…」
ザク兵2「や、やられた!」
ジェリド「取り押さえたか。しかし、モビルスーツが単独行動とは考えにくい。何処かに母艦がいるはずだ」
ムサイ「どうも」
ベルフ「言った側から出てきましたね」
ジェリド「ムサイも拿捕するぞ。付いてこい!」
ベルフ「了解!」
ーラー・カイラム級 エイブラムー
ジェリド「さて、所属不明部隊を捕らえたはいいがどうする?」
ジェリドの行動
1.捕虜の尋問
2.兵器をアナハイムで調査してもらう
↓1
ジェリド「私は捕虜の尋問を本部で行う。ガードナー艦長は拿捕した兵器をアナハイム社へ運んでくれ」
ガードナー「了解しました」
ーフォン・ブラウン 連邦軍本部ー
ジェリド「さて、君の所属と目的を教えてもらおうか?」
捕虜「誰が言うものか」
ジェリド「強情なのは結構だが、いつまでも続かんぞ」
捕虜「俺は拷問には屈せんぞ!」
ジェリド「これを見てもそう言えるか?」
捕虜「そ、それはっ!!」
ジェリド「火星丼だ。口を割らないなら君はこれを食べられないぞ」
捕虜「くっ、卑怯な!」
ジェリド「では頂こう」
捕虜「……」
ジェリド「火星丼は美味いな!」
捕虜「……」
ジェリド「君も食べるか?ほれ」
捕虜「あーん」
ジェリド「やはりやめだ」
捕虜「うわああああああっ!!」
ジェリド「どうだ」
捕虜「言う!言うから食わせてくれぇええええ!!」
ジェリド「いいだろう」
ー数日後ー
ジェリド「捕虜を尋問した結果、敵は火星独立ジオン軍と判明した。残念ながらジオン残党だ」
ガードナー「そうでしたか」
ジェリド「その名の通り残党軍は火星に拠点を置いているので叩くには火星に向かうしかない。動かせる船を編成して遠征艦隊を編成する」
ガードナー「了解しました」
ジェリド「それで、例のザクやムサイの事は何か分かったか?」
プル「それは私から説明します」
ジェリド「プル?」
ガードナー「アナハイムで捕獲した機体を解析したのは奥方なのですよ」
ジェリド「そうだったのか。それで、何か分かったのか?」
プル「結論から言うとムサイは単なる改良型で特に見るべき所は無かったわ。それでザクの方だけど、ザクの皮を被ったギラ・ドーガに近い機体ね」
ジェリド「ギラ・ドーガ?聞いた事も無い名前だな」
プル「ギラ・ドーガは当時のアクシズで設計はされてたのだけど、結局開発される事が無かった機体なの。それに、当時のハマーン様の宣言もあって新規兵器の開発にストップが掛かったのも多いと聞くわ」
ジェリド「その設計図が火星に流れたと言う事か」
プル「ハマーン様の宣言に不満を持っていた人も少なからずいたみたいだし、その人達が持ち出して火星軍と合流したと考えるべきでしょうね」
ジェリド「ふむ。それで、そのギラ・ドーガだがプルの見解からジェガンとどちらが性能が上と見る」
プル「性能自体はジェガンと大差は無いわ。ただジェガンは配備が始まったばかりに対してギラ・ドーガはどれだけ生産されているのか分からない」
プル「軍縮で連邦軍の戦力が低下している今、もし地球に大軍で攻め込まれたら厳しいでしょうね」
ジェリド「そうか。ならば尚更叩くなら今しかないな。連中と一戦交えたが奴らも自分達の機体を過信しているように見えた。その隙を付くしかない」
プル「そういう事ならさっそく準備しましょう」
ジェリド「なんのだ?」
プル「火星ジオン軍を叩く決戦兵器のよ」
ジェリド「決戦兵器?」
プルが開発した決戦兵器
1.ディープストライカーと随伴機ハミングバード2機
2.新型NT用MSユニコーンガンダム(パイロットにはNTが必要)
3.木星圏から提供された相転移エンジンを搭載した新造戦艦ナデシコ
↓1
ーアナハイム MSドッグー
ジェリド「これは、ガンダムか?」
プル「そう。昔アクシズで研究してたサイコ・フレームって素材があるんだけど、長年放置されてのを今になってまた研究し直したの。そうして完成したのがこのガンダム」
ジェリド「私が乗ってもいいのか?」
プル「本当はそうしたいのだけど、あなたはニュータイプの適正が無かったでしょ?」
ジェリド「そ、そうだったな…」
プル「そう落ち込まないで。あなたの良い所は私が沢山知っているのだから」
ジェリド「プル」
「ゴホンッ、そういうのはプライベートでやって頂きたい物ですな」
ジェリド「う、うむ…と、貴方は?」
プル「彼はカロッゾ・ロナ博士。ユニコーンガンダムを開発したスタッフの一人よ」
カロッゾ「初めましてジェリド司令。奥方から司令の事はよく聞いております。それはもう砂糖を吐くほどに」
プル「自分が奥さんとの関係が良くないからって、そういう言い方は無いんじゃないですか?」
カロッゾ「ぐっ、痛い所を…」
ジェリド「そうやって人の痛い所を突く癖は良くないぞ」
プル「ごめんなさい。つい、調子に乗ってしまって。もう、これも全部だらしがないハマーン様のせいよ!」
ジェリド「…それで、ユニコーンガンダムはニュータイプ専用機なのか」
カロッゾ「ええ。このユニコーンガンダムは通常はこの形態ですが、ニュータイプの波動を検知すると対ニュータイプ用意の形態に変形します」
ジェリド「待て。ニュータイプを検知と言うことは、敵側にニュータイプが居なければならないと言う事じゃないのか?」
プル「…あっ」
カロッゾ「…あっ」
ジェリド「火星ジオン軍にニュータイプが所属してるか分からん状況で使うのはリスクだな」
カロッゾ「だとしても!ユニコーンモードでの性能も確かです。それに取り回しは悪いですが、ビームマグナムと言うカートリッジ式の強力なマグナム弾を使用可能です!」
ジェリド「そのビームマグナムの出力は?」
プル「確か10Mwくらいだったかしら」
ジェリド「ならZZガンダムで十分だ。こちらは同程度の出力のライフルを2門装備している」
カロッゾ「がはっ…」
プル「せっかくあなたの為を思って用意したのに、そこまで言わなくても…」
ジェリド「ぐっ…わ、分かった!しかしエイブラム隊にニュータイプは居ない。ニュータイプは別に探さないといけないぞ」
プル「ニュータイプね。だったら…」
ユニコーンガンダムに乗るニュータイプ候補
1.シャア
2.ハマーン
3.プル
4.カミーユ
5.その他(120年で生存してるニュータイプを自由に一人)
↓1
プル「アムロさんに乗って貰うのはどう?」
ジェリド「アムロ・レイに?彼はキャスバル首相の補佐官だぞ。プルも知っているだろう」
プル「無理かな?」
ジェリド「…駄目元で訪ねてみるか。それには先ずキャスバル首相にアポを取らねばならん」
プル「だったら私がハマーン様に頼んでみよっか?」
ジェリド「ハマーンにか。どうも彼女に頼るのは不安だが、プルの頼みならすぐに面会出来るかもしれないか」
プル「善は急げね。すぐに連絡してみる!」
ジェリド「ああ」
カロッゾ「このガンダムにアムロ・レイが乗るのですか?」
ジェリド「可能性の話だ。彼も軍を退いて久しく、歳も私と近い。当時の腕を期待するのは酷かもしれん。そういう私もいつまでパイロットを続けられるか分からんがな」
カロッゾ「司令はどうして今もパイロットを?」
ジェリド「連邦軍司令という地位には就いたが、ここぞという局面は最前線で指揮を執りたくてな。部下からは危険だから止めてくれと言われているが、こればかりは性分だ」
カロッゾ「後進の育成などは考えておられるのですか?」
ジェリド「勿論だ。後世は若者達の手で道を開いて貰わないとならない。誰が言ったかは知らんが、新しい時代を創るのは老人ではないと言うしな」
カロッゾ「そうですな」
プル「ハマーン様と話がついたわ」
ジェリド「どうだった?」
プル「会ってくれるって。でもすぐには無理だから5日後にして欲しいって言ってたわ」
ジェリド「分かった。地球に降りる手続きをしないとな」
プル「地球に降りるの久しぶりだから何を着ていこうかな~」
ジェリド「遊びに行くんじゃないんだぞ」
プル「分かってるわよ。でも、たまには息抜きもしないと。特に仕事詰めのあなたは少しでも休む時間を取らないと。そうでしょ?」
ジェリド「全く、君には敵わんな」
カロッゾ「……」
プル「カロッゾさんも仕事もいいけど、たまには奥さんを誘ってみなさいな。案外上手く行くかもしれないわよ」
カロッゾ「う、うむ。そうしてみよう」
~5日後~
~地球連邦政府 首相公邸~
ジェリド「お久しぶりです。キャスバル首相」
キャスバル「ジェリド司令もな。元気そうでなによりだ」
ハマーン「ジェリド君おひさ~」
ジェリド「君は相変わらずだな」
プル「ハマーン様の能天気は死ぬまで直りませんよ。昔に比べたらマシになりましたけどね」
ハマーン「それは褒めてるのか貶してるのかどっちなの?」
プル「どうでしょう?」
ジェリド「それでアムロさんは?」
キャスバル「アムロは急用が出来てな。1時間程で来るはずだ」
ジェリド「分かりました」
ハマーン「ささ、こんな所で立ち話してないで中へどうぞ。美味しいお菓子を取り寄せたんだから!」
ジェリド「では」
ーリビングー
キャスバル「最後に会ったのはアセム君の結婚式の時だから2年程前か?」
ジェリド「そうですね。今は孫も産まれていますよ」
キャスバル「君の家系は早婚でなければいけないのか?」
ジェリド「そういう訳では無いんですけど、そもそも俺とプルの結婚が早かったのは半分大佐の責任でもあるんですから」
キャスバル「私のせいにして貰っては困る」
ジェリド「実際にそうでしょう。おかげでハマーンは暴走するし、アムロさんとは殴り合いになるしで」
ジェリド「本当にあの時ほどあなたの事を情けない男と思った日はありませんよ」
キャスバル「ぐっ、昔の事を蒸し返すのはやめてくれ。だからこそケジメとし今の立場にいる。それでいいだろう?」
ジェリド「まあ、それもそうですね」
ジェリド「所で大佐の娘さんに良い人はいないんですか?」
キャスバル「桃華は誰にも渡さん!!」
ジェリド「はぁ…」
ハマーン「桃華ちゃんがどうしたの?」
キャスバル「なんでもない!」
ーそれから1時間後ー
ジェリド「…そういう訳なのでアムロさんの力をもう一度貸して欲しいのです」
アムロ「事情は分かった。だが俺みたいな老いぼれを担ぎ上げた所で大した力にはなれないぞ」
ジェリド「それは承知しています。ですが、アムロさん程の人が現場にいるだけで前線の士気は上がります」
ジェリド「それにジオンからすれば貴方の名を聞くだけで戦意を喪失してくれるかもしれません」
アムロ「……」
プル「私からもお願いします」
キャスバル「火星軍の戦力は把握しているのか?」
ジェリド「恥ずかしい事にそれが全く」
キャスバル「ハマーン。アクシズに火星圏へ偵察を出せるか聞いてくれないか?」
ハマーン「いいよ。セラーナちゃんに聞いてみる」
キャスバル「私としても大切な秘書官を戦力も把握していない場所に送り出す事は賛成できん。アムロを軍に戻すかはそれからでもいいだろう」
アムロ「シャア。みんな済まない」
ジェリド「いえ、無理を言ったのはこちらです。火星圏の情報が分からない事で焦っていたのかもしれません」
キャスバル「何かあれば私も協力する。それが連邦政府首相の務めだからな」
ジェリド「ありがとうございますキャスバル首相」
~それから暫くして~
ハマーン「お待たせ!アクシズから火星の状況を聞いたよ」
ジェリド「それで、ジオン軍の戦力は?」
ハマーン「それはね…」
アクシズが把握した火星独立ジオンの戦力
コンマ10まで ジオン軍が大量繁殖していた
コンマ11~80まで 原作より少なめ
コンマ81から ジオン軍の大半は既に地球圏へ向けて進攻を開始した後だった(戦力は原作並み)
↓1
ハマーン「これがアクシズ偵察部隊が撮影した映像だよ」
ジェリド「これがジオン火星軍の戦力なのか?」
ハマーン「そうだよ。わざわざ潜入調査もしてくれたんだから」
ジェリド「予想より戦力が少ないな。ん?ジオンの拠点はオリンポス山か!」
ハマーン「どう?」
ジェリド「この情報は非常に有益だ。火星ジオン軍を制圧した暁には潜入してくれた者に報奨を与えたい」
ハマーン「私には?」
ジェリド「君は何かしたのか?」
ハマーン「アクシズに連絡したよ」
ジェリド「…分かった。何か考えておこう」
ハマーン「やったね」
ジェリド「すぐにこの情報を共有しないとな」
~数日後~
地球連邦軍火星独立ジオン軍討伐艦隊
ーブリーフィングルームー
ジェリド「アクシズからの情報提供により火星ジオン軍の大まかな戦力が判明した。よって我々はこれよりジオン残党討伐の為に火星へ向かう」
ジェリド「それから今回の作戦に限り参加してもらうパイロットを紹介する。お入り下さい」
アムロ「ジェリド司令の推薦で今回の作戦に参加する事になったアムロ・レイだ」
アムロ「僕のような老人が君たち若者と一緒に戦うのは力不足かもしれないがよろしく頼む」
アンナフェル「アムロってあのアムロさんですかっ!?」
アルベルト「おいおい伝説のモビルスーツパイロットじゃないか!」
ベルフ「すみません!サイン下さい!」
ジェリド「気持ちは分かるが静まりたまえ。アムロさんは本作戦に限り私と同等の指揮権を渡す。彼の指示に従うように」
兵士達「了解です!」
ジェリド「では解散と…はっ!?」
「……」スタスタ
ベルフ「ん?誰だ?」
プル「みなさん初めまして。私はアナハイムから出向してきたプル・メサです。アムロさんが扱うモビルスーツは少々特殊なので、私が同行する事になりました。よろしくお願いしますね」
ジェリド「話ではカロッゾ博士が来ると聞いていたのだが」
プル「驚いた?」
ジェリド「はぁ…君って奴は」
ガードナー「ククッ…」
ジェリド「中佐は知っていたな…」
エリナ「メサって、もしかして司令の娘さんですか?」
プル「残念違います。私はジェリドの妻です」
アルベルト「はーーーーーっ!?」
アリーナ「すみません!随分お若そうですけどお年は?」
プル「43です」
ベルフ「えっ?司令っていくつでしたっけ」
ジェリド「57だ」
アンナフェル「14歳差ですか?」
アルベルト「ロ、ロリコンだーーーー!!」
ジェリド「貴様は後で説教だ!」
アムロ「俺が居ない間に連邦軍は随分と明るい組織になったんだな」
ジェリド「おかげで私の威厳は無いような物ですけどね」
アムロ「そんな事は無い。君を慕っているからこそ呼び掛けにこれだけの艦隊が集結したんだ。誇っていいさ」
ジェリド「貴方にそう言って貰えると光栄です」
ジェリド「それでは物資の搬入が終わり次第、艦隊は火星へ向けて出港する!」
~数ヶ月後~
火星圏 軌道上
ジェリド「ここまで何事もなく来たが、こここからは敵の本陣だ。ジオンはどう出る?」
アリーナ「火星軌道上に熱源反応!ジオンの艦隊です!」
ジオン艦隊「やってやる!やってやるぞ!」
ジェリド「さすがに気付かれたか」
ガードナー「どうなさいます司令?」
ジェリド「では」
ジェリドの行動
1.艦隊の一斉射撃でジオン艦隊を攻撃
2.モビルスーツ隊を発進させる
↓1
※1はコンマの数値でジオン艦隊の撃破率が変わります
敵の艦隊の損失が5割以上で降伏します
例 コンマ50なら5割撃破
ジェリド「艦隊はここで待機して援護射撃だ。モビルスーツ隊発進用意」
ガードナー「モビルスーツ隊発進用意!降下船の準備も急げ!」
ーエイブラム MSハンガーー
ジェリド「攻撃前に降伏勧告を出します。それでも撃ってくるなら迎撃をしますので」
アムロ「分かった」
プル「ジェリド!」
ジェリド「プル?出撃前だぞ。戻っているんだ」
アムロ「俺が先発隊の指揮を執る」
ジェリド「いいのですか?」
アムロ「昔取った杵柄だ。それに大切な人がいるならきちんと挨拶をしておいた方がいい」
ジェリド「アムロさん」
アムロ「先に待っているぞ」
プル「アムロさんは私たちに気を利かせてくれたのね」
ジェリド「余計な気を使わせてしまったか」
プル「あの人なりの優しさよ。受け取っておきましょう」
ジェリド「そうだな…」
プル「…ん」
ジェリド「俺も行ってくるよ」
プル「ええ。ZZはフルアーマーを装備しておいたから。行ってらっしゃい!」
ジェリド「ああ!」
ーエイブラム カタパルトー
ジェリド「ジェリド・メサ、フルアーマーZZガンダム出るぞ!」
FA-ZZ「いきまーす!」
ー火星軌道ー
ジェリド「第2陣は私に続け!火星軌道のジオン艦隊はどうなっている?」
ジオン艦隊の状況
コンマ20まで まだ半数が残っている
コンマ21から70 アムロ達が壊滅させた
コンマ71から アムロの登場でジオン艦隊は降伏した
↓1
ジェリド「艦隊は…もう殲滅したのか?」
アムロ「火星軌道の艦隊は叩いた。これで降下できるぞ」
ジェリド「流石アムロさんですね。腕前はいまだ健在ですか」
アムロ「たまたま艦隊が密集していた所にマグナムを撃ち込んだだけさ」
ジェリド「そういう事にしておきましょう。ともあれこれで降下船が使えるようになります」
ジェリド「エイブラム、降下船を移動させてくれ。これよりオリンポス山基地を攻略する」
ー火星 オリンポス山付近ー
ジオン軍「うおおおおおっ!!」
ジェリド「来たか。しかし敵はそう多くない。一気に突破して基地を制圧する」
ベルフ「了解!」バキューン!
ドム兵「ぐええっ!?」チュドーン!!
グフ兵「ぐふっ!?」チュドーン!
アルベルト「大した抵抗が無いな。これなら楽に制圧できるか?」
アムロ「…なんだ?全機回避運動を取れ!!」
ズギュウウウウウウウン!!
ジェリド「くっ…」
ジェガン兵隊「うわあああっ!!」チュドーン!
ジェリド「なんだあれはっ!」
グラン・ザム「こんにちは」
アムロ「あの機体は!ビグ・ザムかつ!?」
ジェリド「アムロさんが一年戦争時にソロモンで戦ったあの機体ですか?」
アムロ「ああ。あの機体と酷似している。後継機か?」
ジェリド「火星軍の戦力が少なかったのはコイツを建造する為だったのか」
シャルル「ここから先は行かせんぞ!シャルル隊、なんとしても連邦の進攻を阻止せよ!!」
アカゲルググ隊「了解!」
ジェリド「ここで敵のエース部隊と鉢合わせとはな」
アムロ「だがここで切り札を投入して来るという事は、オリンポス基地の戦力は殆ど残されて居ないと見ていいだろう」
ジェリド「ならば二手に分かれますか」
アムロ「そうだな。部隊分けは君に任す」
ジェリド「では…」
ジェリドの行動
1.グラン・ザムと戦う
2.オリンポス基地の制圧
↓1
ジェリド「私があのモビルアーマーを叩きます。アムロさん達はオリンポス山の制圧を」
アムロ「了解した。死ぬなよ!」
ユニコーン「俺は行くよ」ドシューン
シャルル「部隊が分散しただと?逃がさん!」
ジェリド「貴様の相手はこの私だ!」ドギューン!!
シャルル「くっ…もう一機のガンダムか!!」ガキィーン
シャルル「ビームは効かんぞ!」
ジェリド「Iフィールドか!」
ベルフ「ならミサイルだ!」ドンッ
アルベルト「落ちろよ!」ドンッ
アカゲルググ「させんぞ!」バキューン!
ミサイル「ギャース!」チュドーン
アルベルト「チッ!」
ジェリド「ジェガン隊は護衛のゲルググの足止めに回れ!私はあのビグ・ザムもどきをやる!」
ベルフ「了解です!行くぞアンナフェル!」
アンナフェル「ええ!」
ジェリド「ビームが駄目なら!」
ジェリドの行動
1.ダブルバルカン
2.ハイパービームサーベル
3.ミサイル一斉発射
4.ハイ・メガ・キャノン一斉発射
↓1
ジェリド「いくらIフィールドだろうと頭部と腰部のハイ・メガ・キャノンを同時に叩き込めば!」
ジェリド「ハイ・メガ・キャノン!!」ボピュピューン!!
シャルル「ぐうぅっ!なんだこの出力のビーム砲は!?しかしグラン・ザムのIフィールドならば!!」
ジェリド「墜ちろおおおっ!!」ボピュピューン!!
シャルル「ぐおおおおおっ!!」
ドガアアアアアアアン!!
アカゲルググ「シャルル隊長!」
ジェリド「どうだ…」
グラン・ザム「死にそう」
シャルル「ぐっ……」
ジェリド「まだ健在か。しかし、それではロクに戦えまい。大人しく投降しろ」
ジェリドの降伏勧告にシャルルは?
1.投降した
2.最後の抵抗をした
↓1
シャルル「私は誇りあるジオン軍人だ。降伏はしない!一騎打ちだ!」
ジェリド「…いいだろう」
シャルル「私が敗北した時はお前達は大人しく投降しろ」
アカゲルググA「いいえ!我々もお供させて下さい!」
シャルル「ならん!これは命令だ!」
アカゲルググB「隊長…」
ジェリド「安心したまえ。彼らの処遇は私が責任を持つ」
シャルル「済まない。最後に貴方ほどの戦士と戦える事を光栄に思う。行くぞ!」
ジェリド「来い!」
ザンッ!!
シャルル「見事だ…ジーク・ジオン!」
グラン・ザム「……」チュドーン!!
ジェリド「……」
アカゲルググA「シャルル隊長!」
アカゲルググB「くそぉ!こうなれば自爆してでもお前達と刺し違えてくれる!」
ジェリド「お前達は隊長の意思を無駄にするつもりか!」
アカゲルググA「くっ、我々は投降する」
アカゲルググB「俺達の負けなのか…」
ジェリド「投降したジオン兵の武装解除を行う」
ベルフ「はい」
アルベルト「後はオリンポス山に向かったアムロさんの部隊ですね」
ヒューン カッ!
アンナフェル「司令!オリンポス山の方角から照明弾が!」
ジェリド「あれは制圧完了の合図か。向こうも終わったのだな」
火星独立ジオン軍の拠点は連邦軍に制圧された
これにより組織的に活動するジオン残党は完全に消滅する事となる
ジェリド達が地球圏に帰還した後、暫くは散発的に抵抗していたジオン残党も
ある者は諦めて投降し、ある者は最後まで抵抗を続けて散っていった
後にオールズモビル戦役と呼ばれる戦乱が終息したのを見届けたジェリドは軍を退役する
そして数年の月日が流れた
ーダカール ブレックスの別荘ー
ジェリド「スペースセツルメント構想ですか?」
ブレックス「そうだ。将来的にコロニー郡は連邦政府から完全に独立し、植民地であるコロニーから入植地であるセツルメントへ名称を変える構想だ」
ジェリド「それは凄いですね」
ブレックス「しかしまだまだ問題は山積みだよ。そこで君にもその手伝いをしてもらいたいのだ」
ジェリド「私にですか?お誘いは嬉しいのですが、私は政治に明るくありません。それにもう還暦の男です。今さら政界は…」
ブレックス「私の派閥の議員達がいる。それにキャスバル首相もこの構想に意欲的だ。必ず力になってくれる」
ジェリド「ですが…」
ブレックス「私はもう先は長くは無い。だから一番信頼しているジェリド君に引き受けて欲しいのだ」
ジェリド「……」
ブレックス「それに、君との出会いで私達の運命は変わった。その変える力を私は信じたい」
ブレックス「老いぼれの最後の頼みと引き受けてはくれまいか?」
ジェリド「…そこまで言われたら断れる訳がありませんよ」
ブレックス「少し卑怯だったかな。だが、私の君への想いは本物だよ」
ジェリド「ブレックスさん」
ブレックス「私が何故ここに呼んだか分かるかね?」
ジェリド「いえ」
ブレックス「30年前ここは、一面砂漠だった。しかし、今は少しづつだが緑が増えてきている。すぐに結果は出なくとも、時間を掛ければ実を結ぶ」
ブレックス「今度の構想もその長い道のりの1歩だ。だが、君なら成し遂げられると信じている」
ジェリド「ありがとうございます」
ブレックス「…この景色をジャミトフ将軍にも見せてあげたかったものだ」
ジェリド「そうですね」
その数日後、ブレックス・フォーラは静かに息を引き取る
程なくしてジェリドは政界へ進出し、彼の託したスペースセツルメント構想を実現するべく活動を始めるのだった
後にスペースコロニーは独立を果たし、スペースセツルメントと名称を変え
政府の中枢である国家議会と国軍の国家議会軍を設立する
地球連邦軍とセツルメント国家議会軍
その2ヵ国の軍隊は互いに連携し
地球連合軍として地球圏の平和を維持する事となる
オールズモビル戦役から100年ほど経過した宇宙世紀223年
ニュース音声「本日はセツルメント建国の父、ジェリド・メサさん生誕の日です。今年もジェリド像のある広場でお祭りが開かれています」
子供「メサって、ぼくとお母さんとお同じだ」
母親「この人はご先祖様なの。とっても凄い人なのよ」
子供「ぼくもご先祖様みたいになれる?」
母親「ええ、なれるわ。きっとね!」
おわり
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