ゆう「って、何だか体が重いな…」ﾁﾗ









あゆむ「すぅ…すぅ…」


ゆう「あゆむ…そうか、昨夜ハッスルしてたっけ…」

あゆむ「う～ん…」ﾊﾟﾁ

ゆう「あ、あゆむ起きた？おはよう」

あゆむ「うん、おはようゆうちゃん！」

ゆう「もう…いくら隣のほら穴だからって夜に押しかけてこないでよね、猛獣に襲われるかもしれないんだから」

あゆむ「えへへ…だってゆうちゃんの体見たら興奮しちゃって…」

ゆう「まったく…」


ゆう（何か体を守る物が必要かな…）

ゆう「さて、今日も食料を探しに行こうか」

あゆむ「うん！」


ゆう「今日こそは大きな獲物が捕れるといいな…」

あゆむ「ゆうちゃんは体力無いんだから無理しないでよ」

ゆう「わ、わかってるよ…」

ゆう「せつなちゃん達みたいに大きな獲物を捕れればいいんだけどな…」

あゆむ「そうだね…」









～大平原～


せつな「どおりゃあああああああああああ！！！！！」ｸﾞｻッ


マンモス「パオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!」ﾄﾞｻッ


マンモス「」


せつな「よし！久しぶりに大物を仕留めました！」

しおりこ「お見事です」

せつな「はい！ですがこれだけではとても冬は越せません…」

しおりこ「そうですね…それに…」

せつな「どうしました？」

しおりこ「その…言いにくいのですが…」

せつな「まさか、また人が…？」

しおりこ「はい…」




らんじゅ「ひさしぶりにこの里に帰ってきたわ！」

みあ「って言ってもイカダで長く漂流してたけどな…何か食べ物をくれ…」

～森の中～

イノシシ「ブヒ…」ｷｮﾛｷｮﾛ

イノシシ「！」









しずく「」ﾁｰﾝ

イノシシ「ブヒ…」ｽﾝｽﾝ

しずく「」

イノシシ「？」



かすみ「でりゃああああああああああ！！」ﾊﾞッ



ｸﾞｻッ



イノシシ「ブギイイイイイイイイイイ!!!!!」ﾄﾞｻッ

イノシシ「」

かすみ「やった！やったよしずこ！」



ﾑｸッ



しずく「よかったねかすみさん」

かすみ「いや～しずこは死んだふりがあいかわらず上手いな～」

しずく「うん、これだけは何故かうまくできるんだ」

かすみ「それにしても心臓の音まで止めちゃうのはすごい！それに…」


かすみ「りなこの使った武器もすごいけど…う～ん…」

しずく「どうしたの？」

かすみ「もっとかすみんが生き生きできる方法がありそうなんだけど…う～ん…」

～とあるほら穴～


りな「できた、あたらしい石斧」

あい「おお！また鋭いのつくったねりなりー！褒めてあげよう」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

りな「…ありがと」ｽﾁｬ

あい「ん？何それ」

りな「石をを削って作ってみた、私の感情を表すもの」


りな「名付けてりなちゃん石仮面、喜び」

～川辺～

ゆう「えいっ！」ﾊﾟｼｬ

魚「～♪」ｽｰｲｽｲ

ゆう「う～ん…今日も不調だな…」


あゆむ「ゆうちゃーん！」ﾀﾀﾀ…

ゆう「あ、あゆむ、どう？」

あゆむ「木の実とかなら採れたけど…」

ゆう「そろそろ肉が食べたいよね…」

ゆう「もう！このままじゃ飢え死にしちゃうよ！」ｹﾞｼッ


ｺｰﾝ


ゆう「！」ﾋﾞｸッ


ゆう「こ、これは…」

あゆむ「どうしたの？」

ゆう「今、石蹴って別の石に当たったら音がして…それを聞いたら…」


ゆう「何こう…体の奥底からこみ上げてくるというか…」


ゆう「なんか…うれしい気持ちになっちゃって…」


あゆむ「そ、そうなんだ…」

ゆう「よし！こうなったらいろんな石を集めて色んな音を出してみよう！」

ゆう「そうすれば新しい発見があるかもしれない！」

あゆむ「あ、それじゃ…」

ゆう「？」


あゆむ「ゆうちゃんの音に合わせて…私が叫ぶってのは…どうかな？」

ゆう「それいいかも！」

かすみ「ふっふっふ…話は聞かせていただきましたよ！」

ゆう「あ、かすみちゃん！」

かすみ「どうやらやっとかすみんの時代がきたようですねぇ…」

あゆむ「え？」

かすみ「叫ぶだけでなく、可愛いかすみんが踊ることでもっと楽しくなります！」

ゆう「確かに！」

しずく「あ、後可愛い飾りとか身に着けるのもいいかと思います♡」

あゆむ「確かに、何も着てないのは寂しいもんね」

せつな「そういう事なら、こんな川辺じゃなくて、もっと広い所でやりましょう！」

ゆう「わっ！？せつなちゃんまで…」

しおりこ「じつは平原に平べったい大岩がありまして…どうしようものかと悩んでいた所です」

らんじゅ「ちょっと！何か楽しいことやるなら混ぜなさいよ！」

みあ「その音ってやつ…興味深いね…ボクにもやらせてよ」

ゆう（そうして…綺麗な音を出していたら…）


えま「もう…かりんちゃんどこ行ってたの？」

かりん「ごめんなさいね…あやうく餓死する所だったわ…」ｹﾞｯｿﾘ


～♪


かりん「これは…」

えま「いい音だね～」

～♪


かなた「…」ﾊﾟﾁ


かなた「おはよう！」

はるか「わっ！お姉ちゃん春まで冬眠してるんじゃなかったの？」

かなた「何かこの音聞いたら目覚めちゃったんだよね～ちょっと行ってくる」



ﾀﾀﾀ…


はるか「あ！ちょっとお姉ちゃん！」

りな「できた、いい音が出るように石削ってみたよ」

あい「さすがりなりー！」

ゆう「すごいね…音の力って…沢山人が集まってきた…それに…」









マンモスの群れ「パオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ


あゆむ「動物も沢山集まってきちゃった…」

せつな「全部狩ってやりましょう！」

～その夜～


ゆう「いや～久しぶりの肉だよ！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

あゆむ「そうだね～」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

せつな「これで冬が越せそうです！それに…」



ｱｱﾝ　ｼｽﾞｺｵ…

ｱｲｻﾝ　ﾔｻｼｸｼﾃﾈ…



しおりこ「いろんなところで皆さん励んでいるようですね」

せつな「これでこの里も安泰です！」

ゆう「こうやって皆が繋がっていく･･･音って凄いんだね！」

あゆむ「うん…でもね…」ｶﾞﾊﾞッ

ゆう「うわっ！」ﾄﾞｻッ







あゆむ「私は、ゆうちゃんとだけ繋がりたいな…」

ゆう「もう…しょうがないなあゆむは…ほら、おいで…」

あゆむ「うん♡」


ﾁｭッ

～現代、スクールアイドル記念館～


侑「あれ？この壁画って…」

歩夢「どうしたの？」

侑「うん、世界最古のアイドルを描いたものらしいんだけど…」









侑「何だか、私たちみたいだなって」


～おわり～