幼馴染「ただいまー」
男「ここ俺の家なんだけど……」
幼馴染「キミのものはボクのもの。ボクのものはボクのもの」
男「ボクはキミのものって言った?」
幼馴染「56すぞ」
男「バイオレンスッ!!」
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◇ ◇ ◇
学校にて――
女友「そういえば、なんで女ちゃんって頭いいのに、なんでこんな最底辺でゴミの掃き溜めみたいなところに来たの?」
幼馴染「女友はもうちょっと愛校心を持とうか。ただ家から近かったからだよ。ボクは体力ない4ね」
女友「唐突な罵倒っ!?」
幼馴染「女友がニヤニヤするからだ」
女友「きっと心の中では男がいればこんな最底辺でゴミの掃き溜めでもボクにとっては……。みたいなこと考えてるんだろうなーって」
幼馴染「言ってろ」
◇ ◇ ◇
放課後 男の家にて――
幼馴染「そういえばキミ。テストはどうだったんだい?」
男「あれ、校内掲示って見てないの?」
幼馴染「ボクはいつでも一位だからね」
男「その自信を分けてくれ。で、俺は十三位と」
幼馴染「十三位!? キミが!?」
男「さすがの俺も傷ついちゃうんですがそれは」
幼馴染「いやいやいや。カンニングは良くないよ?」
男「真っ先に出てくる可能性がそれかよっ! ちゃんと頑張ったんだって! 女にも手伝ってもらってたじゃん!」
幼馴染「まさか、あのキミがねえ……。『男子三日会わざれば刮目して見よ』ってことだね」
男「いや、ほぼ毎日会ってるじゃん」
幼馴染「なんでまた勉強に目覚めたんだい?」
男「んー? 女と同じ大学に行けたらいいなって。それに、女は近かったから今の高校にしたって言うけどさ、やっぱり俺から見たら合わせてくれたって感じだし」
幼馴染「……言ってろ///」
男「はいはい」
ある日 下校時にて――
女「ミロのヴィーナスやサモトラケのニケー然り、欠けているものはどうしてこんなにも美しいのか。どうです? そうは思いませんか?」
幼馴染&男「「(なんかヤッバイ人に絡まれたぁーッ!!)」」
女「例えばそれは落丁本」
幼馴染「(ただの不良品では?)」
女「例えばそれは不当間隔のメトロノーム」
男「(メトロノームの意味なくね?)」
女「見たところ、お二人は五体満足のようでが、どうです? 切っていかれませんか?」
幼馴染&男「「(怖い怖い怖い怖い怖い……)」」gkbr
男「え、えーっと……。あなたの言うことも一理ありますけd」
女「では!」
男「(食い気味ぃ)一理ありますけど、欠点のない人間なんていないんで無理に作ろうとしなくてもいいんじゃないかなぁ~って」
女「それもそうですね。私(わたくし)としたことが、失礼いたしました」
幼馴染&男「「(話の分かる方の異常者だ……)」」
女「それでは私はこれで」
幼馴染「あ、ありがと……」
男「惚れた?」
幼馴染「言ってろ。……それを言わなきゃ完璧だったのに///(ボソッ)」
◇ ◇ ◇
ある日 男の家にて――
幼馴染「キミはボクに着てほしい服とかあるのかい?」
男「え、バニーf」
幼馴染「56すぞ」
男「ヴァイオレンスッ!! んー、じゃあフリル」
女「趣味じゃない」
男「その理論だと結局パーカーになる気が……はっ! パーカーが趣味なら猫耳パーカーも許されるのでは!?」
幼馴染「却下」
男「一回、お店で見てみるのもいいんじゃないか? 来週あたり一緒に行かない?」
幼馴染「それもそうだね。ふふっ」
男「(目に見えてご機嫌になるな……)」
◇ ◇ ◇
学校 昼休みにて――
男友「明日って暇~?」
男「あー、すまん。女と出かける」
女友「お、デート?」
男「うおっ。どっから出てきた!?」
女友「(つд⊂)エーン 男友~、男がいじめる~」
男友&男「「きっつ」」
女友「あ”ぁん?」
男友&男「「ヒェ」」
男友&女友「はぁ~あ。男はデートかぁ……」ニヤニヤ
男「言ってろ。ていうかお前らニヤニヤしすぎ」
男友&女友「「うつってやんの」」
男「?」
◇ ◇ ◇
デート当日 服屋にて――
男「これとかどう?」フリルッ
幼馴染「まだ諦めてなかったのか……。趣味じゃない」
男「じゃあこれ」ワンピースッ
幼馴染「漫画の方を持ってくるなっ! どっから持ってきたんだ……」
男「お。これ、いいんじゃないか?」
幼馴染「結局、いつものパーカーじゃないか」
男「薄手だし、これから着るにはちょうどいいだろ。それに変にいつもと違うの選ばなくてもいいんじゃないか?」
幼馴染「まあ、キミがそう言うなら……」
幼馴染「ホントに買って貰ってよかったのかい?」
男「おう。その代わりちゃんと着てくれよな。着てくれなかったら俺、泣くよ?」
幼馴染「着るさ。だってキミから貰ったものだもの。ふふっ、ありがと」
男「この調子でバニー服も買ったら着てくれない?」
幼馴染「誰が着るか! 言ってろ、バーカ!」
◇ ◇◇
ある日の昼下がり 電話にて――
幼馴染「お、男? 今日うちに泊まってかない?」
男「え、なに。どしたの?」
幼馴染「女友から借りたDVDがホラーで一瞬しか見てないけど寝れる気しないいし、今日に限って親がどっちも出張とかそんなんじゃ全然ないんだけど、最近うちに男が泊ってないなーって思ったから誘ってあげてるだけだし?」
男「あ、そう。ごめんだけど、」
幼馴染「ごめんなさい、嘘です。見え張りました。泊らなくてもいいから怖いのでしばらく一緒にいてくだい」
男「(かわいい)」
◇ ◇ ◇
幼馴染の家にて――
男「風呂ありがとーって、やった。幼馴染の手料理だ」
幼馴染「いやいやいや。ないない。……おいしくなあれ(ボソッ)ってうわあ!? い、いつからいた!」
男「『おいしくなあれ』くらいから」ニヤニヤ
幼馴染「ニヤニヤするな! じゃ、じゃあ、ボクもお風呂入ってくるから、盛り付けとかあとお願い」
男「はいよー」
◇ ◇ ◇
幼馴染「母さんがあんなこと言うから……」
回想――
幼馴染母「もし、男くんに料理を作るんだったら、愛(自身の唾液や血液などの体液・毛髪など)をしっかり込めて作るのよ~。おいしくなぁれって。あとは裸エプロンもいいかしからね~」
回想終わり――
幼馴染「(ん? これドア・イン・ザ・フェイス・テクニックだ! まんまと母さんに嵌められた……)ていうかこれ、ボクが男の入ったお風呂に入ることに……。男の入ったお風呂……。っくち! ――早く入ろ」
◇ ◇ ◇
幼馴染「……///」
ピチョン。
幼馴染「!」ビクッ
幼馴染「(やばい、感情がおかしくなる!)は、早く出ないと」
◇ ◇ ◇
幼馴染「あ、あがったよ。だ、だから、その。か、髪を……乾かして、欲しい、なって」
男「はいよ。そこ座ってて」
幼馴染「ん」
◇ ◇ ◇
ブオオオォォォォ(ドライヤー)
トカシトカシ(櫛)
幼馴染「~♪」
男「はい、終わり」
幼馴染「ん、ありがと。それじゃ、ご飯にしようか」
◇ ◇ ◇
幼馴染&男「「いただきます」」
幼馴染「どう? おいしい?」
男「めっちゃおいしい。愛情を感じる」
幼馴染「言ってろ///」
◇ ◇ ◇
幼馴染&男「「ごちそうさまでした」」
男「ふう。あんな情熱的なあーんは初めてだったぜ」
幼馴染「記憶を捏造するな」
◇ ◇ ◇
幼馴染「そろそろ寝ようか。勿論、部屋は別だよ」
男「先に言われてしまった」
幼馴染「キミのおかげでだいぶ怖くなくなったしね」
男「おやすみー」
幼馴染「おやすみ」
◇ ◇ ◇
深夜
幼馴染「眠れない……」
ギシッ
幼馴染「ひっ」ビクッ
幼馴染「(男、まだ起きてるかな……)」
◇ ◇ ◇
幼馴染「お、男~? 起きてる~?」
男「……」スピー
幼馴染「寝てる……。す、少しだけ、ね?」
◇ ◇ ◇
男「(なんか温かいような……)なんだ、幼馴染か。――違う違う違う」
男「(え? なんで!? あのあと怖くなったのか? っていうか抱きつかれてる!? え、なに。俺4ぬの? ん? あ、あれ? 動けない……。幼馴染さん、これ技決まっちゃってません? ――まあ、いっか。幼馴染の起きたあとの反応が楽しみだなあ。幸せそうに寝やがって。ああ、もう。可愛いなぁ……)」
Fin.
この方のパクリです。↓
幼馴染「それでボクを頼ってきたの?めんどくさいなあ」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464088644/)
男――真面目な雰囲気が嫌い。すぐ茶化す。
幼馴染――最近、家が近いからという理由に無理があることに気が付き始めた。次の言い訳は「推薦を楽して取りたかったんだ」
男友――いいやつ
女友――いいやつ
4人は小学からの付き合いです。
次回は、柔道の才能に気づいた幼馴染が世界をとりに行く話です。(大嘘)
誤字脱字などあったら大変申し訳ない。ここまで付き合ってくれてありがとうございました。
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