佐天「能力を平均化する能力、かぁ・・・」 (11)
黒子「何ですの?その平均化、というのは?」
佐天「ぶっちゃけると『足して2で割る』みたいな感じです」
「他の複数の能力者から能力をそれぞれ抽出して、それぞれの特徴を併せ持つけど弱体化した力を
「私が使えるようになるんです」
初春「へぇ、面白そうな能力ですね・・・力を借りた元の、オリジナルの方に影響はあるんですか?」
佐天「ううん、まったく無いよ。借りるって言うか一時的にコピー、な感じ」
御坂「具体的にはどんな感じになるのかちょっと見てみたいなー?」
佐天「いいですよ~、むしろ見てもらいたい、生まれ変わったこの私の姿をっ!」
「初春、ちょっと後ろに下がってくれる?10歩ほど」
初春「?わかりました・・・はい、これくらいでいいですか?」
佐天「オッケーオッケー。じゃあ御坂さん、初春が居た所に立ってみてください」
御坂「わかった・・・って、うわっ!何これっ!気持ち悪っ!」
黒子「お姉さま、どうかなさいまして?見たところ別段何かがあったようには思えませんが・・・?」
御坂「なんかすごい生暖かい・・・あ、もう消えた」
佐天「えへへ、初春の能力と白井さんの能力を拝借して『初春の体温を空間に固定』してみました」
御坂「へ、へぇ~・・・ごめんなさい初春さん、別に悪気が合ったわけじゃないのよ、えへへ」
黒子「佐天さん、何をもたもたしてますのっ!次はお姉さまの体温を私に!早く!レッツトライでぬふぅ!」
御坂「あんたは普段から抱きついてきてんでしょうーが!」コブシグリグリ
初春「でも白井さんの能力はテレポートですよね。白井さんのテレポートで私の体温をそこに移したんでしょうか?」
「それとも私の保温を空間に適用した形になるんでしょうか?」
佐天「さあ?サーモグラフィ使えばすぐわかると思うけどそこまで細かく意識したわけじゃないから」
「まあなんていうか私にはふさわしい能力なのかも、って」
四人「?」
佐天「『複数の他の能力者から力を借りる』って『多才能力』に似てるじゃないですか~」
「前に補習で『先取りした能力をヒントにしろ』って言われたんですよ」
「実際に能力を取得してみるとやっぱり人の猿真似が私の限界かなーなんて―」
御坂「わかってると思うけど、本気で言ってるんならチューするからね」
黒子「馬鹿馬鹿しい、一度やってみたくらいでモノにできるのならば、それは十分技でしょうに」
初春「誰にも影響しないなら、それは佐天さんがそう望んで出来た能力なんですよ」
「誰も悲しまないのにいいとこ取りするなんて、ちょっと欲張りにも程があります」ニコッ
佐天「・・・ありがとう」
御坂「さーて、じゃあ佐天さんの能力覚醒祝いにちょっくらパーッといきましょうかっ!」
四人「おー」ナノー
おわり
くぅ~疲
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