佐久間まゆ「風邪を引いてしまいました…」凛「ふーん」 (28)

※ご注意です※
キャラ崩壊気味です



---ある日、事務所にて



プルルルル、ガチャッ

モバP(以下P)「はいもしもし、こちらCGプロダクション」

まゆ(電話越し)『プロデューサーさん…まゆです。実は…けほっ、けほっ』

P「おお、まゆか。どうしたの? …えっ!?」

P「うん…うん…そうか」

P「なるほど、分かった。大丈夫、こっちは何とかするから、今日は一日休みな」

P「お見舞いに行きたい所だが…手が離せない予定があってな、行けても夜になるかもしれない。ごめんな」



乃々「まゆさん、具合が良くないんでしょうか…」

輝子「フヒ、そうっぽいな…」

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P「ああ、じゃあ、お大事にな」プツッ



乃々「プロデューサーさん、まゆさんは…」

P「ああ、昨日から熱出したらしい。例の流行りの感染症では無かったそうだが…。今日はお休みだ」

輝子「まゆさんの今日の予定は…雑誌の取材と、事務所で新曲の打ち合わせと、レッスンか」

P「取材の方は、俺から先方に連絡を入れるとして、打ち合わせは…皆には申し訳ないけど全部キャンセルだな。アイドル連絡LINEで共有しておこう」ポチポチ

乃々「おお…トラブル対応に慣れている…」

輝子「さすが、大人って感じだな…」

P「んでレッスンは…森久保がまゆの分も受ければ大丈夫だな!」

乃々「褒めたらこれなんですけど! 意味が分からないんですけど!」

P「大丈夫大丈夫、特製ドリンクも2杯分貰えるだろうから」

輝子「フヒ…ボノノさん…羨ましいな…」

乃々「絶対羨ましいって思ってないんですけど! 普段の量でもデッドオアアライブなのに、2倍とかむーりぃー!」

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---女子寮、まゆの部屋



まゆ「けほっ、けほっ」



まゆ(うぅ…体調管理もできないなんて、プロ失格です)

まゆ(こんなところ、凛ちゃんや加蓮ちゃんには見せられませんねぇ…)



まゆ(いや…そんなことより、今日の取材のお仕事、キャンセルにしちゃって)

まゆ(新曲の打ち合わせも、皆、この打ち合わせのために事務所まで来てくれていたかもしれないのに)

まゆ(いろんな人に…迷惑…かけちゃったなぁ…)

コンコン



まゆ(…? 誰か、来たのかしら)

まゆ(用心のために鍵を閉めてたような…)



コンコン

まゆ「はぁい…今、行きますね…」ノソノソ



ガチャッ

まゆ「どなたです……うわぁ」






凛「うわぁ、とはご挨拶だね。まゆ」

まゆ「凛ちゃん…どうして…」

凛「いや、大した用じゃないよ」

凛「ただ、風邪で弱ってるまゆを見物しようかと思ってね」

まゆ「ほ、ほぉん…?」

まゆ「それはそれは、飛んで火に入る夏のむしですよぉ…」

まゆ「ちょうどいいです。凛ちゃんに風邪を移させてもらって、まゆは回復するとしましょう…!」ガバッ

フラッ

まゆ「あぅ」

凛「ほら、ふらふらじゃん。病人はベッドに戻って」

凛「あ、玄関まで出迎えさせてごめん」

まゆ「いえ…どうせ鍵閉めてましたから…」

凛「熱は?」

まゆ「まだ少し…」

凛「何か食べた?」

まゆ「朝から何も…」

凛「そう。それなら何か食べて、解熱剤飲んだ方が良いね。台所借りるよ」

まゆ「凛ちゃんが作ってくれるんですか?」

凛「他に誰がいるの。ほら、寝てて」

まゆ「は、はい…」



凛「調味料とかは…まゆの部屋だし心配いらないね。冷やご飯とかあれば良かったけど無いか」

まゆ「凛ちゃんって、普段お料理とかするんですか?」

凛「滅多にしないなぁ。お弁当作ったりとかもしないし。ま、簡単なおかゆ程度なら作れるでしょ」

まゆ「…ふ、ふんっ、どうだか。まゆの肥えた舌を満足させられますかねー?」

凛「流石、肥えてるだけあるね」

まゆ「どこのことを言ってるんですかぁ?」

凛「いえ、別に? お腹周りとか見てませんけど?」

まゆ「こ、肥えてませんよぉ!」

---5分後



凛「…うん、良し」

凛「まゆ、おかゆ出来たよ」

まゆ「あ、ありがとうございます…」

凛「ほら、スプーン、自分で食べれる? アーンしてあげまちょうか?」

まゆ「全力で遠慮させて頂きます」

凛「そう? じゃ、召し上がれ」

まゆ「…いただきます」パクッ



まゆ「……」パクパク

凛「…どう? 一応味見した時は、食べれるかなって思ったんだけど…」

まゆ「……」パクパク

凛「…まゆ?」

まゆ「……あっ、ご、ごめんなさい。その、美味しくて……」

凛「そ、そんなに?」

まゆ「これ、卵がゆですよね。食欲無いのに、スルスル食べられちゃう…不思議…」パクパク

凛「母さんの見様見真似で、だしとか、ちょっと調味料入れただけだけど…」

まゆ「美味しいです。これ。おいしい…あちっ!」

凛「もう、まだあるから。焦らなくていいよ」

まゆ「ご、ごめんなさい…」

凛「ほら、水。世話焼けるなあ。もう」

まゆ「んく…ぷはぁ。でも、美味しいです。ほんとに」

凛「ん。良かった」

---食後



まゆ「ごちそうさまでした」

凛「結局、全部食べたね」

まゆ「朝から何も食べてなかったので、お腹が空いていたのかもですねぇ」

凛「食べないと元気出ないからね。じゃ、薬飲んで、横になりな」

まゆ「はい。あ、食器とかは流しに置いておいてください。元気になったら洗うので…」

凛「明日起きれるとは限らないじゃん。いいよ。洗っとく」

まゆ「何から何まですみません…」

凛「貸し1だからね。今度はまゆにとびきり美味しいの、作ってもらおうかな」

まゆ「む、難しいのはナシですよぉ?」

凛「そうだなぁ。爽やかで、でも食べごたえがあって…後は、蒼い食べ物がいいな」

まゆ「さらっと最後の条件が厳しすぎませんか…?」

凛「そうかなぁ」

まゆ「そんな蒼いものばっか食べてると、ベロが真っ青になりますよ」

凛「それはこの前のまゆじゃん。かき氷食べたときの」

凛「あのときの写真まだあるよ。プロデューサーに見せてあげよっか」

まゆ「だ、だめですよぉ!」

まゆ「うぅん……」ウトウト

凛「おっと、眠くなってきた?」

まゆ「はい…でも…食べてすぐ寝たら…うしさんに…」

凛「良いじゃん。赤い布とか好きだし、今も牛みたいなものでしょ」

まゆ「ちがい…ます…よぉ…」






まゆ「すぴぃ…」

凛「ほんと寝付き良いよね。まゆって。美穂みたい」

凛「ほら、布団掛けて、汗かいて熱出しちゃいな」

まゆ「すやぁ…」



凛「さて、洗い物でもしようかな…」

---しばらく後



まゆ「……うぅん…」パチッ

凛「おはよ。どう? 調子は」

まゆ「おはようございます。だいぶ身体が軽くなってきました」

凛「そ。熱も下がってそうかな。汗かいたんじゃない?」

まゆ「そうですねぇ…今日はお風呂も入れてないですから、身体がベタベタです…」

凛「そしたら、身体拭いてあげるよ。タオル持ってくる」

まゆ「えっ!? そ、それは恥ずかしいからいいですよぉ」

凛「一緒にお風呂入ったことなんか何度もあるじゃん。何を今更恥ずかしがってんの」

まゆ「それとこれとは、話が別というか…一方的に見られるのは、何か違うというか…」

凛「そうやって汗かいたのほっといて、身体冷やすよ。長引かせるとプロデューサーに会えないんだからね」

まゆ「う、うぅ。分かりましたよぉ」

凛「分かれば宜しい。ほら、脱いだ脱いだ」

まゆ「は、はい…」シュル

凛「じゃ、背中やってくから」

まゆ「じゃ、じゃあ、お願いします…」

凛「はい。前は自分でやってね」

まゆ「あ、当たり前ですよぉ!」



凛「……」ふきふき

まゆ「…………」

凛「……ねぇまゆ」

まゆ「…なんですかぁ?」

凛「どうでもいい話なんだけど」

まゆ「はい」

凛「私の方が年下なのに、私はタメ口で、まゆは敬語だよね」

まゆ「そういえば…そうですねぇ。まゆ、基本敬語ですから」

凛「…やっぱり、年下にタメ口きかれるのって、良い気しない?」

まゆ「いえ? 全く気にならないですよぉ」

凛「そう、なんだ」



まゆ「あら~?」

まゆ「まゆが実は内心怒ってるんじゃないかって緊張してたんですかぁ?」

まゆ「うふ、可愛いとこあるんですねぇ♪」

凛「別に?」

凛「激おこぷんぷんまゆの相手は面倒だから、気を遣ってあげただけ」

まゆ「だ、誰が激おこぷんぷんまゆですかぁ!」

凛「まゆだよ。いっつも真っ赤じゃん。もはや赤鬼じゃん」

まゆ「顔は赤くなってないですよぉ!」

凛「……」ふきふき

まゆ「…………」



凛「…試しにさ」

まゆ「はい」

凛「まゆもタメ口使ってみてよ」






まゆ「……そうだなぁ」

まゆ「凛ちゃん相手だと慣れてなくて、不自然になっちゃうかも」

凛「…違和感すごいね」

まゆ「そうかな」

凛「若干薄ら怖さすら感じる」

まゆ「怒るよ?」

凛「激おこぷんぷんまゆになる?」

まゆ「なるかもね」

凛「……」ふきふき

まゆ「…………」

凛「やっぱり、まゆはいつものまゆが良いよ」

まゆ「…そうですねぇ。まゆもこの喋り方が気楽です」

凛「いつも通りが一番だよ」

まゆ「ええ」

凛「…だから……早く治しなね」



まゆ「……はい」

まゆ「今日は本当にありがとうございます。凛ちゃん」

凛「……」ふきふき

まゆ「…………」

凛「まぁ、まゆが居ないと、事務所のぽんこつ枠が私になっちゃうし? それは困るからね」

まゆ「あら、まゆが居てもその枠は凛ちゃんですから安心していいですよぉ」

凛「は?」

まゆ「はい?」

凛「ふん! まあいいよ。そんなぽんこつに看病されたことを恥じ入ったらいいよ。ハイ終わり!」ぺちん

まゆ「あいたっ! 叩かなくても良いじゃないですかぁ!」

凛「ごめんごめん。私ぽんこつだから分からなかった」

まゆ「もー!」

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---その日の夜、まゆの部屋



P「ふぅ、すっかり遅くなってしまった…」

P「まゆももう寝てるかな…」コンコン



ガチャッ

凛「どちら様?」

P「俺だ…って、凛!? どうしてここに!?」

凛「シッ! 静かにしてよ」



まゆ「すぅ…すぅ…」



P「おっ…と、すまん。でもどうして…。今日、奈緒と加蓮と遊園地行くって言ってなかったか?」

凛「別に。あとそれ、まゆには絶対言わないでよ」

P「…そう、だな。わかった」

凛「食欲はあるし、だいぶ熱も下がったみたいだから、明日には元気になると思う」

P「そうか、良かった…」

凛「起こさない方が良い…って言いたい所だけど、プロデューサーの顔見たら喜ぶんじゃないかな」

P「そうだと良いんだが…」

凛「喜ばないわけないよ。分かってるでしょ。じゃ、私はそろそろ帰るから」

P「もう帰るのか?」

凛「あんまり遅くなると両親が心配するし。ここから近いし、送って貰わなくても大丈夫だよ」

P「そう、か。」



P「凛」

凛「なに?」



ナデナデ

P「ありがとな。自分の予定を蹴ってまで、まゆの看病をしてくれて」

凛「…別に、私は苦しそうにしてるまゆを見て、ほくそ笑んでただけだよ」

P「それでも、ありがとな」ナデナデ

凛「…ん」

凛「それじゃ、後は宜しくね、プロデューサー」

P「ああ、凛も気を付けてな」



バタン



まゆ「すぅ…すぅ…」

P「良い友達を持ったなぁ。まゆ」ナデナデ

まゆ「むにゃ…凛ちゃん…」ぎゅっ

P「袖なんか掴んじゃって。俺は凛じゃないぞ」



まゆ「むにゃむにゃ」ギュー!

P「…佐久間さん? だいぶ掴む力が強くないですかい?」

まゆ「ぐーすかぴー」グイグイ

P「佐久間さん? ものすごい力で引っ張られるんですけど!? 佐久間さん!?」

まゆ「すやすや! すやすや!」グググ

P「まゆ!? 起きてるでしょ! くっそ力強ぇ! こんだけ元気ならもう完治してるだろ!」

まゆ「むにゃむにゃ! 添い寝! 添い寝むにゃむにゃ!」

P「遂に欲望を曝け出しおった! 離せって! このままだとまゆに覆いかぶさっちゃうからぁ!」

まゆ「それでもいいですよぉ!」

P「起きてるし! 良い訳ねーだろ!」

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---後日、凛の家



凛ママ「じゃあ、私達はお店があるから、しっかり休みなさいよ」

凛「うん」

凛ママ「プロデューサーさんには連絡入れたの?」

凛「いれた…」

凛ママ「そう。じゃ、安静にね」

凛「わかった…」



凛「けほっ、けほっ」

凛(まさか…本当に移されるとはね…)

凛(ついてないな…)

トントントン



凛(…足音?)

凛(誰かが部屋に近づいてくる…)

凛(お母さん? でも、窓から見える店先に居る)

凛(あ…あそこに停まってるの、プロデューサーの車だ)



凛(ってことは…)



コンコン



凛「…どうぞ」



ガチャッ

まゆ「うふ、こんにちは、凛ちゃん」






おわり

以上になります。



ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この後(Pとまゆで)滅茶苦茶看病した



しぶりんとまゆでユニット組んでほしい。
けどユニット名がメドローアしか思いつかない。許してほしい



お目汚し失礼致しました。
後ほどHTML依頼を出してきます。

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