キノピオ「ピーチ姫が攫われました!」マリオ「え……めんどくさ」(マリオSS) (91)

※注意
昔使っていた携帯から見つかったSSです。
7、8年くらい前に書いていたもので、
地の文がなく、pixivやハーメルンにあげるにはなぁって感じで、供養の意味でここに投下します。

こういった掲示板への書き込みは初めてなので、至らぬところがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

キャラクター性は独断と偏見、なにより、私の願望が強いです(苦笑)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1661598864

~ある日~

ピーチ「キャアァ!!」

クッパ「グハハハハハハ!!」

クッパ「ピーチ姫は頂いたぞ! 返してほしくば、我輩を倒しにくるが良いわ!!」

ガーッハッハッハッハッハ??

タスケテ マリオ マーリオー??

キノじい「な、なんということだ」

キノじい「ああ……何故、いつもこんなことに……姫様、姫様!」オロオロ

キノピオ「ちょ、ちょっと落ち着いてください!」

キノじい「こ、こんな事態に落ち着いていられようものか!」

キノピオ「大丈夫ですよ! だって、クッパは姫様に酷いことはしないでしょ?」

キノじい「あ、ああ……いや、しかし」

キノピオ「もうっ! それに、いるじゃないですかほら!」

キノピオ「マリオさんが!」

キノピオ「あの方なら、また助けに行ってくれます! きっと大丈夫です!」

───
──


マリオ「……」スピースピー

ピンポーン

マリオ「ううん……」ムニャムニャ

ピンポーン

マリオサン マリオサァーン??

マリオ「……ん?」

ピンポーンピンポーン!

キノピオ「マリオさぁぁーん! 姫様が大変なんです!」

キノじい「助けてくだされ! マリオ殿ぉぉぉおぉ!!!」

キノピオ&キノじい「マリ──」

ガチャ

マリオ「……」

キノピオ「マリオさん!!」

マリオ「…………なに」

キノじい「大変なんですじゃ!姫様が、姫様が……っ!」ウゥッ…

キノピオ「姫様が攫われちゃったんです!」

マリオ「……」

マリオ「……うん」

マリオ「で?」

キノピオ&キノじい「……」

キノピオ「……え、あの」

キノピオ「し……心配じゃないんですか? 姫様、攫われちゃったんですよ?」

マリオ「心配……まあ、うーん」ポリポリ

マリオ「まあ、しないこともなくないけど……でもなあ」

マリオ「実はさ」

マリオ「俺、最近めちゃくちゃ忙しくてさ」

マリオ「そんで、今日がひさびさの休日だったんだけど……」

キノじい「いや、しかし、そこは……」

キノピオ「お願いしますから助けてください! 姫様があなたを待ってるんです!!」

マリオ「……うーん。前々から聞こうと思ってたんだけど、なんで俺?」

キノじい「それは、つまり、その……あなたがマリオさんだからとしか」

マリオ「マリオだからって言われてもよお……こちとら配管工だぜ? なんで配管工が姫様助けなきゃならんのだ」

マリオ「ないない。姫様助けに行く役割なんかじゃ、ないない」

マリオ「そんなのは俺みたいな髭親父に頼むこっちゃねえのよ、白馬の王子様なのよ」

マリオ「姫様もそっちのが嬉しいんじゃないか?」

キノピオ「そ、それを言われちゃなあ……」

キノじい「し、しかし……今まで助けて下さっていたではありませんか!」

マリオ「えー?」

マリオ「そりゃあ、アレだよ。気の迷いだよ」

キノピオ「気の迷いて……」

マリオ「じゃあ聞くけどさ、『配管工』って書いて『ヒーロー』って読むか?」

キノピオ「……読みません」

マリオ「だろ? ほら、俺は当然のことしか言ってない」

キノピオ「そ、そんな……頼れるのはもう」

キノじい「お願いします! そこを何とか、お願いします……!」

マリオ「……」

マリオ「ハァ。もういい、わかったわかった。助けに行けってんだろ? 」

キノピオ&キノじい「い、行ってくださるんですか!?」

マリオ「ああ、ちょっと待っとけ」

スタスタスタ

キノピオ「や、やりましたねっ!」

キノじい「ああ、これで姫様のことは心配ない!」

スタスタスタ

キノピオ&キノじい「あ、ありがとうございます! マリオさ──」

ルイージ「?」

キノピオ&キノじい「ん……んん?」

ルイージ「あの、僕、兄さんに今しがた起こされて」

ルイージ「えと、何が何だか?」

スタスタ

マリオ「ピーチ姫がまた攫われたんだとさ」

ルイージ「えっ!? それ本当?」

キノピオ&キノじい「」コクコク

ルイージ「た、たいへんじゃないか! 何やってるんだよ、兄さん! 早く行ってあげなよ!」

マリオ「いや、お前が行ってこい」

3人「「「え!?」」」

マリオ「ハア……」

マリオ(ルイージ。考えてもみろ)ガシッ

マリオ(いつも俺ばっかり見せ場あってズルいって言ってるだろ?)ヒソヒソ

マリオ(それに、ここで良いとこ見せれば、ピーチ姫もお前に惚れるかもしれないぜ? うまくいけば、一国一城の主だ!)ヒソヒソ

ルイージ「で……でも」

マリオ(大丈夫だって。一回勇気出してやれば、やってやれないことないさ、な?)ヒソヒソ

マリオ「さあ、どうする? あとは、お前の気持ち次第だぞ?」

ルイージ「……」

ルイージ「うん、わかった……僕、やるよ!」

マリオ「ああ、気張ってけ」

マリオ「ああ、それと」チラ

キノピオ&キノじい「……?」

マリオ「このキノピオさんたちがお前を案内してくれるってさ」

マリオ「クッパ城までなら難しい道じゃないが、万が一でも迷ったら事だからな」

キノピオ「え……でも我々はマ──」

ルイージ「うん、気を付けていくよ、兄さん!」

ルイージ「二人ともありがとう、よろしくね!」

キノピオ「は、はぁ……」

キノピオ「よろしくお願いします?」アハハ…

キノじい「……よろしくお願いいたします」

キノピオ(だ、大丈夫でしょうか?)ヒソヒソ

キノじい(……わからん)

ルイージ「じゃ、早速行こうか?」

キノピオ&キノじい「──ッ!?」ビクッ!

キノピオ「え、ええ! 行きましょ行きましょ!」

ルイージ「うんうん!」

キノじい(こうなりゃ賭けるしかないか……大丈夫なんじゃろうか……)ハァ…

キノピオ「キノじい、何してるんです? はやく行きましょ!」

キノじい「!」

キノじい「あ、ああ。わかった!」

タッタッタッタッ

マリオ「……」

マリオ「……」 

マリオ「……行ったか」

ガチャ、バタン

マリオ「疲れた……」

マリオ「しかし、一国の姫のくせして、なんで毎度毎度さらわれるんだろうな」

マリオ「ま、ルイージのやつも張り切ってたし、大丈夫だろ」

マリオ「……」

マリオ「助けろ、か……人の気も知らないで」

マリオ「クッパも攫うんだったら……」

マリオ「……ハァ」

マリオ「……ま、いいや。二度寝しよ」

~その日の夜~

ピーンポーン

マリオ「……」カッカッカッカッ

ピンポンピンポーン!

マリオ「……」ジュワァァァ

ピンポンピンポンピンポピンピンピピピピピピピ??

マリオ「あー、もう! はいはいっ!!」

ガチャ

マリオ「はいはい、どちら様でしょーか。今、夕飯作ってたもんで──って……」

ヨッシー「……」ムスッ

マリオ「なんだ、お前かよ」

ヨッシー「……」

マリオ「ったく」

マリオ「今、何時だと思ってんだよ」

マリオ「あのなあ、ちったぁ近所迷惑ってもんをだなあ──」

ヨッシー「……なんで来ないのさ」

マリオ「ん?」

ヨッシー「だから……」

ヨッシー「なんで来ないのかって聞いてんだよ、このクソ髭がぁ!」

マリオ「ビクッ」

ヨッシー「ピーチ姫攫われたんだぞぉ? せっかくの見せ場だってのに!」

ガシッ

ヨッシー「君が! いないで! どーするってんだよぉぉ!!」

ブンブンブンブンブンッ!!!

マリオ「……い、いや、どうするって言われてもだな」ウプッ

ヨッシー「どうにかしろよ!」

ヨッシー「てか! なに余裕くれたこと言ってんだよ!」

ヨッシー「なに、ルイージのこと無駄に焚き付けてんだよ!

ヨッシー「いっつもそうだ! 変なことばっかりするんじゃないか!」

マリオ「お、俺にも言い分が……」

ヨッシー「うるさい! このまんまじゃ主役奪われちゃうかもしれないんだぞ?」

ヨッシー「わかってんのかよ! この、スットコドッコイ!」

マリオ「スットコドッコイて……」

ヨッシー「スットコドッコイにスットコドッコイって言ってなにが悪いんだ!」

ヨッシー「君は事の重大さをわかってないっ!!」

ヨッシー「もっと! 危機感を! 持てよ!」

ヨッシー「 『スーパールイージ』になっちゃってもいいのかよ!!」

マリオ「……」

マリオ「なんの問題があるんだ?」

ヨッシー「……………………は?」

マリオ「いやだから、別にいいじゃんか。『スーパールイージ』」

ヨッシー「……え?」

マリオ「名前の響きは少しアレだけど、でもなんか暖かみあるじゃん、『スーパールイージ』」   

ヨッシー「いやいやいやいや!」

ヨッシー「え、なに?……ええ、軽い。自分が主役のゲームタイトルなのに、なんか軽い」

マリオ「ぶっちゃけ言うと、なーんかさ、最近飽きちゃったんだよな。姫様助けンの」

マリオ「てか、めんどくさい。一銭にもならないとかガチでしんどい」

ヨッシー「い、いやいやいやいや」

ヨッシー「そこは、ほら、お金とかじゃ量れないというかさ」

ヨッシー「あの、アレだよ……愛、的な?」

マリオ「……は?」

マリオ「『愛』て……お前、『愛』て」

ヨッシー「な、なにさ」

マリオ「正直言って、それは恥っずいわぁ」

マリオ「いい歳して『愛』はないわぁ……頭、お花畑ですか?」

ヨッシー「う、ぐうぅぅ…」

マリオ「図星か」

ヨッシー「違うし。別に、恥ずかしくないし……全然思ってないし」

ヨッシー「というか、話変えようったってそうはイカのナントカだよ!」

マリオ「何言ってんの? お前」

ヨッシー「だからさ、ホントはピーチ姫のこと好きなんでしょ?」

ヨッシー「話変えたのがその証拠じゃん!」

ヨッシー「素直になりゃいいじゃないか。ほら言ってみろよ、『好き』って!」

マリオ「俺が? ピーチ姫を?」

ヨッシー「ああ、そうさ! どうなんだよ、言ってみろよ!」

マリオ「えー?……言わなきゃダメ?」

ヨッシー「そこはスパッと迷わず言えよぉ!」

マリオ「ふーん? じゃあ、言うけど」

マリオ「好きじゃない」

ヨッシー「……」

ヨッシー「ちょっと……もう一回言ってくれる?」

マリオ「……? 好きじゃないよ?」

ヨッシー「は、はぁぁぁぁぁ!?」

マリオ「ちょ、唾飛んでる……」

マリオ「なんでそんな驚くんだよ。迷うなって言ったの、お前だろ?」

ヨッシー「いや、だってそんな……」

マリオ「タイプじゃないんだ、しょーがないじゃん」

マリオ「そもそもお前さ、なんで俺んのとこ来たの。ルイージと組めばいいだろ?」

ヨッシー「え?」

マリオ「ぶっちゃけ、俺も歳だし。流石にもういっかな~って思ってんだ」

マリオ「つまり、もう『スーパーマリオ』は引退しますって感じの気分なわけよ」

ヨッシー「……」

マリオ「だからさ、こう……穏便に? 全部丸く収まる感じで?」

マリオ「徐々にフェードアウトしていけたらなあって」

ヨッシー「……」ボーゼン

マリオ「あの、こんな感じなんだけど。もういい? 話すことないし」

マリオ「ヨッシー? おーい、ヨッシーくん?」

ヨッシー「……」

マリオ「あっちゃあ、白目剥いてら」

マリオ「……うん」

マリオ「じゃ、まあ。気をつけて帰れよ?」

キィー…ガシッ

マリオ「んん?」

ヨッシー「……まだ話終わってない」

マリオ「なんだよ。俺もう疲れちゃったよ」

マリオ「もう、おじさん疲れちゃったよ」

ヨッシー「……最初っからおじさんだろうが」

マリオ「心だよ、心がおじさんになったの。俺はもうしんどいの」

マリオ「あー、腹減ったなー。夕飯が俺を呼んでる気がする」

マリオ「だからな? もう、離せよ」グイグイ

ヨッシー「ヤダ、絶対」

マリオ「俺のがヤなの。もう暗いんだからお前も早く帰りなさい」

グググググ

マリオ「おい……離せって」

ヨッシー「こんな無責任なことあるか……ボクと一緒に行くんだよ、ピーチ姫助けに行くんだよ!」

マリオ「なんでだよ、嫌だよ!」

マリオ「ほら、早く離せってば!」グイッグイッ

ヨッシー「は~な~さ~な~い!!」

ギギギギギ

マリオ「コ、コイツ!? おい、ドア壊れるだろ!?」

ヨッシー「むぎぎぎぎぎ!」

マリオ「……ちょ、ちょっと! おいってば!」

ヨッシー「ぐぐぐぐぐぐ……!」

マリオ「……」

マリオ「……ハァ。わかったよ、ちょっと待っとけ」パッ

ヨッシー「むぐ──のわっ!?」ドシンッ

マリオ「……」スタスタスタ

ヨッシー「いたたたた……」

ヨッシー「うう……も、もしかして、やっとわかってくれた?」

スタスタスタスタ

マリオ「ほら、これ」

ヨッシー「ん?」

ヨッシー「……りんご?」

ヨッシー「これ、何……?」

マリオ「お前、腹減ってたんだろ?」

ヨッシー「え? いや、違……」

マリオ「あんだけ必死になってんだもん。そりゃな、誰でも腹減ってりゃな」

マリオ「俺だって鬼じゃない。りんご、好物だろ?」

ヨッシー「いや、好物なのは確かにそうだよ……? そうなんだけどさ」

ヨッシー「……お腹もまあ、空いてるっちゃあ空いてるけどさ」

マリオ「だろ? ま、それ食って帰れ」

ヨッシー「いや、でも、あの……」

ヨッシー「あ、そうだよ! そういえば、夕飯──」

マリオ「おけおけ、じゃあな」

ヨッシー「え、あ……」

バタン

ヨッシー「夕飯……作ってるんじゃ」

ヒュウゥゥゥ…

ヨッシー「……」

ヨッシー「……うそやん」

ヨッシー「親友に対してこの仕打ちは、うそやん」

ヨッシー「夜遅いからご飯食べけとか、ついでに泊まってけよとか、そういうのないわけ?」

ヨッシー「いや、違うって。そもそも夕飯とか別にどうでも良いし」

ヨッシー「お腹は確かに空いてるよ……でも、そこじゃないし」

ヨッシー「もう少し話聞きたかったというか、説得したかっただけだし」

ヨッシー「え、どんだけ卑しいやつだと思われてるん……?」

ヨッシー「……つらいんですけど」

ヒュウゥゥゥ…ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ

ヨッシー「……………寒。もう帰ろ」ブル

~1週間後~

クッパ「……」イライライラ

クリボー「……」

ノコノコ「……」

カロン「……」カタカタ

クッパ「……」イライライライライラ

クッパ「……遅い」

クリボー「……」

ノコノコ「……」

カロン「……」カタカタ

クッパ「遅い!」イライライライライラ

クッパ「遅すぎる!!」ガンッ!

クッパ「マリオのやつめ、一体何をしておるのだ!!!」

クリボー&ノコノコ「……ハァ」

クッパ「だいたいだ! 何故、このワガハイが、こうも待ちぼうけを喰らわにゃならんのだ!!」

クッパ「むううぅうううぅぅぅ……!」

ノコノコ(なんで、こんな荒れるかねえ)ヒソヒソ

ノコノコ(ピーチ姫攫ったんだもん、マリオなんて来ない方がいいだろうにさ)

クリボー(まあ、そりゃそうですけど)ヒソヒソ

ノコノコ(それに、ルイージが代わりに来てるらしいじゃん? もう8面の中間だっけ?)

クリボー(それとこれとは話が別なんでしょ……そこはほら、ライバルですし)

ノコノコ(えー? いがみ合ってるだけだろ)

クリボー(我々にはわからないことがあるんでしょうよ、きっと)

ノコノコ(ふーん)

ノコノコ(ツンデレってやつか……でも、あの顔で?)ニヤニヤ

クリボー(ま、言っちゃ悪いですけどね)ヒソヒソ

クッパ「……」ゴホンゴホン!

クリボー&ノコノコ「……」 

ノコノコ(……聞こえてた?)ヒソヒソ

クリボー(ど、どうでしょう?)ヒソヒソ

クッパ「……聞こえてるぞ」

クリボー&ノコノコ「ビクッ」

クリボー「あ、あの、クッパ様?」オロオロ

ノコノコ「別に我々、悪気があったわけではなくてですね……」アハハハ…

クッパ「……」スクッ

クリボー「あの……どどど、どうしました?」

クッパ「ちょっと出てくる」

クリボー「え……ええ!?」

クリボー「ち、ちょっと待ってください! ルイージがもうそろそろ来るんですよ!?」

クッパ「ルイージが来たら、すぐにピーチ姫を解放してやれ」

クッパ「それと、ワガハイの部屋の棚にカステラと、冷蔵庫に豆大福が入ってるから、2人が帰るときに持たせてやれ。足りんかもしれんが、詫びの品だ」

クリボー「いや、そういう問題じゃなくて──むぐぅ!?」

ノコノコ「はい、承知しました。クッパ様!」

クリボー(な、なにするんですか……ちょっと、離してくださいよ!!)モガモガ

ノコノコ(まあまあ、黙っとけって)ヒソヒソ

クッパ「……行ってくる」

ドスドスドス!!

ノコノコ「はーい、行ってらっしゃいませー!」 

クリボー「……!!」モガモガモガ!

ノコノコ「ああもう、わかったわかった」パッ

クリボー「はあっはあっはあっ」ギロッ

クリボー「わ、わかったわかったじゃないですよ! なに、承知しちゃってるんですか!」

ノコノコ「良いんだよ、クッパ様がそう言ったんだから」

ノコノコ「無駄に疲れなくて済むんだもん、テキトーにやろうぜ」

クリボー「テキトーってアンタねぇ……」

ノコノコ「じゃあ、俺らだけでなんとかできるか?」

クリボー「……」

ノコノコ「ほら、わかったろ?」

クリボー「……」

クリボー「まあ、クッパ様が言ったことだし、そうするしか無いかもしれないけど……」ブツブツ

クリボー「でも、一国の姫君を攫って、お詫びの品がカステラって許されるの……??」

クリボー「腹切って詫びるくらいじゃないの???」

ノコノコ「ふわぁ~あ……ねみぃ」

クリボー「嫌だ、死にたくない。まだ彼女だってできたことないのに、こんなところで死ねない……!」

クリボー「ああ、どうしてボクみたいな雑用がこんなことを考えなきゃならないんだ……!」

ノコノコ「……」スピースピー

クリボー「おい、寝るなよ!! なんなんだよホントに!」

クリボー「なんでこんなのが上司なんだよ!! てんで役に立たないじゃないか!!」

クリボー「ああ……もう終わりだ。ボクはルイージに踏まれて死ぬんだ」

カロン「……」カタカタ

カロン(帰りたい、切実に)

───
──


~夜~

マリオ「ふわぁぁあ……ふぅ。ルイージのやつ、うまくやってるかね」

マリオ「にしても、最近平和だなあ。ヒーロー業なんてやるもんじゃないや」

マリオ「そろそろ寝よ」

ドンドンドンドン??

マリオ「……またかよ。今、何時だと思ってんだ」

マリオ「居留守しようかな」

ドンドンドンドンドンドン??

マリオ「ハァ~~……しゃあねえなぁ」

ガチャッ

マリオ「はいはいはいっ! どうもお待たせいたしました。あのですね、ひっじょーに申し訳ないんですけども、ウチは新聞もセールスも宗教勧誘もお断りですからね──って」

クッパ「……」

マリオ「あれ、クッパ。よく来たな」

マリオ「どうしたんだ? お前一人か?」キョロキョロ

クッパ「……」ギロッ

マリオ「ああ、いよいよ部下に逃げられたのか? お前の顔、怖いもんなあ」ハハハハッ

クッパ「く……ぐぅぅぅぅ、マァリィィィオォォォォォォォ」

クッパ「キサマは……キサマというやつは」ギリギリギリ

マリオ「?」

クッパ「言うに事欠いて、それかぁぁぁあぁああ!!!」 

マリオ「ふぁ!?」ビクッ!

クッパ「はあっはあっはあっ」

マリオ「な、なんだよ。怒ってんの?」

クッパ「当たり前だ!!」

クッパ「キサマァ、何故来ない!! なんのためにワガハイが苦労して準備したと思ってる!!」

マリオ「おい、ちょっと落ち着けって……」

クッパ「落ち着けるわけがなかろうがっ!!!」

クッパ「ブロックやら土管やら、部下の配置やら、いろいろ考え抜いたというのに……これだけのために、どれほどのものを費やしたと思ってるんだ!!!」

マリオ「いや、だから……」

クッパ「今日という今日は──」

マリオ「ったくもう!」

デコピンッ

クッパ「んぐぉっ!?」

クッパ「な、なにをするか!!」

マリオ「だから、落ち着けって!」

マリオ「悪かったよ。謝るからさ……落ち着いて話そうぜ」

クッパ「むぅ……」

マリオ「まあ、とりあえず入れよ。外寒いしさ」

マリオ「それに、玄関先じゃアレだろ?」

クッパ「んあ……? あ……ああ」

───
──


マリオ「それじゃあ、何にする?」

マリオ「コーヒー? 紅茶? ホットミルクでも良いけど」

マリオ「それか、ワインでも出そうか?」

クッパ「……どれでも良いわ」ブス

マリオ「うーん、じゃあ、ココアでも良い? 俺、得意なんだよな」

クッパ「知ったことか」フンッ

マリオ「えー。でも、ココア苦手かだけでも教えてくれよ」

マリオ「どうせならさ、もてなしたいじゃん。な? この通り」

クッパ「……」チッ

クッパ「……苦手じゃない」ボソ

マリオ「そっか」

マリオ「へへ、さんきゅ!」

マリオ「ふんふふーん♪」

カチャカチャカチャ

マリオ「うん。そろそろ、良さそうだ」

マリオ「おっと、そうだ。隠し味に蜂蜜とラム酒も入れとこうかな」

マリオ「……よっし、完成!」

トコトコトコ

マリオ「お待たせ、クッパ」

マリオ「ほら、ご要望のココア」コト

クッパ「……要望したか?」

マリオ「えー? どうだったかなあ」

マリオ「ま、とりあえず飲んでみろって」ニコニコ

クッパ「……あ、ああ」

ゴクッ

クッパ「──!」

マリオ「……」

マリオ「どうかな」

クッパ「……」

クッパ(く、悔しい。悔しいが……)

クッパ「……………………………………旨いな」

マリオ「……そっか」ホッ…

マリオ「良かった。庶民の味だからさ、満足してもらえないんじゃないかって……」ハハ

クッパ「か、勘違いするな!」

クッパ「オマエにしては、旨いといったんだ」

マリオ「え……」

マリオ「あ、ああ、そうか……まあ、お前大王だもんなあ」シュン…

マリオ「……」

クッパ「……」ズキ…

クッパ「……ふんっ」

クッパ「……」ズズッ

マリオ「……」

クッパ「……」

マリオ「あのさ」

クッパ「……なんだ」

マリオ「やっぱ、まだ怒ってる?」

クッパ「……別に」

マリオ「じゃあ、怒ってない?」

クッパ「……」

マリオ「怒ってんじゃん……」

クッパ「……」

クッパ「……なんで来なかったんだ」

マリオ「え?」

クッパ「いつも来るだろ。ピーチちゃん攫えば」

マリオ「……?」

見てくださっている方が(もし)いたら、ごめんさい

明日朝早いので、寝ますm(__)m

寝るといったが、あれは嘘だ…ってわけでもないんですが、
初めてのスレ立て+初めてのSS投稿で謎に目がさえちゃって(笑)
明日が不安ですが、再開します
あと、感想のレスが来ていて地味にうれしいです…ありがとうございます

マリオ「いや、まあ、そうだけど」

マリオ「んん……??」

クッパ「……なんだ」

マリオ「え、いや……」

マリオ「クッパって、なんでピーチ姫のことさらってんのかなって」

クッパ「?」

クッパ「どういう意味だ?」

マリオ「だって、結婚したいんだろ? 俺なんかお邪魔虫じゃん」

クッパ「……!」

マリオ「来ないなら、むしろ喜ばしいはずだろ?」

マリオ「俺が行かなくて、なんで機嫌悪くなるんだろうな……って」

クッパ「それは……」

マリオ「うん」

クッパ「そ、それはだな」アセアセ

マリオ「うんうん」

クッパ「…………………………………なんでだろうな?」

マリオ「お前……バカ?」

クッパ「う、うるさいっ!」カァァ…

クッパ「と、とにかく、オマエが来ないと調子が出んのだ! それだけだ!」

マリオ「そんなもんか……?」

クッパ「ああ、そうだ! そんなもんだ!」

マリオ「ふーん?」

マリオ「でも、他にもあるだろ。変なとこ」

マリオ「お前、なんですぐに式あげないんだよ? ピーチ姫けっこう抜けてるし、いけるだろうに」

クッパ「そ、それは……」

マリオ「それに──あと、アレだ。はてなブロック」

マリオ「あれ、置く必要ないだろ。敵に塩送ってるようなもんじゃん」

クッパ「いや、その」

マリオ「あとは、そうだよ。ボス部屋のスイッチだ。あんなもん置いとくから負けるんだ」

マリオ「てか、わざと負けに行っているようにしか思えないんだけど……?」

クッパ「く……」

マリオ「他は……うーん。まあ、考え付かないけど」

マリオ「でも、結構あるなあ。お前の抜けてるとこ」

マリオ「てことは、案外、ピーチ姫とお似合いだったりするのかねえ? なんせ、抜けてる同士だし」ニヤニヤ

クッパ「どういう意味だ!」

マリオ「別にー?」

クッパ「こんの……」

クッパ「だ、だいたい、そう言うオマエはどうなんだ!」

クッパ「ピーチ姫のこと好きなんだろう? それなのに、なぜ今回は来なかった」

マリオ「そりゃあ……だってめんどくさかったんだもん」

マリオ「それに俺、ピーチ姫のこと好きでも何でもないぜ?」

クッパ「──な、なん!?」

クッパ「そ、それは……本当か!?」

マリオ「え、あ、ああ」

マリオ「本当だけど……どうした?」

クッパ「べ、別に、何でもない」

マリオ「?」

マリオ「まあ、いいけど」

マリオ「助けてた理由を言えば……たぶん使命感みたいなもんか。義務でもないのに馬鹿みたいだろ?」ハハ

クッパ「……」

マリオ「でも、不思議だよなあ」

マリオ「なんで、みーんな、俺がピーチ姫のこと好きだって思ってるんだ?」

クッパ「それは……誰が見ても、そう見えるからだろう」 

マリオ「なんだよ、それ」

クッパ「そう見えるオマエが悪い」

マリオ「俺が別なやつを好きでも?」

クッパ「……?」

クッパ「いるのか?」チラ

マリオ「ん?」

クッパ「好きな相手が、いるのか?」

マリオ「なんで……?」

クッパ「……別に深い理由はないが」プイッ

マリオ「……ひょっとして、お前コイバナ好きなの?」

クッパ「んなッ!?」

クッパ「ち、違う! 断じて!」

マリオ「……」ジー

クッパ「なんだ、その目は」

マリオ「なんか、お前にも案外かわいいとこがあるんだなあって」

クッパ「だ、だから、ち・が・うと言っておるだろうが!」

マリオ「ふうん。まあ、そういうことにしとくけど」

マリオ「……」

クッパ「……で?」

マリオ「ん?」

クッパ「だから、……好きな相手の話だ」

マリオ(やっぱ興味津々じゃん……)

マリオ「ハァ……なあ、それ本当に言わなきゃダメ?」

クッパ「……言え」

マリオ「わかったよ」

マリオ「じゃあ、まあ……うん、いるけど?」

クッパ「……」

クッパ「……?」

クッパ「い、る…のか?」

マリオ「いや、だからね? いるよ、好きな人」

クッパ「い、いい、いるのか!!!!」ガシッ!

マリオ「な、なんだよ! ちょっ、顔ちっかい!」

クッパ「だ、誰だ?」

マリオ「おま、誰だっていいだろ!? てか、離れろって!」

マリオ「だいたい、なんでお前に教える必要があるんだ……恥ずかしいわ!」

クッパ「むうぅ……!」

クッパ「良いだろうが! 減るもんじゃなし!」

マリオ「んなわけあるか!」

クッパ「じゃあ、どうすれば──ハッ!」

クッパ「な、なら、ワガハイの好きな人も言ってやる!」

クッパ「これなら、おあいこだろ? な?」

マリオ「いやいやいやいや、おかしいから!」

クッパ「何故だ!」

マリオ「『何故だ!』じゃないわ!」

マリオ「お前の好きなやつなんか、決まりきってんだろうがよ!」

クッパ「はあ!?」

マリオ「何に驚いてんだ、コイツは……ピーチ姫以外に誰がいんだっての!」

クッパ「──ッ!」

クッパ「いや……! それは、違っ──」ピタ…

クッパ「く、ないんだろうが……」

クッパ「むぅ……」

マリオ「? どうした?」

クッパ「……」

マリオ「なんだよ? 変な顔して」

クッパ「なんでもない」

マリオ「いきなり黙りこくって、なんでもないわけが──」

クッパ「なんでもない、くどいぞ!」

マリオ「……そうかよ。」

マリオ「まあ、別に良いけどさ」

マリオ(なんでもないってんなら、もっとうまく隠せよ……このバカ!もう、知るか!)

──カチ、カチ、カチ

マリオ(もう、10時か)チラ

マリオ「……」

マリオ「あのさ、クッパ。お前、今日どうする?」

クッパ「……ん?」

マリオ「ほら、もう遅いし。帰れるのか? 飛行船で来たわけじゃないんだろ?」

クッパ「心配いらん、歩いて帰れる」

マリオ「歩いてって……」

マリオ「やめとけよ、危ないぜ?」

クッパ「どうしようもないだろ?」

クッパ「誰かさんが泊めてくれるわけでもあるまいに」フンッ

マリオ「なんでだよ、一言も嫌だなんて言っってないじゃないか」

クッパ「……じゃあ、良いのか?」

マリオ「どうせだもん」

クッパ「……本当に良いのか?」

マリオ「良い! 遠慮すんな!」

マリオ「それに、ほら、ルイージのやつがいないだろ?」

マリオ「そのせいでさ、正直言って少し──」

クッパ「少し?」

マリオ「……」

マリオ「いや、やっぱり何でもない。何でもない」

マリオ(寂しい、なんて女々しくて言えたもんじゃないからな)

クッパ「……? まあ、何か知らんが、お言葉に甘えようか」

マリオ「そうか、うん、それが良い」

マリオ「じゃあ、さっそく風呂と寝床の支度を──」

マリオ「あ!」

クッパ「どうした?」

マリオ「いや、布団はルイージが使ってたやつがあるんだけど……寝室どうすっか」

マリオ「同じ部屋じゃ、ダメ、だもんな?」

クッパ「なぜ?」

クッパ「別に一緒の部屋で構わんだろ」

マリオ「え……? いいの?」

クッパ「……?」

クッパ「逆に何でダメなんだ?」

マリオ「いや、だって。俺はてっきりお前に嫌われてるとばかり……」

マリオ「会うたび喧嘩ふっかけてくるだろ?」

クッパ「それは……お互い様だろうが」

マリオ「まあ……確かに」

クッパ「……それに嫌ってなどおらんわ。」

クッパ「オマエのことは……うん、まあ、そんなとこだ」

マリオ「……」

マリオ「いや『そんなとこ』って、何だ?」

クッパ「……何でもない」

マリオ「お前、正気か……? それじゃ気にしろって言ってるようなもんだ」

マリオ「なあ、クッパ。俺思うんだよ」

マリオ「言葉にしなきゃ伝わらないことってあるんだって。だからさあ、言っちゃえよ」

クッパ「くどいぞ!」

マリオ「……ハァ」

マリオ「へえへえ」

マリオ「……」

クッパ「……」

マリオ「……まぁ」

マリオ「俺も嫌いじゃないよ、お前のこと。むしろ好きかも」

クッパ「……」パチクリ

クッパ「……」

クッパ「……!???」

マリオ「……なんだよ、その顔」

クッパ「いや……だってなあ」

マリオ「……?」

クッパ「……う~む」

クッパ「なあ、マリオ」

クッパ「その……まあ違うんだろうが」

マリオ「なんだ?」

クッパ「あのな、さっき言ってた好きな人のことなんだが……」

クッパ「それって──ワ、ワガハイのこと?」

マリオ「なっ──!?」

マリオ「ち、ちちっ、違わい!自意識過剰かって!」

マリオ「てか、もしそうだったとしても、もっと時と場所を選ぶわ!」

クッパ「い、いや、まあ、そうだな!」

クッパ「すまん、変なこと言った!」ハハハハッ

クッパ「……はは、は」

マリオ「……」

クッパ「……」

マリオ「……ハァ。もういいや」

マリオ「変なこと言った俺が悪かったよ。冗談だから、引くなって」

クッパ「別に引いちゃいない……理解はあるぞ?」

マリオ「……はいはい」

マリオ「そりゃ、よござんすね」

マリオ「とりあえず、ちょっと風呂沸かしてきてくれよ」

マリオ「5分もあれば沸くからすぐに入れ。そして、しばらく俺をひとりにしてくれ」

クッパ「あ、ああ」

クッパ「そうか。わかった」

ドスドス

クッパ「──マリオ」

マリオ「?」

クッパ「ワガハイもな、嫌いか好きかで言えば……好きだぞ?」カァッ

マリオ「へ?」

クッパ「~~ッ! な、なんでもない!」

マリオ「……下手なフォローありがとよ」

クッパ「むぅぅ……」

クッパ「この、朴念仁め……!」フンッ

ドスドスドス

マリオ「朴念仁……俺か?」

マリオ「なんでだ……?」

マリオ「……」

マリオ「よくわかんないけど……まあ、いっか」


──カチ、カチ、カチ


マリオ「……」

マリオ「……ハァ」

マリオ「完全に失敗した……露骨に引いてたな」

マリオ「まあ、そりゃそうなるわな」

マリオ「……」

マリオ「どちらかといえば、好き……か」

マリオ「……まあ、そういう意味じゃないんだろうけどさ」

マリオ「……クソ」

マリア「なんだってこんなに、生きづらいんだろうな」

───
──


マリオ「ふぃ~、あがったあがった」

マリオ「あっちぃ~」

マリオ(うーん、喉乾いたな)

マリオ「クッパー! おーい、クッパ――?」

シーン

マリオ「……?」

マリオ「水でも持ってきてもらおうと思ったのに、おっかしいなあ」

マリオ「さては聞こえないフリしてるな?」

スタスタスタ

~寝室~

マリオ「クッパー?」

クッパ「……」

マリオ「なんだ、いるじゃん」

グゥ…グゥ…

マリオ「ん?」

クッパ「ぐぅ…ぐぅ…」zzZ…

マリオ「……寝てるのか」

クッパ「うぅ~ん……」モゾモゾ

マリオ「コイツ、俺の布団までぶんどってやがるよ……」

マリオ「……ハァ」

マリオ「しゃーない、居間で寝るか」

カチカチッ

マリオ「じゃな。おやすみ、クッパ──」

ガシッ!

マリオ「──んぉッ!?」

ズデンッ

マリオ「ってぇ……!」

マリオ「クソ、なんだあ?」

クッパ「……がさんぞ……マリオ」

ダキッ!

マリオ「ふぇっ!?」

クッパ「ンガハハ…………ぐぅ」zzZ

マリオ(か、顔近い……)カァ…

マリオ「ぬ……うう!」
 
グイッグイッ

ギュウッ!

マリオ「……出れないんですけど」

マリオ「なんだこれ、なんだこれ……」

クッパ「」ムニャムニャ

マリオ(コ、コイツ、ホントは起きてんじゃないだろうな?)

マリオ「……」ジー

クッパ「ぐぅ…ぐぅ…」zzZ…

マリオ「……なわけないか」

マリオ「……」

マリオ「……」

マリオ「ね、眠れない」

マリオ「……」チラ

クッパ「うぅ~ん……」ムニャムニャ

クッパ「……ぐへへへ」ニヨニヨ

マリオ「笑ってる……」

マリオ「なんかいい夢見てんのかな」

マリオ「……」

マリオ「ズルいよなあ。こっちなんかお前のせいで……」

マリオ「お前のせいで……」

マリオ「……」

マリオ「……違うな。そんなの言い訳だ」

グゥ…グゥ…

マリオ「……」

ギュゥ…

マリオ「……なあ、クッパ。俺さ」

マリオ「俺……本当はもっとちゃんとお前と仲良くなりたかった」

マリオ「こんな風に、近い距離でいられたらって……」

マリオ「でも──」

マリオ「ダメなんだよ……怖いんだ。俺の内側知られたら、嫌われちまうって思うと」

マリオ「ただの敵だろうが、ライバルだろうが、そっちのが余程マシだった」

マリオ「……」

クッパ「……」

マリオ「……アレ、本気だったんだ」

マリオ「本気で好き、みたいなんだよ……お前のこと」

マリオ「……馬鹿だよなあ」

マリオ「お前が俺のこと好きになるなんてあり得ないのにさ」

クッパ「……」

マリオ「なんて……寝てるお前にこんなこと言っても意味ないのに」アハハ…

マリオ「……ふわぁあ、もう寝よ」

マリオ「……」モゾモゾ

マリオ「……」

クッパ「……」

マリオ「……」スゥ…スゥ…

クッパ「……」

クッパ(…………マリオ)

ギュッ…

~次の日~

チュン、チチュンチュン

クッパ「ぐぅ…ぐぅ…」

チュン、チチチチチチチッ!

クッパ「うぅん」モゾモゾ

クッパ「ハァ……朝か」

クッパ「ふぁ~……」

ガシガシ

クッパ「……」チラ

クッパ(マリオは、おらんな。もう起きたのか)

クッパ(昨日のことは……まあ、置いておこう)

クッパ「よし」

クッパ「どっこいしょっと」

コキッコキッ

クッパ「さてと」

ドスドスドス

クッパ「マリオー?」

クッパ「……」キョロキョロ

クッパ「いないな」

クッパ「マリオのやつめ一体どこへ──ん?」

クッパ「書き置き……?」

ペラッ

クッパ「『──クッパへ』か」

クッパ「ふむ……ん?」

クッパ「……っ!!」ビクッ!

クッパ「……」

クッパ「なんだ……これ、は」プルプル

クッパ「………………ふざけるな」

クッパ「ふざけるなッ!!」

バンッ!!

クッパ「キサマ、この期に及んで逃げる気かッ!!」

クッパ「マリオ──!!!」

───
──


~バス停~

マリオ「……」

マリオ(サンシャイン空港行きは──あと3分か)

マリオ「……見納めか、この町も」

マリオ「なんだか、不思議なもんだな」

………ドドド

マリオ「……」

……ドドドド

マリオ「……」

…ドドドドド

マリオ「……ん?」

マリオ「な、なんだ?」

ドドドドドド!

クッパ「マリオォォォォッ!!」

マリオ「ク、クッパ!?」

ガシッ!

マリオ「ちょっ!?」

クッパ「はあっはあっはあっ!」

クッパ「捕まえたぞ……マリオ!」

マリオ「お前、なんで……」

クッパ「何故、何故かだと!?」

クッパ「キサマ!」

クッパ「この手紙はどういうつもりだッ!!」

バシッ!

マリオ「……読んだのか?」

クッパ「ああ!」フンッ!

マリオ「…………な、なんで」

マリオ「じゃあ……お前、なんでここにいるんだよ!」

マリオ「読んだならわかるはずだ!」

クッパ「……」

マリオ「俺が……どんなやつか」

マリオ「……」

クッパ「それがどうした」

マリオ「……っ!」

クッパ「軽蔑されるとでも思ったか」

クッパ「この程度を受け入れられんほど狭量だとでも思ったか!」

クッパ「それとも、オマエの弱みを醜聞するようなクズに見えるのか!!」

マリオ「……そ、そんなこと」

クッパ「挙句に、なんだこれは……?」ピラピラ

クッパ「こんな紙切れ一枚で納得させられると本気で思ったか?」

クッパ「……そんなことは、馬鹿の考えることだッ!!」

マリオ「──ッ!?」ジリ…

クッパ「逃げるなッ!!」

マリオ「」ビクッ!

クッパ「なあ、マリオ」

クッパ「オマエは何を恐れているんだ」

マリオ「……」

クッパ「男が男を好いてはいかんのか?」

クッパ「一体、誰がそんなことを決められる」

マリオ「お前に何が……」

クッパ「まだ、わからんのか」

クッパ「同じなんだよ、オマエと」

マリオ「……」

マリオ「……?」

クッパ「……ハァ、まったく」

グイッ

マリオ「のわっ!?」

クッパ「いいか?」

クッパ「わからんようだから、はっきり言ってやる」

クッパ「好・き・だッ!! と、言っているんだ」

マリオ「……あ、の」

クッパ「」チッ

クッパ「まだ、わからんか」

マリオ「い、いや、そうじゃ──」

クッパ「言葉にせねばわからんのなら、何度だって言ってやるぞ」

クッパ「マリオ、ワガハイはな、オマエのことが──」

マリオ「待って! 待って待って!」

マリオ「頭が、ちょっと追いつかない!」

クッパ「何を待つ必要があるんだ」

クッパ「問題なかろう。互いに好き合って──」

マリオ「わかった! わかったから!」

クッパ「……?」

マリア「……」

クッパ「何を考え込んでる?」

マリオ「だって……」

マリオ「……ピーチ姫のことはどうなるんだよ」

マリオ「あんだけアプローチしてたくせしてさ」

クッパ「あれは……その、なんだ」

クッパ「Jr.たちの母親がわりにと思ってだな」

クッパ「別にアプローチのつもりはなかったんだが……結局最近になって、Jr.からいらんと突っぱねられたし」

マリオ「……なんだよ、それ」

クッパ「……すまん」ポリポリ

マリオ「……」

マリオ「別に……お前が謝ることじゃないだろ」

クッパ「ああ」

マリオ「……」

クッパ「……」

マリオ「……なあ」

クッパ「ん?」

マリオ「俺らの関係って、どうなるんだ?」

マリオ「ライバル? それとも……」

マリオ「……」カァッ

クッパ「それとも……何だ?」

クッパ「はっきり言ったらどうだ」ニヤ

マリオ「……小っ恥ずかしいからヤだ。お前、言え」

クッパ「……」

クッパ「……」プイッ

マリオ「ダサいぞ」

クッパ「……どの口が」

マリオ「……」

マリオ「……あのさ」

クッパ「?」

マリオ「実感、あるか……?」

クッパ「……無いな」

マリオ「……だよなあ」

マリオ「俺も無い」

マリオ「……ハァ」

クッパ「……」

クッパ「……むぅ」

クッパ「……何故こうも遠慮せにゃならんのだ」

マリオ「……?」

クッパ「おかしいと思わんか? 」

クッパ「普通もっと、こう……あるだろう!」

マリオ「だって──」

クッパ「待て、それがいかんと言ってるんだ」

クッパ「お互い変に遠慮するから、気まずくなるんだろうが」

マリオ「じゃあ、どうしろってんだよ」ムッ

クッパ「もっと思ったことを言え!」

クッパ「まだるっこしいのは性に合わん!」

マリオ「んなこと──」

クッパ「と、いうわけでだ。マリオ」

ガシッ!

クッパ「どこかデートにでも行くぞ!」

マリオ「な。なんだよ、いきなり」

クッパ「なあ、マリオ」

クッパ「考えてもみろ。こんなのは時間の無駄だ」

クッパ「恋愛だなんだ考えるから、身動きできなくなるんだ」

クッパ「今は楽しむ! それで良いではないか!」

マリオ「……」

マリオ「……ハァ」

マリオ「わかったよ、わかった!」

マリオ「お前に賛成!」

クッパ「」フフ

クッパ「それで? どうする」

マリオ「そりゃあ当然、デート行く」

マリオ「どうせだし、俺だって色々したいもん」

ガハハハハハハ!

クッパ「ああ! それが良いな!」

クッパ「そうと決まればだ。まずはどこへ行くか」

マリオ「えー? どこかなあ」

マリオ「普通はあれだろ? 映画とか、カフェとか、ショッピングとか」

クッパ「……なんだ、それは」

マリオ「……?」

クッパ「もっとあるだろうが」

マリオ「例えば?」

クッパ「観光、温泉、リゾート、それから──」

マリオ「それは旅行だろうが!」

クッパ「知るか!」

クッパ「デートなんぞしたこたないんだ、分かるわけあるか!」

マリオ「デートってのは、こう……ちょっと近場で済ますくらいのもんなんだよ!」

マリオ「お手軽なものなの、わかる?」

クッパ「ふんっ」

クッパ「小洒落た若者でもないのに、そんなとこ行って楽しいか?」

マリオ「…………わからん」

クッパ「だろう!」

クッパ「だったら、旅行だろうが何だろうが楽しめることをすべきだ」

クッパ「異論はないな?」

マリオ「………ない」

ガハハハハハハッ!

クッパ「じゃあどこへ行くか!」

クッパ「まずはプププランドなんかどうだ?」

マリオ「プププランド?」

クッパ「ああ、デデデのやつが温泉をやっとるらしい。夢の泉、だったか」

マリオ「へえ、温泉! いいねえ」

クッパ「オマエは? どこ行きたい?」

マリオ「えー、いざ考えるってなると難しいけど」

マリオ「うーん」

マリオ「俺はそうだなあ、ハイラルとか行ってみたいな」

クッパ「ガノンドルフのやつがいる国か……? 何故だ」

マリオ「そのガノンの目ん玉にファイアボールぶつけてやんのさ」ニヤ

クッパ「ほお!」

クッパ「ガハハハッ! そりゃあ良い!」

マリオ「だろ?」

マリオ「後はそうだな、ロトゼタシアに行って魔王退治もいいし」

マリオ──って、これじゃ旅行ですらないか」

クッパ「良いではないか! わざわざ他に倣う意味もない!

クッパ「カントー行って、ポケモンマスターを目指そうが、伝説のポケモンを退治しにいこうが──」

マリオ「狭間の地でエルデの王を目指そうが?」

クッパ「」ピクッ…

クッパ「そ、それは……どう、だろうなあ」

マリオ「」プッ!

ハハハハハッ!

クッパ「……っ!?」

クッパ「な、何故笑う!」

マリオ「だって、本気で困ってんだもん!」

ハハハハッ!

マリオ「あんなの冗談だよ、じょーだん!」ヘヘヘ

クッパ「……むぅ」

クッパ「人が真面目に考えてるってときに……」

マリオ「へへっ。悪かったって」

マリオ「へそ曲げないでくれよ、な?」

クッパ「……へそなんぞ曲げんとらんわ」

マリオ「のわりに、眉間にしわが寄ってるみたいですけど」

クッパ「これは………元からだ」

クッパ「なんせ、怖い顔らしいからな」フンッ

マリオ「そっか、ハハッ、怖い顔か」

クッパ「……」

マリオ「……」

マリオ「……なあ、クッパ」

クッパ「ん?」

マリオ「あのさ……俺、今すっごい楽しい」

マリオ「楽しくって仕方ないんだ」

クッパ「そうだな」フフ

クッパ「ワガハイもだ」

マリオ「想像するだけでこれだもん」

マリオ「本当に行ったら、もっと楽しいのかな」

クッパ「ああ、きっとな」

マリオ「だよなあ……」

マリオ「……ありがとな、クッパ」

マリオ「追いかけてきてくれて」

クッパ「……礼なんぞ言われることじゃない」フンッ

マリオ「でも、言いたいんだ」

マリオ「だってさ,俺、お前のそういうとこスッゲー好きなんだ」

~Fin~

以上で、本編(?)終わりです

以下、おまけ

【おまけ】

~クッパ城 前日~

ルイージ「はあっはあっはあっ」

ルイージ「つ、ついにここまで来た!」

ルイージ「あとちょっと……なんだけどなあ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

ルイージ(や、やっぱり怖いなあ……)

ルイージ(でも、行くっきゃないもんなあ)

ルイージ「お、お邪魔しま~す」ビクビク

ルイージ(いやいや、こんなんじゃカッコつかないもんな……よーし!)

ルイージ「ピ、ピーチ姫ぇ~! 助けに来たよ~!」

???「ええ、ありがとう、ルイージ!」

ルイージ「──ふぇッ!?」ビクゥッ!

ルイージ「だ、だだ、誰!? 」キョロキョロ

???「ここよ、ここ!」

ルイージ「──うぁっ!? ピ、ピーチ姫……?」

ピーチ「そんなに怖がらなくてもいいのに」ウフフ

ルイージ「い、いやいや!」

ルイージ「こ、怖がったたわけじゃない……よ?」

ピーチ「ふふふっ、可愛いのね」

ルイージ「ええ!?」

ルイージ「か、可愛い……」

ルイージ「僕が可愛い……///」ポッ

ピーチ「ルイージ?」

ルイージ「ふへへへへ…」

ピーチ「ねえ、ルイージ?」

ルイージ「──はっ!」

ルイージ「い、いや…! 何でもないよ、何でも」

ピーチ「そう? でも顔が赤くて──」

ルイージ「そ、そういえば!」

ルイージ「どうしてこんなところに? てっきり一番上にいるものかと」

ピーチ「え? あ、そうよね。お話ししなくっちゃね」

ピーチ「あなたが来てすぐにね? お城の方たちが、もう帰っていいって言ってくれたの」

ピーチ「だから、この方にここまで案内してもらって」

ルイージ「『この方』?」

クリボー「ど、ども」ペコ

ルイージ「うわっ!? い、いたんだ」

クリボー「え、ええ。いたんです……」アハハ

ルイージ「気づかなくてごめん……」

クリボー「いえいえ! 小さいですから、仕方ないですよ」

ルイージ「そう? ありがとう」

ルイージ「でも、本当にこのまま帰ってもいいのかい?」

ルイージ「クッパ、さんもいるんでしょ?」キョロキョロ

クリボー「あ、あの~……それがですねえ」

クリボー「何というか……」

ピーチ「あなたが来る少し前にどこかへ出かけちゃったらしいの」

ルイージ「へえ……そうだったんだ」

ルイージ(よ、良かったぁ)ホッ…

クリボー「それで、クッパ様からこれをお渡ししろと……」ガサッ

クリボー「お詫びの品だそうなんですが」

ルイージ「え、ありがとう!」

クリボー「いえいえ、お礼なんて」

クリボー「中身だって……カステラと豆大福ですし」

ピーチ「カステラと豆大福? あら、もしかして!」

ピーチ「 まあっ! “Truffe”のカステラと“マツタケ堂”の豆大福だわ」

クリボー「ど、どうしました?」

ピーチ「あ……と、取り乱しちゃってごめんなさい」アセアセ

ピーチ「これ、私の大好物なの。クッパ覚えていてくれたのね」

クリボー「あ、はは……良かったですう~」

クリボー「」ホッ…

クリボー(い、いけそう……かな? 腹切れとか言われないですみそうかな?)

クリボー「あ、あの~……」

ピーチ「どうしたの?」

クリボー「……」

クリボー(やっぱり余計なこと言わないどこ……なあなあで済まそ)

ピーチ「?」

クリボー「い、いえ! なんでもありません!」

ピーチ「そう?」

クリボー「はい! あ、それと!」

クリボー「お帰りになるのでしたら、飛行船でお送りしますね?」

ルイージ「え、良いのかい?」

クリボー「ええ、勿論です!」

クリボー「飛行船の中でもおもてなしさせて頂けたらと……」

ルイージ「へえ、そりゃいいや」

ルイージ「ピーチ姫は、どう?」

ピーチ「送ってくださるのは嬉しいのだけれど……」

ピーチ「うーん、どうしようかしら」

ルイージ「?」

クリボー「あ、あの……な、なにか不手際がございましたでしょうか?」

ピーチ「え!?」

ピーチ「違うの、そんなこと全然なくってね!?」

ピーチ「ただ、私のわがままというか……」

ピーチ「ねえ、ルイージ?」

ルイージ「?」

ピーチ「あの、私なかなかお城から出る機会ないでしょ?」

ピーチ「だから……どうせなら色々なところを見て回りたいなって」

ルイージ「色々なところ?」

ピーチ「ええ……リゾートとか、遊園地とか」

ルイージ「う~ん……でも一人じゃ危険だよ?」

ピーチ「ええ。だから……あなたと一緒に」

ルイージ「ぼ、ぼぼぼ、僕と一緒に?」ドッキン

ピーチ「ダメ、かしら」

ピーチ「爺や(キノじい)に知らせておけば、とりあえず大丈夫でしょ?」

ピーチ「だから……」

ルイージ「え、えと……そのあの///」

ルイージ(落ち着け、ルイージ……リゾートだの温泉だのに誘うってことはそう言うことだ。君だって男だ、勇気を出せ、ルイージ!!)

ルイージ「ぼ、ぼぼぼぼぼ」

ルイージ「はあっはあっはあっ!」

ピーチ「大丈夫……?」

ルイージ「だ、大丈夫! 心配しないで!」

ルイージ「その、リゾートとかのことだけど……ぼ、僕でよければ是非!」

ピーチ「まあっ、嬉しいわ!」

ピーチ「ありがとう、ルイージ! 本当に嬉しいっ!」ダキッ!

ルイージ「あわわわわわわっ!」ドキドキドキドキ

ルイージ(ヤバイヤバイヤバイ!)

ルイージ(な、なんか柔っこいのが腕に当たってる!)

クリボー「……」

クリボー(あーあ、鼻の下伸ばしちゃってまあ……)

クリボー(ピーチ姫も上手くやるもんだわなあ)

ピーチ「ねえ、クリボーさん」

クリボー「は、はいっ!」ピシッ

クリボー「な、なんでしょうか!」

ピーチ「あのね、お礼を言おうと思って」

クリボー「い、いえいえいえ! あの、私みたいな者には勿体無いですから!」

ピーチ「ううん、そんなことないわ」

ピーチ「ありがとう」ニコ

クリボー「」アハハ…

クリボー「ど、どうも」

ピーチ「じゃあ、ルイージ! いきましょうか!」ダキッ

ルイージ「ふぁ、ふぁいっ!」ドキドキドキドキ

キャピキャピ、スタスタスタ…

クリボー「……」

クリボー「……なんだろう、すごく虚しい」

クリボー「男って生き物の虚しさを感じる……」

クリボー「……」

クリボー「……ピーチ姫、すごく良い匂いしたな」

クリボー「良いなあ、ルイージさん」

クリボー「ボクも、恋人……欲しいなあ」

クリボー「……ハァ」

───
──


ルイージ「そういえば……」

ルイージ「……うーん」

ピーチ「?」チラ

ピーチ「どうしたの? ルイージ」

ルイージ「え? あ、ごめん! 少し考え事してたんだ」

ルイージ「クッパは一体、どこ行っちゃったんだろうなあって」

ルイージ「ピーチ姫はどう思う?」

ピーチ「」パチクリ

ルイージ「どうしたの?」

ピーチ「あ、いいえ。なんでもないの」

ピーチ「そうね。どこいったのかしら」ウフフ

ルイージ「……?」

ルイージ(どうして笑ってるんだろう。何か知ってるのかな?)

ピーチ「──ねえ、ルイージ?」

ルイージ「えと、何?」

ピーチ「例えばよ?」

ピーチ「お互い惹かれ合ってるのに素直になれない2人がいるとします」

ピーチ「貴方だったらどう思う?」

ルイージ「え~と……どう、かなあ?」

ピーチ「私はね、勿体ないなって思うの」

ルイージ「……うん。そうだね」

ルイージ「確かに勿体無い」

ピーチ「ありがとう」ウフフ

ピーチ「だからね、私、思うんです」

ピーチ「どうせなら、最後はハッピーエンドがいいなあって」


~Fin~

■夏のつべら第6弾
『視聴者が創りしUNKマリオ2 完全攻略放送』
▽マリオメーカー2/創作ステージ
「SUPER MARIO 2 UNK WORLD」
1-1『デコボコへいげん』~8-4『最終決戦』
36時間放送(12:00~)

https://youtu.be/RxQf-J8qGKw

1以降の配信

https://youtube.com/@junchannel

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