ミリマスのSSです。
矢吹可奈ちゃんのお誕生日お祝い。
短めです。
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「カンカンカン♪ お歌の時間~♪ サンサンサン♪ お歌のお姉さん~♪」
「可奈? どうしたの? 急に歌のお姉さんだなんて」
「あ、志保ちゃん! もうすぐ私の誕生日だよね。大人になったらどんなお仕事がいいのか考えてみようかなって」
「それで歌のお姉さん?」
「うん。たくさん歌えるし歌を好きになってもらえるから私にぴったしかなって。それに小さい子に私好かれやすい気もするし」
「そうかもね。可奈は子供っぽいから」
「違うよー。水桜ちゃんの時も小さい子から応援してもらえたし、ハミガキのお仕事のときも喜んでもらえたんだよ!」
「それに子供向け番組でも大人気だったわね。ハミガキもお着がえもちゃんとできないのが可愛かったって」
「ひどいよ志保ちゃん。あれはいっしょにやろうとしたからで」
「どうしてそんなこと考えたのかは分かったけど歌のお姉さんって……っ!」
「あれ? 志保ちゃん? どうかした?」
「可奈ちゃんは劇場から出ていきたいの?」
「へ? どういうこと? 私は歌のお姉さんもいいなあって思っただけで」
「歌のお姉さんってアイドルといっしょにはできないよ。とってもルールが厳しくて掛け持ちなんて絶対無理」
「え!? そうなの!? アイドルやめたくはないかな。どうしよう」
「悩むことないわ。可奈ちゃんはアイドルが好きなんだから。ずっと劇場にいればいい」
「ねえ? 志保ちゃん今日は何か変じゃない?」
「バレちゃった? 私は志保じゃない。765プロライブ劇場の魂」
「えお化けええええ!? 悪霊退散~♪ お化けは解散~♪」」
「落ち着いて。お化けじゃないわ。劇場の魂」
「どう違うの?」
「765プロを応援してくれるみんなの夢のカケラが集まって生まれた存在」
「悪いことしない?」
「……多分、しないわ。私はみんなに劇場にいてほしいだけ。可奈ちゃんにもずっとここでアイドルをしていてほしい」
「私たち地方公演とかもするよ?」
「本当はずっと劇場でだけライブをしていてほしいわ。それでも前に話したみんなはシアターが大好きだって言ってくれたの」
「うん。私も大好きだよ」
「何があってもここがホームだって、帰ってくる家みたいな場所だって言ってくれた。だけど卒業したら戻ってこない」
「アイドルをやめちゃったらここに戻ってきてくれない。私だけ置いてかれちゃう」
「そっか。でも大丈夫だよ」
「大丈夫じゃない!」
「もしかすると私は将来アイドルをやめるかもしれない」
「だけどここは私をアイドルにしてくれた大好きな場所。もしも未来のここに私がいなくても、あなたは絶対に一人にはならないよ」
「どうしてそんなこと言えるの?」
「言えるよ。私は春香さんや千早さん。ううん春香ちゃんや千早ちゃんに憧れてここに来たから」
「だから私たちにも憧れてここに来てくれる子たちがきっといる。素敵な音楽がいつまでもここで生まれるって私は信じてる」
「なら約束して。次のあなたのバースデーライブで見せてくれるって。みんなが来てくれる最高のライブを」
「うん!」
「あれ? 私、何を?」
「あ、志保ちゃんが戻った!」
「戻った? どういうことよ?」
「ひーみつ! それより私プロデューサーさんにお願いしたいことがあるから行くね!」
「ちょっと説明しなさいよ!」
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