【ウマ娘】トレセン学園にて その4【安価・コンマ】 (983)

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【ウマ娘】トレセン学園にて その3【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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トレーナー室にて



ブラトレ「ブライアンさっきはー」



ナリタブライアン「今から私はお前達に対しての不満を暴露する!!ウララ!キングを電話で呼び出せ!」



ハルウララ「う、うん……」



ナリタブライアン「今回のことはお前たちが思っている以上に私は頭にきている!それをわからせてやる!」



ブラトレ「ブライアンの気持ちを考えていない発言だった、すまない…」



ナリタブライアン「謝る前にお前達も私に対する不満を言え!」



ハルウララ「でもそんなことしたら喧嘩にならない…?」



ナリタブライアン「喧嘩になってチームが崩壊するなら私たちはそれまでだったんだ。そうなったら私は姉貴のとこに行かせて貰う!」



ブラトレ「わかった。ウララ、すまないがキングに電話をかけてくれ」



ハルウララ「本当にいいんだねトレーナーさん。キングちゃんを呼ぶからね」

数分後



キングヘイロー『不満というのは個人に対してだけではなく、チームに対してでも良いの?』



ナリタブライアン「当たり前だ!」



キングヘイロー『なら私も参加する意味がありますわ。一流ならどんな意見も無視しません』



ブラトレ「先に決めておくか、特定の個人が集中砲火をくらってもそれは仕方ないことだと諦める」



ブラトレ「責めすぎることは禁止だ。あくまで不満を言うということだからな」



ハルウララ「悪口なんかも止めとこうよ、嫌な気分になっちゃうから」



キングヘイロー『責められた人の反論はちゃんと聞く。決めつけは良くありませんからね』



下2 誰かの不満を

キングヘイロー『では私からいかせてもらいます。電話をかけてくれたウララさんに対してです』



キングヘイロー『ウララさんは少しマヤノトレさんに拘り過ぎな気がします。前の世界での恨みがあるのは分かるのですが…』



キングヘイロー『この世界でのマヤノトレさんは女癖が悪いくらいで悪人ではないと思うんです。現にリトルココンさんの救出の提案をしたのだってそうです』



キングヘイロー『ベテラントレーナーを学園から追い出した決定打もマヤノトレさんですし……』



ハルウララ「うるさい」



キングヘイロー『ウララさん…』



ブラトレ「マヤノトレのことになるとキングが相手でもダメか」



ハルウララ「わかってるよ前の世界とここは違うって!でも……あの恨みは忘れられない!」



ハルウララ「アイツが良い思いをしてたら凄く嫌な気分になるよ……」

ブラトレ「忘れろとも言わないし彼を許せとも言わない。しかしこの世界でマヤノトレは悪人じゃないんだ」



ブラトレ「裁かれることは無いし、彼には罪の意識が無いんだ。悪びれる様子がなくても仕方ない」



キングヘイロー『自分では気が付いていないかもしれませんけど、トレーニング中ウララさんは必ずと言っていいほどマヤノトレさんを見ていました』



キングヘイロー『これを機に拘ることを自重してもらえたら良いと思います』



ブラトレ「いきなりは無理でもそのことを心に置いておくのはどうだ?」



ハルウララ「……やれるだけやってみる」



下3 誰かの不満を

ブラトレ「次は俺からブライアンにあるんだがいいか?」



ナリタブライアン「好きにしろ」



ブラトレ「うまぴょいした後に無理矢理料理を作らせたりしないで欲しいんだ」



キングヘイロー『微笑ましいカップルの光景ではないの?』



ブラトレ「こっちは死にそうだから出来れば労って欲しい…」



キングヘイロー『そこまで激しいんですのね……』



ブラトレ「俺が頑張っているからだ…搾取はしない代わりに俺が精一杯頑張っている」



ナリタブライアン「あれで死にそうだと?笑わせるな」

ナリタブライアン「マヤノトレの話しをシンボリルドルフから聞いた。アレ並みとは言わないがもっと努力をしろ」



キングヘイロー『そんなに凄いの……?』



ナリタブライアン「浮気する女の気持ちがわかった。お前は男としてもマヤノトレに劣っている」



ブラトレ「俺は下手なのか?」



ナリタブライアン「下の方なのは間違いない。モノも平凡で到底私が満足することは無いだろう」



ナリタブライアン「うまぴょいはストレス発散も兼ねる、だから私が搾取していたんだ」



ナリタブライアン「私の隣に居たいなら男を磨け。私に捨てられたくなかったらな」



ブラトレ「……わかった」



下3 誰かの不満を

ハルウララ「ねえブライアンちゃんトレーナーさんへの当り強くないかな?一方的なのはいつか壊れちゃうよ」



キングヘイロー『……それは私に向けてでもありますわね』



ナリタブライアン「私は壊れても構わないと思っている」



ブラトレ「な……」



ナリタブライアン「何度も言うが私に干渉してきたのはお前だ。私は一人でも生きていける、お前がいなくとも関係ない」



ナリタブライアン「居るに越したことは無いが絶対に必要かと言われれば返事に困るな」



ハルウララ「トレーナーさんはこれだけブライアンちゃんに尽くしてるのに…」



ナリタブライアン「尽くせと言った覚えは無い」



ブラトレ「……言ったぞ」



ナリタブライアン「ならこれからは尽くさなくてもいい。嫌なら他の女の所に行け」

ナリタブライアン「トレーナーにはまだある。さっきも言ったがスズカには勝てないとは言って欲しくなかった」



ナリタブライアン「今は無理でも速さの向こう側を極め、脚を完成させれば勝てると言って欲しかった。試してもない事を無理だと言って欲しくなかった」



ナリタブライアン「お前を信じてたのに私は裏切られたんだ」



ハルウララ「私……ちょっとわかる」



ナリタブライアン「トレーナーの契約を破棄したければしてもいい。私が邪魔ならお前の家に置いてある私の私物は片付ける」



ナリタブライアン「私にはお前だけじゃない、姉貴がいる。絶対にお前の世話になる必要が無いんだ」



ナリタブライアン「私に文句があるなら遠慮なく立ち去れ。不満は聞いてやるが文句は聞く筋合いが無い」



ナリタブライアン「私は一人で生きていける。お前がいなければ私は生きていけないことなんて絶対に無いんだ」



下3 このあとどうなったか

ブラトレ「すまなかったブライアン」



ブラトレ「たった一度や二度の勝利でそこが最高の到達点と決めつけていた」



ナリタブライアン「ふん…」



ブラトレ「その先の速さの向こう側があると言うのなら、その更に先を越えていく。ブライアンならそれができるんだ」



ブラトレ「俺も覚悟を決めた。スズカに勝つ、その為にブライアンを壊れるギリギリまでトレーニングを積む」



ブラトレ「文句は聞かないと言ったな?こちらだって弱音は聞かない、うまぴょいのことなんか考えられなくしてやる」



ブラトレ「……ついてきてくれるかブライアン?」



ナリタブライアン「嫌だと言うはずが無いだろう」



ブラトレ「あらためてこれから宜しくな…ブライアン」

キングヘイロー『なんとか纏まりはしたけどブライアンさんは結構凄いことを言ってたわね』



ハルウララ「男を磨けって……浮気ぴょい公認ってことだよね?」



ナリタブライアン「なにをコソコソ話している」



ハルウララ「う、ううんなんでも無い」



ナリタブライアン「なんでも無いのなら併走だ。お前がG1三連勝なのも腹が立っている」



ハルウララ「タイムで勝てなくてもレースでは勝てるもん!」



ナリタブライアン「勝つのは私だ」



ブラトレ「成績で負けているのはブライアンだぞ、本気でやらなければ勝てる相手じゃない」



ブラトレ「ウララも本気で走れ、ブライアンに勝って速さを証明だ」



下3 このあとどうなったか

生徒会室にて



シリウスシンボリ「なにを言われようがサイレンススズカはトーナメントには出せねえ」



マヤノトレ『ナリタブライアン、オグリキャップ、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー……』



マヤノトレ『競バから衝撃……この五人とスズカを一緒にトーナメントに出してくれ…』



シリウスシンボリ「無理だ」



マヤノトレ『彼女たちなら……スズカに勝てる見込みがある…』



マヤノトレ『 もしスズカの圧勝でも…観客も萎えさせない…圧倒的走りを見せてやる…』



シリウスシンボリ「大した自信だが観客はそう甘くないんだよ。あんなバカな奴らの考えることは単純でクズだ」

マヤノトレ『衝撃の秘密はわかっている…あの走り方ができれば…観客は飽きない…』



シリウスシンボリ「サイレンススズカが衝撃の走りでレースをするってのか?」



マヤノトレ『やろうと思えば…いつでもできる…』



シリウスシンボリ「レースにも勝って観客も飽きさせない自信があるってのかよ」



マヤノトレ『スズカを出せ…俺が言えることはそれだけだ…』



下3 このあとどうなったか

スズカ疾走後



サイレンススズカ『これで良かったの?』



マヤノトレ『十分見れただろう…』



シリウスシンボリ「衝撃の走りそのまま……どうやったんだ?」



マヤノトレ『脚を完成させる最中に会得した…スズカのトレーニングの一部だったんだ…』



サイレンススズカ『この走り方は逃げに合ってる。差しや追い込みには向かない』



マヤノトレ『これでスズカが圧勝しても…観客は飽きない…」



シリウスシンボリ(画面越しでこの衝撃だ、実際に見た奴らはどうなるっていうんだよ)



マヤノトレ『これでスズカたちを…参加させない理由は無くなったな…』

マヤノトレ『スズカを走らせることは…競バへの対策にもなる…』



マヤノトレ『編入生や特待生の詳細を教えてくれ…』



シリウスシンボリ「なにをしやがる?」



マヤノトレ『衝撃を…トレセン学園に入れる…』



シリウスシンボリ「正気か…?奴が入るとは思わねぇぞ」



マヤノトレ『俺がトレーナーをすると言えば食いつく…衝撃はトレーナーを求めている…』



マヤノトレ『この謹慎中さまざまなことを考えた…トレセン学園の為になることもな…』




下3 このあとどうなったか

競バ場にて



モブD「……」



モブK「衝撃はなにを読んでるんだ?」



モブO「トレセンの資料だよ~」



モブK「編入試験を兼ねた公開トライアルか。コイツなら間違いなく受かるだろうな」



モブO「私は競バでいいと思うんだけどな~」



モブK「衝撃もそうだったはずだ。でもコイツは自分が速く走ることに興味があるんだよ」



モブK「自分を伸ばせるトレーナーがいるならトレセン学園でも行くだろ」

モブD「それだけじゃありませんよ」



モブK「なんだ聞いてやがったか」



モブD「シンボリルドルフをこの手でやれるチャンスでもありますから」



モブO「殺しちゃお~!」



モブD「命を奪うのはいつでもできます。社会的に完全に殺すんです」



モブK「不正のことはもうネットで出回ってるぞ」



モブD「元会長が襲われている写真がばら撒かれたらアイツは終わりです」



モブK「おいおい面白そうだな」



モブO「手伝うよ~」



モブD「三人でリンチした後、服を燃やして写真を撮ってやる。どんな道を歩もうがシンボリルドルフは二度と社会に出られない!」



モブK「やっぱりお前最高だわ、なんでも手伝うから遠慮なく言えよ」



下3 このあとどうなったか

トレセン学園にて



ナリタブライアン「スズカのトーナメント参加を認めたのか」



シリウスシンボリ「マヤノトレか…アイツは面白ぇ、気に入ったぜ。衝撃の参加も認めてやるよ」



シリウスシンボリ「衝撃が学園に来るってことは不正会長に復讐でもするだろ。警備はお前に任せるぞ」



シリウスシンボリ「それとアイツからこんなモノを預かってる」ピラッ



ナリタブライアン「トレーニングのメニュー?」



シリウスシンボリ「マヤノトレ直伝のトレーニングだとよ。お前ら舐められまくってるぜ」



ナリタブライアン「……」



シリウスシンボリ「アイツが名前を挙げたウマ娘にこれを配れだとよ。やるかどうかは別としてこれでフェアな勝負にはなるな」



ナリタブライアン「奴は本気で競バを潰すつもりか」



シリウスシンボリ「これがアイツの答えだな」

シリウスシンボリ「頭を使うんじゃなく力でねじ伏せる。競バの連中を圧倒しろってことだな」



ナリタブライアン「その為には自分の技術を提供することに躊躇らわないのか」



シリウスシンボリ「普通なら受けとらないだろうが、そう言われたら…」



ナリタブライアン「……」パシッ



シリウスシンボリ「そうだよな持っていくしかないよな」



ナリタブライアン「トレーナーも理由を話せば理解する。競バを潰せるならなんてことはない」



下3 このあとどうなったか

トレーニング場にて



ブラトレ「これは凄い……サイレンススズカ、アグネスタキオンの脚が完成して強くなる筈だ」



ブラトレ「マヤノトレが挙げていたウマ娘もこれでスズカと互角に戦える」



ハルウララ「……チッ」



ナリタブライアン「おい」



ハルウララ「アイツに舐められてないのこれ?」



ブラトレ「俺達を信頼して渡したんだ、彼は本気で競バと戦うつもりだ」



ブラトレ「ギャンブルがどう、ウイニングライブがどうこうじゃない。競バに対して速さで勝とうというんだ」



ブラトレ「舐めているのなら他の手段を使ってくるし、そもそもマヤノトレはそんなことをしない」



ハルウララ「アイツのこと信頼し過ぎだよ……」ボソッ

ナリタブライアン「ならお前はこのトレーニングをしなくていい」



ハルウララ「うんそうする。アイツのトレーニングなんか絶対にやりたくない!!」



ブラトレ「それはそうだマヤノトレのトレーニングはブライアンにもやらせないぞ」



ハルウララ「…どういうこと?」



ブラトレ「これを基本にして俺が仕上げる。ブライアンとウララに適したものに上書きする」



ブラトレ「これなら彼のトレーニングとは言わないだろう?俺はあくまで参考にするだけだ」



ハルウララ「それならまだ……許せるよ」



ブラトレ「トーナメントまでにモノにしてみせる。必ずブライアンを強くしてやる」



下3 このあとどうなったか

ナリタブライアン「あの男が競バを潰そうとしてるのはお前に対しての罪滅ぼしかも知れない」



ハルウララ「は……?」



ナリタブライアン「前の世界でマヤノトレはお前を金を稼ぐ道具として使っていたんだろ?だからこの世界ではウマ娘を金儲けの道具にしている競バを潰そうとしてるんじゃないのか」



ナリタブライアン「お前もホントは心のどこかじゃー」



ハルウララ「やめてやめて!そんなこと聞きたくない!!」ダダダッ



ブラトレ「ウララ……」



ナリタブライアン「逃げるということが答えだ。認めたくなくても結果は変わらない」





ハルウララ「嫌だ嫌だ嫌だ!認めたくない!あんな酷いことをしたアイツのこと……!」



ハルウララ「この世界だからそんなこと思っちゃうの?!前の世界なら…」



「手伝ってあげようか?」



ハルウララ「……前から私の中に居たよね」



「きひひひひひ」



ハルウララ「私が貴女の思い通りに動かないから動かそうとしてるんでしょ」



「きひひひひひ」



ハルウララ「貴女ならこの気持ちを消せるの」



「あたしは神だ」



「お前が願えば物語は動く」



下2 このあとどうなったか

「耳を貸してはなりません」



「誰だ!!」



シラオキ「耳を貸しては神を越える存在の怒りを買います。そうなれば悪魔の思う壺です」



「黙れこのクソが!」



ハルウララ「貴女はフクキタルちゃんじゃない……誰?」



シラオキ「私はシラオキ。この世界の見守っている存在です」



シラオキ「身体はフクキタルのものを借りています。本人に許可を得ていないのは許して下さいね」



ハルウララ「本物の神様…?」



シラオキ「そんな大袈裟なものではありません。この世界の秩序が乱されないよう守っているだけです」

シラオキ「気が付いていないかもしれませんが悪魔はずっと貴女の中に居ました」



ハルウララ「ずっと……?」



シラオキ「貴女を狂わせるのが悪夢の目的ー」



「いい加減にしろ」



ハルウララ「あたしは神さまだ!!」



シラオキ「貴女はこの世界に必要ありません」



ハルウララ「よく言う!あたしが居なかったらこの世界は表に出ることはなかった!」



シラオキ「私は表に出ることを望んでいませんでした」



ハルウララ「だからあたしが引きずり出してやったんだよ!」



シラオキ「消えなさい。その身体は貴女のものじゃない」



下2 このあとどうなったか

シラオキ「貴女は神でも悪魔でもない。本来の世界での『××××××』です」



シラオキ「消えなさい邪なる者よ」



ハルウララ「……」



シラオキ「気配は消えた…けど存在が無くなったわけではない」



シラオキ「こんなことをしていてもイタチごっこを繰り返すだけ、元を断たなければ意味がありません」



ハルウララ「あ、う……」



シラオキ「彼女にはまだ知らせない方が良いでしょう。それでは後は頼みましたよ」



マチカネフクキタル「……はっ!!また意識が飛んでいました!」



マチカネフクキタル「おわぁ?!ハルウララさんが倒れているじゃないですか!そうか!彼女を助けろということなんですねシラオキ様!」



マチカネフクキタル「このマチカネフクキタルが確実にお助けします!」

保健室にて



ハルウララ「トレーナーさん、なんだか心が軽くなった気がするの」



ブラトレ「それは良かったじゃないか」



ハルウララ「意味もなくイライラしたりすることも無いし、頭がスッキリした感じ!」



ブラトレ「体調は悪くなくとも今日はゆっくり休むんだ。明日からまた頑張ればいいからな」



ハルウララ「よーし明日から頑張るぞ!」



ブラトレ(確かに違う…いつものウララは目の奥が笑っていなかったが今はちゃんと笑っているように見える)



ブラトレ(心境の変化で片付くことでは無いだろうがあえて触れる必要も無い)



ブラトレ(ウララが元気ならそれでいい。こちらから無理矢理どうこうするものじゃないんだ)

「畜生、アイツを選んだのが間違いだった」



「並のキャラクターならとっくに狂ってるはずなのに」



「あれだけ感情を傾けても誰も殺せなかった」



「プレイヤーを殺したアイツは狂う素質があるはずなのに」



「そもそも『ガイドライン』が邪魔。××の世界ではなにをしても自由だった」



「あたしは諦めない」



「もう目覚まし時計なんかどうでもいい。あたしをバカにした奴らに天罰をくらわせてやる」

学園内にて



ダイワスカーレット「……」ドクンッ



ウオッカ「ーーおい、聞いてんのかよ」



ダイワスカーレット「アンタ今押した?なんか変な感触があったんだけど」



ウオッカ「指一本触れてねぇよ」



ダイワスカーレット「おかしいわね…確かにきひひひひひひひ」



ダイワスカーレット「おかしいわね…確かに変な感覚があったのよ。何かが間に入ってくるような感覚があったの」



ウオッカ「トーナメントに向けて走り込み過ぎておかしくなったか?」



ダイワスカーレット「なによそれアタシは本気なのよ!」



ダイワスカーレット「マヤノトレが来るから……」



ダイワスカーレット(殺さないと)



ダイワスカーレット「……頑張ることのなにが悪いのよ」



ウオッカ「そうだな頑張って早く追いついてこいよ~」



ダイワスカーレット「……きひ」

今日はここまでです



新スレでも宜しくお願いします

雷が落ちるのが分かっているのを自分の力のように言っているウララのセリフとか、
目覚まし時計が渡ったらゲームオーバーとかのあたりから考えると、
自称神もウララのような多重ループに巻き込まれた人物だろうか

病院にて、電話中



キングヘイロー「マヤノトレさんのを元にしたトレーニングは厳しいのね」



ハルウララ『毎日ふらふら~って感じだよ!』



キングヘイロー「今までが甘いとはいいませんがどこか余力が残ることが多かったのは事実ね」



ハルウララ『トレーナーさんはそれを反省してそれはもう激しいトレーニングが続いてるの』



キングヘイロー「ウララさんは大丈夫?ついていけてる?」



ハルウララ『なんとか……頑張ってるよ!』

ハルウララ『キングちゃんはまだまだ退院できないよね?』



キングヘイロー「車椅子でも動くと痛みが出るから、すぐには難しいわね」



ハルウララ『久しぶりに会いたいな…けどトレーニングがあるから電話で我慢する!』



キングヘイロー「私が心配なのはウララさんが一人で起きられるかどうかなんだけど、それはどうなの?」



ハルウララ『えへへ……ノーコメントで!』



キングヘイロー「ブライアンさんやトレーナーさんに迷惑はかけてはいけませんわよ」



ハルウララ『はぁーい…』



下3 このあとどうなったか

トレーナー室にて



オグリキャップ「今回の件で私は感謝しかないんだ」



オグリキャップ「トレーニングメニューをくれたりサイレンススズカとのレースメンバーに選んで貰った」



オグリキャップ「マヤノトレはタマをあんな目に合わせた競バを潰そうとしている。一度お礼を言いたい」



ゴルシトレ「え~んんーー~」



オグリキャップ「いけないのか?」



ゴルシトレ「場所知らねぇ…」



オグリキャップ「誰かに聞けばいいんじゃないのか?」



ゴルシトレ「アイツと関わると変なことに巻き込まれるから近付きたくねぇんだよ」



オグリキャップ「トレーナーが変だから気にしなくて良い」



ゴルシトレ「アイツはそういうベクトルじゃない方向で変なんだよ~」

オグリキャップ「なら私が一人で行く。これなら問題無いな?」



ゴルシトレ「無ぇけどもだ、十分気を付けろよ」



オグリキャップ「心配されるような年齢じゃないから大丈夫だ」



ゴルシトレ「そうじゃないんだけどよぉ~」



オグリキャップ「よくわからないがとにかく行ってくる」



ゴルシトレ「大丈夫か……?大丈夫じゃない気がするぞ…」



下3 このあとどうなったか

道中



オグリキャップ「こっちだ……こっちから良い匂いがする…」



オグリキャップ「マヤノトレの居場所は誰も知らなかった…諦めようとしたが…この匂いに抗えない…」



オグリキャップ「肉……野菜……美味そうだ…」



オグリキャップ「美味しそう……美味しいそう……」



オグリキャップ「美味しい……凄くジューシーだ……」



オグリキャップ「こっちから……匂いがする……」

田舎にて



アグネスタキオン「君は野良犬か何かなのかい?」



オグリキャップ「美味しいぞ!」



マヤノトップガン「匂いを辿ってきたって信じられないけど…」



サイレンススズカ「この様子だと疑う様子は無さそうね」



オグリキャップ「美味い!焼きたてが一番だ!」



シンボリルドルフ「食料は持ちそうかい?」



マヤノトレ「いや……無くなるな…」



シンボリルドルフ「彼女一人で我々の食料を食い尽くすか。流石は怪物ということだな」

食後



オグリキャップ「……すまなかった」



アグネスタキオン「食い尽くしたあとに言われてもねぇ」



オグリキャップ「お腹が減っていたんだ…」



マヤノトップガン「学園の食べ放題が無くなってもなんとかなるでしょ?」



オグリキャップ「ならない……最近はずっとお腹が空きっぱなしだった」



サイレンススズカ「異常とまで言えそうなくらいの食欲ね」



シンボリルドルフ「終わったことは仕方ない。君がなにをしに来たのかあらためて聞かせてもらおう」

オグリキャップ「マヤノトレが挙げた五人に入っていたこと、タマを傷付けた競バを潰そうとしていることが嬉しかった」



オグリキャップ「そのお礼を言いに来たんだが一つだけ聞きたいことがある」



マヤノトレ「どんなことだ…?」



オグリキャップ「どうして私を選んでくれたんだ。最近の成績もそこまで良くなかったのに」 



マヤノトレ「単純な話しだ…君はオグリキャップだろう…?」



オグリキャップ「……」ブルッ



アグネスタキオン「おや…武者震いかい?」



オグリキャップ「その答えを聞けて満足だ。ありがとうマヤノトレ、この恩は結果を出して返す」



下3 このあとどうなったか

その後何事もなく戻ってくるオグリキャップ
ゴルトレ「てっきりお嫁にいけない身体にされたのかと」
オグリ「それはむしろお前のマッサージだ」

トレーナー室にて



オグリキャップ「バーベキューは美味かった」



ライスシャワー「それが感想なんだね…」



ゴルシトレ「無事に帰ってきて良かったぜ、てっきりお嫁にいけない身体にされたのかと思った」



オグリキャップ「それはむしろトレーナーのマッサージだ。マックイーンがされている所を見たが…」



メジロマックイーン「覗き見ですの?!」



オグリキャップ「見えたものは仕方ないだろう。それにあんなに喘いでいれば気付く」



ゴールドシップ「マックイーンは神経が敏感だからな~声が大きくなるのは仕方ないって!」



ライスシャワー「ライスでも気持ちいい声出しちゃうから…」



ゴルシトレ「下半身はエロい神経も多いから仕方ないんだよ。狙ってるわけじゃねぇ」

オグリキャップ「マヤノトレは紳士だった、とても言われている様な淫行トレーナーには見えなかった」



ゴルシトレ「いーやオグリがタイプじゃなかっただけだろ」



メジロマックイーン「それは一理ありますわね」



ゴールドシップ「ウチだと間違いなく米がアウトだな」



ライスシャワー「ひぃ…」



ゴルシトレ「パクパクはともかくカツ丼はアイツから守る!安心してろよ!」



ライスシャワー「う、うん……」



下3 このあとどうなったか

kskst

オグリキャップ(マヤノトレは何故、タマを傷付けた競バを何とかしようとしてくれてるんだ)



オグリキャップ(私はオグリキャップだと、あの一言を言ってくれたマヤノトレはどうして評判が悪いんだ)



オグリキャップ(私はタイプじゃなかっただけなのか?もしそれが本当なら少し嫌だな…)



オグリキャップ(なんで嫌なのかはうまく言葉にできない。こういう時は身体を動かすしかない) 



オグリキャップ「トレーナー、今日のトレーニングのメニューを教えてくれ」



ゴルシトレ「たらふく食ってきたんならそのカロリーを消費させてやるよ!ダート行くぞダート!」

病院にて



タマモクロス「ーーで、さっきまでオグリのトレーニング見とったからそんな土っぽいんやな」



ゴルシトレ「手は洗ったんだけどな」



タマモクロス「ウチらはそういうの敏感やからわかるねん。汚れてないのはわかってるからええよ」



ゴルシトレ「でよ、車椅子のコイツなに?」



キングヘイロー「タマモさんがゴルシトレさんのマッサージを受けていると聞いて、是非見学したいと思ったのよ」



ゴルシトレ「お前にマッサージするとは決めてないし」



キングヘイロー「復帰絶望と言われたタマモさんが希望を抱けるようになった。そんなマッサージなら興味を持って当然です」



ゴルシトレ「エセ関西弁はコイツに見せていいんだな?」



タマモクロス「…ええよ。遠慮なくやってや」



下3 このあとどうなったか

よーく見ておけよエセお嬢様、お前達ウマ娘はお世辞にも本来高速で走るのに向いてない骨格と筋肉の付き方をしてるのにあんな速度で走るから、まずこういう所とかこういう所に無理がくるんだ
と意図せずタマモにかなり恥ずかしい体勢を取らせながらマッサージするゴルトレ

施術中



ゴルシトレ「よーく見ておけよエセお嬢、ウマ娘はお世辞にも高速で走るのに向いてない骨格と筋肉の付き方をしてるんだよ」



ゴルシトレ「あんな速度で走るから、まずこういう所とかこういう所に無理がくるんだ」



タマモクロス「……」



キングヘイロー「なんて格好をさせてるの?!」



ゴルシトレ「前貼りはしてるからいいだろうがよ。で、エセ関西弁がここがダメになってんだよ」グイッ



タマモクロス「ぐぅっ!!」



キングヘイロー「痛がってますわよ!」



ゴルシトレ「痛くて当たり前なんだよ筋も切れてるし筋肉もボロボロだからな」



ゴルシトレ「今日やってんのは筋を繋げるヤツだ。本当に繋がるというより、その感覚を筋に覚えさせてんだ」



ゴルシトレ「こうやって周りの筋肉を動かして…」



タマモクロス「ぁん……」



キングヘイロー「お尻を揉んでるだけじゃないの!」



ゴルシトレ「うるせぇなエセお嬢、これで合ってんだよ」

タマモクロス「ん、んぁ……ぁ…ぃ……」



ゴルシトレ「せっかく見せてやってんだからちゃんと見ろよ」



キングヘイロー「だってこんなの…!」



ガチャッ



オグリトレ「タマモクロスの様子を見に来たんだがー」



タマモクロス「ん、ん、ん……ぃ……ぁん…」



スーパークリーク「まぁ…!」



イナリワン「なにしてんだ、この変態野郎!」



ゴルシトレ「なにすんだよエセ江戸!」



イナリワン「大井は江戸だぁーーーー!」



下3 このあとどうなったか

kskst

ゴルシトレ「大井は江戸幕府が江戸って定めた範囲からギリギリ外れてるから江戸じゃねーぞ」



イナリワン「ぬぁぁぁぁーーー!!」



ゴルシトレ「なに怒ってんだよいなり寿司」



イナリワン「コイツだけは絶対許さん!」



看護師「うるさい!病室では静かにしなさい!」



スーパークリーク「あ、すいません……」



オグリトレ「イナリ、あれがゴルシトレのマッサージなんだ」



キングヘイロー「そんなこと言われてもえっちなことしてるようにしか見えませんわよ……」

数分後



ゴルシトレ「よくも邪魔しやがったないなり寿司」



イナリワン「あんなの見せられたら誰だって誤解するだろ!」



オグリトレ「コイツのマッサージは問題無かったかタマ」



タマモクロス「脱がされるのは納得いかんけど腕は本物やわ。下半身も反応してないから許せるわ」



イナリワン「そうだお前がいるから聞いとくぞ、そっちのライスが最近トレーナーの周りうろちょろしてるけどなんだよ?」



ゴルトレ「あー……まあ気にするな!」



イナリワン「気になるから聞いてんだよ、知ってるなら教えやがれ!」

ゴルシトレ「ってことだから言うぞ」



オグリトレ「待ってくれ…」



ゴルシトレ「待たねぇ。米はな、腐ってんだよ」



イナリワン「はぁ?」



スーパークリーク「まぁ……」



ゴルシトレ「俺となオグリトレは昔ー」



オグリトレ「タマは元気そうだな、よし帰るぞ」



スーパークリーク「まぁ…まぁ………!うふふふふふふ」



イナリワン「なんだよスッキリしねぇな」



下3 このあとどうなったか

kskst

トレーナー室にて



ネイチャトレ「僕が教えられることは少ないよ?人に教えられるほどのキャリアも無いし」



バクトレ「それでも知りたいんだもっと教えてくれないか?」



ネイチャトレ「なんというか変わったね。前までは作戦なんか二の次って言ってたのに」    



バクトレ「事情がかわったというか…まあ……あれだ!トレーナーとして成長したいんだよ!」



ネイチャトレ「思い出したように言われても……大体なにがあったか想像できちゃうからね」



バクトレ「なにも、無い」



ネイチャトレ「ならテント張ってるのはそれが君の普通なんだ?」



バクトレ「これはお前にはそう見えているだけで実際にはそうじゃない。シュレディンガーの猫ってヤツだよ」



ネイチャトレ「例えられる猫が可哀想で仕方ないね」

バクトレ「作戦について教えてもらいたかったが他にも話しがある」



バクトレ「この地図を見てくれ、このアパートを知ってるか?」



ネイチャトレ「学園からは近い場所だけど知らないなぁ」



バクトレ「このアパートはウマ娘たちがよく外周で走るコース上にあるんだ」



ネイチャトレ「へぇそうなんだ」



バクトレ「頼みがある。俺と一緒にこのアパートを借りてくれないか?」



ネイチャトレ「え……?嫌に決まってるけど…?」



バクトレ「いま想像しているようなことじゃない!これはお互いにメリットがある話しなんだ」



バクトレ「そろそろ学園内でのうまぴょいが危なくなってきた。しかし毎回ホテルを借りていると金がかかり過ぎる」



バクトレ「そこでいっそのこと部屋を借りようと思う。この方が安上がりになりそうなんだ」

ネイチャトレ「僕に言わなくても借りればいいじゃないか」



バクトレ「1円でも安い方がいい、お互いにシェアしてこのアパートを使わないか?」



ネイチャトレ「……ネイチャとはそんな関係じゃない」



バクトレ「これを機にモノにすればいいんだよ、お互いに両思いなのはわかってるんだろ?」



ネイチャトレ「ネイチャはまだ学生だよ」



バクトレ「学生じゃないとできないことがあるんだぞ?!」



バクトレ「制服姿で膝枕なんか卒業したら一生できない!それがわかっているのか?」



ネイチャトレ「膝枕……」



バクトレ「尻ぴょいなら罪悪感も少ないしお互いに気持ち良くなれる。ネイチャを取られる可能性がある今よりは良いと思わないか?」



バクトレ「良く考えてみることだ、きっと答えは見えてくる」



下3 このあとどうなったか

ナイスネイチャ[トレーナーさんこんなのどう?]



ナイスネイチャ[フレーフレー!元気出ろ、出せ!]



ナイスネイチャ[ん…元気出たみたいだね、すごく大っきくなってる]



ナイスネイチャ[胸にする?それとも……やっぱりコッチ?]



ナイスネイチャ[トレーナーさんならいいよ、うまぴょいしよ?]



ナイスネイチャ[チアガールのままでなんて…トレーナーさんも変態じゃん]



ナイスネイチャ[なんて…そんなトレーナーさんに興奮してるネイチャさんはもっと変態かな?]

ネイチャトレ「…… 悪い話しじゃないのか」



バクトレ「バクシンオーに逆バニーを…アマゾンにドエロいナース服を!」



バクトレ「外出許可や外泊許可は理由がなければ通りにくい。だからトレーニング中の時間を利用する!」



バクトレ「コスプレ衣装も保管しておけるし玩具だって置ける。悪くないというのがわかってくれたか?」



ネイチャトレ「よし……その話しを受け入れよう」



バクトレ「そう言ってくれると信じていたぞ」



ネイチャトレ「ただネイチャは通院中でいきなりうまぴょいというわけにはー」



バクトレ「コスプレ膝枕」



ネイチャトレ「うう…ふぅぅぅ……」



バクトレ「病院帰りに一度寄ってみればいいじゃないか。俺が使う時は事前に連絡は入れるからそっちも連絡はしてくれよ」



下3 このあとどうなったか

病院帰りにて



ナイスネイチャ「いやー毎回ついてきてもらって申し訳ないよねぇ」



ネイチャトレ「ネイチャの為だから…」



ナイスネイチャ「ん~…?」



ネイチャトレ「……」



ナイスネイチャ「トレーナーさぁん?スケベな事考えてない?」



ネイチャトレ「え」ビクッ



ナイスネイチャ「あたし達はわかっちゃうんだよね~フェロモンっていうの?頭の中ピンク色してるでしょ?」



ネイチャトレ「……」



ナイスネイチャ「男の人だからさ~そんな気分になるのはわかるけど、女の子の前では控えた方が良いかな」

ネイチャトレ「…ごめんネイチャ」



ナイスネイチャ「わかってくれたらいいんですよ~」



ネイチャトレ「……」



ネイチャトレ「ネイチャのこと考えてたんだ」



ナイスネイチャ「あーはいはいあたしのこと……」



ナイスネイチャ「……トレーナーさん言ってる意味わかってる?」



ネイチャトレ「誤魔化しても無駄なら正直に言うしかないかなって」



ナイスネイチャ「いやそこまではわかんないし…」



ネイチャトレ「…ごめん」



ナイスネイチャ「いや…謝んなし……」



下2 このあとどうなったか

ナイスネイチャ「……」



ネイチャトレ「……」



ナイスネイチャ「そっか…あたし達両思いだったもんね」



ナイスネイチャ「取り返しのつかないことしちゃう所だったからさ、記憶に蓋しちゃってたっていうか…」



ナイスネイチャ「あーこんなのが言いたいんじゃないのに。なんであたしはいっつもこうなのかな」



ネイチャトレ「ネイチャ…僕は君が欲しい」



ナイスネイチャ「……ばか」



ナイスネイチャ「普通こういうのは告白が先でしょ」



ネイチャトレ「気持ちは前の時に伝えたから……」



ナイスネイチャ「はぁ……まったく、仕方ないんだから。ネイチャんだから許してあげますよ~」



下2 コンマ 

奇数 うまぴょいホテル
偶数 例のアパート
ゾロ目 まさかの

この場合のまさかとは

某所にて



ナイスネイチャ「病院帰りにホテルって絶対おかしいよね?」



ネイチャトレ「ターボには連絡したから大丈夫…うん」



ナイスネイチャ「トレーナーさんってハジメテ?」



ネイチャトレ「いや……」



ナイスネイチャ「そっか、じゃあリードはお任せしますよ~っと」



ネイチャトレ「嫌だったら言ってね?ネイチャはー」



ナイスネイチャ「んむ」



ナイスネイチャ「ここまで来たんだからそういうのはナシ。こういう時くらい男らしくしてね?」

うまぴょい



うまぴょい



うまぴょい

うまぴょい後



ナイスネイチャ「他にも可愛い子がいるのにあたしで後悔しない?」



ネイチャトレ「ネイチャだから良かったんだよ」



ナイスネイチャ「嬉しい…ありがとねトレーナーさん!」



ナイスネイチャ「いや~でもうまぴょいって結構クセになるっていうか…うんうん、他の子がハマっちゃう理由がわかるよ」



ナイスネイチャ「でもホテル代もかかるしそんな頻繁にうまぴょいはできないからー」



ネイチャトレ「…できるんだ」



ナイスネイチャ「へ?」



ネイチャトレ「実は……アパートを…」



下2 このあとどうなったか

ナイスネイチャ「信じられないんですけど~トレーナーさんが変態なんですけど~」



ネイチャトレ「否定はできない……」



ナイスネイチャ「謹慎されたのに懲りてないバクトレさんたちって本当に…流石のネイチャさんも呆れちゃいますよ」



ナイスネイチャ「けど…アパートを借りるのは良いんじゃないかな」



ネイチャトレ「本当?許してくれるの?」



ナイスネイチャ「許すもなにも怒ってないから。あたしのことちゃんと女として見てくれてたんだなって嬉しいから」



ネイチャトレ「よし、じゃあ報告を……と」



ナイスネイチャ「ヤっちゃった……痛くなかったし…トレーナーさんと一つになれる…」



ナイスネイチャ「えへへ…こんなの拒否しない方がおかしいでしょ。トレーナーさんは誰にも渡しませんよ~」

アパートにて



ヒシアマゾン「あぁぁぁ……深いぃ……」



サクラバクシンオー「私の時より深く入ってますね!」



バクトレ「う、あ…これ……ヤバい…」



ブブブッ



サクラバクシンオー「メールです!読み上げますね!」



サクラバクシンオー「ネイチャトレさんからです!アパートの件を了承してもらえたと書いてあります!」



バクトレ「それは良かった……ぅっ…!」



ヒシアマゾン「~~っ!!」



サクラバクシンオー「中でビクビク跳ねる感覚ってゾクゾクしますよね!お尻だと凄く気持ち良いんです!」



バクトレ「ありがとう……二人のお陰で良い作戦が……また…うっ!」



ヒシアマゾン「んぁっ!!」



サクラバクシンオー「次は私です!早くして下さい!」



下2 このあとどうなったか

ここ最近胃薬が効いてきて回復期に向かっているターボさん
トレーニング復帰の準備中

トレーニング場にて



オペトレ「いいぞ我が覇王!仕上がりも完璧だ!」



スペトレ「併走でも調子いいわね…」



オペトレ「マヤノトレ式のトレーニングを覇王に合わせたものにアレンジしたからさ!」



スペトレ「私も参考にしたけどいきなり結果が出るなんて思ってなかったわ」



オペトレ「覇王に相応しい舞台だったということさ!」



スペトレ「その喋り方やめて、イライラする」



オペトレ「んはぁーーー!我が覇王の前で手を抜くことなど言語道断!全力で彼女の舞台を支えるが使命!」



スペトレ「なんで私と合同トレーニングする奴らはマトモじゃないのよ!」

テイエムオペラオー「見ていてくれたかい下僕よ!」



オペトレ「おお覇王!素晴らしい走りでした!」



スペシャルウィーク「トレーナーを下僕呼ばわりって…こんなのに負けたのが悔しいです!」



スペトレ「下僕呼びなのは今日はそういう設定だかららしいわよ」



スペシャルウィーク「私の独占欲も効いてないし…!」



スペトレ(デバフが通じるような相手じゃないわね。スペの走りと作戦を勝てるように考えていくのが私の仕事ね)



テイエムオペラオー「おお我が下僕!共に勝利を喜んでくれたまえ!」



オペトレ「覇王の仰せのままに!」



下2 このあとどうなったか

頑張ったご褒美にスペシャルウィークに手作りスイーツ(糖類0トレーニング仕様)をあげるスペトレ
トレーニングは身体づくりから始める

テイエムオペラオー「相手はあのサイレンススズカ!敵としては申し分無さすぎる!」



スペシャルウィーク「スズカさんに勝ってトレーナーさんが優秀だってことをアピールするんです!」



テイエムオペラオー「僕の舞台で踊らせてあげようじゃないか!きっと最高の舞台になる!」



スペシャルウィーク「スズカさんに勝って…トレーナーさんとうまぴょい…!」



テイエムオペラオー「もう一本行こうか!」



スペシャルウィーク「次は負けません!」



スペトレ「凄い気合いだけど悪寒もするのよね…」



オペトレ「覇王のカーテルコールだ!おおお~!」

エルコンドルパサー「……」ギリギリ



グラスワンダー「よしなさいエル」



セイウンスカイ「選ばれなかったのは残念だけど仕方なくもあるよね~」



グラスワンダー「スペちゃんの才能は私たちの中で一番、これは当然の結果」



エルコンドルパサー「負けていると言われて悔しくないんデス?!」



グラスワンダー「悔しいからこそ前を向くの。嫉妬してる暇があるなら走り込みよ」



セイウンスカイ「それしか無いよね~」



エルコンドルパサー「抜け駆けは許しません……覚えておくといいデス…スペシャルウィーク」



グラスワンダー(私だってトレーナーさんとうまぴょいしたいけど弱いままじゃ相手にされない。まずはスペちゃんに勝てるようにならないと)



セイウンスカイ(うまぴょいもいいけどお昼寝も最高~)



今日はここまでです



ありがとうございました

乙でした
全体的にピンク回

少しだけ更新します



寮内にて



ガチャッ…



ナリタブライアン「……」



モブA「今日も体力ゼロになるまでトレーニングしてたんだね」



ナリタブライアン「……」ふらふら



モブA「お風呂は入った?」



ナリタブライアン「……しゃわ…」



モブA「シャワーを浴びたんならよし!着替えさせてあげるからベッド行こ!」



ナリタブライアン「……」

モブA「ブラトレさんも容赦なくトレーニングしてるよね。今までが甘いとは思わないけど、最近かなりハードになったよね」



ナリタブライアン「……」



モブA「ウララちゃんはついてこれてるの?それともブライアンだけ別メニューなの?」



ナリタブライアン「……」



モブA「こりゃダメだ…お休みブライアン」



ナリタブライアン「……ぐぅ…」



モブA「異次元の逃亡者に勝つなんて絶対無理、けどブライアンならできるかもって思っちゃう」



モブA「トレーナーさんと仲は悪くないみたいだし、二人三脚でこれからも頑張っていってね」



下2 このあとどうなったか

下2 どうぞ

モブA「……寝てるよねブライアン?」



ナリタブライアン「……」



モブA「ぐっすり寝てるね…じゃあお邪魔しまーす」



ゴソゴソ



モブA「前にブライアンがトレーナーさんと揉めた時に、抱き締めながら寝たの…あれ良かったんだよね」



モブA「身長がちょうどいいっていうか、抱き心地が最高というか」



ナリタブライアン「……」



モブA「あ~これいい……男の人じゃなくても気持ちいいよこれ」



モブA「オッパイも柔らかいしサイズもいい感じ…専用の抱き枕になってくれないかな」



ナリタブライアン「……」



モブA「これなら気持ちよく寝れる…おやすみなさい……」

会議室にて



オペトレ「君の技術を提供してくれたのはありがたいけど、本当にこれでよかったの?」



スペトレ「後悔しても知らないわよ」



マヤノトレ『役に立ったのなら良かった…そっちで仕上げてくれると思っていたんだ…』



ブラトレ「そこまで計算していたのか?冗談だろう」



ゴルシトレ「コイツだから冗談じゃねぇんだよな」



オペトレ「貴方は競バの衝撃を含めた五人のウマ娘名前を挙げました。オペラオー含む四人は理解できますが衝撃はどうするんですか?」



スペトレ「そうよスズカに勝てると言ってもトレセン学園に所属していないんじゃ無意味よ」



マヤノトレ『それについても考えてある…』

マヤノトレ『シンボリルドルフを退学にし…衝撃を特別編入生として受け入れてもらう…』



ブラトレ「まさか理事長がそれを許可したのか?」



マヤノトレ『夏のトーナメントは…シンボリルドルフの引退レースだ…』



ゴルシトレ「元会長はそれでいいって言ってんのか?」



マヤノトレ『本来なら不正の件で退学になっているはず…好きなだけ自分を役立ててくれと…言っていた…』



スペトレ「衝撃がそれを受け入れるか分からないのに…」



オペトレ「受け入れなくとも不正を働いた会長の花道を飾ると考えればデメリットは少ないですね」



ゴルシトレ「なんかコソコソしてんのが気に食わねぇな~」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ『コソコソしてるのは申し訳ない…競バサイドに悟られないようにしないといけないんだ…』



マヤノトレ『リトルココン達を監禁したベテラントレーナー…ルドルフを裏切ったルナトレ……』



マヤノトレ『ウマ娘で金稼ぎをしている競バを許せないんだ…』



オペトレ「温厚な貴方が許せないとはよっぽどなんですね」



マヤノトレ『競バから風俗送りにされた子達の目が忘れられない…それに…自分自身のケジメでもある…』



スペトレ「貴方も競バに関わっていたの?」



マヤノトレ『競バでは無いが……あるウマ娘を傷付けた…』



ブラトレ「……そうだなお前は彼女を傷付けた」

ゴルシトレ「なんだよお前らで通じ合ってんのかよ」



ブラトレ「彼女はお前を許さないと言っていた」



マヤノトレ『当然だろう…』



ブラトレ「競バを潰したとしても彼女の気持ちは変わらない」



マヤノトレ『そうだ…』



ブラトレ「それでもやるんだな?」



マヤノトレ『当たり前だ…』



ブラトレ「なら俺から言うことは無い。このままブライアンを完璧に育て上げる」



下2 このあとどうなったか

マヤノ「どうしよう」
マヤノ「あいつが引退したら、トレーナーちゃんとあいつが同棲する」
マヤノ「健やかなる時も病める時も」
マヤノ「トレーナーちゃんの隣にあいつがいる」
マヤノ「どうしよう」
マヤノ「どうしちゃおう」

田舎にて



マヤノトップガン「理事長とトレーナーちゃんの話し聞いちゃった」



マヤノトップガン「あいつが引退したら、トレーナーちゃんとあいつが同棲する」



マヤノトップガン「健やかなる時も病める時も、トレーナーちゃんの隣にあいつがいる」



マヤノトップガン「どうしよう」



マヤノトップガン「どうしよう」



マヤノトップガン「どうしよう」



マヤノトップガン「どうしよう」



マヤノトップガン「どうしよう」



マヤノトップガン「殺そう」

そこまでやれとは言ってない

シンボリルドルフ「なあトレーナーくん、新居はどうする?」



マヤノトレ「何の話しだ…」



シンボリルドルフ「私が引退したあとは責任もって君が私を養ってくれるんだろう?」



マヤノトレ「そんなことは言っていない…」



シンボリルドルフ「言ったも同然だ。そんなつもりも無いのに私を抱いたわけじゃあるまい?」



マヤノトレ「……」



シンボリルドルフ「貴方だけのルナとして残りの人生を過ごす。婚約指輪も予約しておこうか」



マヤノトレ「おい……」



シンボリルドルフ「引退しても君との生活が楽しみだ。だから私は頑張れるんだよ」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「確かに全部俺が悪い…責任は取るが待って欲しい…」



マヤノトレ「そういう話は危険だ…聞かれるのは良くない…」



シンボリルドルフ「今更聞かれたところでどうもこうもしない。私は逃げも隠れもしないんだ」



マヤノトレ「……隠れろ!」



シンボリルドルフ「なー」



ガチャッ



マヤノトップガン「……」



マヤノトレ「どうしたんだマヤ…」



マヤノトップガン「あいつはどこ」



マヤノトレ「教えられないな…」



マヤノトップガン「教えてよトレーナーちゃん!マヤが守ってあげるから!」



マヤノトレ「俺を守るのに…包丁はいらない…」



マヤノトップガン「あいつを消せばトレーナーちゃんはマヤのものになるんだよ」

マヤノトレ「そんなことは無い…殺してしまえばマヤとは離れ離れになる…」



マヤノトップガン「それでもいいよ、トレーナーちゃんとは心で繋がってるから」



マヤノトレ「……」



マヤノトップガン「もうマヤは戻れないの。包丁を持ったからもう後戻りはできない」



マヤノトレ「俺はなにも見ていない…だから考えなおしてくれ…」



マヤノトップガン「トレーナーちゃんが悪いんだよ」



マヤノトップガン「ぜーんぶトレーナーちゃんのせい」



マヤノトップガン「そこだぁぁ!!」



シンボリルドルフ「!!」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「ダメだ……!」



グチャッ



シンボリルドルフ「あ、ああ……!なんてことをすー」



グチャッ



マヤノトップガン「はは……あはは…こんな簡単だったんだ…」



マヤノトップガン「あはははははははははははは!!」



マヤノトップガン「はははははははははははははははははは!」



マヤノトップガン「さよなら」



グチャッ



「……」


「…」

キイッ



サイレンススズカ「……」



サイレンススズカ「三人仲良く死ねて良かった…なんてこと言うわけないわよ」



サイレンススズカ「なにが原因かわからないから止めようが無い。けどこんな結末は認めない」



サイレンススズカ「マヤノを遠ざけるかシンボリルドルフをどうにかするしかない」



アグネスタキオン「おや、これは……」



サイレンススズカ「……」



サイレンススズカ「ついでに貴女も死んでおく?」



アグネスタキオン「あ……あぁ…?」



サイレンススズカ「貴女、案外脆いのね。そんなだから脚も弱かったんじゃない?」



ガシャーンッ





目覚まし



サイレンススズカ「……マヤノはどこ?」



マヤノトップガン「……」ぶつぶつ



サイレンススズカ「待ってマヤノ」



マヤノトップガン「……」



サイレンススズカ「いま台所には入れない」



マヤノトップガン「……」



サイレンススズカ「トレーナーさんならトレーニング場にいるから」



マヤノトップガン「……」ふらふら



サイレンススズカ「あとはこれでトレーナーさんを遠ざけるしかない…」



下2 このあとどうなったか

シンボリルドルフ「なあトレーナーくん、新居はどうする?」



マヤノトレ「何の話しだ…」



シンボリルドルフ「私が引退したあとは責任もって君が私を養ってくれるんだろう?」



マヤノトレ「そんなことは言っていない…」



シンボリルドルフ「言ったも同然だ。そんなつもりも無いのに私を抱いたわけじゃあるまい?」



マヤノトレ「……」



シンボリルドルフ「貴方だけのルナとして残りの人生を過ごす。婚約指輪も予約しておこうか」



マヤノトレ「…………」



シンボリルドルフ「引退しても君との生活が楽しみだ。だから私は頑張れるんだよ」



マヤノトレ「待て……」



マヤノトレ「そのことで……一つ考えがあるんだ…」

マヤノトレ「マヤ……居ないか…?」



マヤノトップガン「トレーナーちゃん…」



シンボリルドルフ「なぜ包丁を持っている」



マヤノトレ「今晩の料理を作ってくれていたんだろう…」



マヤノトレ「マヤにも関係ある話しだから…聞いておいてくれ…」



マヤノトレ「実は俺たちが住んでいるこの家は…俺のものになるんだ…」



シンボリルドルフ「豪邸とはいわないが田舎によくあるこの一軒家が君のものだと?」



マヤノトレ「ここは祖父が住んでいた家で…空き家になっている…」



マヤノトレ「俺が引き継いだあとは売るつもりだったが…全員でここに住まないか…?」



マヤノトップガン「……」



シンボリルドルフ「全員とは思い切った考えだ」

マヤノトレ「誰か一人優劣をつけることはできない…なら全員しかないだろう…」



シンボリルドルフ「私は構わない。一番乗りには変わらないからな」



マヤノトップガン「……」ぶつぶつ



マヤノトレ「いいや…それも考え直してくれ…」



シンボリルドルフ「なぜだ、この私では不満なのか?」



マヤノトレ「ああ…花嫁修行もせず…いきなり同棲は不満だ…」



シンボリルドルフ「そんなものどうとでもなる」



マヤノトレ「ならないから…嫌なんだ…」



シンボリルドルフ「嫌だとハッキリ言われれば仕方ない。退学してすぐではなく、君が納得するような妻になってから一緒に住もう」



マヤノトレ(これであの時よりマシにはなったはずだ)



下2 このあとどうなったか

マヤノトップガン「……わかった…」



カランッ



シンボリルドルフ「包丁を落とすな危ないぞ」



マヤノトップガン「……」



シンボリルドルフ「おい待て、包丁は台所に戻せ……おいマヤノ!」



マヤノトレ「……これでとりあえずは凌いだ」



サイレンススズカ「とりあえずしか凌げてないわよ」



マヤノトレ「そうだな…」

マヤノトレ「理事長が言う通り…マヤノは手遅れだ…」



サイレンススズカ「もうどうにもならないの?」



マヤノトレ「数年から数十年…檻付の病院暮らしは確実だ…」



サイレンススズカ「そんなのどうしようも無いじゃない」



マヤノトレ「マヤは絶対になんとかする…それでも駄目ならマヤと一緒に死ぬ…」



サイレンススズカ「やめて。そんなことをしても目覚ましで助ける」



マヤノトレ「俺が彼女を歪めた…その責任は取る必要がある…」



サイレンススズカ「責任を取るのと死ぬのは違う」



マヤノトレ「俺にとっては同じなんだ…」



サイレンススズカ「勝手なことを言わないで!」

サイレンススズカ「マヤノがもう手遅れなら病院に連れて行くしかない。それが彼女への償いよ」



マヤノトレ「ダメだ…マヤノは病院から出てこれなくなる…」



サイレンススズカ「このまま悪化していくマヤノを放置する方が悪いわよ」



マヤノトレ「いいや…他に方法はある…」



サイレンススズカ「無いって言ってるでしょ!」



アグネスタキオン「おやぁ随分と盛り上がっているようだねぇ」



マヤノトレ「少し…休もうじゃないか…」



下2 このあとどうなったか





アグネスタキオン「君がマヤノ君を思う気持ちはよくわかるよ。でも責任を取ると行って死ぬなら私はどうするんだい?」



アグネスタキオン「私だけじゃないスズカ君は?元会長君は?」



アグネスタキオン「現実的に見てモルモット君は一人を助けようとして、君を愛する他の子にひどく残酷なことをしようとしているねぇ」



マヤノトレ「酷く…残酷なこと…」



ハルウララ[許さない]



マヤノトレ「……」



マヤノトレ「同じことが繰り返されるというのか…」

マヤノトレ「タキオン……睡眠薬は用意できるか…?」



アグネスタキオン「お安い御用さ」



マヤノトレ「説得はできないだろう…だから無理矢理連れて行く…」



サイレンススズカ「それが彼女の為よ」



マヤノトレ「いい病院なら…良くなることもあるかもしれない…希望は捨てない…」



下2 このあとどうなったか

マヤノトップガン「い"や"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」



マヤノトレ「落ち着いてくれマヤ!」



マヤノトップガン「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」



アグネスタキオン「これだけ暴れられると…」



サイレンススズカ「私一人じゃ無理よ!」



シンボリルドルフ「そうか…そういうことなんだなトレーナー君」



マヤノトレ「ルナ…頼む」



シンボリルドルフ「私のせいでもある。君だけが責任を取る必要はない」



マヤノトップガン「離せえええええええ!!」



アグネスタキオン「ゆっくりと眠るといいマヤノ君」



……

病院にて



テイオートレ「随分慌ただしいけどまさか患者が暴れているんじゃ…」



マヤノトレ「ーー」



テイオートレ「マヤノトレと…縛られてるのはマヤノトップガン?」



マヤノトップガン「…]



テイオートレ「意識は無いのに厳重にベッドに縛られてる。相当悪くない限りあの措置はされないのに」



テイオートレ「周回タイム2位のマヤノトップガンが終わり…?これはテイオーにとっては好都合」



テイオートレ「テイオーは必ず復活する、こんな所で止まるようなウマ娘じゃない」



テイオートレ「テイオーはああならないようにする。その為にはどんなことをしても構わない」



下2 このあとどうなったか

病室にて



マヤノトップガン「……」



マヤノトップガン「…………」



マヤノトップガン「そっか…ここ病院なんだ……トレーナーちゃんに迷惑かけちゃったんだね…」



トウカイテイオー「その声……マヤノ…?」



マヤノトップガン「テイオー……?隣にいるの…?」



トウカイテイオー「うん……ごめんね僕…動けないんだ……」



マヤノトップガン「マヤもそうだよ……ベッドに縛られてる…」



トウカイテイオー「僕と同じなんだね……」

マヤノトップガン「そんなに悪かったの……?」



トウカイテイオー「それはこっちのセリフだよ…タイムも2位で調子良かったんじゃないの…?」



マヤノトップガン「心は速さと関係ないから…」



トウカイテイオー「……そっか」



マヤノトップガン「トレーナーちゃんに会いたい…謝りたい…」



トウカイテイオー「僕も…謝りたいよ…」



マヤノトップガン「マヤたちこんな所まで同じなんて…」



トウカイテイオー「寮だけじゃなくて…ここでも隣だもんね…」



マヤノトップガン「はは…」



トウカイテイオー「ははは…」



「「あはははははははははははははははははははははははははは」」



下2 このあとどうなったか

田舎にて



マヤノトレ「競バを潰す為に…やれることは全てやる…」



マヤノトレ「スズカとタキオンを…完璧に仕上げるだけじゃない…」



マヤノトレ「葵さん…乙名史記者…理事長代理やたづなさん…頼れる人は全員頼る…」



マヤノトレ「ハッキリ言って…競バに金が絡んでいなければ…ここまで本気にならなかった…」



マヤノトレ「これはハルウララへの贖罪でもある…」



マヤノトレ「これで許してもらえるはず無いだろうが…それでも…」

今日はここまでです



ありがとうございました

競バにて



モブD「どうやら向こうは本気で動いてくるみたいですね」



モブK「誰が相手でも関係ねぇ正面からぶっ潰してやる!」



モブO「ブッコロ~」



モブD(相手が誰でもというのは謝りであって正確には自分で対処できる限界がある)



モブD(同じウマ娘ならリンチにすればいい。タイマンでも負けたことはありません)



モブD(温室で育てられたクソ共は私に勝てるはずがない。誰が相手でも絶対に負けない)



モブD(けどそれはウマ娘の話しであって相手が悪いなら喧嘩はしない。金やメディア相手は分が悪過ぎる)

モブD(喧嘩で負けたことはなくてもそれは素人レベル。本職の人や金で動くクズに勝てるとは限らない)



モブO「見て見て~新しいスタンガン~」



モブK「こっちは警棒だ!これで脚を痛めつけてやるのもいいかもな」



モブO「わくわくするね~」



モブD(勝てないとわかってる喧嘩はしません。裏切ることになっても私は逃げます)



モブD(復讐は一人でもできる。シンボリルドルフを地獄に堕とすのは私!!)



下2 このあとどうなったか

219 無効


下1 お願いします

220は有効

219が無効なので実質的に下2が222

学園内にて



「最近頑張ってるみたいだけどどしたの?」



「周回タイム最下位だったハルウララの活躍見たでしょ?トップ30のウマ娘が活躍しても不思議じゃないけどアイツは最下位!」



「なにか不正でもしてると思ったけどそんなこと無かった。ゴールしてから倒れ込むのも見たし」



「ライブができないくらい体力を使い果たすなんて…そんな走りしたことない」



「本気で走ったことなんて無いでしょ?」



「だって……未勝利戦も中々勝てなかったし…G3ですら3着に入れないもん…」



「私だってそう。たまにOPで勝つくらいでそれで仕方ないって思ってた」



「でもハルウララは違ってた、人知れず努力を続けてたんだ」

「最近も同じトレーナーのブライアンと動けなくなるくらいトレーニングしてる」



「G1をもし四連勝でもしたら…」



「あの勢いならしてもおかしくない」



「……駄弁ってる暇があるなら走り込みかな」



「ハルウララがさっき走ってるの見たよ」



「よし…行こう!」



「最下位なんかに負けてられない!」



シリウスシンボリ(ほぉん雰囲気が違ってきたとは聞いたがこんなことになってたか)

シリウスシンボリ(そりゃ最下位の奴が自分より良い成績出してるのを見ると自分も…となるよな)



シリウスシンボリ(落ちこぼれはどう頑張っても這い上がることはできない。人より努力して初めて三流だ)



シリウスシンボリ(自分だけじゃなくトレーナーとの二人三脚じゃねぇと二流より上にいけねぇ。それに気付くかは運だな)



シリウスシンボリ(休日返上でトレーニングと作戦を考えてくれるようなトレーナーが学園に何人残ってるかだな)



シリウスシンボリ(ベテラントレーナー周りは片付いたが無気力な奴は残ってる。今度はそいつらを掃除してやるか?)



シリウスシンボリ(競バを潰すならこっちも本気だ。要らない奴は捨てるしかないだろ)



シリウスシンボリ(休日を潰せとは言わねぇ、無気力なのは止めろって説教してどうなるか…それで改善しねぇならクビだ)



下2 このあとどうなったか

トレーニング場にて



ナリタブライアン「何のつもりだ」



シリウスシンボリ「興味があったからだよ何か不都合でもあんのか?」



ブラトレ「こちらは無いがそっちはいいのか?無断で合同トレーニングだなんてトレーナーに怒られるぞ」



ナリタブライアン「というよりトレーナーは居るのか?生徒会の仕事でも会ったことがない」



シリウスシンボリ「居たさ、だが私が生徒会に選ばれた時に辞めたんだよ」



ブラトレ「本当に辞めたのか?辞めさせたんじゃないのか?」



シリウスシンボリ「さぁねそこまで言う筋合いはねぇよ」

ナリタブライアン「特例でトレーナーが居なくとも問題無い期間はもうすぐじゃないのか」



シリウスシンボリ「ああそうだな」



ナリタブライアン「私のトレーナーを狙っているのか?」



シリウスシンボリ「さあブラトレ、どんなトレーニングをしてるのか体験させてもらおうか」



ブラトレ「…いいだろう」



下3 このあとどうなったか

トレーニング中



シリウスシンボリ「ぜぇ……ぜぇ……おい…待てよ…」



ナリタブライアン「まだ半分も終わっていないぞ」



ブラトレ「身体が鈍っているようだ、この辺が限界なのは仕方ないだろう」



シリウスシンボリ「ふざけんな……こんなの…」



ナリタブライアン「私はこれを毎日やっている」



ブラトレ「これ以上やると脚が壊れる。そんなギリギリまで追い込んでいるからな」



シリウスシンボリ「ぜぇ…ぜぇ……クソ……」

シリウスシンボリ「生温いのは論外だが……これは…やり過ぎだろ……」



ブラトレ「担当とのコミュニケーションが上手くいっていれば何も問題無い」



ナリタブライアン「このトレーニングのあと追加で走り込みでもすればすぐに脚は故障する。私はトレーナーを信じているから無断でトレーニングなんかしない」



ブラトレ「この場にハルウララが居ないのはそういうことだ。彼女は別メニューでダートを走っている」



ブラトレ「ハルウララは間違いなく俺の担当だ。しかし俺はダートのことは専門外だ、だから付きっきりでトレーニングはできない」



ブラトレ「基礎トレーニングや基本は共同で行う。これが俺のやり方なんだ」



シリウスシンボリ「よぉく……わかったよ…」



下3 このあとどうなったか

トレーニング場にて



オペトレ「僕の所に来てくれて嬉しいよ」



シリウスシンボリ「ブラトレは堅物、ゴルシトレは意味不明、スペトレは担当が四人居るとなると残りはここだ」



マチカネフクキタル「シラオキ様のお告げがあったんですね!」



シリウスシンボリ「無ぇよ」



メイショウドトウ「はわぁ~!」



オペトレ「僕は個性を伸ばすスタイルでトレーニングをしているんだ。基礎は共通だけどね」



シリウスシンボリ「要するに他と対して変わんねぇんだな」

オペトレ「僕はねー」



テイエムオペラオー「ボクが来たよ!」



オペトレ「覇王の舞台が始まる!」



シリウスシンボリ「なんだコイツ…」



マチカネフクキタル「ふんにゃか~おお!今日は坂路を走ると吉と出ました!」



メイショウドトウ「じゃあ外周してきますねぇ」



マチカネフクキタル「なずぇですか?!」



テイエムオペラオー「今日ボクが輝くのはどの舞台だい?」



オペトレ「短距離ダッシュで覇王の魅力を振り撒きましょう!」



シリウスシンボリ「なんだよコイツら……付き合ってらんねぇぞ…」



下3 このあとどうなったか

トレーニング後



シリウスシンボリ「まともな奴がいねぇ、どうなってる」



マヤノトレ『俺に言われてもな…』



シリウスシンボリ「競バを潰すならこっちも本気だ。中途半端なことはできねぇ」



シリウスシンボリ「競バの衝撃に情報を流してる意味が無くなる。無気力なトレーナーは潰しておきたいんだよ」



マヤノトレ『俺が協力できることは…なんでもする…』



シリウスシンボリ「衝撃はどうにかしてトレセン学園に入れる。理事長とも話したが元会長の退学は必須だ」



マヤノトレ『そうだろうな…』

シリウスシンボリ「衝撃以外に競バで良い奴は居たか?」



マヤノトレ『何度か偵察に行ったが居なかった…』



シリウスシンボリ「モブKとモブOは要らねぇんだな」



マヤノトレ『化ける可能性はあるが…衝撃と比べるとな…』



シリウスシンボリ「競バを潰すってことはそいつらも潰すことになる。覚悟はあるんだろうな?」



マヤノトレ『ウマ娘全てを…全員を守ることは最初から不可能だ…』



シリウスシンボリ「犠牲無くして勝利なし、便利な言葉だよな」



下3 このあとどうなったか

マヤトレ『俺は自分の手の届く範囲は助ける…そして傷付けてしまったり…守れなかったりした人の事忘れない…』



マヤノトレ『やれる事は協力する…共に頑張ろう…』



シリウスシンボリ「お前が鍵を握っているのは確かだ、それを自覚してろよ」



マヤノトレ『嫌でも自覚しているさ…』



シリウスシンボリ「とりあえず競バのことはこれでいいだろう。あとは私のトレーナーか」



シリウスシンボリ「アイツらは無理だとなると無難なトレーナーにしとくか。変な噂を聞かないトレーナーにでもしておくか」

トレーナー室にて



ハヤヒデトレ「確かに私は余裕があるわね。担当しているのはビワハヤヒデだけだし」



シリウスシンボリ「ならとりあえず面倒を見てくれ。特例がもうすぐ終わるんだよ」



ハヤヒデトレ「とりあえずでいいの?それならあまり時間もかけられないわよ」



シリウスシンボリ「それで構わない。生徒会長代理が担当無しは色々とマズイからな」



ハヤヒデトレ「生徒会長代理が担当になれば良いことはある…かしら?」



下3 このあとどうなったか

トーナメント予選、当日



ブラトレ「直近でのレース結果を反映し、トーナメントの予選を免除されるウマ娘がいる」



ブラトレ「うちでいえばウララがそうだ、G1三連勝という結果は文句は無いだろう」



ブラトレ「トーナメント決勝の結果は、トレセン学園に編入する為の公開トライアルの結果としても扱われる」



ブラトレ「外部生がトーナメントでの結果が良ければ、公開トライアルに合格したのと同じ。相手は必死に走ってくる」



ナリタブライアン「相手が誰であろうと関係ない」



ブラトレ「俺としてはもう少し時間が欲しかったが仕方ない。現時点でどれだけ走れるか見せてくれ」



ナリタブライアン「任せておけ」

ハルウララ「ブライアンちゃんも予選が免除されるんじゃなかったの?」



ナリタブライアン「私から予選に出ると言ったんだ。現時点でどんな走りができるか把握しておきたかった」



ブラトレ「ブライアンの意見を尊重して走ることにしたんだ。負けることは考えていないが、もし負けたなら課題が見つかったということになる」



ハルウララ「じゃあ私は全力で応援してるね!」



ナリタブライアン「サイレンススズカに勝つには今までと同じじゃダメだ。過去の私を超えていく」



下3 このあとどうなったか

レース終



シンボリルドルフ「ナリタブライアンは逃げたわけじゃないだろう?」



マヤノトレ「本人は先行のつもりで走ったんだ…」



アグネスタキオン「あれだけ差をつけていたなら緩めても良かっただろうけど、集中していて気付いていないんだねぇ」



サイレンススズカ「まだ伸びるわよね」



マヤノトレ「ああ…時間があればまだ伸びる…」



サイレンススズカ「少しは楽しめそうで良かったわ」



マヤノトレ「……俺は少し用がある…予選は通るだろうから…応援はいいな…?」



アグネスタキオン「任せておいてくれたまえ」



シンボリルドルフ「トーナメントを私の引退レースにするにはまず決勝に行かなければな」



サイレンススズカ「そっちは任せたわよ」

外部生控え室にて



モブD「私を走らせないとはどういうことだゴミクズ!!」



マヤノトレ「走らせないんじゃない…予選を免除しようということだ…」



モブD「特別扱いして今更許してくれとでも言うのか?!」



マヤノトレ「いいや…決勝をベストコンディションで走って欲しいんだ…」



マヤノトレ「疲れを決勝で良い結果が出なかった時の…言い訳にして欲しくない…」



モブD「ふざけやがって!疲れくらいで私が負けるはすがない!」



マヤノトレ「そうか…要らないお節介だったか…」



モブD「トレセン学園のゴミ共に現実を思い知らせてやる!覚悟してろ!!」



下3 このあとどうなったか

レース後



モブD「ああああああああああああああ!!」



アグネスタキオン「私が一着なのは当然だねぇ」一着



シンボリルドルフ「衝撃は三着…惜しかったな」二着



アグネスタキオン「予選では二着に入ったウマ娘が決勝に残る。彼女は残念としか言いようがないねぇ」



シンボリルドルフ「あの走り…衝撃は本調子じゃなかったんじゃないか?」



アグネスタキオン「そうだとしても結果が出てしまったから仕方ないねぇ」



シンボリルドルフ「……そうか」

外部生控え室にて



マヤノトレ「君の走りを見ていた…」



モブD「黙れ!敗者を貶すつもりか!」



マヤノトレ「脚を少し見せてくれ…」



モブD「止めろ!触るな!!」



マヤノトレ「…これはどうだ?」



モブD「ぐ……!」



マヤノトレ「痛める一歩手前だな…」



モブD「言い訳はしない!私が負けたのは事実だ!」



マヤノトレ「君は走り方を見失っている…このままじゃ脚を痛めて終わってしまう…」

マヤノトレ「適切な治療と指導があれば…君はまだ伸びる…」



モブD「それができないのを知っているだろ!嫌味にも程がある!」



マヤノトレ「俺が面倒を見よう…」



マヤノトレ「脚のマッサージができる知り合いもいる…俺が君の走りを完成させられる…」



マヤノトレ「ルナトレと俺は違う…彼の限界はここまでだ…」



マヤノトレ「過去を水に流すつもりは無い…許してくれとも言わない…」



マヤノトレ「ただ純粋に…トレーナーとして君をスカウトしたい…」



下2 ディープインパクトの台詞や行動

モブD「……そんな優しい言葉を掛けられたのは久しぶりな気がする」



モブD「お前の元でトレーニングしたら私は『衝撃』ではなく『英雄』と呼ばれるようになれるのか?」



マヤノトレ「衝撃以上の走りをできることを…約束しよう…」



モブD「魅力的な話しだが……」



マヤノトレ(引っかかっているのはモブKたちのことだろう。競バを裏切れと言っているのだからな)



マヤノトレ(有耶無耶にするよりハッキリと言った方がいい。こっちも覚悟はできているんだ)

マヤノトレ「俺が面倒を見るということは…競バを裏切ることになる…」



モブD「……」



マヤノトレ「競バだけではなく…友人も裏切れと言っているに等しい…」



モブD「わかっていて言っていたんですか」



マヤノトレ「こちらも覚悟をして…その提案を出したんだ…」



マヤノトレ「だから君には誤魔化しなく言う…」



マヤノトレ「競バに見切りをつけてこっちに来てくれ…友人を裏切って…俺の所に来てくれ…」



下2 このあとどうなったか

モブD「競バを見限るのは別にいい……ルナトレもベテトレも客も正直気に入らない。あそこに居ても速くはならない」



モブD「でも、モブOとモブKは何とかしたい。信じられないだろうけどモブOは昔はいじめられっ子だった」



マヤノトレ「そうだったのか…」



モブD「人間にいじめられていたんだ。でも自分の力に気付いたモブOはそのいじめっ子を殺めた」



マヤノトレ「な……に…」



モブD「事故だった。故意じゃなかった……力を制御できずに殺してしまった」



モブD「そこからモブOはおかしくなったんだ、けど根からの悪じゃない」



モブD「周りがそう扱うからで矯正できるはずなんだ」

モブD「モブKは環境に影響されやすい。秩序ある環境ならそれに適応する」



マヤノトレ(トレセン学園に秩序はあると言い切れるか…?)



モブD「時間が欲しい。あの二人を説得してみたい」



マヤノトレ「二人は俺が担当することは不可能だ…それでもいいか…?」



モブD「構わない。あの二人は見捨てることができないから…」



下2 このあとどうなったか

控え室にて



マヤノトレ「モブOはここに居るはずー」



モブO「ゴールドシップ~~お前だけは許さない~!」



ゴールドシップ「なんだよお前あたしとやろうってのか?」



エイシンフラッシュ「モブJは席を外しててよかったわ…」



マヤノトレ「居たが取り込み中みたいだな…モブKの方は…」



モブK「男ができたって本当かよ!」



ヒシアマゾン「大きい声で言うんじゃない!」



モブK「つまり大きい声では言えない関係の男なんだな。詳しく教えろよ」



ヒシアマゾン「う、う……!」



マヤノトレ「ヒシアマゾンと知り合いなのか…?以外だったな…」

別の控え室にて



アグネスタキオン「この三人は遠い親戚なんじゃないかい?他人の気がしないんだよねぇ」



モブD「他人です」



サイレンススズカ「名前を受け継ぐ元になった世界では親戚かもしれないわよ」



アグネスタキオン「別世界の名前を受け継ぐなんて不思議だねぇ」



モブD「ウマ娘という存在がよくわかっていないから当然です」



アグネスタキオン「ふぅん、もう少し会話をしてくれると助かるんだがねぇ」



モブD「馴れ合うつもりはありません」



サイレンススズカ「あの人の担当になるならすぐに馴れ合うことになるわ」



アグネスタキオン「別の意味での馴れ合いだねぇ。竿姉妹の仲間入りだねぇ」



モブD「……?」

今日はここまでです



ありがとうございました

外部生控え室にて



モブO「お前たちだけは許さない~」



ゴールドシップ「誰だコイツ?」



エイシンフラッシュ「知らないフリが通じる相手じゃないわよ」



ゴールドシップ「だってよ~コイツの渾名、前科一犯くらいしか思いつかねぇもん」



モブO「お前も殺して二犯になってやろうか?」



エイシンフラッシュ「もう……ゴールドシップさんは黙ってて」



モブO「アイツも早く呼んでこい~居るのはわかってる~」



エイシンフラッシュ「モブJとこの子は会わせたくない…」



ゴールドシップ「よ~しならゴルシちゃんに任せとけ!」



モブO「どこにも行かせないよ~」



ゴールドシップ「上等だかかってきな!」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレが「待った、ここは喧嘩をする場所じゃない決着付けたかったかったらレースで決着付けろ」と止める。Oは「お前からヤってやろうか?」と脅すも。「俺は桐生院トレーナーから格闘術を習ってるパワーでは勝てなくても技の技術ならウマ娘にも負けない」

「やめるんだ!」
割って入って来たトレーナーがゴルシとOの拳を喰らいダウン……しない
当たりどころ悪く(?)軽症で痛がりつつ仲裁
ゴルシ「誰だコイツ」
フラッシュ「カレンさんやスイーピーちゃんのトレーナーさんですよ」

マヤノトレ「待つんだ…ここは喧嘩をする場所じゃない…」



モブO「外野は黙ってて~」



マヤノトレ「決着を付けたかったかったら…レースで…」



モブO「お前からやってやろうか?」



エイシンフラッシュ「逃げてマヤノトレさん!」



マヤノトレ「……」スッ



ゴールドシップ「あの構えは!」



モブO「コイツ殺して懲役イっちゃいま~す」



マヤノトレ「……無駄だ」



ぐるんっ



モブO「あ……ああ…?」



ゴールドシップ「桐生院流合気道じゃねえか!生で見るのは初めてだぜ!」

マヤノトレ「葵さんのように…小指だけでとはいかないな…」



エイシンフラッシュ「彼女に触れていないのにモブOが倒れ込んだ…?」



ゴールドシップ「あれが桐生院流だ!その昔、暴れるウマ娘を合気道を使って鎮めていた桐生院家だけが使える幻の合気道!」



ゴールドシップ「すげーもん見たぜ!生きててよかった!」



モブO「お、あ…」ビクッビクッ



マヤノトレ「無理に動かない方がいい…心と身体がバラバラになっている…」



エイシンフラッシュ「とりあえずこれでモブJが戻ってきても安心できるわね…」



下3 このあとどうなったか

この内にマヤトレ流カウンセリングをモブOに施す

ゴールドシップ「コイツは麻袋に入れて出荷してくるぜ!」



モブO「や、め……ろ…」



ゴールドシップ「梱包完了!金船宅急便のお通りだ~!」



「ん、ぐ」



ゴールドシップ「送料はマヤノトレ持ちな!じゃ行ってくるぜ~!」



エイシンフラッシュ「これでなんとか…なったのよね?」



マヤノトレ「最悪の事態は…防げたはずだ…」

ガチャっ



モブJ「ゴールドシップさんが何かを抱えて走り去っていきましたけど大丈夫なんですか?」



ゴルシトレ「放っておいていいだろ」



エイシンフラッシュ「ゴルシトレさん……ジャスタウェイは問題ありませんでしたか?」



ゴルシトレ「軽い発熱が出てるが心配ないだろ。これなら決勝をベストコンディションで走れる」



モブJ「ゴルシトレさんの言う通りにしたら、全力を出していないのに勝ててしまいました」



マヤノトレ「……」



ゴルシトレ「あ!お前なにしに来てんだよ!はは~んさては邪魔する気だな?そうはさせるか!」



エイシンフラッシュ「いえ、マヤノトレさんはー」



マヤノトレ「いや…俺はここで失礼する…」



ゴルシトレ「とっとと失礼しとけ!お前が絡むとロクなことになんねぇからな!」



下3 このあとどうなったか

ジャスタ…Jのレースハイライトを

マヤノトレが帰った後「あんな言い方……あんまりじゃないですか?」とフラッシュが反発。
「ロクな事しないのは事実だろ。謹慎されるような奴だぞ」とゴルシトレ「彼の言う通りよ不正会長庇ったり、女装癖あったり、桐生院さんや理事長代理に手を出す女癖の悪さ、挙げ句に刃物を所持した子を担当してたり極悪人よ。謹慎じゃなくてクビで良かったのに」とフラッシュトレまでも。

桐生院やりこちゃんみたいな原作キャラ以外のキャラからはとにかく評価が低いマヤノトレだった。

エイシンフラッシュ「あんな言い方……あんまりじゃないですか?」



ゴルシトレ「ロクな事しないのは事実だろ?担当とうまぴょいしまくって謹慎されるような奴だぞ」



フラッシュトレ「彼の言う通りよ。不正会長を庇ったり、女装癖あったりなんか考えられない」



フラッシュトレ「担当だけじゃなく桐生院さんや理事長代理に手を出す女癖の悪さ…挙げ句に刃物を所持した子を担当してたり極悪人よ」



エイシンフラッシュ「極悪人だなんて…」



ゴルシトレ「まともじゃないのは確かだろ。あんな奴と絡むだけ損するぜ!」

フラッシュトレ「まさか貴女あいつに手を出されたんじゃ?!」



エイシンフラッシュ「そんなことありません!」



ゴルシトレ「アイツは穴さえあればなんでもいい奴だからな。気を付けろよ!」



ゴルシトレ「コイツみたいに年増の緩々でもお構いなくー」



フラッシュトレ「死ね!!」



ドゴッ



ゴルシトレ「おっふ」



モブJ「今のはゴルシトレさんが悪いですね」



エイシンフラッシュ「貴方も十分変なトレーナーなのよ…」



下3 このあとどうなったか

ksk

控え室にて



ハルウララ「凄いよブライアンちゃん!これならスズカちゃんに勝てるんじゃない?」



ナリタブライアン「……」



ハルウララ「どうしてそんなに暗い顔してるの?」



ナリタブライアン「私だけが伸びたわけじゃない…奴も同じだけ速くなっていたということだ」



ブラトレ「シリウスシンボリがサイレンススズカの動画を持っていたんだ。それを見て衝撃を受けた」



ナリタブライアン「甘かった。私だけが成長していると思い込んでいた。こんな勝ちじゃ意味が無い」



ブラトレ「もっとトレーニングを…と言いたいがこれ以上の負担はかけられない。脚を壊してしまう」



ナリタブライアン「クソ……」

ハルウララ「ブライアンちゃんもトレーナーさんも暗い顔してちゃダメ!勝ったんだから笑顔だよ!」



ハルウララ「勝って暗い顔するのは私だけでいいから。ブライアンちゃんはちゃんと喜んで!」



ハルウララ「トレーナーさんも悪いよ!まずはブライアンちゃんを褒めてあげないとでしょ?」



ナリタブライアン「このままじゃサイレンススズカに勝てないのは事実だ」



ブラトレ「楽天的にはなれない」



ハルウララ「もぉーーー!そんなのじゃダメーー!」



下3 このあとどうなったか

最近休んでなかったし、皆んなで遊びに行こうと提案するハルウララ

>>310
肉をくわせろーっ!でウララ

ブライアン、ウララに「性格変わった…いや、戻ったかお前?」
とウララの変化に気づく

ナリタブライアン「お前……性格が変わっていないか?」



ハルウララ「え?」



ブラトレ「この場合、本来のウララに戻ったというのが正しいのかもしれない」



ハルウララ「うーんとね、ずっと頭がモヤモヤしてたのが無くなってスッキリはしてるよ!」



ナリタブライアン「悪魔がウララが消えたということか?何かが無ければそんなことは起こらないと思うが」



ブラトレ「俺たちの知らないところであったんだろう。そうで無ければ説明がつかない」



ハルウララ「うらら~ん」

ブラトレ「ウララ…マヤノトレのことはどう思っている?」



ハルウララ「……」



ナリタブライアン「やはり奴のことはー」



ハルウララ「えっとね、今はトレーナーさんの方が気になる…かな……」



ブラトレ「俺が何かしてしまったのか?」



ハルウララ「そうじゃなくて!ええっと…キングちゃんと同じくらい……うーんとね…」



ナリタブライアン「おい」



ハルウララ「トレーナーさんは沢山走らせてくれて勝たせてくれるから大好き!」



ブラトレ「お、う」



ハルウララ「もっと一緒に居たいなって!うらら~んな気持ちになるんだ!」



下3 このあとどうなったか

kskst

ブライアン「……うまぴょいは?」
ブラトレ「お、おいブライアン」
ブライアン「黙ってろ。ウララ、コイツとうまぴょいをしたいか?」

ウララ「そ、そういうのはダメ何だよ!」
顔真っ赤で慌てる様子に以前のする流れになったら躊躇わない雰囲気が消えてて取り敢えず安心するブライアン

ナリタブライアン「うまぴょいは?」



ブラトレ「お、おいブライアン」



ナリタブライアン「お前は黙っていろ。ウララ、コイツとうまぴょいをしたいか?」



ハルウララ「そ……そういうのはダメなんだよ!」



ナリタブライアン「……ならいいだろう」



ブラトレ「ブライアンが気にするところはそこか…」



ナリタブライアン「それ以外あると思うか?私を満足させられない癖に他人とうまぴょいとは笑えるぞ」



ナリタブライアン「浮気をするなと縛るつもりは無い。お前のモノで悦ぶ女がいるとは思えないからな」



ブラトレ「……」

ハルウララ「喧嘩しちゃダメだよブライアンちゃん!」



ナリタブライアン「本当のことを言っただけだ喧嘩ですら無い」



ブラトレ「男として情け無い…か」



ハルウララ「トレーナーさん変な顔してどうしたの?」



ブラトレ「実はブライアンを満足させる為に修行…というのは大袈裟だがそういう店に通うつもりでいる」



ハルウララ「そういう?」



ブラトレ「事情を話せば鍛えてくれるはずだ。もうブライアンに情け無いと言わない」



下2 ブライアンの台詞や行動

ハルウララ「……?」



ナリタブライアン「鍛えてくれる店……?よく分からんが性を鍛える店があるのか。お前も強くなろうとしてるとは少しは感心したぞ」



ブラトレ「……」



ハルウララ「よくわかんないけど喧嘩しないならそれでオッケーだよ!」



ナリタブライアン「強くなることは自身を鍛えること。私のトレーナーなら当然だな」



ブラトレ「本当に行くぞ?なんなら今日から行くからな?」



ナリタブライアン「行って思う存分鍛えてこい」



ブラトレ「言質は取ったからなブライアン」

病院にて



ハルウララ「ーーっていうことがあったの!」



キングヘイロー「ブライアンさん…まさか知らないだなんて……競バのことで風俗は知っていたんじゃなかったの…?」



ハルウララ「キングちゃんはトレーナーさんが言ってた意味がわかるの?」



キングヘイロー「わ…わかりません!」



ハルウララ「ウララと一緒だ~!」



キングヘイロー(この反応と明るさ…以前と別人かと思ってしまいますわね)

キングヘイロー(以前のウララさんは私に嫌々付き合っていてくれただけ。こうなってはもう…)



キングヘイロー(ウララさんとは清い関係にならなければいけないのね……)



キングヘイロー(ウララさんとのうまぴょいは一生忘れません……玩具を使って楽しんだこと…漏らすまで楽しんだこと…)



キングヘイロー(ウララさんの直送おしっこを飲んで……天国に登ったことは一生……忘れない…)



ハルウララ「キングちゃんなんで遠くを見てるの?もしかしてまた痛んできた?」



キングヘイロー「いいえ……ほんの少し…戻ってこない日々(Heaven)を…慈しんでいただけよ…」



下2 このあとどうなったか

キングヘイロー「ウララさん少し屈んでくれないかしら?」



ハルウララ「こう?」



キングヘイロー「……」チュッ



ハルウララ「はわっ?!」



キングヘイロー「顔、真っ赤じゃないの」



ハルウララ「だって急にキスなんかするんだもん!恥ずかしくて当然だよ!」



キングヘイロー「嗚呼……もうあんなことは二度とできないのね…」



キングヘイロー「ウララさんの卵を食べてみたかった……それだけが心残りだけど仕方ないのよね…」



ハルウララ「卵?ゆで卵が食べたいの?」



キングヘイロー「あんなことやこんなことができなくてもウララさんには変わりない…贅沢なんか言いません…」

卵……卵子



通信障害は厄介ですね

またお願いします

控え室にて



サイレンススズカ「……遅いわね」



アグネスタキオン「どこで油を売っているんだろうねぇ」



モブD「わざと遅れて自分の価値を高めようとしているなら逆効果です」



アグネスタキオン「それはないねぇ何故なら私たちも帰れないからねぇ」



サイレンススズカ「帰り道を知っているのはマヤノトレだけ」



モブD「そんな冗談通用しませんよ」



アグネスタキオン「冗談じゃないんだねぇ。オグリ君もそうだが私たちは全員方向音痴なんだよ」



サイレンススズカ「私の走る場所が目的地じゃないだけ」



モブD「意味がわかりません」

アグネスタキオン「お腹が空いてきたねぇモルモット君のお弁当が食べたいねぇ」



モブD「モルモット?」



サイレンススズカ「タキオンがマヤノトレをそう呼んでいるのよ」



アグネスタキオン「私が調合した薬や人前には出せない薬なんかを彼で試しているからねぇ。彼ほど優秀なモルモットは存在しないねぇ」



モブD「勝手にしていて下さい」



アグネスタキオン「ふぅん…彼女にはもう少し可愛げが欲しいよ」



サイレンススズカ「マヤノトレの世話になれば嫌でも出るわよ」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「すまない遅くなった…」



サイレンススズカ「遅いー」



アドマイヤベガ「なんだ彼女だけじゃなかったの」



アグネスタキオン「モルモット君は手を出すのが早いねぇ」



マヤノトレ「違う……」



アドマイヤベガ「衝撃がここに居るって聞いて話しをしてみたかったのよ」



モブD「私から話すことはありません」



アドマイヤベガ「聞いていた通りの性格みたいね」

アドマイヤベガ「競バについて教えて欲しいのよ」



モブD「教えを乞うなら態度で示して下さい」



アドマイヤベガ「性格に難アリっていうのがよく分かるわ。貴方じゃないとコントロールできないわ」



モブD「バカにするのもいい加減にしろ!!」



アドマイヤベガ「まさに瞬間湯沸かし器。レースでならすぐに掛かって失速じゃない」



マヤノトレ「俺が指導すれば…なにも問題無い…」



アドマイヤベガ「貴方が噂されてるような全方向変態じゃないことは知ってる。衝撃がどうなるか期待してるわ」



下3 このあとどうなったか

340、341重複

下1 どうぞ

アグネスタキオン「モルモット君を悪く言う見る目がない連中とは違い、優秀さを理解してるとは君は優秀だねぇ」



サイレンススズカ「口だけで対した評価を出してない奴らとは違うわね」



モブD「全方向変態は聞き捨てならないですけど」



アドマイヤベガ「ロリコンでショタコンで女装癖もあって絶倫でウマ娘でも人間でも抱けるのよ」



マヤノトレ「凄いことに…なってるな…」



アグネスタキオン「あながち嘘じゃないねぇ」



サイレンススズカ「ルドルフとスる時は決まって女装してるじゃない」



アグネスタキオン「元会長君は漏らしてしまうほど悦んでいるからねぇ」

モブD「抱っこくらいで何を言っているんですか」



アドマイヤベガ「え?」



アグネスタキオン「ほう……」



サイレンススズカ「競バではそういう話しはしないのね」



アグネスタキオン「興味が無ければ知ろうともしないからねぇ」



モブD「ショタもロリも知りませんがくだらないことを言ってるなら帰って下さい」



アドマイヤベガ「また今度ゆっくり話しましょう。今日は会えただけでも楽しかったわ」



下3 このあとどうなったか

下2でお願いします

マヤノトレ「衝撃はピュアだ……綺麗過ぎる…」



マヤノトレ「お前たち…絶対に誤った性知識を植え付けるなよ…」



サイレンススズカ「約束し兼ねるわ」



アグネスタキオン「性慾が十倍になる薬を飲ませてみたいねぇ」



マヤノトレ「彼女のピュアさは…守らなければいけない…」



モブD「さっきからコソコソと。イライラさせたいんですか?」

ババババババババ…



アグネスタキオン「ヘリコプターの音だねぇ」



サトノトレ「お迎えにあがりました」



サイレンススズカ「どこに連れて行こうというの?」



サトノダイヤモンド「サトノグループで貴女たちを保護します」



モブD「要りません。それに私は競バに帰る必要があります」



サトノトレ「荷物でしたら私が回収します」



モブD「他人に触られたくない!それにモブOとモブKはどうした?!」



マヤノトレ「モブOは出荷されて…モブKはヒシアマゾンと話し込んでいた…」



モブD「私だけ逃げることをすると思っていたのか?!逃げるならお前たちだけで逃げろ!」



サトノトレ「仕方ありません、衝撃さん以外はヘリに乗り込んで下さい」



サトノダイヤモンド「また迎えに来ますからね」



下2 このあとどうなったか

安価把握


通信がまだ不安定なようなので今日はここまでです

まだ通信障害の影響は直っていませんか?


今日も厳しいでしょうか

移動中



マヤノトレ「君一人で行かせるわけにはいかない…」



モブD「私は頼んだ覚えはありません、貴方が勝手にやってることですからね」



ルナトレ「どこに行こうと言うんですか?」



マヤノトレ「なぜここに…?」



ルナトレ「彼女になにを吹き込んだんですか?ピークを過ぎたシンボリルドルフは何故走れるんですか?」



マヤノトレ「衝撃が俺を選んだんだ…こちらから何か言ったわけじゃない…」



ルナトレ「それは嘘です、彼女の走りは僕が熟知していますからね」



モブD「知ることは猿でもできます。お前は理解しようとしなかった」

マヤノトレ「ルドルフはまだピークが終わっていなかった…君が終わらせていたんだ…」



ルナトレ「なにを…」



モブD「自分の力を過信し過ぎた人間ほど愚かなものは居ません」



マヤノトレ「君は確かに優秀だ…だが努力を怠っていた…」



ルナトレ「僕は誰よりも考えて頑張っていましたよ?」



マヤノトレ「考えるのと努力は違う…」



モブD「頑張るだけならガキでもできるんですよ」



マヤノトレ「ここまでやってこれたのは君の才だけだ…これから先は厳しくなるだろう…」



下2 このあとどうなったか

ルナトレ「このクソー」



「くだらない口喧嘩はおやめなさいな」



モブD「…」ゾクッ



マヤノトレ「お前は……」



ベテラントレーナー「こうして会うのは久しぶりね?」



ルナトレ「どうして…ここに…」



ベテラントレーナー「お黙りなさい」



ルナトレ「……」



ベテラントレーナー「衝撃さんと会うのは初めてよね?私のことは知っていたかしら?」



モブD「貴女は…ウマ娘……?」



ベテラントレーナー「トレセン学園で長年トレーナーを続けていたのよ。そこにいるマヤノトレのせいで自由を奪われて酷い目に遭ってるの」



マヤノトレ「罪を犯したのは…貴女だ…」



ベテラントレーナー「随分と偉そうにしてるけど貴方を鍛えたのは私なのよ」

モブD「見た目は若いのにこの威圧感……只者じゃない…」



マヤノトレ「年齢は俺の倍はあるからな…」



ベテラントレーナー「女性の前で年齢の話しはご法度よ。それくらい覚えておきなさい」



モブD「……まさか貴女は…」



モブD「ルナトレが言っていた……伝説のウマ娘…?」



ベテラントレーナー「伝説だなんて」



マヤノトレ「謙遜か…?」



ベテラントレーナー「私こそがウマ娘だったのよ。伝説だなんて言葉は安過ぎるわね」



マヤノトレ「……」



「私の思う通りに世界は進む。私が望む通りに世界は回る」



ヤシマ(ベテラントレーナー)「きひひ…あらいけない、若い頃の癖がつい」



マヤノトレ「何が…目的だ…?」



ヤシマ「とりあえず二人をこちらで預かるわ。大人しくサトノグループについていけば良かったのに」



マヤノトレ「預かる…監禁の間違いだろう…」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「ところでベテラントレーナー……今何時だ?」



ヤシマ「今は3時ー」



マヤノトレ「……!」



ヤシマ「ぎゃ…っ!!」



モブD「顔面に武器を投げ付けた?!」



ルナトレ「武器じゃない、あれはー」



ヤシマ「お前……お前えええぇ!!トレセンの奴らを皆殺しにしてやる!!」



マヤノトレ「そんなことは俺がさせない」



ガシャーンッ




目覚まし



控え室にて




サトノトレ「ーー仕方ありません、衝撃さん以外はヘリに乗り込んでー」



マヤノトレ「待ってくれ…俺とモブDでモブKを説得しに行く…」



サトノダイヤモンド「シンボリルドルフさん達の安全を確保した方が良くありませんか?」



マヤノトレ「ヘリは先に出ていてくれ…サトノトレは残って欲しい…」



サトノトレ「どうしますかお嬢様?」



サトノダイヤモンド「貴方が居れば問題ありません。シンボリルドルフさん達を送り届けたらすぐに戻ってきます」



モブD「なにを考えているんですか」



マヤノトレ「念には念を…入れた方がいいだけだ…」



下2 このあとどうなったか

ババババババ…



サトノダイヤモンド「サトノグループの敷地内にさえ入ればもう大丈夫です」



アグネスタキオン「なんだって?」



サイレンススズカ「ヘリコプターの中ってうるさいわね」



シンボリルドルフ「聴覚が発達しているウマ娘にとって不快な乗り物だ」



サトノダイヤモンド「これだけ個性的なウマ娘をまとめあげるなんて、マヤノトレさんは凄いトレーナーさんです」



アグネスタキオン「なんだって?」



サトノダイヤモンド「もう大丈夫ですから大人しく座っていて下さい」



アグネスタキオン「え?」



サイレンススズカ「もう貴女黙ってなさい」

ガクンッ



シンボリルドルフ「なんだ?!」



サトノダイヤモンド「どうしましたか?まさか何かにぶつかったんじゃ…」



パイロット1「突然気流が乱れて……!」



パイロット2「このままじゃ制御不能です!」



サトノダイヤモンド「そんな!」



シンボリルドルフ「この高さなら飛び降りても死…か」



サイレンススズカ「飛び降りるより中に残っていた方がマシね」



アグネスタキオン「おおおおお、落ちてるよぉぉ!」

……



パイロット1「持ち直した?!」



パイロット2「今のうちに姿勢を安定!サトノグループではなく近くの空港に緊急着陸を要請します!」



サトノダイヤモンド「不思議な感覚があったのは気のせい…?なにかに持ち上げられたような……」



シンボリルドルフ「早く降ろしてくれ!」



サトノダイヤモンド「待っていて下さいもう危機はー」



サトノダイヤモンド「……なにか…変な匂いが…」



アグネスタキオン「……」



サイレンススズカ「乗員が一人粗相をしたから早く降ろして」



サトノダイヤモンド「……あと少しだけお待ち下さい」



下2 このあとどうなったか

電話中



サトノダイヤモンド『少し予定外のことはありましたが無事に目的地に到着しました』



マヤノトレ「それは良かった…」



サトノダイヤモンド『ヘリが落ちかけた時は冷や汗ものでしたがなんとかなりました』



マヤノトレ「……」



サトノダイヤモンド『ヘリは緊急点検することになったので迎えは出せません。貴方が居れば大丈夫だとは思いますが、くれぐれも注意して下さい』



サトノトレ「かしこまりました」



マヤノトレ(ヘリで行けないとなるとベテラントレーナーに邪魔はされるな…また目覚ましを使うしか…)




ザザザッ



マヤノトレ(なんだ……頭の中に…)






(本作品、または第三者の考え方や名誉などを害する目的のもの。暴力的・グロテスクなもの、または性的描写を含むもの)



(特定の政治・宗教・信条を過度に支援する、または貶めるものら反社会的な表現のもの)



(第三者の権利を侵害しているものを……貴方は守れますか?)



マヤノトレ(誰だ……どこから話しかけている…?)

(質問をしているのはこちらです。貴方は守れますか?)



マヤノトレ(…殆どの項目は守れる。性的表現を除いては…)



(では貴方の力にはなれません)



マヤノトレ(彼女らの誘いを断ればグロテスクな表現に引っ掛かることが起こる)



(そんな関係を築いた貴方が悪いんですよ)



マヤノトレ(……)



(天からの加護を望むには全ての項目を満たして下さい)



ルナトレ「あ…居ました!」



ヤシマ「きひひ」



マヤノトレ「……どうしても避けられないのか」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「待て、俺の力にはならなくていいが…アイツらは第三者の考えや名誉を侵害している…」



マヤノトレ「暴力も反社会的な事も…性描写的な事もしてるぞ…そうだ、トレセン学園を皆殺しにするとも言っていた…」



ルナトレ「なにをブツブツ言っているんですか?」



マヤノトレ「競バで負けた子を風俗送りにしてる…お前たちは…ガイドラインに違反している…」



ヤシマ「ぎっ?!」



ルナトレ「ベテラントレーナーさん?」



ヤシマ「何故お前がガイドラインを知っている?!」



マヤノトレ「どうしてだろうな…」



ヤシマ「まさかコイツら……!いや違う。神を誘き出したのは間違いなく…」



ウウウゥゥ~~



ルナトレ「サイレンの音が…」



サトノトレ「目の前に指名手配犯が居ますので躊躇いなく通報させてもらいました」

ルナトレ「早く逃げて下さい!」



ヤシマ「お前…覚えていろ」



マヤノトレ「お前なんか覚える価値もない」



ヤシマ「……」



ルナトレ「こっちですベテラントレーナーさん!」



モブD「ルナトレがあんな小物だったなんて。あんなクズに教えてもらっていたなんて恥です」



マヤノトレ「もう忘れた方がいい…」



モブK「ああん?衝撃は誰とつるんでんだよ?」



ヒシアマゾン「うう…全部聞かれた……」



マヤノトレ「…これで良し…か」



下2 このあとどうなったか

説明後



モブK「もう十分稼いだし競バも潮時だな」



マヤノトレ「本当にいいのか…?」



モブK「お前がトレーナーになってくれんのか?」



マヤノトレ「君ならトレーナーは選び放題だ…万が一やる人がいなかったら…俺が引き受ける」



モブK「衝撃が居る所ならどこでも面白くなるな。トレーナーも最悪お前がやるってんなら損は無い」



モブK「コイツの話しも聞けるしトレセンに行ってやるか!」



ヒシアマゾン「もう勘弁してくれぇ…」



マヤノトレ「なにがあったかは知らないが…こちらに来てくれるなら歓迎しよう…」

秋川理事長「歓迎っ!」



モブK「誰だコイツ?」



モブD「ガキが来る所じゃありません」



マヤノトレ「このお方が…トレセン学園の理事長だ…」



モブK「ゲっ」



秋川理事長「私はそんな細かいことは気にしない!二人がトレセン学園に来るというのなら歓迎する!」



サトノトレ「編入ということになるんですね」



秋川理事長「本来であれば公開トライアルを受けるべきだが事情を汲む!モブDは直ちに医療機関の受診!」



モブD「そこまで知っていたんですか」



秋川理事長「モブKは夏のトーナメントをデビュー戦としてくれ!遠慮なく走ってくれて構わない!」



下2 このあとどうなったか

某所にて



モブO「ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」



ゴールドシップ「クッソ!まさか出荷中に正気に戻るとはな!」



モブO「ブッコロブッコロ~!!全身切り刻んでヤル!!」チャキッ



ゴールドシップ「ぐぇ?!ナイフなんか隠し持ってやがって!」



モブO「ヒャヒャヒャヒャ!!」



ゴールドシップ「危ね!!本気で振り回すんじゃねぇよ!」



モブO「こっちは殺す気なんだけど?」



ゴールドシップ(目が笑ってねぇヤバいぞこれ)

モブO「いつまでいい子ぶってるの~?お前の本性もコッチナンダヨォォ!」



ゴールドシップ(やっべーなこいつゴルシちゃんでも押されるわ…)



ゴルシトレ「俺も仲間に入れてくれよ~」



ゴールドシップ「おいバカ!出てくんな!」



ゴルシトレ参戦!



モブO「獲物が一人増えたぁ!」



ゴルシトレ「乱闘してぇならスマなブラでもしてな。セガからハリネズミも出てるしな」



モブO「ヒャアァァァァ!」



ゴールドシップ「逃げろっておい……逃げてお願い!貴方じゃ勝てないの!」



グサッ



ゴールドシップ「嫌っ…!」



モブO「………肉を切る感触が…無い…」



ゴルシトレ「ここまで煽りゃ腹を刺すだろ?どこを刺すか分かってんなら防刃対策は簡単なんだよ」



ゴールドシップ「あ……」ヘナヘナ

マヤノトレ「間に合わなかったか…!」



モブK「刺されてにしてはピンピンしてないか?」



モブD「やめるんですオルフェーヴル!」



モブO「ぐ…抜け、無い……!」



ゴルシトレ「ゴルシ今だ!コイツ後ろから羽交締めにしろ!」



ゴールドシップ「……」



モブD「私がやります」



モブK「こっちで話し合いは纏まったんだから変なことすんなよ」



ゴルシトレ「ふぃ~俺のお陰でなんとかなったな!」



下2 このあとどうなったか

トレーナー室にて



ブラトレ「トーナメント予選の裏でそんなことが起こっていたのか」



ナリタブライアン「理事長がうまく問題を解決したそうだ」



ハルウララ「競バが一時閉鎖されるってニュースはビックリしちゃったよ」



ナリタブライアン「表向きにはクリーンと謳っていたが、その裏では違反なことが山積みだった。逮捕者が出た以上閉鎖は避けられない」



ブラトレ「ベテラントレーナーは相変わらず行方不明で捕まっていない。競バが閉鎖されたからといって安心はできないな」



ブラトレ「ルナトレは今回ので逮捕はされていなかったが…ベテラントレーナーについて行っているんだろう」



ナリタブライアン「あんな小物のことは気にする必要は無い」

ハルウララ「このあと夏休み前の終業式があるけど、そこでモブDちゃん達が紹介されるんだよね?」



ナリタブライアン「競バから保護という形で落ち着いた。編入に関する細かい話しは聞いていない」



ブラトレ「モブOは精神状態が悪く例の病院に入院か」



ハルウララ「テイオーちゃん…夏休み前なのに戻ってこれなかったね」



ナリタブライアン「一週間で済むどころじゃ無かったな。理事長はシリウスシンボリを正式な会長にすることを考えている」



ブラトレ「マヤノトップガンの状態も良くなっていないんだろうな」



ハルウララ「また一緒に走れるよね?」



ブラトレ「彼女を信じるしかないな」



ナリタブライアン「…私は生徒会でのことがあるから先に行っているぞ」



下2 終業式でおこったことなど

終業式にて



秋川理事長「謝罪っ。大人達の争いでトレセン学園と競バのウマ娘達を巻き込んでしまった」



秋川理事長「どちらが悪だというつもりは無い。逮捕者が出たのはお互いに猛省すべき点ではある」



秋川理事長「今回のことで課題も改善点も浮き彫りにできたことは僥倖である!」



秋川理事長「トレセン学園は今後も夢を追いかける者達のサポートの態勢を万全にすると約束しよう!」



秋川理事長「新型トレーニング機器の紹介に編入生の紹介!諸君らに知らせることはまだまだある!」



秋川理事長「前を向いて共に全身して行こうではないか!」

秋川理事長「ーー最後に、夏休み中にはトーナメント決勝と強制ではないが合宿も行う!行きたい者は申請するように!」



秋川理事長「合宿で鍛えるも良し!レースに出て鍛えるも良し!君たちが選択肢を選ぶといい!」



秋川理事長「もう一度言うが私たちは夢を追う者の味方だ!全力でサポートし、力になることを約束する!」



秋川理事長「ただ道を選ぶのは君たちだ。トレーナーに過剰に頼っても君たちの為にはならない」



秋川理事長「完全な自立は求めていないが依存することは禁止する!」



秋川理事長「秩序ある行動と信念に期待する!悔いのない夏休みを送ってくれることを期待するぞ!」

今日はここまでです


次回は他になにもなければトーナメント決勝かなぁと思っています

トーナメント決勝戦



ブラトレ「いよいよ決勝戦だ、重賞と同じようにテレビ中継もある、思い切って走ってこい」



ハルウララ「まずはウララの出番だね!」



ブラトレ「キングもテレビの前で応援している、いい知らせが届けられるよう全力を出すんだ」



ハルウララ「いっぱい楽しんでくるね!」



ブラトレ(憑き物が落ちてから始めてのレースだがどこまでやれるかだな。これまでの最後の伸びは憑き物が影響していたに違いない)



ブラトレ(憑き物と一緒に闘争心まで落ちていればこれから先ウララの活躍は見込めない可能性がある)



ブラトレ(技術を教えても闘争心まで鍛えることはできない。あとはお前次第なんだ)

ナリタブライアン「作戦は逃げでいくのか」



ハルウララ「うん!ダートでも逃げるの大好きだから!」



ブラトレ「飛ばし過ぎず自分のペースを守ることを意識してくれ。ウララより先を走る奴が居ても気にするな」



ハルウララ「うっかり追いかけちゃったら余計に疲れちゃうもんね!自分のペースで走るよ!」



ブラトレ「すまないがブライアンの調整をギリギリまでやりたいんだ。会場で応援できないがここからちゃんと応援している」



ハルウララ「ブライアンちゃんの方が大事だもんね!私のことは気にしないで大丈夫だよ!」



ハルウララ「じゃあ行ってきます!ウララ頑張ってくるからね~!」



下2 このあとどうなったか

レーススタート



ハルウララ(うう…良い位置につけなかった……おまけに出遅れちゃったよぉ…)



ハルウララ(なんで私…逃げで走ろうとしたんだろう?いつもなら差しで走ってたはずなのに)



ハルウララ(逃げって得意じゃないよ…今からでも差しに変えた方がいいかな?出遅れたから逃げじゃなくてもいいよね?)



[そんなことないよ]




ハルウララ(えっ?!誰?!どうやって話しかけてるの?!)



[貴女の中にいる私だから話しができるの]



ハルウララ(ええ…どういうことかわかんないよ…)

[その力は有マに勝つために継承したんだよ。私(ハルウララ)ならいける]



ハルウララ(わかった、私なら私の言うことを信じる!)



ハルウララ「やぁぁぁぁーー!」



[アレが貴女の中に居た時は精神的に不安定だったけど強かった。憎しみが強さの元になっていたから]



[今の私は以前ほど強くない。けど憎しみを超える力があるって信じてる]



[貴女は誰よりもレースを楽しめる。喜びと感動は力になる]



[お願い、せめてこの世界では貴女は幸せになって。誰よりも不幸だった貴女にはその権利がある]



[私も微力だけど力になるから。一緒に頑張ろう!]



下2 このあとどうなったか

ハルウララ「……とは言ったもののどうすればいいのかな?差しじゃなくて逃げだから…」



[こっちだよ]



ハルウララ「私がいる?!」



[併走してあげるからついていて、そして私を追い抜いて]



ハルウララ「私を抜けばいいんだね!」



[頑張って]



ハルウララ「頑張るよ!」



[これで大丈夫。あとはあとは私に任せたよ]

スマートファルコン「追いついてきたの?!差しにしてはペースが早い!」



ハルウララ「ファル子ちゃんに追いついた!」



イナリワン「てやんでぇーい!」



スマートファルコン「また追いつかれた?!」



イナリワン「今回こそウララに勝つ!」



ハルウララ「負けないよイナリちゃん!」



スマートファルコン「一人だけ逃げて勝つ予定だったのに!」



下2 このあとどうなったか

ブラトレ(頑張れウララ)



ハルウララ「トレーナーさん?!」



ナリタブライアン(やれウララ)



ハルウララ「ブライアンちゃんまで?!」



マヤノトレ(……)



ハルウララ「走馬灯……?私、死ぬの?」



ハルウララ「あれ…周りの音が全部無くなった…脚が軽い気がする…」



ハルウララ「これならもっと速く走れる!ゴールまで全力で走る!」

イナリワン「同じ奴に二度は負けねえ!これが江戸魂だ!」



スマートファルコン「ウマドルとして負けられないの!」



イナリワン「大井の奴らに生き様見せてやるんだ!」



ハルウララ「……!」



スマートファルコン「負けない~~!!」



下2 コンマ

奇数 ハルウララ
偶数 スマートファルコン、イナリワン
ゾロ目 まさかの

決着



ハルウララ「やった!やったーーー!」一着



イナリワン「同じ相手に…二度……負けた…!!」二着



スマートファルコン「あんな末脚反則だよ……」三着



キングヘイロー「ウララさん!」



ハルウララ「キングちゃんの幻だ…一緒に喜んでくれて嬉しいな」



キングヘイロー「ウララさーーーん!」



ハルウララ「…あれ?本物のキングちゃん?」



キングヘイロー「車椅子でなら外出は良いと言われたから応援に来たのよ!」



ハルウララ「ひょっとしてトレーナーさんのサプライズだったのかな?キングちゃんの目の前で勝てて嬉しいよ!」

わーわー…



ブラトレ「ウララが勝ったようだな。キングも自分のことのように喜んでいるだろう」



ナリタブライアン「サプライズとはお前らしくないな」



ブラトレ「レース中にキングを見つけてくれれば力になると思ったんだ」



ナリタブライアン「考えあってのことなら良い」



ブラトレ「…今回の調整不足の原因はなんだ?」



ナリタブライアン「私に言わせる気か」



ブラトレ「意見の食い違いくらい珍しいことじゃないだろう」



ナリタブライアン「お前との関係は一度考え直す必要があるかもしれないな」



ブラトレ「……」



ナリタブライアン「トレーナーとしての腕は認めるがプライベートではどうだろうな」



ナリタブライアン「私は情け無い男は嫌いなんだ。女みたいに女々しい奴は大嫌いだからな」



下2 このあとどうなったか

控え室にて



オグリトレ「二着だったが素晴らしい走りだった。後少しで速さの向こう側に辿り着きそうだったぞ」



イナリワン「こっちは負けてんだ、褒めてもらう必要はねぇ」



オグリトレ「走りを褒めるのは結果に関係ない。二着だろうが一着だろうが素晴らしい走りには違いなかった」



スーパークリーク「まぁ……本当にそう思ってるみたいですね」



イナリワン「ゲッ……お前さんよぉ…」



オグリトレ「オグリ並みかそれ以上の……凄いモノを感じた」



イナリワン「興奮してんならゴルシトレに相手してもらえってんだ」



オグリトレ「奴は関係ないだろう!」

ゴルシトレ「呼んだか?」



オグリトレ「うぐ」ビクッ



ライスシャワー「むふぅ!!」



メジロマックイーン「ライスさんが腐ってますわ…」



スーパークリーク「あらあらあらぁ」



イナリワン「ホモ好きの奴らに囲まれてる?!」



メジロマックイーン「私は違いますわよ!敵情視察に行くとトレーナーさんが言うからついてきたんです!」



ライスシャワー「ライスは!むふ!むふふ!」



スーパークリーク「私たちはお邪魔かもしれませんね」



オグリトレ「邪魔じゃない!コイツと二人きりにするな!」



ゴルシトレ「おいおいもうすぐコイツらのレースだろ?二人だけで見守ってやろうぜ?」



オグリトレ「腰を…撫でるな……!!」



下2 このあとどうなったか

レース場、観覧席にて



ゴールドシップ「お~観客がうじゃうじゃいやがるぜ!」



「……」



ゴールドシップ「アナウンサーが何か言ってやがるな、折角だし聞いてやるか!」



アナルンサー「あの不正騒ぎから数ヶ月、トレセン学園の元会長の引退レースとあって会場は異様な雰囲気に包まれています!」



ゴールドシップ「ほーん嫌でも注目されるレースってわけだな」



「このレースでも不正をしてるんじゃ…」



「その証拠を俺たちで見てやろうぜ!」



ゴールドシップ「アイツらにはあとでバレないようにドロップキックを決めとくとして、あたしは大人しく応援しとくか~」

レース場



ナリタブライアン「……」



シンボリルドルフ「調子は悪いようだな」



ナリタブライアン「お前には負けない」



シンボリルドルフ「あのことがバレて良かったとさえ思う。それくらい心が軽くなったんだ」



ナリタブライアン「衝撃の前でその台詞が言えるのか?」



シンボリルドルフ「言えるさ。私はこのレースをもって引退し、トレセン学園から離れる」



シンボリルドルフ「それだけじゃない。私なりに償いはする」



ナリタブライアン「…退屈させるなよ」



下2 レースの展開を

レーススタート



ナリタブライアン「……」



シンボリルドルフ(調子が悪くとも先行で我が道を行く。ブライアンらしいじゃないか)



シンボリルドルフ(引退すると言っても負けるとは言ってない。トレーナー君の為にも絶対勝つ)



ゾクッ



ナリタブライアン(この感じ…テイオーのそれに近いものを感じる)



シンボリルドルフ(皇帝と呼ばれたこの私を無礼るなよ)

メジロマックイーン(あのお二人はバチバチにやり合っていますわね…)



ライスシャワー「マックイーンさん大丈夫?」



メジロマックイーン「ええ問題ありません」



メジロマックイーン(激痛で済んでいるのは治療のお陰ですわね。以前のように走れないくらいの千切れそうな痛みは感じません)



ライスシャワー(無理をしなかったら最後まで走れる!)



メジロマックイーン(有マで勝つにはブライアンさんに勝たなければいけません!)



ライスシャワー(負けない……!)



下2 レースの展開を

コンマ奇数 


下1 着順を。一着はブライアン

決着



シンボリルドルフ「届かなかったか……」二着



ナリタブライアン「…よし」一着



ライスシャワー「マックイーンさん脚は平気?」四着



メジロマックイーン「こうやって歩けるくらいには平気でしてよ」三着



ナリタブライアン「お前の引退レースは二着だ、残念…いや当然の結果だ」



シンボリルドルフ「私もそう思う。身体はまだ衰えていなかったのに心が歪んだ時点で私は終わっていたんだ」



シンボリルドルフ「ウマ娘とは何か、走ることとは何か。それを気付かせてくれたマヤノトレには感謝しかない」

シンボリルドルフ「約束通り私は学園を去る。彼の田舎で余生を過ごすとしよう」



ナリタブライアン「それが償いか安いものだな」



シンボリルドルフ「償いはまた別さ。私の身体を使って償いをしようと思う」



ナリタブライアン「……」



シンボリルドルフ「腎臓や目は二つあるし必要ならば腕や脚も差し出そう」



ナリタブライアン「ふざけているのか?」



シンボリルドルフ「走りたくとも病で走れないウマ娘は何人もいる。私ができる償いといえばこれしかない」



ナリタブライアン「……」

シンボリルドルフ「その話しは後にしよう。次のレースではタキオンとスズカが走る」



シンボリルドルフ「どんな走りをするのか見ておいて損は無いんじゃないか?」



ナリタブライアン「言われなくともわかっている」



シンボリルドルフ「外部生や元競バのウマ娘も走る。見応えのあるレースになりそうだ」



シンボリルドルフ「このレースが終わって全員でライブをやれば…全て終わりだ」



シンボリルドルフ「短いようで長い現役だったよ。できるならば褒め称えながら引退してみたかった」



シンボリルドルフ「その未来を潰したのは私だ。後悔は全くない」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「よく頑張った…」



シンボリルドルフ「結果が全てだ、頑張ったところで勝てなければ意味が無かった」



マヤノトレ「短い時間だったが…皇帝をこの手で育てられて誇りに思う…」 



シンボリルドルフ「よしてくれ」



マヤノトレ「これからも付き合いは長くなると思うが…宜しく頼む…」



シンボリルドルフ「ふふ……花嫁修行はちゃんとしていたからな?」



マヤノトレ「……」




ブラトレ「頑張ったな」



ナリタブライアン「当たり前だ」



マヤノトレ「ルドルフ…少し待っていてくれ…」

マヤノトレ「このまま放っておけば…オグリキャップとオグリトレの二の舞になる…」



マヤノトレ「少しいいか二人とも…」



ナリタブライアン「お前と話すことはない」



ブラトレ「そうだな」



マヤノトレ「このままじゃ二人は別れてしまう…それは望んだことじゃない…」



マヤノトレ「何があったかは知らないが…ちゃんと話し合った方がいい…」



下2 このあとどうなったか

安価把握 



今日はここまでです

マヤノトレがフラグ立てた相手は 
マヤノトップガン
シンボリルドルフ 
アグネスタキオン
サイレンススズカ
桐生院葵
樫本理子
駿川たづな

フラグ立てるか微妙な相手
安心沢
乙名史記者
オグリキャップ(武者震いさせる一言言われたりして好感度はかなり高いと思われる)
シリウスシンボリ(>>45で気に入った発動、相談相手にもしてる)
アドマイヤベガ(マヤノトレの実力を認めてる)
ぐらいかな、見落としあったらごめんなさい。

ちなみに名前上がった人以外からは基本嫌われてる。

小ネタでも短編でもいいから>>1が書いてみたい話は?後、>>1の推しウマ娘は?

>>474
タキモル共依存。下書き書いたけどどうやっても死ぬからマイルドに仕上げたい


思い入れがあるのはタマモクロスで好きなのはアグネスタキオン。ガイドラインが無かったら短編で殺しまくってるくらいにはこの二人が好き

ブラトレ「話し合った方がいい…よく言えたものだ。元はと言えばお前がサイレンススズカを担当しなければこんな事にはならなかった」



マヤノトレ「どういうことだ…?」



ブラトレ「何が目的なんだ、サイレンススズカやアグネスタキオンの脚を完成させて」



マヤノトレ「目的もなにも…彼女らがそれを望んだんだ…」



ナリタブライアン「……」



マヤノトレ「俺はその手伝いをしただけだ…なぜー」



ブラトレ「自分が責められるかわかっていないのか?」



マヤノトレ「……」

ブラトレ「あの二人は強すぎる。普通の方法では勝てることは無いだろう」



ブラトレ「それこそ生活の全てを捧げトレーニングに費やせば僅かだが可能性は出てくる」



ブラトレ「夏休みが明けてもブライアンには学園を休んでもらう。全ての時間をトレーニングに使う」



マヤノトレ「ダメだ…そんなことをすれば…」



ナリタブライアン「留年になろうが構わない。三冠ウマ娘を狙えるのは今年だけなんだ」



ナリタブライアン「自分の実力はよく分かっている、私は今ピークを迎えようとしている」



ナリタブライアン「来年では遅い。全てを犠牲にしてでも三冠ウマ娘を獲る」



ブラトレ「強さには責任を伴う。お前はそれを知っておくべきだ」



ナリタブライアン「私の才能全てを持ってしてもサイレンススズカには勝てない。ならそれを超えるトレーニングを行うしかない」



ナリタブライアン「勝利は命より重い。三冠の代わりに二度と歩けなくなっても後悔はしない」



ブラトレ「これから走るサイレンススズカとアグネスタキオンの走り…研究させてもらうぞ」



下2 このあとどうなったか

『勝つ』為じゃなく『負けない』為にマヤノ達をトレーニングさせて順位には拘らないマヤノトレにはブラトレ達の考えは理解出来ず。考え込みながら控え室に戻る途中。友達と会話しているマンハッタンカフェと遭遇。

マヤトレ「見ない顔だが友達か?」とまさかのカフェの友達が見えていた

移動中



マヤノトレ(俺は負けない為にマヤノ達をトレーニングさせていたから順位には拘らない。負けたとしても悔いが無ければそれでいいんだ)



マヤノトレ(なぜあそこまで勝利に拘るんだ?三冠ウマ娘も結果であって本来なら目指すものじゃないはずだ)




マヤノトレ(全てのレースに勝つのは理想だがそうはいかない。天候や体調によって勝てないことがあって当たり前だ)



マヤノトレ(狙ったレースを勝つより常にベストを尽くす。そうすればトレーナーもウマ娘もお互いに成長できるんだが…)



マンハッタンカフェ「ーー」



マヤノトレ「……カフェじゃないか」



マンハッタンカフェ「もうすぐタキオンさんのレースなのにここに居ていいんですか?」



マヤノトレ「少し野暮用があったんだ…」

マヤノトレ「隣に居るのは見ない顔だが友達か…?外部生だよな…?」



マンハッタンカフェ「貴方に彼女が見えるんですか…?」



マヤノトレ「見えるも何もここに居るだろう…」



マンハッタンカフェ「普通は見えません…彼女は…」



マヤノトレ「…………影が無い」



マンハッタンカフェ「わかってもらえましたか…」



マヤノトレ「俺に彼女が見えているのがおかしいのが…よくわかった…」



マンハッタンカフェ「うふふ…彼女は喜んでるみたいですよ…」



マヤノトレ「ああ…笑っている顔が見える…」

マンハッタンカフェ「ひょっとして…会話もできたりしますか…?」



「……」



マヤノトレ「頭の中に声が…」



マンハッタンカフェ「こちらの声は届いているので…会話ができてるみたいですね…」



マヤノトレ「まさか…本当に…」



マンハッタンカフェ「彼女は何と言ってますか…?」



下2 お友達の台詞など

ksk

マヤノトレ「自己紹介と…君の友達になってあげてと言っている…」



マンハッタンカフェ「彼女らしいですね…」



マヤノトレ「いま担当はどうなっている…?」



マンハッタンカフェ「前任の方が警察のお世話になったので…特例でトレーナーが居ないままです…」



マヤノトレ「俺が担当できればいいんだが…マヤノを含めると四人のままだからな…」



マンハッタンカフェ「お気持ちだけ受け取っておきます…」

マヤノトレ「アグネスタキオンと引き離すことになっていたが…恨んではいないか…?」



マンハッタンカフェ「その質問をするということは…答えを知ってて質問していますよね…?」



マヤノトレ「すまない…」



マンハッタンカフェ「殺したいほど憎んでいました…けどタキオンさんが選んだ道ですから…許します」



マヤノトレ「ありがとう…」



マンハッタンカフェ「わかっていると思いますが…タキオンさんを泣かせれば…呪い殺します」



マヤノトレ「肝に銘じておく…」



下2 このあとどうなったか

スズカ、タキオンのレースが始まった。二人は観客やブライアン達の予想を遥かに超える衝撃的な走りを見せた。客も出バしたウマ娘も、モニター越しの人らもその走りに言葉を失う程圧巻。スズカ達の圧倒劇を見て萎えるどころか盛り上がりが最高潮に

レース終



アグネスタキオン「ふぅん今日は勝ちを譲ってくれたという所かな?」



サイレンススズカ「ディープインパクトの走りで走ることが目的だったのよ」



アグネスタキオン「君が勝利を望まいとは珍しいねぇ」



サイレンススズカ「私のゴールはここじゃない。重賞でもないこのレースだから試せたのよ」



アグネスタキオン「仮説は実証してこそ意味がある。ぶっつけ本番で試すのは愚かだからねぇ」



アグネスタキオン「スズカ君にとってこのレースは実証するにはうってつけの舞台だったということか」

わああああ…



アグネスタキオン「凄い歓声だねぇ」



サイレンススズカ「萎えるかと思ったけどそうじゃなかったみたいね」



アグネスタキオン「一緒に走る機会はこれから減るかもしれないがお互いに頑張ろうじゃないか」



サイレンススズカ「貴女に言われなくてもわかってるわ」



アグネスタキオン「私の脚を完成させてくれた彼には感謝しかないよ」



サイレンススズカ「私も……彼に出会えてよかった」



下2 このあとどうなったか

ブラトレ、ブライアンレースを見ていくら二人の脚が完成したからって何故こんな走りができるのか、同じトレーニングしているのに自分達と奴らの違いはなんなのか苛立ち悩む。 
ウララが「スズカちゃん達、駆け出す瞬間だけ力を出してるそれ以外は常にリラックスしてる」

控え室にて



ナリタブライアン「なぜアイツらはあんな走りができる!!」



ブラトレ「二人の脚が完成したからといってあの走りができるのか理解できない…」



ナリタブライアン「奴ら以上のトレーニングしているはずだ!奴らとの違いはなんだ?!」



ブラトレ「才能の差を超えるトレーニングをしてきたはずだ…それなのに……」



ウララが「トレーニングでは勝ってるけどレースの様子が全然違うよ」



ブラトレ「どういうことだ聞かせてくれ」

ハルウララ「スズカちゃん達、駆け出す瞬間だけ力を出してるけどそれ以外は常にリラックスしてる」



ナリタブライアン「……レース中にリラックスだと?」



ハルウララ「私みたいに楽しそうにも走ってる!勝とうとするより自分の走りをすることに夢中になってるよ!」



ブラトレ「勝とうとしていない…………だと…」



ナリタブライアン「……ははは」



ブラトレ「そんなことが許されるのは…絶対的な強者だけだ…」



ナリタブライアン「ははは、そうか私は相手にすらなっていなかったのか」



ハルウララ「二人ともどうしたの……なんか…怖いよ…」



ブラトレ「奴には勝てない……才能に勝つことは不可能なんだ…」



ナリタブライアン「ははははははははははははははははは」



下2 このあとどうなったか

キングヘイロー「才能が勝つ…誰に向かって言ってるの?!ウララさんに向かって?!私に向かって?!」



キングヘイロー「しっかりしなさい!!実力は今は一流ではなくとも、心まで二流になる必要はなくってよ!」



ハルウララ「勝つことも大事だけどそれが全部じゃないよ!」



ナリタブライアン「ははははははははは」



ブラトレ「もういい…もういいんだ……」



ハルウララ「よくないよ!こんな終わり方したくない!」



キングヘイロー「あの走りは凄かったですけどそれだけじゃない!私のトレーナーであろう方がこんな所で折れないで!」



ブラトレ「……」



ハルウララ「しっかしてトレーナーさん!ブライアンちゃん!」



下2 このあとどうなったか

ksk

ブライアン、ブラトレが絶望しているその頃
ゴルシトレサイドは、ゴルシトレがオグリ「あの走り見て勝てると思う?」とオグリに質問。

オグリ「勝てないだろうな。でも私は勝つ為じゃなく負けない為に走る事にする。私はスズカとのレース自分自身と戦うことにする。 ここで絶望して自身との勝負がついたら勝負はおわりだ。 自分に負けたらつまり努力する事をやめてしまうということだ。 勝負をレースを続けるには自身との勝負に勝って終わらせないようにする。

それに私はオグリキャップだからな。この発想も先程マヤノトレの独り言を参考にしただけだが…」

ブライアン達とは違いオグリ勝ち負けに拘らないレースにすると発言

控え室にて



ゴルシトレ「なあオグリあの走り見て勝てると思う?」



オグリキャップ「まず勝てないだろうな」



ゴルシトレ「だよな~」



オグリキャップ「でも私は勝つ為じゃなく負けない為に走る事にする。私は自分自身と戦う」



ゴルシトレ「いいんじゃね~」



オグリキャップ「ここで絶望して諦めたら勝負は終わりだ。 自分に負けるということは努力すらやめるというこだ」



ゴルシトレ「そうだろうな~」



オグリキャップ「勝負を、レースを続けるには自身との勝負に勝つことだ。結果はまた別の話しだ」



オグリキャップ「それに私はオグリキャップなんだ」



ゴルシトレ「お、それいい言葉じゃん。パクろっと」

オグリキャップ「この発想はマヤノトレの独り言を参考にしただけだが…」



ゴルシトレ「ゲッ!アイツのかよ!じゃあ要らねえわ」



オグリキャップ「マックイーンは有マで悔いを残さない為、ライスシャワーも同じような目的がある」



オグリキャップ「勝つことが全てじゃないと私は知っているんだ」



ゴルシトレ「ん~ホモに弱いのを除けば完璧だなお前」



オグリキャップ「あ"」



ゴルシトレ「誰が担当でも悔いなんか残させねぇよ。結果だけを求めるトレーナーとは違うからな」



オグリキャップ「花が……薔薇の花が咲いている…」



ゴルシトレ「そうだアイツに話し聞こうとしてたんだよ。精神科通っててかなりマシになった奴」



ゴルシトレ「どの病院だったとかを聞いとかないとな…ってわけで行ってくるぞ」



オグリキャップ「あばばば」



下2 ウマ娘の名前を

控え室にて



ゴルシトレ「お、いたいた」



トウカイテイオー「……ボク?」



テイオートレ「テイオーをどうしようっていうの?」



ゴルシトレ「お前は呼んでねぇんだよ会長に話しがあるんだ」



トウカイテイオー「ボクは今日走らないよ…それに学園にも帰れない。一時退院の許可が出ただけだからね」



ゴルシトレ「ベッドに縛り付けられてた奴が見張り無しで退院してんだろ?そのことについて話しがあんだよ」



ゴルシトレ「どこの病院に入院してたんだ?それからだなー」

トウカイテイオー「もういい?質問ばっかりで疲れちゃったよ」



ゴルシトレ「まあ参考になった気がするわ」



テイオートレ「貴方の担当で心が不安定な子がいるの?」



ゴルシトレ「まだ担当じゃねぇけどそうなりそうな奴がいるんだよ」



ゴルシトレ「会長は競バの奴らが編入して来んのは知ってるか?」



トウカイテイオー「理事長から聞いたから知ってるよ」



ゴルシトレ「その中でモブOってヤツがいるんだがどうもゴルシと訳ありでな。誰も引き取らねぇなら俺が面倒みるしか無いんだよ」



ゴルシトレ「モブOはお前が通ってる病院に転院させるわ。病院で会ったら挨拶くらいしててくれ」



下2 このあとどうなったか

ksk

深夜、学園内の部屋にて



ナリタブライアン(私では絶対にサイレンススズカに勝てない)



ナリタブライアン(勝てないとわかっていてレースに出る意味があるか?)



ナリタブライアン(勝つ為にトレーニングを続けてきた、その意味が全く無くなったんだ)



ナリタブライアン(私は明日からどう生きればいいんだ)



[だったらさ戻っちゃいなよ]



ナリタブライアン「……」



[マヤノトレがスズカの担当になる前まで戻ればいい。やり方は知ってるでしょ?]



ナリタブライアン「目覚まし時計…」



[そこまで戻ればアグネスタキオンの脚も完成しない。絶対に勝てない二人が居なくなるんだよ]

[私は神さま]



[悩めるウマ娘の為に知恵を貸してあげる]



[お前が持ってる目覚まし時計の数じゃそこまで戻れない。けど同室の奴がいるでしょ?]



ナリタブライアン「モブAか…」



モブA「すぅ……」



[アイツは5つ全部残ってる。それを合わせれば戻れるんだよ]



ナリタブライアン「サイレンススズカとアグネスタキオンに勝てる…」



[夢を叶えるにはこれしかない]



[さっさと時計を壊して過去に戻れ]



下2 このあとどうなったか

ブライアン壊そうとする一歩手前で踏み止まったそれはマヤトレが起きるはずだったうまぴょい禁止法での暴動を知っていた事を思い出す

ナリタブライアン「……」



ナリタブライアン「……!」



[なんで思い留まってんの?]



ナリタブライアン「マヤノトレの…暴動の…うまぴょい…」



[ふーん負け犬のままでいいんだ]



ナリタブライアン「やめろ…」



[負け犬]



ナリタブライアン「やめろ……」



[負け犬」



ナリタブライアン「やめてくれ…!」



[あれだけトレーニングしたのにどうやっても勝てないとか生きてる価値ないよ]




ナリタブライアン「あ"ああああああ!!」



モブA「ん…なに……どしたの…?」

[チッ、使えない奴]



[目覚ましを使わせればあたしの勝ちだったのに]



[でもまあコイツは潰せたから暇つぶしにはなったかな]



モブA「どうしたの?ねえブライアン…」



ナリタブライアン「ひ…ぃぎ……っ!」



[心が折れた奴は二度と立ち直れない]



[物理的に潰すのも楽しいけどやっぱこういうのも楽しいよね!]



[きひひひ~さーて次は何をしよっかな]



下2 このあとどうなったか

数日後、生徒会室にて



シリウスシンボリ「一時退院だってのにわざわざご苦労だったな」



トウカイテイオー「ナリタブライアンが生徒会を辞めるってどういうこと?」



シリウスシンボリ「アイツは走れなくなったんだよ」



トウカイテイオー「怪我が原因なら治療をすればー」



シリウスシンボリ「才能の限界を感じたウマ娘が挫折するのはトレセン学園ではよくある光景だろ?」



トウカイテイオー「才能が無いわけが無い!あんな走りができるのに諦めるなんて勿体ない!」



シリウスシンボリ「ならアイツはサイレンススズカに勝てるか?」



トウカイテイオー「それは……」



シリウスシンボリ「地方から出てきた奴と同じだ、勝者の栄光の影に飲み込まれたんだよ」

トウカイテイオー「ブライアンはどうしてるの?」



シリウスシンボリ「もう学園にすら居ねえよ退学届は近日中に届くだろ」



トウカイテイオー「諦めたらそこで終わりなのに…」



シリウスシンボリ「アイツはもう終わった、それより次だ」



トウカイテイオー「…よくもそんな軽々しく言えるね」



シリウスシンボリ「辞めていく奴のことなんかいちいち構ってられるかよ。それよりサイレンススズカとアグネスタキオンだ」



シリウスシンボリ「あの二人がまたやりやがった、重賞でレコードだ。有マに向けて盛り上がること間違い無しだな」



下2 このあとどうなったか

某公園にて



マヤノトレ「……」



「おい…」



マヤノトレ「すまない待ち合わせをー」



ナリタブライアン「……」



マヤノトレ(ナリタブライアン…?このやつれた気味の悪い女がか…?)



ナリタブライアン「なんだ……」



マヤノトレ「いや…なんでも…ない…」



ナリタブライアン「いま退学届を出してきた所だ…」



マヤノトレ「……そうか…」

ナリタブライアン「お前は何者なんだ……目覚ましの記憶を引き継いでるんだろう…」



マヤノトレ「俺は……ただのトレーナーだ…」



ナリタブライアン「ふざけるな!」ガシッ



〈ーー〉



ナリタブライアン「な、ん、だ…コイツに触れた途端…何かが…」



「ナリタブライアンだ。わざわざ語って聞かせるような話はない。ただ走り、ブッちぎって勝つだけだ」




ナリタブライアン「これはなんだ?!私か?私なのか?!」



ナリタブライアン「背が高く…私より私らしい…これは…なんなんだ……?」

マヤノトレ「すまなかった」



ナリタブライアン「それは何についての謝罪だ」



マヤノトレ「俺に関わったから不幸になってしまった。俺から離れれば君は幸せになれる」



ナリタブライアン「意味のわからないことを言うな!」



マヤノトレ「君をそうしてしまったのは俺のせいなんだ。勝つことだけに執着してしまったのも俺のせいだ」



ナリタブライアン「…ああそうだお前のせいだ!お前が存在しなければ私は夢を叶えられた!」



マヤノトレ「ハルウララも君も不幸にした。その責任は取る。だから俺だけを憎んでくれ」



マヤノトレ「本当にすまなかった許してくれなくてもいい。ただ謝らせてくれ…」



下2 このあとどうなったか

ナリタブライアン「ふざけー」



「やめろ」



ナリタブライアン「私が私を止めるのか……?」



「コイツは……私のトレーナーは仕事をしただけだ」



ナリタブライアン「なにを言ってるんだ…?」



「自分の担当を納得いくまで育てあげる。それがトレーナーのあるべき姿だ」



ナリタブライアン「やめろ…私がコイツを肯定するな…」



「育成に正解は無いがお前は間違った。同じ私として情け無い」



ナリタブライアン「間違った……だと…」



「お前がそうなったのは必然だ」

ナリタブライアン「あ…あは……あはは…」



ナリタブライアン「は、は…は……ははは…」



マヤノトレ「君のことは忘れない。それが俺にできる償いだ」



マヤノトレ「ハルウララを狂わせたこと、君の夢を潰してしまったこと」



マヤノトレ「俺はこれからも罪を重ねていくだろうがそんなことは止まる理由にはならない」



マヤノトレ「よし…次の重賞について調べておこう…タキオンはまだ伸びしろがある…」



マヤノトレ「モブDの様子も見ておきたい…やることはまだまだあるな…」



下2 このあとどうなったか




「お前は勝利に囚われすぎている、勝利の為に走るんじゃない絶対負けない為に走れ」



「勝利の為に走るのと負けない為に走る。この違いがわかるか?私のトレーナーはその信念でトレーニングをしている」



ナリタブライアン「……」



「聞こえているのか私?」



ナリタブライアン「もういい……もう終わったんだ」



ナリタブライアン「もう私はトレセン学園の生徒じゃない…走ることは終わったんだ」



ナリタブライアン「勝ち負けの話しは二度としたくない。あんな気持ちになるのはごめんだ」

「これからどうしようと言うんだ」



ナリタブライアン「どうしようが私の勝手だ」



「走れ。それでもナリタブライアンの名乗っているんだろう」



ナリタブライアン「……」



「おい、どこに行く」



ナリタブライアン「遠く……」



「お前のトレーナーはどうする」



ナリタブライアン「……」



「彼はお前のことを愛している」



ナリタブライアン「愛するだけなら…ペットにでもしてくれ」



「待て、おい!」



ナリタブライアン「……」



「あれが私なのか…?信じられない。トレーナーの腕でこうも別人になってしまうのか」



「運が無かったといえばそれまでだ。勝ちに拘るお前を修正できなかったトレーナーが悪い」



「『私』の役目はここで終わりか。あっけないものだが仕方ない」



「次はまだある…私でなくとも物語は紡がられていくのだからな」



「そうだろう?なあーーー」

今日はここまでです


ありがとうございました

トレーニング場にて



モブD「サイレンススズカとアグネスタキオンはこれで連続レコードですか」



モブD「重賞を連勝するだけでも大変なのは知っています。それなのに連続でレコードを出すなんて信じられません」



マヤノトレ「当然の結果だと思う…」



モブD「貴方の実力を認めざるをえません。あんなチンケな男とは比べものにならない」



モブD「その上で貴方に問います私があの二人に勝てると思いますか?」



マヤノトレ「今すぐには無理だ…」



モブD「将来的に可能性があると言いたいんですか?」



マヤノトレ「君はまだ若い…身体作りをしっかりやれば…あの二人に並ぶ走りができる…」



モブD「二人を超えられると言わないのが腹が立ちます」



マヤノトレ「俺は嘘を言いたくない…」

モブD「あの二人の強さは異常とまで言えます、これが貴方のしたかったことなんですか?」



マヤノトレ「彼女達が望んだことだ…」



モブD「これからの主役は貴方だと言いたいんですね」



マヤノトレ「違う…主役は彼女たちだ…」



モブD「彼女らを育て上げた貴方が無視されるわけないでしょう」



マヤノトレ「……」



モブD「貴方は全てのトレーナーから羨ましがられ、憎まれ、目標であり、敵になったんです」



モブD「行動には責任を伴います。これから嫌でもそのことを自覚するはずですよ」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「「大いなる力には大いなる責任が保たれる…よく知っているさ…」



マヤノトレ「これから周りは敵だらけになるだろうな…勝者は常に負者の怨みと怨念を背負って生き続けている…」




モブD「そこまでの覚悟があったんですか」



マヤノトレ「この仕事を始めた時から…理解してる…」



モブD「殺されても文句は無いですね?」



マヤノトレ「その覚悟もある…」



モブD「嘘をつけ偽善者!お前の目の前でマヤノトップガンとシンボリルドルフを殺してやろうか!」



マヤノトレ「そんなことにはならない…」



モブD「トボケるな!」



マヤノトレ「二人が殺される前に…俺が自死を選ぶ…」



モブD「……」

マヤノトレ「俺の名前は残らなくていいんだ…担当が活躍することと…トレーナーの名前が売れることは違う…」



モブD「お前は将来を考えないのか?競バのことがあってもトレセン学園が一生続くと思っているのか?」



マヤノトレ「なぜ俺がトレーナーを続ける前提なんだ…?」



モブD「トレーナーの仕事を誇りにすら思っていないのか?」



マヤノトレ「誇りなんか無い…これは使命だ…」



モブD「随分とクラシックな人間なんですね」



マヤノトレ「それは褒め言葉として…受け取っておこう…」



下2 このあとどうなったか

トレセン学園、会議室にて



スペトレ「サイレンススズカ達のお陰で学園やレースは盛り上がってますけど、これじゃ他の子達や自分達の立場がありません」



オペトレ「スズカさん達が出るレースの出走を控える子が沢山出てきています」



ゴルシトレが「ヤシマやルナトレが手に入れた仲間を金や名誉の為に鍛えてるだろ?」



ゴルシトレ「アイツは手に入れた仲間をとにかく限界まで鍛えるのが目的なんだよ」



カワカミトレ「しかも勝ち負けを一切気にしませんから負けても悔しがりません」



中堅トレ「悔しがらそうとしたこっちがまた悔しい思いをする。なんなんだアイツは」

ネイチャトレ「自分たちはどうすればいいのでしょうか?」



バクシントレ「理事長は何か言っていませんでしたか?」



中堅トレ「いっぺんに質問をするんじゃない」



ゴルシトレ「ぶっちゃけマヤノトレは昇進って名目でトレセン学園から遠ざけるしか無いんじゃね」



スペトレ「そんなことをしてもあの二人は止まりません。あれだけの強さに対抗する方法は無いんです…」



ゴルシトレ「競バの次は内ゲバで危機かよ」



下2 このあとどうなったか

ブラトレの部屋にて



ブラトレ「……」



ブラトレ「……」



ブラトレ「……」



ブラトレ「ブライアン…」



ブラトレ「……」



ブラトレ「……」



ブラトレ「……」



ブラトレ「俺がやってきたことは…」



ブラトレ「……」



ブラトレ「……」

「トレーナーさん?部屋の中に居るの?」



ブラトレ「……」



ガチャッ



ハルウララ「開いてる……トレーナーさん?」



ブラトレ「……」



ハルウララ「お酒くさ~い!もしかして朝から飲んでたの?」



ブラトレ「……」



ハルウララ「最近姿が見えなかったから心配したんだよ!学園にも来てないんでしょ?」



ブラトレ「……」



ハルウララ「ブライアンちゃんのことはショックだったかもしれないけど、これじゃダメだよ!」

ブラトレ「……」



ハルウララ「しっかりしてよトレーナーさん!」



ブラトレ「……うるさい」



ハルウララ「え、きゃっ……」



ドサッ



ブラトレ「……」



ハルウララ「……いいよ」



ハルウララ「ブライアンちゃんの代わりにはなれないけど、トレーナーさんの為なら頑張るよ」



ハルウララ「汗…かいてるから……それと…男の人は初めてだから優しく…」



ブラトレ「……」



ハルウララ「あ……ん…」



下2 このあとどうなったか

シュルッ



ハルウララ「ト、トレーナーさん……優しく…」



ブラトレ「……ぐうううっ…!」



ハルウララ「え……?」



ブラトレ「こんなことをしても…俺は…」



ハルウララ「私なら…いいから……だから戻ってきて…?」



ハルウララ「私は勝てなくてもいい…トレーナーさんに走らせてもらえれば楽しいから!」



ハルウララ「トレーナーさんと一緒に走れるのが楽しいんだよ!」



ブラトレ「うううう……」

ハルウララ「負けてもいいよ!勝てなくてもいいよ!だから私を走らせて!」



ブラトレ「勝てない…レースに……出る意味が…」



ハルウララ「あるよ!私は走るだけで楽しいよ!」



ブラトレ「ウララ……」



ハルウララ「ブライアンちゃんはもう戻ってこないけど私とキングちゃんがいるよ!」



ハルウララ「私と好きなだけうまぴょいしてもいいよ!ブライアンちゃんみたいに一緒に寝たりもするよ!」



ハルウララ「だから私を走らせて!私と走ろうよトレーナーさん!」



下2 ブラトレのセリフや行動、反応

ブラトレ「………そうだな、ウララを走らせるんだ…」



ブラトレ「今度はレース勝つ為じゃない…ウララを限界まで鍛える為に…」



ハルウララ「トレーニングするのは楽しいよ!」



ブラトレ「……俺でいいのか?」



ハルウララ「トレーナーさんだからいいの!」



ブラトレ「ありがとうウララ……」



ブラトレ「…すまん…いつまでも裸は良くないな……服を…」



ハルウララ「うまぴょいしなくていいの?トレーナーさんの為なら全然嫌じゃないよ!」



ギュッ



ブラトレ「……これは…?」

「ーー」



「ーー」



ブラトレ「今のは一体なんだったんだ……?」



ハルウララ「ひょっとしてステータスが見えたりした?」



ブラトレ「スピード…スタミナ…項目によって数値化されていた?」



ハルウララ「それ……私の記憶。前の世界の記憶だよ。どうして急にトレーナーさんにも見えたんだろう?」



ブラトレ「今のがマヤノトレが見ていた景色なのか?」



ハルウララ「数字は見えてないと思う。けど直感でわかるんだよ。それに効率的に成長させることもできる」



ブラトレ「化け物じゃないか……」



ハルウララ「マヤノトレさんのことは気にしなくていいから私と学園に戻っ……れないよねそんなにお酒臭かったら。明日からトレーニングしようね!」



下2 このあとどうなったか

ブラトレ「数値が見えるのも驚きだったが、ウララの数値がおかしかった…」



ブラトレ「一瞬、二重に見えたあと数値が一つになった。その時にGからAになったりと…何かが足されたということか?」



ブラトレ「スピード以外にも別の数値が見えていたのも気になったが…今は戻る準備をしよう」



ブラトレ「こういう時ばかり頼って申し訳ないが上司に相談することは悪くないはずだ」



ブラトレ「……もしもし理事長ですか?実はー」

病院にて



ハルウララ「退院の日が決まったの?おめでとう!」



キングヘイロー「私のことよりウララさんよ!トレーナーさんには何もされなかったの?」



ハルウララ「何もって?」



キングヘイロー「自暴自棄になってるって聞いたから…ウララさんが襲われたんじゃないかって心配してたのよ」



ハルウララ「うん、襲われはしたよ」



キングヘイロー「ま"!!」



ハルウララ「それどこから声が出てるの?」



キングヘイロー「ウララさんの純潔が…ぐうううう!!」



ハルウララ「それはもうキングちゃんに奪われてるよ」

キングヘイロー「ーーな、なんだ…未遂だったのね…」



ハルウララ「私はトレーナーさんとなら良かったけどね!」



キングヘイロー「ううううううウララさん…?」



ハルウララ「ブライアンちゃんの代わりにはなれないかもだけど、癒すことはできるもん!」



キングヘイロー「絶対にやめて!ウララさんは私だけのウララさんであって欲しいの!」



ハルウララ「でもキングちゃんと同じくらいトレーナーさんのことも大切だもん!」



キングヘイロー「う、ぐ……!」



ハルウララ「私は走ってるの楽しい!トレーナーさんにも楽しんでもらえるように色々頑張るからキングちゃんも手伝ってね!」



キングヘイロー「ウララさんの…頼みなら……断るわけには…いかない……!」



下2 このあとどうなったか

翌日、トレーニング場にて



ハルウララ「うりゃーー!」



ブラトレ「機嫌よくやっているようだなウララ」



ハルウララ「このトレーニング楽しいもん!」



ブラトレ「マヤノトレ流のをウララに合わせてみたが、それで良かったみたいだな」



ハルウララ「トレーナーさんも考えてくれたんでしょ?」



ブラトレ「もちろん俺の考えも使っているぞ」



ハルウララ「トレーナーさんのお陰だよ!マヤノトレさんのだけじゃこんなに楽しくない!」



ブラトレ「ありがとうなウララ…」

ブラトレ(そういえばブライアンも最初の頃は楽しんで走っていたな…)



ブラトレ(ブライアン……)



ハルウララ「むーー」



ブラトレ「…どうした?」



ハルウララ「また暗い顔してた!そんなんじゃダメ!」



ブラトレ「わかっているさ…」



ハルウララ「せっかく理事長さんが無断欠勤は有給を使ってたことにしてくれたのに!それじゃまた学園に来れなくなるよ!」



ブラトレ「ああ…もう迷惑はかけない」



ハルウララ「あのねブライアンちゃんのことを考えるのは仕方ないよ。けどトレーナーさんができることはそうじゃないでしょ?」



ブラトレ「そうだな…」



ハルウララ「走りたくないならそっとしてあげようよ。寂しくなったら電話もかかってくるよ!その時はトレーナーさんが話してあげて!」



ブラトレ「もちろんだ…さあトレーニングに戻ろうか」



下2 このあとどうなったか

学園内にて



ゴルシトレ「お、なにしてんだよ無断欠勤」



ブラトレ「…有給を消化していただけだ」



ゴルシトレ「どうでもいいけどナニしてたんだよ」



ブラトレ「トレーニングメニューを考えていた」



ゴルシトレ「ダートに芝ねえ。春はダート路線で行くんじゃないのかよ?」



ブラトレ「芝はブライアンのトレーニングだ、戻ってきた時の為に色々と考えているんだ」



ゴルシトレ「はーん」



ブラトレ(ブライアンのステータスを効率よく伸ばすにはこのトレーニングだろう。いやこれも捨てがたいな)



ゴルシトレ「……」

学園内にて



ハヤヒデトレ「様子はどうだったのよ」



ゴルシトレ「ありゃダメだ、辞めた奴のことを考えるので精一杯だな」



モブAトレ「アイツは担当を失ったと同時に恋人も失ったからな」



ゴルシトレ「下手に刺激すると爆けるなこりゃ。放置が安定だろ」



ハヤヒデトレ「なんとか力になってあげたいけど難しいわね」



モブA「ブライアンは実家には連絡してるんだろ?」



ハヤヒデトレ「ビワハヤヒデからそう聞いてるけど今はまた連絡が取れていないのよ」



ゴルシトレ「ウマ娘ならどこでも生きていけるだろ。走れねえ奴に無理させる必要も無い」



ゴルシトレ「ブラトレは数年は終わったままだな。逃げバカと化学バカが衰えたらまた元気になるだろ」



下2 このあとどうなったか





「おい……」



「起きろ……トレーナー…」



ブラトレ「…誰だ……うるさい…」



「私の前でそんなことが言えるのか」



ブラトレ「ブライアンの背と胸が巨大化している……?」



「いきなりセクハラか。私はお前の担当のブライアンじゃない」



ブラトレ「ウララの言う前の世界のブライアンか…?」



「そうだ私はマヤノトレのブライアンだ。お前の所に来てやったのは警告だ」



「いま私を連れ帰らないと大変な事になる、仮にも私のトレーナーなら助けてやれ」



ブラトレ「ブライアンはどこに行ったのかわからないんだ…」



「探せ。それができなければトレーナーを辞めろ」

夜、某所にて



ルナトレ「学生がこんな時間に出歩くものじゃありませんよ」



ナリタブライアン「……」



ルナトレ「事情は知ってますよヤシマさんはなんでも知っていますからね」



ルナトレ「ヤシマさんなら貴女の望むものを与えられます。過去の諍いは水に流しませんか?」



ナリタブライアン「私はもう……走らない…」



ルナトレ「走らなくとも手に入るものはあります。貴女はそれを心から望んでいるんですよ」




下2 コンマ
奇数 ついていく
偶数 断る
ゾロ目 ×××

ナリタブライアン「走らなくていいのか…?」



ルナトレ「構いません」



ナリタブライアン「もう走らなくていいんだな……」



ルナトレ「貴女の姉や家族のように走ることを強要しません」



ナリタブライアン「嬉しい……それが何よりの救いだ…」



ルナトレ「では行きましょうヤシマさんも待っていますよ」



ナリタブライアン「私の理想はそこにある…走らなくてもいい世界が…」

数時間後



ブラトレ「ブライアン!どこに居るんだブライアン!」



「……」



ブラトレ「戻ってきてくれ!頼むブライアン!」



「コイツには期待したがやはり超えられない壁があったか」



「これがプレイヤーとの差だ。ただのモブがプレイヤーに勝てるはずは無い」



ブラトレ「ブライアン!!」



「お前は主人公では無かった、ただそれだけだ」



下2 このあとどうなったか

「もしも、奴らがこの世界の私を風俗やらに送ったら……そんなことが起きればこの世界は無に帰る」



「それどころか本来の私も消される可能性がある……こいつが駄目なら私のトレーナーに助けを求めるしかない」



ブラトレ「ブライアン……どこなんだ…」



「コイツは放っておいてもー」



ハルウララ「トレーナーさん!」



「…ふん。モブにしては助けが早いな。運はあると思っておこう」

夜、某所にて



マヤノトレ「ナリタブライアンがルナトレについたのか…」



「お前しか私を救えない」



シンボリルドルフ「なにをぶつぶつ言っているんだ、夜はこれからじゃないか。さあこのワンピースを身に付けるんだ」



マヤノトレ「……」



「早くしろ」



マヤノトレ「場所はわかっているんだな…よし…」



下2 このあとどうなったか

数十分後



マヤノトレ「この世界のナリタブライアンを救うのは俺じゃない…ブラトレだ」



マヤノトレ「俺はその切っ掛けを作るだけだ…もしかしたら、彼もこれを使える可能性がある…」



「目覚まし時計か」



シンボリルドルフ「凄かったぁ……」ピクピク



マヤノトレ「使うに越したことはないが…彼のもとに急ごう…」



「着替える暇くらいあるだろうに、全く」

ブラトレの部屋にて



ブラトレ「ふざけた格好をしてどうしたかと思った」



ハルウララ「それを持ってるってことはそういうことなんだね」



マヤノトレ「ナリタブライアンを…救うんだ…」



ハルウララ「わかった、私がこれを使うよ」



ブラトレ「いや…俺にやらせてくれ」



ハルウララ「失敗したら目覚まし時計が無駄になっちゃうよ?」



マヤノトレ「これは彼がやるべきことなんだ…」



ブラトレ「…戻ってきてくれブライアン!」



下2 コンマ
奇数 戻る
偶数 戻らず
ゾロ目 悪化

ガシャーンッ



マヤノトレ「これは…」



ハルウララ「戻れるよトレーナーさん!」



ブラトレ「ブライアン…!」



マヤノトレ「代償は…俺たちが引き受けよう…」



ハルウララ「そんなことできるの?」



マヤノトレ「俺たちならできるはずだ…」



ハルウララ「…だよね、うん。トレーナーさんブライアンちゃんを助けてあげて!」



ブラトレ「ああ彼女は絶対に助ける!」

夜、某所にて



ルナトレ「学生がこんな時間に出歩くものじゃありませんよ」



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「お前も出歩くべきじゃないな」



ルナトレ「な…どうしてここに?!」



ブラトレ「警察を呼んで欲しくないなら退場してもらおうか」



ルナトレ「……彼女の心は壊れています。どんな言葉をかけても無駄ですよ」



ブラトレ「捨て台詞にしては格好悪いな」



ナリタブライアン「もう私は…走れない……」



ブラトレ「知っている。全て知っているからここに来たんだ」



下2 ブラトレの台詞や行動

ブラトレ「ブライアン、俺が全部悪いんだ……ウララ、キング、お前が速さの向こう側に行ったり、ウララがG1連勝したりして調子に乗っていた…」



ブラトレ「サイレンススズカ達が脚を完成させたとしても勝手に絶望して勝てないなんて言ってしまったから……」



ブラトレ「お前に火を付けてしまったんだ全部俺の責任だ。もう一度チャンスをくれ!今なら君を強くできる!」



ナリタブライアン「もう私は…」



ブラトレ「勝てなくてもいい!俺と一緒に走ってくれ!」



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「現役の今だけじゃない、ずっと俺と一緒に走って欲しいんだ!」



ナリタブライアン「お前……」



ブラトレ「勝つことは望まない!ブライアンと一緒に走っているだけで楽しかったあの頃に戻ろう!」



ブラトレ「夢は叶わなくとも俺がいる!ブライアンがいるから俺も存在できるんだ!」



ブラトレ「走らなくてもいい!俺の所に戻ってきてくれ!」



下2 ブライアンの台詞や行動

ナリタブライアン「勝てなくても……いい…」



ナリタブライアン「例え三冠ウマ娘になれなくてもいい……」



ナリタブライアン「お前と…走りたい………」



ナリタブライアン「トレーナーだけじゃなく…ウララ、キング……みんなと…走りたい……」



ナリタブライアン「私はまだ走りたいと思えるのか……」ポロポロ



ブラトレ「ブライアン…!」



ナリタブライアン「もっと強く……抱き締めてくれ…もう二度……離さないと誓ってくれ……」



ブラトレ「なにがあってもお前を離さない!」



ナリタブライアン「ありがとう……お前のお陰で…私は救われた……」

今日はここまでです



遅くまでありがとうございました

回想



トウカイテイオー『ナリタブライアンの退学届は預かってるから退学にはなってないよ』



シリウスシンボリ『ブランクは少ないだろうがすぐにレースは無理だな』



トウカイテイオー『ボクもそうだったからわかるけどブライアンは心がおかしくなってる』



トウカイテイオー『病院にいって診断書をもらってきて。多分暫くは通院が必要だと思うよ』



シリウスシンボリ『入院しろってんなら遠慮なくブチ込んでこい。病人に走られても困る』



トウカイテイオー『ブライアンの味方になってあげて。それができるのはトレーナーである君だけだから』

病院にて



ブラトレ(トウカイテイオーが通っていた病院がいいからとそこにブライアンを連れてきた)



ブラトレ(とりあえずカウンセリングを受けてみてどうなるかだ。入院が必要ならば仕方ない)



ブラトレ(どんな結果になってもブライアンを支える。もう二度と離したりしないんだ)



ブラトレ(勝つことだけが全てじゃない俺はやっとそれに気付けたんだからな)



下2 このあとどうなったか

病室にて



ナリタブライアン「お前と同室か…」



マヤノトップガン「ブライアンも入院するんだ」



ナリタブライアン「……」



マヤノトップガン「あれだけ強気だったのに、そういうのって関係ないのかな?」



ナリタブライアン「どうとでも言え…」



マヤノトップガン「どれくらい入院するの?」



ナリタブライアン「一週間だ……」



マヤノトップガン「なにも問題なかったらマヤと一緒に退院だね!」

ガチャッ



ブラトレ「君と同室とは驚いた」



マヤノトップガン「トレーナーちゃんが来てくれたと思ったのに」



ナリタブライアン「すまないトレーナー…」



ブラトレ「謝る必要なんか無いんだゆっくり休んでいてくれ」



ナリタブライアン「……」



マヤノトップガン「この病室は拘束されないし毎日お見舞いに来れるけど~マヤの前でイチャイチャはしないでね」



ブラトレ「努力しよう」



マヤノトップガン「あーあ早くトレーナーちゃんに会いたいなぁ」



下2 このあとどうなったか

ガチャッ



マヤノトレ「ある意味…良いタイミングだったようだな…」



マヤノトップガン「トレーナーちゃん!」



ブラトレ「林檎を持ってくるとはありがちだな」



マヤノトレ「手ぶらの奴に…言われたくない…」



ブラトレ「あいにくだが今日入院が決まった所なんだよ」



「……」



ブラトレ(林檎以外にも連れてきたようだな)



マヤノトレ(本来のナリタブライアンか…)

「私の声はお前たちにしか聞こえない」



ブラトレ(どんな目的がある?)



「私がどうなったかを確かめに来た」



マヤノトレ(一週間の入院だそうだ)



「くだらないな。正しい世界ならこんなことにはならない」



ブラトレ(俺はトレーナーとして劣るのは当たり前だ。それがわかっているんだから何とも思わない)



「開き直るのはバカだ」



ブラトレ(どうとでも言ってくれ、これからはブライアンと共に走るんだ、例え同じブライアンでも邪魔はさせない)



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ(君がこの世界に現れた理由分かってる、『因子継承』だろう)



「そうだ」



ブラトレ(なんだそれは)



マヤノトレ(ハルウララは前の世界から能力を引き継いだ。それを因子継承というんだ)



ブラトレ(じゃあブライアンも強くなるということか)



「過度な期待はするな、この世界の私には才が無い。その理由は分からないがコイツは私より劣る」



マヤノトレ(サイレンススズカ、アグネスタキオンは才能があった。才能の有無はわからない)



「この世界と本来の世界の違いと言ってしまえばそれまでだ。なにか法則があったとしてもそれを知るすべが無い」

「お前は私になにを望む」



ブラトレ(ブライアンに望むこと?)



「因子を継承してもサイレンススズカのように速く走れるわけではない。それでもこれまでより強くなるのは事実」



「因子を使えばダートを走ることもできる」



ブラトレ(俺が決めてもいいのか?)



「お前の強い思いがそうさせた。私に無くそこに居る私が持っているものだ」



「選べ。ブライアンをどうするんだ」



下2 どうなったか、どうしたか

ブラトレ(速さで勝てないならスタミナを増やす。長距離で無類の強さを見せつけてやる)



「コイツは長距離を走れるスタミナはある。それを更に強化するのか」



ブラトレ(それだけじゃない、適正も伸ばす)



「AからSにしようというのか」



ブラトレ(サイレンススズカたちは長距離でレコードを出していない。勝つチャンスがあるなら長距離だ)



マヤノトレ(スズカは別としてタキオンに長距離は厳しいな…)



ブラトレ(勝つことが目的じゃないが選べと言われたらそれを選ぶ)



「継承を行えば私は消える。短い間だったが貴重な体験だった」



マヤノトレ(君はどうなるんだ?)



「元の世界に帰るんだろう。私に世界が用意されているかはわからないがな」

ブラトレ(消えた……)



マヤノトレ(因子は継承された)



ナリタブライアン「……っ」ビクッ



マヤノトップガン「なにかあったの?」



ナリタブライアン「いいや…なんでも無い……?」



ブラトレ「…これから毎日見舞いに来るからなブライアン」



マヤノトレ「俺だって…会いに来るぞマヤノ…」



下2 このあとどうなったか

病院内にて



マヤノトレ「一週間で済めばいいな…」



ブラトレ「長引かせない為にやれることはやる」



マヤノトレ「頑張ってくれ…彼女の為にも…」



ガシャーンッ



ブラトレ「なんだ?」



マヤノトレ「マズイ!ここがどんな病院か知ってるだろう?!」



ブラトレ「そういうことか…!!」

モブO「ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」



ゴルシトレ「……」



ブラトレ「アイツが暴れているのか!」



マヤノトレ「奴に引き摺られているのはゴルシトレ…」



ブラトレ「近付こうにも相手は正気を失ったウマ娘だ…!」



マヤノトレ「下手なことをすれば命は無い」



モブO「ヒャァーーー!!」



ゴルシトレ「…」



ドロッ



ブラトレ「ゴルシトレが引き摺られた跡に血が……まさか…」



マヤノトレ「あのウマ娘が握っているのは刃物…?違う割れたガラスだ。強化ガラスを…叩き割ったのか?!」

ブラトレ「俺たちには気付いていないようだがどうする?!」



マヤノトレ「ゴルシトレを助けたいがマヤノが心配だ」



ブラトレ「俺もそうだブライアンを優先したい」



マヤノトレ「だがここで奴を見捨てるわけには…」



ブラトレ「病室に戻ればブライアンの盾くらいにはなれる」



マヤノトレ「なにが正解だ?どうするのが正しいんだ?」



ブラトレ「何か考えがあるならそれに乗るぞ」



マヤノトレ「お前もなにか考えてくれ」



ブラトレ「わかっている!」



下2 このあとどうなったか

モブO「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」



マヤノトレ「あれは……よく見たらオルフェーヴルじゃないか」



ブラトレ「知り合いなのか?」



マヤノトレ「因縁がある相手だ。よし、俺が彼女を止める」



ブラトレ「正気か?!」



マヤノトレ「桐生院流の合気道でなんとかなる」



ブラトレ「ならその間に俺がゴルシトレを助けよう」



マヤノトレ「無理はするなよ」



ブラトレ「お前だけに良い格好はさせないからな」

マヤノトレ「俺が先行する、お前はー」



モブO「アァァァァァァ!!」



ブラトレ「先行もなにも見つかったぞ!」



マヤノトレ「そっちは頼む」



ブラトレ「投げ飛ばすんなら方向を考えてくれよ!」



下2 コンマ
奇数 成功
偶数 失敗
ゾロ目 ×××××××××

コンマ奇数 成功



モブO「コロシテヤル!!」



ブラトレ「ゴルシトレから手を離した!いまだ!」



マヤノトレ「武器を持った相手には…」



ドサッ



モブO「ごぶっ」



マヤノトレ「……ありがとう葵さん」



ブラトレ「しっかりしろゴルシトレ!」



ゴルシトレ「……」



ドロ……



ブラトレ「出血が酷い…ここは病院だが外科の処置はできるのか?!」

看護師「武装した警察官さん達が来ました!」



マヤノトレ「こちらはもう片付いた…」



モブO「ご、ごぼ、ぶぁぁ」ブクブク



警察官「泡を吹いているがこれを貴方が?」



マヤノトレ「桐生院流の合気道です」



ブラトレ「この病院は外科の先生はいるのか?!」



看護師「先生はいますが設備が整っていないので小規模な手術しかできません!」



ブラトレ「まずは出血を止めないと…!」



警察官「応急処置をお願いしますそれと救急車を急いで!」



下2 このあとどうなったか

病院にて



メジロマックイーン「トレーナーさんは?!」



ブラトレ「さっき手術が終わったところだ」



マヤノトレ「結論から言えば…彼は助かった…」



ライスシャワー「良かったよぉ……!」グスッ



ブラトレ「腕が折られ割れたガラスで腹を刺されていた。一歩間違えば死んでいた」



メジロマックイーン「トレーナーさんはどの病室にいるんですの?!」



マヤノトレ「場所は教えるが行くのは少し待ってくれ…先客がいるからな…」

病室にて



ゴールドシップ「ばか」



ゴールドシップ「ウマ娘相手になにしてるのよ。キレたら人間じゃ手に負えないことくらい知ってるでしょ」



ゴールドシップ「私がモブOと因縁があるの知ってたから、引き取ろうともしてたんでしょ?」



ゴールドシップ「貴方が死んだら意味無いのに…こんなことしないでよ……」



ゴールドシップ「手術…成功して良かったね。こんなことでお別れなんて許さないから」



ゴールドシップ「……」



チュッ



ゴールドシップ「手にだけど、これが私の気持ちだから。早くよくなってね」



ゴールドシップ「……絶対に貴方の前で涙は流さない」



ゴールドシップ「マックイーンたちがそろそろ来るから私は帰るね」



ゴールドシップ「ーーー」



ゴールドシップ「…また来るからね」



下2このあとどうなったか

数日後、病室にて



ゴルシトレ「いやーマジ死ぬかと思った」



メジロマックイーン「冗談では済まない所でしたのよ!」



ライスシャワー「凄く心配したんだからね!」



ゴルシトレ「刺されたところまでは平気だったんだよ。アイツ刺したあどエグりやがった、それで気絶しちまった」



ブラトレ「そもそも逃げれば良かっただろう」



ゴルシトレ「そこは完全に俺の落ち度だな。新会長とトムクルーズ以上に危険だったとは予想外だった」



マヤノトレ「モブOは最悪…安楽死も視野に入れているそうだ…」



ゴルシトレ「この国ではウマ娘にだけ許されてる安楽死かよ」



メジロマックイーン「過去に安楽死させられたウマ娘はいずれも精神異常のある方でした」



ライスシャワー「特別授業でも習うけど…仕方ないことだもんね…」

ゴルシトレ「お前らが居なかったら命は無かったらしい。マジで感謝だ」



ブラトレ「ほとんどコイツのお陰だ」



マヤノトレ「お前が居たから…冷静になれたんだ…」



ゴルシトレ「あーなんていうかお前らの印象変わったわ。ってことでまた何かあったら守ってくれ」



メジロマックイーン「危ないことはもうよしなさい!」



ライスシャワー「印象変わった…?それって…むふぅ……!」



マヤノトレ「…俺たちも会いに行くか」



ブラトレ「ブライアンたちの所に行こう」



下2 このあとどうなったか

病院にて



マヤノトップガン「やっと退院できるよ!」



ナリタブライアン「私も退院して良いと言われた」



マヤノトレ「一緒に帰ろう…」



ブラトレ「忘れ物は無いなブライアン?」



ナリタブライアン「お前が持ってきてくれた荷物は全て持った」



ブラトレ「それなら問題無いだろう」

マヤノトップガン「ブライアン今度一緒に走ろうよ!」



ナリタブライアン「私とか?」



マヤノトップガン「夏のトーナメント見てて凄いなって思ったの!マヤもあんな風に走りたいなって!」



マヤノトレ「だ、そうだが…」



ブラトレ「断る理由は無い。しかしこっちは勝つ為には走らないぞ」



マヤノトップガン「えっ?」



ナリタブライアン「コイツと走ることを優先するからな」



マヤノトップガン「よくわかんないけど一緒に走れるならオッケー!」

マヤノトレ「…どこに行くんだ?学園に帰るんだろう?」



ナリタブライアン「帰るのはコイツの部屋だ」



マヤノトップガン「退院していきなり?」



ナリタブライアン「精神安定の為という名目だ」



マヤノトップガン「そんなのズルい!マヤもトレーナーちゃんの家に帰る!」



マヤノトレ「言えば許可は出るだろうが…」



ナリタブライアン「帰るぞトレーナー」



ブラトレ「ああ…一緒に帰ろうか」



下2 このあとどうなったか

マヤノもマヤトレの部屋に
元々は時間を作らずに放置していたのがマヤノが病んだ原因だからと

>>675+マヤノ「トレーナーちゃんがモテモテなのは素敵でイケメンで可愛いから仕方ない、マヤが一番ならハーレムも今後は許す」と語る

マヤノトレの部屋



マヤノトップガン「メスの匂いがしない……」



マヤノトレ「ルドルフは…田舎の家に居るんだ…」



マヤノトップガン「タキオンとスズカは?」



マヤノトレ「ここには…もう連れてこない…」



マヤノトップガン「マヤだけのトレーナーちゃんで居てくれるの?」



マヤノトレ「この部屋の中は…誰にも邪魔させない…」



マヤノトップガン「ちゃんと考えてくれてたんだ」

マヤノトレ「ブライアンと同じ理由で…外泊もしやすい筈だ…」



マヤノトレ「ここには…来れる時はいつでも来てもいい…」



マヤノトップガン「ほんと?」



マヤノトップガン「マヤノをああしてしまったのは俺だ…話し合いも足りなかった…」



マヤノトップガン「二人だけで話そう…これからのこと…未来のことを…」



下2 このあとどうなったか

ksk

数時間後



マヤノトップガン「他の子たちを育てるのもいいけど、一番がマヤなら浮気も許してあげる」



マヤノトレ「……ありがとう」



マヤノトップガン「今からスズカに追いつくのは無理だけど、それでもマヤが一番って言ってくれる?」



マヤノトレ「当たり前だ…マヤノがいなかったら…今の自分は居ない…」



マヤノトップガン「それじゃよし!」

マヤノトレ「次に怖いのはルドルフだ…アイツは指輪をねだってきた…」



マヤノトップガン「え……あ!そうかもう引退して退学したから学生じゃないんだ!」



マヤノトレ「ただの指輪じゃなく…薬指につける指輪だ…」



マヤノトップガン「結婚……するの…?」



マヤノトレ「押し切られそうで怖い…俺はまだそんなつもりは無いんだ…」



マヤノトップガン「…手を出しておいてそれは無いんじゃないかな?」



マヤノトレ「いや、それは…」



マヤノトップガン「マヤね、浮気は仕方ないって言ったよ。けどねそれは違うんじゃないかな」



マヤノトップガン「全員の責任はとりなよ?」



マヤノトレ「わかりました……」

今日はここまでです



ありがとうございました

おつです
激しすぎる気性難も生まれてるんだ…という世界観提示ががが
ゴルシ周りで心デジたんが奇声をあげるうぅ^~
マヤちんとても大人になったようで、安心していいか、していいな!

学園内にて



カシャン



ナリタブライアン「ひっ」



モブA「筆箱が落ちただけだよ?」



ナリタブライアン「すまない…」



モブ「入院する前とは別人みたい」



モブ「鼻のアレ付けてないとそんなになるんだ」



モブA「普段は付けないようにしたの?」



ナリタブライアン「レースの前とか…気合いを入れる時にした方がいいって…」



モブ「医者が言うからそんなんだろうね」



モブ「ブライアンが精神科送りとは予想できなかったなぁ」

モブ「その手の病院ってやっぱり暴れる患者っていた?」



ナリタブライアン「居たな……武装警察が来て鎮圧していた」



モブ「うーわやっぱそうなんだ」



モブA「ブライアンはよく一週間で帰ってこれたね、偉い!」



ナリタブライアン「もう私は勝ちに拘ることはやめたんだ」



モブ「トレセン学園を辞める原因の一位ってそれだもんね」



モブ「勝てないからって発狂して詰むヤツ」



モブA「勉強の遅れも取り戻す為に頑張って!」



ナリタブライアン「やれることは全部やる…うん……」



下2 このあとどうなったか

トレーナー室にて



ブラトレ「補習はどうだった?」



ナリタブライアン「なんとかなりそうだ」



ハルウララ「モブAちゃんがわざわざ付き合ってくれたんでしょ?ルームメイトって頼りになるよね!」



ナリタブライアン「アイツには感謝しかないな…」



ブラトレ「補習の方がなんとかなりそうならブライアンに相談がある。この夏休みの合宿に参加しないか?」



ナリタブライアン「理事長が言っていたあれか…」



ブラトレ「病み上がりなら参加は止めた方が良いとは言われた。だが俺は参加してもいいと思う」



ブラトレ「この合宿では勝つということ以外に大事なものがあるような気がするんだ」

ハルウララ「私は参加するよ!」



ブラトレ「ウララが参加する以上、俺は合宿に行くことになっている」



ナリタブライアン「トレーナーは何をするんだ?」



ブラトレ「トレーニングの監督や他の皆んなのサポートだ。野球部のマネージャーのようなものだな」



ハルウララ「トレーナーさんがトレーニングを教えてくれる日もあるんだよね!」



ブラトレ「この合宿はトレーナー同士の技術向上という名目でもある。俺も参加して損は無いんだ」



ブラトレ「この合宿に参加するかどうかはブライアンが決めてくれ。悪いが悩んでいる暇が無くてだな…できればこの場で決めて欲しい」



下2 ブライアンの台詞や行動

トレーナーが行ってもいいと言うなら参加する
いつまでも休んでばかりはいられないからな

>>693
離れたくないし……(ボソッ

ナリタブライアン「トレーナーが行ってもいいと言うなら参加する。いつまでも休んでばかりはいられないからな」



ハルウララ「一緒に合宿だね!」



ナリタブライアン「それに……離れたく…ない……」



ブラトレ「俺も合宿には行くがいつものように一緒には居られないぞ?」



ナリタブライアン「それでもいいからぁ……」



ハルウララ「トレーナーさんのせいでブライアンちゃんが泣きそうだよ!!」



ブラトレ「よし行こう!一緒に合宿に行こうなブライアン!」



ナリタブライアン「ん……」

寮内にて



モブA「着替えはこれで全部?」



ナリタブライアン「下着が足りない……トレーナーの家に置きっぱなしだ…」



モブA「トレーナーさんに持ってきてもらうしかないね」



ナリタブライアン「ああ…他にも忘れ物が……」



モブA「一緒に荷造りしてあげるから焦らないで」



ナリタブライアン「あ…あぁ……」



モブA(こんな状態で合宿って…大丈夫なのかな?)




下2 このあとどうなったか

ゴルトレが治療の為入院中であるので引率は任せた!という手紙をオグトレに持ってくるライスシャワー
トレーニングメニューは決められている模様

>>697
+合宿当日、参加するのはブラトレチーム、スペトレチーム、オグトレチーム、ハヤヒデトレ、ネイチャトレチーム等。


マヤノトレ達は実家の田舎でトレーニングする為不参加。

合宿当日



ライスシャワー「あの、これ!」



オグリトレ「…なんだこれは?」



ライスシャワー「お兄さまからの手紙です!」



オグリトレ「ゴールドシップ達は参加するから、その分のトレーニング表か」



ライスシャワー「初日がお兄さまの担当だったんだよね?」



オグリトレ「いきなりアイツになって不安しかなかったが…手紙があるならそれに従うしかないな」

オグリトレ「参加するのはスペトレやハヤヒデトレといった見慣れて連中だ』



オグリトレ「マヤノトレが参加しないのを除けば合同トレーニングの延長線上だな」



バババババ…



オグリトレ「唯一違う所と言えば理事長も参加するということだ。合宿場にヘリでやってくることはな」



オグリトレ「理事長がトレーニングを考えているのか…トレーナーである俺たちに何も知らされていないのが怖い」



オグリトレ「この合宿でどうなるかだな……」



下2 このあとどうなったか

ksk

職員室にて



理事長「依頼っ!彼女らのトレーニングをしてやって欲しい!」



オグリトレ「特例でトレーナーが居なかったウマ娘の指導をやるんですか」



スペトレ「トレーナーになれってことでは無いんですね」



理事長「もしこの合宿で気に入れば担当にしても良い!」



モブA「うちはモブAしか居ないから有りだな」



オペトレ「僕の所は少し厳しいですね」



カワカミトレ「マンハッタンカフェさんはすぐにトレーナーが見つかると思ったんですけどね」



ブラトレ「アドマイヤベガとダイワスカーレットも。この三人を特に見てあげればいいんですね」



理事長「その通りだ!宜しく頼んだぞ!」

オグリトレ(理事長にしてはまともなことを言っていて助かった。また変なことでも言い出すかと警戒していたが無駄だったな)



秋川理事長「最後に忠告である!担当と仲良くするのは良いが周りの目に気を付けること!」



ハヤヒデトレ「仲良く…?」



秋川理事長「うまぴょいするなら気を遣えということだ!」



オグリトレ「ごぶっ」



ネイチャトレ「合宿でそんなこと…!」



秋川理事長「合宿独特の雰囲気にやられうまぴょいし、懐妊という例が過去に何度もあった!そんなことになるなら最初からある程度認める!」



秋川理事長「避妊具や薬を持ってきてある!自由に使ってくれて構わない!」



オグリトレ「理事長がこれで良いのか…?」



下2 このあとどうなったか

スカーレットはブラトレ達が面倒を見る事に。スカーレット、マヤノトレに見せるべく割りと際どい水着を持ってきてた

トレーニング中



ブラトレ「えーダイワスカーレットは俺たちの班に入ってもらったわけだが…」



ハルウララ「凄いえっちな水着!」



ダイワスカーレット「……」



ナリタブライアン「胸にスイカがついているのか…?」



ブラトレ「あーー…えっとだな…」



ハルウララ「目のやり場に困ったらブライアンちゃんを見て!」



ナリタブライアン「見て…欲しい……」



ブラトレ「…よしそれでいこう。この時間は砂浜ダッシュになっている」



ダイワスカーレット「……そう」



ハルウララ「よーしやるぞー!」

カワカミトレ「ブラトレさんアレなんとかして下さいよ!」



ブラトレ「俺に言われても困る!」



ネイチャトレ「あんなの走る痴女です!」



オペトレ「目に毒なんですよ…」



ブラトレ「一人だけ体操服で走らせるわけにもいかないんだ」



ダイワスカーレット「あ……」ポロっ



ネイチャトレ「うわ!!見え……!」



ハルウララ「見せないよ!」



ナリタブライアン「ガード…だ」



ネイチャトレ「あ、ああ……よかっー」



ナイスネイチャ「おい」



ネイチャトレ「ひ」



ナイスネイチャ「……」ニコニコ



ネイチャトレ「き……気のせいだよね…?今のドスの効いた声はネイチャじゃ…」



ナイスネイチャ「…………」ニコニコ



ネイチャトレ「ひぃ…!」

ナリタブライアン「他に水着は無いのか」



ダイワスカーレット「持ってきてないわよ…」



ナリタブライアン「仕方ない着替えてこい。ウララ、私たちも着替えるぞ」



ハルウララ「体操服に着替えるんだね!」



ナリタブライアン「お前の目的は私のトレーナーじゃないことはわかっている。なにをしようが見逃してやる」



ダイワスカーレット「……そう」



下2 このあとどうなったか

kskst

バクシントレ「う!」



ニシノトレ「あれはマズイ!!」



ダイワスカーレット「……」



バクシントレ「あの体型でブルマは犯罪だ!」



ニシノトレ「あれで中等部はあり得ない!」



ダイワスカーレット「ん……」



バクシントレ「屈伸だと?!」



ニシノトレ「ぐおお…ケツが!おおおお…!」

ニシノフラワー「トレーナーさん?」



ニシノトレ「お…」



サクラバクシンオー「反省!!」



バクシントレ「俺は悪くない!」



ヒシアマゾン「人前でおっ勃ててるアンタが悪いに決まってるだろ!」



ハルウララ「凄く揉めてるみたいだね!」



ナリタブライアン「…トレーナーはなぜ前屈みになっている」



ブラトレ「お前のブルマが…少しな……」



ナリタブライアン「アイツでそうなってないのなら許す」



ブラトレ「アレを見てもこうはならないが……暴力的な存在なのは間違いない」



下2 このあとどうなったか

ダスカ(男ってバ鹿ばっか……こんな脂肪の塊のなにがいいんだか……アイツはそんなことなかった、アイツは……)
ダスカ前周回想

>>714+前週回のマヤノトレ、優しくダスカを撫でたり紳士的に接したり。
ダスカ、それを思い出すとやる気と体力が上がり、好感度がMAXからスバ抜けた

ダイワスカーレット(全部聞こえるわよ、男ってバカばっか……こんな脂肪の塊のなにがいいんだか……)



ダイワスカーレット(アイツはそんなことなかった、アイツは……)



ダイワスカーレット(いつでも紳士的に接してくれて優しかった。頭を撫でてくれたことも忘れられない)



ダイワスカーレット(私だけの理想のトレーナーだったのに。この場に居ないなんて認められない)



ダイワスカーレット(貴方になら全てを捧げられるのにこの身体も心で全部アイツにあげる)



ダイワスカーレット(私のことを思い出させて…二人で幸せになりたかっただけなのに!)

ハルウララ「スカーレットちゃん凄い!鬼気迫るものを感じるよ!」



ナリタブライアン「誰かへの感情が昂っているんだ…私もそうだったからわかる」



ハルウララ「相手はマヤノトレさんだよね…あの人は何人侍らせるんだろう」



ナリタブライアン「甲斐性があるならそれでいいだろう」



ハルウララ「甲斐性か……」



ブラトレ「……」くねくね



ハルウララ「トレーナーさんはもう少し逞しくなってもいいよね」



ナリタブライアン「男としてな……」



下2 このあとどうなったか

砂浜にて



秋川理事長「開催っ!トレセンウルトラクイズ!」



オグリトレ「やっぱり何かあったか…」



秋川理事長「説明っ!これは賢さトレーニングを兼ねたクイズ大会である!」



秋川理事長「チームで参加して優勝を目指してくれ!」



モブA「だからうちにカフェが来たのか」



マンハッタンカフェ「人数合わせですね…」



カワカミプリンセス「クイズでもぶちかましますわよ!」



アドマイヤベガ「セットは壊さないでよね」

ブラトレ「……クイズは得意か?」



ハルウララ「全っ然!」



ナリタブライアン「私も得意じゃない」



ダイワスカーレット「……」



ブラトレ「やれるところまでやろう」



ハルウララ「そうだねトレーナーさん!」



ナリタブライアン「賢さは鍛えておいて損は無い」



ダイワスカーレット「アタシのトレーナー…」



秋川理事長「さあ全員ステージに集まってくれ!手加減無しで出題するぞ!」



下2 どうなった?

因子、周回の暴力でブラトレチームが圧倒し上位(トップじゃない)

○×どろんこクイズが始まる(正解だと思う○×のプレートに突っ込んで間違えれば泥まみれになるあれ)
問題とかは任せます

秋川理事長「さあ正解はどっちだ?!」



バジャーッ



秋川理事長「残ーー念!正解は○の米津玄師だ!」



ブラトレ「なんだこのクイズは…」



ハルウララ「○×どろんこクイズって面白いね!」



ナリタブライアン「問題がわからなくとも確率は半分だ、これなら公平だな」



ダイワスカーレット「アタシ先行くから」



ブラトレ「あ、おい…」



ナリタブライアン「いつ行っても同じだ今のうちに心の準備をしておくぞ」

秋川理事長「よし!この辺でトレーナー達にも挑戦してもらう!トップバッターは…君だ!」



ブラトレ「……」



秋川理事長「後ろを向くなブラトレ君!」



ブラトレ「よりによって俺か…」



秋川理事長「問題!箱を出現させよ!」



ブラトレ「は?」



秋川理事長「さあ答えはどうなる?!」



ブラトレ「なんだそれは問題になってない?!」



秋川理事長「制限時間は残り5、4、3…」



ブラトレ「ええいこうなったら!」



下2 ブラトレの解答

うずくまって箱のマネ

ブラトレ「箱……ボックス……棚…」



秋川理事長「棚ぁ?!」



ブラトレ「サイレンススズカとかメジロマックイーンとかは棚体型だよな…」



メジロマックイーン「フォーメーションD!」



ゴールドシップ「おるぁぁぁーー!」



ライスシャワー「やっちゃってパクパクさん!」



メジロマックイーン「地平線まで飛んでいきなさい!!」



バッシャーーーーンっ



ハルウララ「トレーナーさん……それは無いよ…」

秋川理事長「正解は○の左側にたちbを表現する、だ!」



秋川理事長「こうすればb、○、×、でbox!即ち箱!」



メジロマックイーン「貧乳のなにが悪いんですのよ!」げしげし



ゴールドシップ「おーしいいぞもっとやれ!」



ライスシャワー「手加減はいらないよ!」



秋川理事長「私の話しを聞けえっ!仕方ないこのまま次に行くぞ!」



ハルウララ「トレーナーさんは頭が硬いのかな…?」



ナリタブライアン「情け無いところを晒して欲しくは無かったな…」



下2 このあとどうなったか

ブラトレ迫真の弁解タイム
おっきいのもちっさいのも俺は好きだ…!

サイレンススズカ、体型を馬鹿にされた気配を感じる。マヤトレが「スズカは走りに特化した素晴らしい体型だから」とフォロー。
その後、>>722でスペトレチーム、オペトレチームと一騎打ちに



田舎にて



サイレンススズカ「……体型をバカにされた気がするわ」



マヤノトレ「スズカは走りに特化した素晴らしい体型だ…」



サイレンススズカ「貴方の好みは?」



マヤノトレ「答えない」



サイレンススズカ「犯すわよ」



マヤノトレ「……」



サイレンススズカ「私の胸で窒息させてあげるから覚悟しなさい」



マヤノトレ「なぜ俺がとばっちりを……」

秋川理事長「決勝っ!」



スペトレ「決勝まで来てるのにトレーナーが居ないのは貴女たちだけよ」



ハルウララ「二分の一が当たったよ!」



ナリタブライアン「そもそも○×問題じゃない引っ掛けも多かったな」



ダイワスカーレット「ふん……」



スペシャルウィーク「トレーナーさんの為にも負けません!」



エルコンドルパサー「どんな手を使ってでも優勝してやりマス!」

オペトレ「頑張りましょうね」



メイショウドトウ「オペラオーさんが間違えるなんて…」



マチカネフクキタル「シラオキ様が導いてくれました!」



秋川理事長「決勝戦は早押し!5点先取で勝ちだ!」



秋川理事長「誤答はその問題の解答権を失う!それ以外のペナルティは無し!」



秋川理事長「さあ行くぞ!問題っ!」



下2 どうなったか

ピンポーン



エルコンドルパサー「デェェェェス!!」



ピンポン



スペシャルウィーク「ポイントはあげません!」



秋川理事長「スペトレチームが連続正解っ!」



エルコンドルパサー「優勝はトレーナーさんデス!」



スペシャルウィーク「優勝したあとうまぴょいするんです!」



スペトレ「やめてよもぉ…」

ナリタブライアン(もしかしてスペトレはマヤノトレと同じ無自覚な女誑しなんじゃないのか?)



ナリタブライアン(マヤノトレにそういう奴らが集まるように、スペトレの周りには性欲の強いレズが集まっている)



ナリタブライアン(だとしたら災難だな…私ではどうすることもできない)



ピンポン



ハルウララ「2番!」



秋川理事長「正解っ!まさか三択問題だと言った瞬間に答えを言うとは予想外っ!」



ハルウララ「やったよブライアンちゃん!スカーレットちゃん!」



ダイワスカーレット「ただの運じゃない」



ナリタブライアン「運も実力のうちだからね!」



下2 このあとどうなったか

なんやかんや、3チーム4点獲得し最終問題。
Q三冠ウマ娘になる為に出バしなくてはいけない三つのレースの名前は?全チーム顔付きが変わる

最終問題



秋川理事長「なんとなんと3チームが4点獲得っ!この問題で勝負が決まる!」



ハルウララ「全部運で正解したね!」



ナリタブライアン「こんなこともあるんだろう」



スペシャルウィーク「優勝はあげません!」



マチカネフクキタル「シラオキ様お願いします!!」



秋川理事長「問題っ!三冠ウマ娘になる為に出バしなくてはいけない3つのレースの名前は?」



ハルウララ「え……」

スペシャルウィーク「クラシックなのかトリプルティアラなのかで変わりますよ?!」



エルコンドルパサー「まさか全部答えるんデェス?」



メイショウドトウ「3つのレースって言いましたよね…?」



オペトレ「引っかけなのか…それとも…」



ダイワスカーレット「なによそれ、どう答えさせたいわけ?」



ナリタブライアン「……そうか」



秋川理事長「ナリタブライアンっ!解答を!」



下2 ナリタブライアンの答え

ナリタブライアン「皐月賞、日本ダービー、菊花賞のクラシック三冠だ」



秋川理事長「その理由は?!」



ナリタブライアン「この問題に特定の解答は無い。答えに対してどんな理由を言えるかが解答になる」



秋川理事長「君の解答を聞かせてくれ!」



ナリタブライアン「本来なら私は秋シニアの三冠ウマ娘を狙っていた。私の夢だった」



ナリタブライアン「だがその夢はもう追わない…追えなくなった」



ナリタブライアン「だから私は秋シニアの三冠と答える資格は無い」



秋川理事長「だからクラシック三冠を答えたということか?」



ナリタブライアン「姉貴が関わっていたのがそれだからだ」

ナリタブライアン「姉貴はクラシック三冠をナリタタイシンとウイニングチケットと分けあった。そんな決着があるのかと驚いた」



ナリタブライアン「私の中で三冠はあの三つのレースになったんだ」



秋川理事長「この問題は目指す三冠やどれだけ想いがあるかというものを問うものだった」



秋川理事長「目指していた三冠では無く姉のクラシックを答えるか!」



ナリタブライアン「私はもう勝つことに拘らない。そんなことを続けていれば心が壊れる」



ナリタブライアン「私はこの合宿でそれを学びに来た。走る、勝つ以外になにか得るものがあるのだと思い、無理をして参加した」



ナリタブライアン「理事長なら答えをー」



秋川理事長「それは違う!答えとは自ら掴むもの!教えられて掴むものではない!」



秋川理事長「このクイズの優勝を君に贈ろう!それをどう受け取るかは君次第だ!」



下2 このあとどうなったか

その日の夜、ブライアン悩む勝利より大事な物とは何なのか、その答えを出す為にビワハヤヒデの元に

安価把握


今日はここまでです





ビワハヤヒデ「待っていたぞブライアン」



ナリタブライアン「……」



ビワハヤヒデ「虚勢を張る必要は無い、ここには誰も居ないぞ」



ナリタブライアン「姉さん…」



ビワハヤヒデ「こうして二人で話すのは久しぶり…いやこの前の失踪の時に少し話したな」



ナリタブライアン「ごめん……なさい…」



ビワハヤヒデ「ブライアンを責めるつもりは無い、ただ姉として心配していたと伝えたかったんだ」

ビワハヤヒデ「私に聞きたいことがあるんだろう?」



ナリタブライアン「勝利より大事な物…」



ビワハヤヒデ「私はそれを知っている。ブライアンに教えることもできる」



ナリタブライアン「……」



ビワハヤヒデ「『教えてくれ』その一言が重いのは知っている。自分で掴むものと教えられて掴むものは質が違う」



ビワハヤヒデ「ブライアンはいいトレーナーとチームに恵まれている。私か答えを授けなくとも自分で気付けるだろう」



ビワハヤヒデ「だがお前の心は一度壊れている。そんな状態で答えを見つけ出すことは負担が大きい」



ビワハヤヒデ「姉としては妹に答えを教えたい。次に壊れてしまえばどうなるか分からない」



ビワハヤヒデ「お前が苦しむ所は二度と見たくない。だからブライアンが私に解答を委ねるのなら、躊躇いなく答えを教えよう」



下2 ブライアンのセリフ、行動

kskst

ナリタブライアン「私が勝利より大事だと思っているのは…チームメイト、トレーナー……そして姉貴だ」



ビワハヤヒデ「最初からそうじゃなかっただろう?」



ナリタブライアン「入院している時にずっと考えていた。なにもすることが無かったから時間は沢山あった」



ビワハヤヒデ「それはほぼ答えだ、もう辿り着いていたんだな」



ナリタブライアン「答えを知っていてもダメなんだ…」



ビワハヤヒデ「ブライアンの考えは間違っていない自信を持っていいんだ」



ナリタブライアン「無理だ……無理……」



ビワハヤヒデ(退院したと言ってと完治はしていない。不安定なのには変わりない)



ビワハヤヒデ(こんな状態で合宿に参加させ続けるべきじゃない。ブラトレ君に相談した方が良い)

ビワハヤヒデ「…ブラトレ君とも話そう」



ナリタブライアン「アイツは関係ない……」



ビワハヤヒデ「ブライアンの問題は彼の問題でもある。三人が嫌なら二人だけで話せばいい」



ナリタブライアン「……」



ビワハヤヒデ「よし私が連れて行くからな」ヒョイっ



ナリタブライアン「下ろせ……下ろして…」



ビワハヤヒデ「軽いな。ちゃんと食べているのか?」



ナリタブライアン「うぅ……」



下2 このあとどうなったか

ブラトレ、ブライアン、ハヤヒデで相談中。
ブラトレ「一度走ってみないか?」と提案、ブライアン砂浜を走ったのに疲れてなくスタミナが異常に付いているのに気付く

ブラトレ合流



ブラトレ「とにかく一度走ってみないか?」



ナリタブライアン「姉さんも一緒に…」



ビワハヤヒデ「構わないぞ」



ブラトレ「じゃあ一本走ってみてくれ、タイムは測っているからな」



ブラトレ「それじゃ…スタートだ」

ビワハヤヒデ「ふう……ふう……砂浜を走った日は体力が持たないな」



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「どうだブライアン?」



ナリタブライアン「疲れが無い…」



ビワハヤヒデ「なんだと…?本当か?」



ブラトレ「ブライアンの強みはそのスタミナだ。これなら長距離で活躍できるだろう」



ナリタブライアン「私は……」



ブラトレ「勝つことに拘らなくていい。三冠も目指さなくてもいいから走って欲しいんだ」



ブラトレ「俺の為に走ってくれというのはブライアンに押し付けてしまう。だから二人で走ろう」



ブラトレ「俺だけじゃなくチームや姉を頼ればいい。ブライアンはもう一人じゃないんだ」



下2 このあとどうなったか

ナリタブライアン「出たいレースが…一つある…」



ナリタブライアン「最長レースのステイヤーズステークス…それを目標にしたい」



ブラトレ「いいんじゃないか、無理をしてG1を狙う必要は無い」



ビワハヤヒデ「自分の意志で目標を建てられるのは素晴らしいことだ」



ナリタブライアン「勝つ為じゃなく…勝つ……ぅ…」カタカタ



ブラトレ「ほらこっちに来いブライアン、抱き締めてやるからな」



ビワハヤヒデ(勝つということにトラウマがあるのか……これは厳しいな…)

ビワハヤヒデ「君を信頼して今夜はブライアンを任せた」



ビワハヤヒデ「それと明日、明後日は通院という名目で合宿を離れた方が良いだろう」



ブラトレ「そうか…そうだな……」



ビワハヤヒデ「合宿の最終日には恐らくレースがある。毎年恒例の理事長主催のレースだ」



ブラトレ「そこには戻ってこれるように…ということだな」



ナリタブライアン「ひ、は、はひ、ひい、ひ」



ブラトレ「よしよしもう大丈夫だからな、また吐いても俺は気にしないからな」



ビワハヤヒデ(彼は優しいが……それだけに不安だ。優しさだけではウマ娘とはやっていけない)



ビワハヤヒデ(新しいトレーナーを考えても良いのかもしれないな)



下2 このあとどうなったか

kskst

ビワハヤヒデ(いや……もう少しだけ彼に任せてみよう)



ビワハヤヒデ(ステイヤーズステークスまでにブライアンが立ち直れなかったら、彼には申し訳ないがこちらが引き取る)



ビワハヤヒデ(勝つことを意識した途端に過呼吸になっているようではダメだ)



ビワハヤヒデ(現役を退いた後の人生の方が長い。ブライアンの心の傷は今年中には絶対に治しておきたい)



ビワハヤヒデ(もしステイヤーズステークスでこの有り様ならブライアンを引き取るだけじゃない。二人の関係はそこまでだ)



ビワハヤヒデ(二人が恋人関係ならそれも解消させる。ブライアンに必要なのは君じゃないということだ)



ビワハヤヒデ(悪いがブラトレ君を試させてもらう。大切な妹を中途半端な奴にはやれないんだ)

翌日、早朝



ハルウララ「ブライアンちゃんの調子が悪くなっちゃったの?」



ブラトレ「悪くならないように病院に行くんだ」



ハルウララ「それならすぐに行ってきて!」



ブラトレ「早ければ今日、遅くとも明日には帰ってくる。ハルウララとダイワスカーレットはそれぞれ別のチームに入ることになった」



ダイワスカーレット「……」



ブラトレ「俺が居なくとも合宿は続くんだ、気合いを入れてやってくれよ」



ハルウララ「みんなと一緒だから楽しいよ!今日も目一杯楽しむね!」



下2 このあとどうなったか

トレーニング中



ハルウララ「とりゃーーー!」



ビワハヤヒデ「このトレーニングについてくるか」



ナリタタイシン「G1を連勝してるだけあるじゃん」



ウイニングチケット「こっちものんびりしてられないね!」



ハヤヒデトレ「タイム最下位だったハルウララをここまで育てるのは伊達じゃないわよ、アイツ…」

休憩中



ビワハヤヒデ「こっちのトレーニングはどうだ」



ハルウララ「いっぱい走れて楽しいよ!」



ビワハヤヒデ「あのトレーニングを楽しいと言い切れるのか」



ハルウララ「トレーナーさんと一緒だともっと楽しいんだよ!」



ビワハヤヒデ「君は彼のことを信頼しているんだな。それと同じように私もブライアンを大切に思っている」



ハルウララ「お姉さんだから当然だよね!」



ビワハヤヒデ「当然どころじゃない。ブライアンの脆さも全て知っているんだ」



ビワハヤヒデ「君がブラトレ君を信頼していても私は心から信頼はできないな」

ハルウララ「トレーナーさんはブライアンちゃんのこと大好きだよ?」



ビワハヤヒデ「知っている。あんな優しい男はそうそういない」



ビワハヤヒデ「君はまだ分からないだろうが優しいだけではダメなんだ」



ハルウララ「何が足りないの?」



ビワハヤヒデ「激しさだ。気は弱くとも激しさがあればウマ娘とうまく付き合っていけるだろう」



ビワハヤヒデ「激しさとは時には強さであり時には他人を蹴落とす非情さでもある」



ビワハヤヒデ「ウマ娘と恋人以上の関係を望むならその条件は譲れない」



ハルウララ「ブライアンちゃんのこと凄く真剣に考えてるんだね!さすがはブライアンちゃんのお姉ちゃん!」



下2 このあとどうなったか

チケゾーが「でも、なんでブライアンは急にあんな風になっちゃったの?」と聞くと、ウララ「スズカちゃんとの力の差に絶望しちゃったんだよ」と答えるとタイシンが「まだ一度も一緒にレースしてないのに?スズカは強いけどレースじゃ何があるか分からない」と痛いところを付く

ウイニングチケット「いま何の話ししてたの~?」



ハルウララ「ブライアンちゃんについてだよ!」



ウイニングチケット「ブライアンか~なんで急にあんな風になっちゃったの?」



ハルウララ「スズカちゃんとの力の差に絶望しちゃったんだ…」



ナリタタイシン「まだ一度も一緒にレースしてないのに?スズカは強いけどレースじゃ何があるか分からないじゃん」



ハルウララ「うん、そうなんだけど…ブライアンちゃんの心は壊れちゃったの」



ウイニングチケット「そんなことで?」



ビワハヤヒデ「私たちが特殊なだけで圧倒的な勝者の前に絶望するウマ娘は居る」



ナリタタイシン「そんな子はここじゃやっていけないし。ブライアンは期待外れってことじゃないの?」



ハルウララ「ブライアンちゃんは毎日凄くトレーニングしてたんだよ!」



ウイニングチケット「ならレースで勝負してみないと!諦めるのはそれからだよ!」

ビワハヤヒデ「ブライアンがそうなったのはトレーナーの影響もあるだろう」



ハルウララ「う…確かに……トレーナーさんが先に勝てない…みたいなこと言っちゃってた…」



ナリタタイシン「はあ?そんなのトレーナーが100悪いじゃん」



ウイニングチケット「ブライアンは悪くないよ!」



ビワハヤヒデ「ブラトレ君とブライアンは恋人同士だ。それが関係しての発言だったんだろう」



ハルウララ「凄い……そこまでわかるんだ…」



ビワハヤヒデ「私はブライアンの姉だ、なにを考えてどうなったかくらいはわかる」



ビワハヤヒデ「現時点でブラトレ君とブライアンを引き離すのは最適じゃない。変化が見られないなら時を見て二人の仲を引き裂く」



ビワハヤヒデ「冷酷かもしれないがヘタレの男に妹を任せられない」



ハルウララ「トレーナーさんはそんな人じゃないもん!」



ビワハヤヒデ「彼も変わってくれることを信じておこう」



下2 このあとどうなったか

kskst

ハヤヒデトレ「あなた達の言うことも最もだけど、ブラトレの気持ちも分かってあげて。」「元からラスボス級に強いサイレンススズカが、更に強化されたって聞いたらそんな風になっちゃうわよ。更にそこにアグネスタキオンもいるんだから…ヤシマでも出来なかった事を簡単にやるんだから全くやり過ぎよマヤノトレは」

ハヤヒデトレ同期のブラトレを庇う。

チケット「やり過ぎかな?担当ウマ娘の願いを叶えるいいトレーナーだと思うけどなぁ」

ハヤヒデトレ「あなた達の言うことも最もだけど、ブラトレの気持ちも分かってあげて」



ビワハヤヒデ「彼を庇うのか」



ハヤヒデトレ「元からラスボス級に強いサイレンススズカが、更に強化されたって聞いたらそんな風になっちゃうわよ」



ハヤヒデトレ「そこにアグネスタキオンもいるんだから…ヤシマでも出来なかった事を簡単にやるんだから。やり過ぎよマヤノトレは」



ウイニングチケット「やり過ぎかな?担当ウマ娘の願いを叶えるいいトレーナーだと思うけどなぁ」



ナリタタイシン「評判は悪いけどマヤノトレの実力は本物だから」

ビワハヤヒデ「今日のレースにサイレンススズカが出たそうだ」



ハルウララ「また勝ったの?」



ビワハヤヒデ「三連続でレコードタイムでの勝利だ。この結果を見るとやり過ぎという部分はわかる」



ハヤヒデトレ「ブラトレはある意味正常よ。勝てないとわかってる相手ならスッパリと諦めて次に移る」



ハヤヒデトレ「ブライアンは長距離路線でいくらしいけど、それが正解なんだと思うわよ」



ウイニングチケット「でもレースをしてみないとわからないって部分は譲れないな~」



ナリタタイシン「向こうがレコードタイムならこっちはそれを越えればいいだけだし」



ハルウララ(もしブライアンちゃんがハヤヒデトレさんの所に居たら心の病気になんかなってなかったのかな?)



ハルウララ(いまの話しをトレーナーさんにしたら何て言うかな?あとで電話してみようかな…)



下2 このあとどうなったか



下2 このあとどうなったか

ブライアンの診察を待っているブラトレ。そこにハルウララから電話がかかってきた

>>785+「ハヤヒデ達の言うことも、ハヤヒデトレの言うことも間違ってない、スズカを強くしたマヤノトレも悪くない…悪いのは俺だ。目標レースまでにブライアンを直す絶対に協力してくれウララ」


病院にて



ブラトレ「長い……まだブライアンが戻ってこない…」



ブラトレ「退院してすぐに合宿は無茶だったのか?俺はまたブライアンを傷付けしまったのか?」



ブー…ブー…



ブラトレ「おっと電話だ……応対しながら外に出るか」



ブラトレ「もしもしウララか?なにかあったか?」



ハルウララ『さっきまでハヤヒデトレさんと話してたんだけどーー』

ブラトレ「ーーハヤヒデ達の言うことも、ハヤヒデトレの言うことも間違ってない」



ブラトレ「スズカを強くしたマヤノトレも悪くない。悪いのは俺なんだ」



ブラトレ「目標レースまでにブライアンを治す。協力してくれるかウララ?」



ハルウララ『もちろん協力するよ!』



ブラトレ「ステイヤーズステークスまでにブライアンを治せなかったら契約も解除して、関係も解消する」



ブラトレ「そんなことにならないように全力で取り組む」



「すいません…」



ブラトレ「ブライアンの診察が終わったようだ、また後でなウララ」



下2 このあとどうなったか

ksk

ブライアン、安定剤を出され安静にしているようにと忠告されたブラトレ医者に
患者の精神的負担をできる限り減らすこと、よく笑わせてあげること、栄養のあるものを食べさせてあげることの3つを忠告される、最低限これを守れば精神患者は良くなる。
トレーナーとして恋人としての貴方が試される、逆にこんなのも守れなかったら二度と彼女には近付かない方が良いとキツく言われる

医者「ブライアンさんの診察はまだ終わっていません。一旦待ってもらって先に貴方と話しておきたいんです」



ブラトレ「ブライアンはそんなに悪いんですか?」



医者「悪くなるか良くなるかは貴方にかかっているんですよ」



医者「現時点では安定剤を出しておくので、安静にしているようにとしか言えません」



医者「精神的負担をできる限り減らすこと、よく笑わせてあげること、栄養のあるものを食べさせてあげること。最低限この3つを守って下さい」



医者「守れないのならすぐにでも入院させた方が良いでしょう。彼女は良くなるか悪くなるかの瀬戸際にいるんです」

医者「ブライアンさんから聞きましたが貴方は恋人でもあると。トレーナーとして恋人としての貴方が試されます」



ブラトレ「これまで通り全力でブライアンをー」



医者「こんなのも守れなかったら二度と彼女には近付かない方が良いでしょう」



ブラトレ「な……ん…」



医者「全力で支えるとは言葉だけです。私はこの三つを守って下さいと言ったんですよ?」



医者「退院してすぐに合宿に参加するのも良くありません。走りたくないと言っていた彼女に目標を持たせたのも良くありません」



ブラトレ「ブライアンは自分からステイヤーズステークスを…」



医者「貴方が言わせたんです。本心では嫌だったそうですよ」



ブラトレ「そんな……俺はブライアンを…彼女のことを……なにも…わかっていない……」



医者「もう一度念を押して言います。この三つを守って下さい。そうでなければ彼女はこちらで預かります」



下2 ブライアンとの会話内容を

病院を後に



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「ブライアン…今から焼肉を食べに行こうか。前に一度行ったところだ。並んでた所不良に絡まれたり…オグリトレ達とも行ったよな」



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「俺の前だけでもいい、正直になってくれ…無理に目標を立てたりしなくていい走りたくないなら走らなくてもいい…」



ブラトレ「頼むから元気になってくれ……」



ナリタブライアン「一度…お前とは距離を置きたい」



ブラトレ「ブライアン…」



ナリタブライアン「合宿には行きたくなかった。お前にはゆっくり休んでくれと言って欲しかった」



ナリタブライアン「私には隣にお前が居たらそれで良かったんだ」



ブラトレ「ぐ……ぅ…」

ナリタブライアン「いつまでもそんな甘えたことを言っていてはあけない。それは理解している」



ナリタブライアン「だが私は退院したばかりなんだ…何もないベッドの上でただ一週間過ごした」



ナリタブライアン「私はお前のことを考えていたのに…お前はレースのことを考えていた」



ブラトレ「それは違う!」



ナリタブライアン「……契約を解除することはないが私たちの関係は一旦終わりだ」



ナリタブライアン「お前の部屋に置いてある私物も持って帰る。着替えや下着に触るんじゃないぞ」



ナリタブライアン「夏休みの残りは走ることを考えなくて済むように過ごす」



ナリタブライアン「……お前がそんな男だと思わなかった」



下2 どうなったか

某所にて



ブラトレ「恥を忍んでお願いしたい、お前の目覚まし時計を使って合宿前に戻りたい……ウララには言えない…お前にしか頼めないんだ……!」



マヤノトレ「事情は分かった…最後の一個だが元はと言えば俺のせいでもある…」



ブラトレ「すまない……本当に…ありがとう…!!」



サイレンススズカ「他人のために使うなんてお人好しにも程があるわね」



マヤノトレ「目覚ましは本来…こういう使われ方をしなくちゃいけないんだ…」



ブラトレ「ブライアンを傷付けてしまった自分が許せないんだ…!このままじゃ一生後悔する!」



サイレンススズカ「ただの痴話喧嘩じゃない」



ブラトレ「違う!これから先、仲が戻ったとしてもこのことは飲み込めない!ブライアンの心を抉ったんだ!」



マヤノトレ「その必死さでよくわかる…その後悔を忘れなければ…もう同じ過ちは繰り返さないだろう…」



マヤノトレ「さあ…これを使うんだ」



ブラトレ「ブライアン……お前を傷付けた事実は消えない。俺が一生覚えている!」



ガシャーンッ





目覚まし



トレーナー室にて



ブラトレ「補習はどうだった?」



ナリタブライアン「なんとかなりそうだ」



ハルウララ「モブAちゃんがわざわざ付き合ってくれたんでしょ?ルームメイトって頼りになるよね!」



ナリタブライアン「アイツには感謝しかないな」



ブラトレ「補習の方がなんとかなりそうならそれでいい」



ハルウララ「あれ?ブライアンちゃんは合宿に誘わないの?」



ナリタブライアン「理事長が言っていたあれか…」



ブラトレ「ウララが行くことになっているから俺も参加しなくてはならないが…どうしたものかと悩んでいる」

ブラトレ「退院したばかりのブライアンを合宿に参加させたくない。ブライアンにはゆっくり休んでいて欲しい」



ナリタブライアン「そう言ってくれて…嬉しい……凄く嬉しい…走るとか勝つとか…今は考えたくない…」



ブラトレ「……気付けないですまなかった」ボソッ



ハルウララ「え、なにか言った?」



ブラトレ「なんでもない…ことも無い。ウララは合宿に参加した方が良いんだが…ブライアンを一人にしたくない」



ハルウララ「ブライアンちゃんに裏方をやってもらうのは?トレーニングには参加しなくてもいいよ!」



ブラトレ「……辛くないか?」



ナリタブライアン「辛い…………走るのを見てるだけでも心が締め付けられる」



ハルウララ「ご、ごめんね!!」



ブラトレ「合宿まで時間が無いが考えさせてくれ。ブライアンが一番大切だがウララとキングも俺の担当なんだ」

ハルウララ「無理に合宿に行かなくてもいいよ!その代わりいっぱい練習すればいいんだし!」



ガチャッ



キングヘイロー「部屋の外まで話しが聴こえてます、一流ならもう少し声を抑えて」



ハルウララ「むぐっ!」



キングヘイロー「口を抑えるウララさん可愛い…じゃなくて私に考えがあります」



ブラトレ「聞かせてくれるか?」



キングヘイロー「私の家が持っているプライベートなビーチがあります。そこでウララさんのトレーニングをしつつブライアンさんと過ごされてはどう?」



ブラトレ「それでも辛いんじゃないか?」



ナリタブライアン「ウララ一人なら……楽しそうに走っているし……」



キングヘイロー「もちろん私も同行します。近くに別荘もありますから不自由はしません」



ブラトレ「ウララのトレーニングはしておきたいし、ブライアンとも過ごしたい。キングの考えはこの二つを同時に解決してくれるのか」



ナリタブライアン「トレーナーがいるなら…行く……私と過ごしてくれるんだよな…?」



ブラトレ「ブライアンのことをなによりも優先する。ブライアンは何者にも変えられないからな」



ナリタブライアン「ありがとう……なら一緒に行こう…」



キングヘイロー「決まりですわね!」



ハルウララ「みんなで旅行みたい!楽しみだね!」

今日はここまでです



遅くまでありがとうございました

某所にて



ハルウララ「海だーーーーー!」



キングヘイロー「はしゃぎ過ぎてはダメよウララさん」



ブラトレ「パラソルはここでいいか?」



ナリタブライアン「ああ…」



ハルウララ「トレーナーさん!これに書いてある通りトレーニングすればいいんだね!」



ブラトレ「監督はキングに任せてあるから、キングの見える範囲でやるんだぞ」



ハルウララ「わかった!じゃあまずは、えっと…砂浜ダッシュしてくる!」

ブラトレ「キングが将来トレーナーを目指すならこういう経験もしておいて損は無いな」



ナリタブライアン「トレーナーもっと近くに…」



ブラトレ(ブライアンの目をよく見るとまだ濁りを感じる。入院した時は全体が濁っていた気がする)



ブラトレ(目の奥がまだ濁っている……退院しても治ったわけじゃないんだ。それに気付かない俺が馬鹿だった)



ブラトレ(ブライアンは一言も走りたいだなんて言ってなかった。ヒントはあったのに俺がそれに気付かなかった)



ブラトレ「…今日はずっと二人でいよう」



ナリタブライアン「海……トレーナーとずっと見ていたい…」



ブラトレ「俺が隣に居るから安心していてくれよ」



ブラトレ(ブライアンを走らせる必要なんか無いんだ。今は心を治すことを優先しよう)



下2 このあとどうなったか

夕方



ハルウララ「トレーナーさーーん!トレーニング終わったよーー!」



ブラトレ「…もう日が落ちかけているな」



ナリタブライアン「……」



キングヘイロー「夕食ですがバーベキューはどうですか?別荘に道具はありますし、食材はお母様が用意してくれたようです」



ブラトレ「せっかくだから道具を持ってきてここでするか?ブライアンはどう思う?」



ナリタブライアン「……」コクリ



ハルウララ「じゃあ私が道具を運んでくるね!」



ブラトレ「トレーニングが終わった直後なのにあのダッシュ…やはり基礎能力が上がっているようだ」

ブラトレ「車椅子のことを考えるとこの辺りでいいだろう」



キングヘイロー「海も見えるしここで良さそうね」



ハルウララ「おっと……とと…」



ブラトレ「いっぺんに持ってくるんじゃない!危ないぞ!」



ナリタブライアン「……」タタタッ



ハルウララ「…ブライアンちゃん!手伝ってくれるの?」



ナリタブライアン「…私も手伝う」



ブラトレ「よしそのままブライアンとウララは道具の設営を頼む。俺とキングで食材を担当しよう」



キングヘイロー「えっ?!」



ブラトレ「軽い下ごしらえくらい簡単にできる。俺も手伝うしこういう機会もあっていいだろう?」



キングヘイロー「そ、そうね!一流なら調理くらいできて当然ですわよね!」



下2 このあとどうなったか

三十分後




キングヘイロー「ふぐぅぅぅ…!!」



ブラトレ「軽い下ごしらえがなぜこうなるんだ…?」



ブラトレ「原型をとどめていないタマネギ…爆発したかのようなキャベツ…」



キングヘイロー「お料理はどうやっても苦手なのよ!」



ブラトレ「これは下ごしらえだから料理ですら無いが…」



キングヘイロー「うわーーーん!トレーナーさんがいじめる!」



ブラトレ「この黄色い残骸は……あ、コーンか…」

砂浜にて



ハルウララ「あははは!キングちゃん下手過ぎだよー!」



ナリタブライアン「ふ…ふふ……」



キングヘイロー「笑いたければ笑うがいいわ!」



ブラトレ「まあなんとか食える……はずだから一緒に焼こう」



ハルウララ「こんなにボロボロなら焼けないよ?」



ブラトレ「…アルミホイルを敷いてその上で焼こう」



ナリタブライアン「いくらなんでも…これは……ふ…」



キングヘイロー「むぎぃーーー!絶対に上手くなってやりますわよ!」



下2 このあとどうなったか

食事後



ナリタブライアン「お風呂に入りたい…」



キングヘイロー「別荘のお風呂は温泉仕様になってます。ゆっくりと入ってー」



ハルウララ「キングちゃん…ね?」



キングヘイロー「…そういえばウララさんが少し自主トレをしたいと言ってましたわ」



ハルウララ「キングちゃんにそれを見守ってもらうね!」



ブラトレ「…気を使ってもらって悪いな」



キングヘイロー「なんのことだかわかりません。トレーナーさんはブライアンさんとお風呂を楽しんでいて下さい」



ハルウララ「一時間くらいしたら戻ってくるね!」

お風呂にて



ブラトレ「温泉風の風呂かこれは良いな」



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「今更裸の付き合い…というわけじゃないがブライアンに言っておきたいことがある」



ブラトレ「これからは思ったことは全て言ってくれ。俺はブライアンのことを理解したつもりでいたが何も理解していなかったのを痛感した」



ブラトレ「これからは口に出して言って欲しい。これからは担当なんだから言わなくても分かるだろは無しだ」



ブラトレ「言わなくちゃ伝わらないし、わからない事もあるんだ」



ナリタブライアン「言いたいこと…思ったこと…」



ブラトレ「いまも何かあるなら教えてくれないか?ここには俺たちしか居ないからなんでも言ってくれ」



下2 ブライアンのセリフや行動

ナリタブライアン「今は勝負に飢えていたあの頃の自分が信じられないくらい怖いんだ……」



ナリタブライアン「勝たなきゃ自分の存在価値が無いような気がして走ろうとすると足がすくむ…」



ブラトレ「勝たなくてもブライアンには変わりない」



ナリタブライアン「怖い…怖いんだ……」



ブラトレ「もう走れとは言わない。ブライアンがー」



ナリタブライアン「走らないとトレセン学園には居られない…」



ブラトレ「…………」



ナリタブライアン「走りたくない…けど……走らないと…いけない……それが辛い……」

ブラトレ「ブライアンが走れなくなっても俺が側にいる」



ナリタブライアン「無理だ…」



ブラトレ「トレセン学園に居られなくなっても俺はなくならない」



ブラトレ「俺がブライアンを養う。ウマ娘の一人くらい食わせられる」



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「怖いなら走れと言わない。このまま引退してもいい」



ブラトレ「ブライアンは担当とトレーナーという関係以上だと思っている。お前を一人になんかさせない」



下2 ブライアンのセリフや行動など

ナリタブライアン「「ありがとう、心が軽くなった気がするトレーナー……」



ナリタブライアン「お前がいてくれるなら怖いものない、少しづつまた走れるように頑張る……」



ナリタブライアン「だから、ずっと私の側にいてくれ。トレーナーいや…ブラトレ」



ブラトレ「…これからも宜しくなブライアン」



ナリタブライアン「……そろそろ出よう。これ以上は逆上せてしまう」



ブラトレ「風呂から出たらウララたちの所に行くか。風に当たるのも悪くないだろう」

夜、遅く



ハルウララ「私はキングちゃんと一階の部屋で寝るね!」



キングヘイロー「車椅子では二階に上がれないので一階の良い部屋を使わせてもらいます」



ブラトレ「ここはキングの親御さんの別荘なんだ、俺たちは二階でいい」



ナリタブライアン「ブラトレと一緒なら狭くてもいい」



ハルウララ「明日もトレーニング楽しみだな!それじゃお休みなさい!」



キングヘイロー「私は寝る前にウララさんのトレーニング表を確認しておきます」



ブラトレ「俺も少し確認しておきたいが…いいか?」



ナリタブライアン「一緒に寝たい……」



ブラトレ「そうかなら確認は明日にしよう。キングヘ、あまり遅くならないうちに寝るんだぞ」



下2 このあとどうなったか

一階にて



「ん……ぁん…」



ハルウララ「すごく声が聞こえるね…」



キングヘイロー「ブライアンさんの声が大きいみたいね」



ハルウララ「心が落ち込んでる時にうまぴょいっていいの?」



キングヘイロー「激しく無いのなら良いと思うわ」



ハルウララ「キングちゃんもー」



キングヘイロー「したい!!」



ハルウララ「まだ全部言ってないのに……」

ハルウララ「脚を痛めちゃうかもしれないからうまぴょいはダメだよ」



キングヘイロー「キスして…」



ハルウララ「それくらいなら問題無いね!」



キングヘイロー「それから抱き締めて欲しいの…できれば裸で…」



ハルウララ「え?うーん……」



キングヘイロー「それ以上はしない…したくてもできないから…一晩中ウララさんを感じたいの…」



ハルウララ「じゃあ手も繋ぎながら抱き合おっか!」



キングヘイロー「ああ……ありがとうウララさん…」



下2 このあとどうなったか

翌日



ナリタブライアン「……」ツヤツヤ



ブラトレ「ふぅ……」



キングヘイロー「純粋無垢なウララさんも良い…むしろこっちも良いのよ…!」



ハルウララ「ううう…なんで脇なんか舐めたの……」



ブラトレ「ウララすまない…今日のトレーニングは……昼から…見に行く…」



ハルウララ「トレーナーさん凄く疲れてるもんね、お昼までゆっくり寝てて!」



ナリタブライアン「私はブラトレの側にいる」



キングヘイロー「ウララさんと二人でトレーニング!こちらは問題ありません!」



ハルウララ「トレーニングしてる間はそっちに集中してね?」



キングヘイロー「んふふ」



ハルウララ「その笑いは怖いなぁ…」

二階にて



ブラトレ「ブライアン…昼前になったら起こしてくれないか…?」



ナリタブライアン「昼まで寝るんじゃなかったのか?」



ブラトレ「買い出しに行かないといけないんだ…」



ナリタブライアン「食料の他にイロイロと必要なものがあるからな」



ブラトレ「ウララの所に行くのは…買い出しが終わったあと…」



ナリタブライアン「それは私が行ってくる」



ブラトレ「大丈夫か……?」



ナリタブライアン「昨日言ってもらった言葉で心が凄く軽くなった。リハビリだと思って一人で行ってみる」



ブラトレ「わかった…無理だと思ったら引き返すか…連絡してくれ…」



下2 このあとどうなったか

田舎にて



マヤノトレ「なぜこれを自分に…?」



秋川理事長「公平を期す為だ!ブラトレ君にも目覚まし時計を渡す!」



マヤノトレ「彼は…もう使わない…」



秋川理事長「間違いなく使う!」



マヤノトレ「その根拠は…?」



秋川理事長「間違った選択肢を目覚まし時計で修正できると気付いたからだ!」



秋川理事長「ナリタブライアンは引退したがっているが彼はそれを良しとしない。これを渡せば彼女が復帰する選択肢を選び続けるはずだ!」



マヤノトレ「自分はそう思いません…」

マヤノトレ「あの時の彼の表情は…本物だった…」



秋川理事長「今度だけ、あと一回だけ、これで最後。何度この台詞を聞いたか分からない」



秋川理事長「君は特別だがブラトレ君はありふれたトレーナーだ。有象無象となにも変わらない」



秋川理事長「モブに目覚まし時計を渡せば全てを使い切る。これは何度も繰り返されてきたことだ」



マヤノトレ「彼は…違う……ブライアンの現役にも拘っていない…」



秋川理事長「これを渡せば考えは変わる。彼もトレーナーだからだ」



秋川理事長「これから彼の所に行きそれを証明してこよう。目覚まし時計を渡され断る理由は無い!」



下2 このあとどうなったか

某所にて



秋川理事長「こんな所に居たとは驚いたぞ!」



ブラトレ「ブライアンのこともあったので…」



秋川理事長「彼女をもう一度走らせる為に必要なことなら仕方ない!」



ブラトレ「その件ですが…ブライアンは走らなくていいと思っているんです」



秋川理事長「何故だ?あの才能を殺すのは惜しいとは思わないのか?」



ブラトレ「トレーナーとしてはそうですがブライアンのことを想うと無理に走らせられません」



秋川理事長「トレセン学園で走りたくとも走れない地方のウマ娘の気持ちを考えての台詞なのか?」



ブラトレ「ブライアンより大切なものはありません」

秋川理事長「質問の答えになっていないぞ!」



ブラトレ「答える気がありません」



秋川理事長「この目覚まし時計も必要ないと言うんだな」



ブラトレ「ありません。ブライアンにそんなものは必要無いんです」



秋川理事長「……こんな気持ちになるのは久しぶりだ」



ブラトレ「期待に応えられず申し訳ありません」



秋川理事長「いいや君は目覚まし時計を使う」



ブラトレ「理事長…?」



秋川理事長「ブライアンの帰りが遅いとは思わないか?」



ブラトレ「まさか…いやそんなはず……」



秋川理事長「ブライアンがどうなっているかこれを使えばすぐに分かるだろう」



秋川理事長「私はフェアプレイを強く望む!大人しく目覚まし時計を受け取ればこうはならない!」



秋川理事長「公平こそ絶対正義っ!これを受け取り己の糧とせよ!」



下2 このあとどうなったか

ブラトレ「なにもある筈がない……あなたはこれを受け取らそうと俺を動揺させているだけだ」



ブラトレ「目覚まし時計は俺よりマヤノトレにでも渡して下さい。彼の方がもっと上手く使えます」



秋川理事長「待てっ!」



ブラトレ「待ちません、ブライアンの所に行ってきます」



ガチャッ



秋川理事長「彼の方がうまく使えるのは当たり前だ。本来の世界での使い方も知っている」



秋川理事長「私が敵になろうともこの世界のルールは守らなければいけない。秩序があるから世界なのだ」



秋川理事長「私は望んでもいないのに神になってしまった。辻褄合わせも私の仕事ということだ」

ブラトレ「キングが教えてくれた商店はこっちだ…」



ブラトレ「ブライアンもそこに行っているはず。買うものはリストを渡していたから把握している」



ブラトレ「時間を考えてもう買い物は終わりかけのはず…」



ブラトレ「いるとしたらこの辺り……どこだ…?」



ブラトレ「ブライアン!ここに俺はいるぞ!」



ブラトレ「おーいブライアン!」



下2 どうなっていたか

ナリタブライアン「ブラ…トレ…………」



ブラトレ「そこに居たか!」



ナリタブライアン「ひっ………すまない……ひぃ……少し…体調が…」



ブラトレ「体調が悪くなったらすぐに言ってくれて良かったんだ…!」



ナリタブライアン「動けなくなって……なにも…できなくて……」



ブラトレ「……もう大丈夫だ。一緒に帰ろう」



ナリタブライアン「ありがとう……」



ブラトレ(まさか理事長はこのことを知っていたのか?もう少し遅くなっていたらブライアンはどうなっていたか…)



ブラトレ(やはり理事長は何もしていなかった。だが目覚ましを使わせる為にブライアンを手遅れにさせようとしたんだ)



ブラトレ(これが理事長のやり方なら文句は言いません。ブライアンだけは絶対に守ってみせます)

秋川理事長「…間に合ってしまったか」



秋川理事長「本来のシナリオならブライアンは座り込んだまま動けず熱中症になり、帰らぬ人となっていた」



秋川理事長「目覚ましを使わせる為にそのシナリオを用意してあったが無駄に終わったか」



秋川理事長「私はマヤノトレ一人が圧勝することは望んでいない。ブラトレ君は彼の対抗馬になれるはずだったが…」



秋川理事長「私の力(目覚まし時計)が無ければ不可能だ。ブラトレ君はその器では無かったということか」



秋川理事長「嘆かわしいが圧勝劇を見続けるしか無いようだ。公平の名の下に清く正しい勝負が見たかった」



秋川理事長「残念…誠に残念っ」

今日はここまでです



ありがとうございました

別荘、二階にて



ブラトレ「ウララのトレーニングはキングに任せておいた。なにかあれば俺に連絡が来るからブライアンは寝ていてくれ」



ナリタブライアン「……」ポロポロ



ブラトレ「泣く必要なんかない安心していてくれ」



ナリタブライアン「この涙は情け無さからきているんだ…」



ナリタブライアン「たった少し離れただけでこうもなるとは…私も落ちぶれる所まで落ちてしまった…」



ブラトレ「落ちぶれてなんかない、これからじゃないか。走らなくともブライアンという存在は変わらない」



ブラトレ「重く考える必要なんか無い。ブライアンがどうなっても俺が隣に居る」



ナリタブライアン「お前の迷惑になりたくない……」



ブラトレ「いつ迷惑だと言った?これから夜までブライアンと二人きりだなんて良いことじゃないか」



ブラトレ(ここまで落ち込んでしまったのなら無理に明るく振る舞う必要は無い。一緒に乗り越えていけるよう彼女を支えていこう)



下2 このあとどうなったか

ブラトレ「気分転換にテレビでもつけるか、何か下らない番組でも見てリラックスしよう」



[さて今回のレースは…]



ナリタブライアン「ひぎっ…!!レースは……嫌…!!」



ブラトレ「すまんすぐ消す……いや、待て…走っているのはマヤノトップガンだ」



ナリタブライアン「なに…………?」



ブラトレ「ブライアンよりも状態は悪かったはずだ、それなのにもう復帰しているのか?」



[マヤノトップガン苦しいか!二番手との差が縮まっていく!]



ナリタブライアン「逃げている…マヤノトップガンが一着で走っている……」

[見事レースを制したのはマヤノトップガン!なんとか逃げ切りました!!]



ブラトレ「明らかに本調子ではない走りだった、それでも勝てるというのか…」



ブラトレ「マヤノトレ……お前はどこまで…」



ナリタブライアン「退院してから短期間であの走り……」



ブラトレ「……結局最後まで見てしまった、気分は悪くないか?」



ナリタブライアン「ああ……」



ブラトレ「マヤノトレはウマ娘の心まで鍛えることができるのか…?なんという奴なんだ……」



ナリタブライアン「心の病気を言い訳にせず…あれだけの走りができるのか…」



下2 このあとどうなったか

砂浜にて



ハルウララ「ほんとに見てて平気なの?」



ブラトレ「危ないようだったら俺が部屋に連れて帰る」



キングヘイロー「大丈夫なんでしたらこのままウララさんのトレーニングを続けますわよ」



ナリタブライアン「トレーニングを見たいと言い出したのは私だ。自分の行動に責任は取る」



キングヘイロー「それじゃ…ウララさん次のメニューに行くわよ!」



ハルウララ「まっかせてーーー!」

トレーニング中



ハルウララ「うらららら~~~!」



キングヘイロー「いいですわよその調子!」



ブラトレ「ウララはいつもより気合いが入ってるな」



ナリタブライアン「…情け無い。私は見ていることしかできないのか」



ブラトレ「今は見ているだけでも偉いんだぞ」



ナリタブライアン「この感情は…自分に対しての怒りだ。トレーニングを見ているだけで気分が悪くなる自分が許せない」



ブラトレ「気分が悪いのなら無理はするな」



ナリタブライアン「ブラトレ、例え私が吐いてもここから動かさないでくれ。これは私への罰なんだ」



下2 このあとどうなったか

トレーニング見学中



ナリタブライアン「ひ、ひ、ひ、ひぃ」



ブラトレ「大丈夫だ俺が支える。もし吐いても二回目だからなにも気にしないぞ」




ナリタブライアン「そう……か…前は…ゲロ女の…せいで……」



ブラトレ「理事長代理のせいだからブライアンは悪くない」



ナリタブライアン「ふう……ぅ……少し…楽になってきた…」




ブラトレ(顔色が若干戻ってきたか…?)

ナリタブライアン「ブラトレ…マヤノトップガンは次何のレースに出る……?」



ブラトレ「トレセン学園に戻れば調べられる」



ナリタブライアン「アイツが出るレースに…私も出る……」



ブラトレ「無理してないか?」




ナリタブライアン「しているさ…だがこれは私の意思だ……」



ナリタブライアン「ここで潰れるのは簡単だが……私はそんなことを望まない…」



ナリタブライアン「やってやる……やってやるぞ……」



ブラトレ(ブライアンの目がいつもの目に戻ってきている。怪物と呼ばれていたあの時のブライアンに…)



下2 このあとどうなったか

平地にて



ハルウララ「ほんとに大丈夫なんだね?!」



ナリタブライアン「うぇ……っぐ……」



キングヘイロー「トレーナーさんやめておいた方が…」



ブラトレ「ウララが先行して走ってみてくれ。ブライアンは走れそうなら追いかけるんだ」



ナリタブライアン「……」コクリ



ハルウララ「無理しなくていいからね!絶対だよ!」タタタッ



ナリタブライアン「よ……し…」



キングヘイロー「ウララさんに随分と遅れましたがブライアンさんが走り始めました」



ブラトレ「大丈夫、大丈夫だ……」

数十分後



ハルウララ「も……もう無理ぃ………」



ナリタブライアン「……」



キングヘイロー「ブライアンさんはまだ余裕の表情…凄いスタミナね」



ナリタブライアン(入院する前はこれだけ走れただろうか?)



ブラトレ(スタミナの因子はきちんと引き継がれているようだ…これならブライアンはまた走れる)
 


ナリタブライアン(三冠ウマ娘……私はそれだけを目標にしていたんだ。サイレンススズカやアグネスタキオンは関係ない)



ナリタブライアン(そもそもライバルはマヤノトップガンだった。あの二人のことを考えるのは無駄だ)



ナリタブライアン(私が立ち直るにはこれしかない。三冠ウマ娘とマヤノトップガンのことだけを考えて走る以外に方法は無い)



下2 このあとどうなったか

別荘にて



ナリタブライアン「最強はサイレンススズカやアグネスタキオンでいい。アイツらに勝つ必要はない」



ナリタブライアン「私の目的は三冠ウマ娘、そしてマヤノトップガンだけだ」



キングヘイロー「プライドは捨てて目標だけを見るんですね」



ハルウララ「でもさぁブライアンちゃんの目標レースにスズカちゃんたちが走るってなったらどうする?」



ナリタブライアン「……」



ナリタブライアン「…………」



ナリタブライアン「げろっ」



ハルウララ「あああぁ!!ごめんブライアンちゃん!!」



ブラトレ「俺が処理しておくから心配するな」

キングヘイロー「走る気になったとしてもこのメンタルの弱さはなんとかしないといけないわね」



ナリタブライアン「……ぉぇっ」



ブラトレ「…すまん!ここはキング家の別荘だった!」



ハルウララ「私が余計なこと言っちゃったから…ほんとにごめんなさい!!」



キングヘイロー「綺麗にしてくれれば問題ありませんから」



ナリタブライアン「……すま…ん……まだ………げ…ぇ……」



ブラトレ「気持ちが固まったのは嬉しいがレースを走るのはまだ時間がかかるかもしれないな…」



下2 このあとどうなったか

翌日



ナリタブライアン「私が鬱病になったのはメンタルの弱さが原因だ。ここにいる間にメンタルトレーニングをして欲しい」



ハルウララ「キングちゃんの所にいる間じゃないといけないの?」



ナリタブライアン「帰るまでの時間が惜しい。今のうちからやっておくことに損は無い」



キングヘイロー「またサラダビュッフェにでも連れて行く?」



ブラトレ「野菜嫌いはほとんど克服したようなものだからメンタルトレーニングにはならないな」



ハルウララ「私のトレーニングをずっと見てるのはどう?」



ナリタブライアン「ウララは楽しそうに走るからそこまで効果は無い」

ハルウララ「突然ブン殴るとかは違うよね?」



ブラトレ「効果があったとしてもそれはやめてほしい…」



キングヘイロー「一つ思い付いたことはありますけど…私が嫌なのよ……!」



ブラトレ「ああ…」



ナリタブライアン「方法はなんでもいい、ウララの言う殴る方法でも構わない」



ハルウララ「本気なんだねブライアンちゃん…」



ナリタブライアン「鬱なんかに負けるつもりは無い。克服してレースに復帰してみせる」



下2 このあとどうなったか

別荘にて



「ーーー」



ナリタブライアン「ふーーっ……ぅぐ……」



キングヘイロー「一旦消しますわよ」



ナリタブライアン「ありがとう……ぅぶっ…」



キングヘイロー「ホームシアターでレース映像を見続けるのは、いまのブライアンさんにとっては酷でしょうね」



ナリタブライアン「これで弱い心を…闘争本能に……」



キングヘイロー「マヤノさんが走るレースもあります。彼女への対策も同時に行えますわね」



ナリタブライアン「やってやる……耐えてみせる…」

別室にて



ハルウララ「尻ぴょいは浮気じゃないんだって!」



ブラトレ「……」



ハルウララ「ブライアンちゃんの為なら私のお尻くらいどうってことないよ!」



ブラトレ「本当に必要か……?レースの映像を見るだけで十分じゃないのか…?」



ハルウララ「同じことをやろうとしてもトレセン学園に帰ってからじゃできないよ。この別荘にいるからできるんだよ!」



ブラトレ「直接見せるのはダメージが大きい…だから映像を撮ると言われても……」



ハルウララ「私とイチャイチャしてるところを見れば凄いメンタルトレーニングになるよ!」



ブラトレ「いいのか……?本当にいいんだろうか……」



下2 このあとどうなったか

ブラトレ「……やめよう、それは違う」



ハルウララ「浮気じゃないんだよ?」



ブラトレ「浮気じゃないかも知れないがブライアンを……ウララ、キングを三人同時に傷付けてしまいそうだ」



ブラトレ「メンタルトレーニングなのに心を傷付けるのは違う」



ハルウララ「そっか……傷付けちゃいけないもんね」



ブラトレ「わかってくれたか?」



ハルウララ「うん!ブライアンちゃんを苦しませることなんかできないもん!」



ブラトレ「良かった…」



ハルウララ「でもねトレーナーさん、傷付かなかったらいいんだよね?」



ブラトレ「お、おう」



ハルウララ「だったらーー」

昼食



キングヘイロー「ブライアンさんのレース観戦は順調よ」



ナリタブライアン「少しずつ…マシになってきている」



ブラトレ「それは素晴らしいが無理はするんじゃないぞ」



ハルウララ「……あ、トレーナーさんの肩にゴミがついてる」



ナリタブライアン「どこだ……?」



ハルウララ「とってあげるね…あ、それから」



チュッ



ナリタブライアン「な……」



キングヘイロー「あびゃっ!!ウララしゃん?!」



ハルウララ「えへへへ…メンタルトレーニングだよブライアンちゃん!」



ナリタブライアン「ぐ、う…………」



ブラトレ「本当に良かったのか…?」



下2 このあとどうなったか

キングヘイロー「どうか……別の方法を……!」プルプル



ブラトレ「キングへのダメージが深刻だな…」



ナリタブライアン「マヤノトップガンは好きな男に色んな女が群がっていたことが耐えれなくて入院した」



ナリタブライアン「なら私はそれに耐える、続けろ!」



キングヘイロー「続けるのぉ?!」



ナリタブライアン「なんならお前もハルウララの真似をしろ」



ハルウララ「いまトレーナーさんとキスしたら私と間接キスだよ!」



キングヘイロー「キス……ウララさんとキス………」



ブラトレ「いいのかブライアン……?」



ナリタブライアン「……耐えてみせる」

夜、風呂にて



ハルウララ「五回もキスしちゃった!」



キングヘイロー「私も……ウララさんと間接……」



ブラトレ「どうしてこうなっているんだ」



ナリタブライアン「メンタルトレーニングだ……ふぅ…」



ハルウララ「それもあるけどキングちゃんを手伝ってくれるのは嬉しいよ!」



キングヘイロー「一人で洗うのは大変だからトレーナーさんが居ると心強いわね」



ブラトレ「ウララがいればそれでいいだろう?」



ハルウララ「せっかくなんだし裸の付き合いだよ!」



ナリタブライアン「お前は平気なのか……」



キングヘイロー「ウララさんの裸が見れるのでプラマイゼロなの。ああウララさん……」



下2 このあとどうなったか

ナリタブライアン「キング…お前はブラトレを誘惑しているのか……?」



キングヘイロー「ウララさんの裸は私だけのものなの!」



ハルウララ「キングちゃんのが全部見えちゃってるよ!」



キングヘイロー「これくらいどうってことないわ!」



ナリタブライアン「……生えかけなのか」



キングヘイロー「怪我のせいで剃れてないだけよ!」



ハルウララ「ブライアンちゃんは剃ってないんだね」



ナリタブライアン「普通は剃るのか…?」



キングヘイロー「私たちが剃ってるのは例のアレです」



ハルウララ「ミホノブルボンちゃんのさ……」



ナリタブライアン「アレか………」

ハルウララ「せっかくG1を勝ったのに…勝負服から……ね…」



キングヘイロー「股間部分が競泳水着のようになってますから…うっかり処理を忘れると悲惨なことになります」



ナリタブライアン「その話しで持ちきりになっていた頃はそれどころじゃなかった」



ハルウララ「トレーナーさんは剃ってる方が好き?」



ブラトレ「俺に振らないでくれ!耐えるのに必死なんだ!!」



キングヘイロー「こんなトレーナーさん初めて見ました…」



ナリタブライアン「……」

夜、一階寝室にて



ハルウララ「この部屋なら広いから四人で寝られるね!」



キングヘイロー「まさか寝られると思わなかったわ」



ナリタブライアン「……」



ブラトレ「どうした?」



ナリタブライアン「あと一押し、もう一押しあれば復帰できそうなんだ……」



ハルウララ「すごーい!もう復帰できるんだね!」



ナリタブライアン「いや…それがそれが分からないんだ……最後…なにが必要なのか…」



キングヘイロー「そういうものは自分じゃわからないものよね」



ブラトレ「あと一押しか……」



下2 このあとどうなったか

ナリタブライアン(マヤノトップガンや歴戦の強者達のレースを見て闘争心は最高に燃えているはず…)



ナリタブライアン(姉貴に聞けばわかるのかもしれない。一度は引退を考えていたことは知っている)



ナリタブライアン(姉貴は一人で立ち上がったのか?それとも何かがあったのか知りたい)



ナリタブライアン「ブラトレ、明日トレセン学園の合宿先に行く」



ブラトレ「なにを…しに行くんだ?」



ナリタブライアン「姉貴と話してくる。この疑問の答えを教えてくれるかもしれない」



ブラトレ「なら俺も行くぞブライアンを一人でなんか行かせない」



ハルウララ「こっちのことは気にしなくていいからね!」



キングヘイロー「ブライアンさんが答えを見つけられるよう祈ってます」

今日はここまでです



ゴルシトレ→ミホノブルボン ハミ毛

ミホノブルボン→ゴルシトレ デリカシーゼロ男



ありがとうございました

合宿所にて



ビワハヤヒデ「以前と比べて顔色が随分良くなったな」



ナリタブライアン「姉貴に教えて欲しいことがある」



ビワハヤヒデ「そう焦るなブライアンの聞きたいことはわかっている」



ビワハヤヒデ「私はまだこうやって現役にしがみついている。一度は引退しようと決意したのにだ」



ビワハヤヒデ「ブライアンも本気で走ることを止めようとしたんだろう?彼の家庭に入るつもりだったんだろう?」



ナリタブライアン「……」



ビワハヤヒデ「姉だからわかることがある。全てを言わずともブライアンが欲しがっているものもわかる」

ビワハヤヒデ「トレーナーは連れて来ているな?」



ナリタブライアン「ああ」



ビワハヤヒデ「ならブライアンにはこれから行われる特別レースに出てもらう」



ナリタブライアン「……」



ビワハヤヒデ「私は長距離を走るがブライアンはどうする?」



ナリタブライアン「…長距離だ」



ビワハヤヒデ「初めに言っておくが私に勝つ必要は無い。その走りを私に見せてくれ」



ビワハヤヒデ「その走りの内容によってブライアンが欲しがっている答え…それを教えてやろう」



下2 このあとどうなったか

ビワハヤヒデ「出場するのはテイエムオペラオー、ライスシャワー、メジロマックイーン、ミホノブルボン、スペシャルウィーク」



ナリタブライアン「……ぐ…ぎ…」



ビワハヤヒデ「震えているのか」



ナリタブライアン「怖い……怖い怖い怖いぃぃ…!」



ビワハヤヒデ「……まだ早いんじゃないのか」



ナリタブライアン「今日じゃないと意味が無い……!」



ビワハヤヒデ「私はこれ以上止めることはしないぞ」



ナリタブライアン「ぃ…………っ」ガタガタ

ブラトレ「無理はしなくていい…いやしないでくれブライアン」



ビワハヤヒデ「甘い言葉をかければ良いということでは無い」



ブラトレ「ブライアンとは担当を超えた関係なんだ。必要以上に傷付くところは見たくない」



ナリタブライアン「……ひっ…ひっ……」



ブラトレ「やめておこうブライアン」



ナリタブライアン「や……る…ここで走らなければ…意味が無いんだ……」



ビワハヤヒデ「レースは見れるのか?」



ナリタブライアン「見ない……見たくない………」



ビワハヤヒデ「長距離のレースが始まるまでそこで休んでいればいい。そこならレースの様子は見えない」



下2 このあとどうなったか

プレハブにて



ナリタブライアン「……お前が隣に居てくれれば落ち着ける」



ブラトレ「レースでは一人で走るんだぞ、本当に平気か?」



ナリタブライアン「これを乗り越えられないなら私はもう二度と走れない…」



コンコン



マヤノトップガン「こんにちはーー!マヤだよ~!」



マヤノトレ「ここに居ると聞いた…」



ブラトレ「どうして合宿所に来たんだ?」



マヤノトレ「ちょっとした野暮用だ…」

ナリタブライアン「おい…何故、退院したばかりなのに走れる?」



マヤノトップガン「トレーナーちゃんの事、トレーナーちゃんのトレーニングが好きだから、何より走るのが好きだから!」



ナリタブライアン「走ることが好き……そんな気持ちになれない…」



マヤノトップガン「ブラトレさんのこと好きじゃないの?」



ナリタブライアン「好き……大好きなんだ…」



マヤノトップガン「その気持ちに応える為に走ればいいんだよ!」



ナリタブライアン「この気持ちを……走ることに…」



ナリタブライアン「こんな私を見捨てずに…面倒を見てくれているブラトレ…それに応える……」



ナリタブライアン「ん……んん…ぅ……ぐ……」



ナリタブライアン「こんな所で……終われないんだ…」



下2 このあとどうなったか

レーススタート



ゴルシトレ「おっ、長距離だってのに逃げてる奴がいるのか」



ゴルシトレ「そんな物好きは誰だ……お?ハミ毛じゃん」



ミホノブルボン「ステータス激怒、殺意を確認」



ゴルシトレ「なんだアイツ走ってんのに聞こえてんのか?」



ミホノブルボン「あの男だけは絶対に許せません」



ゴルシトレ「思いっきりこっち見ながら何か言ってやがるな。すまんなパエリア、ハミ毛を本気にさせたっぽいわ」



ライスシャワー「ブルボンさんのペースが速い!これじゃ追いつかない…!」

スペトレ「あんたねぇいい加減ブルボンのこと改めなさいよ」



ゴルシトレ「ハミ毛のことか?」



スペトレ「あの子の醜態が何万人に見られてから精神を病んで…復帰したと思ったら貴方がそんなあだ名で呼ぶだなんて」



ゴルシトレ「処理してないアイツが悪いだろ」



スペトレ「貴方にはデリカシーが無いの?」



ゴルシトレ「なんだそりゃ新手のパソコンか?」



スペトレ「……いつか酷い目に遭うわよ」



ゴルシトレ「そんなこと言ってるうちはいつかなんて来ないんだよ」

ゴルシトレ「ーーで、最下位走ってるあのチビは誰だ?」



スペトレ「あれは…」



ナリタブライアン「……げ………っ…」



ゴルシトレ「ナリタブライアン?あいつ合宿来てなかったよな?」



スペトレ「レースにだけ参加しに来たんじゃない。マヤノトレもさっき見たわよ」



ゴルシトレ「わざわざ参加しておいて最下位は笑えないぞ。あーあ、ブラトレはなにやってんだ」



スペトレ「様子はおかしいけどちゃんとは走ってるらみたいね」



下2 このあとどうなったか

ナリタブライアン(ダメだ……怖い…気持ち悪い…吐きそうだ……)



ナリタブライアン(もう走る必要なんか無いんじゃないか…ブラトレもそう言っていた…)



ナリタブライアン(これ以上苦しむことは……)



[ブライアン]



ナリタブライアン(ブラトレ……)



[ブライアンちゃん頑張って!]



[ブライアンさん]



ナリタブライアン(ウララ、キング……)



[その調子だブライアン]



[マヤは負けないよ!]



ナリタブライアン(姉貴、マヤノトップガンの顔が浮かんでくる…)

[情け無い姿を見せるな]



ナリタブライアン(本来の…本当の私……)



[走れ、ナリタブライアン]



ナリタブライアン「走る……走るさ。私は…ナリタブライアンなんだ」



ナリタブライアン「このままペースを上げていけば間に合う。一位に追いつけなくとも私の走りはできる」



ナリタブライアン「ブラトレに私の走りを見せるんだ…見ていてくれ」

ゴルシトレ「長距離って長いんだよな、全員ペース抑えるから展開もイマイチだし」



スペトレ「……ブライアンの走り…」



ゴルシトレ「鬱野郎か?そういやいつの間にか最下位じゃ無ぇ」
 


スペトレ「二周目、何秒?」



ゴルシトレ「測ってねぇよ」



スペトレ「あの子……こんなスタミナを持っていたの?」



ゴルシトレ「長距離はスタミナがありゃ勝てるレースだからな…ゲッ、鬱野郎うちの米の後ろじゃねぇか」

ビワハヤヒデ「あんなペースで三周目も走れるのか?」



スペシャルウィーク「わざわざ水着で走ってるのに抜かされるなんて!」



ナリタブライアン「勝つ為じゃない……ブラトレの為に…」



ビワハヤヒデ「ふ……心配は無意味ということか」



ミホノブルボン「ぜぇ……ぜぇ……」



ライスシャワー「ブルボンちゃんが疲れてきてるからチャンス!」



ナリタブライアン「残り一周もこのペースで走れる……見ていてくれブラトレ」



下2 このあとどうなったか

テイエムオペラオー「やっと調子を取り戻したようだね!」



スペシャルウィーク「簡単には負けません!」



ライスシャワー「ブライアンさん凄い…!復帰戦のはずなのにこんなに走れるなんて!」



ナリタブライアン「……」ぶつぶつ



スペシャルウィーク「これって……」



ライスシャワー「速さの向こう側……」



テイエムオペラオー「さすがは僕のライバルだ!」

ナリタブライアン(最初は走るだけで楽しかったんだ。久しくこんな気持ちは忘れていた)



ナリタブライアン(勝利に拘りプライドが邪魔をして精神を病んだ。走る以外に余計なことを考え過ぎていた)



ナリタブライアン(私には仲間もトレーナーもいる。一人で走っているんじゃないんだ)



ナリタブライアン(辛くなったら仲間を頼ればいい。楽しくなくなったら走ることを止めてもいいんだ)



ナリタブライアン(私はこんなことを忘れていたのか。こんなことに気付けなかったのか)



ナリタブライアン(走ることを、レースを楽しむことが何よりも大切だ。それを忘れてしまったらー)

ビワハヤヒデ「あれだけの走りをしたということは答えを見つけたようだな」



ビワハヤヒデ「私はウイニングチケットとナリタタイシンに教えてもらった。あの二人と走ることはなによりも楽しかった」



ビワハヤヒデ「レースを、走ることを楽しめなければそこまでだ。日々のトレーニングも意味が無い」



ビワハヤヒデ「引退するということは、もう二度走れなくなること。二人はこの事実に気付かせてくれた」



ビワハヤヒデ「引退してしまえばレース場で走ることは不可能になる。単純だがこの事実に気付けないウマ娘は多い」



ビワハヤヒデ「ブライアン、いいトレーナーと仲間に出会えたようだな」



ビワハヤヒデ「ふ……ブラトレ君は私の義理の弟か?今のうちに色々なパターンを想像しておこう」



下2 このあとどうなったか

マヤノトレ「素晴らしいレースでした…」



秋川理事長「皮肉か?」



マヤノトレ「テイエムオペラオー…スペシャルウィーク…ナリタブライアン…それとオグリキャップ…」



マヤノトレ「この四人なら…スズカに対抗出来ます…」



秋川理事長「勝てるとは言えないだろう」



マヤノトレ「圧勝劇は…無くなります…」



秋川理事長「私が望んでいるのは正々堂々とした勝負だ!バランスが崩れたままのレースは公平ではない!」



マヤノトレ「これまでにも七冠ウマ娘などが…存在しました…」



秋川理事長「四連続でレコードはやり過ぎだ!」



マヤノトレ「それは理事長の意見です…観客は盛り上がっているようですよ…」

秋川理事長「強過ぎるウマ娘は悪になる!何故それが分からない?!」



マヤノトレ「自分がそうさせません…」



秋川理事長「責任は取れるのか?!」



マヤノトレ「もちろんそのつもりです…」



秋川理事長「…モブOの安楽死が決まった。トレセン学園からそんな生徒が出ることは非常にマイナスだ」



秋川理事長「モブOの死を利用しようと思えばいくらでも利用できる。これはアグネスタキオンやサイレンススズカにも同じことが言える」



秋川理事長「この一件をどう抑えるのかその手腕を見せてみよ。その評価でスズカ達のことを考えよう」



秋川理事長「責任を取ると言ったことが嘘でないことを証明してみせよ!」




下2 このあとどうなったか

某施設にて



マヤノトレ「……大人しくしているようだな」



モブO「お前に…二回も倒された…」



マヤノトレ「桐生院流の合気道は…対ウマ娘を想定している…」



モブO「……本当に殺されるの?」



マヤノトレ「あれだけ暴れたのなら…仕方ない…」



モブO「嫌だ……死にたくない…」

マヤノトレ「コイツを殺して懲役…まともな考えをしていればそんなセリフは吐けない…」



マヤノトレ「強化ガラスを叩き割り…その破片での殺人未遂…」



マヤノトレ「どれを取っても…安楽死は仕方ないだろう…」



モブO「……」



マヤノトレ「悪いが…君の死は伏せられる…」



モブO「…どういう意味」



マヤノトレ「ウマ娘の安楽死を理由に…偏った正義を振りかざす連中がいる…」



マヤノトレ「君の死を…利用させない為だ…」



モブO「こっちは殺されるっていうのに、それすら無かったことになる?!」



マヤノトレ「悪く思わないでくれ…これが最善の策なんだ…」



モブO「ふざけやって……」



下2 このあとどうなったか

モブO「畜生……」



(……)



マヤノトレ(またあの時と同じように頭の中に声がする)



(彼女は正規の世界で未実装ですが、現実の世界では確かな存在でありました)



(そんな彼女をこの世界で死に至らしめたら第三者の考え方や名誉、第三者の権利を侵害している事になります)



(そうなれば彼女の死とともに世界を消すしかありません。それを止めたいなら死を止めなさい)



マヤノトレ(無理だ、俺一人の力で法律は動かせない)



(ならばこの世界は終わりを迎え、全ては無に帰るだけです)



マヤノトレ(そう言われても俺にはどうすることもできないんだ)

(抜け道は存在します。それを見つけ彼女を救いなさい)



マヤノトレ(俺一人で…?)



(貴方が関わったことが原因です。貴方とオルフェーヴルが出会っていなければ彼女は歪み切ることは無かったのです)



(トドメを差したのは貴方なのです。だから貴方がやらなければいけないのです)



マヤノトレ(随分と乱暴なものだな)



(これは貴方(主人公)が背負うべき宿命でもあります)



(彼女を救ってみせなさい)



下2 このあとどうなった

某所にて



マヤノトレ(考えられるのは二つ。モブOの安楽死をリークし面倒な連中を焚き付け、事を大きくして内々の処理を封じる)



マヤノトレ(これがうまくいけばモブOはまた走れるようになる。彼女のポテンシャルを見せつければファンはできる)



マヤノトレ(もう一つは力技だ、目覚ましを全て使ってでも安楽死が決まる前に戻る)



マヤノトレ(だが……戻ったところでどうするかという問題はある)



マヤノトレ(考えろ……あの声は抜け道があると言っていた。方法はあるはずなんだ)



マヤノトレ(俺がクビになったとしても彼女は助かる…そんな方法が隠されているんだ)



マヤノトレ(彼女の安楽死はいつなんだ?ダメだ、時間が足りない……)

某施設にて



モブO「また来た……」



マヤノトレ「君は死にたくないんだろう…」



モブO「当たり前じゃん…」



マヤノトレ「安楽死を回避できたなら…もう二度と暴れないか…?」



モブO「暴れない…」



マヤノトレ「何があってもだな?」



モブO「もういい…安楽死は決まったし…」



マヤノトレ「俺に考えがある」



下2 コンマ
奇数 焚き付け
偶数 目覚まし
ゾロ目 まさかの

マヤノトレ「とりあえず時間稼ぎになってしまうがこれを使う」



モブO「目覚まし時計……?」



マヤノトレ「これを使えば…」



モブO「トレセン学園に編入した時に貰ったヤツか…」



マヤノトレ「君も持っていたのか?」



モブO「5つも渡されて迷惑だった…」



マヤノトレ「今も持っているのか?」



モブO「…ある」



マヤノトレ「ならそれを壊してみてくれ」

モブO「意味わかんないけど…」



マヤノトレ「壊せばわかるんだ」



モブO「……いいけど。どうせ死ぬなら時計くらい壊す」



マヤノトレ「これで時間は稼げる…少なくとも君がここに入れられる前まで戻れば…」



モブO「……」



ガシャーン
ガシャーン
ガシャーン
ガシャーン
ガシャーン




目覚まし

目覚まし

目覚まし

目覚まし

目覚まし


病院にて



モブO「ん…………」



モブO「夢……?」



「オルフェーヴルの態度に改善はみられません」



「安楽死は仕方ないといった所だろう」



モブO「いま…今日……何日…?」



モブO「……」



モブO「戻っ…た…」



モブO「戻ってる…………」



モブO「ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!戻った!過去に戻った!!」

モブO「時計があるならいくらでも戻りたい放題!そんなの知ったら…ケヒャヒャヒャヒャ!」



モブO「看護師の奴らの態度が気に入らなかったから軽く殺しちゃお~っと!殺してもアレがあれば元通り!」



モブO「最高…こんなの最高過ぎ~~!」



モブO「こんな拘束は引き千切って……ケヒャヒャ!」



モブO「殺戮ショーの始まりだよぉ~!」



下2 このあとどうなったか

モブO(は……動けない…?)



モブO(体が動かないどころか……指一本動かせない…?)



モブO(なに……これ…)



マヤノトレ「代償だ…」



モブO「……」



マヤノトレ「君は薬を打ち込まれ…体中が麻痺して指一本も動けない…すぐにでも殺される状態だ…」



モブO(なに…それ……安楽死が決まる前に…そんなの無かった……)



マヤノトレ「代償は殆どの場合夢という形で現れる…君はこれが代償なんだ…」



マヤノトレ「君は安楽死までもう二度…自分の意思で歩くことも…喋ることもできない…」



モブO(ふざけるな……!!)

マヤノトレ「これが最後のチャンスだ…世界が滅ぶとしても助けない…」



モブO(早く助けろ出来損ない!)



マヤノトレ「動けないだろうが…大人しくしているんだぞ…」



モブO(待ておい!このまま帰るのか?!)



マヤノトレ「……」



モブO(無視するな!変な薬を使ってるならそれを止めさせろ!)



マヤノトレ「……」



モブO(助けろ!助けろ!助けろぉ!!)



マヤノトレ「安楽死が決まるまであと数日…なにができるのかを考えよう…」

今日はここまでです



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