参謀淫魔「正義の魔法少女の尋問係になった魔王軍掃き溜め部隊隊長の平坦な日常」 (28)


魔王軍アジト
会議室



参謀淫魔「隊長」


隊長 「ぐぅ」


参謀淫魔 「…………」


隊長 「むにゃむにゃ」


淫魔淫魔 「……居眠りクソ行灯」


隊長 「聞こえているぞメスガキ」



隊長 「お前の言葉は全て聞こえていたぞ」
隊長 「なぜなら、おれは狸寝入りをしていたからだ」


参謀淫魔 「とりあえずそのクソみたいなアイマスクを外してくださいませんか」


隊長 「隊長の目を意識しない状況で部下たちがどのように振舞うか把握するのも、隊長の大事な仕事なのだ」


参謀淫魔 「面倒くさかっただけでは。アイマスクを外してくださいませんか」


隊長 「しつこいぞ。何の用かさっさと言いたまえ、淫魔参謀」


参謀淫魔 「……」
参謀淫魔 「例のニンゲンの守護者部隊の件でご報告が」


隊長 「……ほう」



隊長 「お前の言葉は全て聞こえていたぞ」
隊長 「なぜなら、おれは狸寝入りをしていたからだ」


参謀淫魔 「とりあえずそのクソみたいなアイマスクを外してくださいませんか」


隊長 「隊長の目を意識しない状況で部下たちがどのように振舞うか把握するのも、隊長の大事な仕事なのだ」


参謀淫魔 「面倒くさかっただけでは。アイマスクを外してくださいませんか」


隊長 「しつこいぞ。何の用かさっさと言いたまえ、淫魔参謀」


参謀淫魔 「……」
参謀淫魔 「例のニンゲンの守護者部隊の件でご報告が」


隊長 「……ほう」



隊長 「……て、どの?」


参謀淫魔 「我々が担当するニンゲンの都市の学生街や周辺ダンジョンに現れる、魔法少女を名乗るニンゲンどもの小さな部隊です」


隊長 「…あー」


参謀淫魔 「膨大なエネルギーを秘めた例のあのアイツを宿しているかもしれない、あの部隊です」


隊長 「ああ……最近現れたあの、ニンゲンのメスのガキの二人だか三人だか組の」
隊長 「やたら強いあの」


参謀淫魔 「はい」


隊長 「またやられたのか」
隊長 「ぐぬぬ、おのれ正義の魔法少女め! 次こそ悪の手篭めにしてくれるわ!」


参謀淫魔 「いえ」



参謀淫魔 「何か、捕まえました」



\\\\\\\\\\\\

ほのぼの
ストーリー性なし
オリジナル
エロ未定
のんびり進行


誤字ごめんなさい
エラー多発のため二重投稿ごめんなさい。


\\\\\\\\\\\\





隊長 「えっ」
隊長 「捕まえたの? 勝ったの?」


参謀淫魔 「はい」
参謀淫魔 「貴様がゴミマスクつけて眠りこけている間に」


隊長 「いま貴様って言った?」


参謀淫魔 「いま特別尋問室につないでいます」


隊長 「ほう……」
隊長 「え、すごーい、よくやったな。どうやって倒したの」
隊長 「うちの幹部連中でも、何やかんやでやられっぱなしだったのに」


参謀淫魔 「何か……勝ちました」


隊長 「……何か、勝ったのか」


参謀淫魔 「何か、勝ちました」


隊長 「………そっかー」


参謀淫魔 「特別尋問室までご足労願います」




トコトコ フヨフヨ



隊長 「たまには歩いたらどうだ、淫魔参謀」


参謀淫魔 「浮遊移動が私のアイデンティティですので」


隊長 「だったら淫魔っぽく露出増やすとかすれば良いのでは」
隊長 「なに、その破けたゴミ袋みたいな黒外套」


参謀淫魔 「セクハラですか」


隊長 「淫魔がセクハラ訴えるとか……」
隊長 「しかしなあ、すごいなあ。たしかに、ガキゆえに隙多そうだし、実際良いトコまで追い込んだりしてたけど、まだしばらく攻略できないと思っていたのになあ」
隊長 「何人捕まえたの?」


参謀淫魔 「一人だけです」


隊長 「ふむ。では残りが血眼で探しているのだろうな」


参謀淫魔 「おそらく。しかしニンゲンどもは我らの領域への道を構築するどころか、正確な位置を特定することさえ未だ不可能です」
参謀淫魔 「かぎつけられる心配は無いかと」





隊長 「捕えた魔法少女の身体は調べたのか」


参謀淫魔 「とりあえず裸にひんむいて、体内透視も無事すませました」
参謀淫魔 「今は魔力減衰縄で縛っております。何かムシャクシャしたので意味無く亀甲縛りにしました」


隊長 「亀甲かあ」
隊長 「……捕えたのはどのガキなんだ?」


参謀淫魔 「おもに雷の力などを操る、ビリビリする方です」


隊長 「雷か。あの肌の色が明るい方か」
隊長 「……苦手なんだよなあ雷。睡眠を妨げるから」
隊長 「尋問室に入った瞬間、隠し持っていた何かで攻撃されたりしない?」


参謀淫魔 「奴の主力である武器は奪って隔離おりますし、魔力減衰縄の他に、戦闘形態のまま無力化する処置も成功しています」


隊長 「すごーい」
隊長 「まあ、ここ最近は奴らの対策のためだけに努力も資材もつぎ込んでいたものな」


参謀淫魔 「もちろん油断は禁物ですが」
参謀淫魔 「……着きました」





隊長 「……淫魔参謀?」


参謀淫魔 「何でしょうか隊長」


隊長 「目の前にあるのはおれの部屋の扉なのだが」


参謀淫魔 「そうですね」
参謀淫魔 「ひどい扉だ。装飾にセンスの欠片もない」


隊長 「特別尋問室?」


参謀淫魔 「他の尋問室が埋まっておりまして」


隊長 「埋まるほどの戦果をあげていない気もするのだがな」
隊長 「お前のところの尋問室、ほら、あの割とごつい感じの。そこに空きあるんじゃないの」


参謀淫魔 「それが……尋問用の手足切断くん12号が暴走しまして」
参謀淫魔 「電流処刑三角木馬をはじめ尋問室中の拷問器具の脚を切断して大変なことになっておりまして」
参謀淫魔 「尋問どころではないのです」


隊長 「切断? お前淫魔だろ? 淫魔ってもっとスマートに、女相手には一般男性の心がウキウキする感じの尋問するんじゃないの?」
隊長 「対象範囲狭くない? こわっ。」
隊長 「……じゃあ、スライム娘の尋問室は」


参謀淫魔 「先日改装されて、遊戯部屋になっています」




隊長 「えー……じゃあ、雪女の尋問室は……」


参謀淫魔 「隊長」
参謀淫魔 「幾度も辛酸を舐めさせられた、にっくき強敵を、それも器量よさげなメスを、自室でねっとり無理矢理尋問できるのですよ」
参謀淫魔 「悪者らしく喜んだらどうなのですか」


隊長 「え、おれが尋問するの? 顔見せだけじゃなくて?」
隊長 「ふははって笑って、なんか勝手に思わせぶりでゲスなこと言って去っていくだけじゃ駄目なの?」


参謀淫魔 「落ちこぼれの集まりと言われ歴史も浅い我が隊の、初めての大きな戦果となるのです」
参謀淫魔 「やはりここは、隊長じきじきにやっていただくのが良いかと」
参謀淫魔 「強大な力を持った正義の存在をトロトロに堕落させ、快楽のために正義のエネルギーを差し出す肉欲の奴隷とし」
参謀淫魔 「将として、悪として、男としての威光を、我らが裏世界のあまねくに示すのです」


隊長 「おお、よく分からんが壮大だ」
隊長 「……でもなあ、おれはロリコンじゃないのだよなあ」
隊長 「もっと、こう、脂の乗った経験豊富な黒魔法使いの女性とかとさあ、善悪の境界が滲むような、熱帯の夜の夢のような」
隊長 「大人の色気あふれる、静かで激しい攻防とかさあ……」


参謀淫魔 「良いからさっさと行け、夢見がちの童貞不能が」


隊長 「ど……!」





特別尋問室(隊長の部屋寝室)




隊長 「お邪魔します」
隊長 「……おお」


魔法少女 「!」
魔法少女 「男のヒト……!?」


ベッド
雑誌
アヒルさん抱き枕
つくりかけの模型
etc.


隊長 (部屋を勝手に使うなら、ついでに片付けくらいしておいてくれても良いだろうに)
隊長 (しかし……)


魔法少女 「……」


隊長 (胴体は素っ裸だが、手足の装束を残しているのは、悪のこだわりだろうか)
隊長 (資料ではガキくさい印象しかなかったが……やたら胸が大きいな)


魔法少女 「……っ」


モジ


隊長 (どうやら下はツルツルのようだ。まだ毛は生えていないのか、そういう体質なのか)
隊長 (ニンゲンのことは、まだまだよく分からんな)
隊長 (そもそも、おれはモンスター討伐屋で、その武功で将の地位を得たというのに。なぜ淫魔な部隊の隊長をさせられているのだ)
隊長 (……尻も大きいな。ニンゲンのガキはこういうものなのか?)
隊長 「ふむ……」




魔法少女 「じ、じろじろ見るの、もう駄目…!」


隊長 「……うむ、コホン」
隊長 「ふははははははあーーーーー!!」


魔法少女 「!?」


隊長 「ついに我が手におちたなニンゲンどもを守る正義の守護者、その中でも最もにっくき魔法少女よ」


魔法少女 「あなたがここの、一番悪い人なの?」


隊長 「いかにもだ! はじめまして」
隊長 「おれは魔王軍、牝性守護者特殊攻略遊撃部隊淫果隊の隊長」
隊長 「その名も隊長だ」


ベッド
アヒルさん抱き枕


魔法少女 「隊長……!」
魔法少女 「パン屋さんのクリームパンを全部カブトガニとすりかえたり、クリーニング屋さんの女の子の下着全部に変な花の臭いみたいなのをしみつけたり」
魔法少女 「女の子を監禁してエッチな植物と手足切断幻覚で気が狂う寸前までひどいことしてエネルギーを搾り取ったり」
魔法少女 「優しい街のみんなが魔族に嫌な気持ちにされたのは、全部あなたのせいなんだね!?」


隊長 「ふはは、その通りだ」
隊長 「街の噴水にナマコを放ったり、ときにはご老人に親切にしていざというときに騙すかと思いきや最後まで親切にして警戒していた正義の守護者どもをずっこけさせて嘲笑ったり」
隊長 「捕えたメスの守護者を生体ジグゾーパズルボディに改造して、ばらした手足と胴体を多くのニンゲンどもの目のつくところに一晩中放置してさらし者にしたりなどなど……」
隊長 「おれの責任になることを良いことに、部下どもが提出用の計画書を偽装してやりたい放題やりやがったのだクソが!」


魔法少女 「許せない……!」




隊長 「ふんっ、間抜けな格好で縛られたメスガキが凄んだところで、滑稽なだけだな!」


魔法少女 「うぅっ……」
魔法少女 「……コッケイ……?」


隊長 「馬鹿みたいだな!」


魔法少女 「ばかにしないで!」


隊長 「ふははは! ニンゲンごときが我々に逆らおうなど馬鹿の極みにほかならぬ」
隊長 「それを今からお前の肉体にたっぷりと教えてやらねばなあ!」


魔法少女 「に、肉体……って」


モジ


隊長 「ははは、これはこれは……正義のメスガキどのは」
隊長 「これから何をされるか想像して、期待でそのように顔を真っ赤にしていらっしゃるのかな!」
隊長 「この手のことに対する知識と、強い興味がおありのようだ!」


アヒルさん抱き枕



魔法少女 「いやっ、やあぁっ……」
魔法少女 「ち、違う……違うよ。気持ち悪いだけだよ!」


隊長 「はっ、どうだろうな」
隊長 「肌は開いていく花の蕾のようにほてり、表情にはさっそく淫靡…エッチなメスの色が浮かんでおるようだが?」


雷魔法少女 「違うっ! 嫌で恥ずかしいだけ!」
魔法少女 「エッチな言葉やめて!」


モジモジ

アヒルさん抱き枕


隊長 「ふははは、何だなんだ、クネクネと腰をいやらしく動いているぞ、悪者のオス相手に交尾をねだる求愛のダンスか?」


魔法少女 「~~~~っ! さ、最低!」


アヒルさん抱き枕




隊長 「ははは、この程度で最低か」
隊長 「これからもっと最低なことをするというのになあ!」


ズイ


魔法少女 「やだっ、来ちゃだめ……!」


アヒルさん抱き枕


隊長 「ふはははは! おびえたメス顔がずいぶんと似合うなあ正義の魔法少女よ!」
隊長 「恐怖を煽るためにゆっくりと近づいてやるとしよう!」


アヒルさん抱き枕


魔法少女 「だ、だめ……っ」


隊長 「ははははっ……」


魔法少女 「…………っ。……ッ」


アヒルさん抱き枕


隊長 「ははは」
隊長 「…………」


アヒルさん抱き枕


隊長 「ちょっとタイム」




隊長は アヒルさん抱き枕を 両手に装備した


隊長 「気が散ってしょうがない」
隊長 「……使うかい? ベッド、かたいだろう」


魔法少女 「いらない……」


隊長 「くそ、雑誌も、細々したものも気になる」
隊長 「ふはははは、少し待っていろ愚かなる魔法少女よ」
隊長 「部屋をちょっと綺麗にしたらあれだ。尋問だ!」
隊長 「すごいからな、すごくあれだ、淫靡……エッチな尋問だからな覚悟しろ!」
隊長 「げっ、これ貸し出し昨日までか」


魔法少女 「…………」


隊長 「あっ、疲れたら横になってても大丈夫だ愚かなる魔法少女よ」





ガサゴソ
ガサゴソ
ブオオオ


隊長 「む、なんだ、おれが食べないような菓子のカスだ。魔法少女を連れ込んだついでにここで食べていったのか?」
隊長 「くそう、今度会議でびしっと言ってやる。起きていられたら」
隊長 「……尋問の前に何か飲むか、魔法少女よ?」


魔法少女 「いらない。どうせエッチなものだもん」


隊長 「普通の飲み物もあるぞ。媚薬バナナジュースとか……」


魔法少女 「いらない!」


隊長 「わがままなメスガキめ」
隊長 「しかし、よくもまあ、まんまと捕まったなあお前」


魔法少女 「…………」


隊長 「我が隊の練度では、あと数十日は無理かと思っていたが」
隊長 「何をやらかしてそうなったのだ?」


魔法少女 「………何か……負けただけだよ」


隊長 「……何か、負けたのか」


雷魔法少女 「……うん。何か、負けただけだよ」


隊長 「……そっかー」
隊長 「うちでもニンゲンの世界でも、何か勝ったり何か負けたりするのが流行ってるの?」


魔法少女 「…………ピタゴラ……みたいに」


隊長 「ピタゴラかー」





隊長 「痛くない? その縄」


魔法少女 「じゃあ早く外して」


隊長 「それはできない。暴れられたら困るからな」
隊長 「おれは超強いが、女子供にひどいことをしない主義だ」


魔法少女 「こんな格好させて縛るのも、女の子にとってはひどいことなんだよ」


隊長 「ふむ、ではさっさと尋問してしまうか」


魔法少女 「…………うぅっ」
魔法少女 「いいよ……でもぜったい、あなたたちが悪いことする役になんて立ってげない!」


隊長 「ふはは、その強がりがどこまで続くかな」
隊長 「すまん、椅子に座っていい?」


魔法少女 「…………」
魔法少女 「どうぞ……」




隊長 「えー、うむ、コホン」
隊長 「お前の尋問を担当することになりました、魔王軍の小さな部隊の隊長のその名も隊長だ」
隊長 「少し前までは魔王軍でもそこそこ良い感じの地位にいました。ちょっとエリートでした」
隊長 「普段はアジトで、悪事のために頑張ってのんびりしたり筋トレしたりしています」
隊長 「これからえっちな尋問とか、正義のエネルギーをちゅうちゅう吸って悪いことに利用したり」
隊長 「正義の心を穢して、最終的にやっつけてやるから覚悟しろ正義の魔法少女よ」


魔法少女 「正義のみかた、雷魔法少女です……」
雷魔法少女 「魔法少女になる前は普通の学生で、今も薬草と黒魔術を中心にお勉強中です」
雷魔法少女 「友だちとか、お世話になっている周りの人の幸せの役にたてたらいいなと思っています」
雷魔法少女 「どんなことをされたって、私たち魔法少女の正義のこころは少しも汚されたりなんかしない」
雷魔法少女 「……です!」


隊長 「たいへん好感を持てる理想でいらっしゃいますね」
隊長 「へえー、学生なんだ。大変そう」
隊長 「おれも軍の学校でモンスター進化史とか勉強してたけど大変だったなあ」
隊長 「寮住まいとかなのか? お前たちの街ってぼんやりとした資料でしか知らないけど、登下校とか大変そうだけど」


雷魔法少女 「学生寮がたくさんあって、そこから移動用の乗り物が出てるから」


隊長 「へえー。おれたちのところとは、だいぶ違うんだなあ」


雷魔法少女 「…………」


隊長 「ふうーん……」


雷魔法少女 「…………」


モジ


隊長 「…………」
隊長 「……あれ?」
隊長 「お前、学生がどうとかって言って良かったことなのかい?」


雷魔法少女 「あっ!!」





雷魔法少女 「あーっ、何だか面接みたいでつい話しちゃった!」
雷魔法少女 「ずるい! 隊長さん!」


隊長 「隊長さんて……」
隊長 「お前、成績とか大丈夫なのかい」


雷魔法少女 「成績!? 何のことかな!?」
雷魔法少女 「見当違いだよ」
雷魔法少女 「私は謎の正義のみかた、謎魔法少女だよ」


隊長 「胸魔法少女だろう」


雷魔法少女 「雷魔法少女!」
雷魔法少女 「あっ!?」


隊長 「ふはは、ひっかかったな雷魔法少女め」


雷魔法少女 「卑怯者!」


隊長 「ふははは、何もしてないけど、ざまをみろ正義の魔法少女よ!」


雷魔法少女 「鬼! 悪い人! 腹筋六つ!」


隊長 「ふはは、悪者には褒め言葉だな! 心地よいわ!」


雷魔法少女 「ドーテー!」


隊長 「どっ……!」




隊長 「ぐっ、お前……」


雷魔法少女 「ドーテー!」


隊長 「ぐあっ」


雷魔法少女 「ふふふ……さっき扉の前で話してたのは隊長さんだよね?」
雷魔法少女 「この言葉でダメージを受けていたという私の記憶と推測は、正しかったみたいだね」
雷魔法少女 「ドーテー!」


隊長 「ぐうう!」
隊長 「おのれ、まて、正義の魔法少女よ」


雷魔法少女 「ドーテー! ドーテー!」


隊長 「ふぐ、ぬおおお゛っ……!」
隊長 「こんなガキに……!」


雷魔法少女 「女の子を裸にして縛って、しかも騙したおしおきだよ、隊長さん!」
雷魔法少女 「ドーテー! ドーテー! ドーテー!」
雷魔法少女 「ドーテ……」


隊長 「それはエッチな言葉だ!!」


雷魔法少女 「えっ!?」




雷魔法少女 「う、嘘……」


隊長 「ゼエ、ゼエ゙、ふぅ」
隊長 「……童貞とは、エッチな悪口なのだ」


雷魔法少女 「そんな……」


隊長 「男を馬鹿にするときに使う、すごくエッチで悪い言葉だ」
隊長 「交尾に大きく関係しているとも言えなくもない」


雷魔法少女 「ふええーーっ!?」
雷魔法少女 「え、男の子……ここ、交尾って、それ……え、そ、そんな、私……」


カアア


隊長 「つまりお前は」
隊長 「裸で縛られながら、男にエッチな悪口を言っていたのだ!」
隊長 「何度も!」


雷魔法少女 「~~~~っ!」


隊長 「ふはは! 敵地で迂闊なことを言うからこうなる!」
隊長 「正義のみかたが聞いてあきれるな!」


雷魔法少女 「……………ご」
雷魔法少女 「ごめんなさい……」


隊長 「いいよ」




隊長 「さて、次はお前の肉体にも色々と聞いてみようか」
隊長 「お前が尋問に快く答えられるようになるように」
隊長 「お前の心の中の、悪者であるおれへの抵抗感を解きほぐしていくためにもな」
隊長 「主にえっちなこととかして」


雷魔法少女 「………!」
雷魔法少女 「隊長さん、姿は私たち人間に似てるけど、やっぱり他の魔族やモンスターと同じ」
雷魔法少女 「女の子にエッチなことしていじめるのが大好きなヘンタイなんだね」


隊長 「いや、おれは違うぞ」
隊長 「たしかに殆どの魔族やモンスターは、本能的にエッチなことがニンゲンどもの百倍くらい大好きだが」
隊長 「おれはモンスターと戦ったり友人と殺しあったりしてる方が好きだ」
隊長 「お前にこれからエッチなことをするのは単純に、それがおれの仕事だからだ」
隊長 「おれはお前に、仕事でエッチなことをするのだ」


雷魔法少女 「嘘だよ」
雷魔法少女 「ものすごくいやらしい顔してるもん!」
雷魔法少女 「私たちの街の男の人たちは、誰も、そんな風な顔で、女の子の恥ずかしいところ何度もジロジロ見ないよ」


ポヨン ユサユサ ムチ


隊長 「お前の街の男ども、性欲死んでるんじゃないの?」




雷魔法少女 「最低だよ……ちょっと前まではそんなこと無かったのに」
雷魔法少女 「こっちが真面目に戦っているのに、ずっとおっぱい狙ってつついてきたり、おしりナデナデしてきたり」
雷魔法少女 「悪いことやめるどころか、ふざけてばっかり……」


隊長 「ふざけてなどいない」
隊長 「それが我が隊の真面目な戦いかたなのだ」


雷魔法少女 「嘘!」


隊長 「まじだ!」
隊長 「そもそも魔族にとって、ニンゲンと戦うときにエッチなことをするのは、猛烈にみっともないことなのだ」
隊長 「たしかに魔族は男女問わずド淫乱……エッチだが」
隊長 「エッチを崇高なものとしてとらえている」
隊長 「なので、ニンゲンという下賎……ヘッポコな者どもと戦うときは、エッチは封印すべし」
隊長 「それが魔族の常識だ」


雷魔法少女 「ニンゲンはヘッポ……ゲセン? なんかじゃないよ!」


隊長 「まあ続きを聞け」
隊長 「しかし我が隊は少々特殊で、ニンゲンとの戦闘においてあえてエッチを解禁している」
隊長 「ニンゲンの強力な守護者を相手にするには、それが効果的だという考えのもとにな」


雷魔法少女 「…………」


隊長 「現在、ニンゲンとの戦闘中に限らずエッチなこと自体を悪いこと、恥ずかしいことのように捉える魔族も珍しくなくなっている」
隊長 「なので、ともすればニンゲンに敬意を表しているように見え、エッチなことしまくりの我が隊が」
隊長 「ニンゲン主義者だのドスケベ部隊だの軍の面汚しだの、R板だのと、軍からも民間からも後ろ指をさされることも少なくない」


雷魔法少女 「…………」


隊長 「そんな逆風にさらされながら、我々は戦闘にエッチを取り入れ歯を食いしばって戦っているのだ」
隊長 「つまり、ふざけているどころか、大真面目なのだ」






隊長 「おれ……私も、私の部下たちも」
隊長 「我が隊の旗にかけ、お前たちニンゲンとの戦いを軽んじてなどいない!」
隊長 「それだけは……信じてほしい」


雷魔法少女 「……ぅ、うん」




扉の外の声A 『この前可愛い男ン子の守護者がいてさー。ちょっとチャームかけて一発やってやったんよー』
扉の外の声A 『そしたら、めちゃくちゃデケーし、アーシのアソコの弱点全部とジャストフィットなわけ』
扉の外の声A 『二人ですっげーイキまくったわー』


扉の外の声B 『いいなー。あたしにもピッタシの守護者出てくんないかなー』


扉の外の声A 『だいじょーぶだってー、奴らそこそこ数多いし』
扉の外の声A 『作戦長引く感じっぽいし、マホーショジョ部隊だっけ? 女ン子とか、しんどそーなネームドっぽい守護者は上に任せて」
扉の外の声A 『手ごろなの狩りまくってりゃわんさか見つかるって』


扉の外の声B 『だよねー。いやー、戦いとか正直だるいけど、エッチしまくれるってなるとやる気でるー』


扉の外の声A 『ドスケベ隊、サイコー!』




隊長 「…………」


雷魔法少女 「…………」


隊長 「まて、違う」


雷魔法少女 「ヘンタイ!」







雷魔法少女 「なに話してるか分からなかったけど、エッチで不真面目なのは分かった!」


隊長 「個人差だ! すくなくともおれは違う! 真面目だ!」


雷魔法少女 「でもエッチなことするつもりなんでしょ!」


隊長 「はい」


雷魔法少女 「ヘンタイ!」


隊長 「ええい、いいか、見てろ!」


ムギュッ


雷魔法少女 「…………!?!!!!」


隊長は 雷魔法少女の 左胸を 握った!




雷魔法少女 「……ひ」
雷魔法少女 「ひゃあああああ……?」


雷魔法少女の もがく!
しかし 雷魔法少女は 縛られている!
魔力減衰縄が 雷魔法少女の魔力を 吸い取った!


雷魔法少女 「ぅえ、ふええ……!?」
雷魔法少女 「男のヒトに、いきなり……おっぱい……!?」


隊長 「正義の雷魔法少女よ!」


雷魔法少女 「ひっ!?」


隊長 「おれの目を見ろ」


雷魔法少女 「っ!? …………」


隊長 「……今、おれの目は、お前を打ち倒すべき一人の敵として見ている」
隊長 「お前には、そんなおれの目が、ふざけた男に見えているか?」


雷魔法少女 「…………」
雷魔法少女 「わからない……。ぉ、男のヒトの目、近くで見たことない、から……」


隊長 「男とか女とかじゃない。一人の敵として」
隊長 「君の目に、おれの目はふざけて見えるか」


雷魔法少女 「………み」
雷魔法少女 「見え、ません……」


隊長 「よし……」
隊長 「ならば、にっくき正義の魔法少女よ」
隊長 「お前を倒そうという敵を前に、お前はどうする」
隊長 「一度勝負を受けると啖呵をきったくせに、不意に胸を握られた程度でうろたえ」
隊長 「弱弱しく涙を浮かべるばかりか? それがお前の正義なのか?」


雷魔法少女 「…………っ」
雷魔法少女 「…………な、何のことかな!」
雷魔法少女 「泣いてなんか……ない、よっ」


隊長 「うむ」
隊長 「良い目だ。倒すべき戦士の目だ……」


ツー


隊長は 鼻血を 垂らした!


このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 18:09:01   ID: S:MHCzOJ

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