【ミリマス】横山奈緒「毎朝すっきり目覚めたいんや」 (12)

17日なので、そしてシリーズ17本目なので765プロ17歳組のSS

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高山紗代子「という奈緒ちゃんの願いを叶えるためにみんなにアイデアを出してもらったよ」

横山奈緒「え、急に何?」

紗代子「ほら、この前ロケから帰ってくるときに言ってたでしょ?“毎朝すっきり目覚めたいんや”って」

奈緒「ああ、まあ、言ったような気もするけど……」

紗代子「奈緒ちゃんが悩んでるって伝えたら、みんな色々と考えてくれたんだ。これから奈緒ちゃんにすっきり目覚めてもらうためのアイデアをみんなにプレゼンしてもらうから、審査をお願いね」

奈緒「ずっと蚊帳の外なんやけど……まあ、ええで」

紗代子「じゃあ、まずはエレナちゃんから」

島原エレナ「はーい! ワタシのアイデアはこれ! 目覚ましエレナ〜!」

奈緒「ふーん、見た目は普通の目覚まし時計やな」

エレナ「セットした時間になるとバッチリ目が覚める音楽が流れるんだヨ。それじゃ、ミュージックスタート!」

『♪〜〜』

紗代子「こ、このけたたましいホイッスルは……サンバ!?」

エレナ「そう! これなら朝から元気が出ること間違いなし!」

奈緒「ちょ、ちょい待ち! これボタン押しても鳴り止まないんやけど!?」

エレナ「簡単に止まったら二度寝しちゃうデショ? サンバを一曲踊れば止まるようになってるヨ」

奈緒「それどういう技術なん!?」

紗代子「次は美也さんだよ」

宮尾美也「ふっふっふ〜。これさえあれば奈緒ちゃんもすっきり目覚められますよ〜。名付けて目覚まし美也〜」

奈緒「いや目覚まし時計やないかい! 被っとる被っとる! 2人目にしてもう被っとる!」

紗代子「でも、正直私も目覚まし時計しか思いつかなかったんだよね……」

美也「これはただの目覚まし時計ではありません〜。設定した時間になったらアラームではなく私の声が流れるんですよ〜」

奈緒「美也の声? どれどれ……」

美也『朝ですよ〜。起きてください〜。朝ですよ〜。起きてください〜。朝ですよ〜』

奈緒「そんな優しい声で起きれるか! 睡眠導入ASMRかと思ったわ!」

奈緒「次は……春香か」

天海春香「はい! 私が持ってきたのは……じゃーん! これです!」

紗代子「これは……春香さんのフィギュア?」

奈緒「にしてもでかいな。原寸大やん。でもこれでどうやって目ぇ覚ますん?」

春香「このフィギュア、時間になったら台が傾いて倒れるようになってるんだ」

奈緒「……え、倒れるん?」

紗代子「まさか、その衝撃で起こすなんてことは……」

春香「紗代子ちゃん正解!」

紗代子「ら、乱暴すぎる……」

春香「やっぱり個性を活かしたアイデアがいいと思ったんだ。ほら、私ってよく何もないところで転んじゃうから」

奈緒「お菓子を口に突っ込まれるとかの方がまだマシや……」

紗代子「次は真ちゃんだよ」

奈緒「正直流れ的に期待できへんけど」

菊地真「大丈夫! みんなに負けない、パンチが強いアイデアを持ってきたから!」

奈緒「そっちの心配はしてへんねん……」

真「というわけでドーン! 目覚ましパンチマシーン!」

奈緒「パンチが強いっていうか、パンチそのものやん!」

真「これはね、時間になるとここからパンチが飛び出して──」

奈緒「いや説明せんでええわ。どうせパンチで起こされるだけやろ?」

真「そう思うでしょ? 実は設定でチョップとキックも選べるんだ」

奈緒「いらんわそのバリエーション!」

紗代子「とにかく実力行使なんだ……」

奈緒「そんなんアニキに乱暴に起こされんのと変わらんやん。私はすっきり目覚めたいんや!」

奈緒「次は雪歩と瑞希の合作か。少なくとも乱暴ではなさそうやな」

真壁瑞希「はい。私たちは横山さんの目覚めにエンターテイメントを提供します」

奈緒「うわ急にすっごい不安にさせてくるやん」

瑞希「では萩原さん、説明をお願いします」

萩原雪歩「うん。まず、奈緒ちゃんが寝てる布団の下に私が穴を掘るんだ」

奈緒「もう聞きたくないんやけど」

紗代子「まあまあ、一応最後まで聞いてみようよ……」

雪歩「時間になったら入り口が開いて落ちるけど、底に置いてあるトランポリンで地上に帰ってくるの」

瑞希「脱出マジックから着想を得ました。私のマジック、そして萩原さんの穴掘り。2人の個性を活かした自信作です」

奈緒「寝てる間に急に落ちるとか……そんなんされたらもう二度と寝れんくなるわ!」

奈緒「これ、あとどれくらいなん?」

紗代子「次の紬ちゃんで最後だよ」

奈緒「最後!? まともなアイデア1個もなかったやん! ……まあ、紬に期待するしかないな。こういうところでボケるタイプではないし」

紬「ええと……あくまで私の話なのですが、目が覚めても頭がぼんやりしているときは冷たい水で顔を洗っています」

奈緒「なるほど。冬とかはちょっと尻込みしそうやけど、効果はありそうやな」

紬「ですから、まず桶に水を溜めておきまして」

奈緒「うんうん」

紬「それを……眠っている横山さんの顔にかけます」

奈緒「途中までええ感じやったのになんでそうなってまうねん!」

紬「も、申し訳ありません! 考えてきた案は他にあったのですが、皆さんのプレゼンを聞いているうちに、もっと奇抜なものの方がよいのではないかと思ってしまって……」

奈緒「いらんいらん! 紬にそんなん求めるわけないやん」

紬「つまり、私は型にはまったことしか言えないつまらない人間だとおっしゃりたいのですか?」

奈緒「……紗代子、助けてくれん?」

紗代子「今のは奈緒ちゃんが悪いよ」

奈緒「うわあ冷たっ!」

紗代子「さて、全員のアイデアが出揃ったわけだけど……どうだった?」

奈緒「どうもこうも、紗代子も聞いてたんならわかるやろ。全部ボツや」

紗代子「そっか……。奈緒ちゃんから何か要望はない? 次はもっといい案が出せるように、みんなに伝えてみるよ」

奈緒「せやな……とりあえず、“目を覚ませ”ってみんなに伝えといて」

おしまい
次の記念回は117本目です

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 18:51:22   ID: S:FinpPz

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