仁奈「でも……寝てるばかりで動かねーですよ」
仁奈「前に帰って来たときと違って、箱の中に入っていやがりました」
仁奈「ママも泣いてばかりだし……」
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仁奈「本当はわかっているんでごぜーます」
仁奈「でも仁奈はアイドルですから、涙はこんなんじゃ流しちゃいけねーですよ」
仁奈「プロデューサー……?」
仁奈「天国……」
仁奈「見守っているですか?」
仁奈「……なんで」
仁奈「なんで答えてくれねーですか!?」
仁奈「はっきりと……はっきりと言って……」グスッ
仁奈「仁奈のパパはもう……死んだって」
仁奈「もう……仁奈を抱きしめてくれねーって……」
仁奈「悲しむわけねーですよ!」
仁奈「泣くわけなんか……もっと、もっとねーですよ!!」
仁奈「もう……もう仁奈のパパは……動かねーですから」
仁奈「プロデューサーもほかの大人の人達みたいに……」
仁奈「天国から見ているってごまかす気でごぜーますか!!」
仁奈「仁奈が……仁奈が今、この場で抱きしめて欲しい」
仁奈「構ってほしいって思っても……パパは……パパは……」
仁奈「もう……」
仁奈「帰ってこねーですから……」
仁奈「仁奈達が勝手に思っていても……もう……もう……」
仁奈「答えてくれねーですよ」
――それが、アイドル市原仁奈を直接見た最後だった
――次の日、俺は辞表を出した
――それから10年は経っただろうか
――再び、会った時おもいっきり叩かれた
――そして
――さらに数年後、市原じゃなくなった仁奈が俺の隣にいるようになった
――二人の子ども付きで
仁奈「ふふっ、あの時の責任は取ってもらいますからね」
仁奈「何って……子どもだったからって、ごまかそうとしたじゃないですか」
仁奈「だ・か・ら」
仁奈「絶対にあなたには、パパになってもらおうって決めていたんですからね」
仁奈「……だから」
仁奈「もう、二度と仁奈の前から消えないで欲しいですよ」チュッ
おしまい
なんとなく作りました
ごめんなさい
普段はえちちなのばかり書いてます
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