「安価、コンマ」神話に似た物語作ります。 (116)

インド神話を面白くみたのでそれに似た物語を作ります。
ー簡単な世界紹介ー
時代は古代。
主な国は下の四つでそれ以外にも小さな国々がいます。

【勇猛なる戦士の国、ヴィクラム】
強靭な軍隊を持っている国。
子供のころから民は訓練をし戦士として育てられた。
訓練はほかの国を攻撃するわけではなく自国を守るため、また修行のためである。
決して野蛮ではなく勇猛な誇り高き国だ。

主に信じる神は戦争神、英雄神など。

【叡智な学者の国、マニシャ】
学問に励む学者の国。
豊かな資源で余裕のある人々は学びを余暇とした。
この時代で最先端な代物を主に作っている。
何かを学びたいならマニシャへ。

主に信じる神は知恵神、鍛冶神など。

【活発な商業の国、サティ】
あらゆるものが行き来たりする市場の国。
大きな川と海に囲まれておりどこにでも道がある。
民は愛想がよくあらゆる国と友好関係である。
食べ物、服、道具なんでもあり。

主に信じる神は商業神、幸運神など。

【高尚な芸術の国、ニカール」
美麗な芸術の国。
素敵な自然景観は人に創作の霊感を与えた。
作られている歌は遠くの国でも聞けるだろう。
素晴らしい景色と都市は必見。

主に信じる神は美の神、芸術神など。

キャラクターの作り方を説明します。
キャラクターには「軍事」、 「学問」、 「政治」、「芸術」という四つの能力値があり、
最初からすべての能力値を一点づつ持っています。
能力値は「天性点」で上げることができて基本的に5点あります。
各々の能力値は5点までが上限です。
能力値ではないですが「運命点」というのもあります。
「運命点」は判定に失敗したときそれを成功にできます。

「軍事」は勇猛さ、力、戦うための技を表しています。

「学問」は知識、知恵と信仰を表しています。

「政治」はカリスマ、話術を表しています。

「芸術」は作文、作曲、作画やそのほか小手先を表しています。

これの他に信じる神を選ぶことができます。
信じる神には「献身度」をあげること出来てその「献身度」の値だけ
判定の難度が下がります。
「献身度」は「学問」の値と同じで信じる神には必ず一つの「献身度」が必要です。
神も「軍事」、 「学問」、 「政治」、「芸術」の四つの分類があり
例えば戦争神に献身度1なら「軍事」の判定難度が1下がります。
神の分類は神の特性に合うように選んでください。

最後に主人公の「出生」を決めます。
「優れた人」、「神の化身」があります。

「優れた人」はただの人ですが優れた能力を持ち運命に抗うことになります。
「天性点」+3、「運命点」+3します。

「神の化身」は神の生まれ代わりで人ですが神のようにとっても優れています。
「天性点」+5、「運命点」+1します。

要約
1. キャラクターは能力値を1は持っており最大5まで上げることができる。
2. 能力値は「天性点」で上げることができてキャラクター作成時5点持っている。
3. 「学問」の値だけ「献身度」をもらえる。信じる神には「献身度」最低1つを振り神の分類の判定難度がその分下がる。
4. 「出生」で最初にもらう「天性点」5点に追加で「天性点」をもらえる。「運命点」は判定に失敗したとき成功にできる。

ーキャラクターシートー
【名前】
【性別】 男
【年齢】
【一人称】
【所属】
【出生】   【運命点】
【軍事】   【武器】
【学問】   【信じる神/献身度】
【政治】
【芸術】   【楽器】
【備考】
(芸術1なら楽器なしも可で所属と関係なく神を選べます。)

下は例です。

【名前】 ラマ
【性別】 男
【年齢】 16歳
【一人称】 俺
【所属】 ヴィクラム
【出生】 神の化身 【運命点】 1
【軍事】 3 【武器】 弓
【学問】 3 【信じる神(分類)/献身度】 維持神(学問)/3
【政治】 3
【芸術】 1 【楽器】なし

上のキャラクターシートでまず主人公を決めます。
下3まで集めてコンマが一番高いのにします。

>>6 そんな感じですが能力値を4点もっと増やせます
>>3 設定こだわるの好きです…エタらないよう心がけておきます。

>>9 そうですけど四つの能力値全部最初に一点もらっています。
なので全部あわせると8点と14点ですね。

エロある?

>>13 インド神話とか多くの神話ではあるけどあんまり筆力ないので…あるとしてもすくなめですかね。
テイシロとダビドコンマが同じなので下で先に2票得たキャラクターにします。

澄んだ川が流れるあるニカールの田舎で一人の赤ん坊が生まれた。
幼い頃から学問と芸術に神のような才を持ち心優しく美しい彼は
誰もが可愛がりすくすく育つのだった。

ジャナ(父)「もう君に教えることはない。君のその知恵と文才は神でさえも称えるだろう。」

テイシロ「父上、それは過言です。僕にはまだ知らないものが山ほどあります。」

マヤ(母)「自分を貶さなくていい、テイシロ。本当によく育ってくれた。」

テイシロ「母上、ありがとうございます。」

ジャナ「もう16歳となり成人となったな。今夜は盛大なる成人式をあげよう。」

テイシロ「はい、ちょうど盛り上がる曲を作っておきました。」

夜となり町の人々が集まり備蓄した肉や酒を使い大きな成人式が始まった。

テイシロ「♪~♫~」

彼の笛から流れる洗練な音に皆心を奪わてこのひと時を楽しんだ。

成人式は終わりテイシロは町から少し離れた川沿いに行き

笛を吹きながら考え事をした。

テイシロ「父上は僕に似合う嫁を探してくれるって言ってくれたがまだ自由にこの世界を
回ってみたい。両親は僕を庇ってくれているが今は成人だ。きっと理解してくれるだろう。」

心を落着かせ笛を吹く。その音につれ周りには兔、鹿のような動物が惹かれ観客となり
隣で寛ぐ。

しばらくしたら隣の川には人が流れていた。体には傷を負え今すぐでも治療しなくてならないだろう。そう考えたテイシロはその人が流れる前に川に入りその人を掴んだ。
川の外に連れて行き息を確認する。まだ呼吸をしていることを知り周りの木の枝を集め
火をつけ体を暖かくする。その火と月の明かりで顔が露わになりテイシロは息を吞んだ。

テイシロ(なんて美しい女性なんだ…)

彼が今まで町で見たどの女性より美しく月の明かりも欺く。
顔とは裏腹に体は程よい筋肉が付いている。
間違いなく彼女は戦士なのだろう。この傷は戦いでうできたものだろうか。
それはさておきまずテイシロは彼女を治療し一夜を彼女の看病に励んだ。

ここで彼女の設定を募集します。下3まででコンマが高いほうにします。
同じだったら先に出たキャラクターにしますね

【名前】
【性別】 女
【年齢】
【一人称】
【所属】
【出生】   【運命点】
【軍事】   【武器】
【学問】   【信じる神/献身度】
【政治】
【芸術】   【楽器】
【備考】 ビックラムの姫。

>>3 間違いました…ビックラムではなくヴィクラムです。

>>21 それと優れた人固定です…

朝となり彼女は暖かい太陽の光に目を覚ます。なぜか体が前より治ったことを知り周りに目を向けるとそこには見知らぬ少年が座っていた。
彼女は彼の周りの薬草や道具を見てなんとなく察した。

テイシロ「起きましたか。お体は大丈夫ですか?」

?「ええ、お陰様で」

お互い目を見つめ合う。テイシロは二度目ながらもその美しさに驚いた。

?「貴方は何方でしょうか?」

テイシロ「僕はここの住んでるテイシロというものです。ただの羊飼いです。貴方は?」

アルマ「私はアルマと申します。」

テイシロ「なるほど、ところで気になったのですが貴方はなぜ傷を受けここまで流れ込んだのですが?」

アルマ「それは、あまり言いたくないです。傷を癒してくださってありがとうございます。私は行くべきところがあるので…」

テイシロ「その傷では無茶です。ここで三日は休んでください。」

アルマ「私がここにいては貴方にも被害ができます。この町にも…」

テイシロ「それは一体? 説明してくれませんか?」

アルマ「私は追われています。あいつらは私がここにいるのを探知し来るはずです。そうなるとこの町にも被害が。」

テイシロ「誰かは知りませんが貴方を狙うものがいるということですね。
なら尚更ここで休むべきです。
貴方は武に心得がありそうですがその傷だと全力は出ないだろうし一人よりは二人のほうがましです。」

アルマ「なぜ見知らぬ私のためにそこまで言えるんですか?」

テイシロ「哀れな人を見ると誰も手伝うものです。貴方はそうじゃないんですか?」

アルマ「…」

テイシロ「その沈黙は肯定と受け取ります。」

アルマを連れテイシロは自分の家へ向かう。

ジャナ「テイシロ、その女性は誰だ?この町のものではないが。」

マヤ「ひどい傷!大丈夫なの?」

アルマ「はい、彼のおかげで何とか。」

テイシロ「父上、母上。彼女は何者かに狙われています。少しの間、ここに住ませてくれませんか?」

マヤ「それは大変!ひょっとしたらこの町も危ないわ。」

ジャナ「大丈夫なのか?彼女をここに住ませて」

テイシロ「この町も彼女も守るって神に誓います。」

ジャナ「ふむ、男らしくなったな。」

マヤ「なにか問題あったら頼っていいわよ。」

テイシロ「心配しないでください。」


今日はここまで

テイシロは両親からの話を終えてアルマを余る部屋に連れ寝台の上に招いた。

テイシロ「その体の傷が治るまではここで休んでください」

アルマ「ありがとうございます。色々申し訳ありません。」

テイシロ「大したことありません。それより貴方を追うものなんですが何人位でしょうか?」

アルマ「多分50人は超えるかと。」

テイシロ「それほどの人を連れ女一人を追うとは。なんて卑劣な輩だ。」

アルマ「彼らは堅固な武装をした軍隊です。決して容易く勝てる相手ではありません。」

テイシロ「最初から簡単に勝とは思ってもいません。戦士の貴方をそこまでにした彼らはさぞかなりの脅威でしょう。」

アルマ「ならば、どうやって彼らに立ち向かおうと?」

テイシロ「見た目通り、僕には戦士としての資質がありません。ですが策を練ることが出来て一緒に戦える友があります。貴方はお美しい。きっと皆喜んで手伝ってくれるでしょう。」

アルマ「…何から何まで本当に申し訳ありません。」

テイシロ「それ以上謝らないでください。これは僕の我儘です。貴方のせいではありません。それではごゆっくり休んでください。暇でありましたらここにある本でも読んでください。」

テイシロは部屋を出て町の広場に若い男達を集めアルマのことを伝える。
誰も彼を責めることはなくむしろ誰が彼女を守るかで火が付いた。
それはきっと彼女の魅力だけではなく彼への信頼があってこそだろう。

テイシロ(輩がいつ来るかわからない。早く策を考えねば。)

ここで初の判定です。
軍事、学問、政治、芸術の範疇にある判定は一つだけを使用しますが。
今回は策を練ることなので軍事をメインに学問も判定に使用します。
学問と学問の献身度の値をコンマで出た値に足します。
判定回数は軍事の値です。
基本的に12以上なら成功ですが難しいか易しいかで変わります。
それと成功は一回でいいのもあるんですが増えることがあります。
例えば基準が12と成功数1ならテイシロの場合
軍事が1なので一回コンマで判定し出た値が29なら11に学問+学問の献身度=7をコンマに足して18になります。成功です。
アルマなら軍事が4なので4回コンマで判定します。
14、40、84、52ならそれぞれ5,14、12、7となり学問が2なので
最終的に7,16、14、9となり二回成功です。
複数回コンマで判定するとき連取り自由です。
あとコンマの値が2と20(つまり11と00)は特別扱いで
2は大失敗、20は大成功です。

長く書きましたが案外簡単です。
今回は基準値14で成功数1です。
下1で判定します。

コンマ(7)+学問、献身度(7)=14 成功

は過ぎ彼女が来てから三日が立つその夜、人があまり寄らない山の奥に多くの人の影が近づく。彼らの重厚な甲冑と鋭利な剣が月明りを反射する。

兵士1「本当にここに彼女は来たのでしょうか?」

兵士2「もう魚の餌にでもなったと思いますよ。」

兵長「彼女は生きている。その程度で死ぬとは思えん。それに彼女を生け捕りにしないと俺達になにが起こるか…」

兵士1「ラヴァラーナ様が徹底的過ぎるだけです。」

兵長「いいと考えろ。今こうしてニカールを観光に来たと思えばそう悪くもないだろう。」

雑談をしているといつの間にかとっても心地のいい音が流れる。
心身疲れていた兵士達はその音に耳を傾く。

兵士1「何でしょうか、こんな深夜に音楽が。」

兵長「どこか町で祭りでもしているのではないか?ちょうどいい。今日はその町に入り一晩を過ごそう。」

その音を追って兵士達は前へ進む。異国の音楽だったがその音は兵士の心に染み母の胎動のような拍子に自然に力が抜けていく。

兵士2「素晴らしい腕だ。文化の国とは聞いていたがこれほどとは。」

しばらくこの状態がつづき、兵士達は川の前には万年雪のある美しい山に囲まれているとある町を見つけた。その壮大な光景と音に惚れていたがその瞬間は刹那に終わり、音は母ではなく雷のような恐怖の轟音にかわる。
それと同時に彼らの後ろには大きな波が襲ってくる。兵士の大半がその波に飲まれ跡形もなく消えた。

兵士1「なんだ!なにが起きた!」

残った兵士達は突然の出来ことに混乱を隠せない。

その時、雷の音は止み戦争の勝鬨となり森の木に隠れていた多くの男が現れ兵士達の息を止めていく。

兵長「この野郎ども!何をしやがる!」

彼だけが残り武器の剣を構える。ここの全員が彼を襲うと勝つだろうが
何人が犠牲となる。少しの間、お互い攻めも受けもなく対置状態が続く。

「ここからは私が受け取ります。」

その声には迷いはなく気概があった。

アルマ「皆さん、私に任せてください。」

可憐な顔とはまるで違う迫力に彼女が進むと前の男達は場を譲る。

兵長「貴様の仕業か!王国から逃げては男達と暮らしていたとは下品な女だ。」

アルマ「私と一体一では勝てなくて人を集めた犬がよく吠えるね。」

兵長「このアマが!」

剣を強く握り怒りに任せ走ってくる。
彼女は動じない。ただ槍を掴み時を待つ。
彼女は剣を振る敵に対しまるで世間知らずの子供のようだった。
振られた剣は地面を叩き、兵士は跪く。
彼の腹は槍で貫通され直ちに絶命した。

今日はここまで
亀更新になると思うので申し訳ないです…

テイシロ「見事の槍裁きでした。」

アルマ「大したことありません。相手が弱かっただけです。」

テイシロ「何はともあれ、無事に済みました。そろそろ貴方の事情を教えてくれませんか?彼らの兜の紋章を見るにヴィクラムの兵士のようですが何故貴方を狙ってるのか。」

アルマ「…貴方達は身の上も知らない私を手伝ってくれました。言いましょう。」

彼女は皆の前に立ち自分の懐にある王家の短刀を見せつけた。

アルマ「私は勇猛なるヴィクラム王国の8代目の姫にして現代国王ヴィロタムの娘のアルマと申します。」

彼女の一言に皆ざわめいた。その中でテイシロは跪き顔を下げる。

テイシロ「先に気づきませんでした。無礼をお許しください。」

アルマ「そういうのはおやめください。私が言わなかっただけです。顔を上げてください。」

テイシロ「なんとご慈悲深きお方。心から敬服いたしました。」

テイシロは顔を上げその場に立ち話を続けた。

テイシロ「その短刀は間違いなく本物。しかしだとしたら何故彼らは自分の王国の姫を襲ったのですか。」

アルマ「私は姫とは言いましたがもう姫ではございません。ヴィクラム王国は魔神に乗っ取られたのです。」

テイシロ「あの世界最高の軍事力を誇るヴィクラム王国がやられるとはあの魔神は何者ですか。」

アルマ「魔神と神と似て異なる存在。力は神の匹敵すると言われています。
そこでさらに過酷な修行を終えさらに力を増し私が世界を旅し勉強をする時、ヴィクラム王国を襲い占領したそうです。」

テイシロ「それで兵士はその魔神を従うようになり反乱を起こすかもしれない貴方を攻撃したということですか。」

アルマ「そうだと思います。魔神ラヴァラーナを筆頭に彼の兄弟が数人いると聞きました。きっととてつもない力を持ってるでしょう。」

テイシロ「それならば故郷をなくした今、貴方の行先はあるのですか。」

アルマ「このニカールの下の国に私の母上の故国があります。そこでしばらく体制を整えようとしました。」

テイシロ「そうでありましたか。ならば僕もお供します。」

アルマ「危険な道のりです。貴方のこれ以上世話をかかせません。」

テイシロ「僕は貴方を守ると神に誓いました。神を裏切ることは父上の教えに背くこと。たとえこの身が塵になろうと必ず果たせて見せましょう。」

アルマ「同情はいりません。」

テイシロ「同情ではありません。」

アルマ「なら何なのですか。」

テイシロ「同情は哀れな相手に情けをかけること、僕は優れた貴方に情けを求めているのです。平民の僕が姫様である貴方と一緒に行くなどありえません。だから僕は貴方に乞っているんです。」

アルマ「私はもう姫でもなんでもありません。貴方とは関係のないこと。
傷を治し共に戦ってくれたのは感謝しますがもういいんです。」

テイシロはアルマの前で跪き彼女の手を握る。
テイシロ「何故そこまで一人で背負うとするのですか。たとえ故国が乗っ取られたと言っても姫様を待ち続けている民がいます。国を取り戻すのは一人では出来ません。それはご存じのはず。」

アルマ「しかし他国の貴方に頼るのは…」

テイシロ「それは優しいのではなく傲慢です。王国に打ち勝った魔神を一人で倒すなんていくら姫様でも無理です。」

アルマ「分かっています。しかしだからこそ貴方を巻き込みたくないのです。」

テイシロ「だから言ったのです。一人では無理だと。だから僕が傍で貴方を支えます。」

アルマ「…本当にお人好しですね。」

テイシロ「貴方の意を書く筆となり、貴方を讃える歌となって貴方に奉仕することを神に誓いましょう。」

アルマ「立ってください。貴方はここで跪く男ではないです。」

アルマは手を伸ばしテイシロはそれは掴み立つ。

テイシロ「なら誓い通り共に魔神に打ち勝ち国を戻しましょう。」

テイシロ「仰せのままに。」


明日にまた書きます。

---

雲に太陽が隠れ陰りが出来ヴィクラム王国に陰りが出来る。
輝いていた初代国王の銅像は光を失い民に笑いが途絶えた。
王宮の王座にはヴィロタム王ではなく強豪な魔神が座っていた。

ラヴァラーナ「アルマ姫は捕まったか?」

親衛隊員「いいえ、それどころかアルマ姫を掴む為に送った兵士達の連絡もなくどういう状況なのかも把握仕切れてません。」

それを聞くとラヴァラーナは怒りを隠しきれず、震える剛腕と血が溜まった目に親衛隊は思わず一歩退く。

ラヴァラーナ「何故にそんな生娘一人も捉えぬのだ!いくら強いとは言っても所詮一人!兵士百人にかなうわけがない!」

親衛隊員「落ち着いてください、ラヴァラーナ様!必ず彼女を捉えて見せます。」

ラヴァラーナ「言い訳は聞き飽きた!」

ラヴァラーナが柱を叩くと砂のように崩された。
城は少し揺れ休んでいた鳥もネズミも遠くへ逃げていく。
同時に雲が去り太陽は再びその姿を現し城内を明るく照らした。

ラヴァラーナ「我が真にこの国を支配するに抑制だけではなく統合が必要だ。
その為にも彼女を生け捕りにし我の嫁にしなくてはならぬ。
そうすると民も屈することだろう。」

ラヴァラーナ「アヌジャはおるか!」

その呼びにすぐに魔神アヌジャは現れた。

アヌジャ「兄上、お呼びですか。」

ラヴァラーナ「こいつらはもう信用できん。お前がアルマ姫を生け捕りにしろ。あと三か月で日蝕の日だ。我らの力が最高潮になりこの全世界を支配する日だ。その前にこの国を治めなくてはならんのだ。」

アヌジャ「承知いたしました。偉大なるラヴァラーナ様に栄光あれ。」

親衛隊「偉大なるラヴァラーナ様に栄光あれ!」

---

マヤ「服はちゃんと持ったの?それとお金とか…」

テイシロ「母上、僕はもう子供ではありません。」

ジャナ「そうだぞ、マヤ。息子ももう旅立つ日が来たのだ。」

マヤ「そうよね、もう母はいらないよね。」

テイシロ「そこまではいってません。ただ母ももう自分の心配をすべき年頃です。息子を案ずるのであれば自分を案じてください。」

マヤ「ああ、なんて立派に育ったのかしら。」

テイシロは母の懐に入る、誰であれ母の前では皆子供である。

テイシロ「必ず、偉勲を立て帰って来ます。その日までご自愛ください。」

テイシロは家を出るとそこには老若男女問わず町中の人が迎えてくれた。
皆が名残惜しかったが止めず、彼のと彼女の旅を祝福してくれた。
いつ終わるか分からないこの旅の前に最後の曲を演奏する。
笛を吹きながら歩く彼の姿は正しく賢者のようだった。

山を越え川を越え歩いて行く。
ニカールは山が多く道が険しい。
町を出て夜になり森の中で寝場所を作る。

テイシロ「申し訳ございません。奮って進んでいましたがもう日が落ちました。」

アルマ「仕方ありません。また明日に進みましょう。」

テイシロ「ありがとうございます。」

布団を臨時に作りそのまま横になり天を眺める。
雲一つなく星座が輝いた。

テイシロ「なんて美しいのでしょう。」

アルマ「天は変わらぬというのに地では争いが絶えません。」

テイシロ「国の心配ですか?」

アルマ「国も民も父上も母上も何もかもが心配です。」

テイシロ「王族である以上、国の心配は絶えぬもの。貴方のせいではないです。」

アルマ「儚いものです。富も権力も。」

テイシロ「あらゆるものには浮き沈みはあるものです。それが神だとしても世の習いです。」

アルマ「…まるで達観してますね。貴方はいつも真っ当なことだけ。」

テイシロ「労わる為に言ったのですが嫌でしたか?」

アルマ「むしろ安心しています。貴方と居ると。」
テイシロ「それであれば嬉しい限りです。」

明日に再開

昨日眠すぎて寝てました…
明日は週末なんで遅くまで書けると思います。

テイシロ一行の道のりで起こるサブイベントを決めたいと思います。
下3で出た内容にします。
混ぜれるのなら混ぜてやります。
エロいのはまだ早いと思います…
最大限には寄せていくので気軽にお願いします。

森、川を越え歩いて数日が経つ。
テイシロは疲れが溜まり道中で歩みを止める。

アルマ「まだ休みを取る時間ではありません。」

テイシロ「分かっていますが、体が言うことを聞きません。貴方もそうではないですか?」

アルマ「民が私を待ってる筈です。早くいかなくては。」

テイシロ「疲れがある時は休んで言ったほうが効率がいいと思います。
ここの近くに休める所を探しましょう。」

テイシロは再度歩み出し周りを見渡す。
数分過ぎるとこぢんまりする小屋を見つける。

テイシロ「ここに小屋があります。ここで休みましょう。」

アルマ「今日だけですよ。」

中に入ると女将が迎える。

女将「旅人とは珍しい。泊りに来たのかしら?」

テイシロ「はい、部屋2つお借りたいです。」

アルマ「一つでいいです。お金は可能な限り使いたくないです。」

女将「分かったわ、それとここには小さいけど温泉もあるから使いたいなら使って。」

テイシロ「ありがとうございます。」

先ずは部屋に行き荷物を下し布団に座る。

テイシロ「いいのですか、僕とご一緒に寝るのは。」

アルマ「別に気にしません。お金は限られていますから。それに森では二人で寝たではありませんか。」

テイシロ「その時は一人で寝るのは危険だったのでそうしましたがこの場合は。」

アルマ「だからいいと言っているのです。それとも私と寝るのはいやですか?」

テイシロ「そのようなこどでは。」

アルマ「ならばそれ以上言わなくていいです。」

テイシロ「承知しました。」

二人とも談笑を終え体を癒す為、温泉に行く。
温泉は男女に分かれているが分ける壁は望めば隣の室を覗くことができる位低かった。

テイシロは服を脱ぎ体を水で流し温泉に入った。
温度はちょうど良く体の疲れを解く。
天井はなく高い空を見上げた。
その下にある白い山の頂がいい味を出している。
顔にも熱が上がり暫くぼうっとする。

アルマ「テイシロさん…そこにいますか?」

突然自分を呼ぶ声に我に戻る。

テイシロ「どうかしましたか?」

アルマ「そこにいるんですよね?」

テイシロ「今、男湯にあります。」

アルマ「すみません、少し怖くなりまして。」

テイシロ「何がですか?」

アルマ「私には今、父上も母上もなく国も失いなにもありません。
それに兵士に追われいつ殺されるかもわかりません。最初は自分一人で何とかすると覚悟をしていましたが、貴方が傍に居てくれて、ありがたいですがまた亡くすのではないかと怖いです。」

テイシロ「そのような心配はしないでください。」

アルマ「信じ居てもそれでも怖いのです。」

テイシロは湯を分ける壁に近づき背を凭せ掛ける。

テイシロ「大丈夫です。貴方の忠臣としてお供します。貴方が蓮華となるなら湖になり、真珠となるなら海にでもなりましょう。」

アルマも壁に背を凭せ掛けた。壁越しに互いを感じる。

湯から出て同じ部屋で同じ寝台に寝り朝を迎えた。

テイシロ「心地よい朝です。また数日は耐えそうです。」

アルマ「もう半分は越えました。まっすぐ行きましょう。」

力強く歩き出す。ニカールの外郭だからか土地が平らになった。
このまま何も無ければ予想より早く着くだろう。

太陽が降り夕をしらす。
テイシロは水を飲みながら地図を見て道を確かめる。

テイシロ「今日はだいぶ進めました。この調子なら三日で着くでしょう。」

アルマ「ならば良かったです。」

話をしていると横の草むらからばさばさと音がする。
アルマはすぐさま槍を持ち、テイシロも杖を持つ。
しかし音はでるもののなかなか出てこない。
アルマが先に出て中を覗くとそこには足に傷が付いた狼がいた。

アルマ「小さな狼です。どうやら足に傷が付き歩けなさそうです。」

テイシロ「罠に掛かり怪我をしたのでしょう。狼は人を脅かす猛獣です。
可愛そうですがおいていきましょう。」

アルマ「ですがこの仔はまだ生まて月日が浅く、このままだと飢えて死んでしまいます。どうかこの仔を治してくれませんか。」

テイシロ「貴方の命なら。」

テイシロは狼の怪我を確認し、消毒と止血をして布で巻く。
怪我の他にかなり飢えている。テイシロは自分の食料を半分に分けて
口に移す。狼は辛うじて食べている。

テイシロ「これで少しはましになったでしょう。」

そうしていると草むらからまた音がしてそれはどんどん大きくなる。
そしてその音を出す存在はすぐ姿を現す。
それは人の何倍は大きな狼であった。
アルマとテイシロが警戒をすると大きな狼が喋った。

狼「我が仔を救って下さりありがとうございます。」

テイシロ「貴方は誰ですか。」

大神「この森に住む聖獣”大神”と申します。」

テイシロ「何と、まさか大神様に会うとは思ってもいませんでした。」

アルマ「拝見でき光栄です。」

大神「礼はいいです。貴方達の事は天から聞いています。」

大神の仔は母の声を聞いてからかテイシロの懐からじたばたしている。

大神「まだ若く神力が足りてないので喋れませんがどうやらその仔は貴方達と旅をしたがるようです。どうか連れて行ってくれませんか?」

テイシロ「しかしこの先に何があるか分かりません。この仔に危害があるかもしれませんがいいのですか?」

大神「小さくても立派な大神です。貴方達がその仔を支えてくれれば問題ないはずです。」

そう言って大神はテイシロに呼び子を授けた。

大神「何か危険がある時はこれを使ってください。一回だけですが貴方達のいる所に出て貴方達を護ることが出来ます。」

アルマ「このような物まで頂けるなんて御礼申し上げます。」

大神「それではまた次の機会に会いましょう。貴方達に祝福があるように...」

大神は森の中に溶け込んだ。

*テイシロとアルマは大神(軍事)/1 を得ました。

更新待ってました

テイシロ一行が歩いて数日、ようやくヴィクラム王妃の故国、べガムにたどり着いた。べガムはニカールの真下にありニカールの山、ハルディを発源とする川、シンドゥが流れておりべガムの主要水源と移動手段として使われている。それでべガムはニカールの宗主国として活発な交易が行われている。

警備隊員「ニカールからべガムに入りたいのならまず身分を言ってください。」

アルマ「私はアルマと申します。」

警備隊員「アルマ姫様!なんでいきなりこのような所にお越しを。」

アルマ「説明は後です。私を王国の宮殿へ案内してください。」

警備隊員「分かりました。少し待ってください。」

警備隊員は早速馬車を準備しテイシロ一行を載せて首都、ラジャニに向かう。

警備隊員「ここからラジャニに向かうには三時間は必要です。」

アルマ「分かりました。なるべく早くお願いします。」

警備隊員「承知しました!ところであの少年と狼は何者でしょうか?」

アルマ「私の警備員と飼い犬です。お気になさらず。」

警備隊員「はい!」

何のこともなくラジャニに付き宮殿の前に出る。

親衛隊員「ハリ王様!アルマ姫様が宮殿の前にお越ししました!」

ハリ「なんと、来るという連絡はなかったのだが、とにかく中に入れてくれ。」

>>63 更新遅いのでたまにきてみてください...

大きな王宮の中にテイシロ一行は入り親衛隊に歓迎を受ける。
迎えに来た指揮官が王室まで案内した。
入るとそこにはべガムの王、ハリ王がいた。

ハリ「アルマ姫、お久しぶりです。お迎かえがみすぼらしく、お詫び申し上げます。」

アルマ「いいです。連絡もなく来たのですし。」

ハリ「それとお初にお目に掛かります。其方がアルマ姫を護る警備員の方でしょうか。」

テイシロ「はい、ご尊顔を拝め出来るとは光栄です。テイシロと申します。」

アルマ「私が謁見しに来たのはハリ王様にお頼み事があるからです。」

ハリ「何なりとお申し付けください。」

アルマはヴィクラム王国の現状を伝えた。
それを聞いたハリ王は深刻な顔をする。

ハリ「まさかそれほどな強大な存在があるとは...」

テイシロ「どうやら彼らはヴィクラム王国を乗っ取り自分の存在を隠してるようです。
彼らがこれで止まるわけがありません。きっと全世界の脅威となるはずです。」

アルマ「彼らは止めるには皆協力しないといけません。」

ハリ「なるほど、それでわしの国に来たわけか。」

アルマ「どうかお力添え出来ませんか。」

下1 アルマの政治判定(難度12、成功数1)

7+3+2(12)= 12 成功

ハリ「アルマ姫のお頼みなら勿論お受けいたします。魔神を倒さない限り、どうせ未来はおりません。そうであれば其方達に託しましょう。」

アルマ姫「ありがとうございます。この恩は必ずヴィクラム王国の名に懸けて返します。」

テイシロ「兵士が群れて移動すると彼らの耳にも届きます。いくつの組に分けてヴィクラム王国の所に来るのが賢明だと思います。」

アルマ「ならばヴィクラム王国の中心であるチョーク広場で集合しましょう。」

ハリ「それとなるべく他の国々にも協力を申し込むましょう。きっと助けてくれる国があるはずです。」

アルマ「本当に何から何までお世話になります。」

ハリ「其方の母上とは縁があります」。これぐらい安いです。今日はもう遅いのでここの部屋を準備しておきます。ぐっすり眠れるでしょう。」

ハリ王は二つの室を用意する。
平民として育てられたテイシロにはどれも豪華にみえる。

兵士「アルマ姫様と貴方が眠る間は俺が護りますので安心してください。」


テイシロと大神は一つの部屋を使うことになり暫しの別れを告げ
それぞれの部屋に入り眠る。

アルマが深い眠りに付いた頃、誰かが門を開く。
人気を感じアルマは目を覚まし灯をつける。

アルマ「ああ…」

そこに立っているのはヴィクラム王国の王、ヴィロタムだった。

アルマ「父上、生きていたのですか…」

ヴィロタム「なんとかな。」

アルマは寝間着のまま父の懐に入る。

アルマ「無事でよかったです。」

ヴィロタム「君こそよく生きてくれた。」

アルマ「母上と弟、妹は。」

ヴィロタム「すまない、俺一人生き残るのが精一杯だった。妻と子はもう。」

アルマ「父上だけでも生きてよかったです。」

ヴィロタム「もう君を一人にしない。安心してくれ。」

アルマ「私は一人ではありません。一緒に来てくれた仲間があります。」

ヴィロタム「そうだったのか、その方に感謝しないとな。」

アルマ「すぐ横の部屋にあります。」

アルマはヴィロタムを連れ横の部屋に向かう。
テイシロは無邪気に眠っていた。

ヴィロタム「彼がその仲間か。平民に見えるが品がありそうだ。」

アルマ「彼の叡智は王族でも探しにくいでしょう。彼がいなかったら私は死んでいたでしょう。」

隣の音のせいかテイシロは目を覚ました。

テイシロ「姫様。どうしたのですか?」

アルマ「私の父上が生きていました。それでぜひ貴方にも挨拶をしなきゃと思いまして。」

テイシロ「ヴィロタム王様!こんな醜い寝姿を見せるとは無礼でした。」

ヴィロタム「いや、そんなことはない。君に感謝しに来たのだ。」

テイシロ「そんな、私は平民として姫様を護る義務を果たしたまでです。」

ヴィロタム「実力がある上に謙遜とは。君みたいな君子にあったのはきっと必然であろう。」

ヴィロタムはテイシロの両手を掴み顔を下げた。

ヴィロタム「娘を助けてくれて本当に感謝する。」

テイシロ「王が平民に顔を下げるなど言語道断です。」

ヴィロタム「これでもしないと気が済まない。アルマ、少し彼と話がある。
もう寝ていてくれ。」

アルマ「私が聞くと困る話でしょうか?」

ヴィロタム「ああ、ぜひ彼とだけ話をしたい。」

アルマ「承知しました。」

テイシロとヴィロタムは王宮から少し離れた森の外郭に行った。
周りは薄暗く月明りだけが照らしている。

ヴィロタム「ここならば誰にも見つかれないだろう。」

テイシロ「そうですね、僕に言いたいお話とは何でしょうか。」

ヴィロタム「まあ、大したことではない。」

ヴィロタムはテイシロに近づき体を掴む。

テイシロ「王様?これは一体。」

ヴィロタム?「寝姿もそうだったが君は美しく品位がある。」

テイシロ「や、やめてください。」

ヴィロタムは徐々に姿を変え肌は少し黒くなり胸とお尻が大きくなって
髪が長くなる。それは正しく綺麗な女だったが人間では感じられない異質な
存在だった。

テイシロ「まさか、貴方がその魔神か。」

アヌジャ「あら、知っているの?私はアヌジャ。元々は姫一人を連れ出して
殺そうとしたけど君に惚れちゃった。すこし楽しんでもいいだろう。」

アヌジャは顔をテイシロに突き出す。

テイシロ「や、やめてくれ。」

アヌジャ「安心して、君気に入ったから殺しはしないわ。むしろ可愛がってあげる。」

テイシロはどうか逃げ出せるようにジタバタしていたが屈強な男の何倍はㅁ
りそうなアヌジャの腕力には赤ん坊も坊同然だった。

ㅁりそうな → ありそうな です。

皆さんに質問ですがこのままやっちゃいますか?

安価でやる、やらないで二つ先に出たのにします。

アヌジャがテイシロの服を破ろうとすると突然飛んできた矢が肩が刺さる。
後ろを見るとそこにはアルマ、大神そして弓を持った兵士がいた。

兵士「まさかヴィクラム王様の姿をしてるとは思いもしませんでした。」

アヌジャ「よく気づいたね。」

アルマ「大神が異常を察してここまで連れてくれた。
父上を真似し彼まで襲うとはお前だけは絶対に許さない。」

アルマはいつものようではなく激昂していた。
大神もアヌジャを警戒している。

アヌジャ「戦うのは後にしてほしいけど。今楽しもうとしていたのに。」

アルマ「もう言葉は要らん。さっさと来い」

兵士は弓先を定めてアルマは槍を構える。
アヌジャはテイシロを軽く投げて肩に刺さった矢を抜きアルマの所に突進する。

下1~5 アルマとテイシロの軍事判定 (難度12、成功数4)

連取り出来ます。

コンマ+献身度(9、21、15、12、15) = 成功数4(+大成功)

アヌジャは弓を持っている兵士を狙う。
兵士は目の前にある虎や獅子よりも恐ろしい存在に怯えつつ腕だけは不動だった。
的確に矢を放ちそれはそのままアヌジャの急所を貫く。

アヌジャは真っ赤の血を垂らしながら兵士の首を締めるも
横のアヌジャの槍と大神の牙でまた肌が布のように千切れる。
苦しみに悶えな挙句、兵士はその手から逃れる。

アヌジャは腹を貫いた槍を壊そうとしたがヴィクラム王家から伝わる短刀で心臓を突かれやがて絶命した。

テイシロは遠くからアルマの元へ走る。

テイシロ「姫様!体は大丈夫ですか。」

アルマ「私はいいです。それよりこの兵士を。」

隣の兵士の首には酷い痣ができ魔神の手の形がそのまま残っている。
死んだように見えたが僅か息がある。
テイシロとアルマは兵士を医療室に運んだ。

ほぼ死んだ命だったが王宮の医療設備とテイシロの手によって
奇跡的に目を覚ました。しかし完全に治ったのではなく喋ることは出来ないし首の骨が折れ再び立てるかは怪しい。

さっそく目を覚ました兵士はテイシロとアルマの様子を伺えた。
無事にいる姿を見て安心しているのに見える。

アルマは兵士の手を握る。

アルマ「貴方は勇敢な兵士でした。自分の役目を果たし私と彼を助けてくれて心から感謝の意を表します。
貴方の家族と子に豪華な生活を保障します。」

兵士はその話に涙を流した。

朝となり、ハリ王は夜の出来事を知る。
そのまま医療室に入いった。
ハリ王は兵士を労わり、アルマとテイシロの様子を伺えた。
無事なのを確認し二人を連れ馬車のところまで案内する。

ハリ「この先の道にはもっと酷い事があるはずです。
世界を救うことは決して簡単ではないでしょう。
幸運を祈ります。」

アルマ「最初から知っていたことです。
あの兵士の犠牲が無駄にならないよう必ずやり遂げて見せます。」

そのまま馬車に乗り港まで行った。
次の目的地は多くの人が行き渡りする商人の王国”サティ”である。
まずそこに行き王と話し合う。サティは隣国と中がいいのできっと戦力に
なれるだろう。それとサティの貿易路を利用すれば
ヴィクラム王国にたどり着くのは容易い。

数時間後、べガムの港に着く。小国であるながらも賑やかだ。
そこでハリ王から受け取った文書を持ち、大きな帆船の入口に立っている
警備員に見せる。彼は王国の紋章を見て少し驚くも中に案内してくれた。

中はニカールの文化の影が多く残っていて洗練ながらも実用的だった。
壮麗で誰もが乗りたがるだろう。
テイシロとアルマは小さな室に行く。特等室に入ったら余計に目立つし、
大体テイシロ一行は俗物的なものに興味がないからだ。

荷を下し、窓の外を見る。
清く青い海がどこまでも広がっており、それを見ながら夜の事で動揺した心を落ち着かせた。
下3まで船の中で起きた出来事を募集します。
出来ないのは出来ないといいます。
出来るだけ世界観に会わせますのでよろしくお願いします。

小さな室って一部屋でいいの?
一度は父が生きていたとぬか喜びしただろうアルマを強く気遣うテイシロ、その流れでより縮まる距離

>>86 一部屋です。

---

ラヴァラーナ「アヌジャ、何をしているのだ。決戦の日が近づいているというのに。」

ヴィクラム王国の王座に座っているラヴァラーナは少し焦っていた。
アヌジャの変身術を使えばアルマ姫を捉えるのなど造作もない事だが
連絡もなしにまだ帰って来ないとはおかしい。

ラヴァラーナが考え事をすると他の魔神が現れる。

?「兄上、何をそんなに考えているのですか。」

ラヴァラーナ「デヴァラか。アヌジャの事だ。
まさか今みたいに大事なの所また男漁りでもしているのか」

デヴァラ「まあ、アヌジャなら一人で出来るでしょう。
それより重要な情報を得ました。」

ラヴァラーナ「ふむ。言ってくれ。」

デヴァラ「それがサティ王国でこのような催しがあると…」

ラヴァラーナ「なるほど。ならそれは是非とも欲しい。
デヴァラ、ならお前にこの事は任せる。」

デヴァラ「承知いたしました。」

---

テイシロはアルマの顔を伺える。
父上が生還したと騙されたしまった。
きっと傷心しているはず。

テイシロ「姫様、そう心に溜めないでください。」

アルマ「父上はやはり生きてないのでしょうか。」

テイシロ「正直に可能性は低いでしょう。
しかし生きていらっしゃたらきっとまた会えます。
その日まで僕たちは生き残るしかありません。」

アルマ「テイシロ…」

アルマはテイシロの胸に入る。
抱かれながらテイシロはアルマの剛健な体を感じる。
これほどの戦士でも家族を失うのは悲しいであろう。
テイシロはアルマを強く抱く。

テイシロ「姫様、貴方に涙は似合いません。
神とは違い僕たちの一生は短いです。
一時を大切に笑いながら行きましょう。」

アルマを優しく寝台に置き笛を取り演奏する。
明るく朗らかな曲調はアルマの心を癒す。
アルマだけではく扉から漏れた音を聞く乗客達もそうだった。
ニカールの趣のある曲に皆は聞き入る。
テイシロが演奏を終えたときは誰もが喝采した。

盛り上がったテイシロは扉を開き船の中にある広場に行き
特色のある曲を演奏する。
平民、貴族関係なく皆その場で踊り、楽しむ。
テイシロの他にも吟遊詩人も楽器を出した。

異国の音楽が交わりその場はいつのまにか文化の交流場になった、
演奏を止めテイシロはアルマの傍に行き跪き手を掴む。

テイシロ「姫様、しがないですが僕と一緒に踊ってくれませんか?」

アルマ「私は踊るのは得意じゃないですよ。」

テイシロ「誰も最初は出来ないものです。僭越ながら僕が手伝いましょう。」

アルマをそのまま踊りに参加させる。
アルマはうろうろしていたがそのままテイシロに流すままになる。
その姿は知らない人が見たら新婚の似合う夫婦と考えるだろう。

盛り上がるも夜となり人が一人ずつ消えこの踊り場には二人だけになる。
苦しい思いを忘れ無我夢中に踊りすっきりする。
息をついてるとある占い師が来た。

占い師「貴方達、奇遇な運命を持っていますね。」

テイシロ「貴方は占い師ですか?」

占い師「はい、貴方達はこの先、大きな戦争に巻き込まれるでしょう。
もしかしたら死ぬかもしれません。」

アルマ「そういうのは承知の上です」

占い師「ふふ、強い心の持ち主ですね。貴方達が互いを支え合えば
乗り越えるでしょう。幸運を祈ります。」

その言葉を最後に占い師は去っていた。
テイシロ一行も部屋に入った。
何日後に着くサティ王国に備え武器や心を磨く為。


本日終了です。やれるときやります。

サティ王国の朝は早い。
テイシロとアルマは朝早く港に着いたが多くの人々で混雑している。
船に降り、さっそくサティ王国の王を謁見しに行く。
しかし何故か進む度に人が増えている。どうやら何か見物があるようだ。
気になるが今は時間が惜しいので無視しようとするもそこには
サティ王国の王、ミハールが居た。

ミハール「皆、今日がどんな日なのか、勿論知っているはずだ。
今日は数百年前、我々を守護する破壊神様が悪魔を討伐し世界を救った日だ。
そして破壊神様が我々の為に自分の弓であるヴィナストラを下さった日でもある。
しかし未だこの弓を使った選ばれた者は居ない。
なので今年もこの弓を使える者を探すため、祭りを設けた。
存分に楽しんでくれ。」

おおおという大きな歓声が色んなところで聞こえる。
王室の音楽隊が笛を吹き踊りを披露する。
これほどの大衆が調和し一人のように破壊神を讃える。

この祭りは昔から続いていて破壊神様を讃え、戦士の養成が目的としている。
一番人気なのは破壊神様が下さった弓を使うのである。
その弓は地面にめり込んでおり矢を放つところか引っこ抜くのも誰も出来ていない。
それで昔からこの弓を使うことに賞金が掛かっており挑戦するため
世界各国の腕に自身がある戦士や弓を欲しがる王族も集まる。

ミハール「さらに今年は、賞金に加え俺の愛娘であるムドラ姫との婚約の機会をやろう!」

その言葉に既に盛り上がっていた多くに人々が更に熱狂に満ちた。

下1~3 ムドラ姫のシート、コンマ高いのを選びます。※ムドラ姫は主演ではありません。

ーキャラクターシートー
【名前】 ムドラ
【性別】 女
【年齢】
【一人称】
【所属】
【出生】なし 【運命点】
【軍事】   【武器】
【学問】   【信じる神/献身度】
【政治】
【芸術】   【楽器】
【備考】 サティ王国の姫。
(基本全能力値1に天性点5点です。)

王宮に行くまでもなく、ミハール王に会えることを良しとして
テイシロ一行は王に向かい歩く。
その時、大神が何かに向かって吠える。

アルマ「これはべガムに居た時と同じ反応です。また魔神が現れたのかもしれません。」

テイシロが周囲を見渡すとヴィナストラを引く為に出来た行列に頭巾を被った
怪しい者を見つける。

テイシロ「まさか、魔神がヴィナストラを手にしようとするのかもしれません。
それだけは阻止しなくては。」

テイシロ一行はその者に向かって走る。なんとか間に合わないように。

怪しい者の前の人たちは次々と弓を引くのに失敗する。
悔しくても挑戦は一回だけ、姫も掛かっていて去年以上の盛り上がりを見せる。

とうとう彼の番となり、袖を捲くった。
その腕には誰も犯しがたい大きさで今までの挑戦者との差を見せつける。
弓を掴み、少しずつ上げる。周りの人は恐れをいただく。
弓は地面から抜かれいつでも矢を放てるようになった。
矢はなしで弓弦を引っ張る。
最大限まで引っ張り手を離すと大きな雷の轟音がサティ王国全域に広がった。
大地は揺れこの祭りに居ないものは地震だと思うだろ。

暫く静寂が続く、静寂を破ったのはミハール王だった。

ミハール王「おおお、なんとついに弓を使える者が現れた!
皆、彼の為の歌と踊り、酒と食べ物を持ってきてくれ!」

王の言葉で一斉に臣下は用意する。
勇者を称える歌と誕生を祝う踊りで場は一気に賑やかになり、
最高の酒と食べ物で民は悔いなく腹を満たす。

ミハール王「それでは、早速婚姻の準備をしなくては。」

ミハール王が場を去ろうとすると、テイシロが止める。
アルマは今、頭巾で顔を隠していて王はアルマ姫に気づいていなかった。

ミハール王「王の行く先を阻むとは、なんと無礼な。」

テイシロ「大変申し訳ございません。僕はテイシロという者で遠くの国から参りました。
なのに弓を触ることもなく、ただ帰るのは酷い仕打ちではないでしょうか。」

ミハール王「つまり君はこの弓を抜くことが出来るとでも言うのか?
これは破壊神様の弓だ。君みたいな貧弱なものには務まらないぞ。」

テイシロ「勿論、僕では無理でしょう。しかし僕と道を共にしたあの者ならば出来るかもしれません。」

テイシロはアルマを指さす。アルマは声を低くし男のように言った。

アルマ「どうか一度だけでも機会をください。」

ミハール王「しかしもう弓は抜いた者がいる。さすがにもう一度機会をやるには。」

怪しい者 「いいえ、私は気にしないで下さい。彼らも私と同じ挑戦者。
本当に使える実力があるか。試すのも一興でしょ。」

ミハール王「ふむ。ならば一度だけだ。もし失敗したのならば王の時間を無駄にした
罰は覚悟するように。」

テイシロ·アルマ「承知しました。」

下1~4 アルマの軍事判定(難度18、成功数3)

コンマ(13、10、2、15) 成功数0(大失敗)

怪しい者は抜いた弓を再び元の所に挿す。
アルマは彼の動きを警戒しながら弓に手を出した。
それは数百年を超えたとは信じがたいほど綺麗で穢一つない。
高山の頂きのようなこの弓に何故人々が挑戦したがるのか一瞬で理解する。

弓を掴みそのまま引っ張る。
しかし弓は微動もなくその神々しい姿を保った。
両手を使ってでもまるで大きな石のようにびくともしない。

怪しい者「その弓は力尽くで使える品物ではありません。
破壊神様に選ばれた勇者でなくては一生そのままでしょう。」

アルマは焦った。 このままではヴィナストラは魔神の手に入り国の奪還は益々遠い夢になる。
自分を考えてくれている人たちに面目がない。
しばらくした挙句、諦めて弓から手を離そうとする。
しかしその手は離されない。テイシロはアルマの両手を自分の手で包み弓を掴んでいる。
テイシロは小さな声で言った。

テイシロ「姫様、ここで諦めてはなりません。この弓の持ち主は貴方しかいません。」

アルマ「でも私ではこの弓を抜くのも出来ません。もうこれ以上やっても。」

テイシロ「彼の言う通り、この弓は力だけでは出来ないはずです。
この世の悪を知り、情けを掛けれる崇高な精神の持ち主である貴方なら
きっと出来ます。力を抜いて深呼吸してください。」

アルマは深呼吸をする。手の暖かさを感じながら再び弓を強く掴む。
死ぬ気で弓を持ち上げようとする。先まで動かなかった弓が徐々に動く。
テイシロは手を離し、隣でアルマを見つめた。

アルマは両手から片手だけで持ち上げた。
その姿に周りの人々は驚きを隠せない。

ミハール王「まさか、今年に二人も現れるとは。」

怪しい者「これは驚きました。ただ者ではありませんね。」

彼は頭巾を外し顔を見せる。
前の魔神のように彼もまた人間離れした気を感じられる。

王を含め人々が次々と顔を下げる。

ミハール王「魔神様が直々に来てくださるとは、知りませんでした。
どうか民と姫の命だけは。」

魔神「私は殺戮の為に来たわけではない。ただこの祭りを楽しもうとしただけだ。」

その魔神は何か温和で知性がありとても前と同じ魔神とは考えにくかった。
魔神は自分を”デヴァラ”と称する。

デヴァラ「この弓は私とあの者を選んだ。なら誰がこの弓に相応しいのか。
それを決めるには音楽と踊りとは思わぬか!
この弓を抜くのはサティ王国の由緒正しい祭りだ。
ならこの場を一番盛り上げた者が真にこの弓の使い手であろう。」

デヴァラは人の集まった広場に飛ぶように移動し六つの手を使い
笛とヴィーナとタブラを同時に使い神妙な踊りをする。

状況を理解したテイシロも広場に着き自慢の笛の演奏と踊りを披露する。
その共演には王室音楽隊も見惚れた。
そしてこの祭りは長々と歴史に残るであろう。


※アルマの運命点3点とテイシロの運命点1点を使いました。

夢のような祭りは終わりを迎える。
日が落ちすっかり夜になった。
デヴァラはテイシロの元に行く。

デヴァラ「素晴らしい演奏だった。君達にならばこの弓に相応しいだろう。」

デヴァラは弓をそっと下に置く。

テイシロ「弓を諦めるのですか?」

デヴァラ「ああ、君達にこの弓は必ず必要な武器だ。私の兄上のラヴァラーナを倒すのだろう?」

テイシロ「何故そのようなことを。」

デヴァラ「私達兄弟は修行を妹は美しい姿を、弟は圧倒的な武力を、私は過去と未来を見れる目を、
そして兄上は神にも、魔神にも、獣にも、精霊にも殺されない加護を得た。」

デヴァラ「君達が妹のアヌジャを殺したのも知っている。」

テイシロ「僕達を攻めるおつもりですか?」

デヴァラ「アヌジャは業が深い。アヌジャは殺されるべきだったのだ。
君たちに恨みはない。兄上も同じく。死ななくては世の秩序が乱れる。
君達と共に戦いたいがそれは親族を殺すこと。罪を犯すことになる。」

テイシロ「しかしこの弓を渡すということは、罪に繋がるのでは。」

デヴァラ「私はただ弓を土に置いただけ。渡したわけではない。
それと最後に助言だがあと二か月過ぎれば兄上はさらに強くなる。
その前にもっと修行をし、強くなった後に来い。
今の君達では無駄死になるだけだからな。」

デヴァラをそのまま姿を消した。

まるで何事も無かったように静かになる。
しかし抜かれた弓はそのままである。全てが真実だ。

ミハール王「魔神様がご機嫌で本当によかったです。
これも選ばれし勇者様のお陰様です。」

ミハールは魔神が居なくなったのを見てアルマに近づく。
手を掴みながらミハールは懇願した。

ミハール王「貴方を数百年お待ちしました。どうか私の子であるムドラと結婚してくれませんか。」

もう人は居なくなり、正体を隠す必要もなくアルマは顔を露わにした。

アルマ「申し訳ございませんが女子と結婚する気はありません。」

ミハール王「アルマ姫! まさか勇者が貴方とは思いもしませんでした。」

アルマ「すみません。正体を隠していたのは理由があります。どうかミハール王の宮殿でお話しできるでしょうか。」

ミハール王「もちろんです。一緒に行きましょう。」

ミハールは馬車を用意し宮殿に向かう。

宮殿はべガムの物より立派で派手だった。
時計や灯など装飾品はそれぞれ異国の物のようで
統一性がないようにも見えるがそれがまた調和してるように見える。
世界の物が行き来たりする国に合う装飾だとテイシロは思った。

客間に入り席に着いたら早速アルマはここに来た経緯を話した。
ミハールは黙々と話を聞いて口を開く。

ミハール王「その魔神を倒す為にサティ王国の支援が必要だと。」

アルマ「どうかお願いできますか。」

ミハール王「そういうことならば勿論支援します。勇者のお言葉を断ることはできません。」

アルマ「ありがとうございます。」

ミハール王「明日からヴィクラム王国に向かうのですか。」

アルマ「そうしたいですが未だ決めていません。」

テイシロ「前の魔神がヴィナストラを持ったとしても今の私達では太刀打ちできないと言いました。
なので修行をしより整えた方がいいのか悩んでいます。」

ミハール王「まさかヴィナストラでも戦力が足りないとは。」

テイシロ「それでですが、姫様。そのヴィナストラの威力を試すのはどうですか。
どれほどの物かも分からないと後でなにか問題ができるかもしれません。」

アルマ「いい案だと思います。しかし今日はもう遅いですし明日の朝に試しましょう。」

ミハール王「では明日に備え今日はゆっくりと休んでください。
ヴィナストラを試す場は選んで置きます。」

アルマ「本当にありがとうございます。」

テイシロとアルマはそれぞれ別々の部屋に入った。
そこには華々しい装飾と暖かい寝台があった。
疲れが溜まり寝台に入るとすぐ目を瞑る。

心地良い夢に浸っていたテイシロは何かの音に目を覚ます。
歌声と太鼓が交わった音だった。
それに興味が湧きテイシロは体を起こし音の元をたどる。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 03:04:08   ID: S:V1xQrY

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