彡(゚)(゚)「お、健康診断の血液検査の結果が却ってきたやん。どれどれ……」
彡(゚)(゚)「ファッ!?血中コレステロール値が基準値超えで要注意やて!?」
彡(゚)(゚)「あ、でもなんか血中コレステロールの内訳が乗っとるな」
彡(゚)(゚)「中性脂肪ってのとLDLコレステロールってのが基準値より多いんか」
彡(゚)(゚)「でもHDLコレステロールは基準内やけど少なめやな。てことはトータルでプラマイゼロってとこかな?」
(´・ω・`)「それは違うよお兄ちゃん」
彡(゚)(゚)「おう、原ちゃんやんけ。いきなりやな。何が違うんや?」
(´・ω・`)「お兄ちゃんみたいにLDLが基準値より多くてHDLが少なめなのが実は一番健康に良くないパターンなんだ」
彡(゚)(゚)「マジか!?やばいやん……、でもそもそもLDLとかHDLっていったいなんなんや?」
彡(゚)(゚)「コレステロールってなんなんや?なんでそんなもんが血の中にあるんや?」
(´・ω・`)「じゃあざっくり説明していこうか」
彡(゚)(゚)「頼むで」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1609431033
(´・ω・`)「まず最初に少しややこしいことを説明しないといけない」
彡(゚)(゚)「ややこしい?」
(´・ω・`)「実はね、コレステロールという言葉には2つの意味があるんだ」
彡(゚)(゚)「2つ?どういうことや?」
(´・ω・`)「健康診断で使われるコレステロールって言葉と、一般的なコレステロールって言葉は別々のものを意味してるんだ」
彡(゚)(゚)「ど、どういうことやいったい!?」
(´・ω・`)「同じ言葉が状況によって違うものを指すってことはよくあるじゃないか」
(´・ω・`)「例えばアルコールって言葉はお酒を意味することもあれば、消毒薬を意味することもあるでしょ」
彡(゚)(゚)「ふむ、確かに。文脈によって区別せなあかんな」
(´・ω・`)「コレステロールも同じでね、健康診断の時に使われる場合とそれ以外では意味合いが違う」
彡(゚)(゚)「そうなんか」
(´・ω・`)「まずその区別について話すよ」
(´・ω・`)「すごくざっくりというと、一般的なコレステロールはそういう名前の特定の化学物質を意味する」
(´・ω・`)「Wikipediaや辞書をコレステロールで検索するとその化学物質について出てくるよ」
彡(゚)(゚)「ふむふむ。まあせやな」
(´・ω・`)「いっぽう健康診断の血中コレステロールってのは、人体の中で脂質とコレステロールを輸送する働きを持った構造体を意味するんだ」
彡(゚)(゚)「脂質とコレステロールを輸送する構造体?」
(´・ω・`)「構造体というと難しい気がするけど、ようするにカプセルみたいなものさ」
(´・ω・`)「僕らの血液には脂質とコレステロールを詰め込んだ目に見えないくらい小さな丸いカプセルがたくさん流れている、そう理解して欲しいな」
彡(゚)(゚)「脂質とコレステロールを詰め込んだ丸いカプセルねぇ……」
(´・ω・`)「血管の中には酸素を運ぶ赤血球っていう細胞がいるでしょ。それの脂質とコレステロール版だと思ってくれればいいよ。細胞ではないけど」
彡(゚)(゚)「ようするに血管の中を脂質とコレステロールを詰め込んだ赤血球並みに小さいカプセルがいっぱい流れてるって思っとけばええんやな」
(´・ω・`)「まあそんな感じだね。実際は赤血球よりずっと小さいけど」
(´・ω・`)「そしてそのカプセルのことを専門用語でリポタンパク質というんだ」
彡(゚)(゚)「リポタンパク質?けったいな名前やな」
(´・ω・`)「うん。リポってのが脂質を意味する言葉で、脂質とタンパク質の複合体って意味だね」
(´・ω・`)「そしてリポタンパク質には複数の種類があって、健康診断に出てくるVLDLやLDL、HDLというのはその種類の名前」
彡(゚)(゚)「VLDL、LDL、HDLは全部リポタンパク質のことなんか」
(´・ω・`)「そう。これらの略称の最後についてるLがリポタンパク質を意味しているんだ」
(´・ω・`)「つまりそれぞれVLDリポタンパク質、LDリポタンパク質、HDリポタンパク質ってことだね」
彡(゚)(゚)「ようするに、ワイの血液の中にはリポタンパク質っちゅう赤血球よりも小さいカプセルがいっぱい流れてて脂質とコレステロールを運んどる」
彡(゚)(゚)「健康診断の血中コレステロール値ってのはそのリポタンパク質の量を意味しとるわけやな」
(´・ω・`)「そういうこと。リポタンパク質はコレステロールを含んでるからその量は血中のコレステロールの量でもある。だから両者の名前が混同されてるわけだ」
彡(゚)(゚)「ややこしい話やな」
(´・ω・`)「さて、これ以降の説明では、特に注釈がなければコレステロールは一般的な化学物質としてのコレステロールのことを意味すると思って欲しい」
(´・ω・`)「ルールを決めとかないと混乱するからね」
彡(゚)(゚)「分かったで」
(´・ω・`)「じゃあ物質としてのコレステロールについて説明するよ」
(´・ω・`)「コレステロールというのは主に動物の肝臓で脂肪などを原料にして合成される化学物質だ」
彡(゚)(゚)「ふむ、肝臓で合成されるんか」
(´・ω・`)「肝臓以外でも合成されてるけど肝臓がメインと考えていいよ」
(´・ω・`)「また、動物性の食べ物にも含まれてて食事によって小腸からも吸収される」
彡(゚)(゚)「確かにお肉とか卵にはコレステロールが多いっていうもんな」
(´・ω・`)「人の体内のコレステロールは肝臓で合成される分が約80%、食事からとり込まれる分が約20%」
彡(゚)(゚)「自分で合成する量のほうが多いんやな」
(´・ω・`)「コレステロールは人間が生きていく上で非常に重要で、人間の細胞の根幹を成す物質の1つなんだ」
彡(゚)(゚)「ほへー、そうなんか?なんかすごそうやな」
(´・ω・`)「人間の体は多数の細胞の集合で出来ている。そしてその細胞はとても小さな袋のような構造なんだ」
(´・ω・`)「その袋の膜を細胞膜というんだけど、その細胞膜の柔軟性を調節するのがコレステロールなんだ」
彡(゚)(゚)「どういうことや?」
(´・ω・`)「細胞膜ってのは硬すぎても柔らかすぎてもいけない。適度な強度としなやかさがないとちょっとしたことで潰れてしまう」
(´・ω・`)「細胞膜はそのまんまだと脆いし温度変化にも弱いけど、そこに適度な量のコレステロールを混ぜると、」
(´・ω・`)「コレステロールが細胞膜を分子レベルで支えてくれてしなやかかつ強靭になり、温度変化にも強くなるんだ」
彡(゚)(゚)「なるほど。コレステロールがないと細胞膜は簡単に壊れてしまうっちゅうことか」
(´・ω・`)「そういうことだね。ただし多すぎると逆に細胞膜は硬化しすぎて壊れてしまう」
(´・ω・`)「なので人体の中では、各細胞や臓器の状況に応じてコレステロールの量はきめ細やかに調整されてるんだ」
彡(゚)(゚)「どういうことや?」
(´・ω・`)「人体の中では常に新しい細胞が産まれ、古い細胞は分解されるということを繰り返している」
(´・ω・`)「だから新しい細胞が産まれればそこにコレステロールを補給する必要があるし、」
(´・ω・`)「古い細胞が分解された場合、その細胞がもってたコレステロールは回収する必要がある」
(´・ω・`)「でないと新しい細胞がたくさん生まれた組織ではコレステロールが不足するし」
(´・ω・`)「古い細胞がいっぱい分解されたらそこにコレステロールがいっぱい溜まって周囲の細胞に過剰に流入してしまう」
彡(゚)(゚)「おおう、そんなことになったら細胞が死んでまうな」
(´・ω・`)「また、コレステロールはホルモンや胆汁酸などの様々な、生きて行く上で重要な体内物質の原料にもなる」
(´・ω・`)「なので体の中にはコレステロールを必要なところへ輸送したり不必要なところから回収したりするための仕組みが備わっているんだ」
彡(゚)(゚)「ふんふん」
(´・ω・`)「その中心となっている臓器が肝臓なんだ。肝臓は脂肪、糖分、コレステロールなど色々な栄養分を備蓄したり合成したりして、必要に応じて全身に輸送してるんだけど、」
(´・ω・`)「その際に肝臓がコレステロールと脂質を輸送するために作ってる容器がさっき説明したリポタンパク質なんだ」
彡(゚)(゚)「リポタンパク質は肝臓が作ってるんか」
(´・ω・`)「そうだね。肝臓はリポタンパク質を作るとその中に脂質とコレステロールを詰め込み、それを血流に放出する」
(´・ω・`)「各組織は脂質やコレステロールが必要な時は血流を通じて到着したリポタンパク質からそれらを取り出し、」
(´・ω・`)「逆にコレステロールが過剰な時はリポタンパク質にコレステロールを返すんだ。ただし脂質を返すことはできないけど」
彡(゚)(゚)「ほお、取り出すだけでなく逆に返すこともできるんか」
(´・ω・`)「そうなんだ。現代の人間の技術力でもとても再現できない精密な仕組みなんだよ」
彡(゚)(゚)「人体って不思議やなぁ」
(´・ω・`)「そして古くなったリポタンパク質は血流に乗って肝臓に帰る。その後は肝臓で回収されて分解され、」
(´・ω・`)「肝臓はまた新しいリポタンパク質を合成し、血管へ放出して血中のリポタンパク質の量を一定に保つんだ」
彡(゚)(゚)「なるほどなぁ、つまりワイの健康診断に書いてた『血中コレステロール値が高すぎる』っちゅうのは、肝臓のリポタンパク質の数の調節が上手く行ってないちゅうことか」
(´・ω・`)「そういうこと。ようするにリポタンパク質の合成と回収のバランスが崩れてるってことだね」
彡(゚)(゚)「血中のリポタンパク質が多すぎるとどういう問題がおこるんや?」
(´・ω・`)「正しくはリポタンパク質が多いことが問題なのではなくて、回収ペースが遅いことが問題なんだ」
(´・ω・`)「リポタンパク質の中にはコレステロールだけでなく脂質も一緒に詰まってるってのはさっき説明したでしょ」
彡(゚)(゚)「せやな」
(´・ω・`)「脂質ってのはようするに油なわけで、これも人間が生きて行く上で重要な栄養源なんだけど、」
(´・ω・`)「油って酸化しやすいんだよ」
彡(゚)(゚)「どういうことや?」
(´・ω・`)「古い油で天ぷらを作ると臭いし不味いでしょ。あれは油が酸化して劣化するせいなんだけどそれと同じことがリポタンパク質の中の脂質にも起こるんだ」
彡(゚)(゚)「ひえっ……ワイの体内で油が劣化しとるんか!」
(´・ω・`)「脂質が酸化すると活性酸素という毒性のある物質が発生してリポタンパク質を変質させてしまう」
(´・ω・`)「そうなったリポタンパク質は正常に働けなくなり、何かの拍子に血管の壁に張り付いてしまうことがある。そして活性酸素で血管壁にダメージを与える」
彡(゚)(゚)「ヒェッ、そ、そのくっついたリポタンパク質はとれへんのか?」
(´・ω・`)「少量ならマクロファージっていう免疫細胞が食べて処理してくれるんだけど」
(´・ω・`)「量が多いと食べきれずにマクロファージも死んでしまってそこにくっついてしまい、血管の壁が膨らんで血管の柔軟性が失われる」
(´・ω・`)「これが動脈で起これば動脈硬化ってやつだ」
彡(゚)(゚)「ああ、聞いたことあるな……」
(´・ω・`)「そして同じ場所でそれが繰り返されると血管がどんどん狭まっていって最終的にはふさがってしまう」
(´・ω・`)「これが血管の梗塞(こうそく)ってやつだね。心臓の筋肉の血管で起これば心筋梗塞、脳の血管で起これば脳梗塞だ」
彡(゚)(゚)「や、やばいやん……」
(´・ω・`)「そしてこの梗塞の起こりやすさが健康診断表に乗ってるVLDL、LDL、HDLの数で類推できるんだ」
彡(゚)(゚)「そういやそういうのもあったな。忘れとったわ。けっきょくそれって何なんや?」
(´・ω・`)「さっきも少し話したけど、これらは血中にあるリポタンパク質の分類名なんだ」
彡(゚)(゚)「せやったな。で、どういう違いがあるんや?」
(´・ω・`)「これらは基本的な構造はほぼ同じで、大きさが違うんだ」
(´・ω・`)「大きい順に、VLDL>LDL>HDLとなっている」
彡(゚)(゚)「ふむ。VLDLが一番大きくて、LDLが中間で、HDLが一番小さいのか」
(´・ω・`)「具体的な数字は今は関係ないから説明は省くよ。Wikiとかにも載ってるから興味があったら検索してみて」
彡(゚)(゚)「おう」
(´・ω・`)「じゃあこれらのリポタンパク質と絡めてどうして肝臓のリポタンパク質の調節が狂ってしまうのか説明していくよ」
彡(゚)(゚)「頼むで」
(´・ω・`)「肝臓が作るリポタンパク質は主にVLDLなんだ。これがまず血管に放出される」
彡(゚)(゚)「一番でかいやつやな」
(´・ω・`)「そしてVLDLは各組織に脂質やコレステロールを少しずつ配っていき、だんだん小さくなっていってLDLになる」
彡(゚)(゚)「一度に全部出し切るんじゃなくて少しずつ配っていくんか」
(´・ω・`)「そして古くなったLDLは肝臓に回収される」
(´・ω・`)「回収されたLDLは分解されて新しいコレステロールの材料にされたり、肝臓脂肪として溜めこまれたりする」
彡(゚)(゚)「ふむふむ。リポタンパク質はまずVLDLとして肝臓から出発して、中身を配りながらだんだん小さくなっていってLDLになって肝臓に戻る、と」
彡(゚)(゚)「あれ?HDLはどうなったんや?」
(´・ω・`)「HDLも肝臓で合成される。このHDLは血管を流れながら各組織から不要なコレステロールを回収して肝臓まで戻す働きがある」
彡(゚)(゚)「ほう、HDLはコレステロールの回収役なんか」
(´・ω・`)「うん。そしてコレステロールを回収したHDLは肝臓に取り込まれて回収したコレステロールを肝臓に渡す」
彡(゚)(゚)「コレステロールもリポタンパク質も体の中を行ったり来たりしとるんやな」
(´・ω・`)「そう。こういうちょっと複雑な仕組みにすることで、体の各部のコレステロールの量を精密に調節してるんだ」
彡(゚)(゚)「単純にどばーっと流すだけじゃないんやな」
(´・ω・`)「そしてこれらの数が基準値内であれば体内の脂質とコレステロールの量の調節は正常と言える」
(´・ω・`)「でも運動不足だったり食べ過ぎなどで身体の中の脂質が増えすぎると、肝臓の中にも脂質が溜まりすぎてしまう」
(´・ω・`)「いわゆる脂肪肝ってやつだね」
彡(゚)(゚)「う、そういえばワイの健康診断表にも中程度の脂肪肝だから注意しろって書かれとるな……」
(´・ω・`)「肝臓がLDLを回収するにはLDLの中の脂質を取り込まないといけないんだけど脂肪肝にはそれが上手くできないんだ」
彡(゚)(゚)「すでに脂肪で満杯だからそれ以上脂質を取り込めないってことか」
(´・ω・`)「その結果、回収できなかったLDLが血管の中を延々と流れ続けることになって血中のLDLの量がどんどん増える」
(´・ω・`)「LDLは古くなると酸化しやすくなるため、回収されないLDLはいつかは酸化してしまう」
(´・ω・`)「なので健康診断で血中のLDLの量が多いということは酸化LDLが多い可能性が高く、血管梗塞のリスクが高いってことなんだ」
彡(゚)(゚)「なるほど。さっきの説明で言ってた酸化して血管壁に張り付くリポプロテインってのは酸化LDLっちゅうことなんやな」
(´・ω・`)「ただ、必ずしもLDLが多いからって酸化LDLが多いとは限らない」
彡(゚)(゚)「どういうことや?」
(´・ω・`)「LDLの生産と回収のサイクルの速度は個人差があるから、それがとても速いだけという場合もある」
彡(゚)(゚)「ようはいっぱいVLDLを作ってるから血中のLDLの量も多いけど猛スピードで回収もしてるから酸化LDLは少ないっちゅうことか」
(´・ω・`)「その目安になるのがHDLの値なんだ。HDLはコレステロールの回収役なのでHDLが多い人はコレステロールの入れ替わりが活発ということ」
(´・ω・`)「そういう人は肝臓がコレステロールを配るためにいっぱいVLDLを作るのでLDLの数も増える」
(´・ω・`)「なのでHDLとLDLの両方が多い人は正常なLDLが多くて酸化LDLは少ないと考えられる」
(´・ω・`)「スポーツなんかをしてて体の代謝が活発な人だとそうなりやすいみたいだね」
彡(゚)(゚)「新しい細胞が作られて古い細胞が分解されるサイクルが速いっちゅうことかな」
(´・ω・`)「だからLDLの数からHDLの数を引いた数値が血管梗塞のなりやすさの目安になるんだ」
(´・ω・`)「なので、俗にLDLは悪玉コレステロール、HDLは善玉コレステロールなんて呼ばれてる。でもこの表現はちょっと語弊があるね」
彡(゚)(゚)「ああ、別にLDL自体が悪者ってわけじゃなくて、肝臓がLDLを上手く回収できないことが問題ってことなんやな」
(´・ω・`)「そういうこと。LDLも脂質やコレステロールの輸送に大切な役割を果たしてるからね」
彡(゚)(゚)「なるほど。ってことはLDLが多くてもHDLが多ければええっちゅうことやん!どれどれワイは……」
(´・ω・`)「いや、さっき見てたじゃん。お兄ちゃんはLDLが多くてHDLが少ないっていう最悪のパターンだって……」
彡(X)(X)「ヒェッ」
彡(゚)(゚)「わ、ワイはいったいどうすればええんや……」
(´・ω・`)「まあ、食べ過ぎ飲み過ぎをやめて、適度な運動をすることだね。そうすれば代謝が活性化して肝臓から脂肪が減ってLDLの回収速度も回復する」
彡(゚)(゚)「めんどうやけどしゃーないなぁ……」
(´・ω・`)「激しい運動をしなくても一日30分くらい歩くだけでもけっこう効果があるよ。お散歩気分で歩くだけでいいんだ」
(´・ω・`)「実は僕も運動不足でLDLが基準値を超えてしまったことがあったんだけど、これを3ヶ月ほど続けたところ正常に戻ったよ」
彡(゚)(゚)「一日30分の散歩か……、それくらいならできそうやな」
(´・ω・`)「今は新型コロナの問題もあるから人込みは避けて歩こうね」
彡(゚)(゚)「せやな」
(´・ω・`)「あとは、ビタミンEをきちんと食べること。ビタミンEは脂質の抗酸化作用があるのでLDLの酸化を予防してくれるんだ」
彡(゚)(゚)「おお、ええやん!で、どんな食べ物に含まれとるんや?」
(´・ω・`)「ビタミンEはお兄ちゃんが好きそうな食べ物だとピーナッツとか枝豆とかに多く含まれてるよ」
彡(゚)(゚)「お、ピーナッツと枝豆は大好きや!いっぱい食うたろ!」
(´・ω・`)「一度に大量に食べるんじゃなくて毎日適量食べるのが大切だよ。昨日大量に食べたから今日は食べなくてもいい、なんてのは間違いだからね」
(´・ω・`)「あとはカボチャとかホウレン草とかの緑黄色野菜だね。これらはビタミンE以外の栄養も豊富だから毎日食べたほうがいいんだけど」
彡(゚)(゚)「うーん、でも自炊はめんどいなぁ」
(´・ω・`)「休日にでも多めの量を茹でてから絞って細かく刻んでラップで小分けして冷凍しておいて、食べる直前にレンジで温めるとかすれば楽じゃないかな」
彡(゚)(゚)「それならワイにもできそうやな」
(´・ω・`)「めんどうならサプリでもいいけど適量を守ること。サプリは濃度が高いから食べ過ぎると過剰摂取で逆に体調を崩す可能性もある」
(´・ω・`)「お野菜とかの普通の食材からならビタミンEを過剰摂取することはまずないから気にする必要はないけどね」
彡(゚)(゚)「サプリを使う時は気を付けろってことやな」
(´・ω・`)「そして、不飽和脂肪酸を食べすぎないこと」
彡(゚)(゚)「なんでや?不飽和脂肪酸って体にいいってよく言われとるやん」
(´・ω・`)「不飽和脂肪酸は酸化しやすいんだよ」
彡(゚)(゚)「マジでか!?あかんやん!ワイ、今後は絶対に喰わへんで!」
(´・ω・`)「いやいや、あくまでも食べ過ぎるなってことだよ。適度な量の不飽和脂肪酸は健康に必須なんだ」
(´・ω・`)「だから食べなさすぎても体調を崩してしまうよ」
彡(゚)(゚)「食べないのもあかんのか」
(´・ω・`)「適量が大事なんだ。少なすぎても体に悪いけど過剰に食べすぎると梗塞のリスクを高めてしまう」
(´・ω・`)「可能ならビタミンEの豊富な食べ物と一緒に食べるといいね」
彡(゚)(゚)「わかったで」
(´・ω・`)「どんな栄養も食べ過ぎれば毒になるんだ。なにごとも適量が大事」
彡(゚)(゚)「なるほどなぁ」
(´・ω・`)「ひとまずこんなところかな」
(´・ω・`)「まとめると」
・健康診断の血中コレステロール値とは血中のリポタンパク質の数であり、VLDL、LDL、HDLはリポタンパク質の種類名
・リポタンパク質とは肝臓がコレステロールと脂質を全身に輸送するために作ったカプセルのようなもの
・LDL値からHDL値を引いた数字が高いと血管梗塞になりやすい恐れがある
・ビタミンEは脂質の酸化を抑制して血管梗塞のリスクを減らすので豊富な野菜(カボチャ、ホウレン草、枝豆など)を毎日食べよう
・不飽和脂肪酸は適量なら健康にいいけど大量に食べ過ぎると血管梗塞のリスクを高めるので食べ過ぎには注意しよう
・運動不足や食べ過ぎの人は肝臓に脂肪がたまり、LDL値が増えて血管梗塞のリスクが高まる。食べ過ぎを抑えて1日30分ほどのウォーキングでいいから体を動かそう
彡(゚)(゚)「まあ、結局は栄養バランスと食べ過ぎに気を付けて適度な運動をしましょうっちゅう当たり前のことやな」
(´・ω・`)「健康って毎日の当たり前の積み重ねだからね。不健康な生活をしてるけど一発逆転で健康になれます、なんて上手い話はないさ」
(´・ω・`)「心配になった人は生活習慣病の専門のお医者さんに相談してね」
(´・ω・`)「じゃあこれで終わりにするよ。いろいろ端折ってるからもっと詳しく知りたいなら専門サイトや専門書を読んでみてね」
彡(゚)(゚)「おう、サンキューな、原ちゃん」
このスレは以上です
良ければ他スレもよろしくお願いします
彡(゚)(゚)「認知の歪み?」
彡(゚)(゚)「認知の歪み?」 - SSまとめ速報
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