春香「安価でスタンドバトル?」 (36)
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書き込めない……
春香「新しいお仕事…ですか?」
小鳥「ええ、765プロ全員での久々のお仕事が決まったの!」
ある日、いつもどおりに事務所に行くと、目を輝かせた小鳥さんが。
開口一番に私に言ってきました。
最近は、ソロのお仕事もたくさん増えてきて。
なかなか昔のように皆で会う機会も少なくなってきたので、ちょっと楽しみかも。
春香「で、どんなお仕事ですか?バラエティか何か?」
小鳥「ええっと。ヴァーチャルゲームのモニターなんだけど…。
春香ちゃん。【ジョジョの奇妙な冒険】って知ってる?」
春香「え?」
小鳥「とあるコアな人に人気な漫画なんだけど。もちろん私も全巻持ってるわ」
春香「漫画…ですか?」
その漫画は聞いたことはあったんだけど、中身はよく知らない。
絵柄がすっごく独特だってイメージがあるし、元々漫画をあんまり読まないから…。
小鳥「その漫画がね。超能力的な能力で戦うバトル漫画なんだけど」
春香「は…はぁ…」
ちょっと予測が出来た気がする…。
もしかして。それをモチーフにしたヴァーチャルゲームか何かかな?
小鳥「その超能力をゲーム内のアバターが所持して、実際に戦うゲームで。
なんだか、最新のテクノロジー?を駆使して作った超先進的ゲームらしいの。
来年あたりにゲームセンターで稼働する予定で。
765プロのアイドルで宣伝も兼ねてお願いしてきたみたいよ」
春香「ええ?ヴァーチャルゲームで戦うんですか!?
格闘ゲームみたいにボタン押すんじゃなくて?」
小鳥「うん。ゲームだから痛みとかは一切ないし、微弱振動で伝わるだけらしいけど。
実際に歩いたり動いたりしてるような感覚で出来るみたいよ?」
なんだか、凄いゲームってのは分かったけど。
正直、ちょっと怖いな…。それ。
でも。お仕事だから頑張らなくちゃ!
小鳥「で、お仕事自体は2週間後のお昼から。
それまでに、【予習】をお願いね」
春香「予習…?」
小鳥「はい。事務所に置いておくから…。
やっぱり原作知らないと面白みがないから、向こうの会社からのサービスでもらったの」
見ると、机の上にずらっと漫画が並べられてました…。
多い。一言で多い。
そしてすっごく紫色です…。途中からタイトル変わってるし…。
これを2週間で読めと?
小鳥「あ、今1部は千早ちゃんが持っていったから。春香ちゃんは3部あたりから読むといいよ」
春香「え?1巻から読まなくていいんですか!?」
小鳥「大丈夫大丈夫。最初は「ん?」ってなるかもしれないけど、基本、違う話だから」
春香「そんな漫画なんですか?」
小鳥「うん。そんな漫画よ。まあ、さわりでもいいから2週間以内にお願いね」
ううん。なんだか大きなお仕事だけど。不安しかないよぉ……。
【ジョジョの奇妙な冒険・杜王町に巣食う闇】
・多人数体験型ヴァーチャルゲーム。
・1人で街中を歩き、杜王町の謎を解いていくストーリーモードと、
同時にマッチングされた13人で対戦するロワイヤルモードの2種類。
・自分のスタンドは、最初の性格診断と、生年月日でランダムに決定される。
原作のスタンド能力の中から選ばれる。
・ゲーム自体はガンダム・戦場の絆のような筐体で、プラネタリウム状に映し出される。
・ダメージ表記はその人の頭上にゲージ表記され、ゼロになるとゲームからログアウトとなる。
真「ねー。ストーンオーシャン9巻誰か持ってる!?
FFがどうなったか気になるから貸して!」
響「あ、自分が持ってるぞ!ちょっと待つさー!そろそろ読み終わるから」
美希「あふぅ…絵柄が気持ち悪くて読みにくいの…」
律子「コラッ!美希!寝るんじゃないわよ!しっかり読まないと、宣伝もできないでしょ!」
やよい「うわあああああん!可哀想です…。涙が止まりません…」
伊織「また誰か死んだところ?やよいはすぐ泣くんだから…もう。
今度は誰が死んだの?って…。ここ5部の最初じゃない」
やよい「ナランチャさん。私より年上なのに、2ケタの掛け算が出来ないなんて。
私より可哀想な生活だったんですよ?助けてあげたくなりますぅ…」
伊織「…………」
あれから事務所が漫画喫茶になりました…。
かくいう私も、最初こそ絵柄に抵抗があったけど、今ではこっそりジョジョ立ちの練習をしちゃうほどハマっちゃってます!
こんな能力を疑似的に体験できるなんて。不安以上に期待が高まってきちゃった!
千早「タタミカケロー…ブツブツ…。ダイジョウブカヨー…ブツブツ…。」
春香「千早ちゃん?何してるの?」
千早「え?いえ、なんでもないわ。ちょっと別でお仕事があって、その練習をしてただけよ」
亜美「んっふっふー…亜美は確実にキングクリムゾンだね!」
真美「じゃあ真美はメイドインヘブンだね!」
亜美「えー…。それはズルすぎっしょ!ゲームにならないよ」
小鳥「どうやら、【メイドインヘブン】は使用不可能みたいね。
多分、もし出たらゲームバランス崩壊じゃすまなさそうね…」
そして、2週間後…。
バンナム「どうも、今回はモニターを引き受けてくださって、ありがとうございます。
えっと、これで全員ですかね?」
律子「ええ、全員揃っています。
今日はよろしくお願いします」
765プロ「お願いしまーす!」
バンナム「えっと、早速プレイしてもらいたいんですが。何点かご説明させていただきます。
このゲームは既に我々がテストプレイを行っていますので、事故やバグはありません。
それと、最初は数分のチュートリアルモードを行っていただいて。実際のプレイとなります。時間は30分~1時間半が目安です。
その間に、何かしらの不具合や気分がすぐれなくなった場合、後ろ側に強制終了ボタンがありますので、そちらを押してください。」
亜美「ねーねー。早く始めたいんだけどー!」
真美「百聞はシーケンサーにあらずって言うじゃん!とりあえずプレイしたいよ!」
春香「多分、百聞は一見に如かずだよね?」
バンナム「嬉しい事ですね。我々のゲームを楽しみにしてくれるのは。
では、早速やってみましょうか。お手洗いなどは済ませ、お好きな筐体にお入りください」
真「強いスタンドだといいなー!」
雪歩「あうぅ。長く生き残れるように頑張ろう…」
伊織「まあ、私が一番になるのは目に見えてるでしょうけどね!」
各々が筐体に入る。うわー。すっごく楽しみ!
あ、私も筐体に入らなくちゃ!
春香「中はこんな風なんだ…」
丸い空間が全面モニター。そこに椅子も何もないってことは、立ってやるんだろうな。
私が入って扉を閉めたら、モニターが起動した。
一言で言うと、外でした。
まるで外にいるかのような感覚。360度景色。
本当に杜王町にいるような感じ。すごいなあ、ゲームってこと忘れそう。
目の前に文字が出てきた…。えっと。生年月日?
あ、そうか。これと診断テストで私のスタンドが決まるんだ…。うわー…ドキドキしてきた!
ピピピピピピピピピピピ……。
スタンド ガ。 ケッテイ。 シマシタ。
プレイヤーネーム:ハルカ
スタンド:>>16
ヒキツヅキ。ロワイヤルモード。【勝利条件残り1名になる】を、オタノシミクダサイ。
※スタンドは、メイドインヘブンやGER等のゲームバランス崩壊物や、
水を熱湯にするスタンド。オリジナルスタンド、恥パ、the book以外の小説版のスタンドはご遠慮ください。
あ、すいません8部のスタンドも無効でお願いします
春香のスタンドはこのレスの安価下でお願いします
ソフト・マシーン
春香さんのスタンドは【ソフト・マシーン】になりました。
今後、地の文が春香の主観から状況描写に変わりますあしからず。
あと、能力のパラメーターや、詳細を記載することはしないので。
分からない人はググるか雰囲気で察してね!
春香「ソフトマシーンか…。確か5部のスタンドだったよね。
自分を含めて物体を薄くする能力。なんだか使い勝手が良いような悪いような…」
春香の横に、ソフトマシーンが発現する。
フェンシング選手のような出立ちでで、まっすぐ前を見つめるスタンドを、春香はまじまじと見つめる。
春香「すごいな…。本当に目の前にいるみたい。
ちょっと、試してみようかな…。
えっと、どうすれば動いてくれるんだろう…。
ソフトマシーンさん、ちょっとあそこの車を薄くしてもらえますか?」
春香がまるで目上の人にお願いするように尋ねると、ソフトマシーンは車に剣先を突き刺した。
その直後、車が空気が抜けたように萎み、文字通り『薄く』なった。
春香「凄い!本当になった!
え、でもゲームだからこれもプログラムなのか…。いや、でも凄いな。
えへへ。本当にスタンド使いになったみたいだよ!」
春香「あ、それじゃ早速捜索しないとね!
自分以外倒すなんて、出来るかな…。どこにいるんだろう」
現在地は、道路のど真ん中。
各キャラクターは、適当なポイントに割り振られる。
ステージは駅周辺の半径数キロの円状。
春香「とりあえず、歩いてみよう。なんだか、杜王町を散策するだけでも楽しいな」
あてのない散策を続ける。すると、1人のアイドルに出会う。
ゲーム的にいえばプログラムの一環なのだが、ここはあえて、スタンド使いは惹かれあう
という表現が正しいのだろう。
彼女は当たり前だがよく知る仲で、春香の方へ歩み寄ってきた。
やよい「うっうー!春香さーん!」
春香「あ!やよいちゃーん!」
やよいのスタンド
安価下
やよい「意外と春香さんと位置近かったんですね!
よかったです!近くにいるのが春香さんで安心しました!」
春香「えへへ、私もやよいちゃんで安心したよ。でも、これって仲良くしていいのかな…」
やよい「うーん。ですよね…。ゲーム的には、戦わなくちゃいけないんですよね」
春香「所で、やよいちゃんのスタンドって何だった?興味あるかも。
私はソフトマシーン!」
やよい「私ですか?私は…。」
いつもと変わらぬ日常会話だった。
しかし、やよいが一瞬言い淀む。そして、満面の笑みを浮かべながら。
ここがゲームの世界。
スタンドバトルの世界だという事を思い知らされる。
やよい「もう、出してますよ?」
春香「え?」
呆けた声を出す春香
???「甘いんじゃないの? 春香」
春香「!?」
どこからか声をかけられる。 驚き周囲を見渡すが、やよい以外の姿は見当たらない
春香(この声は伊織!? ま、マズイッ! 何処から来るか分からない)
伊織のスタンド
安価下
咄嗟にスタンドを出し防御姿勢を天海春香
だが、その足掻きも無駄に終わる
春香「キャアっ!」
体に衝撃が走る! バーチャル空間ゆえ原作さながらに流血するようなことはないが、それでも自身がダメージを負ったことは分かる
春香「み、見えないッ! 伊織も、伊織のスタンドも! どちらの姿も全く『見えない』!!」
春香(私のソフトマシーンは超近距離スタンド。 相手の姿が見えなければ対処のしようかないッ!)
やよい「うっうー! 春香さんごめんなさい……でも、スタンドバトルでコンビを組んだら駄目だとか、ズルいだとか……まさかそんな事言いませんよね……?」
やよい「ジョジョを読んだなら……『覚悟』を決めたなら、春香さんも分かってくれますよね?」
伊織『えぇ、その通りよやよい。 確かに私たちは2対1…第三者は私たちのことを卑怯だとか悪どいだとか言うかもしれない。
でもそれはスタンドバトルでは当たり前の選択。
春香、あんた自分のスタンドをペラペラと喋るだなんて、絶対にこのゲームを勝つという覚悟が足りないんじゃあないかしら?』
春香「グっ……!」
春香(そ、その通りだ……『所詮ゲームだから気楽に行こう』って甘い考えがあったからこんなピンチに私は陥ってる!!)
春香(呑気に近寄って自分のスタンドをバラすなんて……私はジョジョから何も学んじゃあいなかったッ!!)
ソフトマシーンは奇襲に於いて最も真価を発揮するスタンド。
5部では存在感の薄いスタンドだが、ブチャラティチームを壊滅寸前にまで追い込んだ凶悪極まるスタンドなのだ
春香(これじゃあただのマヌケだ!! 私は無様に負ける為にこのゲームに参加したんじゃない!)
春香「……ごめんね。 やよい、伊織。 私はこの闘い【ゲーム】を舐めてた。 仲良しクラブのお遊びだと心の何処かで思っていた」
春香「貴女達の『覚悟』を侮辱していた……謝るよ」
やよい「は、春香さん。 そ、そこま「だから」」
春香「だから、私も今から『覚悟』を決めて闘うッッ!! このゲームに絶対優勝するという覚悟をッッ!!!」
やよい「!!」
伊織『へー、流石は春香ね。 一瞬で顔つきが変わったわ』
伊織『でも、あんたのソフト・マシーンじゃ私たちには勝てない。 私たちのスタンドすら見破ってないあんたじゃね』
春香「……それはどうかな? 少なくとも私はやよいのスタンドは分かったよ?」
やよい「えっ!?」
春香「やよいのスタンドは「アクトン・ベイビー」でしょ?
『もう見せている』という発言と、やよいが攻撃に参加してこない事から分かったよ」
やよい「!!」
驚きが顔に出てしまうやよい。 それを見て春香は確信を深める
春香「なら私が取る方法は1つ…!」
伊織『!! マズイッ!! 逃げてェェエエエ!!!やよいぃいいいい!!』
春香「やよいをッッ!! 狙う!!!!」
春香「イケぇええええええええッ!!!!」
ソフトマシーンが『何か』をやよいに向かって投げ込む
それは━━
春香「『車』を元に戻してっ! ソフトマシーンッッ!」
やよい「え? ワァっっ!!」
それはッ!! 春香が最初に薄くした自動車!!
春香「アクトン・ベイビーはスタンドヴィジョンを持たないタイプのスタンド
自分を守る力はない!」
春香「アクトン・ベイビーはスタンドヴィジョンを持たないタイプのスタンド。
自分を守る力はない!」
その言葉の通り春香が投げた車から自分を守る事のできないやよいは、成す術なく車の下敷きになる
やよい「キャァァアアア!!」
伊織「や、やよい!!」
やよいのダメージ判定
安価下コンマ一桁で決定
1~9
再起不能
0
奇跡的にギリギリの所で持ち堪える
(生身で車の下敷きになったので判定は厳しくなります)
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