白雪千夜「「お嬢さまに配慮した仕事ですか」と尋ねることでお前の意識を変えていく」 (33)

千夜「良いですね?」

P「いきなりどうした?」

千夜「これから行うことは、意識調査です」

千夜「日頃の業務の中で、お前がお嬢さまにどれだけ配慮しているのか。
   それを今一度、確かめさせてもらいます」


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P「あのなぁ千夜……俺は黒埼ちとせの担当プロデューサーだぞ?」

P「お前に言われずとも、ちとせに対しては、特に体調面で十分に配慮してるさ」

千夜「ほう?」

P「ていうか、配慮しなかったら色々大変だもの。
  この間だって、レッスン中にいきなりぶっ倒れて医務室へ救急搬送されたり」

千夜「配慮できてないではないですか」ガタッ

P「おい落ち着け。アイツ、割と倒れることに慣れてるだろ?
  むしろ危なくなる前に倒れているんだって自分で言ってたし」

千夜「……確かに、日常茶飯事と言われればそうですが」スッ

P「俺が慌てふためく様を見て、ちょっと楽しんでる感じあるんだよなぁアイツ」

千夜「とにかく、そういう事を未然に防ぐためにも、
   お前の行いの中で改めるべき点が無いかどうか、明らかにする必要があります」

千夜「差し当たっては、昨日のお嬢さまの仕事について振り返りましょう。
   まずは送迎から」

P「え、そこから?」

千夜「当たり前です」


P「送り迎えと言ったって……」

――――

――

ブロロロロロ… キキィッ

P「おーい、ちとせー」プップー

黒埼ちとせ「あ、魔法使いさん。わざわざ迎えに来てくれたの?」

P「そう話していただろ?
  今日の現場は、電車で行くには便が悪いし、午後から天気も崩れそうだからな」

ちとせ「あはっ♪ 優しいところ、あるんだ」

P「いいから、さっさと乗りなさい。今日の相手方は、時間にはうるさいぞ」

ちとせ「は~い」ガチャッ

バタン ブロロロロロ…

――

――――

P「という感じで、別にどうというものでもないし、このくらいは当然かなって……」フッ


千夜「……ハアァ~~~」(ため息)

P「え、今のダメ!?」

千夜「お前ほんと分かってない」

P「いや、むしろナイスプレーじゃなかったか!?
  自分で言うのもなんだけどさ」

千夜「お前の車は、お世辞にも清潔な車とは言えないでしょう」

千夜「たまに私が定期的に掃除しているとはいえ、空気中にはハウスダスト等のミクロな汚れで充満しています」

P「あぁ、どうりで車内が綺麗だなと思ったら千夜だったのか。ありがとな」

千夜「そんな空間に押し込められたのでは、お嬢さまの虚弱な肺胞は瞬く間に崩壊してしまいますよ」

P「いやいや、それはちょっとオーバー…」

千夜「オーバーではありません!」クワッ!

千夜「たとえオーバーであろうと、お嬢さまをお守りするには、慎重すぎるくらいがちょうど良いのです」

P「じゃあ、千夜的にはどうすればいいと思うんだよ?」

千夜「まったく……いいですか?」

――――

――

ブロロロロロ… キキィッ

ガチャッ

バッ! クルクルクル…

P「ちとせお嬢さま、ウェルカムブラッドでございます」スッ

ちとせ「ありがとう。やはり新鮮なものは味も良質ね」チュー

P「左様で。
  さぁ、こちらへ。空気清浄機6台を座席に設置したリムジンにございます」ササッ

ちとせ「入口に段差があるようだけど?」

P「これは失礼。さぁ、私の背を」シュバッ

ちとせ「よろしい」

バタン ブロロロロロ…


――

――――

千夜「せめてこれくらいの配慮は…」

P「“これくらい”ってどれが!?」

P「色々あるんだけど、まず最初の「バッ! クルクルクル…」って」

千夜「赤絨毯ですが?」

P「だろうな! それはともかく、いやともかかないけど、ウェルカムブラッドってなんだよ!?
  血か!? 別にそこの吸血鬼キャラは要らなくない?」

千夜「そういう戯れにトマトジュースでお付き合いするのも、従者の務めです」

P「まぁいいや、いや良くないけど……空気清浄機6台て。
  いくらリムジンでも、そんなに付けたらテトリスかってくらい座席ギュウギュウになるだろ」

P「それに何だ最後の「私の背を」ってのは?
  もしかして俺がちとせのために、車の入口の前で這いつくばって踏み台になったとか?」

千夜「虚弱なお嬢さまにとっては、あの程度の段差でも致命傷になりかねないのですよ」

P「言うて俺が這いつくばった時の段差もそれなりの高低差だよ!?
  スペランカーなのか? そんなにちとせは弱々か?」

千夜「いい歳こいて、お前は文句ばかりですね」ハァ…

P「そこそこ常識的な反応だと思うが?」

千夜「まぁ良いでしょう、今後少しずつ改めるように」

P「釈然としないが、まぁ」


千夜「では次、仕事中のシーンです」

P「ここも何か色々言われそうだな……」

千夜「お前の身の振りを改める良い機会だと思いなさい」


P「やれやれ……
  えぇと、昨日のちとせの仕事は、グラビアの撮影だったな」

――――

――

パシャッ! カシャッ!

カメラマン「よし、ちょっと休憩しようかーちとせちゃん」

ちとせ「あ、はーい♪」

スタッフ「休憩時間は、15分でぇーす!」


ちとせ「ふぅ……」ギシッ

P「ちとせ、お疲れ様。はい、給水」スッ

ちとせ「ありがとう、魔法使いさん。
    撮られるだけなのに、結構疲れるものなんだね」

P「他の子達も言っていたけど、カメラさんの要求に応えようとして、神経を使うんだろう」

P「特に、ちとせはまだ慣れていないから、余計に気疲れする面もあるんじゃないかな」


ちとせ「……へぇぇ~」ニコニコ

P「? どうした?」

ちとせ「まるで私が気ぃ遣いだって、貴方は言っているみたい」

P「お前はそういう子だよ。
  さっきカメラさんとも話してきたけど、素直に応えてくれるって、印象点は上々だ」

ちとせ「あはっ♪ まだまだ素人同然の私を捕まえて、おかしな人」

P「卑屈ぶるのはよせ、お前はまだまだやれるだろ。
  さぁ、もう一仕事行ってこい」

ちとせ「ふふっ、人使い荒いんだ……終わったらご褒美、ちゃあんと頂戴ね?」スッ

P「あぁ」

――

――――

P「という感じで、まぁアイツもさ、それなりに楽しく仕事できたみたいだし、自信にも繋がったかなって……」フッ


千夜「……ハアアァァ~~~~」(くそデカいため息)

P「え、ウソ!? これもダメ!?」

千夜「お前マジでほんっと分かってないな」

P「いやいや、結構良い感じのワンシーンじゃなかったか!?
  未来への勝利を予感させる展開というかさ」

千夜「まず、給水の出し方がなっていません」

P「えっ? コンビニで買ってきた普通のペットボトルじゃダメなのか?
  清涼飲料水の」

千夜「ダメに決まっているでしょう。
   冷たい飲み物を急に摂取して、お腹を壊したらどうしますか」

千夜「たまに私が定期的に掃除しているとはいえ、ああいう所も完全に雑菌を100%除去できているとは限りません」

P「あぁ、どうりで綺麗なコンビニだなと思ったら千夜だったのか。ありがとな」

千夜「そんな飲み物を口にされては、お嬢さまの脆い胃腸は瞬時にぐにょんぐにょんになってしまいますよ」

P「いやいや、ぐにょんぐにょんてどんな擬音…」

千夜「擬音などではありません!」クワッ!

千夜「事実、私は目の当たりにしたのです。
   真夜中に私を呼び出してトイレへその身を運ばせたお嬢さまが、ぐにょんぐにょんのお腹になる様を」

P「お前、ちょいちょいちとせをディスってるよな?」

千夜「いずれにせよ、お嬢さまへの気遣いなど、幾らあっても足りないのです」

P「じゃあ、千夜的にはどうすればいいと思うんだよ?」

千夜「まったく……いいですか?」

――――

――

パシャッ! カシャッ!

カメラマン「お嬢さま、少し休憩しましょうか。ご無理があってもいけません」

ちとせ「そうね、お願い」

スタッフ「休憩時間は、150分でぇーす!」


ちとせ「ふぅ……」ギシッ

P「ちとせお嬢さま、ウェルカムドリンクでございます」スッ

ちとせ「ありがとう。やはり新鮮なものは味も良質ね」チュー

P「お嬢さま、お疲れではないですか?
  長丁場の仕事にございますゆえ、どうかくれぐれも御身を大事にしていただきたく」

ちとせ「そうね。今日は千夜ちゃんとお夜食を一緒にする約束をしているし」

P「そこなスタッフ共達よ、聞こえたか!?」

スタッフ達「ははっ!」ザザッ

P「我らがちとせお嬢さまのお帰りであるぞ! 道を開けぃ!!」

スタッフ「既にお車は暖気して、エントランス前で待機させております!」

P「うむ!」

カメラマン「お、お待ちくだされ、ちとせお嬢さま! まだ私めには撮りたいアングルが…!」ガバッ

P「ええぃ、控えおろう!!」ガシィッ

P「お嬢さま、ここは私に任せてどうかお先へ!」

ちとせ「よしなに」

P「この痴れ者めがっ!!」

デュクシ! デュクシ!


――

――――

千夜「せめてこれくらいの配慮は…」

P「だからお前の““これくらい””ってどんなだよ!?」

P「色々あるんだけど、まず何で相手方のカメラマンさん達まで敬語なの?」

千夜「説明が必要ですか?」

P「必要だよ! いや、もういいや。良くないけどいいや」

P「あとウェルカムドリンクて、むしろ俺がウェルカムしに行ってるけど、まぁそこもいいや。
  良くはないけど、さっきもツッコめなかったしいいや別に」

P「でもさ、後半おかしくない?
  俺の言葉遣いとか、カメラさんの「お待ちくだされ!」とか、何で時代劇っぽい感じになってんの?」

千夜「私に甘やかされたお嬢さまは、斯様なお姫様扱いをさせてあげねば若干拗ねるのです」

P「それお前のせいじゃねぇか!!」

P「ていうか最後の「デュクシ!」って、絶対それ俺カメラマンさん殴ってるだろ!
  そんなんしたら業界から干されるわ!!」

千夜「いい大人のくせして、お前はわがままばかりですね」ハァ…

P「お前の方が大概だと思うが?」

千夜「まぁ良いでしょう、今後少しずつ改めるように」

P「釈然としないが、まぁ、うん」


千夜「では最後。
   仕事が終わった後、お前はどうしましたか?」

P「それ言ったら、どうせまたお前くそデカいため息つくんだろ?」

千夜「それはお前次第です。
   これまでの話を聞いたら、私もう心配すぎて気が気じゃありません」

P「そっちが横暴な要求するくせに……
  終わった後は、普通に自宅までちとせを送ったよ」

千夜「ハウスダスト満載の車でか?」ガタッ

P「そこは目を瞑って! 話が進まないでしょ!」

――――

――

ブロロロロロ…

P「今日はお疲れさん。手応えとしては、どうだった?」

ちとせ「うーん……そう言われても、分かんないなぁ。
    私ではないヒトになる仕事について、客観的な評価は難しいもの」

P「ハハハ、それはそうかもな」

ちとせ「それを担当アイドル達に使役させる貴方も、難しい役どころね。同情しちゃう」

P「そうか? 俺は楽しいけどな」

ちとせ「えっ?」

P「お前にはまだ、自分のやりたい仕事を満足に用意させてやれなくて、すまないと思っている。
  あるいはお前自身、自分が何をやりたいのかも、見出せていないのかも知れない」

P「お前がそれを自分で見つけられるよう、俺は色々な可能性をお前に見せたいと思っているし……
  いつか振り返った時、この仕事をやっていて良かったって、そう思わせてやりたい」

P「だから、簡単ではないし、大変な仕事ではあるけれど……おかげさまで毎日、楽しいよ」

ちとせ「……」

P「ただ……使役と、お前は言ったが……
  “やらされている”という感覚を担当アイドルに抱かせているうちは、俺はまだまだ未熟だな」


ちとせ「ううん、そんな事ないよ」フルフル

ちとせ「千夜ちゃんに違う道を見せたくて、あえて自ら飛び込んだ世界……
    それは私にとって、ちっとも退屈する暇の無い、驚きと煌めきと、熱量に満ちた場所だったの」

ちとせ「私には、何も要らない……ううん、何も要らなかった」

ちとせ「でも、今の私の当面の望みは、貴方の想い描く偶像を見つけること」

ちとせ「それを明かすための炎がもし、千夜ちゃんにも燃え広がるのなら……
    その偶像が、あの子の新たな生きがいにも繋がる道であるのなら」

ちとせ「こんなに素敵な機会を得られたなんて、残り少ない私の人生にしては、過ぎた幸せだと思わない?」ニコッ

P「ちとせ……」

ちとせ「だから、嫌々やらされているなんて、思っていないよ。
    勘違いさせちゃったら、ごめんね?」


P「……お前にもいつか、見せてやるさ。
  満開の客席からペンライトの光が乱れ飛び、アイドル達と一体となって輝く、最高のステージを」

P「残り少ないなどと、相変わらず悲観ぶっているが……
  その人生が惜しくてたまらなくなるほど、存分に得難い経験をさせてやる」

ちとせ「あはっ♪ 私を欲張りさんにさせちゃう気?」

ちとせ「面白い事、言うね。
    じゃあ、期待しちゃおうかな、私の魔法使いさん?」

P「言ってろ。さぁ、着いたぞ」

ブロロロロロ… キキィッ

ガチャッ

ちとせ「今日はありがとう。それに……」

ちとせ「ありがとね、魔法使いさん。
    たくさんの“ありがとう”を、これからの私に言わせてくれて」

P「それは後々のためにとっておけ」

P「お前はまだまだ駆け上がっていくアイドルなんだってこと、俺が証明してやるさ。
  嫌というほどな」

ちとせ「ふふっ……やっぱり、おかしな人」ニコッ

――

――――

P「という感じで、多少クサイ事を言ってあげた方が、アイツも喜ぶかなって……」フッ


千夜「……ハアアアァァァ~~~~~」(くそい息)

P「くそい息!?!?」

千夜「お前というヤツは、逆に何が分かっているんだ」

P「くそデカいため息をそんなモルボルみたいに略すお前に言われたかないよ!!」

千夜「まず、ウェルカムのヤツがありません」

P「いちいちドリンク出してたら、ちとせのお腹たっぽたぽになるわね」

千夜「それと、帰りに車で通る道路にしたって、危険がいっぱいです」

千夜「たまに私が定期的に掃除しているとはいえ、事故だとか、不届きな輩にいつ出くわすとも限りません」

P「あぁ、どうりで綺麗な道路だなと思ったら千夜だったのか。ありがとな」

千夜「そんな事象をお嬢さまが目にされては、お嬢さまの豆腐メンタルは粉々になってしまいますよ」

P「いやいや、言うて豆腐にも結構固いものがあ…」

千夜「固い豆腐などありません!」クワッ!

P「いやあるよ。徳島の岩豆腐ってお前知らないだろ」

P「第一、事故はともかく、不届きな輩ってなんだよ? 物騒な事件とか?」

千夜「事象を目にするだけならいざ知らず、実際にそういうものに遭ってごらんなさい」

千夜「たとえ100機いてもゲームオーバーになるくらい、お嬢さまのフィジカルとメンタルはクソ雑魚なのです」

P「ディスったよね? 今絶対ちとせディスったよねお前?」

P「ていうか、そんなのにようさん遭って余裕ぶっこいてられるヤツもそうおらんわ」

千夜「100人おられても全然足りないのです。
   マンボウくらい生まれてきてほしいのです、お嬢さまは」


P「じゃあ、千夜的にはどうすればいいと思うんだよ?」

千夜「まったく……いいですか?」

――――

――

ブロロロロロ…

P「お嬢さま、ウェルカムドリンギングでございます」ズバッ!

ちとせ「ありがとう。なかなかのお手前ね」キンッ! キンッ!

P「いえ、これしきの事……むっ!」


P「お嬢さま! 追っ手が来ます!」

ちとせ「この私にそれを近づけさせるな」

P「仰せのままに!」バッ!


ブオオォン! ブロロロロ…!

カメラマン「逃がすものかよ! こちとらボーナスかかってんだ!」

カメラマン「あのちとせお嬢さまの素敵な写真を撮って、彼女の魅力を全世界に知らしめてやるかよ!」

スタッフ「誰もが心ときめくトップアイドルになるのを、俺達が見届けてやるかよ!」

P「チィッ! 今日の仕事で一緒だった者達かよ!」


――

――――

P「ストップだ、もういい、分かった」

千夜「えっ?」

P「もういいや。いや全然良くないけどちょっと待て」

千夜「まだ途中ですが?」

P「もう配慮とかそういう次元じゃないじゃん!」

P「何だよウェルカムドリンギングって!
  一瞬見落としちゃったけどバルディオスみたいなってるじゃん!」

千夜「バルサーベル二刀流を接続、ドリルのように回転させて敵を打ち上げ、真っ二つに…」

P「やっぱバルディオスじゃん!!」

P「あと、カメラマンさん達が追っ手として登場するのだってもう、何一つ良くないけどさ。
  何で語尾が皆「~~かよ」なの? 俺も含めてさまぁ~ずの三村なの?」

千夜「富野節のイメージですが」

P「中途半端にそういうの持ってくるんじゃないよ!」

千夜「いい歳ぶっこいて大声ばかり出して、情けない限りですね」ハァ…

P「原因はお前だが?」

千夜「いいですか。確かに私は指標を示しました」

千夜「ですが、それらが極端な例であることは私も承知しています。
   何も、お前にこれらの全てについて達成せしめろとは要求しません」

P「ほんとかー?」


千夜「お前に必要だったものは、きっかけです」

千夜「確かにお前にも、お嬢さまに対する一定の配慮があったことは認めますが、
   何事にも慣れというものはあります」

千夜「私達従者が恐れるべきは、配慮のマンネリ化によるヒューマンエラー……
   だから、こうして日々の行いを見直し、その意識を再確認する機会が必要なのです」

P「なるほど、つまりお前が言ったのはあくまで行き過ぎた例えではあったけど、
  自分の行いを見つめ直すきっかけになったでしょ、ってそういう事か?」

千夜「いきなりバルサーベル・ドリンギングなんてしたら、HPがドローメ未満のお嬢さまでは爆発四散必至でしょう」

P「だからディスるなっての」


P「でも、まぁ分かったよ。色々良くない例えもあったけどさ」

P「結果的に見れば、配慮についての意識は多少変わった、かな」

千夜「お前にも分かってもらえたなら何よりです」

ちとせ「あ、いたいた。千夜ちゃーん♪」トテトテ…

千夜「お嬢さま、ウェルカムドリンギングです」ズバッ!

ちとせ「ぐふぅ!?」ドサッ

千夜「あ、あぁ~~!? しまった、つい!」

P「お前がお腹ぐにょんぐにょんにするかよ!」

千夜「お、お嬢さま! お嬢さま、お気を確かに!
   お嬢……!」


千夜「……」スッ

P「お、おい……どうしたんだよ。ま、まさか、ちとせ……!?」

千夜「……いつも通り、ただぶっ倒れてるだけですね。困った人です」(くそい息)

P「お前本当に従者かよ!!」


~おしまい~

タイトルだけ思いついて書いたものでした。
お読みくださり、ありがとうございました。

元気なちとちよをもっと見たいです。じゃあの。

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