ちとせ「私の親友」 (21)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

短め、書き溜めありです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1574511975

(ガチャッ)

梨沙「おっはよ~」

ちとせ「……あっ、梨沙ちゃん!」

梨沙「あら、ちとせじゃない、おはよ」

ちとせ「うん、おはよ♪」

梨沙「あら、アンタだけ?」

ちとせ「うん、千夜ちゃんは今ダンスのレッスン中よ」

梨沙「あ~……体力無いアンタのフォローのために、だっけ?」

ちとせ「うん、健気だよね~…さすが、私自慢の僕ちゃん♪」

梨沙「ま、それでお互いが納得してんなら良いんじゃない?」

ちとせ「うん、私達はこれで良いの」

梨沙「……で、そろそろツッコんで良い?」

ちとせ「……何を?」

梨沙「なんでそんなにモコモコなの?」

ちとせ「千夜ちゃんが『今日は寒いからあったかくして待っててほしいにゃ~』って色々くっつけてきたの」

梨沙「なんか変な語尾がついてるわね」

ちとせ「千夜ちゃんは私と二人きりの時だとそういう喋り方なの」

梨沙「真顔で嘘言わないの、どうせ『可愛く頼んでくれたら着てあげる』とか言ったんでしょ?」

ちとせ「さっすが梨沙ちゃん、分かってるぅ!」

梨沙「ま、多少はね」フンス

ちとせ「わ、今のちょっとありすちゃんっぽい」

梨沙「むぐ……そ、それよりも!」

ちとせ「照れてる~!んで、どうしたの?」

梨沙「前撮った"Spin-off!"、配信されたわね」

ちとせ「あ~、そうそう!ついにだよね!」

梨沙「発表された時の皆の顔ったら無かったわ♪アンタの方はどうだったの?」

ちとせ「あはは…千夜ちゃんが『最高級のモニタを用意しましょう』って言ってたわ」

梨沙「真顔で?」

ちとせ「真顔で」

梨沙「あの子もマトモそうに見えて、アンタが絡むと割とネジブッ飛ぶわよね」

ちとせ「でもそんな所が可愛いの♪」

梨沙「分からなくはないわ」

ちとせ「でしょ?私に千夜ちゃんの可愛い所語らせたら長いよ」

梨沙「本気で日が暮れそうね」

ちとせ「私のちよかわトークは108まであるぞ~♪」

梨沙「あ、なんかたまに聞くフレーズ」

ちとせ「りあむちゃんから聞いたの、他にも色々ネットスラング?みたいなのを教わったよ♪」

梨沙「りあむ……それ、ホント大丈夫?どんなの教わったの?」

ちとせ「んっとね~……『あくしろよ』とか『すこれ!』とか」

???「あの餃子女……今度会ったらあの胸の駄肉もぎ取ってやる」

梨沙「ん?」

ちとせ「あっ、千夜ちゃん!レッスン終わったの?」

千夜「はい、お待たせしました」

梨沙「ん、レッスンお疲れ様~」

千夜「ありがとうございます」

ちとせ「千夜ちゃんカタい~!」

千夜「しかし事務所の先輩ですから、芸能界では芸歴が全てと聞いています」

梨沙「別にアタシは気にしないわよ?」

ちとせ「だってさ、ほらいつものように『千夜、レッスン疲れたにぃ☆』って言って良いんだよ?」

千夜「普段もそんなことは言っていません」

ちとせ「ああん、千夜ちゃんノリ悪い~!」

梨沙「……アンタも大変ね」

千夜「恐縮です」

ちとせ「あ、そうだ!ねえねえ梨沙ちゃん、この後ヒマ?」

梨沙「この後レッスンよ、何のために事務所来たと思ってんのよ」

ちとせ「ん~…私に会いに?」

梨沙「…臆面もなく言ってのける心臓の強さは嫌いじゃないわよ」

千夜「お嬢様」

ちとせ「冗談だって、でも残念…梨沙ちゃんとお茶とかしたかったな~」

千夜「…お嬢様がそんな風に誰かを誘うのは珍しいですね」

梨沙「そうなの?」

千夜「はい、お嬢様は普段飄々とされておいでですが、あまり広い交友関係を持たれていいなかったので」

ちとせ「千夜ちゃんキッビシー!でもほら、梨沙ちゃんは親友だから」

千夜「………親友?」ピクッ

梨沙「あ~…スピンオフの役の話でしょ」

ちとせ「そうだけど~!私は梨沙ちゃんともっと仲良くなりたいな~」

梨沙「おぉ……ストレートね、どこかのありすと桃華に聞かせてあげたいわ」

ちとせ「?」

梨沙「ああいや、コッチの話よ」

~同日某所~

ももあり「「ふぇっくしょん!!!」」

ありす「う”~…二人揃ってくしゃみだなんて」

千枝「だ、大丈夫?…風邪?」

桃華「大丈夫ですわ……きっと誰かが噂をしているのでしょう」

ありす「人気者は辛いですね」

千枝「あ、あはは…」

梨沙「んで、お茶くらいなら良いわよ?ちょっと早くついちゃったし」

ちとせ「ホント?やった♪」

梨沙「それじゃ…」

千夜「…お茶を淹れて参りました」ズイッ

梨沙「わっ!」

ちとせ「千夜ちゃんはや~い!」

千夜「いえ、当然の事です」

梨沙「まぁ…折角淹れてくれたんだし飲んじゃいましょ」

ちとせ「そうね、それじゃあいただきま~す」ズズッ

千夜「私も相席させていただきます」カタッ

ちとせ「あら?」

千夜「…何でしょう」

ちとせ「ううん、なんでもない♪ちょっと珍しいなって思っただけ~」

千夜「…たまには良いのではないでしょうか」

ちとせ「…うん、そうだね、私はいつもだって良いよ♪」

千夜「……考えておきます」

梨沙「ほ~…」ニヤニヤ

千夜「的場さんはなぜニヤニヤしているんですか」

梨沙「ううん、ちょっとどこかのin factを思い出してただけ」

千夜「なんですか、それじゃあまるで私がお二人の仲に嫉妬して、それでも平静を装って無理やり割って入ったみたいじゃないですか」

梨沙・ちとせ「……」

千夜「はっ!?」

梨沙「ちとせ…」

ちとせ「何?」

梨沙「アンタのツレ、可愛いわね」

千夜「くっ……お前えええええええええ!!!!!!!」

通りすがりのモバP「ええっ!?」

梨沙「いやいや、それは完全に理不尽でしょ!」

ちとせ「あっはははははははははははは!」

梨沙「アンタも笑ってないで止めなさいよ!」

ちとせ「大丈夫よ、あれは千夜ちゃんなりの愛情表現だから」

千夜「そんなことない!」

梨沙「あら」

ちとせ「普段の口調が出ちゃったね♪」

千夜「~~~~っ!!!し、失礼します!」バタン!

ちとせ「ふぅ…楽しかった♪」

梨沙「出てっちゃったけど、良いの?」

ちとせ「そうだね…それじゃ、ちょっと追いかける」

梨沙「そうしてあげなさい」

ちとせ「うん、ありがと、またお茶しようね♪」

梨沙「はいはい、またね」

ちとせ「うん、また、ね♪」ガチャッ

(チヨチャンマッテッテバー!)

梨沙「……さて、アタシもレッスン行きますか」

(バタン)

通りすがりに罵倒された後放置されたモバP「……一体なんだったんだ?」ポツン

おわりです。お付き合いありがとうございました。

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