【シャニマス】摩美々「まみみのお利口強化週間」 (20)


P(あと一週間でクリスマスか──)

P(今年ももう終わるなぁ……)

テクテク


~事務所~

ガチャッ

P「ただいま戻りましたー!」

摩美々「あ。」

P「……摩美々、何してるんだ?」

摩美々「お疲れ様でーす。プロデューサーの机に、落書き中ですー」カキカキ

P「ま、摩美々~~っ!!」



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P「まったく……摩美々は相変わらず悪い子だな」フキフキ

摩美々「そんなこと言ってー。消すの手伝ってくれる辺り、プロデューサーも甘いですよねぇ」フキフキ

P「誰かさんが超大作作ったからな! 俺の机に!」

摩美々「ふふー」

P「もう……良い子にしてないとサンタさん来ないんだぞ」

摩美々「高校生相手に"サンタさん"ってどうなんですかー?」フフフ

P「それじゃあ……俺からのクリスマスプレゼント来ないんだぞ」

摩美々「それは困りますねー」

P「だろ?」


P「よし、決めた」

摩美々「?」

P「今から一週間、クリスマスイブまでお利口でいること!」

摩美々「えー……何ですかぁ、それー?」

P「摩美々のお利口強化週間だっ!」

摩美々「うぇー……面倒くさー……」

P「良い子にしてないと本当にプレゼントあげないからな!」

摩美々「えーーー……」

P「……ほ、本当だからな!?」

摩美々「あれ。もう既にグラついてませんー?」

~1日目・事務所~


摩美々「……」ダラーッ

P「……」カタカタカタ

摩美々「ねー。プロデューサー」

P「うん? どうした」カタカタ

摩美々「暇なんでぇ、コーヒー淹れてきてあげましょうかー?」

P「お。良いのか? それならお願いするよ」

摩美々「はーい」タッタッタ

P「~♪」カタカタカタ


P「──あ"っ!」


P「おーい、摩美々! 何か余計なもの足すのも、隠し味も禁止だからなー?」

P「それからこの前みたいに、金魚鉢を器にするのも──」


摩美々「はい」コトッ

P「……あれ?」


摩美々「折角淹れたんだから、温かいうちに飲んで下さいねー」テクテク

P「え、あぁ……うん。ありがとう」


ゴクッ


P「──美味しい。」

~2日目・ラーメン屋~


P「やっぱ冬はラーメンだなぁ」

摩美々「そういうものですかねー……まぁ、真夏に食べるよりは良いですケド」

パキッ

摩美々「それじゃあ」

摩美々・P「いただきまーす」


ズルズルズル


摩美々「プロデューサー」

P「?」

摩美々「そこの胡椒、取ってくださいー」

P「おう。はい」スッ

摩美々「ありがとうございまーす」


P「──あ"っ!」


P「摩美々まさか、俺の皿に──!」

摩美々「?」パッパッ

P「……」

摩美々「プロデューサーも、使いますー?」

P「あ、あぁ……うん。ありがとう……」パッパッ


ズルズルズル

摩美々「うまー」

P「美味しい……」

~3日目・事務所~


摩美々「……」ボーッ

P「えーっと──」ペラッ…ペラッ…

摩美々「プロデューサー」

P「んー? どうした、摩美々」

摩美々「ガム食べますー?」

P「え? あぁ、もらうよ」

摩美々「んー」スッ

P「ありがとう──あ"っ!」

摩美々「きゃっ……」ビクッ


摩美々「びっくりしたぁ……急になんですかー?」

P「これあれだろ! 取ったらバチッてする奴だろ!!」

摩美々「いや、違いますケド」

P「ほ、本当か~~……?」

摩美々「もう。ほらぁ、本当ですってー」ヒョイパク

P「おぉ。本物のガムだ……」

摩美々「取るなら早くしてくださーい」

P「あ、ありがとう」ヒョイパク

P「美味しい…………」

摩美々「ふ、ふふふ──」


摩美々「ちょっとー」

P「……?」

摩美々「疑心暗鬼になるなら、最初からやらなきゃいいじゃないですかぁ、『お利口強化週間』なんてー」フフフ

P「確かに、これじゃ狼少年になってるな」ハハハ

摩美々「あー、それならぁ。摩美々はカメレオン少女が良いでーす」

P「いやそういう話じゃないだろ……」

摩美々「ふふー♪」


咲耶・結華「……」ジーッ


咲耶「──なるほど。親愛なる小悪魔が近頃静かなのは、こういう訳だったんだね」クスッ

結華「決められた以上は律儀に守るの、まみみんって感じだよねー」フフ

摩美々「ちょっとー。何か言ったー?」

結華「おっと!」

咲耶「ふふっ……」


結華・咲耶「何でもないでーす♪」

摩美々「もー……」モフモフ

──
────
──────

P「……」グッタリ

摩美々「なんでまみみよりプロデューサーの方が、辛そうなんですかー」フフ

P「何かいつもの摩美々と勝手が違うと、調子が出ないというか……」

摩美々「全く。わがままですね、プロデューサーはー」

P「お利口強化週間、いつまでだっけ……」

摩美々「23日なのでぇ、今日が最終日ですよー」

P「うぅ~~…………もう耐えられん!」

摩美々「?」

P「い、悪戯してくれ!!!」ハァハァ

摩美々「うわぁ……」 


摩美々「プロデューサー、自分から言っちゃうと変態感が凄いですよぉ?」

P「俺が悪かった! 思い付きで変なこと言った俺が悪かったから!」

P「いつもの摩美々が好きだから~!!」

摩美々「っ///」


P「頼むぅぅ……」

摩美々「──ふふー」

P「?」

摩美々「でもー。まみみ今、お利口強化週間ですしー♪」ニヤァ

P「摩美々~~っ!!」ウワーーン

~クリスマスイブ~


P(昨日で強化週間も終わり。ようやくいつも通りか)

P(摩美々が付き合ってくれたから良かったけど。やっぱり思い付きで物事を口にするべきじゃないなぁ)

P(摩美々には悪いことしたし、クリスマスプレゼントとは別に何か用意しようか──)


ガチャッ


P「おはようございまーす」

P「──って、なんだこれ!?」

P(机の上に……ガイコツのおもちゃ、お化けの人形、ジャックオランタン……)

P「俺のデスクがハロウィンなんだけどっ!?」

ガチャッ

アンティーカ「おはようございまーす」


結華「どしたのPたん、外まで大声聞こえてき──ぶっ。あっはははは! 何その机ーっ!」

恋鐘「どげんしたと……ふぇ~、なんねこれ!!」

霧子「ふふ……プロデューサーさんの机、秋に帰ったみたい……」っっ

咲耶「おや、季節外れの妖精が訪れたようだね」クスッ

摩美々「ふふー」ニタァ

P「摩~美~々~……!」


摩美々「にーげろー♪」タッタッタ

P「こらっ。待て、摩美々~~っ!!」

──
────
──────

摩美々「捕まったぁ」フフー

P「捕まえたぁ……」ゼェゼェ

摩美々「プロデューサー、意外と足速いですねぇ」

P「いつも誰かさんを追いかけてるせいでな!」

P「全く……それにしても、なんでハロウィン仕様?」

摩美々「まみみにとってはぁ、毎日がトリックorトリートみたいなものですしー」

P「俺にとっては違うんだけど???」

摩美々「ふふふ……」


摩美々「ねー。プロデューサー」

P「?」

摩美々「お利口強化週間、どうでしたー」

P「……今になっては、一ヶ月と言っておけば良かったと思ってるよ」ジローッ

摩美々「えー。じゃあ強化月間、しますぅ?」

P「……」

P「──あー、いや。やめとく」

摩美々「ふーん?」

P「いつも通りの摩美々が、やっぱり一番だ」ハハ

摩美々「ですねぇ。ふふー」



摩美々「プロデューサー……」

P「ん?」

摩美々「メリークリスマスですー」

P「あぁ。メリークリスマス、摩美々!」



【終わり】

摩美々可愛いよ摩美々……
クリスマスもお正月も皆とニコニコしててくれ……

ありがとうございましたー

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