P(あと一週間でクリスマスか──)
P(今年ももう終わるなぁ……)
テクテク
~事務所~
ガチャッ
P「ただいま戻りましたー!」
摩美々「あ。」
P「……摩美々、何してるんだ?」
摩美々「お疲れ様でーす。プロデューサーの机に、落書き中ですー」カキカキ
P「ま、摩美々~~っ!!」
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P「まったく……摩美々は相変わらず悪い子だな」フキフキ
摩美々「そんなこと言ってー。消すの手伝ってくれる辺り、プロデューサーも甘いですよねぇ」フキフキ
P「誰かさんが超大作作ったからな! 俺の机に!」
摩美々「ふふー」
P「もう……良い子にしてないとサンタさん来ないんだぞ」
摩美々「高校生相手に"サンタさん"ってどうなんですかー?」フフフ
P「それじゃあ……俺からのクリスマスプレゼント来ないんだぞ」
摩美々「それは困りますねー」
P「だろ?」
P「よし、決めた」
摩美々「?」
P「今から一週間、クリスマスイブまでお利口でいること!」
摩美々「えー……何ですかぁ、それー?」
P「摩美々のお利口強化週間だっ!」
摩美々「うぇー……面倒くさー……」
P「良い子にしてないと本当にプレゼントあげないからな!」
摩美々「えーーー……」
P「……ほ、本当だからな!?」
摩美々「あれ。もう既にグラついてませんー?」
~1日目・事務所~
摩美々「……」ダラーッ
P「……」カタカタカタ
摩美々「ねー。プロデューサー」
P「うん? どうした」カタカタ
摩美々「暇なんでぇ、コーヒー淹れてきてあげましょうかー?」
P「お。良いのか? それならお願いするよ」
摩美々「はーい」タッタッタ
P「~♪」カタカタカタ
P「──あ"っ!」
P「おーい、摩美々! 何か余計なもの足すのも、隠し味も禁止だからなー?」
P「それからこの前みたいに、金魚鉢を器にするのも──」
摩美々「はい」コトッ
P「……あれ?」
摩美々「折角淹れたんだから、温かいうちに飲んで下さいねー」テクテク
P「え、あぁ……うん。ありがとう」
ゴクッ
P「──美味しい。」
~2日目・ラーメン屋~
P「やっぱ冬はラーメンだなぁ」
摩美々「そういうものですかねー……まぁ、真夏に食べるよりは良いですケド」
パキッ
摩美々「それじゃあ」
摩美々・P「いただきまーす」
ズルズルズル
摩美々「プロデューサー」
P「?」
摩美々「そこの胡椒、取ってくださいー」
P「おう。はい」スッ
摩美々「ありがとうございまーす」
P「──あ"っ!」
P「摩美々まさか、俺の皿に──!」
摩美々「?」パッパッ
P「……」
摩美々「プロデューサーも、使いますー?」
P「あ、あぁ……うん。ありがとう……」パッパッ
ズルズルズル
摩美々「うまー」
P「美味しい……」
~3日目・事務所~
摩美々「……」ボーッ
P「えーっと──」ペラッ…ペラッ…
摩美々「プロデューサー」
P「んー? どうした、摩美々」
摩美々「ガム食べますー?」
P「え? あぁ、もらうよ」
摩美々「んー」スッ
P「ありがとう──あ"っ!」
摩美々「きゃっ……」ビクッ
摩美々「びっくりしたぁ……急になんですかー?」
P「これあれだろ! 取ったらバチッてする奴だろ!!」
摩美々「いや、違いますケド」
P「ほ、本当か~~……?」
摩美々「もう。ほらぁ、本当ですってー」ヒョイパク
P「おぉ。本物のガムだ……」
摩美々「取るなら早くしてくださーい」
P「あ、ありがとう」ヒョイパク
P「美味しい…………」
摩美々「ふ、ふふふ──」
摩美々「ちょっとー」
P「……?」
摩美々「疑心暗鬼になるなら、最初からやらなきゃいいじゃないですかぁ、『お利口強化週間』なんてー」フフフ
P「確かに、これじゃ狼少年になってるな」ハハハ
摩美々「あー、それならぁ。摩美々はカメレオン少女が良いでーす」
P「いやそういう話じゃないだろ……」
摩美々「ふふー♪」
咲耶・結華「……」ジーッ
咲耶「──なるほど。親愛なる小悪魔が近頃静かなのは、こういう訳だったんだね」クスッ
結華「決められた以上は律儀に守るの、まみみんって感じだよねー」フフ
摩美々「ちょっとー。何か言ったー?」
結華「おっと!」
咲耶「ふふっ……」
結華・咲耶「何でもないでーす♪」
摩美々「もー……」モフモフ
──
────
──────
P「……」グッタリ
摩美々「なんでまみみよりプロデューサーの方が、辛そうなんですかー」フフ
P「何かいつもの摩美々と勝手が違うと、調子が出ないというか……」
摩美々「全く。わがままですね、プロデューサーはー」
P「お利口強化週間、いつまでだっけ……」
摩美々「23日なのでぇ、今日が最終日ですよー」
P「うぅ~~…………もう耐えられん!」
摩美々「?」
P「い、悪戯してくれ!!!」ハァハァ
摩美々「うわぁ……」
摩美々「プロデューサー、自分から言っちゃうと変態感が凄いですよぉ?」
P「俺が悪かった! 思い付きで変なこと言った俺が悪かったから!」
P「いつもの摩美々が好きだから~!!」
摩美々「っ///」
P「頼むぅぅ……」
摩美々「──ふふー」
P「?」
摩美々「でもー。まみみ今、お利口強化週間ですしー♪」ニヤァ
P「摩美々~~っ!!」ウワーーン
~クリスマスイブ~
P(昨日で強化週間も終わり。ようやくいつも通りか)
P(摩美々が付き合ってくれたから良かったけど。やっぱり思い付きで物事を口にするべきじゃないなぁ)
P(摩美々には悪いことしたし、クリスマスプレゼントとは別に何か用意しようか──)
ガチャッ
P「おはようございまーす」
P「──って、なんだこれ!?」
P(机の上に……ガイコツのおもちゃ、お化けの人形、ジャックオランタン……)
P「俺のデスクがハロウィンなんだけどっ!?」
ガチャッ
アンティーカ「おはようございまーす」
結華「どしたのPたん、外まで大声聞こえてき──ぶっ。あっはははは! 何その机ーっ!」
恋鐘「どげんしたと……ふぇ~、なんねこれ!!」
霧子「ふふ……プロデューサーさんの机、秋に帰ったみたい……」っっ
咲耶「おや、季節外れの妖精が訪れたようだね」クスッ
摩美々「ふふー」ニタァ
P「摩~美~々~……!」
摩美々「にーげろー♪」タッタッタ
P「こらっ。待て、摩美々~~っ!!」
──
────
──────
摩美々「捕まったぁ」フフー
P「捕まえたぁ……」ゼェゼェ
摩美々「プロデューサー、意外と足速いですねぇ」
P「いつも誰かさんを追いかけてるせいでな!」
P「全く……それにしても、なんでハロウィン仕様?」
摩美々「まみみにとってはぁ、毎日がトリックorトリートみたいなものですしー」
P「俺にとっては違うんだけど???」
摩美々「ふふふ……」
摩美々「ねー。プロデューサー」
P「?」
摩美々「お利口強化週間、どうでしたー」
P「……今になっては、一ヶ月と言っておけば良かったと思ってるよ」ジローッ
摩美々「えー。じゃあ強化月間、しますぅ?」
P「……」
P「──あー、いや。やめとく」
摩美々「ふーん?」
P「いつも通りの摩美々が、やっぱり一番だ」ハハ
摩美々「ですねぇ。ふふー」
摩美々「プロデューサー……」
P「ん?」
摩美々「メリークリスマスですー」
P「あぁ。メリークリスマス、摩美々!」
【終わり】
摩美々可愛いよ摩美々……
クリスマスもお正月も皆とニコニコしててくれ……
ありがとうございましたー
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