【モバマス】雪兎と晴れが続く日に (18)

―事務所

モバP(以下P)「ふー、寒いと思ったら雪が降ってきましたね」

ちひろ「あら、本当……じゃあ、これぐらいにして早めに帰りますか」

P「ですね……明日積もるかな?」

ちひろ「社用車は美世ちゃんがチェックしていましたから、大丈夫だと思いますが」

P「そっちじゃなくて……」

ちひろ「?」

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―次の日

ザクザク

千枝「♪雪の進軍氷を踏んで~」

雪美「あ……加蓮の……歌?」

ありす「違います。アニメ『ガールズ&パンツァー』で……」

由愛「え?パンツ……!?/////」

ありす「ち が い ま す !」

千枝「それより、真っ白だよ!一面、雪景色だよ!」ワクワク

ありす「はぁ……千枝さんも子どもですね。たかだか雪ぐらいで……」

雪美「雪だるま……作る……」ウキウキ

由愛「わ、私は……スケッチ…したいかな……」ウキウキ

ありす「……」ウズウズ

P「ほーい、みんな注目。今日の仕事はそんなみんなが事務所の庭で遊ぶ姿をネットで配信するからな」

千枝「え?それもお仕事なんですか!?」ウキウキ

ちひろ「みんなが元気に遊ぶ姿を見せることで、ファンや見てくれている人たちを元気にするのが目的だからね」

雪美「責任……重大……」グッ

ありす「……」ウズウズ

由愛「ありすちゃんも……ねっ」

P「ありすはいいんだぞ。一人寂しく、デレステでもやっていれば」

ありす「むっ……そんなお仕事だというのに、協調性のないことはしませんから!」

P「いやぁ、無理に子どもみたいに遊ばなくてもなぁ……」

ありす「いいでしょう!見せてあげますから!」



ちひろ「もぅ……」

P「フフーン」

―外


由愛「うわぁ……いっぱい積ってるね」

千枝「雪だるまっ、雪だるまっ」キャッキャ

雪美「兎も……」キャッキャ

ありす「あんなにはしゃいで……子どもみたいです」

ヒュッ

ありす「わぷっ!」

千枝「ありすちゃん、大丈夫!?」

ありす「い、いきなりは……わぷっ!」

雪美「油断……大敵……」ニコッ

ありす「よくもやりましたねーっ!」



ワー

キャー

由愛「~♪」カキカキ

P「お、みんなを書いてるのか?」

由愛「きゃっ!……プロデューサーさん?み、見ましたか?」

P「あー、見ちゃまずかったか?」

由愛「いえ……その……」

由愛「悠貴ちゃんの時もですが、セクシーギルティの皆さんに……」

P「あー」

P「それじゃあ、雪だるまを作るの手伝うとするか」

由愛「はいっ、お願いします」





ゴロゴロ

P「それじゃあ乗せるからな」

千枝「わぁ……」キラキラ

ありす「少し……あ、ちょっと横に戻してください」

P「ここか?」ドスッ

雪美「……完成」ニコッ





千秋「見ましたか?あの雪美さんの笑顔。これは永久保存して一生の宝物としないと(ry

ちひろ「あ、あの……千秋ちゃん?まだカメラは回ってるんですが」

由愛「ふふっ」

雪美「あとは……」キュッ

千枝「あ、雪兎ですねっ!」

ありす「それぐらいなら私だって……」ギューッ

グシャ

ありす「あ……」





ありす「ドーセ」

千枝「ほ、ほらっ!また作ればいいからっ。ねっ、ねっ」



P「……明日まで持つといいな」

千秋「明日も寒いって言うから大丈夫よ」

由愛「……」



由愛「雪兎か……」

―次の日

ハァハァ

雪美「雪兎……元気……?」

ちひろ「少し溶けてきましたけど、まだ大分形は残ってますよ」

雪美「……よかった」ホッ



千秋「やっぱり冷凍庫に……」

P「やめておけ。物あるものはいつか無くなるってのも覚えていかないといけない年頃だ」

千秋「でも……」

由愛「あ、あの……」

二人「ん?どうした(のかしら)?」

由愛「い、今のうちに……」





「絵に……残そうかなって……」

―さらに次の日

雪兎「」ドロー



雪美「……」

千枝「雪美ちゃん……」

ありす「えっと……その……雪はいつか水になりまして」シドロモドロ

雪美「わかってる……わかってる……」グスッ



由愛「雪美ちゃん……ちょっといいかな?」

雪美「?」

スッ

由愛「どうかな……この絵は?」

雪美「この絵……わぁ……」

千枝「あっ、千枝達も一緒に雪兎と遊んでるよ!」

ありす「げ、現実的じゃありません……でも」

由愛「でも?」

ありす「こ、こんな世界があっても……いいと思いますから」

由愛「うんっ」





雪美「でも……なんで絵……?」

ありす「写真ではたしかに雪兎と遊ぶ姿なんて写せませんが……」

由愛「それはね……私が小さい頃に」

―少し昔

ゆめ「ママー、雪兎さんできたよー!」

由愛母「まぁ、可愛いわね」

ゆめ「うんっ!」

ゆめ「……でも、明日になったら溶けちゃうんだよね」

ゆめ「いつまでも一緒にいて欲しいのに……」

由愛母「んー」

由愛母「そうだっ!」

ゆめ「ん?」

由愛母「由愛ちゃんは、雪兎さんと遊びたいんだよね」

ゆめ「うん……」

由愛母「なら、絵に描いてみない?」

ゆめ「絵?」

由愛母「そう。絵の世界なら、ずっと一緒にいられるし簡単には消えないわよ」

ゆめ「でも兎さんだから、絵の中に閉じ込めたりするのは……」

由愛母「なら、由愛ちゃんも一緒に絵の中で遊べばいいのよ」

ゆめ「私も……?」

由愛母「それなら兎さんもさみしくないでしょ」

ゆめ「うんっ!」

―回想終わり

由愛「って話なんだ……」

雪美「うん……私も描きたくなっちゃった……」

千枝「千枝もです!」

ありす「まぁ、皆さんが……というなら私も」ゴニョゴニョ

由愛「ふふっ」





千秋「素敵なお母様ね」

由愛「はいっ、自慢のママです」

由愛「それに……」

ちひろ「それに?」

由愛「……」チラッ

P「ん?どうした?」

由愛「な……なんでもありませんよ」///

由愛(ママがいたから……)

由愛(ママがアイドルのオーディションに応募したから……)

由愛(私は、プロデューサーさんと出会えたもんねっ)







千枝「何かいちゃラブの波動が……」

ありす「千枝さんも感じましたか?」

雪美「由愛……恐ろしい子……」



おしまい

はー、やっぱりこのメンバーは可愛いです

あと、キトゥンズガーデンが欲しかった……(最近ならデレマスで悠貴は二枚揃ったけどね)

あ、作者はロリコンではありません

まったく関係ないけど、キトゥンズガーデンで一番好きな絵を無断掲載

ttps://pbs.twimg.com/media/EkNHJDiVoAA0aB6.jpg

急に思いついたんで追加します

―その夜、夢を見た

―私たちみんなで雪兎と一緒に遊ぶ夢だ

―有り得ないとは思いながら、さりとて夢の中とも思えずただ懸命に遊ぶ夢だった



―思い出はいつまでも色褪せない

―そんなキャッチコピーもあるが、まさにそんな夢だった

チュンチュン

ガバッ

「……」

「夢……か……」

「でも……」



ありす「まだ私も子どもですから、夢ぐらい見ますよね」

ありす「ね……雪兎さん」



ありす「また、雪が降ったら会いましょう……」

おしまい

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