モバP「片桐早苗は手遅れ」【R-18】 (19)

パイズリフェラ、イラマチオ、失禁、スパンキング、対面座位。
早苗さんが手遅れになった過程については下記(※)をご参照ください。

(※)志希「アイドルをオモチャにするクスリ」【R-18】
志希「アイドルをオモチャにするクスリ」【R-18】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437361049/)






――もっとエキセントリックな遊び方してくれると思って、助手君にクスリ渡したのに。
――最近は早苗ちゃんとイチャイチャコラコラ、オモチャのチャチャチャしてばっかりー。

――もう実験は打ち切りにしようかなぁ。





夕暮れのプロデューサー室。

「イヤって言ったら……大声、出しちゃうから。
 プロデューサー君に、ここに連れ込まれたって……脅しじゃ、ないわよ?」

年明けに初めて触れた早苗の肌は、新年にひっかけてたとえれば、
つきたて餅より熱くコシのある感触だった。



元婦人警官の担当アイドル・片桐早苗とは、秋口までは常習的にセックスに及んでいた。
きっかけは、ケミカルアイドル・一ノ瀬志希が、
俺に押し付けてきた怪しいクスリ――『アイドルをオモチャにするクスリ』だった。

これを盛って担当アイドルに手で触れると、アイドルが面白いように思い通りの反応を見せるため、
調子に乗った俺は、早苗をはじめとするアイドルにこれを悪用し、セックスに及んでいた。

ところが、一ノ瀬志希は、

『キミはセックス以外にこのクスリを使うつもりがないのかなぁ?』

と呆れて、どうやら俺の使い方がお気に召さなかったらしく、
秋口からクスリの供給を止められてしまった。

クスリが切れると、なんとなく俺もアイドルとセックスに及ぶキッカケがつかめなくなってしまい――
クスリなしで、彼女らを失神させるほど感じさせる自信はなかった――のもあって、
彼女らとのセックスを控えるようになった。



年が明けて、早苗から『宵乙女で新年会をやるんだけど、アンタも来なさい』と、脅迫――もとい誘いがあった。
『宵乙女』は、早苗のほか、安部菜々・佐藤心・三船美優・高垣楓をメンバーとするユニットだ。

早苗の求めに応じていない後ろめたさと、
『サシ飲みではないし、だいじょうぶだろう』という甘い考えで、俺は誘いに乗った。



会場はプロダクションの一室だった。

早苗は、

『プロデューサーくーん、最近付き合い悪いぞー! ほかにオンナでも作ったかー?』

だの、

『お姉さん、飽きられて捨てられちゃったのかな……? 悲しいわ……よよよ……
 なーんて、引き下がると思わないことねーっ』

などと、悪酔いした様子で、ほかのメンツの前でビールを次々と空けながら俺に絡んでくる。
終いにはぐぅぐぅと寝込んで――比較的ザルな早苗には珍しいことだ――しまった。

その頃には、高垣楓は笑い上戸に、三船美優が泣き上戸になって宴が荒れ気味になったので、
新年会はお開きということになった。

すると、佐藤心から、

「楓ちゃんは菜々パイセン、美優ちゃんははぁと……プロデューサーは、早苗パイセンの面倒みてやれ☆
 どうせこのパイセンの荒れ様は、テメーが原因だろ?」

と、早苗の世話を押し付けられた。

泥酔した早苗――人目につく場所へ置くのは忍びない。かといって早苗の家を知らない――と思い、
俺はプロデューサー室へ早苗を運び、休ませると判断した。

早苗はカーディガンに薄いワンピースをあわせていて、
肩を貸してやっていると、胸のボリューム感が肩や背中越しに伝わってくる。
俺はそれを意識から強いて追い出しながら、プロデューサー室へ歩を進める。





そうしたら、部屋に入って扉をしめた瞬間、

「ねぇ、シようよ」

早苗の声は、酒でわずかにかすれていた。

「イヤって言ったら……大声、出しちゃうから。
 プロデューサー君に、ここに連れ込まれたって……脅しじゃ、ないわよ?」

確かに、ここに俺が早苗を連れ込んだことは、嘘ではないが……。



「キミの手で、ぐいって引っ張られた瞬間……期待しちゃったんだから」

ここに連れ込んだ時点で、早苗をセックスするという下心はなかった。
俺は早苗が本気で泥酔していると思った――実際は、ほとんどフリであったと今まさに思い知らされたが――し、
飲み会のあと二人で――という流れは露骨すぎて、同席した安部菜々や佐藤心が感づくだろう、という危惧を抱いていた。

しかし早苗はお構いなしのようだった。

「ふーん、すました顔してるけど、カラダは正直ってやつねぇ?」

心持ちとは別に、酒で理性のタガが弛んだ上に、早苗を担いでプロデューサー室まで運ぶ間、
早苗の柔らかいカラダの感触・体温や、アルコール混じりの雌の匂いに、勃起が引き起こされていた。

「最近、早苗とご無沙汰だったしなぁ」
「よく言うわ。つれなかったのはプロデューサー君のほうじゃない」

それはそうだ。
ただ、その理由を「一ノ瀬志希からクスリを止められたせいだ」などと、言えるだろうか?



「じゃあさ……いつもは、あたしがシてもらってばっかりだから、
 今日はプロデューサー君がシてもらう側、って趣向は、どう?」

俺の迷いをどうとったのか、早苗は俺のスラックスのファスナーを勝手にくつろげ、
下着をまさぐって半勃起のペニスを手にとった。

そういえば、今までの早苗とのセックスは、志希のクスリの効果に頼って、
俺が手で早苗を一方的に愛撫しイカせ抜く、というのがお決まりのパターンだった。

そのせいで、俺が指一本動かすだけで、早苗は熱っぽい視線を投げてくるようになってしまっていた。

「……無理はするなよ。早苗、しこたまビール飲んでたじゃねぇか」
「あははっ、あたしにしては加減してたほうよ。
 ……あまり上手じゃないかも知れないけど、シてほしいコトがあったら、遠慮なく言ってね」




「ぱいずり……? あーっ、アレね……」

俺が「パイズリ」をリクエストすると、
早苗は一瞬目を丸くしたが、すぐに頭に手を当ててうめいた。

「もしかして、昔の彼氏サンにやってあげたことでもある?」

早苗のバストは、プロフィール上では92センチ――触ってみた感じでは、もう少しありそうだ。
今まで男性経験があることは知っていたので、昔の彼氏から教えられたのでは、と探りを入れた。

「してくれ、って頼まれたことはあったけど、しなかったわよ」
「どうして?」
「どうしてって……おっぱいでなんて……完全に変態じゃないっ」

仕事場でセックスに及ぶのと、どっちが深刻な変態なのか?

「あー、はいっ、わかったわよ! 遠慮なく言って、って言ったのはこっちだもんね……。
 でも、これって、気持ちいいの?」
「……俺も、シてもらったことがないから、知らない。
 ただ、男の夢みたいなもんだよ。パイズリって」
「へぇ、プロデューサー君のパイズリ童貞、お姉さんが奪っちゃうんだ……♪」

さっきの口ぶりだと、早苗もパイズリ処女のようであったが。

「あはは、あれだけシておいて、いまさら童貞と処女か。
 ……へたっぴでも、がっかりしないでね」

たぶん落胆はしないと思った――そのために、パイズリを選んだ。

手コキやフェラや騎乗位ならともかく、パイズリの上手い下手は、なかなか聞かない。
上手い下手というより、ビジュアル的にシてもらうことに意味のあるプレイだから、
つまり早苗が未経験でもいい気分になれるだろう、とあたりをつけた。



早苗は羽織っていたカーディガンを脱いで、ワンピースの紐を肩から落とし、
赤い派手なブラ――といっても、早苗の肌もその赤が滲んだように紅潮していた――をパチンと外した。

ブんルッ――と、重々しく姿を見せる早苗の乳房。

「久しぶりに見たけど、またでっかくなったんじゃないか? 完全に包まれちまいそうだ」
「プロデューサー君と運動してなかったから、太っちゃったかしら?
 まぁ、おっぱいが太るぶんには、セーフでしょっ」

そういう早苗の双丘の先端にある乳輪は、ぽってりと盛り上がっていて、
乳首も小指の先ぐらいに大きくなっていた。これなら、触ったらコリコリとした弾力がする。

「あぁんっ――なぁに? あたしがシてあげるんじゃなかったの?」
「あ、悪い? つい……」

乳首が触ってほしそうにしているものだから、クセで触ってしまった。
感じたのだろうか――早苗の嬌声は、まだふざけ半分に聞こえた。





早苗は、恥ずかしげもなく幾筋もの唾液を胸の谷間に垂らしている。
唾液の多さが、早苗の飢えを暗示するように思えた。
そのぬめりを、どぷんっ――と小柄な早苗に不釣り合いな大きいバストに、塗り拡げていく。

「うーん、これだけじゃ足りないかもね……貸して、プロデューサー君」

それで飽きたらなかったのか、早苗は俺のペニスを指先でそろそろとくすぐり、
舌の味蕾でざらざらと舐め取る。ペニスのほうも濡らして、すべりを良くする構えか。

「んじゅっ……ちゅ、ちゅ……ううっ、しょっぱくて、えぐい味……
 ま、プロデューサー君のえぐい味で、唾が出てちょうどいいわね」

早苗はにやりと口角を上げて、再び舌で俺のペニスに挑みかかる。

「んじゅっ、ちゅっ、んんんっ……♡ はぁふっ、んくっ……ふうぅ……♡」

早苗の唇と舌に絡みつかれ、その往復のたびに、俺のペニスのヌメり、テカりが強くなる。

「んじゅっ、くうん……まぁ、こんなもんかしらね。
 プロデューサー君のコレも、やる気になってきたようだし」

セックスを控えて溜まっていたためか、
俺のペニスは早々に先端を天井へ向けていた。

「じゃあ、椅子座って。シてあげる」
「早苗、その姿勢だと……膝はだいじょうぶか?」

俺が椅子に座って、早苗が床に膝立ちになってするのだろうか。
ベッドのないプロデューサー室では、パイズリはそれが一番自然な姿勢かもしれないが。

「……まぁ、カーペットだし、だいじょうぶでしょ。
 それにしても、ここまでおちんちん大きくして、気にするトコロはソコなの?」

早苗は自分の胸に、下から両手を差し入れて、谷間を強調してみせた。

「こっち、見てよ。ねぇ」

ずりゅ、ずりゅ、と、根本から俺は谷間に呑まれていく。
パンパンに張り詰めた乳房の雌肉に、俺のペニスが埋まっていく。
今まで、自分よりずっと小さい――実際、身長や肩幅はずっと小さいのだが――と思っていた早苗のカラダに、
俺は自分が包み込まれていく錯覚がした。

それが、今までにない快感を呼ぶ。
胎内に回帰したような安堵と、乳房を玩具にしている倒錯的な興奮が、かわりばんこに寄せてくる。



ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

「あっついわね、プロデューサー君のおちんちん……」

早苗はゆっくりと、処女が膣にペニスを受け入れるような慎重さで胸を上下させる。

「早苗のドキドキしてるの、伝わってくる気がする」

早苗がぐいっと胸の深いところまでペニスを受け入れてくれると、
胸骨? のコチコチとした感触や、心臓の鼓動や、肺腑の膨らむのが、ペニスでつかめる気がする。

ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

「ふふっ……ベロと唇も、とどいちゃうわね……同時に、シちゃおうかしら」

早苗は上目遣いでこちらに目線を投げながら、胸に加えて口でも責めてくる。
早苗の膣内には入ったことがあるが、上半身の中は、また別の味がする。
ボルテージが上がっていく。

「うわっ、びくんってなった――プロデューサー君、出したいの?」




そんなことを思っていると、睾丸や内腿がムズムズしてくる。
それで射精をこらえようと力を入れたのが、早苗に伝わったらしい。

「ナカでやってるより、ずっと早いわね……ちょっと、フクザツ……」
「俺もしばらくシてないから、溜まってたんだって」

とっさに言い訳すると、早苗はまんざらでもなさそうな顔。

「じゃあ……濃ゆいの、出ちゃう?」

早苗は上目遣いのまま、舌舐めずり。

「出そうになったら言うから、止めてくれ」
「……飲んでほしくないの?」

早苗には、精液を呑ませたことがなかった。

「飲んだことないだろ……えぐい味だぞ」
「プロデューサー君だって、いつもクンニのとき、あたしのぺろぺろ飲んでた」

一緒にしていいものなのか。
確かに、愛液も『早苗の興奮で分泌されたもの』と思わなきゃ、進んで飲む気にはならないが。

「それにしてもね……あたしのカラダで気持ちよくさせてあげる、ってのも、クセになるわね……」
「反応がいいと、な。つい夢中になって」
「キミは、時々あたしが『やめて』っていっても、そのままイカせてくれちゃってたね。
 今は、ちょっとだけ気持ちがわかる……」

今は、早苗をそこまでイカせる能力が、この手にはない。
しょせん、一ノ瀬志希のクスリで作られた、借り物の能力だったから。

この手にはない、が――。



「ふあぁああっ――、ぷ、プロデューサー君っ!?」

その能力関係なしに、俺は早苗が愛おしくなって、彼女の頭を手で撫でてやった。

「も、もうっ、あたしがパイズリしてあげてるんだから、大人しくしなさいっ」
「別に、頭撫でられながらでも、できるだろう?」

早苗の肩と胸が、ひくんっ、と上下した。

「いい子いい子――って、子供扱いしないでってば」
「パイズリをシてくれ、って頼んだ時点で、子供扱いじゃないだろ」
「そりゃそうだけど……んんぅっっ」

俺が再び早苗の髪の毛と頭を一撫ですると、早苗はくすぐったそうに目を細める。
一ノ瀬志希のクスリの効果が、幻影となって残っていたのか。

「早苗の頭撫でてやるの、気持ちいいなぁ」

素直にそう思った。
パイズリをさせるのも、頭を撫でさせるのも、早苗は俺でなければ許しはしまい。

それが、早苗を俺の手の中に収めたように、所有欲を満たす。
単なる触覚以上の刺激となって、俺の脳髄をアルコール以上に酔わせる。

「はぁう……う、んんっ……」

早苗の紅潮はさらに深まって、耳や頬が紅葉のように燃えていた。

「……って、あたしがシてあげるんじゃなかったの?」
「頭撫でてるだけだから、いいだろ?」
「プロデューサー君の手にされると、いつもオカしくなるから……」

また、このオンナは所有欲をくすぐるコトを言う。

「まぁ、いいわ。お姉さんが攻めて……おちんちん、降参させちゃうんだからっ」




ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

早苗は、俺のペニスの先端を唇と舌でこすりながら、胸で竿を根本からしごきあげる。
早苗の豊乳がなければ為しえない芸当だった。

俺が射精をこらえようと、内腿に力を入れると、
それが膝やスネごしに早苗に伝わったのか、早苗は目を細めた。

「ひゃふ……ぬちゅっ……らして、ひいのよっ……」

もうここまで来ると、テクニックよりも精神的なものが男を煽り立てる。
オンナとして熟れた極上の肉体を、一方的な奉仕に饗させているシチュエーションが、ペニスを震わせる。



ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

「ふふっ……感じさせる側、ってのも、クセに、なりそうっ」

早苗はパイズリに感じているのか、こりこりとした乳首をこすりつけたり、
上下運動の合間に腰をくいくいと震わせたりしていた。

「やっぱ、相手が感じてると、気分もよくなるよな」

俺が、一ノ瀬志希のクスリに溺れた理由には――アイドルにペニスを突き入れる快感はもちろん、
この手でアイドルの肉体を快楽に染め上げる征服欲――が含まれていた。

「いっつも余裕有りげなプロデューサー君相手だと、なおさら……ねっ」

早苗の熱っぽい視線が、俺を突き上げてくる。
それに反撃したくなって、俺はまた早苗の頭を撫でる。

「ふあぁああっ――プロデューサー君、今はあたしの番でしょ?」
「いいじゃないか、頭撫でるぐらい」
「……ちょ、ちょっと、今――触られると」

早苗は、笑みの中に逡巡を混じらせた。

「いいだろ?」
「……ええいっ、こうなったら……プロデューサー君が射精するまで、付き合ってあげるわよ!」

開き直りのような声音で宣言すると、早苗はフェラとパイズリを再開した。



ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

「あぁっ……早苗、早苗っ」

早苗のパイズリフェラは、勢いがあって、少し痛いぐらいだった。
ただ、最大限に勃起して射精寸前のペニスは、それさえ快楽に変換してしまう。

さわっ、さわっ、するっ、するっ。

「んぢゅ――くっ、んふうぅうっ……」

反撃代わりに、早苗の頭や、額や、耳を撫でてやる。
まるでペットでもあやしている気分だ。



ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

さわっ、さわっ、するっ、するっ。



もう射精してもいいか――と、頭を過った瞬間だった。




淫らな水音と息遣いの間に、携帯の着信音が割って入った。
着信相手を確かめる前に、ついとってしまう。

「はいプロデューサー――」
『はぁとだよ。美優ちゃんを家に送って帰ったぞ☆」
「ああ、そう。サンキュー」

そうして通話を切ろうとすると、佐藤が通話口の向こうでがなり立ててきた。

『おい、早苗パイセンはだいじょうぶか?』
「……プロデューサー室で寝かせてる。まぁ、終電までに目覚めなかったら、タクシー呼ぶよ」

早苗は動きを止めていたので、横目で様子をうかがうと、
どうやらこちらの通話に聞き耳を立てているようだった。

『……あそこ、ベッドなんかあったか?』
「俺が終電逃したときのための寝袋しかないが、ソレに――まぁ、床よりマシだろ」
『そういえば、プロデューサーって、早苗パイセンの家知ってる?』
「早苗――さんの、家? 知らないわ。佐藤、知ってたら教えてくれ」

ペニスに、びくんと刺激が走る。
おい早苗――ここで動きはじめるのか?

『いや、はぁとも電話番号しか――そうだ、履歴書見れば』
「プロフィールならともかく、住所付きの履歴書なんか、今のご時世じゃそうそう見られないぞ」

ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

『ああ、個人情報とかうるさいのか』
「そ、そう――まぁ、いざとなら、水ぶっかけてでも起こすって」
『扱いがひでぇ☆』

ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

『お泊りしなきゃならなくなったんなら、はぁとも行こうか? パイセンと二人きりよりは、体裁がマシになるだろうし』
「そりゃ、そうだけど――そのためだけに佐藤に来てもらうのもなぁ」

ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。



俺は、射精をこらえようとして、携帯を持っていない方の手で、早苗を頭をぐっと押さえた。

「んぐっ、くっ、ふっ――うううっ――」

ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

『ちょっと、ホントにだいじょうぶか?』
「どうかしたか――?」

ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

『今、変な音が聞こえた気が――』

ずりゅ、むにゅ、くりゅ、ずちゅっ。

早苗が、俺の膝と腿をぎゅうっとつねってくる。
痛みが走って、つい声が途切れる。

「気の、せい、だろ」
『気のせいって、プロデューサー、アンタっ』

早苗がつねってくるのが、バシバシと手のひらで叩くタップに変わった。

俺も、限界が近い。

「――ああ、早苗が、いま、水を飲みたいとか言い出したから、切るぞ」
『あ、おいっ――』



「――なんだよ、早苗」

通話を切って早苗を見下ろしてみると、早苗は涙目でこちらを見上げてきた。

「ご、ごめ――ちょっと、あの、ムリ、かも――」
「ナニが?」

もう少しで出そうだったのに――というさもしさが、たぶん俺の表情に出てしまっていた。
そのぐらい、限界が近かった。

「そっちじゃなくて、その、あの……」
「ああ、もう、いい――出すぞ――」

佐藤に気を散らされた苛立ちを、つい早苗にぶつけてしまう。
両手を使って、早苗の口をオナホールのようにガツガツ突く。

ぐしゅ、ずちゅ、ぐりゅ、ずにゅっ。

「うっ――くっ、で、る――」



「あ――か、はぁ――うぁ、あっ――』

俺が精子を早苗の喉あたりにぶちまけ終わった頃、
しょああああああっ、という軽い水音が足元でした。
靴下や靴が濡れた感触がした。

何かと思って下を見ると、早苗がボロボロ泣きながら、腰や腿をびくびくさせていて、
おそらく失禁であろう水でカーペットにシミを広げていた。

なんとなく、早苗の頭とうなじをもう一撫で、二撫ですると、
早苗がペニスを突っ込まれた口で呻きながら腰砕けになった。

それで俺は、早苗が手遅れなこと――クスリの力に関係なく、
俺の手のオモチャになりつつあること――を確信した。



「げほっ、ごぼっ、あが……ッ、ぷ、ぷろ、でゅーさー……ッ!」
「あーあ、俺の服と、早苗の服も濡れちまって……これは、お泊りコースか?」

俺が他人事のように言うと、早苗は真っ赤な顔でバシバシ俺の脚を叩いてきた。

「プロデューサー、な、ナニしてくれてるのよ!?」
「早苗が勝手に漏らしたんじゃないか。まぁ、あんだけビール飲んでたもんな。出るもの、出るよなぁ」

そう言われると、早苗は自分の作った嬉ション染みの真ん中で、へたりこむ。

「プロデューサー君が、頭抑えるから、あたし、我慢しきれなくって――!」
「俺を振りほどいて、トイレ行けばよかったじゃないか」
「それは、その――」

まぁ、確かに強く抑えていたかも知れないが、
俺は佐藤と電話していたから、片手で早苗を抑えていたはずだ。

「それともナニか――俺が、漏らしたほうが嬉しがる変態だと思ったか?」

そういいつつ俺が指を曲げ伸ばしすると、早苗は反論もせずに、トロンと潤んだ目でそれを見つめた。

「人の部屋でシモの粗相するアイドルなんて、こりゃプロデューサーのお仕置きが必要だな」

その指で涙を拭ってやると、早苗は熱に浮かされた顔つきのママ、
童女のようにコクンとうなずいた。




俺はわざと早苗の嬉ション染みの真ん中にあぐらをかいて、
早苗を両膝の上にうつ伏せにのせた。早苗が小柄でなかったら、なかなか厳しい体勢だったろう。

「まさか、その、本当に、するの……?」

早苗が震え声でこぼしてくると、俺は、

「する」
「グラビアで、手のあとが残っちゃってたら」
「そのときは、フォトショでなんとかしてもらう。まぁ、カメラマンとかにバレるのはしょうがない」
「しょ、しょがなくなんか――」

ぺしん、と軽く一打ち。
拍手ぐらいの勢いだった。

「ああうっ!?」
「そのほうが、お仕置きになるだろ」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。

「はぁぅっうっ……や、やらぁっ、こんなの、いやぁあっ――」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。
早苗の尻を叩く――ぶるんっ、と手のひらに届く反発が、心地よい。

「やら、やらぁ、やめて、ぷろ、でゅーさーっ……っ!」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。

痛みは、たいしたことないだろう。
ただ、アラサーにもなって、お仕置きと称してお尻を張られる屈辱はいかほどか。

その屈辱を想像すると、俺は興奮が深まった。



ぺしん、ぺしん、ぺしん。

「あ、ああッ……おしり、や、やめ、てぇっ……」

やめて、と口ではいいつつ、早苗は俺の脚にぎゅうっとすがりついて、
俺が叩きやすいようにお尻を上に向けてくる。

そういうところだぞ早苗。

ぺしん、ぺしん、ぺしん。

「はぁっう……くぅ、うううっ……」

早苗の尻の肌が、ピンク色になってくる。
不意打ちで、叩くと見せかけて指先でなぞってみる。

さわっ、さわっ、さわっ。

「ひぅうっぅううっ!? あ、ああぁっ……」

痛みで敏感になっていたのか、早苗は指先だけの刺激で悲鳴を上げた。
気づけば、太腿にたらりと白濁した液体の筋がいくつかついていた。

「いつもは、俺がシメられる側なのに。早苗、本当はシメられる側がスキなのか?」
「や、あぁっ、そ、そんな、のっ……」

早苗は否定しあぐねている様子。




ぺしん、ぺしん、ぺしん。

「はぁぅううっ……う、ううっ、プロ、デューサー……ッ」
「もっとシてやろうか?」

さわっ、さわっ、さわっ。

指先で軽く触れているだけなのに、早苗の腰と尻は波紋のようにぶるぶる震える。
菊門を見ると、まるでそこが息を荒げているように、力が入ったり抜けたりを繰り返す。

ぺしん、ぺしん、ぺしん。さわっ、さわっ、さわっ。



さらに回数を重ねると、やがて早苗の波打ち方がオーバーになっていく。
お尻から、ウエストのくびれ、肩甲骨にうなじまで、波紋が広がっていく。

「はぁ……ああ――あぅふ、ふぅぅう……♡」

早苗からこぼれ落ちる声も、徐々に甘くなっていく。
それが俺には『もっとシて』という懇願に聞こえる。

ぺしん、ぺしん、ぺしん。さわっ、さわっ、さわっ。

「ふぅぅう……♡ ぷろ、でゅーさー、あたし……っ」
「どうした? そろそろ限界か?」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。

「やらぁ……あたしの、せいじゃ、ないもんっ……」
「まだ反省しないのか」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。さわっ、さわっ、さわっ。

「はぁ、ああ、っ、あはぁあっ♡ も――っと、あ、あっあっ♡」
「これ、お仕置きになってるのか?」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。

「いつまでたっても、早苗が反省してるように見えないんだが」

さわっ、さわっ、さわっ。

「まだ、まだ……よっ……♡」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。

軽く叩いてるおかげで、俺もいつまでも手が疲れないものだから、意地になって続けてしまう。

「あっ、はぁ、あっ――ひあ、ふああっ――♡」

だんだん、早苗の声がすすり泣きのように詰まっていく。
それに煽られて、俺も興奮してしまう。

「もっとシてほしいのか?」
「も、もっと――はっ!? あ、いや、あのっ」

ぺしん、ぺしん、ぺしん。さわっ、さわっ、さわっ。

「あ……あはぁ……♡」
「やっぱりお仕置きになってないじゃないか」

俺は打擲を打ち切った。

「……プロデューサー、くんっ……」

早苗は、名残惜しそうに俺を見上げたが、片手で俺のペニスに触れて、心得顔になった。

「早苗にお仕置きしてるだけで、また勃ってきちまったよ」

さわっ、さわっ、さわっ。

「ぁああっ……♡ い、いれ、るの……?」
「そりゃあ」

手で触れていないにもかかわらず、早苗の腰がびゅくんと跳ねた。



俺は椅子に深く腰掛けて、早苗を正面から招き寄せた。

「対面で、するの……?」
「床は、ちょっとなぁ」

さっきまで自分が床に座っていたことを棚に上げて――我ながら、いけしゃあしゃあと言ったものだと思う。

もちろん、対面でするには、ほかにわけがある。
早苗を堕ち切らせる今日最後の一押しだ。

「それに、早苗を全身で感じたくて」
「ふぇええっ!? あ、いや、そのっ」

早苗は、童顔に似合いのてれてれとした表情を浮かべた。

「……いつもは、そんなセリフ言ってくれないくせに」
「だから、早苗を全身で感じたい」
「わっ、わーった、わーったわよ!」

早苗は、嬉ション垂らした時と違って、恥ずかしがる心の余裕があったようだ。
そして、俺が対面座位に誘導したもう一つの意図を察したらしい。

「……しっかり、抱いててよね」

その上で、それを受け入れるのだから、早苗もついに腹が据わったというか、
それとも、手遅れになったというべきか。



俺の膝の上に体重をかけさせる。俺の首の後ろに手を回させる。
俺の腿にあたる早苗の内腿は、心臓の拍動のようにどくどくと喘いでいた。

「ほら、こっちだ」

爆乳で下が見えにくいであろう早苗にかわって、俺が早苗の下腹部に手を突っ込んで、
ヴァギナをペニスへと誘導する――指が軽く食い込んだだけで、早苗は息を飲むのが聞こえた。

「力、抜けよ。ゆっくり、な」
「しょ、処女じゃないんだから……」
「何回ヤッても処女みたいにキツイんだから、早苗は」
「あ、そ、そう? え、へへっ」

早苗の頭は茹で上がっていて、ナニを言っても喜びそうな勢いだ。

俺に両腿を支えられながら、早苗は腰を下ろしていく。

「ん――く、ふくっ、うぅうああぁ……っ」

さっきは冗談のつもりで『処女みたいにキツイ』と言ったのだが、
久しぶりの早苗の女陰は、快楽半分・痛み半分ぐらいの、かなりのキツさだった。
早苗の日々のレッスンの賜物か、それとも男日照りのアイドル生活のせいか。

「ムリそうか?」

答えをわかっていて、俺は聞いた。

「ムリなんかじゃ、ないっ……」

やっぱり。

「……プロデューサーくんのが、おおきい、だけっ」
「その言い草――意外と、余裕ありそうだな」

俺の声に、早苗が耳元で微笑む音がした――そんな気がした。

「そうでなくっちゃ、困る」




ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「あ、はぁ、あっ、あっ……♡」

早苗は、俺のペニスに挿入されたあと、腰を前後に軽く揺すった。
それだけで、濁った水音が股間からしたたる。

俺はゆらゆらする早苗のカラダを、手で支えてやる。

「ふあぁあ――っ♡ そ、こっ……さっき、されたとこ……♡」
「ご期待かと思って」

片手で早苗の頭を、もう一方の手で早苗のお尻にふれると、
早苗が小刻みな喘ぎと痙攣で応えてくれる。

「あぁ、は、あっ♡ だめ、お、おもい、だしちゃう……っ♡」

パイズリとスパンキングの快感がリフレインしたのか、
抽送もしてないのに、ナカだけでぐにゅぐにゅとペニスを揉まれるような感触。

「はぁ……あ、あっ、あっあぁっ……♡」

早苗の甘い吐息が、肩口を撫でてきてくすぐったい。

「やばいな、動いてもらわなくても、気持ちいい……」

と言いつつ、軽く早苗を揺さぶる。



「あ、あぁあ゛……な、ナカ、も゛っ、そと、もっ……」
「舌、噛むなよ」
「へぁあっ……!? そ、そんなコトなるわけっ……」

早苗の顔はちょうど見えないアングルだったが、
嬌声の様子からして、だらしなく舌を出していたのは明らかだった。

「じゃ、あ、さ……舌、噛まないように……キス、してよ」

小柄な早苗に顔を傾げてもらうと、ちょうど唇を重ねられる高さになる。
上体が前に寄って、早苗の爆乳がむにゅりと俺のカラダに押し付けられる。

「あふっ、うっ……んあっ、んぁうんっ……♡ んちゅる……あむぅ……」

ペニスをしゃぶろうと言わんばかりに蠕動する女陰と、
慎ましく唇と舌を触れ合わせる口と、早苗の上と下は対照的だった。

童顔で小柄なくせに、アンバランスなほどのバストとヴァギナを持っている早苗らしいといえば、らしかった。

「はむっ、んっ……ちゅるっ♡ れろろっ……っ」

そんな早苗が無性に愛おしくなって、お尻を支えてやりながら、頭を撫でてやった。

すると、だんだん早苗が溶けていくように、早苗の肌には涙やよだれや汗が浮いてきた。
腰を小刻みにペニスにこすりつけて、じゅくじゅくと泡が立つほどになってきた。

「あぁ、はっ♡ ぁあっ、う、ぁ――♡」

早苗は、俺に絡みついて快感に震えるばかりの雌となりつつあった。




俺も、このまま早苗とともにずぶずぶと沈んでしまおうか――と、
欲望の淵に堕ちかけた矢先、またしても携帯の着信音が邪魔に入った。

「ふぁ……? な、に……っ」

携帯を投げ捨てたくなるのをこらえて、ディスプレイを見る。

「……佐藤め。またあいつか」

仕方がないので、通話をタップする。

「プロデューサーだよ。早苗はだいじょうぶだ」
『お前、さっきは勝手に切りやがって!』
「早苗が心配なのか――代わろうか?」

俺は早苗とつながったまま、早苗に携帯を渡した。

「は――し、心ちゃん? ――ふぁあっ!?」

まさか電話をかわられると思わなかったのか、
早苗は慌てて――ナカが、きゅううっと締まる。
熱となった愛液が、ぐじゅぐじゅと音をたてる。

『あ、早苗パイセン? だいじょうぶですか?』
「あ、あー、心ちゃん、あたしは、だいじょうぶだから――」

もちろん、なんの考えもなしに渡したわけではない。

「ちょ、ちょっとプロデューサー君ところで、休ませてもら――ひいいぅっ!」
『え、ちょ、早苗パイセンだいじょうぶ!? 今ヘンな声したけど……』

早苗は大げさな反応をシたが、早苗のお尻を指先で撫でただけだ。

「あ、あの、ね――は、吐き気がぶり返しただけ……」
『早苗パイセンでも、そこまで悪酔いすることがあるんですね……』

早苗はこちらを見ながら、ふるふると横に首を振る。

俺は早苗が携帯をあてていないほうの耳にささやく。

「なんだよ。さっき悪酔いのフリで俺を騙したように、佐藤もごまかしてやれよ」

ナニをされるか予感しただけで、早苗のカラダは、またびゅくんと震えた。

「ら、らめ……こえ、で、ちゃうから……」

早苗が俺に囁いて抗議する――が、止めない。

『パイセン? ホントにだいじょうぶですか?』
「あ、いや、プロデューサーくんがいるからだいじょうぶ……いま、せなか、さすってもらってて」

早苗が通話を切ろうとするのを、止める。

「今切ったら、また佐藤はかけてくるぞ」
「あ、ふぁ……♡ そ、こ、ら、めぇ……っ!」

さわっ、さわっ、さわっ。

『おいプロデューサー! 早苗パイセンにセクハラしてねぇだろうな!?』
「あぁうっ……♡ し、心ちゃん……、だ、だいじょうぶ……♡
 プロ、でゅーさー、くんがっ、手ぇ、だしてきたら、あたし、シメちゃうんだからぁ……♡』

さわっ、さわっ、さわっ。

『は、はぁ……それなら、いいんですけれど』
「しんぱい、かけて、ごめ……♡ んっ……♡ こんど、なんか、おご……る、から……っ♡」




どうやら、佐藤は怪しんでいるようす。女の勘というやつか。
なかなか切る様子が無い。

これは面白くなってきた。

さわっ、さわっ、さわっ。

「ひっ――う、あ、あぁっ……♡」
『……やっぱり、私が行きましょうか?
「ら、らいじょうぶ……♡ ちょっと、し、しゃっくり、した、だけ……♡」

さわっ、さわっ、さわっ。

『ほら、アレじゃないですか。プロデューサー、男だから、その……処理、しにくいことも』
「い、いーのっ♡ どうせ、プロデューサーくん、あたしの、ことっ♡」

さわっ、さわっ、さわっ。

「お、オンナだと、おもってや、しない、からっ♡」
『いやぁ、それはないと思います。あいつ、さっきも早苗さんのムネとか、メッチャ見てましたよ』



「そ、そりゃあね、あの子も……♡ い、いい年の、オトコ、だからぁ♡」

さわっ、さわっ、さわっ。

「ひいぅうっ……♡ ご、ごめ、またぁ、ビールが……うううぅううっ……」

どうやら、嬌声を噛み殺すことは諦めて、戻しそうになっているふりをするつもりらしい。



さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

『お、おーい、早苗パイセーン……?』

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「しゃ、しゃべるとお酒が、で、て、く……♡ ああぁあぅっううっ……♡」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「悪い、佐藤。今、早苗さんしゃべるのキツそうだわ」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

『……少しでも困ったら、遠慮なく呼べよ。あぁ、タクシー代はもらうけど』
「いい後輩をもって、早苗は幸せだよ」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「はぁ、あっ♡ あぁあっ♡ ら、めぇ……♡」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

『そうそう、楓ちゃんも菜々パイセンが送ってくれたから』
「サンキュー。今度なんかおごってやるよ」
『いいよ。早苗パイセンと二重取りになるし』

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「――う、ぁ、あぅ、あ゛、あっ♡ あっあっ♡」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「遠慮するなって。早苗さんが荒れてたの、俺が機嫌をそこねてたせいなわけだし」
『やっぱりアンタのせいだったんかいっ!』

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「ふ――くぅうっ♡ はぁうっ、ううっ……♡」

早苗は、手で自分の口を抑えていた。
もうそうしなければ抑えきれないぐらい、こみ上げてきているのだろう。




「早苗さんのことは、なんとかしておくから」
『早く機嫌直してもらえよ……早苗パイセンが荒れてると、こっちまでやりにくいんだから』

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「うっ……♡ くっ、ううぁうぅぁ……♡ んんんんっ――!」

早苗の腰が、ぶるぶると痙攣し始めた。
ぐしゅ、ぐしゅっと水音が溢れてくる――またおもらししたのか、それとも。

『まぁ、はぁとのほうでもケアしとくけど……早苗パイセンには、お世話になってるし』
「助かる……ホント、恩に着る」
『いいっていいって。気にすんな。いつか返す機会はくれてやるから☆』

早苗が、がくがくと震えるほど力を込めて手足を巻き付けてきた。

「うぁ、うっ、は、あぁっ、ああぁあぅっ」

早苗の声からは甘さが抜けて、いよいよ切羽詰まってきている風。

「おう、じゃあ、女手が必要になったら、遠慮なく呼ぶ」
『はいはい。じゃあ、切るわ……プロデューサーも、早く寝とけよ』

佐藤からの通話を切った瞬間、緊張の糸が切れたのか、
早苗は涙をぽろぽろ落としながら、俺の肩口に長く尾を引く嬌声をなすりつけつつ、絶頂をあらわにした。



「後輩が心配してるのに、ひっでぇパイセンだな」
「ひっ……くっ、し、しかた、ないで、しょ……う、うぁうう……っ」

くしゃくしゃに泣き崩れる顔と裏腹に、早苗のナカは、
いよいよ俺のペニスをしゃぶりつくそうと言わんばかりに悶え狂っている。
パイズリで一度射精してなかったら、とっくに餌食になっていた。

「それにしても、早苗はさすがだな。
 佐藤、けっこう鋭いほうなのに、ごまかし切るなんて。女優、イケるんじゃないか」
「サイテー、よっ……ば、バレたら、あたしたち、ホントに、居場所が、なくなっちゃう……っ」

俺は素直に感嘆していた。
俺が早苗の立場だったら、とても佐藤の追及を乗り切る自信はなかった。

「はぁぐぅう……っ」
「でも、それに興奮してたんじゃないか?」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「そ、そんな、こと……あ、あたし……んんんんっ――!」

早苗のナカは、哀願じみた執拗さで俺のペニスを締め付けてくる。

「ら、らめっ、あ、あたし、も、う、イッて、いっ、いって、る、からぁ――っ」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。




「あ、い、やぁっ、こし、とま、ら、――ぅうう、くぅうううっ、うぁううっ」

早苗の嬌声に、唸り声が混じってきた。

「早苗――そろそろ、俺も限界だ――っ」

さわっ、さわっ、さわっ。ぐちゅ、ずちゅ、ぐりゅっ。

「――っ、う、――あ、――っ!」

早苗からは、もう喘息発作のようなひゅうひゅうとした呼吸音しか聞こえない。
声帯や気管支まで快感にやられてしまったらしい。

早苗の頭とお尻を手で抑えながら、ぐつぐつと腰を使う。
奥の――コリコリとしている部分――子宮口か?――とにかく、早苗に覚え込ませる。

もう志希のクスリがなくても、ダメなように。
本当に手遅れにするように。

「あ――お゛っ――お、はぁぉお゛っ――」

こりゅ、こりゅっ。ぐちゅ、ぐちゅっ。

「お゛っ、おぐっ、ふかっ、あ、がっ――!」

早苗の声は、もう色気もへったくれもなかった。
理性はぶち壊され、オンナとしてオトコに媚びることもできず、
ただ刺激に対して打ち震える一個の雌肉と化している。

「早苗、早苗っ――」

やりすぎたかもしれない。
これで、早苗が覚えててくれなかったら、興ざめ――

「な、なまえ、読んで――ぷろ、でゅーさー、くんっ――」
「……早苗っ」

――まぁ、たぶん大丈夫だろう。

安堵すると、押さえつけてた射精感に、ついに抗えなくなる。

「さなえ、だ、だすっ――」
「お゛っ、おぐっ――だし、て……あ。あぁあっ、あっあっ――!」

早苗だった一個の雌肉に、俺は遠慮なく種付け射精した。
ぷしゃああああっ、と生暖かい液体の感触がする――たぶん、早苗がまた失禁したらしかった。



カーペットと椅子に残った早苗の粗相のあとは、そのままにしておいた。
当然、染みが残った。

ちひろさんにバレると『取り替えないんですか?』と言われるので、
カーペットの染みの上にはアロマディフューザを置いて、
椅子の上にはクッションを置いてごまかした。

「ぷ、プロデューサーくんっ……」

俺は早苗とやりたくなったとき、アロマディフューザとクッションをどかして、
早苗にその染みを見せるようにした。

すると効果はてきめんで、その染みを見せるたびに、早苗は瞳をうるませた。

プロデューサー室を使い続けるために、
俺はもうしばらくプロデューサー業をまじめに行うことにした。





――パブロフの犬ってやつかな? クスリを止めたら、思わぬ効果が出たねー♪



(おしまい)

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