野崎「女装コンテスト?」 (20)

御子柴「あれ? その様子だと……何も聞かされてねぇのか?」

御子柴「今年から文化祭で全学年、各クラス一人ずつ女装して誰が可愛いか競う女装コンテストをやる事になったって朝礼で言ってたろ?」

野崎「……実は締め切りの事ばかり考えていて全く聞いてなかった」

御子柴「おい」

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戸塚「よお野崎」

野崎「戸塚」

御子柴(コイツは確か野崎のクラスメイト……)

戸塚「お前がまさか女装したいなんてな……頑張れよ!!」

御子柴「は!!?」

野崎「ちょっと待ってくれ!! いつ俺がそんな事言った!!?」















先生『はーい、じゃあ女装する人決めまーす。 女装したい人ー』

シーン……

野崎(締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り)

先生『……逆にしたくない人ー』

男子『はいっ!!』ビシッ

男子『はいっはいっ!!』ビシッ

野崎(締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り)

男子『先生!! 野崎が手挙げてません!!』

先生『おお!! やってくれるのか野崎!!!』

野崎『……』ボーッ












野崎「……まさか俺の知らない内に決まってたなんて……」

御子柴「そりゃお前が悪いだろ……けど仲間がいてよかったぜ」

野崎「仲間?」

御子柴「実は俺も女装引き受けちゃってよぉ……」














女子『御子柴くんなら顔整ってるし女装似合いそう!!』

女子『女装しようよ御子柴くん!!』

御子柴『しょうがねぇな……愛する子羊ちゃんの頼みだ、聞いてやるよ』

女子『わーーーーーーーーい!!!』












野崎「それは乗せられたお前が悪いな」

御子柴「うるせえ!!///」

野崎「……けど女装なんて俺から見たら正装でしかないな」

御子柴「!!!??」

野崎(だってマミコだし)

御子柴「お前女装趣味だったのかよ!!?」

野崎「え?」

堀「……よお」

野崎「あ、堀先輩」

御子柴「……なんか元気なさそうっすね、なんかあったんすか?」

堀「……女装コンテストあるだろ? クジで俺が選ばれちまった」

野崎「先輩もですか、実は俺達もです」

御子柴「そっか、選ばれたから元気ないんすね」

堀「いや、違う」

御子柴「? じゃあなんで……」

堀「……なんで男装コンテストじゃねえんだよ!!」

野崎「鹿島の男装見たかったんですね」

御子柴「部活でいつも見てないですか先輩」

若松「あ!! 先輩達!!」

野崎「若松」

若松「先輩達のクラスはどうでした? 女装する人決まりました?」

御子柴「……俺達三人とも女装する事になった」

若松「先輩達もですか!!?」

堀「まさか若松、お前もか?」

若松「はい!! 自分から立候補しました!!」

野崎「自分から!!? 何故だ!!?」

若松「瀬尾先輩の事だから、俺が選ばれなくても無理矢理女装させに来そうで……」

若松「先輩にやられるぐらいなら自分からなってやろうと思って!! 俺なりの嫌がらせです!!」

堀「……お前も随分苦労してるんだな」

こうして誰が女装するかはあっという間に学校全体に伝わり……














佐倉「ええ!!? 野崎くんが!!?」















鹿島「堀ちゃん先輩が!!?」


















瀬尾「若が!!!?」
















佐倉・鹿島・瀬尾「女装!!?」

佐倉(野崎くんの女装……野崎くんの女装……///)

野崎「……資料用に写真撮っといてもらえるか?」

佐倉「うん!! 任せて!!」











鹿島「堀ちゃん先輩……やっとヒロインになれたんですね……」

堀「……何度も言うがヒロイン志望してねぇからな」









瀬尾「若の女装とか……ぜってーおもしれーじゃん!! 私、当日乱入するわ!!」

若松「絶対しないでくださいね!!」

そしてあっという間に当日……。

佐倉(野崎くん、何着るんだろう……当日になるまで分からないって言ってたけど……)

『次は一年D組です!!』

佐倉「!! てことは若松くんだね!!」

瀬尾「若ーー!! 早く出てこーーーい!!!」

鹿島「……あ!! 出てきた!!!」














若松「てめぇら……ウチの手下に手出したらただじゃおかねーぞ!!」

佐倉「スケ番だーーーーー!!!」

瀬尾「あはははははは!!! 口紅つけてるし!! 全然似合ってねーー!!」

若松「文句ある奴は表に出ろお!!」

佐倉「何気に演技上手いなぁ若松くん……」

鹿島「……」

鹿島(いや、あれは単に……)

若松「てめぇら全員ウチの舎弟だぁ!!!」

鹿島(眼帯をして人格が代わっているだけでは……)

瀬尾「いやー一年は若が優勝だろうなー!! 面白かったし!!」

鹿島「でも投票するのって可愛かった人でしょ?」

佐倉「そういえばそうだったね……でも可愛い可愛くない関係なく私は野崎くんに投票するよ!!」

鹿島「……野崎、優勝できたらいいね」

佐倉「いや、駄目だよ!!」

鹿島「え!!?」

佐倉「そしたら目立ってみんな野崎くんの取り合いになるよ!!」

瀬尾「野崎応援してんのかしてないのかハッキリしろよ」

『二年B組の人どうぞー!!』

佐倉「!!!! 野崎くんだよ!! 野崎くんの女装だよ二人とも!!」

鹿島「う、うん……」

瀬尾「ぜってー似合わなさそう」

佐倉「……!! 出てきた!!!」














野崎「梅子だピョン」

佐倉「バ……」

佐倉「バニーガールだああああああああああ!!!」

瀬尾「うわ!! なんだアレ!!」

鹿島「ネタ枠だねこれは……」

鹿島「流石の千代ちゃんもアレは……」

佐倉「写真撮らなきゃ!!」パシャ!!

鹿島「そんなに似合ってる!!?」















『二年G組の登場でーす!!』

佐倉「みこりんだね!!」

瀬尾「あいつ何着るの鹿島」

鹿島「確か……」

御子柴「いらっしゃいませぇ!!///」

佐倉「!!!」

御子柴「ご注文は何になさいますかぁ!!?///」

御子柴「わ、私ですねぇ!? 畏まりましたああ!!///」

御子柴「萌え萌え~~……」

御子柴「……キュ、キュン///」

御子柴「……///」ダッ












佐倉「みこりんメイド服かー……」

瀬尾「凄い速さでステージから出て行ったな」

鹿島「それだけ恥ずかしかったんだね」

『続いて三年C組でーす』

鹿島「堀ちゃん先輩だ!!」

瀬尾「あ、出てきた」

堀「……ああ王子!! 私を置いて行くのですね」

佐倉「お姫様の格好だ!!!」

鹿島「凄い……本当に似合ってる……」

鹿島「よかった……本当によかった……うう」

佐倉「泣いてる!!?」

『一番可愛かったと思う子に投票してくださーい!! 自分のクラスはダメですよー!!』

佐倉「私は野崎くん!!」

鹿島「私は堀ちゃん先輩!!」

瀬尾「若に決まってるじゃん!!」

御子柴「お前ら一人ぐらい俺に投票しろぉ!!」

佐倉「あ、みこりん!!」

鹿島「いやー……私は同じクラスだから投票できないし……」

瀬尾「しかも面白くなかったし」

御子柴「面白いかどうかじゃなくて可愛いかどうかだろ!!」

瀬尾「ん? イケメンって可愛いって言われたいの? カッコいいじゃなくて?」

御子柴「!!!」

佐倉「そうだよ!! みこりんはやっぱり可愛いよりカッコいいが似合ってるよ!! だから私もみこりんに投票しない!!」

御子柴「そ、そうか?/// おし、じゃあ投票すんな!!」

鹿島(チョロいなぁ御子柴)

『結果発表でーす!! 優勝は……』

佐倉(野崎くん!!)

鹿島(堀ちゃん先輩!!)

瀬尾(若!!)

『二年G組の御子柴くんでーす!!』

御子柴「はああ!!?」

『三年C組の堀くんと接戦でした!!』

鹿島「あー惜しい!!」

佐倉「みこりんおめでとう!!」

御子柴「う、嬉しくねぇよ……」

『御子柴くんには優勝商品がございます!!』

御子柴「!!!」

『自称漫画家の野崎くんからサインのプレゼントです!!』

野崎「実はあの後実行委員の一人に『何かいい優勝商品ないか』と言われてな。 それでこの案を採用させてもらった」

御子柴(いらねえ……)

鹿島「私の中では先輩が一番でした!!」

堀「男装コンテストだと俺の中ではお前が一番だ」

御子柴(お互いベタ褒めしてやがる……)

瀬尾「若!! 今度遊ぶ時、さっきの格好で来いよ!!」

若松「もう二度とやりませんよ!!」

若松(さっきまでの記憶が……)


















野崎「佐倉!! 撮ってくれと言ったのは俺の写真じゃなくて御子柴の写真だ!!」

佐倉「ご、ごめん!!!」

御子柴「なんで俺なんだよ」

終わり

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